投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

アイドママーケティングコミュニケーションの株主総会に行きました。
聞き間違いや、私の主観によるメモとなりますが、
記事にUPしておきます。

※あくまで個人的な見解も含んでおりますので、
ご参考程度としてお読み下さいませ。

※当記事が会社からの指摘も含めて何かしらの不都合が示された場合は、
即座に公開を取りやめます。



20180627_soukai_1.jpg 20180627_soukai_2.jpg



■過去の株主総会
今回が初参加です。
従って、過去の総会のレポート記事はございません。

■当日の流れ
10:00 社長挨拶で開会
10:01 議決権数確認
10:02 監査報告
10:05 報告事項・対処すべき課題(動画ナレーション)
10:14 議案上程
10:18 決議
10:35 議案決議
10:39 取締役の紹介
10:40 閉会

■議決権行使の状況
 株主数    : 927人/2759人(33.6%)
 議決権個数 : 117,070個/135,190個(86.6%)
 ※数値の聞き取り苦手でメモ間違ってるかも。


■前置き
同社は富山地盤の会社ということで、
株主総会も富山開催です。
これまでも足を運びたいと思っていたのですが、
ようやく実現しました。
私は株式投資をするにあたっては、
やはり会社の姿を身近に感じていたいですし、
経営者や社員の方の雰囲気なども知りたかったわけです。
こうやって足を運ぶことそのものが
必ずしも株式投資の『結果』に活かされるものではないですし、
会社へ陶酔してしまうことによる副作用のようなこともありうるわけですが、
自分が楽しむという観点だったり、私が大事にしている
納得感を深めるという意味で、貴重な機会になった
と思います。

それで、道中の旅要素はここに書くのはちょっと遠慮して、
別の記事にAppendixとして上げたいと思います。
(いや、ニーズはないとわかっているんですけどね(笑))。


■全体通しての所感

よく言えば、律儀で真面目な会社。
悪く言えば、やや機械的で型通り
まぁ従来の印象とそんなに大差ない感覚でした。
特に社員さんの対応などをみて、そのように感じました。
特に何があったわけでもなく感覚的なものです。
社長はやはり業界に関する自信のようなものがあるように思いましたが、
それは内に秘めたる熱い想いといった印象を受けました。
他の役員の方は発言の機会がなく、
表情や所作を見ても特徴が薄く、あまり所感がありません。
これが逆に少し残念な気もするんですよね。
ごく限られた時間での相対でしたので仕方ない部分もあるのですけどね。

ビジネス上は顧客に寄り添う既存対応の中での深掘りと、
新たな顧客開拓、同一顧客内でのエリア展開など順調に成長をしています。
小売業、とりわけスーパーはドラックストアやコンビニといった業態との
競争環境の激化がありますから、
より高度な販促が求められるわけです。
これはスーパーに限らず業態が被ってきているドラックストアにもいえることです。
日常のルーチンとしてのニーズは豊富にありますが、
データ活用を含めた高度化への対応はより今後も求められていくと思います。
というわけで、ビジネス環境は良好なのかなと改めて感じました。

また社長自身が述べられていましたが、
業績面で急伸するようなものではなく、着実にというような発言もありました。
成長意欲に貪欲さが乏しいのではないかと
受けとめる方もおられるかもしれませんが、
ここでも堅実さが滲んでおり私は好感も持ちました。

いつもお世話になっておりIR担当の方とも閉会後、ご挨拶出来ました。
こちらも規律正しい対応を頂けて、しっかりしている感が伝わってきました。
ノリでいうと、がちがちの金融関係のような真面目さが全面に出てました。
今後はもう少しフランクにというと語弊がありますが、
肩の力をもう少し抜いてより信頼関係を深めていけるといいなと思いました。



■総会の流れ

会場にはいつも通り9時過ぎに着き、
そこそこ早い到着だと思ってましたが、
既に到着されている方もそれなりにおりました。

受付でお土産を頂けたのですが、
総会会場とは別に株主控室なるものがあり、
そこで会場のホテルの方が飲み物をサーブしてくれます。

受付周辺には相当の数の社員さんが案内に立たれており、
私がトイレに行こうとおもむろに席を立つと、
直ぐに察してご案内にきてくれます。
夢の国のディズニーのホスピタリティーも驚きですが、
逆に恐縮してしまいますね。

シャンデリアが美しい総会会場に移り、
今日の質問事項など頭の整理をしていると
会場の100席余りのうちの半数超位の席が埋まってきました。

役員の方も入場され席に着席されます。
全員男性ですね。少しばかり威圧感もあります。
まぁ女性がいればいいってもんでもないんですけどね。

社長が議長席で開会宣言をして、
監査報告、ナレーター付き動画と粛々と進んでいきます。
動画もそんなに長くなくて、コンパクトに纏まっています。

そして早々に質疑の時間です。
これは事前に準備をしておかないと、「えっ!?もう」となりますね。

質問も少なくて、それなりに参加者がおられる中で、
やや寂しい印象も持ちました。
それから背広族の方々もそれなりにいらっしゃいました。
こちらは仕事で足を運ばざる得なくて来ているといった感じでしょうかね。


■株主からの質問

【Q】
新たなテクノロジーの意欲として、定款にも事業投資も追加されており、
SBIファンドを通してチャレンジングなことに取り組もうとされている。
これは社長が構想されている新たな仕組みを実現する
何か夢のようなものがあってのことと期待している所だが、
どのベンチャー投資へのチャレンジの中で
今後どのように取り組まれていきたいか教えて欲しい。

【A】
当社の扱う販促活動においては、テクノロジーの進化が益々早くなっている。
マーケティングでAIを駆使して、顧客の企画段階で、
その施策がどの程度の効果が期待できるかをシミュレーションする仕組みを
更に深化させようと、現在、システム作りの途中という段階にある。
こういったより高度なニーズを満たそうとしたときに、
当社の内部シーズだけでは対応できない部分が出てくると課題に捉えている。
そういう中で、今後MAを含めた外部シーズをスピード感を持って買収するという
選択肢も当然ながら有効であると考えている。
とりわけ、アプリの開発においてはまた特別なスキルが必要な側面もある。
このスキルというのは現状の当社制作スタッフの範疇では対応が難しいのが
現状である。当然自社のスキルとして死に物狂いで学ぶ必要もあるわけだが、
近い将来に有望な技術を買うというMAも検討して参りたい。


【Q】
成長基軸を保ち顧客の深掘り、あるいは新規の開拓といった際には
それを牽引する人材が必要である。人材の採用や育成について、
タイトな環境で採用をどう取り組むのか、
またその後の育成においてどのように工夫されていくのか教えて欲しい。

【A】
優秀な人材はまだまだ必要な状況であると認識している。
専属の採用部門を設け、新卒・中途を問わずに対応している。
今後、更なる優秀な人材を獲得できるように頑張っていく。
人材育成については、仲間意識を大切にし、
友情あるいは厳しい愛情も含めて醸成していっているところ。
社内の勉強会を開催したりと実務的に対処を取っており、
育成にも注力をしているつもりである。


【Q】
(要望事項)
IR活動全般において、は東証1部に昇格もし、より首都圏を含めた
株主も増えていることと思う。今後より当社価値の向上のためにも、
首都圏などで個人投資家向けのIR活動をより積極的に行って頂くよう、
検討をしてもらいたい。

【A】
機関投資家を回ったり、決算説明会などへの対応はしているものの
指摘の通り、東京ではまだ個人投資家向けのIRは出来ていない。
今後そういったことへも対処を検討していきたい。
東京だけでなく主要顧客のバローの地盤ひとつでもある名古屋なども
検討していきたい。


【Q】
BSをみると現預金がだいぶ積み上がっている。
財務状況がよいともいえるが、当社事業においてここまでの
現預金が必要かという思いもある。
現状を踏まえて現預金をどう扱っていくのかの考えについて教えて欲しい。

【A】
当社は創業39期ということで、今でこそ、東証1部企業となった。
毎年利益を積み上げて現預金を積み上げている途中であるわけだが、
そこに至るまでの創業期を思い返すと、大変苦労もしてきた。
若い頃の悲惨な頃も思い返されると、
どうしても手元の資金を幾分保守的に、慎重さをもっているのは確かである。
とは言いながらも、前の回答でも申し上げた通り、
変化に富んだ現状において、MAを含めた新たな投資を行っていく必要もあり、
ご理解を頂きたい。
なお、本業に関わらないような投資については、より慎重さをもっていきたい。


【Q】
当社100%子会社の大連の会社は連結に含まれていない。
なぜ連結していないのか、
また当該会社はどのような事業を行っている会社なのか教えて欲しい。

【A】
大連の子会社は当社の制作業務の下請け業務を担ってもらっている。
現地では中国の方に働いてもらっており、
専用回線を結び、広告の写真などの加工修正などの
ルーチンワークを中心とした業務を任せている。
日本語が堪能ではないスタッフでもデータを送り、
すぐに加工編集をすぐに対応してもらえるので助かっている。
連結にしていない理由は、当社決算においても軽微な影響であり、
監査法人にも見解を頂き非連結としている。


【Q】
株価について足元で高値更新している。
株価について、社長はどの位が妥当だと捉えられているか。
あるいは株価上昇への対策があれば教えて欲しい。

【A】
株価については、私も毎日気になってはいて、
株価が騰がれば嬉しい。
ただ、当社の受注産業ベースの事業では、
ITの最先端を駆使するような倍々になっていくような性質ではない。
このような観点から見れば、マーケットからきちんと評価をして頂いていると
認識をしているところ。
ただ、我々も単なる受注産業のみでやっていこうとは考えておらず、
メーカーさんを巻き込んだマーケティング等のサービスに渡る部分へも
進出をしてより多様な収益モデルを模索する中で、
今の株価に満足することなく、より価値のある会社を創っていきたいと思っている。


【Q】
CASHBACKアプリについては、メーカー側を巻き込んだアプローチは興味深い一方で、
商材が少なかったり、手続きが煩雑であったり課題も抱えている様に感じる。
会社として現状をどのように捉えて、今後どうしていくつもりか教えて欲しい。

【A】
キャッシュバックのような仕組みは現状3社実施しているが、
どの会社も苦戦をしている。
メーカーのニーズをそもそも読み違えているという面があるのではないかと、
日々の営業報告などから課題を認識しているところである。
このため、B2Cを基軸に一般消費へ広く間口を広げて作り込んできたものの、
もう少し、メーカーサイドの立場に立ったアプリに改造を図っている最中である。
いずれにせよ、今のままであれば大きな成長は望めないというのが、
我々経営陣の統一見解である。
メーカーさんの本当にニーズがあるところを目指して研究開発を進めて、
バージョンアップを図っていきたい。


【Q】
バローHDの月次で開示されているスーパーは、
厳しい競争下で苦戦をしているようにもみえる。
こういう環境にあるからこそ、
当社の販促が求められるという面もあろうかと思いますが、
一方で現状の販促のやり方や効果について、
顧客と課題と認識されていることもあるのではないかと思います。
販促活動の効果をどのように発揮していくのか。

【A】
バローグループはスーパーだけでなく、ドラックストアやホームセンターなど
多角化展開をされている中で、スーパーは確かに苦戦しているが、
一方で食品を含めて扱うドラックストアが成長ドライバになっている。
よく見ると、そもそもグループ内でスーパーの顧客をドラックストアが取るという、
自社競合の様相にもなっている。
スーパー単体では悪戦苦闘というのが実情であるものの、
ドラックストアを含めた新たな収益モデルの対応をバローグループとして
進められており、大事なことは当社はそれを下支えすることに専念することである。
如何に消費者へわかりやすく訴求するかが問われるし、
単にセールでチラシをばら撒くだけではなダメで、
どの商品がどの位の価格で指示されるのかをデータ分析して提供し、
それを元に新たなプロモーションへ活かすという裏方のお手伝いは今後も続く。
加えて、SNSなどデジタル販促も注目されつつあり、
当社としてそのような新たな手法にも徐々にチャレンジを進めているところである。


■最後に

社長は小売における販促という領域、
あるいはその先にあるメーカーを巻き込んだ
マーケティングといったところには並々ならぬ熱い想いがあるように感じます。
ただ、答弁の時の様子などから、雰囲気としてだけでしか伺えず、
本音を言えばお話としてもっとアウトプットして頂きたかったのです。
これが内なる熱い想いという表現になりました。
社長さんのキャラクターとして恥ずかしがり屋なのか、
あるいは口下手なのか、あるいはドライな方なのか、
まだよくわかりませんけどね・・・。

それから、全ての答弁を社長自身がなされていましたが、
他の取締役の方のお話もぜひ聞いてみたかったです。

今回は少し正面突破の真面目な質問をしたのですが、
もう少しアイスブレークとかしてみたらよかったかもしれません。
なんか少し柔らかい雰囲気になってから、
本音とか実情をもっと感情的な中で聞いてみたいなと思いました。


実はこの後、アイドマ本社に遊びに行くのですが、
そこで某役員の方と出くわし言葉を交わすのですが、
その辺の事後談も含めて、
またAppendixの旅行編ででも触れたいと思います。


