投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +2.0% となりました。
前週比は +2.6% で推移しました。

20180330_パフォーマンス推移表



年初来はプラスに回復しています。
だから嬉しいということもないですし、
敏腕さんと比して悲しいということもないです。
こういう無感情なのがよくない、
向上心がないだけと怒られそうですが、
自分の納得がいくやり方ができていて、
楽しんでいられればそれでいいんです。


2.全体所感

戻るのかなと思うと再び反落し、
もう一度戻りを探りにいったかと思うと、
また跳ね返されており、難しい相場だなと感じます。

リーマンショックを経験したような方からすると、
こんなんで難しいの?とこれまたドヤ顔でたしなめられそうですし、
ボラティリティが大きいため、うまく波に乗れている方からすると、
むしろ儲けやすいと感じている人もいるかもしれません。

実際、個人投資家好みの銘柄の中で、
堅調な株価動向を見せている銘柄もありますし、
値幅が大きい中でうまく対処を取れると、
資産も増えやすいのではないかなと思います。

外部環境としては、外交面が少し心配ですね。
中国、アメリカ、韓国、北朝鮮と慌ただしく情勢が動いており、
各国首脳も慌ただしく会談をもつために、
忙しなくなっています。
日本だけ外交上、取り残されるとマスコミも報道しているようですが、
どの口が言うんだという印象です。

森友問題であれだけ不毛なやり方で国会にくくりつけておいて、
そりゃないだろ、と思います。

為替も比較的不安定で円高方向に触れることもあり、
来期業績予想を策定するタイミングではちょっと間が悪く、
来期がどの程度悪くなるのかに少し警戒感があるのも事実だと思います。

もちろん、私はイベント投資でも来期業績予想を踏まえた
フレキシブルな対応をとるようなスタンスではないため、
だからといってダイナミックにポートフォリオをいじったりはしませんが、
念頭にはいろいろなことを考えているつもりです。



3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20180330_ポートフォリオ内訳

値動きによって、一時、ポートフォリオの2位と3位が入れ替わり、
ルネサンスが2位にあがりました。
週末では再び日本管理センターが2位に返り咲きましたが、
だいぶ肉薄してきています。

また今週買い付けを決断したトーカイがポートフォリオに加わりました。




保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20180330_保有銘柄一覧(週間騰落)


ルネサンスが日経の業績観測記事を受けて、
権利落ちにもかかわらず、強い推移となりました。

観測記事によると、今期は会社予想はなんとか達成できそうで、
来期も幅こそわかりませんがら増益見込みとのことです。
そんなに驚くものですかね、という感じがします。

確かに今期は未達懸念もありましたし、
実際私もIRに電話していましたし、
多少の未達も覚悟はしていました。

まぁ誤差の範囲だと思いますし、
そもそもあくまで観測記事ですから、事実と異なるかもしれませんしね。


IRジャパンHDはなんか材料でもあったのですかね。
よくわかりません(笑)。




保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20180330_保有銘柄一覧(指標)


ポートフォリオPERは14倍台をウロウロしていますね。
来期予想が出揃ったところでもう少し下がってくれるといいですね。



4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、
コメントを残しています。


■日本管理センター
株主総会が開催されました。 レポート記事 をUPしています。

■サンセイランディック
株主総会が開催されました。 レポート記事 をUPしています。

■ステップ
最近、冴えない株価形成をしていますが、
各スクールの満席情報がでています。
これを眺めると、すでに満室のスクールもありますが、
これだけで好調なのか、苦戦しているのか、いまいちわかりませんね(笑)。
このあたりは何年も株主で毎年チェックしている方は、
勘所があるのかもしれませんねー。

■アイドマMC
貸借銘柄に選定のリリースが出ています。
流動性が増える面もありまぁいいのかなと。
このあたりは、あまりどちらでもいいのですが。

■ソーシャルワイヤー
フィリピン拠点において業界リサーチサービスを無償提供ということで、
海外での現地リサーチの付加価値向上の営みです。
海外の稼働席がやや踊り場のようにKPIをみて感じるのですが、
どうでしょうかね。
まぁこのあたりは細かい話ですね。

月末恒例の社長メッセージですが、いつも率直な内容ですね。
決算開示前なのでいろいろ配慮があって大変だと思いますが、
きちんと年度終わりに振り返りと新たな豊富が述べられており、
開示前であることも考えるとチャレンジングなコメントですね。

振り返りでは、「話にならないこと」もあるようで、
どんな点か気になりますね。
というか、社長の期待するハードルが高いこともあると思いますけどね(笑)。

翻訳サービスはようやく黒字化し、今後は収益貢献が期待できそうですね。
専門翻訳はAIとの親和性が大きいのと、
人の囲い込みが大事とのことで、このあたりがうまく立ち上がってくると、
ニッチで期待が持てると思います。

アサガケはもう少しラインナップの数の伸張もさることながら、
多様的な商材にも期待したいところです。
また、このプラットフォームの認知度があがらないと、
なかなか収益貢献は難しい気がしています。
アイデアは面白いと思うのですが、まだなすべきことがたくさんありそうです。

収益性については、
まだ緩やかに効率化がはかれる余地があるようですが、
これはメインシナリオではないでしょうね。
今期はAI活用も含めた生産性が一気に向上し、
それが新たなリソース配置にもプラスで寄与したために、
ボーナスステージだったと認識しています。
(もちろん、内部的に様々な努力の賜物だと思っていますが)
社長も書かれている通り、顧客開拓と商材開拓の
成長の基本原点できちんと成果を出していくことが求められるでしょうし、
さらに先を見据えた投資をどこに打つかは注目していきたいです。

どうしても情報配信と貸し会議室屋さんと捕らえがちですが、
私はアジアBPOの構築という広い部分への期待を持っていますから、
商材の拡充による網羅性を有機的に繋ぎながら広げていくことを
妄想していますから、その期待を旨に、
すでにほとんどを売ってしまった株を握りしめていたいと思います。

機会があれば買い戻したいのですが、
残念ながら今の水準だと、今の私には買い戻しができないんですよね。


■東鉄工業
当社の大型保線機械のNゲージが発売される旨のリリースです。
こんなニュースまでリリース出すんですね。
まぁファンの人にはきたーってやつなんでしょうかね。
私もどちらかというと鉄道好きですが、
さすがに、惹かれません(笑)。


■ホクリヨウ
ようやく多賀城の工場新設のリリースが公式に出ましたね。
仙台都市圏はそれなりに大きな商圏だと思いますので、
本州の本格進出ということで期待したいですね。


■日本BS放送
上期の上方修正が出ていますが、
例によって効率的な運営によるとの解説です。
通期は修正しないようですが、そんなに下期に偏重させて
広告費を投下するとも思えず、毎年常連だなという印象です。


5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。
20180330_資産残高推移表



特にコメントはありません。



6.雑記

今週は投資とは全く関係ない、
私の青春を振り返る記事をUPしました。 → こちら

変人扱いされたり、気持ち悪いなんてネガティブな意見もあるかなと
覚悟していましたが、案外好意的に受け止めて下さった方もおり、
とても嬉しかったです。

今後もたまには、こういう毛色の違う記事も調子にのって
UPしていきたいと思います。

話は変わりますが、某大型掲示板の板の中で、
久々に私のことへ言及いただきました。

直接掲示板に書き込んでもよかったのですが、
せっかく取り上げていただいたので、
この場でご紹介しておきます。

・もう40歳近いおっさんだったのか
→すみません30台と自己紹介していますが、
四捨五入すればもう40歳ですね。
おっさんですみません。


・バリューブロガーでコツコツ稼げればよいだろう
→私がバリューかどうかは微妙なところですが、
モメンタムといわれるよりしっくりきます。
ただ、バリューを名乗るのであれば、
もう少し資産面からの評価はまじめにやらないとなと思います。
コツコツというのは私もそのようなところを目指したいです。

・短期間で億は無理でも20年後に生き残りそれなりに大金持ってそう
→短期間でも無理でしょうし、20年後も無理かもしれませんね。
一応私の長期目標では億は30年弱という計算になるんです。
ただ、先のこと過ぎてよくわからないですよね。
私もよくわかりません。ただ、生き残っていたいなとは思います。

・40歳で1000万台の資産恥ずかしい・・・
→私の場合、株式投資を本格的にやったのはここ4、5年ですから、
遅すぎましたね。その点は猛省しています。
といっても悔やんでも仕方ありませんし、
ないものをあると見せても無意味ですから、
しがないサラリーマンが普通にやる姿を貫きたいと思っています。
恥ずかしい姿をお見せしてしまってすみません。

日本管理センターの株主総会に行きました。
聞き間違いや、私の主観によるメモとなりますが、
記事にUPしておきます。

※あくまで個人的な見解も含んでおりますので、
ご参考程度としてお読み下さいませ。

※当記事が会社指摘も含めて何かしらの不都合が示された場合は、
即座に公開を取りやめます。



201803日本管理センター総会


■参考
昨年の株主総会 → 残念ながら欠席のためなし
一昨年の株主総会レポート → リンク


■当日の流れ
10:00 社長議長で開会
10:04 監査報告
10:07 事業報告(事務局より口頭説明)
10:11 リスク対処の口頭説明(社長)
10:14 決議事項上程
10:19 株主からの質問
10:42 決議
10:45 閉会
10:46 新旧取締り役挨拶
10:50 終了
10:51 会社説明会開始(武藤プレゼンはじめ)
11:27 質疑応答開始
11:43 質疑応答終了
11:50 株主懇親会開始(立食軽食)
12:20 株主懇親会終了


■議決権行使の状況
 株主数    : 861人/3254人(26.5%)
 議決権個数 : 132,027個/181,922個(72.6%)


■全体所感
宮本氏の退任経緯はIRに電話した時も歯切れが悪かったので、
少し心配をしていましたが、円満のようでよかったです。
総会終了後に、武井氏や武藤氏とも握手をしていたり、
前日に送別会もやったなどの発言もあり、
変なことにはなっておらず安心しました。
宮本氏の退任挨拶も、株価が全く高値抜けないという自虐ネタから、
来期は株主として嫌な質問をするかもなんてギャグをかましていました。
改めてきちんとご挨拶できなかったのが心残りです。
(宮本さん、もしこの記事をご覧頂いていましたら、メール等頂けると嬉しいです。
今後は同じ株主として、そして投資家としてお付き合い出来ればと・・・)

事業運営においては、戸当たり収益性の追求へ舵を切り、
ワンストップサービスの中に様々な仕組みを導入して、
効率化を図り、収益性を高める工夫がなされています。

また収納代行などは業界内の様々な動きもあり、
私が思っている以上に市場もあるようです。
利益率は高くないとはいえ、グロスではそれなりに寄与があるかもしれませんね。

総会としてはソツのない運営で、武藤節も健在でした。
時間がだいぶ押したようですね。
私が訳の分からない抽象質問をしたせいかもしれません。すみません(汗)。

懇親会では様々な意見交換をさせて頂きました。
まず、月次開示の見直しは強くリクエストを出しておきました。
断片的過ぎて意義が低下していますからね。
戦略会計もやはり機関投資家も意識しているようですね。
指標の可視化に留まらず、例えば投資タイミングの判断など、
シームレスに事業活動へ結びつけられる「戦略会計」を実践してもらいたいです。
このあたりも当方の想いを伝えて理解してもらえたので、
今後頑張って欲しいですね。
それから株価停滞への課題感は武藤社長もだいぶ実感されているようでした。
この他、雑談も踏まえて非公式な会話も多く、
ここでは様々な要素を鑑みて記載を自粛します。
(当たり前ですが、インサイーダ情報になりそうなものは一切ないです)
懇親会で今年は帝国ホテルのサンドイッチが食べられてよかったです(笑)。
宮本さんにもご挨拶できると良かったのですが・・・(ご不在でした)

今後IRでもお世話になる服部さんともきちんとお話出来て、
個人的には今後信頼関係も築いていくために良い機会だったと思います。


■会社説明会のメモ

・管理戸数が伸びないのは、経済指標が好調でオーナーサイドが強きであり、
無理をして戸数を追うと収益性が下がるため無理をしていない。
賃貸市況は空室リスクもありマインドはそんなによくないものの、
マクロの経済指標が好調なので、どうしてもオーナーマインドは総じて強気。
あくまで収益中心に考えており、ここは理解してもらいたい。

・サ高住は年々戸数が増えており、業界5位まで上がる見込み。
特に大きな事故や問題もなくここまで出来ており、
所掌の小野田氏が尽力しており、収益性もかなり改善していて期待している。

・収益物件売買(イーベスト)も健美家における一棟元付情報No.1となっており、
今後の展開も希望を持っている。

・パートナー戦略も各カテゴリーで1411社になっている。これに加えて、
東証1部上場後は、金融機関との提携が進んでいる。
これはオーナーさんにとっても金利優遇や担保評価の面でメリットであり、
より存在感を高められる要素となってきている。
信金や地銀等に向けても順次説明会も開催しており、
ネットワークが広がる余地もある。

