投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


ログミーファイナンスさんという情報発信メディアをご存じですか。

株式投資に関わっていますと、
様々なアナリストレポートやら、
自称専門家の相場見通しやら、
ファンドマネージャーの見通しレポートなど、
様々な情報を目にすることも多いわけです。

そんな中で、ログミーファイナンスさんを私が認知したのは、
昨年の事だったと思います。
アナリスト向け決算説明会や株主総会などをメインに、
そこでのプレゼン内容を書き起こしてらっしゃいます。

愚直なまでにその場のファクトを損なわないよう、
一字一句に渡りログが取られており、
読んでいるとその場にいたような雰囲気になれます。
(もちろん空気感とか表現までは感じ取れないのが残念ですが)

アナリスト向けを対象としていたり、
平日に開催される株主総会などは、
特に私のように兼業投資家ですと接する機会も少なく、
残念に思っていましたら、自分の興味のある銘柄のレポートが
ログミーファイナンスさんから発信されていると、
おおっ!これはありがたいと読み漁るわけですね。

今後、益々掲載会社を増やしていくようですし、
それを無料で提供して下さっているわけですから、
やはり私のような知りたい欲求を無駄に持ち合わせている立場からすると、
とてもありがたいメディアだなと感じているわけです。


さて、ツイートもしましたが、
そのログミーファイナンスさんにお声掛けを頂きまして、
宴席にお招き頂きました。私はいわゆるオフ会のような場には出現しませんが、
いつも参考にさせてもらっていることもありますし、
この機会に色々意見交換をさせて頂けるのであれば、
願ったり叶ったりということで参加させて頂きました。


お招き頂いたご縁があるからと色眼鏡になるつもりもありませんが、
率直なところでいくつかその様子を共有させて頂きたいと思います。


■編集はとにかく大変だな・・・
ログミーファイナンスさんの記事を拝見していると気が付きますが、
一字一句をただ連ねているだけと思いきや、
その配置やキャプチャの挿入など配慮が随所にみられます。
一字一句を拾っているようなトーンでありながら、
流れるように読める工夫がなされていることを実感していたわけですが、
そのためにどれだけの編集労力がかけられているか、
実際に編集をされている方から話を伺う中で頭が下がる思いがしました。
しかも、IRというか株の世界全く知りませんという方も編集におり、
専門用語や暗黙のしきたりなどもあると思うので、凄い苦労だろうと思いました。
また、即時性も大事にされているようで、夜なべをして対応されているのだと思います。
それでも、日本語を扱うことが大好きと笑顔で話されていた編集の方をみて、
あぁ好きこそものの上手なれだなと思いました。
決算シーズンにエクセル作るの大変だ~
なんて泣き事を言っている私は凡人だと悟りました(笑)。
細かなことは割愛しますが、これから記事を読む時のありがたさがかわりますね。


■QAの様子の扱いは難しい
決算説明会の記事では、相応の企業の記事において、
事後に行われるQAの様子は割愛されています。
これには様々な背景やシガラミ?があると想像していたわけですが、
やはりそういう様々な事情があるようで運営側としても悩まれているようでした。
ただ、私もここは強く主張したところでありますが、
やはり投資家にとっては、素が見え隠れするQAこそ、
説明会の醍醐味であると考えており、
その対策について様々な意見交換が出来ました。
運営外ですから好き勝手なことを言い過ぎたかなと後悔もありますが、
しかし率直な要望をお伝えすることは、
長期的にみればよい事だと思っています。
仮に編集されたものであってもQAはあった方がいいかという議論もあり、
それはないよりあった方がいいのは間違いないと即答しました。
実際には企業側に編集されてしまうと都合のよいようになりがちですが、
少なくてもどのような質問が取り上げられているかにも興味がありますからね。
もちろん、理想はありのままでそのトーンまで伝わればいいのですがね。


■情報の即時性について
決算説明会は多くが昼に兜町のアナリスト協会の会議室で行われますが、
原則はその翌日(寄り付き前も意識されていますね)を目指されているようです。
出来るだけアナリストと時間的な情報差異が生じないようにとの配慮で、
編集の方含めて対応されています。
ただ、これは私だけが異色の意見でしたが、
即時性は優先度としてはそこまで高くないということです。
その場では皆さんが即時性は大事だし大事にしていくという立場でした。
まぁそれは早いに越したことはないんですがね。
こればかりは投資スタンスの問題かもしれません。
多くの方はそういう場で強気な発言やポロっと系の話があったりすると、
株価も動意付くこともありますから、
その波を取りたいという立場であれば、出来るだけ早く知りたいというのは、
自然な発想だと思います。
一方で、長期的な価値向上や企業の本質的な収益力や成長力、安定志向などの
ファンダメンタルズは早々変わるものではありません。
従って、ひとつひとつの場でどのような説明があったかをトレースしていくのは、
単純な興味としても面白いわけですが、
ではそれを少しでも早く知りたい、他の人が知りえぬうちに先行したいという
発想は敢えて持たないように、そういう感情を押し殺していますので、
個人的には即時性より企業の網羅性やひとつひとつのレポートの価値向上、
あるいは長く編集の方が面白いと思って続けられる環境を継続してもらえればな、
そんな風に感じました。


