投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 3276_日本管理センター(19年12月期_2Q決算)

■銘柄分析シート
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■決算説明資料(会社開示)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


会社からの決算説明資料が簡潔に纏められています。
ですが、以前は半期に一度、武藤社長の
洗脳動画がUPされていたので、
それが今回もないのかなと思うと残念ですね。

業績は減益ながら堅調だと思いますが、
逆に営業利益ベースで20%程度上振れているのですが、
その理由は気になる所です。
同社はほぼ業績予想にぴったり合わせてくるので、
利益がこれだけぶれるのは珍しいです。
しかも短信上も特にその理由には言及がありません。

売上がぴたっと予想通りですから、
利益率が想定よりよいということになりますが、
さてどういうことなんでしょうかね。

中計に向けて、一度しゃがむということですが、
減益幅もそこまで大きくもなく、
確かに同社を毎期安定増収増益会社と見ていた方には、
減益というだけで驚きですが、逆にこの程度の減益となっていて、
大きく上振れしているのはきになるところです。

管理戸数が回復しており、
ストックが積み上がっている事を強調していますが、
まぁ元々はそういう会社でしたから、原点回帰という認識です。

総合評価は「3」(ニュートラル)です。
利益の上振れの要素がビジネス上の優位性発現であれば、
評価も上方修正したいのですが、いかんせんこれだけではわかりませんので、
据え置きです。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

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増収減益ですね。
粗利率の減益は3.8%ですから販管費がやや前期比で膨れていることになります。
売上の中では比率は低いですが、加盟店収入が下がっていますね。
これは最近のトレンドからずっとそうなのですが、
質的な向上を目指しているものと思われます。


(2)販管費の状況

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前期2Qに大きく販管費が増額していますが、
そこをさらに超える増額ですね。
販管費率もわずかとはいえ、上昇しています。
この辺りは元々今期は一度しゃがむという事で投資をすることとしているため、
むしろこの程度でいいのかと思いますね。


(3)営業利益の状況

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減益予想となっていることもあり、
前期よりレンジがさがっているようにもみえますが、
案外底堅いともみえます。
特に前期は後半になんとか積み上げて予算達成をしていますので、
今期どこまでエンジンをふかすのかよくわかりませんが、
前期に相応の貯金が出来たと思うので、
下期によい投資ができるといいなと思います。
もっとも、不動産相場の影響に左右される気もしますけどね。
良くも悪くもですが。



(4)進捗状況の確認

進捗率は会社開示の資料に記載があります。
ただ、投資の時期や量もまったくよめないですし、
概ね予想に沿った推移と表現されていますから、
まぁそういうことにしておきましょう。


(5)配当の確認

特に変更はありません。



(5)月次データの確認

月次も回復基調ですね。

・管理戸数 →一旦底をついたでしょうかね。
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・延滞保証 →順調に伸長していますね。
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(6)加盟店の状況

パートナー企業は減っていますね。
加盟店収入は前期比で2割強減っていますが、
そもそも全体の1%程度ですからあまり気にしなくて良いですかね。

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3.定性情報の確認

外国人向けの物件掲載などのリリースが出ていますが、
やや定性的な活動の状況の開示が消極的な印象です。
実際には色々な施策を進めていると思うのですが、
決算説明資料を開示するなり、動画をUPするなりして洗脳してもらいたいですね(笑)。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

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ワラントショックからは一度は立ち返っていますが、
なんだか再び下に抜けそうな感じがしてなりません。
甘んじて受け入れるしかないですね~。


(2)IR照会の状況

IR照会は特に実施しませんでした。



5.さいごに


管理戸数の原点回帰という1点にまずは期待をしています。
その上で定性的な活動をより知りたいなと思います。
現時点では情報も限定的でしてあまり多くを語れるネタがありませんね。

【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(20年3月期_1Q決算)

■分析資料 (PDF) ※画像をクリックしてもPDFが表示されます。
リンク
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■参考
・前回の本決算精査記事
・株主総会レポート
・社長コメント(決算補足)
・会社開示の決算説明資料


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

通期で減益予想となっていますが、
本格的な投資投資や、新橋のビル費などが生じる今後は大きくコスト先行となり、
減益となる見込みかと思います。
1Qで、あれ?増益?となって変な期待が寄せられることがなければいいなと思います(笑)。

アットプレスは従量制の位置づけで、
特にGW等の企業活動の抑制を理由には配信数が減少していますが、
単価はあがっており全体としては増収寄与となっているようです。
ただ、足元では単価上昇も止まっていますし、
そもそもワールドカップなどのイベントがあると落ち込んだり、
今回のように営業日が減ることで配信数が減るので、
今後単価上昇も止まった中で大丈夫かなという思いはあります。

ただ、この従量制の広報に近い部分だけでは成長鈍化することは会社も認識しており、
だから広告領域に出ていく意思決定をしたわけで、
今回インフルエンサーマーケティングの件数も開示されていますが、
急拡大しています。元々の件数がまだ少なくKPI開示する程の影響もないということで、
そもそもの母数が小さく見えているので余計に伸長率が大きく見えている要素もありますが、
社長コメントを拝見するとそこそこの手応えがあるようで、
ここはよい部分かと思います。

また定額制の広告領域をカバーするNEWSCASTについても
様々な実証を経て、こちらも手応えがあるようで何よりです。
そして広報をカバーする自社商材との競合も問題にはならないようなので、
この部分もよいかなと思います。

クロスセルをするにあたり、特に大手企業になればなるほど、
それぞれの意思決定をする部門が異なるわけで、
営業効率など難しい面もあろうかと思いますが、頑張って欲しいですね。
相応の法人営業を採用し教育し、となるとこちらもコストが嵩みそうですね。


一方、シェアオフィス事業については国内は足元は問題なく、
あとは新橋の立ち上がりが最大のリスクです。
先月の社長コメントでは量・質ともに明らかに好転という表現でしたが、
今回は、想定通りに推移できそうということで、
勝手な解釈としてややトーンダウンしたかな?という印象もあります。

また収益上はそこまで大きな割合ではないのですが、
海外については、定量的にみると稼働率などみていても
まだまだ課題があるように感じますが、社長コメントは底打ちと表現されています。
コンセプトや入居の日系企業の割合などで、
現地プレゼンスの課題などを対策してきていると認識していますが、
数値上はまだ回復基調とはみえないのですが、
今後も注視したいと思います。
加えて、円高が進行しているため、更に収益を圧迫するのではないでしょうか。
まぁいずれも国内の今後の投資に比べれば微々たるものかと思います。

いずれにせよ、新規取り組みの一部は好調である点、
しかしながら今後の投資投下が実を結ぶかは長い目線でみなければならず、
単に増益だった、ポジティブとはなりませんし、
社長コメントの通り、1Qは従来の延長戦というのはその通りですので、
総合評価としては「3」(ニュートラル)です。


2.詳細

今回の決算に関わる部分のPPT抜粋をして貼付します。


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→スライド内に記載の通りです。


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→売上が増収トレンドなのは今後も継続してもらいたいですね。



