投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +3.8% となりました。
前月比は +1.4% で推移しました。

20170228_パフォーマンス推移表



2.全体所感

年初から相場は堅調な動きが続いており、
特に毎週言及しているように、
中小型株が好調のようで、
今月も月間で4%を超える続伸となっており、
引き続き潤った相場のように感じます。

日経平均は年初からほぼ横ばいで、
NYダウが高値を更新しているのに比べると停滞しています。
トランプ政権のリスクや今後欧州では政局リスクも出て来ますし、
一体どうなっていくのか、誰にもわかりませんね。

個人投資家の中でも引き続き、
新興株の割安感の解消が続いていることへの
警戒感も聞かれるようですが、
警戒の声が大きいうちは高値を更新していくものなんですよね。

私のポートフォリオは相変わらず新興中小型指数には
ついていけてませんが、そんなことはどうでもいいと思っています。
年利回り10%の目標を目安にマイペースに臨みたいと思います。



3.銘柄に対する所感

各銘柄の月間パフォーマンスは以下の表の通りです。

20170228_保有銘柄一覧(月間騰落)


個々の銘柄のことをいちいち言及しても、
明日にどうなるかなんてわからないので、
あまり意味がないのですが、
それでは記事にならないので一応言及しておきます(笑)。
まぁ、こういう機会に個々の騰落眺めるのもよかろうということで。

まず取引としては今月は色々と取引をしています。
週間の記事で個別に記載はしていますが、
改めて振り返っておきます。

主力の日本管理センターとサンセイランディックを買い増しています。
どちらも決算や次期中計を見ての対応で、
自分の想定通りであれば買い増しを考えていました。
従って想定通りの対処が取れたと思います。
日本管理センターは武藤社長が、
昨日大量保有報告で買い増しされたようで、
気が合いますな~という感じです(笑)。
サンセイランディックについては、現在投稿中の東証IRフェスタの記事で、
この後、心証をUPします。

一方で、1月31日のPTSにおいて下方修正を受けて、
比率を半分まで落としています。
特に事業内容や成長性に自信がなくなったわけでもないのですが、
PF2位の比率で維持するにはいくらなんでも指標が高すぎてしまい、
自分の許容出来るリスク量までコントロールすることにしたものです。
結果的にその後の株価は堅調に推移していますから、
相変わらず下手な取引ですよね。
といっても私は全く後悔はしていません。
精度はさておきその時の自分の判断は、
自分の視点で論拠に基づいて行動した結果ですし、
あの時に・・・というたられば発想はありません。
今でも納得の売却です。

新規購入として打診買いではありますが、
あいホールディングスを組入れました。
そう、話題のひふみ投信にも長く組入れられている銘柄です。
私も独特の佐々木社長の手腕に期待するところは大きく、
ずっと眺めていたわけですが、
そろそろ手が届く株価になってくれたので決断しました。
ただ、打診買いで留めているのは、いくつか理由があります。
まず、足元の業績面で少し停滞が見られること、
そしてあまり自分の意思決定の要素にするつもりはないのですが、
株価が極めて弱いという部分に一抹の不安がある点が挙げられます。
また、現金比率の問題ももちろんあります。
ただ、例えば株価の動きなんて恐れる必要などないのです。
チャートを見て売買される立場であれば、
当然、こんな下降トレンドで買うなんてありえないでしょうし、
チャートが未来を示唆するとなると自殺行為のようなものかもしれません。
しかし、MAによる成長基軸は続くでしょうし、
そもそも監視カメラなど既存事業も十分に余地があると認識していますからね。
目標株価までの上値余地も大きいため、
現金の兼ね合いもありますが、対処を引き続き模索したいと思います。

最後にベアETFの比率を更に下げています。
最終的には今年の投資方針に従い、原則は0にして、
その後は投機的と認識した上で、期間を絞り、
確保すべき現金比率の中でやるようにします。


月間騰落としては、日本管理センターが上昇しています。
結局次期中計の内容が確定し、当面の不確実性がなくなり、
安定的な15%成長を織り込みにいっている印象です。
サンセイランディックも上昇していますが、
こちらも決算内容で下期偏重の不安は残りますが、
とりあえず不動産関連とはいえ、株価は安いですからね。

丸和運輸機関は年初からの下落が12%と落ち込んでいます。
物流業はヤマトなど最大手でも様々な動向が見られています。
私は人材不足や傭車費上昇の影響でどの企業も影響は受けるでしょうが、
丸和運輸機関にとってはチャンスではないかとすら思っています。
マツキヨの改装や免税対応という特需もいよいよ終わりが見えてくる中、
低温物流の展開局面で利益で少し踊り場を迎えるでしょうから、
その辺を織り込みに行っているのであれば、
それは時間の経過でなんてことはない問題だと思います。

アイドマMCは大きく上昇しています。
年初から27%の上昇ですね。
市場変更の期待とかで買われているとすると、
もう完全にチキンレースのようなものです。
市場変更が開示されるだろう3月上旬を前にピークをつけて、
調整ということでしょうか。
私はもう少し買い増したいのですが、なかなかタイミングが合わないですね。

シュッピンの上昇はまた凄まじいわけですが、
一旦何があったのでしょうかね。
月間で+23%って・・・よくわかりませんが、
直近でEC売上だけでなく、
ユーザー数の伸びが大きいですから、
新たな施策の展開が上手くいっている予兆かもしれません。
その意味では上に行くのは理解出来るのですが、
さすがにやり過ぎではないかと思うのですが。



4.運用来パフォーマンスについて

20170228_運用来推移


まるのんPFは運用来で+67.6%となりました。
TOPIXが+17.9%となっています。
直近の東証2部指数などの躍進により、
私のPFの優位さが縮小していますが、
そもそも、指数に比べて
そこまでアウトパフォーム出来るわけではないと思っていますから、
十分な推移だと理解しています。



◆月初のポートフォリオ
20170131_ポートフォリオ内訳

◆月末のポートフォリオ
20170228_ポートフォリオ内訳


前述の取引によって、PF構成は変化しています。



なお、資産の状況については以下の通りです。


20170228_資産残高推移表

その2 の続きです。


フェルドマンさんの難しい話の後、
なんだか頭がごちゃごちゃになって、
とりあえずサンセイランディックのプレゼンまで時間もあるため、
どこかのブースを適当に回ることにしました。

医療機器などを扱うニプロです。
売上は概ね増収傾向にありますが、
利益は凹凸が激しいです。
医療機器は不況耐性にも強く、
安定的な売上が期待できるため結構好きなのですが、
利益が凹凸するのがやはり気になります。

また現状3600億の売上が2020年で5000億、
2030年には1兆円という目標があるようです。

インドなど新興国のニーズは大きいものの、
率直にいってそんなに積み上げが出来るのかよくわかりません。

成長戦略について質問してみます。
そもそも2020年目標でインドで100億を目指すとなっていますが、
前述の全社の目標規模感からすると1桁違う印象ですが、
どうやってなし得るつもりかという点です。
回答としては、インドだけではない他にも色々な国があるということでした。
まぁ確かにその通りですが、
他の小さなASEAN地域は集まってもインドと比べると規模感では
たかが知れていますからね。
もう少し突っ込んでみると、
結局、MAで頑張りますということでした。
しかし、一方で今の利益の凹凸はそののれんなどの影響も大きいようですから、
結局利益がどこまで伸びるのかという点は自信が持てません。
需要は景況感に影響を受けず底堅いとも思うのですが、安定していないのが残念です。
いずれにせよ、ここまで大きな企業になると私の投資対象としては、
メインではないので、なかなか投資対象になりにくいですね。


次に、ファーマライズホールディングスのブースへ立ち寄ってみました。
調剤薬局はかねがね薬価改定の煽りを受けてなかなか成長がしにくい
そんな印象であり、同社の状況を見てもそれは拭えません。
確かにひぐち薬局という物販事業をMAしてみたり、
投薬支援ロボットの開発、電子お薬手帳などを導入し、
面白い試みはしていますが、
あまり他社優位性になる程でもないし、障壁も低い印象です。
担当者の方と話した印象ではとても実直にやられている印象ですが、
既に大手が圧倒的な展開力で実在させていることを考えると、
スケールアウトも厳しそうで、なかなか頭打ちではないかなと思いました。
ロボや電子手帳そのものは外販もしていて、
一手の競争力もありそうなので、とてもよいな~と思うのですが。
もしかすると、大手からの買収対象にならないかなとは思いました。


