投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

シュッピンの株主総会に出席しました。

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毎年参加させて頂いており、
新宿のマップカメラ店舗近くのオフィスビル内の会議室が会場です。
さすがに地図がなくても行けるようになったお馴染みのビルです。

9時前に到着するとまだ受付前でした。
開始1時間以上前に到着していたのですが、
中計の資料などをタブレットで再度眺めて、
質問事項を整理しています。
同じく早く到着した株主と思しき方が、同じ場所にいますが、
どうやらイライラしているようでした。

受付が設置させ、準備を進めていると、
その株主の方が受付が遅い、というか受付開始時間書いておけよっ~と
受付の準備に追われている社員に大声で絡んでいます。

まぁ確かに受付開始時間が招集通知に記載されていないのはその通りで、
不親切なのかもしれませんが、
9時前に到着してそのように絡んでもそりゃ、、、

そして特別に受付をしてもらったのか、
それと引き換えにお土産をもらったかと思うと、
そのままお帰りになられました(笑)。

お土産目当ての是非は論じても、
それは人それぞれの価値観によるものだと理解していますが、
自分の感情の思うがままに、
また自分の都合のみを考えて、
吠えてお土産をもらう目的だけを果たして
礼も言わずに立ち去るその姿はいかがなものかと思いますよ。

まぁ私自身も人様の言動を批判する程、
立派ではないわけですが、さすがに閉口します。


私は、逆に待っていることで準備をされている社員の方々に、
気を遣わせてしまっていることにちょっと申し訳ない気持ちと、
一方でどんな風に社員さんが対応されているかなと
会社の中の雰囲気を感じられる良い機会とも思って、
様子を見ていました。


しばらくすると、役員の方が会場入りします。
もう役員の方の名前と顔をこちらは記憶しておりますが、
ありがたいこと先方も私の事を認識して下さっているようで、
立ち止まって声をかけてくださいます。

いつもお電話等でお世話になっているIR責任者の辻本さんも、
取締役に昇格されまたひとつ風格が立派になられた印象です。

最近お電話いただく機会が少ないので、
寂しく思っていましたと仰っていました。

まぁ社交辞令半分とはいえ、
こういう配慮は嬉しいです。
もっとも最近は月次や決算に渡り、
特にIRの方のお時間を頂いてまで
確認すべきこともないので、電話をかけるのも遠慮していましたが、
寂しいとまで言われてしまうと、
何かネタを探して電話をかけないとな、と変な使命感にかられます。

ようやく受付が開始され会場入りします。
入って右手にコーヒーサーバーとペットボトル飲料が置かれているのも、
例年と同じです。


着席し、コーヒーを頂ながら、
株主総会と第二部の中計説明会の質疑時間とで質問することを、
それぞれ整理します。


10時ぴったりに議長役の社長が登壇し、
開会宣言し、監査報告といつもの流れです。
事業報告はナレーターによるものです。

80人程度の席のうち30人にも満たない株主席では、
静かにそのナレータを聞いていますが、
この程度の規模であれば、
社長が自ら説明してもよいのではないかなと思いました。
(細かな事なのでリクエストまではしませんでした)

決議事項も配当と監査役選任(重任)ですので、
まぁ形式的なものですね。

質問時間ではもちろん、質問をしましたし、
他の株主の方からも数問出ました。

せっかくの機会なのでという社長(議長)の呼びかけも、
そこまで長く質疑は出ることなく、決議を行い閉会です。
トータルで50分程度の総会となりました。

10分の休憩を挟み、中計の内容説明で、
こちらは任意参加です。もちろん、これが本番みたいなもんなので、
私は出席ですが、ここで数人が帰られました。


中計の説明は小野社長が通しでプレゼンされます。
株主総会の進行も含めて、
そこまできれた洗練さはありませんが、
スムーズな語り口でストレスなく参加していられます。

こちらの質疑応答でも質問は出ましたが、
やや説明時間が伸びてしまい、ちょっと短かったです。
ただ、少ない人数の参加者で、
質問もすぐに枯れましたので、結果オーライでしょうか。
最後の質問と切られたものの、
なかなか最後の一人が出ず、結局私がくだらない質問をしました(笑)。

役員一同が帰り際に一人一人見送ってくれます。
私は時間がなくて、そこではゆっくり話せなかったので、
御礼を済ませて会場を後にしました。


さて、会場でやり取りされた質疑応答の様子について、
私が書き留め、理解したことを、
私の独自解釈・編集に基づき記録しておきます。
(判断は自己判断でお願いいたします)



鈴木会長、小野社長体制となり、
実質通期で経営された初めての期だったかと思います。
小野社長はこれまでの営業畑で見てきた時から立場が変わり、
どのような手応えと課題を感じ、ご自身の変化と捉えていますか。
また、鈴木会長は小野社長にバトンを渡す判断をされて、
より俯瞰する立場になられた時に、
現状に対する満足・不満についての現状認識、思いを教えて欲しい。



(鈴木会長)
小野社長に社長のバトンを渡した経緯は、
以前から説明してきており繰り返しになるが、
周囲の外部環境やITの急速な変化に対して、
自らの力の衰えを感じており、
一線を後進に譲った方がよいと判断したためである。
もちろん、私も大株主としても創業者としても、
現経営には目を光らせ、きちんと会社が成長していく
ために日々頑張っているところである。
小野社長は従来にない発想、企画が出来る人材であり、
(あまりほめ過ぎるのもよくないが)
単なる販売柱ではないと強く感じた一年でもあった。
Everybody×Photographer.comの立ち上げなどの企画は、
カメラを使うシーンにおける充実化の発想でもあり、
ITと組み合わせて立ち上げた遂行力は素晴らしいと感じている。
メルカリやヤフオクなど既存中古販売プラットフォームを持つ企業とも、
嗜好品というニッチに特化したことで、うまく棲み分け、差別化が図れている。
(以後、鈴木会長がどんどん脱線して、自らのソフマップでの多店舗化からの教訓や、
あるべき中古販売EC企業の理想話が続く、もちろん、私は勉強になるからOK。
最後は自分で質問で聞かれていないことを
大演説でもやったらという感じになりました(笑)。自分でも仰っていました)

(小野社長)
私自身も含めて好きなカメラや時計などを扱う仕事を出来ていることの喜びを
社内でシェアして仲間意識を持って取り組めている点がうまく機能している点は、
経営としても嬉しく感じている。むしろ私より趣味に没頭している社員からは、
新しいサービス等の企画を議論している時に、
社員が私の意思決定を後押ししてくれることも多く、
充実して楽しくやっている。
それから単なる販売という域ではないより俯瞰すると、
ITシステムの可能性やそれによるビジネスモデル機会があって楽しい。

Q
配当性向20-30%と方針を変更されています。内部留保との兼ね合いや
今後の将来的な配当余地の考え方について教えて欲しい。

A
事業を行う上で、同社が上場していることがとても重要であることは、
改めて実感しているところである。
多くの中古品販売業者の中で、東証1部に上場している会社が、
ワンストップで対応するという点で顧客の安心感を得られるし、
それが大きな顧客からの選択ファクターになっている。
そして、上場している責任として、株主還元は重要であるとの認識から、
今後も配当性向を高めてきっちり還元出来るように邁進していきたいと考えている。


Q
会員数の伸長が従来の2000人台から3000人台にひとつレンジがあがっているし、
毎月安定的に上昇傾向になっているのはマーケティングシステムなどが
機能していると考えている。
どうしてこんなに安定的に毎月前年比を上回り上昇を続けられるのか、
会社側としてどのような現状認識と、課題認識を持たれていますか

A
長年の経験からするとシンプルなのだが、
便利なものを提供すると安定的に評価を受けて増加をする傾向にある。
ユーザー登録をすると、欲しい物リストに登録した入荷情報が
自動で配信される仕組みを用意したことで、
こういった利便性のために登録する機会が増えているものと捉えている。
日々3万アクセスがあるサイトで、嗜好性の高い商品を求めるお客様が、
単に閲覧するだけでなく、自分のより志向に合った商品の情報を欲していることで、
それが新規の会員登録に繋がっており、
取引のきっかけとなっている。
また増加する会員の年齢別の構成も広い世代で評価頂いている。
20歳台が売上の18%、30-40歳台で25%、それ以上の世帯でも相応%の比率を占めており、
世代広く浸透してきている。


Q
マーケティングシステムの構築に当たり、
Phase3のパーソナルリコメンドは行動分析をAIで処理することで、
より個人の潜在ニーズにリーチする施策であると理解している。
一方でこれらの技術は日進月歩で進化しており、
そのトレンドから遅れることがないようにする必要があると考えている。
当該システムの構築に当たって、
内製化で進めているのか、
それとも最新トレンドを捉えたIT企業と連携して構築しているのか。
例えば、単にRDBで行動分析するだけでなく、
XMLデータを活用してより深度の高い分析システムを期待したい。


A
まず当該システムは自社開発ではなく、
あるベンチャーIT企業と戦略的な協力を得て進めている。
最新技術には貪欲で、当該ベンチャー企業も
他業態も含めた実績を融合してより高度なものつくりに
大変こだわりがあるため、うまくその協力体制を意識して取り組んでいる。
「ないものをつくる」という視点で相互で協力体制を敷いて取り組んでいる。
なお、一連のシステムを構築するにあたり、
有用なAIシステム構築にあたっては、
パッケージソフトでの対応も考え選定を行ったものの、
結局我々のやりたいことを隅々までやろうとした時に、
スクラッチでベンチャーと組んでやるのが最適と判断した。
またシステムの構築論の説明に終始したが、
最後はいままでにないシステムを作るという気概と熱意をもって取り組むことが
大事であると考えているので、使えるシステムを構築していきたい。


Q
海外戦略についてeBayやAmazonのプラットフォームを介すことで、
コスト高になるものと考えているが、
どのような展望を持っているか。

A
当社の扱う商材は、多くがワールドワイドで有効なものと捉えている。
しかし、国によりプラットフォームが限られたり、
文化によって中古に対する意識の違いがあったりで、
まだまだ今後の話と考えている。
北米では比較的環境が整っているので、
まずはeBayやAmazonのプラットフォームでやってみたいと思っている。
最終的には現地で仕入、現地で販売するというモデルを作りたい。


Q Everybody×Photographer.comは魅力的であり可能性を感じる一方で、
例えばGANREFのようにデジタルカメラマガジンという雑誌を起点とした
類似コンテンツサービスも存在している。
これらの類似サービスとどう差別化し、
更にカメラ愛好家以外も含めた認知度向上策についての考えを教えて欲しい。