・インフレであろうとインフレであろうと、
成長出来るためにプロダクトミックスを強く意識している。
対2008年比でみると、多くの事業に多様化出来ている。
特に都市部は直取引でより高い収益性を追求している。

・かつては、スーパーサブリースとして保険でヘッジする形態であったが、
新規分については、自社で保証をするという形態にシフトしている。
これはかつては会社も小さく外部保険がオーナーにとっても訴求点であったが、
今となっては、当社が入居率をきちんと確保する取り組みが平準化しており、
そのような取り組みを徹底し、当社保証でも十分優位性を保てるようになった。

・事業スケールが変わっており、今までのやり方では成長率は鈍化していく。
戸数収益を上げるか、戸数を増やすという2面しかやることはない。
今は戸数追求より戸数収益を上げる事に展開している。
景況感からもそうするべきだと考えている。

・とはいえ、戸数もストックで大事なので、
工夫をして着実増につなげていきたいと考えている。
例えば、ふるさぽもこれまでは新築だけだったものを、
ふるさぽルネッサンスとして新築以外でも展開できるようにしている。
リフォームやコンバージョン物件も活かせるようにしている。

・東京と名古屋はパートナーが少ないこともあり、
ソリューション営業本部が直接マーケットに入り、
約5倍の収益性を誇る直接取引をやっていく。

・これまで加盟企業を増やす取り組みは
一旦注力してこなかったが、会社規模も大きくなったこともあり、
改めて今期は注力して底上げを図っていきたいと思っている。

・従来は来るもの拒まず、去るもの追わずで、
解約防止策をあまり真面目にやってこなかった。
これを真面目にやるだけでも戸数のトレンドにはインパクトもでる。
(具体的には営業と運用の連携をもう少し高める(詳細説明の記載は割愛))

・新しいサブリースの形態を検討している。
インターネット時代に則した、IT重説やスマートキーを含めた
変革に取り組める仕組みをリリースしていきたい。

・収納代行は収益率は高くはないものの、
専業でやっている会社も限られるため、
他社管理物件も含めて対応していくよう検討していきたい。

・人不足は労働環境が悪いほどに顕著。
原状回復工事が効率的に取り組めるよう、
PMアシストを活用するため、提携をリリースした。

・資材や部材費用が高騰している中で、
より簡易で効率的な施工が出来るパッケージをデポでリリースしていきたい。
これがオーナーにとってPayする建築のお手伝いにもなる。

・クレジットカードは専用カードを作ってもらうのではなく、
ユーザー利便性に立脚した展開とした。
(専用カードの方がより儲けられるけど、それはやらない選択。)

・既存入居者への保証も他ではやっていない仕組みもリリースしている。
もちろんリスクも高いため、見合った保証金をもらっている。

・営業部隊は一貫して変えてきていない。みらい短期保険に関しても、
展開のために新たな営業体制を組むのではなく、
今のワンストップの中で対応していくつもりである。

・社内の改革は本気でやる。JPMC2024をスローガン。
もう1回創業期と思って今の時代に即した改革を進める。

・IT化は現場に則した仕組みを入れるため、
現場に社員を送っている。営業もセールスフォースを導入して、
より戦略的な対応を取っていく。

・戦略会計も今後、会計基準の最適化も含めた検討していく。



■株主からの質問

【Q】
宮本氏の処遇について
(どのような経緯で取締役から外れるのか)

【A】
執行役員は1/1付けで新体制となり、
新たな年度の事業の執行を行っている。
取締役までの任期が残っていることもあり、
当座のところ、内部監査室長となった。
(つまり退任までの繋ぎのポストだったというわけですね。)
退任理由については、本人から説明があり、
個人的な一身上の都合ということでした。
決して悪いことをしたわけではないと笑いを誘っていましたし、
その表情などから円満のようです。
社長からも補足があり、10年の尽力に対する労いや、
昨晩も送別会をやったとお話されていました。
(総会の前日に送別会というのも余裕ですね~)
というか、前日にやったということは、
宮本氏自身が上京されており、
もしかすると新天地は地方や海外なのかもしれませんね。


【Q】
新任であり新たなCFOとなる服部氏に期待すること。

【A】
経歴通り、財務・経理のプロであり、遅滞なく宮本氏から
バトンタッチするにたる最適な人物であることから
選任することとした。
(武藤さんのお眼鏡にかなったということは、
プレゼン資料の訓練もされているのかなと。)


【Q】
取締役1名増員の狙いとプロパティやコンサル出身が大半だが、
JPM専担所掌がいないがバランスをどう考えているか。

【A】
武井氏はアセットマネジメント事業の立ち上げから主格として
関わってきており、十分所掌出来る体制となっており、
マネージメントできるようになっている。
事業部門、営業部門を全所掌しているのは武井氏であり、
その点からもアセットマネジメント事業も問題なく心配に及ばない。
逆に運用面を司るのが池田氏であり、
今後はこの2柱となる体制となる。
いずれにせよ、漏れのなきよう配慮した人選となっている。


【Q】
IR窓口として、服部氏が就任することとなるが、
今後、新たな信頼関係を作っていきたいと考えているが、
「サプライズのない決算」の方針はCFOが変わっても
今後も変わらないと認識していてよいのか。

【A】
JQ上場から一貫して経常利益を下回った事は一度もない。
このポリシーはCFOが誰であっても変わることはない。
今後も期待を持って頂けるよう、より株を買ってもらえるように、
計画に遵守した形できちんとやっていくので期待して欲しい。


【Q】
BSの利益剰余金が積み上がってきているが、
資本金への保全を高めたり、自己株買いも含めて、
他の費目に振り替えて有効活用する事は考えられないのか。

【A】
現時点で、資本金への振り替えについては、検討していない。
また自己株買いについては、株主還元の観点も含めて検討はしているので、
今後の課題として取り組んでいくことになる。


【Q】
これまでの事業で安定的に成長を遂げてきたのは素晴らしいこと。
一方でこの背景には、保険でヘッジをするなど、
リスクを抑えた事業展開の賜物でもあると考えている。
このたび、リスク対処の箇所で、収入基盤の多様化に言及があるが、
例えば、保証業務にも進出すると、
みらい少額短期保険(家財保険)の買収に取り組むことで、
リスクが増してしまうことにはならないのか。

【A】
家賃保証と滞納保証と混同されることが多いが、
これは異なるものである。
家賃保証は保険でヘッジしてきたが、その分コストもかかっている。
当社の事業が高い入居率を安定的に確保できるようになっており、
保険でヘッジするのとどちらが良いかという議論もあり、
徐々に自社でリスクを取り収益性を求めていく活動も取り組んでいる。
これも一種の収益構造の多様化取り組みの一環である。
また、滞納保証は、JPMCファイナンスが提供する連帯保証サービスである。
最近では競合でもこの分野の上場会社が出てきているが、
当社はワンストップサービスの中で、リスクを大きく取らず、
属性などからチェリーピッキング(有利なものだけ取る)して自社でリスクを取るものと
保険で転嫁してやるものを切り分け、リスクをコントロールしている。
従ってリスクをマネジメントしながら、各保証業務もうまくやっていく所存。
※みらい少額短期保険の件は、株主総会は前期の議論であるため、
別途、会社説明会の中でご説明する


【Q】
大株主の構成が招集通知にないのだがなぜか。

【A】
印刷に関わるコストなどを鑑みて法律上もインターネット開示が許容されており、
そのような方針としている。
従って、インターネット開示をしているのでそちらを確認してもらいたい。
※必要であれば、紙で出力したものをお渡しする。


【Q】
BSの土地・建物については、当社の事業所などの資産であるか。
もしくは、賃貸用の物件資産なのか。
そうだとすると、当社が積極購入しているのか、
それともオーナーから買い取って欲しいといわれた資産なのか。

【A】
自社の拠点は全て賃貸であり、持たざる経営をしている。
従って全額が主たる賃貸用物件の資産である。
当社資産には2種類があり、当社が貸して収益を上げている物件と、
販売用としていずれ販売用を決めた資産とがあり、
毎年翌年の計画を精査して、
販売用不動産(流動資産)とするか、土地・建物(固定資産)とするかを
決めている。
オーナーから頼まれて買うのかという点については、
(小さな声で)儲かると思えば買うということ。
ややこしい物件で個人では難しい物件(バルクでないとダメとかのれんとか)は、
当社で手掛けられれば儲かるという属性のものなどは取得する。


*** ここまでが株主総会での質疑応答 ***

*** ここからは会社説明会での質疑応答 ***

【Q】
みらい少額短期保険は過去に苦戦していたようだが、
どんな状況なのか。
またこれまで取引はあったのか。

【A】
累積の債務は過去にやらかしたことは事実で、
それはデューデリの中で把握している。
一方、ここ最近は安定的になっている。
特段懸念はないものと考えている。
これまで家財保険を他社利用していた部分を取り込めるし、
逆に今後パートナーを新たに獲得する際の訴求力にもなり、
相互シナジーが生まれやすいという狙いから買収を決断した。
ちなみに家財保険の事故率は極めて低いので、懸念は抱いていない。
なお、過去に取引実績はない。家財保険はこの業界では必須で、
これまでは他社を利用していた。
ただ当社は営業会社でもあるものの、
この領域を真面目に営業もしていなかった。
今後はこの部分も薄く収益を取れるので、頑張る。

元々家財保険は損保が扱っていたものの、
安全性が高く共済が出現したものの、
損保からクレームがあり、少額短期保険という制度が立ち上がった。
特徴として営業がしにくいという面があったものの、
当社は営業力が高く、既存のネットワークがあるため、
これを活かしてうま味を享受できると考えている。
(私は不勉強だったが、このリリースは案外大きなものだったのかもしれない)


【Q】
今後の事業展開としてどういう領域をみているか。

【A】
今までリーチしてこなかった層へのアプローチがあるものと考えている。
特に外国人向けはまだ取り組めていないので、
今後検討していくことになる。(意欲)


【Q】
銀行パートナーとの提携は、大東や積水など競合も同様なのか。
金融庁からの厳しい目もあり、融資が厳しい環境下で、
逆風とならないのか。

【A】
恐らく競合も提携はしていると思う。
ただ、大東などへ積極的に融資する銀行はいないのではないか。
自前のファイナンスでやられているはず。
なお、全国的に提携を広げ、オーナーからの紹介などで、
良好なネットワークを構築出来ているのは当社だけではないか。
そもそもプレハブメーカーとはビジネスモデルが違う。
売却に対しては厳しいものの、
地主さんの建築に係るものまで規制は出来ないのが実情。
リフォームも含めて考えるとまだまだ余地ある。


【Q】
働き方改革について、グループ制を引いたとしても
専門性が高められないと逆にやりにくくなることはないのか。
またセールスフォースを始めとした
情報基盤整備は投資に見合う効果が得られるのか。


【A】
グループ制については、サポートメンバーのみチーム制をとる施策のため、
特に心配は要らないと考えられる。
(専門性を活かす営業最前線は従来通り)

情報基盤の整備の費用対効果は、そもそもIT化を推進して
省力化する取り組みをしていかないと成長もないし、
生き残れないと考えている。従って費用対効果というより、
不可避でやらねばならぬものと考えている。


サンセイランディックの株主総会に行きました。
聞き間違いや、私の主観によるメモとなりますが、
記事にUPしておきます。

※あくまで個人的な見解も含んでおりますので、
ご参考程度としてお読み下さいませ。

※当記事が会社指摘も含めて何かしらの不都合が示された場合は、
即座に公開を取りやめます。



DSC_0168.jpg
※今年も底地くんいましたよ~
(写真は撮りませんでした)

■参考
昨年の株主総会レポート → リンク

■当日の流れ
10:00 社長議長で開会
10:03 監査報告
10:05 事業報告(映像)
10:17 リスクへの対処の口頭説明(社長)
10:24 IRへ照会のあった主な質問と回答(社長)
10:27 決議事項上程
10:30 株主からの発言
11:10 決議
11:13 閉会

■議決権行使の状況
 株主数    : 3054人/8401人(36.4%)
 議決権個数 : 53,916個/83,535個(64.5%)


