投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

【決算精査】 3276_日本管理センター(18年12月期_3Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


同社から業績予想修正のお知らせはとてもレアなことです。
これまで一貫して精度高い着地を続けてきていたので、
このタイトルを見たときは、流石に身構えました。
もちろん、懸念は下方でしたので、それが遂に顕在化したかと、
ゴクリと唾を飲み覚悟を決めて開きましたよ(笑)。

前2Qの記事で皮算用をしていて、まさに売上の中央値425億と言及しており、概ね、想定通りの内容ではあります。


結果としては売上だけの修正ということで、
ギリギリ10%の基準に抵触してしまい、
修正開示は忸怩たる思いだったろうことは想像に難くありません。
まぁ近年は売上がショートすることは珍しくなく、
利益コントロールされていたので、
管理戸数の推移など見れば必然だったようにも思います。
しかしながら、第一印象としては、売上をここまでショートさせてるにも関わらず、
よく利益水準を維持したな、という驚きです。
今回のタイミングで利益の修正がなかったことは、
まぁそこまで醜いことになっているわけではないのだろうなという
根拠なき安心感が漂っているといった印象です。

また、同時に中計のUPDATEがなされています。
現中計は、利益CAGRを15%に落とし3年後には再度20%へ回帰する
という夢のような展望であったわけです。
しかしながら、その期待は儚くも消え去り、
今回の新中計で大幅な下方修正を伴い開示されています。

※下方修正とは、当初15%成長を目指すといっていた会社見解に対して、
その成長率を控え目にみるという意味で、
便宜上、「下方修正」という表現を使用しています。


なお、新中計の利益CAGRは10%となっています。
これを成長企業というのかどうかは賛否も分かれるでしょうし、
見る人(期待度)によっても変わることと思います。

私の印象としては、内容としてはもちろん下方修正ですからネガティブですが、
その内容はまさにこれまでなかなか踏み込めなかった管理戸数への課題を直視した、
原点回帰をコミットした点で前向きに受け止めています。
(たぶんこういう受け止めをしている方は少数だと思います)
これまでのIR照会や総会後の社長以下との懇談の中で、
管理戸数の停滞は認識はしていたものの、そのコアな部分を他で代替していくということで、
様々な手を尽くしてマネジメントしていきたい意向を強く感じていました。
もちろん、その方向性としては間違っておらず、実際にその芽も出てきているわけですが、
しかしながら今回も言及があったとおり、
人材不足の環境には抗えず、同社の原点ともいえる管理戸数というストックを大切にしていくんだ、
とうことは特にここ数ヶ月の照会の中ではより強さを感じていたところです。

そして、それを公にコミットして、20%の回帰には失敗というか道半ばで頓挫したわけですけど、
人材不足という課題を直視し、そこをAI導入も含め手当てし原点回帰の選択をしたわけです。


そしてこれを22.12期という長い期間で持続的な成長をということで開示していますが、
この先、この業界の諸問題はより顕在化するものと思います。
現状でも不正融資や過度な建設の裏の闇みたいなものが見え隠れしていますが、
それがより顕在化する環境下において、このCAGR10%を目指すということは、
現実的ですし、それすらこの業界では難しいことかもしれません。


今回の新中計も現中計のように途中で頓挫してしまう可能性というか、
投資家からの信任性は低下してしまったかもしれません。
ただ、このタイミングで早々にギブアップを出したのは私は良い選択だと感じます。
ある意味、ここで様々な手を広げようとしてきたところから早期に軌道修正し、
冷や水を浴びせられたことは長い目で見ればよいことだったかもしれません。
(ってどこまでポジティブシンキングなんだと揶揄されそうですけどw)

もちろん、だからといって下方修正もやむなしなんてことは思っていません。
私は同社のことは大好きですが、それはそれですからね。
今回の中計はどういうシナリオで策定しているのか、
前回の成長再加速のシナリオはどうなって頓挫したのか、
それをどう踏まえて今回の新中計に様々な要素を盛り込んだのか、
その辺りはきちんと説明を聞きたいですし、それがなおざりになるのであればそれはいけません。
という点からすると、やはり個人向けの決算説明会なり、
武藤節のプレゼンはきちんと開示して、明らかにして頂きたいとは思っています。

中計のことはちょっと不意をつかれた感じで、
冷静に受け止めるとまたああだこうだと言いたくなる気もしますけどね・・・(笑)。

というわけで、今回の決算として見ると、
とりあえず売上は下方修正を出していますが、時期的にみても、
流石にここにWILLは乗せておらず、フィージビリティーの高いものを出していると思います。
利益については、4Qのハードルは低く、3%強の減益でも達成出来ます。
というわけで、まぁコントーローラブルな状況と理解しており、
予想通りの着地に向けて順調とみています。

ついては、総合評価としては「3」(想定通り)となります。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上高-粗利推移
3276_日本管理センター(18年12月期_3Q単計)セグメント売上-粗利推移

売上はまさに2Q決算時の皮算用通り、下方修正ですが、
概ね想定通りです。粗利率も2Qに続き12%程度の水準を維持しており、
こちらも想定通りの動きではないかと思います。



■販管費推移
3276_日本管理センター(18年12月期_3Q単計)販管費推移


販管費は2Qの増額が落ち着き、5億ちょうど位で概ね従来並の水準となりました。
2Qだけ1億多かったのですがなんだったんでしょうかね。
採用でも少し頑張りましたかね。




■営業利益推移
3276_日本管理センター(18年12月期_3Q単計)営業利益推移


営業利益は粗利改善と販管比率の抑制によって通常期より10億ちょっとの
不動産売却による売上増があったものの営業利益率は7.1%と高位となりました。
この辺りが利益マネジメントの凄さなのだと思いますが、
中身をどうやったかはブラックボックスです(笑)。




(2)今期予想について


通期予想に対する皮算用をしておきます。

4Q単で必要となるハードルは以下です。

売上高: 10,333百万円
営業利益: 679百万円(6.6%)


前期の4Q単の実績は以下です。

売上高: 10,204百万円
営業利益: 704百万円(6.9%)

というわけで、前期比でみると1.3%の増収3.6%の減益がハードルとなります。

不動産売却など特異性がなかった上期累計で、1.8%の増収、5.9%の増益ですから、
まぁ無理のない範囲だと思います。
恐らく利益は少し余裕がありそうですが、
採用や人材不足の諸課題に早速手を打つような投資を打つのかなと思います。


(3)目標株価について

従来の目標株価は21.12期でEPS155、評価PER18倍での評価をしていました。
これは中計のCAGR15%を前提としたものでした。
今回この中計がUPDATEされたので、素直にCAGR10%に修正し、
22.12期EPSを153で評価PERを15倍に下方修正して設定しています。
この結果目標株価は2790円から2300円に修正しています。

ちなみに22.12期の配当は配当性向40%を前提とすると61円です。
従ってこの時の配当利回りは2.7%となりますから現状の3.2%と遜色なく、
もちろんシナリオ通り進んだらという前提ではありますが、
概ね合理的かなと思います。

4年で77%の上昇余地となるので、
そこまで高いキャピタルゲインは期待出来ませんね。
配当を込みで自分の目標利回りと照らしてどうかということですね。

私は2020年までは年利10%、その後2023年までは年利5%ですから、
ポートフォリオの一角として十分妥当かなと思っています。

このような目標株価の皮算用は賛否もありますし、
今回のように見立てが変わると儚く変わってしまうものなので、
あくまで参考程度です。

事実、旧目標株価の2790円でみると上値GAPは2倍を超えていて、
このような状態が長く続いていましたが、それだけで買い増しを検討したことはありません。
要するにある程度下押し要素を認識はしていたということです。
このあたりは感覚的なものではありますけどね。。。



3.定性情報の確認


月次の管理戸数は引き続き回復途上です。
前月に少し回復したかなと思いきや、今月は再び前月から減少となっています。
利益率好転の要素でもありますが、採算性を考慮して解約による純減もありますから、
まだ本格的な回復基調とは程遠いです。
この辺りは人材手当が必要で、しかも単に人を連れてくればいいだけではないので、
戦力化までも時間を要するために一筋縄ではいかないと思います。

加盟店の推移も市況がまだなんだかんだいって好調を持続していることから、
そこまで訴求力がないのが実情ではないかと思います。
この辺りのフォローも営業活動の一環でしょうから、
いざ環境の風向きが追い風になった時に
機会損失にならぬように態勢を整備しておいてもらいたいですね。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3276_日本管理センター(18年12月期_3Q)株価推移


チャートを見ている方からすると、
今後の成長率も落ちていくネガティブな要素を
株価が教えてくれているとでも諭されそうなトレンドですね。
全く儲かる気配がないですが、特段、ストレスはありません(笑)。
なお、今回からガイドラインのPER水準を修正しています。



(2)IR照会の状況

今日時点ではまだ照会していません。
ただ頭を整理して必要であれば照会していきたいと思います。

やはり中計の事は気になっていて、
例えば、配当性向は22.12期で40%水準と明記されていますが、
その間は読みようによっては40%をコミットしていないようにも感じます。
これまでのように安定的に成長していくのか、
一旦来期辺りに人材態勢などのために減益とかもありうるのかとか、
期中の推移をどう捉えているのかは気になりますし、
どういう投資をしていこうとしているのかも気になります。

IT導入が相対的に後手だったところにどうAIを含めたIT化を促すのか、
あるいはMAも謳われていますが、機会とリスクの認識とかですかね。
もう少し自分の頭を整理したいと思います。



5.さいごに


今回の中計の見通しの下方修正はやはりネガティブな意見が多いでしょうか。
私が変わり者なので、案外前向きに受け止めているのですが、
保有バイアスがかからぬように(といっても完全に排除なんて無理なんですが)、
自制をしながら見守っていきたいと思います。





【決算精査】 2475_WDBホールディングス(19年3月期_2Q決算)

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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

2桁の増収増益が続いています。
内容についても特段問題懸念もなく、
人材不足や生産や研究開発現場における
旺盛な需要に支えられて堅調に推移しているようです。
CRO事業も個々にみると様々かもしれませんが、
外形的な数値上は順調に推移をしているように認められます。
唯一懸念といえば、その他事業ですが、
こちらは減収減益となっており、2Q単体でみるとごくわずかですが、
赤字転落となっています。
実際、当セグメントが赤字に転落するのは過去に何度かありましたので、
今回だけではないわけですが、その際も、
今回もですが売上が減っているのが主因と思われます。
一部の受託研究開発や自社の研究開発活動である程度凹凸が出ているものと思います。
いずれにせよ、2Q単の全社営業利益は1,351百万円で、
当セグメントの赤字は2百万ですから極めて軽微であります。
今回の決算でみると唯一この点位が懸念点と言えば懸念点ですが、
私は大した問題と今の所は受け止めていません。
それよりもCRO事業が本当に成長していけるかの方がよっぽどリスクだと思っています。
こちらは今の所、トップラインもセグメント利益率も堅調でありますから、
数値面から懸念はないものと思われます。

