投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

#各種グラフやキャプチャを追加で貼付しました(3/31 22:40)

1.パフォーマンス   ※ ( )内は月間パフォーマンス

            年初来パフォーマンス  (月間パフォーマンス)
 まるのんPF : +10.3%   (+10.6%)
 TOPIX    : ▲12.9%   (+3.2%)
 日経平均   : ▲12.0%   (+3.8%)
 東証2部   : ▲7.4%   (+3.5%)
 JASDAQ  : ▲7.1%   (+4.3%)
 マザーズ   : +15.1%   (+20.5%)


2.全体所感
1月、2月と大きく沈みこむ中でなんとか耐えてきていたわけですが、
幸運なことに今月は年初来プラスへ復帰して、
かつ目標となる15%水準も見え始めた希望が持てる1ヶ月となりました。
一方で1ヶ月の間で10%以上の動くようなボラティリティの高い状況は続いているとも思えて、
たまたま自分の保有銘柄に資金が流入しただけで、
いつそれが逆回転するかわからないという新たな怖さのようなものがあることも事実です。

本来、長期投資を志す者であれば、
年初からの急落もそしてこの戻りも平然と眺めている位の感覚が必要であり、
右往左往すべきではないでしょう。

私は右往左往しないために、ルールを作りある程度機械的に処理をすることを心掛けており、
そういった作用もあったのか、少しは平穏な気持ちで過ごすことが出来てきたと考えています。

全体所感としては、やはりマザーズの強さに目がいきます。
為替動向や国際社会の各種不安によって、主力大型株(特に輸出関連)には手が出しにくく、
そういった資金がバイオやサービスなど新興企業に振り向けられているようにみえます。
この急角度の上昇はさすがに警戒しなければならない気もしますが、
では、警戒といっても何をすればいいのかはなかなか決められないですし、
そのような相場を読むことは私が手を出すべきことではないと思いますので、
ポートフォリオの各銘柄においては目標株価とのGAPを見て個別調整をしつつ、
全体としてはルールに定めた現金とベアETFの比率を調整して全体最適を図っておきたいと思います。
つまりやることは何も変わらないということですね。



3.銘柄に対する所感

10%を超える月間騰落の銘柄は以下の通りです。

 ◆上昇率上位
  2152 幼児活動研究会    +57.3%
  9467 アルファポリス    +26.3%
  3277 サンセイランディック +25.9%
  3230 スターマイカ     +24.3%
  9090 丸和運輸機関     +14.2%
  2764 ひらまつ       +14.0%
  7164 全国保証       +13.5%
  1384 ホクリヨウ      +11.8%
  3179 シュッピン      +10.2%

 ◆下落率上位
  1360 日経ベア2倍ETF ▲10.8%

 他の銘柄も含めた月間パフォーマンスは以下の表の通りです。


20160331_保有銘柄月間パフォーマンス



今月は年初からの下落からの反発で、ベアETFを除く全銘柄で上昇となってくれました。
騰落10%超えを上記に挙げましたが、上昇側が強いわけですが、
これも年初から2月までの下落が大きかった分の戻りでもあり、
ファンダメンタルズがここまで好転したわけではない点には留意しておかねばなりません。
つまり、期待から来るPERが高まったわけなので、
それだけ評価も厳しくみていかねばならないということです。

というわけで、銘柄別に所感を書き連ねていきます。


サンセイランディックですが、決算前の不安が台頭していた時の暴落で
買い増した分について、今月戻った所で多少利益確定を出しておきました。
目標株価は2000円としているため、まだ余地は大きいですが、
比率が大きくさせ過ぎる程、自信に満ちているわけではなく、
特に総会でも質問した競争戦略の行方には、
エリアリンクなどの明確な競合も出て来ている中では、注視が必要だと感じています。

日本管理センターは今月の上昇率だけを見ると平凡ですが、
実は2月の暴落時に逆行高をしていたわけで、
むしろ今月もプラスで続伸するというのは素晴らしい強さだと思います。
総会を通しても何ら心配がない会社であると現時点で判断しているため、
引き続き、主力で保有しておきたいと思います。
ちなみに4月中旬からのビフォーアフターのTVCMはなかなかかっこよかったです。
武藤社長のナレーションのようですよ。

丸和運輸機関ですが、配当の権利落ちの影響が大きいかなと勝手に心配していましたが、
終わってみれば影響はなく堅調に推移しています。
こちらも人材部分は育っているか、質と量の両面で気になりますので、
総会でしっかりと確認してきたいと思います。

アルファポリスですが、どこまで影響があるのかわかりませんが、
最近出版取次会社が相次いで倒産しているようです。
先日も栗田出版の件では同社からも影響は限定的とのリリースも出ていましたが、
今野の出版業界の事業のことをもう少し勉強しないと、
いまいち今起きている事象が表面的にしか理解出来ていないので、
少し勉強しないとなりません。

コムチュアはビッグデータ、AIに関する事業推進のために、
子会社設立と企業買収のリリースを出しています。
買収した企業の直近決算が悪い点が気にはなりますが、
前向きな内容と捉えています。
今後の事業拡大も順調に推移していけるよう応援したいと思っています。

全国保証も優待が魅力的で権利落ちを嫌気していたのですが、
(実際には長期なので言うほど嫌気していたわけでもないのですが)
こちらもあまり影響はなかったように感じました。
業績面では、やはり中古住宅も売買が頭打ちになりつつあるなどのニュースも聞くようになり、
総量が減る可能性はありますが、銀行が引き受けている保証を、
同社が引き受けられる余地が広がればまだまだ成長は可能と捉えていますから、
引き続き頑張って欲しいですね。