■全体所感
新中計では整理された戦略に基づくスマートなやり方というより、
実直に今やっていることをきちんとやって、
その中で今後を模索していきたいという志向です。
当社らしく実直で泥臭いながらも真面目な会社なんだなと思いました。
効率を重視して人材やIT投資をしようとする姿勢も好感が持てますが、
その効果は新中計同様ゆっくりでしょうし、
見極めももう少し時間を要する事になると思います。
ただ、社会性もある事業化への邁進は応援したくなりますし、
株価への意識や機関投資家含めた対応にも期待が持てます。
一方で、One's Life Homeの立て直しについては、やや不満です。
収益への影響は限定的なのですが、
貴重な人材リソースが奪われる副次的影響も気になりますし、
リフォーム活用や、今後の諸問題への対処に有効活用という点も、
やや漠然としていて、早期黒字化だけでなく、
収益貢献という面で合理的な期待が算出できる見通しは得られませんでした。
内情がよくわかっていないのですが、
上物への付加価値については、
外部との提携(資本入る位本気なものでもよい)、でもよいのではないかなと思います。
それよりは自治体との連携や金融機関との提携を加速させて、
権利調整というコアに選択と集中をして、
改めて諸問題への対処への幅出しをする方が、
合理的ではないかなと思うのです。
株主総会という限られた時間なので、議論が出来なかったのが残念ですね。
パンの優待の是非やお土産ないクレームとか、
くだらないやり取りがなくて、
どちらかというと色々考えられている株主が多かったなと思いました。
あと、やはり社長依存が高いのは少し気掛かりです。
社長のQA対応は情熱もあっていつもと同様好印象なものでした。
また、たまに他の役員も応対して下さったのはよかったですし、
どの方も誠意があってきちんと答弁されていました。
一方で、他の役員の方は、社長と比べると、
どこかエネルギッシュに劣る気もしました。
現場でどこまでのリーダシップを発揮されているのかとか、
今回発言がなかった、支店長クラスの役員の活動も
もう少し見聞きしたいなと思いました。
いずれにしても、同社への期待は変わるものではなく、
引き続き、応援したいなと真に思える会社でした。


■株主からの質問

【Q】
今後の仕入の見通し。
安定化と成長の両面をどのように取り組むか。
特に所有権は利益率も相対的に低くなりがちで、
今後のポートフォリオをどう考えているか。

【A】
ベテラン社員を集めて半年間仕入マニュアルを制定した。
それを活用して、若手社員へ教育をして、
そのマニュアル自体を月に一度ブラッシュアップもしてきた。
提携会社(金融機関や証券会社)に向けて当社の事業説明会を各種開催し、
認知度を高める活動の効果が出始めてきた。
案件数、物件の中身(質)がいいものが入るようになってきた。
関東圏は特に底地が相続絡みで多く案件がある。
関西・東海は底地もあるが、居抜き案件が多い。
いずれの地域でも、今後は古い建築物の建て替えなどの需要は益々増えてくる。
そういった環境に対して、営業チームが提携会社と密になり、
また人材が育つことにより扱える物件数が伸びている。
所有権は、縁モノ。いいものがあれば、直接取引があればやる。
特に札幌で強い。出回りの所有権は手を出していない。

未開拓の金融機関も多数あり、
ここへのアプローチが今後拡大と安定双方が期待できる。
ポートフォリオは特にどこをというターゲティングはしておらず、
事業化できると判断出来ればどんどん買っていくというスタンスである。
そのプロセスの中でも安定と成長のバランスをみながらやっていけると考えている。

【Q】
One's Life Homeが回復しているとはいえ、
まだ苦戦しているようであるが、課題とその対処について、
今後の見通しについてどう考えているか。

【A】
売上高は減少しているが、利益は赤字縮小という結果であった。
その要因としては、元々利益率が低い物件を取得してしまい、
赤字で施工せざる得ないという状況があり、
それを撲滅するために、現場、営業との間の連携を強める活動をしてきた。
入口の集客の課題もあり、Webページを刷新したり、
展示場を集約して効率化を図ったり
あるいは法人からの顧客獲得も行ってきた。
また構造への多様なニーズへの対応のため、RC造も手掛けることで、
対応を取るようにしてきた。
また、今後の展開の中では、民泊などの事業においては、
取得後に必ずリフォームが必要であることもあり、
リフォーム事業で積極的に活用してシナジーを出すように
今後取り組んでいくことを考えている。

【Q】
今期には人材も含めた積極的な投資を検討しているようであるが、
どのように効果的で従来と異なる取り組みをしようとしているのか。
これまでの利益成長を抑えて投資をすることになるため、
長期的な効果について興味がある。

【A】
採用については、H30年に11人、H31年に6人の採用を計画している。
自然減を考慮すると微増程度で、積極的に人材増加を見込んでいるわけではない。
注力すべきは、人材の効率化であると考えている。
上場企業のメリットを活かして、新卒採用で優秀な人を採用し、
効率的に働けるように育成することが大事だと考えている。
なお、利益成長については、従来の新卒採用は5-6人だったところに、
11人採用と足元だけみると増加している事も起因であるが、
この採用には色々思う所もあってのこと。
新規事業や拠点新設など様々なことを検討しており、
そのためには人材リソースは欠かせず、そのための投資と理解して欲しい。

【Q】
中期経営計画で、諸問題への対処とあるが、具体的にどういった手順で、
これに取り組んでいくのか現時点で何か構想のようなものがあるのか。
あまりに多岐に渡るため、どういったプロセスでこれに備えて事業化をしていくのか、
説明が欲しい。

【A】
現時点で、まだ具体的に取り組む領域の手順として
どういった順番で取り組むかなどは固めていない。
既存事業を実直に対応していく中で、空き家問題を始めとした
諸問題を目の当たりにしていることがある。
これは一種の社会問題化していく状況であると感じているものの、
現時点では、当社が仕入、調整、販売という既存フレームの中で
事業をしているわけであるが、
これに加えてこの社会問題化への対処というもう少し大きな構想を新規に
事業化出来ないかを考えているところである。
従って、人材を拡充する必要もあるし、第三の柱とすべく
時には外部の力を頼ることもありうるわけで、
提携やMAも活用しながらやっていきたい。
出来るところからやっていくということである。

【Q】
将来的に自社ビルを建設することは考えていないのか。

【A】
現時点で検討している事実はないし、
当面は賃貸で細々とやっていきたい(笑)。
そもそも今のような好況期に不動産取得はあまりやるべきではなく、
不況期になって検討すべきものであると考えている。
もしやるとしても、オリンピック後に不況期が訪れればということになるが、
そもそも、自社ビル建設にあまり興味がない。
縁があればという程度で、少なくても今は全く考えていない。

【Q】
現在当社株式の株価は騰がっているが何が要因であると考えているか。

【A】
お蔭様で高い評価を頂いている。感謝している。
世の中の株高機運もあるとは思うが、
手前味噌にはなるが、当社の実直な事業運営への期待なども
評価を頂けているポイントではないかと考えている。
またIR活動も充実してきたことで、
株主数も増えてきて株価を押し上げているとも思う。
ただ、まだまだ価値をあげられるように頑張る。

【Q】
下町の木蜜地域(墨田、荒川、台東)は小規模物件が多く、
スケールメリットが活きにくく、収益性を押し上げる懸念があるのではと思うが、
どう考えているか。

【A】
ご指摘の通り、このような地域ではなかなか収益性が厳しい面があるというのは、
その通りである。
理由としては、通常扱う広さより広範囲になる上に、
当社が地権者として整理することが必ずしも出来ないこともあり、
行政とのタイアップが必要である。
現時点ではまだ行政側から当社ご指名で手伝ってくれと言われているわけではないため、
まずは広範囲の中の一部の小規模の所から実績を積み重ねることになる。
石巻で土地再生で収益性モデルの構築をやろうとしたものの、
ノウハウはつかめたものの、
一筋縄ではいかない現実も知り、まずは津波が来るとか、
相続後すぐの整理が必要というような差し迫った所から、
地道にやっていくしかないと考えている。

【Q】
設備投資5700万円とあるが、当社事業は労働集約型の要素も強く、
例えばIT化というのは難しい面もあると思うが、
今後IT投資に関する取り組みや方向性についてはどのように考えているか。

【A】
5700万の投資は在庫管理システムの基幹システムに投資した。
全社網羅的なIT化を即座に今期着手するという計画はない。
但し、営業及び内勤の業務効率化について継続的にやっていくし、
在庫管理システムについても更改を図っていく。
また、業務マニュアルについてもIT化を図っている。
昔は業者名簿があり訪問もしやすかったが、
個人情報保護で足で稼いだ情報(訪問履歴など)もIT管理できるように、
システム化しているし、物件の現地で写真を撮ると、
大まかな広さなどを大雑把に測量してくれるなどのiphoneのアプリもある。
社員がより営業しやすい環境構築に注力してIT化を図っている。
また営業が使っていく中で、改善要望が出てきたり、
更に複合的な機能となると外部連携も必要となり、
設備投資を要する環境となっている。

【Q】
株価について、ファンドの買いも入っているようである。
KBLも大株主に入っているようである。
どういった動向があるのか。

【A】
確かにファンド組み入れなどもあるが、社長としての個人的な所感としては、
時価総額が100億を超えたあたりで、
機関投資家から個別の訪問機会が増えていることは事実である。
会った時には必ず、本当に当社株式に興味があるのか逆質問もしている。
ただ、本質的にはやはり個人株主が増えていることが今は主因であると考えている。
今後、機関投資家が保有してもらえるかはわからないものの、
安定的な株主の1社となってもらうべく、会社一丸となり頑張っていきたい。

【Q】
社員教育の研修についてであるが、
一昨年は週末を利用した全社研修があったようであるが、
昨年はやっていなかったようである。
階層別などで取り組まれているようであるが、
研修への取り組みについてはどのようなことを考えているのか。

【A】
当社教育はOJTがメインである。全体での研修は現状ではやっていないが、
各部で必要な研修は適宜実施をしている。

【Q】
女性登用については、当社は特に女性のきめ細かさは
重要な武器になると思うが、どのように推進を計っているのか。

【A】
経営陣全員が、当社重要な課題と認識している。
全従業員の女性比率は約33%である。
そのうち、管理職に占める女性比率は8%となっている。
今後、積極的に管理職や役員への登用を検討していきたいものの、
女性だから登用するというのもおかしな話なので、
個人の能力を育成し、見極めていくべきものと考えている。
また、当社事業は女性向きという面があるのは強く実感している。
女性が活躍出来るように環境整備もしていくし、
役員に営業から輩出したいと今中計でも野心を持っている。
(社外になってしまうかもしれないけど)
この3年間で目途をつけていきたい。

【Q】
今後支店を増やす検討をしているとのことだが、
具体的にどのような地域を候補に考えているのか。

【A】
現時点で具体的な場所は検討中。
ただ、昨今、西日本が特に好調であるし、
全国細かく見ていくとカバーできていない地域もあるため、
今gの詰めていきたい。
お客様のニーズに見合う場所で検討していきたい。

【Q】
仕入の安定化については自社の企業努力で出来る事はどの程度あるのか。
外部環境に晒されて今後もやはり凹凸が生じてしまうものなのか。

【A】
仕入の背景には相続、つまり人の生き死にが絡むため、
タイミングの見極めが難しい面があることは事実。
5年前くらいから安定平準化に取り組んでおり、
改善は見られるがまだ凹凸がある事も事実。
人の死を待つわけではないが、
やはり相続発生となった時に、
速やかに連携してもらえるような
ネットワーク構築を目指すべきと考えている。
当社としても訪問履歴を蓄積するなど訪問の効率も上がっている。
営業担当者が総量を増やす工夫と、
会社の仕組みとしてネットワーク増強の施策を組み合わせて、
安定化を目指していけるため、一定の努力による効果は期待出来ると思う。
つまり、ある程度は企業努力によって安定化は図れると思う。

【Q】
従業員の内訳として、非正規の方がどのようなことをやられていて、
中計で今後どのように人材を増やしていくつもりか。

【A】
派遣社員はほぼおらず、一部契約社員の者がいるが、
ほぼ正社員に登用している。
今後派遣社員をどうとっていくかについてはあまり考えておらず、
あくまで正社員としての人材拡充を視野に置いている。
人が増えれば売上が上がるわけではなく、
効率を上げていくことに主眼を置いていきたい。


【Q】
ライバル社の動向、例えばエリアリンク社などの
動向についてはどのように捉えているか。
従来と同じように底地ビジネス全体にとって良い事と捉えているのか。
それとも脅威となっている状況に変わってきているなどあるのか。

【A】
確かにエリアリンク社に負けることもあるが、
当社の9割近くの物件ではいわゆる主たる競合がない状況であり、
即座に脅威だとは捉えていない。
当社としては独自のネットワークを構築していく中で、
まずは空白地域を埋めていく、
その中で長期的には競合になることもあるかもしれない。
ただ、現状ではやはり底地ビジネスそのものの認知が広まる事の方が、
価値が大きいし、大歓迎だと思っている。
大事なことは、そんな中で、当社が選ばれる存在になれるようになるべきで、
そのために設備投資、人材投資を厚くしていきたいと思っている。
競合のことは気になるし分析もしているが、
市場の協調という面も踏まえながら、当社としてなすべきことをやっていきたい。


※投資に関連しない記事です。
(興味ない方はスルー願います)


一応、桜の撮影に出かけた この記事 の続きです。



中学3年生に進学し、私も人並みに恋をしていました。

勉強がとても出来る秀才でありながら、
決してお高く止まるようなこともなく透き通った印象で、
ドリカムが好きなその子は、いわゆる普通の女の子でした。
容姿も超絶美人というわけでもなかったのですが(失礼)、
自分を強く持っていながら、ほんわかした雰囲気に虜になっていました。