特に違和感のある決算でなく、会社計画も上振れして堅調な推移です。
但し売上は若干ですが未達となっています。
全体的にみると驚きを持った内容でもなく、外部環境等を考えれば想定範囲内と思われます。
以上から総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利率
2475_WDBHD(19年3月期_2Q単計)売上-粗利推移


前々期以来の四半期ベースで減収となっています。
この辺りは改めて気に留めておく必要があるとは思われますが、
全体としてほぼ計画通りに着地されていますし、
利益率は高位に推移しています。


■販管費
2475_WDBHD(19年3月期_2Q単計)販管費推移

販管費が抑制され、営業利益がより強含んだように思えます。
特に言及がありませんが、少し販管費を節約したのでしょうかね。


■営業利益
2475_WDBHD(19年3月期_2Q単計)営業利益推移

営業利益率も12%超えとなり同社の目指している10%を大きく超えています。
こちらも高位に確保出来ていると思います。


(2)今期予想について

上期計画から逆算して2Q単のハードルを確認しておきます。

売上    : 22,129百万円
営業利益 : 2,120百万円(利益率:9.5%)

前期の2Q単の実績は以下の通りです。

売上    : 19,549百万円
営業利益 : 2,100百万円(利益率:10.7%)

というわけで13.2%の増収、0.9%の減益ということになります。

さすがに減益はないでしょうと思います。
前期の利益率が上期に対して低くなっているのは、
営業利益率10%を超える努力分を従業員にも還元する姿勢が強く、
4Qの利益率が落ちているためで、今年もそれはあるでしょう。
従業員のモチベーションのためにとてもいいことだと思います。

前期よりやや利益率が高い状況が続いていますから、
ざっくり今下期の利益率を11.2%程度と予想しましょう。
売上は上期の未達分も考慮して220億ちょうどとして、
営業利益は2,464百万円と皮算用しましょう。

すると通期でみると、以下となります。


売上    : 42,421百万円
営業利益 : 4,946百万円(利益率:11.7%)

これは業績予想比でみると、売上▲0.4%、営業利益+7.5%です。

同社は東証の開示基準に満たなければ修正開示はしませんから、
当然この幅では修正はないものと思います。

今後、一過性のCRO等などでの減損による下方などを除けば、
修正開示はないと思います。(減損もまぁないとは思いますけどね)



3.定性情報の確認

特に見立てを変えるものはありません。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

2475_WDBHD(19年3月期_2Q)株価推移

株価は先日のなんちゃらショックで随分掘りましたが、
まだそこからの戻りも弱いようです。
やはり現状では4000円台は高いという評価なんでしょうか。
昨年にだいぶ高騰しましたからね。
ちなみに先日2000円台まで下落はしましたが、
私はこの図をみているとやはり気持ちは買い戻したくても、
そうは行動できないんですよね。
とても魅力的な会社だと思うのですが、
如何せんやはり高いということに尽きます。
市場はそんなことお構いなく値付けしていくんですけどね。



(2)IR照会の状況

今回は照会をしていません。
特段懸念点も確認点もありませんでした。



5.さいごに

順調決算そのものです。
特にコメントはありません。


【決算精査】 9729_トーカイ(19年3月期_2Q決算)

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■銘柄分析シート(詳細)
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■銘柄分析シート(事業モデル)
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1.サマリ
総合評価:「2」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


1Qより減益幅は縮小していますが、
増収は維持して過去最高を更新しています。

同社は人材不足の環境下においても、
積極的に人材採用を行いながら、処遇改善を進めたりする中で、
人件費がどうしても重くなり、特に今期は利益面で苦戦をしています。

また利益を押し下げているもうひとつの要因は調剤事業です。
当事業では、今年から報酬改定を含めた様々な逆風環境の中で、
大幅な減益という痛みを伴い推移しています。
当然ながら、新店や技術料向上へ向けた取り組みはもちろん、
訪問調剤を含めた地域コミュニティ参画などを通した
規制動向への対応など自社で取り得る努力は進めているようですが、
急激なお上の声には抗えず、
当面はそれに対応していくことを余儀なくされています。

この辺りの影響は当初の想定していたよりも、
更に厳しい面があることも感じられ、
今期の進捗という部分にだけ目を向けると、
やはり決算としては数値がビハインドだなという印象は拭えません。

一方で中長期的な視点で見たときに、
同社の扱うヘルスケア全般の分野というのは
今期苦戦を強いられているようにお上の鶴の一声で収益は振らされてしまうものの、
事業としての需要や意義はとても深いものを感じています。
またいわゆるヘルステックのような技術革新にもスピード感は遅いものの、
自社と懇意にしている病院や先生などと取り組みは一歩ずつ進めています。
同社の事業が介護事業や調剤薬局に対する規制動向によって、
その時々の業績に凹凸が出てしまうのはひとつのリスクではありますが、
私の場合、今期の業績達成可否に賭けて投資をしているわけではありません。
これは綺麗ごとかもしれませんし、実際それでは儲からないのかもしれませんが、
投資判断を下した時に、当分野の有望さと実直な経営を好んで投資をしています。
投資は投資前提が崩れない限りは出来るだけ一貫性を持っていたいですから、
このような外部圧力の影響で一喜一憂せずに応援したいと思っています。
(もちろん資産管理の一貫でそこまで比率を割けないわけではありますが)

というわけで、私個人の心証としては、
まぁ規制動向など影響を受けて厳しいのは仕方ないし、
今は重くなっている人件費も徐々に付加価値をより高めてそれが数値になって
現れてくれればいいなというくらいいい加減な展望です。
しかしながら、決算の評価という面でいれば、
やはり様々な状況を鑑みると業績達成が危ぶまれる状況ですから、
総合評価としては「2」(ややネガティブ)となります。

場中決算でしたので、開示後、どうなるかなと見ていたのですが、
案外下落せず踏み留まった感じですね。
週末にきちんとエクセル叩き、
未達を許容できない立場の投資家(それはそれで立派な判断だと思います)から、
更なる売りが出て一旦収束でしょうか。
(未達であるかはわかりませんよ、もちろん。リカバリを真に期待しています!)
株価の動向は全くわかりませんが、
私は自分のしがない拘りをもって、同社を応援したいと思います。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利率
9729_トーカイ(19年3月期_2Q)売上ー粗利率費推移

売上は5.9%の増収となり、通期進捗率は49.2%となります。
同社は1Qのレンタル資材の展開や調剤の新店などで
若干下期偏重です。過去の水準からみるとなんとか、
売上は計画線の範囲内で推移しているのではないかと思います。
また、粗利率は昨年とほぼ同水準の24.4%を確保しています。
原価要素の約4割程度が外注費であり、
この部分の人件費を含めた経費も高くなっていると思うのですが、
売上と粗利だけみているとそこまで出遅れ感はないように思えます。


■販管費
9729_トーカイ(19年3月期_2Q)販管費推移

販管費は過去の有報からほぼ人件費です。
そして薬剤師などの増員もある中で販管費が急増しています。
過去は年比較でだいたい数億円程度の増加だったわけですが、
今期は前期に比べて2Q累計で12億超の増額となっています。
これにより増収効果はあれど販管比率は+1.2%となっています。
2Q単計でも+1.4%とその比率は増勢となっています。
粗利益ベースではそこまで出遅れ感がなかったわけですが、
販管費、すなわち人件費が大きな重荷となっていることがわかります。
本来であれば、この人件費上昇をカバーするだけの
トップラインが稼げれば増益基調になるわけですが、
規制政策の動向などもあり、どうしてもそれが叶わないということで、
予想も実績も減益となっているわけです。


■営業利益
9729_トーカイ(19年3月期_2Q)営業利益推移

営業利益は当然販管費の増勢に伴い、利益を圧迫しています。
営業利益率は2Q単計で6.3%となっています。
1Qの5.5%より改善していますが、いずれにせよ前期より悪化しています。
2Q累計の営業利益率は5.9%で前期の7.0%より下落しています。
ただ、業績予想の営業利益率は6.2%ですから
元々低くなることは一定程度は考慮されています。
なお過去2期の進捗率は概ね50%程度です。
今期は47.1%となりますからやはり苦しいでしょうか。
ただ、前々期より前は45%程度の進捗率のときもありましたからね。



(2)今期予想について

今期達成のための下期のハードルは以下の通りです。

売上    : 59,407百万円
営業利益 :  3,805百万円(6.4%)

前期の下期実績は以下です。

売上    : 55,117百万円
営業利益 :  3,813百万円(6.9%)

というわけで、前期比でみると、7.8%増収0.2%減益ラインとなります。

進捗率の面からみると、売上は49.2%、営業利益は47.1%となります。
前期が各々49.6%、50.1%、前々期が49.5%、49.8%ですから、
まぁ売上は射程圏ですが、利益はやや苦しい印象でしょうか。

ただ前期は調剤の改定前の状況での実績であり、
それが多少落ち込むとしても6.4%の利益率は、
今の状況を考えるとなかなかのハードルだと思います。

3Qを見ないとわかりませんが、
下方修正まではわかりませんが、
私としては未達を覚悟すべきだと感じます。

皮算用となりますが、下期の利益率5.8%で売上も1%程度未達として
概ね営業利益で計画比10%程度の未達を計算しておきます。

ただ、あくまで今期の着地としてはだけで、
今後のEPS成長の基軸は現時点ではこれまでの見込みを踏襲したいと思います。

ですので、決算精査資料のP1の独自予想を会社予想より下方修正しています。

もちろん、会社経営としては一生懸命やっていることなので、
私はそれには期待をしていますし、頑張ってもらいたいとは思っています。
あくまで自分のリスクの受け止めとして冷静にそれはそれで受け止めるために、
皮算用をしています。



3.定性情報の確認

事業モデルを図解化しています。

9729_トーカイ(19年3月期_2Q)事業モデル

改めておカネの流れを追うと、
原価項目は外注費が多数を占めており、
またここには表記出来ていませんが、販管費の大多数は人件費です。
こうやって図解化してみると色々自分の無知が露呈しますね。。。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