A
当サイトは位置情報を持っている事で様々な可能性を秘めていると考えている。
本物のカメラで撮った超高画質の作品は
単に愛好家の間だけで共有するだけでなく、
そのコンテンツは観光情報やグルメ情報などとしても活用できる。
そういった可能性を秘めている中で、
そうはいってもまずは愛好家の間で当初目論んでいた、
撮影地など有効な情報の共有を込めたところにフォーカスを当てた
認知度向上を図ることが先決だと考えている。
その上で、オリンピックなどで海外旅行客が増える頃に、
当該アプリから位置情報を備えた写真を起点として、
観光やグルメ情報へリーチ出来るサービスを立ち上げた際には、
一般向けやインバウンド向けなど明確なターゲット先の
認知度を高めることを考えていきたい。
なお、GANREFなど類似サイトとの差別化は、
やはりそこで機材を売っているという我々の認知力とシナジーの在り方と捉えている。
機材を買おうとしている方に直接リーチして利用頂ける機会も多く、
ものを扱っているという点で差別化は可能と考えている。


Q
カメラは嗜好性の高い商品にも拘らず、なぜネットで売れるのか。
高額なものなのにネットで完結する売り方が通用するのはなぜなのか教えて欲しい。

A
嗜好性の高い趣味だからこそ、情報の多いネットが有効であると考えている。
その上で、ネット取引の怖さという点でC2CではなくB2Cである
当社スキームが評価頂けていると認識している。
嗜好性が高く、高額な商材だからこそ、
メルカリやヤフオクのようなC2C形式に取って替わられることなく、
当社の信用の上で事業が出来ていると考えている。


Q
従業員の離職の状況、とりわけ生産性やモチベーション維持が出来ているのか、
いわゆるブラック起業となっていないか気掛かりだ。

A
新しいことをやる時には、
常にその業務でどれくらいの効率性が追求できるかを
念頭に置いて事業に当たっている。
それを現場社員ともコミュニケーションを取りながら一体で追求している。
なお、残業管理や福利厚生面では十分に社員のモチベーション等に配慮している。
個人ノルマも課しておらず、無理がない範囲でチームとして目標達成出来るような
雰囲気を醸成している。
なお、そもそも当社社員はカメラや時計などを趣味にしている者が多く、
自分の好きなもので仕事が出来ているので満足度が高いという
雰囲気が社内にはある。


Q
マーケティングシステムの今後のリリース予定の時期を詳細に教えて欲しい。

A
Phase3のリリースとしてまずはTOPページへの導入は2Q末を予定している。
その上で、商品詳細ページなど全部に渡って適用するのは3Qであるが、
機械学習のために一定のデータ収集が必要なので、
一部のアクティブユーザーに対して先行し、
その後、全ユーザーへの適用は今期末目途となる見込みである。

Q
Everybody×Photographer.comの権利についてはどういう扱いになっているか。

A
当社に著作権を頂くことに承諾いただくことになっている。



Q
マルウェアやセキュリティ対策は当事業では必要不可欠と認識しているが、
どのような対策を打たれているか。

A
まず詳細については、セキュリティそのものに係ることなので、
回答を控え概要の回答とさせて頂きたい。
まずセキュリティ対策は当然のことながら対策済である。
また最近脅威となっている標的型やランサムウェアに侵されるリスクは、
それぞれ特化型の対策ツールを導入している。
また脆弱性チェックも定期的に模擬アタックによる検証を行っている。
このような対策もあり、これまでに被害にあったことはない。


Q
カメラの市場は年々マーケットの減少の影響から
カメラ―メーカーは苦戦している。
このような影響をどのように捉えているか。

A
カメラ市場のマーケットは2015年に出荷額で2400億に対して、
2016年は推定で2100億まで落ち込んでいる。
台数ベースでは200万台近くの減少となっている。
これには熊本の震災の影響もあるが、
その主因はコンパクトデジタルカメラがスマホなどにシフトしていることによる
市場縮小であると考えられている。
当社のメインターゲットである、ミラーレス/一眼レフは減っていないし、
その中で当社取扱いのシェア率が上がっていることが、
当社の成長の起因となっている。
中古品を扱う当社として、製品サイクルが概ね5年という中で、
その製品の中古流通を活性化させることで、
まだマーケットはあるし、その中で認知度向上による
シェア向上余地があると考えられる。


Q
議決権行使をネットから出来るようにしないのか。

A
貴重な意見。今後検討する。
但し、対応のためにコストも要することから、
慎重に検討を行う。


Q
メルカリやヤフオクなどC2Cの台頭による影響はどのように考えているか。

A
C2Cであることから、
高額品が故の保証の問題が懸念される。
実際、補償が曖昧な個人から、
高額なカメラや時計を買うかということである。
出品そのものは容易であるが、
実際売却までいかないのがほとんどのケースと考えている。
また、例えばメルカリであれば取引手数料として10%が差し引かれるため、
これを考慮すると当社のワンプライス買取とさほど変わらない。
売り手、買い手共にメリットが薄まり、
高額品、嗜好品だからこそ、当社に優位性があると考えている。
また愛好家からすると、先取制度の存在も魅力的だと思われる。

また、当社は買取した中古品の動作チェックやクリーニングを徹底し、
必ず1年保証をつけている。
在庫を回転させその効率を上げることはとても大事なことで、
それを追求している一方で、外注も選択肢として
動作チェック、クリーニングの品質向上を徹底している。


Q
自転車事業は相変わらず赤字が続いているが、
どうするつもりか。

A
まず、自転車が好きな従業員がいるので、
数値目線だけで即座にリストラということはやりたくない。
その上で、(採算性追求のために)ネット重視の販売戦略を取っていたが、
よくよく購入データなどを分析すると、
ネットで見て、店舗で取引されるケースが多いことがわかった。
相対的に自転車事業の店舗運営はやや手が回っていないところもあったため、
こちらを見直し、店舗で満足行くお買い物ができるような体制に
シフトしている。この方針転換の動向などもみながら、
収益化を図っていくので、株主には理解をしてもらいたい。



主な質疑応答について、記載しました。

全般的に小野社長は意欲的に回答されていて、
頑張っていることがよく伝わってきました。


お土産はもみじ饅頭と思い、中を空けたら、
中身は違いました。 → これですね。

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混沌としている指令室から、
耳を疑う言葉が聞こえてきます。

「上り線からの救済プランを凍結し、今から復旧プランへ切り替える」

「復旧には1時間程度を要し、1時間後を目途に下り線の運転再開を目指す」


えぇっ?ですよね。

京都の宿、取っちゃったよぉ~
てか、ホントに一時間で終わるの?
復旧には「相当な時間」を要するって言ってたし。
相当な時間というのはこういったケースでは
もう終日諦めてね、に等しい惨状であると言ってるようなものなので、
にわかには信じられませんね。

信じるか信じないかはあなた次第、
って都市伝説をやってる場合ではないので、
とりあえず東横イングループに電話です。

すみませんが、JRのプランが変わり、
京都には行かれなくなりましたと。
その時は必死だったので気が付かなかったのですが、
当事者ではないフロントの方からすると、
状況は話してたとはいえ、
訳がわからなかったろうなと思います。
もちろん、キャンセル料は不要です、
気を付けてご旅行下さいと言われ嬉しかったですね。
(どう気を付ければいいのかとか、私はもはやどこに旅行してるのかって
ひねくれた思いなんて微塵も頭を過りませんでした(笑))
周りの方もそれぞれ電話をかけて謝罪しています。
この日は京都の宿も大変だったと思います。
というかたまたま梅雨時の平日閑散期で良かったですよね。
当日予約がまだ残ってましたからね。


そしてこのプラン発動により今度は新大阪で
運転打ち切りが濃厚とのことで、
大阪の宿を取る必要があります。
新大阪近辺は既に満室なので少し離れたどこでもいいやと
ネットで取ってた上で電話します。
同じように仮に来れなくてもキャンセル料は不要ですと案内を受けます。
やはり親切です。嬉しいですね。
ちなみにこちらはアパホテルグループです。
そういえば代官山でランチしてた時に、
あのアパのおばちゃん御一行が隣のテーブルにきて、
メニューにないサンマ定食をごり押しで注文し、
モリモリ食べてて驚いたな~なんて思いながら、
そのような弾力的な対応に感謝ですね。


指令からの通達で運転再開目途は0:50と案内がありました。
一連のやり取りをずっと聞いていて、
始めて、「運転再開」というポジティブな言葉を聞くことが出来ました。

しかし、復旧作業の状況次第ではさらに運転再開が遅れる場合もあります、
と絶望感満載の指令からの通達とセットです。

本当に0:50に運転再開できるの?と。

一本先ののぞみ49号と私の乗るのぞみ51号のみ
今後の運転計画が示されません。

「53A(のぞみ53号で私の一本後発)以降は京都駅で運転打ち切り」

と指令室。


車掌さんと共に51Aは(私の乗るのぞみ51号のことです)どうなっちゃうんすかね、
と盛り上がります。


車掌さんが指令に何度も51A運転計画は?新大阪打ち切りでいいですか?と聞いても、
明確な回答がありません。

え?もしかして、博多までいくの?
というか現時点で運休決定はしていないとのことです。
既に新大阪手前で0時を過ぎています。
博多まで運転ってもう朝ですよね。


復旧作業中定期的に復旧現場から無線が入ります。

「0:10現在、なお復旧作業中です。運転再開は0時50分、
状況次第で遅れることもあります」

「0:20現在、なお、(以下同文)」

「0:30現在、なお、(以下同文)」

無線が入る音が鳴るたびに、
おっ、復旧したか!? → 残念~という繰り返しで、
なんか絶望の中でもちょっと楽しめます。

0:40が近づくと、
そろそろ「最終的な安全確認を行っています」が欲しいですよねと
車掌さんやその場に居合わせた乗客同士で盛り上がります。
たいしたことではないんですが、盛り上がります。

リンリンリン(無線着電)の音がちょっと大きな音だった気がして、
期待感が高まります。

「0:40現在、なお、(以下同文)」

げぇぇぇ~まだやってるの!?

