投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 9795_ステップ(19年9月期_1Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

コストを惜しまずに成長のために投資をする。
そのために、足かせとならぬよう利益目標は開示しない。
私はこの趣旨を理解して応援するつもりで同社へ投資をしていますが、
とはいえ、どの程度の減益が来るのか、楽しみと心配が交錯する中で迎えた決算です。

そして、まぁそれなりに身構えていたわけですが、
決算短信表紙を見て拍子抜けしました(笑)。

売上が堅調に5%程度伸びる中で、営業利益はぎりぎり増益ということで、
あれ、減益じゃないの?が最初の印象でした。

開示資料を読んでいくと、いわゆるプロジェクターなどの計器類は、
全ての校舎へ配置が終わり、備品系のコストは一旦メドが付いたようです。
コストにして77百万円の増加があったので、
そのコスト投下がなければ強めの増益になっていたことがわかります。

今後の投資は従業員への還元など引き続き成果に応じた投資を行っていくわけですが、
生徒数の伸びに対して売上の伸びが大きく、
利益も思ったより出ていたということで、
全体的に本業はよい状態が継続していることがわかります。
IR照会をしていますが、いわゆる単価がだいぶあがっているようです。

合格発表を間近に控えてその成果によってまた色々な動きが出てくるものと思いますが、
いずれにせよ1Q決算として十分な成果のある内容と受けとめました。
あとは今年か来年かで横浜での成果が出てくると益々面白くなってきますが、
こればかりは生徒の頑張りや運によるところもありますから、
楽しみに見守っていきたいと思います。

ややポジティブに映る内容なのですが、
引き続き利益は非開示のままということでもあり、
引き続き、四半期レベルの凹凸に踊らされないようにありたいですから、
総合評価は「3」(想定通り)とします。


2.定量数値の確認


(1)売上の状況

9795_ステップ(19年9月期_1Q)売上-粗利推移


5%の増収です。
この時期は生徒数の増減の動きは少ないのですが、
前年からみると2%程度の生徒数増加です。
一方で増収率がそれより大きいため単価があがったためと考えられます。
この辺りの背景はIR照会で改めて状況を確認しておきました。


(2)販管費の状況

9795_ステップ(19年9月期_1Q)販管費推移

販管費比率は5.7%と前年とピッタリ同じです。
販管費は販促(といっても限りなく小さいと思われますが)と主に本部におけるコストが計上されますが、
毎年そんなに構造は変わらないということでしょう。
今期に限ってみれば本部においても多少の設備機器への投資があったものと思いますが、
昨年と同水準で推移をしています。


(3)営業利益の状況

9795_ステップ(19年9月期_1Q)営業利益推移

粗利率は33.2%となり、前期の34.6%を下回っています。
過去を見てもだいたい34-35%程度が1Qの水準感なので、
1-2%程度粗利率が下落していることになります。

と書くと印象が悪い気もしますが、
実際の所、プロジェクターなどの機器購入などで
一過性の投資コストによって前年比で77百万円増となっており、
この大部分が各校舎への投下なので原価ということで、
粗利率を押し下げているわけです。

ざっくり77百万円のうち70百万円が校舎、つまり原価と捉え、
これを割り戻してみると、粗利率は35.5%となり、
過去5期の1Qの中では一番高い状態となります。
つまり粗利率からみる収益性については特段偏重はなく、
むしろ好調だと見て取れます。
売上が生徒数以上に増加していることが主因ではないかと思います。
一方で、原価要素の約7割が労務費ですから、
従業員の給与へもきちんと還元されているといいなと思ってみています。

販管費率はほぼ横ばいですから、
営業利益率も粗利率の低下によって落ちてはいますが、
各校舎の設備投資は一巡した中でごくわずかとはいえ、
増益が確保出来ているのには驚きました。

一方で利益を非開示にしてまで厭わず投資をしていくということですから、
ぜひ横浜戦略を始めとした必要な投資はうっていってもらいたいとも思います。
従業員への還元も含めての話になりますが。

株主としては配当がコミットされていることもあり、
むしろ利益より組織としての力を蓄えて、
より長期的に世代交代後もゆっくり急ぐ作戦が奏功するように期待したいと思います。


3.定性情報の確認

事業モデルを図解化しています。
特に変更はしていません。

9795_ステップ(18年9月期_4Q)事業モデル



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

9795_ステップ(19年9月期_1Q)株価推移


株価は労災問題の件の懸念に続き、
決算で利益非開示という驚きから、
市場から忘れられるように株価は下落の一途を辿っています。

労災の件は真摯に対応するということですから
とりわけ組織上の運営についての改善がなされると思います。
この辺りは粛々と対応していかれるのを見守っていきたいと思います。

また、利益非開示の懸念は、確かに相場が不安定にある中で、
敢えて先行きが読めない会社の株より、
もっと他の銘柄へ、という動きがある事も事実でしょう。
ただ、逆に同社は一過性の投資という変化の時を迎えていますが、
基幹事業のシンプルなモデルは理解しやすいですし、
そもそもキャッシュフローも安定していますから、
むしろ先行きは読みやすいのではないかと思います。
横浜戦略が奏功するかとか不確実な部分がありますけどね。
でもそれを割り引いても見通しやすい会社だという理解です。

2年間待てない投資家が多いということなのかもしれませんね。
実際2年で終わるか、あるいは本当に結果が出るのか、
それはわからない部分もありますが、
比較的受容しやすいリスクに感じています。

ただ、市場との対話という意味では、
早めにレンジでの開示でもよいので、利益水準は示すべきだと思います。
これは株主総会の時にもお話をさせて頂きましたが、
それが少なくても市場に多少なりともの安心感を与えるとは思います。
一方で、配当をコミットするなど、既に会社側も十分にメッセージを送っています。
これを理解して受容出来る人に株主になってもらいたいという
率直な思いもあるのかもしれません。
いずれにせよ、私は同社を応援している立場なので、
ポジティブな目線でみていますが、
同社への評価自体も人それぞれの捉え方があると思います。


(2)IR照会の状況

何点か為念のため、IRへお電話です。
いつも丁寧で率直なご対応を頂けることに大変感謝をしています。


今期の77百万のコスト投下は原価要素とみてよいか。
またいわゆる各教室などへの機器類の投資は一巡したと理解してよいか。


ごくわずかであるが本部の機器類のコストも含まれておりこれは販管費となるが、
ほぼ現場(校舎)への展開をしていることもあり原価要素がほとんどと思ってもらってよい。
また機器類は一旦一巡したと理解頂いてよい。



77百万円の一過性の投資コストを割り戻すと、
営業利益ベースで10%弱の強い増益ということになる。
同社は概ね5%程度のCAGRで利益成長をしてきた認識であるが、
何か強い部分があるのか。
また生徒数の増加ペースに比べ増収率が大きいことも起因しているのか。


ご指摘のように実勢の営業利益ベースは強く推移している状況である。
生徒数の伸長に比して、売上が伸びているのは、
高等部の生徒の志望校がより上位になることで、
科目取得数が増えるなどで単価があがっているという背景もある。
トップラインが強く推移していることもあり、
残った利益も大きく営業増益というカタチになっている。

※生徒に対して「単価」という表現をされることすらもエクスキューズされた上で
お話されており、生徒への向き合い方にも配慮があるなと感じました。

Q
現状で機器類の投資が一巡したことで、
あとは従業員への還元という要素が残っていると思われるが、
この辺りも含めて見通しはしやすくなったのではないかと思料するが、
引き続き利益はレンジでも開示できないのか。

A
横浜戦略などの成否によって還元していく形も変わってくるし、
その成否に寄らず、次の手、またその次の手と考えていく必要があると認識している。
そういった時に躊躇なく判断していくためにも将来の飛躍のために
自由にやらせて欲しいという思いはまだ続くため理解を頂きたい。
(こんな質問をして自分が恥ずかしいと感じ猛省・・・)


5.さいごに

2月27日には神奈川の受験の合否が出て来ます。
3月頭には情勢がはっきりしてくるものと思います。
横浜翠嵐について、湘ゼミを抜くのか、まだ2位に甘んじるのか、
これが直ちに同社の価値を左右するものではありませんが、
吉報を待ちたいと思います。


【決算精査】 2378_ルネサンス(19年3月期_3Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(事業モデル)
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■銘柄分析シート(詳細)
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※セグメント収支は決算説明資料開示前のため未更新
※様式を新様式としています。


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


辛うじての増収ですが、事前の観測記事の通り、
5%の営業減益となっています。
一方で純利益は災害における保証金収入による特別利益の計上で、
災害における損失や減損の特別損失の計上はあったものの、
最終利益は増益となっています。

会員数は前年同期から+0.2%増とほぼ横ばいとなっています。
災害の影響で閉鎖した施設などがあって減要素となったものの、
新店の効果もあって行って来いという状況かと思います。

大きな流れでみると、新店の開設コストやエネルギーコストの上昇、
新たなコンセプトのシニア向け施設への投資、
あるいは一過性ではありますが災害の影響など
様々な不測の事態も含めた対応の中で頑張っているという印象です。
もちろん、数値をはじくとやはり未達リスクが台頭するわけですが、
それはもう承知の上のことです。

決算の内容としては、今期の足元だけに着目すると未達リスクもありますが、
私の視点としてはその部分をみているわけではないので、
特段、事業上の懸念が台頭している者とは認識していません。

短い短信上では読み取れませんが、
もちろん新業態の競合との競争が本格的に会員減に繋がるとか、
シニアも含めた運営側の懸念が台頭するような
悪い噂も特に新たなものはありません。
もちろん、高齢者に傾注したオペレーションには賛否の声があることは事実ですが、
特に新たな懸念が台頭しているとは確認出来ません。

従って、決算の内容としては、総合評価は想定通り「3」です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利推移
2378_ルネサンス(19年3月期_3Q単計)売上-粗利推移


売上は前年同期比で3Q単で2.0%の減収ですが、
累計では辛うじての増収を維持しています。
また粗利率は3Q単では14.6%となり前年同期でみると0.6%ほど利益率が下落しています。
原価の3割を占める人件費も同社は従業員への還元も積極的に進めており、
ここにエネルギーコストなどの高騰も相まっている状況かと思います。
本来であればもう少し売上が伸びれば、という所だと思うのですが、
短信記載の通り、会計上の計上基準の変更及び不測の事態での売上減が
約5億強あったようです。これは全体の売上の2%弱の影響となるので、
相応に影響があったものと思います。



■販管費推移
2378_ルネサンス(19年3月期_3Q単計)販管費推移


販管費は引き続き高位です。
前年同期比でみると3Q単では1%上昇しています。累計でも0.6%の上昇です。
新店開設や改修や一時休業に伴うコストなども乗っているかもしれません。
この他、社内でも新たな取り組みとして
色々な取り組みへチャレンジしているようですので、
あとはダラダラと漫然と垂れ流しているわけでなければいいのかなと思います。

そういえば、前回のIR照会でも秋の入会キャンペーン等も強化していくとありました。
災害などによる会員減をリカバリする社内目標に向けて
販促コストも投下したかもしれませんね。


■営業利益-純利益-EPS
2378_ルネサンス(19年3月期_3Q単計)営業利益推移

2378_ルネサンス(19年3月期_3Q単計)純利益-EPS推移


前3Qの営業利益率は10%を超えていたのですが、
今期は8.7%と下落しています。
粗利率の下落に加えて販管費率が上昇しているためです。
3Qは通期の中でも一番利益率が高くなるところですが、
今期は不測の事態による対応もあって不運でしたね。

当期純利益は災害の保証金の特別利益の計上があって増益となっています。



(2)今期予想について


通期予算達成のための4Qハードルは以下となります。

売上: 13,148百万円
営業利益: 1,518百万円(利益率11.5%)


前4Qの実績は以下です。

売上: 11,837百万円
営業利益: 1,125百万円(利益率9.5%)