幸運にしてその子とは中学3年という大事な時期を
同じクラスメートとして過ごしました。
実は、クラスの中でもその子は男子から恋愛対象として特別人気があるわけでもなく、
しかし、男女問わず、誰からも好まれるコミュニケーション力の高い子でした。

今、当時を思い返して、ドリカムを聞きながらこれを書いているだけで、
とても胸が熱くなり、なぜか涙腺が緩くなる感覚に襲われます。
(桜の中での卒業の別れの光景を見てもこの当時の事が思い浮かばれました)

結局、その子とは同じクラスメートとして、
高校受験という大切な時期を共にしましたが、
卒業まで直接想いを伝えることは出来ませんでした。

クラスの成績は私とその子が常に学年トップを張り合い切磋琢磨し、
彼女は女子高に、私は男子校に進学しました。
どちらもトップ進学校です。それぞれ志望校に合格したわけですが、
その子は地頭が良いのに対して、私は地頭がよくありませんでした。
(私は中学1年までは通知表でもオール2の常連でしたからね。)
ですから、どちらかというと私がその子を目標に頑張っていたわけです。
ですから、そんな目標であり、憧れであり、好きな人であるその子と
別れることに途方もない空虚感に支配された事は今でも鮮明に覚えています。

当時、想いを伝えたとしても、
彼女にとって私はクラスメート以上の存在ではなかったですし、
そもそも彼女と私では不釣り合いでしたし、
そういうネガティブ発想しか持てないイケてない少年でしたので、
秘めた想いはそのまま胸にしまうしかない、
そんな甘酸っぱい片思いでした。

卒業というイベントで、好きな子との別れでしたから、
少年時代の私にとっては何とも言葉で表現できない感情でした。


そして実は青春の1コマとしてこのありがちな
片思いの子との別れとは違う、
もうひとつのストーリーもありました。


偶然にも3年間同じクラスメートだった子との話です。(Kさんとしましょう)
このKさんとの話ですが、
少なくても、当時、いわゆる恋愛としての「好き」という感情とは違い、
よき男女の友情だったと思っています。
(男女に友情が成立するか云々はちょっと面倒なので、割愛します。)

その子は前述の片想いの子(Nさんとしましょう)とは対照的で、
勉強は全くできず、少し筋の悪い不良仲間の一派でもありました。
ただ天真爛漫で思うがままの姿でしたから、
コミュニケーションに臆病だったまるのん少年にとっても、
話しやすくありがたい存在でもありました。

中学3年になると、どういうわけか私とKさんはいつも隣の席でした。
当時の担任の差し金だったのか、
私がKさんの勉強のフォローをして欲しいという大人の事情もあったようで、
より距離も近くなりました。
ただ、恋愛感情というより、色々なことを相談できるよき友人でした。
私もNさんへの密かな想いについても相談していました。
(KさんとNさんは全く人種が違うので2人の繋がりも薄かったですから安心でした)

実はKさんの家庭環境で父親が何かの事情でいなくなったようで、
母親と2人で生活をするようになったということを本人から聞きました。
中学生のまるのん少年は、まだそれがどんな意味かわからずにいました。
ただ、学校では時に悪ぶったりもしますが、
天真爛漫な性格もあって常に明るく振る舞っていたKさんで、
特段の変化はないように感じていました。

ただ、偶然にも塾の帰りに、犬の散歩をしているKさんと出会いました。
その時に、少しばかり涙ぐんでいるようにみえました。
学校では見せない姿にちょっと戸惑いつつ、
私も自転車を降りて、Kさんの横につき、「ようっ!」と挨拶をしてから、
暫く沈黙の中、Kさんと2人で夜道を歩きました。
学校では陽気なKさんも言葉もなく、
それは居心地が悪いというより、何が自分にしてあげられるだろうと
不器用な少年ながらも必死に考えていました。

その時は結局涙ぐんでいた理由にも触れず、
ほんの10分か20分か一緒に夜道を歩いて、
Kさんの家の前に着いた所でバイバイをしたわけです。
ギャップに戸惑い、これからKさんとどう接したらいいのか、
家に帰ってからも考えあぐねた日のことは、今も忘れられません。

次の日、学校に行くと、いつもの日常がありました。
Kさんと私はクラス内でもよく話すしよく喧嘩もするし、
まぁ腐れ縁のような受け止められ方をされていました。
どう接したらいいか、なんて余計な心配だったかと安堵もしましたが、
やはりKさんの陰の部分への心配はどこかに残っていました。


それから、なんとなく私は塾の帰りにKさんの犬の散歩コースを
通って帰るようになりました。
Kさんもまた、同じ時間に同じコースで散歩をするようになり、
2人で10分か20分かを毎晩散歩するのが日課となりました。

学校での他愛もない話をすることもあれば、
Kさんの家庭事情の話をただただ聞いて、
何か気の利いた事でも言おうと思いながら何も言えない
はがいなさを感じたりもしました。
私も志望校に向けてぎりぎりな状況だったので、
そんな緊張や不安も、Kさんの他愛もない言葉に励まされたり、
Nさんへの想いの相談に乗ってもらったり、
青春の記録に残りそうな時間を共有することが出来ました。

「勉強つまらないじゃん、なんでそんなに勉強するのか」とか、
Kさんの視点で問われる何気ない問いかけに、
今となっては理詰めで色々答えられる質問も、
まるのん少年にとっては難解なものでした。
「なんでNさんに想いを伝えないのか」という問いかけも
私のウジウジした性格へ刺激を与えてくれた助言でした。
私もKさんに対して家族との不安定な中でも、
時にひたすら愚痴に耳を貸し、
時には私も含めて学校で楽しく人生は切り拓けるよう
励ましたりしていました。

中学3年生が住宅街とはいえ、
夜道を2人で散歩する日々というのは少し奇異ですし、
まして交際をしているわけでもない2人の関係性は、
特殊だったかもしれません。
特に今とは時代も違いますからね。

そして卒業を迎え、Kさんはその後、母親と共に引っ越す事になり、
音信不通になってしまうことになります。
卒業の時に、Kさんから、
夜の散歩へのありがとうの感謝の気持ち、
これから強く生きていくという意思表明、
また、私の志望校への合格、
そして、Nさんへの検討を祈る旨のメッセージをもらったのは、
これまた大切なものとの別れな気がしました。
私も勉強だけではなく、もっと多くのことへの
学びがあって、励まされた日々でしたから、
その別れもまたとても切ないものでした。


もちろん、卒業というのは別れであると共に、
また新たな出会いへの希望でもあるわけですが、
やはりこの時期になり、卒業ソングなどを聞いてしまうと、
どうしてもこういった青春時代が思い起こされ、
40歳も近くなるとなんだか涙もろくなるものです。



Nさんとの話に戻ります。
卒業式の日、当時はまだSNSなんてありませんから、
アナログですが、卒業アルバムにお互いにメッセージを書き合って、
別れを惜しむわけですね。

私はNさんのアルバムには、恋愛としての好意には当然言及せず、
「いつも切磋琢磨して共に頑張れて嬉しかった。
お互い高校でも頑張ろう!」という趣旨の差しさわりのない(笑)コメントを書きました。

そしてNさんは私のアルバムに一言だけ書いてくれました。
「私は負けないよ。」

痺れますよね。私のコメントを読んで書いたわけではなく、
同時にアルバムを交換して書いているので、
私のお互い頑張ろう!に対してのコメントではないんです。

私のように自分の気持ちをカモフラージュして、
感謝と今後の希望をごちゃごちゃ書くのと違い、
潔いし、当時の私にとって色々な受け止め方をするものでした。

もちろん、勉強で負けないという意味もあったと思うのですが、
恐らくNさんは、「勉強」とか狭義でのことではないもっと深い意味合いで、
これを書いてくれたのだと思っています。
ドリカムだけでなく、歌詞を引用する事も多かったNさんでした。

恐らく、Nさんはもう当時にこんなコメントを書いたことすら
忘れている事と思いますが、もし再会したらどういう気持ちで書いてくれたのか、
本人から聞いてみたいな、と今でも思っています。



だいぶ端折って書いてしまいましたが、
卒業シーズンになると、別れを惜しむ光景をみると、
ついつい自分の若かりし頃の甘酸っぱい記憶をたどり、
胸がキュンキュンするものですね。

そういえば、最近はすっかり人生落ち着いてしまって、
卒業という別れもなく、ということは新たな出会いの機会も少なく、
人との繋がりという意味では単調になっているなと思います。

別に人に多く繋がり、出会いと別れの総量を増やすというより、
質の高い出会いと別れを繰り返しながら自分の人生において、
豊かさをアクセントに加えてみたいなと思います。


出会いにも、その後のコミュニティ形成にもエネルギーを使います。
そして卒業してからの繋がりという点では、
その繋がりの真価が問われます。
学校や共通趣味などの目的があるうちは繋がっていて当然で、
それがなくなった時にこそ、そのコミュニティの強さの本質がわかります。

そういう意味では出会いから卒業、そしてその後に継続して繋がり続けることは、
大変難しいことだと実感しています。

ただ、理屈での難しさを考える前に、
40歳になっても新たな出会い、そして別れも繰り返して、
豊かな人生にしていきたいなと思いました。

もちろん、私は既に既婚で子供も授かっているので、
いわゆる恋愛の繋がりとしての出会いや別れを求めるつもりはなく、
今の妻も子供とても大切で愛おしい存在ですから、
男女問わずの話です。

今回の記事では、桜の中で卒業式後の光景をみて、
自分の青春時代を思い返して、やはり女の子とのことを書いてみたくなって、
投資ブログなのに勝手に見の上話をしてみたわけです。
もう少し小説風にしてもよかったのですが、
さすがに少しは投資のことに時間を使わないといけない気もするので、
なんとなくざーっと書き殴っただけにしました。

これからもたまには身の上話をしていきたいと思います。
興味のない方がほとんどだと思いますが、
もしここまでお付き合い頂いた奇特な方は、
感想でもお寄せ頂ければ嬉しいです。


相場も不安定ですし、
私のような素人が講釈を垂れても、
なにひとつ有益なこともないですので、
よりニーズのない身の上話でも書こうと思います(笑)。


今年の桜は、暖かな日が続いたこともあり、
開花宣言から満開まで一気に開花が進んだようです。
お花見に出掛けられた方も多かったのではないでしょうか。

私も週末に、三脚から交換レンズまで久々のフル装備で、
写真撮影に出掛けてきました。
日本人は桜が好きなんだな~と改めて実感する程に、
人で溢れ返っていたわけですが、
こんな時、私はついついメイン所ではない場所へ足を向けます。
どの場所にも絶景ポイントというものがあって、
そこは誰しもがこぞって群がり賞賛の声と共にフラッシュの嵐なのですが、
私はちょっと路地裏とかに入って、
小さな発見を求めて回遊するのが好みです。

桜の大樹が織り成す美しいフレームより、
小さな風景との出会いが嬉しくて、
1本1本の桜の木をじっくり眺めたり、
もはや桜ではない街並みを観察して、
それを写真で丁寧に撮っていきます。

どの趣味でもそうかもしれませんが、
心が心酔しているとき、様々な邪念から解き放たれます。
夢中でその小さな出会いをカメラに収めようと没頭していると、
週明けの相場どうしようとかすっかり頭から抜けるわけです(笑)。
(まぁそういう程度のポジションしか建ててないわけですからね)


でも後から振り返ると、自分の中では当たり前のようでも、
この群集を避けて、人と違う見方をしようという行動様式は
やはり少し変わっているのかもしれません。
結構、損をすることも多いのですがね。

相場における銘柄選択でもそうですが、
私はここ最近は特にですが、
いわゆる大型株には見向きもしてませんし、
個人投資家界隈で盛り上がっている銘柄についても
どちらかというと敬遠しがちです。
それは論理的には多くの人が注目していれば、
情報量の面でも多様性の処理の面でも様々な対処に
私のキャパには限度があるからなのですが、
それ以前にどうもちょっと奇異な性格からくる行動様式の要因もあるようです。

四季報を読んでいても絶景ポイントではないですが、
やはり眩しいスター銘柄ってありますが、
もちろんそういう銘柄もチェックはしますが、
それが優秀であることは当たり前とわかっていて(桜で言えば綺麗)、
どうにも具体的に売買の行動にまで帰着しない事が多いのです。

一方で路地裏で地味だけど小さな発見に夢中になるように、
四季報でも地味な業種や、自分の中で些細でもあぁよい会社だな、
と思う会社を見つけようという傾向が多いのです。
当たり前のことを言っている気もするのですが、
桜の絶景を避けて行動するのと同じように、
私にはそのようなマインドがどこかで染み付いたのかもしれません。

ちなみに、人と違うことは、
どこかでかっこいいとか、染まらない自分を美化といった
とんがった人というイメージもあるかもしれませんが、
私はむしろそれとは逆でいつももっと迎合すればいいのにと、
この行動様式について、
学生時代からずっとコンプレックスに感じていました。