そして

「0:50現在、なお復旧作業中で、、、」

まじか。。。


もう絶望ですよ、車掌室(笑)。


パーサーの女性の表情にもぐったり感が見えています。
いよいよ非常用の飲料水が残り2本になったと報告があがり、
それを指令に報告しています。

というか、そんな報告を待ってないで、
指令なり本社なりから、
車ででも救援物資を我々に早々に届ければいいのにと
苛立ちも覚えます。


「0時54分、復旧が終了し、順次運転再開」

ようやくです、ようやくこの時が来ました。

車内に電気が戻り、こんなにも嬉しい気持ちになるものかと思います。

そして同時に51Aは博多まで運転が決定します。

つまり私も姫路に行けることになります。

大阪のアパホテルに電話です(笑)。
既に1時を過ぎてます。非常識ですが仕方ありません。
あのおばちゃんの顔を頭に思い浮かべて、
心の中で謝罪をしながら、
フロントの元気のいい女性フロント係には
丁重に謝罪を申し入れ事なきを得ます。

と同時にJTBにも連絡をして、
姫路のホテルのキャンセルを復帰してもらうことになりました。

席へ戻ったのは新大阪着線と同時位でした。
その時には既にあの美女はデッキからホームに出ていかれたようでした。
お別れの挨拶も出来ずに美女とはここでお別れです。
というか別に挨拶なんて気持ち悪いし、
交わしたとしても、お疲れ様でした~位なので、
何もここからは生まれませんし、
生もうとも思ってません(ホントですよ~)。
これでよかったのです(なにが(笑)?)
楽しいひとときをありがとうございました。

思えば、東京で電車に乗る前に美女に心を時めかせて
浮かれていたのがずっと前のようです。
そんな浮かれた気持ちは一連の停電というあまりに大きな災いに、
冷や水を浴びることになったわけですが、
それくらいの方がちょうど良いのです。


新大阪を出発してからは快走です。
周囲の乗客もまばらになったため、
ここでいよいよ焼肉弁当オープンです(笑)。
何もためらうことはありません。
そうとなれば空腹に支配された私は
行儀よく弁当の袋なんて扱えません。
ビリビリ包装紙を破り、
いよいよ黒毛和牛様とご対面です。

自然と一口が大きくなり、
途中で胸につかえます(笑)
お茶を流し込んでもなかなか解消されずに焦ります。
しかもそんなことをしてる間に、
新神戸に着きます。
姫路は次ですからね。
今度は弁当をかっこまなきゃいけない事態になり、
結局あまりに味わうことも出来ずに満腹を目的に
消化していきます。
しかし、さすがは黒毛和牛。
なんだかとてもおいしいです。

新神戸を発車すると、
当該列車はのぞみ号ですが、西明石にも臨時停車する旨、
案内が入ります。
その後も相生など通過予定駅すべてに停車するようです。
博多着は4時を過ぎるようですね。


新大阪から西はJR西日本管内ですからスタッフも変わります。
私はグリーン車に乗っていますので、
JR西日本のおしぼりがもらえるのですが、
こんな時間から乗務開始する女性スタッフの方、
本当にお疲れ様ですよ、ですよね。
そういえば、JR西日本の女性の制服はなんだか素敵になりましたね。

男性スタッフも電車遅延のお詫びを重ねていますが、
いやーあなたも完全に巻き込まれていますし気の毒です。

しかもワゴン販売は岡山から再開しますってアナウンスです。
いやーなんだかすごい事態ですね。


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姫路に到着したのは2時です。
実に6時間以上の遅延をもって到着です。
もちろん姫路城のライトアップ(24時まで)も終了しています。
静まり返った駅に下車客が失笑と共に降り立ちます。
私も改めて東京駅から乗車してからの各シーンが走馬灯のように思い出されます。

あのJR東海の車掌さんは良い人でした。
指令が右往左往して決められず現場を混乱させる中で、
的確に乗客の対応や指令への状況報告を訴えかけ続けていました。
現場だからこそわかる現場の緊迫ぶりを指令に伝えて支援を要請しているわけですが、
なかなか思うように支援を受けられない。
そんな状況に今後のJR東海の対応をよりよくするための変革に
意欲を示していました。若い方でしたが、頑張って欲しいですね。

間違ってもこんな人に、罵声を浴びせる側にはなりたくないものです。


姫路駅について、切符に遅延証明をもらい、
ようやく外に出ます。もうクタクタですが、結果オーライでしょうか。
穴子と姫路城にありつけなかったのは残念ですが、
タクシーを捕まえてホテルへ向かいます。

タクシーの運転手に苦労話を話し、
ホテルのフロントでも同じように大変でしたよ~と
急に人に話したくなるんですよね。

ホテルに着いて、ベッドに横たわったのは3:30です。
株主総会に出るために来たのと、
朝食付きプランだったので、起床は7時です。
なのですぐに寝なければなりませんが、
これが不思議と眠りにつけないんですよね。
体は疲れているはずなのに、気持ちが高揚しているせいか、
すっと眠れません。


しかし、朝の目覚めはとても良かったです。
この歳になっても、一晩位、睡眠が少なくても
なんとかなるもんですね。
朝のニュースで昨日の騒ぎがニュースになっています。

おおっ、この空撮映像は、私が乗っていた新幹線でしょうか。

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朝食会場では姫路のご当地グルメのアーモンドバターを塗ったパンを焼き、
姫路おでんで生醤油をかけて食します。
平和な朝食を食べていると昨日の出来事が嘘のようです。
穴子は食べられなかったけど、
アーモンドトーストが食べられてよかったです。

もちろん帰りにお土産としてアーモンドバターを購入して帰りました。



■今回の教訓(電車のこと)

・架線断線による停電は過酷
 (時間的に空調やトイレ使用不可によるストレスなど)

・飲み物や食べ物は少し余裕を持って乗車する
 (気分が悪い人に優先して飲料水が配布され、一般人には配布なし)

・トイレは小まめにいっておく
 (急に停電になるとトイレ使用不可になる)

・満線状態の解消は回復が遅い

・車内販売は速攻売り切れる
 (本当に必要なら、早めに行動しないと何も買えない)

・ずっと座ったままでいない
 (時間が長く感じるし、エコノミー症候群のようになりがち、
 実際体にしびれを訴えるような人が続出した)

・今回の架線断線の根本原因は不明
 (ということはまた断線することもある?対策は?と不安。)


■今回の教訓(心の持ちよう)

・絶望感を感じたら誰かと話す。
 同じ境遇の人と、参りましたね~と話すだけで心強くなれる

・状況に腹を立てても、人に腹を立てない
 (停電という状況に腹を立てたとしても、その怒りを駅員など
 人に向けてはならない。向けても何も得られない・変わらない)

・リクエストは的を絞る
 (状況打開にあれもこれもとリクエストをしても伝わらない。
 緊急時ほど、本当に大事なことにフォーカスしてリクエストを出す)

・性善説に立った対応を取る
 (緊急時に誰しもがストレスを溜めている時だからこそ、
 性善説になって、建設的な立場で行動するようにすることが大事)

・大きな組織の意思決定は曖昧
 (組織が大きい場合の意思決定は往々にして儚く移ろいやすいもの
 その認識に立って、必要なリスクヘッジは自ら対処する)


■参考
 JR東海 リリース → PDFファイル

ながらく、お付き合い下さりありがとうございます。
完全なる自己満足のために読み返さず
書き殴ったので、読みにくい点はお許しください。

終わり。

前記事の続編です。
なお、株式投資には全く関係ありませんので、ご了承下さいませ。

京都駅を出たのぞみ51号は一気に最高速度で快走します。
新大阪駅満線も解消したのかな、よかったよかった。
ここで、隣の美女が荷物の整理を始めたので、
どうやら目的地は新大阪のようだと悟りました。
いよいよお別れか~と。
同時に焼肉弁当まもなくオープン決定です。
(オープンなんて出来ない状況にまもなく陥ります(笑))

新大阪が近づいて快走してましたが、
やはり満線が影響してるのか徐々に速度が落ちてきます。

大丈夫、まぁ一時間くらいの遅延は想定済みだし、
ゆっくりとでも進んでくれればいいのだよ、
とまだ精神的にも余裕です。


高槻付近でいよいよ新幹線は止まってしまいました。

新大阪駅のホーム空き待ちですとアナウンスです。
現在、京都-新大阪間に10本が在線しているとのことです。
よくわかりませんが、感覚的に完全に詰まり過ぎだなと。

10分が過ぎても動きません。
そして20分が過ぎた頃でしょうか。
とうとうというかいよいよというか、
車内の電気が一斉に消えてしまいました。
(これが悪夢の始まりですね)
非常灯があるので、真っ暗にはなりませんが、
空調も止まり一気に不安な空気となります。

車内アナウンスも、現在新神戸-京都間で停電が発生していますの
一転張りのアナウンスです。
原因調査中ですのまま時間が過ぎていきます。
結局10分が超えて20時を過ぎた頃、送電が復旧しました。

電気が付くと、おぉぉ~と車内から拍手こそ起きないものの、
安堵の声が聞かれます。
さぁ新大阪に向けて発車してもらおうではありませんか。
もう大雨の天候不安に加えて、
停電発生は災難だな~と思いつつ、
もうこれで悲劇は終わったものと、
大いなる勘違いをしてしまいます(笑)。


そう、再び前向きになった気持ちを再び踏みつぶすように、
また電気が落ちてしまうのです。
再び停電となっています、とアナウンスがあり、
空調や注水が止まるため、喫煙所とトイレは使用不可と
何度もアナウンスが流れます。

今度は長い停電です。
記憶が定かでありませんが、
相当時間停電し、
またその中で、架線断線の見込みとの一報があり、
「復旧には相当時間を要する」と案内が入ります。

既に想定してた一時間遅延の域に達していたため、
ここから先は完全に想定外です。

ツイッターやネットニュースを見ると、
この頃には、世間の騒ぎが大きくなっていることがわかります。
外にはヘリコプターが舞い、
今頃NHKニュースとかで中継されているいるのかな、
そんな当事者にまさか自分がなるとはと不思議な感覚です。

とりあえず、椅子に座っていても退屈ですし、
8号車の車掌室へ行ってみることにします。

すると途中で車内販売クルーご一行に群がる
乗客達が食べ物を求める光景に出くわしました。

既に弁当は売り切れでツマミしかないとの事で、
みんながバタピーやさきいかを欲しています。
私には焼肉弁当があるので、
とりあえず飲み物を追加で確保します。
この様相から、既に皆さん相当の覚悟ができているようでした。
群衆心理というのを目の当たりにして、
人は変わるものなのだな~と妙に冷静にその場をやり過ごし、
車掌室に向かいます。

車掌室が近づくと、けたたましく激怒している客がいます。
「こんなことなら京都で降りておけばよかったよぉ!
新快速ならもうとっくに大阪に着いている。
どうしてくれるんだ。
なぜ電車が詰まっていることがわかっていたのに、
京都で在来線へ案内しなかったのか、怠慢だあぁ!!!」と。

だいたい50歳から60歳位のおじさんが一番タチ悪いんですよね。
そこでそれをシャウトしてどうする?
延々と同じループの主張を繰り返しても
何も状況は変わりません。
しかもそもそも電車が詰まっていたことと、
停電には因果関係はなかろうに。
京都で停電になるかもしれないことがわかっていたら、
そりゃさすがに案内したろうし、
そもそも京都で運転打ち切りでしょう。

指令から様々な情報がやり取りされている中での情報整理から
車内の具合の悪い方の対応など様々な対応に追われている中ですから、
このようなクレーマー対応は煩わしいかと思います。