ベステラとCREのブースに行きたかったのですが、
ちょうどプレゼン時間帯が合わず、また出直すことに。
またあとで来ようと思いましたが、
結果的にタイムアップで訪問出来なかったので、
直接担当者の方を捕まえてここで話を聞いてしまえばよかったです。
ベステラは社長の話も聞きたかったので、
後回ししようという欲もありました。
※本日下方修正を出していますね。
 こういうイベントに出る前に開示出来なかったのでしょうかね。
 そもそも企業姿勢を疑います。


イオンディライトの予習のため、先にブースへ訪問です。


DSC_0099.jpg




既に株主ではなくなってしまいましたが、
安定ストック銘柄として今でも期待しています。
IFMという新たな考え方を示して、
清掃管理などの各事業の上位組織である
管理部門のアウトソースを受けるという点で、
これはその事業の儲けのためというより、
各既存事業を円滑に推進するためのもののようです。

昨年は病院などの清掃事業やカジタクの伸びを
アピールされていた記憶ですが、
今回は、製薬会社などのアプローチの話題が続きました。
アステラス製薬がファブレス化への道を表明したこともありますが、
他社もその流れを追随するようで、
というか経営資源を集中させないと
もうグローバルで生き残れないということで、
とてもニーズが高いようですね。

いつもの真面目なIR担当者が対応してくれました。
(というか私の方からいつもこの方に声をかけている)
施設管理というあまり新しい業界ではないのに、
いつも新しい発想が出てくる同社は、
良い意味で「イオン」らしくない新鮮さを感じます。

ということで、いよいよ、
社長プレゼン3連ちゃんです。

その4に続く。




その1 の続きです。


サンセイランディックのブースに到着します。

DSC_0103.jpg





そういえば直近IRへ電話した時にも
東証IRフェスタのご案内をして頂きました。
(→ こちら の記事の通り)


到着するなり、IR担当の方が気が付いてくれて、
お声掛け頂きました。
そして実は2年前にメールで対応させて頂いた担当の方も、
私のことを記憶して下さっていて、
とても嬉しく感じました。

IR担当は別にサービス業でもないので、
そもそもホスピタリティを求めるものでもないし、
覚えて頂いているか否かとか、
対応が紳士的かどうかということは
付随的なもののはずですが、
やはり丁寧な対応をされると、
事業においてもお客様へそういった姿勢で接していると思うと、
やはり心強く思うわけです。

誰もが気になることですが、
同社について質問したい観点は以下のようなものです。

・仕入の状況
 (過去と今後の話/地域差のこと/競合の状況)
・居抜き苦戦の背景
・現中計と次期中計
・建築事業子会社の状況

個々のことに事細かく記載することは、
ここでは遠慮しますが、サマリは当レポートの最後の記事で
会社毎に纏めてみようと思います。

途中、専務が外国からのお客様をご案内していたようで、
少しの時間、私も直接お話をさせて頂く機会にも恵まれました。
専務は建築事業子会社の社長に就任していますので、
そのあたりのことも細かく聞くことが出来ました。
仕入の状況など経営上の重要な課題についても、
IR担当者の目線、役員の目線、社長の目線とそれぞれから
質問してみるとより実感が伴うイメージがつきますからね。

結局IR担当者の方と蛍の光が流れるまで、
半分雑談も交えて楽しい時間を過ごさせて頂きました。
長居をしてしまった点は反省しつつ、
社交辞令でも色々な意見を頂いてありがとう、と感謝の言葉も頂き、
とても充足した気持ちで帰路につきました。


次の日、再び会場となる有楽町へ向かいます。
WBSにもたまに出演しているフェルドマンさんの講話に参加します。
正直、眠い体に鞭を打ち朝一で向かうか悩みましたが、
妻も朝早く起きておにぎりを託してくれたこともあり(?)、
きちんと定刻に向かうよう家を出ました。


フェルドマンさんは真紅の蝶ネクタイをお召しになり、
おちゃめに登壇です。
タイトルは「アベノミクス:引き続き信用するが、引き続き確認もする」です。
なんだかよくわからないタイトルですが(笑)。

冒頭ではトランプ政権が与える
ポジティブとネガティブについてサマリしています。
私の低い理解力に基づいて記載しているので、
誤認しているものもあると思います。

<ポジティブの視点>
・インフラ投資による潜在成長率の向上
 米国内の高速鉄道や港湾整備など、
 為すべきことは多々ある。
 ニューヨークとワシントン間は未だに何十年も前の古いインフラで、
 高速鉄道すらない。
 これらが整備されると人とモノの流れが変わり、
 米国内の潜在成長率は大きく向上するはず。

・規制改革による金融、エネルギー分野のイノベーション

・税制改革によるアメリカ回帰
 法人税を減税することによる投資増
 国外税を30%から10%へ減額することでアメリカにお金が戻る

<ネガティブの視点>
・支持率拮抗で政策推進力が低下
 支持率に優位性があればリーダシップで推し進められる

・政権下の権力闘争
 極右派と軍人上がりの堅実派との間での綱引きが激しい。
 結局政策云々よりまずは陣取り合戦のような様相

・議会と政権の構想のブレ
 特に上院では共和党一枚岩とも言えない状況

・外交上中国からロシアシフトの政策も議会等ロシアへの抵抗感は根強い
 結局対中、対ロシア共に進展がない
 相対的に日本の位置づけが向上
 安倍首相はいい意味でトランプ政権の家庭教師的な存在。
 各国外交上の様々な観点で教育をしている印象

・保護貿易のリスク
 保護貿易を対中に実施した時に、中国がどういう態度に出るかがポイント
 中国は対米の貿易上の対抗措置が講じられる。
 アメリカの中でもトランプ支持基盤の多い地域の農産物にも
 影響が出るため、要注視。

・FRBメンバーの変更
 よりタカ派になっていく想定。
 それがトランプにとって〇か×か微妙なところ。
 


世界経済見通しでは、米国の翌年GDP成長は+2.0%となっているが、
政局面をポジティブに捉えた前提のため、
ネガティブにナルト0.8%程度に落ち込む。
世界全体では3.4%と微増する計算になるが、
その構造はエマージングでブラジルやロシアが
マイナス成長から浮上するためであり、
しかもそれも資源回復によるものであり、
どこまで実体があるものかは微妙なところであるという趣旨です。

金利格差は日米で明確に差が出てくる。
そのため、為替もより円安を見ている。
それに従いTOPIXも1800程度までの上値を想定している。

総報酬の伸長の構造が説明されており、
総報酬=雇用×時給×1人当たり労働時間という公式で、
その各内訳を過去数年プロットしたグラフはなかなか興味深かったです。

時給が大幅に伸長する一方で、
パート比率の向上や働き方改革で労働時間へ減り、雇用機会も増えたことで、
ここ数年の総報酬はうなぎのぼりです。
そしてこの構造は当面続くという見立てです。

GDPを1%向上させるためには、
ざっくり労働者が45万に増えないといけない計算になるそうで、
女性の社会進出は既に足元で米国と同水準まで向上しており、
既に限度が見えており、せいぜいあと10万人くらい。
高齢者の雇用継続による効果も10万人強、
一番の伸長を予測する外国人労働者もここ最近の大幅伸長を見ても、
20万人程度とするとどうしても足りないのではという推察を述べられていました。
私のような素人にはふ~んという感じですが、
経済学はなかなか取り留めのないものだなと思います。

今後マクロ経済学の見立てだと、
どうやらインフレになるそうなのですが、
まぁよくわからないんですよね~。


とりあえず難しい話を聞いて、
勉強した気になったところで早速、各ブースを回り、
そして事前登録済の
サンセイランディック、イオンディライト、アニコムホールディングスの
社長プレゼンに向かいます。

その3へ続く


毎年恒例の東証主催の東証IRフェスタ2017に参加しました。

事前の出展社の情報を見ると、
中小型銘柄が減っており魅力が低下したかなと感じましたが、
それでも社長のプレゼンを直接受けられる貴重な機会ですので、
事前登録を済ませて足を運ぶこととしました。

金曜-土曜の2日間での開催でして、
社畜の私は金曜は夕方に少し下見をして、
土曜日に本格参戦いたしました。


様々な企業の概況をざーっとさらいましたが、
印象に残ったのは3社です。

現在も保有銘柄のサンセイランディック
過去保有銘柄のイオンディライト
積極的な監視銘柄のアニコムホールディングスです。

この他、ファーマライズ、ニプロ、シップヘルスケアホールディングス、
メディカルネット、三栄コーポレーション辺りの個別説明会を受けました。
こちらは良い印象、悪い印象まちまちでした。
(特に印象が悪い点にも言及していますので、気になる方はスルーして下さいませ)