スターマイカは民泊などのニュースで盛り上がっていて、
いわゆるテーマ性で買われたとも思われますが、
決算もざーっと目を通した限りは満足いくもので、
こちらはファンダメンタルズに基づいて順調な成長を確認出来ていますので、
よいことだと思っています。
既に目標株価までの上値余地があまり大きくなく、
今の水準から買い増せないのが辛い所です。
監視銘柄入りが長すぎたんですよね。。。

幼児活動研究会は一体どうしたのでしょうか。
政府の予算などで育児が取り上げられているわけですが、
勝手にテーマ性ありと盛り上がっているわけで、対応に苦慮しました。
目標株価には達していないものの、2年~3年後をイメージした目標株価に、
ここまで短期で一気に肉薄してくるわけですから、
時間軸のことを意識し、
かつ現時点のポートフォリオの状況などを鑑みると売却の選択しかありませんでした。
目標株価に拘るばかりに日本管理センターや丸和運輸機関をあと一歩の所で売りそびれ、
苦い思いをしたこともあり、目標株価に対しては多少ルーズであってもよいと考えており、
それを実践できた点はよかったと考えています。

Hameeを新規で買い増した。
こちらはIPO1年程度が経過した銘柄をチェックしていた時に、
いいなと思った銘柄です。
アクセサリの小売業としてみるとあまり魅力は感じませんが、
それを販売するシステム構築者としてみると魅力があると判断しました。
ツイートでいつも勉強させて頂いているさっかくさんが買われたようですね。
私は他の方の所有有無には影響されませんが、
一緒に応援してくれる人が身近にいると嬉しい気持ちになりますね。



4.運用来パフォーマンスについて

20160331_運用来推移


2014年当初からの運用来パフォーマンスは
+64.5%となりました。
3年目に入って3ヶ月でこのパフォーマンスは十分満足できるものですが、
私の目標利回りや運用方法からすると出来過ぎなので、
やはり調整の不安がないわけではありません。
ただ、1月から2月の急落において多少下落におけるマインドの耐性もついたと思うので、
今後もルールに従いリスクをうまく分散させながら納得いく投資を継続していきたいと思っています。


◆月初のポートフォリオ
20160229_PF内訳


◆月末のポートフォリオ
20160331_PF内訳



 今月の取引は以下の通りです。

 売 3277 サンセイランディック (一部売却)
 売 3276 日本管理センター (一部売却)
 売 2384 SBSHD (一部売却)
 売 2152 幼児活動研究会 (一部売却)
 売 2139 中広 (全部売却)
 売 2749 JPHD (全部売却)

 買 1360 日経平均ベア2倍 (買い増し)
 買 3134 Hamee (新規買い)


詳細のPFの順位は以下の通りです。

********************

 1位 3277 サンセイランディック(2) ↑
 2位 3276 日本管理センター(1) ↓
 3位 9090 丸和運輸機関(3) →
 4位 9467 アルファポリス(4) →
 5位 3844 コムチュア(6) ↑
 6位 2686 ジーフット(8) ↑
 7位 3179 シュッピン(9) ↑
 8位 7164 全国保証(10) ↑
 9位 2384 SBSHD(5) ↓
10位 3230 スターマイカ(11) ↑
11位 1384 ホクリヨウ(12) ↑
12位 9414 日本BS放送(13) ↑
13位 2152 幼児活動研究会(7) ↓
14位 3134 Hamee(新)-
15位 4245 ダイキアクシス(15) →
16位 2764 ひらまつ(16) →
-   1360 日経ベア2倍ETF



なお、資産については以下の通りです。

20160331_資産残高推移表

資産が順調に増えてきたことにより、
ポートフォリオPERは急角度で上昇してきています。
それだけ保有銘柄の割安度が薄まっていることを意味しており、
現金を示すグレーの棒グラフが広がり、
現金比率も月初の14%から22%まで向上させていることも、
客観的に納得感のある対応だと感じています。

絶対額としてはついに1000万の大台にタッチしそうな所で、
ザラ場中は超えていたものの、終値ベースではお預けとなったことも、
気を緩めずにというメッセージだと受け止めておきます。


最後にキャプチャも貼っておきます。


20160331_証券会社キャプチャ



日本管理センターの株主総会に参加しました。

株主総会後に、株主懇親会の場をセッティングして頂き、
ざっくばらんに役職員の方とお話させて頂く機会があり、
大変良い機会でした。

もう少し時間も欲しかったですが、お忙しいお時間を割いて頂いたわけで、
役職員の方々には大変感謝しております。

コミュニケーションさせて頂く事に忙しく、
提供頂いた帝国ホテルからのケータリング(?)の
サンドイッチが食べられなかったことが不徳の致すところです(笑)。
※会場に用意されたナプキンが帝国ホテルのレストランのものだったので、
 ケータリングも帝国ホテル製と勝手に解釈しました(違っていたらすみません)。


株主総会においても活発な質疑がなされていましたが、
ここでは個々に取り上げることは割愛いたします。


私が一番興味を持っていたのは、
買収や新たな成長エンジンとしての事業化を推進していく上で、
武藤社長の強力なリーダシップにどの程度、依存されているのかという点です。

新たな発想をしてその発想を事業化して推進していく上で、
人材がどこまで育っているのか、そういう高い能力を持った人材が、
武藤社長とも対等に議論して会社全体がポテンシャルの高い状態になっていけるのか、
その点が今後の中長期的な成長には不可欠だろうと考えているのです。