11.1%の増収、35%の増益が必要となります。


会員数が前期並みという事を考えてみると、
多少新店での積み増しがあったとしても
2桁増収は極めて困難だと思われます。
従って利益も達成は難しいと思います。


皮算用をしますが、まず売上はほぼ前年並みであることをベースにして、
多少の積み上げをみると4Q単で118億~123億くらいではないでしょうか。

この際の利益率はエネルギーコスト、つまり原油の高止まりからの減少が、
どの位のフェーズで織り込まれるかというのはあるのですが、
タイムラグがあるでしょうから、大きく利益率が上がるとは思えません。
営業利益率は8.8%~9.5%程度かなと。

下限としては売上118億、営業利益10.4億
上限としては売上123億、営業利益11.7億となります。

通期では売上463億~468億、営業利益38.2億~39.5億となります。

ガイダンスは売上476億、営業利益43億です。

売上は2%前後の未達、営業利益は10%前後の未達という程度かなと思います。
もちろん皮算用ですからね(笑)。

実際に純利益ベースのEPSでは災害補償金などの特別利益の効果もあり、
実際には8%程度の未達程度で済むかなと思っています。
というわけで、会社開示のEPS予想147.8に対して、
観測記事時点で私の今期見込みEPSは135に下方修正しています。
但し、中長期的な見通しは不変であることから目標株価は修正していません。



3.定性情報の確認


なお、同社の事業モデルを図解していますが、
前回から特に変更はありません。

2378_ルネサンス(19年3月期_2Q)事業モデル


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

2378_ルネサンス(19年3月期_3Q)株価推移


2000円割れから少し戻りましたでしょうか。
この決算ですと前述の通り未達懸念が台頭するわけですが、
どうなんでしょうかね。EPS135としてもPERは15倍程度なので、
案外この程度は織り込み済なのかもしれません。



(2)IR照会の状況

いくつか確認したい点もありますが、
些細なことですし、その確認が投資判断に影響を与えるようなものではないため、
今回は照会を行っていません。
もし必要があれば適宜対応していきたいと思います。


5.さいごに

下方修正に至るかはともかく2桁に迫る利益未達が見られる中で、
株価だけは無反応、というかやや底堅いともいえ、
その動きに違和感を感じおりました。
ただ、自己株買いも入ったので、案外株価は無風かもしれませんね。
株価を読むことは出来ないのですが、もっと先を見て見守っていきたいと思います。


なお、投資行動としては、この株価の動きの違和感や、
未達懸念の台頭を改めて市場がどう反応するかわからなかったので、
一旦両建てをしてリスク回避をしています。
これは投資ルール上も許容していることであり、熟考の上、対応しています。

なんとなく、自己株買いで寄り付きだけ高く、
その後軟調に推移しそうでなりませんね。


1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +2.2% となりました。
前週比は +0.1% で推移しました。

20190125_パフォーマンス推移表



各指数が順調にリバしていく中で横ばいですね。
哀れみの念を抱いて下さる方もいらっしゃるかもしれませんが、
私自身は特段自分自身の状況に悲観はしていません。
まぁこれから悲観することになるかもしれませんけどね(笑)。




2.全体所感

日本電産のショックは全くといっていいほどその後も市況には影響を与えず、
むしろシクリカルの一角では数値が明らかに落ちているのも出てきていますが、
総じてみるとどれも概ね許されていて、むしろ出尽くしといった具合です。

この動きにはとても違和感があるのですが、
でも市場が正しいという立場にたつと、
もう十分にこの程度の減速は織り込んでいるということになります。

しかしながら来期見通しが仮に減益となった時に、
そのことまでを現状で織り込んでいるのかどうか、
そのあたりはよくわかりません。

そして、私はそのような想定を巡らして
自分の投資行動のメインの根拠にすることはありません。
従って織り込んでいるか否かというのも単純な興味関心なのですが、
一方でそういう市況を冷静に精査をして、
投資判断に活かすと、また奥深い世界があるのかもしれません。

ただ、自分が凝る部分はここではないので、
自分の興味関心のベクトルに素直に付き合っていきたいと思います。



3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。


20190125_ポートフォリオ内訳

特に大きな順位の変更はありません。
ルネサンスが観測記事にある通り決算がイマイチだと思われるため、
比率が落ちますかね。
一旦決算跨ぎの回避のルールを発動するか週末に検討したいと思います。


保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20190125_保有銘柄一覧(週間騰落)


アイドマMCが久々にやや反発していますが、
今度はやれやれ売りが沢山出てくるので、
いわゆる需給を読む方からすると
到底先行きを楽観できないものと思います。
上値が重くなりがちというのはその通りなのだろうなーと思います。



保有銘柄の各指標は以下の通りです。


20190125_保有銘柄一覧(指標)

ポートフォリオPERは依然として11倍台です。
特に指標面でも変化はありません。


4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、コメントを残しています。
なお、株価の動きを踏まえた率直な思いも適宜メモしていきます。


■東鉄工業
第3四半期の主な受注の情報が開示されています。 →PDF
JR東日本以外からの受注も増えた気がします。
工期も長いものもありますが、
これだけでは採算性まではわからないですが、
まぁ少なくても仕事は沢山あるようです。
プロジェクト採算性の問題で今期は1Qにやらかしたので、
足元では不安が台頭してしまうのもやむ得ません。

それからZEBプランナーという経産省とエネ庁が推進する
ネット・ゼロ・エネルギー・ビルを実現するための
相談窓口業者として申請し登録されたようです。


■トーカイ
同じ岐阜の大垣を拠点とする
福祉用器具レンタル事業を営むイビデンを買収したようです。
こういう小さなMAを少しずつ繰り返していますね。
淘汰が激しいということなのかもしれませんね。

また薬価改定の骨子のニュースが今週は具体的な水準を含めて
出てきています。最大で15%程度の下落というタイトルが躍りますが、
一方で高度医療分野にはメリハリをつけるような議論は踏襲されるようです。
また製薬協が製薬協政策提言2019を発表しており、
ここではより多角的な提言も行われているようです。 → 参考
この他にもいくつか会合があったようでこの辺りの記事は
一度図書館あたりで業界紙を読んでみたいと思います。

■イオンディライト
日本環境感染学会総会にて出展をするようです。
同社は病院など医療機関の清掃事業の領域で新たな仕事をされています。
主に医療機関向けのこのような総会でのプレゼンス向上は良い機会だと思います。



5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。

20190125_資産残高推移表


資産は相変わらず横ばいです。



6.雑記


ゴールデンウィークが10連休になるわけですが、
相変わらず、子供とどう過ごすかをずっと検討しています。

いわゆるテーマパークとか、ショッピングモールなどで過ごすのではなく、
何かテーマをもって過ごしたいと思っています。

例えば移動するプロセスとして鉄道好きな息子のために
寝台特急に乗って移動をして、有名な観光地でなくても、
その地域に触れるとかでもいいと思います。
サンライズエクスプレスに乗って道中を楽しみ、
山陰で海釣りでも経験してみるとか。
あるいは四国側に抜けて、しまなみ海道をサイクリングするか。

あるいは、牧場に行って観光牧場ではない、
ガチの所で仕事体験のようなことやってみるとか。

富士山に登りたいとも息子は行っているのですが、
ちょっとまだ時期的にも年齢的にも早いと思うのでこれは没で・・・。
あるいは屋久島あたりならトレッキングできるかなとか。

季節的ニはイマイチですが、山にこもって星空観察を重ねるとかでもいいかなと。
あるいは、陶芸とかで記念となるものを作るとか。
でも普通の週末でも出来そうだし。
馬術を学ぶとか、何か少し時間を要するものがいいのかもしれませんけどね。

とにかくお金がかかるので外出を控えようとするのが
節約家としては大切なのですが、
一方でこの時期に親子で10連休を取れるのも珍しいので、
せっかくなので漫然と過ごすことなく、有意義にしたいなと思っています。

なお、海外旅行には全く興味がないので、
あくまで国内で経験出来る計画を立てていきたいなと思います。

何かお勧めとかあればぜひ教えて頂きたいです。


1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +2.1% となりました。
前週比は +2.1% で推移しました。

20190118_パフォーマンス推移表


各指数の中で最下位の我がPFです。
えぇ、体感通りですね~(笑)。
むしろプラスを維持していただけでも驚きです。



2.全体所感

日本電産の下方修正によって、
米中摩擦の影響が定量的な面でも顕在化してきたわけですが、
それを受けても各指数は底堅く推移しています。
既にこれまでの調整で織り込んでるということなのかもしれませんが、
しかし、自分の保有株が非シクリカルかつ一過性の理由だとしても、
凹んだら容赦なく売られる将来が手に取るように想像できます(笑)。

株は周囲の投資家のマインドや動向を読まねばならない、
チャートにその示唆があるということなのでしょうし、
人気投票やら美人投票だと言われることももっともなのでしょう。
そういう要素をうまく操って対処出来る方は、
今年もめざましいパフォーマンスを出されていることと思います。

もちろん、私はそういう波に完全に取り残されていますし、
そもそもそれを自ら選んでいるわけなので、
これでいいと思っていますし、
そもそも自らが見つめるべきものやそれを受けた行動がブレてはいけないと
強く省みっているところです。
こんな一種の儲け時のような地合いの中で、なにを退屈な事を言っているのか、
と思われるかもしれませんが、そういう時だからこそより
原点に返るべきなのだと考えています。


新興市場はバイオ祭りでマザーズ指数は昨年のマイナスを跳ね返すような
大幅な伸長を見せています。今週だけで+7.5%、年初来では既に+17.5%ですからね。
そしてこの祭りにうまく乗れている方は、
もう数十%のプラス、あるいはいきなり2倍なんかで推移していることと思います。
去年も数倍、今年も更に倍なんてことになると、
私のような弱小資産の投資家であっても、本当にすぐに億り人ですね。
そういう世界が近い所に見えてしまうと、
ついつい一攫千金を!なんて慣れないことをやってしまいそうになりますが、
これは天と地がひっくり返ってもやらないです。
それは私にとっては投資ではないからです。

変な拘りを捨てて、と思われるかもしれません。
そうですね、やっぱり不器用だなと思っています。
でも楽しく片隅で投資を楽しむ権利はあると思うので、
ゆったりとやっていきたいと思います。


3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。


20190118_ポートフォリオ内訳


騰落によって1位と2位が入れ替わり、
アイドマMCが1位に踊り出ました。
2位のサンセイランディックと共に、この2トップでいいのかと
客観的に見れば笑ってしまうかもしれません。

業績の見通しにチャチャがついているアイドマMCと
不動産セクターということで不安MAXの渦中にあるサンセイランディックですからね。

3位のステップは成長のために利益非開示で
減益を厭わず攻める銘柄、そして4位は日経リーク記事によって、
今期未達の確度が高まったルネサンスです。

5位の東鉄工業も今期は1Qのリカバリに追われやはり未達懸念となっています。

もちろん、私は個人としては現時点では両社共に魅力的だと思っているから、
このPFを踏襲しているわけですが、
こんなに懸念があるならシフトさせる事を考えないのかということになるのですが、
これは自分が投資家として何者かという領域に関わる問題でもあります。
別に過去に固執して意固地になるとか、思い入れが邪魔をしているとかではなく、
対峙すべき時間軸の問題なのです。

今期が未達とかあるいは逆に魅力がありそうだというカタリストを追いかけて、
あっちにこっちにシフトするというのは、
自分の本当にやりたいことではないのです。
このように機動的にやった方が、資金効率の面からもいいんだよというのも、
その通りなのだと思いますが、でもこのブログ口座での運用は、
投資方針に則って、粛々とやっていきたいと思っているのです。

ただ、まだまだ自信いっぱいという銘柄がないのも事実なので、
10%を超える主力銘柄不在の構成になっているのは残念ですね。
軒並み準主力扱いの5-10%の範囲内ですからね。


保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20190118_保有銘柄一覧(週間騰落)


アイドマMCはやや反発しましたが、まぁ虫の音ですね。
しかし保有比率5%以上の準主力銘柄が軒並み冴えません。
まぁ前述のような考えのもと、気にせずいきますよ(笑)。



保有銘柄の各指標は以下の通りです。


20190118_保有銘柄一覧(指標)