1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +5.7% となりました。
前週比は ▲0.2% で推移しました。

20180629_パフォーマンス推移表


はい、横ばい。もうずっとですね。



2.全体所感

日経平均など大型株も膠着状態ですが、
新興市場に危機感が出ているようですね。
個人的な感覚ではあまり相場が
崩れている感触がないのですが、どうなんでしょうね。

この後、株主総会レポートなどを順次上げるので、
記載は割愛します。


3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20180629_ポートフォリオ内訳


2年越しで買い戻しをしているHameeを
とりあえず準主力手前まで買付をしています。
それにしても同社の株価はだいぶ弱いですね。
まだまだ底なし沼のように思えてなりません。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20180629_保有銘柄一覧(週間騰落)

前述の通り、Hameeが週間で10%下がっています。
まぁ今までが高かっただけという話もありますけどねー。
来月は総会もありますが、残念ながら私は権利持っていないので、
どなたかのレポートを期待する他力本願であります(笑)。

アイドマMCは一旦なんなんでしょうか。
出来高も伴って高騰が続いていますが、
そんなに買われる理由がわかりません。
まぁそのうちいい所に落ち着くのでしょうけどね。


保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20180629_保有銘柄一覧(指標)


アイドマMCってちょっと前までだいぶ目標までの上値余地があったのですが、
気が付くとだいぶ縮小しているのですね。
客観的にみると現金がやや薄くなっているので、
これ以上にいくようであれば、不本意ですけど、少し調整してもいいかもなと。

日本管理センターとかだいぶ弱くて目標上値が2倍を超えてきています。
ただ、マクロで環境が変わっている可能性が高いため、
少し慎重さをもってみているところです。


4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、コメントを残しています。
(ちょっと今回は総会レポートも控えており手抜きです)

■アイドマMC
株主総会に出席しました。
別途、レポート記事をUPします。 → UPしました。


■ルネサンス
企業向けの質の高い睡眠を促して生産性をあげるサービスがリリースされています。
「スリープタフネスセミナー」なるものらしいです。
こういう小粒でも色々チャレンジするというのはIRからもその姿勢を感じており、
整合が取れた内容だと思います。
中身はまた今度見てみたいと思います。


■日本管理センター
みずほ信託銀行から大量保有がリリースされています。
このタイミングで買い増しですか~。
確かに株価は下がっていますけど、
マクロ環境の変化でやや短中期的な業績面で懸念があるのは事実です。


■トーカイ
株主総会に出席しました。
別途、レポート記事をUPします。 → UPしました。


なお、総会後の取締役会で専務の臼井さんが、
代表権を持つ件のリリースが出ています。
小野木社長との2代表制ですね。
臼井さんは総会でお目にかかり、非常に物腰し柔らかい方で、
わざわざ総会後に、当方のところへご挨拶に来てくださり、
印象に残っていました。
質問の答弁も非常に自信をもって力強いものでしたし、
今後のご活躍を楽しみにしていたいと思います。


■ソーシャルワイヤー
月次の社長コメントですね。 こちら
1Qの慌ただしさは確かに色々輻輳していましたね。
本社移転とかも重なると、地味に大変だったのではないかなと思います。
そんな中、大きなトラブルもなく遂行出来たというのはよかったですね。
まだ会社の規模もそこまで過大ではないですから、
なんとか勢いでいける部分もあろうかと思いますが、
とはいえ、事前の緻密な準備に追われた管理部門の方々には感謝ですね。

決算前ということで、当然ながら定量面の言及は意識的に避けられていますが、
まぁ普通に考えれば相応にコスト先行になるのではないかと思っています。
(あくまで私見なので、空けてみたら爆益で赤恥かもしれませんけどね(笑))
引っ越しも固定資産は償却されるとはいえ、
消耗品などそれなりに出費もしたと思いますし、
何より、稼働面の制約で労働時間も多めになったのではないかと。
つまり慌ただしい=労務費増=コスト先行というようなイメージです。
ただ、だからって同社の成長シナリオ云々に何ら影響はありません。
むしろ、社長も2Q以降で活動指針などターゲットも明確になることで、
いよいよこれからと期待が高まる所だと思います。
1Qでコスト先行、株価暴落とかならないかな(不謹慎ですみません)。

インフルエンサーの件は親和性は高いと思ってはいましたが、
社長が自ら業務に関わってみたってのも驚きではありますが、
想像以上の手応えがあったようでこれは期待が持てますね。

そして法人営業の強化はまた可能性が拡がりそうですね。
顧客が大手企業などとなると、法人営業に向き合わないとならないというのは、
そうでしょうね。採用や育成といったところでも新しい領域なので、
どうやって採用や育成をやっていくのかには興味があります。

社長は経験豊富なので、当然営業だってバリバリやるでしょうけど、
やはり現場の社員を育てないとならないところで、
新たな人材タイプとしてどう対処するかなと注目しています。
しかしこの体制強化のための採用コストとかは、
業績予想と比して軽微という事で大丈夫なんでしょうかね。。。




5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。

20180629_資産残高推移表



特にコメントはありません。



6.雑記

このあと、アイドマMCとトーカイの株主総会レポートをUPします。
また今回は月末でもあり、月末の記事も控えています。
そして私は出席出来ませんでしたが、
丸和運輸機関、ルネサンス、東鉄工業の総会の様子についても、
別途記事に出来たらしたいと思います。


シュッピンの株主総会に行きました。
聞き間違いや、私の主観によるメモとなりますが、
記事にUPしておきます。

※あくまで個人的な見解も含んでおりますので、
ご参考程度としてお読み下さいませ。

※当記事が会社からの指摘も含めて何かしらの不都合が示された場合は、
即座に公開を取りやめます。



20180626_soukai.jpg




■参考
昨年の株主総会のレポートは こちら
一昨年の株主総会のレポートは こちら


■当日の流れ
10:00 社長挨拶で開会
10:02 議決権数確認
10:04 監査報告
10:22 議案上程・議案内容説明
10:26 質疑応答
10:59 決議
11:02 社長の締めの挨拶
11:10 第二部 事業説明会・質疑応答
12:05 第二部 終了

■議決権行使の状況
 株主数    : 1524人/5320人(28.6%)
 議決権個数 : 194,851個/239,371個(81.4%)
 ※数値の聞き取り苦手でメモ間違ってるかも。


■前置き
昨年の反省を生かし、
今年は9時前に着くことは遠慮したのですが、
それでも9時10分くらいに着いてしまいました。
よく見たら、昨年記載がなかった受付開始時間が9:30と明記されています。
明記されているのに早く押しかけてしまいました、すみません、
と思いながらウロウロしていると、
鈴木会長や小野社長や辻本CFOともお会いすることが出来て、
開会前にご挨拶をさせて頂きました。
皆さんお元気そうで、そりゃ会社もいい方向なはずだなと思いながら、
椅子に座って、あぁ株価暴落している~と傍観しておりました(笑)。

今年のお土産は福岡の和菓子 鈴懸の菓子折りでした。
今年もセンスのよいお菓子ですね。こちらを頂いて、
いつものエクセルシオールのコーヒーサーバと
ペットボトル飲料とがありそれを頂きながら開会を待ちます。

そういえば、少し会場に早く着いたのですが、
金融関連の方々色々とご挨拶に来られたりしているようで、
なんか大人な世界もあるんだなと思いました。
だいぶファンド組み入れも進んだようですしね。

定刻になりいよいよ開会です。



■全体通しての所感

全体を通して、やはり時計や筆記用具、自転車と商材はありますが、
やはりカメラが主軸なのだなというのは、
定量的なポートフォリオ以上に鮮明に印象に残りました。
マーケティング施策が段階的に進化しており、
その取り組みは主にITを駆使したもので、
ようやく色々なアプローチの手法が具現化しています。

そしてやはり商品へのあくなき拘りが一貫している所も
強く印象に残りました。
結局の所、シンプルにいえば、
価値ある商品が豊富に在庫していて、
お客様のために真面目に積み重ねることが、
何においても重要だという意識を強く感じます。

知名度を上げるためにも販促を工夫するとかではなく、
あくまで価値ある商品を豊富に持っていることが、
巡り巡って知名度向上に繋がるということです。
もちろん、ビジネス上で数値を作っていくためにも、
価値ある商品を集められることは生命線です。
数値を作っていくためにも、
今後の成長の糧になっていく知名度向上においても、
あるいは人材を集めてくるにしても、
ニッチな心に響く価値ある商材こそが大事なのだということですね。

ITの活用はここ数年ようやく遅れていたCRMも追い上げてきておりますが、
なんというかうまく先手を打って華麗にやっていくという会社ではなく、
やはり地道に着実に真面目にやっている会社なのだなと改めて思いました。
うまくIT活用のツールを使いつつ、人間が介して価値を担保するんだという姿勢は
すごく好感を持ちました。

それから、出席している個人株主が増えた気がします。
昨年の記事を読むと30人にも満たないという目検でしたが、
今年は50人は超えてます。概ね昨年比で倍ではないでしょうか。
これがたまたまなのかわかりませんが、
そういえば、質問の質も昨年より総じて高かった気がします。


全体としては、高い伸長率を続けていますが、
とはいえ、今期は倉庫増設や新卒を含めた人材手当てもあり、
成長率は前期程の急伸はありませんが、それでもこういう真面目な会社が、
今後もシンプルな戦略で成長していけるんだろうなという感覚を改めて実感しました。


■議事の概要

総会では、事業報告から対処すべきリスクまで全てが、
ナレーション動画ですので、社長は質疑以外は全て進行役です。

ナレーションはまぁ前期は粗利率を確保しながら、
販管費率を重視しながら結果、大きな伸長をしたということを、
定性面、定量面で説明があります。特段新しいネタはありません。
パワポの資料でも熟読しておけば、特に違和感なく聞けますね。

このナレーションですが、個人的にはまぁそうだよね、
と聞き流してしまうということもありますし、
せめて対処すべきリスクくらいは、
社長自身から説明があった方がいいかなと思いました。
やはり全てがナレーションだと確かに個人に対してわかりやすいというのは、
その通りなのですけどね。
私は出来るだけ、生の声で聴きたいなと思うわけです。
まぁそこは第二部でプレゼンがあるので、ここではわかりやすさ重視という意味では、
仕方ないのかなとも思いますけどね。

第二部ではかなり細かくマーケティングシステムの狙いなどの説明がありました。
こちらは面白いですね。
商品毎にここに傷があるより、ここに傷があった方がまだユーザーには受け入れやすいはず、
とかいいながら、同じランクでもよりお薦めを表示することで、
ユーザーフレンドリーになる仕組みを設けているようです。
同じ商品で同じランクが多数あると確かに悩んでしまうし、
また今度でいいか、ってなりますからね。
このあたりのユーザーの心理もうまく捕捉しようとする施策は、
この施策の是非云々より、そういう気持ちに寄り添って
対処しているんだということに嬉しさを感じました。
従業員自身がその商材が好きな人が対応している強みでもありますね。

他にもセールの効果的な投下をより意識するための工夫なんて話も、
なかなか心理面も含めてうまく対処しているなと感じました。
これまでのように価格を落とすのではなく、
クーポンで値引きを反映させるような工夫です。
一度表示価格を落としてしまうリスクなんてことなんでしょうね。
というか、こういうことならもっと前から出来たはずですが、
こういったところもまたこの会社らしいなと思います(笑)。

ただ、第二部の時間が少なくて
中計の数値面などいくつか割愛されてしまったのは少し残念でした。
私の中では中計の説明はメインデッシュなので、
もう株主総会シャンシャンでとっとと終わらせて、こちらを充実して欲し・・(自粛)。


レビュコミの箇所の説明でも、
レビューをただ書いてもらえばいいわけではなく、
価値あるレビューを掲載出来るようにしているようです。
レビューが多いより、本当に購入を検討している人が、
参考になるレビューを掲載出来るような施策を遂行しています。
こういうあたりも本質をきちんと見据えて対応されていると感じます。

eBayの事例でもとにかく信頼を獲得するために、
初期不良がないように、徹底してチェックをしたり、
梱包などにも配慮しているようで、結果、eBayのストア評価も大変良いようです。
こういう配慮で高額品でも取引基盤として知名度をもっていけるように、
地道な努力を海外展開においてもその素地を築いていこうとしているように
感じました。

それから商品をより細かく見てもらえるように
動画化を進めているようです。
かなり力を入れているようで、プレゼン中に実際の動画を流していました。
商品こそが我々の宣伝だということで、
この動画をyoutubeにもUPしているようです。
となるとyoutubeからの流入もあるようですし、
確かにそれが宣伝というのはあながち間違ってないのかもしれません。

他にもいろいろ書きたいことがあるのですが、
とりあえず明日も総会行脚なので、この辺りにしておきます。

全般とてもポジティブで応援したくなる内容です。
(もちろん保有しているので贔屓目になっていますけどね)

細かい所では、他の役員の方ももう少し
発言の機会があればいいなとかも思うわけですけど、
質問にも出てきた社外取締役の件も含めてより多角的で
多くの役員の方と活発な意見交換が出来る機会があるといいなと思います。