事業も多角化してきていますし、
規模が大きくなってくると、いくら武藤社長が優秀過ぎるとしても、
全てが武藤社長に依存されている形で運営されていると、
人の問題で成長鈍化するというのが懸念として生まれてくるわけです。

これに関連して、株主総会、またその後の懇親会でも質問してみました。

結論から言えば、満足です。
武藤社長はご自身が自分は独裁者ではないと答弁してしまうと、
胡散臭くなると軽い笑いを取りつつ、
他の役員の方にも話を振っておられましたが、
その時の様子を見ていると、コミュニケーションも良好であるように感じましたし、
実際に、若い役員の方とも懇親会でお話を伺った際にも、
忌憚なく社長とも議論が出来ているとイキイキと話されていたので、
その印象からすると活発な事業戦略に関する議論がなされていると認識しました。

ただ、一方で本質的な課題が解決しているわけでもありません。
社長も語られていましたが、人材育成とは一朝一夕に形になるものではなく、
時間がかかるし、そう簡単に出来ることではないと率直なコメントも頂きました。
だからこそ、人材育成のことは配慮しているし、
自分もまだ若いし、健康にはなりにより気を付けて、
10年先の次世代に引き継ぐこともよく意識されているように感じましたので、
さすがに長期投資先として安心出来る会社だと改めて実感しました。

武藤社長が既成概念に捉われない新たなアイデアを発想し、
それを具現化して同社の事業として形にしていく組成力を右腕である専務に任せ、
その具現化に至るプロセスとして財務を含めた管理部門の長として右腕の上席執行役に任せ、
両輪の優秀な取締役を従えて今後も良好なスパイラルを継続していくことで、
面白い事業展開が望めそうです。

このことが改めて実感できただけでも、参加して良かったです。



このほか、前期の業績について一時的な停滞感の要因なども質問に上がりました。
こちらも答弁を伺っていると、
大きな枠の中でコントロールされた範疇での対応であったと理解しました。

また今回、取締役の報酬枠の上限の改定の議案については、
複数の疑問の声が上がりました。
今後の成長に伴い、取締役の要員数を増やすなどの事態にも備えるもので・・・
ということで上限枠を今のうちに変えておくとのことで、
それは要因を増やす時に併せてやればよいではないか、
配当より報酬額が多いのは好ましくないなどの声がありました。

ただ、同社は株主も納得の成長実績をきちんと出していますし、
背景もそういうことであれば大きく反対の声というより、
そんなに焦らなくてもよいのではというトーンだったと理解しています。

私は個人的には、報酬は上げればよいと考えています。
これだけの成長性を継続して経営に当たるのは、
並大抵のことではないと考えていますし、
あくまで上限であるという点、
また今後の事業拡大をより確実になしえるために寄与する仕組みである点、
トータルで考えてよいことだと思いました。

というか、今回の説明を受けて、近く取締役も増やしていくんだなと
よいメッセージももらった気がしました。
取締役の要員数ばかり増やしても意思決定フェーズが複雑化したり、
スピード感が損なわれたりというリスクも出てきますが、
同社は無駄なことはあまりしない印象ですから、
本当に事業拡大に伴って必要なら適正に配置すべきと思います。


このほかサブリースの保証の率の仕組みや売買の手数料の両手取りの批判への対応など、
やや個別の質問も続きましたが、この部分は私は極小的な議論に感じ、
あまり興味を持って聞きませんでした。

数値の精度については予実管理の仕組みを刷新していて、
現場の持つ予実数値と財務数値とが連携出来るようになっており、
これを月次で管理しているようですので、精度には自信があり、
サプライズのない決算ということになっているようです。
本来、仕組みだけで本当に大丈夫なのか?という疑問が湧くところなのですが、
実際問題として実績で精度が十分高いので、こちらも良い傾向だと思います。

このほか、四半期配当したらとかもありましたが、
これは個人的にはどちらでもいいですね(笑)。
「貴重なご意見、今後の参考にさせて頂きます」のコースでした。
それから、さすがに優待くれ~は出なかったですね。
サンドイッチだけ食い〇げ(失礼・・・)している方が多数いたようですが(笑)。


武藤社長の立ち振る舞いは惹きつけられるものがあります。
話し方というかプレゼンテーションスキルが高いという点、
それから受け答えにとても気さくに対応されており、
自信があるのだろうなと思うと共に、
自分だけが前に出てというより、
周りの役員や若い方にも話を振っておられる姿勢を見て、
自分が働きたくなってしまいますね(笑)。


さて、良いことばかり書きましたが、
ひとつだけ悪いことというか、実態がよくわからなかったのが、
女性の扱いについてです。

役員の方に女性がいないというのはやむ得ないのかもしれませんが、
社内で女性がどういう形で活躍しているのかは聞きたかったです。

今回の総会でも受付や事務局の進行係の方で
女性の社員の方がおられましたが、
営業の現場もしくはプロとしての管理部門の中で、
どのように活躍しているかは興味を持ちました。

というのもこの業界はいわゆる昭和のような「女なんて」という古い考えを持つ、
オーナーさんもまだ存在していて男性社会なのかなと思う一方で、
女性のきめ細かさや抵抗感を下げるという意味で、
逆に近年受け入れやすい部分もあるのではないか、
活躍できるフィールドは広がっているのではないかと感じ、
人事畑で苦労された武藤社長に突っ込んでみたかったです。