ルネサンスの観測記事に応じて今期10%弱程度の未達を想定し、
今期予想EPSを135に暫定的に下げました。
これにより、PER水準が15倍程度にやや上昇しています。
ポートフォリオPERは以前11倍台ですね。



4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、コメントを残しています。
なお、株価の動きを踏まえた率直な思いも適宜メモしていきます。


■サンセイランディック
採用サイトがリニューアルされています。
新卒は5名募集に対して、きちんとリッチにページが作られています。
事業の説明もコンパクトでわかりやすいのですが、
やはり人にもきちんとフォーカスされていていいと思います。
こういう場にはホワイトの側面しか出てこないのが通例ですが、
同社も同じなのですが、相対的に不動産の中では
相当よい会社なのではないかなと印象を持っていますし、
転職口コミサイトなのでもそういう声が多いですね。
よい人材が獲得できるよう頑張って欲しいですね。

■ステップ
新年度の生徒募集が開始されています。
そして、その動向を左右するのは今年度の受験結果です。
本当に横浜翠嵐でTOPを取れるのでしょうかね。楽しみに見守りたいと思います。
もちろん、その可否が直ちに同社の長期的、潜在的価値を左右するものではないですが、
名実共にTOPになるためにも不可避なな道ですからね。


■ルネサンス
日経観測記事で5%減益がリークされました。
自然災害の閉鎖や営業機会喪失なのもあって
どうしょうもない部分と、
人件費の高騰など継続的コストの双方があります。
ただ、これも大きなトレンドで見て投資をしているので、
やはりこれに一喜一憂してもよくありません。

■ソーシャルワイヤー
仙台のクロスコープでキャンペーンやるようですね。
クロスコープといえば、新橋に新設するビルですが、
以前に火災が発生したビルですよね。
建設中のビルでけがをされた方も出たそうでお見舞い申し上げますが、
とはいえ、命に係る大きな人的被害が出なかったのは不幸中の幸いですが、
供用開始出来るのが遅れたりとかはないんですかね。
まぁこれもまた同社の価値云々に関わることではないのですけどね。
新橋で火災→クロスコープが新設する拠点だ
→リリースが遅れることで業績積み上がりが遅れるかも
→EPS伸長が鈍化するかも→1回回避しておこう
なんてやってたらキリないですからね。


■Hamee
フィスコレポートが出ています。 → PDF
私も先週電話で改めて様々な視点を元にIR照会をかけていますが、
概ね違和感のないレポートです。
定量目標を含んだ具体的な中計開示に意欲は感じていましたが、
レポートによると本決算の頃を目指しているようですね。

また今後の国内卸の動向次第では利益が未達になる可能性へ言及している点も、
私も同じ感覚として受け止めていました。

そして株価はそんな懸念を先読みして1ヶ月で半値になっていると思うのですが、
まぁやり過ぎではないかなというのが個人的な感覚です。
もちろん、もし未達あるいは下方修正まで出れば、
まだまだ下値もあるのかもしれませんが、
そんな値踏みなんて時間の無駄なのでもっと先に同社がどうなっているか、
シナリオ毎に想定しておくことが大事なのでしょう。

投資行動についてもいくつかの準備を進めていますが、
まだどうするか決めていません。かなり悩ましい状況だと思っています。


■丸和運輸機関
1/16の日経MJ流通新聞に同社が取り上げられています。
和佐見社長のコメントが随所に引用されており、
過去の武勇伝や今の攻めの経営の姿勢、またとりわけ人財への考え方は
相変わらず筋が通っています。
野村IRでもそのすごみを改めて実感してきましたが、
今後が楽しみだなと思います。

■シュッピン
こちらもフィスコレポートが出ています。 → PDF

時計好調がもっと評価されるべきという見立ては私は個人的にはそうは思いません。
もちろん、好調なのはいい事ですが、より外部環境に左右されます。
つまり株価などの経済指標が冷え込むと落ち込んだりするので、
やや不確実性が高いですしやはる主業のカメラが主軸で見るべきと考えています。

カメラ不調なので同社の問題というより、
メーカー側のプロダクトミックスや製品展開の課題です。
ですので、そこに対して過度に悲観はいらないはその通りだと思います。

この他マーケティングシステムの進捗や狙いなどは
事前のアナウンス通りでしょうかね。


5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。

20190118_資産残高推移表


特にコメントはありません。


6.雑記

割愛します。




【決算精査】 9787_イオンディライト(19年2月期_3Q決算)


■銘柄分析シート
メインシート
サブシート

(リンク)決算説明資料

1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


先週の決算から銘柄分析シートを作成していたのですが、
決算精査をUPしていませんでした。
手抜きですが、一応言及しておこうと思います。

イオンディライトは2014年から2015年にかけて保有しておりました。 → こちらの記事

その後、業績は一度踊り場を迎えました。
理由は労務費の上昇がスケールによる成長より影響が大きく、
ずっと継続してきた連続増益が前期に途絶えてしまい、
その期間、株価はヨコヨコ展開が続いておりました。

ただ、同社の安定的な業績推移や配当政策にはかねてからの期待は不変で、
ずっと監視していましたし、IRフェアなどでも細かくフォローを続けて来ました。

そして中山社長から濱田社長へバトンが渡り、
会社から様々な変化を感じるようになりました。
ロボ化がより早く進んできている気もしますし、
中計でも意欲的な定量目標(といってもグロースとしてみるとごく小さいですが)が出たり、
あるいは資本政策でもイオン本体との間で動きがみられたりとですね。

濱田社長そのもののプレゼンは前回の東証IRフェアで聞いて
中山社長のような剛腕さはありませんが、
一方で社員の方によると緻密でタイプは違えどよき経営者なのかもしれないと
考えを改めるきっかけもあり、
全体的に安定性を享受しながらゆっくりとゆっくりと投資をするには、
いいのかなと思っています。

前置きが長くなりましたが、決算については、特段驚くべきことはなく、
平凡な決算ですが、とても安心感のある内容です。

トピックスとしては、清掃ロボを米国企業と協業して製品化し、
11月から製品販売にこぎつけています。
人材不足の省力化という点で今後活躍が期待されます。

またセコムとの協業モデルが横展開フェーズに入りそうで、
今後はイオンモール等の各施設へ高度化されたソリューションがじわり
展開されていくことでコストダウン効果が出てくるものと思います。


中国事業は確かに中国内政上の問題などで不安定さは拭えませんが、
同社は現地に進出する日本企業というより、
今となっていは現地法人を子会社化して、現地法人の経営者を、
イオンディライト本体の役員に招聘する人事を出していたりと
本腰を入れてかつ現地に根付いた活動を標榜しているように感じます。
中山社長時代からとりわけ内陸部のニーズ対応ということで、
積極的に中国進出を進めてきましたが、今後もこの方針はひとつの軸として
大事にしているようですね。

更に、中国一本打というだけでなく、これまでイオン本体の進出の際に
ASEANにも出ていく程度の感覚だったのですが、
インドネシアの現地大手施設清掃業者を当局の認可を受けて買収取得しました。
これも大きな変化だと思っています。
イオン本体が進出する際に、イオンモールなどに適応していくというだけでなく、
現地法人の既存顧客を獲得し、更に日本でのFM事業の実績を輸出するイメージです。
かねてからASEAN地域のFM事業の市場環境について出張所を設けて
市場開拓に関する研究開発を進めてきていました。
(といっても確か駐留は2人とかごく小規模だったと記憶していますが)
そういった積み重ねてようやくアクセルを踏むタイミングがきたというのもまた
色々妄想をしてしまうわけです(笑)。

立ち上げ期にはコスト先行になることもあるかもしれませんが、
現地で実績のある、かつ免許をもった法人を買収してのスタートなので、
比較的ショックは小さいのかなと思います。
今後の本格的な海外展開にも期待です。

懸念点はセグメントで唯一大きく落ち込んでいる、
具体的に言えばセグメント利益が半分になっている自販機事業です。
現在、収益モデルを変えるための対応を行っていることもあり、
明確な投資コストではありますが、これが花開くのかどうかという点です。
具体的には単なる自販機で飲み物売りますだけではなく、
自販機をデジタルサイネージ対応し、広告などの新たな収益源を作ることを
目指しているようです。
この辺りは主にイオンモールなどでまずは着手していくのでしょうから、
当然、イオン本体と足並みを揃えて対応していく事になると思うので、
ニーズ読み違えました、という惨劇にはならないとは思いますが、
相応にコスト投下しているものがリターンとして十分なものになるか、
注視が必要かなと思います。

足元の決算としては十分満足できる安定的な業績でした。
総合評価は「3」(想定通り)です。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利率
9787_イオンディライト(19年2月期_3Q)売上-粗利推移

ちょっとわかりにくいですが、3Qは過去の業績推移をみていると
他の四半期に比べるとやや落ちこむ期になります。
しかしながら2Qよりは多少落ちていますが、1Q並の売上を確保しており、
また粗利率も13.2%と安定的に推移しています。特に問題はありません。



■販管費
9787_イオンディライト(19年2月期_3Q)販管費推移


販管費は四半期単位でみると過去最高でしょうか。
売上高販管費率は7.6%で特に上がっている傾向もなく、
累計でみても7.4%となっており過去とほぼピッタリ同じで安定して推移しています。


■営業利益
9787_イオンディライト(19年2月期_3Q)営業利益推移



四半期単位でみると9.7%の営業増益なんですね。
利益率はやはりさほど変化はなく、粗利が少し上で販管費が少し多いという構造です。
ただいずれもごく軽微なブレで逆にこれだけ安定していると見ることが出来ます。
特に定量面では特筆すべきことはありません。順調だと思います。


(2)今期予想について

3Qまでの実績から通期予想を差し引きして、
4Qのハードルを求めます。

4Qの予算は以下となります。

売上 : 75,083百万円
営業利益 : 5,215百万円(利益率6.9%)

前期の4Qの実績は以下です。

売上 : 71,997百万円
営業利益 : 4,154百万円(利益率5.8%)

4.3%の増収、25.5%の増益が必要となります。

直近3Qの増収増益率は5.5%増収、9.7%増益です。


前期4Qの利益率5.8%は過去数年の4Q利益率からみると
低い水準で、前々期までは6%後半くらいが続いていました。

とはいえ、利益目標はややきついと思います。
営業利益185億に対して5億位は利益は未達になるのかなという
感触です。
利益率が6%前半くらいまで回復したとして売上は達成位の感覚です。
ただ3Qの増収が継続するのであれば、もう少し売上は伸びるので、
利益にも手が届くかもしれません。
なぜ3Qに売上がやや強く推移したのかあたりを紐解いていけば、
何かヒントがありそうですが、あまり意味を感じないので、やめます(笑)。
だって、超長期を志向していますし、今期のこの程度の達成・未達に
あまり実際の所関心がないからです。


3.定性情報の確認

冒頭に結構書いてしまったので割愛します(笑)。


4.その他情報の確認

(1)株価推移の状況

9787_イオンディライト(19年2月期_3Q)株価推移


株価はどう推移するかなんてわかりませんが、
ちょっと強気なPER水準を置いてしまっているかもしれませんね。
もし今後本当にPER水準の訂正とやらが起これば、半額だってあるのかもしれませんね~


(2)IR照会の状況

とりあえず、東証IRフェスタを楽しみにとっておきます。


(3)セグメント別状況

決算説明資料に詳細が表記されています。
そういえば、セグメント利益まで開示されたのは、
なにげに初めてではないですかね。


5.さいごに

昨年から安定性を重視して取り組んでいますが、
このような安定的な会社を永く保有したいと改めて思っています。
もちろん、時間効率とか色々勿体ない部分もあるのかもしれませんが、
ようやくこの時間効率などの是非に関して、自分なりのしっくりくる
スタンスが構築されつつある感覚があります。