そんな罵声の横で指令のやり取りを聞いていると、
これがなかなか興味深いんですね。
様々な可能性についての検討状況がやり取りされています。

そもそもどれ位の損傷が起こっているのかとか、
それが復旧するのはどの程度を要するのか、
ではそれを踏まえてどう救済するのかとか様々な情報は
聞いているだけで臨場感に溢れています。
少なくても先行きが全く分からない状況で、
自席で悶々としているのは精神的にも辛いですし、
何も手につかないですよね。
そもそも暗い時に四季報なんて読めないし、
さすがに銘柄発掘どころではありません(笑)。

現場も指令もかなり混乱しています。
私個人としては、とりあえず一番有力そうな
上り線を使って京都まで戻してもらう案を早く意思決定して欲しいな、
と思っていました。
早く京都に戻れれば、まだ在来線でリベンジ出来るかもしれません。
思えばすでに時間も22時に近くなってきて、
在来線リベンジによる姫路到着も
危ぶまれる状況となっています。


仮に運転再開しても新大阪打ち止めでしょうし、
現在準備を進めている京都へ戻す作業も先行列車から準備対応しているようで、
1編成の客を全て上り線につけた車両に移すのも容易ではありません。
車いすが必要な方の対処や体調を崩されている方のサポートなど、
とても時間を要することは容易に想像できますからね。

実際、車掌さんとも話をしていたのですが、
この京都救済案も相応の時間を要するし、
負担も大きいので悩ましいですね~なんて話をしていました。

この頃になると何人か車掌室近辺で様子をみている
野次馬客が私を含めて3、4人で談笑していました。
不思議と一体感のようなものが生まれるんですよね。
その中で、京都から乗って、新大阪で下車予定という
1区間の方もおられました。これは本当にお気の毒ですよね。
身の上話で盛り上がり、親近感が醸成されるものです。


停電を繰り返す車内で自席でストレスを溜めるより、
人と話していると落ち着くし安心するんですよね。
遭難した時に励まし合いが大事というのはよくわかります。
多くの乗客は目を閉じ寝るわけでもない状態で、
じっとしているのはつらいことだと思います。


途中で一度飲み物を取りにいこうと、自席に戻ります。
車内には情報がほとんど流れていないためか、
この後どうなってしまうのかというわからない恐怖のような
微妙な空気になっています。
ほとんどの人が疲労困憊で暑く空気のよどんだ中でぐったりしています。
しかし暴れたりする人もおらず、冷静に皆さん過ごされています。
日本人は本当に規律正しいんだなぁと思います。
自席に戻ると、そういえば美女がいたんだったと思いだし、
一旦席に座り飲み物を喉に通します。

焼肉弁当がフックにかかったままです。
そういえばお腹がすきました。
先程の車内販売は全て群がる客により、ちくわ一本ありません。
すべて売り切れのアナウンスもそういえばかなり前に流れてました。
そんな状況なので、ここでおもむろに焼肉弁当を空けて食べるのは、
美女の視線云々ではない別の次元の躊躇いを感じ、
結局ここで食べるのを諦めました。
焼肉のにおいをプンプンさせながら、
この状況で自分だけ焼肉弁当を
食べているわけにもいかないですからね(笑)。

連れの女性と2人で今後どうなってしまうんだろうなどと、
会話をしていたので、
「どうやら今、京都に戻す作業中らしいですよ~」
なんて、こちらから会話を持ちかけてみました。
私としてかなり勇気を絞ったつもりです(笑)。
四季報を読んでいたらどう思われるだろうとか、
弁当を出すタイミングを図っていた臆病さからみれば、
人が変わったようですよね。

新大阪から救済用の上り線が準備中だったので、
まだ当面時間を要しそうですよ~なんて会話をしたら、
情報提供に感謝をしてもらえて、
なんかちょっといい事をした気分になって、
よかったです(本質的に何も状況は変えられてないのですが)。

ここまでに何度か状況を報告するため、
JTBに電話を入れていましたが、
京都への救済が進んでいる中で、
姫路の宿泊キャンセルや、
京都の宿泊施設の自己手配などを進めます。
京都の宿泊施設には一応電話を入れて、
そもそもその先がどうなるかわからない旨も伝えると、
もし来られないというケースになってもキャンセル料は要りませんので、
気を付けていらしてください~なんて言われて、
やさしさに嬉しくなりましたよ。
東横イングループです(笑)。

車掌室で救済用の上り線の電車番号が決まりました。
あとはその電車が新大阪を出発してくれれば、
いよいよ救済に向けて一歩前進です。
この時点で23時位だったと記憶しています。
今か今かと車掌室の運行状況を示す画面を皆で見つめて、
なかなか動き出さない上り救済列車のマークを見て、
焦らされタイムです。
暫くの時間が経ったとき、
ようやく救済電車が出発したのを車掌室の画面上で確認した時は、
車掌さんや居合わせた野次馬客皆でガッツポーズです。
刻々と変わるその救済列車の位置情報から
徐々に自分の車両に近づいてくるのがわかるわけです。
車内アナウンスで、荷物を纏めることと、
お手伝いをしてくれる方への協力者要請が流れます。
と同時に乗客の体力も限界で、体調を崩されている方へ
非常用の水が配布されたりしています。
また、トイレも長時間使えないことから、
非常用のトイレが11号車の多目的室で運用開始されました。
とはいえ、救済用電車がこちらに向かい、いよいよ解放されると
期待感も大きくなっています。

いよいよ救済用電車が間近に迫ったその時です。
指令から耳を疑う言葉が聞こえてきます。


続く

~姫路遠征時に、停電により東海道新幹線に閉じ込められた顛末日記です~
※株式投資には一切関係ありませんので、ご了承下さい。



6/22にWDBホールディングスの株主総会に出席するために、
姫路行を決定しました。
株主総会出席を主とした地方遠征は初めてですが、
決断前は新幹線費用をどう捻出しようかとどうしょうもない心配をしていました。
しかし決断してしまえば、まぁ最悪、初の証券口座から出金すればよい、
なんて気が大きくなってしまうものです。
どれだけ私の小遣い事情が苦しいかお察しください(笑)。

当日の始発電車で姫路に向かえば株主総会の開会には間に合いますが、
やや慌ただしい一方で、前日に仕事を少し早目に切り上げて夕方出発すれば、
姫路城のライトアップも拝めるかもしれない、
そうだ世界遺産になったんだっけと、
前日入りする方向で自分自身をマインドコントロールしている自分がいるんですね。

当日入りの日帰りプランの場合、金券ショップで往復新幹線を確保するわけですが、
1泊2日の出張ツアーを活用すると結局費用面ではどちらも変わらないことになります。
となると、前日に仕事を早退出来るか否かが判断基準になりますが、
窓際族の私にとってはそんなのは容易なことですからね。

ということで、JTBのフリープランをポチっていました。
差額が小さかったのと、新幹線車内で四季報を読み込むことを決めていたので、
快適な時間を買うつもりでグリーン車です。
(これが後に英断だったと思える事態になります(笑))


出発が6/21の夕方ですが、その前日の6/20の天気予報で
天気が荒れる模様なんて騒いでいました。
その時はまぁ梅雨時のよくあるやつだね~くらいに軽く受け止めていました。

6/21早朝、ニュースでは東海地方等で大雨の恐れなんて、
仰々しく報道しています。気を付けてください、なんて笑顔でアナウンサーに言われ、
手元の切符を見ても何を気を付ければいいのかわからないな、
なんて思いながらとりあえず仕事に向かいます。
新幹線は動いているようだし、
まぁ姫路城のライトアップは最悪遠目で駅から見られればよいし、
大雨でも構わないよと楽観的に構えていました。

姫路に着いたら、お勧めしてもらった中華屋さんに行こうか、
もしくは穴子を食べようかなどリストアップされた一覧を眺め、
既に観光旅行ムードで、午前中の仕事もどこか身が入りません。

私の切符はのぞみ51号16:50東京駅発です。
姫路駅はのぞみ号の停車は稀ですので、
貴重なのぞみ号なんですね。

そして会社でランチ時になにげなく運行情報を確認すると、
ぎぇええぇ!!!
東海道新幹線運転見合わせ!!!???
げげげぇぇぇ~ですよね。
静岡-豊橋間で大雨の影響だったと記憶しています。
遅延ではなく、運転見合わせ、「抑止」ってやつですね。
しかもアメダス予測を見るとその雨雲は今後東に移動する、
つまり東海道を上ってくるわけでかなり状況が悪いな、と悟りました。
とりあえずJR東海のコールセンターで今後の見通しを聞くために電話です。
回線がだいぶ混んでいたので焦る気持ちを焦らされ、
その間、わけのわからないメロディが受話器からけたたましく流れてきます。
結局、天候次第であるが、
現時点でも運転見合わせでいつ再開するかは未定とのこと。
というか既にこの時間から抑止がかかっていると、
待ち行列が滞留して、私の乗る電車も無傷では済まず、
最悪運休も覚悟しなければとネガティブ思考に堕ちていきます。。。

という事で対応についてJTBに確認するために電話です。
(今考えればその後のやり取りの予行練習のようなもんでしたね(笑))
ガイダンスに従いプッシュ回線の番号を押していきます。
これ煩わしいですよね、とっととオペレータに繋いでくれと思ってしまいます。
結局JTB側からはいずにになっても、
切符に運休又は遅延証明の押印だけもらうことだけ念を押されました。

結局、その後15時位に運転再開をWeb上で確認して、
少しの安堵と、どうせもうダイヤ滅茶苦茶なんでしょ~という
疑いの気持ちの中で東京駅に向かいます。

遠くから見てもわかる異常な行列形成が確認出来ます。
みどりの窓口が払い戻し客などで大変なことになっています。
ざっと100人は並んでいます(笑)。


とりあえずダイヤを確認するために、
改札口に向かうと、駅員さんがハンドマイクで何やら叫んでいます。
その声に耳を傾けてみます。
周囲にああだこうだと文句をつけている客がうるさくて、
なかなか聞こえません。

16:30発のぞみ49号より山陽新幹線への直通運転をしますと。
おっ!そういえば、私も新大阪以西組でしたので、
これはラッキーです。
しかも、電光掲示板に記載がある電車のみ運転で、
それより前の電車は全て運休ですと案内しているではありませんか。
電光掲示板には私の乗るのぞみ51号より数本前までの電車しか表示されてません。
つまり、私の乗る前の電車は全て運休、
私の乗る電車はほぼ定刻で姫路まで行けることになります。

長蛇の列を形成している方には本当に申し訳ない気持ちでしたが、
なんだかとてもラッキーだな、なんて思いながら、
新幹線に持ち込む飲み物や食べ物の調達をすることにします。

無難にいくなら、駅構内で有名な駅弁屋の祭にいくわけですが、
やや割高感もありますので、
ここはやはり大丸地下街に行くことにします。
弁当や飲み物を漁りますが、
姫路で穴子も待っている、
でも天候不順で少し新幹線も遅れるかもしれないから
多めに買っておこうとか色々考えます。
結局、食料も飲み物も多めに購入しました。
(これもその後に起こりうる悲劇から英断となります)