昨日のサンセイランディックでは、
底地や空き家のルート営業などでは
むしろ女性が足を運んだ方が、商談に乗るケースも多いというようなトーンの話も聞き、
十分活躍できるのではないかと思いましたし、
国策的にもそのような姿勢も大事でしょうから、
積極的に登用して、男女の良い部分をうまく経営に生かして欲しいなと思っています。


最後にいつもお電話でご対応頂いている上席取締役のIR担当の方とも、
改めてお話をさせて頂くことが出来て大変光栄でした。
短信の次期予想の部分もきちんと自分が責任を持って書いていると仰っていて、
今期もきっとやってくれると最後はあまり根拠のない感性のような話になりましたが、
他にも様々な話(ちょっとここには書かない方がいいようなこと)をばっくばらんに
お話が出来て、自分の想定と近いことが多くて安心しました。










主力銘柄のサンセイランディックの株主総会に参加しました。

参加人数は概ね70人位でしょうか。
数えたわけではないので正確にはわかりませんが、
用意された席はその3倍、4倍の席が用意されており、
会場も広いためガラガラ状態でした。

改めて「そういう銘柄」を主力にしているんだな、と
実感をしたところです。

事業報告、決議事項の一括上程はよくあるパターンです。
社長は決してスマートな振る舞いではありませんが、
元気よく、少し早口ではありながら熱意を感じる語り口調で、
粛々と議事を進めておられました。

社員の対応はふつうに良かったですが、
特段感激するようなこともありませんでした。

それより凄いなと思ったのは、
壇上に控えている書記兼調査事務局のような方たち。
各質問に対して即座に回答に必要な基礎データを社長にメモ連携していました。
質問の中には、離職率や社員数、管理職配置状況、育休取得者数、
売上・収支の数値データなど定量的なものも織り交ぜた議論がありましたが、
質問者がマイクを置く位のタイミングでは既に紙のメモが渡されていました。

もちろんパソコンで調べれば直ぐわかるのですが、
その場で育休取得者数をそらで何人ですとか答えられるのは
日頃から所掌の数値情報をきちんと抑えてビジネスされているのだろうなという事を伺い知れる
よい機会になりました。

ちなみにあまり興味はないかもしれませんが、
お土産は社名入りの定規でした。
三角形の断面の測量などで使われるような出で立ちの定規です。


さて、本番の質疑応答の件です。
まず、質疑応答全体を通した感想です。

・エイリリンクらの競合戦略はやや具体性に欠けて、勝てる確証が絶対ではないな
 →蓄積ノウハウの強みは魅力に感じていますが、これだけで説明がつくのか少し迷います

・社員の関係が比較的良好なのではないかな
 →総会前の社長と社員の会話とかが聞こえてきますが、よいコミュニケーションを取っておられますし、
  質問の中での離職者との関係性などを見ても良好な関係にあるように感じます。
  人材はとても大切なので、重要なことです

・民泊に過度の期待は禁物かな
 →皆が質問するようで、逆に社長の方向から主な質問と回答のシリーズの中で説明があった位、
  民泊への期待は大きいようです。
  一方、その事業への進出による可能性の広がりへの答弁はありましたが、
  民泊という規制がまだ高い状況の中で、
  コストについての言及がなく、なかなかステークホルダー(管理会社など)が多いので、
  利益が生まれにくいのではないかなと感じました。


質疑応答の主なやり取りの様子は冗長になりますので、
興味のある方は「続きを読む」へお進み下さい。







SBSHDの株主総会に参加しました。

同社はIRイベントなどでお見かけすることもなく、
直接会社側と接触したのは今回が初めてでした。

イメージ通り、社長はきっちりとした真面目な方という印象ですが、
いわゆる頭が切れるタイプではないので(すみません、失礼ですが率直な印象です)、
何か画期的なサプライズが生じる可能性はないように感じました。

私はサプライズは求めていませんから、
実直な経営をこれからも続けて欲しいと思います。

ただ、1点だけ気になったのは、中期経営計画を修正しないとした点です。

現中期計画は、次期(17年12月期)を最終年度としており、
M&Aを織り込んだものとなっていますが、
前期にM&Aに失敗したこともあり、
少なくてもこの部分は下方修正されるものと認識しています。
しかし、M&Aを除いた部分では十分達成可能という説明で、
中期経営計画の見直しは考えていないそうですが、
私はこの部分は素直に修正してリスタートを切って欲しいと思いました。

しかも以前にIR担当に確認した際には、
中計修正を示唆していましたので、その部分で矛盾にもなります。

中計の修正要否の判断だけでなく、
この方針が一転二転する
(実際には一貫していて私のミスリードなのかもしれませんが)のは、
少し不安を覚えました。
本来見直さなければならない数値を、
心意気とか意気込みとかで頑張り過ぎても、
身の丈の結果しか生まれませんから、
後々苦しくなるだけだと思います。
開示する資料は目標ではなくコミットメントだと認識しています。

今期の業績予想も以前IRに照会した際に、
かなり保守的なものという説明を受けて、
私もある程度それを真に受けているところですが、
今日の中計修正不要の立場を見ていると、
慎重な判断をしないとならないなと感じました。


さて、総会の様子を少しレポート形式で記載します。
冗長となりますので、もし興味を持って頂ける方は、
「続きを読む」へお進みください。


1.年初来パフォーマンス   ※ ( )内は週間パフォーマンス

 まるのんPF  : + 5.5% (+1.8%)
 TOPIX    : ▲11.7%  (+1.4%)
 日経平均   : ▲10.7%  (+1.5%)
 東証2部    : ▲ 7.0% (+1.9%)
 JASDAQ   : ▲ 7.0% (+1.2%)
 マザーズ    : + 8.8% (+2.2%)