今後、同社は安定性から少し変化がみられるかもしれませんが、
自分が投資できるかどうかを常にニュートラルにモニタリングしていきたいと思います。

1日目 が終わり2日目です。

既に丸和運輸機関や全国保証、
ロート製薬に綿半HDなどは初日に回ったこともあり、
別に行かなくてもよかったのですが、
この手の祭りには一応出来るだけ参加して
食べず嫌いをせず回りたいと思っていますので、
2日目も参加しました。
ただ初日の行列に嫌気がさしていたので、
昼前位に到着するようにゆっくり向かいました。

するとどうでしょう。
2日目はサラリーマン等が押し寄せて混雑しているのかと思ったら、
行列もなくすんなり入ることが出来ました。
そしてサンドイッチ券もまだ残っていたようでゲット出来ました。

DSC_0310.jpg


初日に話を聴けなかったブースの筆頭は
リンクアンドモチベーションです。
元リクルートの小笹会長が敏腕ぶりをみせる会社で、
モチベーションクラウドが大ヒットして目下成長中の会社です。
(浅い理解ですみません。。。)

世界で初めてモチベーションのビジネス化に成功した企業です
という呼び声でブースへ誘導されていました。
なんかこの言葉だけ聞くとすごい意識高い系の会社のような感じです(笑)。

出来る風のイケメンが自信いっぱいにプレゼンしてくれます。
聴いていてもロジカルだしなるほどな~とよく出来た内容のプレゼンに感じます。
モチベーションクラウドの成功に加えて、
昨今ではALT配置事業は今後の英語教育の現場において
追い風に乗り、同社が人材獲得でももっとも多い人材を確保しており、
今後の成長エンジンとして期待出来るということです。

また、出口が近いベンチャー企業へも出資しており、
これは事業課題から組織課題へと移行することの多い出口間際の会社への
出資が同社のソリューション適用にも適しており、
また出資要請が多いという事でやられているようです。
最近上場しているラクスルとかへも出資していたようですし、
リノベるとかビズリーチとかへも出資しているんですね。

一通り説明を伺った後に、敢えて少し歳のいった(失礼!)ベテラン風の方に
お声掛けをしていくつか質問をさせて頂きました。


モチベーションクラウドは2年更改のサブスクリプション型ですが、
組織課題を抱え、ES調査またその後のコンサルによる改善が図られたら、
解約する流れもあるのではと思ったので、その辺りの疑問をぶつけてみました。

ところが実際には解約率は極めて低く継続率もゆうに9割を超えているということでした。
もっとも今から2年前で今更改を迎えている会社の多くは
スタートベンチャーで、まだまだ組織課題が様々なレイヤーで発生しているため、
継続的に導入していかねばならない構造のようで、解約については少ない状況とのことです。
そして足元ではこの実績が中堅、大手にも広がっており
特に大手であればなおのこと意識高くES調査と改善のPDCAを回すことが常なので、
今後も解約が急激に増えることはないという見通しを語られていました。
今後、今の伸長率を維持できるかはともかくとして、
確かに頭打ちになり減少に転じるということはそこまで大きくないのかもしれません。

それからモチベーションクラウドは導入後、コンサル領域は、
なんだかんだいって現場改善には人手を介して、話を聞いて、アクションを起こして、、、
という泥臭い作業が控えており、そちらがメインになってくると
利益率も落ちてくるのでは?とも思ったのですが、
実際には、システムで診断した結果に応じてそのパターンに応じて
取るべきアクションが既に高度に定型化されており、
実際には泥臭い作業にもそこまで手間をかけず、
効率的に対策がなされるということでした。
そしてこのコンサルのよさが、システムの継続利用にもつながっており、
懸念しているような利益率の減少には至らないということでした。

本当にそういうよきスパイラルが形成されているのだとしたら、
つまり鵜呑みにするならば、物凄く優秀な事業だなと感じたところです。


また新たな成長エンジンとしてALTについては、
同社が一番の人材を抱えている点は、
今後のALT導入が進む中では追い風と思いました。
一方でそんな追い風市場だからこそ、競合を含めた環境について興味があり
勉強させて頂きました。

まず現状のシェアは省庁の支援を受けて組成されるJETプログラムからの
紹介が4割、リンクアンドモチベーションからの派遣が4割、
他地場の小さな会社からの派遣が2割です。

JETプログラムというものを私も初めて知ったのですが(恥ずかしい)、
これはあくまで自治体への人材紹介であり、
自治体が紹介された人材を直接雇用することになるわけですが、
これが想像より色々大変なことも多いようです。
全ての人材を直接雇用とする程の余裕は実際には自治体側にそこまではなく、
優秀で教育されたALT人材の派遣ニーズは多く、
とはいえ、人材獲得が他社はまだ少なく、
圧倒的な数の人材ストックを有している同社が4割のシェアをもっているということでした。
世界的な拠点で約2万人の日本で働きたい外国籍人材がおり、
常時、そこから審査したり教育したりして、採用しているようです。
現状のペースの伸長であれば成長を阻害するような人材不足もなく、
うまく需要と供給のバランスをとっていけるようです。

モチベーションクラウドの次に成長エンジンとしては可能性は十分感じますが、
一方であくまで人材派遣となるため、
モチベーションクラウドのような収益構造とはまた異なり、
利益成長の角度としては相対的に見ればマイルドになるかもしれませんが、
ただ環境としてもおかれたポジションとしても優位かなと思いました。

MAも含めて資金需要も多いのかなと思ったのですが、
このあたりははっきりと増資も一つの可能性ということでした。
そりゃ、株価も数倍に高騰しているわけで、
当然それはそうだし、それによって更なる成長が期待できるのであれば、
それは上場しているメリットでもあるので、いいのかなと思いました。
もちろん、自己株買いをした実績もあり、相当の含み益のある自己株を
MAなどで有効活用することがまずあって、更に銀行借入も余裕があるということなので、
こちらを前提にしつつ、増資だって可能性のひとつの手段としてありうるよね、
ということです。もちろん、一般論の話で、いますぐそれをやろうとしているとか、
検討している事実があるわけではないのですが、そんな姿勢をはっきりと明言するのも
また珍しいのかなと思います。
まぁここまで成長してくれているのでそれはそれでいいのでしょう。

投資判断としては、やはり指標が高く、
私には到底手が出ないなという印象ですし、
同社であればまだバリエーション上でこなれている
じげんの方がよいという思いもありますしね。
でもこうやっていい会社のことを直接学べるのは良い機会でした。

ちなみに一度過去に子会社で会計の疑義をやらかしています。
広告宣伝費の付け替えをしたそうで、
既にそういったガバナンス上の問題が生じないよう、
一気に投資をしたそうです。
この辺りは過去のこととはいえ、今後も留意しないとならないかもしれませんね。


ちょっと聞いたことを全てここにも書ききれないくらいだったので、
その場でPCにテキストを打ち込むことにします。
とりあえず列が全くなかったサンドイッチをゲットして
しばしサンドイッチを口に運びながらPCに打ち込みます。

DSC_0357.jpg


GSIクレオスのブースに招きいれられとりあえず説明を聞きます。
繊維に強みのある歴史ある会社で、
パンスト素材ではトップシェアとか工業製品に至るまで縁の下の力持ち的な位置で、
まぁ色々地味ではありますが、無難な会社なのかなと思って聞きました。
ただ、そもそもここ数年売上が漸減している中で、利益は微増トレンドとなっています。
事業のリストラで選択と集中といいつつ、でも手広くやろうという趣旨もあったりで、
どうもストンと理解が進みません。
説明を聞きながらパンフを開いていくと社長の写真が出ていて、
目の前にその方がおられたので、
説明終了後、すかさず社長にお声掛けして何点か質問をしました。

ユニクロの素材で東レなどが有名だがという話をすると、
やや苦笑いをされてしまいましたが、同社の繊維も一部で使われていたり、
貢献しているという趣旨の回答でした。
東レの裏で協業しているということなんでしょうか。でもよくわかりませんでした(笑)。
あまり明言されなかったのは本当に裏方に徹して仕事が実はあるということなのか、
単に大手の東レのようなところに太刀打ちが出来ない限界を暗に示したものなのか、
もう少し突っ込んでもよかったのですが、ちょっと遠慮をしてしまいました。

また売上減は事業のリストラを進めているということでしたが、
具体的な方針を聞くと要するにコアコンピタンスを活かせるところにという
一般論の回答でそれ以上の言及がなくやはりあまり理解が進みません。
また中計で今後V字で売上も伸びてつれて利益も増えるというロジックも、
頑張るという精神論が中心でやはり私にとっては力不足な印象となりました。
もちろん、私がみえていない部分もあるでしょうし、
たかだか15分で何がわかるんだ、というところもあるんですけどね。


個人投資家に人気の信和です。
前回の日経IRの時にも出展されており、そこでも今後の建設需要は
地方中心に継続して旺盛という中で、今回の説明を聞きます。

DSC_0356.jpg


ブースの説明会は表面的でちょっと聞かなくてもよかったです(笑)。
足場の会社、足場の実物を魅せながら、
こんな商品優位性があるなんて説明をされていました。

建設需要は今後も旺盛だし、この足場の需要は大きいから
成長していきますよという説明です。

終了後、いくつか簡単な質問をやり取りさせて頂きました。

資金需要の件はやはり関心があって聞きましたが、
一旦上場時に生産ラインなどの投資は一巡しているので、
足元ですぐに資金需要が多く要するという状況ではないという前提で、
ただ海外進出の意欲もあり、そうなると資金需要が出てくるので、
増資も含めて可能性を模索するということでした。
まぁ上場しているから当然増資の可能性もあるし、
それは成長のために必要な手段だと思うので違和感はないのです。
もし海外進出を本格化してより成長するのであれば悪くないのかもしれません。
いずれにせよ案外スイッチングコストが大きい足場業界において、
トップシェアをとっていますから、あとは原材料のコストに留意しつつ、
今後を期待という感じなのでしょうか。


この他数社のブースを回りました。
またファンドの資産運用会社のブースはお土産も豪華なようで、
集客も多かったです。ただ、漏れ聞こえてくるところだと、
今がバーゲンだとか、ここで買わなくてどうするなんて煽りも多かったり、
こういう時だからこそディフェンシブですなんてしたり顔で主張していたりと、
まぁ全く興味が向かずスルーしておきました。
結局、高い信託報酬が設定されたファンドの広告なんですよね。
ファンドマネージャの先行き予想も参考になりませんしね・・・。

午後になり人がめっきり減りました。
全国保証のブースに再度立ち寄り、手応えどうですか、なんてお話をしたのですが、
人が少なくてと手持ち無沙汰になっている様子で、
これは他のブースでもそうだったようです。

どんな質問が多いですかと聞いてみるとやはり全国保証は優待で取り上げられる事も多く、
優待のことを聞かれることが多いようです。
ついで配当のことですかねと。
分割のことは株価が軟調になっているせいか、あまり話題に上らずだったようです。


他のイベント(日興など)とも重なっていたようですが、
市場環境もあるのかもしれません。土曜日であればサラリーマンも多そうですが、
結構マインドは落ちているのかもしれませんね。
もしくは単に雪の予想がある中で、わざわざマンネリ化するIRイベントなんていいや、
ってことなんでしょうか。最近は個人投資家間の勉強会も盛んですから、
より身近なことを体得していくにはそういう勉強会の方がよいのでしょうしね。

というわけで、なんか日経や東証主催のIRフェアに比べると
なんだかワクワク感が少ない印象に映りました。

野村IR・資産運用フェア2019に行ってきました。

前回は大阪開催でしたが、今年は再び東京での開催となりました。

IRフェア系イベントとしては、東証主催、日経主催と並んだ、
3台イベントとして毎年楽しみにしています。
といっても多くの会社が常連でマンネリ化しているのも残念ですけどね。

残念といえば、初日の入場待機については驚きました。
会場に入るまでに30分弱かかったでしょうか。
オペレーションの課題があったのでしょうかね。

いずれにせよ、イベントレポート記事を書いていきたいと思います。

なお、ブースを訪れた際に、当該会社のことにも言及していますが、
あくまでブースで見聞きした限られた情報で感じたことを書いていますので、
会社の実態や事実誤認がいつも以上に多いかもしれません。
その点はもしお気づきの点などあれば、ご指南頂ければ嬉しく思います。