DSC_0035.jpg



新幹線のホームで列を作って待っています。
発車予定時間になりますが、まだ車内清掃をしています。
多少は遅れそうですが、大した影響もなく出発できそうです。
多めに確保した弁当と飲み物も杞憂に終わりそうだなと思います。
そんな中、自分の並ぶ列にふと目をやると、
私の後ろに超美人2人組がいるではありませんか。
思わず2度見してしまう美人ですからね。


ちょうど出発予定時間になったくらいの時に、
車内へ入れるようになりました。
荷物を荷棚に上げ、弁当と飲み物を横のひっかけフックにかけ、
四季報とボールペンを網に放り込んで慌ただしく落ち着きの場を
着々と作っていると、背後からすみません、と女性の美声が聞こえました。
振り返ると、あの美人がちょっと恐縮した表情で、
そこにいらっしゃるではありませんか。

私は平然を装いながら、
実際にはちょっとドキドキしている気持ちを抑え、
隣の席のスペースを空けます。

『まじか、まさかこの美人さんが私の隣へ来るとは・・・』
『こりゃ、緊張するな・・・』

とりあえず窓際の自席に座ります。
隣の美人さんは通路を挟んだ反対側の席の
もう一人の美人の連れと何やら話しています。

う~ん、いきなり弁当を広げるのもためらわれるし、
だからといって四季報をどんと出して読むのも気が引けます。(なんで?)
そういえば弁当は焼肉弁当とサーモンロール寿司を買ったんだった。
焼肉はにおいがあるしまずったなぁ、と自分のチョイスに後悔です。
ここはかわいくサンドイッチ辺りにしておけばよかったか。
でも、サーモンロール寿司はまだセーフかな。
でも隣でいきなり寿司もないだろう、
でもこちらは生もので保冷剤にも限りもあるしな。。。
なんて堂々巡りの思考を巡らしてしまいます。
とりあえず、お茶を飲みます。

もちろん隣の美女は私のことなど全く気に掛けず、
ノートパソコンを広げて仕事を始めます。
何やらエクセル操作をしていますが、
その操作にちょっとアドバイスしてあげたくなりますが、
そこはぐっと抑えて見てみぬふりです。
それが大人というもんですし、そこで変に声をかけると、
いよいよ変人ですからね。
おとなしくスマホで今日の市況などを見ることにします。
こんな時、時間を潰せるツイッターはありがたいですね。


発車予定時刻の定刻から10分少し経った時に、
タリラリアン~♪タリラリラン~♪タリラリラリアン~♪と
東海道新幹線の馴染みの発車メロディーが流れます。
おお、こんな程度の遅れて許してもらえるのかと。


外は既に雨も上がっており、順調に品川、新横浜に到着して
いよいよ速度UPですね。

お腹は空いているといえば空いている、
でもまだ我慢も出来る、もし隣の美女が名古屋で降りるなら、
名古屋までお弁当はお預けにしよう。
でも降りるかわからないし、どうしよう。
そもそも車内が暑くて保冷剤も限界そうだ。
ここは意を決して寿司オープンすることにしました。

もちろん、隣の美女は私が弁当を出すかどうかなんて
全く気に留めていませんし、黙々と仕事をしています。
そんな中、私はサーモンロールを大口で口に運びます。
モゴモゴしながら、早々にこの時間を終えたいと、
ちょっと急いで胃にそのブツを流し込んでいきます。

アトランティックサーモンは
トラウトサーモンよりうまいはずなんですが、
どうもそんなことを実感する間もなく、寿司タイム終了です。

そして、小田原を通過する辺りで、
いよいよ四季報を読もうと意を決して机上にそれを出して、
黙々と精読を始めます。

最初はどうも集中できなかったものの、
ようやく四季報の世界に没頭していると大井川や富士川など
大雨が降った地域の河川量が凄いことになっています。
台風の直後のように濁った濁流が流れています。
それだけ大変な雨だったのだと実感すると共に、
雨が上がり、雲の合間からの夕焼けが映えているのを見て、
どうやら無事に姫路に着けそうだと安堵します。
(これがとんでもない勘違いなわけですが、この時は知る由もありません)

三河安城で恒例のアナウンス
「ただ今、当列車は定刻通り、三河安城駅を通過しました。名古屋でお降りの方は~」
も今日は流れません。
少し経つと、8分の遅延で名古屋着見込みと案内が入ります。
この期間で5分程、遅延解消したようです。
運転手さんお疲れ様です、姫路に着く頃には定刻に戻るかもな、
なんて根拠のない期待を抱いたのを今でも忘れません。


美女は名古屋では降りませんでした。
寿司オープンの決断は正しい判断でした。
でも私にはまだ焼肉弁当が待っています。
まぁ最悪、穴子は明日にまわして、
焼肉弁当は姫路のホテルで食べてもいいしね~と自分の臨機応変ぶりに
少し感心して再度四季報タイムに突入です。

7000番台と8000番台はどうも苦手です。
でもそれでも原石があるかもしれませんので、丁寧に読みます。

京都に到着すると、
新大阪駅が満線のため、少し停車しますと案内があります。
結果論ですがここで新幹線を捨てて、
新快速に委ねるという判断が出来ていれば神ですよね。
目的地が新大阪であれば、その判断もしやすかったかもしれません。
私は目的地が姫路だったので、逆に微妙ですね。
岡山ならさすがに新幹線を捨てませんが、
姫路であれば新快速区間ですからね。悔やまれます。
実はほんの少し頭はよぎったんです。
新大阪駅が満線ということは、私の過去の経験からいうと、
JR東海の指令レベルを考えると、
早々簡単に円滑にはいかないだろうというのはわかっていました。
とはいえ、元々東京駅出発前は1時間遅延位はもう覚悟できていたので、
京都に5分遅延で到着なんて、その後やや詰まって遅れたとしても、
許容範囲であろう、隣に美女も座っているし、
これはそのままでよかろうと安易に結論付けてしまいました。

京都駅には20分程度止まり、出発です。
つまり30分弱の遅れで出発です。これでも優秀です。
やっぱり新幹線を捨てなくてよかった。
焼肉弁当はまだフックにかかったままです。


続く


2475 WDBホールディングスの株主総会に出席しました。

と一言で書くとあっさりですが、
前日の新幹線停電事故等で5時間以上も缶詰めとなり、
壮絶な旅行になりました。
この辺りは、投資ブログとしてニーズはないと思いますが、
別の記事にしたいと思います。(なにせ貴重な経験でしたからね)


9時10分受付開始とありましたので、
9時過ぎに会場の本社ビルへ到着です。
既に1Fのロビーでは社員の方が受付の準備で慌ただしくされています。

本社ビルはリーマンショックから立ち直りを確認した頃に、
ホールディングス会社化した契機に建設されたようです。
華美ではないのですが、とても綺麗な建物です。


DSC_0040.jpg DSC_0041.jpg

DSC_0044.jpg DSC_0043.jpg



受付開始の5分程前に玄関に着くと、
警備の方がどうぞ、と微笑んで招き入れてくれます。
そして社員の方も受付対応して下さりました。

会社パンフレットや事業説明用スライドの資料と共に
お土産の菓子折りが入った袋を受け取り
エレベーターで係の方が会場にご案内して下さります。

ホールの入り口には「講堂」と書かれており、
大きなセミナーや会議の時にはここを使われるようです。
席数は200人弱でしょうか。
もちろんまだ誰もいらっしゃってないのですが、
どれ位が埋まるのかな、なんて考えながらトイレに行きます。


DSC_0045.jpg DSC_0046.jpg


トイレもとても綺麗ですし、細かな点も行き届いています。
飲食店でもそうですが良い店かどうかってトイレ見たりしますもんね。

会社案内のパンフレットは概要レベルですが、
各事業の概況をうまくサマリしており読みやすく、さらっと読んでおきます。
また、事業説明会資料は開示されていないので初見でしたが、
わかりやすく業績面や定性面が纏められています。
総会のスタートまで待つ間に質問事項を再度整理する中で、
これらの資料の精読を進めていきます。

10時が近づくと急に株主の方が増えてきました。
多くが地元と思しき年齢層高めのお仲間御一行様といった感じです。
チラホラと機関投資家らしき背広族もいらっしゃいましたが、
地元の株主が多数という印象です。

開始5分前になると、社長以下役員の方が入場され、
10時ちょうどに開会となります。
プロンプターという透明な板状にスピーチ文が映し出されるものを
社長が読み上げて議事が進んでいきます。

株主総会後に事業説明会と懇親会があるということもあってか、
株主総会は事務的にシャンシャンで進んでいく印象です。
ただ、事業報告は映像などもなく、
簡易的なパワポで社長が読み上げて実施されました。
この辺りは淡々といった感じですね。

ここでは特に新しい情報はありません。
議案の一括上程後の質問タイムではなく、
個々の報告事項及び決議事項毎に質疑を受け付けるようです。

早速、質疑タイムになりここからが本番です。
質疑の内容は主観が入りますが、別記事として後述したいと思います。
(あくまで私の解釈ですので、正確性に欠く可能性がある点はご了承下さい)

概ね、中計達成に向けたアプローチや新規投資に関わる部分の質問でした。
そういえば、新設された優待や配当政策に関する質問はありませんでした。

質問も無事に終わり、総会は終了です。

10分の休憩を挟み事業説明会となります。

ようやく社長が自分の言葉でプレゼンをされたので、
やはりここはきちんと聞いておかないとなりません。

決算など定量面だけでなく、
事業環境、とりわけ人材獲得など課題にもフィットした
充実した資料です。
残念ながら配布資料は抜粋版でしたが、
投影されたものを必死でメモりました。


事業説明会では活発な質疑が出ましたが、
どの内容も興味深い内容でした。
やはり中計の内容などが中心ですね。

そしていよいよ懇親会です。
フロアが変わり、社員食堂へご案内頂きます。

食堂はそんなに大きくないものの、
手作り感のあるレイアウトで立食と思わせておいて、
椅子が用意してあるという形態でした。

何より飲食の提供は、ビュッフェ台に人が殺到して争奪戦なんて会社もあるそうですが、
そんな気配はなく、皆が思い思いのテーブルに着席し、
お互いの席の方に料理を取り分け合う光景には癒されました。
私は食べ物の群衆には紛れず、
社員や役員の方とコミュニケーションを取ろうと思いましたが、
こんなにのんびりできるのであればと、
着席させてもらい、他の株主の方とお話をさせて頂きました。
周囲の株主の方は多くが地元の方らしく、
社長さんのことやこの会社の経緯など色々教えて下さり、
一様に会社が大きくなったなぁ~立派になって~という見解のようでした。

