Author:まるのん |
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【決算精査】 6035_アイアールジャパンHD(18年12月期_1Q決算)
銘柄分析シート
1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング
減収減益で短信P1を見ると悲壮感が漂う内容です。
但し、その要因は収益計上の期ずれによるものであり、
特に問題はないと認識しました。
それより主力のIR・SRコンサル業務においては、
需要も強くビジネスの拡大も順調に進んでいること、
また人材力の強化、特に即戦力としての優秀な経験者の体制も構築でき、
今後が楽しみな内容となっています。
期ずれという中長期視点ではさほど気に留める必要がない部分だけで、
悲観するのではなく、
ビジネス及び組織が順調に推移していることが確認出来ましたので、
よかったと個人的には考えています。
市場ではネガティブに捉えられたようですが、
例によって、何を期待していたんだろうというのが率直な感想です。
総合評価については、もちろん、想定通り「3」となります。
2.定量数値の確認
※従来の画像貼付は割愛します。
(冒頭のPDFファイル内にございます)
(1)売上の推移
減収ですが、期ずれの影響です。
問題ありません。
(2)利益の推移
減収の影響もあり粗利ベースで減益ですが、
期ずれの影響ということもあり、こちらもふ~んという感じです。
粗利率は81%とほぼ前年同期比並です。
減収の影響で販管費率は向上し、結果、営業利益率は落ちています。
それでも脅威の42.2%です。
前期の47.4%が一部の大型案件による特異的なものだった要素もありますね。
3.IR照会
全てが期ずれが要因ということで済ませてしまうわけですが、
この期ずれというのは気を付けなければならないとも思っています。
きちんと収益計上が出来るものなのかとか、
その遅延の要因が同社側のマネジメントの課題によるものなのか、
ネガティブな要素が眠っていないかは慎重に判断する必要があります。
(当たり前)
会社側の「期ずれ」を鵜のみにして過信するのはいけませんので。
というわけで、少しでも感覚に実感を伴えるよう、
IR照会をかけています。
従来通り、
私の解釈と主観に基づく脚色を加えていますが、
ここにメモを残しておきます。
まるのん
期ずれとありますが、まず期ずれしている案件の中で、
契約が未締結もしくは見込んでいる数値に変動が生じるリスクはあるか。
IR
ない。全て契約済で現在クロージングに向けて最終段階という状況。
まるのん
期ずれの記載で、第2四半期「以降」となっているが、
第3四半期以降になるケースも想定しているのか。
それはどのようなリスクを踏まえたものか。
IR
第2四半期に計上出来る見込みはあるものの、
お客様とMA案件を進めていく上で、
相手もあることなので結果的に第2四半期に計上出来ない可能性を考慮し、
保守的に幅を持った表記にした。
(会計のために無理に案件をクロージングするというのは本末転倒ということ)
まるのん
期ずれの要因について、MAの案件進捗の状況と理解したが、
同社側で案件へ取り組む中で、
作業が輻輳しているなどのネガティブな状況はないか。
IR
特にない。お客様とうまく連携して良好なビジネスを続けさせてもらえている。
(この辺は敢えてネガティブな事は言わんよね~)
まるのん
逆に期ずれとなった背景として、
案件を進めていく中で当初想定していたよりビジネスボリュームが大きくなり、
結果ポジティブな繁忙というか計画比で上振れで膨らんでいるという要素はないか。
IR
確かにボリュームは十分に頂けており、またその対応を取る中で、
良好なビジネス環境となっていることは事実である。
ただ、計画比で上振れしているとか、
逆に繁忙過ぎて手が回らないというような状況もなく、
コントローラブルな中で仕事をさせてもらっている。
まるのん
足元の状況は好調であるとも見えているが、
現在の期ずれの状況も踏まえて事業全体を俯瞰した時に、
計画比での強弱の感触はどうか。
IR
短信にも記載の通り、大変好調な状況である。
計画はやや保守的に策定している事実もあり、強い状況に変わりはないが、
現時点で概ね計画通りであると認識している。
(まぁそれはそういう回答になりますね。)
人材の事なども聞きたかったのですが、
あいにく私の方が電話対応がタイムオーバーとなってしまい、
ここで終了しました。
4.株価推移
こちらもキャプチャを貼るのは割愛します。
冒頭PDFの最終ページにつけています。
なお、目標株価ですが以下のように簡易的に算出しています。
17.3期実績EPS 77.7
CAGR 12%として 21.3期EPSは約120とします。
評価PERを20倍として 2400円を目標株価としています。
また同社は配当性向が高いです。
設備投資が不要で内部留保が相対的に小さくてよいという要素もあります。
従って配当利回りも意識しており、配当性向50%とすると21.3期配当は60円。
配当利回り2.5%で2400円です。
5.さいごに
結局、決算短信でマイナスを示す「▲」の威力は凄いなというのが最初の感想です。
特に日中帯の開示だったので、余計に売りが売りを呼ぶという展開になるようです。
株価の動向なんて水物なのでまぁどっちでもいいでしょう。
MA業務は大手の日本M&Aセンターも直近で1Q開示時点ですでに
上方修正をかけています。
この辺りの業務は需要が旺盛なのですね。
いずれにしてもそこまで論点がなく、
期ずれがきちんと正常と思える範疇かどうかだけ抑えて、
あとは自信を持てるなら放置でよいな~と実はほぼ論点のない印象の決算です。
~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~
1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +21.2% となりました。
前月比は +3.2% で推移しました。

2.全体所感
楽観ムードが続く相場となっていますが、
私は全く楽観ムードではありません。
とはいえ、悲観モードでもなく、
いつもニュートラルでいたいと思っています。
強気とか弱気とか結局は雰囲気であり、
結果論だと思います。
そういうなんちゃらモードとか気分などで
自分の投資判断がぶれない様にしなくてはなりません。
ファンダメンタルズ投資家として玄人の方からすれば、
当然の事と思いますが、
私はまだ気を張っていないと、
ついつい流されてしまいそうなので、
自制を促すためにもずっと同じことを言い続けています。
全体相場については、大型株は方向感がなく横ばいとなっていて、
好調が続く中小型銘柄のパフォーマンスが続いています。
但し、マザーズについては、ゲームやバイオなど
一部の銘柄で急落したものもみられ、
パフォーマンスとしてはマイナスとなっています。
それでも各指数の中ではTOPのパフォーマンスとなっています。
なお、決算シーズンに突入していますが、
総じてみますとやはり好調な決算が多い印象です。
ただ、各指数とも相応に先行して評価されている気もしており、
一時的には更に高値という事も十分考えられますが、
やはり今の好調決算を踏まえても割安だと
自信を持って言える銘柄は少ない事に変わりないという認識です。
従って無理に買うことはしない、それが例え機会損失になったとしてもです。
現金比率が引き続き厚いのも納得の上でそのようにしています。
3.銘柄に対する所感
各銘柄の月間パフォーマンスは以下の表の通りです。

日本管理センターは途中急落する場面もありつつ、
月間ではそれなりに上昇しています。
月次管理戸数の推移が弱いですが、
そういう材料にもあまり反応しなくなりました。
上期の着地には特に上も下もないものと考えていますが、
どうなるでしょうかね。
サンセイランディックも上昇幅が大きくなりました。
上期の上方修正によるものですね。
週間記事でも書いたので割愛しますが、
私は相応の評価をしたので買い増しをしています。
ソーシャルワイヤーについても言及しているので、
ここでは割愛します。月間では相応に上昇しているようですが、
瞬間風速が吹いたところからは落ち着いた所に落ち着きました。
決算は普通に順調で、別にサプライズがあるものではないでしょう。
シュッピンが相変わらず強いです。
あまり理由が思い当りません。
そのうち調整でもするんじゃないでしょうかね~(根拠なし)
丸和運輸機関は月間での下落はこの程度なのですね。
アマゾン社に関するプチ炎上を踏まえてモニタリング強化していますし、
実際決算も芳しくないもののようです。
出来れば今回修正を出して欲しかったですが、
まだ影響が見極められないという側面もあるのかもしれません。
私は既に保有比率で調整済なので覚悟が出来ていますが、
当面は苦しいですね。
4.運用来パフォーマンスについて