*****************************


初日。平日ですが、私は朝一で仕事を片付けて、
開場の10時から1時間程遅れて会場入りしました。

DSC_0339.jpg



会場の国際フォーラムに到着するや、長蛇の列に驚きます。
最初、講演の待ち行列なのかと思ったのですが、
いやいや竹中平蔵氏の講演は既に終わっているはずですし、
ここまでの行列はありえないでしょう、とか思いつつ、
一応係の方に聞いてみます。

やはり単なる入場のための待機列のようです。
ガラス越しにみえる会場内の様子は入場制限をする程の混雑さではありません。
受付周辺も人でごった返しているというわけでもなく、
謎だな~と思いつつ、会場の周囲をとぐろの様に成す長蛇の列の最後尾に回ります。

途中、何度か背広できめた係の方がその長蛇の列に向けて
サンドイッチ券がまもなくなくなります。
ご了承ください~とエクスキューズを叫ばれています。
先着2000人にまい泉のかつサンド券が配給されるのですが、
それがまもなくなくなるというアナウンスです。
列に並んでいる方が係の方に、あとどれ位?この位置ならもらえそうか?
と答えられないだろう質問をなげかけて係の方も困惑としています。

入場制限をしているようで、少し列が動いては、
また暫く動かないということの繰り返しです。
10分が過ぎ、20分が過ぎ、ようやく受付へ降りるエスカレーターに近づきます。

DSC_0340.jpg


列を成す方のほとんどが50歳より上の年配の方が多かったです。
この日は平日だったので相場も動いているわけですが、
スマホ等で株価のチェックをしているような方もおらず、
(そもそもスマホを操作している比率も電車の中より少ない位ですね)
雑誌やら日経新聞やらを読まれています。

ようやく受付で降りるエスカレータに乗り、いざ受付に向かうのですが、
ほとんどの人が受付をせずに直接会場に入っていきます。

そもそも受付なんてしていなかったのです。
健気に事前登録のバーコードをスマホに表示されていたわけですが、
そんなもの要らないようです。
つまり事前登録していようがいなかろうが、誰でも入れるんですね。
事前登録という位なので、当日登録があるのだろうとも思うのですが、
誰も当日登録をしている方もおりません。
そして事前登録をしていなくても入れてしまう、なんとも謎な仕様です。
なぜ入場制限してこんなに長蛇の列を作らせるような運用をしているのか、
冒頭に書いたように残念なスタートとなりました。

ちなみに、実はこのバーコードを受付に提示してスキャンすると、
来訪実績が記録され野村のなんちゃらポイントがもらえるらしいですから、
それを貯めているのであればまぁ登録するのかもしれませんけど、
もちろん、私も拍子抜けして、そのまま受付もスルーして会場に入ります。

ここでサンドイッチ券が先ほど終了しました、申し訳ありません。と
なんども連呼する係の方がおり、なんとも複雑な気分になります。


わざわざ平日の今日、会場入りしたのは、
もちろん丸和運輸機関の和佐見社長のプレゼンを聞くためです。
このためだけに来たといっても過言ではありません(笑)。
なにせ常連のブースばかりなので、土曜だけで十分回り切れますからね。
というわけで13時のプレゼン開始まで少し余裕があるためまずは会場を1周します。

入口にはとにかくDICが大きな手提げ袋を配っています。
開場で一番多く目に止まった気がしますが、
色々もらいたい方にとっては、とりあえず放り込む袋としてよいのでしょうが、
私はかさばるのでもう少し小さな袋をゲットします。

会場を歩いていると、色々なブースで客引きのように愛嬌を振りまいてくれます。
キャッペーンガールのようなコスチュームを身にまとったお姉さんや、
逆に正統派のスーツをまとったインテリ女子なんてのもおりまして、
私もいちいちそれに反応して笑顔でするりするりと抜けていきます。


ブースの説明会が盛り上がっている会社や、
ポスターがきちんとしている会社、
あるいはポスターも一切なく人もあまりおらずとりあえずブース出しましたということで、
一応会社の温度感もこの辺りで伝わってきます。

丸和運輸機関のブースは一番奥の方でした。
ブースに到着するや、何人かの社員の方があら、という表情で招きいれてくれます。
桃太郎の例のポスターの迫力におおっとなり、一応社員さんによるブース説明会を拝聴します。

DSC_0343.jpg


写真では写せませんでしたが、業績や事業のことは左面にきちんと
ポスター表示がありまして、そんなにお金はかけてはいないですが、
情熱はきちんとあってよいブースだと思います。
説明する社員の方の数も多く、
通りかかる方に積極的にアピールされていました。


社員の方の説明はスライドに沿ってそつがないものでした。
粛々と説明をされ、なんら違和感もないのですが、
せっかくアマゾン対応などで勝負をかけている、
というか増勢を強めていることもあるので、
もう少しアピールしてもいいのではないかなとは思いました。
実直な物流3PL会社ということは伝わりますが、
同社の異常なまでの真摯な文化や事業への向き合い方は、
なかなか伝えにくいのかもしれませんね。

説明の内容そのものでの新たなトピックスは
東北のウジエスーパーの低温物流受託の件でしょうか。
物流センターに保育施設を併設して人の確保を志向しているようです。

アマゾン一本打ではなく、注力分野であり創業からの強みでもある、
低温物流も新規獲得も含めて拡充しているのはいいですね。
一方で、リソース、とりわけ管理部門において
拡充に追いついていけるかは気になります。
同社は若い方でも積極的に管理職へ登用しているので、
当然ながら失敗する事も多いと思われますが、
そこから学びを得ていってもらえればより組織が強くなります。
叩き上げで頑張ってもらいたいと思います。

ノベルティとしては、ミニノートとリップクリームを頂きます。
リップクリームはマツモトキヨシさんが主要顧客ですから、
こういう商材をいつも頂きます。ありがたいことです。

社員の方にも13時からですから、よろしくね、と送り出されて、
私もそのために来ましたから(本当)、と応対したら、
笑われてしまいました(笑)。
そして3月に個人投資家向け説明会があるようですね。
さすがに年度末が近いので、私も行けなさそうなのですが、
でも隙あらば・・・。

DSC_0341.jpg



丸和運輸機関のブースを後にして、プレゼンの会場に入ります。
かなり早めに入ったので、もちろん私一人ですが、
その後、少しずつ聴講者が入ってきました。
一応自分のブログの過去記事を読み返し、決算精査記事を復習しておきます。
資料の中には、桃太郎文化が記載されたミニ冊子も入っています。
これは社長が若かりし頃大病した時に病床で書かれたものです。
うがった見方をすればちょっと宗教的に気持ち悪くもあるともいえますが、
これだけ強烈で熱意の伴う理念のような文化があるからこそ、
ここまで成長出来たし、人が集うようになっているのだと思います。
これが平成、そしてその次の世代によい形で引き継がれるといいなと思っています。


DSC_0346.jpg


和佐見社長が会場入りされて、早速歩み寄ってきて下さり、
こちらもご挨拶をさせて頂きました。
両手で握手をして頂き、なんだか政治家のようでもあります(笑)。
相変わらずの人情で心をがっちり掴まされるわけです。
悪くないですね~(笑)。

和佐見社長の活力のあるプレゼンは健在です。
創業者で苦労された方ですから、
創業期の話や会社沿革などにとても時間を費やされます。
会社の沿革はすっ飛ばす会社と詳細に説明される会社と
大きく二分される印象ですが、
私は結構この部分を気に留めているのですが、
沿革をきちんと説明する会社は
単に過去の栄光を引きずっているだけか、
それが今後を創造するために必要なものか
更に二分されるわけですが、同社は今の取り組みにも
自信をもってその文化が継承されていることがわかります。

人財獲得が同社のボトルネックになるわけですが、
この人財獲得にはとても自信をもっているし、
貪欲な姿勢があることがよいと思います。
今期採用予定300人まであとわずかですが、
頑張ってもらいたいですし、
離職を避けて内部に優秀な人財をため込んでいけるよう、
内部管理もよりよくしていってもらいたいと思っています。

事業状況についてはアマゾンや低温物流の分野が
引き続き好調のようです。
マツキヨ向けは12月の荷量は好調なようでしたが、
一方で1月から中国側の規制対応が強化されたことによる
インバウンド需要の冷え込みには注視が必要な状況かと思います。
ただ、総じてみればコア事業が堅調ということで、
今の好調は当面は続くのかなという感触を得ました。

脱線しますが、インバウンド需要の1月以降の冷え込みは
注意が必要ですね。
化粧品や美容製品などにおいて、中国への持ち込みが実質規制され、
これらの冷え込みが著しいようです。
これらの銘柄は警戒感からチャートも崩れているものが多く、
今後、業績にも影を落としていくのかなと思います。
私は優待枠でヤーマンなどを単元保有していますが、
やはり安値ですからね。
優待取り(≒妻からのプレッシャー)による保有なので、
放置になりますけどね。
ロート製薬のブースでもこの件について聞きましたが、
同じような注視を要する状況でした。


丸和運輸機関の話に戻りますが、
同社のバリュエーションは引き続き高い水準です。
ですが私も単元保有を継続しています。
気持ち的にはもっともっと保有をしていたいのですけどね。
ただ、妻の分の名義が現状未保有となっていることもあり、
ブログ公開口座内で買い増しを検討しようかと思っています。
バリュエーションからみると合理的ではないのですが、
保有比率5%程度までであれば、
仮に株価が半分になったとしてもPF影響は2.5%程度です。
この程度であれば資金管理?的にも許容できるし、
この非合理的な気持ちを素直に受け入れてもいいかなと思っています。
それ位、定量評価とは異なる部分で私は洗脳され評価していることになります。

もちろん、洗脳され陶酔しているからといって、
過度なリスクは取りませんから、この水準でPF1位にまで買い上がることは、
現状の水準では考えられませんけどね。

プレゼン後、いくつか確認事項を社長と言葉を交わさせて頂きました。
そして広報の方に社長とツーショットを撮って頂きまして、、、ありがとうございます(笑)。

というわけで、自ら洗脳されにいった今日のミッションは終了です。


今回絶対に回ろうと思っていたブースは保有銘柄の全国保証と
監視の上位のロート製薬、中位の綿半くらいです。
あとは惰性で回る事にします。


14時近くになるとサンドイッチを求める列も短くなります。
私は元々引換券をもらえていないので関係ないのですが、
正午頃の列は尋常ではない長さなので、
もらうならこれ位の時間だとスムーズですね。



保有銘柄で株価が絶賛下落している全国保証のブースにいきます。


DSC_0353.jpg


こちらでもまずはおとなしくブース説明会で説明を拝聴します。
特に新しい説明はなく、ややわかりにくい収益モデルの説明と、
安定性への訴求をされています。

アンケートをお渡しして、
もう何枚目かわからない全国保証の手ぬぐいを頂きます。

いつもお電話や総会の時にお世話になっている
IR担当者がおられませんでした。
他の担当者がいつもありがとうございます、と声を掛けて下さったので、
そのIR担当者がおられませんね~とお話をしたのですが、
ご異動されたとのことでした。栄転でしょうかね。
普段からよくしてもらいましたので、残念ですが、頑張ってもらいたいですね。

後任のIR担当の方も大変気さくで色々なお話をさせて頂きました。
30分位でしょうかね。がっつりと。

まずトピックスとして債権回収会社を取得した件についてです。
代位弁済が低位に推移する中ではありますが、
これは構造的に0になることはなく、そろそろ底が見えている中で、
今後より回収にも注力していく姿勢が出ているものです。
実は取得した会社は、実質的には事業を縮小している中で、
回収にも免許や手続きが必要という中で、
その辺りのスピード感を得るために取得した要素もあったようです。
代位弁済の額面の低下による引き当ての割戻しによる利益増という要素が
限られてくる中で、回収率の向上のためにも必要だという判断だと思います。