こんな感じの料理が最初セットされておりました。

DSC_0047.jpg

厨房ではどんどん料理が提供されています。
メニュー表まであって本格的です。
DSC_0057.jpg

しかもひとつひとつがとてもおいしいんですよね。
私の舌が確かであれば、例えばローストビーフは国産牛ですね。
ガーリックシュリンプも大きなエビで手作り感がいっぱいです。
ケーキ類も手作りでプリンも耐熱ガラス容器で取り分けていたり、
フルーツもその場で切り分けています。
まさかカットパインを出来合いのものでなく、
大きなパイナップルを一から切り分けているのにも驚きました。
ひとつひとつにとても手が込んでいます。

食堂とは一般的に外注委託して業者に運営してもらうはずなのですが、
厨房やスタッフ、社員との連携ぶりの良さなどを見て、
早速興味があり近くの社員の方に普段の食堂の様子など聞いてみました。

普段もとてもおいしいですよ~。と教えてくれます。
その方は普段は本社ビル勤務ではないそうですが、
たまに来る時には、食堂が楽しみだそうです(笑)。

しかも厨房のおばさん(もとい、お姉さん)も含めて全て自社で賄っているそうです。
やっぱりな、と思いました。
このビルの警備から食堂運営まで、
可能な限り自社グループで賄っているそうです。
社長ら経営の判断で出来るだけキャッシュアウトしない、ということらしいですね。
やっぱりなんだか変わっているというか面白い会社ですよね。
一般的には選択と集中といわれる中で戦略論から逆行しているわけですからね。

しかも食堂の一角は畳が敷かれていて、
ちゃぶ台があるんですよ。
この日はその場はクロークとして利用されていましたが、
日常のランチの時にコミュニケーションを取る上でも有効だとかで。。。

役員の方を中心に自由気ままに会場をラウンドして、
馴染みの株主の方と会話を楽しんでおられます。
和やかな空気が続く中で、私も会話に参戦です。

すると社長の方から歩み寄ってきて下さり、
新参者の私にも笑顔で対応して下さいました。
例年はあまり質問が出ないようなのですが、
質問への御礼まで頂きました。
その上、IRの責任者の役員の方までご紹介下さり、
お名刺まで頂戴しまして、
本当にありがたい対応をして頂きました。

女性役員である大塚さんとも個別にお話をさせて頂きました。
元々社長は英語がお得意ではないようで、
グローバル化の中で、英語が堪能なこともあり、
社長の右腕として活躍されているようです。
(懇親会の場で株主の方に事前に教えてもらっていました)
お高く止まっているという表現とは真逆で
ざっくばらんにお話させて頂きました。
社長があんな感じで思ったことずばずば言うし、
出来ないことは出来ないとか、
大手顧客の前でもひるまずに交渉されるので、
その間を取り持つなど、色々やってるんですよ~
なんてニコニコしながら仰っていました。
他の株主の方から聞かせて頂いたのですが、
大塚さんは女性ではありますが、
中身は男性的のようで、自ら公言されているようです。
確かにと思いましたね(良い意味で(笑))。
雰囲気は女性的なんですが、話をさせて頂くとわかるんですよね。

社員の方の会場運営の連携もとてもよく、
全般的に優秀な人材が集まっているな、と印象を持ちました。

参加している株主は難しいことはさておき、
堅実かつ実直経営であり、地元企業を応援したい集まりであり、
丸和運輸機関と似た印象を持ちました。
(あそこまで体育会系ではないのですが・・・)


私が総会で質問の冒頭で新幹線に缶詰めにされたので、
今日はいいことがあるといいなと思っていますと、
冒頭つかみをやったせいで(笑)、
役員、社員、株主の多くの方から、
よく来たね、気を付けてかえって、来年も来てねと
温かく声をかけて頂き、その温かさが妙に嬉しくて、
その点でも本当に参加して嬉しい総会になりました。


自由解散なので、適度に人が減ってきたこともあり、
私も次の予定があったので、会場を後にしました。

・会場でもらった資料など
DSC_0058.jpg 

・お土産の地元のどらやき
DSC_0062.jpg



姫路駅に向かう帰り道、
地元企業である西松屋の自転車がシェアリングサービスとしてありました。
このうさぎ、なかなかかわいいですよね。

DSC_0049.jpg



さて、肝心の質疑の様子や、事業説明のトピックスは
一応私なりに纏めたのですが、
主観的な部分の余地が大きい点や総会中に競合会社への配慮ということにも
触れられており、完全に不特定多数の方にオープンにしてよいのか、
少し悩ましくもあり、一旦この記事では記載を割愛します。

当該情報は、別記事として、閲覧制限をかけたいと思います。
ちょっとお手間を取らせて恐縮ですが、
もし興味を持って下さる方がおられれば、
メールフォームまたはツイッターを通して、
閲覧用のパスワードを個別にやり取りさせて頂きたくお願いします。

※こういったケースは初めてなので、
何か他に良いやり方があればアドバイス頂ければとありがたいです。

なお、先に申し上げておきますが、
特別有益と思われる情報があるわけではありません。
閲覧制限をかけるほどの情報価値もないわけですが、
念のための措置として初めて閲覧制限をかけさせて頂きます。


※質疑応答などの詳細編の記事は → こちら です。
(パスワードによる閲覧制限をかけていますので、
お手数ですが、ブログメールフォーム又はツイッターでお問い合わせ願います。)



1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +18.4% となりました。
前週比は +1.4% で推移しました。

20170623_パフォーマンス推移表



2.全体所感

今週はほとんど相場の状況をみていませんでした。
まぁいつもなんですが・・・(笑)。
今週はWDBホールディングスの株主総会への遠征、
というかその前日に新幹線に缶詰めになったインパクトが強すぎて、
未だに不思議な気分です。

マーケットで唯一気になったのは、
マザーズ指数の乱高下でしょうか。
ただ、マザーズ指数はいつもボラティリティ高く推移しますし、
この程度ではあまり驚かなくなりました。
週末の今日はマザーズ指数が大きく下落しましたが、
それでも私の認識では高値圏であるという事実は変わらず、
微塵たりとも買い出動の気は起きませんでした。
まぁこうやってしてどんどん機会損失を重ねていくんだろうと思います。



3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20170623_ポートフォリオ内訳

先日買い増しをしたアイドマMCが少しだけ上昇したことで、
保有比率が5%を超えました。
だからなんだということですが、一応準主力を5%以上と定義しているので、
再び、舞い戻ったことになります。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。
20170623_保有銘柄一覧(週間騰落)

丸和運輸がAMAZON関連で引き続き強いですが、
今週は当日配送への対応という報道が出て一旦天井を付けたような気がします。
今日の高値は目標株価から+25%程度の高値という点も挙げられます。
既に直近で利益確定を進めていることもありますし、
残りはもう少し様子見でいいかなと思っています。




保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20170623_保有銘柄一覧(指標)



4.個別銘柄トピックス


■日本管理センター
Webページがシンプルになりました。
前々から準備をされていたようなので、ようやくですね。
特に細かな内容はまだチェックしていませんが、
IRぺーじは旧来のままのようですね。

■丸和運輸機関
丸和運輸機関が主導するAZ-COMネットですが、
このネットワークを使って、
都内のAMAZON当日配送便のサービスを提供していくようです。
YAHOOトップのニュースで「丸和」という文字を見ることになるとは、
思いもよりませんでした。ヤマトとは全く異なるアプローチで
どう活路を見出すのでしょうか。

■アイドママーケティングコミュニケーション
ようやくですが、個人投資家向け説明会が開催されるようです。
第一に平日であること、第二に富山開催であることで、
なかなかハードルが高いですが調整して参加したいな、と思っている所です。
ただ、総会シーズン後ということもあり、
どこまで調整できるか不透明です。

■WDBホールディングス
株主総会に出席しました。
今この記事と並行して総会レポート書いています。
但し、今回は具体的な内容をどこまで記事にしてよいか悩ましい状況です。
(別に隠すような内容ではないのですが、ちょっと気になる点もあり)
従って、これまでやったことがないのですが、
閲覧に一部制限を設けようかなと考えています。

■ステップ
一応見つけたので貼っておきます。
まぁあまり新鮮な情報はなく復習みたいなもんですね。
フィスコレポート → PDFリンク


5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。
20170623_資産残高推移表


特にコメントはありません。



6.雑記

普段ブログやツイッターをやっていると、
自分に対して批判をしてくれる人がほとんどおりません。
基本的にネガティブな意見は埋もれてしまいがちです。

会社関係でも友人関係でもそうですが、
大人になればなる程、歳を取れば取る程、
人の繋がりは疎結合になりがちだと思います(もちろん例外もあるでしょうが)。
そういった疎結合の間柄においては特にですが、
真っ向から相手を批判してくる人はあまりいません。
皆さん、波風を立てることを嫌いますからね。

超絶素人投資家の私の意見ややり方については、
様々な矛盾や稚拙さがあることは自分自身が一番よくわかっています。

投資方針の浅さ、臨機応変さに欠ける言動、
経験不足による早売り等の下手くそトレードなどですね。
でも、そういう矛盾や疑問を呈してくれる方はあまりいません。

しかし、某掲示板にはそのような意見が満ち溢れています。
むしろネガティブな意見しかありません(笑)。
私はたまに気が向いた時にそういった掲示板にも目を通しますが、
このような素人の私に向けても、
ありがたいご指摘を頂くのです。

そういう意見を私は匿名投稿者の戯言と受け流さず、
一旦は自分で受け止めたいと思っています。

その上で、自分がどう判断するかは別ですが、
中には気付きを与えてくれる方もおられるかもしれませんし、
ネガティブな声を受け止める機会が少なく、
気が付くと独りよがりな考えに傾倒しないで済むかもしれません。

今回は2つの指摘について、
私なりに考えたことを整理してみたいと思います。

1点目は、私の分散し過ぎなポートフォリオ、
またその中でも高すぎる現金比率により大きく機会損失を余儀なくされている、
そのようなご批判です。
そんな愚行がなければもっとよいパフォーマンスだったのに、と
手厳しいコメント付きです。

いやーごもっともなんですよね。
相場と長く向き合っている方、
又はセンスのよい方であれば、
結果的に機会損失も少なく結果に結びつけられるのだと思います。
そんな中で見る方が見ると愚行としか思えないのだろう、
今の私の状況は失笑ものかもしれません。

一方で、この機会損失に対しては危機感は抱いていないんです。
確かによりよいパフォーマンスは常に期待したいのは事実ですが、
一方で今年の利回り10%目標という事を考えると、
(いや、そもそも目標が低すぎるでしょ、という突っ込みを頂きそうですね)
今の状況はややスピード違反だとも思っています。

この後の相場展開がどうなるのか、
続伸なのか、反落なのかよくわかりません。
ただその動向で大きくパフォーマンスに成否が出ないようにしたいと思っています。
そのために、敢えて高まっている現金をなかなか投入出来ていないというのは
実態なのです。