9729_トーカイ(19年3月期_2Q)株価推移

株価は横ばいでしょうか。長い目で見れば緩やかに上昇していますけどね。


(2)IR照会の状況

IRにお電話させて頂きました。
なお、いつものことですが、見聞きした内容はあくまで、
私が主観的に捉えたことを脚色してメモとしており、
事実と異なる可能性があります。
ですので、あくまで私個人の妄想としてご参考程度として頂ければと思います。
また、当メモ記載にあたっては、諸々の事情に配慮をしているつもりですが、
なんらかの支障をきたすなどの事情が生じた際には、
即座に公開を見合わせます。



健康サービスの利益率について、1Qから向上しているものの、
2Qはセグメント利益率が10.6%となっている。
これは前期、前々期の12.0%水準に満たないが何か理由があるか。


人件費が重荷になっているということもあるが、
それ以外に、レンタル機器の仕入れコストが期初に発生するために
1Qの利益率が相対的に低く、その資材が売上化していくことで、
下期に向けて売上が立っていくので、期が進むと改善するといった中で、
その仕入れコストの計上が1Qと2Qで期跨りになることもあり、
今期は結果としてこのようなバランスとなっている。
全体でならすと計画通りの状況で推移していると認識している。


調剤薬局の利益減が通期予想に対する遅れにも現れているように思えるが、
当該要因への対処としてどのようなことを考えているか。


ジェネリックの処方や訪問調剤の取り組み、技術料の加点が狙えるような体制を構築し、
営業部隊と一体となってやっていくことに尽きる。
規制に対応していきながら、しっかり対応していきたい。
(一部やり取りの記載を割愛)


これまで業績達成可否の状況に応じて、予算達成のためのコストカットとして、
従業員の方の給料(ボーナス)などを大幅にカットするような政策を取ったことはあるか。


これまで記憶によるとないと思う。
もちろん、ボーナスなど業績連動となる部分もあるため、
若干の浮き沈みはあるものの、大胆なカットというものはなかったと思う。
予算達成は必達であるという認識はもちろんだが、
中長期的な視点で人材確保や定着が大事だとも考えている。


当局発の外部要因としての影響で同社だけではコントロール出来ない部分と、
それを踏まえて自社内でマネジメント出来る部分があります。
前者はどうしてもやむ得ず数値にも顕在化してしまう部分もありますが、
後者は長期的に見た時に同社の優位性を築いていくためには避けられません。
改定の政策動向に対して、加点を得られるような様々な取り組みが
どのように進捗しているか、
いわゆる自社内のマネジメントの事は質問が出来なかったので、
今度は機会があればこの部分の勉強をさせて頂こうと思います。

改めて、毎回とても親切なIR対応に感謝です。
こちらが不勉強なことでも懇切丁寧に説明頂けるので、
本当に助かりますし、良きも悪きもきちんと語って下さるので、
投資判断を下していく上で、納得感もより高まりますからね。


(3)セグメント別状況

セグメント毎の状況としては、健康生活サービスは強いですね。
介護レンタルやリネンなど堅調なのでしょう。

調剤は2Q単でのセグメント利益率が4.5%と
だいぶ落ち込んでいます。
このあたりの改善はすぐには改善出来ないだろうなと思う所ですが、
ある程度規制の動向などでこのようになることは想定しているわけなので、
様々な難題に対処をしていく事を応援したいと思っています。

環境サービスは1Qが好調だったところから見ると息切れ感もありますが、
ただ、それでも2Qも好調を持続しているように思えます。

やはりセグメント別にみると、調剤が課題ですね。


5.さいごに

調剤の改善は様々な面で収益性の回復が遅れている印象ですが、
この辺りは状況もよく見通せる状況です。
同社の悪さではなく、当局の対応や業界への逆風が影響している印象です。
地域の方は調剤薬局は必要としているわけですし、
求められるような店作りをしてヘルスケア企業として頑張っているわけですから、
私もその流れが大きく逸脱する、自社の悪さが露呈しない限りは、
応援していきたいと思います。
こういうことではまた株価調整にお付き合いしてしまうのかもしれませんけどね。
でもいいんですよ~。



1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で ▲0.1% となりました。
前週比は +1.9% で推移しました。

20181109_パフォーマンス推移表


いやーまぁ惜しかったですね。
あと0.1%で年初来プラスへ浮上出来たのですがね。
というかとても低い次元の話で恐縮です・・・。


2.全体所感


相場に不安定さを与えていた米国の中間選挙ですが、
結局、両者痛み分けみたいな結果になったようですが、
民主党が一定の力を持つことで、日本への風当たりがどのように
変化するのかは色々話題もありそうですね。
ただ、私は結局よくわかりませんので、傍観者として
ワイドショーネタとして拝見しておこうと思います。

相場の方は米国の中間選挙の開票時には
さすがに右往左往したりもしましたが、
一貫して反発局面を辿っているようであります。

ちょっと前には本格下落相場への備えが急務なんて声が台頭し、
悲観一色になったと思ったのですが、
未だ各指数はマイナス圏ではありますが、
なんかリバを取れてないとイケてないみたいな空気になっているように感じます。

私はあまり感情の起伏もなく、出来るだけ粛々と淡々とを目指しており、
あまりワイワイガヤガヤせずにやっていきたいと思います。



3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20181109_ポートフォリオ内訳


ステップが強く、PF2位に上がりました。
まぁ、アイドマMCが弱いだけですけどね(笑)。

シュッピンは決算を受けて急落していますが、
それ以外は概ね堅調だったようです。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20181109_保有銘柄一覧(週間騰落)

ソーシャルワイヤーが謎の強い動きになっています。
立会外分売を終えて需給が変わったんですかね。
まだ決して楽観は出来ない状況だという認識なのですが、
本当に株価の騰落というのは不思議なものです。


保有銘柄の各指標は以下の通りです。


20181109_保有銘柄一覧(指標)


ポートフォリオPERは14.1倍です。
なお、各決算を受けて多少想定EPSなどを修正する必要があるかも
精査をしたいのですが、まだ反映出来ていません。


4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、コメントを残しています。

■アイドマMC
アイドマMCの主力顧客のバローHDの決算が出ており、
改めて補足資料の販促費の項目を見て皮算用しています。
やはり足元の販促費は多少減少トレンドになっていますし、
年間予算をみて、下期に復調する気配はありません。
ただ、結構この予算って年間で超えることもあり、
販促をかけるぞとなるとある程度、
予算を超えても投下する実績もありますからあまり参考になりません。
じゃ、なんでやっているのかとなるんですけどね(笑)。
半分は不安から解放されたい、半分はただの趣味でしょうかね。

■トーカイ
決算が出ていますので、こちらは別途精査記事にUPします。
決算内容としては、調剤が苦戦しており残念な内容ではありますが、
まぁ仕方ないかなと思います。
会社としてはよく頑張っていますし、特に見立てを変えるような内容ではありません。
決算以外のネタですと、今週愛知県の国家戦略特区で
薬剤遠隔指導事業社に登録されたようで、
たんぽぽ薬局の新城店で一気通貫サービスを可能とすることになります。
この取り組みが数値となってみえてくるのはずっと先だと思いますが、
新たな一歩として頑張って欲しいですし、
ここから出てきた諸課題をまた次の展開に活かせるようにノウハウを収集して欲しいです。

■ルネサンス
大分の新店がリニューアルオープンしました。
特に目新しいことはないですけどね。。。

■東鉄工業
決算精査記事をUPしています。




その後、やや失望ということで株価は売られ始めましたが、
その後、反発を強めてきました。全く謎です(笑)。

■Hamee
中国のアリババグループが展開するECサイトに
旗艦店のECショップを出店すると共に、
国内のECサイト運営事業社に対して、
越境ECを支援するビジネスも開始するそうです。
どの程度越境ECに興味があるのか未知数なのですが、
とはいえ、新たな販売チャネルとして中国進出をしたいというのは
今後も需要があると思うので、そういう効果的なノウハウを得て、
支援出来る体制を早期に確立して欲しいと思います。

■WDBホールディングス
決算が出ています。こちらも別途精査しますが、順調だと思います。

■シュッピン
決算が出ています。以下に精査記事をUPしています。




なお、昨日、追加でIR照会をかけており、その部分も追記しています。
株価はストップ安まではいきませんでしたが、普通に下落しました。
この程度で許してもらえるんですね。
まだ下方修正が出たわけでもありませんからね。

■コンドーテック
決算が出ています。以下に精査記事をUPしています。




私のツイートなどいつものことなのですが、
それにしてもあまりに注目されていなくて驚きました(笑)。
同社の名前ってあまり個人投資家界隈でも聞かないので、
まぁそういうことなのでしょう。

■ひらまる
超絶の下方修正、2回目が発動しています。
既にかなり以前より安定成長株からは脱落しているわけですが、
たまたまブログ口座のSBI口座で優待目的に単元保有しているのが残り、
この一覧に出てしまっています。
まぁ優待フェアに参加するために参加費を払ったと思って泣いておきます(笑)。



5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。

20181109_資産残高推移表

特にコメントはありません。


6.雑記

最近関東地方も冴えない天気が続いています。
紅葉の撮影に行きたいのですが、
雨だとなかなか腰が上がらないんですよね。

ただ、実は雨が降っていた方が、紅葉の葉に照りが出て、
しっとりとした色味がより出やすくなりますし、
快晴で太陽光が直接注がないことで乱反射による色の再現性は
より高まりますので、いい写真が撮れるはずなんですけどね。。。


決算ばかりに追われずに、
休みの日は紅葉の撮影にでも出掛けたいものです。


【決算精査】 7438_コンドーテック(19年3月期_2Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


増収増益が持続しており、計画対比においても上振れでの着地です。
中身についても3セグメントそれぞれに増収増益となっており、
特段驚きもなく推移しているようです。

中身については人件費や運搬費等の上昇、あるいは原材料の高騰もみられるものの、
価格転嫁等による増収でカバー出来ています。

1Qでは具体的なコスト増の言及はありませんでしたが、
2Qで運搬費などの具体的な文言があったことから、
一定の影響が出てきていることは事実のようです。
自然災害の影響で物流網が停滞することが今2Q期間中は多かったですからね。

エアコンの需要が多いことで電設資材が堅調だったことや、
各地の災害対応で産業資材も好調でした。
この辺りは想定通りでしたが、価格転嫁等の効果が利益率にどの程度影響しているか、
うまく進んでいないと悩ましいかなと思っていたのですが、
そのあたりも無難にコントロールしてくれています。
販管費の増加はあれど全体として計画も上振れしており、
特段の懸念点もありません。