2.全体所感
今週の相場は週明けは高く始まったものの、
後半にかけてはやや膠着状態になり、微増という結果になりました。
月曜日の上昇時には日経新聞によると、
権利獲得のための買いが入ったとのことでしたが、
本当にそうなのでしょうかね。
マザーズ指数が相変わらず強くて私も今週も負けてしまいました。
ただ、そんな相場と比較して、
しかも週間という短いスパンでの勝ち負けなどどうでもいいのです。
相場はそこそこ順調に推移している中で、
私のPFも後述するように今週も少数精鋭の銘柄に助けられて付いていくことが出来た、
そんな1週間でした。

ところで最近増税再見送りが現実味を帯びてきて、
仮に見送りとなれば消費が喚起されて、
株式相場も強含む、なんてアナリストがだいぶ煽っているわけですが、
私としてはとんでもないことだと感じています。

ただでさえ緩和によるカンフル剤でなんとか時間稼ぎをしている中で、
それなりに日本の財政にも長期的に見れば悪い状況になっていることは否めないわけです。
個人的に増税して支出が多くなるのは嫌だなとは庶民なので思うわけですが、
一方でそういう痛みを受けてでも増税はきちんとして
少しでも財政に安心感をもたらせてもらわないと、
株高以前に日本の信用がなくなっていた(大袈裟かもしれませんが)ということになりかねません。

増税の有無の見極めて株価も膠着していると解説されてたりもしている節があるのですが、
そういうことではなく、きちんと企業のファンダメンタルズを見て
判断していかなければならないと考えています。



3.ポートフォリオ

※クリックすると画像が大きくなります。

20160325_PF内訳


20160325_セクター内訳



20160325_保有銘柄一覧



今週の上昇は大きいところで、丸和運輸機関とスターマイカの2銘柄でした。
丸和運輸機関は今数、モルガンスタンレー様がレーティングをつけてくれたようで、
目標株価3,240円だそうです。
皆さん、これをそのまま鵜呑みにしてとりあえず買いだ~と殺到するんでしょうか。
レーティングが出た直後は凄い買いでした。
私は自分の目標株価は3,150円としていたので、
ほぼ想定通りの結果なので、特にサプライズもなく、
むしろその程度の目標株価で買いが殺到する方に驚きでした。
いずれこういうところの買いは反落局面で剥離していきそうなので、
あまり喜ばずにいたいと思います。

スターマイカの上昇は謎ですが、
いずれにせよ事業環境は良好ですから
たまたま何かに取り上げられたとかでしょうかね。よくわかりません(笑)

下落側は目立った銘柄はありません。
強いて言えば、幼児活動研究会ですが特筆すべきことはありません。


それから、SBSHDの比率を落としました。
株主総会に出た印象に加え、権利落ちが醜そうというのと、
それを耐えてまで保持しているには、少しナンピン分も膨らみ比率が上がっていたところなので、
念のため対処をしました。
あまり大きく張ってどん欲にいく局面でもないと考えているので、
最終権利付日に更に上昇するようならもう少し落としてもいいかなと思っています。
なお、株主総会については別記事にUPします。


念のため、ポートフォリオの構成をテキストでも残しておきます。


 3277 サンセイランディック
 3276 日本管理センター
 9090 丸和運輸機関
 9467 アルファポリス
 3844 コムチュア
 2152 幼児活動研究会
 2686 ジーフット
 7164 全国保証
 2384 SBSHD
 3179 シュッピン
 3230 スターマイカ
 1384 ホクリヨウ
 9414 日本BS放送
 3134 Hamee
 4245 ダイキアクシス
 2764 ひらまつ

 ※評価額順に記載しています

 1360 日経平均ベア2倍ETF



4.資産状況

※クリックすると画像が大きくなります。

20160325_パフォーマンス推移表



20160325_資産残高推移表


今年の目標は+15%ですがマイナス圏の時にそこまで無理はしなくても、
仮に今年未達になってもやむなしということを覚悟していました。
それはプラス圏になった今も変わっていません。
幸いにして過去2年でそれなりに貯金が出来たので、
今年はそこまでみっちり15%を確保しなくても良いのです。
要するにそこまでリスクを取ってリターンを取りにいく局面ではないということです。

ですから、順調に今戻していますが、
あまりそれがずっと続くなどと思わずにルールに従って現金とベアETFを保持して、
うまくリスクを低くしてリターンを求め過ぎないことをこれからも徹底したいと思います。

とはいえ、まずは1000万円の大台にはタッチしたいですね。



今週末は明日土曜日は、青春18切符で単身日帰り旅行に行くつもりです。
まだどこに行くか決めていません(笑)
というか何線に乗るかも決めていないので、東西南北どこに行くかも未定です。
とりあえずKindleとカメラを持って鈍行旅を楽しんできたいと思います。
日曜日は子供とお出掛けしようと思います。
いよいよ春休みになりましたら、色々なところで思い出を沢山作っていきたいと思います。




1.年初来パフォーマンス   ※ ( )内は週間パフォーマンス

 まるのんPF  : + 3.7% (+0.9%)
 TOPIX    : ▲13.1%  (▲0.9%)
 日経平均   : ▲12.1%  (▲1.0%)
 東証2部    : ▲ 8.9% (+0.0%)
 JASDAQ   : ▲ 8.2% (+0.2%)
 マザーズ    : + 6.3% (+0.3%)


