投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 9795_ステップ(18年9月期_1Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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※銘柄分析シートの様式をバージョンUPしています。


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

特に問題ない増収増益決算です。
相変わらず退屈な決算ですが、
2Qは1-3月ということで合格実績への言及が
ハイライトかもしれませんね。

公立TOP校は相変わらずTOP快走ということもわかりましたが、
大学受験では国公立への合格実績がやや強い印象です。
私大は定員厳格化という逆風の中でも、
きちんとした実績が出ており、ゆっくりと認知度と
ブランドが築かれていければいいですね。

決算全般において、特に違和感を生じ得ることはないわけで、
実際内容をみても想定通りですから、
総合評価は「3」となります。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


9795_ステップ(18年9月期_2Q)売上-粗利推移

過去の業績トレンドに沿った内容です。
生徒の入れ替えが生じる3Qが底になりますが、
前期は粗利率がやや低下していたので、
何事もなければ少し増益ぶりに目が向かうかもしれませんね。
ただ、とはいえ、それは誤差の範囲だと思います。


9795_ステップ(18年9月期_2Q)販管費推移



販管費は生徒募集で一番投下されるのが、
当2Qですね。
よく見ると販管費率も期が進むごとに
ごく緩やかではありますが、
右肩下がりになっているのがわかります。



9795_ステップ(18年9月期_2Q)純利益-EPS推移


当期純利益も特にこれといった論点もありません。



(2)進捗状況の確認

上期予想に対しては、売上がやや超過、
利益が若干のビハインドですが、
額面などでみると誤差の範囲と思えて、
いちいち乖離率を論じる必要もないでしょう。
(一応、計算は手元ではしましたけどね)


3.定性情報の確認

前述の通り、合格実績に言及があり、
総じて見れば順風満帆の実績が出ているかと思います。
こういう当たり前のことをずっと続けられることは
本当にすごい事だなと思います。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

9795_ステップ(18年9月期_2Q)株価推移


株価は長期視点でみれば、
きちんと騰がっていますが、直近は調整をしています。
そして騰がっているとはいえ、相対的には弱いわけです。
地味な銘柄ですから仕方ないですし、
こういう銘柄をPFに入れたいと買い始めているので、
これは問題ないです。
直近の買いがやや割安性を妥協しているようにもみえますが、
この辺りは熟考した上でのことです。



(2)IR照会の状況

当然論点がないので、照会はしていません。


5.さいごに

はい、引き続き、退屈な決算です。



【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_4Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


前期実績は上方修正後の計画にほぼ沿った着地となりました。
KPIから特にニュースワイヤー事業に弱さが見られましたが、
きちんと着地は合わせてきています。
3Q精査時には売上で+2%程度(2840百万円)、営業利益で+12%弱(380百万円)で
皮算用の予想目安を抱いておりました。
結果は売上で2808百万円(計画比+1%)、営業利益は353M(前期比+0.8%)となり、
特に利益についてはそこまで伸びない結果となりました。
ただ、後述しますが、理由も明確ですし、もちろん過信はできないですが、
先行指標も堅調ですから、そこまで懸念が広がるものではないという理解です。
特に利益は、収支認識時期の変更や償却費の動向によって
適正な会計ルールの範囲内で、色々コントロールされるロジックに従って、
対応されたものなのかなーと思います。

今期予想については、+10.0%増収、+13.2%の営業増益を予想しています。
元々前期実績の伸長を踏まえての2桁増収増益はまず立派だと思います。
ただ後述もしますが、中身を見るとやや保守的なのかなという印象を受けました。
前々期に下方修正をして、前期には計画精度を意識して
保守的にきちんと精査をして、そこから上振れしていますが、
そこに調子に乗らずに現実線で引いたのかなという印象です。
(あくまで私の勝手な印象ですし、だからといって状況を楽観しているわけでもないです)

また、インフルエンサーマーケティングの領域を手掛ける、
Find Model社を子会社化するリリースが出ています。
細かな情報はここからは伺いしれませんが、
広報活動が企業からコンシューマーに向けたものという一般的な既存概念からの
変化への対応という面があるのかなと思います。
もちろん、既存の概念は従来通り注力しつつ、
そこにプラスアルファとして、インフルエンサーを介した
ポテンシャルに注目しているのだと思います。
実際、世の中に的にも「インフルエンサー」という言葉をよく聞くようになりましたしね。
企業のリリース作業をお手伝いするという中で、
従来では、文書校正はもちろんメディア選択などを高度化する付加価値を提供していますが、
ここにインフルエンサーの活用という選択肢が生まれること、
そして、そもそもインフルエンサーの先にいるフォロワーの存在を含めて考えると、
今後シナジーを生む活動が機能すると効果はより大きくなると思います。

この他、サマリは社長コメントをお読み頂いた方が正しい理解になると思います。
(ってそう書いてしまったら、この記事の意味は益々なくなりますね(笑))

前期実績はやや上振れ幅が想定よりは抑えめになりましたが、
これは理由も明確でかつ一定の適正範囲内でコントロールされたようにも思え、
特にマイナスなものではないと判断しています。
今期見通しも個別にみていくと少し保守的とも思えなくない内容ではありますが、
こちらも特に問題があるわけでもなく、総合評価としては「3」(想定通り)となります。




2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_4Q単計)売上-粗利推移

手元の計算による、16.3期3Q以降で初めての四半期毎で減収実績となりました。
セグメント別にみてみると、ニュースワイヤー事業が減収要素となっていますが、
売上計上時期の見合わせ影響等で40百万円のマイナス影響があったようで、
それを踏まえると増収傾向になります。
これに加えて、オリンピック期間中にリリース配信の実行件数が一時的に落ちたそうで、
それが売上を押し下げた要素も多少はあるかもしれませんね。
いずれにせよ、四半期単位で一喜一憂するようなものではないので、
全体として17%程度の慎重を見せていますし、特に懸念するものではないという解釈です。



3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_4Q単計)販管費推移

販管費率が数%向上し、営業利益以下の利益率低下を招いています。
今期には作業効率化により3Qまでは販管比率が低下する期待もあります。
ただこれもインキュベーション事業で広告費を戦略的に厚く投下したようで、
中長期で成果を出してくれるように戦略投下したのであれば、
まして、きちんと計画の範囲内で使途したのであれば、むしろ良い事だと思います。



3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_4Q単計)純利益-EPS推移


はい、純利益はやはり下がりますね。
ただ、これも様々な観点での整理や今後のための販促費の投下ですから、
特に問題ではないと思います。


(2)今期予想について


セグメント毎の予想前提については、短信内でも言及がありますが、
ニュースワイヤー事業の先行指標の伸長や前期4Qのオリンピック時期の
一時的な抑制の反動という面も少しは考慮すると(通期でみたら軽微と思いますが)、
もう少し伸長していてもよいかなとは思います。
先行指標だけみると前4Qと比べて+17%です。
もちろん、先行指標分がそのまま単純に押し上がるわけではなく、
従量、定額の区分などもありますからそんな単純ではないのかもしれません。
ただ、このような背景を踏まえて、セグメント増収が+8.4%はやや保守的かなとは思います。


インキュベーション事業については、稼働席数の増加規模やそれを踏まえた
売上伸長には概ねそんなもんかなーという印象です。

あとは、トランスマートの翻訳サービスはようやく黒字化定着へリニューアルも含め、
今後展開という内容だと思いますが、
これを踏まえて4.0%のセグメント売上伸長は立ち上げ期という事を考えると、
もう少し勢いが欲しいかなとは思います。


全体としては売上3090百万円、営業利益400百万円ですね。
営業利益率が12.9%ということで、前期実績よりも僅かですが、
0.3%程度改善ですね。


3.定性情報の確認


決算説明資料で投資活動状況についてスライドがあります。

アサガケはサービス開始されているわけですが、
コメントもその一言だけですね。
具体的に展開出来ているスピードとか大丈夫でしょうかね。
商材のバリエーションや商品数がまだ圧倒的に少なくて、
認知度も少ないので、今後どういう戦略を立てているのでしょうかね。