まるのんPFは運用来(2014年年初対比)で+95.8%となりました。
同期間のTOPIXが+24.3%となっています。
◆月初のポートフォリオ

◆月末のポートフォリオ

優待分として残していたジーフットを売却しています。
決算が酷いことはいつものこと(笑)なのですが、
まぁ諸々やる気がないのに痺れをきらしたというのが本音ですね。
一連の同社の投資では利益が出ていますし、
優待もありがたく使わせてもらったわけですが、
投資としては失敗ですね。
株主総会での印象や店舗での現地調査などから、
一向に改善される様子もない所は認知していたので、
もう少し早く判断をすべきでした。
我慢して推移を見守るという根気を持つことと、
見切りをつけるという決断力を持つことは、
トレードオフの関係にありなかなか難しいところですが、
私が一番大事にしている人材という点で欠如があったというのは、
決定的だったと思います。
いずれにせよ人材や誠意といったところに
不安を感じる場合には即断が求められますね。
丸和運輸機関の一部売却は、
気持ち的には売りたくなかったのですが、
株価水準やアマゾン社の荷受けに係るリスクが許容を超えているという判断です。
今後、先行投資や改善に向けたコスト先行で当面は厳しいでしょうから、
そのような判断をしました。
だいぶ空売りされているようで、
決算前に一時的に買い戻しとみられる動きもあったようですが、
決算も想定通り厳しいものでしたので、
早く周知の事実になるといいなと思っています。
アイアールジャパンの購入にも言及済ですので割愛しますが、
PFに新たに登場頂きました。
特にこれ以上のコメントはありません。
決算は期ずれの影響があり表面的には悪くみえますが、
私は可もなく不可もなく普通に順調な決算と認識しました。
IR照会も行いましたが、引き合いも受注環境も好調ということで、
普通に期待を継続しています。
あとはソーシャルワイヤーやサンセイランディック等の買い増しで、
それぞれ保有比率が向上しています。
7月月間の売買は以下の通りです。
買い
6035 アイアールジャパンHD(新規買い+買い増し)
9466 アイドマMC(買い増し)
3277 サンセイランディック(買い増し)
3929 ソーシャルワイヤー(買い増し)
売り
2686 ジーフット(全部売り)
9090 丸和運輸機関(一部売り)
優待クロス
2590 ダイドーグループHD
なお、資産の状況及びポートフォリオの各指標については、
それぞれ以下の通りです。


1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +20.5% となりました。
前週比は +1.1% で推移しました。

2.全体所感
私にとってはどうでもいいことなのですが、
全体相場はだいぶ煮詰まっている印象を受けます。
為替がやや円高になっても
これまでのような神経質に動くわけでもなく、
不気味な感じがしますね。
なんとなく周囲のSNSなどをみてみても、
高値警戒感のようなものが漂っているような印象で、
リスクを限定的にするために、
一部では短期売買の対応を取っている方も散見されます。
私は短期売買にセンスがないことを十分自覚していますし、
期間を短くしたとして無用なリスクである事に変わりありませんので、
自分にマッチしたリスクを取るようにしていきたいと思います。
それから注視すべきこととして、
政局が慌ただしくなりそうですね。
蓮舫氏が辞任したかと思えば、
図ったかのようにその直後に稲田大臣が辞任をしました。
近く改造があるのに敢えてそれを待たずに辞任を選ぶというのも、
なにかしらの策略を感じますね。
そして、ここから内閣改造や民進党の新たな代表戦となります。
今度は安倍首相の任命責任の追及など、
またどうしょうもないことに時間を割くのでしょうかね。
任命責任がないというわけではないと思いますが、
いずれにしても政治には外交や経済だと重要テーマが山積しているので、
獣医学部の云々はもうやめて建設的かつ重要な課題についての
議論をきちんとしてもらいたいですし、
我々投資家は特に経済に注目しているので、
そういうテーマをきちんと議論して政策を進めてもらいたいです。
3.ポートフォリオ
本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

今週は特に売買もなくPFも大きく変わっていません。
毎週同じことを書いていますが、
私の今年の投資方針に掲げている現金比率目安からみると、
現金が厚くなっています。
あくまで目安なので、ルールを逸脱したものではないのですが、
そういう現状を認識した上で、今後も行動したいと思います。
保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。

保有銘柄の各指標は以下の通りです。

日本管理センターとソーシャルワイヤーの上昇幅がやや大きいでしょうか。
日本管理センターはここ1年位のボックス圏の天井まできました。
私はチャートの見方がわかりませんので、
だからどうなるっていうのはわかりませんが(笑)。
短期取引ではそろそろ一旦売っておくところなのでしょうかね。
もちろん、私は売りませんが。
サプライズのない決算をただただ期待しています。
ソーシャルワイヤーは後述のSBグループとの業務提携を材料視し、
木曜にストップ高を演出し、
金曜にその半分以上の上昇幅を消す下落に見舞われました。
私は中長期投資なので、この2日の騰落では何も感じませんが、
こんな乱高下の波には自分はうまく乗れないことだけは、
改めてよく理解できました(笑)。
その他の銘柄もまぁ全体市況が方向感がないのに同調するかのように、
穏やかな動きになっています。
4.個別銘柄トピックス
■サンセイランディック
上期の業績予想修正が開示されました。
開示のタイトルを初見した時に、
販売の期ずれに伴う下方修正ではないかと思いました(笑)
開示文書を見ると、利益率向上と経費圧縮ということですが、
背景を確認するためにIR担当へ電話しました。
個々のやり取りは割愛しますが、以下のような印象を受けました。
・利益率向上は社員の交渉力の向上による効果が大きい
・特に若手社員が付加価値付与ができている
・特に名古屋での市況が絶好調(居抜き)
・底地権を一旦買い取り、所有権とした上で売買が多く底上げ
・下期は現時点では修正しない(今後の状況を注視していく)
・仕入も問題なし
一番嬉しかったのは、
人財が育ち付加価値向上により収益があがっている点です。
またIR担当のいつもお世話になっている方とお話している中で、
より中長期の視点で次期中計も意識したことへの言及が
きちんとコミュニケーションを取れることもよいです。
今期の業績達成有無は大事ですが、
見据えている視点がそこに執着していない点は、
私はとてもポジティブに感じました。
ただ、もちろん、視点があっても計画や実績が追い付いてこない
という可能性も実際はありますので、
冷静に投資判断は下す必要があります。
(私は買いも売りも推奨していませんので、各自で判断して下さいませ)
■ソーシャルワイヤー
最近PR情報の開示が相次いでいます。
シンガポール拠点の入居率の高止まりから
増床されるそうですし、
渋谷は増床フロアがオープンになったようです。
ニーズに見合って段階的に増床しており、
それがストックになっていくので、
質の良い拡大戦略の継続を確認出来ます。
そして今週のメインディッシュ?である、
ソフトバンク・ペイメント・サービスとの業務提携です。
これを材料に木曜日はストップ高していましたが、
この時とばかりに大株主のユナイテッドが一部売却していたようですね。
ソフトバンク・ペイメント・サービスに加盟している企業へ、
アットプレスのサービスを提供していくということで、
顧客基盤の数を稼ぐには良い材料だとは思いますが、
実際にどの程度のお金を払ってもらって
これを使ってもらえるのかは未知数です。
あくまで可能性が広がっただけで、
それが中長期的な収益になっていくかは
まだ見守ることが必要だと思います。
矢田社長がSB出身ということも今回のSBグループとの提携に
何か所以があるのでしょうか。
そのあたりはわかりませんが、
まぁストップ高はやり過ぎということで、
金曜日には冷静になってもらえました(笑)。
週明けの決算開示(説明資料)において、
少し中身についてもフォローがあると思いますので、
そちらを熟読したいと思います。
■ステップ
決算が出ましたが早速退屈で論点のない決算ですね(笑)。
順調の一言です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
一応銘柄分析シートは更新しました。 → こちら(PDF)
5.資産状況
資産の状況は以下の通りです。

特にコメントはありません。
6.雑記
夏休みの子供の宿題に頭を悩ませている方も多いと思います。
その中でも自由研究はもっとも大きなイベントだと認識しています。
せっかくの長期休みなので、
子供のなぜ?に対して寄り添って調べてみる経験が出来るので、
またとないイベントだと考えています。
しかし一方で巷では、
「1日で終える自由研究」なる書籍やイベントが数が多く、
とりあえず体裁を保つためのソリューションが多いです。
時間がなかなか取れない方もおられるので、
そういうニーズが大きいことは、時代の流れなのかと
少し寂しくも感じますが、
我が家では、敢えて時間をかけていきたいと思っています。
そのためにも子供に対して、
日常不思議だなと思うことや調べてみたいと思っていることがないか、
ずっとヒアリングを続けています。
すると出てくる出てくる(笑)。
・なんでものは落ちるのか
・なんで学校に行かなくてはいけないのか
・天気予報にはどんな種類(天気図や注意報等)があるのか
・雲はなぜできるのか
・なんでお金が必要なのか
・新幹線と普通電車で顔がなぜ違うのか
・○○駅(我が家の最寄り駅から出ている電車の終点)はどんなところか
他にも多数・・・
この中で小学1年生に出来ることをある程度交通整理をしなければなりません。
なんでものは落ちるのかは非常に深いわけで、
重さで落ちる時間は変わると思う?と聞いたら重いものが早く落ちると即答。
う~んでもさすがに大掛かりになってしまう。。。
学校に行かなくてならない理由も突き詰めて考えると面白いです。
勉強はなんのためにするのか、
集団生活の重要性などを整理するのも、1年生としては面白いかもしれません。
天気予報は身近に出来るし、難易度も調整が出来そうなので
興味があるなら良さそうです。
雲の仕組みはもう少し高学年になってからかな。。。
お金の金融教育の入り口として私は興味津々ですが、
これももう少し温めておきたいな~
新幹線と普通電車の件は、
空気抵抗とかをどう説明するか、、、
モックを作って減速実験をしてみるとかもいいんだけど、
これも1年生には早いかな。。。
駅の冒険も楽しそうですね。
駅の仕組みや沿線調査などをしても幅が広がりそうです。
というわけで、我が家は自由研究を複数テーマやることになるかもしれません。
子供の興味や関心がないと本末転倒なので、
それを大事にして寄り添って楽しい夏休みにしたいと思います。
1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +19.3% となりました。
前週比は +1.8% で推移しました。