計画対比で上振れで推移していますが、
住宅着工など軟調な面も顕在化してきている面もあり、
下期も決して楽観はできない面もあります。
以上から総合評価は「3」(想定通り)とします。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上高-粗利推移
7438_コンドーテック(19年3月期_2Q単)売上-粗利推移


2Qでも増収ペースを維持しており+8.5%の増収となりました。
累計でもほぼ同じ伸長率の+9.0%となっています。
粗利率も長く安定して推移しており、ずっと21%台半ばから後半です。
価格競争などに晒されながら、うまくコントロールされていると思います。



■販管費推移
7438_コンドーテック(19年3月期_2Q単)販管費推移


販管費率こそそこまで変わっていませんが、
細かく数値をみるとやや販管費の額が大きい気もします。
四半期単位で21憶を超えたのは全ての期を通して初めてのことです。
短信文章にもある運搬費や人件費といった面が効いているのかなと思います。
このあたりは決算説明資料も踏まえて必要であればIR照会をかけていきたいと思います。



■営業利益推移
7438_コンドーテック(19年3月期_2Q単)営業利益推移


営業利益も特に従来のトレンドから変化ありません。
かなり長い期間でプロットしておりリーマンの時には影響を受けていますが、
それ以外は安定的に推移しています。
シクリカルな面も懸念される業種ではありますが、
思いの外、安定していると捉えています。
加えて商社機能がメインでありながら、営業利益率が7%程度の水準は高いです。
もちろんメーカー機能も一部で持ち合わせているからなのですが、
それにしても営業利益率が高い会社だなと認識しています。


(2)今期予想について

通期予想達成のために必要となる下期ハードルは以下です。

売上    : 27,353百万円
営業利益 :  1,855百万円(利益率6.8%)


前期の下期実績は以下の通りです。

売上    : 27,158百万円
営業利益 :  1,872百万円(利益率6.9%)

求められる伸長率は、0.7%の増収、0.9%の減益ラインとなります。

同社の業績は特段、四半期偏重は見られず、
強いていえば3Qがやや多いかなといった感じです。

上期は計画比で売上が+3.0%、前期比+9.0%です。
営業利益は計画比で+4.0%、前期比+12.8%です。

通期予想に着地するとすると、
この上期の増収増益ペースが、
ほぼ前年並みの水準に落ちることになります。

住宅建設の需要や運搬費などの更なる高騰など不確実性はありますが、
さすがに通期でも上振れするとは思います。

ただ、上方修正が入るような大きなものではないかなと思います。
四季報を見ても、現時点でニコちゃんマークもないですから、
まぁ期待もされていないということで安心しています(笑)。


3.定性情報の確認


決算説明資料も読んでまた色々勉強したいと思います。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

7438_コンドーテック(19年3月期_2Q)株価推移


商社として見ればPERも低くなりがちですから、
図にプロットしたPER16倍はやや過大なのかもしれません。
まぁ過去に一応MAXでこの位はあったこともありますけどね。



(2)IR照会の状況

今回は照会していません。
改めて決算説明資料なども見て、
必要であれば照会してみたいと思います。


5.さいごに

同社はまだ銘柄分析記事もあげずに購入をしていますので、
なんか唐突感があるかもしれません。

私の中ではもう数年前からIRフェアなどで常連で身近に感じていたので、
そこまで唐突感はなく、
むしろようやくこの口座でも買付を出来て嬉しいわけなんですが、
しかし、私が買うと・・・なので、危険かもしれませんね~(笑)。


【決算精査】 1835_東鉄工業(19年3月期_2Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「2」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


売上は1Qの減収をカバーして、計画通りに着地させていますが、
利益が大幅な減益となり、計画に対して未達となりました。

1Qで実に6割超の減益だったところから、
多少2Qでリカバリをしてきてはいますが、
大幅な減益で未達ということで、開示資料を見たときは、
失笑しましたが、株価は案外冷静な受け止めをしたようです。

IR照会に基づき、一過性要因や継続的なコスト増の要素など、
様々な面がありますが、とりわけJR東向けの豊富な繰越高を維持し、
完成基準の売上計上も進んでおり、大きなビジネストレンドは変調がありません。

一方で、建設業の工事はどうしても案件固有のリスクや、
個々の採算性の凹凸が激しく、ソフトウェア会社同様に比較的に利益も
凹凸が出てしまいます。
安定性を重視しているのにこれでいいのかといわれると恥ずかしい限りなのですが、
長い目で年次で並べてみるとそんなに安定性も捨てたもんじゃない、
なんて思ったりするわけです。

今回の決算という面でみれば、大幅な利益未達、また通期予想に対する未達懸念が、
より前面に台頭することになりますので、ネガティブなものです。
一方で四半期単位の凹凸や大きなトレンドで見たときに、
何かが毀損しているとも思えません。

個人的には株価の水準を鑑みた期待感からみても、
特段ニュートラルな受け止めをしましたが、
とはいえ、数値面が悪いことは事実ですから、
そこに目を背けるわけにもいきません。
従って総合評価は「2」(ややネガティブ)です。




2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上高-粗利推移
1835_東鉄工業(19年3月期_2Q単計)売上-粗利推移


1Qで減収減益となっていましたが2Q単では増収増益に転じていますが、
そのリカバリは1Qの大幅な減益をカバーするには至らなかったといった感じです。
粗利率も15.7%と前期に採算性の高い案件があったという割には、
前期の15.5%を若干ですが上回る利益率を確保してきています。




■販管費推移
1835_東鉄工業(19年3月期_2Q単計)販管費推移

1Qの時にIR照会をしませんでしたが、
今回は照会をかけています。
販管費は1Qで販管費率が高く8.4%でしたが、
2Qでは売上も伸びたこともあり6.0%まで低下しており、
ほぼ前期並みというカタチになっています。



■営業利益推移
1835_東鉄工業(19年3月期_2Q単計)営業利益推移

こちらも2Qでは増益となっていますが、1Qの減益をカバー出来ず、
多少リカバリしていますが、大幅な減益となっています。
営業利益率は累計では2%ほど悪化していますが、
2Q単でみると前期横ばいまで回復しています。



(2)今期予想について

通期予想達成のために必要となる下期ハードルは以下です。

売上    : 84,184百万円
営業利益 :  9,743百万円(利益率11.6%)


前期の下期実績は以下の通りです。

売上    : 81,420百万円
営業利益 :  8,762百万円(利益率10.8%)

求められる伸長率は、3.4%の増収、11.2%の増益となります。

売上は繰越高などを考慮するとまぁ十分射程というか問題なさげですが、
営業利益はかなりきついですかね。
販管費などでベースが上がっている部分もありますし、
様々な施策でコストも投下している事を考えると余計に心配になります。

この業界の場合、プロジェクトによっても採算性は結構ブレが大きくなりがちで、
また進捗具合などで計上される進行基準案件の場合、
ある程度恣意性が介入しがちなので、
この皮算用もどうなるかよくわかりませんね。
今期の着地よりもっと先を見ているわけなのですが、
私だけがそんな呑気な事を言っているような感じですね(笑)。


3.定性情報の確認


決算説明資料も踏まえてまた定性的な取り組みも考察してみたいと思います。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

1835_東鉄工業(19年3月期_2Q)株価推移


私が買うと下がる、ってまぁ誰にでもあるあるですかね(笑)。
今日の未達をみて、株価が下がらなかったのは、
いわゆる織り込み済みってやつなんですかね。
PERは10倍を切ってきそうですが、未達懸念が台頭するなどすると、
そんなに割安ではないのかもしれませんね。



(2)IR照会の状況

IR担当へ電話しました。
終始丁寧な電話対応でいつも感謝です。

なお、あくまで記載内容は、私の主観に基づいて記載していますので、
事実と異なる点などがある可能性があります。ご容赦下さい。



1Qの状況からみると2Qでは収益性も改善はしているものの、
上期計画に対して大きく利益が未達となっている。
前期比で採算性の良い案件があったことの反動で減益と
なっているものと理解しているが、
計画比でマイナスになっている要因はどこにあるか。


建築部門の一部の工事において、戦略受注した案件において、
チャレンジングな取り組みを行ってきたものの、
当該工事の採算性が悪化したものがあり、引当金の処理をしている。
このことで計画対比でビハインドとなっている要素がある。



JR東を中心とした既存の事業において、進捗遅れや採算性の悪化、
とりわけ労働コストの増加により利益が想定より削られているということはないか。


個別に見ると凹凸はあるものの計画対比で採算性を削られるような事象はない。
前期比で見ると、耐震工事など横展開できる工事により採算性が高く、
あるいは民間工事でも高利益率の案件があったところからみると、
今年は通常の範囲での収益確保となっていることもあり、
減益が目立つ見た目の悪い決算になっていて申し訳ない。



確かに足元の粗利率は改善傾向にあり通常の比率に向上している。
一方で、販管費率が2Qでも1%以上の増加となっているが、
これはどういった要素があるか。


一過性のものとしては、本社フロアの大幅なリニューアルを行うなど、
労働環境の改善を図ったコストを計上している。
また計画内ではあるが、ベースアップや諸手当などの改善の面で、
人件費の上昇も要因としてあり、こちらは継続性のある内容である。
概ね、1億円程度がベースアップされている。



先ほどの工事の引当金を要した戦略受注の案件の状況は、
まだ止血が終わっていないのか、あるいは対策中、
もしくは既に完了しているのか。


当該プロジェクトは既に完了しており、
これ以上の引当金等の一過性のコストアップとなる要素はない。



これだけの未達となると、繰越高が高水準とはいえ、
通期予想の達成が困難にも思えるが、どのように下期をリカバリするのか。


JR東からの引き合いや予算達成に向けた案件化の追い込みなどで、
まずは数値を作っているところを意識している。この他にも民間からの引き合いも
好調なため、採算性を考慮しながらチャレンジしていきたい。
(ここは明言は当然出来ないわけですが、個人的にはだいぶ苦しそうでした(笑))



土木事業において足元の受注が減少に転じているが、
これはトレンドが変わっているという面がないか。
例えば、建設需要の動向はオリパラを見据えて不安定なものだと受け止めているが、
引き合いに変化がみられるとか、今後案件獲得に課題があるような面はないのか。


特段トレンドに変化はなく、JR東や民間からの引き合いは引き続き好調である。
しいて言えば、官公庁の案件がやや弱かったが、
一因として、9月に確定するはずの案件が10月に月跨ぎになり、
50億相当の受注が2Qに計上できないという特殊要因もあった。