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→販管費は主に給与・役員報酬ですから急増はしないのですが、
今後採用も積極化していく中で、経費など増加していくと思われます。
利益を削ってでも投資していくという判断をしているので、逆に投資がうまく進捗せず
利益が出ちゃいました、というのもなしでお願いしたいと思います(笑)。
今回の1Qの増益でくれぐれもミスリードさせぬようにIRは工夫をしてもらいたいです。



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→1Qだけみると赤枠の通り、前期が弱かったこともあり、
今期は2桁増益ですが、実はやや伸長率が鈍化していることもわかります。
こういう部分の危機感も含めての新規拡大を標榜していると思いますので、
減益を厭わず、成果になる投資を期待したいと思います。



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→株価は相変わらず下落トレンドですが、
この下落でいったいどこまで織り込んでいるんでしょうかね。
2Q以降でわかりきった減益となると更に売り込まれるんでしょうかね。
現状はEPS見込みが下がっていることもありPERで30倍水準となっており、
この数値だけみると、単純にまだまだ下落余地があるようにもみえるのですが、
どうしたものですかね・・・。


3.さいごに

今1Qはあまり真面目に見ても仕方ないですね。
少なくても定量的には今期やその後を見据えた上での決算というわけではないですからね。
社長コメントでは定性的な部分にも言及がありよかったですが、
いつも月末だったのが更新されておらず心配しましたので、
決算開示時期を遅らせるにあたって、今月は決算開示日にUPしますと一言あると
ありがたかったですね~。


Hameeの株主総会に行きました。


※聞き間違いや主観に基づく誤認を含む可能性が多分にあり、
個人的見解も介入しておりますので、ご参考程度としてお読み下さいませ。

※記載内容には配慮をしているつもりですが、当記事が会社からの指摘も含めて何かしらの不都合が生じた際には、
即座に公開を取りやめます。



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■参考
・今年が初参加となります。


■当日の流れ
10:00 開会
10:02 議決権個数確認
10:03 監査報告
10:04 事業報告(社長説明 ※基本は読み上げ)
10:31 議案上程
10:35 質疑応答
11:27 議案決議
※手元の時計による概算ですので多少ズレはあるかもしれません。

開会直前まで隣の控え室で過ごします。
新型iFace等のコマース商材のコーナー(撮影禁止)とネクストエンジンのコーナーがあります。
社員の方と色々話をさせてもらいましたが、気さくでいいですね。
会場には小田原のお菓子やご当地サイダーなどが用意されています。
キウイの羊羹とかおいしかったですよ。
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■議決権行使の状況
 議決権行使株主数 : 1,154人/4,537人(25.4%)
 議決権個数 : 119,216個/159,256個(74.9%)


■全体所感

質疑の中でもコメントをしたのですが、全体的にお堅い感じの総会でした。
株主総会という場なので、こういう堅さが大事というのも当然ではありますが、
創業社長としてベンチャー企業のマインドで運営されている会社ですから、
運営ももう少し緩さがあってもいいかなと思いました。
具体的には、事業報告も読み上げ形式でしたが、
もう少し自由に語ってもいいと思いますし、
野心や展望で我々株主に期待感を持たせてくれる要素があっていいかと思います。
少し緊張をされていたのか、途中で読み上げが詰まったり、
数値が飛んでしまったりしていたので、
創業者のイケイケぶりに圧倒されにいった私としては少し肩すかしでもありました。

しかしながら、経営判断への拘りやコアな部分での答弁などの
方向性はしっかりしたものと受け止められましたし、
特段ネガティブな印象というわけでもありませんでした。

いずれにせよ、このような会社であれば、総会はお堅くシャンシャンで終わらせて、
事業説明会としてもっと事業の様々な事で意見を交わされるような場を
切り分けた方がよいかなと思いました。

総会の中でのやり取りでは、
HamicBearの動向について計画を下振れている点に言及がありました。
すんなりここを認めるとは思っていなかったのですが、
やはり真面目で実直なのかもしれません。
ちなみにこの件で私は減損するなり、状況を開示すべきではとやり取りしたのですが、
もう少し長い目で見ているようですね。
個人的にはこの件で不安の一要素があると思っていたので、
構造的に課題は解決はしていませんが、逆に少し安心する材料となりました。
(要するに問題は認識してて、見ている視点がぶれていないという点で)

この他はQAを見てもらえばいいのですが、
全体的に初めて総会に参加させてもらったのですが、
質問も少なくて少し残念ではありました。
その分、私は色々質問が出来たのでよかったのですけどね・・・。

事業説明の内容も招集通知や決算短信などに記載されている内容に終始しており、
特にここに取り上げたいと思ったネタはありません。
ただ丁寧に説明はされていたと思います。
一読している私は少し退屈でした。

なお、総会以外で色々ネタが多かったです。
総会が終わると、そのまま神社で祈祷を受けるのですが、
株主も任意で参加するのです。
総会が終わるとそのまま祈祷するため御前に役員の方と共に移動します。
総会の後にそのまま祈祷を受けるって相当レアな体験かと思います。


また、総会後にランチの後にせっかくだからと酷暑の中、
Hamee本社社屋を拝みにいったのですが、
そこに総会で対応されていた社員の方がたまたま通りかかり、
なんとそのまま社内をご案内して頂けることになりました。
これで社風は色々わかりました。
Webページにも出ていますが、執務室にはキッチンカウンターがあったり、
至る所にデザインされたフリースペースがありますし、
どういうわけかエントランスに入ると卓球台があって、
インド人の社員が卓球にはまっててここに置いちゃったんですとか仰ってました。
そもそもこの案内をされている社員さんは役員さんではなかったのですが、
特に誰の承認を受ける様子もなく、私を招きいれて下さいました。
私の会社では絶対にありえないんですよね。

総会外のネタの方が多くなりましたが、以下、つらつらと書いていきます。


■質疑応答の様子

※繰り返しになりますが、聞き間違いや主観に基づく誤認などが介在している可能性が高いため、
あくまで個人的なメモとして参考にして頂ければと思います。
※★印は私が質問させて頂いた質問です。



Q コマース事業における商材の生産・物流への課題認識
 ・当社のコマース事業の商材は独創性も高く面白いと思う。
 ・一方でトレンドの転換も早く、前期に生じた船便物流の影響などで欠品は痛手となる。
 ・主に米国がカバーしてきた中で、国内向け商品の生産・在庫の管理体制の課題と対処は。
 ・また、韓国との政治的・感情的なイザコザの影響や今後のリスクをどのように捉えているか。

A
生産から物流に至る最適化に際して、まず重要なのは需要のヨミをどうつけるかである。
需要が正確に把握出来れば、企画から物流までのバリューチェーンに対して、
リソースを配置して最適化を図れるということになる。
毎年需要のヨミに向けては新iPhoneの秋商戦に向けた対応が中心となっている。
従前は新型iPhoneが発売されるとそこに需要が集中し、その需要が長続きしていた。
しかしながら、ここ数年はこのトレンドが変わってきている。
新商品が発売された直後は一時的に売れるが、それが長続きせず、
むしろ旧型機種への需要が多いことが卸売りの棚構成や自社小売りの状況からわかってきた。
これらの状況から今年くらいには新たなトレンドがわかってきたので、
それに合わせたバリューチェーンの構成をとって対応していきたい。(樋口社長)