イベレボも買収が完了したということはわかりました。
サービス拡充、顧客対応の調整の体制を強化していくことは、
当然のこととして、それをどう具体的にやっていくかの方向性について、
もう1歩踏み込んでもらえるとより理解が出来る気がします。
どこかの国と国との取り決めのようにやや抽象的で、
とりくみの振り返りもより抽象化されてしまう気がします。


取引先リスクチェックは、当該商材単品での収益化はもう少し後かな思います。
それからインキュベーションの国内外の増床は様子を見ながら、
リスクを抑えつつ展開できる強みを生かしてはもらいたいですね。

あと、AI型の翻訳のダッシュボード機能はどうでしょうかね。
企業側へも拡張を進めていると聞きましたが、
翻訳サービスが他者でも沢山あったり、
より高付加価値のサービスにも脚光が当たっているようですね。


こうしてみてみると、様々な会社や事業への取り組みはより多岐に渡っています。
ただ人は急には増えないし、増やせないので限りある社員の中で、
これら多岐に渡るラインナップを整理が必要ですね。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_4Q単計)株価推移


だいぶ変動が大きいですね。
そしてPER40倍超えってなかんなか私には手が出にくいです。
しかも利益成長は実はそこまで大きくありません。
じわじわ来るなら来るというモデルですからね。



(2)IR照会の状況

疑問に思うことが全て決算説明資料や社長コメントに言及されており、
先方も大変お忙しいこともあり、今回は今の所IR照会は不要と考えました。



5.さいごに


一連の作業をしてみて、経営は優秀、
やっている取り組みもとても筋が良いと思っています。
そんな中で企業も成長しているわけですが、そのスピード感としては、
秒妙な位置づけだとも感じました。
つまり今の成長性への見通しも踏まえて考えると、
私の目からみると株価水準はやはり高いということです。

もちろん、足元、又は数期先の定量的な予測だけをみて、
市場は評価するわけではないですから、
一概には言えないですが手が出しにくいですね。

来月下旬にはオンラインの決算説明があるので、
そこまでにもう少し整理・深掘りをしておきたいと思います。





1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +2.7% となりました。
前週比は +1.6% で推移しました。

20180427_パフォーマンス推移表


年初来は低空飛行ではありますが、
引き続き、特に悲観も楽観もしていません。



2.全体所感

いよいよ決算が本格化してきました。
まだ個々に表面的にさらっている感じですので、
この後、よく決算を見ていきたいなと思います。

決算シーズン突入したため、その他記載は割愛します。


3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20180427_ポートフォリオ内訳

今週は決算前でしたがアイドママーケティングコミュニケーションを
買い増ししました。
特に決算投機をしたものではなく、1ヶ月以上前から設定していた指値が
約定したということです。

決算については、以下に簡易的な精査をしている通り、
順調な決算だったと思います。






保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20180427_保有銘柄一覧(週間騰落)


上方修正が出たトーカイがやや戻りが強いですが、
そもそも下落していましたし、今期予想は弱いのが想定されるため、
結局これも幻になりそうですね。


保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20180427_保有銘柄一覧(指標)



アイドマとソーシャルワイヤーが決算通過しましたが、
あまりPER水準も変わりませんね。
今後順次更新される中でどの程度になるでしょうかね。



4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、
コメントを残しています。

■ルネサンス
リクルートが展開する教育サービスの「スタディサプリ」を展開するようです。
ついで売りが出来そうで、なかなかいいんではないでしょうかね。
キッズスクールもあり、文武両道なんて言われていますが、
どうでしょうかね~
それからDICからの役員が変更になっています。
何かあったんでしょうかね。今度機会があれば、
上記教育サービスの件と併せて、IR照会してみたいと思います。

■トーカイ
リストバンド型のウェアラブル端末が医療機器認証を通過したようです。
予定通りパスできてよかったですね。
意義ある商品だと思いますから、頑張って欲しいですね。

■東鉄工業
受注状況を開示してくれています。
前年に比べると線路がやや少なく土木が多い感じでしょうか。
工期から人月計算して、大まかな定量結果を算出しようと試みましたが、
あまり意味がなさそうなのでやめました(笑)。


なお、アイドママーケティングコミュニケーション、
ソーシャルワイヤー、ステップと決算が開示されていますが、
それぞれ必要に応じて精査記事をUPします。

※アイドマはUP済です → こちら




5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。

20180427_資産残高推移表




6.雑記

今回は割愛します。


【決算精査】 9466_アイドマMC(18年3月期_4Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

3Q時点で進捗率こそよかったものの、
前回の決算精査、IR照会を踏まえて上振れ着地は想定していませんでした。
ただ、結果的に売上、利益共に計画比で上振れ着地しています。
またその上振れ着地を起点として今期予想は順調な増収増益見込みということで、
私の想定として比べると、定量面では良い決算だと感じます。

前期配当を増配すると共に、そこから今期も1円ではありますが増配です。
同社は配当性向35%前後と比較的高いですが、DOEも7%程度と高配当でもあります。

デジタル販促としての統合型販促支援パッケージの機能改善と、
その販促チャネルを広げるという基本に沿った成長を志向しており、
この点もよい傾向かなと思います。

バローHDとライフが同社の主要顧客ですが、
いずれの顧客向けも前期比で大きく伸長していますから、
まだまだやれることはあるのだなと思います。

全般として順調決算で、特にコメントはありません。
株価が決算前でやや軟調でしたので、何か悪材料でもあるのかなと思っていましたが、
別に何もなかったですね。
総合評価は「3」(想定通り)となります。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


9466_アイドマMC(18年3月期_4Q)売上-売上総利益推移


前回のIR照会で把握していましたが、
3Qでは顧客側で大きな販促キャンペーンを行ったとのことで、
そこからの反動もあり、3Q比でみると減収ですが、4Qは小売りにとっては閑散期ということもあり、
やや季節的要因もみられるようですので、
2Qとほぼ同額ということはそれなりに頑張ったと思います。
実際、3Q決算精査でも4Q単でも15-18憶程度とみていましたから、
20億をこえてきたのは少し驚きました。


9466_アイドマMC(18年3月期_4Q)販管費推移

季節的要因で4Qは販管費も高めに出ます。
小売業を顧客としている特有の傾向なのかもしれません。
売上も落ちていますから販管費率も上昇していますが、
特段騒ぐものではないとの認識です。
特に機能拡充を謳っているので、
今後も少し販促費も投下していくかもしれませんね。


9466_アイドマMC(18年3月期_3Q)当期純利益-EPS推移

利益も4Qで落ちていますが、
季節的要因もあるでしょう。特に前述の見立ての通りです。



(2)今期予想の確認

7%の増収、9%の営業増益です。
前期に上振れしていることもあり、発射台が上がっている中で順調な内容と思います。
まぁだいたい10%程度のCAGRでしょうか。
私の見立ては12%程度なので、やや下振れしているような感じもしますが、
例えば将来的に自己株買い等もあると仮定するとEPSベースではまぁまぁ近いかなと思います。

ちなみに四季報予想よりはやや強かったようですね。


3.定性情報の確認

経営企画室長が執行役員に昇格ですか。
こういうポジションの人が会社の中で全面に出てくるというのは、
色々期待をしたいところです。
同社へは株主総会も含めてまだ接触がないので、ぜひ一度富山に足を運びたいのですが。

SBIファンドを通したベンチャーへの知見を広げている施策は、
まだ何もリリースは出て来ませんが、
今後、様々なコンタクトリストから、何か面白い事業でも出てくるといいですね。

それからキャッシュバックアプリはもう少し様子見ですかね。
減損リスクがつきまといますが、
そもそもどういった展開計画なのかが気になりますね。
実は販売見込み収益は超堅く作っているのかもしれませんね。
まぁいずれにしても私は同アプリはメインシナリオでは捉えていないため、
行く末を遠くから見守る感じです。
1ユーザーとして活用していきたいと思います。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

9466_アイドマMC(18年3月期_4Q)株価推移


株価は鳴かず飛ばずですね。
完全に市場から見放されてしまっています。
でも私は今の状況が続くようであれば、
ひっそりと応援していきたいと思います。



(2)IR照会の状況

(2018/5/1追記)

Q
主要顧客であるバローとライフの売上が開示されているが、
それぞれ前期比+19%、+13%程度の増収となっている。
両社共に、店舗数が急拡大しているわけではないと認識しており、
既存店における販促活動のボリュームや質が変わった点があったと
考えているのだが、どのような背景でこれだけの増収効果が得られたのか。