■株主からの質問

【Q】
鈴木会長が代表権が外れ、小野社長1代表制になることとなるが、
鈴木会社は今後、どのようなスタンス・マインドで監督機能を備えつつ、
取締役として益々の活躍をされようとしているのか。ご自身の考えが知りたい。

【A】
小野社長と二人三脚で代表権を持って対応してきた。
その理由については、現状会社がよい方向に進んでおり、
もう自分自身が代表権を持っていなくても大丈夫なのではと感じてきた。
そのプロセスとして、この2年、社長としての小野さんの手腕を横目で確認をしてきた。
経営においては、事業への対応はもちろん、
社員への還元、株主への還元、IRの充実も含めて立派に勤めてきたと思う。
制度としても執行役員制度を創設し若い世代が活躍出来るような雰囲気を醸成し、
スピード感を持った意思決定も可能となっている。
取締役の報酬委員会も立ち上げ、小野社長を議長として、自分自身の給料も含めて
決断することをしている。これは一番難しいことであるが、
フェアに判断する様も見て、自信をもって任せられると確信をしたところ。
自分は立場をまた変えて会社を見守っていきながら
引き続き、取締役として頑張っていきたいので、理解を頂きたい。


【Q】
小野社長は1代表制となることで、益々のリーダシップを発揮されていくことを
期待しているが、その豊富についてのお気持ちを聞かせて欲しい。

【A】
鈴木会長と15年来一緒に仕事をしてきた。
安心安全に価値あるものをネットで買えるというビジネスモデルが、
本当に通用するのか不安もあったが、鈴木会長の先見性にも共感を持ちながら
一緒に頑張ってきたという自負もある。
今後、自分が実現すべきこととして、やはりネットに特化、多店舗化せず、
価値あるものをネットを使ってどう小売に活かしていくかを真剣に考える中で、
ビジネスを創っていきたい。
当社はテクノロジーそのものはもっていないが、
テクノロジーを活かしていけるフィールドで、
従業員も好んでやまない商材を価値ある形でネットでお客様に届けていくという所を
今後も特化していきたい。これまでも鈴木会長の背中を見ながら将来を想像しながら、
常に先を見据えた展開を勉強してきたので、今後もその努力を続けて
会社の成長を持続させていきたい。


【Q】
社外取締役が現状ではリーガル対応として弁護士の方1名となっている。
当社の事業環境として、海外進出やマーケティングにおけるIT活用など、
グローバルあるいはITの変化に富んだ世界で勝負をしていくことになるが、
こういった分野に長けた社外取締役を招聘する等の議論はないのか。
(コーポレートガバナンスコードでも2名以上の配置が推奨されている)

【A】
社外取締役は弁護士1名ということで、コーポレートガバナンスコード上、
最低限あと1名は設置すべきだと課題だと経営陣でも議論している。
どういった方が適任か模索する中で、
結果的に当総会にそれを提案出来ないことは忸怩たる思いである。
ダイバシティ―の兼ね合いで長けた方や、
指摘のあった事業活動に資する有識者の方など模索する中で、
株主にとってリスクを抑える意味でも早期に設置を提案できるようにしたい。
今回は当付議事項にてご理解頂きたい。


【Q】
安定した成長を評価しているが、カメラ事業の拡大に対して、
時計事業やそれに続く筆記用具、自転車と各商材がカメラのように
大きな伸長を見せてこないのは、マーケットの問題なのか、社員(体制)が足りないのか、
どういったところに原因があると考えているか。

【A】
カメラのマーケットは2000億に対して、時計はスイスの並行輸入も含めると7000億の規模があり、
時計の方が規模自体は大きい。事業モデルとしてカメラでの成功体験を時計など他の商材に
横展開するようなことをシステム対応も含めて意識して取り組んでいる。
先取交換やワンプライス買取などのスキームもその展開を意識している。
時計も価値あるものを如何に集めるかが大事で、財務などの状況も踏まえて対応していきたい。
筆記具や自転車はそもそもマーケット規模が少ない。
ただ、これが好きな社員もおり、社内のコミュニケーションツールとして、
有益な機能を果たしている部分もある。
なお、時計は規模が大きいもののカメラと比べると流通量が少ないという点もあり、
カメラのようにいかない面もある。
ただ時計はそもそも当社のシェア伸長余地はカメラより遥かに大きいので、期待して頂きたい。


【Q】
新たな事業分野(商材)について何か考えているか。どういう方向感かだけでも
何か検討していることがあれば教えて欲しい。

【A】
新品と中古を両方扱えることは、
買い替え需要をうまく取り込めるという点で強みになっている。
ここにリユースでも価値があるというような商材があれば
チャンスはあると思っている。
MAか0から始めるかはあれど様々な機会があるし、
詳細は控えるが様々な提案があることは事実。
また、写真共有サイト(エビフォト)を立ち上げ、
メディア的な収益モデルを確立出来るようなことも今後も模索していきたい。


【Q】
国内マーケットは限りがあるとも思うので、
海外展開の動向や今後どの程度売上を伸ばせていけると考えているか。
海外展開の中でeBayについての進捗は具体的にどうか。

【A】
新品で当社は100億でマーケットシェアが2000億なので、まだ余地がある。
中計としては500億までは既存ビジネスでいけると思っている。
その先は更に大きな課題があると思っており、
商材の拡張や小売以外の事業も含めた展開を検討していく必要がある。
またその先を見据える一貫でグローバルで通じる種を早く蒔いている。
なるべく早めに試そうとeBayに出店をした。
(為替影響等も踏まえていけるかいけないかヨミたい)
eBay単体の数値は開示していないので控えるが、
大事なことは商材が高額品であるため、よりきめ細かいサービスを心掛け、
まずは安心安全の意識情勢を心掛けている。
なので、eBayを見る機会があれば、ユーザーの口コミをぜひみてもらいたい。
現状では大変高い評価を頂けている。
当社はお客様からの評価を何より大事にしながら、
その安心感をきちんと情勢した上で進出を図っていきたい。


【Q】
当社の知名度を向上させる施策としてどのようなことを

【A】
販管費を如何に効率的に投下するかということを常に意識している。
この中で広告宣伝費を投下することは消極的である。
知名度を上げるためには、何より価値ある商材を豊富に持つことが
結果的に一番の近道だと認識している。
CMなどマスの広告をすると、逆に魅力的でない商品を
大量に仕入れなくてはならなくなってしまうなどの弊害もある。
当社の強みとして、価値ある在庫をどれだけ持っているか、
それがお店の価値も上がるし、それがあれば玄人の人からの
知名度が上がり、効果的であると考えている。


【Q】
店舗の場所はどこにある?

【A】
わかりづらくて申し訳ない。
ホームページ上の右上に表記している。


【Q】
株価の分割をしているが、その効果はあるのか。
またその後、株価が低迷しているがどのように考えているか。

【A】
個人株主が増えて感謝している。
個人の方に買いやすい1000円台というものを意識している。
株価は市場が決めるのでコメントは控える。


**** 以下は第二部での質疑応答 ****


【Q】
商品のランクとして良上品と良品との区分けが曖昧だと感じる。
この2つの区分けを明確化するとよりよくなると思う。
コメントとして受け止めて欲しい。

【A】
動画や写真を充実させることで対処はしていきたいが、
参考になる意見感謝する。
お客様に届いた時に、期待を下回るということは
一番よくないので、ランクの付け方も含めて、
お客様にどう把握してもらうかについて営業責任者と共に
知恵を絞っていきたい。


【Q】
中計について従業員数の計画が今後伸長していく計画である。
一方でITで効率化していく部分もありながら、
人をここまで採用するわけだが、
どのような活用のされ方を考えているのか。
また、そもそも採用が難しい中で人材確保できるのか。

【A】
前期に10人程計画減で推移した。
そのため、前期の販管費が計画より抑えられた。
人材の活用については、もちろん効率化は図るものの、
製品のクオリティを保つ部分で人が介在して、
きちんと品質を担保することは非常に重要だと考えている。
在庫を増やしていく展望の中で、より工程を増やしていくくらいの
気合いをもって対応していきたい。
それが顧客にとって価値あると感じてもらえる要素になり、
そこにはコストを投下すべきだという意味で、
人材を充てていきたいと思っている。


【Q】
ユーザー数の伸長が安定的に増えているが、
ここ最近は毎月4000人程度にまで高水準が続いているが、
今後もこのように高い水準が継続出来ているのか。

【A】
SEO対策もしっかりやっているのと、
動画をyoutubeからも視聴できるようになることで、
認知度を上げる事で今後も安心して期待してもらいたい。
加えて、新規ユーザー数の伸長だけでなく、
アクティブ数も注視して対応していきたい。


■最後に

極めて個人的な要望として以下2点について、
リクエストをしました。
さすがに会場内の平場で発言するには憚られたので、
間の休憩時間にたまたま辻本氏とお話出来たので、
そこでお伝えさせて頂きました。

・優待券を同時使用できるようにして欲しい件。
・ログミーファイナンス等の活用によるIR活動の積極化について。


優待券はどうしても個人的に高額品を買いたいと思っても、
なかなか使い勝手が悪く、結局消去法で消耗品を買うなんてことになり、
もったいないといつも感じているところです。
趣旨のひとつに当社サービスを知ってもらうというのがあるので、
買い物の機会を増やして欲しいという背景もあるのだと理解はしています。
ただ、特に長期株主は毎年何かしら買い物をする中では、
知ってもらうというところでは一定の理解はありますし、
同社が高額品を扱っている以上、それに対応してもらいたいというのが本音です。
まぁちょっとみみっちいなとは思ったのですが、
まぁ伝えるだけ伝えようと思いました。

ログミーファイナンスさんの件は、
同社はIRにおいてフェアな開示という所を力を入れていると聞いていましたし、
その趣旨に沿った活動になるだろうと思ったため、
ご紹介させて頂きました。
もし縁合って、今後取り上げて頂ける機会があれば、
また投資家にも普及されるもととして有効だなと思った次第です。

※個人的見解に基づき記載されています。
先入観、色眼鏡などもりもりですので、ご参考程度にご覧ください。



3134 Hamee 東証1部 【小売業】

同社は2016年に一度売買をしています。
その際の記事は こちら です。

基本的に当時から見立てを変える要素はあまりなくて、
強いていえば、私の見立ての成長率への評価について、
結果的にではありますが、控え目となったということです。
ざっくり、19.4期予想ベースでEPSベースで2倍ペース、
そして市場評価はPER水準2倍ということで、
私が売却してからは3倍程度の株価上昇となっています。
私が利幅を取った2倍と合わせると、
たらればでいうなれば6倍程度になっています。

もちろん、当時は成長株投資を試験的に始めてたということもありますし、
私の展望できる視点やらリスク許容度やらからすると、
当時としては合理的な判断だったと思っていますので、
特に後悔も反省もありません。(まぁ残念ではありますけどね)

そして時を経て、改めて当時から見た高値で直近で買い戻しをしたわけですが、
基本的なファンダメンタルズの見立ては当時の見立てと変わりありません。
従って、銘柄分析シートの更新並びにIR照会の内容を踏まえたメモとして、
改めてUPDATEしておきたいと思います。


従来通り、分析シートは以下に纏めています。
(PDFファイル直リンクとなっています)

 銘柄分析シート 3134 Hamee(メイン)

 銘柄分析シート 3134 Hamee(サブ)



コマース事業はiPhone関連の商材の拡販が進み、
特に海外も含めたチャネルが拡大しています。
またサンリオなどライセンスの取得もあり、
より競争力のある商品開発が進んでいる認識です。
一方で、足元ではiPhoneXの商戦が不調に終わることで、
前期後半にやや苦戦する局面があったりもして、
従来のiPhoneの強さが今後陰りが鮮明になってくる事を想定すると、
当然ながらアクセサリーの販売数量も落ち込むことも考えられます。
商品開発や商流の拡充等の取り組みもあれど、
iPhone商戦がこれまでのように楽観視出来ないといった面もあり、
コマース事業全体としてはそこまで高い成長というのは
高い壁なのではないかなという印象です。

プラットフォーム事業はネクストエンジンの拡充が引き続き堅調です。
メイン機能の契約者数は順調に伸長しています。
もちろんこれにはこの数年で新規ECサイトの参入者も増えている点は
考慮する必要はあります。


■今回分析時点(2018年6月)
20180622分析_プラットフォーム事業契約者数推移

■前回分析時点(2016年3月)
プラットフォーム事業契約者数推移


プラットフォーム事業は従来は主にはEC事業者への
後方事務を主なターゲットとしていましたが、
直近では金融、教育、HR等の各業種・業態へのフロント対応が意識されています。

ひとつの具体的な動きとして静岡銀行との業務連携がリリースされています。
静岡銀行は地銀の中では比較的新しい取り組みに積極的ですね。
勘定系そのものをオープン化することへいち早く意欲を示していたりもしますから、
データ活用の領域でもHameeのような比較的フレッシュな会社とも
積極的に連携していくのでしょう。
これをPOCのようにして何か新しいビジネスがネクストエンジンから生まれると
面白いなと思います。