決算説明資料はいつ頃開示されるか。


11月27日に公開することを予定している。




5.さいごに


本当に色々なことがありますよね。
ちょっとプロジェクトがうまくいかないと利益を削ることもあれば、
高採算で棚ぼた案件が入ってきたりと。
そんな凹凸を繰り返しながらゆっくりと社会的使命を
果たしていってくれればいいのですが、
私のような少額投資家が限られた資金で、
成長基軸を見据えて投資をするのに、
この銘柄かとずっと自問しています。

ですが、合理的な面だけで判断出来ない自分の弱さがあります。
投資方針に照らして違和感がなければいいのです。
ですが、それに固執ばかりせず、ニュートラルに見て
今後も判断していきたいと思います。(一般論ですけどね)
※一部記載を修正しています(11/8)


【決算精査】 3179_シュッピン(19年3月期_2Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「2」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


売上はほぼ計画通り、利益が未達ということになりました。

利益の未達の要因は複数の事象が絡み合っており、
かつすぐにV字で改善するとはいえない部分もあり、
当面の間は楽観はできない印象の決算と感じます。
IR照会(後述)も踏まえ、自分の狭い了見で判断したつもりです。

但し、Eコマースを主軸として認知度向上型で成長するシナリオは
崩れていないという判断ですので、
今の保有比率であれば十分お付き合いできるという判断です。

決算としては、売上を確保した一方で、粗利及び販管の双方で
一過性のものもあれば、構造的に改善途上のものがあったり、
あるいは新品カメラの商戦時期の影響といった外部要因もあり、
利益がビハインドとなった点はネガティブに受け止めました。
またこれに伴い、業績予想の修正は現時点ではなされていませんが、
かなりハードルがあがったことは事実であり、この点からも懸念が台頭します。

前述の通り、大きな流れで向かっている方向は間違っておらず、
シナリオが崩れているとは考えていないため、
総合評価としては、「2」(ややネガティブ)とします。
「1」(ネガティブ)を付与する目安としては、シナリオが大きく崩れるなどで、
即時に売却を判断しなけれならない想定なのですが、
そこまでではない、というかこの程度の凹凸などこれからもあるだろう、
くらいの感覚であります。

2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上高-粗利推移
3179_シュッピン(19年3月期_2Q単計)売上推移

売上は確保していますが、
粗利率が0.5%下落しています。

・カメラの新商戦が下期に集中
カメラの買い控えや中古流通が一次的に停滞し、
多少強めのセールをうち、流通を確保したという要素が、
粗利率の押し下げ要素となっています。
ここはある程度今後はコントロールされてくると思います。

・相対的にカメラより時計が好調
カメラの買い控えによる停滞を時計が支えた事になりますが、
時計はカメラに比べると粗利率が出にくい要素もあり、
ポートフォリオの構成変化が粗利率を押し下げることになりました。
これもひとえにカメラの新商戦の影響といえます。


■販管費推移
3179_シュッピン(19年3月期_2Q単計)販売費推移

販管費の低減による運営が同社の大きな特徴ですが、
残念ながら販管費率は前期比でも2Q単としては、+1.2%増となっています。
決算説明資料にもありますが、いくつかの費目に特徴があります。

販売促進費は前期比で1億弱(90百万円)の増加となっています。
これは最近施策として始めている優待チケット(利用者へのクーポン配布)が
当初想定より嵩んで計画比で純増となっています。
当初計画では前期並みの販売促進費の計上を見込んでいたことになります。
この背景としては優待クーポンを効率的に支出するナレッジがなくて、
必要以上に投下してしまった点もあるようですし、
前述の背景で買い控えへの対処という面もあったものと思います。
そして物流スペース拡充もあり、トップラインを伸ばすためにも、
買取強化の施策を打ったこともこの費目の増加が影響したものと思います。

またその他の経費は前期比+84百万円とあり、
これは計画比は不明ですが、フロア移転(筆記具移設+下取り拡充)によるコスト増です。
これは一過性の費用だと認識しています。

越境ECへの対応などはまぁ先行投資としていいと思いますが、
動画撮影の業務委託費は今後、商品数が積み上がる中で、
比例的にあがっていくと今後も販管費の押上げ要因となりそうです。
ここは現時点で未確認ですので、改めて確認したいと思います。

→(11/8追記)
動画撮影等で増えた業務委託費は、当初の環境整備等で使途したものであり、
商品数に比例して委託費が増加するものではないようです。
もちろん、撮影などの手間は労務費として自社コストとして増加の要素にはなりますが、
比例的に増えていくものではないようです。
また、手順の合理化等も進むとより効率はあがるのかなと思います。
1日に数百点をUPなんてこともありますし、これから年末商戦が始まりますので、
これが商品化プロセスのボトルネックにならないといいですね。


販管費が今後上昇トレンドとなり、それが売上伸長に繋がらず、
販管費率の押上げ要素となってはいけないですからね。




■営業利益
3179_シュッピン(19年3月期_2Q単計)営業利益推移

営業利益率は2Q累計で4.2%でこれは確かに低い水準ではありますが、
絶好調だった前期比では悪化していますが(▲0.9%)、前々期比は同水準です。
前期の2Q単が非常に好調でしたので、余計に減速感があるようにみえますね。



(2)今期予想について

決算説明資料 に予実がありますが、
これをみるとだいぶ下期が苦しそうではありますね。

3179_シュッピン(19年3月期_2Q)会開示資料(計画予実)
※会社から開示されている決算説明資料より抜粋


いつもはシングルシナリオで
ここにベタ打ちでシミュレーション(という名の皮算用)をするのですが、
いくつかのシナリオでみてみます。

まず冒頭に現状を確認し、
下期のハードルを確認します。
(即席で手打ちで作ったエクセルのため誤りがあったらすみません)

3179_シュッピン(19年3月期_2Q)上下状況

前期実績は業績賞与が支払われており、利益が下押しされており、
今期は業績達成が危ぶまれている中ですので、この業績賞与はないという前提で、
なしなしでシミュレーションをします。

→(11/8追記)
業績賞与に関する記載は従業員の方の目にも触れる可能性があるため補足します。
私個人としては、業績達成へ向けて利益がリカバリされ、
業績賞与が支払われることを本気で期待しています。
来期以降、長期的なモチベーションにもなると思いますから。
そしてIR担当照会時に、経営としてもなんとか利益水準を確保し、
従業員の方にきちんと業績賞与を支払いたいというご意向を確認しています。
ここでのシミュレーションはあくまで業績未達懸念を前提に、
リスク面に特化したシミュレーションとしているため、
このような無粋な内容となっている点はご容赦下さい。



この場合、前期実績営業利益はざっくり9憶です。
そして上期実績を踏まえて業績予想達成のための下期ミッションは、
売上で190億、営業利益で116億が必要です。
ここから、売上で+15.4%、営業利益で+29%の増収増益が求められます。
(IR電話時に計算ミスで売上を誤っておりました。すみません>IR様)
売上は計画線で来ているので、問題なさそうですが、
やはり利益が厳しそうな印象ですね、ということを念頭に、
シミュレーションしていきます。

売上ラインのパターンで3つのシミュレーションシナリオを設定し、
各シナリオの中で粗利率と販管費率を求めていきます。
粗利率は従来のトレンドなどから頻出値を16.5%と仮定し、
ここに表記するのは0.5%ずつ上下した場合です。
販管費率も同様に11%を頻出値と仮定し、
やや増加側のリスクを多めに見て4つのパターンを設定しました。
こちらも即席で作成したので、数式等にミスがあるかもしれません・・・
(いつも品質が悪く申し訳ありません。)

■シミュレーション①(売上:前期比+12%(期初計画))
3179_シュッピン(19年3月期_2Q)シミュレーション1


■シミュレーション②(売上:前期比+18%)
3179_シュッピン(19年3月期_2Q)シミュレーション2


■シミュレーション③(売上:前期比+22%)
3179_シュッピン(19年3月期_2Q)シミュレーション3


粗利率16.5%、販管費率11.0%を前提とすると頻出設定における
各シミュレーションシナリオでみると、
利益の業績予想対比は、▲7%、▲5%、▲3%となり、
いずれも未達です。
ただ、この程度であれば未達とはいえ、まぁ許容範囲です(個人的には)。

業績予想をクリアするには、
シミュレーション①では粗利率17.0%、販管費比率10.5%まで改善すればよいですが、
これはさすがに厳しい気もします。
シミュレーション②では粗利率16.5%でも販管費率を10.5%まで落とせれば可能性があります。
シミュレーション③でも同様です。

ちなみにBSの商品の積み上がりは前期比で+24%まで積み上がっています。
さすがにこの分がそのまま売上伸長は難しいと思いますが、
そこに肉薄するシナリオが楽観シナリオのシミュレーション③です。
また、前年の下期の各月の伸長率は+10%台にこなれてくることも考慮すると、
今期下期については、商品積み上がりも考慮すると前年比+18%程度は
堅調シナリオとしてあるかなと思います。
もちろん利益率とのバランスなので、どうなるかわかりませんけどね。。。

というわけで、別に当てる事に何の意味もありませんが、
今のところの感覚でいうと、
シミュレーション②の粗利率16.5%、販管費率11.0%が一番しっくり来る感覚です。
この場合の営業利益の未達幅は▲5%ですから、
やはり許容範囲内かなという感じです。




3.定性情報の確認

カメラの買取が好調です。

3179_シュッピン(19年3月期_2Q)会開示資料(中古カメラ買取)

そして確かに粗利率は新商戦の兼ね合いもあって
落ちこんでいるものの、きちんと利益は確保していますし、
流通は順調のようです。
このあたりは、越境ECや動画撮影などコスト優位になっているチャレンジも含めて、
様々な課題は挙げればキリがないのだと思いますが、
同社の成長シナリオが崩れているとは判断しない背景です。

これで価値ある中古の仕入が困難になる、
あるいは、滞留在庫が積み上がってしまい流通が止まる傾向が出てくれば、
シナリオ崩れで株は売却せねばなりませんが、
そうではありませんので、定性的な見立ては変わらないと考えています。

ただ、同社はやはり新たなチャレンジも進めている中で、
なかなかスムーズにはいかないですね。

過去にCRMのシステム導入などでシステム更改をした際には、
4月にシステム稼働が止まり、販売が停滞して、
その後通期に渡りリカバリに追われることもありました。
あるいは、前期から今期にかけて物流拠点の増設も
立ち上げ、とりわけオペレーションにおいて、商品化までの遅れなどが顕在化し、
1Qで顕在化し、2Qでもまだ正常化したとはいえ、
影響は残っているようです。

