投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 3179_シュッピン(18年3月期_4Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


前期実績は修正後計画を上振れて着地しています。
前期は収支も去ることながら、ユーザー数の伸長や、
4Qに前倒ししたスペース拡張による今後の備えまで手が回りました。
施策としてもマーケティング施策が奏功し、SNSサイトの立ち上げもあり、
今後、写真データの活用という面で可能性を広げることに、
道筋が付いたかと思います。
定量結果以上に、様々な収穫があった期であったと認識しています。
個人的には出来過ぎの結果だったと捉えています。

今期予想については、前期の着地が大きく伸長しており、
%表記での増収増益幅はマイルドに見えますが、
後述する通り、今期は販管費を前年並みに支出し、
スペース拡張並びにシステムや人材リソースへの備えを加速するとのことで、
長期的な視点で見た時に、その土壌を整える点で期待が持てます。
こういったコスト投下も増収増益を堅持しながら進めてくれるのもよいですし、
その中身も合理的で納得性の高いものでした。
もちろん、それが頓挫することも可能性としてはありますので、
その推移はきちんとみないとなりませんが、
会社として大きくなるポテンシャルを強く実感するものです。

前期実績並びに今期の見込みやその背景にある長期的ビジョンに立った
施策推進の姿勢などをみると大変心強い決算だと感じます。

総合評価は「4」(ややポジティブ)です。

但し、株価は既に相応の高水準にありますし、
今期予想の%表記上からは伸長が抑えめでみえることもあり、
株価の反応としては売られる可能性もあると思います。
もっとも、目先の株価の動向はどうでもいいのですが。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

3179_シュッピン(18年3月期_4Q累計)売上推移

売上は月次で伺いしれますから、
特に新たな観点はないかなと思います。
修正後の計画を僅かではありますが、超過してきていますね。


3179_シュッピン(18年3月期_4Q累計)販管費推移

通期で見ると販管費比率も下落しています。
素晴らしいマネジメントだと思います。
ちなみに四半期単計でみると、4Qは販管費率が上昇しています。

3179_シュッピン(18年3月期_4Q単計)販管費推移


これは業績達成賞与とスペース拡張の対応を前倒しで前期から着手したためです。
どちらも前向きな投資でいいですね。


3179_シュッピン(18年3月期_4Q累計)純利益推移


利益の伸長もまた加速がついたように伸長しています。
粗利率は大きくは改善しないし、
させる意図がない(ユーザーからのぼったくりになる)ため、
総量を減らして、販管費率を抑えていくことで、
利益成長を遂げています。


(2)今期予想について

14%の増収20%弱の増益ですね。
同社を20%以上の成長がベースと考えてらっしゃる方にとっては、
やや物足りないかなと思います。
ただですね、前期に40%伸長した上での伸長ですからね。
それから、引き続き、スペース拡張やリソース拡充の各投資を織り込んでいます。
そもそも前年の中計策定時の19.3期予想は
売上326.2億、営業利益18.2億です。
今回のガイダンスでは353.8億、営業利益18.4億です。
特に売上は8%程度上になっています。
利益がマイルドなのは、気になったのでIR照会しています。
ですが内容として、私は期待してよいと捉えました。
(もちろん、ネガティブリスクと見る方もおられると思いますが)

それから配当がやや大きめに増配しています。
配当性向を30%側へ近づけられるようにしているようで、
配当性向を上げていますね。


3.定性情報の確認


マーケティング施策が奏功しているようですね。
また、個人的には写真共有サイトで撮影地情報や写真データが、
商品情報とリンクを取られているのは非常にポテンシャルを感じます。
写真共有サイトは使い方でまだ可能性が拡がっていきそうなので、
この辺りは今後も期待をもって接しておきたいと思います。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3179_シュッピン(18年3月期_4Q累計)株価推移

株価はだいぶ高いような気もしますが、
今期EPSが伸びており、どこかで買い戻しをしたいのですが、
さてどうしたものでしょうかね。



(2)IR照会の状況

IRへお電話しています。
主なやり取りをメモとして残しておきます。
(あくまで私の解釈なので、誤っている可能性もあります)






Q
売上のトレンドは上下で特に大きな変調はみられないが、
見立てはどのように考えているか。

A
前期は通期を通して好調であり、それをベースに積み上げて策定している。
結果的に特に上下での偏重はないと考えている。

Q
利益率が抑え気味で、売上の伸長に対して利益が中計も含めて
マイルドにみえるのだがどのような背景があるのか。

A
今期は販管費を相応に支出する計画にしている。
具体的には前期に前倒して実施しているスペース拡張の整備や、
業容拡張の機運が高まっていることもあり、
システムや人材の各リソースへの投資を考えている。
今後より事業規模が大きくなることを展望して、
中身を精査しながら必要な手当てを取っていきたいと考えている。
もちろん、生産性は常に意識し、
当社の要である販管費率の推移にも留意してコントロールしていく。
初の新卒も加わり、こういった教育も含めて尽力していきたい。

Q
借入金を一気に増やして手元現金が急増しているが、
どのような背景でこのような対処をとっているのか。

A
まさに価値ある在庫を今後も機動的に仕入るために、
スペース拡張もしたことから、規模感もより大きくなる見込みであり、
それに備えた面が大きい。特段別の目的で支出に備えているものではない。
また、今回銀行からも当社の状況をみてもらい、
より積極的に、有利な条件での話もあり、この機会に現金を増額している。

Q
棚卸資産は直近の3Q末から比べると減っているが、
仕入環境に何か変化はあるのか。
それとも3月などの販売好調による一時的なものか。

A
3月に販売が伸びて捌けた結果であり、特段仕入環境に変化はない。
同社は12月や3月が商戦の中心であり、
そこに備えて仕入をしていることもあり、
直近の推移だけみるとこの程度の増減はある。
特に心配して頂く状況はないと認識している。



(3)目標株価について

22.3期EPSを85円、評価PERを25倍として、
新たな目標株価を2120円としています。

EPSの伸長は中計開示のラインよりマイルドにCAGR18%を堅持しています。



5.さいごに

同社とのお付き合いも長く、思い入れがあることもあり、
どうしても色眼鏡でみてしまいますね。
ただ、全般ポジティブにみています。

ネガティブ面という意味では、為替による影響で免税への影響もあるでしょうし、
株安で消費マインドに敏感に影響を受ける点もあります。

またカメラの商品サイクル次第でタイミングによっては、
仕入や販売が停滞する可能性もあります。

ただ構造が壊れるというより、タイミングによるものであり、
長期展望を揺るがすリスクは低いとみています。

あとは、株価の面では、月次について、前年は伸長率の%がだいぶ大きかったので、
その反動で再び月次の%表記が弱めに出る事が想定されます。
そういう時に株価が単純にどう動くのかには興味がありますね。
あまりタイミングを図りたくはないのですが、
この水準から更に下げてくれれば、
私の判断の中では、買い戻しの検討が出来るのですよねー。

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