一方で主にECプラットフォームの後方事務に強みのあった
ネクストエンジンの機能を拡張していく中で、
どの程度データ基盤としての優位性があるのかは、
もう少し観察が必要かなと思います。
その観点からも静岡銀行の事例に加えて他業種などの活用に関して、
実績作りが求められると考えています。

なお、会社としては今は販促をかけて利用数を加速度的に積み上げて、
早期5000社を目指す動きを取っています。
そのための商品開発投資や販促でコスト先行となることで、
今期予想もマイルドになっており、
これは来期まで続くものと認識しています。


海外事業はまだ小さいですが、
コマース事業で扱う商材の拡販と、
越境ECとしての可能性ですかね。
そういえば、最近越境ECなんて言葉聞かなくなりましたね~。


全般的にそんなに岩盤な成長シナリオを持っているわけではなく、
コマース事業もiPhone商戦に影響を受けたり、
ネクストエンジンも可能性は秘めていますが
合理的に絶対的優位性があるわけでもありません。
特に変化への過渡期であり販促をかける段階ですから、
いずれの方向になるかはさておきリスクは高まっていると捉えています。




■IR照会

私の主観によるメモです。

・iPhone商戦は流行り廃りが多い商材であると認識している。
前期では特にiPhoneX商戦が落ち込み、つれてコマース事業が苦戦した。
一方で旧機種をはじめiPhoneX以外の商材は好調を維持した。

・今期予算策定に際しては、
iPhoneの新商品商戦に対しては慎重を期す必要があると判断している。
保守的と記載はあるものの、現実に新商品商戦に盛り上がりに欠ける結果が続けば、
特段コンサバな予想ラインではなく、ニュートラルなものと理解した。

・Hameeコンサルの子会社化に伴いコンサルタントとして、
新規に15-20人程度の従業員数が純増となる。
これが人件費増見込みの根拠であり、決して保守的というわけではない。
このコンサル拡充により、拡販にスピード感を持って取り組み、
早期に5000社という基盤をまずは実現していく。
この販促活動にはあと2年程度を見込んでおり、
それまでの間は成長率はマイルドになりそう。
この先行投資が奏功するかは要注目。

・金融をはじめ、様々な業種・業態へのネクストエンジン拡張による対応は、
今後これらコンサル要員と商品開発部隊とが連携して
商品力をあげていく。それが競争力優位に繋がる。



1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +5.9% となりました。
前週比は +0.7% で推移しました。

20180622_パフォーマンス推移表


今週も先週に続き微増となっておりますが、
まぁ総じてみれば誤差の範囲で、横ばいといったところです。
ゆっくりと凹凸しながらも気が付けば
なんとなく年利回り目標の10%程度に
落ち着いていたとなればいいのですが、どうでしょうかね。



2.全体所感

相場の全体感はよくわかりませんが、
各指数を見てみるとなんだかんだで
難しい相場が続いているのかなと思います。

東証2部指数を除くといずれも年初来でもマイナス、
特にマザーズ指数はそーせいなど値がさ株の影響もあるとはいえ、
マイナス10%以上となっています。

まぁ指数と比較して云々なんてあまり意味のないことではありますが、
でも全体の状況として決して楽観的ではないということだと思います。
だからリスクオフだ~とかで株を売ったりもしませんけど、
そういう中でも乱されずに自分のペースで、
自分のスタンスに応じて納得感が伴うよう
に日々を送る事が大事ですね。

個別にみてみると、こんな難しさをよそに
高値をどんどん抜いていく会社もあり、
そういう株にうまくスイングできている方も多くみえるので、
(そういう方ばかりがSNS上で強調される面はありますけどね)
私のように慎重を期すなんて言っていると、
何言っているの?なんて思われるかもしれないんですけどね。。。



3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20180622_ポートフォリオ内訳


アイドマMCが先週初のPF1位に輝きましたが、
今週もそれを維持しています。
先週2位だったルネサンスは、後述の通り一部売却したため、
順位を3位に落としています。
この一部売却もあり、2位に上がったサンセイランディックですが、
こちらは株価も小康状態でじりじり弱さが見られます。
日本管理センターなんて目も当てられませんね(笑)。

PFの新たな仲間としてHameeが登場しました。
実は2016年に成長重視の投資を試験的にやってみようと一度保有していましたが、
その後の急騰もありまだ株価の急激なボラティリティに免疫がなくて、
当時すぐに2倍になって短期で売却をしてしまいました。
もちろん、そこから数倍になっているわけで、
ずっと保有を継続していれば・・・なわけですが、
別に後悔もありません。
当時の取引履歴を読み返して、当時として合理的に判断したなと思えますしね。
まだだいぶ割安性を妥協して買い戻してることもあり、
この水準ではこれ以上は買い増せないとは思いますが、
ゆっくり応援をしていきたいなと思います。
もちろん、変化の過渡期にあたる気でもあり、より厳しく撤退基準も置いているため、
結果、また短い付き合いに終わる可能性もありますけどね。




保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20180622_保有銘柄一覧(週間騰落)


アイドマMCやルネサンスと地味な銘柄が比較的強く推移しました。
どちらもあまり個人投資家界隈では話題にもなっていないので、
このまま放っておいてもらえればいいですね。

トーカイは証券会社のレーティング格下げで昨日下落をしていましたが、
その割には週間でなんとか持ち堪えています。

日本管理センターはどこまで下がるんですかね。
もう1000円割れとかいくんでしょうか(笑)。
配当利回りからすると3%を超えてきていますけど、
まぁ業績に停滞感が心配になる状況なので、
これも仕方ないかなと思います。




保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20180622_保有銘柄一覧(指標)


ポートフォリオPERは15.4倍まであがってきました。
投資方針に掲げている目安となる現金比率は32%(下限22%)です。
実際の現金比率が35%ですからまぁほぼ目安水準となります。
いい塩梅だと思っています。



4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、
コメントを残しています。


■ルネサンス
大阪の地震の影響で一部店舗で休業があるようです。
多少業績面でも影響が出てくるかもしれませんね。
今週はアクアプログラムで短期間で効果が出る
新たな自社プログラムがリリースされました。
手軽に短時間で、でも効果を求めて、
みたいなニーズが多いんでしょうね。
そして、各種メディアにも紹介されているようですね。
ちなみに株価が堅調に推移しており、
目標株価までのGAPが縮小してきており、
現金比率の兼ね合いなどから一部売却を行いました。


■東鉄工業
只見線の橋梁の復旧工事の起工式のリリースが出ています。
難工事でしょうね。只見線は私も走破したことがないのですが、
全線復旧になった暁には旅にいかないとなりませんね(笑)。


■WDBホールディングス
今週は姫路本社で株主総会でした。 → レポート記事
私も昨年に続き、参加するためJTBでチケットを手配していました。
ただ、昨年の新幹線閉じ込め経験(こちらの記事)もあり、
地震影響や大雨の事前報道もあり、断念しました。
以下に、参加された方のレポートを見つけましたので、
ご紹介させて頂きます。
なお、私は株主向けの東京会場での事業説明会に参加する予定です。
総会も終わり、会社からもリリースが出ていますね。 → こちら





■Hamee
今週2年越しで買い戻しをしています。
この間株価も数倍に跳ねあがっています(笑)。
まぁそれは残念ですが仕方ありません。
IRから決算説明の動画がUPされています。
まだ視聴できていないので、これから見てみようと思います。
それから銘柄分析シートはほぼ作成を終えていますので、
別途どこかでUP出来たらと思います。


5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。

20180622_資産残高推移表



特にコメントはありません。



6.雑記


来週は富山と岐阜に遠征予定です。
普段あまり私用で一人で地方遠征することはなく、
どちらも初めでの土地なので楽しみなんですよね。

富山では白エビと路面電車に乗ってみたいですね。
岐阜では金華山に登り、金神社に詣でるのがよさそうですかね。
他にお勧めなどあれば、ぜひ教えてくださいませ。


全国保証の株主総会に行きました。
聞き間違いや、私の主観によるメモとなりますが、
記事にUPしておきます。

※あくまで個人的な見解も含んでおりますので、
ご参考程度としてお読み下さいませ。

※当記事が会社からの指摘も含めて何かしらの不都合が示された場合は、
即座に公開を取りやめます。



20180615_soukai.jpg



■参考
昨年の株主総会はレポート記事を割愛しておりました。


■当日の流れ
10:00 社長挨拶で開会
10:05 議決権数確認
10:09 監査報告
10:12 事業報告・計算書類内容報告(映像)
10:24 対処すべき課題(社長プレゼン)
10:30 議案上程・議案内容説明
10:35 質疑応答
11:29 決議
11:30 取締役・監査役・退任取締役の紹介
11:33 閉会

■議決権行使の状況
 株主数    : 8,433人/20,977人(40.2%)
 議決権個数 : 622,348個/688,524個(90.4%)
 ※個数は私の聞き間違いかもしれませんが高い行使率ですね~

■全体通しての所感

駅から至近ではありますが、改札口から会場ビルのエレベータまた
豊富にプラカードを持つ方が立たれておられました。

また会場の入り口に会場予定時間である9時少し前に着くと、
既に20人位の待機行列が形成されておりました。

そして、9時の時報と共に受付がオープンになります。
かなり時間にきっちりしていますね。同社らしいですね。
ちょうどザラ場で寄り付いた瞬間に誘導が始まったので、
時間にも正確だなと印象に残りました。

会場では出席票を頂いた後に、お土産の引き渡しコーナーがあり、
そこでお土産を受け取り、毎年恒例の高級おしぼりを頂き、
いざ会場の中へ進みます。
かなりの社員さんが礼儀正しく挨拶をして下さり、
逆にこちらが恐縮してしまうくらいです。

ここで、概ね半分強の方がお土産ゲット後に帰宅されている印象です。
20人程前にいたはずですが、私が会場に入ったのが1番くらいの感じです。

ちなみにお土産は毎年お菓子ですが、
今年はプリンでしたね。 →こちらのプリン(但し1箱4個入りです)
ペットボトルのお茶も入っていましたが、毎年1000円程度のお土産は
とても人気があるようですね。
毎年様々な品を選定されているのですが、
いったいどういう選定プロセスで選ばれているのか興味があります。

前方に陣取った自席にて、タブレットで改めて決算説明資料を確認し復習しつつ、
漠然とどんなことを質問しようかなと考えます。
といってもただ座っているのも疲れますし、
まさかここで四季報を広げて読書するのもなんか気が散りますので、
ロビーに出て少し気晴らしをします。


途中、いつもお世話になっているIR担当の方とお話をさせて頂きました。
軽くご挨拶をした後に、まるのんさんですか?と聞かれ遂に身バレしました(笑)。
別に後ろめたいことをしている自覚はないですし、
むしろこんな個人的な戯言にも気付いてもらえるのも光栄だと感じました。
これからは忖度をして会社の良い面をどんどんアピールしていきたいと思います。
ではなく、これからも良い面悪い面の
それぞれを率直に所感を残していきたいと思います。
もちろん、誤った認識に基づいて迷惑をかける事は本望ではないため、
もし誤認やご迷惑をおかけするようであれば、
いつでも指摘して欲しい旨お伝えさせて頂きました。
(これは読者の皆様にもぜひお願いをしたいと思います。)

開会10分前になると、おもむろに全面スクリーンに会社紹介の動画が流れます。
そして例年通り、役員が会場の都合で上手(かみて)から入場する旨の
エクスキューズが事前にあった上で役員入室です。
この入場が上手からというあたりまでわざわざエクスキューズするのも、
また金融機関を相手とする伝統的な同社らしい堅さだなと感じます。
なんにしても、しっかりしているんですよね。
こういう姿勢は金融機関相手だと自然のことなのかもしれませんが、
きめ細かい配慮があるのだなと感じるところです。


さて、開会ですが、相変わらず石川社長の佇まいはしっかりしています。
声のトーン、言葉の選択、間合い、凛とした姿勢、
会場全体を見渡す際の目線などなど落ち着いて聞いていられる進行です。
あの所作はなかなかマネできるものではないなと思うのです。
どこかで訓練でもされたのか、信金時代の若い頃に叩き込まれたものなのか。


映像を交えつつ、要点である課題対処の箇所は社長自らの言葉で説明されます。
この辺りも決算説明資料の際の資料や動画とトーンは同じです。
議案の上程等もソツなくこなしていき、
一番の山場であるQAとなります。



■議事の概要

特に目新しい議事上での情報はありません。
詳細は決算説明資料や動画をご覧頂ければ理解は十分出来るかと思います。


■株主からの質問

【Q】
新人事制度について、人材の活性化は当社の事業成長のためには欠かせないものと認識。
新たな制度での狙いやどのような制度を適用していくのか、
また効果として出ていることや逆にまだ課題事項と認識している事があれば教えて欲しい。

【A】
新人事制度は人材育成に重きを置いた制度である。
特に3つの狙いを持った制度としている。
1つ目は、性別を問わず次世代を担える人材を育てる職場環境の実現。
2つ目は、社内外から評価をされる人材育成の実現。
3つ目は、住宅ローン保証業務の知識を深め、実践力を備えた専門家集団の実現。
この4月から制度を開始したばかりであり、
今後様々な課題も出てくると思われるためそこに対処しながら良い制度となるよう努力していく。
結果、活力ある魅力ある会社作りに徹していく。