A
指摘の通り、両社共に店舗の拡大による押上げではなく、
既存店における販促活動のボリュームが増え、
更にその質が好転していることによるものと考えている。

Q
既存店における競争が激化していることから、
販促活動の機会や質の向上のニーズが強いということか。

A
そのよう認識している。
顧客側からは競争激化により、チラシの効果的な投下から、
様々な販促活動への引き合いが強く、
またその効果が認められることでのプラスαの要素もある。
(へぇ、ということは一部インセンティブのようなものがあるのかな)

Q
ということは、その競争環境は今後も変わらないし、
今後も効果的な販促活動が期待されるということになるのか。

A
はい、そのように認識してもらってよい。
今後もそのような引き合いに応えるべく頑張る。

Q
今期予想で+7%増収というガイドラインになっている。
前期に押上げ効果があった所からみると、
増収幅はマイルドになっているのだが、
競争環境から考えると、今後も引き合いは強く推移し、
またその効果によって期待感も高いと感じているのだが、
前期より抑制される点をどう解釈したらよいのか。
具体的には、前期に押し上げた分、そろそろ伸長余地が限定され
この程度になるという見立てなのか、
前期にあったような追加発注のような活動を見込まずベース部分の
コンサバで策定されているということなのか。

A
今期のガイドラインの策定には、前期にあったような追加発注のようなものは
織り込まず、現状の見立てでベース部分でみた時を想定している。
従って今後の強い需要に支えられることで、
前期同様追加発注などが見込まれる可能性もある。
(そういう意味ではコンサバということなのね・・・)

Q
経常利益が10億となっているが、
これはちょうどストックオプションの行使条件と一致している。
利益率からみると特段偏重はないものの、
ストックオプションの条件も意識して策定をしたのか。

A
先ほどの売上の積み上げと同様に利益面でもまずは積み上げて、
概ねその近傍ということでたまたま一致していると思ってもらっていい(笑)。
(ということは、追加発注などは考慮せずにおるわけですね・・・)



以上、IR電話でのメモです。


印象としては、前記と同様に顧客側の引き合いの強さが継続し、
今後も追加発注を含めた販促戦略が好調に推移するとなると、
同社の計画よりは上振れる可能性も感じました。
一方で、アイドマの販促だけが顧客にとって打ち手ではないはずで、
様々な選択肢の一つでしかないという現実もありますから、
当然、その上振れ可能性を今から考慮することは出来ません。
期待感は頭の念頭に置いておきつつも、会社見通しに沿った前提で、
私も同社の評価を続けていきたいと思います。

本当はSBIベンチャーのことなども聞きたかったのですが、
ここまでのやり取りでそれなりに時間を拘束してしまったので、
またの機会としました。



5.さいごに

前期の増配を出したのは少し意外でした。
案外、還元についても意識はされているのだなと思います。
とにかく東京での個人投資家向けの説明会を実施して欲しいです。

株主総会に行きたいのですが、予定が合わないだろうな、と。



パーソナルな対応に秀でた活動には好感が持てます。
株式投資においてあまり意識していなかったのですが、
振り返ってみると銘柄を見つめる時に、
観点として無意識ではありますが考慮している気がします。
(もちろん、全てがパーソナル特化というわけではないのですが)


週末に株の勉強会に行かず(笑)、お花畑で写真撮影へ出掛けていたのですが、
そこでお写真撮りますよというサービスをやっていたのです。
少し興味があってその様子を眺めていました。

観光地でよくあるやつですが、
ベストポジションであなたのカメラでシャッター切りますという呼び込みです。
じつはその後に、プロのカメラでも撮影をして、
気の利いたフレームに収まったプライスレスな写真が
リアルタイムでディスプレイに映し出されるわけです。
そして巧みな営業トークで写真購入を促すというやつです。
1枚1000円程度の写真は原価を考えると明らかにボッ〇くりなわけですが、
驚くことに7割強位の方が購入されていくのです。
こういう類のサービスは、自分のカメラで撮ってもらったし、
普通は買われないのが常だと思っていましたから、
その高い購入率に驚いたのと、なぜだろうと益々過ぎ行く人間観察を続けていきました。

一人で三脚担いでいるおじさんは奇異ですが、その光景を冷静にみていたこともあり、
よく買うなーと最初は思っていたのですが、
そこで満足して幸せそうに写真を大事に鞄に入れて過ぎ去っていく方々をみていて、
変に納得感を得てしまいました。

まずカメラマンの方が優秀で、初々しいカップルにはそのお花の中でベストと思える
ポージングを指南し、インバウンドのハイテンションのご一向には派手なポージングを促して、
熟練夫婦には控え目でありながら立ち位置や手のさりげない配置まで、
気の利いた指示を出しているのです。
写真スタジオほどではありませんが、そこに出くわす個々の状況に、
適正に気を利かせて撮影をしているのです。

ですから、スマホやコンデジで撮ってもらった写真とはまるで異なる「作品」が
そのディスプレイには映し出されていて、
私も傍らから観察していましたが、その写真の出来は上出来でした。
それぞれの関係性を踏まえた完成度の高い作品なのです。
(美人さんの写真は私が購入したい位でした(変態ですね、すみません))

つまり当たり前のことなのですが、
パーソナルな部分への対処が的確なのです。

お花にはこの時しかない特別感があります。
そして、そこに訪れた記憶はデジタルデータという形で眠ったままではもったいない、
ひとつのカタチとして実在するもの、わたし(たち)だけのために用意してもらえたことは、
消費者にとって最高の産物なのかなと思います。
営業トークもその部分を巧みに掘って、気持ちよく思い出をカタチにして
持ち帰ってもらっているのです。


この光景をみて、このように感じながら
様々な会社の取り組みが頭に浮かんできました。

今更ではありますが、いきなりステーキがオーダーカットを取り入れ、
あなたのために切り、あなたのために焼きます、というサービスも
パーソナルな部分へ切り込んだサービスだと思います。
多くの外食がその手間を省き、きっちり定量でマニュアルに沿った対応をして、
画一的なサービスこそが安心感という常識があったわけです。
しかしその逆をいき、敢えて手間をかけて特別感を演出したわけです。

最近カンブリア宮殿で紹介されていて、
投資家界隈でも人気化しているビジョナリーもその道を行っている気がします。
眼に関する根源的な課題や対策を踏まえて本質的な眼鏡の役割について、
正しくパーソナルな状況にフィットさせて対応しているようです。
JINSのように大量生産、大量販売で敢えてパーソナルな部分に目を瞑り、
商品や販促に注力をしているわけですが、その戦略とは逆を行っています。

他にもこういったパーソナルな部分への対応力で勝負をしている会社は、
やはり見どころがあるなーと感じます。


そもそも日本企業の得意技といえば合理化ですね。
トヨタのカイゼン活動に代表されるように、
品質やコストを徹底的に磨き、無駄を省き、
それを大量生産で規模メリットを活かして展開します。
そしてそのスキルを標準化して横展開を計ることで、
更なる製品開発を進めていくわけです。
このようにして日本の製造業は世界でも競争力を備えてきたという理解です。

このプロセスではもちろん個のニーズの把握や
それを集積してマーケット分析をしていくことにも努力はしているはずですが、
日系企業はそれがどちらかというと苦手なのではないかと考えています。
(ですから、それに対応できるソリューション企業に光があたっていますね)


現在は世界的にもAIとか傾向分析をして機械的に先手をうつ、
CRMの先をいくような技術進歩が激しいわけですが、
そういった先駆的な技術ドリブンで遂行していくことはもちろん不可欠でしょうが、
それだけではなく人間が敢えて介在することで
パーソナルな領域で満足度を高められる活動を応援したいなと思うのです。


ただ、この考えは株式投資という側面でみると、
必ずしも利益が極大化するわけではありません。
技術ドリブンで先を行く方が革新性が高く、
変化もより顕著で早期化される要素が強いこともあり、
いわゆるビックチェンジが起こりがちだと思います。
ですから、敢えて手間をかけて場合によってはコストも我慢しながら投下していく場合、
緩慢になる可能性も高いわけですから、
長期投資として、また自分の応援したいという色がより強く
のんびりやっていくスタンスでは許されるでしょうが、
そうではない場合、敢えて見るべき観点ではないのかもしれません。


