投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 2352_エイジア(18年3月期_4Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


定量面では申し分ない結果だと思います。
前期の着地も上振れで着地していますし、
今期予想も策定済の中計の定量推移より上側となっています。
堅調な推移が続いていると考えられます。

一方、いくつか気になることもあります。

商品のバージョンアップですが、
「Auto Relations」については、仕様追加で開発完了を延伸しています。
WEBCASはシリーズもので、メジャーバージョンアップを進めており、
当該パッケージのみこのような形になっていますが、
そもそもなんで当パッケージだけ仕様追加があったのか、
そしてその部分延伸がその後の商品リリースのロードマップに影響がないのかです。

仕様追加といえば聞こえはよいですが、
例えば仕様バグのように上流工程での低品質が起因の場合は、
むしろ開発完了しても品質問題で弊害が今後生じかねませんし、
それが他のパッケージにも波及する可能性があります。
細かな仕様を把握していませんが、インタフェースがあると、
仕様バグレベルが生じていたとすると結構致命的な品質問題に繋がる可能性もあります。

一方、顧客の動向、もしくは外部環境の変化を取りこぼさず
より魅力度を向上させるためにコントローラブル中で
仕様の取り込みをしたということであれば、
それは大変結構なことだと思います。
但し、この場合にもやはり品質リスクは向上するというのが一般的でしょう。
仕様レベルで変更が入る場合、
それが線表として輻輳する場合にはリスクは高まりますし、
特にPMが肝になります。
当社はどちらかというとテクニカルの志向が高いこともあり、
大丈夫かなというのが気になりました。

仕様追加要件の取り込みがどういうプロセスでなされたのか、
そのプロセスでリスクは高まっていないのかは、
要確認だと認識しました。(現時点で未確認)


そして、数値面で中計のガイダンスを若干超過しているという評価も出来ますが、
一方で、メジャーバージョンアップの商品の一部延伸が影響し、
償却開始も後ろ倒しになっているとか、
その程度の誤差から来る可能性もありますから、
いわゆるEBITDAベースで増勢なのかどうかは中計と比較するのであれば
観点として持ち合わせておく必要がある気がします。



AIマーケティングの領域で実証実験(PoC)が進んでいるようで、
その効果も認められて、うまく進捗しているようにみえます。
この辺りの収益基盤への寄与がどの程度のスパンで見ているのかも気になります。
第二の顧客とのPoCも始まったり、あるいはベンチャーと組んで、
また違った顧客とも提携業務を進めていくようですから、
この辺りの新領域への幅出しもどうやって進めていくのかにも注目したい所です。
今の所、PoCを色々やってみて一定の効果は認められたよ、で終わっているので、
今期以降はどういう収穫をしていくのかをもう少し精査していきたいです。


それからクラウドはベース部分は当然今の景況感も相まって安定していますが、
前期の3-4Qでスポット分がかさ上げされています。
このスポット分のかさ上げの再現性というか継続性がどの程度ありうるものなのか、
私はまだよく理解出来ていません。
まずは構造を理解して、それが安定性を乱す要素としてどの程度織り込むべきか、
考えておかないとなーと思いました。


特にWEBCASのメジャーバージョンアップの件は、
気にし過ぎという側面もありそうですが、
自分の理解を深めて、この理解がより商品展開の方向性の把握にも良いと思うので、
今後機会を見てIR照会をしてみようかなと思っています。


成長性は継続していますし、様々な観点でのPoCへ取り組み、
商品力の向上もたゆまぬ力を注いでいるようです。
定量面でも満足行く内容ですし、株価の評価もそこまで今は高くないこともあり、
今後に期待をしたいと思います。


総合評価は、「3」(想定通り)だと思います。
定量結果などはややポジティブにも映りますから、
確認事項もありますし、現時点での評価は想定通りとしておきます。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■年次(売上-粗利率)
2352_エイジア(18年3月期_4Q累計)売上-粗利推移



■期次(売上-粗利率)
2352_エイジア(18年3月期_4Q単計)売上-粗利推移


売上は綺麗に伸びていますが、
粗利率は微減です。
元々がとても高い水準にありますが、
会社の規模も徐々に大きくなっていく中で、
組織も大きくなれば固定費もあがってくることもあるでしょうし、
商品開発が輻輳する中で償却費も増えているようですから、
まぁこのようになりますね。


■年次(販管費推移)
2352_エイジア(18年3月期_4Q累計)販管費推移



■期次(販管費推移)
2352_エイジア(18年3月期_4Q単計)販管費推移


販管費も増額しています。
売上の伸びが強いため、販管費率は低下していますね。
当社は営業が弱い会社ですから、販管費をきちんと使って、
拡販や新たな投資を効果的に進めてもらいたいですね。


■年次(純利益-EPS)
2352_エイジア(18年3月期_4Q累計)純利益-EPS推移



■期次(純利益-EPS)
2352_エイジア(18年3月期_4Q単計)純利益-EPS推移


保有株式の処分や評価損の計上などで、
結局ほぼ行って来いで純利益への影響もそこまで大きなものになっていません。
順調に利益とEPSを伸ばすことが出来ましたね。



(2)今期予想について

今期予想も2桁の増収増益の計画となっており、
中計の開示値よりやや上のガイダンスです。

商品開発が繁忙でクロスマーケティングをより深化させる
プラットフォーム構築を頑張るそうです。
まぁその中でこの利益伸長を維持するのもいいですね。
まぁ多くの投資が固定資産化され、
サービス提供に従って償却していくことになるため、
逆に今期の影響は軽微なのかもしれません。
その場合は、開発した商品が見込み販売収益に沿って
販売できないと減損リスクになりますから、
後々のリスクを増すことになります。
もちろん、そうならないように高い商品開発力をもって、
成功裏に収めていくと期待しているわけですけど。



3.定性情報の確認


クラウドサービスとしてプラットフォーマーとして商品開発へ注力するのは、
当然継続しつつも、顧客の売上UPに繋がる施策を展開していく意思を改めて
表明されています。(短信の中で)
この辺りは、類似企業のテモナなどでも盛んに謳われていることですが、
本質的には顧客との間でwin-winでないと長続きしませんから、
技術屋の会社が顧客への満足度をあげる取り組みには、
具体性をもって観察していきたいなと思います。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

2352_エイジア(18年3月期_4Q累計)株価推移


時々急騰していますが、一貫して企業の成長と共に、
株価も上昇しています。
私は一度全株売却したのですが、
当時はこのキャプチャを描いていませんでしたが、
少し時期尚早での売りでしたね。
当時もその時としては真っ当な判断をしていたはずなのですが、
当時は今のように高PERを許容していませんでしたから、
どうしても早売りになっていましたね。


(2)IR照会の状況


急がない質問が多いので、
とりあえず決算説明会の動画を視聴してから整理したいと思います。



5.さいごに

特にコメントはありません。
最近、同社の事を見聞きする事が減った気がします。
そのように忘れ去られる方がいいなと思っています。




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