いずれにしても今の状況の悩みに正面からのダメ出しなので、
それを踏まえて、どう自分が考えるかをよく自分とも相談したいと思います。


2点目は、株主総会で配当や優待拡充の質問というか要望を
ひたすら重ねている点を踏まえて
私が「株主総会の質が低い」ということを指摘していますが、
クロス取引で優待だけを取るような言動をしているお前が言うな、
というご批判です。

そもそも前提としてクロス取引で優待権利だけ取得するというモラルについて、
確かに是非の議論があると思います。
私もその是非について悩ましい部分もあり、
クロス取引もずっと控えていました。
そして、そんな悩みの中で、優待権利目的で初めてクロス取引をしたのは、
今年の2月期決算からです。

モラルの問題は拭えないものの、
もう少し肩の荷をおろして楽しみのために許容してもよいかなと考えてのことです。
世の中には優待族という方がおり、
クロス取引ではないまでも、優待目的とした短期の現物取引をされる方もおられますし、
それだって市場の中の小さな楽しみであると考えてもよいかなと思うわけです。

私は株主総会で「配当」や「優待」について、
何度も何度もくれくれだけの質問を重ねるのには閉口するという立場です。
ですが、確かにそんな質問者を完全否定するような「質の低下」と指摘するのは、
行き過ぎがあったかもしれません。

どうしても限られた時間で経営と対話が出来る場においては、
もっと事業成長の夢や経営内部の話題など、
言及したらおもしろい話題はあるはずなのにとは思うので、
出来ればそういう議論が出やすい総会に出会えたらいいなと思います。

いずれにせよ、悩ましい状況の中で、
クロス取引で優待権利取りをしている立場にありながら、
優待や配当重視の方の立場を否定するのは、
一部配慮に欠けるものがあったかもしれません。
少なくても、自分の意見として公に発言するまでしなくてもよいことで、
胸にしまっておけばよいことだなと思います。

不快な気持ちになる方がおられれば申し訳なかったと思います。




1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +17.1% となりました。
前週比は +1.7% で推移しました。

20170616_パフォーマンス推移表




2.全体所感

【今週は割愛します。】
※四季報精読に時間を当てます。ご容赦下さい。



3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20170616_ポートフォリオ内訳

今週は準主力銘柄の一部を売却しています。

コムチュアは最後の保有分の売却により
ポートフォリオからいなくなってしまいました。
長期的な同社の業績展望はなんら変わりはないのですが、
直近で見直しをした目標株価もサクッと超えてきて、
原則通りに売却をすることにしました。
同社は中計のローリングの度に成長率予測がマイルドになっていき、
ここ数年ではより還元志向が強まってきた印象もあります。
同社が得意とするクラウド、AI、金融情報インフラに絡む
企業投資環境は当面は強いものと思いますが、
一方で成長率としてCAGR11%を想定している私にとっては、
PER水準で20倍を超えてなお上昇していく姿は、
どう解釈しても割安ではないという判断です。
株価動向に勢いがありますから、
当面は強い動きが予測できますが、
株価の動向を売買の基準にはせず、
成長見通しに対して割安か否かが判断基準ですから、
やはり売却は自分のスタンスとしては正しいと捉えています。

丸和運輸機関も一部売却しました。
こちらも目標株価を超過しており全部売り切りでもよいかもしれませんが、
目標株価にAMAZON配送などの個配への本格進出の件が織り込めておらず、
これは同社の現中計にも織り込まれていないものと考えていますので、
この辺りの様子を見てからかなと考えての対処です。
こちらも現見通しではCAGR8%と見ており、
これに対してPERで20倍に迫ろうとしているのは、
物流業界という低評価業界を念頭に置くと
こちらも割安性はだいぶ損なわれていると考えています。
その上、最近改装の効果もあり主要顧客のマツモトキヨシの仕事が
増えているわけですが、
そもそもマツモトキヨシの品揃えや顧客対応が
生活実感として不満を持つことが多くなり、
巡り巡って丸和運輸機関の業績にも影響をしないかも気になる点です。
ただ、いずれにしても低温物流、AMAZON等の個配進出と、
最大手のヤマトの問題から色々変化がありそうなので、
慌てず、その動向を整理してから残りの保有分をどうするか決めたいと思っています。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。

20170616_保有銘柄一覧(週間騰落)


今週はPF上位銘柄が比較的好調に推移しました。
個々の動きには特に特徴はなく、
たまたま今週はプラスといった受け止めをしています。



保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20170616_保有銘柄一覧(指標)


丸和運輸機関とコムチュアが目標株価を超えてきていますが、
これに加えてWDBホールディングスも目標株価を超えてきています。
既に比率を下げているので、ここから更にどう対処するか悩ましいですが、
株主総会の様子なども見て判断していきたいと思っています。

低PERの常連組のサンセイランディックはこのまま、
万年低PERなのでしょうかね。


4.個別銘柄トピックス


■日本管理センター
管理戸数の月次が純増すれすれまで鈍化しています。
一時はこの月次の鈍化にいちいち株価が調整していましたが、
最近は無風状態が続いていますね。
もう武藤社長に洗脳された方しかいないのでしょうかね(笑)。
私もその一人なわけですがね。。。


■サンセイランディック
最近、空き家や空き地に関するニュースが続いています。
今週も日経1面で情報整備に関する記事が出ていました。
自治体主導で、巷の物件情報を情報集約して取引活性化を図るそうです。
先週の手数料撤廃のニュースにしても色々動きがあるようです。
これらの土地物件を有効に活用すること、
また放置することによるネガティブリスクなど社会問題化していますからね。
それで、こんな情勢の中、サンセイランディックへの影響を考えていますが、
結論としてはあまり変わらないのではないかと思いました。
確かに手数料規制の撤廃は一定程度効果があるかもしれませんが、
結局一定の競争がある中で、
同社だけが大きく利益率を上げることは困難かと思います。
また、情報整備については、いくらシステムインフラを整えたとしても、
そもそも権利調整が複雑であるという事情は変わりなく、
結果的に情報整備のインフラが整っても、
それだけではあまり取引活性化には繋がらないと考えたためです。
ところで、同社がラジオ日経のアサザイに取り上げられました。
こちらに記事がUPされています。
なお、内容は私が把握している内容と同様で、
特に新たな情報はありません。



5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。
20170616_資産残高推移表


特にコメントはありません。



6.雑記

様々なシーンで自分が偉い存在だと勘違いし、
自分の主張こそが正しいとの思い込みを相手に一方的に押しつけるのは
本当に迷惑な行為だと思います。
主張のキャッチボールであればまだいいものの、
一方的なのは害でしかありません。

この勘違いは、会社での役職や年齢の序列でよく見られます。
役職が上だから自分は偉いと下々のものをコマのように扱い、
自分の不合理さにも気づかず裸の王様状態になったり、
先輩だからと無理難題を押し付け不条理な環境を作るなど、
よく学校や会社でみられる光景です。

投資の世界でもそのような光景が散見されます。
驚異的なパフォーマンスにカリスマと称され、
必勝法などを聴講者の前で雄弁に語ることは、
聞き手にも責任があるし、そもそもそれを通して学ぶことは
悪いことではないので害ではないかもしれません。

しかし、株主であることで会社のオーナー気取りで
整理もされていない持論を
永遠に株主総会で一方的に主張するというのは、
害でしかありません。

個人株主も立派な会社の一部のオーナーであることに
変わりはありませんので、
自己主張をぶつけること自体はあるべき姿だと思います。

但し、一部のガバナンスが効いていない経営層を除き、
基本的には事業活動においてまずは経営層への感謝とリスペクトがあり、
その上で、改善点を提案する姿勢を持つべきだと考えます。
そこまでの配慮の要否には賛否があるとは思いますが、
人と人とのコミュニケーションなので、
一方的なダメ出しや主張の押し付けは建設的でないし、
そもそも主張を交わすためには得策ではないと思います。

自分も反面教師にして自分を省みないといけないなと思いました。


さて、自分の投資状況については、
引き続き、現金比率が高く、四季報を読むのにも気合いが入るのですが、
相場全体も、個々の銘柄の株価水準も高い水準にあることを
肝に銘じて、割安性を極端に妥協することないよう、
焦らずにいきたいと思います。
というわけで、これから四季報精読時間に入ります。



1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +15.3% となりました。
前週比は +2.1% で推移しました。

20170609_パフォーマンス推移表




2.全体所感

日経平均は先週に2万円の大台を抜けた後、
今週は膠着状態といったところでしょうか。
週末の今日の終値ではぎりぎり2万円台を維持しており、
その筋の方から見れば大事なことかもしれませんが、
私にはふ~んという感覚しかありません(笑)。

こういう方向感が定まらず、
なんとなく(根拠なく)高い水準だなという時に、
相場を読んで(読んだつもりになって)保有比率を下げていると機会損失になります。
相場の波にうまく乗れず結果的に機会損失になっている方について、
投資センスがないという見方もあるかもしれません。

しかし、一方でその方にとって、
自分の尺度で合理的に判断した上での比率を下げるという行動であれば、
たとえ結果論が今の所、機会損失という状況だったとしても、
投資センス云々という以前に、
その方のブレない姿勢に対して私は「センス」を感じます。

相場が強気な時に自分の尺度を変えることは、
臨機応変という都合のよい評価も出来ますが、
私は臨機応変さとは敢えて距離を置いて、
常に自分の尺度で冷静かつ納得感の伴う行動をとっていきたいと考えています。

個別銘柄の動きを見てみると、
優待の拡充や四季報速報などの材料で引き続き株価の動きが活発な状況です。
また一方で不祥事や疑義に関するリリースもありました。
こういうニュースに一喜一憂して大きく株価が動いているのも
印象に残りました。




3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20170609_ポートフォリオ内訳


ポートフォリオの構成は変わりませんが、
後述の通り、9466アイドマMCの買い増しにより
PF内の順位が上がりました。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。

20170609_保有銘柄一覧(週間騰落)


週間騰落としては、
足元で強い株価展開が続いているWDBホールディングスが引き続き堅調です。
後述の通り、目標株価を超えてきています。
また丸和運輸機関もAMAZONの配送業者へ登録という材料からか、
強い展開が続き高値を更新してきています。
この他、コムチュアは特に材料なく続伸して高値を更新してきており、
月次好調が続くシュッピンも高く推移しました。
逆にアイドマMCなどいわゆる相場から置いて行かれているという表現となるのか、
弱く推移しています。



保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20170609_保有銘柄一覧(指標)


コムチュアは目標株価まで肉薄しており、
最後の利益確定が間近かなと感じています。
(本当はずっとホールドして応援したいのですが、株価が高くなっているので粛々と・・・)
四半期配当の権利取りも近いので需給も多少動くと思いますし、
どうしたもんですかね。
同社の成長見込み率と今の水準を見ると、
どうしても落ち着きがなくなってくるんですよね(笑)。