保有株に翻ってみますと、
サンセイランディックや日本管理センターもオーナーや地権者など、
個々への対処に重きを置いていますが、もう少しパーソナルなものがあるといいです。

ルネサンスは個々にカルテをもとにトレーナーがついてやっていますが、
これには相当の手間がかかります。
パーソナルな対応に意気込みはありますが、
実際、現場では理想とかけ離れた未熟な運用も散見されるようですから、
この辺りをむしろ徹底して、あの写真屋のように振る舞って欲しいなと思うのです。
もちろん、それにより減益とか受け入れる覚悟もないといけないわけですが、
長い事業に投資するというのはそういうことなのかなと思うのです。
来期に大化けをするような銘柄探しが、
いち早く資産を築き、周りから崇められることにもなるかもしれませんし、
結果が全ての投資の中では言い訳のように聞こえるかもしれませんが、
しかしそういう事なのかなと改めて思ったのです。

ステップも集団指導を志向していますが、
教師のきめ細かさやチューターの立ち振る舞いなど、
個人の能力などに配慮をしていますし、
なにより塾の都合で志望を歪めるようなことを絶対しないという姿勢など、
やはり個に寄り添っているなと感じています。

もちろん、東鉄工業や丸和運輸機関のように、
B2Cビジネスの場合にはなかなかこれを実感する機会が少ないですが、
例えば従業員への対応や意識などからも垣間見ることが出来るかもしれません。



相変わらず、儲かりそうにない話ばかり連ねていますが、
こんなことを考えながら、あぁいい会社だなと思う会社に寄り添いながら、
マイペースにやっていきたいと思います。



1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +1.1% となりました。
前週比は ▲0.6% で推移しました。

20180420_パフォーマンス推移表


年初来0%近傍をずっと地に張っています。
ですが、大きく年初来マイナスに突入するわけでもなく、
なんだか不思議な感じですね。
自分が相場に向き合う姿勢を試されているような気がしてなりません(笑)。



2.全体所感

主体別投資動向を見ると、
海外勢の大きな売りから少し買い戻しが入っているようですね。
日経平均など大型株が底堅く、
一方で中小型銘柄が弱いという展開が続いています。
マザーズは特にチャート面からもよろしくないという声も聞こえてきます。
(私にはチャートはよくわからないのですが・・・)
いずれにせよ、全体として弱気に傾きつつある中で、
こういう時だからこそリスク取るんだよと意気揚々としている方もおられるでしょう。
そもそもストレージ銘柄など材料やテーマがある銘柄の一角がとても強いわけで、
引き続き、そういう個別を持っているか否かで
足元の明暗が分かれている展開かと思います。
もちろん、私は「暗」の方にカテゴライズされているわけですがね(笑)。

それから、政局が相変わらずへどが出るような体たらくです。
外交面では日米はなんとか無難に乗り切った印象ですが、
今後、輸出企業への影響は特に注意が必要かなと思います。
実際のところの落としどころもわかりませんし、
少なくても、選挙までまだ波乱含みなのかなと思います。

朝鮮半島を巡る動向は今後大きく動いてきそうですが、
どうなるか全くわかりません。
株式相場にどう影響をするかなんてそれこそわかりません。

ただ、内政でやれ辞めろだとか、外遊にいくのは許さん、
審議拒否だとか、本当にゲンナリするわけです。
これは株式相場への影響云々以前に、今後の国益を考えた時に、
本当にこんなことでよいのか、根本的な懸念を抱いてしまいます。


3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20180420_ポートフォリオ内訳

今週はトーカイの買い増しが約定しました。
それに加えて細かな値動きによって、
トーカイと東鉄工業が保有比率5%をぎりぎり超えてきました。
別に5%に何か意味があるわけではないのですが、
やはり一定の区切りとしては意識します。

実は、両社共にまた私の中ではイレギュラーな選択で、
恐らく違和感を抱かれている読者の方も多いと思います。
(全ての銘柄に違和感があるかもしれませんが(笑))
しかもまだ銘柄分析記事をUPしていません。
もちろん手元では作っていますが、
いずれも目先大きな変化がありそうですので、
それを踏まえてより誤解のない形にして記事をUPしたいと思っています。

とはいえ、準主力の比率まできているため簡単に触れておきます。
まずトーカイについては、
東証IRで最終的な感触を得て購入を決めました。 →こちらの記事の中段参照。
本来は報酬改定のネガティブ影響を受ける来期予想をみてから、
とも思っていたわけですが、あまりタイミングをみるのもイマイチというのと、
ちょうど権利確定があったこともあり、
機会があれば株主総会に出たいと思ったことも買付をした動機です。
いずれにせよ、来期にどれだけの減益になるのか、
そこで改めて今後を見通してみて対処を決めていきたいと思います。

東鉄工業は今後のJRの投資環境を踏まえて長期的に見て有望と思いました。
かつ、保守作業も多く、インフラを支えている意味である程度の安定性もあります。
IR照会で細かな点もフォローしていますが、
残念ながら建設業界は原材料や人件費の高騰、
更に同社は新たなセグメントの工事受注も進めており、
足元で下方修正リスクもあります。そういった面を承知で買っています。
実際、チラホラ同業界で下方修正が目に留まります。
というわけでタイミングとしてもあまりよくない気もしますが、まぁいいです。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20180420_保有銘柄一覧(週間騰落)


ソーシャルワイヤーは相変わらず騰落が大きいですね。
これ、うまくやれば相当儲かるのではとか思ってしまいますけど、
結局のところ、うまくやれないんですよね。




保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20180420_保有銘柄一覧(指標)


特に変わり映えしないですね。
決算通過してどうなるかなという感じですかね。



4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、
コメントを残しています。


■日本管理センター
取締役4人に対して自己株処分のリリースが出ていますね。
元々株主総会を経て決議されたものですから、
それが実行されたということで、別に新しい話ではありません。
粛々と事業を進めている事と思いますので、
頑張って経営してもらって会社をよりよく導いてもらえればいいですね。

■東鉄工業
線路海外事業部長へ新任の人事が出ています。昇格ですかね。
そういえば、海外の線路のメンテナンスってどうなっているのかなと
考えるきっかけになりました。
日本の鉄道インフラの輸出における競争優位性のひとつに、
事故率の低い高い安全性を備えたオペレーションが挙げられます。
ITインフラも含んでのことですが、そもそも安全性の根源は
やはり線路のメンテナンスですからね。
どれ位のマーケットがあるのかもよくわかりませんし、
事業機会と見ることが出来るものなのかもそもそもまだ理解が浅いですが、
今後IR照会などで勉強していきたいと思います。

■丸和運輸期間
生協の物流を手掛ける事業を子会社を新設し、事業を独立させるようです。
経営判断のスピードなどの理由が挙げられていますが、
要するにそれなりの規模になって、会社として独立させて、
スピーディーさを備えた方が良いという判断でしょう。
つまりそれだけ規模感も出てきたという面では良い傾向だと思います。
早くアマゾンの件、ゲロってくれないかなと(笑)。

■シュッピン
日本カメラという雑誌がありますが、
その誌面でマップカメラアプリが紹介されるようです。
というか、最近メディア露出が増えてきたように思います。
同社側から働きかけているのか、認知度が上がってきた中で、
先方から声がかかっているのかわかりませんが、
こういう機会が増えてくると、益々認知度が上がり、
良いスパイラルに入ってくるといいなと思います。
特にカメラ界隈って雑誌もいくつかメジャーなものがありますが、
そんなに多くはないですし、メディア戦略は案外やりやすいかもしれません。


5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。
20180420_資産残高推移表


しがない資産推移ですが、我慢ですね。



6.雑記

株価というのは、その時その時で合理的ではない動きします。
しかし、それが合理的でないからと傍観しているだけでは、
なかなか儲けの波には乗れませんね。
だからそんな非合理的な動きもそれはそういうものと認識して、
自分のポリシーも柔軟に変化させて対応することが、
とても大事なことだと多くの人が思っていて、
実際敏腕さんはそういう変化を楽しみながら、
資産を形成されているようにみえてます。
(実際のところはよくわからないのですがね)