2.全体所感

今週の日経平均やTOPIXは週初には上昇で始まりましたが、
その後は週末にかけてだらだらと下げていきました。
終値だけみればそのようになりますが、
日々の高値を見ていると、
各1日の中でも比較的大きく戻している時間帯があることがわかり、
ザラ場中の為替や海外市場の動きに加えて、
要人の一言一言にいちいち反応する神経質な動きが継続しています。

ツイートでも散々自分に言い聞かせていますが、
こういう騰落にいちいち反応せずに
粛々と見守っていたいと思っています。

ついついこういうボラが出ている時には、
うまく波に乗って儲けている人がいるんだよな~とか思って、
実際にツイッターなどでそういう方をお見かけすると、
気ばかりが焦るのですが、
そういう煩悩ともうまく付き合っていけないとなりませんので、
これも勉強と思って敢えて目を背けずにそういう現実も直視するようにしています。

マザーズがさすがに反落してくるのかと思いきや、
微増ということで、やはり強いですね~。


3.ポートフォリオ

※クリックすると画像が大きくなります。

20160318_PF内訳



20160318_セクター内訳



20160318_保有銘柄一覧



今週は私の保有銘柄はアルファポリスの下落が大きかったですが、
これはこれまでの戻りを見ていれば当然の動きです。
全く気にしていません。昨日もゲームのリリースが出ていましたし、
メディアミックス効果でどんどん邁進していってもらいたいですね。

コムチュアが上昇していますが、
エナフンさんのブログに取り上げられたそうで、それが要因のようです。
私もエナフンさんのブログはいつも拝読させて頂いていますが、
ただ、コムチュアについては決して強く推しているわけではなく、
むしろ時間軸が長くかかるかもしれないリスクにも触れられており、
飛びついても結果になるのはいつになるかわからないと思うのですがね。
まぁ私にとってはどうでもいいことです。

シュッピンはまた下方修正でも出して暴落する地獄絵が今でも想像できます。
一体なぜこんなに騰がっているんでしょうかね。
黙って下方修正を待つタイミングだと思うのですがね(笑)。

それから今週はHameeを打診買いしました。
分析記事にも書いた通りですが、週間で見るとこんなに下がっているんですね。
決算が悪いとか今期が未達だとかで悲観論が多いですが、
私は構わず打診買いを入れてしまいました(笑)。
前のめりだったことも認めますし、決して賢いやり方ではないかもしれません。
ただ、より真剣に向き合うためにも、
この程度の単元であればいいかなと思い、
優待を楽しみにしておきたいと思います(笑)。
(優待は無視するのではなかったのか、私!?)
ついでにHameeのストラップを購入してみました。

それからひっそりと中広とJPHDをPFから外しています。
どちらも基本的な見通しが変わったわけではないのですが、
中広はエリア拡大戦略において人件費が重くのしかかっていて、
より長期目線で見ればあとは改善していくと思うのですが、
その時間軸がもっと必要だなとも思い、
PFの状況から優先度が下がってしまいました。
JPHDはテーマ性は高いですし、安定業績としては問題ないはずなのですが、
ごく少量を昨年NISA枠消費のために組入れたものの、
この水準から買い増していくイメージも持てず、
PFの整理の観点から除外させました。


念のため、ポートフォリオの構成をテキストでも残しておきます。

 3277 サンセイランディック
 3276 日本管理センター
 9090 丸和運輸機関
 9467 アルファポリス
 2384 SBSHD
 3844 コムチュア
 2152 幼児活動研究会 
 2686 ジーフット
 7164 全国保証
 3179 シュッピン
 3230 スターマイカ
 1384 ホクリヨウ
 9414 日本BS放送
 3134 Hamee
 4245 ダイキアクシス
 2764 ひらまつ
 ※評価額順に記載しています

 1360 日経平均ベア2倍ETF



4.資産状況

※クリックすると画像が大きくなります。

20160318_パフォーマンス推移表



20160318_資産残高推移表


パフォーマンス推移表(上図)を見て頂ければわかりますが、
先々週にマザーズに大きく上抜かれて追い付いていけずにいます。
もちろん、そんなにハイペースで付いていく必要などないので、
今のペースにはそこそこ満足もしています。
自分としては上出来の部類だと思います。
もちろん、あくまで今だけを見ればですから、
これから3月期決算が出て、次期の予想も出てきます。
これが自分の見込み線であるかどうか、
それが大事なのです。
結果はあとからついてきますので(そう信じるしかない)。


3連休に突入しますが、天気がイマイチのようです。
それでも子供と一緒に過ごせることはとても楽しみです。
四季報抱きしめる週末ではなく、
子供と戯れる週末にしようと思います。





3134 Hamee 東証マザーズ 【小売業】

2015年にIPOをした同社ですが、
1年を経てIPOの頃から見て株価は半分になりました。

同社について、最初はスマホやタブレットの周辺アクセサリの商材に関する
EC運営会社だと認識していましたが、
最近、ECのプラットフォーム型のビジネスモデルに改めて着目するようになり、
ECの運営ノウハウを元にプラットフォームを作り、
ECサイト事業者へEC構築のプラットフォーム化を提供する事業モデルに魅力を感じて
簡易分析を行うことにしました。


まずは定量情報は以下に纏めています。
(PDFファイル直リンクとなっています)