あるいは動画撮影による商品訴求力向上の施策は、
方向性として間違っておらず、マニアに向けて痒い所に手が届くものですが、
これが業務委託費増に繋がり、トップラインの伸長の効果発現が
優位性を持って出ないと販管費率の上昇だけになってしまいます。

定性面で様々な取り組みがある中で、
チャレンジをすればつまづくこともあるので、
これを許容しながらがんばれ、と応援出来るのかどうかなのかもしれません。
そんな気の長い、不確実性には付き合っていられないというのが
市場の主流でもあり、だから株価も失望して売られるわけですが、
それは自分のスタンスとしてどう受け止めるのか大切なところなので、
適正なリスク管理をしながら、応援していければと思うところです。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3179_シュッピン(19年3月期_2Q)株価推移

株価は1Qに続き失望されると思いますが、
PER18倍まで落ちるでしょうか。
明日ストップ安までいけば1066円ですからPERは20倍ちょうど位となります。
もっとも、そもそも10%程度の未達となると22倍位になるので、
そう考えると、一度ストップ安くらいでせいぜい許してもらえるのではないかなと思いますが、
ただ、市場が不安定で成長株の減益には仁義なき売られ方をすることを考えると、
PER18倍割れなんてこともあるのかもと思います。
そうなると買い戻しも検討出来るのかもしれませんね。


(2)IR照会の状況

IRにお電話です。
一部私の手元の計算ミスでわけのわからない前提で質問してしまい、
お恥ずかしい限りです。
そして利益の未達に謝罪されていましたが、
こればかりはしょうがないことです。
クソ決算とかコケにされることもあるのでしょうが、
私は経営者を期待し、従業員の皆さんが努力された成果なので、
まずは尊重した上で、何がダメで何がよくてを冷静に判断し、
それを踏まえて株を保有するかしないかを判断すればいいだけなので、
その結果だけを対象にいちいち批判するのは避けたいと考えています。
(頭の中、お花畑なだけなんでしょうけどね、私。)

なお、主なやり取りに対して、私の主観に基づいたメモです。
事実と異なる可能性もあります、というかむしろその可能性が高いです。
なにせ、思い込みが激しいですからね(笑)。


・カメラの利益未達は新商戦に向けた買い控えに対応するための
値引きセールなどでフレッシュな在庫群を維持する必要性から対処した影響が大きい。

・時計が相対的にカバーしたが、カバーしきれず利益未達となった。

・時計は株安や景況感の変化、消費マインドの変化に影響をより受けやすいが、
現時点で買い控えや売りにくくなっている、在庫滞留の予兆があるようなことはない。

・新商品がニコン、キヤノンから出て下期リカバリの初月10月の月次として、
新品に多数の注文を頂いている一方で、ミラーレス型ということもあり、
想定していたよりは新品の注文の増勢がない事も事実。
その中で、月次としてはEC中心に高い伸長を維持していると認識。

・商品在庫が急伸しているが、新たに仕入れた商品による効果と、
過去の在庫の滞留の双方がBS上では識別できないものの、
仕入推移は決算説明資料でも開示している通り堅調であり、
現時点で時計同様に滞留傾向が出ているような事はない。

・業績予想達成は決して楽をしてできるものではなく、
上期未達によりハードルが高くなったことは事実。
商品在庫も十分であり、3Qだけで一気にリカバリできるものではないが、
4Qも含めてマネジメントしていけば、通期でリカバリは可能だと認識している。

・優待チケットの配布は手探りで進めていることもあり、
本来の効果的な値引きを標榜してスタートしているものの、
まだまだ効果的でない部分もあり今後改善をするために手を尽くしている。
すぐに最適化され効果が発現する感じでもないものの、改善に向けて努力していく。

・商品在庫の物流拠点が増えたことや積極的な仕入を進めたことで、
価値ある在庫が積み上がった一方で、商品化への遅れなどが1Qで顕在化した。
この部分は2Qで改善した一方で、その後の効果的な値下げや、
AIによる需給バランスを考慮した値付けなどをタイムリーに反映する点で、
適切な利益率確保に課題が残っている部分もある。
この辺りはシステム改修を要するものでもあり、
まずは今期中は人手によるオペレーション改善を進めることで、
暫定処理を講じ、構造的な更なる高度化はシステムの高度化も含めて改善していきたい。




5.さいごに


粗利率と販管費の双方で論点があるので、
私のような素人投資家はあたふたしてしまいました(笑)。

IR照会も踏まえても楽観視は出来ません。
粗利率においても、セールを需給なども踏まえてAIに判断させる部分は、
まだ過渡期でありこの部分のオペレーションももう少し時間がかかりそうです。
販管費も優待チケットの扱い方もまだもう少し習熟する必要性も感じます。
もちろん、新商戦の影響や移転コストなど一過性の部分もありますし、

→(11/8追記)
移転コストは概ね9月までに処理済で、
3Q以降に更にその他の中でフロア移転等のコストがこれ以上大きく
計上されることはなさそうです。


案外人海戦術でも効果がある程度上向く可能性もありますが、
今後もこの辺りの改善がみられず、悲観側に倒れていくと、
上記のシミュレーションを大きく逸脱して、東証の修正基準に抵触する
利益下振れも十分考慮しておくべきものです。

しかしながら、在庫の仕入は順調ですし、会員数の推移も概ね堅調に推移しています。
外部要因として消費マインドの停滞は気になるところですが、
年末商戦に向けて在庫は十分積み上げられていますから、
あとは、上期で課題となった、
商品化までのオペレーションとその後の値付けの管理について、
ある程度コントロール出来ればいいわけです。
またそれが万が一失敗に終わってもそれは仕方のないことですし、
同社の成長シナリオや事業価値の毀損には当たらないという判断です。

どうしてもAI活用や物流面の増設、動画撮影などの販促施策、と
まぁ色々やっているわけで、
そんなにやることなすことうまくいくなんてないですからね。

そんな凹凸を繰り返しながら、基本スタンスをブレずに邁進してもらいたいと思います。

どうしても株式の保有バイアスが働いている気がしますが(笑)、
決して楽観視せず、でもリスクを鑑みて応援出来る程度で
今後も見守りたいと思います。

まぁ、かつては保有上位の時期もありましたが、
今となっては、下位保有になってしまっていますから、
その意味で応援したいが全面に出て、穏やかな気持ちでいられるのかもしれませんけどね。



1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で ▲2.1% となりました。
前週比は +2.1% で推移しました。

20181102_パフォーマンス推移表


年初来は未だマイナスですね。
これまでの下落は普通にお付き合いをした割に、
戻りは弱いといういつものやつですが、
いずれにせよ、あまり気にしないようにしたいと思います。
(実際のところ、そこまで気にしていないわけですけど)


2.全体所感


市場は落ち着きを取り戻したのでしょうか。
先週の急落局面ではいよいよ長きに渡った
アベノミクス上昇相場オワコンという悲観論が台頭していました。
しかし今日も含めて相場が相応に反発してくると、
その悲観論は後退してむしろ全部戻ししたら機会損失になるし、
なんて声も出てくるわけです。

私も含めてですが、周りの雰囲気や投資家、自称アナリストの方々の
態度によって見える景色が変わるのは仕方のないことなのだと思います。

私だって相場が良ければなんとなく期待してしまいますし、
相場が大きく崩れるともうダメかもしれない、
なんて感情が揺り動かされるわけです。
自分に言い聞かせる形で冷静さを装ってはいるつもりですが、
やっぱり感情は揺れるんですよね、これは致し方ないです。

しかしながら、大切なことはそんな根拠のない自分の感情に
行動を惑わされてはいけない
ということです。

玄人の方は感情なんて一切乱れないとポーカーフェイスを貫ける方もあれば、
その波乗りの方法を知っていてむしろチャンスとばかりに
それを受け止められる方もいると思います。

私は凡人であることを自覚していますから、感情は乱れるという前提で、
今後もうまく株式相場と付き合っていきたいと思います。

株式相場はギャンブルでもなければ、祈るものでもありません。
そう捉えている方もおられるかもしれませんが、
私は自分の投資方針に則って、粛々とやっていきたいと思います。
結果的にそれが損得という結果となるわけで、
損をするとそれは残念ではありますけど、
でもそういう前提で受け止められるような姿勢で臨むべきだと思っています。

株式相場の興味はやはり米国の中間選挙とその前後での米中関係を中心とした、
チキンレースのようなものでしょうか。
これの動向は私は正直全くわかっていません。
米国の選挙の結果がどう転がるとどうなるとか全くわかっていませんし、
そこは興味がありませんし、それを念頭に置くようなスタンスではありませんから、
これでいいのです。


3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20181102_ポートフォリオ内訳

今週はエイジアとアイドマMCの買い増しによって
それぞれ比率が若干上昇しています。
エイジアは準主力の基準としている5%目前です。
アイドマMCは決算はややネガティブと決算精査記事で評価しましたが、
決算前の週初に設定していた注文票が期間発注されており、
決算通過で一旦注文を取り下げるべきだったかもしれませんが、
その事を失念して買付約定してしまった、いわば事故であります(笑)。


保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20181102_保有銘柄一覧(週間騰落)

全般的に戻ってはいますが、
ここ最近の下落からみるとまだまだ戻りは弱いという印象です。
またアイドマMCは決算を受けた失望で下落しており、
残念なことになっています。


保有銘柄の各指標は以下の通りです。


20181102_保有銘柄一覧(指標)

ポートフォリオPERは13.7と先週より増加しています。
但し、ステップの決算を受けて、今期EPSが不明であることと、
減益になることを過度に織り込み全体を歪ませるのもイマイチなので、
とりあえず実績EPSベースでPERを算出しています。



4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、コメントを残しています。


■サンセイランディック
特に会社から開示は出ていませんが、
IRに電話照会をしました。
詳細は控えますが、順調ではあるものの、
過度な期待はせずに待つべきだと思いました。
市場の期待が上方修正を期待しているようでもあり、
不動産セクター全体が不確実性も高まっているところですし、
勝手に期待、勝手に失望とならぬようにしておきたいところです。


■アイドマMC
決算精査記事 をUPしています。
株価はストップ安まで突っ込むかと思いましたが、
そこまではいきませんでしたね(実質いったようなもんですけどね)。


■ステップ
決算精査記事 をUPしています。
経営判断として勇気ある一歩を踏み出すわけで、
当然株主もそのリスクを負うわけですが、
株価の反応は概ね受け入れられようです。
本当に今から株主総会(龍井劇場)が楽しみでなりません。
しかし、株式相場はやさしくこの一歩を評価していることに、
とても嬉しく感じているところです。(すみません、また精神論になってますけど・・・)