※ダイバシティ―も意識して組織の底上げを図るような
育成に引き続き特化していくという方針ですね。
育成はとても大事なので良いと思います。
あとは、評価制度を含めた従業員の納得感を高めるための
施策についても詳細を聞きたいですね。
良くも悪くも堅い会社なので、その辺りも実直でソツのない
悪く言えば平凡なものなのかもしれません。


【Q】
新規領域への進出について、まだ抽象的な印象が拭えないのだが、
どのような方向性で検討されているのか。
またコンサルティング会社と共に検討を進めているとも聞いているが、
どのような方面のコンサルティング会社と組んで検討されているのか
差し支えない範囲で教えてもらいたい。
またその際にどのような期待・夢を株主として抱いていけばよいか、
逆にどのようなリスクを想定しておくべきか考えがあれば教えて頂きたい。

【A】
抽象的だというご意見はもっともであり、
現中計でしっかり検討を重ねていき新たな成長を見据えていかねばならない認識。
ただ、性急に推し進める必要性に迫られているわけでもないため、
じっくり検討をしていきたいと考えている。
コンサル会社は個社名は控えるが、メガバンク系のシンクタンク系列の会社である。
非常に有益な知見に基づきアドバイスをしてもらっている。
方向性については、信用保証という枠組みを飛び出すというよりは、
既存事業の強みを生かせる周辺事業を軸に検討をしている。
期待感については事業がうまくいって全国保証グループとして成長していくことを
経営と株主とで共通認識であると捉えている。
またリスクも様々なリスクがつきものであるため、
従って慎重を期して対応を行っているということである。
進出の方法としては、新会社の設立やMA、他社との業務提携の全ての選択肢を排除せず、
検討を進めていきたい。

※メガバンク系列のシンクタンクって本当に優秀な方と、
もはや銀行の天下りで腰掛けのような方もいる印象です。(勝手なイメージ)
この検討の中でそのメガバンク系列とのアライアンスがより深まり、
既存事業でも副次的効果が出てくると面白いですね。
いずれにせよメガバンクの利用率が上がると、保証債務の積み上がりの景色が
大きく変わって好転すると思います。
まぁまだシステム対応(ペーパレスなど)がようやく全店展開といっている中なので、
それを受け入れる基盤がまだ岩盤というわけでもないと思うので、
そういったシステム対応を粛々と進めつつ、後は営業頑張ってもらいたいですね。


【Q】
保証債務残高が順調に積み上がってきているが、
前期の結果はやや頭打ちになっているように思える。
今後、当社では扱えなかった高リスク層の案件にも取り組む事も考えていくのか。

【A】
保証債務残高の積み上がりは確かに伸長率が鈍化しているのは
データからもその通りの指摘である。
当事象については会社としても十分に分析をしている。
過去2-3年はマイナス金利の適用で借換特需もあって底上げされてきた経緯がある。
その反動が出ているという理解をしている。
国内の住宅ローン新規扱いは全体で15%弱程のマイナスであるが、
当社は1.5%程度の減少で留まっておりまぁまぁ健闘したと認識している。
また高リスク層への新たな扱いをしていくかという点は、
そもそも当社はお客様の幸せや夢の実現をお手伝いをするという使命もあり、
現時点ではあまり考えていない。

※確かに保証債務残高は減少に転じていますが、
借換需要の落ち着きによるものですからそこまで心配はしていません。
ただ住宅着工の減少や増税実施時の冷え込みなどを考慮すると、
ここからは保証債務残高の積み上がりは営業による利用率UPでカバーするしかなく、
そんなに安易な道ではないかもしれませんね。
そのために事務効率化で量で稼ぐといったものに対応していけるための活動を
現在しているのだろうなと思われます。


【Q】
社外取締役の新任2名について、共に金融畑の出身である。
社外取締役はより広い知見でもって議論活性化する役割もあると認識している。
もう少し金融外からの登用があってもいいのではないか。
どのようなスタンスで選定をしているのかについて教えて欲しい。

【A】
指摘の通り、共に金融畑の出身となった。
10年以上前から2人の社外取締役を招聘してきて積極的に登用してきた経緯がある。
今回実は選任にあたっては、女性の登用も検討して、
金融以外の方の経歴ももらい検討を行った。
最終的な判断として今回はこのような選任をお願いするに至ったが、
今後も貴重なご意見として承り、広い知見で経営出来るように配慮していく。

※この質問は私はいい質問だなと思いました。
同社は堅実な会社ですから何事もソツなくきちんとやっていくでしょう。
ただより広く事業環境を分析したり意思決定に際しては、
多角的な知見がどうしても必要になると思います。
金融出身の方というのは、リテールにしろ法人にしろ様々な業種や業界について
明るい方が多いと認識しており、まだ補完は出来ていると思いますが、
それにしても金融出身者だけではなく、全く異なる分野からの知見というのも、
また時に必要になると思います。
答弁にもある通り、社外取締役としては検討した事実は示されました。
また昨年も一部株主から指摘があった女性登用も意識したのだと思いますが、
やはりそこは、けんけんがくがくと議論して
取締役会でブレない判断をしたのは良いと思います。
いきなり社外取締役登用となるとどうしても機能しないリスクが脳裏に浮かび
ハードルも高いと思うので、社外の方を入れた次世代WG的なものを
まずはボトムアップ活動でやってみるのも面白いのかもしれません。
(もちろん守秘義務契約等はきちんとやった上で)


【Q】
長島氏は債券回収の経歴であるが、今後債券回収に特化していくようにもみえる。
現状でどの程度の不良債権があって対処をしてきているのか、
また今後、債券回収に対してどのようなスタンスで臨むのか教えて欲しい。

【A】
当社が保証する保証件数は昨年期初に63万件あって、
これらが延滞扱い(3回連続延滞)となったのは0.34%である。
またそこから代位弁済に至ったのは0.11%となっている。
雇用環境が好転しており、代位弁済までいくのは非常に低位になっている。
長い期間保証していることもあり、今後の景況感等の変化によっては、
当然回収の必要が上がる可能性もあるわけで、
それに備えて回収についても重要な対応であると認識している。
第一にはそもそも代位弁済にいかないような事前審査を徹底すること、
また仮にそこまでいってしまっても、早期回収が出来る段取りの整備は、
重要であると考えている。
現状としては、早急に回収に関して喫緊に取り組む必要性には迫られていないが、
平常時から専門的な対応が取れるように準備しておくことが大事だと捉えている。

※代位弁済の率は今はとても低位です。
答弁にもある通り、回収するとしても量も限られますし、
そもそも不動産市況が高く、担保物件の売却などで相応の回収も可能だと思います。
ただこれはあくまで今の市況(雇用や不動産)の場合であり、
この市況が逆回転した時にはやはり回収も含めてリスクはありますね。
もちろんだからストレスチェックもして健全性を会社として示しているわけですけどね。
そもそもリーマンショックや東日本大震災のような時にも、
住宅ローンが次々とデフォルトするということはなかった認識であり、
過度な心配は不要かなとも思っています。
ただ、今の市況で変動金利でやや背伸びをしている方々はおられると思うので、
もし仮に金利が上昇局面、それも急激なものに見舞われると、
借換需要(変動→固定)の特需というよりもネガティブな状況が顕在化してしまう
可能性は考慮しておくべきかなと思います。


【Q】
引き続き日本だけがマイナス金利政策が継続することとなっているが、
当社にとってどのような影響があってどのように対応していくのか。

【A】
借入側の立場でみると、低金利で借りやすく追い風である。
一方で金融機関側からみると収益性を落としている主因ともなっており、
金融機関によっては住宅ローンの優先度を下げてきているケースも散見される。
一方で金融緩和が終了して金利上昇局面では逆に借入側の立場では
ローンを組みにくくなることも考えられる。

※答弁にはありませんでしたが、豊富な前受収益金を低リスクで運用していますから、
その運用利回りとしてはマイナス金利下は銀行の収益低下と同様、
同社にとってもネガティブです。
ただ、逆に借入金にはフォローの風ともなり、まぁトータルでみると
良し悪しなのかなと私はかねがね理解しています。
私はマイナス金利突入前に自宅を交流しておりローンを組んでいますが、
それでもライフステージのタイミングで購入する方は一定数はいるでしょうからね。
まぁ金利が穏やかに上がるのであれば、それはそれでいいのではと思います。
急激なボラティリティは違う意味でショックを与えると思うので、
安定した推移であればまぁいいかと思います。


【Q】
負債比率が高い。特に固定負債のうち、長期前受収益の費目が大きい。
この費目はどのような性格のものであるのか。

【A】
長期前受収益は、当社が保証の際に一括して保証料を受け取り、
それを長期前受収益に計上している。
毎期、売上としてPLに計上される性格のもので安心出来るものとご理解頂きたい。

※他の株主の方から追加で安心はできないとのクレーム?も。
なぜ一括で先にもらうのか、毎期もらえばいいではないかという主張。
返済をしないといけない可能性がある以上、逆に不安しかないとのこと。

→個人的には?な主張だと感じました。
そもそも伝統的に一括で保証料をもらうモデルが浸透していることと、
一括して前受でもらえることが許容されるのは
ビジネスモデル的にも強みだと思っています。(一括して前払いしてくれるんですよ!?)
キャッシュフローからも先にキャッシュインがたつというのは優位です。
そもそも同社が運用しているといっても十分なストレスチェックをした上で、
過度な流動資産で保全していることから考えると
十分なリスク対処が取られていると思います。
預かった前受金を新たな投資をして固定資産化したり、
費用計上しているようであれば自転車操業のようで不安も大きくなりますが、
むしろ安全運転過ぎると思うのですが。
この方の主張は私には全く理解出来ませんでした。


【Q】
提携金融機関の中でスルガ銀行との提携契約はしているのか。

【A】
スルガ銀行様とは提携の契約はしていないし、当社から営業もかけていない。
少々スタンスの異なる銀行でもあり、マッチしないものと認識している。

※綺麗さっぱりと切り捨ててらっしゃって面白かったです。
少し違うスタンス(性格)の銀行さんなので、みたいな返しは的確な表現です。


【Q】
株主還元についてはどのようなことを描いているのか。

【A】
配当を第一に考えている。
毎年上下するのではなく、安定的に推移させること、
そして少しずつでも増やしていけるよう取り組んでいる。
また自己株買いという可能性もあるが、
株式の流動比率の観点を踏まえても現時点で検討はしていない。
また株主優待も実施している。

※配当は前期に比較的増配幅をもって対処してくれたので、
この点は良い判断をしてくれたと私は思っています。
(中にはもっとくれという方もおられるでしょうけどね)


【Q】
提携金融機関の伸びが鈍化しているようにもみえるのだが、
壁が厚いということなのかどういう要因なのか。

【A】
住宅ローンの扱いが多い所も未提携先があるし、
ネットバンク等需要が大きいところもまだ開拓余地があると捉えている。
まだ市場シェアは7%でありまだ成長余地があるものと認識している。

※私は提携数を伸ばすために、小規模のJAなどを追い求めるより、
やはりメガや地銀上位行に対してもっと利用率をあげてもらう取り組みの方が、
大切だと思います。そのため、実は提携数はあまり重視していません。
それよりメガ、地銀上位、地銀上位以外の3セグメント位に対して、
同社保証の利用率を情報収集して開示してもらいたいくらいです。


【Q】
他で断られた顧客に対して当社へ照会があった時に、
その断られたという履歴をみて、当社保証の判断の際にどのように扱っているのか。

【A】
あくまで当社の基準に従って判断をしていく。
当社にも保証のノウハウが一定程度蓄積しており、
当社のスタンスに応じて粛々と対応していく所存。
その観点では、他社での可否が直接的な観点となっているということはない。
また毎月リスク委員会で各支店毎のリスク状況を可視化して確認しており、
急にどこかの支店でリスクが増大するというようなことはない。

※この質問もなかなか良い質問だと思います。
同社はどうしても守りが強い会社という印象ですから、
横並び意識が高いと他社保証の可否を判断の要素としていそうですが、
案外そこはそうではなく、自社基準をきちんと遵守しているようです。
これは会社の姿勢をにじますような良い答弁だったと思います。
要するに自社の保証スキームにきちんと自信を持ち、
それを拠り所に粛々と対応しているよ、という解釈をしました。


【Q】
IR活動において関西地方でも実施されていると聞いているが、
総会後に関西でも事業報告会のようなものは企画されないのか。

【A】
株主総会は東京で実施しており、一方でIR活動は大阪で実施している。
また個人投資家向けには、各政令市等で紹介をする活動に加え、
更に小さな規模での地方都市で証券会社主催の会も実施している。
今後も貴重な意見として広く普及活動としてIR活動頑張っていく。

※IR活動の充実は私も期待したいと思います。
東証や日経などのIRイベントにもっと出展してみてもいいのではと思います。
派手さはありませんが、堅実な会社として特にシニアの方には人気がありそうです。


