投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

※投資に関連しない記事です。
(興味ない方はスルー願います)



この 私の青春の一コマ を受けた記事です。


Nさんに会うことが出来ました。

天然パーマに少し茶色みがかった当時の前髪は、
綺麗な黒髪のストレートになっていて、
眼鏡も外した大人の女性になっていました。

少し童顔な微笑みの表情は、
思春期の頃に感じた愛らしい面影があるというより、
当時の表情をそのまま引き継いだと思えるくらい
その優しさとどこか神秘さを備えた雰囲気は
変わらずに写っていました。

だけど、お話をすることは出来ません。
だって、会えたといっても、
それは1枚の写真を通した再開だったからです。
最近撮られたというその写真を前に、
わたしは何度も何度も見入っては当時の事を回想しました。
(気持ち悪いですかね(笑))


実は先日の 私の青春の一コマ の記事を書いてから、
これまで疎遠だったクラスメートにいよいよ会いたくなり、
その感情の高ぶりの勢いに任せて、行動に移していました。

わたしはNさんの連絡先は知りませんが、
クラスメートだった何人かとは、
連絡先だけは辛うじて知りえる
疎遠でありながらも最後の砦を残したような関係は続いていました。

もちろんそんなクラスメートといえど、
もう10年以上は連絡すら取っていない希薄で、
もはや消滅したといってもいい関係性です。
加えて、私は行動を起こすことには奥手で
何事にも勇気を持てない性格です。
(今の投資スタイルを見ても合点がいきますよね)
ただ、何か一歩を踏み出してみれば、
色々なことが変わる、
新たな世界の景色が広がることも知っています。
もちろん行動を起こすことで失うものもありますが、
希望に満ちたその時には、
その失うリスクへの恐れより、
変わることによるよきリターンに重きが置かれます。

特に親しかった3人に連絡をしてみることにしたのです。
地元の友達というのは、不思議なもので10年以上会ってなくても、
とんとん拍子に近く再開する段取りが整っていきます。
もちろん、その3人の中にNさんは含まれませんが、
Nさんと仲良くしていたSさんは含まれています。

Sさんは純朴な女の子で私も幼稚園からの幼馴染です。
背が少し低くて丸顔のおっとりとした子でした。
美人というよりかわいらしい雰囲気で、
当時はそれなりに男子からも人気でしたが、
私は幼なじみということもあり、そういう目で接することは
ありませんでした。
そんなSさんとは、中学までずっと同じで高校で違う高校に行きますが、
実は高校でもある事がきっかけで1年以上に渡り
交流を持つことがありました。
高校を卒業してからはさすがに疎遠になってしまい、
彼女は一般職で銀行に勤めたと聞いて以降は、
いよいよ音信普通になってしまいました。

AさんはSさんと仲良しの女の子ですが、
お姉さん気質でいつもSさんを従えているような存在でした。
私もよくお姉さんに叱られるように従属させられていました。
長い年月を経てもなお、また小言を言われるのではないかと
少しばかりの恐怖もあれど、また怒られてみるのもいいかと
思えてしまう不思議な力があるのです。

Rさんは幼少期からよく一緒に遊んだ男の子です。
私は変身もののレンジャーで戦闘系を好まず、
電車を眺めて平和な遊びを好むおとなしい少年でしたが、
そんな少年が相性よく遊べるということは、
つまり、Rさんも優しくおとなしめの存在でした。
実はSさんに密かに想いを馳せていて、
それは僕らの中では周知の事実で、
よくSさんと二人だけになるように仕向けてキャッキャ言うなんて
中学生らしいいたずらをしては、からかっていたものです。
(今考えると最悪な友人だったと思います)

私を含めたSさん、Aさん、Rさんの4人が再開を果たすのです。


桜の花の撮影で帰省して間もない、ゴールデンウィーク前半。
未読の決算短信をたんまりと溜めつつも、
間違いなく私の関心はこの再開へと向いていました。
(投資家としての責務より本能に従っているあたり、凡人ですかね・・・)

それぞれのご家庭の兼ね合いもあって、
ランチ時に子連れでもOKなドリンクバー付のファミレスに集合です。
座敷の個室を備えた地元のそのファミレスは、
時間の制約も受けずに語り合うのに最高の場所です。


卒業アルバムを久々に引っ張り出して、
その再開の場に向かう私の心は小躍りしていて、
でもうまく話せるのかな、なんて小さな不安もあったりして
複雑な心境の中で待ち合わせ場所に向かいます。
その期待と不安の交錯した感情は、
私の背中を押すように迫り、待ち合わせ場所へも早めに到着します。


久々に会った4人はもちろん最初はどこかぎこちなくて、
たとえば、どう呼んでいいのかもあやふやでした。
Rさんにはあだ名があったのでそんなには困りませんが、
中学生だった当時なんて、私も気が利きませんから、
女子二人は恐らく名字で呼んでいたように思います。
ですが今となっては旧姓だし、しかも名字で呼ぶのもな、
なんてどうでもいいことにも考えが及んでしまいます。