■ルネサンス
決算精査記事 をUPしています。
そして会社側から決算説明資料も開示されています。 → PDF
また本日、沖縄ライカノ店の新店がオープンした旨、リリースが出ています。
早速ツイッターやブログなどで、現地の方々が発信しておりますが、
当然きれいだし、広いし、更にスタッフの方々も若くフレッシュ感があるようです。
また24時間型の対応を順次進めているようで、この辺りは試験的にやっていたところから
横展開が進んでおり概ね順調であるという事かと思います。
この事自体は成長エンジンにはなりえませんが、
競合に対する明確な模倣戦略であり良い事だと受け止めています。


■東鉄工業
日本線路技術という会社の本社竣工式があったそうです。
こういった専業会社って結構色々な会社があって、こういった本社や研修センターなどの
建物建設工事なんかも結構あるんですよね。


■エイジア
決算精査記事 をUPしています。
自己株買いに消却もあったわけですが、
株価は急騰後、往って来いで戻ってきています。
とはいえ、週間でみると1割ほど株価は戻し、最近の暴落が緩和されています。


■イオンディライト
インドネシアの清掃会社を買収するニュースが出ています。
ざっと計算すると取得額16億円で、PER15.9倍程度での買収です。
過去3期の利益成長はCAGR+47%程度と急成長しています。
ただ純資産ベースでみるとPBRは4倍台と高い感じもしますけどね。
実際には9割の取得なのでもう少し割高となるのかもしれませんが、
まぁこの辺りはきちんとデューデリやっていると思うしかありません。
そんなことよりこのニュースは私は結構嬉しく感じています。
現在中国シフトとして内陸部などで意欲的に進出をしていますが、
元々イオン店舗はASEAN地域にも多く、
こちらも十分に成長シナリオが描けるものと捉えています。
その取っ掛かりとして期待が持てるのではないかと思いました。
なんか表面的な素人っぽい感想ですけどね・・・(笑)。


■丸和運輸機関
決算精査記事 をUPしています。
やっぱり化け物企業ですね。株価はニュートラルと思っていましたが、
前場で高騰して後場で失望して結果、
相応の出尽くし売りによる下落ということになりました。
まぁこの辺りはもういいんですよ。


■ソーシャルワイヤー
決算精査記事 をUPしています。
評価が難しい決算です。
個人投資家向けの説明会や対面ミーティングもどこかでまた開催してもらいたいですね。
なおKPIも概ねこれまでのトレンドを大きく変えるものではありません。
社長コメントはポジティブさが戻ってきた感じはします(笑)。



5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。

20181102_資産残高推移表

まだまだ回復途上です。



6.雑記

こんなにお金が減っているものの、
我が家ではキッチン周りのリフォームを検討しています。
食器棚はやっぱり綾野とか、冷蔵庫もこの時期に年式型落ちをゲットして、と
楽しくセレクションをしています。
家族でどうしよう、ああしようというのって楽しいですよね。
無駄にカタログを集めて逆に混乱したりと。

株式相場は荒れても日常の生活は変わりません。
こういうバランスも大事にしながら今後も楽しく日々を送りたいと思います。

【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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■決算説明資料
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


前回の1Q決算ではややネガティブと評価しました。
その主因はやはり主業であるニュースワイヤー事業での配信数の伸び悩みが
財務データ上でも利益の抑制方向に滲んでいたことに加え、
インキュベーション事業の海外稼働席数の減少による踊り場シーンに、
やはり収支の影響を受けたように感じたことです。

決算に向けて日に日に株価は下がり、人々の期待どころか、
もはや失望が先に立つようでもある状況の中で、
今回の2Qでどうなるかと当然注意を払っていました。

社長の月次コメントでこれらの事業上の課題への対処についても、
とりわけニュースワイヤー事業の付加価値の再定義と称して言及があり、
一定の方向性が見出せたというコメントもあり、
底をついた事を確認出来るかと期待を寄せている部分もありました。

結論としては、やはり手放しで喜べる状況ではない印象ではあるものの、
定量的に利益率の向上傾向や今後の指針になる施策取り組みにも
足元できちんと取り組み始められたことが確認出来てよかったとは思います。
8月中旬位から手応えのある変化が事業運営の中で実感されているようですが、
リプロダクトしてそれが定着して巡行化するのはまだもう少し経過をみないと、
外部からみている感覚としては評価が出来ないというのが率直な所です。

ただ、社長以下、優秀な経営サイドが幹部合宿等の議論のプロセスを経て、
施策を展開していっていけることは、
その成果に過信は出来ませんが、課題感をより実感され手当てしていけていることに、
なんともいえない心強さを感じることは事実です。


色々な事を考えて、そしてまだ考えが収束しておらず、
発散している部分もあるわけですが、
決算としての進捗や状況についてみると想定通りです。
総合評価は「3」(想定通り)となります。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上-粗利推移
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q単)売上-粗利推移

累計期間では14.1%の増収、2Q単では14.4%増収です。
売上はほぼ14%程度の増収ということでしょう。
前期はもう少し伸長率が高かったことから、
伸長率だけみれば鈍化しているようにも思えます。
ただ、9月の社長コメントにもある通り、
付加価値再定義の議論により新サービスの展開も含めて、
一度立ち止まったということからもそういう面はあったのかと思います。
もちろん、これを言い訳にして鈍化もやむなしと思える方ばかりではないことは、
株価がそれを物語っているようにも思います。
私個人としては、足元の数値の追求より価値ある議論が出来たのであれば、
それは長期的にはよいことだと思っています。
もちろん、それを理由に数値がグダグダになっては論外なわけですが、
グダグダと一蹴するほど、酷くもないですからね。


3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q)会社開示資料(売上高)
(会社開示資料より抜粋) ※無断転載ですので、不都合あれば即刻削除します。

改めて長期推移をみると直近ではニュースワイヤー事業でオリパラ時のPR抑制による
外部要因との説明もありましたが、
それを外部要因のせいとして受け流さず、自社製品の付加価値の再定義をしようという活動へ
昇華させたことはよいタイミングであり、よいきっかけだったのかもしれません。
確かに前述の通り、これらを電卓なりエクセル眺めると伸長率は緩やかにマイルドになっていますが、
それを上向きにあげるべく、経営として単価上昇と裾野を広げる活動の双方を見据えています。
経営の方向性としてはこれでいいと感じます。


粗利率はちょうど50%と1Q比でも横ばいです。
同社の原価は有報の原価明細表によると約50%が地代家賃です。
次いで15%弱が原価償却費です。
減価償却費はのれん償却と合算で118百万円増ですが、
のれん償却は販管費計上のため、
実際ここが粗利率にどこまで影響があるかはわかりません。
一方で地代家賃は拠点増床や本社移転などで
多少なりとも増加していると思いますが、売上もついてきていて、
結果的に粗利率はこの50%水準を維持出来ているという恰好かと思います。



■販管費推移
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q単)販管費推移


販管費率は2Q累計で38.2%となり、前年同期比で+1.2%となっています。
額面でいえば約1億円ほど増えている感じですね(508百万円→599百万円)。
販管費も有報によると、約3割強の4億弱が人件費です。
そして今期は前期比で+16人となっており、また給与も改善傾向にあるはずですが、
この程度の増加しかないのが少し不思議です。
(粗利率にも変化がなく原価化というわけでもなさそうですしね・・・)

固定資産が15%増ということから、
仮に減価償却費も+15%として減価償却費1.5億程度で前期比+0.2億程度とすると
乱暴に見積もると、のれん償却は1億くらいになり、前期で0.1億計上のため、
増加額がほぼ先ほどの販管費増額値と一致します。

つまり、前期でAI効果等で人件費を要さない(想定よりリソースの追加投入をせず済んだ)ことで、
販管費率を7-8%程度抑制出来たわけですが、
それが逆回転しているわけではないことを皮算用したわけです(笑)。

販管費は確かに微増しているわけですが、
これはのれん償却の増加ということで、
FindModel社などの償却寄与であり、直ちに収益性に下押し要素になっている、
という認識ではないと判断しました。


■営業利益推移
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q単)営業利益推移


上記の粗利と販管費の動向から、営業利益率も1%程度の悪化となっています。


3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q)会社開示資料(営業利益)
(会社開示資料より抜粋) ※無断転載ですので、不都合あれば即刻削除します。


ニュースワイヤー事業のセグメント利益が129百万円に対して、
今期が119百万円ということで減益となっています。
短信文章上からはアットプレスは配信数は微増で単価横ばい、
クリッピングは案件横ばいで単価が上昇ということで、
あまり減益になるイメージがないのですが、私の理解度が低いのでしょうか。
のれん償却がこの部分に組み込まれているにしては額の規模感が合わないんですよね。

インキュベーション事業は増床などのタイミングで結構額も振れるのかもしれません。
一過性費用も地代家賃の増加という説明があります。
ニュースワイヤー事業の減益にも多少言及が欲しいですね、
私のような無知な者にもやさしく・・・(笑)。

全社費用は本社移転コストでしょうか。
それにしても会社の規模が大きくなってきているのか、
全社費用も大きくなってきていますね。

あとはその他に属している翻訳事業は売上は伸びていますが、
利益は減っています。損益分岐点を超えて、
安定的に増益になっていってくれるといいですが、
なかなか1桁百万円のまま低空飛行が続いていますね。
前期1Qに黒字化して以来、何かコスト構造を変えられない要因でもあるんでしょうか。
それとも、同サービス単品で儲けようとしているわけではなく、
付加サービスとしてバンドル化するツールとしての位置づけなんでしょうか。
でも専門翻訳や機械翻訳のツールが横展開されていくと、
あるいは実績を積んだ翻訳家が定着すると効率化も上がってくると思うのですけどね。。。



(2)今期予想について

3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q)会社開示資料(進捗)
(会社開示資料より抜粋) ※無断転載ですので、不都合あれば即刻削除します。

下期で積み上げが必要なハードルは以下です。

売上    : 1,523百万円
営業利益 :   215百万円(利益率14.1%)


前期の下期実績は以下です。

売上    : 1,436百万円
営業利益 :   174百万円(利益率12.1%)

というわけで、6.1%の増収、23.6%の増益となります。

進捗率からみると売上の過去2期の進捗率はそれぞれ以下です。
前期48.8%、前々期48.6%となり、今期の50.7%は
数値上はまぁいい進捗ということになります。