2.全体所感
先週に続き、今週も各指数ともあまり動きがない
平穏な株式市場となった印象です。
日銀の会見などを見ていても、
物価見通しの下方修正など相変わらずデフレマインドが強いなどの
黒田総裁の発言もありましたが、
ここ最近ずっとこのトーンなので別に驚くようなコメントもなく、
ふ~んと受け流すような内容に聞こえました。
この時期は四季報相場も一旦終わり、
決算シーズン前ということで様子見という感じでしょうかね。
決算という意味では、設備投資関連で皮切りとしていつも注目される
安川電機の決算も良くて、ストレートに市場も反応しており、
これからの決算シーズンへの期待が高まっているようにも思います。
下がりそうで下がらない、
そんな相場がずっと続いていますが、
そもそも値動きを予測するスタンスではないため、
全体市況を映す指数なんてどうなってもいいや、位の割り切りで
傍観するようにしていきたいと思います。
3.ポートフォリオ
本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

今週はアイドママーケティングコミュニケーションを買い増ししました。
後述しますが、ストックオプションに関するリリースを見て、
これをポジティブに捉えて、
700円割れを拾おうと考えて対処していたところを、
少し上でも拾おうととりあえず調整しました。
元々保有比率5%以上の準主力として位置付けたいと考えており、
買い戻しの一環となります。
ただ、今の雰囲気だと別に慌てず600円台で拾って十分だったかもしれません。
また新規銘柄としてアイ・アールジャパンホールディングスを買付ました。
当銘柄は2014年9月にピックアップしていた銘柄です。
→ こちらの記事
また、銘柄分析記事はまだUPしていませんが、
先に銘柄分析シートのみこちらにリンクを貼っておきます。
→ こちら(PDF)
これにより、現金比率が50%となっていたものがやや減りました。
といっても私の目安ルールからすると、
相当現金が厚いことになります。
保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。

先週、主力の日本管理センターが週間で7%下落し、
何事かよくわからないとここに書いたのですが、
今週は5%上昇しており、やはりよくわかりません。
不動産、特に賃貸に関する警鐘を鳴らす記事は
最近よく目にするようになりましたからね。
それだけ市場の不安が台頭して
このボラティリティを生んでいるということでしょうか。
サンセイランディックが年初来高値を取る珍事となりました(笑)。
みずほFGが民泊のエアビーと提携というニュースがあり、
また民泊関連?とか思いましたが、
日経マネーですぽさんの連載で
紹介されたことも影響しているのかなと思います。
民泊関連だとしても雑誌記事だとしても、
そんなに息は長くなさそうですが、どうなんでしょうかね。
いずれにせよ、2Qの仕入進捗が重要ですから、
本当にIR照会通りに概ね順調なのかを定量的に確認することが
大事なことですね。
シュッピンは既に高い評価をされていますが、
まだ高値を更新してくるのですね。
そろそろいい加減にしておいた方がいいと思いますがね(笑)、、、
保有銘柄の各指標は以下の通りです。

4.個別銘柄トピックス
■アイドママーケティングコミュニケーション
新株予約権の発行並びに時価発行新株予約権信託の導入について
リリースが出ています。
私はこの種の内容理解は浅いので(ダメじゃん(笑))、
詳細の内容理解に少し時間を要しましたが、
結論として、従業員(将来の従業員を含む)に対して
インセンティブを与える意味で、
有用な仕組みであることを理解しました(今更ですかと自分へツッコミ)。
特徴として優秀な人材を誘引出来る点や、
業績目標達成が行使条件となっていることで、
社内のモチベーション向上に資する内容です。
確かに希薄化という問題もないわけではありませんが、
そもそもそれ以上に社内の士気があがり、
かつ業績目標達成が前提となることで、
その希薄化は無視出来るものと解釈しています。
この時価発行新株予約権信託の導入は、最近の流行りなのですね。
PRTIMESなどでも導入されているもののようです。
一応概要を以下のサイトで復習しました。
こちら(PDF)
行使価格が732円に発行価格が15円となるわけですが、
これが行使可能な2年後以降には、
真にインセンティブにならないとなりません。その頃の時価が例えば1500円になっていれば、
時価1500円相当の自社株を747円程度で取得できるようなイメージとなり
インセンティブとして機能します。
もちろんそれを確約出来るものではありませんが、
業績目標が達成されることで、インセンティブになる、
そのために全社で頑張るという意思表示と受け止めました。
もちろん同スキームに関わらず、
インセンティブを与える企業はあまたあるわけで、
同社だけを特別に評価をする理屈もないわけですがね。
ただ、行使条件の業績目標ですが、
経常利益が、19.3期:10億で50%行使、20.3期:12億で100%行使となっています。
17.3期実績で8.22億、18.3期予想で8.80億です。
各期の利益伸長率は以下のようになります。
17.3→18.3の伸長が+7.1%
18.3→19.3の伸長が+13.6%
19.3→20.3の伸長が+20.0%
この期間のCAGRは約14%となり、
概ね私の見通しCAGRと同等ラインとなります。
同社は中計の開示がなく、CAGRの見通しなどが手探りだったわけですが、
今回の意思表示によりフォローがしやすくなった面で、
見通しが変わったわけではないのですが、
ポジティブに受け止めました。
■ソーシャルワイヤー
翻訳サービスの新規利用者向けに
プレスリリース配信代行サービスの無償提供キャンペーンをするようです。
内容も3回分ということでお試しという位置付けでしょうか。
翻訳サービスのテコ入れと事業シナジーをより顕在化させる方向の施策として、
よいキャンペーンだと思います。
また渋谷の増床部分の兼ね合いで、
内覧会のリリースが出ています。
これもこれまでの同社の販促の王道の施策です。
特にコメントはありませんが、
優良顧客が入居することで、足元の収益性に留まらない
良好な機会創出のきっかけになるといいなと期待をしています。
5.資産状況
資産の状況は以下の通りです。