講演会は、ロバートフェルドマンさんの講演を拝聴しました。
初めてでしたが、やはり蝶ネクタイが似合っていました(笑)。

時間の都合もあり、
ベステラ、シーアールイーは行きたかったのですが、
叶いませんでした。


というわけで、徒然なるままに記載していきます。


まず金曜日ですが、
会社帰りにちょっと下見です。
会場入りをすると会場は熱気でむんむん?と思いきや、
通路も普通に通れるし、案外空いている?という印象でした。

ブース内をまずは1週歩いてみようとラウンドします。
ここで全体の雰囲気を把握するのですが、
歩いていると資料やボールペンなどのグッズを手渡されるのですが、
荷物になるのも嫌なので丁重にお断りしてサクサク歩いていきます。


元々出展社の情報からあまり期待は出来ないな~という感じでしたが、
その予想を裏切らない微妙な感じでした。
まずアセマネ会社と証券会社のブース比率が高いです。
そして彼らはお金持ちなのでグッズも高級なのか、
人が群がるわけです。
そして、株の先高感を掲げ、
ETFだ~毎月分配型さいこ~と煽っています。
このブースをもっと個別銘柄との対話に活かして欲しい、
それが私個人のわがままですが、切なる願いですね。

そんなこんなでそろそろ個別企業のブースに行こうかなと思って、
特に目的もないままふらっとメディカルネットのミニ説明会をやっていたので、
その椅子に座ってみる。

メディカルネットは全く知らない銘柄でしたので、
概要についてまずはプレゼンを通してインプットです。
事業は、歯科医療、歯科美容などのポータルサイトの構築運営を通して、
情報コンテンツや検索機能を拡充して主に広告収入を柱として、
個別の歯科医院のWebサイト運営(SEO対策含む)の対応もしているようです。
概要を把握した時点で、
前者はプラットフォーム型、後者はコンサル構築で、
パッと見で筋がいい?と思いました。
というわけで、それが真実か今度はこちらから質問をして確認していきます。

まず気になるのはインプラントなど目的別に特化したサイトに
強みがあるようですが、
既存の様々なポータルサイトと比較して、
どの程度のシェアがあるのか、また差別化がされているのか、
プラットフォームとして強固な何かがあるのかということです。
シェアがわかれば、余地有無や優位性の根拠などが判断出来ますし、
それがなぜなのかがわかれば大雑把な概況はつかめます。

それから、Webサイト運営も今時SEO対策など
ちょっと気の利いたSIerであればどこでも出来ますね。
そもそもWebサイトは既に既存で持ち合わせている医院も相当数ある中で、
どの程度の数(市場)があるのかにも興味がありますね。

この辺りを突っ込んでみましたが、
結論としてはゼロ回答、つまりわかりません、ということでした(笑)。
細かいことまでなかなか把握していなくて・・・と申し訳なさそうに対応されて、
う~ん残念としか言いようがありません。
そこそこ偉そうな人を捕まえて質問したのですがね。
しかもわからないのなら、わかる人を連れてきてくれればいいのに、
そういうわけでもなく、あまり伝えようという雰囲気もないようです。

では、新たな成長という観点で美容や子育て系のポータルの立ち上げという話ですが、
今度気になるのはなぜこの領域に参入することにしたのかという点です。
美容といえば女性に圧倒的な人気のアットコスメ(アイスタイル社)がありますし、
子育て系の情報サイトは既に多々あります。
既に認知度が高いプラットフォームが実在する中で、
新たに立ち上げるということで何を差別化していくのか、
勝機をどう見ているのか、気になります。
そしてやはりゼロ回答です(笑)。
女性の社会進出や子供への投資増という社会要請で
ニーズがあります、という的を得ない回答で、
う~んですね。

このことだけで会社全体を否定するものでもないのですが、
やはり私はIR対応をとても重視しているので、
巡り合わせの縁がなかっただけのことかもしれませんが、
やはり投資対象には考えられません。

自分で資料を読み漁れば、
その辺の疑問も解消するのかもしれませんが、
もはやそのような次元の話ではありません。

散々ディスってしまいましたが、
繰り返しになりますが、
あくまで私のこの時点でそう感じたということであるので、
実は優位性も将来性も有望なのかもしれません。

いずれにせよ、かなりテンションが下がってしまい、
閉場まで残り1時間ですので、
明日参上予定のサンセイランディックのブースご挨拶へ行くことにしました。


その2へつづく




1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +4.4% となりました。
前週比は +1.5% で推移しました。

20170224_パフォーマンス推移表




2.全体所感

今週も引き続き中小型株が堅調で、
日経平均など大型株は伸び悩む傾向が継続しています。

NYダウが連日高値更新し続けていますので、
日経平均が息切れしており、
出来高も細っているとかで、
今後の動向が気になります。

特にその動向を予見して
(そもそも正しく予見出来ないわけですが)
自分の投資行動を決めることはないので、
この思考そのものは何の意味もないわけです。

個人投資家も中小型株の堅調を受けて、
だいぶ警戒感が高まっているようにも思いますが、
一方で儲けられる時に儲けておこうと
イケイケな部分も垣間見れて、
その欲と怖さとが交錯したいつもの光景なのですね。



3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20170224_ポートフォリオ内訳


今週はサンセイランディックが上昇したことで、
PF2位に上昇しており、
再び不動産2銘柄が2TOPになりました。

以下の週間騰落の一覧からもわかる通り、
アイドマMCなど引き続き需給期待先行で、
値動きが激しいわけですが、まぁふ~んという感じですね。

優待保有目的に比率を大幅に下げているジーフットが、
優待権利落ちで随分下がっていますね。
高い靴ですね~(笑)。

保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。

20170224_保有銘柄一覧(週間騰落)



保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20170224_保有銘柄一覧(指標)


目標株価までのGAPがだいぶ縮小している銘柄もあります。
具体的にはコムチュア、WDBHD、ソーシャルワイヤー辺りですかね。
いずれも3月期決算のため、間もなく目標株価更新となりますが、
さてどうしたものかという感じですね。

WDBHD、ソーシャルワイヤーは少し比率調整をしていますが、
コムチュアは現状維持のままですね。
まだまだ成長は続くと思うので、
目安として気にしつつ、利益確定のタイミングは、
現金の状況なども踏まえて検討したいところです。


4.個別銘柄トピックス

・日本管理センター

今週は決算説明動画がUPされました。
アナリスト向けのものですが、この翌日の個人投資家向けのものを
受けていたので特に新たな内容はありませんでした。

中計の15%とした件は、
やはり従来の20%から下方という受け止められ方をすることを気にされていました。
ただ、説明の中では最低ラインということと、
再び20%成長へ戻す充電期間というニュアンスは動画上でも強調されており、
やはり有言実行の強いコミットメントと理解しました。


印象的だったのは、金融機関への食い込みにおける、
背景についてです。
地場銀行がそもそも地場産業への貢献という名目と、
名目を保つという構造的な部分への働きかけに、
うまく仕事を取れれば強くなるなと思いました。

またセンターデポ構想もパートナー企業団の付加価値向上にもつながり、
規模メリットを生かしたものになりそうで楽しみですね。
ホームセンターなどの調達チャネルに入りこめればニーズはあるでしょうね。
ただ、これで収益を上げるのは高い収益率は誇れず、
むしろ小さな利幅になると思いますので、
既存パートナーや事業への付加価値向上や囲い込みの一環かなと思いました。

またReTech構想もアプリ開発中ということで、
ようやくIT系にも効率化を求めたのかーと印象的でしたね。


・サンセイランディック

こちらも決算動画UPされています。
また本日、明日と東証IRフェアに出展しています。
改めてその内容も踏まえてレビューしたいと思います。


・コムチュア

IBMから表彰を受けたようです。
日本代表で選出されたとのことで、
まぁいいんじゃないでしょうかね~(適当(笑))。



・WDB

社長が株式を売り出しするようですね。
これはどういう背景なのかなと興味を持っています。
単純な流動性向上とかのため?
それとも社長が利益確定を急いだとか?
よくわかりませんが、株価はややネガティブでしたかね。