桜の撮影をしにいっても、
相場に対峙をしていても、
あるいは子育てでも会社の中での処世術においても、
全てにおいて少し人と違う価値観やものの見方の中で
日々を送っているなと思っています。
もっといえば、「自分の感情」に素直なのだと思います。
皆がそうだからとか、それが当たり前だからということが、
自分自身に通用しにくいですしね。
周りからみれば大分付き合いにくい人です(笑)。

子育てにしても皆が通わせている公文にも行かせてないですし、
男の子の定番のサッカーや野球もやらせていません。
これは子供自身の興味関心によるところも大きいのですが、
自分の感情、そして子供自身の感情に素直に行動しています。

相場でも、桜の撮影でも全てそうなんですね。


そんな周りに迎合しない、悪く言えば協調性がちょっと低い、
そんな自分を、変に美化して誇らしいとも奢らず、
駄目な人間だと卑下することもなく、
そういう自分を受け入れて、どうありたいかに
素直に従ってやっていけばいいのかなと思います。


ところで、桜の撮影をして、多くの卒業生らしき姿を目にしました。
近くで卒業式があったようで、
桜の下を多くの袴姿の女子大生がちらほら歩いています。
桜の色に映える様々な袴はより風景を華やかにしてくれます。

写真映えするので、後姿でもいいから撮りたいな、
と思ったのですが、さすがに声を掛ける勇気も、
盗撮する勇気もないわけで(笑)、
妄想の中で脳裏にその光景を記憶しました。
(なんか表現の仕方が変態ちっくですね。。。)

卒業式で別れの光景なんかも目の当たりにして、
すぅーっと自分の青春時代に思考がタイムスリップしていきます。

卒業のセンチメンタルと言えば、
やはり思春期真っ只中の中学生です。
甘酸っぱい?青春時期を今度振り返ってみたいと思います。
ということで、身の上話に行く前に、一旦記事を切りたいと思います。

益々投資からかけ離れた私の青春時代の思い出なんて、
本当に単なる自己満足ですが、まぁお付き合い頂ける方は、
次の記事もお読み頂ければ光栄です。



1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で ▲0.6% となりました。
前週比は ▲3.4% で推移しました。

20180323_パフォーマンス推移表



年初来マイナスですね~。
いや、年初来をみてああだこうだ言っても何の意味もないのですが、
ブログ運営上、毎週開示していますので、
意味ないよね~と言ってしまったらそれでおしまいなので・・・(笑)。
まぁこのあと、ああだこうだ戯言を所感として書きますので、
お付き合いくださいませ。


2.全体所感

不安定な相場が続いていますね。
週末の今日も日経平均は1000円ほど下げ、
全面安の展開となりました。

ただ、私の周りの個人投資家界隈は案外冷静な
受け止めをされているようです。
私自身も現金比率も厚くしていることもあり、
相応に食らってはいますが、平常心です。
そう、たとえ年初来マイナスになってもです(笑)。

株価が不安定になると、
急に不安を煽る声が耳に入るようになり、
これはもしかして相場の終焉なのか、とか
米中の問題や国政、朝鮮半島情勢などなど、
本当に軽視していていいのか、なんて自問します。

個人的にはこのような諸問題の先行きは、
予見することなど出来ないことと認識していますから、
そもそも個々の投資判断にはあまり影響がありません。
そして、私は不況体制なども鑑みた上での、
長期的視点に立った投資スタンスを保持してますから、
米中の摩擦の懸念や朝鮮半島の問題、
過去に渡ってもエボラやギリシャなどには
翻弄されるべきでないというやり方です。
従ってあまり右往左往せずに構えることが大事だと思っています。

一方で、ボラティリティが大きい環境では、
玄人がうまく立ち回り、変化に機敏に対応することで、
より大きく儲けられる機会があるのも事実です。
長期投資家だって、日々のバリューエーションは当然のこととして、
それに加えてモメンタムを意識することの重要性を説いた説は
これまでもたくさんみてきました。
そして、実際これだけボラティリティがあれば儲けられる機会もありそうです。

私が大事にしているのか、儲けに対して貪欲であるということを
否定するわけではありませんが、
やはり自分のスタンスを堅持した上で、出来るだけ再現性のあるやり方で儲けることです。
つまり自分の中で納得感がある儲け方を繰り返すことです。

ついつい、暴落してリバりそうだからと安易に買い付けしたり、
急に不安の声に支配されてノンロジックな売り付けをしたりということはよくあります。
しかし、それが結果論としてよかったとしても、
やはり自分の中で納得感があるものではありません。

欲から距離を置くという意味でも、
平凡で応用力がないやり方と揶揄されたとしても、
そういうやり方を貫いていくことで、苦楽を楽しみながら、
投資ライフを送って生きたいなと思っています。
特に私のような初心者であればチャレンジするにも戦略が必要ですし、
そのためには様々な取り決めの中でスタンスを決めてやるべきで、
そんな取り決めをしていない以上、
通常のスタンスに準じてやっていくということになります。


さて、いつもの精神論はこれくらいにして(笑)、
ここ最近の投資行動についても言及しておきます。

まずポートフォリオPERの水準も下がっていることもあり、
投資方針に定めている目安の現金比率からは、
多少個別銘柄を買うような対応が求められています。
ですから、取引の約定の機会は少ないのですが、
個々の銘柄に対して、それなりに買い注文を入れています。

ただ無理に買うことは当然しませんし、
銘柄選定の際の視点も、より安定業績や割安性を優先しています。
いわゆる高PERの成長銘柄への注文は安全域も広く、
そもそも市場の評価とまだ乖離しており、
単なる冷やかし注文となっています。
(今日の暴落を受けても全くかすりもしませn)

実はこういう暴落局面を見ても低PERや安定業績は下げも少なく、
高PERは無慈悲な下げに襲われるというのも、
確かにそういう傾向はあるかもしれませんが、
感覚的なものであり、個々にみていくと必ずしもあたらないわけです。

ですから、目先の暴落を少しでも緩和したいという発想ではなく、
景況感などの環境が変わったときに、
少しでも業績面からフォローがしやすいという点から、
わかりやすい銘柄にシフトをしたいというのが根源にあります。

私のポートフォリオでは新顔の部類となりますが、
ステップ、ルネサンス、東鉄工業といった地味な銘柄に
より買い増し基準を向けているわけです。
新規の銘柄候補もより地味だけど堅実とか、理解しやすいといった銘柄が
中心になっていることも事実です。
そうなると益々、敏腕投資家の波から置いていかれますが、
これはやり方の問題なので仕方ないかなと思っています。

ソーシャルワイヤーやシュッピン、エイジア等自分で十分理解できている銘柄も、
買い増しの候補としていますが、
やはり自分の基準からするとなかなか手を出しにくい水準であることは事実で、
それは冷静な平常時に基準を個々に算出しているので、
余計に飛びつかないようにというバイアスが働き、
到底買い付けられるような注文になっていません。

このように、大きな方向性として安定側によりシフトする中で、
グロースにも手を出そうとはしていますが、
相場がおとなしい冷静な時に基準を作っておき、
その水準をある程度遵守するように対応しています。
とても退屈なやり方ですね。




3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20180323_ポートフォリオ内訳


全体が下がったのですが、特にポートフォリオの構成には
変化はありません。
前述の通り、現金も厚いので、少しずつでも買っていきたいのですが、
むやみに値動きだけでは買いません。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20180323_保有銘柄一覧(週間騰落)


主力2銘柄の不動産コンビがまず大きくやられていますね。

上方修正も入って増配もしている全国保証もマイナスっていうのが、
ちょっと解せないですが、まぁこういう時は短期的には、
バリュエーションもファンダメンタルズも関係なく動きますからね。



保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20180323_保有銘柄一覧(指標)


ポートフォリオPERは13.9倍と14倍を割り込んできました。
13倍台となると私の中でもやや割安という水準になります。
ようやく普通モードに戻ってきたという感じですかね。



4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、
コメントを残しています。


■全国保証
通期業績予想、増配が発表されています。
株主総会で配当への意見も多く、
きちんと配当性向で基準に従ったものになっています。
また代表権を石川社長の1人体制に明示化するという役員人事もあり、
かつ新任に債権回収分野から1人、りそなとBTMUから各1人と、
まぁ厚い人事案が提示されています。
債務保証の積みあがりや代位弁済の低位推移というのは
既にわかっていたことですし、
ある程度の上ぶれ着地も想定できていましたが、
改めてその背景、特に来期以降の継続力も踏まえてIRへ電話しています。
同社も既にIR担当のK氏ご指名です。大変優秀で熱意のある方ですね。
私の主観となりますが、主なやり取りをサマリすると以下のようなものです。

・保証債務の積みあがりについて
大都市圏での保証債務の積みあがりにより強みが出ている。
(メガバンクからの引き合いが少しづつ顕在化しているのかな)
そのため、物件の平均価格があがっており単価が向上しているという点がある。
また、前期には低金利政策により借り換え需要が多く、
その場合、単価が下がる(保証債務する額も下がるため)ことと、
借り換えによって逆に転出する保証債務枠もあったため、
前期比でみた時の好調な要素となっている。
足元でも都市圏を始めとした地域での保証のお仕事が増えつつある状況であり、
引き続き件数、単価があがり債務保証残高の積上げは続くものと考えている。
そのために様々な施策をうっていく。

・上方修正のタイミングや内容
東証基準に満たなくてもこの時期には来期計画策定を進めており、
早期に今期の見通しを見定めて来期に目を向けている。
そういった中で、今期の見極めがある程度済んだタイミングで早期に開示する姿勢は、
あるべき姿認識している。
(ここからは個人の推測)
利益の上ぶれについては、改めて突っ込まなかったものの、
代位弁済の低位推移はもちろんのこと、単価上昇による利益率の向上や、
作業の効率化が少しずつ顕在化してきたのかなと。
ペーパレス化も含めてまだオペレーションは古典的なやり方をしていることから、
その分改善伸長分は期待値が大きいため、より稼げる会社になるといいなと。

・石川社長の1人代表体制への移行について
当初から様々な対応をしていく中で、
二人三脚でという意味合いもあり2人代表体制としてきた面もある。
しかし、上場して5年が経ち、様々なことの整理も目処がついて巡航してきたこともあり、
スピード感なども考慮して経営としてこのような体制をとることになった。
決して権力闘争を含めた不健全な状態になっていることは一切なく、
経営は緊張感と連携体制をきちんともって機能している。
(だいたい、経営そんな荒れているようなら私が辞めているとK氏。)


■ソーシャルワイヤー
CROSSCOPE(貸し会議室)において、
国内、海外でそれぞれ販促キャンペーンが発表されています。
最近増床した新宿と海外の各拠点が対象です。
特に海外は「超得キャンペン」らしく、超お買い得なのですね。
KPIの月次でみると、特に海外稼動席がやや弱いかなという印象を受けています。
この辺への対処なのかなとも思うのですが気のせいでしょうか。
気のせいではないとしたら、どういう背景でそうなっているのか、
今回の事象だけでなく、その後の可能性にも思いを巡らせたいですね。
ただ、経営がとても優秀なので、いきなり変なことはないと思っています。
それから為替も動いていますから、短期的には少し注意が必要ですかなと思います。
もちろん、同社は長い視点でみないとなりませんから、
為替がとか一時的なものに一喜一憂する必要はないと思っています。



■東鉄工業
新任の執行役員人事が出ており、
子会社の線路保線の中核会社である東鉄機工の社長を、
本体会社の執行役員に昇格する人事ですね。
社長であり、JR東の横浜支社出向でしたか。
その方が本体に戻り、執行役員になるってどういう動きなんでしょうかね。



5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。
20180323_資産残高推移表




特にコメントはありません。



6.雑記

小学生の学習指導要領にプログラミングが組み込まれることは、
既に話題になっていますが、
我が家でも少し子供が興味をもったのでやらせてみようかということになりました。

スクラッチというオンライン会員サービスがあり、
自分でアレンジしたキャラクターや文字や音楽、画像といったデータを、
予めプログラムしておくことで意図のままに操るというものです。

論理力を育てるとか色々ややこし難しいことは抜きにして、
まずは子供が興味をもったら触れさせてみようと思っています。

私個人としては、少しでも効率的にデータ分析できるよう、
エクセルのVBAの1本でもまじめに作りたいところですが、
幸せ度としてはスクラッチで絵を動かすことに邁進した方がよさそうなので、
こちらに専念することにします。

スクラッチは多くの方に利用されているようなので、
新規に始める際にお勧めのことや留意しておくことなど、
ご存知の方がおられれば教えてもらえると嬉しいなと思います。


いい加減四季報を真面目に読みたいと思うので、
ここからは諸々割愛して整理していきます。

なお、あくまで私個人の所感によるものですし、
会社見解と異なる可能性もありますので、その点はご留意ください。


■アニコムホールディングス
予防型の保険を作りたいという小森社長の熱い想いは健在です。
企業の沿革という点から、どういうモチベーションで創業したか、
そしてそのベースがあるから今後目指すべき事業も
自ずと明確になります。