今週はパルマというストレージを扱う銘柄が、
日本郵政との提携のような形となることで、
資本も入るということで連続ストップ高となってお祭りになっています。

私はパルマが上場した時に、親会社であるディアライフとの関係性が、
そもそもなぜパルマとして上場したのかとか、
根本的なことが理解出来ず、その他にも色々検討こそしたものの、
買い付けには至りませんでした。

そういう判断を下すプロセスを経ているので、
べつに取れなかった~反省して次は取る、なんて意味のない振り返りはしませんが、
株価がその後どういう形で推移するのは非常に興味を持っています。

冷静になって同社のEPSが急伸するとも思えませんし、
いくら郵政Gとのシナジーがあったとしても、
実際には業界内の競争もありますし、
そもそもの実需という面から考えても、
過度な禁物も出来ないと考えています。

しかし、連続ストップ高を演出して、
少なくても業績面からのバリュエーションからみると、
なかなか説明しにくい領域になってきています。

もちろん、前述の通り、そういう説明がつかない中でも、
モメンタムなんていって勢いでいくところまでいくんですよね。
そして握力強くそれを握っていると、爆益が待っているというわけですよね。

私のような堅物が、馬鹿らしいと眉をひそめても、
実際にそれで儲ける人はいるわけです。
(短期はゼロサムなので、結局その裏には損する人もいるわけですがね)

そんな時、私は私のやり方でマイペースにやるからいいんだと、
真に思えるかどうかが試されているような気がしています。

誤解のないように言っておきますが、
こんな堅物になるより、フレキシブルに対応していけるなら、
その方が良いようにも思っています。
私は自分の性格やそもそもの投資スタイルやバックグランドなどから、
敢えて堅物の道を進むつもりなだけです。
まぁそういう道しかいけない未熟者ということでもありますがね(笑)。


私の周りには活躍されている投資家さんが多いので、
余計に色々試行錯誤したりチャレンジされたりして刺激にもなりますが、
とはいえ、自分の身丈に合った形でマイペースにやっていきたいなと思っています。



■当記事は、告知となります。ご了承ください。


相場の方は特に中小型の新興市場において、
随分と動きも出ているようです。

まだまだ余裕という方もおられれば、
なんだか不安だねという方もおられると思います。

私はとういうと、別にやけを起こしているわけではないのですが、
良くも悪くも鈍感になってしまっており、
野となれ山となれという気分です。
そもそもポジションも小さいですからね。


さて、そんなどうでもいい前置きはさておき、
今回の記事では、期待と不安が交錯する中、
「日経マネー主催の個人投資家調査」の件で告知です。

私も最近お世話になっている日経マネー誌において、

毎年恒例の個人投資家調査のアンケートが実施中です。

アンケートは 【こちら】 です。



より多くの方からの声が欲しいという背景もあってのことかと思いますが、
告知に関して協力の依頼がございましたので、
私のブログでも微力ながら記事として告知をさせて頂きます。


アンケートの内容としては、
10分~20分程度を要するアンケート形式になっています。

過去のパフォーマンス実績やポートフォリオの構成について、
また、今年に入ってからの相場への対峙のされ方など多岐に渡ります。
投資スタンスに関する質問もあり、
改めて根本的な自分の投資スタンスを
おさらいする上でもよい機会かもしれません。


こういう相場展開の中でのアンケートとなりますと、
今後の見通しや投資スタンスも弱気色が強くなりがちですが、
こういう時だからこそ、客観的にみつめて、
自分がどういうスタンスをとっていくのか、今後の整理にもなる(かもしれません)。


なお、アンケートをされた中で、抽選で豪華景品(10万円ギフトカード等)が
もらえるようですよ。


実は、私も今年は初めてこのアンケートをやってみましたので、
もしまだやられていない方がおられて、
協力してもよいよ、という読者の方がおられましたら、
やってみるとよいかもしれません。



1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +1.6% となりました。
前週比は ▲1.1% で推移しました。

20180413_パフォーマンス推移表


今週は週の半ばにマザーズを中心に中小型銘柄が
少し売られた日がありましたが、
その影響もあってか中小型の指数がやや軟調だったようです。
私のポートフォリオも当然ながらその波に同調したようです。



2.全体所感

アメリアとロシアの緊張が高まって、
中東シリアでの開戦か、とも言われていますが、
相変わらず世界情勢は目まぐるしく動いていますね。
経済的な面でもアメリカがTPP復帰の検討指示だとか、
急な変化球もあって、全く株価は読めないですね。

相場環境が良いのか悪いのかすら、
最近は益々よくわからないのですが、
それなりにボラティリティがあるので、
うまくタイミングが取れている方はウハウハだと思いますね。

もちろん、私はこのようなやり方ですし、
最近のトレンドにも乗れてないですし、
乗らないので平凡な状況が続いています。

特に現状に不満も楽観もないです。
(だから成長しないのかもしれませんがね・・・)


3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20180413_ポートフォリオ内訳


ポートフォリオにも特に変化はありません。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20180413_保有銘柄一覧(週間騰落)


騰落もまちまちですね。
特にコメントはありません。



保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20180413_保有銘柄一覧(指標)


PERはPF上位でそれなりに落ち着いていますが、
成長率も加味したPEGレシオはそこまで低くもなく、
ポートフォリオ全体として私の感覚からいくと、
安くもないけど高くもないという受け止めをしています。
実際ポートフォリオPERも14.4倍とまぁいい所だと思います。



4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、
コメントを残しています。


■サンセイランディック
大阪での個人投資家説明会の様子が動画でUPされています。
おなじみの櫻井氏です。
同社と櫻井氏は何か顧問契約でもあるのでは、
と思う位いつも縁深いですね(笑)。
カップとソーサの話も、
実家に帰った時にソーサーでケーキを召し上がった話も
もうすっかりおなじみですね。

動画の中身についても特に目新しい情報はないですが、
支店開設の検討はやはり関西地域を志向されているようです。
これまでもそれを匂わせる問答はあったわけですが、
大阪支店を関西支社としたことに言及し、
その下にいくつかの支店をぶらさげるイメージとのことで、
それを支店新設の時に言及されたのでまぁそういうことでしょうか。

中計の不動産の諸問題への対処という点は、
この中計期間でじっくり具現化していくわけですが、
3年過ごしてみて、結局漫然と過ぎてしまいました、
ということがないように、段階的にも取り組むべきことの
検討レベルのレイヤーを深めていってもらいたいですね。
今はまだ抽象的でよいと思いますが、
やはり方向性やどの軸を深堀りするのかは慎重を重ねつつ、
段階的に開示をしていって欲しいですね。


■ルネサンス
まず自社の水泳選手が日本記録を更新し大会優勝したなど、
活躍されているようです。
オリパラへの出場も含めて、活躍が期待されますね。
それから、福島の店舗が開設したようですね。


■ステップ
各教室の満員情報が2、3日に一度UPされ続けています。
今年から数日おきにキャプチャ取って比較しています。
この時期にこの満員状況が例年に比べて多いのか少ないのか、
よくわかりません。
今後はキャプチャとっておいて比較できるようにしておきたいと思います。
とりあえず比較は出来ませんが、
今年もそれなりに、特に中3において満員が出ているので、
まぁそこそこいいんじゃないでしょうか(いい加減(笑))。


■東鉄工業
信濃町駅の壁面緑化工事完了や、あしかがフラワーパーク駅の開駅など、
セレモニー続きだったようですね。テープカットしまくりですね。
信濃町駅のコンセプトはなかなか面白いですね。
ハーブを活用した付加価値の高い緑化事業ですね。
オリンピックでこの地は玄関口にもなりますし、
今後、様々な駅にこのようなコンセプトをもった駅の緑化による
整備が進むといいですね。独自色のある個性溢れると面白いです。
ただ、同社にとっての業績寄与度は軽微でしょうけどね。
フラワーパークは一度は藤の花を見に行ってみようかなと思います。
カメラでも担いで、駅舎の見学も兼ねてですね。