韓国では主にiFaceは企画製造を行い輸出している。
韓国での製造は本社および他グローバル拠点の状況を踏まえて判断している。
今年8月にHameeコリアの倉庫を移転する予定としている。
現在はコリアオフィス内の600坪程度の地下倉庫に在庫貯蓄していたが、
より在庫管理体制を取るために別の900坪程度の専用倉庫を確保する。
ここで先に取得したパッチワークスなどの他商材も含めて適正な在庫管理、
また物流管理に努めていきたい。
なお、新iPhone向けの商品も既に陳列されていた※ように用意を進めている。
※総会前の控室で商材の紹介の一環で陳列されていました。発売前なので写真NGでした。
(光野取締役)

韓国リスクについては、雑貨・軽工業品というカテゴリで、
現状の各種問題においてこれらの商材の輸出規制等も含めた影響はないと考えている。
万が一を備えてリスク分散の観点で他拠点での可能性については常に念頭で考え、
情報収集も行っている。
(樋口社長)



Q HamicBearの状況と今後の展望について
 ・競合製品で多くのスピーカーが出ているが位置づけはどういうものか。
 ・現状を踏まえた上での今後の営業戦略をどう描いているのか。

A
HamicBearの具体的な売上や利益の状況については申し上げられないが、
当初想定比で売上は下回っているという状況である。
我々はIoTを初めてリリースしたが、想定していたよりだいぶ時間を要してしまった。
実のところ、1年半程度計画より遅れてのリリースとなってしまった。
その間に各社からスマートスピーカーがリリースされたことで、
我々は結果として後発のようにエンドユーザーから受け止められてしまっている。
エンドユーザーからはスマートスピーカーの劣化版のように見られてしまっている面もある。
しかし、HamicBearはスマートスピーカーではなく、
子供を主体とした子供同士、あるいは家族間でのコミュニケーションツールである。
似ているがコンセプトや実現出来ることが異なるものである。
HamicBearはあくまで当社の考えるIoTプラットフォームに乗るひとつの商材という
位置付けであり、これだけで収益を成すという性格のものではない。
HamicBearを作る上でクラウド側を構築し、そこで交わされる様々なデータなど
ナレッジが多く得られており、これを他商材やビジネスモデルへ展開し、
当社が考えるIoT事業へと進化させていきたいと考えている。
次に出すIoT商材もこのプラットフォームに乗せる方向で現在検討を進めている。
またHamicBearそのものはフロー型の売り切りサービスになっていることもあり、
ほぼプロモーションの費用をかけていない。
次に出していく製品はストック型収益モデルを意識していることもあり、
プロモーションコストもかけて大々的に売っていきたいと思っている。
子ども向けの商材としてより社会的意義のある製品としていく所存なので、
楽しみにしてほしい。



Q プラットフォーム事業におけるサポートのアウトソース戦略について
 ・新規ユーザーが効果を最大限享受できるようサポートするコールセンターは非常に重要と認識。
 ・アウトソース先と一体となり常駐対応してもらうなど工夫もされている事と思う。
 ・足元での外注先への移管の状況や当社とのコミュニケーション面に課題は生じていないか。
 ・顧客の立ち上がりや新たな機能改善要素を見出すこの領域は中長期的にアウトソースのままでよいのか。

A
サポート業務が重要なところであるというのはその通りである。
その上で、サポート業務の幅は大変広い。
操作の基本的な部分や定型的な質問もあれば、より高度な問い合わせもある。
前者のような質問をこれまでは自社社員が受け、
それをUIに活かしていくなどの活動をずっとやってきた。
しかしながら契約件数が増えてくる中で、
どうしても自社社員だけで対応が出来なくなっている。
加えて、ユーザー様が本当に大切にしていることは、
ネクストエンジンを活用することで収益を上げることであり、
その部分により特化したサポートを自社でコンサルする必要性がある。
先ほどの操作方法などを通して実現できることは、
エンドユーザー様の運営上の管理コストの低減などであり、
本質的な部分所なる領域のこともある。
従って基本的なサポートをアウトソース先に手伝って頂き、
本体のサポートは今後展開するAI機能の活用など
エンドユーザーが最も大切とするコンサルに充てていきたいと考えている。
この取り組みが顧客満足の向上にも資するものと捉えている。
またアウトソースに外だしするといっても、小田原の地で発祥し30年近く
このような事業に取り組まれていた会社さんと縁あって地元で巡り合えたので、
こういう形態をとることになった。
実際この会社の拠点の一つはHamee本社との間は徒歩3分程度と至近で
社員同士の行き来や常駐も含めて一体として取り組めており、
製品開発への取り込みなどにも悪影響は出ない体制で取り組ませてもらっている。
(樋口社長)



Q 研究開発費の状況
 ・研究開発費をかなり積極投資していると認識している。
 ・売上比でどの程度の研究開発を想定しているか。

A
研究開発費については、投下した投資に対して、
どれだけのリターンがあるかという考えに則っている。
将来的にどれだけのキャッシュフローを生むのか、
利回りの観点で判断していることから、
売上比で何%という指標は特段持ち合わせていない。
また、将来的にスピードを買うという意味で
大型のMAを判断するタイミングも来るかと思うが、
その際も売上比という概念で見て制約を設けることは考えていない。
(冨山CFO)



Q 高度な人材確保の課題について
・IoTなど高度な人材が必要だと認識している。
・小田原という立地が採用に影響することはないか。

A
ご指摘の通り人材確保は難しい。
これは東京であっても変わらないと認識している。
世界中でITの高度人材は難しいと聞いている。
東京にも事務所もあり採用はしている。
しかしながら、小田原の立地そのものはそこまで不利ではないと認識している。
上り電車は混雑もありきついという声もあったり、
下り電車であったり小田原であれば電車通勤が楽という声も多い。
東証1部昇格の影響もあってか当社の採用は
以前より採用しやすくなっている実感がある。
とはいえ、全ての技術を網羅した人材が揃っているというわけでもないため、
引き続き会社のブランディングをしたり働きやすさにも配慮して、
小田原にも優秀な方に来て頂けるように頑張りたい。
(樋口社長)



Q 社外取締役の方はどういう経歴か

A
高木氏はAI×マーケティングの専門家で大学教授をされている。
当社は様々なデータを保有しており、
これを活用してユーザーに対してより付加価値の高いビジネスをしていく上で、
様々な助言を頂いている。
関野氏は会計経理畑でキャリアを務められている。ある程度の規模感の
IT会社で監査役を務められ、当社においてもその役割を担って頂いている。
(樋口社長)


Q ネクストエンジン5000社に向けて
 ・ネクストエンジンの5000社目標達成は中計達成の前提であると認識。
 ・足元は投資が続く中で、株主としてこれを期待をもって見守りたい。
 ・社長の中でどういう点が目標達成可否を分ける重要な事項であると考えられているか。
 ・すでにイメージがあれば達成に向けたロードマップイメージを共有して頂きたい。