・ソーシャルワイヤー

業界リサーチ「BIZLAB」と業務提携というリリースが出ています。
まぁこの内容そのものは新たな収益源を産むというより、
海外拠点レンタルオフィスなどのソフト面の付加価値をつけていることで、
既存インキュベーション事業の価値を上げているものですね。
同社の事業はアジアBPOの確立を目指しているわけで、
新たにアジアに進出する事業者へのフォローですので、
こういう周辺系のソフトサービスの拡充はそれに沿った良いニュースだと思います。




5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。
20170224_資産残高推移表


資産は順調に増えていますね。
来週どうなっているかわかりませんがね・・・(笑)。



6.雑記

今週末は東証IRフェアです。
別記事でその様子を別途ご紹介したいと思います。


1.パフォーマンス
まるのんPFは年初来で +2.9% となりました。
前週比は +3.3% で推移しました。

20170217_パフォーマンス推移表




2.全体所感

日経平均が2万円を回復しそうだと、
楽観的な声が多い中で一進一退の動きが続いています。
NYダウは連日高値を更新していますが、
日経平均がなかなか上に抜けて来ない現状は、
どう捉えればいいのでしょうかね。
(と書きながら、別にどうでもいいことだと思っています)

東証2部指数やJASDAQ、マザーズと
中小型株は引き続き堅調な展開が続いており、
個人投資家にとってはやさしい展開が続いている印象です。
(私にとっては相変わらず難しい展開だという印象です)

実際にSNSなどを通して感じる雰囲気も、
楽観的なものとなっているな~と感じます。
また、こういうやさしい相場だからこそ、
更に儲けられる時に儲けようということなのか、
些細なというか本質的な部分ではない内容に、
個別の株価が大きく反応しています。

アナリストの目標株価設定を受けて株価が高騰してみたり、
ひふみ投信関連銘柄(?)でPTSやザラ場で笑える展開になってみたり、
著名投資家(?)のつぶやきに過剰反応してみたり、
相変わらずな動意付きになっています。
厄介なのは、そういう動意についていくと、
やさしい相場ということもあってか、
案外儲かってしまうことだとも思います。

こういう時だからこそ(というかどういう時であっても)、
自分の投資方針に従ってただ行動することだけに
専念したいものです。



3.ポートフォリオ

本日時点のポートフォリオ内訳は以下の通りです。

20170217_ポートフォリオ内訳

今週は本決算通過をみて、
日本管理センターとサンセイランディックの買い増しで
PF順位を上げています。

現金比率は27%となっており、
現状からの目安としている適正現金比率は28%なので、
こちらもまずまずといった所です。


保有銘柄の週間騰落は以下の通りです。

20170217_保有銘柄一覧(週間騰落)


直近の下方修正を受けて、
一部比率を下げたソーシャルワイヤーが、
お約束のように騰がっていますね。

日本管理センターは中計開示後に下落するも、
冷静な評価で上側の動きが出て来ました。
私としては不思議ではない方向に動いていますが、
まだ思惑多く動くのでしょうね。


保有銘柄の各指標は以下の通りです。

20170217_保有銘柄一覧(指標)

日本管理センターの次期中計を受けて、
会社ガイダンスに従って想定CAGRを18%→15%に修正しました。
元々20%増益ペースの維持は困難と見ておりましたが、
今回正式にガイダンスが出たので、
一旦はそのミニマムラインに設定したものです。
この修正そのものは全くネガティブではなく、
むしろ確度高くこの水準を維持してくれるのであれば、
大変満足なものです。

また本決算を受けて各指標を見直ししています。
日本管理センターもPERは15倍までこなれているのですね。
サンセイランディックに至っては6倍台です。安いと思いますがね。


4.個別銘柄トピックス

・日本管理センター

本決算の開示及び次期中計が開示されています。
決算説明会の動画でもそのうちアップされるでしょうかね。


・サンセイランディック

こちらも本決算通過です。
そのうち決算説明資料がUPされるでしょうし、
今月下旬のIRフェアにも出展するので、
そこでまた情報収集ですね。
ちなみに今日のザラ場のニュース(?)によると、
3ヶ月で目標株価1100円だそうです。


・WDB

決算と同時に開示された、
新たな事業(インターネットを使った事業)のために設立するネゾット社の
HPがUPされました。 → こちら
相変わらず、漠然とした内容で、
まだ特徴やビジネスモデルがあまりわかりませんが、
今後チェックしていきたいと思います。
インターネットを活用した人材紹介ビジネスというと、
既に新鮮味もなく今更?という感じもしますが、
経緯にも書かれている通りのニーズ対応をどのように実現するのか、
今から楽しみです。


・ソーシャルワイヤー

特に新たな材料はありませんが、
分売実施がリリースされました。
時価総額はぎりぎり40億なので、
直近2期の経常利益累計5億がネックですかね。
修正後の今期予想は2億ですから、
もし5億を狙うなら来期は3億必要ですね。
その場合、直接1部への昇格が視野に入るかと思います。
まぁそもそも昇格目当ての分売かどうかもわかりませんからね。


・シュッピン

このタイミングで優待拡充ですか。
しかも1取引1枚しか使えないということで、
これはなかなか使い勝手が悪いですね。
というわけで、開示翌日は皆同額の金券が出る、
タイヤ屋さんに買いが集まったようです。
と思っていたら、株価は乱高下しています。


・あいホールディングス

資本業務提携のリリースが出ています。
ストレージのソフトウェア定義を可能とした
クラウド基盤の専門知識を持った会社に見えます。

クラウドというとネットワーク基盤などが先行している印象ですが、
ストレージはボコボコ追加していくことで
とりあえず領域を確保するという点では、
そこまで技術力は求められないかと思います。
しかし、その煩雑に追加されていったストレージを、
あたかもひとつのストレージのようにソフトウェアで定義したり、
ビックデータ分析などを施せる工夫をするためには、
一定のスキルがないと実現出来ず、
そういったデータビジネスは、素人ながらも期待出来るものと感じます。

ただ、まだ得体の知れない新規事業という感じで、
あまりまだ実感がありません。
ただなんとなく有望な内容であるというのは、
揺るぎない感覚となってきています。



5.資産状況

資産の状況は以下の通りです。
20170217_資産残高推移表


主力の日本管理センターとサンセイランディックの本決算通過で、
予想PERが下がったことでポートフォリオPER指標は低下しました。
指標面からは割安性がより強まった印象です。



6.雑記

そろそろ春の気配を感じますね。
東京でも今日は春一番が吹いたそうで、
気温もだいぶ高く推移したようです。

あと1ヶ月すると、子供も春休みに入りますので、
そろそろ出掛けるところを決めていきたいなと思います。

春は気候もよくなるので、
期間は短いですが、青春18切符を入手して、
色々お出掛けしたいなと思っています。

テーマパークなどではなく、
出来るだけ固有の経験を共有したいなと思って、
お父さんの企画力の腕の見せ所なのですが、
アイデアが浮かんでこないですね。

その労力を銘柄探しにでも注げばいいのですが、
やはり家族との時間と投資はバランスが大事ですからね。


【決算精査】 3277_サンセイランディック(16年12月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


前期実績は既に修正開示が出ていたので、
そのガイダンス通りの着地となっています。
特にサプライズもありません。(当たり前)

一応簡単に振り返っておくと、
売上は未達ながら利益は上振れで着地ということで、
特に4Qの巻き返しが強烈なものとなりました。

元々会社予想達成のためにはそのような計画でしたので、
今4Qもヒヤヒヤものでしたが、
終わってみれば順調な結果となりました。

売上と利益の兼ね合いについては、
元々居抜き物件の比率が高まることで、
利益率には限度があるという見立てだったようですが、
その居抜き物件の引き渡し時期の兼ね合いと、
利益率が確保しやすい底地が想定超に推移したことで、
売上未達ながらも、利益は上振れということになりました。

また、利益面でハードルがあがった状態での今期予想ですが、
またまた激しい下期偏重になっていますが、
きちんと増収増益を予定したものとなっています。
特に増収率は高く引き続き居抜き物件の比率が高まるとの予測の下、
増益率はマイルドではありますが、それでもハードルがあがった中で、
増益を確保している点は評価出来ます。