■トーカイ
あまりちゃんと調べてなかったのですが、
フィスコのショートニュースで紹介されていましたが、
サービス業の相互進出促進策を協議する場で
介護や福祉分野での日本企業の
中国市場参入を加速させる取り組みについて話し合うそうです。
政府主導で進む国家間の取り組み検討ということで、
同社にとってもずっと先になると思いますが、
事業機会としては面白いかもしれませんね。


■ソーシャルワイヤー
本社移転するようです。
クロスコープ新宿と同じビルの2Fということですね。
手狭になったようで、今後どれ位社員が増えていくのか、
それがどういう事業にフィットされていくのか、
特に同社は自動化などで業務効率化が進捗しているので、
それなりに優秀な人材が着任すれば、どんどんやりたいことが実現に近づきます。
一方で教育にしっぱいするとロスも大きくなりますから、
特に広義的な育成には十分慎重を期してもらいたいですね。







5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。
20180413_資産残高推移表


今年は本当に殖えていきませんね。
まぁ今のように気絶したようなやり方ですし、
それもまた仕方ないかなと思います。
むしろよく耐えているなという感覚です。



6.雑記

投資熱が下がっているわけではないのですが、
今は感受性のスイッチが様々な要素でONになっていて、
相対的に自分の感情のアウトプットにも時間を使っています。

人によってスポーツやグルメなど
様々な方法で自分を解放している事と思いますが、
私は写真や文章を書くことでもそれが満たせるのです。

完全に自己満足なのですし、
投資には全く活かされないわけですが、
一応ツイートを再掲しておきますので、
よろしければお読み下さいませ。



■写真のサブブログ









■青春一コマシリーズ (沖縄編)





※投資に関連しない記事です。
(興味ない方はスルー願います)



この 私の青春の一コマ の続編です。



私の男子校での生活がはじまります。

KさんやNさんとの淡い思い出は、
長い年月で積み重ねてきたものであり、
卒業式から入学式までの慌ただしく過ぎ去る数日で、
その思い出は色褪せていくわけもありません。
むしろ日に日にその切なさ、感謝、愛しい気持ちは募っていきます。

桜の花が蕾から花を咲かしせわしなく散っていく、
そして新緑の葉をつけていくように、
私の気持ちもうまく切り替わればよいですが、
青年となった私の心はそんなに単純ではありませんでした。

そんな感情豊かな思春期真っ盛りの中、
入学式が催される体育館で男一色に染まる、
その異様な光景を前に私は愕然とし、
美化された過去へ戻りたい衝動に駆られます。

過去は美化され、曖昧な記憶は都合よく穴埋めされます。
現状の不安を過去に戻る思考に振り向けて、
安心感を得ようとするのは私だけの思考の癖なのか、
誰しもがそういうものなのかわからないまま、
期待より遥かに大きい不安が重く、
そこから逃れたくてもがくような新生活のはじまりです。

通学の途中で行き交う高校生の中に、
馴染みの旧友を探して、一言挨拶する時の嬉しさ、安堵感。
そして、同じ地元の女子高に進学したNさんを平穏な顔でありつつ、
必死に探す普通じゃないメンタルの私。
そして、気軽に気持ちを吐露し合ったKさんは、
もうこの街から去ってしまった喪失感。

そんな風に過去に引きずられながら、
それでも新たな日々は容赦なく進んでいきます。
進学校としてのハイペースでありながら
自分でなんとかせいという雑な授業で、
徹底した放任主義はまるで中学の時とは違う自由があります。

自由と責任という講釈を聞かされ、
その中で自分がどうありたいのかということに
向き合うべきなのだという
ある意味でとても難解な教えでした。
勉強をするのか、そうではない道をいくのか、
そもそも学ぶとはどういうことなのか、
全てを自分の感性で決めなければならない難しさは、
今にして思うと、とても価値ある校風であり、
そういう中で高校生活を満喫できたことは、
私のその後の人生にもとても大きなものとなりました。

女の子と仲良くなりたければ、
そのように行動して可愛い彼女を作って満喫する奴もいました。
私にはそんな大胆な行動が出来るだけの容姿も話力もなく、
根本的に自分に自信がない根倉ですから(今もですがw)、
そんな言動に繋がる思考は持ち合わせていませんでした。

ただ、過去の思い出を、思い出として風化はさせずとも、
胸にしまい、新たな道を歩む必要性を強く認識していくことになります。

それは様々な個性に触れて切磋琢磨していく
男子校の良い部分かもしれませんが、
そういったハングリー精神のような中で
変わっていくことに意欲を持つようになります。

美化された過去から解き放たれるためには、
今を充実したものにし、今を変えることが大事なのです。



高校1年の夏。
私は沖縄の地に降り立ちます。
機内から望むその海は、青というより緑で、
サンゴ礁が広く生育している水面は輝いています。


沖縄は海の綺麗なリゾート観光地という面もありますが、
一方で、今でも米軍が駐留しており、
かつては戦火にまみれた痛ましい歴史を持つ面もあります。
本州に暮らし軍という存在と無縁の人間からすると、
あれだけ間近に飛ぶ戦闘機の爆音の脅威だけとっても、
異様な光景が広がる場所でもあります。


そんな沖縄に平和学習という名目で、全国から高校生が集い、
現地の高校生のガイドで本島内を巡るというのが訪れた趣旨です。


実際に熾烈な当時の激戦状況を伺い知ることで、
本質的な幸せとはどういうことかを実感することになります。

観光地というと違和感があるのですが、
糸満から更に南に抜けた南端のひめゆり学徒隊の自決の舞台となったその地に、
祈念碑が建てられ資料館で経験談に耳を貸し、
その場に集った全国の高校生の仲間とその悲惨さと、
今の幸せなことにただ感謝をするという
当たり前の事実確認をしていきます。
南端に広がるエメナルドグリーンが映える東シナ海は、
今でこそ穏やかですが、
この海に飛び込まざる得なかった多くの若者に
思いを馳せるとなんともいえない感情がこみあがってきます。

沖縄は戦争時に唯一地上戦が繰り広げられたこともあり、
今でも多くのガマと呼ばれる防空壕のような場が点在としています。
そんな中を実際に巡る中で、必死に伝えようとしている現地高校生ガイドと、
そこに集う全国から来た高校生との絆は日に日に深まっていきます。


当時は関東圏の女子高生といえば、ルーズソックスとミニスカートです。
しかし、ここに集った女子高生はどちらかというと地方から来ていた人が多く、
膝丈よりやや長いスカートでルーズソックススタイルなんていません。
しかし、その姿が純朴で口下手な私でも話しやすく、
深まる絆と共に久しぶりの女子との交流に少し心が躍っていました。
全国各地の方言の良さに初めて感動したのもこの時でした。

悲惨な光景を目の当たりにし、
しかし、現地の高校生が明るく、うつむいて悲しみに暮れるわけではなく、
むしろ平和な今に感謝をして皆でこの交流を楽しもうという形での
運営でしたから、むしろ過去のそういったむごい事実を通して、
今の絆が深まるわけです。
決して不謹慎ではない自然な事だったと感じていました。

多くの学徒隊の記録において、青年と女学生の別れが描かれ、
悲痛な手紙などに目を通すたびに涙があふれ、
本当に大切なことというのを高校生ながらに考え、
またそこでの仲間と語らうことが、
どれだけの机上の勉強では得られない豊かな感性を育むことに
繋がったかは想像に難くないと思います。

そもそも今の時代のようにネット社会ではありませんでしたから、
全国の津々浦々の高校生と交流を持てる機会というのは、
とても限られていました。ようやくポケベルが普及し始めた時代です。
(要するに携帯電話もない時代ということです)
そして、北海道から沖縄までの各県の高校生の中には、
明らかに容姿端麗でかわいい子が沢山いました。
男子校で久しく女子との交流もなく、
余計に舞い上がっていたので余計にそう感じたかもしれません。
そんな子を見て心をときめかして、
談笑したりできることに浮足だっていたのもまた事実です。


ただ、私が忘れられないのは広島から参加していたHさんです。
地味なブレザーの制服に膝丈よりやや長い黒色のスカートに身を包み、
黒髪のショートカットで女性らしさというより、
どちらかというと男性的な印象が強かったです。
しかし、その表情は豊かで、
悲しい事実に触れた時に感情を隠さずに涙したり、
何かを真剣に語り合う時の鋭い目にキリっとした表情、
でも他愛もない会話をしている時のはにかんだ表情と
バリエーション豊かな多面性に富んだキャラクターはとても魅力的でした。