特にコメントはありません。
6.雑記
わが子が初めての通知表をもらってきました。
何より嬉しかったのは、「思いやり」の箇所に「〇」が付いていた事です。
最近の通知表は×をつけないとか、
○を偏在させないなど色々な配慮がなされています。
その是非はともかく、国語や算数で何が出来る出来ないということより、
思いやりに○がついたことがとても嬉しかったのです。
国語でひらがなを書けるとか算数で10より大きい数の足し算が出来るとか、
こういうことは「訓練」すれば出来るようになります。
実際、周りのご子息を眺めてみると、
既に先取り学習により100を超える足し算引き算だって、
掛け算だって出来てしまうようです。
わが子は教科書で習った程度が精一杯ですからね。
既に優劣が鮮明なのですが、
こんなことは「小さなこと」だと思っています。
本人の自信とモチベーションを損なわない程度に
授業についていければそれでよいと思っています。
それより、思いやりというのは
なかなか教えて身に付くものではありません。
先取り学習では身に付かない
本質的な素養だとも思っていて、
そういうものがきちんと育っていることは親としては
とても嬉しいと思うのです。
ついつい出来ることを増やすことに躍起になってしまいがちですが、
出来ることはいずれ自分の力で開拓していけます。
低学年のうちは特にですが、
出来ることを増やすのではなく、
人としての道徳や対人スキルなど非認知力を深めてもらいたいと
強く意識しているため、
今後もそういう方針で子供へ働きかけをしていきたいと思います。
夏休みが始まり、楽しみな日々が始まりますね。
私はあまり読書をしないのですが、
たまには読んでみた本について、
メモを残しておこうと思い立ちました。
あくまで主観による雑感なので、
あまりブログに書かなくてもと思うのですが、
自分の振り返りのためにもと考えています。
何も有益なことはない記事なので、
興味がない方は、スルーしてくださいませ。
どの本屋にも平積みになっていて、
何かと話題になる堀江さんの新刊です。
まず感じたことは、ライフスタイルとして憧れる一方で、
現実には凡人である私が実践するには難しい面があるなという事です。
このように否定的に捉えてしまうと、
結局、現実から抜け出せないだけで
何も「変わらない」ということになり、
やはり凡人は凡人にしかならないという思考に終始してしまいます。
「自分のための時間」と「他者のための時間」を明確に切り分けて、
「自分のための時間」を突き詰めていくことこそが、
自分の価値を高め、充実さを実感する肝になるということです。
そのためには、「他者のための時間」を極小化する、
例えば電話をかけてくる相手を切り捨てるとか、
つまらん風紀を振りかざす退屈な人を排除するとか、
そういう厳密に明確に「切る」ことが肝要であるということですね。
ロジカルで我流を貫くという面でなるほどと納得させられますし、
そのように我を通せることは自分を突き詰める上で、理想的とも思います。
しかし、それを出来るのは、本当に「自分のため」を追求できる者で、
24時間という枠で無駄を排除し、
いわゆる意識が高い非凡人だけなのではないかなと思います。
自分に甘い私のような凡人が、
「他者のため」を排除に徹してしまうと、
いわゆる勘違い野郎的なものになってしまい、
単に嫌な奴になってしまうかもしれません。
アドラー心理学の「嫌われる勇気」的に言うと、
まさに「勇気」を持てないような印象です。
自分の人生であり、自分の好きなことに徹し、
それを土足で踏みにじるような者とは縁を切る、
このような振りきれた言動を取るまでに、
まだ自分は割り切れない、それが率直な印象でした。
自分の生産性を照らし、
興味をそそられない非経済的な活動はアウトソースするというのも、
ロジカルで理解は出来ますし、その通りに行動したら、
変われるのかもしれないとも思います。
では、明日から我が家に家政婦を呼び、
家事炊事など非コアコンピタンスな要素を全て彼らに任せ、
自分にしかできないことに我が家族が注力し邁進すればよい、
それはとても合理的ですが、
何かが欠けているような気もします。
別に出来ない理由を並べて否定するつもりはありません。
ただ、例えば洗濯を干して、取り込んで、畳むという作業。
確かに堀江氏の言うように、その分を時給換算し経済合理性を考慮したり、
あるいはその作業にワクワクがあるか、をみれば、
アウトソースすべきタスクということになります。
しかし、子供と洗濯機を操作し、外に干す時には、バサバサ広げることを教え、
取り込む時にシワに気を付けてみたり、
ひとつひとつを畳む作業をしながら、
雑談を交わす中で生まれる小さなプチ家族団らん。
タスクそのものの魅力度は低いかもしれません。
しかし、子供に生活の術というかいずれ自立する時に必要な工夫を
体験させたり、その中の雑談こそ大事なコミュニケーションであるとも思います。
そんなものはいずれ子供が自分で学ぶし、
必要なコミュニケーションは枠を決めて別途時間を割り当てればいいかもしれません。
でも緩いコミュニケーションの中で、
非ロジカルな無駄も大事な要素もあるとも思います。
この辺りはその言動の心得や狙いは十分理解出来るのですが、
実際に自分が実践するかというと・・・なわけです。
結局出来ない理由を並べてやらないのかと怒られそうですが(笑)。
多動力というタイトルからして、
本書の主張のひとつは自分が多動的に対応するためには、
自分のコアコンピタンスを3つ程度は持ち、
自分が周囲に影響を与える基点になることが大事ということでしょうか。
本書では3つの名刺を持てるようにというのはぜひ目指したいですね。
私の場合、サラリーマンとしての専門分野と、
長期投資家の卵として専門分野(まだ見習い中ですが)と、
あとひとつはまだです。
では、その領域で自分が基点となり影響力を与えられるようになり、
自分が向きたい方向へ進めることが出来るか、
サラリーマンとしては一定程度は影響力があるかもしれませんが、
投資家としてはまだ全くだめです(笑)。
でもそういうことを意識していくことは大事ですね。
途中、元リクルートの藤原さんの1万時間を費やす話は、
私も同氏の影響を多く受けているので引用されていて嬉しく思いました。
最後の方は、やや情緒的というか表面的にも感じましたが、
結局、ストレスを開放し、「楽しいこと」に没頭して自分が楽しむことが大事ということです。
こうでなけれならないというのは、
特に社会人生活では様々なシーンで呪縛のように存在していますが、
そんな幻想を取り払い、「自分のための時間」に注力し、
「楽しいこと」のみを追求していこうということと解釈しました。
これだけを見ると好きなようにやれとなり、
理想としてはわかるけど・・・となります。
でもその楽しいことをやろうというシンプルな発想こそ、
著名な人だからこそそれを実践することを大事にしているということなのかもしれません。
シンプルに物事を捉えること、
これは私は特に苦手にしていることですが、
それでいいのだと示唆を与えられていると改めて感じました。
各章で述べられていることが読者への配慮からか、
せいぜい4ページ位に纏められており、
リズムよく一気に読めてしまいます。
そしてその各章ではそれを実践するためのTODOも掲載されています。
前述の通り、実践しにくい内容も多いですが、
実践できそうなものもそれなりにあるので、
少し意識して小さな実践から始めてみたいと思います。
特に最近も意識していたことですが、
改めて他人への配慮をもう少し軽くするという視点で
踏み込んでみたいなと思います。
自分自身の活動(サラリーマンとしての業務や投資家など)において、
周囲への配慮ばかりでなかなか生産性が悪いとか、
もっと自分の志向を模索するための行動指針を
検討・確認したいといった方にとっては一読するといいかなと思いました。
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1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +17.5% となりました。
前週比は ▲0.5% で推移しました。

2.全体所感
今週は各指数とも上昇となったものの、
穏やかな値動きだったようです。
イエレンさんが1期で退任するかもで為替が動いたり、
日銀の物価見通しが下方修正されたり、
色々経済ニュースはあったようですが、
あまり動きがないようでしたね。
為替は動いていたようなのですが。
下がりそうで下がらないと感じてらっしゃる方も多いと思います。
私もどちらかというとその一人なのですが、
現状の堅調な相場に対して現金比率を高めている対応を
機会損失だと嘆くつもりもありません。
何度も自分に言い聞かせていることですが、
騰がりそうだからポジションを張るとか、
下がりそうだから現金を厚くするといったように、
トレンドフォローでの対応はしないことにしています。
あくまで保有銘柄、監視銘柄の個々のバリュエーションを見て、
売買を判断するべきだと考えています。
その時には、市場環境の強気/弱気にとらわれずに
判断を下すべきだと思います。
このようなトレンドを無視した対応は、
いかにも儲かりそうにないのですが、
それもまた、自分のやり方なので仕方ありません。
3.ポートフォリオ
本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

今週は丸和運輸機関を一部売却しました。
詳細は後述します。
このことで保有比率5%以上は2銘柄となり、
益々寂しいポートフォリオになってきました(笑)。
現金比率も大台の50%に到達しました。
今後100%を目指します。 って違いますね。。。
現金を個別銘柄に振り向けたいとはずっと思っています。
既存銘柄の買い増しや新規銘柄の組み込みも共に
イメージは持っていますが、慎重を期すことと、
冷静に推敲するためにも意識的に時間軸を置いています。
保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。

唯一の保有比率10%超の主力銘柄となっている
日本管理センターが週間で7%超の下落となっています。
(そもそも保有比率10%程度で主力というのも情けないですね)
株価が急落したので何かあったかなと一応軽く調べてみたのですが、
別に急落するような材料もなかったので、
単にボックスレンジの中で動いているだけだろうと、
受け流してよいかなと思っています。
(チャート重視の方からすると信じられないと思いますが・・・)
その他の銘柄はまぁ緩い動きでした。
保有銘柄の各指標は以下の通りです。