同社の業績を見る上での先行き指標である仕入状況は、
引き続き苦戦をしている印象ですが、
一方で年明けから仕入環境も改善がみられているようで、
実績として大型案件もいくつか仕入が進んでいるそうです。
(IRに電話で確認しただけですが)
また、同社の仕入から販売までのリードタイムは概ね半年なので、
今上期の仕入が肝になりますし、
それを踏まえた下期増収傾向の見通しは、
私は明るいものだと判断しています。
但し、なぜ年明けから仕入環境が好転しているのか、
その根拠には曖昧さもあり、単に偶発的なものと見ることも出来、
その点を今後注意深く見守ると共に、
短期的な優劣と構造的(社会情勢面での)な方向性とを
混同しないように長期でゆっくりみていきたいとも思っています。


前期の利益計画の超過とそれを受けての今期増収増益基調の維持、
そして増配による還元姿勢も見られる点、
そもそも想定通りにEPS成長も遂げている点は評価出来ます。
四半期毎の業績のブレなど相変わらずヒヤヒヤさせられますが、
全般想定通りに成長が継続しているものと認めます。

以上から、総合評価は「3」(想定通り)となります。




2.定量数値の確認

前期実績について一応確認しておきます。


(1)売上の推移

◆4Q累計
3277_サンセイランディック(16年12月期_4Q累計)売上推移




◆4Q単計
3277_サンセイランディック(16年12月期_4Q単計)売上推移



売上は計画未達でした。
居抜き物件の販売(引き渡し)が期ズレしたことが主因のようです。
まぁここはしょうがないですね。




(2)利益の推移

◆4Q累計(営業利益)
3277_サンセイランディック(16年12月期_4Q累計)営業利益推移




◆4Q単計(営業利益)
3277_サンセイランディック(16年12月期_4Q単計)営業利益推移



営業利益は底地の比率が増えたこともあり、
堅調に推移しています。
利益率も特に4Q単では18%と高水準となりました。
純利益についても同様のトレンドです。



◆4Q累計(純利益)
3277_サンセイランディック(16年12月期_4Q累計)純利益推移




◆4Q単計(純利益)
3277_サンセイランディック(16年12月期_4Q単計)純利益推移




(3)今期予想について

18%の増収
3.4%経常利益増益
8.9%の純利益増益
となりました。

内訳として上期の減収減益ぶりが半端ないですね(笑)。
前々期(15年12月期)の業績予想が出た時を彷彿とさせます。
確かあの時も驚いて一気に売られたものの、
最後は通期で増収増益できちんと着地を合わせて
株価も一時的に動意づいた記憶があります。

■今期(17年12月期予想)
3277_サンセイランディック(17年12月期予想)


■前々期(15年12月期予想)
3277_サンセイランディック(15年12月期予想)




もちろん今回も前々期と同様にこの下期V字回復を実現してくれる保証は、
どこにもありませんから、
やはり四半期でここまで不安定になることを許容できないとも
みられますね。今後の推移が楽しみです。



(4)セグメントの状況


不動産事業のセグメント利益率は25%と高いのもさることながら、
建築事業の利益率も一部長期化しているとはいえ、
前期比でも向上しています。

3277_サンセイランディック(16年12月期_4Q単計)セグメント収益推移


仕入と販売の状況も貼付しておきます。

3277_サンセイランディック(16年12月期_4Q単計)仕入状況推移

仕入はまだ十分とはいえませんので、
引き続き頑張った方がよいですが、
底地の仕入も回復しているようにもみえます。
件数が減っている割に仕入金額が向上しているので、
この辺りからも徐々に大きな案件が獲得し始めているという
IRのコメントともなんとなく整合している気もします。
まだ確固たるトレンドは出ていませんがね。


3277_サンセイランディック(16年12月期_4Q単計)販売状況推移


販売も底地の金額が伸長しています。
一方で居抜きは一部引き渡しが伸びた影響もあり、
確かに伸長度合いは控え目ですね。


3.IR照会

直近の前期業績予想修正の際にも
IR電話していますが、
そのことも踏まえて、改めて今回IR照会しています。
最近IRに電話する事が多いですが、
毎回、忙しい中、真摯に丁寧に対応して下さり、
本当にありがたい限りです。

なお、記載内容は私の主観に基づいたものですので、
会社の見解から曲解されている可能性もありますので、
参考程度にお読みください。



まるのん
下期偏重傾向となっているが、
特殊な事情によるものではなく、
前期仕入の状況と足元の仕入状況を加味して、
このような結果になっていると認識すればよいか。
イメージ的には、前々期の状況に酷似しているが、
同様の状況と理解してよいか。

IR
その通りの認識で構わない。
前期の仕入は決して苦戦したわけではないが、
一時的の高水準の状況と比較すると
様子見モードになっていたところもある。
前期から引き渡しが伸びた比較的利益率の低い
居抜き物件などの収支計上の予定もあるが、
前半は販売は落ち込むことになる。
一方で仕入環境は改善しており、
大型案件の仕入も進み、下期に向けて玉込めをしている。

まるのん
利益率で見ると、通期の営業利益率が減少することになるが、
これは単純にポートフォリオの構成見合いによるものか。

IR
その通りである。特に特殊な収益悪化傾向があるものではなく、
仕入販売の案件として居抜き物件の比率が高くなるという前提で、
業績予想を作成している。

まるのん
今期予想は開示されている中計の2017年数値目標に達していないが、
これはどのように理解すればよいか。
中計の数値目標は諦めたということか。それとも目標としては掲げるものの、
「業績予想」としては現実的なところで置いたとうことか。

IR
中計の数値目標は当然諦めたわけではないが、
現時点でまずは出来る数値という意味で置いたものと理解頂きたい。
中計の推移については、社内でもストックオプションの行使条件を満たせるよう、
従業員一同鋭意努力を行っていく所存である。
経常利益46億を満たせるようにと考えている。
(前期、今期、来期の経常利益で42億で75%行使、46億で100行使)
※前期13.3億、今期予想13.7億なので、来期は15億~19億!?

まるのん
相変わらず、下期偏重のヒヤヒヤな内容だが、引き続き応援している。

IR
いつもありがとう。今月下旬に東証IRフェスタに出展するので、
ぜひお越し下さい。引き続き、よろしく~


特に新たな発見があったわけではないのですが、
ストックオプションの行使条件を強く意識している点は、
印象的でした。この行使条件を満たすために、
モチベーション高く従業員の方が活躍されるのは、
株主である我々にも恩恵のあることなので、
ぜひチャレンジしてもらいたいと思います。
42億水準でも来期は15億必要なので10%近い増益が求められ、
ハードルは高そうですがね。




4.株価推移

株価の動向ですが、
直近で現金比率の問題もあり売却していますが、
この推移表を見る限りはだいぶ下手くそな取引です。
まぁルールに照らして取った対処なので後悔はありませんがね。

3277_サンセイランディック(16年12月期_4Q)株価推移




5.さいごに

私は同社の目標株価算出において、
18年12月期予想EPSを121円で、
評価PERを12倍として1,450円としています。

今期予想EPSである114円を達成したとすると、
来期伸長率は6%程度となり、
元々の想定CAGR7%とほぼ同一です。
今期予想EPSの伸長は8%程度ですから、
まさに慣らすと7%程度になりますね。
というわけで、本当に見込み通りに成長を続けてくれています。

またまだまだ配当余力が低いながらも、
自己資本比率も少しずつ良化してくる中で、
気持ち配当性向も上げてきたようにもみえます(たまたまですね)。
今は配当より成長、また安定のために内部留保をして、
効率的に事業へ投資してもらいたいと思いますが、
四半期ブレをうまく乗り切りながら
のんびりと保有を続けていきたいなと思っています。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



【決算精査】 3076_あいホールディングス(17年6月期_2Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


上期計画が未達となり、
足元の株価の停滞感を反映したような決算です。

カード機器販売の販売落ち込みや情報機器の為替影響などが主な要因のようですが、
前者は元々四季報などでも言及があり、
今後の回復が待たれます。

為替の影響は止む無しですので、全部が悪いというわけではないですが、
一部のセグメントで販売低迷や販管費の上昇が見られるようですから、
このあたりの対処は今後注目だと思っています。

特に足元の状況のサマリはあまり変化がないので、
論点もありませんが、同時にストレージ会社との業務提携が開示されています。

足元でやや鈍さが見られるものの、
大きく構造的な問題が主因というわけでもないため、
想定通りの内容ということになります。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

◆2Q累計
3076_あいHD(17年6月期_2Q累計)売上推移


◆2Q単計
3076_あいHD(17年6月期_2Q単計)売上推移


2Q単では減収ということで、
足元ではやや弱さが見られる内容です。
1Qからその傾向があったのですが、
そもそも足元の状況で投資をしているわけではないので、
とりあえず静観です。