ただですね、ほんの数分話すと、結局はすぐに打ち解けられるのです。
うまく話せるかな、なんて心配は杞憂に終わり、
むしろ当時の曖昧な記憶から話は溢れてくるのです。
自分の曖昧な記憶はほかの3人から訂正されたり、
一方で私が相手の記憶を訂正したりしながら、
当時のひとつひとつのシーンを時間を翔けて継ぐんでいきます。
思春期に繰り広げられた不安定な心情の下、
育んだ青春の日々は、大人になった今、
ユーモラスに繋がれていき、
記憶の隙間を埋めて、かつ豊かにしていくのです。

乾いたタオルが水を吸ってじわじわと染みていくように、
私の記憶も心も満たされていきます。
これは机上でいくら本の世界に没頭したとしたとしても、
もしくはどんなに優秀な脚本や監督が監修した映画を観ても、
決して味わうことのできないパーソナルな充足感です
こういう経験を実感させてくれるような仲間に会えたこの時間は、
とてつもなく私に幸福感をもたらしてくれるのです。

料理が運ばれてきて、連れてきた子供達のこと、
今の日々のことなど一通りの話も進んで、
長い年月のブランクはみるみるうちに埋まっていきます。
語り尽くせばキリがない過去であっても、
互いの近況は十分把握することができるものです。

食事も一段落し、ドリンクバーに各々が食後のコーヒーを注ぎ、
連れてきた子供もひとときの昼寝に落ちた頃、
より落ち着いた時間が4人の空間を流れていきます。


Sさんが、少しばかりの意地悪な表情を私に向けて、
「最近、Nさんに会ったんだよ。」と言い出しました。
SさんとNさんは当時、仲がよかったので、
クラスメートの近況を知り得る範囲で
個々人のことが話題に上がるのは、
何ら特別なことでも不思議なことでもないのですが、
その対象がNさんであれば、それは私にとっては
ただ事ではない極めて特殊なことなのです。
そしてそれを承知しているから、敢えて含みをもった表情をもって、
Sさんは私の方へいたずらな表情を差し向けたのです。
そう、私がNさんへ想いを寄せていたことは、
Sさんにはお見通しだったのです。
直接的にその想いを周囲に告白した記憶はありませんでしたが、
やはり幼なじみだったこともあり、ばれていたんだなと、
この歳になっても顔が赤くなるのがわかるほどに、
恥ずかしい感情がこみ上げてきました。
ただ、そんな恥じらいもまた、快感でもありました。
自分の心の奥底に秘めていたものと勝手に信じていましたから、
想定外といえばその通りですが、
そういう感情に心が躍り、心が動くことも少なくなりましたから、
やはり新鮮ですし、若返った気がするものです。


こういうときに、自分のかつての特別な感情を包み隠し、
あやふやにして話を続けることの無意味さは、私もよく理解しています。
そして今、Nさんの話題になったときのどきどきは、
自分だけのものにせず、そこでオープンにした方が
自分も楽しいし、それが過去と向き合うことだとも思いました。
ですから、当時の特別な想いをもったいぶってこの場で告白をします。

するとお姉さん気質のAさんは、何を今更、みんな知っていたよと、
Sさんの意地悪な表情を超える直接的な言葉攻めの洗礼を受けます。
え?なんで知っているの?と私が狼狽えて、みたいな問答をします。
まぁ、結局私の当時の言動から、
RさんがSさんに想いを寄せていたのと同じように、
私がNさんに想いを寄せていたのもまた周知の事実だったということでしょう。

SさんがNさんの近況を語ってくれます。
まず最初に、これはとても驚いたのですが、
いまだ独身であるということです。
バツイチとかではなく、未婚で独身ということです。
そして地元で医療事務のお仕事をしていて、
若い職場の女子達と楽しく過ごして独身生活を満喫しているとか。

不思議なのは、なぜこれまで縁がなかったのかということです。
Nさんの容姿だけでなく、
その雰囲気や根底の強さや弱さも含めて、
決して万人受けするような女性ではないとは思いますが、
しかし、それを魅力的だと感じる男性はいくらでもいたことは、
私がなにより保証できるわけです。
女子高に進学してから先、どのような日々を送り、
どんな人と巡り会い、そして今の仕事をして、
そして独身という道を選んだのか、選ばざる得なかったのか、
興味関心が、富士山麓の湧き水のごとき溢れ出てきます。

ただ、それはSさんを質問攻めにして聞き出すようなことではなく、
そこまで野暮なことはしたくもないですから、
そんな興味関心を冷静に心に封印しながら話に耳を傾けます。