ガマの内部に入る時には、急こう配で足場の悪い中を進むこともあり、
手を取り合い進むわけですが、
自然とHさんの手を取りそんな一瞬にちょっとドキッとしたりするわけです。
多くの人が自決したガマ、今ではひっそりと平和な日本の中に佇む、
しかし悲惨な過去を受け継ぐその現場で、
女の子の手を取る一瞬にそういう感情を頂く自分に葛藤したりします。

Hさんとは、移動のバスの中でも自然と隣り合って座るようになり、
冗談を言い合うこともあれば、
今の幸せの重要性について真剣に語り合う、
そんな青臭いような話にトコトン向き合いました。

目にするものすべてが新鮮でした。
戦史に残る場所もそうですが、
琉球の踊り等の現地の文化にも触れました。
沖縄料理はちょっとグロテスクであったりもしましたが、
本場のがじゅまるの木の灰を練り込んだ
沖縄そばは、絶品でした。

毎日が出会いと悲しみと楽しみで忙しい日々。
そして、最後の日の夜。
もちろん健全な高校生ですから、
部屋に押し掛けるわけではありません。
自然と二人で誘い合い、
ホテルの屋上のテラスで最後の語り合いの時です。

ヤシの木が植えられたそのテラスには、
簡易的な椅子があって、そこに腰かけて話は始まります。


彼女は広島から来たということもあり、
おもむろに祖父母の話を始めます。
そう、ヒロシマのことですね。


祖父母がどのような苦境を生き抜いてきたか、
そして、その中で、自分の親からどのようなことを教わり、
そして自分がどういうように生きていきたいか、延々と語ってくれました。

それはとても刺激的な時間でした。
私は進学校に進学し、Hさんよりは勉強が出来た自負がありましたが、
子供の時から何を大事として生きてきたか、
そして自分は看護師になるんだと夢を語ったその瞳の輝きは、
とても眩しくて、同時に自分の曖昧な生き方への儚さと
恥ずかしさを感じます。

平和を知るために、過去の悲惨さに触れて、
何かに同情して、自分も頑張ろうという漠然とした次元ではない
自分が見えている視野と明確な違いを感じました。
同じ高校1年生でありながら、こうも違うものかと
改めて思い知らされるわけです。

時間は既に日が変わり夜も更けていきます。
それでも最後の夜の話は尽きません。
それは熱い思いを込めた今後の誓いのような話もあれば、
あるいは日常の高校生活の雑多で
他愛もないことまで様々です。

1週間という長いようで短いこの出会いと共に過ごした時間。
しかし、間もなくそれぞれの地に帰るお別れとなります。
それを知っているので、お互いに眠い目をこすりながら、
語り合いは続きます。

そして、やがて徐々に夜明けを告げるように、
彼方に広がる海の水平線の先がオレンジ色に染まっていきます。
そこには間違いなく平和な新たな1日が保証されており、
かつての戦争時の夜明けが来ない日々とは違い、
こうやってゆっくりと語り合えることにありがたさを感じます。
そして、この朝焼けから太陽の日の出を迎えて、
新たな1日がはじまり、そして別れの日がきたことを実感します。

その朝のやさしい光を浴びて、
最後にHさんが涙を流してこの1週間にこみあげてくるものがあり、
そして私へのありがとうを言ってくれました。
私も高校1年生で受け止めるにはあまりに濃い経験と出会いに、
感情が高ぶって一緒に涙を流しました。
別れが寂しいというのはもちろんなのですが、
なんとも言葉にならない感情でした。

夏の沖縄の朝は少しひんやりしていました。
そんな中で私とHさんはそのテラスで握手をしました。
自然とこの時にはドキッとした感情はありません。
女の子慣れをしていない私でも自然とそれを受け入れられました。


結局一睡もしないまま、沖縄のガイドを務めてくれた仲間、
そして全国から集まった洗練された女の子とも、
あるいは陽気な男の子達とも、
皆との別れを惜しみ、それぞれの地に帰ることになります。

最後にHさんと、住所の交換をしました。



その後、Hさんとは文通をすることになります。
文通っていつの時代かと思うかもしれませんが、
当時は電子メールもミクシィも携帯電話もLINEも何もありません。
ただ、その不便さがまた良かった時代なのです。
その後それぞれの学校生活のことや頑張っていることなどの
やり取りをしていました。
ただ、不思議と、あのオキナワやヒロシマでのことは、
あまり話題になることはありませんでした。



この沖縄の経験を通して、私の高校生活は大きく変わります。
それだけのエネルギーを持っていたのです。
勉強には一切手をつけず、
徹底的に自分がこれだと思うことに情熱を傾けます。
その中で多くの貴重な人との出会いをしていくことになります。
それは男女問わずです。


そして、Kさんの喪失感やNさんへの想いは、
過去の思い出として心の大事な箱に大事にしまうことが出来たのです。






さて、だいぶこれでも話をはしょって書きました。

何か感想なり疑問等があればコメント頂けると嬉しいです。

ちなみに、このHさんとは高3で再会を果たすことになります。


ログミーファイナンスさんという情報発信メディアをご存じですか。

株式投資に関わっていますと、
様々なアナリストレポートやら、
自称専門家の相場見通しやら、
ファンドマネージャーの見通しレポートなど、
様々な情報を目にすることも多いわけです。

そんな中で、ログミーファイナンスさんを私が認知したのは、
昨年の事だったと思います。
アナリスト向け決算説明会や株主総会などをメインに、
そこでのプレゼン内容を書き起こしてらっしゃいます。

愚直なまでにその場のファクトを損なわないよう、
一字一句に渡りログが取られており、
読んでいるとその場にいたような雰囲気になれます。
(もちろん空気感とか表現までは感じ取れないのが残念ですが)

アナリスト向けを対象としていたり、
平日に開催される株主総会などは、
特に私のように兼業投資家ですと接する機会も少なく、
残念に思っていましたら、自分の興味のある銘柄のレポートが
ログミーファイナンスさんから発信されていると、
おおっ!これはありがたいと読み漁るわけですね。

今後、益々掲載会社を増やしていくようですし、
それを無料で提供して下さっているわけですから、
やはり私のような知りたい欲求を無駄に持ち合わせている立場からすると、
とてもありがたいメディアだなと感じているわけです。


さて、ツイートもしましたが、
そのログミーファイナンスさんにお声掛けを頂きまして、
宴席にお招き頂きました。私はいわゆるオフ会のような場には出現しませんが、
いつも参考にさせてもらっていることもありますし、
この機会に色々意見交換をさせて頂けるのであれば、
願ったり叶ったりということで参加させて頂きました。


お招き頂いたご縁があるからと色眼鏡になるつもりもありませんが、
率直なところでいくつかその様子を共有させて頂きたいと思います。


■編集はとにかく大変だな・・・
ログミーファイナンスさんの記事を拝見していると気が付きますが、
一字一句をただ連ねているだけと思いきや、
その配置やキャプチャの挿入など配慮が随所にみられます。
一字一句を拾っているようなトーンでありながら、
流れるように読める工夫がなされていることを実感していたわけですが、
そのためにどれだけの編集労力がかけられているか、
実際に編集をされている方から話を伺う中で頭が下がる思いがしました。
しかも、IRというか株の世界全く知りませんという方も編集におり、
専門用語や暗黙のしきたりなどもあると思うので、凄い苦労だろうと思いました。
また、即時性も大事にされているようで、夜なべをして対応されているのだと思います。
それでも、日本語を扱うことが大好きと笑顔で話されていた編集の方をみて、
あぁ好きこそものの上手なれだなと思いました。
決算シーズンにエクセル作るの大変だ~
なんて泣き事を言っている私は凡人だと悟りました(笑)。
細かなことは割愛しますが、これから記事を読む時のありがたさがかわりますね。