(2)利益の推移

◆2Q累計(営業利益)
3076_あいHD(17年6月期_2Q累計)営業利益推移



◆2Q単計(営業利益)
3076_あいHD(17年6月期_2Q単計)営業利益推移


利益面では、利益率が向上しており、
売上で弱さが見られるものの、増益を確保しています。
ただ、そうはいっても増益幅は小幅でもう少し力強さが欲しいですね。
もちろん、今というより、今後のMA含めた政策に期待しているため、
今の足元は参考情報程度に捉えています。

純利益も同トレンドです。


◆2Q累計(純利益)
3076_あいHD(17年6月期_2Q累計)純利益推移


◆2Q単計(純利益)
3076_あいHD(17年6月期_2Q単計)純利益推移




(3)利益の状況と今後の見通し

足元の状況云々は割愛します。


(4)セグメントの状況

銘柄分析シートにセグメント情報を貼付しています。
サマリに記載の通りですので、詳細は割愛します。


3.IR照会

今回は実施していません。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3076_あいHD(17年6月期_2Q)株価推移



5.さいごに

同時リリースのストレージ関連の会社(米国)との業務提携を開示しています。
こちらの方がよっぽども詳細を調査する意義がありますが、
まず、米国会社ということもあり、情報量が少ないです。

まず会社名を調べてみると、
日本オフィスが同社のIoT推進室となっています。
というか最近株主になったせいか、そんな気の利いた推進室があったのか、
とちょっと驚きました。
同社のことをIoT関連と捉えている雰囲気は感じていなかったので、
ちょっと意外でした。(良い意味で)

提携先の会社の説明ですが、以下の通りだそうです。

ProphetStor 社の製品は、使用できるシステムが特定ベンダーに限定されないため、複数ベンダ
ーのシステム間の統合や汎用サーバーの利用が可能であり、また、人工知能(AI)を利用した処理
の効率化、自動化、情報の分析、システム故障の予知の機能を有しております。



マルチベンダーであるだけでなく、
既存のベンダー間の統合化や汎用サーバーにも対応が出来る点は、
活用シーンが大きいと思われます。
加えて、マイニングなどの分析エンジンも備えているようで、
この部分はどの程度使えるエンジンかということはまだわかりませんが、
時流を踏まえた方向性であることは良いことだと思います。

最近ではよくクラウド化が流行りですが、
クラウド化の前提としては、
大量のストレージを備えたサーバーが必要なわけで、
かつそこでの処理能力や分析等の付加価値が、
クラウド提供事業者からは求められる点も必然であり、
これらの要求に対して、米国内で基盤分野の特許を持った会社であることから、
一定の技術力もあるものだと推察できます。
もっとも、特許を持っているから優位性があると結論付けるには浅はかなのですがね。


いずれにせよ、このリリース文からですと、
市場環境としては記載のある通り
成長分野であることは変わりなく、
有望だなという第一印象です。
ただ、競合状況における優位性やポジショニングがまだ、
わからないこともあり、現時点では評価が難しい感触です。

今後、少し勉強しないといけませんね、、、

いずれにせよ、佐々木社長の嗅覚が反応していると思われるので、
今後を楽しみにしていきたいと思います。


2017/2/14追記
3.IR照会の箇所に、決算発表翌日に開催された、
同社の個人投資家向け説明会の様子を追記しました。



【決算精査】 3276_日本管理センター(16年12月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


相変わらず精度の高い着地ですね。
利益については1%の誤差もないですからね。

月次管理戸数が不調だとか、
不動産関連は危ういとか色々言われますが、
結局会社が目指している通り、
何のサプライズもない結果となっています。

市場の興味は既に今期予想並びに
中計UPDATEに向いているでしょうが、
こちらも個人的には想定通りの内容でした。
ただ、従来の20%成長の継続を信じていた方からすると、
利益成長が15%以上となっていることから、
ネガティブに映る方もおられるかもしれません。

但し、少なくても数枚のペーパーを読む限り、
私は新中計を好感して読みました。

既存進化と新規開拓のバランスを取った事業戦略に加えて、
エクセレントカンパニーの創造という、
定量面の価値というより、
定性面の価値についても言及がなされている点は、
今後のトレンドをきちんとわきまえたものという印象です。

特に好調が続く環境下において、持続可能性への配慮や、
従業員への働き方改革などにも配慮が見られており、
時価総額1000億はまだまだ先ですが、そういう体格の企業に向かっている、
そんな実感が伴うものと感じました。

本決算並びに今期予想、中計の内容全てが
私の中での優等生である同社の期待通りの内容であり、
想定通り「3」の評価となります。


2.定量数値の確認

一応、本決算が出ているので、
前期実績について確認しておきます。


(1)売上の推移

◆4Q累計
3276_日本管理センター(16年12月期_4Q累計)売上推移



◆4Q単計
3276_日本管理センター(16年12月期_4Q単計)売上推移


予想の400億には僅かに届きませんでしたが、
月次管理戸数が芳しくない中でうまくタクトを振って
うまく着地させてくれました。



(2)利益の推移

◆4Q累計(営業利益)
3276_日本管理センター(16年12月期_4Q累計)営業利益推移



◆4Q単計(営業利益)
3276_日本管理センター(16年12月期_4Q単計)営業利益推移


元々、前期4Q期間はイーベストのリカバリの効果があったこともあり、
前期比で見ると4Q単では減益となっていますが、
そもそもそんなことも承知の上で、きちんと着地見込みに合わせてきた印象です。
順調に推移したとみてよいと思います。
純利益も同様ですね。


◆4Q累計(純利益)
3276_日本管理センター(16年12月期_4Q累計)純利益推移



◆4Q単計(純利益)
3276_日本管理センター(16年12月期_4Q単計)純利益推移



(3)今期予想について

元々、20%増益を前中計でコミットしておりましたが、
数値規模も大きくなってきたことからも、
その継続は難しく、今後は成長率はマイルドになると認識していました。

CAGRは15%前後の10%台になると認識していましたが、
概ねそのような内容となっています。

とはいえ、EPS成長率は19.3%とほぼ20%水準を満たしています。
自己株式購入などの効果でしょうかね。

次期見通しの定性情報として、
個人への貸家業への融資残高の上昇に対する危機感をきちんと明文化して、
認識したうえでの見通し開示となっており、
少なくても過去の実績を見ると、高い確度を持った数値情報と思います。

既存事業の深化だけではこれを成し得ないと思いますので、
新規種まきが収益化に貢献してくるこれからの動向次第で、
市場からも再度評価されてくる局面があるかなと思います。

あとは配当性向をコミットしていることから、
業績成長に応じて増配となるわけですが、
確かに40%以上は満たしていますが、
もう少し配当出してもらえてもよかったかなと欲を感じましたが、
まぁ単なるわがままなのでいいです。

全般、よい内容だと思います。



(4)セグメントの状況


売上のみの開示となっています。

3276_日本管理センター(16年12月期_4Q)セグメント売上推移(内訳)


不動産収入が踊り場となっていますが、
今後この部分をどう再加速させていくかと、
新規領域での積み上がりがどのようになっていくかに注目です。

パートナー企業の獲得が停滞していることも、
加盟店収入の横ばい傾向の要因にもみえます。

どうしても好況期ということもあり、
今はパートナー企業を獲得しにくい状況でしょうから、
今後パートナー企業の獲得が進むと、
地場の不動産会社などが危機感を持ち始めていると、
先行指標にもなるかもしれません。


3276_日本管理センター(16年12月期_4Q)加盟店数推移


また踊り場の状況を示す管理戸数の動向も貼付しておきます。

3276_日本管理センター(16年12月期_4Q)月次管理戸数推移

意図的にリソース配分を他に回しているようで、
その説明も合理的と感じており、
いちいちこの動向に一喜一憂するのはやめました(笑)。



3.IR照会

2017/2/14追記

決算翌日に個人投資家向け説明会が開催されました。
証券アナリスト協会主催の説明会にエントリーしており、
決算開示翌日、しかも中計開示後のこのタイミングとはにくいですね。

武藤社長のプレゼンは相変わらずで、
今回も洗脳されてきたわけですが、
内容について少し追記しておきます。

あくまで私の解釈を元に記載しており、
会社見解と異なる点もあることはご了承下さい。


・前中計では、15.12期は正直辛かった。
 ゴリゴリ営業して頑張った。

・今後の高成長を持続するためにも、
 新中計について株主にもご理解を頂きたい。
 (20%→15%のことを指しており、それなりに苦悩があったとみられる)