【Q】
関西方面の株主はどの程度いるのか。

【A】
手元に統計データがないため詳細をお答えできないが、
広く全国に分布している。

※こりゃ蛇足の質問ですね(笑)。
あとでIRに電話やメールで聞けばよいようなことだと思います。



■最後に

既存事業としては、雇用状況が悪化しない前提で、
今後も緩やかに成長を続けると思います。
メガバンクなど金融機関内での保証からの切り替えは、
リスクのアウトソース、とりわけ住宅ローンを
収益コアとは認識されてこないでしょうから、
余計にアウトソース機運が高まると思います。
メガバンクも地銀上位も昨今ではデジタルシフトで、
住宅ローンという古典的な商材は顧客との接点としての役割こそあれど、
ここでメイン収益を求めてこないという推測を抱いており、
全国保証のようなしっかりした会社が活躍できる環境があると思います。
未だ、天下り先のような行内保証がまだメインで、
全国保証のシェアはまだ10%もないですから、
地道な普及活動が奏功すれば、また連携システムの自動化など
仕組みが整理されればまだ十分余地があると思います。

一方で、新規領域の育成は堅実な会社ですから、
時間を要するというのは理解していますが、
特に中古やリフォームなどは今後需要も大きいと思いますから
商材開発頑張って欲しいですね。
どうしても新築保証と違い、担保査定や総額が低くなることで、
収益性は普通にやると下がりますからね。
また中古やリフォームというだけでなく、
もう少し広く周辺事業を見てもいいのかもしれません。

同社は既にJPX400に採用されるなど、
私の保有している銘柄の中ではもう大型株ですから、
なかなか難しいかもしれませんが、
株主総会だけでなく、よりざっくばらんに意見交換が出来るような
場がまたあるといいなと思います。
この辺りは、小さな会社ですと、小規模のミーティングや、
総会の後に会社説明会や懇親会のようなものもあったりするのですが、
大量のお土産目的の方をみると、
懇親会なんてやると戦争になりそうですね。
食べ物なしの懇親会なんてのもいいですね。
(好き勝手書いていますけどね・・・)




1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +5.2% となりました。
前週比は +1.0% で推移しました。

20180615_パフォーマンス推移表


やや上に抜けるかなと思いきや、そうはさせないよーって感じですかね。



2.全体所感


歴史的な米朝会談も様々な評価はあるようですが、
とりあえず大枠でソツなくこなされ、
次は日朝会談を早期に実現する方向で調整がされているようです。
投資にはあまり関係しないですし、人並みな考えではありますが、
戻ってきてくれるといいなと思います。
もちろんそれにより、様々な弊害もあるのかもしれませんし、
逆にそれが悲劇になってしまうかもしれません。
所詮は他人事といえど、ただ心中をお察しするしかありません。

相場の方は四季報相場になっているようで、
四季報でポジティブかネガティブかによって、
明暗が分かれる様な様相が、今日一日を見ていても感じられます。
今号の夏号は、3月期決算の会社等は翌期の予想が初めて
お披露目されますから、そこでの伸長を根拠に物色が強まるわけですね。
1年に一度だけといわれればこの夏号に注目が集まるのは合理的だと思いますが、
そもそも、四季報の予想そのものがひとつの示唆でしかないですし、
最近は益々これに一喜一憂しても仕方ないなと思うところです。

もちろん、四季報をいち早く読み解き、察知して、
先回りしてある程度短期的に対応していくことも、
それが得意だったり、それを合理的だと思えればどんどんやればいいと思います。
あくまで個人のスタイルの問題であり、こういう立場を否定するつもりもありません。

私も四季報を読み進めていますが、
速読ではなく、色々なことに考えを巡らせながら、
どんどん脱線していき少しでも自分の造詣を深められればいいと思います。

ちなみにマクロ的なところですと、
欧州の量的緩和終了がついに明示化されました。
これはタイミングこそ議論があったものの、
規定路線だと捉えられていますが、欧米がこのような形で政策を変えていく中で、
大きな潮流として為替を含めたリスクマネーの動向がどう変化するのかしないのかは、
少し興味はあります。(全く無知なんですけどね、漠然と興味だけはあります)
こういった動向に注意して・・・といってもそもそもどう注意すればいいのかなんて
わからないので、自分の投資行動にはいちいと反映出来ませんし、
そんなスタイルでもないので放置ですけど、日本だけが取り残された状況に対して、
世界のマーケットがどう反応するのか、傍観していたいと思います。




3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20180615_ポートフォリオ内訳


上位3銘柄がひしめき合っていると先週も記載しましたが、
遂に順位が入れ替わりました。
(遂に、という程、大したことでもないのですけどね)

アイドママーケティングコミュニケーションが初めての1位になりました。
2位のルネサンスと3位となったサンセイランディックはごく僅差です。




保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20180615_保有銘柄一覧(週間騰落)


特に目立った騰落はありませんでした。




保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20180615_保有銘柄一覧(指標)


再びポートフォリオPERは15倍を超えてきました。
どうしても今期予想EPSが弱いというか保守的な会社が多く、
PERも高くなる傾向がありますね。


4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、
コメントを残しています。


■サンセイランディック
京都支店開設のリリースが出ています。 →PDF
元々、関西での需要が膨らんでいるということで、
四季報でも京都軸に検討されているような書かれ方でした。
早速公式リリースでも発表されましたね。
これまでの新設を見ていると、
いきなり即戦力になるというより、
当面は地場の不動産会社とのコネクションや当地での認知度向上が
喫緊の課題となると思います。
ただ、従来の関西支店である程度、その辺のリレーションや認知度が
あるようであればこれまでの新店よりは少し立ち上がりは早いかもしれませんね。


■ルネサンス
日経MJにシナプソロジーの記事が掲載されたようです。
また、商業施設新聞に中計に関する記事が掲載されたようです。
後者の商業施設新聞って何?って感じなのですが、
あとで機会があれば目を通してみたいと思います。
久々の図書館行きでしょうかね。(図書館にもあるのかな・・・)


■東鉄工業
部長級の人事が開示されています。
なんか名前からだけで勝手に決め付けてますが、
おじさんばっかりですね・・・(笑)。
別に私は女性も管理職になんて性別で語ることには
あまり意味を感じていませんが、
線路部長とか保線部長とかに一人くらい
女性がいても面白いなとは思います。
まぁどうしても男性色が強くなりますよね。
中計でも取り組まれるとIRに聞きましたが、
現場に女性にも配慮した環境を用意するようで、
女性からの視点も現場で活かされていき、
ひいてはそういう目線で経営する側に立つ方が
おられてもいいように思います。
男性色が強いからこそですね。


■全国保証
株主総会が実施され、決議事項の報告や株主レポート等がUPされています。
私も株主総会に参加しましたので、別途レポート記事をUPしたいと思います。
といってもあまり新しいネタはありませんけどね。







■丸和運輸機関
物流同業のトランコム社と資本業務提携が発表されました。
トランコムは、荷物とトラックのニーズをマッチングし
求荷求車のシステムをツールとして効率化をあげる部分に
強みのある会社だと認識しています。
人手不足や物流量の増大という逆らえないトレンドに対して、
有効なアプローチであると元々トランコム社にも興味を持っていたので、
丸和運輸機関とのこのような形での提携は驚きました。
ただ、丸和運輸機関が現在苦労しながら取り組んでいる、
荷量増大とリソース不足への対処としてAZCOMネットワークを
より強化にしていこうという環境の中で、
トランコムのマッチングツールは大きな武器になるものと思います。
一方で、トランコムにとっては、丸和運輸機関のような
営業力をもって仕事の総量を多く持ってくる会社と組めることで、
これまでは自社内でのマッチングが主体だったところから、
より広い面で対応していける可能性があると思われます。、
両社にとって魅力ある提携だと感じたので、
今後は単なる株式の持ち合いという視点にとどまらず、
事業シナジーを顕在化させていってもらえればと思います。






■ソーシャルワイヤー
インキュベーション事業の新宿エリアにおいて、
フロア貸切の受付や記者会見パッケージ提供サービスを提供するようです。
記者発表にどの程度のニーズがあるのか、
私にはよくわかりませんが、プレスリリース配信やインフルエンサーを活用した
マーケティング分野とのセットで展開という流れはなかなか面白いと思います。
ただ、肝心のニーズがどの程度あるのか、素人の私にはよくわかりません(笑)。


■ホクリヨウ
多賀城の鶏卵の仕分けやパック詰め向上の新設に続き、
栗原市の農場を取得するということで、
個人的にはいよいよ仙台商圏きたね~と少しテンションがあがりました。
(株価は反応せず、相変わらず弱い鶏卵市況と業績予想にだらだらしてますが)
多賀城にしても栗原にしてもアクセスもよく仙台商圏をカバーできるので、
今後は生産能力があがってくるまでにはまだ時間もかかるでしょうし、
鶏舎をホクリヨウ品質にまで高める投資も必要と思いますが、
長期的には一歩進んだなという印象です。
気がついたら関東圏まで進出していて、
ホクリヨウのたまごが首都圏でも普通になる、
なんてのが何十年後なのかわかりませんけど、首を長く待っています(笑)。







5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。

20180615_資産残高推移表



特にコメントはありません。



6.雑記

来年から小学校においてプログラミングが
必修化されるというのは、小学生の子を持つ親であれば、
一度くらいは耳にしていることと思います。
最近我が家の家の周りにも多くの教室が立ち上がって、
論理力の向上とか、ものつくりの発想を鍛えるとか、
様々な販促文字が躍っています。

個人的には例えばプログラミング言語を扱う際の
if文(条件分岐)やfor文(繰り返し)のような扱いは、
それが単純であればそこまで難しくありませんが、
ネスト化されていくと一種のコツや慣れがどうしても必要になります。

では、小学生にこのような素養をつけさせる必要性があるのかというと、
まずは算数をしっかりやるとかの方が効果的だと思います。

文章題が苦手な我が子に構造を絵にしてみるように教えたりしますが、
そういった既存のフレームワークの中で学ぶことがまずは大切だと思っています。

ただ、とはいえ、実際にプログラム(のようなもの)を組んで、
それを読み込ませて実際のモノが動くとかになると、
ためになるかいなかというより、遊びとして面白いなと思います。

例えばタブレットで障害物があるときは止まり、障害物がないときには進む
というような構造にしておいて、
それをレゴブロック(特殊なモーター等のキット)へ読み込ませると、
自動運転のような構造が手軽に実現できたりします。

これはプログラミングのアルゴリズムを組むスキル的なことに直結せずとも、
単純な遊びや、実生活における技術の重要さを感じるという意味で、
とても興味深いと感じます。

というわけで、我が家も現在、
プログラミングの講座を子供に受講させることを検討しています。
色々試行錯誤をさせるという意味では、自宅で気軽に出来る方がいいので、
通信教育(例えばZ会のようなもの)がいいかなと思っています。

皆さんは、子供にこのような講座を受講させていますか?


オムニチャネルという言葉を最近聞かなくなった気がします。
一時期、顧客との間で様々なチャネルを持つことがもてはやされ、
ネットとリアルの融合の可能性が話題になっていました。
今でもこの潮流は続いているものと思いますが、
これが当たり前になったということなのでしょうか。

先日、このオムニチャネルサービスを消費者として利用したのですが、
そこで感じたことついて少しお話をしたいと思います。
結論としては、いくらチャネルの「仕組み」が高度化しても、
根源的に人材あるいは現場力が大変重要だなということです。


オムニチャネルというと、
一般的には小売店がリアル店舗とEコマースとの融合がイメージされ、
実際にオムニチャネルを前面に出した戦略が打ち出されています。
(もちろん、金融機関をはじめ、小売業以外でのオムニチャネル化は進んでいます)

ユニクロはリアル店舗を持ちながら、Eコマースへの誘導が鮮明です。
店舗で買い物をして、Eコマースでのクーポンを撒いたり、
サイズや色の在庫も店舗では欠品があっても、
Eコマース上では比較的在庫も豊富に取り扱われています。
一方でEコマースで注文した際の配送については、
逆にリアル店舗での受け取りによる店舗活用や、
コンビニ各社等と連携することで、
少額配送に対しても集中配送による効率化で対応しています。
ユニクロのこの戦略が奏功しているかは評価が分かれる所と思いますが、
利用者目線では確かにオムニチャネルの実現により便利になったと感じる所です。

私が保有するシュッピンという会社は、
Eコマース特化の意識が高い会社です。
カメラや時計といった高額商材のリユース品を中心とした商材を扱いますが、
私は同社においてもオムニチャネルを実感するところです。
実はカメラ、時計とそれぞれに1店舗ずつのリアル店舗がありますが、
ここでの専門知識を有したスタッフや実際のリユース品の品質管理など、
リアルに体験することが出来ます。
その状況を見ることが出来るからこそ、
ネットを介して安心して買い物ができるという面もありますし、
逆にネットで吟味して取り置きをした上で店舗で購入なんてケースは、
特に時計では多いようです。
また、一言でネットで販売といってもそのきっかけとして
PCはもちろんスマホやタブレットいったハード毎のチャネルを意識していたり、
写真共有サイトのSNSに関心を持ってもらって誘導するなんて
新たな試みにもチャレンジしており、
これも広義的にオムニチャネルの一環と理解しています。
(リアルで撮影した写真の投稿やその情報と購買への結びつけ、ネット活用という点で)