A
私の中ではもう見えている。
中計は必達目標と思っている。
中計の終了年度は5000社は達成できていると考えている。
達成に向けては様々な施策の合わせ技になるのだが、
一番重要なのはサポート事業で約20人の社員がアウト―ソースの意思決定により、
より積極的なサポート(売上向上寄与に資する活動)に注力できる、
あるいは拡販に向けた本腰を入れられるといった所が大きい要素と考えている。
(樋口社長)


Q iPhoneシェア率の低減における影響
 ・スマホの国内シェアはiPhoneが一時は7割程度まであったが、現状では4割程度と逆転している
 ・前期はXシリーズが不振の中、旧機種に一定の需要があったものの、今後は不透明と認識。
 ・Iphoneと親和性の高いiFaceへの依存度が高いと認識している。
 ・このシェア変化や買い替えタームの長期化による中長期的な影響をどう捉えて戦略を立てていくのか。


A
iPhoneのシェアは下がっている事は認識している。
若い世代にはまだ相応のブランド力があるとは考えているが、
iPhoneそのものの形状が大きく変わる、あるいはアンドロイド機も含めた形状の多様化が進むと、
ケースとしての大量生産、大量販売モデルは通じなくなると考えている。
そのため、機種依存のない商材を展開するなどに取り組んでいる。
コマース市場も今後も堅調に推移していくことが責務とは考えているが、
万が一大きくこの事業が縮小したとしても、
Hameeとして成長持続するために、プラットフォーム事業を大きく育てないとならないと認識している。
(樋口社長)



Q 資金需要への対応について
 ・積極的な投資戦略を持たれているし、MAも含めて選択肢とのお話があった。
 ・当然資金需要が出てくると思うが、資金調達の手段はどう考えるか。
 ・具体的に営業CFで賄うのか、借入、あるいは調達とどういうポリシーか。

A
可能な限り営業CFから賄いたいしそうあるべきと考えている。
しかし、大型のMAなどを意思決定し、それだけで賄えないといったケースでは、
今の金利情勢であれば銀行借り入れだと思う。
金利市況が変わっていれば、その時に最適な調達コストを選択する。
(樋口社長)



コメント 事業説明会の開催
 ・夢のある会社でビジョンをもってもっと語っているのを聞きたい。
 ・総会という位置づけ上、堅くなるのもやむ得ないと理解している。
 ・総会と切り離して、事業説明会などでもう少しゆるりとやってみてはどうか。


A
来期に向けて検討させて頂く。(樋口社長)


Q 今期の業績予想数値と株価について
・資料に記載はあるようだが、社長の思いを教えて欲しい。
・期末の決算が出る度に株価が下がっている。サプライズがない。
・サプライズもなく株価が下がっているがその責任をどう考えているか

A
開示している数値は必達目標だと考えている。
前期に下方修正を出してしまった。
今期同じようなことにならぬように予算を必達としたい。
第3四半期落ち込みが大きく下方修正を出したが、
第4四半期に中身を見直して回復していると思う。
この回復の勢いを維持しながら予算達成をしたいと思っている。

株価については大変申し訳なく責任を痛感している。
サプライズが出せていない点も申し訳なく感じている。
我々の事業の先行きが不安定になっている、
あるいは毀損しているということではない。
まずは今期の予想を必達として、中計を着実に進捗していくことで、
少なくても1年前の株価水準には回復をさせたいと考えている。
長期的にはより成長させていきたい。
(樋口社長)



Q 主要株主のAOI株式会社について
・社長の資産管理会社ということでよいか。

A
その通りである。


Q 樋口社長のワンマンなのか

A
私自身は全くそのように思っていない。
そういう形に憧れたりもするが、決してワンマンではないと思う。
(樋口社長)

ワンマンではないと思う。
私自身が新卒でHameeには入社し、取締役になっているが、
取締役同士で時には激しい議論を交わすこともある。
言う事は言うということは徹底している。
(光野取締役)



Q 株価の挽回について
・社員の方は一生懸命頑張っていると理解している。
・株価は一気にどうこうなるものではないとも承知している。
・しかしながら株主としては株価はのっぴきならないものでもある。
・今後の株価対策としてどのような事を考えているか

A
株価については申し訳ない。
まだはっきり決まっていないが、3年後くらいには、
時価総額250億での足切りがある可能性もあるという話もきいている。
株価を騰げる対策というものはなかなか直結したものがないわけだが、
まずは中計を実現させることが重要だと捉えている。
株価面でいうと当社のセクターは小売りということになっている。
どうしてもこのセクターでスマホのアクセサリー屋と思われてしまい、
iPhoneの売れ行き懸念から失望を読んでいると分析している。
(もちろんコマース事業は今後も本気で頑張っていくのだが)
ITの会社だということも認知してもらい、
小売りをやりつつ、それをIT活用していけるという実績を作っていきたい。
そのためのIRもやっていきたいと内部で話している。
私としては、3年後に足切りに合うという心配はあまりしていない。
(つまり3年後までに時価総額250億程度までは回復できるという手応えがある)
いつまでにいくらという話は出来ないのだが、
足元では申し訳なく思っているところだが、長い目線ではあまり心配をしていない。



コメント 株価の低迷について
・中計は野心的な計画を開示して必達と仰っているが、市場に信任されていないのでは。
・iPhoneの不調による懸念は既に前年の株価下落で反映されているのでは。
・加えてHamicBear(その後のIoTの立ち上がりの遅さ)の動向が懸念されているのでは。
・従って、中計はより数値に繋がるアクションとセットでIRしコンセンサスを高める必要がある。
・そして、HamicBearの状況を早々に開示し、その後のIoTの取組みをアナウンスすべき。
・必要に応じてHamicBearの減損もやるべき。

A
・中計については、究極的には毎四半期に着地に成長を続けていくことでしか、
ご納得を頂けないのかもしれないので一歩ずつ頑張る。
HamicBearは大きなIoT事業の構想のごく一部部分である。
従って、HamicBearが売れなかったとしても裏側のプラットフォームを作り込んでいて、
別の商材を乗せられるようにしてあるため、
出来るだけ早く次の商材を公表して期待を持って頂くのが良いと思っている。
とはいえあまり早くに見切り発車で開示してしまうと、
開発遅延の影響もあるし、競合の目もあるため注意しながらやっていきたい。
減損については、そんなに大量に作っているわけでもないので必要ない。
次のアイテムがIoTでネットワークでつながる際に、
HamicBearもプロモーションの中で登場することになるので、
そこまでじわりゆっくり売れていけばいいかなという感覚である。
(樋口社長)



■最後に

総会が終わり、そのまま祈祷を受けます。
そしてお土産を頂きます。

なんとHamicBearでした!
一部の方が、在庫処・・・とか仰ってました(笑)。


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子供に見せたら興味津々でした。
まだリビングに飾ってあって空けていません(笑)。

小田原丼というものがあるらしく、
要するに、ご当地の食材を使っていれば何でもありらしいのですが、
一応海鮮ものを選択しました。
地物の魚で普段はあまり聞かない魚もありましたが美味しかったです。