規模が大きくなったこともあり、
一旦20%成長の持続を見直してブラッシュアップが必要と判断した。
但し、今中計で十分なブラッシュアップを図り、
新たな道筋をつけて、
再度20%成長の基軸を回復させられるよう努めていきたい。

・エクセレントカンパニー志向について
元人事マンとして、従業員の満足が
ひいては株主の価値にも繋がるはずと信念を持っている。

新終身雇用という形態として、
総合職と一般職の合間の業務職の新設など、
従業員のダイバーシティを認める制度を創設していく。


・JPMCデポという志向で、部材や建材など大量調達によるコスト削減など、
同社自身がデポとして機能するやりかたをもっと深堀りする

・自社からのIT活用が遅れている課題に対して、
もう少しIT化を充実させていく。
JPMCアプリを開発中で、今後春にかけてリリース予定。


・今期予想では収益物件による売却益は織り込んでいない。
現在自社でも10棟ほど保有しているが、
簿価と時価がそこまで益が出ている状況でもなく、
むしろインカムで十分な収益を上げられる構造となっている。


Q 新中計の達成に当たり、どのようなリスクやポイントがあるか。

→前中計でもそれぞれの年度で苦労もあったが、
全社一丸となり達成してきた。
今中計についてもそこまでのリスクや高いハードルは想定していない。
むしろ15%成長はやや保守的に最終的に出来る計画を出している。

Q 20%への回帰については、新中計期間中に達成するのか、
 2019年以降の次期での話なのか。

→(曖昧であったが)次期中計である。
 ただ、今中計についても、あくまで15%「以上」とつけているので、
 その水準は常に意識していく。
 繰り返しになるが、保守的に出来る計画を出している。

Q 他社提携の見解は。

→LIXILさんなどと部材建材の調達などで連携をしているし、
 その他でも必要なアウト―ソーサーとは連携している。
 むしろ、同社は積極的にアウトソースすべき点は、
 どんどんアウトソースしてコアコンピタンスを活かすやり方を目指している。
 但し、ご質問の通り、新たなハウスメーカーやリノベーションメーカーとの
 提携については、我々がフィーを払ってまでの価値がないと判断して
 あまり積極的ではないのが実情である。

Q 金利上昇などリスクは?

→確かに外部環境の変化によるリスクには常にさらされている。
 ただ、スモールユニットであるため、
 競合のメーカー系と比較すると、環境変化には比較的柔軟に対処できると、
 考えている。そのため、リスクは当然あるが、それをうまく受容して、
 対処していけるだけの体制を取っていると認識している。

 よく指摘される後継者問題についても、
 そもそも私はまだ元気だし、若手層も十分育成されてきているため、
 心配していない。



これまであまり強調されていなかった点として、
従業員への配慮、IT活用、確度ある計画が印象的で、
現成長基軸のブラッシュアップとして
金融の立ち上げ、ふるさぽの強化など個別論点も説明されていました。
ビジネス環境の構造は特に大きくこれまでの説明と変更はありませんでした。

この辺りは、今後UPされるだろう決算説明会の動画なども改めて視聴して、
よく復習しておきたいと思います。




4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3276_日本管理センター(16年12月期_4Q)株価推移


この推移表を見ると、そろそろ買い増ししたい水準ですね(笑)。
既に比率が高いので、どうしようかなという感じですが。


5.中計について

今回の一番の見どころであった新中計ですが、
個人的には特にサプライズはありません。
一応、経営目標を再掲しておきます。

(1)3ヵ年計画における毎年の利益成長率は 15%以上を目指す。
(2)株主資本利益率(ROE)は3年間を通じて 30%以上を確保する。
(3)配当性向は3年間において、40%以上を目途とする。



(1)の利益成長は、前中計は20%以上でしたから、
成長鈍化側になりますので、ネガティブ視されるでしょうかね。
私は、かねがね20%成長は修正されると感じていましたから、
特に驚きもありません。
数値規模が大きくなるとどうしてもずっと20%というのは難しいし、
出来る計画した出さないという趣旨からすると、
当然このような内容になると考えていました。
従って、従来の強いコミットメントがあるのであれば
私は十分な内容だと思います。

(2)は従来のROE30%維持を堅持ですね。
こちらは、自己株買いなどの財務戦略も必要に応じて検討されるようですので、
うまく資本効率を意識した経営を目指すことは不変です。
株主としては大変心強い目標だと感じます。

(3)は成長性を20%から減少させる代わりに更なる配当性向の向上を
実はちょっと期待していましたが、従前の方針を維持する内容です。
高いROEの維持という目標も掲げているので、
この辺りはうまくバランスを見ていくのではないかと思います。


ちなみに定量目標からざっくり19.12期のEPS予想を計算してみると、
自己株買いなどの効果は無視して純利益ベースでみてみると、
110位になるかなと思います。
実際には自己株買いなども行われる可能性もありますので、
110から120位ということかなと思います。
今の株価1326円からみるとPERは11倍程度になることになります。
う~ん、やはり魅力的だなと思いますね。(買い煽りではありません)


既存の深化についてですが、
サブリースとイーベストは自然体でも鈍化はしないと思いますが、
成長を牽引するためには、特にサブリースはどういう方向になるのでしょうか。
新中計を読むと、いずれ地方を中心に収益性が低下して、
苦労するオーナーが増えてくることが、
益々同社の追い風になると読めますが、
そういうタイミングがうまく合うのかはよくわかりません。
それから、金融事業の収益化はまだ具体的に見えてきていないので、
(私個人が認識出来ていないという意味で事業はきちんとされていると思いますが)
その点は評価が難しいなと感じます。
金融事業の延滞保証などが具体的にどの程度浸透していて、
数値面でどう表れてきているのかはどこかで見たい気持ちもあります。

新規事業としては、「賃貸管理業」に関わることを仕掛けたいようです。
IT重説なども含めて、今後賃貸のフローや管理面での事業化に
余地があるということなのでしょうね。
ここも具体的な発表を楽しみに待ちたいところです。

エクセレントカンパニーの創造というが同列に語られていますが、
こちらも好感が持てます。
株主としては、自己株買いも含めた効率経営へ言及があるのは、
良いことだと思いますし、社員や社会への必要と認められる企業形成は、
武藤社長が人事畑で苦労した逸話からよい会社にするという強い意思を感じます。


環境分析が丁寧に記載されていますが、
こちらもひとつひとつが納得性のあるものです。

不動産がプチバブルで貸家の実需への懸念など取り上げられますが、
そういう環境を十分認識した上で、
それを機会と捉えようという内容で、
かつそれを無理なく合理的に分析しているので、
この点もよい内容だなと感じました。

ふるさぽへの注力についても言及があります。
かつて介護関連銘柄にも投資していたので、
この分野はうまくやれば十分成長産業になると実感していますので、
国策の状況をうまく見ながら投資を進めて収益化をして欲しいと期待します。


いずれにしても私は完全に武藤社長信者なので(笑)、
完全なる色眼鏡状態かもしれませんが、
今後も主力銘柄として応援したいと思える内容となりました。


~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



【決算精査】 2475_WDBホールディングス(17年3月期_3Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

前回の2Qでも計画上振れでしたが、
その好調さが続いて全般的に好調な決算となっています。

外部環境として、有効求人倍率も良化しており、
技術職や研究職に対する需要も底堅いため、
この好調決算は想定通りの内容です。

CRO事業などの種まきもしながら、
大幅な増収増益決算となっていますので、
ポジティブに捉えています。

同時に優待と、新たな事業の子会社設立のリリースがありました。
優待は実はここ何回か実施していたものを、
正式な制度としたものなのです。
特に驚きはありませんが、どう反応するんでしょうかね。

子会社設立の件は、インターネットを介した各種情報提供サービスだそうで、
全くなんのことかわかりません(笑)。
一応IRに電話して突っ込んでみました。

前回の決算でもややポジティブに近い、
想定通りの評価としましたが、今回も同様の評価です。

一方で、今の好調さがどちらかというと外部環境に助けられている要素も強く、
もう少し同社自身の潜在力なり姿勢の「変化」が、
主体的に機能していると判断出来るまでは想定通りの評価を継続します。

以上から、総合評価は「3」想定通りです。
但し記載のようにややポジティブ「4」に限りなく近いものとなります。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