オムニチャネルは、様々なチャネルで顧客と接点を持つことで、
利便性を向上させるだけではなく、
購入機会をより増進させる効果を出すという側面があります。
このサイクルがうまく機能するとより顧客から支持されますし、
結果トップラインも伸びていくというわけですね。

しかしです、このオムニチャネルという構想を実現したとしても、
それを機能させるかどうかは、やはり人材、現場力がものをいうわけです。


一つ目の事例として、以前に株式を保有していて、
利益こそ出たものの私の中では失敗投資となったジーフットについてです。
ASBEE等の靴屋さんを展開する同社は、
イオン系列ということもあり、モール内などに積極的に店舗展開をしています。
同社では接客コンテストなんて催しながら、
顧客満足度をあげる取り組みを重ね、
商品展開もPB化を進める中で、店舗拡大によるトップラインの向上と、
PB化推進による原価率低減が相まって成長を続けてきました。
店舗でもタブレットを活用したリアル消費動向のチェックなどの施策を
経営サイドが進める中で、当然ながらネット販売との融合にも対応してきました。

靴は洋服以上に在庫管理が難しく(バリエーションも多く箱も大きい)、
ABCマートのようなドミナント戦略に基づく
在庫融通の仕組みも取られてませんでしたから、
店舗とネットを融合する着目点は面白いと思ったわけです。

サイズ×色の希望の品が欠品していても、
店舗で決済を済ませて後で自宅に商品が配送されてくるというのは、
購買機会の獲得も漏らすことなく魅力ですし、
ネットで取り寄せしておき、リアル店舗で試着して購入判断をするわけで、
きちんと機能すればとても良い仕組みです。

しかし、残念ながら私が消費者としてASBEEに行って、
一度たりともこのオムニ戦略のオの字を感じることは出来ませんでした。
そもそも試着していたり商品を探していても、
店員さんから声を掛けられることもないですし、
こちらから声をかけてサイズを申告しても、
「今在庫ないですね」、以上みたいな(笑)。

私の中の期待としてはせっかくオムニチャネルの仕組みがあるのであれば、
商品を探している時に、店員さんがサイズや色を聞き、
場合によっては店舗陳列がない色までもタブレットとかで見せてくれて、
なんなら荷物にならないように配送しますか?くらいの提案が欲しいです。
そして、あと1品買ってもらえれば配送料も無料になるので、
お子様の靴もいかがですか?くらいあってもいいですよね。
もしタブレットで顧客情報取れれば過去の購買履歴から、
よりフィットした商品を提案してくれれば満点だと思います。

しかし、残念ながら、そもそも店員さんのモチベーションが低いのか、
単に経営が用意しているオムニチャネルの仕組みを知らないだけなのか、
真意はわかりませんが、せっかくの仕組みを死なせてしまっているなと感じるのです。

一度、株主総会でこの件を踏まえて、人材や現場力について質問しました。
せっかくの仕組みが活かされていない課題を踏まえた、現場力への対応についでです。
しかし、経営の認識としては人材育成には力を入れているし、
今後も頑張るという薄い回答でした。
これが2年続き、この無策ぶりに我慢出来なくなって株式を売却しました。



二つ目の事例として、もうひとつの残念な事例を最近体験しました。

セブンアンドアイホールディングスが展開する、
イトーヨーカドーでの買い物のシーンです。

某店舗で日用品の買い物をしていたのですが、
たまたま私の欲しい商品だけが欠品していました。
(イトーヨーカドーでしか買えないものだったのです)
そして、店員さんに在庫がないか確認をするわけで、
まぁよくある話です。

在庫があれば問題がないわけですが、
在庫がないとなるとまぁ普通はお取り寄せしましょうかの
ルートに入っていきますよね。

当然ながら在庫がなかったわけですが、
限定品なので取り寄せは出来ないというわけです。
仕方がないので、近隣の店舗で在庫があるか
確認してもらうことにしました。
すると数駅離れた店舗に1個在庫がありますということでした。
ですので、改めてそれを取り寄せは出来ないのか聞いたところ、
店舗間の在庫融通はできないんですといわれてしまいました。
まぁ仕方ないか、では取り置いてもらって、
その店舗まで足を運ぼうと思ったのです。(定期圏内でしたしね)
すると、取り置きもこの店からは出来ないというのです。
え?じゃあ、その1個を競ってダッシュするってことですか、、、。
この辺から既に嫌気がさしてきます。
もちろんクレーマーになりたくないので、
店員さんとは穏便に相対しましたけどね。

お店を出て、その在庫を持っているという店舗に電話します。
(普通ならここでもう諦めますけど、事情があって絶対欲しかったのです)
担当売り場につなぎますと転送され、一旦担当者いないから折り返すということで、
ようやく担当売り場の方とお話をします。
そして該当の商品の取り置きをお願いすると、快諾して対応してもらえました。
ん?取り置きできるじゃんって思いますよね。
そして定期圏内とはいえ、
今から電車に揺られ買い物に出掛ける面倒さに辟易しながら、
お店のゲートを出ると、そこにオムニセブンの旗がなびいています。
ん?まさかと思ってオムニセブンのサイトをネット検索すると、
私の欲しい商品が普通にオムニセブンで買えることが判明しました。
配送料も近場の店舗受け取りなら無料です。
早速ネットで注文をして、取り置きしてもらった商品をリリースしてよい旨を電話して・・・。
商品の受け取りは取り寄せも取り置きも出来ないといわれた店舗ではなく、
更に近場のセブンイレブンにしましたけどね。


はっきり申し上げて、イトーヨーカドーの日用品の売り場なんて、
閑散としていて、私が在庫確認した際も、店員同士が雑談をしている位、
ヒマな感じなんですよね。
そんな中で、取り置きも受け付けず、まるで売る気のない店員が残念でなりません。
鳴り物つきでオムニセブンを始めてもう数年が経った気がしますが、
せめて在庫確認の時に、オムニセブンからのネットなら買えるようですよ、
くらいの提案があっていいですよね。
なんなら、自店舗を受け取り店舗にして発注する(実質、取り寄せみたいなもん)にしても
いいと思うわけです。
なぜこれをやらないのか、やれないのかと考えた時に、
やはり人材及び現場力の問題なのかなと思いました。


ジーフットでもセブンアンドアイでも共通しているのは、
オムニチャネルの仕組みはそこにあるのです。
きちんと、いや普通に使えれば、消費者におお気が利くねと思ってもらえる
基盤がそこにあるのです。
そんなに扱うのに難しいものではありません。
なにせ、個人がスマホでピッツピッやればモノが買えてしまうわけですからね。
でもそれを普通に仕組みとして活用しようという気が現場に全くないのです。

オムニセブンがアマゾンに勝てるのかなんて、この仕組みが始まった頃、
記事などでも取り上げられていましたが、
そもそもその次元ではないのです。
なにせ基盤だけあって現場が全く使う気がないのですから。
商品数が少ないとか配送網の工夫など、
様々なネット融合に対する課題対処への議論が交わされていましたが、
一番の問題は当たり前の結論ですが、人材と現場力の欠如ということだと思いました。


投資家としては、
最近は何かとIT化、業務効率化、AIなどなど言われており、
どういう仕組みが入るかということに関心が向きがちですが、
その大前提として、人材そして現場力が備わっているかという点に
改めて注目しないといけないなと感じたところです。

逆に仕組みが脆弱だったとしても、
人材や現場力が高ければなんとかなるのかもしれませんし、
それを仕組みにより高められれば伸び代はとても大きいものなのかもしれません。


経営目線では、組織が弱体化しているから、
何か新しい仕組みを導入してイノベーションを起こそうとなると思うのですが、
それは順番が間違っているのでしょう。
人材の底上げや現場のモチベーションをまずはあげるための施策を考え、
もっとやりたいという現場の声に応えられるような
効率化やスケールする仕組みを入れていくという順番なのだろうと思います。
(理想であり難しいとは思いますけど)

私もサラリーマンとして働く中で、
仕組みを導入するもしくは検討する立場にもありますが、
そもそも人材レベルやモチベーションが一定水準以上ないと、
いくら仕組みを入れても活用されませんし、
改善より寧ろ改悪に向かっていくということを実感しています。
よくある形骸化というやつですね。

ですので、人材や現場力が高い、すなわち組織力に秀でていると感じること、
そしてそれはその会社が好きになることにも通じるので、
そういう会社を選んで、自分が末永く納得して投資していける会社と
歩みを育んでいきたいなと思います。


事例として挙げたのはあくまで私が体験した不幸な所にフォーカスした内容で、
両社そのものを否定する趣旨ではありません。
ただ、身に降りかかった事実を記載しており、他意はありません。
主張したいことは、人材や現場力は大前提として必要な要素であり、
いくら高度化した仕組みもその要素が欠けると活かされないということです。
そして、自分が投資先として選ぶ際には、
仕組みとしてすごいことをやっている(やろうとしている)という視点の前段に、
それを活かす人材や現場力があるかという点を注目しようということです。




1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +4.2% となりました。
前週比は +0.3% で推移しました。

20180608_パフォーマンス推移表



はい、今週もまたまたまた横ばいです。
もう1ヶ月以上、横ばいです。


2.全体所感


日経新聞などでも恐怖指数が低水準だと解説があるように、
なんだかんだで穏やかな相場ですね。
上にも下にもいかず、為替がやや振れてもそこまで影響を受けず、
のらりくらりの状況のように感じます。
TOPIXこそまだ若干年初来でマイナスで推移していますが、
日経平均もほぼ年初トントンの水準感となっています。

来週には米朝会談もあってこのこと自体はチキンレースだと認識してますが、
日米の通商問題も新たなスキームなんてものも出てくる様相で、
特に外需など大型株の動向がどちらに向かうのかななんて漫然と考えています。
実はチャートを読める方からすると、
そのトレンドの変化が出ているのを察知しているのかもしれませんが、
まぁ私の投資手法ではそんなトレンドフォローをするようなことはやらないし、
できないわけですから、ただ傍観しているだけになります。



3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20180608_ポートフォリオ内訳


上位3銘柄が保有比率8%程度の水準でひしめきあっており、
順番の入れ替えが毎週起こっています。
せめて、保有比率TOP水準であれば、
せめて2桁%の保有比率が欲しいですが、
この辺りが守りというか自信のなさなのかもしれませんね。

5%以上の保有比率ではステップ、日本管理センターが次点で続いています。
日本管理センターは株価が本当に弱いですが、
まぁ1Qの状況や外部環境を踏まえるとやむ得ないかなと思います。
勝手に比率が落ちていってくれているので、結果オーライだと思っています。

5%ぎりぎりという所では、トーカイと東鉄工業となっています。
どちらも守りを意識している、その割には還元性も秀でているわけではなく、
やや異色に感じる会社かなと客観的に思っています。
両社とはまだ付き合いも浅いため、今後少しずつ会社のことを
好きになっていければと思いますが、
その過程でイマイチと思えば撤退もするかもしれません。
(これはこの2社に限らず、失望することがあればそうなりますけどね)
東鉄工業は週末の金曜にやや大きく下落していますが、
野村證券様よりレーティングの格下げを頂きまして、
華麗に売られたようです。







以下、丸和運輸機関やWDBホールディングスやシュッピンと
既に売り上がりの残分となっている銘柄が占めています。
これらの銘柄はいずれは買い戻したいと思っていますが、
まぁどの銘柄も株価は頭打ち状態にあり、
特にWDBホールディングスなどはだいぶ調整していますが、
それでも全く買い戻しを考えにくい水準です。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20180608_保有銘柄一覧(週間騰落)


個別にみると、日次ではプラマイ大きく振れている銘柄もありますが、
まぁ横ばいですよね。
丸和運輸機関がやや上昇していますが、
日々の騰落が大きくて、たまたま週末断面ではこうなったということでしょう。
原油価格の動向がネガティブに映るでしょうから、
どうしても表面的にボラが大きくなりますね。







保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20180608_保有銘柄一覧(指標)


日本管理センターの目標株価GAPが大きくなりつつありますが、
外部環境として、金融機関の融資姿勢の変化が鮮明で、
それが足元業績に影響が出ていることもあり、
あたふたすることもないとは思いますが、
IR姿勢の消極化などもここ最近気になっていることもあり、
イマイチ買い増しをする気がおきません。
IRページの形骸化からもう少しなんとかならないでしょうかね。
まぁ本質的な部分ではないとは思うのですがね。



4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、
コメントを残しています。


■ルネサンス
横浜地域の2店舗でジムエリアの営業時間を24時間化する旨、
リリースが出ています。
これで国立市の1店舗目に続き、24H型の店舗は3店舗になります。
先日IRに電話してQAした時にも今後もハード面の要件をクリアし、
ニーズが見込める所へは試験的に適時適切に広げていくとのことですので、
今後もこのようなリリースは出てくると思います。
実施可否の判断として防犯対策等の追加イニシャルコスト分を、
回収できる目処が立てばチャレンジしていきたいとの意向でした。
また、特に深夜より早朝のニーズの方が大きそうという感触が出ているため、
今後は24時間に拘らずにやることも検討されるかもしれませんね。
いずれにせよ、もう少し地域なども踏まえた
需要を見極めていく段階かと思います。