DSC_0540.jpgDSC_0541.jpg

梅雨明け後、とにかく暑かったのですが、
駅から徒歩5分程度というHamee本社も一応足を運んでおこうと、
汗ダラダラで辿り着きました。

DSC_0543.jpg

外からみるとちょっとお洒落な建物という感じですね。
とはいえ、特に見る所もないですし、とにかく暑いので、
一目見たのに満足して帰ろうとすると、
反対側の歩道を歩く社員さん3人にお声掛け頂きました。
先ほど、総会の会場にいらっしゃった社員さんです。

せっかく起こし頂いたので時間よければぜひ中をご案内しますよ~と
気さくに声をかけて下さります。
いや、そういうつもりでもなかったですし、ご迷惑になってもと一度は
遠慮(するフリw)をしたのですが、
すんなりとご案内していただきました(笑)。
こんなことあるんですね~。

エントランスに入ると、いきなり広いスペースに卓球台が置かれています。
というか卓球台しかないですね(笑)。
そして床には世界の都市名が書かれてそこから各部屋に矢印が描かれています。
この都市名が各会議室の名前になっているようで、
それぞれの都市にちなんだ内装になっています。

すると社員の方が自腹で自販機で冷たいお水を買ってくれました。
流石に悪いですよといいつつ、汗ダラダラの私は素直にそれを受け入れました。

普通部外者を入れる時って色々関係各所に承諾得ないとだと思うのですが、
そもそも受付すらありません。

執務室には中央にキッチンカウンターがあって、
そこにはコーヒーミルとかもあって会社支給のコーヒー豆を使って、
皆さんコミュニケーション取りながらコーヒー飲むんだそうです。
ちなみにお米も会社が支給してくれていて、
ここでお米も炊いたりして皆さん食べるんだそうです。

執務エリアは案外ガチャガチャとモノに溢れていますが、
吹き抜けでオシャレですし、至る所にフリースペースがあって
コミュニケーションというところに重きが置かれていると感じました。

社員さんの私服も結構楽そうな感じで仕事されていますし、
写真スタジオ部屋なんかもあって素敵でした。

何より、案内をして下さった社員の方が終始こちらに気さくに配慮してくれて、
色々会社の事を知ってもらいたいとあれやこれやと紹介してくれて、
会社のことを愛しているんだなというのが伝わってきました。

色々お話も伺いましたが、まぁ細かい内容はここでは割愛します。
こういう機会に巡り合えたご縁に感謝です。

会社としてまだまだ苦境もありそうですし、
置かれている環境は決して楽観視出来るものではありませんが、
寄り添っていきたいと思える内容ではありましたから、
細々と保有を継続していきたいなと今は思っています。
ただ、ポートフォリオ全体の構成や、今後の決算などを踏まえて、
撤退するときはきちんと判断できるようにありたいとも思います。



【決算精査】 9090_丸和運輸機関(20年3月期_1Q決算)

■分析PPT資料
未作成です

■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク

■決算説明資料
なし


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

ECへの事業が好調を持続していますが、
元々の主業であった低温物流の領域も2桁成長が続いており好調です。
ドラッグ向けはマツキヨ向けの新規出店等の対応で増収ですが、
規模は僅かなものとなっています。
こちらは新規拡大があればもう少し伸びるかもしれませんが、
アマゾン向けの対応が活況のようですのでリソース面からこのようになっていると思います。

センターの新設等のハード面の投資はもちろんですが、
人的な投資も積極化しており、投資コストが嵩む中でも増収効果と粗利改善が大きく、
営業利益以下の伸長が大きくなっています。

一方でアマゾン向けの顧客の声として、
地域差がかなりあるようですが、不満の声がある事も事実です。
これだけリソース不足の中で急拡大をさせて対応していることから、
どうしても桃太郎文化が浸透せずに個人事業主によって温度差が出てしまうことは
どうしてもやむ得ません。
この辺りを平準化させるというか一定水準のレベルにもっていくことも必要だと思います。

とはいえ、首都圏以外の拡大も順次対応していくとなると、
まだまだ息の長い急拡大となるわけで、
この拡大と質の確保と両輪でマネージメントしないとなりません。

足元の数値結果も取り組みも好調を持続しているからこそ、
こういう耳が痛い話もぜひ内部で議論して改善に向けて取り組んで頂きたいと思います。

中計に沿った順調な走り出しが出来ており、決算としてはよい決算と思います。
但し、株価も相応に評価をされていることもあり、総合評価は「3」(想定通り)となります。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上高-粗利推移

SnapCrab_NoName_2019-8-4_0-8-25_No-00.png


売上は繁忙期となる直近の3Qを超えてきました。
同社は年末にかけて荷量が増える3Qが季節要因で大きくなる傾向があります。
その売上高水準を超えてきていますので、取引拡大が続いているものと思います。
また、粗利水準も粗利率12.2%と1Qとしては最高水準です。
こちらも前3Qに迫る勢いになっていますね。
セグメント毎にもECはもちろん、低温物流も強い状態が続いており、
ドラッグは成長は抑制されていますが増収を維持しており、
物流事業としてのセグメント利益率も6.7%と1Qとしては最高、
前3Qの7.1%にも肉薄する結果です。



■販管費推移

SnapCrab_NoName_2019-8-4_0-8-35_No-00.png


販管費率は5.2%と前1Qの5.1%とほぼ同水準です。
通年では新卒採用の労務費増などがあり、販管費は高く推移しがちですので、
この辺りは例年通りかなと思います。
売上伸長と共に適切に販管費を使途出来ていると思います。
販管費は有報から多くが給与手当と役員報酬ですから、
これだけ額面で販管費が増えていることからも新年度で
新たな人財リソースが獲得出来ているということかなと思います。


■営業利益

SnapCrab_NoName_2019-8-4_0-8-48_No-00.png

粗利の好調と販管費のコントロールで営業利益は堅調に推移しています。
利益が弱い傾向となる1Qで営業利益率7.0%はもちろん1Qとしては過去最高ですし、
通年で8%を一つの目標目安としている中で、
この期にそこに近い状態となっているというのは心強いと思います。



(2)今期予想について

今期は従前ずっと目標としていた売上1000億に王手をかけていますが
滑り出しとしては概ね良いスタートが切れたと思います。
ただ、利益面は今後の投資計画など大きく利益を左右する要素もあり、
あまり皮算用は意味ないという前提で一応進捗確認をしておきます。

上期予想は以下の通りです。
売上:47,940百万円
営業利益:3,230百万円(6.7%)

1Qの結果から今期2Qのハードルは以下となります。
売上:24,451百万円
営業利益:1,592百万円(6.5%)

前期の2Q実績は以下です。
売上:20,678百万円
営業利益:1,332百万円(6.4%)


今期は18%増収、19.5%増益ということになります。

この1Qは16%増収27%増益という結果でしたから、
単純にみると売上がやや弱い、利益が強いということになりますかね。

ただ、センターの開設時期などによっても異なりますが、
順次開設をしていくことで売上は尻上がりになるものですし、
逆にこのような開設時期によっても利益率が変わるので、
結局上記皮算用はあまり意味はないかもしれませんが、
あまり大きく予想に対して変調はないのかなと思います。