審査ソリューションの研究開発としてブロックチェーン技術を使った
高度化に関するリリースについてです。
元々ペーパーレス化による効率向上(これは金融機関側にもメリットあり)に加え、
AIを活用した審査によって、人力だけでない審査を実現することを目指していました。
AIでの結果と従来の人力による結果を突合し、検証したりしながら、
徐々にAI活用出来る範囲を模索する、という状況と認識していましから、
ブロックチェーンを使った+αの要素はだいぶ先の話のように受け止めていました。
この辺りのことを教えて頂いたのですが、やはりかなり先のことを想像しているようです。

審査時に取得する情報は家族構成や年収、健康状態と多岐に渡り、
ここから派生して様々なデータ活用を模索出来るということと、
秘匿性の高い情報なのでブロックチェーンを活用するということでした。
金融機関のサブシステムとのAPI接続の件も必ずしも、基盤がブロックチェーンではなく、
親和性がどこまであるのかわからなかったのですが、
まぁフィージビリティ―よりまずは色々な試行錯誤をやってみるという状況のようです。

元々住宅ローンに閉じた事業で、他の保証もやったら裾野が広がるでのはないかと
総会などでも指摘があったと記憶していますが、
この枠組みはそもそも信用保証に閉じず、もっと多岐に渡っていることが興味深いです。
どういった形になっていくのか、すごく長いスパンでみなければなりませんが、
どんな研究成果が出てくるのか楽しみです。

足元の状況としては、金利のボラティリティが低く、
引き続き、新規保証が借換需要の低減に繋がっていることから、
伸長がよりマイルドになっている事になりますが、
一方で流出もごく低位になるわけでもあり、安定的に債務残高は積み上がっているので、
大きな成長は期待出来ませんが、従来のトレンドを継続していく事になると思われます。

株価がだいぶ軟調となっている件についても雑談をしたのですが、
やはりこれだけ安定的な収益モデルがあるのであれば、
もう一歩配当に関して施策が必要なのかもしれないですね、という話になりました。

あくまで個人的な見解ですが、これだけ保証債務残高に裏付けされた
ストックがあるのであれば、配当性向だけで
なく、配当額の今後の推移も
より強く安定増配をコミットするとかも必要ではないかという考えをぶつけました。

配当性向25%に引き上げたわけですが、
極めて保守的な運営の中では英断ですが、一般的な水準としては平凡です。
ですから、安定さに秀でた中にあって配当政策についてもう少し突っ込んだ
魅力があると評価も変わるのかもしれません。

優待についてとりわけ取り上げられることが多いわけですが、
それはそれとして配当に注目しています。
もちろん安定的な業績推移があってのことではありますけどね。


いずれにせよ、株価はだいぶ軟調に推移していますが、
特段ネガティブな状況は認識しなかったこともありまずは安心しました。
そして上値GAPもだいぶ大きくなっていますから、
大きく跳ねることはないですが、安心の銘柄のひとつとして
組み入れていきたいなと思います。


次にロート製薬のブースです。


DSC_0345.jpg


ロート製薬は個人投資家向けの活動をここ2年位で力を入れ始めており、
こういったIRイベントにも参加されています。

同社はスキンケアやアイケアのOTC製品に特に強みがあり、
ここ最近では再生医療の研究開発や既存商品への展開をしてきています。

また再生医療の分野では塩野義製薬にライセンスを売ったりもしていますし、
化粧品など高付加価値型製品に注力しています。
かつこれらを海外展開も進めており、私にとっては大型な部類になりますが、
ずっと関心をもってみています。
株価はだいぶ高いですが、最近の軟調な推移に多少はこなれてきましたが、
それでもまだ高い評価がなされています。

DSC_0352.jpg


安定業績が魅力でかつ増配を継続しており、
そんな中でも再生医療や各商材の付加価値向上の取り組みにも積極的で、
かつ個人投資家を増やしていきたい意向もあります。

ブース説明会では美容フェイスマスク5枚入りを頂きます。
市場価格で500円位ですから結構大判振る舞いですね。

説明会の後、IR担当の上席の方と思しき方にお声掛けしてお話をします。
やはり30分くらいです。

投資をするにあたり、これだけPERが高い評価になっているので、
今後の成長性についてどうみているかについてです。
中計で定量的な目標が出されていない中で、
その点は課題を認識されている様子でした。

またこれだけの評価を得ていることについては、
やはり再生医療など新たな取り組みを推進している点を
評価頂いていると思っているとも仰っていました。


中国の件は、確かにインバウンドの特需のような構造は、
一部押し上げている要素はあれど、
規制強化をしたとしても、越境ECで直接販売するチャネルも
もっており、全体として見れば影響は軽微とのことでした。

シェアについても中国ではすでにトップシェアをとっているものの、
そもそもロート製薬の製品は高品質でアッパー層に支持されている中で、
これらの層が増えていることなどで
まだまだマーケットはあるとみているようです。

一方で欧米などではすでに競合会社も確立しており、
伸長余地が限られる点もあったり、インドではまだまだ課題があるなど、
改善余地もあるようです。

それから、再生医療の技術はライセンス収入を得るというのはもちろんですが、
育毛剤とか化粧品にも応用されており、
表示ルールでなかなか明示しづらいところがあるのですが、
明らかに効果が他社製品と違うという自信があり
技術と品質勝負の会社だなということですね。


投資判断としては、やはり株価水準が高いので引き続き監視ですが、
優待目当てに単元だけ組み入れてより真面目にモニタリングするというのも
悪くないかなと思いました。
益々ポートフォリオはぶれますけどね。


次は綿半ホールディングスです。

DSC_0351.jpg


新規のトピックスのアベルネットを取得した件です。
アベルネットはPCボンパーを運営しています。
PCボンバーは主にPCなどOA機器などで
価格コムで最安表示の常連のECサイトですが、
このECノウハウと彼らが日用品の領域にもシフトする中で、
商品の安定供給に悩んでいるところから、
相乗効果が狙えるという判断だったそうです。

元々、綿半の商材をECで開拓していくことを標榜していたそうで、
ECサイト構築などでノウハウのあるアベルネットを取得することで、
スピード感を得る事を目指すそうです。

ここは、アマゾンなど既にEC競合がある中で、
地域密着のECのような事を目指すのか、
あくまで全国区を目指すのかという話になったのですが、
全国区を目指すそうです。
ただ、そうなると物流拠点など様々な課題も出てくると思うのですが、
その辺りもPCボンバーのノウハウを活かすとのことでしたが、
そもそもPCボンバーは商材を絞ることで成功しているという認識で、
アマゾンや場合によってはMonotaroの領域などとも被ると、
なかなか優位性の構築が難しいのではないかという感想を抱きました。

むしろ、長野や岐阜など地場の企業として、
より商圏を絞ったり商材を尖ったものにしていくなどしていくことに
注力した方がいいのではと思いました。
その話題の時には何かしら新しいコンセプトを考えられている
含みを感じたので、余計にそちらに注力した方がと思ったのですが、
どうなるでしょうか。

優待も長野の地場のものを頂けるようで魅力的に思いますが、
ECなど方向性そのものに競争優位性の部分で疑問も残り、
引き続き監視していくくらいの感触でした。


続いて日本触媒です。

DSC_0350.jpg


高吸水性樹脂(SAP)で世界トップシェアの会社です。

おむつなどが分かりやすいですが、
化学加工品全般として自動車や繊維など様々な部分に活かされているようです。

吸水性の技術などで秀でたものがあり、
面白いのかなと思って拝聴していたのですが、
IR担当の方と話を伺う中で、なかなか厳しい状況であることがわかります。

これだけ優位な吸収性樹脂の材料をもっていながら、
おむつなどメーカー側の価格交渉力がとても高く、
原材料の高騰なども含めて価格転嫁が難しかったりするようです。

加えて数年前から価格競争が激化し、減益を余儀なくされ、
その後、品質の高い同社に戻ってきてはいるものの、
採算性で大きく改善に至る価格交渉には至らず、
利益が伸び悩んでいるという状況のようです。

となると、中計の今後利益が伸びますという蓋然性が薄いのではと
やや意地悪な質問をして議論をさせて頂いたのですが、
やはりIR担当者の目からみても、その点は納得性が得られにくい、
そのような認識のようであります。

急に価格交渉力があがるわけでもないですし、
急に同社材料に特需が生まれる構図でもありません。
となると利益が今後も伸びるというより、
現状維持がいいところではないかという感触です。

もちろん半導体分野など超長期でみれば
成長はすると思うのですが、
足元では高原になっているので、一時的に踊り場になるという
見解も述べられており、より中計達成確度が合理的に
腑に落ちませんでした。

これだけよい技術と材料をもっているのに、ちょっと残念ですね。

お土産はバスクリンのバブを頂きました。



日本信号のブースです。

DSC_0354.jpg


交通関係を中心とした信号機や自動改札機、踏切などの施工管理を行っている会社です。
海外の鉄道インフラの面からも需要は堅調に推移していそうですが、
一方で収益はここ最近伸び悩んでいます。
また指標面でPBRが極端に低く1倍割れしています。

BSを見るとすぐに有価証券が多いことがわかります。
パーク24の保有が多いのですね。
元々、駐車場事業を切り離し分社した兼ね合いがあり、
日本信号がまだ保有株を多く持っているという状況のようです。

また過去に一度大きな減益をしており、
これはインドでの不採算案件の発生によるもののようです。

元々、商社アンダーで各地域のカントリーリスクなどをヘッジしながら
案件を進めていたところですが、
日本信号がプライムになって取り組んだインドの案件で、
現地の労働環境などのリスクマネジメントが適合せず
不採算案件となってしまったそうです。

もちろん、その失敗はやむ得ないのですが、
現在も多くの海外案件を抱える中で、同様のリスクが生じないのかに
興味があるので、どう横展開したのかを聞きました。

各地域でリスク項目をチェックリスト化して、事前にそれを消し込むから
もう大丈夫です、という回答でしたが、
これはダメだと思いました。


チェックリストによるリスクヘッジはあくまで手段のひとつですが、
これは顕在化しているリスク項目の洗い出しのためのツールであり、
それを拠り所にして大丈夫では弱いなと思うわけです。

チェックリストにないリスクが生じた時には、
チェックリストに追加するわけですが、そもそもそれが取り返しのつかないリスクだとすると、
また再現する可能性もあるわけです。

むしろ、進出する地域を絞り、その商慣習を深堀りするとか、
コンサルや商社と再度提携をするなど、
もっと多様的なヘッジ策を取らないと、単に自社のチェックリストだけで
チェックしているのでは安全性が低いかなと思います。

交通インフラにまつわる様々なインフラ構築技術を有している点は魅力ですし、
分社したパーク24との新たなビジネス展開など期待もありますが、
IRのブースの印象もどこか暗い印象を受けてしまい、
意欲性が低い気がしてしまいました。


この他いくつか回り、この日は退散です。


1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +0.1% となりました。
前週比は +0.9% で推移しました。

20190111_パフォーマンス推移表


手元の計算でマイナスかなと思ってたら
プラスだったの嬉しいんですが、
指数の大幅続伸を知り、絶望しました(笑)。
まぁ相変わらず騰落をネタにしていますが、
まぁしょうがないな~くらいに思っていますよ。



2.全体所感

年末の弱気相場から一転して様子見ながら指数は反発しています。
特に昨年の落ち込みが激しかったマザーズ指数はバイオ祭りもあって、
早速、年初来で2桁%に迫る勢いです。
といっても、それでもまだ800台で1000にすら回復していないんですけどね。
でも、バイオ祭りなので案外あっさり年末にかけての下落も
なかったことになるのかもしれません。
まぁ私がバイオ祭りに参加することはないので、
ただただ凄いな~と傍観しているだけです。
だからパフォーマンスも冴えないのかもしれませんね(笑)。

決算が出始めていますが、
3月期決算では安川電機から早速スタートしていますが、
早速下方修正がかかっていますね。
中国などの受注状況が逆風のようで、
ある程度株価は織り込んでいたのか無反応でしたが、
生産とかどうなるんでしょうね。