また、WDBホールディングスは目標株価を超えてきてしまいました。
今期予想PERは16.3倍と決して高くはないのですが、
今期予想EPSには特別利益が乗っており、
この分を除くとEPSはざっくり120でPERは19倍程度となります。
業績や企業の方向性等、私は同社の見立ては変わりませんが、
株価が急激に織り込んでいっており、
現状をどう捉えて納得感を抱ける行動を取るかを検討しないとなりません。


丸和運輸機関も目標株価に近づいているのですが、
こちらは色々材料もありますし、
目先で株主総会も予定されているので、
それまでは、今の水準のままであればとりあえず放置しておこうと思います。




4.個別銘柄トピックス


■丸和運輸機関
丸和運輸機関が主導する共同調達スキームである
AZCOMネットが税理士等コンサル機能を拡充するために、
TKCとの業務提携というニュースがありました。
AZCOMネットは小さな物流会社をネットワークで結び、
各種協働調達スキームの確立や、
人材交流など様々な付加価値が提供されています。
今回の提携では、小さな会社の経営相談ニーズに対応したもので、
これはあまり想定出来ていませんでしたが、
確かにシナジーや本質的なネットワーク強固に資する良い内容だなと感じました。

そしてこのニュースがひとつの布石なのだと思いますが、
AMAZONの個配事業へ進出というニュースが出ました。
AMAZONの配送業者の一覧にも「丸和運輸機関」と明記されましたね。

ヤマトなど既存業者はC2Cモデルが障壁になっていた点を言及し、
B2Cのノウハウを多数持つ同社では勝機があるとみているようです。

地場の小さな物流会社がネットワークで結ばれ、
そのネットワークが強固になれば、AMAZONの都内配送ニーズにも
十分手応えを感じられると思います。



■サンセイランディック
日経新聞の報道で、空き家仲介促進のため手数料規制を撤廃する、
という方針を検討というニュースがありました。
同社の業績にすぐに直結するものではないのですが、
国としてこのような問題認識があることは事実ですから、
今後の規制撤廃の確定などの動向には注視をしておきたいと思います。
それから、松崎社長があさざいに出演予定のようです。(6/14です)
相変わらず早口でしょうかね・・・。楽しみにしておきたいと思います(笑)。



■シュッピン
月次開示が出ています。
売上全体もEC売上も共に+20%を超えており、
絶好調だなという印象です。
ユーザー数の伸びも継続しており、問題ありませんね。



■ソーシャルワイヤー
アナリストレポートが更新されています。 →こちら
私もこれから目を通しますがあまりあたらいい観点はなさそうです。



5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。
20170609_資産残高推移表



特にコメントはありません。



6.雑記

関東も梅雨入りをしたわけですが、
そろそろ夏休みの予定を考え始めたいと思っています。
子供が小学校に入学した初めての夏休みですので、
色々体験を通して印象に残るようなことを企画したいと思っています。
皆さんはどんな子供とどんな夏休みを過ごされるのでしょうか。

現在、妻の強い意向でビオトープの観察や米作り体験に参加しています。
既に田植えは終えましたが、夏から秋にかけて草取りや生き物観察など、
食育にも繋がる経験を深めていきたいなと思っています。

テーマパークに出掛けるとかもいいんですが、
もう少し企画力を発揮したいなと思っています。

夏なのでプールや海に行くのもいいですが、
どこも混んでいるので、渓流などあまり人がいないところに行って、
水遊びから派生した経験学習もいいかなと思っています。

旅行代理店で夏休み特集なんてパンフレットを見ても、
基本的にお金を使いそうな企画ばかりで、
しかも毎年あまり変わり映えしないんですよね。。。

ちょっと気の利いた企画を通して、
父としての威厳も保ちたいなと思っています(笑)。



1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +13.2% となりました。
前週比は +1.2% で推移しました。

20170602_パフォーマンス推移表




2.全体所感

日経平均は週末の今日、ようやく2万円という大台を超えて、
その後は高く推移したようです。
今日に限ってみると大型株主導で、
相対的に中小型株は弱かったようですが、
これまでが強かっただけなので、
好循環が続いているということだと思います。

高値を追っていたマザーズ銘柄が売られ、
大型株にシフトしたり、
逆に大型株から中小型株へ物色がされたり、
相場には波のようなものがあるのでしょう。
その波に乗ると大きく儲けられるのかもしれませんが、
なかなかそんな波に乗れる自信もないですし、
投資方針に掲げているやり方ではないので、
手を出すようなことはしないつもりでいます。

一部の銘柄で急に動意付いたりするのも散見されましたが、
これは四季報先取りとかの影響なんでしょうか。
それとも決算も出揃い、
様々なアナリストに取り上げられたことによるものなのでしょうか。

そういう急騰銘柄をみては残念な気持ちになりますが、
下を向いている場合ではありませんから、
自分のやるべき範疇でベストを尽くすだけです。



3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20170602_ポートフォリオ内訳


PF準主力(5%以上の保有比率)のコムチュアの一部利益確定に伴い、
保有比率が5%超えの銘柄が、3銘柄に更に減ってしまいました。
しかもそのうちの丸和運輸機関は既に割安性が薄まっていると判断しているため、
きちんと比率を上げて組入れる銘柄を早く確立しないと、と考えている所です。



保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。

20170602_保有銘柄一覧(週間騰落)


週間騰落としては、引き続き、WDBホールディングスが堅調です。
有効求人倍率が高水準など同社にとってはポジティブなニュースもありましたし、
外国人労働者への積極的というような記事もあったようです。(出所不明なのですが(笑))

日本管理センターは下落しているところからの反発ということでしょう。
今の不動産セクターへの不安や、
サブリース業態への根強い不信感など、
懸念点が付きまとう中ではなかなか評価も厳しいのかもしれません。
まぁもう少し目線を長く、高く持っていたいと思います。


保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20170602_保有銘柄一覧(指標)

コムチュアとWDBホールディングスは目標株価を更新した途端に、
その目標株価に迫る株価形成になっています。
既に直近で利益確定を進めており、比率を下げているところですが、
どうなってしまうのでしょうかね~
(って他人事のようですがそれなりに悩んでいます)


4.個別銘柄トピックス


■丸和運輸機関
ラジオ日経の記者の方がアナリスト向けの決算説明会に出られた旨の
ツイートを拝見したのですが、相変わらずの熱弁ぶりだったようです。
その後、決算説明資料がUPされています。
内容はまだ咀嚼出来ていないのですが、
低温物流の進捗として同じ埼玉県を地場とするベルクの
配送を受託するなどの例があげられています。
※紙面上はベルクとは明記されていませんが、店舗数の情報などから推測。
このような順調な進捗がある一方で、
利益成長の要素をみていくと、
経費削減の比率が大きいことがわかります。
経費削減にも良い面と悪い面(単なるコストカットで人材面に課題を残す)とがありますが、
そもそも経費削減には限度があるわけですからね。
もちろん、今の所、トップラインもついてきているので、
深刻な感じはしないのですが、
今期予想前提でもトップラインにおける既存業務の撤退・終了というのも
相応の比率です。
また、設備投資計画でも今期は強気な投資を打つようです。
実際ツイートで桃太郎便のトラックを大量納入した旨の
業者さんのツイートもみられ、順調に業態を拡大させているのかなとは思います。
いずれにせよ、決算説明資料は様々な視点で改めて精査して、
自分なりの解釈をきちんと定めておきたいと思います。

それから本日レーティングで目標株価が更新されています。
前々から散々書いている通り、このレーティング、どうでもいいんですがね。
目標株価を3700円→4100円だそうです。
ちなみに私の目標株価は3800円です。


■ソーシャルワイヤー
まず、@クリッピングで調査対象メディアの更なる拡充のリリースが出ています。
@クリッピングは特に大手企業にも一定の利用を望めることから、
このようなリリースはポジティブだと思います。
また、AI人型ロボットを用いた受付等の対応で工数削減が目標を超えて
7.5%のコスト効率化を実現させたとのことです。
しかも海外シンガポールでの実績です。
また恒例の月次KPIですが、概ね順調です。
先行指標のチケット残高も順調に積み上がっていることがわかります。


■ステップ
直近で簡易銘柄分析を行い、記事をUPしています。 → こちら
もう少し正確性を持った分析にしていきたいと思っています。



5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。
20170602_資産残高推移表


特にコメントはありません。



6.雑記

食事処でメニューに目を通して、熟考に熟考を重ねます。
ちょっと高い贅沢ステーキ丼は諦め、無難にかつ丼をチョイスします。
選んでしまえばあとはあの馴染み深く食欲を刺激するかつ丼に脳裏は支配されます。
空腹の中でこの待つ時間は長く感じられます。
じっと待っていればいいのに、どうにもソワソワしてきます。
ふと横を見ると、自分が諦めた贅沢ステーキ丼が隣の客に供されます。
ちょっと高いけど高嶺の花の贅沢ステーキ丼がどうにも羨ましくなり、
やはりこっちにしておけばよかったかと後悔の気持ちを抱くようになります。
他の人のものが急によく見えたり、
絶品だけど高いということを冷静に判断してチョイスしたはずも、
いざ目の前にそれをみてしまうと、冷静な判断をしたはずの自分こそが
惨めな気持ちになったりもします。
ただ、そこで匙を投げずに待てば、美味しいかつ丼にはありつけるのです。
それでも十分幸せです。
贅沢ステーキ丼を食べた場合とかつ丼を食べた場合とで、
どちらが幸福かを推し量り、比べることには意味がないです。
隣の人がチョイスしたステーキ丼はそれはそれで魅力的だと思います。
でも自分は何らかの判断ロジックでかつ丼を選びましたし、
それが期待通りの味であればそれで十分満足です。

人様のものが急に価値あるものだなとか晴らしい判断だなと感じる事は
日常の様々なシーンにあるのですが、株式相場と向き合う中でも同じです。

〇〇さんが買った〇〇会社は、
元々魅力的だけど高いと感じていたとか、
自分なりに保有していない理由があったりしたはずなのです。
何かしたのロジックで選択をしているはずなのですが、
影響力のある〇〇さんの判断が、
自分の選択の参考にはしたとしても、
選択の根拠になってはいけないなと強く感じています。


これは子供と向き合う上でも同じです。
例えば教育について、
周囲を見渡すと公文?学研?それともこどもちゃれんじ?
とどの親も余念がありません。
本質的な自分の子供の性格にマッチした導入という視点をなおざりにして、
人様の噂や身近な仲間を作ろうというアプローチで、
子供の教育の選択をさせるのは酷だと思います。
自分の子供の性格や、今のモチベーション、興味関心のベクトルなど、
親だからこそ理解している様々な要素を自分で考えて決めるべきものなのです。

◆最近のお気に入り