3.定性情報の確認

特に目新しい情報はありません。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

SnapCrab_NoName_2019-8-4_0-9-6_No-00.png


株価は一時2000円台がありここで買い増すかを本気で悩んだのですが、
このPER水準のグラフを見て躊躇してしまいました。
2500円程度の底でもPERは20倍あり、
物流企業としてはやはり高い評価であると感じておりました。
別に後悔もないのですが、再度同じようなシーンが来た時に、
自分がどう対応するかはその時の状況などを踏まえて、
やはり後悔のない選択をしたいと思います。



(2)IR照会の状況

特にIR照会は実施していません。


5.さいごに

特に記事にするまでもない、堅調な決算ですが、
連続性の観点からやや遅れましたがUPしました。

社長以下、会社の方も読まれている可能性がありますが、
別に忖度をしたわけではなく、ニュートラルに印象を書いています。
株価は十分評価をされていますし、
ここから更に騰がるのか、下がるのかなんてわかりませんが、
この会社に寄り添い、応援を続けたいと思います。


1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +3.2% となりました。
前週比は ▲2.1% で推移しました。


20190802_パフォーマンス推移表


今週は下落しました。
首の皮一枚の状況でちょっと風が吹けば、飛ばされてしまいます~。


2.全体所感

トランプ大統領が中国に対して再び動きを取り、
米中摩擦が再び意識されるということで、
日本株も下落いたしました。

そういえばしばらくこういうリスクが息を潜めていましたから、
ちょっとこういう動きがあるとあたふたしてしまうものなのですね。
今度はEUに対しても何か動きがあるらしいので、
来週以降も相場は荒れるのかもしれませんね。

足元の決算もいよいよ外需を中心に業績にもブレーキがかかっており、
更にここに増税が来るという事を考えると、
先行きは不安にはなりますね。
私の保有株でも業績はまちまちっていったところですが、
そもそもPERの水準が切り下がっていて、
ただでさえ低かったPER水準は益々下落してきています。
このあと利益の修正が来て、更にPERが下がりという
逆回転がくると株価もまだまだ下がってしまうかもしれませんね。

まぁ企業の姿や期待しているところのシナリオが崩れなければ、
基本的に放置を決め込んでますが、
PFの構成上で、今週も一部対処したように、
売買を慎重にしていきたいと思います。


3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20190802_ポートフォリオ内訳


コンドーテックを売却しています。
企業への見立てが変わったわけではないのですが、
PF全体のバランスと現金比率の兼ね合い、
更に中途半端な比率にとどまっていたので売却判断しました。

また、エイジアは総会前に一部売却をしていましたが、
総会での様子、更に1Qの決算などを踏まえて一部買い戻しをしています。

更に、MCJについて元々1000株まで買おうと思っていたこともあり、
差分の量を決算を見て購入しました。
同社は決算後に出尽くし売りが出ることは有名ではありましたが、
余計な事を考えず成行で買った結果、高値掴みになりました(笑)。

エイジアが保有比率5%手前まできて、
MCJは保有上位となっています。

なお、現金比率は24%でこれは投資方針に照らしてほぼ適正と一致です。
但し、現在のポートフォリオPERは実力よりやや高めになっていると認識しており、
この辺りの事も踏まえて慎重に売買をしていきたいと思います。


保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。


20190802_保有銘柄一覧(週間騰落)

保有上位が悲惨な状況です。

アイドマMCは決算を受けた失望、
MCJは決算を受けた出尽くし、
ソーシャルワイヤーは、、、よくわかりません。KPIを嫌気とかですかね。

エイジアは逆に決算を素直に受けて買われており、
これはステップでも同様ですね。


保有銘柄の各指標は以下の通りです。


20190802_保有銘柄一覧(指標)


指標面からはルネサンスと全国保証は低いかなと思います。

ルネサンスは決算をみると確かに好調とは言い切れず
不透明感は有しているものの、PER10倍割れますかね、って印象です。
全国保証は相変わらず堅い予想で、本日開示の1Qの好調です。
ただ、今後、雇用情勢が一部停滞してくるとみられ、
これにより与信費用の増加がみられるかもしれず、
この辺りの警戒感ですかね。


4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、コメントを残しています。
なお、株価の動きを踏まえた率直な思いも適宜メモしていきます。


■アイドマMC
決算が開示されています。



そういえば、配当方針の変更ってどういう経緯なんですかね。
某社からのプレッシャーなどがあったということでいいんでしょうか(笑)。


■MCJ
決算が開示されています。
場中の決算で、内容は堅調ですが、株価は失望です。
某掲示板等の反応をみていると、信用取り組みが悪く、
出尽くし売りがでやすいし、毎回そうだよねということで、
そんな声を完全にスルーして後場寄り付きの成り行き買いで、
残分の取得をえいやーで進めました。
もちろん、高値掴みですけどね(笑)。


■ソーシャルワイヤー
月次KPIが開示されています。
総会の時にも言及がありましたが、単価上昇が一旦止まりましたね。
今後、リピーターも含めて全体が付加価値の高いプランで
リリースをしていくれることを継続してくれるかが大事です。
配信数も相変わらず伸長が止まっているようにみえますが、
色々策を講じている中ですから、法人営業などを活かして、
広告市場に向けた対応で成長していけるといいですね。
またクロスコープも特にシンガポール等がなかなか改善してきませんね。
新橋の動向も気になりますし、どうなりますかね。。。

ところで月末恒例の社長コメントが更新されていません。
何かあったでしょうかね。。。
毎月コンスタントに月末更新されていたので心配です。


■オリエンタルコンサルタンツHD
自己株式の取得状況のリリースが出ています。
約2.5か月で28,300株です。
来年5月中旬まで1年間の上限は15万株ですから、
取得進捗としては20%弱です。
平準化してみると若干緩やかな取得状況でしょうか。

この期間での取得単価は1,950円位ですね。
当初設定している枠は360万円/15万株ですから単価は2,400円です。

ちなみに私の今の取得単価は1,953円ですからほぼこの自己株買いと
同じ水準ということになります。
だからなんだって話ですけどね(笑)。


■エイジア
決算が開示されています。



私は単なる買い戻しなのですが、
結構底堅い株価形成しているようですね。


■サンセイランディック
底地くんがゆるキャラグランプリに出場するとのリリースがありました。
まったりしていますよね~(笑)。
地代のカバンをかけていて普通の人がみると???になりそうですけどね。
でも結構投票されているんですね。


■ルネサンス
決算が開示されています。
IRへも照会も追記しています。



株価は随分弱いですね。
まぁ各所で課題もあるのも事実ではありますが、
そんなに悲観する状況でしょうかね。


■丸和運輸機関
決算が開示されています。
まだ決算精査記事をUP出来ていませんが、
好調な決算ですね。特に問題はないと思います。
株式分割が期待されていたかもしれませんが、
今の所、ありませんでしたね。