同社は保険事業に留まらず、
予防型を見据えたフードや医療など多面的になっている点も
アピールされており、投資妙味としての奥深さを評価してもらいたいと
述べられておりました。

主軸の保険事業で儲けるためには、
端的にいえば、支払い保険料を低位に推移させることであり、
それは儲けというだけでなく、ペットオーナーさんの幸せにもなるため、
だからあらゆる予防に繋がる活動に邁進するということでした。
合理的な説明だと感じました。

今期から方針転換というか新たなチャレンジとして、
一般チャネルの加入にも取り組んでいます。
NBチャネルは比較的リスクが統計的にも見極められていたので、
やはり一般チャネルは難しい面があると率直に仰っておられました。
なので、当然、その分のリスクは保険料として加味しているようですね。

DNA検査も病院で採決をして、、というのは負担が大きく、
手軽にそのリスクを可視化するために、
郵送で気軽に申し込める仕組みを拡充していきたいということでした。

そのようなデータの蓄積がまたその後のデータ活用にも活きてくるわけで、
その後の展望にも繋がりよいやり方だと思います。

そして、中計のことについて質問もしました。
利益を出そうと思えば出せる。
だけど、予防分野も含めて投資をどこまで傾けるかのさじ加減に悩んでいると。
どうやって市場に問いかけるかの悩みを公にされているのも、
実直で好感が持てます。

毎回、小森社長は経営に悩まれていて、
今期は減益を出して市場にむしろ評価されている状況ですが、
となると、もう少し来期は野心的なローリングをかけてくるかもな、と思いました。

今後も定点観測を続け、私が買ってもよいなと思える株価は
もうある程度決めているので、ひたすら待つだけです。
(恐らく買えないのですが・・・)


■トーカイ
2日目に今度はIR担当者のブース説明会を聴きます。
1日目の説明会会場における経営企画室長の説明会ではビーフカレーですが、
ブース説明会はチキンカレーでした(どうでもいいですね)。

説明内容は簡易的でうまくコンパクトに纏めて頂いています。
IR担当のTさんの説明もわかりやすかったですね。

早速、その後1時間弱、お時間を頂いてみっちりお話を伺いました。


・ホテルリネンや一部病院リネンは不況時に一定の価格低減要請はある。
 総じてみれば不況耐性には強い部類と認識。

・病院リネンや院内清掃など特殊な技術が求められ、障壁は高い。
 イオンディライトなども事例として競合環境も聞きました。
 ただ、イオンディライトがというわけではないが、
 一部の顧客においてはサービス品質の問題で再度顧客が戻ることもあるようです。
 トーカイは病院との距離も近く、品質レベルも高いようで
 どちらかというと優位な立場にあるようです。

・シルバー事業は専業と比べても十分戦っていける。
 例えばフランスベッドが自社でレンタルも含めて本格展開を始めた場合の、
 トーカイの優位性が気になったのですが、
 確かにユーザーからみた価格だけでみると負けるようです。
 ただ、ケアマネージャーとの間での密な関係や、
 そもそもユーザーにとって何が一番優位な機器かは、
 様々なメーカーや機器から選択するのがあるべき姿であり、
 ケアマネージャーは中立的な立場で様々なものを勧めることが大事で、
 実際、介護報酬の面からも複数機器から選択をしてもらうということが、
 評価される仕組みになっているようです。
 つまり、トーカイのようにいわゆるマルチベンダーのような立ち位置で、
 ケアマネージャーの方と連携する仕組みがあれば、
 単なる安かろうだけではない世界で戦っていけるという感触でした。
 もちろん価格という面は強烈な競争要素ではあるため、
 楽観視はできないわけですが、本質的なサービスという面では、
 評価できるモデルだなと感じました。

・シルバー事業では関東圏も含めてエリア拡大余地は十分。
 もちろん、競合環境は決して楽観的ではありません。
 ただ、いわゆるレンタルという単純スキームではなく、
 その裏では前述の通りケアマネージャーとの関係性を含めた
 顧客チャネルの構築という点で緻密な対応が求められます。
 そのため、多くの機器メーカーに対応している
 自社のメンテナンスセンターも備えているわけですね。

・訪問調剤でかかりつけは大病院一等地門前では無理があるのでは。
 指摘の通り、無理があるところはある。
 郊外の大病院一等地では、開き直ってやることも大事と認識。
 新薬や技術料も高く、処方箋の枚数の極大化をしていくことを目指す。
 たんぽぽ薬局は幸運にして各病院門前の中でも
 一等地に立地できている(病院の関係性がいいのでしょうかね)ので、
 結果的にそこで残りやすいという面もあるようです。
 また中には周辺に住宅地があるような門前もあるので、
 そういう場所ではイベントの開催等も含めて
 認知度を上げ集中率を下げる取り組みもすることで、
 かかりつけ指定の向上も目指していく。
 結局、立地に応じてメリハリをつけた戦略でやっていくつもり。

・リースキン事業でトイレ周りに注力。ここは差別化要素になりやすい。
 いわゆるマットは差別化要素になりにくく、単純価格競争になりやすい。
 一方で、トイレ周りの美化は施設にとっても案外コスト競争になりにくい。
 綺麗なトイレは飲食だけでなく、施設運用者においては、
 とても気を配っている箇所。 だから付加価値が高めやすい。


・働き方改革で残業20%減は頓挫。まずは人材拡充を優先。
 働き方改革で経営は残業の2割抑制を掲げたが、
 現場からのオーバーワークによる反発が強く、
 経営層も方針展開して、人材確保を優先する方針に展開。
 人財開発部を組成し、まずは十分な人を手当して、
 その先に残業時間を抑制するという姿勢に。
 ポイントとして、単なるスローガンでなく労使で建設的な議論によって、
 会社全体が良い方向に向かっているという点と、
 経営がきちんと現場の声を聞いて変われる会社なんだなと感じました。
 人財投資が数値面には今期も押し下げ要素となっていますが、
 長期的に見て良い方向にいくことを期待したいと思います。

・ウェアラブルいいな
 社員の方もウェアラブル機器を装着しておりましたので、
 羨ましいという雑談をしました。自分のバイタルデータが連携されていることに
 気持ち悪さを感じる人もいるかもしれませんが、
 未然に甚大なリスクを低下できるのであればいいなーと思いました。
 ただ、あくまで医師がモニタリングする必要性もあるので、
 医師も必要性を鑑みて配布するし、
 家族の意向があっても医師の同意や協力がないとまわらないということですね。

・今道さんってだいぶアグレッシブで出来る人ってイメージだけど、どんな印象?
 社員の方からみてどういうようにみえているのかなと。
 元々、バリバリの営業マンでとても優秀な方のようですね。
 そして、これから会社として新たなチャレンジをしていく中で、
 こういった尖った人が経営企画としてリーダーを発揮することが、
 会社全体として大事ということでの人事のようですね。
 なるほど、営業畑で活躍された方だから、プレゼンもうまいし、
 数値や外部環境の事も定量データも含めてきっちり話が出来るのか、
 と凄く納得しました。

・小野木社長はどんな人?社員さんと接する機会ってありますか。
 一言でいって、「堅実」な方のようですね。
 そして、逆に堅実過ぎて、現場の方からするともう少しチャレンジしてもと
 思う事もあるようですね。
 経営者はとても慎重で、経営企画の長が野心的で、
 現場の意識としてももう少しチャレンジしたいという構図だとすると、
 なかなかバランスがいいかもしれないなと感じました。
 社長と社員の触れ合い機会は、さすがに支店メンバーは少ないようです。
 ただ、本社社員はよく話をするようです。
 食堂などで普通に社長が社員の輪に乱入?してくるようです。
 少し緊張しますが、距離が近いというのもいいかもしれませんね。
 社長が堅実ということを聞いて、
 懸念していたMA姿勢も安心感がもてました。
 どうしても今後益々MAの機会が増えていくと思いますが、
 MAは非常にリスクが高いやり方ですから、
 甘い資産査定などで危うくなりますからね。


■アバント
 個人投資家から熱視線を浴びていますね。
 連結会計パッケージを武器として、
 CFO向けのソリューション提供をしています。
 当然、一度導入するとストックで積み上がり、
 典型的な成長企業の要素を備えています。
 基本的に有望な会社だと以前から思っていますし、
 今もそのようには思っていますが、
 今回の説明会を通しては敢えてネガティブな面を取り上げます。


・収益モデルについて
 ライセンスとコンサルのイニシャル部分と、
 保守サポートのランニング部分の2階建ての構造です。
 資料や説明によると、イニシャルが立つと、
 あとはランニングさえ払えば、
 顧客はずっと最新版を使えるということです。
 ただ、その後、質問をした時には、
 実は最新版にするためにはカスタマイズを要し、
 コンサル費が発生するとのことで、
 あくまでライセンス費用が不要という意味でした。
 考えてみれば当たり前なのですが、
 資料や説明がやや分かりにくいと感じました。
 また、そもそも企業側は変化への対応の手間もあり、
 むしろマイナーバージョンアップを都度取り込むニーズはないようです。
 規制対応などやむ得ない場合への対処として
 仕方なくやるというケースが多いようです。
 要するに戦略的にバージョンアップをするニーズというより、
 規制対応などにおける止む無き対応のための対応のようです。
 この場合、企業側はコスト低減要素が高まるのではないかと思いました。
 保守サービスは、いわゆるQA対応がメインのようで、
 ストックなので、安定的にかつ低コストで運用できるのがいいですね。
 ただ、ストック性は高いものの、
 比率はそこまで高くなく、
 むしろ不況耐性という面でみると、ライセンスは明らかに目減りするし、
 コンサルについても抑制効果が出てくると認めてらっしゃいました。
 ということは、ストック性があるとはいえ、そこまで不況耐性が高いと
 直結させるわけにもいかず、
 上記の通り、戦略的IT投資というより、連結決算のためのコストと考えると、
 どうなんだろうな、と思いました。

・BI事業の展望
 BIツールはオラクルやマイクロソフトなど、
 大手のツールが各種展開されています。
 アバントはこれらのツールに全て対応出来るサービス提供を志向しています。
 確かに顧客企業は個々に様々なツールを使っており、
 これらに対応していくためには、各ツールに対応していく
 投資も必要となります。
 かつ、DWHからDMを作成していくプロセスは
 ETLツールも含めて考えると既にツールで完成されている領域でもあり、
 構築において差別化するというより、自動化も含めて効率化をする領域と理解しています。
 その時に、アバントだけが優位になれるというロジックがどうにも理解出来ませんでした。
 もちろん、市場全体が高揚していくので、そのメリットを享受できるとは思います。
 ただ、その中での優位性の特徴があまりイメージが出来ませんでした。

・中計について
利益のCAGR18%の根拠は東証のTOP10に入る水準だからということでした。
かつストックの利益率がそこまで変わらないとみると、
実質的にはそれ以外の部分での伸長が必要になりますが、
全般的に会社見解のように大風呂敷のようなイメージしか持てませんでした。
もちろん、このようなホラのようなトーンは嫌いではありませんがね。
MAも活用するということで、具体的な方向性も聞いてみましたが、
データ連携の分野が有望ということでした。
データ連携の分野は確かに成長性が高いものと考えていますが、
既に大手も含めて競争も激化していることもあり、
また資産や事業査定が極めて困難なMAとなるため、リスクも高いと感じます。

・不採算案件について
同社がプライムで案件をやることになったものの、
PM(プロジェクトマネジメント)力がある人材がおらず、
不採算となったようです。
自社のパッケージソフトをカスタマイズしながら、拡販していく上では、
ベンダープライム配下でおいしいところをもっていけますが、
今後成長を志向する上で、案件管理を含めたPM力がないと、
特にデータ連携など手広くやろうとしているのであれば、
求められる事になります。
しかし、PM力を含めた人材投資への言及がないんです。
不採算案件の再発防止も、上流の見積誤りを防ぐために、
確認を徹底するという抽象的な内容に終始しており、
まぁ確かに上流で未然に防ぐというのは王道なのですが、
もう一歩踏み込んでもらいたいと思いました。
しかし、中長期計画についての箇所で、
収益向上、製品力向上、ソリューション拡大、グローバル展開、MA
という項目で人材リソースの観点での記載がないのは、
個人的には相応違和感があります。


・ライセンスビジネスの売り切りからクラウド化は?
現状でもクラウド化の流れは検討しているものの、
具体的なものはないという回答でした。
グローバルな環境に対峙していく時に、
会計パッケージのクラウド化も進むのではないかと思っているのですが、
(すみません、あまり調べていません)
その対応の志向はないようですね。


シェア率も高く、優良顧客の囲い込みも進み、
ストックもありながら、デファクト化していくこと、
そしてIR姿勢の変化による変化もあり、
全般的に株価向上という面では期待値が高い銘柄だなと改めて思いました。

ただ、上記敢えてネガティブ目線で見えた部分もあり、
後味が悪い感じになりました。

なお、最初に応対してくれた方は
こちらの質問の意図をあまり汲んでくれず、
曖昧に答えようとされていてあまりいい印象を持ちませんでした。
その後、バトンタッチでリーダーらしきN氏と話をさせて頂きました。
こちらの方はよく理解はされておりました。