■東鉄工業
会社照会の動画ライブラリが更新されています。
投資家向けというより、あくまで会社の紹介ですから、
事業内容や社会的責務とかに触れられています。
とはいえ、最後には、会社としての将来を示している
中期経営計画についても言及されてます。
この動画、なにせ17分超にも及ぶ大作なんですよね。
でも、どういった事業をやっているのかは、
私のような素人にもわかりやすく構成されていると思います。
そして建設業に属するわけで、
一般的には設備投資や建設需要に大きく影響を受けることから、
シクリカルと認識されるところではありますが、
影響は受けないなんて思っていませんが、
インフラを裏で支える仕事の特質上、ベース部分が大きく毀損する、
なんてことはないかなと想定しているところではあります。


■丸和運輸機関
物流業界紙のカーゴにおいて、
同社の事業活動全般についての記事が掲載されています。
詳細については興味がある方はお読み頂いた方が早いですが、
だいぶ意欲的に様々なことにチャレンジしていることが伺えます。
特にアマゾン社への値上げの箇所は今後実績を作って、
本格的な交渉に当たるということで、まだまだ余地もありそうなのが、
少し驚きました。また7-8割が既に黒字化できているというのも
ちょっと意外ではありました。
人財採用・育成はより定着率を高めたり、働き甲斐のあるやり方に
更に見直しをかけているようです。
人事制度(給与制度)もここ最近改善したばかりですが、
育成にも目を向けてくれており、
今後も体育会系のノリで頑張ってもらいたいですね。


■WDBホールディングス
株主総会が近づいており、召集通知が我が家にも届きました。
昨年の総会(こちらの記事)で、
東京での懇親会もぜひやろうと社長と盛り上がったわけですが、
有限実行となり、今年は総会後の7月にパレスホテルで開催が決定したようです。
但し、先着順とのことですので、
希望される方は早めに申し込まれるといいと思います。
事業説明会と懇親会のセットですし、東京開催は初めてのことと思います。

それから、社長の挨拶文が更新されています。
基本的な論調は従来と変わりありませんが、
より地に足のついた内容になったと感じました。
従来は新しいチャレンジもして1000億企業を目指す、
でもそのために既存株主の期待を裏切らないよう増収増益を継続するといった
メッセージ性がより前面に出ていた印象です。
しかし、今年の挨拶文は、経営者として大事にしてきた姿勢、
社会の公器としての義務・責務について触れられており、
その中ではコアコンピタンスである
人材サービスにより特化していく宣言となっています。
新たなチャレンジについてもCRO事業含めて言及はありますが、
あくまえ基本は人材サービス業であるということで、
改めて原点を見据えた内容となっているように思います。
1000億の旗を降ろすのか、なんて野暮な突っ込みをしてしまいそうにもなりますし、
実際のところ、社長がどういう思いでおられるのか、
また会話をする中で感触を得ていきたいと思います。


■シュッピン
月次情報(PDF)が開示されています。
5月は平常月ですが、昨年の伸長率が+20%を越えている中で、
今期もこれだけの伸長をみせてくれているのは凄いと思います。
前年の伸長率が今後も大きくなり、
夏頃には+40%台の高いハードルを受けての率になるので、
%表記では今後も厳しくなるかもしれません。
ただ、額面で見ると、この5月は一昨年のクリスマスや年度末商戦と
ほぼ同額の水準に積み上がっており、これは個人的には驚きなんですよね。
ユーザー数の伸びも大きくなっており、今後にも期待が持てますね。
ちなみに株価は既に高成長を織り込んでいるため、
失望もありませんがニュートラルな評価となっていますね。



■ソーシャルワイヤー
インキュベーション事業で新宿の増床により、
新個室も含めて運用されたようです。
需要に応じて少しずつ拡張していくスタイルは、
リスクをうまく軽減していますね。


■エイジア
「みまもりせんせい」との連携API事例を公開しています。
子供の見守り分野に特化した一斉配信システムは
ニーズも大きそうですので、現状の運用をより堅牢にするためにも、
同社パッケージの活用が進むといいですね。



5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。

20180608_資産残高推移表



特にコメントはありません。



6.雑記

今週日経BP社から発売された誌面に、
私の事を取り上げて頂いて、皆さんに応援を頂いています。




ツイッターでは多くの方のフォローを頂きまして、
改めてありがたいことだなと思っています。
個別にお礼などは出来ておらず、無礼をご容赦頂きたいと思いますが、
今後も投資の事でも投資以外のことでも、
気軽に交流が持てれば嬉しく思います。

なお、某有名掲示板では、億り人でもないのに掲載されてると、
私への名指しのご批判を頂いている書き込みも拝見しました。
その件については、上記のツイートした記事の中でも言及していますが、
私自身が十分その恥は認識しておりますので、
まぁ哀れみでも失笑の目ででも見て頂ければと思います。



さて、週末でカメラ撮影に出掛けたいと思っていますが、
やはりこの時期はあじさいですよね。
王道としては鎌倉に足を運ぼうかと計画を立てていたのですが、
少し体がお疲れモードでもあるので、もう少し気軽に撮影できるところに
留めておこうかなと思っています。


日経BP社から発売された「日本の億万投資家名鑑(必勝編)」の中で、
以前に日経マネー誌に掲載頂いた内容をベースとした記事を掲載して頂きました。

今回は、以下の事について少し整理をしておきたいと思います。

0)前置き
1)メディア露出について
2)投資行動のあり方について
3)多様性の中での自分について
4)記事作成までの内情


0)前置き

今回掲載頂いた雑誌は以下のものです。
なお、以下はアマゾンアフィリエイトリンクとなりますので、
気になる方はクリックしないようにされて下さい。




■過去の日経マネー誌掲載時の記事
2018年4月号
2018年1月号

それぞれの記事において、私の自己紹介投資方針に関して
言及していますので、改めてここでの記載は割愛いたします。


1)メディア露出について

メディアに露出するということについては、賛否両論あると思います。
特に私のように特段なスキルを有しているわけでもなければ、
特筆すべき努力をしているわけでもない者が
このような形でメディアに登場することに対しては、
客観的にみると調子に乗っているとか、
眉唾もんだと揶揄されることもあるかもしれません。

もちろん、私も自分の能力やポテンシャルをそれなりに自覚していますから、
億り人でもないのに、このような雑誌に登場することに、
遠慮する気持ちは誰よりも実感しているつもりです。

しかし、それでも敢えて露出しているのは、
いくつかの思いがあってのことです。

第一に、編集部の方々が、こんな私のような素人にも日を当ててくれようと、
お声掛け頂いた事に対して、
無下に遠慮を盾に固持することに躊躇いを感じたということです。
場違いであろうと、ありのままの自分を知って頂いて、
それでも掲載頂けるのであれば、恥を忍んで露出しようと思ったのです。

第二に、きっと私のような一般的なサラリーマンで、
良くも悪くも平均的な家庭、貯蓄水準を持つ者が、
特段のスキルや能力がなくても、
ゆっくりと資産形成に取り組めることを示していきたいという思いがあってのことです。
私がSNSでありのままを発信しているのは、
このような思いがあることと、自分が自分を見失ってしまわぬようにという
自己牽制の意味合いがあるわけですが、
それを自己発信だけでなく違うカタチでより第三者の目から見てもらうことは、
私のこのような思いと合致していると考えたのです。
メディア露出といえば、億り人が当たり前ですし、
常人からはかけ離れた努力やどん欲さに満ちた方が多いように思います。
そういう中で、私のような怠慢な凡人が登場することは、
マス層(と勝手に私が思っている)の方は少しばかりの親近感をもってもらえるかもしれません。

第三に、メディアに露出することで記者の方々から
様々な観点で質問を受けたりするプロセスで思考が深まる機会を頂けることです。
そのプロセスでは改めて自分の投資に対する細部の部分を省みたり、
質問に答えるために改めて調べることを通して気が付けることがあります。
質問を受けないと思考が回らないのかなんて呆れられるかもしれませんが、
私にとっては記者の方々とのやり取りは新鮮そのものであります。

多くの優秀な個人投資家がひしめく中で、
益々私は埋没していくわけではあり、
今後はそんなにお声掛け頂くことはないかもしれませんが、
ただ、こういう機会がまたあれば、それを大切にしていきたいなと思います。
凡人投資家代表みたいな(笑)。



2)投資行動のあり方について

メディアに露出することの弊害のひとつに
プライドやプレッシャーによる行動のブレが挙げられると思います。
特に私のような駆け出しの投資家の場合、
少しメディアに露出することで、調子に乗ってしまうと、
よりそのリスクは高まるように思います。

私も人間ですから、多くの方の目に触れるようになると、
少しでも実績をあげたいとか、新しい挑戦で注目を浴びたいとか、
そんな人並みの煩悩に苛まれることもあります。

誰も気が付いていない妙味の高い新鮮な銘柄を組み入れたり、
変化に富んだ手法を常に模索していつでも実績を積み上げて、
プライドやプレッシャーへ応えていきたいとですね。

ただ、私は絶対に絶対に自分の投資方針を曲げないようにして、
この退屈な投資方針を遵守したいと思っています。

変化に機敏なこと、常にフレッシュなポートフォリオで相場に対峙していること、
これは並大抵のことではないですし、万人に出来ることでもないと思います。
その中で、自分が少し有名になったと勘違いして、
自分の能力や器にそぐわない虚勢を張ることこそ、愚弄なことだと思っています。

私のような駆け出しの投資家こそ、
色々チャレンジすべきというご意見も大いに理解しますが、
私の投資方針には色々チャレンジして早急に億り人になる、
なんてどこにも掲げていないのです。
であるならば、自分のペース、自分の性格、自分が置かれた家庭環境、
あるいは自分の趣味など自分のアイデンティティの中で、
どう投資というものが位置付けられ、
自分を知る中で自分のペースでやっていくべきことなので、
メディアに出ようが、自分の投資行動は絶対にブレないようにしていきたいのです。
投資家としてメディアに露出しても、
カメラ片手に週末は出掛けますし、家族との時間も大切にしますし、
投資に充てる時間も楽しいですが、全てを注ぎ込む程、頑張りません。


3)多様性の中での自分について

編集部の方から献本を頂きまして、
私も改めて他の方の記事も少し目を通し始めているのですが、
どれも勉強になるなんて人並みの感想を言うつもりはありません。
やはり共感する内容もあれば、異論を唱えたい考えもあります。
投資に限らずですが、人それぞれ価値観も異なり多様性がありますし、
答えは数学の世界のようにひとつではありません。

例えば冒頭の対談記事では、初心者(資産が少ないうち)から、
集中投資でリスクをとって資産を増やしていくことが肝要であるという
趣旨の論調の箇所がありますが、私はここは多いに疑問を持っています。

有効な議論を進める上では相手の立場を論破しないようにすることが
重要だと言われるわけで、私も全面的に反対をして
議論をしたいとも思わないのですが、
ただなぜ集中投資を推す立場があるのか、
それが自分の考える投資方針や求めるスピード感や規模と比して、
どこに差異があって生じるものなのかの考えを巡らすと、
なるほど、そういう考えもあるのか、
でも自分は違うと、より自分を知ることのきっかけになります。

こういう小さな気付きというか自分との対話の積み重ねが、
自己確立へ繋がっていき、投資家として独り立ちすることになるのではないかと思います。

書かれていること、とりわけスキル的なことを、
真似ようという発想で書籍に当たると、多様性の中で自分を知らないことにより、
何をしたいのか見失ってしまいそうになります。

ですから、多様性を認める中で、自分についてよく考えて、
自分なりの言動を確立させることが大事だなと思うのです。
当たり前の事をただ書いているわけですけどね。



4)記事作成までの内情

2018年4月号の記事で目標株価の作り方という内容で、
取材を受けまして、その内容をベースにしたもので、
今回の誌面として掲載頂きました。

目標株価を超えた際の対処という箇所で、
日経マネー誌では日本管理センターを取り上げて頂いておりました。
ただ、実は同社は目標株価を超えたというケースには該当せず、
今回は明確に目標株価を超えている丸和運輸機関に差し替えをいたしました。
別に日本管理センターの株価や先行きが不安だったからというわけではありません(笑)。

記者の方には、前回の記事をそのままでも良い所を、
敢えて手間をかけて対応下さり、ありがたいわけです。
こんなに多くの記事を一手に受け入れ、再校正する手間を考えると、
本当に大変なお仕事だなと思います。

私は日経BP社の回し者でもなければ、
何か宣伝を頼まれているわけでもないのですが、
そういう内情を知っているからこそ、
自分の宣伝というより、誌面をより多くの方に知って頂きたいと、
発売時期には些細ながら告知もさせて頂いています。

回し者のようで、嫌な気持ちにされている方がおられれば
それは申し訳ないのですが、そういう内情もあってのことですので、
ご理解頂ければ幸いです。

◆最近のお気に入り