■全国保証
決算が開示されています。
5分で決算説明資料を斜め読みすれば、
好調ということがすぐにわかりますね。
ただ、一部メーカー系などで雇用情勢が
やや悪化しているようですので、今後の代位弁済の動向には
少し目を向けておいてもいいかもしれませんね。
まぁごく軽微だとは思いますけどね。
前受収益の積み上がりも順調ですし、
求償債権の回収もきちんと進捗しているようで、問題ないと思います。


■日本管理センター
外国人向け物件紹介サイトへの掲載についてリリースです。 → リンク

高齢者と外国人は会社として特に借りにくい契約者ということで、
その部分への対応を検討しているということでしたが
外国人にはあまり今まで姿がみえなかったのが実情です。
今回、他社のプラットフォームに掲載し、
そこでの斡旋やその後のサポートを行うようですね。
業績への寄与はほぼないと思いますが、
今後こういうスキームがひとつのチャネルになっていくといいですね。


5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。


20190802_資産残高推移表



はい、相変わらず低い推移ですね。



6.雑記


わけあって、青春18きっぷがあと5回分手元に残っています。

1人旅に出るか、家族でもう一度どこか旅行に出るか検討しています。
といっても既に夏休みの予定も過密ダイヤになっており、
ここに長い期間の予定を入れられないのでよくて1泊ですが、
さてどこにいこうかなとウキウキしています。

関東からだと東海道、中央、房総、常磐、東北、上越で
どの方面にするかをまず決めないとなりませんね。

週末も銘柄分析でなく、旅行先を検討することになりそうです。



【決算精査】 2352_エイジア(20年3月期_1Q決算)

■分析PPT資料 (PDF) ※画像をクリックしてもPDFが表示されます。
リンク
SnapCrab_NoName_2019-8-2_0-33-24_No-00.png

※P7以降が主な更新スライドです。



■補足エクセル資料(PDF)
分析シート表紙
分析シートグラフ


■参考
・決算説明資料(会社開示) → リンク
・決算説明(動画) → リンク
・株主総会レポート記事 →まだUP出来ておらず・・・
・本決算の決算精査記事 → リンク


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

定量的な収益は計画も超過しており、順調です。
元々株主総会等の場でも好調であることは伺えていましたし、
周辺のIT活用の会社は軒並み活況ですから、
想定通りといえばそうとも捉えられます。

中身については、ビジネス上は大型のクラウド型が押し上げており、
今後月額のストックが積み上がってくることが期待されます。
EC事業は前1Qには含まれていないため純増ですが、
やはりアパレル関連はなかなか厳しい環境なのかなと思います。
まぁだからこそ、マーケティングシステムの効果が図りやすいかもしれません。
一種の、強制ストレステストみたいなもんですかね(笑)。

定性的な面ではWEBCASのメジャーバージョンアップの開発進捗や、
LINE向けの将来を見据えたソリューション開発進捗など
特に問題となる課題は示されていません。
もちろん中では色々あると思いますが・・・。

全体として好調ですし、社長の動画を見ていても堅調さが続いているようですから、
まずは走り始めとしては好調かなと思います。

しかしながら一部のコストを先行させている面があったり、
消費増税で顧客環境の変化が懸念されたりもします。
また、要員リソースが充足しているのか、長期的に見た時の成長阻害にならないか、
あるいは、EC事業のシュリンクがみられないかなど
手放しで楽観できるようなものでもありません。

足元では好調さがみえ、計画超過など、
会社側はやや煽っている感もありますが、
私の中での総合評価は「3」(想定通り)です。


2.詳細

四半期決算ですので、PPTの更新箇所のみここでキャプチャ張っておきます。



SnapCrab_NoName_2019-8-2_0-33-44_No-00.png

→定量面、定性面で主な視点を箇条書きにしています。



SnapCrab_NoName_2019-8-2_0-33-55_No-00.png

→売上と粗利の状況です。
売上については、セグメント毎に増減額を抜き出しています。
決算短信にセグメント毎の粗利率も出ていますね。



SnapCrab_NoName_2019-8-2_0-34-18_No-00.png

→販管費の状況ですが、こちらも増額しています。
ただ、収益の成長もあり、十分に吸収できています。
販管費トレンドとしては、EC事業が加わることが多少影響しているように思います。



SnapCrab_NoName_2019-8-2_0-34-34_No-00.png

→営業利益は粗利の成長よりは販管費の影響で若干縮小していますが、
利益が落ち込みがちの1Qにしては上出来ではないかなと思います。



SnapCrab_NoName_2019-8-2_0-34-54_No-00.png

→優待に変更が入っていますので、スライドも更新しました。
このポイントいくつかの会社で存在を認識しているのですが、
これって良い制度なのかどうかもよくわかりません。
まぁ是非を議論しても仕方ありませんけどね。。。



SnapCrab_NoName_2019-8-2_0-35-11_No-00.png


→株価は迷っている感じがします。
私はチャートが読めないので、この形状がどういう事を示現しているのか、
その方向性も全く分かりませんが、さてどうなりますかね。



3.さいごに

もう少し王道のSIerの会社の方が、
今の省力化ニーズとかのフォローの風を受けてよいかもしれません。
エイジアはどちらかというとニッチで比較的外部環境にも影響を受けやすいですし、
額面がまだ小さい規模なので、%で大きく上下に振れやすいことで、
投資家側が右往左往することも気になります。

とはいえ、特に従来の投資判断を曲げる必要性もないですし、
まぁそんな右往左往に振り回されなくてもいいわけですので、
今後の会社の成長を期待していきたいと思います。


※2019/8/1 12:00追記しました(IR照会)

【決算精査】 9466_アイドマMC(20年3月期_1Q決算)

■分析PPT資料 (PDF) ※画像をクリックしてもPDFが表示されます。
リンク
SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-58-3_No-00.png





■補足エクセル資料(PDF)
分析シート表紙
分析シートグラフ


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


前期は連結決算前ですから単純な比較は出来ませんが、
増収減益となりました。
着実な増益を期待している方も一定数いらっしゃると思いますので、
この点では失望を買う形になるでしょうか。

中身を見ると、元々増益要素とされていたMAがあって、
なお減益、しかも営業利益は17%程度の減益となり比較的大きい減益になっています。
この要因はいくつか考えられますが、短信からは大きくふたつです。

ひとつは広告チラシの紙のコストの増大です。
これは原価要素として外注費が大部分を占めますが、
外注先へ出稿した広告を顧客にお納めする際のコスト増となり、
アイドマMCへ転嫁されてきて原価率を悪化させます。

もうひとつは、同時にリリースされている新たな事業の立ち上げのための投資です。
この新たな事業はようやく一歩前に進んだ様子が見えてきましたが、
定量面では今後も下押しされることと思います。