■ダイフク
世界トップシェアのマテハン会社。
Eコマースも含めてもう完全に追い風です。
成長も目覚ましくて株価もそれを反映した高値です。
説明しているIR担当のお姉さんも優秀ですね。
半導体関連の設備投資や為替影響も(1円で1億程度と聞いたような)あり、
特に不況や外部環境リスクはありますが、
一方でEコマースの大きな流れもあり自動倉庫など大きな需要に支えられ、
今後の不況や外部環境変化にどこまで対応していけるのかなと思いました。
とても良い会社ですが、規模も大きく、株価も高いので、
私の投資対象にはなりませんが、良い会社だと思いました。


■サンセイランディック
底地ビジネスのわかりにくさを動画やカップトソーサーで説明する
いつものやつです。
特に目新しい内容はありませんが、
新中計のアピールをもう少ししてもよいかなと思いました。
まぁこういう場では既存事業の理解を広く普及する事と、
底地くんの認知度を上げることで精いっぱいといったところでしょうか。

名古屋で有名な敏腕投資家であるアイルさんを社長が紹介して下さり、
関東でも会合を企画してよ、とありがたい提案を頂きました。
ただ、私はアイルさんと違い、弱小非敏腕投資家でもあり、
そもそも集客力もありませんので・・・
いつかそんな機会もあればいいなと思いました。

中計の中で達成に向けたボトルネックはどこにあるかという点を
社長に問いかけましたが、「わからない」と言われました(笑)。
いや、全然嫌みのあるものではなく、本当にわからないのだと思いました。
様々な不確実性がある中で、
何がボトルネックかというのはなかなか一意に決められないということでしょう。
変に取り繕って表面的な回答をして頂くより、潔くて逆に好感を持ちましたよ。

それで、私は当然人材面が大切と思っているわけで、
その辺の必要性や施策については十分検討されているし、
今後もそのようにしていく所存を聞けたので満足です。

仕入も順調ですしチャネルの増強もあって
今後は支店の新設も含めて対処していく上で、
人の確保と育成は大事ですからね。

その点、業務マニュアルが整備されて立ち上がりが短縮できている点は、
結構、今後効いてくるのではないかと思います。

今期の業績予想でも利益が抑えめになっているのは、
人材投資という面もあります。むしろ利益が上振れしないくらいに、
きちんと効果的な投資をしていって欲しいと思います。


■ケアサービス
説明会がないので、担当者の方と軽く会話をしました。

都内に事業所展開を特化しているドミナントの戦略は、
働き手であるヘルパーさんやケアマネージャーの方の立場から
良い面があるようですね。

ただ、この分野は競争環境が激しいため、
同社ならではという強みがイマイチ限られた時間ではわかりませんでした。

また成長エンジンとして市場から期待されているのは、
中国への進出のようです。
こちらは順調のようで、市場からも評価されているようですね。

それからエンゼルケアは地方にも拠点があって、
葬儀社から声がかかり各地でほぼ専業でやられているようです。
つまり業界特有なのかもしれませんが、
囲い込みがいきなりできてしまうという点があるようです。
事業展開が比較的リスク低くやりやすいかもしれません。
ただ、大きな成長という感じでもないですね。




横浜には結局一泊しました。
当日プランでルームチャージで激安でした。
ランドマークタワーからの眺めが最高で、
しかも空室があったせいかアップグレードしてくれて、
66階の部屋にして頂いたので、家族にも大変好評でした。
家族サービスも兼ねることが出来た点がこのIRフェスタ遠征で、
一番の収穫だったかもしれません(笑)。


トーカイの説明会会場には開始15分前に到着です。
あまり人気がないのか、私以外の待ち人はおりません(笑)。
まぁ調剤薬局はお先真っ暗だし、
介護レンタル機器という事業も地味だし、
そりゃ、人気もないよね、なんて変に納得できます。
最近も調査をしている中で、
個人投資家などの動向も調べてみましたが、
たまにカレーもらって嬉しいという声がある位で、
同社へのファンダメンタルズの期待を述べている声は皆無でしたし。


入室時間となって、係りの方から資料をもらい最前列に陣取ります。
始まるまでの間に、資料を流し読みしておきます。
苦瓜さんの影響もあって、沿革もきちんとチェックします。
へぇ、貸し布団屋さんからスタートした会社なのかと。


余談ですが、今まであまり意識してなかったのですが、
このような説明会の場で、
沿革をきちんと語る会社と、そうでない会社がありますね。
トーカイは説明の中で貸し布団屋から病院のベッド、リネン、
そして清掃、更には薬局、そして介護、医療への沿革の繋がりが
きちんと説明されていました。

一方で後述しますが、アバントなんかは露骨に省略していました。
時間の制約がある中で、アピールしたい箇所に時間を割くわけですから、
取捨選択の中で企業が重視している姿勢が垣間見れる気がします。
別にどちらが良い悪いという話ではないのですが、
私は投資判断の際に、物語のようなものを求めがちなので
(これは良くない面もありそうですがね・・・)
沿革を語る会社というものにもう少し注目してみようと思いました。


スピーカーは執行役員で経営企画室長の今道さんです。
導入からなかなかエネルギッシュな方で、話の展開が速いです。
いわゆる頭のよい人なんだろうとすぐに悟ります。


高度経済成長期の頃、半住み込みで働く工事従事者の方へ、
布団を貸す事業が発端だったようです。
布団を貸せばリネンを洗うわけで、リネンを洗う業務に長けた同社は、
大量のリネンが出る病院のベッドなどの事業に進出し、
そこでの信頼から、院内の特殊清掃や医療服の洗濯など幅を広げていきます。
東海地域では医薬分業がまだ6割程度と関東圏などの8割弱と比べても低く、
顧客である病院からも調剤薬局もやってよと声がかかるわけです。
実際、そのような経緯だったとプレゼンの中でも言及がありました。
だから同社がいわゆる門前一等地で強いという経緯のようです。

そして昨今では医療機関に長く滞在することへのプレッシャーもあります。
つまり在宅志向が高まる中で、医療とケアマネージャーとの連携が
より求められるようになっている中で、
同社は介護機器のレンタル事業を始めるわけです。
そして、在宅医療の進出を睨みTDKとの提携による
リストバンド型のデバイスや、
シンガポールへの出資などのチャレンジをしています。

このような沿革から変化に対応してきた姿が想像できるプレゼンで、
聞いていて吸い込まれるような内容と感じました。

プレゼン終了後、慌しく出て行かれる今道さんと
ほんの少し話をさせてもらいました。
忙しい中、限られた時間とはいえ、
きちんと対応して頂けて感謝です。
そのやり取りも含めて、箇条書きでメモしておくと以下のような内容です。

■トーカイ
・病院関連事業はシェア2位(1位は非上場のワタキューセイモア)。
・同事業はシェア食いはほぼ終わっていてベース収益基盤。
・健康生活の入院セットはCAGR20%程度。手術用リネンCAGR10%。
・薬価報酬減は影響は受ける。新薬での単価上昇や処方箋枚数で稼ぐのが基本。
・シルバー事業は敢えてマスCMをせず、ケアマネージャーとの信頼関係を優先。
・既存の信頼関係からの拡大に加えて東北も視野にエリア拡大志向あり。
・東海は医薬分業60%(関東は80%弱)でまだ余地あり。出展候補既に確保。
・病院清掃は海外での引き合いが強まっている。
・人材投資で今期減益見込み(9億程度)だが、足元の利益はだいぶ上振れ。
・高齢者人口のマクロから病院はこれ以上増やせない。地域包括・在宅に商機。
・遠隔の投薬処方はまだまだ環境整備中。
・遠隔診療は2020年目途で報酬制度枠組みが整理見込める。
・投薬の集中率を下げていく方針に対処していく。
・遠隔をテーマに、ウェアラブル端末を開発・展開。今月医療承認が下りる見込み。
・健康アプリではなくあくまでバイタルチェックの医療機器として展開。
・みらい投資会議の武藤先生とのアライアンスでシンガポールの在宅医療事業へ出資。
・バイタルチェックで就寝中のデータが予兆データで活用できそう
・医療データはスタンフォード400億投資(フェースブック個人出資)
・薬価報酬制度は門前に厳しい改定。利益率で2%程度の影響。
 (同社は7%→5%程度のイメージ。まだやっていける。他が淘汰、結果残存享受)

※整理されていないので、改めて銘柄分析シートで纏めるつもりです。
(気が向いたらUPします。)

質問も終わり、トーカイ特性のレトルトビーフカレーを頂き撤収です。
この続きでブースでより詳細な話をと思いましたが、
少し頭を整理してから、明日出直すことにしました。

実はこのブースでのやり取りも非常に有益でした。
時系列で書いていくのでまたあとで言及します。


さて、とりあえず疲れたので、目の前のロート製薬のブースに着席します。
ロート製薬って大きな会社だけど、そういえば初見だねと。

目薬とクイズダービーの鳩のイメージしかないのだけど、
業績も安定しているしせっかくなので、説明会を聴く事にしました。
こちらの企業もやはり沿革からきちんと語られています。

そして安定的な目薬やスキンケアの製品の競争力は素晴らしいですが、
そのキャッシュをうまく再生美容のような新たな取り組みにチャレンジしており、
なかなか野心に富んだ会社だなと感じました。

私が中長期メインの投資家でなければ、
こういった銘柄を放置しておいても悪くないかなと思います。


ところで、今日は横浜に宿泊をするか、
一度自宅に帰るか決めていませんでした。

当日宿泊プランの条件次第でと思っていましたし、
数日前から調べていた通り、ルームチャージになることもわかっていたので、
どうせ宿泊するなら家族も呼んでしまおうと考えていました。
刻一刻と変わる当日プランの条件を横目で見ながらブースを流すことにしました。

その3に続く。(いつになるかわかりません

東証IRフェスタ2018に行ってきました。

たいした会社が来ていないとか、
行っても意味ないでしょとか、
横浜遠いとかまぁ色々ネガティブな意見もあります。

しかし、私は年に何回かあるこのような機会に、
経営者や社員の生の声を聴けますし、
その会社の事だけでなく、様々な事に妄想を広げるインプットとして
面白い機会にもなると考えているので、いつも楽しみにしています。

今回は、横浜ということで、出展を見合わす会社もあったようで、
かつ大きな会社の出展も多かったこともあり、
調査対象の会社を予め絞って、じっくりお話を伺いました。

・サンセイランディック
・アニコムホールディングス
・トーカイ
・アバント
・ファーマライズホールディングス

この他、ブースを回る中で気まぐれで話を伺ったのは以下です。

・ロート製薬
・ケアサービス
・ダイフク

この他セミナーは、竹中平蔵氏のセミナーは真面目に拝聴しました。


以下、徒然なるままに所感を書いていきます。


16日、朝。
今日は会社を休み、一路横浜へ。

会社に向かうサラリーマンの中で、
何か特別な感覚でうきうきしながら通勤電車に揺られます。

会場内が熱気で暑くなることもあり薄着で出掛けましたが、
みなとみらい地区の朝の海風は想像以上に寒く足早に会場に向かいます。

9時の竹中平蔵氏の講演開始に少し遅刻してしまったのですが、
会場のパシフィコ横浜付近に来ても、
人はまばらで運営の方も全くおらず、
本気で日にちを間違えたのかと錯覚しました。
こんなに人が少ないんだーと思いながら
スマホで事前予約済の案内メールを見せて入場です。

開始して5分位経っていましたが、
入場受付には列が出来るところが誰ひとりおらず、
受付の人同士が談笑しているくらいでした。

うんざりする待ち行列にいつも少しげんなりしていたのですが、
今年はどうもいつもと違うなーという感じでした。

竹中平蔵氏の講演は、
森友問題の件と、第四次産業革命
私が認識した趣旨といては以下のようなことを感じました。


■竹中平蔵氏 講演

(森友)
・根源的な問題は法の支配が揺らいでいるということ。
・リーク節には諸説あるが、ワイドショー的なスキャンダルはどうでもいい。
・優秀な官僚がなぜ完全犯罪出来なっかったのか(しなかったのか)。
 (官僚の質的な問題なのか、もっと根深い問題があるのか)
・いずれにせよ早く国会で事実が明らかになり、国益に則した運営に回帰すべき。