4.個別銘柄トピックス
■日本管理センター
管理戸数及び家賃保証に関する月次が出されています。
ただ、ずっと繰り返していますが、
この数値自体はどうもあまり意味のもののように感じています。
共に数値の伸びそのものは微増ということで、
あまり芳しくないようにもみえますが、
どうやって上期の数値を作ってきているか、
よく観察したいな、と思います。
また、前回も触れた、「スーパーイーベスト」について、
7/8(土)に正式にリリースが出ていました。
JPMCグループ内で不動産物件と融資を同時に提供することを、
正式に商品名をつけて対応するようです。
これまでも個別にはJPMC経由での融資はJF経由で対応している認識でしたが、
よりそれを前面に打ち出す形ですね。
スーパーサブリースのようにヒットしてもらればいいですね。
一応環境としては、金融機関の事業融資、
ことさら不動産には厳しい目が向けられていますので、良い機会かもしれませんね。
■サンセイランディック
民泊の推進のため、百戦錬磨と業務提携のリリースが出て間もないですが、
今週は具体的なプロジェクトについてのリリースが出ました。
高齢者や障がい者などの住宅弱者に向けて民泊スキームの物件を、
一時的な住まいとして手当するという内容です。
特に高齢者には地元志向が地域密着の高いネットワークが提供されることは、
ニーズも高くありがたいのかなと思う一方で、
どう儲ける(儲けられる)のかはまだよくわかりませんね。
同社は底地ビジネスにおいてもそうですが、
社会に必要とされる事業であるわけで、
今回の方向性もそれを愚直にやっていく上ではとても好感の持てる内容ですが、
今後の定量的な成長にはまだまだ時間がかかるし、
そもそもそういうモデルなのかは気になるところです。
■ソーシャルワイヤー
仙台の貸会議室において、フリーアドレスサービスを受付をするようです。
まぁお試しというやつでしょうね。
あるいは、多様性への対応といったところでしょうか。
いずれにせよ、今期はこの仙台地域の収益が通期貢献してくれますので、
入居率向上に頑張ってもらいたいなと思います。
そして、ベンチャーキャピタルへの出資を行うことにしたようですね。
IT企業のスタートアップなどを主に手掛けるファンドで、
同社がその第一号でもあるとかで。
そしてこの事業進出は賛否が分かれるかなと感じています。
こういったスタートアップ企業への投資というのは、
一般論としては失敗するリスクの方が高く、
こういったファンドで継続的に利回りを出していけるのは、
容易なことではないと認識しています。
(定量的なデータがないので論拠に甘いのですが)
そういったハイリスクハイリターンのファンドに出資するということが、
同社へ安定成長を期待する立場からみると、
リスクの面ばかりに目が行き、控えて欲しいなという心情になります。
一方でこの出資はあくまで利回りを出すために
リスクを取りに行っているわけではないのでは
とみてみると捉え方が変わるように思います。
このような機会に接触できる超新興企業との早期の提携実現や、
スタートアップのノウハウを得ることで、
将来的に新興企業がアジア地域に進出する際の
コンサル力を得ることが目的だと考えられるとも思います。
私はどちらかというと後者を期待したいですし、
そのためにも前者で大きなマイナスリターンを被らないように
うまいことやってくれればいいのかなという思いで、
このリリースを解釈しました。
同社の経営からみると、
単に前者のハイリスクハイリターンでそこからの利回りを追求する、
これが真の目的だとは到底思えないのですよね。
■丸和運輸機関
Amazonの都内23区の一部で、即配を受託していますが、
立ち上げの混乱で引き続き遅配が発生しているようです。
SNSなどで日々炎上ぶりを確認していますが、
日経記事の宅配クライシスの記事でも取り上げられ、
不満が徐々に広がっている段階だと認識しています。
デリバリープロバイダーということで、複数社が関わっていたり、
荷物照会などがシェアされていることもあり、
色々混乱があるようですね。
一部のSNSの声の信憑性がどこまであるかという問題はありますが、
モラル的にもそのサービスレベルには疑問があるという状況のようです。
PCデポなどの炎上時の状況というのも念頭にあり、
当該炎上に対してどのように対処しようかずっと悩んでいたわけですが、
結果として、今週は一部売却を決断しました。
その決断のためにも、
一応IRにも電話をして現状認識や今後の状況などを聞きました。
・現在丸和運輸が受託している一部のエリア、荷物で遅送が発生していることを認識している。
・現在も改善に向けて対策を講じている最中である
・それは現在の所、長いプロセスというより、2~3ヶ月のスパンでみている
・但し、今後段階的にエリア拡大していく事も決まっており、誠意ある対策は継続していきたい
・今期業績見通しに売上、原価共に見込めていない要素が多い。
・1Qではさほど大きな影響はないとみているが、その後の見通しも含めて精査している。
結局立ち上げ期は元々厳しいわけで、
ましてやAmazonのような大きなプロジェクトとなると、
新規顧客、新規業務ということになり、混乱するのはやむえないと考えています。
今期や翌期という1~2年スパンでみると、
今の時価総額評価の維持は難しく、
当面の株価は軟調になるものと考えています。
一方で株価の目先の推移を予測してポジションを決めたくもない、
こういう逆光の時でも応援する気持ちは変わらないし、
長期的にみれば同社の価値は向上すると考えているので、
最低分は残した上で、期待や失望に支配された時に、
改めて買戻しを考えるというシナリオを考えました。
当面はSNSの声を話半分に捉えつつ、
会社から出るガイダンスを注視しつつ機会を待とうと考えています。
■WDBホールディングス
コーポレートホームページがリニューアルされています。
以前からすっきりした印象だったですが、
よりすっきりというか洗練された感じがします。
特筆すべき構成ではないのですが、
投資家情報のMA戦略が切り出されて記載されており、
これからの取り組みへの宣言のようにも思えます。
シナジーの意識は記載がありますが、
同時に株主総会でも議論させてもらった通り、
適正な価格で買うように慎重に対処をしてもらいたいと思います。
それにしても改めて採用ページなども含めて目を通したのですが、
おもしろい会社だなと思います。
特にフォトアルバムで社内の様々な交流機会などがある様子が興味深いです。
■ホクリヨウ
決算が出ていますが、まぁ順調ですね。
併せて業績予想の修正をしています。
特別利益は単なる割戻しなので私は無視します。
経常利益ベースで10%程度の上方修正ということで、
鶏卵相場が好調だった前期から見ても増益に転じることになりそうです。
四季報予想よりも少し下でしたし、
まぁサプライズではないと思います。(PTSでは高く買っている人もいるようですね)
まぁこんな修正云々より、MAでどうなるか、なんですよね。。。
5.資産状況
資産の状況は以下の通りです。

特にコメントはありません。
6.雑記
いよいよ3連休でそれが明けると子供も夏休みがスタートします。
子供に様々な体験をさせたいと思い、色々画策していますが、
大事なことは子供にそのモチベーションがあるかということです。
例えばいくら私が山奥で星空観察をさせようと思っても、
子供が星空に興味がなければ子供は単に同行者になってしまいます。
となると、親の務めとしては興味を広く持ってもらえるように、
働きかけを行うことだと思っています。
旅行の楽しみの半分以上は計画段階にあると思っていますが、
子供と過ごす夏休みも、実際にどこに行ったかとか何を見たかは、
最終的には大事な結果となり子供の記憶には残りますが、
それが長く子供の楽しいという記憶に残るためには、
事前準備がとても大事だと思います。
ということで、この3連休ではそういう事前準備の時間として
家族団らんに使いたいと思います。
1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +18.0% となりました。
前週比は ▲0.1% で推移しました。

2.全体所感
今週は各指数はそれほど大きく動きませんでした。
マザーズがやや下落していますが、
元々とても年初からずっと堅調に推移していますし、
この程度の増減は大したものではないでしょう。
私はチャートを読めないので、
今が強気なのか弱気なのかもよくわかりませんが、
個別銘柄をみていくと、私の監視している銘柄の中でも
チラホラと少し下がってきたかなというものが出てきた印象です。
ただ、そもそもこれまでが堅調だった反動の範疇でもあり、
いくら現金比率が高い状況にあるとはいえ、
保有銘柄の買い増しも含めて、
なかなか買えないというのが現状です。
目先の予想なんてできないし、
それを恐れる位なら、とっとと現金100%にすればいいわけです。
別に目先を恐れているわけではないのですが、
やはりなんとなく下がってきたかな~という相対的な感覚だけで、
安易に買いを入れずに、絶対的に水準を意識しつつ、
定性面での銘柄の魅力度にも目を向けて、
妥協なきよう行動することが後悔しないために
大事なことだと考えています。
3.ポートフォリオ
本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

今週は優待目的としていたジーフットを売却しました。
月次で今期も相変わらずトップラインがグダグダというのもわかっており、
決算自体はまぁそうなるよね、ということなのですが、
優待を消費しようとお店にいって欲しいものがない(笑)、
しかも3度目の優待券消費なのですが、
全ての機会でレジがもたつきまったく社員教育が行き届いていないことや、
接客も全く改善する余地がなく、
愛想をつかしたというのが正しいですね。
同社はPB化や店舗拡大、オムニチャネルなどの
新たな施策で定量面での期待をもっているわけですが、
どの施策も経営と現場が乖離していることがなかなか改善していません。
なにより株主総会などを通してみている経営も
魅力が伝わってこないということで、
最近、こういう定性的な会社魅力度も重視していこうとしている中で、
その面でもマイナス評価ですらあり、優待のニーズも下がっていることもあり、
もはや保有したくないと思ってしまいました。
まぁ半分は気が付いていたので、優待分だけ残していわけですが、
いよいお見切ったということです。
過去の売買をトータルで見ると、
概ね2年弱で35%程度の利益確定ということになり、
イマイチな結果となりました。
やはり経営の誠実さや現場までが一体感を持って事業がされているという
基本的なことがとても重要なのだなと思いました。(当たり前)
一方で、同社の商品や店舗コンセプトなどで
新たなことは引き続き継続しているので、
もしかすると今後それらが徐々に寄与してくれるかもしれません。
保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。