新たな事業はオールストアプロモーションと銘打っていますが、
まぁ従来の活動の延長であり、若干IoTの活用として電子棚札なども取り入れるようです。
アリババのパートナー企業というのが独り歩きして一時的に株価が少し反応しましたが、
結局どういうものを作るか、とりわけ、中国と日本では小売りにおける
決済環境なども大きくことなりますから、ローカライゼーションの取り組みが、
実際にエンドユーザーの需要にマッチしているのかなど慎重にみていかねばなりません。
とはいえ、東京オフィス内にショールームまで新規新設しての取り組みですし、
2億程度の投資を今後行うそうで、これは同社連結の1年間の利益の2割程度を占めます。
大きな投資ですし、この事業の背景には人手不足や働き方改革へも寄与する
魅力的なものではあれどまだ未知数要素も多いものですから、
うまくいくことを願って見守りたいと思います。
足元では開発準備などうまくいっているようで、その点はよかったと思います。

定量的には投資による下押しも見られますからネガティブに見える側面もありますが、
私は足元の定量結果のサプライズを期待しているわけではありませんし、
ようやく新たな事業に取り組む姿勢を楽しみにしているところであります。
総合評価としては「3」(想定通り)です。


2.詳細

四半期決算ですので、PPTの更新箇所のみここでキャプチャ張っておきます。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-58-27_No-00.png


ビジネス図解として、アリババのパートナー企業との提携と、
ニューフォリアとのシナジーという側面の要素を追加しました。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-58-57_No-00.png

単純比較はできませんが参考として前1Qと比較しています。
投資の動向などもよくわかりませんから、
凹凸が生まれることもあり、進捗率などでは測れませんが、参考として算出しています。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-59-12_No-00.png

売上は伸びていますが、粗利は前述の通り抑制されています。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-59-24_No-00.png

販管費も支出増となっていますが、売上の伸びもあり、
販管費率はそこまで高くはなっていません。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-59-43_No-00.png

粗利を主因としつつ、販管増もあり営業減益ですね。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_2-0-1_No-00.png

配当政策として中間配当を実施するそうです。
実質的な配当額には変更はないようです。
安定業績を出していって欲しいと思いますし、株主側も安定的に長期保有して欲しいという
メッセージだと思います。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_2-0-24_No-00.png

株価はだいぶ下落しましたが、底打ちしたでしょうかね。
まぁこの決算でとりあえずまた500円台に逆戻りでもするでしょうかね。
このPER12倍くらいってどんな感じなんでしょうね。
期待値がどのあたりにある状況なのか、いまいちよくわかっていません。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_2-0-40_No-00.png

はい、今回は1Qの定量結果よりこのトピックスがメインですね。
資料にも書いた通り、今後の状況は未知数です。
過度に期待せず、ただ方向性としては合致していると思うので、
悲観ばかりせずにのんびり待ちたいと思います。
そもそも急にはなかなか進展しないと思いますので。


3.さいごに

電子棚札そのものにはそこまで高いニーズはないと思いますが、
ひとつひとつの仕組みが繋がっていくと、
小売り現場での効率があがるだけでなく、
判断をどんどん事業環境下へ投下していけます。
この辺りの認知度向上を含めた営業力をどうマスへ広げていくか、
楽しみに見守りたいと思います。


※2019/8/1 12:00追記

IRへ照会を行いました。
あくまで私の主観的な受け止めで記載していますので、
誤認している可能性もありますのでご留意ください。



連結決算のため単純比較はできないが、
増収減益となっている。
増収については、MAの効果を除いた既存事業だけで見た時に、
増収基調の堅調な状況なのか、販促調整などにより停滞している状況なのか。


MA効果を除いても堅調であり想定通りの事業運営が出来ている。
販促調整については、各所で凹凸がありながら実施されているものであり、
特段個々のお客様の環境で変調をきたしているわけではない。


利益については減益であり、大きく紙のコスト増と先行投資とのことであるが、
まず紙のコストについては、原価明細の材料費にあたるのか、もしくは外注費にあたるのか。
またその規模として想定したより嵩んでいる状況なのか織り込み済みの範疇なのか。


コスト増の一要素であるものの紙のコストについては大きな影響とはなっていない。
要素として何かしらの言及をしておくべきとの判断で短信に記載している。
また、その状況は予算の中で対応できている範疇である。
なお、原価明細上は外注費にあたるものである。


先行投資については、具体的な金額は明かせないと思うが、
この先行投資の分を控除した際に、利益の状況はどのような状況か。
すなわち、既存事業の収益性といった部分で粗利が確保出来ているのか、
なにかしらの要因で下押ししている要素はあるか。


投資を除いた場合でみれば、既存事業の粗利は従来通り確保出来ている。
特に従来と異なる環境ではなく、堅調な推移だと理解している。
なお、1点従来と異なる点といえば、ニューフォリアの事業では、
システムを構築するにあたり、検収時期に纏めて収益が計上されることも多く、
彼らの販促費などが先行コストとして挙がっている点がある。
これらも特に問題のあるコストではなく、期末に向けて検収がなされれば改善される。


新規事業の立ち上げとして段階的に2億程度の投資を予定とあるが、
既に試験導入などが始まる中では相応に投資されていると理解している。
どのようなスケジュール感の中でこの2億程度を投下していくのか。


お客様との折衝の中で試験導入の規模も変わるし、それに必要なシステムも変わる。
従って、段階的に投下をしていくものであり、ある程度の上限を意識して2億と記載している。
従って、今後の進捗次第で投下する規模も投下スパンも変わってくるが、
業績予想に対して大きくコストが増大するような状況とはならないと考えている。


当該事業については業績予想にどのように織り込んでいるのか。


織り込んでいない。


ということは、発生しうる売上(利益)も、投下するコストも一切みられていないということか。


コストという面では既に動きがあったため立ち上げの一定コストは織り込んでおり、
あとは売上に直接繋がる段階的なコストは織り込んでいないということになる。
しかしながらそれは売上とセットとなるものであり、今後の導入状況によって、
+αがどの程度あるかという視点見て頂きたい。
導入がごく緩やかに進むとなると業績予想への寄与はなく
既存分(織り込み分)でほぼ収斂するし、
導入が相応に進むと、その分の収益が+αとなるため、そこに期待をしていきたい。


導入のスピード感を左右するものは何か。
既にお客様との折衝も始めっていると思うが、どういう感触があるか。


省力化はスーパーなどでは大変重要な課題である。
一方で省力化により失われる仕事も生じる。
そういう部分へのケアも含めての導入判断となるため、時間はかかると思う。
例えば、電子棚札を導入することで、POPを作っている人やそれを付けたりする人の稼働は
必要がなくなるわけである。しかしながらそういう人を失業させるわけにもいかないため、
代替の業務へシフトしていくことも当然考えられるわけである。
人手不足という環境下ではあるものの、そういう部分のケアも一緒に
考えていかねばならない課題である。


感想としては、概ね想定通りでしたが、
業績予想への考え方や導入にあたってケアすべき話などは
当たり前の事ですが重要な要素だと改めて思いました。
業績予想の達成可否は重要なことではありますが、
これだけに捉われてしまうと長期目線の投資家としては判断が揺らぎますから、
会社がどういう世界を創ろうとしているのか、
それは単にシーズだけでなく、ニーズ、
それも本質的なものと環境的なものをセットで捉え、
判断せねばならないなと思った次第です。

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