また吉野家が営業赤字に転落したり、
他の外食も総じてあまりいい決算(月次)が出ていない印象です。
アパレルも冬物の立ち上がりの遅れがあったり、
良品計画もまさかの下方修正には驚きました。

情報システムをはじめ、うまく立ち回っている会社もまだ多く、
順調な決算を出しているところもあるのですが、
今後、どうなっていくんでしょうね。
結局先行きなんてマクロはもちろん、
個社のこともわからないのですが、企業業績がどうなっていくのかには
興味関心があります。

株価はとりあえず反発局面であり、
企業業績というよりも外部要因に一喜一憂しながら、
様子見ででも恐る恐る騰がっていくという感じでしょうかね。


3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。


20190111_ポートフォリオ内訳


改めて上位銘柄をみてみると、
まぁこれではなかなか儲からないのかもなーと思います。

サンセイランディックは不動産への不安が台頭している中で、
足元決算は計画未達(といっても四半期単位ですけどね)で
来期の成長持続も不透明とみられているのでしょう。
ステップは安定業績から先行投資期として減益厭わずということになり、
アイドマMCは足元で減益決算で販促調整なんて先行き不透明感が台頭しています。
そしてルネサンス、東鉄工業、トーカイは大きく飛躍するような企業ではないですからね。

なんかこう爆発するようなもの、そう「カタリスト」なるものがないのでしょう。
なんなら逆カタリストみたいなもんですかね(笑)。
でも私の目には魅力的に映っているのもまた間違いなく、
だから受け入れてこのポートフォリオで放置しているわけです。
まぁこれはしょうがないですよね。
市場の優秀な投資家が見える景色と、
自分がみえる景色が異なっているわけですからね。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20190111_保有銘柄一覧(週間騰落)

上位銘柄は微減ですが、
この反発局面にあってのことなので、やはり弱いと言わざる得ません。

そしてHameeですよね。
底なし沼ですからね。だいたい1ヶ月で半値になっています。
来月には500円位になっているんですかね。
もちろん、対処は色々考えていますが、この週末にもよく考えたいと思います。

それから、イオンディライトを特定口座からNISA口座に移管したことから、
取得単価がやや変わりました。


保有銘柄の各指標は以下の通りです。


20190111_保有銘柄一覧(指標)

シュッピンの下方修正に伴い、今期EPSが減少していますが、
一旦目標株価算出基準のEPSはそのまま維持しています。
ただ、多少調整が必要かもしれませんが、
まぁ来期の予想が出てきたところで、改めてでもいいかなとも思っています。



4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、コメントを残しています。
なお、株価の動きを踏まえた率直な思いも適宜メモしていきます。


■アイドマMC
先日取得したニューフォリアが、
東京メトロ向けの車両サイネージを提供とリリースが出ています。
このニュース自体はふ~ん、なんですが、
アイドマの販促高度化のひとつにサイネージ広告というのがありますから、
販促現場に効果のあるツールへ進化させていって欲しいと思います。


■ルネサンス
野村証券が目標株価2870円でレーティング開始だそうです。
そういえば、週央にひと時株価が騰がりましたからそのせいだったのですね。
今更気が付きました。
ただそういう割には週間で見るとほとんど騰がってないんですね。
まぁこういうネタで騰がっても嬉しくないのですけどね。


■翻訳センター
こちらもトピックスではないですが、
大和証券投資信託委託が大量保有報告が買い増しているようです。
だからなにってことなんですけどね。


■ソーシャルワイヤー
矢田社長及びSMBCの買い増しされたようです。
反社チェックツールの提供件数が100件超過とのリリースが出ています。
1年2ケ月で100件って多いんですかね。
まぁ月に10件程度ということで、新規開拓したということなので、
まぁそれなりに好調なんですかね。業績へのインパクトは軽微だと思いますが、
どちらかというとこういうメニューが増えることによる
全体としての付加価値向上が狙いだと思いますので、引き続き頑張って欲しいですね。

それから今日新橋の「アーバンネット内幸町ビル」で火災があったようなのですが、
これは9月にクロスコープが入居するビルですかね。
大きなけがをされた方が出なかったのがよかったですが、
9月に入居開始できるんでしょうかね。


■イオンディライト
決算が出ています。
まだ決算精査記事はUP出来ていませんが、
銘柄分析シートはUPDATEを済ませました。
安定的で優秀な決算だと思います。

■Hamee
HamicBearがようやくリリースされました。
IoTへの参画の第一弾ということですが、
これ単品ではさすがに無理があるのですが、
今後どうやって拡充されていくのか楽しみです。
ただ、既に各社からリリースされているので、
後発でどうストラテジーを描いているのかも気になります。

さて、そんなことより株価が半値になっています。
もちろん、こういう会社の場合、そんなことも十分にありうるし、
ここから半額だって、今後の業績の状況では
十分想定しておくべきだと思います。

こうやって株価が弱いということは、
何か大きな問題を孕んでいる可能性が高い、
チャートが教えてくれるんだという考え方があります。

私はチャートからは何も聞こえないのですが、
明らかに環境は変化していて、いくつかのネガティブな状況が
顕在化しつつあることは既に想定しています。

IRがとても丁寧なので、問い合わせ時もきちんと話をして頂けますので、
そういった諸々のネガティブな状況を踏まえて
どう行動するか悩ましくもあります。

とりわけ、同社の現状の数値はコマース事業で構成されますが、
iPhoneの商戦が冴えず、Appleの減産の報道もあり、
同社のアクセサリ類の販売に影を落としています。
もちろん、単に悪い話ばかりではないのですが、
予断を許さない状況であるものと思います。

ネクストエンジンの事業も先行投資により、
足元で業績にブレーキがかかっており、
少なくても見た目の悪い状況が今後も当面続くものと思います。
もちろん戦略的にコントローラブルにやられているわけですが、
今の市場にはなかなか受け入れられないというのが現実のようです。

現状の株価水準はEPS40程度まで落ち込んだとして、
PER22倍水準ですから、
まぁこの程度の減益というか落ち込みは市場は警戒しているのかもしれません。
ただ、本当に成長鈍化と見なされれば、こんなPER許容出来ないので、
現値から半分なんて十分ありうる話ではあるんですよね。
まぁ可能性の話なんて言い始めたらきりがないわけですけどね。

今日も久々に再度色々確認したいことがあり、
IR照会をかけているのですが、
何より、きちんとネガティブな事も含めてお話してもらえるので、
その点は大変ありがたいですし、そういう姿勢は好感が持てます。
あとは、そういうネガティブシナリオが顕在化していくとしたときに、
それぞれどの程度のドローダウンが起こりうるか、
資金管理の中でうまくコントロールしながら判断していきたいと思います。


■丸和運輸機関
社長挨拶が新年の挨拶にUPDATEされています。
こういうところ、さすがだなと思います。いや、些細なことなんですけどね。
今年の抱負もきちんと掲げられており、決して驚くようなことはないのですが、
地に足のついた、でも一歩ずつ着実に成長していく意欲が示されています。
今日の野村IRでもきちんと洗脳されてきたので、
この辺りのいきさつは改めて記事に出来ればと思います。


■日本BS放送
決算出ていますが、売上が弱いですね。
構造上、先行投資というかプロモーションして、
番組買って、すぐにトップラインに現れず、
多少遅行するのかもしれません。
先行投資がどう実るのか、というかなんでこういう転換をして、
どこに向かうのか、優待単元株主として見守りたいと思います(笑)。


■シュッピン
下方修正を出しました。
まぁこれは想定されていたと思いますが、
株価はきちんと失望してくれました(笑)。





シュッピンの各店舗でpaypay使えるようになったみたいですね。
20%キャンペーンの時にやってくれていれば・・・。



ビックカメラの月次も出ていますが、
思っていたほど、paypay効果が出ていないという印象です。





まぁとにかく新商材のミラーレスが新品販売として回転していかないと、
利益率が下がってしまいますね。

シュッピンの価値ある中古をECでというモデルが
崩れているとは思っていませんが、時間を要するかもしれません。
今は優待取得レベルまで既に保有比率を落としているので、
あとはどういうタイミングで買い増すのか、このまま様子見をするのか、
もう少し悩みます。


5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。

20190111_資産残高推移表

特にコメントはありません。


6.雑記

今日から明日にかけて、野村IR資産運用フェア2019が開催されています。

こういうイベントはお祭りなので、楽しく参加してきました。
当件は改めて機会があって気が乗ればレポート記事を別途UPしたいと思います。

2月は東証IRもありますし、こういうイベントで会社と接点を持つのは、
投資戦略にどこまで有効かは人それぞれだと思いますが、
私は対話の機会としてとても楽しく感じています。

会社への思い入れとか情とかいらないというのは、
もちろんその通りで、ストイックに投資に向き合うのであれば、
そうあるべきなのかもしれませんが、
非合理的な感情が介入するのを全否定せずに、
洗脳されながらやるのもまたいいもんだと思っています。
(こんなんだからお金が増えない、というか減るのかもしれませんけどね~)





1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で ▲0.8% となりました。
前週比は ▲0.8% で推移しました。

20190104_パフォーマンス推移表


昨年の年初来マイナスがクリアされたと思ったら、
寄り付きから一度も年初プラスになることもなく沈んでのスタートです。
今年も厳しい一年になる気がします(超適当ですが)。



2.全体所感

大発会1日で今週は終了ですが、
年始が明けて、為替が大きく動いてみたり、
先物指数がかなり不安定に動いていたようですから
覚悟は出来ていたのですが、思ったより落ち着いた動きだったようです。
マザーズ指数は強く推移していますしね。
まぁマザーズは昨年の弱さがあるので、この程度のプラスで
何か云々いえるものではないわけだと思いますけどね。

まぁ今年もこうやって毎週、騰がった、下がったと右往左往する記事を書きながら、
その不安や楽観的なメンタルはここに書き殴るだけにして、
自分の投資行動や日々の生活の中で、過度なストレスを感じないように
努めていきたいなと思います。

なお、既にご覧頂いた方もおられれば光栄なことですし、
ツッコミを頂ければなお嬉しいのですが、
今年の投資方針をUPDATEしています。 → こちら

こちらの投資方針に則って、一部キャプチャ画像もUPDATEしています。
実は、まだ完全に整理が出来ていない中で、
見切り発車なので、諸々少しずつ改善していきます。
(怠慢な正月を送った祟りです)


米国ではアップルの決算が悪かったようで、
こういった象徴的な会社の決算の行方によって、
マインドは不安に偏ったりして、色々なリスクがさも表面化して、
それによって株の騰落も不安定になりそうです。
値動きを見てしまうとどうしてもそれに一喜一憂してしまうわけですが、
あまり自分が見なくてもいいことはへぇ~くらいに呑気に構えていたいものです。
呑気に構えていたら、含み損ばかりになっている私がいうと、
反面教師にしようと思って頂けると思いますけどね(笑)。




3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。


20190104_ポートフォリオ内訳


ポートフォリオは年末とほぼ変わりません。
1日の騰落で順位が多少変わりましたけどね。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20190104_保有銘柄一覧(週間騰落)


指数が大きく下がっている割には、
結構濃淡が出ていて、
もう結構売りが枯れてきたのかなというものもありました。

ただ、そもそもそんなに指数も下がっていないし、
マザーズはプラス、JASDAQ指数もトントンですから、
結局自分の保有銘柄が単に弱かった中で、
少しはマシという銘柄があったということですね(笑)。


保有銘柄の各指標は以下の通りです。


20190104_保有銘柄一覧(指標)


各指標のキャプチャは少しUPDATEしました。

まず、評価観点や目標株価など諸々を棚卸ししました。

また項目をいくつか追加しています。
左側からいくと、まずPBRを追加しました。
投資方針に掲げた通り、これまで欄外にしていたものを組み入れました。
また配当については従来DOEだけの表記をしていましたが、
配当利回りを記載することにしました。
DOEは本質的なものを表現していると認識していますが、
より直感でわかりやすいという観点から参考指標として取り込みました。
評価観点については、項目は変更していませんが、
各観点の棚卸しに加えて、投資方針に掲げた通り、
全観点を同一目線で評価して総合評価を下すように変更しています。
この際にはメリハリをつける観点からも、若干厳し目にしています。