週間騰落としては、丸和運輸機関とWDBホールディングスが下落しています。
WDBホールディングスは騰がったから下がっているくらいの感覚ですし、
そもそも水準が高いこともあり特に気にしていません。
むしろ2000円割れ位は十分あるでしょうから、
どこで買い戻すかという感覚で見ています。
一方で丸和運輸機関もAMAZON社との取引の期待から、
騰がった所からの反動という意味では
WDBホールディングスと同様のトレンドなのですが、
AMAZON社の荷物の配送にごたついているという報道もされており、
今後の追加投資なども含めて数値面でもネガティブだと考えており、
かつ同社のマネジメントがどこまで通用するのか試練だと思っています。
そのため、この下落はまだ序の口で、
今後の課題解決の動向次第では、より注視が必要な状況と理解しています。
保有銘柄の各指標は以下の通りです。

4.個別銘柄トピックス
■日本管理センター
私は不動産オーナーではありませんし、そのつもりもないのですが、
同社のメーリングリストには登録しています。
様々な物件の情報メールの中で、
スーパーイーベストという新たな商品についてという内容がありました。
現状で既存のイーベストと何が違うのか、
まだよくチェックをしていないのですが、
新たな商品というのがどういうニーズから生まれたのか、
何が特徴か少し勉強しないとなりません。
■シュッピン
月次が出ています。
好調が続いています。ユーザー数の増加も強く安心感があります。
■ソーシャルワイヤー
渋谷の貸会議室を増床するようです。
同社の増床基準は、以前に既存入居率が一定水準を超えた時に判断すると
聞いていたので、渋谷の地でも一定の評価を受けて順調だとわかってよかったです。
KPI(月次)も総じて好調です。
■日本BS放送
決算が出ています。
一応銘柄分析シートで概況は把握しましたし、
決算説明資料も丁寧ですので、特に問題ないですね。
まぁもう優待銘柄ですが(笑)。
5.資産状況
資産の状況は以下の通りです。

特にコメントはありません。
6.雑記
何事もそうですが、覚悟が必要だと思っています。
仕事でも育児でも投資でも。
私はサラリーマンですが、
仕事をする上で、納得できないことがあれば、
相手がだれであろうとはっきりとNOを突きつけます。
それは自分の中でその業務やその先を見通した時に、
うやむやな状態でやることに意味を感じないからです。
ですので、人事評価が得られなくても
別に構わないし、煙たく思われてもよいと
覚悟を決めています。
もちろん、なすべきことがあれば、
それには諦めない覚悟をもって取り組みます。
育児でもそうです。
子供にどこまでごまかさずに向き合うかは、
実はとても覚悟がいることです。
勉強しようと働きかける時には、
子供任せにせず、自分がどこまでも付き合う覚悟をしないとなりません。
そもそも子供を授かるとは覚悟を決めることだと思っています。
投資でも自分の投資方針に覚悟を持って
相場に向き合い、自分に向き合い、企業に向き合うべきだと思っています。
今の丸和運輸のように非常に難しい局面においては、
その覚悟が、ただ信じるとか精神論だけになってしまうのはよくないですが、
一方でそこに資金を投じるということは覚悟をもって接するべきだと思っています。
なので、今のようにその覚悟が揺らいでいるのであれば、
単に精神論で放置するのではなく、
一度立ち止まってみることも大事なのかもしれないなと思っています。
覚悟を持っているかは、自分には嘘をつけません。
真実は自分の深層心理できちんと理解しているので、
あとはそれに従い、適正な行動をするのみなのです。
丸和運輸機関の株主総会に参加しました。
上場して3回目の株主総会です。
会場は埼玉県吉川市の外れで、
最寄り駅からバスで20分程度の本社ビルが会場です。
田園風景の中に忽然と巨大な物流倉庫に本社ビルが現れるのも、
もう慣れた光景です。
応援団のように「いらっしゃいませっ~」と声をかけられる異様な光景すら、
もうここでは当たり前のこととして受け入れることが出来ます。
ただ、3度目とはいえ、エントランスに入る時には相当恐縮してしまいますね。

会場のあるフロアにはラウンジがあり、
そこでアイスコーヒーと菓子置き場から帝国ホテルのクッキーを頂きます。
何気にこれがおいしくて窓から望む田園風景を眺めながら、
このクッキーを頂くのも恒例行事となりました。
ラウンジではIR担当の社員さんがお声をかけて下さります。
「まるのん(実際には私の本名)さん、毎年ありがとうございます。
今年も経営陣もまるのんさんがお越しになるのを楽しみにしておりました。」
社交辞令といえど、嬉しい対応です。
毎回、株主総会で散々質問を重ねていることもあり、
すっかり社内でも認知されてしまっているようです。
従って、無礼な対応を取るわけにもいきませんので、
より失礼なきよう、紳士的な対応をせねば、と新たな気持ちにもなりますね。
会場に入り、最後の質問事項の纏めを行います。
今日は5問行きたかったのですが、3問とすることにします。