その後、Nさんに関するより深い話は続きます。
ここに書くことは少し憚られるので割愛しますが、
私が多感な中学生時代から想いを寄せていたNさんは、
そのままにそこに存在していて、心の大切な思い出として生きています。
もちろん、今は妻がおり家族がいて、
それが最愛であることは間違いありません。
あくまで昔の思い出、そして今に至るまでの軌跡に触れてみると、
センチメンタルな気持ちに心が奪われるのは、
なんら不思議なことではありません。


私はNさんに会いたいような、
でもそれは今ではないような、そんな優柔不断な気持ちでしたが、
Aさんには呆れられ、Rさんには面白がられ、
Sさんには微笑みで見られて、
でもそんな右とも左ともわからないふわふわした気持ちは、
とても居心地のよいものでした。

病院に行けば会える。
でも離れた居住地の病院に偶然を装って現れるのは不自然だし、
そもそも卑怯だとも思いました。
Nさんは意図せず強制的に再会をせねばならず、
私が押しかけることで強制的にそんな機会を強いるのは、
どうしても良心が痛むというか、大切な思い出に自ら
塩を塗るような行為に思えて仕方ありません。

AさんやRさんは行っちゃいなよ~とけしかけますが、
Sさんはそんな私に理解を示してくれます。
そしてそんな私が哀れに思ったのか、
SさんはNさんのSNSのプロフィール写真を見せてくれたのです。

そこに写った写真は鮮やかな着物を纏っていて、
微笑む姿には様々な人生があっただろうことにも考えが及び、
じっと見つめてしまいました。
そんな異様な私の変人ぶりにも、
そうなるよね~と理解を示してくれるSさんは、
天使のようにも思えました。

Sさんも自身のことで、
自分の想いを寄せてた人のことを考えると、
同じようになるよ、と慰めてくれます。

もし今会えたら、恋い焦がれた過去を
告白するかという話にもなり、
まるで思春期の頃のように、
特別な想いをたとえば過去形だとしても
告白するのか、その是非について、
無邪気に語り合うその場の4人は
周りからみれば間違いなく奇異に映ったことでしょう。

Rさんは目の前にSさんがおり、
そして今、それを改めて宣告できることが
うらやましくもあったわけですが、
私も一歩Nさんに近づけた気がして、
とにかく浮き足だっていたことは間違いありません。

私の勝手な一方通行の想いが、
Nさんにとって迷惑でないことを今でも祈っていますし、
それは今になっても変わりません。

今は無理でも、おじいちゃんになったときに、
ふと、再開の機会があって、
そこで躊躇なく、そして相手の迷惑にならぬように、
過去形の告白ができたら、
私の人生もまたひとつ豊かになるのかなと思いました。



過去の青春の想いを継いで、結実させることはできなくても、
満たされた心を得られることは、
投資家として大成することに並んで大事なことだと思います。

青春も当時の熱い想いも、お金では買えません。

そして、青春時代の多感で不安定なあの独特の感情は、
あのときにしか得られない感覚でもあると思います。
もちろん、歳をとってもすてきな恋をする方もおりますし、
多様な人との出会いで常にそういうどきどき感で
満たされている方もいらっしゃると思います。

ただ、やはり思春期の頃の感情は、
あのときにしかないものです、
当時は当時で色々苦しんだはずなのですが、
しかし、今にして思うと、儚く伝わらない想いだって、
時を経た今でもほんわかと心を温かくしてくれて、
そして再開したクラスメートとずっと旧交を深めるツールとして
貴重な資産として私の人生に色を添えてくれているのだと思います。

ゴールデンウィークにこんな青春時代に想いを馳せている方も
希少だと思いますが、妻にも事の顛末を話したのですが、
とてもうらやましがられました。
ありがたい事だな、と思いました。


コメント
この記事へのコメント
 自分の中学校時代を思い出しました。
好きだった人に会いたいけど、会いたくない、今の現状を知りたいけど、知りたくない。
 昔話で仲間と盛り上がり、奥様にそれを話せる!とても良い関係ですね。
2018/05/07(月) 22:00 | URL | K太 #oWMM.ioY[ 編集]
>K太さん
こんにちは、K太さん。
コメントを頂きましてありがとうございます。
また、長文の記事にお付き合い頂きまして嬉しく思います。

中学生時代なんて、皆さんそれぞれに青春があって、
それが長い年月を経ても、こんなにもドキドキしたり、
ふわふわした気持ちになったりしながら、
旧友を温められる友達がいてとてもありがたいことだと思っています。
またそれを嫁さんとも共有しながら笑って話せることも、
居心地がいいなと感じているところです。

今後も、こういう投資外ネタをぶっこんでいきますので、
またお付き合い頂ければ幸いです。

今後とも、よろしくお願いいたします。
2018/05/07(月) 23:16 | URL | まるのん #-[ 編集]
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