 銘柄分析シート 3134 Hamee



1.事業内容

「コマース事業」と「プラットフォーム事業」の主軸2事業で構成されています。

この2つの事業の総観について
以下の資料が概念的にはわかりやすいと思います。

3134_ビジネスモデル


両セグメントの総観



コマース事業では、モバイルアクセサリの流通に関する川上から川下までを扱っています。
自社でECサイトを通しての販売に加えて、
各量販店への卸売りも順次拡大しています。
自社製品(いわゆるPBのようなもの)を拡大して利益率を高め、
更に販売チャネルを増やすことでトップラインも拡大している最中にあります。
社長が上場して変わった点として、連携によるチャネルの拡大がより進捗していると語っていたように、
自社企画の商材拡大とチャネルの拡大とがうまく機能して順調に業績が拡大しています。


プラットフォーム事業では、ECバックオフィス業務(受注、請求、在庫管理等)をプラットフォーム型で、
「ネクストエンジン」という商品で主にECサイト運営会社へ販売しています。
プラットフォームというだけあって、APIを活用して非定型の業務にも個別のニーズに応えられるように、
設計されている点です。それをアプリの追加ということで比較的容易に対応していけるのが、
魅力ではないかと思います。
最新の四季報によると人工知能への備えも進めているようで、
いずれCRMの延長でマーケティング強化にもこのプラットフォームは強みを持っていくものと思います。
実際決算説明資料上に明記されている採用実績を見ても、前期比10%以上の成長を続けています。
コスト構造的に、損益分岐点を超えるとユーザ数の拡大に応じて利益は大きく伸長する構図のため、
当セグメントの利益率も20%弱の水準まで高まっているところです。

ポイントは、このコマース事業で「EC業務」を熟知した上で、
これをプラットフォーム事業へ活かすというスパイラルが機能している
点だと思います。
但し、プラットフォームのようなITを使ったシステムを構築する上で、
ITスキル(技術面)が不可欠だと思います。
業務知識とIT知識の融合がないとなかなか優位性のあるシステムにはならず、
ITスキル(技術面)をどう担保しているのかが気になります。

大抵、SI企業ががちがちのシステムを構築する際に、
よく業務知識がなく使い勝手が悪いシステムを作ってしまう話があります。
最先端の技術をもって、応答速度も大変優秀で技術面では高いものが反映されているものの、
業務面がなおざりになってイマイチ効果が限定的になってしまうわけです。
たいていシステム構築においての課題はこの業務知識の不足が引き金になるのですが、
同社のプラットフォーム事業は逆に業務は十分知りえている上で、
さて、どう専門的な高度なスキルを活かせているのか
が気になります。


このほか事業としてはグローバル展開がありますが、
これはコマース事業やプラットフォーム型の横展開方式が基本のため、
敢えて個別には切り出しての議論はここでは割愛します。



2.成長性について

コマース事業とプラットフォーム事業に分けて考えてみたいと思います。

まずコマース事業ですが、
トップラインは簡単に言えば販売単価×販売数量で決まります。
利益面では、自社商品比率としてPB化の推進により原価を下げる要素があったり、
逆に販促費を大量にぶちこんで減益要素になったりと
収益性に与える複合要因があります。

売上面で見ると当該セグメントでは概ね10%程度向上しています。
一方セグメント利益では利益率が年々改善しており、
今期予想では5.8%の予想となっています。
利益成長は50%程度となっていてだいぶ高い成長率を誇っています。
粗利率の詳細データも決算説明資料に開示がありますが、
小売りではほぼ50%水準、卸売りは30%弱の水準となっています。
卸売り部分が意外に高い印象ですが、
今後数量が上がってくるともっと改善がみられるかもしれません。

自社製品比率は原価低減の要素ですが、
41.9%→54.2%→61.2%(予想)と年々拡大しています。
これもどの程度まで上昇余地があるのかわかりませんが、
オリジナル製品は利益率も高いはずですし、
何よりユニークでユーザーの心をくすぐるよい製品が多いように思いますので、
この部分には期待したいです。

全体として従来の利益成長50%水準はさすがに維持は難しいでしょう。
だからこそ、会社側もグローバル展開だとか、新たな攻め手に対応しようとしています。
このグローバル化は正直、新興国不安もある中で、
どこまで拡大していけるか未知数ですのであまりここに過度な期待はしないでおきたいです。

国内の認知度向上及び販売チャネルの拡大という数量の伸長や
自社ECサイト運営の効率化、PB商品の拡充といったコスト面への対応も進むことの期待、
これらを勘案して成長性を期待したいと思います。

認知度向上については、確かに私も最近スマートフォンを買い替えしましたが、
その時に液晶保護フィルムやケースなど、家電量販店で選択肢の少なさに驚愕としましたが、
改めてHameeのサイトを見ると色々なものがあって楽しそうですね。
私はHameeという会社をIPOしてた時から認知していたので、
たまたますぐにその存在に気が付けましたが、
今でも多くの方が量販店でスマホを買い替え、その場で、
そこに展開されている商材の中から選ぶわけですが、
Hameeの商品も最近こそ目にするようになりましたが、
まだまだ認知度は低く、今後魅力的な製品がより増えてくることで、
選択余地が広がる気がします。

定量的に成長率を見出すのはなかなか難しいですが、
売上規模で10%成長はじわじわと認知度が向上する中で達成出来そうで、
規模のメリットが少しずつ効いてくるのと、
PB化率も上がるなどのことを考慮すると、
ざっくり15%程度の成長が期待できるのではないでしょうか。
(毎度、根拠が甘いですが・・・)


一方、プラットフォーム事業ですが、
前述の通り、技術トレンドがどこまで秀逸なものとなっているか不透明な部分がありますが、
コマース事業での業務ノウハウを多分に活かしてプラットフォーム化しており、
魅力度はそれなりにあるように思います。
現時点でも契約者数の成長は10%を超しており、
その推移を見るとまるで日本管理センターの月次推移を見ているかのようなきれいな右肩上がりです。