営業利益も同様にみてみると、
前期50.7%、前々期48.4%となり、今期の46.2%は
数値上はややビハインドという印象です。

ただ、記載もある通り、上期は1Qの停滞や一過性コストが先行したのは事実であり、
そのコスト分が身軽になることで積み上げはしやすい環境ではあります。
ただ、1Qの停滞やや現在進めている付加価値再定義の活動が
一筋縄ではいかない可能性もありますから、
単純に進捗加速を過信する事も出来ません。

当初計画時にはこの再定義や立ち止まっての下りの話は想定していなかったと思うので、
それを前提にした計画ということで、やはり利益面ではやや足りない、
一方で売上はきちんと確保出来ているという感覚なのかなという印象です。

ただ利益についても売上はかなり余裕がありそうです。
前期は4Qに売上が落ちていますが、
今期はオリパラはありませんので(笑)、
その分進捗も積み上がるものと思います。


皮算用をしてみると、売上は14%程度の増収は維持し、
4Qの事を考慮するともう少し上にいってもいいかなと感じます。
なにせ単価も上がっている傾向があるとのことですので、
それも楽観視すると更に上にいくかなと感じます。

それを踏まえると下期で1,600百万円~1,700百万円位かなと思います。

これに利益率を13%程度とみてかけると、
営業利益のレンジは208百万円~221百万円となります。


上期実績を加算して通期数値にしてみると以下となります。

売上    : 3,170百万円~3,270百万円 (中央値3,220百万円)
営業利益 :   393百万円~406百万円(中央値400百万円)


本当にどうしょうもない皮算用ですが、
まぁ業績予想は保守性を重んじて策定されているので、
大丈夫じゃないでしょうかね(いい加減)。



3.定性情報の確認


まず、事業モデルを図式化しています。
といっても正直なところ、ちょっとやっつけで作りました(笑)。
今後ブラッシュアップしたいと思います。

3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q)事業モデル


幹部合宿を経て、付加価値の再定義とリプロダクトも視野に
検討されていたものの一部が明らかになってきました。
単価を上げることと総量を増やすことの双方へ配慮をせねばなりませんが、
付加価値向上のために小粒のツールをバンドル化して商材を増やすだけでなく、
根本的に付加価値を見直して訴求することへの取り組みです。

拡散されることを突き詰めて、真のニーズを満たすためのメニューです。
当サービスをプレスリリースという枠組みから、
デジタルPR広告というものへ進化させるのですね。
一定のリリース機能を充足し、それを楽に出来ることをメインにしてきましたが、
今後はその成果をより出すための工夫に軸足を移すことで、
顧客の求めている真のニーズへ訴求するということです。
そして、現時点でこの高額プランへの急速なシフトが起こっているようですが、
大切なことはそれが本質的なバリューを提供出来ているかが大切です。
足元で受注単価も上がっているようで好調にみえますが、
持続させるためにはその満足度が高くないとすぐに頓挫してしまいます。
この辺りは単にある断面のユーザー構成が変わっていることや
単価が上がっているというだけでなく、
このプランを活用することで、具体的にどういう業態の顧客がどういう価値を
実感してもらう事に繋がったか、もう少し具体的にイメージできるといいかなと思います。

単価が高騰しているということは、それだけ期待感も大きくなっているので、
実は顧客の失望を買いやすいともいえます。導入期がいかに大切かは、
様々な業態でみられるわけですので、当サービスもそれを超えていけるよう、
応援したいところです。


次に順不同になりますが、海外インキュベーションについては課題を感じます。
海外も増床やタイにも新設をしてきているわけですが、
稼働席数が微減となっており、需要に変化が生じているのか、
同社サービスが競争環境あるいは品質面で劣るなどの事象がないのか、
少し気になっている所です。

タイへの進出などで稼働席数自体が増えているため、
稼働率が下がっているのはいいとして、それであれば稼働席数は徐々にでも
増加トレンドを示しているべきかと思いますが、
むしろ横ばいから減少に転じています。
海外では12月決算が多く、この時期に移転等の意思決定が重なることもあり、
実際に同社顧客にも離反が一部であって前4Qに一旦減ったという話も伺いました。
その後、回復傾向が緩慢かなと思います。
直近のKPIで10月月次でも鮮明な回復とはいえず、さてどうしようとしているのでしょうか。
国内は旺盛な需要に支えられ高需要であり、
また更なる高グレード化など方向性もはっきりしていてこちらは課題感は感じないのですけどね。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q)株価推移


株価は本当に下がりましたね。
元々投資家サイドの期待が大きかったところに
足元の業績にブレーキがかかっているようにみえているので、
水準訂正が継続している理解です。

私はPER20倍割れ位からの買い戻しを考えていたのですが、
奇しくも荒れた相場に乗じて一気に落ちてきてくれたので、
実際に買い戻しが実現しました。
なんだかんだで分売まで機会はないかなと思っていたのですが、
まさかその前に買い付けることになるとはといったところです。




(2)IR照会の状況

ちょっと現時点で質問事項がまだ整理出来ていないため、
改めて整理した上で必要に応じて照会したいと思います。

SBIのオンライン説明会や個別の対面説明会の機会がまたあるといいですね。
いずれにせよ、近く本日開催のアナリスト向け説明会の質疑の模様も
リリースが出ると思いますので、そちらも併せて確認していきたいと思います。


5.さいごに

業績は一時的に停滞したところに2Qで新たな方向性が出てきたものと思います。
それがまだどの程度次のエンジンとして起爆剤になるのか、
あるいはうまく機能するのにもう少し時間を要するのか、
このあたりはまだ確信めいた自信があるわけもなく、
ある程度経営者にお任せということになります。

社長は今年の冬には上場後、3年を経て、
中期計画の開示も検討しているようです。
(ぜひ、定量目標は努力目標でもいいのできちんとコミットしてもらいたいです)
まもなく本則市場への昇格も控えて、IR担当を始め皆さんお忙しくされていると思います。
しかし、次のステージに会社が大きくなるプロセスをまた応援したいと思っています。

頑張ってもらいたいですね。


(3)投資判断

決算自体は可もなく不可もなく、
強いて言えばとりあえず1Qを受けての懸念の最悪なシナリオは回避していて、
これからを見据えて不確実性は高いもののまた希望が持てる部分もあります。
一方で前に社長が仰っていたように、いわゆるニュースリリースだけではもう頭打ちであるのは、
危機感を持たれており実際それぞ示現しているわけなので、
代行者ではなくPR部門のコンサルティングのような付加価値の高い部分へシフトし、
より意義ある活動にしてもらいたいと思うわけです。
その点から株価を見てみると、PER20倍割れは決して安くありません。
特にCAGR15%程度であればもう少し待ってもいいのかもしれませんが、
私はこの水準で少し買付に動きました。
もちろんPF全体のバランスもみていかねばなりませんので、
多少の思い入れが介入したとしても、
決して根拠のない祈りやギャンブル気質で向き合わぬようにしながら、
楽しく応援をしていきたいと思います。


相変わらず精神論になりました。

【決算精査】 9090_丸和運輸機関(19年3月期_1Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

今後、決算説明資料の開示があるかと思いますが、
まずは短信を読みました。

アマゾン向けのビジネスは絶好調のようです。
拠点の拡充や傭車費や人件費の上昇などでコスト面では上昇傾向にある中で、
営業利益は前2Q比で+53%と1Qの時の伸長率+37%から更に伸長率が加速しています。

中身も何もアマゾン向け一本打法ではなく、
コープ等の各スーパーへの7PL低温物流やマツキヨ向けの医薬物流も
底堅く推移しています。
もちろん、アマゾンの伸長率からみると横ばい程度に霞んでしまいますが、
既存事業領域も着実に積み上げがみられます。

原油高ともいわれますが、原価明細から実は原油価格はそこまで原価に及ぼす影響は
高くないとみています。
むしろ開業支援など長期的な人材拡充のための支援のコスト(投資)も
今後も増えていくのではないかと思っており、一体どこまで突き進むんでしょうか。

数値の伸びが大きいですから、
その分が従業員へ過度な負荷だったり、
あるいはその場凌ぎの発想にならぬように、
引き続き安定的な成長を期待したいです。

なお、1Qの時に以下のように総合評価を下しました。
 「総合評価は堅調な足元の業績から、
 ややポジティブ「4」でもよかったのですが、
 もう1期様子を見てみたいとも思いますので、今回は想定通り「3」とします。」
さすがに2Qでもここまで好調さが持続している、むしろ伸びているとなると、
総合評価は「4」(ややポジティブ)ということになります。

但し、株価水準は高いですから、株価への反応は限定的で、
ニュートラルな反応ではないでしょうか。

むしろ、そろそろ分割が意識されてくるところだとも思います。
私個人としては特段どちらでもいいのですが、流動性が高まることはよいことですからね。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上-粗利推移
9090_丸和運輸機関(19年3月期_2Q単計)売上-粗利推移

1Qでも粗利率ガ11%台と高水準でしたが、
2Qでも10%台を維持しており高い水準となっています。
この2Qは北海道の地震を含めた各地の災害や異常気象の影響も多少あって、
コストも要したのではとも思っていたのですが、まぁよくもここまで順調ですねと思います。


■販管費推移
9090_丸和運輸機関(19年3月期_2Q単計)販管費推移


1Qでは新卒採用もあったせいか、10億を超えていましたが、
8億半ばまで低減しています。といっても高水準ではありますけどね。
まぁアマゾン拠点等へ投資が走り続けていますから仕方ありません。



■営業利益推移
9090_丸和運輸機関(19年3月期_2Q単計)営業利益推移

営業利益率は1Qと同様6.4%となっています。
繁忙期の3Qで前3Q時の営業利益率が7.5%ですから、
今年の繁忙期が楽しみです。



(2)今期予想について

今期予想は楽観的と四季報などでも過大感と
ディスられていますが、上期着地は上振れですからね。

皮算用は割愛します。



3.定性情報の確認


事業モデルを図解化しています。

9090_丸和運輸機関(19年3月期_2Q)事業モデル



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

9090_丸和運輸機関(19年3月期_2Q)株価推移



株価は高いですよね。
気持ち的にもっともっと応援したくて株を買いたいのですが、
私の投資判断の基準からいくとどうしても躊躇してしまいます。


(2)IR照会の状況


今回も不要と判断しました。
決算説明資料も含めてまた点検して必要があれば照会したいと思います。


5.さいごに

本当に凄い会社ですね。
ただただその一言しか出て来ません。
私としては、引き続き、同社を応援していきたいと思います。

なお、決算説明資料開示後に、改めて記載すべきことがあれば当記事に追記します。
個人投資家向けの説明会なども開催してくれるといいのですけどね・・・。

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