開会5分前に社長以下役員が会場に入場です。
もちろん、けたたましい失礼しますという体育会系挨拶は健在です。
10時ジャストに事務局の女性社員より開会の案内が入ります。
この女性の雰囲気がとてもよかったのです。
容姿のことではなく(容姿ももちろん美人さんでしたが)、
話をする時のハキハキさや間の取り方、にこやかで明るい雰囲気、
とても訓練されていて、気持ちがよい爽快さがあります。
社長がマイク前で登壇し、
定款の定めに従い私が議長として~となり、すぐに段取り説明から、
監査報告などにいくのが通例ですが、
一言、ご挨拶をさせて頂きますとまずは開会挨拶から始まります。
ここでは日頃の応援に対する御礼など特異的な内容はなく、
感謝と今後も頑張りますの旨の宣言なのですが、
和佐見社長が話をされると、どこか聞き入ってしまいます。
監査報告ではヨボヨボのおじいちゃんが声を張って頑張っています。
これも毎年恒例ですが、心配になりますね。
報告事項はナレーションです。
これも毎年のことです。
決議事項の上程と進み、いよいよ質疑応答です。
質問の数が多い上に様々な背景から、
QA形式のメモではなく、私が感じた主観のみを記載します。
■Amazon社との取引について
A社との取引は子会社のジャパンクイック社が細々と対応はしていたものの、
今回Y社の件でビジネス機会に恵まれた事が背景のようです。
都内の即日配送網の構築という点から、当社本体ビジネスとして対応すべき
大規模プロジェクトとなるためにこのような形でスタートすることになったようです。
当社の即日配送のノウハウは長年磨いてきたものであり、
十分優位性を持って対応していける点を強調されていた一方で、
A社の求めるサービスレベルはさすがにとても高いものであり、
その対応のためには相応の投資をせねばならないし、
実際立ち上げ期というのは大変なことも事実のようです。
(ツイッターなどでは、配送レベルの低下に散々たる言われようですしね)
従って、短期的な業績で見ればネガティブと映る一方で、
必要なコストは全てA社に晒し、
価格交渉にも応じてもらっているという発言もあり、
巡航速度でオペレーションが実現してくれば収益貢献するばかりでなく、
当社の規模増大に大きく貢献してくれるという立場から、
成功すれば長期的視点に立つととても大きな成果となるとも思えます。
私は今期予想にどこまでこの投資やコストを見込んでいるかはわかりかねますし、
会社側としては計画内のコストで・・・とは話されていましたが、
今後更なる投下コストの可能性も考えると、
短期的、つまり今期には業績の下方修正があるのではないかとさえ感じました。
(会社側は一切匂わすことも含めて発言していません、あくまで超個人的見解です)
一番若い執行役員を専業役員として配置しているし、
現場責任者も20歳台の優秀な社員を配置して
A社と協業体制を強化していくそうです。
A社の荷量は約16億万個で年間5億万個の日本郵政の荷量より遥かに多く、
例えば23区内のみとはいえ、相当数の荷量ということになる。
具体的な数値は申し上げられず、皆さんに想像してほしいとのことでした。
■低温物流とA社含めたEコマース市場のリソース配分について
元々当社は低温物流への経営資源の集中投下ということで、
中計に記載があったもうひとつの成長基軸のEコマースは
どちらかというろおとなしい印象の説明が続いていました。
ところが、A社の件が取り上げられると、その規模感からも
リソース配分の戦略がブレてしまうことを懸念していますが、
今の所は半々でどちらもやっていくということのようです。
この辺りは、A社の件はまだ立ち上げ中ということもあり、
もう少し見守る必要がありますが、
二兎を追う者は・・・にならぬように
観察はしていかないとならないと感じました。
■直近の低温物流としての新規顧客獲得の件
直近で新たな同じ埼玉地盤のスーパーマーケットの
物流網の受託についてリリースされておりますが、
この案件の獲得いきさつに関する議論がありましたが、
同社らしい話でした。
昨年の年末商戦時期に、トラック不足、人材不足により
どのスーパーマーケットも大変苦労されている中で、
同社に相談があった際に、トラックをかき集め、
ドライバーを手当して当該スーパーの商戦において、
大いなる貢献をされたことがきっかけだったようです。
その後、そのサービスレベルの高さから、
今年からは物流センターの運営や全体最適(センター新設)を含めた交渉を
現在も重ねているようです。
このように顧客のピンチの時に助けて、
そこで信頼を勝ち取りその後の仕事を頂くというスタイルは、
やはり同社らしいやり方だな、と感心しました。
このスーパーマーケットは名前は出ていませんが、
店舗概要などから、ヤオコーだと思われますが、
とても業績面も好調な会社なので、
今後センター新設等の交渉がまとまれば、
更なるストックの積み増しが期待出来ます。
現状30億水準のビジネスが45億位までは見通せそうで、
このような連鎖が続けば、
中計での低温物流事業の向上にも寄与すると思います。
■労災事故について
関西丸和にて発生した高所転落による重傷事故の労災について、
労働安全衛生法上の違反の疑いで書類送検されましたが、
同社として書類送検の事態になったのは初めての事であり非常に遺憾であると。
協力会社の作業中ということであるにしろ、協力会社も当社の仲間であるわけで、
同社の責任義務があるという認識の下、
もう同じ事態は発生させないとのことでした。
この場では、そのようなことをコミットメントしてもらい、
経営に改めて対策や反省の機会と捉えて頂きたく最後に質問しました。
■費用削減プロジェクトについて
費用削減プロジェクトはやり過ぎるとブラック化したり、
社員のモチベーション低下を招いては本末転倒ということで、
その施策の打ち方などを牽制する目的で質問しました。
もちろん、そういうことのならぬように配慮してやっているし、
やり過ぎはよくないという趣旨の回答でしたので、満足ですね。
また人事制度の刷新を進めており、
従業員の本質的な幸せ追求のための制度設計を進めているようです。
もっとも和佐見社長の言葉では、
まだ道半ばで社員にも今後5年をかけて
ブラッシュアップして最適化を図っていくと宣言しており、
現在その制度設計を試行錯誤しているところとのことです。
ですから現状ではまだ未整備の部分がある事も認めてらっしゃいました。
この辺りは社員のモチベーションのためにも
頑張って整備を進めて頂きたいと思います。
■海外戦略について
煙台の案件は順調に進む一方で新たに北京を拠点とした
可能性を模索しているそうです。
詳細はまだ公開できないので、来年の総会では説明出来ると思うということで、
乞うご期待といった感じですね。
ただマーケットの大きさから中国を選択し、
かつ様々な状況から当局が絡む案件でやるということで、
個社間だけでない三者での案件を意識しているようでした。
この点は安心材料かなと思いました。
まぁもっともあまり海外戦略には期待していませんが。
■教育論について
教育なくして企業の成長はなしという強い思いでやっていると。
もちろん有言実行かとかそれがきちんと浸透しているかは
よく観察する必要があると思います。
礼儀などの所作については、少なくても十分浸透していると思いますが。
なお、S社での荷物を粗末に扱う動画などを引き合いに、
同社でのリテラシー教育も力を入れている旨のコメントがありましたが、
そもそも協力会社を含めて各パートナーに
同社の徹底的な顧客至上主義の桃太郎文化に共感出来るか、
研修や提携時のチェックを強化しているそうです。
知徳体のバランスで、特に徳を積む教育だそうです。
大変ありがたいお話が聞けそうですね。。。
■人材採用について
社外向けには250人の採用計画を打ち出しているが、
実は社内では更なる高い目標数を持って取り組んでいる。
特にミスマッチによる離職者が出ないように
体育会系の採用を強化しているそうです。
まぁこの社風についていくとしたら、
自ずとそうなるでしょうし、逆に一度心をつかめれば、
長く愛着を持って会社に貢献してくれそうですね。
■地元貢献について
関西丸和ロジスティクスを設立する時に、京都府綾部市の当時の市長さんが、
ご出席されており、当時の懇意の旨やその時の地元貢献ぶりに関する謝辞のような
質問もありました。これには相当驚きました。
これまで地元吉川市の商工会など関係者の地元貢献への謝辞や
今後の期待のコメントはあったのですが、
その時の経緯など聞いていると、まさに昭和の時代の泥臭いやり取りがあり、
それが今でも健在ということで嬉しく思いました。
ビジネス上どう直結するかは微妙ですが、こういう逸話はとても励みになります。
当時の綾部市の工業団地の一角に入居する際に、
和佐見社長が当時の市長さんを訪れ、仁義を切って事業を始めるわけですが、
そこから地元との付き合いが始まったそうです。
例によって吉川市の投資家さんからも地元貢献への感謝が述べられていました。
和佐見社長がコメントされる中で、
あくまで事業で利益を出し、税金を納め、株主や従業員にも還元し、
その残りで地元貢献はこれからも頑張るとのことでしたが、
認識がしっくりくる感じで安心しました。
■物流センターの防火・防災対策について
埼玉県三芳市のA社物流センターで火災による物流センターが焼失という事態について、
同社の対策は、当たり前の整理整頓をきちんとやることを徹底しているそうです。
日本一綺麗な構内整理を目指し、フォークリフト専用路を確保するなど、
三芳での原因となったことも当社のセンターでは起こりえないとのことでした。
その上で、地元消防隊にもアドバイスをもらい、
自発的な自主訓練もしているそうです。
まぁこのあたりはそう回答するしかないのでしょうが、
実効的な対策が出来ているかは、
最後は信じるしかないのが現実かと思います。
■総会後のIR活動について
株主総会だけでなく、物流センターの見学や事業説明会など、
事後のイベントも今後企画したらどうかというコメントがありました。
これはよい案だと思います。私も拍手をさせて頂きましたし、
会社側も貴重な意見と今後の検討材料にしてくれそうな気配でした。
来年以降何かしらの形で実現してくれるといいですね。
他にも精神論の部分などいくつも言及すべきこともありますが、
過去のものと重複感もありますので割愛します。
サマリするとファンダメンタルズ面からすると、
明らかに今の株価は割高水準だと思います。
事実、私の目標株価も既に超過しており、その点からも明らかです。
ただ、一方で今の株価が割高と思わない人からの買いも入っています。
その狭間で徐々にA社取引の材料も薄れてきて、
株価は下向きになってきています。
A社の材料は期待感が先行するのは理解するのですが、
前述の通り、私は目先は下方修正すら覚悟する事態ですので、
(何度も書きますが、あくまで個人的な見解です)