■QAの様子の扱いは難しい
決算説明会の記事では、相応の企業の記事において、
事後に行われるQAの様子は割愛されています。
これには様々な背景やシガラミ?があると想像していたわけですが、
やはりそういう様々な事情があるようで運営側としても悩まれているようでした。
ただ、私もここは強く主張したところでありますが、
やはり投資家にとっては、素が見え隠れするQAこそ、
説明会の醍醐味であると考えており、
その対策について様々な意見交換が出来ました。
運営外ですから好き勝手なことを言い過ぎたかなと後悔もありますが、
しかし率直な要望をお伝えすることは、
長期的にみればよい事だと思っています。
仮に編集されたものであってもQAはあった方がいいかという議論もあり、
それはないよりあった方がいいのは間違いないと即答しました。
実際には企業側に編集されてしまうと都合のよいようになりがちですが、
少なくてもどのような質問が取り上げられているかにも興味がありますからね。
もちろん、理想はありのままでそのトーンまで伝わればいいのですがね。


■情報の即時性について
決算説明会は多くが昼に兜町のアナリスト協会の会議室で行われますが、
原則はその翌日(寄り付き前も意識されていますね)を目指されているようです。
出来るだけアナリストと時間的な情報差異が生じないようにとの配慮で、
編集の方含めて対応されています。
ただ、これは私だけが異色の意見でしたが、
即時性は優先度としてはそこまで高くないということです。
その場では皆さんが即時性は大事だし大事にしていくという立場でした。
まぁそれは早いに越したことはないんですがね。
こればかりは投資スタンスの問題かもしれません。
多くの方はそういう場で強気な発言やポロっと系の話があったりすると、
株価も動意付くこともありますから、
その波を取りたいという立場であれば、出来るだけ早く知りたいというのは、
自然な発想だと思います。
一方で、長期的な価値向上や企業の本質的な収益力や成長力、安定志向などの
ファンダメンタルズは早々変わるものではありません。
従って、ひとつひとつの場でどのような説明があったかをトレースしていくのは、
単純な興味としても面白いわけですが、
ではそれを少しでも早く知りたい、他の人が知りえぬうちに先行したいという
発想は敢えて持たないように、そういう感情を押し殺していますので、
個人的には即時性より企業の網羅性やひとつひとつのレポートの価値向上、
あるいは長く編集の方が面白いと思って続けられる環境を継続してもらえればな、
そんな風に感じました。


■取り上げるのは中小型がいい
ここ最近取り上げられている企業をみると、
やはり個人投資家に好まれそうな銘柄が
徐々に多くなっているなと感じます。
ただ、驚いたのですが、立ち上げ当初は、まぁまずは日経225から押さえていこう
と始めたそうです。
皆が名前を知る会社、もう酸いも甘いもプロにも知り尽くされた銘柄ですから、
そういう銘柄のログは読み物として読むのは面白いですが、
投資活用という面ではやや魅力に欠けます。
その点はお伝えしました。
やはりマザーズ上場で勢いのある、つまりIRにも色々チャレンジしたいと
燃えている会社が有望でしょうと。
ただそれだけだと偏ることもありますし、
埋もれた価値を発掘するという意義から、
東証2部銘柄など埋没した会社でIRもどうしていいかわからないというような
会社にも積極的にチャレンジして欲しいともお伝えしました。
また、個人投資家からリクエストをもらうような活動も面白いという件でも
盛り上がりました。
ただ、一工夫しないと、様々な温度感のリクエストがチャンプルーになるため、
何か策があるといいねという話にもなりました。
いずれにせよ、今後益々掲載者数を増やすモチベーションも高く、
我々にとっては益々期待が持てるメディアになるなと感じました。


■有料化は許容できるか
個人投資家サイドは閲覧によって課金はありません。
というか全て無料で提供されています。
事業として見た時に、ここに課金許容度があるのか
推し量りたかったものと思いますが、
その場では課金の許容度は低いというのだ大勢でした。
そんな中、ここでも私は異色でその中では比較的受容派でした。
今後掲載者が増えていったり、
細かな周辺サービスでもって付加価値が増してくれば、
従量と定額の考えでマネタイズ余地はあるのではないかと思いました。
ただ、決算説明会というアナリスト協会が主催する説明会をソースにして、
課金ビジネスが成立させられるかというのにも様々な障壁がありそうです。
ただ、思い切ってそこでの存在感を活かして、
独自ルートで取材をするなどしていける余地があれば、
またそれを忖度せずに記事に出来る主導権が取れれば、
また景色が変わってくるかなと思います。
残念ながら、ライターや編集の方がぎりぎりと企業側に投資家目線で
疑問をぶつけていく様子でもなかったので、
そういう尖った方が取材出来れば、
体たらくの四〇報よりよほど需要があるのではないかと思います。
ガチで決算説明会に留まらず、そこでの関係性でもって、
企業のIRをありのままにサポートして、
良きも悪きもメディア化出来れば、相当な価値になると思います。
ただ、それをやられてしまうと益々投資家がコバンザメ化して
大衆化してしまうかもしれませんから、どうあるべきかなとは、
帰り道に考え直しました(笑)。
四〇報やそのオンラインサービスで、取材が甘いソースにも
課金している方も多い(私も書籍だけは買っていますしね)ので、
なにか余地はあるのかなと思いますけどね。


■IPOは?
価値ある情報をメディア化するという時流に乗りそうでありながらも、
一番の資金需要はやはりライターや編集、そして営業といった人材ですね。
労働集約型なんですよね。ただ、その編集力や
あれだけ既得権益の世界で風穴を空けて掲載者を増やしていける営業力などが、
今後障壁になってくるものと思います。
確かに動画UPが原則なんて全体指針が出てくると、
相対的に存在意義が低くなってしまいますが、
それでも編集によるわかりやすさなどの付加価値は失われません。
であれば、親媒体も大きいですから、
IPOしてもよいのでは、と思って質問をぶつけてしまいました。
ひとつあるとするとメディアという立場上、
中立的な立場などいくつかのポリシーもあって、
IPO理念にそぐうのかというそもそも論のような話もありますね。
それはそうですよね。
でもそういう会社の方とこうやって出会いの機会を頂き、
熱く今後事業を育てたいという方とご一緒出来て、
あぁ窓際サラリーマンの自分は・・・なんて思いましたよ。
もちろん、窓際サラリーマン万歳!ですがね(笑)。


■編集後記とライター後記
一貫してファクトのみにフォーカスを当てて、
ライターや編集者の所感を排除している様子がうかがえます。
本編としてはそのわかりやすさがうけますし、
変に仮説や推測が入るとノイズにもなりますから、
それを避ける意味合いからも現状では意識的に
客観性を重視しているように思います。
一方で、編集をされている中で感じる温度感や雰囲気みたいなものを
後記としておまけで書かれているとより読み応えが増すかなと思います。
(もちろんそれがノイズになる方もいるのであくまでおまけで読みたい人だけ読む)
ただ、企業側と良い関係の中で成立する仕組みでもあるため、
ネガティブな事は書きにくく、結果、差し障りのない後記になってしまいそうですね。


■まとめ
今後は当面はやはり掲載者を愚直に増やしていくことで
認知度と存在感を上げる事に注力することになりそうです。
そのことが今後未導入の会社への働きかけにもつながり、
結果的に営業リソースをかけずとも存在感を増していくことになり、
また視読率向上にも繋がります。
そうなればまた企業側への存在感も大きくなり・・・
という感じでうまくスパイラルが機能しそうです。
そして、その存在感によって、主体的な取材やサービス拡充にも
余地が生まれそうですね。
リスクとしては、情報開示姿勢のポリシーが変わり、
クローズドな場が閉鎖されていくことにより、
大衆化することでしょうか。
(なんだかログミーファイナンスさんの成長銘柄分析チックになってしまう。。。)




まぁ他にも色々な話を伺ったりしましたが、
純粋にご縁で出会いの機会を頂いたログミーファイナンスさんに感謝ですし、
今後、目に留まる機会も増えてくると思いますので、
情報はフェアに公にされる中で、みんながそれぞれのスタンスで
有意義に活用出来るようなひとつのプラットフォームになってくれると
私も一ユーザーとしてとても嬉しく思います。

別にログミーファイナンスさんから頼まれたわけでもないのですが、
勝手に所感を述べさせて頂くと共に、
この場を借りて日頃の活動の御礼を申し上げます。


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