◆3Q累計
2475_WDB(17年3月期_3Q累計)売上推移



◆3Q単計
2475_WDB(17年3月期_3Q単計)売上推移


特にどの事業なり領域なりが好調というわけではないのですが、
全般的な好調が継続しており、前期比で10%程度の増収が続いています。
新設した事業所も概ね順調に推移しているようで、
今後の売上寄与にも徐々に貢献も見られると思いますし、
海外を含めたCRO事業の受注も順調のようですし、
こちらも今後緩やかに寄与してくれるものと期待しています。
特に論点はなく、順調なのね、で終わりですね。




(2)利益の推移

◆3Q累計(営業利益)
2475_WDB(17年3月期_3Q累計)営業利益推移




◆3Q単計(営業利益)
2475_WDB(17年3月期_3Q単計)営業利益推移


営業利益面で見ても利益率は10%を超えて好調に推移しています。
こちらも2Qの時から特に変調はなく、継続して安心してみていられる状況です。
粗利率、販管費率の内訳も特に変化がありません。
また、純利益ベースでもトレンドは変わりません。
利益率がこの3Q単で一時的に上昇していますが、
経常利益ベースまでは営業利益と同トレンドなので
あまり着目すべき事実もないでしょう。


◆3Q累計(純利益)
2475_WDB(17年3月期_3Q累計)純利益推移



◆3Q単計(純利益)
2475_WDB(17年3月期_3Q単計)純利益推移







(3)利益の状況と今後の見通し

上期決算で計画超過の際にも修正はありませんでしたが、
さすがに今回は通期の修正があるかなと思っていましたが、
修正ありませんでした。
前回のIR電話の際にもいわゆる東証基準に抵触するかどうかで、
修正を決めているようなので、まぁさすがに30%は上振れないかという
ことなのだと思います。


<今期の通期会社予想>
売上 33,081百万円
営業利益 2,827百万円(8.5%)
純利益 1,696百万円(5.1%)

<今期の4Q会社予想>※3Q実績から通期予想の差分
売上 8,980百万円
営業利益 347百万円(3.9%)
純利益 267百万円(3.0%)

<前期の4Q実績>
売上 7,723百万円
営業利益 759百万円(9.8%)
純利益 467百万円(6.1%)


まず売上については、前年比16%増収が必要で、
こちらはハードルが高い印象です。
ここ3四半期はずっと10%前後の増収ペースなので、
4Qで急にこれが16%まで向上する根拠はありません。
従って、売上は未達濃厚でしょう。(念のため、IRに電話します)

次に利益ですが、こちらは逆に保守的過ぎるというか、
何か4Qに費用先行事象でもあるんですか?という状況です。
前年比で半額程度まで落ち込むことになります。
売上が未達だろうことを考慮しても
営業利益率で5%弱程度でしょうが、
過去を遡ると、リーマンショックの影響を受けた、
2010年3月期で4%程度ですから、
要するにこの程度まで落ち込むことになりますが、
まぁそんなことはないでしょう。

売り上げは前期比10%程度の増収ということであれば、
4Q単で8,500百万円程度でしょうから、
通期累計で32,600百万円が着地ポイントと思われます。
また営業利益率は10%を継続すると考えると、
4Q単で850百万円となり、通期累計で3,330百万円となります。
同様に純利益率は5.3%程度で、4Q単で450百万円、
通期累計で1,880百万円と皮算用できます。
もしかすると、支店新設やCRO事業のコストなどで、
少し4Qで支出して着地を調整するかもしれず、
少し利益は下ブレルかもしれませんが。

以上を整理すると、通期予想は、以下となります。

<今期通期の独自予想>
売上 32,600百万円
営業利益 3,330百万円(10.2%)
純利益 1,890百万円(5.8%)

会社予想比で売上は1.5%の未達、
営業利益は18%程度の上振れ、
純利益は11%程度の上振れとなります。

これに伴い、会社予想EPS84.6を支持していましたが、
独自予想EPSを93へ修正しています。
但し、増収増益への強いコミットメントが会社にはありますが、
一旦長期的な目標株価の前提である
19.3期のEPS102は変えずにいきたいと思います。
それは冒頭にも記載の通り、
同社の潜在力などに起因する変化がまだ確実視出来ないためです。
もし社長メッセージのように活路が顕在化してくると、
長期的にも更なる目標株価の上昇も期待出来ると考えます。


(4)セグメントの状況

人材サービス事業でほぼ決まる現状というのがわかるように、
同一スケールに各セグメントの収益をグラフ化しています。


私が貼付した以下のものは四半期単計です。

2475_WDB(17年3月期_3Q単計)セグメント収益


こちらも特にこれまでと変化ないですね。


3.IR照会

まず通期の修正をしなかった点について、
会社認識がどのようなものか念のため確認します。

また子会社設立のリリースはこれだけでは、
何をしようとしているのか、シナジーが何か、
全くわかりませんので、一応突っ込んでおきます。

最後に今期の好調さにより来期以降のハードルが高くなるが、
その点の認識についてですかね。

※私の主観によりサマリしていますので、投資判断される際はご自身で確認下さい。




まるのん
3Qも引き続き好調に事業が推移しているが、
売上面では通期予想の達成が難しいように見える。
10%増収だったものが4Qで16%程度増収となるのは、
何か根拠があってのものか。

IR
確かに売上面ではハードルが高いという認識を持っている。
社内では利益重視の姿勢のため、まずは利益をきちんと出していきたい。
(実質的に未達可能性を否定しなかったと私は判断しました)

まるのん
一方で利益については、会社予想を支持すると、
4Qで大きく利益率も下がり額面も前期比でも半額程度まで下がることになる。
何か特別な支出を予定しているのか、もしくは保守的だという理解か。

IR
特別な支出は特に予定はしておらず、保守的というわけでもなく、
きちんと利益を出していきたいと考えている。
なお、修正については、東証基準を想定した時に、
そこまでの状況と判断は現時点ではしていないため、修正開示は出していない。
今後必要があれば・・・。
(計画超過は実質認めたものの、+30%まではないということと理解した)

まるのん
同時にリリースしている子会社設立の件がリリースされているが、
インターネットを介した情報提供事業だけでは全くわからないが、
どういったビジネスになるのか。また既存事業とのシナジーは考慮しているのか。

IR
現時点で開示しているのは記載の通りであり、
今後具体的な事業内容をリリースする予定であるためそれを待ってもらいたい。
既存事業と全くかけ離れた新しいことというわけではなく、
既存事業とのシナジーも想定したものにしようと考えている。


まるのん
このような曖昧なリリースだと内容がわかりづらいため、
ぜひ早急に開示をお願いしたい。どの程度で我々が把握できるようになるか。

IR
出来るだけ早く、半年までいかない数ヶ月の間にきちんと開示したい。

まるのん
来期以降の成長性についての認識について質問したいが、
今期にだいぶ好調さを持って推移していることで、
相対的に来期以降の成長をどのように認識したらよいか気になっている。

IR
同社では増収増益基調はきちんと守っていきたいと考えている。
ただ、確かに今期が好調という背景もあり、
今後も成長していくためには、現時点で投資投下しているCRO事業などの
他事業の立ち上がりによるものと、
既存事業の拡大(エリアなど)が必達だと認識している。
投資家の期待に応えられるよう、今の種まきを収穫することで、
安定的成長が継続出来るよう社内でも議論している。

まるのん
優待新設について、なぜこのタイミングで正式な制度としたのか。
また長期保有優遇や保有株数に応じた傾斜の検討はされたのか。

IR
これまで1回のみの優待実施ということを続けてきたが、
投資家から正式な制度とする要望が強いことを受けて、
その要望を受けて、まずは一律の制度として設定したものである。


今回も前回同様、丁寧なIR対応でした。
全般的に満足しました。


4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

2475_WDB(17年3月期_3Q)株価推移


図の中で赤色矢印が主に買いを入れたタイミングです。
目標株価は10%成長でPER15倍水準で、
現状でいえば1530円となります。
前述のように今後目標株価の修正を検討してもよいかなと
感じ始めています。
来期予想の開示など、同社の潜在力の変化がより強く見られれば検討したいです。


5.さいごに

PTSで目標株価を超える株価が付いていましたが、
これには驚きました。
恐らく誤発注かと思いますが、こういうこともあるのだなと思いました。

もし仮に直近で目標株価の1500円台に突入することになれば、
少し対処には悩みそうです。
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