■取り上げるのは中小型がいい
ここ最近取り上げられている企業をみると、
やはり個人投資家に好まれそうな銘柄が
徐々に多くなっているなと感じます。
ただ、驚いたのですが、立ち上げ当初は、まぁまずは日経225から押さえていこう
と始めたそうです。
皆が名前を知る会社、もう酸いも甘いもプロにも知り尽くされた銘柄ですから、
そういう銘柄のログは読み物として読むのは面白いですが、
投資活用という面ではやや魅力に欠けます。
その点はお伝えしました。
やはりマザーズ上場で勢いのある、つまりIRにも色々チャレンジしたいと
燃えている会社が有望でしょうと。
ただそれだけだと偏ることもありますし、
埋もれた価値を発掘するという意義から、
東証2部銘柄など埋没した会社でIRもどうしていいかわからないというような
会社にも積極的にチャレンジして欲しいともお伝えしました。
また、個人投資家からリクエストをもらうような活動も面白いという件でも
盛り上がりました。
ただ、一工夫しないと、様々な温度感のリクエストがチャンプルーになるため、
何か策があるといいねという話にもなりました。
いずれにせよ、今後益々掲載者数を増やすモチベーションも高く、
我々にとっては益々期待が持てるメディアになるなと感じました。


■有料化は許容できるか
個人投資家サイドは閲覧によって課金はありません。
というか全て無料で提供されています。
事業として見た時に、ここに課金許容度があるのか
推し量りたかったものと思いますが、
その場では課金の許容度は低いというのだ大勢でした。
そんな中、ここでも私は異色でその中では比較的受容派でした。
今後掲載者が増えていったり、
細かな周辺サービスでもって付加価値が増してくれば、
従量と定額の考えでマネタイズ余地はあるのではないかと思いました。
ただ、決算説明会というアナリスト協会が主催する説明会をソースにして、
課金ビジネスが成立させられるかというのにも様々な障壁がありそうです。
ただ、思い切ってそこでの存在感を活かして、
独自ルートで取材をするなどしていける余地があれば、
またそれを忖度せずに記事に出来る主導権が取れれば、
また景色が変わってくるかなと思います。
残念ながら、ライターや編集の方がぎりぎりと企業側に投資家目線で
疑問をぶつけていく様子でもなかったので、
そういう尖った方が取材出来れば、
体たらくの四〇報よりよほど需要があるのではないかと思います。
ガチで決算説明会に留まらず、そこでの関係性でもって、
企業のIRをありのままにサポートして、
良きも悪きもメディア化出来れば、相当な価値になると思います。
ただ、それをやられてしまうと益々投資家がコバンザメ化して
大衆化してしまうかもしれませんから、どうあるべきかなとは、
帰り道に考え直しました(笑)。
四〇報やそのオンラインサービスで、取材が甘いソースにも
課金している方も多い(私も書籍だけは買っていますしね)ので、
なにか余地はあるのかなと思いますけどね。


■IPOは?
価値ある情報をメディア化するという時流に乗りそうでありながらも、
一番の資金需要はやはりライターや編集、そして営業といった人材ですね。
労働集約型なんですよね。ただ、その編集力や
あれだけ既得権益の世界で風穴を空けて掲載者を増やしていける営業力などが、
今後障壁になってくるものと思います。
確かに動画UPが原則なんて全体指針が出てくると、
相対的に存在意義が低くなってしまいますが、
それでも編集によるわかりやすさなどの付加価値は失われません。
であれば、親媒体も大きいですから、
IPOしてもよいのでは、と思って質問をぶつけてしまいました。
ひとつあるとするとメディアという立場上、
中立的な立場などいくつかのポリシーもあって、
IPO理念にそぐうのかというそもそも論のような話もありますね。
それはそうですよね。
でもそういう会社の方とこうやって出会いの機会を頂き、
熱く今後事業を育てたいという方とご一緒出来て、
あぁ窓際サラリーマンの自分は・・・なんて思いましたよ。
もちろん、窓際サラリーマン万歳!ですがね(笑)。


■編集後記とライター後記
一貫してファクトのみにフォーカスを当てて、
ライターや編集者の所感を排除している様子がうかがえます。
本編としてはそのわかりやすさがうけますし、
変に仮説や推測が入るとノイズにもなりますから、
それを避ける意味合いからも現状では意識的に
客観性を重視しているように思います。
一方で、編集をされている中で感じる温度感や雰囲気みたいなものを
後記としておまけで書かれているとより読み応えが増すかなと思います。
(もちろんそれがノイズになる方もいるのであくまでおまけで読みたい人だけ読む)
ただ、企業側と良い関係の中で成立する仕組みでもあるため、
ネガティブな事は書きにくく、結果、差し障りのない後記になってしまいそうですね。


■まとめ
今後は当面はやはり掲載者を愚直に増やしていくことで
認知度と存在感を上げる事に注力することになりそうです。
そのことが今後未導入の会社への働きかけにもつながり、
結果的に営業リソースをかけずとも存在感を増していくことになり、
また視読率向上にも繋がります。
そうなればまた企業側への存在感も大きくなり・・・
という感じでうまくスパイラルが機能しそうです。
そして、その存在感によって、主体的な取材やサービス拡充にも
余地が生まれそうですね。
リスクとしては、情報開示姿勢のポリシーが変わり、
クローズドな場が閉鎖されていくことにより、
大衆化することでしょうか。
(なんだかログミーファイナンスさんの成長銘柄分析チックになってしまう。。。)




まぁ他にも色々な話を伺ったりしましたが、
純粋にご縁で出会いの機会を頂いたログミーファイナンスさんに感謝ですし、
今後、目に留まる機会も増えてくると思いますので、
情報はフェアに公にされる中で、みんながそれぞれのスタンスで
有意義に活用出来るようなひとつのプラットフォームになってくれると
私も一ユーザーとしてとても嬉しく思います。

別にログミーファイナンスさんから頼まれたわけでもないのですが、
勝手に所感を述べさせて頂くと共に、
この場を借りて日頃の活動の御礼を申し上げます。


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