目標株価については、楽観シナリオと堅調シナリオの2面を持つようにしました。
こちらも元々欄外に記載していたものを取り込んだものです。
堅調ラインと楽観ラインで特に使い分けはまだあまり考えていませんが、
保有比率などの調整の一助にしたいと考えています。

また簡易企業価値対比の項目を設定しています。
こちらはまだ試行中でもう少し具体的な数値も含めて検討をしていきますが、
現状の概算価値に着目したバリューエションを極めて簡易的に確認するようにしています。

難しいことはしておらず、
財産価値と事業価値を足し合わせたものと市場時価を比較したものです。

もちろん、財産価値も事業価値も極めて恣意的になるため、
正確性がない上に、そのGAPが合理的に割安・割高を決めるものではありません。
なので、意味があるのかと思いながらとりあえず見切り発車です(笑)。
これまでも個々には概算計算していたのですが、
まぁこうやって項目を増やしながら試行錯誤していけば、
少しは自分の怠慢も改善するかなと思いまして(笑)。


なお、目標株価等各レーティングは一旦暫定的につけたものもあるため、
昨年の反省にもある通り、もう少しきめ細かく棚卸するようにしたいと思います。


4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、コメントを残しています。
なお、株価の動きを踏まえた率直な思いも適宜メモしていきます。

※今週は年初ということもあり割愛します。

ソーシャルワイヤーのKPIとかホクリヨウの農場譲渡の件など、
個々に適時開示ではないものの色々情報はあるのですけどね。



5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。

20190104_資産残高推移表



今年はどこまで減るのだろうか、と既にネガティブ発想です(笑)。


6.雑記

お正月はどのように過ごされましたか。
いつも初売りや福袋でお得なものがないかと血眼になって探すのですが、
案外ないんですよね。
そして毎年反省がないので、欲しいと思っても既にWeb予約は終了していたりします。

そして毎年反省とばかりにエクセルに一覧化しておこうと思うのですが、
どういうわけかいつもサボってしまいます。

そして優待券の消費としてJINSに福袋を買ったり、
アパレルや靴など優待消費を初売りで行使しました。

本当は家でのんびり投資の事を考えたかったのですが、
こうやって外にお出掛けしてばかりいるから、
年初から取るべき行動がとれずボケーってしてしまうのですが、
まぁそもそも考えても知恵は出てこないので、
これくらいでいいのだと思います。

さて、それでは今年もどんな一年になるかわかりませんが、
楽しくお付き合い頂ければ嬉しく思います。
今年もよろしくお願いいたします!


新年、あけましておめでとうございます。
昨年中はブログやツイッター等でしがない私の投資記録に
お付き合いいただいた皆様に改めて御礼を申し上げます。
本年も引き続き、よろしくお願いいたします。

さて、2018年は こちらの振り返り の通り、
結果としては残念な結果とはなったものの、1年間投資方針に則って、
楽しく投資ライフを送れたものと感じているところです。

2019年がどのような年になるのかわかりませんが、
自分がどういうスタンスで投資に臨むのか、
素地はしっかり定めておきたいと考えています。

というわけで、早速ですが、2019年の投資方針を掲げます。
昨年の投資方針をベースにしており、
基本的には変わっていませんが、一部に修正をかける形で対応をしております。


昨年の市場や私のポートフォリオの状況などを踏まえて、
色々細かな部分で悩むところもあり、
それは今でも完全に一点の曇りもないとは言い切れませんが、
とはいえ、自分の拠り所として大切にしていきたいと思っています。


全文は以下のPDFの通りです。

2019年投資方針(PDF)

2019投資方針





投資方針内で定量目標を年利回り+10%とありつつ、
年初来マイナス回避をまずは目指すとしています。
このラインは運用当初に定めていた長期資産シミュレーションの
当初ラインを遵守水準です。
偶然にも2019年末の目標と2018年末実績がちょうど一致しています。


長期資産シミュレーション(2018年末時点)


もちろん、こんな私の個人的な事情を相場は知る由もなく、
容赦なく牙をむくかもしれません。
従って、定量目標もあくまで目指すものですから、
あまりここに拘らず、ゆるりとやっていきたいと思います。


また、定量目標以外のところでは、
あくまで2018年投資方針を踏襲しており、
いずれもこれまでやってきたことと変わらないのですが、
細部で若干の修正を行っています。


まず、これまでは還元性、安全性、割安度をみつつも、
安定性、成長性をより重視してきたわけですが、
各観点の評価を同一目線で行うようにします。

具体的な行動にはそこまで大きな変化は生じず、
従来通りの選定となるとは思いますが、
特に割安性や還元性は今後のことを想定した時に、
決して軽視しないという意味合いでもあります。
もちろん、これまでも軽視をしてきたつもりはありませんが、
基本の原点に改めて立ち返り、
DCF法で割安性を照らして評価するとか、
主にDOEを意識した還元性については改めて確認をしたいと思います。

また、指標としては主にPERで評価をしつつ、
PBRの水準感を意識してきたわけですが、
従来の投資方針に比して、よりPBRをきちんと見るということを明文化しています。
そして両指標ともに業界水準や事業特殊性を考慮して、
どの程度の評価が妥当かはこれまでも確認してきたつもりではありますが、
これに加えて、過去の長期的な水準感を眺めてのバリュエーションを
推し量るということを加えています。
もちろん、過去と現状と未来において、企業の様々な状況が変化しているはずなので、
そこを単純比較はできないかもしれませんが、
最近では過去の指標推移を簡単に確認できるようになりましたから、
そのような観点を補足のために入れています。
この際にはBPSから導かれる単純なPBRのみでみるのではなく、
BSを多少自分の視点でばらしてみて、現状価値を求め、
そことの対比で割安性を計るというのも加えてやってみようと思っています。
これまでも一部ではやってきたことですが、投資方針に明文化してみました。
網羅的にやることにどこまで意義があるかわかりませんので、
適宜調整をしながら進めていきたいと思います。

もうひとつの変化は監視銘柄群の取り扱いについてです。
既に2018年振り返りでも言及した通り、
監視銘柄の管理が量・質共に徹底できていないことが
残念だったという反省があります。
これを受けて、これまでも監視銘柄群は一覧で管理する旨定めてはいましたが、
その取り組みをより強調する文言を追加しています。
これはどうなるかわかりませんが、結果としてよりポートフォリオが分散することに
繋がってしまうかもしれません。
ただでさえ分散しすぎと思える一方で、
色々な銘柄を知ろうと積極的に行動することで、
感化されやすい私にとっては分散が進むバイアスになってしまうかもしれません。

様々な著名投資家の先人たちは
分散のし過ぎに警鐘を鳴らし、
自信がある銘柄に絞り込むことが大切だと解いています。
それは理屈も考え方もとてもよく理解はしているつもりで、
私のような資産規模ではよりそう行動すべきなのでしょう。
しかしながら、別に分散させるつもりはないものの、
結果的にそうなってしまうのを否定しなくてもいいかなと思っています。


客観的にみると色々漠然としていたり、
こんな感覚的な内容では意味ないよというお声もあると思いますが、
今の私のレベルではこの程度の方針となりました。

この方針を大切にしながら、
激動かどうかわかりませんが、2019年の相場を楽しんでいきたいと思います。

様々なご意見があると思いますので、
特にご批判についてはぜひお寄せ頂けると嬉しいです。
私もまだ感覚的だったり、あまりFIX出来ていない考え方、
これから走りながら考えます、といったものもあるのですが、
そういったお声を糧に、自分の理解や行動をより確立したものにできるように
努力していきたいと思います。

それでは、改めて本年もよろしくお願いいたします。






最後に、当記事本文に投資方針の概要だけ掲載しておきます。
(冒頭のPDFの一部となります)


1.投資対象
長期的な視点で事業価値の安定的向上への期待及び共感が得られ、
オリジナリティが実感できる会社の株式へ投資を行う。


2.投資スタンス
長期的展望に立った強いリーダーシップ又は強い組織を実感できる会社が、
中長期視点(少なくても3年~5年目安)で事業価値向上並びに
その価値評価が適正に市場になされる事が期待出来る企業への投資とする。
その際には自らの視点で現在価値と将来価値を算出・比較して
投資妙味を定量評価するとともに、
会社としてのオリジナリティの拠り所への考察を行って選定する。
短期的業績の凹凸や目先のイベント(材料)及び
それに影響を受けた株価の乱高下に対しては鈍感となり、
その期待度が崩れない限り長期保有による値上がり益重視の運用とするが、
株主還元の姿勢も一定程度考慮することとする。
一連の行動指針として納得性の伴う行動を貫くことを掲げる。



3.投資対象選定方法
自らの視点で各社の状況を6つの評価観点に従って精査を行い、
その結果を踏まえて総合評価を行い各社の俯瞰を行う。
従来は、各観点の中で成長性と安定性に重みを置いた評価を下してきたが、
これを見直し、全ての観点を同一目線で評価を行うこととする。
また当該評価はあくまで一次的な俯瞰評価として取り扱い、
投資判断として絶対的なものとしては扱わない。
以上の運用を監視銘柄を含めて棚卸・整理して、
常に保有銘柄と監視銘柄の鮮度を保つ努力を行い、
ポートフォリオの状況や外部環境も踏まえて、
各銘柄の業種や各特色を鑑みつつ
その時のベストだと思える構成でポートフォリオ形成を行う。


4.ポートフォリオ構築方針
「成長性重視の銘柄」と「安全性重視の銘柄」を意識したポートフォリオ組入れを行う。
ポートフォリオPERを基本指標としつつも従来に増して資産面からの評価を尊重し、
現金比率によるリスク対処を例外なく実施する。
なお、ポートフォリオの割安度合い等に応じて定常時と下限時の目安(※以下表)を示すが、
最終的には当該目安に応じた個々の判断で柔軟な対応とする。
なお、柔軟な対応のひとつの参考指標として
各銘柄のPER、PBRの過去推移と比較したモニタリングを行い、
現状のバリュエーション評価として安全域を考慮したシミュレーションを
構築判断の補助的要素として明示的に取り入れる。


5.売買時の留意事項 
将来の想定EPS(3年~5年程度)と評価PERを元に目標株価を算出し、
目標株価までの上値GAPの高い投資妙味のある銘柄を発掘する。
但し上値GAPの測定は時価比だけでなく、自らの算出する資産ベースの
現状評価との対比も合わせて行い、安全域を考慮した評価する共に、
定量面の評価に捉われず、6つの評価観点に基づいた精査結果を踏まえて、
定量的な上値GAPのみで機械的な判断に寄らずに売買判断を下す。
なお、市況、短期材料(テーマ性)、テクニカルは可能な限り影響を受けないよう努力し、
売買行動では冷静さと合理性を追求し、納得性を常に念頭に置くこととする。
また、一連の言動を省みることを想定し、取引履歴は個別に記録し、
取引理由や後の納得性を損なうものでないかチェックする。


6.運用目標
年利回り10%の運用目標を継続するものの、長期資産シミュレーションの目標推移の状況から、
年利回りマイナスにならない運用を目指す。
但し、従来通り、長期資産形成の観点から、当運用目標は必達の位置づけとはせず
長期視線における目安と位置付ける。
事業価値向上をスタンス主軸とする観点から、
各保有銘柄のEPSの長期的な伸長が見込める状態で実現されることを確認する。


7.モニタリング 
各期間に応じて適切な運用状況や銘柄情報を整理して自分自身が向き合うと共に、
各期間END後速やかに開示することを原則とするが、
仕事や家庭等との兼ね合いで遅延することは許容するがパスは許容しない。
なお、監視銘柄は今年も開示は任意扱いとするが、
銘柄の量及び分析の質ともに常に鮮度を高くすることを明示的にここに表明し、
惰性での管理とならぬように律することとする。


8.管理様式
当投資方針を運用するにあたり、以下の管理様式を活用する。
(PDFに記載)

9.変更管理 
当該運用方針に関する期中の変更は原則実施しない。
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