(ダボス会議/第四次産業革命)
・今年のダボス会議はトランプも来たし、G7首脳が集結の機会。
・なのに、日本から閣僚は誰も参加できず。どれだけの国益を損なったか・・・。
 (国会の日程を少しずらすことも出来ない国内事情は重い事態)
・各国首脳は総じて今後の見通しに楽観的。逆に不安になるくらい。
・第四次産業革命の具現化で活発な議論。
 (日本、インド、スウェーデンに拠点センターが開設されることが発表される)
・IMFラガルド理事は「天気が良い時に屋根を直しておく」との冷静な発言も。
・世界全体が「大いなる安定」という認識で熱狂感への懸念の認識はない。
・日本でも総じて楽観的。潜在成長は1%弱だが日銀、政府は1.8%程度の成長視野。
・メルケル(独)は、ビックデーターの戦いへの意欲について言及。
・マクロン(仏)は、教育、職業訓練の重要性。GDP5%を予算化。法人税の大幅低減を説く。
・メイ(英)は、敢えて国内反発の強いウーバーを例に受け入れて戦うべきと言及。
・2012年のインダストリー4.0提唱がきっかけ。欧米のビックデータ研究元年。
・この時にディープラーニングという大きなブレークスルーが起こる。
・日本は震災影響もあったが2016年位からようやく後発着手。既に大きく出遅れ。
・しかし、産業機械との結びつけは得意芸でここに活路がある。
 (入国審査機器、自動運転等々。東大の松尾准教授がホット。)
・ビックデーター整備の司令塔組織を議員立法でようやく通した。
 (多くの議員が?でとりあえず。他のスキャンダルで遅れもあり)
・自動運転推進のため、道路情報の活用がまず課題。
 (国、県などの所管の問題もあってうまくいかない。国際競争力が・・・)
・レギュラトリーサンドボックス(砂場)のようになんでもやっていい領域が必要。
 (今国会提出予定。森友で揉めている場合ではない)
・早く通して、様々な改革の具現化に向けた取り組みを加速させる必要あり。
・日本でもリカレント(再教育)し、国負担でもそれによる生産性向上による税収増でPAY
・シンガポールなど特区先行で、現地でBTMUと日立がブロックチェーンで実証実験。
・兼業をどんどん推奨し、総活躍して生産性を上げる取り組みが必要。


最後は期待もある内容でしたが、
その前提で、今の政局が案じられる内容で、
大変重いものを改めて実感した次第です。

森友問題は、法の支配云々での責任や民主主義の根幹が揺らぐというのは、
その通りなのですが、野党の倒閣だけに燃える姿をみても、
げんなりするだけです。
竹中氏の指摘通り、早く事実を明確にした上で、
再発防止を固め、この問題から足を洗って、
国益にかなう運営をしてもらいたいなと思います。


よくありがたいな日本ヤバイよ的な不安を煽る
コメンテーターのようになってしまいますが、
やはり第四次産業革命のスピード感からみても、
本当に日本が縮退していく姿が案じられます。

日本は製造業で先進国の仲間入りをしました。
しかし、少なくてもビックデータというテーマでは、
その分析や人工知能そのものの研究では既に後発です。

せめて、産業用機器とを結びつける分野でなんとかリカバリして、
国益を保てるようになってもらいないなと思いました。



マクロな話はなんとなくたまに聞くと色々思考が巡ります。
大きな課題を改めて突きつけられた気がしました。


さて、10時を過ぎて個社のブースを回っていきます。

まずは一番近場にあったし、
頭の回転のためにファーマライズホールディングスから。


4月に薬価改定が控える調剤薬局分野。
最大手のアイン、2番手の日本調剤、そしてトーカイも含めて、
モニタリングしている中で、同社は更に規模も小さく、
どんな感触がちょっと興味がありました。

前回のイベントでブースで10分程度社員の方と話しましたが、
あまり印象が薄く、今回は話の分かりそうな人と激論を交わしてきました。
1時間半ほどぶっ通しで議論したのですが、
むしろ先方の社員の方の方が嬉しいと仰ってくれてよかったです。

残念ながら結論として投資見送りですが、
なかなか興味深い内容でした。


まず、その方は中途で5年位前に証券→銀行と転職して、
同社に入社したようで、経営企画で社長ともバチバチやっているようでした。
同社に転職したのは、伸びしろや改善余地が大きかったからということで、
確かに数年前となると色々諸問題も山積していたわけなので、
やりがいはあっただろうなと想像できます。


詳細のやり取りは割愛しますが、
以下の点がトピックスでした。


■ファーマライズホールディングス

・集中率低下が最も大事なKPI
・ターゲットを絞って新たな活路を見出す新中計策定中。初夏くらいかな。
 (介護や在宅というより、ファミリーとかをターゲットにするのかなと推測)
・報酬改定は結局事後対応になっているのが実情。
・創業者の思いとして地域貢献や利用者利便性へ傾倒し過ぎで課題。
・そのため、これまでも不採算をなかなか撤退できない漫然経営
・新中計以後でいかに生まれ変われるか(意思決定や選択と集中)が真価問われる。
・来期は改定のため、ボロボロ。
・新中計のためには退店や投資もあるとダブルパンチか。
・でもそこで株が暴落して、もしその後の生まれ変わりが吉と出れば大きく回復期待も。
・ひぐちの苦戦、新たなMAも不安(社内では投資基準をより厳しく明示化進める)


調剤薬局が抱える様々な問題、
また競合会社のバリューエションも含めて手持ち資料を持たれており、
各社の特徴なども議論し、同業者から見た視点も加えて、
自分の仮説もより自信を持つ事も出来ました。
よく競合分析もされており、私の話した担当者は優秀な方でした。
かなり会社の事もディスってしまったのですが、自然体で受けいれてくれて、
ありがたかったですね。


1時間30分程度の激論で疲れてた所に、
某、敏腕投資家の方から連絡が入り合流します。

コンビニで買った昼食をおにぎりを食べながら、
談笑して疲れも癒えます。
敏腕さんが敏腕さんを呼ぶ展開にもなり、
私も次のトーカイの予約時間も近くなり、その輪から離脱します。


その2に続く
(いつになるかわかりませんが・・・(笑)


※東証IRフェスタ参加のため、記事更新が遅れました。

1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +2.8% となりました。
前週比は +0.7% で推移しました。

20180316_パフォーマンス推移表


現金も高いですし、動きのある銘柄も保有出来ていないので、
いまいち特徴のない動きです。
隣の芝生をみれば・・・ですが、こういう選択をしているのも自分の選択ですので、
別に悲観もしていません。

中長期投資ですし、テーマ性や日々の騰落ですったもんだするやり方ではないため、
粛々と見守るだけです。


2.全体所感

個別にみると、テーマ性のある銘柄や、
分割など需給面を手掛かりとして株価が大きく動くケースも多いです。

全体の流れとしては、国内の政局や米中の動きなど、
様々な動きがある中で、相場全体は方向感がない感じなんでしょうか。

これから本決算も出ていよいよ来期EPSも出揃うわけで、
コンセンサスとして数%の増益が更にPERを下げて、
日本株は割安性が高まるというシナリオもありそうです。

ただ、為替の動向も不安定ですし、
期待通りの増益が出揃うのかという点と、
その先の将来への期待がどういうPERを許容するのかは、
私はよくわかりません。


個別銘柄としての今後の推移やもっと先の期待をもとに、
個々にバリュエーションをみて、投資を楽しみたいと思います。


3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20180316_ポートフォリオ内訳


今週はステップを買い増しています。
元々ずっと買い増しておきたいと思っており、
ようやく保有比率5%以上の準主力へ格上げとなりました。
だいぶ地味な銘柄ですし、私の年利目標からすると、
ぎりぎりの水準ではありますが、熟考の上での対処です。

しかしチャート上はだいぶ崩れた感じになっていますが、
なにか不安や悪材料でも控えているのでしょうかね。
私はチャートは無視しているので(いい加減学べ!?)、
粛々と事前に決めた通りに対処をしました。

この他、大きな変化はありません。

現金は40%台半ばと目安としている水準からしても、
やや厚い状況が続いています。


保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20180316_保有銘柄一覧(週間騰落)


WDBホールディングスや丸和運輸機関と、
目標株価も超えている銘柄の下落が目につきました。
既に利益確定は済ませておりますが、
まぁ高いものは調整されるのは当然だよね、と思っています。



保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20180316_保有銘柄一覧(指標)


ポートフォリオPERは14.8倍とまぁ妥当な水準ではありますが、
私の年利回り目標からみると、もう少し低くてもよいかなとは思います。
本決算を通過してどの程度となるかはまた様子を見ていきたいと思います。



4.個別銘柄トピックス

保有銘柄の中で、
個別にトピックスがある銘柄について、
コメントを残しています。


■サンセイランディック
東証IRフェスタでじっくり話を聞いてきました。
特にこれまでの見立てを変えるものではありませんでしたが、
やはりいい会社だなと思いました。
詳細は、またイベントレポート記事がUPできれば、
そこで言及したいと思います。



■日本管理センター
月次が出ています。
細かな数値で右往左往するものではありませんが、
引き続き、低調な動きになっています。
特にコメントはありません。
というかこの情報だけでファンダメンタルズを語れないといったところです。


■ルネサンス
雑誌への掲載など引き続き細かなPR情報は出ています。
四季報に、元氣ジムのPB拡充への意欲が示されています。
前号では着手だったものは拡充へ一歩進んだ感じですね。
フィットネス運営会社からのアプローチは
どこも模索しているところでもありますから、
頑張って展開していって欲しいですね。
PBだけでいいのかというのは、ちょっと悩ましいところだと思っています。


■ステップ
同社は高校受験対応がメインであり、
大学受験は育成中なので、まだサブとはなりますが、
大学合格実績速報も出ました。
目玉?となる東大は人数は増えています。
全体でみると、私大はトータルでみるとやや前年減っていますが、
総じてみればまぁ順調といったところでしょうか。
英語への対応が急がれるので、
そこでの対応力に躍起になっている同社が、
今後変化に対応して進化していくのか注目したいです。
もっともこの成果がでるのは、ずっと先ですがね。
長期投資ですね。


■ソーシャルワイヤー
新宿と青山の貸会議室の終日プランのリリースがありました。
背景はよくわかりませんが、周辺の競合との値段や利便性の競争上の問題か、
利用者からの要望が多かったということなのか、
その辺はよくわかりませんが、終日利用となることで、
実質的に単価が上がる期待はあるのかなと思います。
様々な形態で色々試してもらってその場その場にマッチしたやり方を
進めて頂ければいいかなと。


■東鉄工業
監査役が一身上の都合により辞任のリリースです。
監査役が辞任ってなんかやばい雰囲気もありますよね。
内部的に変なことやっていないかがやや気掛かりですが、
ご本人の体調などの問題(まさに一身上の都合)なだけかもしれません。


■丸和運輸機関
新任取締役として顧問から2人が就任です。
飯原氏はセブン&アイでオムニチャネルなど
物流面も統括されていた方でしょうか。
今後が期待される人事だと思います。

中国の煙台は撤退ですか。
その後、あまりリリースが出ていませんでしたが、
なかなかうまくいかないのですかね。
投資の方向性の見解に相違があったということですか、
やはり様々な面で難しさがあるのでしょうか。

和佐見社長の保有株を譲渡するようです。
役職員への大判振る舞いですね。
10億円をざっくり1000人の正社員に譲渡とすると、
1人当たり平均100万円ですから、ボーナスですね。
同社は業績面からボーナスも抑制しているでしょうから、
このような形で還元することにしたと推測しました。
しかもストックオプションのように、
その後のモチベーション向上にも繋がるため、
よいやり方だなと思います。

更に、コープの物流事業に関して、
関東圏の事業の譲渡を受けるようです。
このあたりは適時開示を出してもよいと思いますけど、
どうなんでしょうかね。
アマゾン対応もある中で、益々マネジメントは大変になります。

20日に個人投資家向け説明会があるので、
ぜひ参加したいのですが、
平日昼でさすがに窓際でも厳しいかもしれません。


■シュッピン
増配のリリースが出ています。
前回の上方修正時にやってもよかったのではと思うのですが、
倉庫新設などの投資の状況を見極めてからということだったんでしょうか。

執行役員制度の新設と、代表権が小野社長1本体制となります。
鈴木会長はよい形でバトンが引き継げてよい感じですね。
経過期間をみても順調でより成長も加速していますので、
今後若い世代に交代し、鈴木会長のノウハウを
うまい意味で進化させていって欲しいですね。


■エイジア
TOKYO創業ステーション Startup Hub Tokyoへのアンケートシステム導入の
事例紹介でています。
単にアンケートシステムを実現しましたというものではなく、
その設問の工夫やクロス分析が可能となるような
収集したデータの活用にも配慮した良い事例のように感じました。

今後も企業や組織にとって、「声」を収集することには興味関心も高く、
効率的な運営へのニーズは高いと思いますので、
着実に実績が積み重なっていくものと思います。



5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。
20180316_資産残高推移表



特にコメントはありません。



6.雑記

東証IRフェスタの話はまた別記事とする予定なので、
ここでは敢えて書きません。

春休みが近づいてきています。
子供とどういう思い出をつくるか、今から考えています。

カメラ旅に行くことは決定しているのですが、
この時期だからこそ経験出来ることを色々共有したいなと思っています。
案外休みも少ないので、貴重な休みを有効活用したいですね。

小学1年の息子と関東圏で出掛けるとして、
どんなアイデアがあるでしょうかね。
何かお勧めでもあればご紹介頂けると嬉しいです。

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