やはり今売っている人は賢明な判断をされているなとは思います。
私も残り枚数が少ないとはいえ、
対処に悩むわけですが、
最近の記事でも触れている様に定量的な面だけに拠らない
視座に立って評価をしていきたく、
今はホールドを続けています。
一方で、A社のオペレーションが一部のツイッター情報などから
もたついていることが垣間見られます。
今後炎上していくようであれば、
応援したい気持ちと無用なリスクを回避することの狭間で
より対処に悩みますし、
本当に炎上という事態になれば、
一旦売却も視野に入れざるえないかなとも考えています。
この辺りはなかなか判断が難しいところですが、
いずれにせよ資産の10%にも至っていないのも実情なので、
まぁ経過観察でいいかなと思っています。
いずれにしても、
同社は独特の昭和体育会系企業で、
応援していきたいと思わされる良い会社だと思います。
帰りに役員と握手をしてお土産(マツキヨの日常品詰め合わせ)を頂き、
気持ちよく会場を後にしました。
「儲け」を得ることを目的に投資をしているとはいえ、
得られそうな「儲け」に留まらず、
その投資先の理念や経営等の姿勢に対する「応援」の気持ちこそが、
より投資先選定において重要なものであるという
価値観が大きくなりつつあります。
このことは 前回の記事 にて触れました。
では、そういった理念や経営に対して
自分の価値観によりフィットするような投資先をどのように
見つけるかということが重要になります。
これまでの投資先選定においては、
ファンダメンタルズ分析を中心に行い、
そのプロセスの中で一要素として理念や経営への信任という観点を
加味していました。
詳細に書くと、
企業の定量的な実績数値を観察して成長性や安定性を客観的に把握し、
その実績を出す所以としてビジネスモデルや外部環境などを見つめることが
1stステップです。
2ndステップとして、そのビジネスモデルが今後も長く通用し、
その結果として、安定成長が今後も可能性高く続くことが期待されること、
かつそれが適正な価格で購入できるかというチェックです。
これらのステップを経て、
いよいよ実際の投資を検討するフェーズとなります。
この今後も長くビジネスが通用するとする検討段階においては、
不況耐性や経営者の素質、企業理念や従業員のモチベーションなど、
様々なところに推測を巡らします。
もちろん全てを見通せるわけではなく、
一部の限られた情報から判断しますが、
最後は自分の好みだったり共感だったりという
精神論の部分が多様に影響します。
出来るだけこのような精神論的な定性評価は控えるようにしつつも、
人間の判断なので、当然ゼロには出来ません。
これまで控えてきた自分の好みか否か、
それも経営や理念といった至極表面的で曖昧なものに対するものへの評価。
しかし、これがとても大事なのではないかと考えるようになりました。
そしてそういう大事な部分に触れるためにどう行動するべきかが、
投資家としての必要な行動のひとつではないか思うわけです。
今更?という感じかもしれませんがね。
そういう大事な部分については、
会社と対面で直接感じることこそが一番有効なので
IRイベントや株主総会は出来るだけ出席し、
コミュニケーションを図ることがとても重要だと思う所以でもあります。
私も今回も全国保証、WDBホールディングス、丸和運輸機関、
シュッピンの総会に参加しましたが、
どれも大変有益な機会を頂きました。
そのような機会を通して、より会社への理解を深め、
そこに共感出来ることは、
ファンダメンタルズ分析の小難しい理屈と同じくらい、
大事な要素なのかもしれません。
経営者の誠実さだけでは事業成長は出来ない。
だから極端な話、誠実かどうかなど二の次でよいという考えもあるでしょう。
確かにその通りと思う部分もありますが、
私は事業成長スピードが目覚ましくても、
誠実さに欠けたり、懸念を抱いたままに、
その成長性と配当という面だけに目を向けて「儲け」中心の視点で、
資金を投じる判断が出来ないのが実情だったりもします。
このような観点から、四季報や企業IRページで
型にはめた定型的なファンダメンタルズ分析は
もちろんこれからも継続するものの、
それだけではない要素をもう少し重視していけたらと思います。
具体的には企業のIR以外の情報へ積極的にアクセスすることで
その企業の投資家目線ではない視点で見つめるようにしたいです。
採用、商品/サービス情報などですかね。
特に経営者のあいさつなども重視したいです。
また、IR関連でもパワポなどの資料だけでなく、
出来るだけ動画を探す、もしくは直接企業へ訪問を心掛けてみるなどです。
これまでも横目で気にしていたことなのですが、
今後はもう少し重視したいですし、
例えばストックボイスの上場会社の社長の挨拶などの動画も
チェックして銘柄選定のきっかけに活かしてみたいと思います。
一風変わった経営者や、会社ビジョンなどをみつけて、
それが自分の志向とマッチするかという入口から
何かよい出会いがあるといいなと思います。
多くの投資家は、
リターンの極大化を目指しているかと思います。
そのために自分自身が受容しうるリスクを推し量り、
それを時に上限域まで取り込むことで、
実際のリターンを顕在化させようとしているものと思います。
このような対応について、
「攻め時」とか、「勝負に出る」などとも表現されますが、
このニュアンスにずっと違和感を感じています。
リスクばかりに目が向きリターンを享受出来ないから、
時にリスクを取らないと駄目なんだといわれれば、
それはリスクとリターンの基本的な考え方を踏まえれば
そうだよなーと納得をさせられる部分はあります。
これを統計学等を駆使して数学を使って
学術的に説明する人もいるかもしれません。
なるほど、チキンではだめなんだと。
相場に資金を投じることは、
プロもアマも入り乱れる中での真剣勝負。
だから攻めと守りも意識せず、
日々のボラティリティの中で漫然と市場という戦場へ身を置くなんて、
自殺行為であるとさえ言われる始末です。
しかし、私たち投資家は、何と戦いどこへ向かって攻め、
何との勝負に勝とうとしているのか。
お金を儲けたいというツワモノが眼をギラギラさせ、
虎視眈々と明日の儲けを追及している中で、
オレがオレがという連鎖が「勝負」となり、
そこに攻める/守るという戦術論が台頭し、
その扱いが必然であるということなのかもしれません。
しかし、やはり敵が誰で何と勝とうとしているのか、
私にはあまり見えてきません。
敵は「不確実な未来」であり「不確実な市況」であり、
勝つべきは「恐怖を前に怯まない自分」なのか。
あるいは、市場の中にいる他の投資家・投機家が全て敵、
自分が出し抜くことが勝つことなのか。
本当にそうなのか。
相場とは勝負をかける場所なのか。
こんなことを考えている時間があれば、
銘柄のひとつでも研究した方が数百倍は有益なはずです。
だから私は凡人なのだと思います。
ただ、こういうメンタルを見つめる、
というか自分が長期的にどういう投資家を目指すのかを模索する上で、
自分とのこういう対話もまた重要なことだと考えています。
私が最近感じるようになったのは、
投資の原点なのかもしれませんが、
投資に期待する姿勢は、「儲け」の追及ではなく、
「応援」の連鎖なのかなということです。
「儲け」が先行するから、
見通せない未来も周りの市場参加者にも不安を覚え、
それが敵にみえてきたり、
気まぐれな相場と隣合わせであるから、
それをうまくやり過ごそうとして、
結果として勝ちを追求するから戦術的な攻める/守るとか、
勝負に出るといった考えが先行するのだと思います。
しかし、「応援」が先行すると、
見通せない未来は期待や夢という楽しみとなり、
気まぐれな相場は時に応援の機会を与えてくれるドラマであり、
市場参加者も一部の投機家などを除くと
同志としての仲間に思えてきます。
もちろん、慈善活動をしているわけではないので、
リターンによる「儲け」を度外視するわけではありません。
基礎的なリスクとリターンの関係を踏まえ、
自分が受容できるリスクを推し量り
(現金比率や特定銘柄の比率偏重など)、
応援に値するバリュエーションであるかとか、
継続的な安定成長が期待できるビジネスモデルを有しているかなど
当たり前の評価に照らす必要性は論じるまでもありません。
その上で、投資判断の最後のプロセスで今までは
目標株価まであと何%のギャップがあるという視点から
期待リターンをある程度定量的に想像する思考でした。
このプロセス自体は否定するものではありませんし、
実際、このような定量的思考は基本としてとても大事だと思います。
これからも絶対続けていくべきものだとさえ思っています。
しかし、より重視すべきなのは、「応援」をし続けられるか否かの
自分の中の強い会社に対する愛着のようなものの有無なのかなと
感じるようになりました。
このような想いが強くなれば強くなるほど、
定性的な精神論に傾倒してしまうわけで、
それを意識的に定量的・客観性を持つように自分自身を促すことが、
冷静な投資判断に資すると考えてきました。
情の介入を出来るだけ排除する意味でも
精神論ではないよう配慮をしてきたつもりですし、
それがパフォーマンスを大きく育てるという点においては、
良い効果をもたらしてくれるものなのかもしれません。
しかし、自分がより理想とする長期投資家として、
(自分が求めるレベルの)そこまで高くない利回り運用を求めていく上では、
もう少し定性的で情に係る部分にも目を向けることが
肝要なのかもしれないと思い始めているところです。
そのビジネスは儲けられるのか、
それがひいては自分の儲けに繋がるのかという世界では、
常に競争という敵が存在し、それにどう勝つかを見出す戦いです。
この良い意味での競争は切磋琢磨していく意味で、
ビジネス上でも投資家としても歓迎するべきことだと思います。
しかし、私の投資家として目指すべき方向性として
勝てるビジネスを発掘し、投資家としてより強く勝てる姿を求めるというより、
永続的な安定成長ビジネスを有しつつ、
野心や哲学のある経営に敬意を示すことが出来て、
今後の展望と成長、想いを共有することに喜びを感じる姿を求めているかなと思います。
私は不勉強なのでこのような思考はどなたかが唱えている姿なのかもしれませんし、
どなたかが全面否定している姿なのかもしれません。
とても平凡な考えでいまさらということかもしれませんが、
私の投資家としてのひとつの方向性として、
多くの方があまり重視されないと認識している、
会社の理念だったり経営者のマインドだったりをより深堀りして、
「応援」し続けようと真に思える会社を発掘していきたいし、
末永く付き合っていきたいなと感じています。
今後の投資方針を掲げる上で、
少し自分の中で「変化」を感じつつあるため、
自分の思考のメモのために記事にしました。
かなり漠然としている頭の整理のような記事で恐縮です。