プラットフォーム事業契約者数推移


YAHOOとの自動連係APIなど、既存EC提供会社との連携機能も拡充していますので、
一定の商品力はあると思います。
一方で今後越境ECも視野にアマゾンなどとの提携にも積極的ですし、
実際グローバル展開に向けた投資を継続していますので、
今期は米国向け投資で踊り場のようになっていますが、
中長期的にこのプラットフォームがより優位性を増すと
成長率としては見応えが出てくるのではないかと思います。

3134_プラットフォーム事業受注推移

受注の推移と見ても、直近3年のCAGRは40%弱の急成長となっています。
特に新興のEC運営会社は事業の失敗リスクも高いので、
イニシャルを小さく始められる同社のプラットフォームは魅力ではないかと思います。
一方で解約率が10%超となっていてやや高い印象ですが、
これも一定程度、EC運営会社(同社から見た顧客)の事業撤退があるからやむ得ないでしょうか。
いや、むしろEC事業者は撤退数も多いでしょうから、
それを勘案してこの水準であれば、ネクストエンジンは実は高い継続率なのかもしれません。
本当はWin-WinでEC運営コンサルとかも領域を広げられると
もっと解約率も下がり、かつコンサル料も取れていいのかなと思うのですが、
そんなに簡単ではないのでしょうね。

プラットフォーム事業としては利益率も高いですが、
契約者数が伸びることで固定費は抑制させながらトップラインが伸ばせる点で、
収益性にはまだ向上余地があると認識しています。

30%、40%の成長維持は難しいと思いますが、
20%程度の成長は望めるのではと期待したいと思います。


両事業とも認知度拡大の成長シナリオを持ち、
コマース事業では、チャネル拡大という観点でのエリア拡大シナリオも持っていると思います。
またプラットフォーム事業では、新たなAPI構築という観点での新商品による拡大シナリオもあります。


全体としてコマース事業で15%、プラットフォーム事業で20%の成長余地と見て、
全社としては18%成長とみたいと思います。


 
3.株価水準について
 現在の株価は529円です。
(3月14日終値で表記しています)

 時価総額:41.4億
 PER(15.4期実績):17.1倍
 PER(16.4期会社予想):14.9倍
 PER(16.3期四季報予想):15.3倍
 PBR:2.3倍
 ROE(15.3期実績):16.0%
 DOE:0%
 ※優待あり(1500円自社サイト利用券)

成長率18%でPER15倍となるとPEGレシオは1倍割れですから、
この成長率が正しいとすると割安かなという感じです。
ただ明らかに割安と確信できる程でもありません
配当も無配ですから市場評価からすると
無難な水準なのかもしれません。

私は特にプラットフォーム事業で高成長を期待しているので、
今からでも買ってもいいかなと思えます。
但し、今期のEPSは未達懸念があります。

広告宣伝費で戦略的に計画外のコストを発生させたこと、
それから海外の収益化の遅れがあるのかもしれません。
進捗を見ても、ちょっと厳しい印象です。
今期予想EPSを多少割り引いて見ても、
PERは16倍水準ですから、成長性を評価しても魅力はそれなりにある認識です。

但し、あくまで成長が前提なので、
来期も海外投資とか広告宣伝費などで停滞するようであれば、
厳しい評価が下されるでしょう。その点は留意が必要です。


4.リスク要因

コマース事業ではスマートフォンの特定機種に依存した商品群が多いため、
現在の総務省の指導もあって機種販売状況のトレンド変化に応じて、
アクセサリー類の販売状況に偏重を来す可能性があります。
特に2月以降は「一括0円」や多額キャッシュバックが抑制されており、
ユーザーの機種変更のモチベーションが下がり、
アクセサリー類の販売状況が落ち込む可能性が高いです。
認知度向上やECの浸透によるシェア率向上によって、
この全体数量(市場規模)の縮小に対して対処していけるかが見物だと思います。

プラットフォーム事業では商品の競争優位性が損なわれないかが気になります。
EC業務をサポートするための多くのパッケージソフトも販売されていますし、
コンサルもついたサービスが多く展開されています。
そういった中で、プラットフォーム化されたこのクラウドサービスが
今後APIも活用して多くのニーズに応えられるのかなど優位性を維持出来るのかです。

グローバル展開、特にアジア地域での景況感の影響は大きく影響を受ける可能性があります。
自社のコマース事業での販売状況にマイナスの影響を受ける可能性がある点と、
海外へ進出しようというEC運営者の減少や越境ECへチャレンジする事業者の減少など、
この点は会社が過大に計画に織り込んでいると少しネガティブインパクトが強くなりそうです。
ただ、私が想像できる領域のこのようなリスクには当然ながら認知はしているはずで、
そこに若き頭のよい経営者が備えていないとも思えませんので、
過信は出来ませんが、経営にある程度委ねてみたいと思います。


財務的なリスクはあまりなくて、むしろ成長企業であれば、
もう少し財務的なリスクを取ってもいいのかなという気がします。
ただ、この水準であれば安心出来ますのでそれはそれでいいかなと思います。


5.目標株価について
目標株価ですが、
まずは19.4期EPSはCAGR18%程度とみて52.6と予想します。
なお、ここで基点となる今期EPS予想は32としていて、
10%程度会社計画未達を前提としています。

評価PERですが、ECプラットフォーム化が伸長して、
今の成長率を維持していければ市場からの評価はより高められると思います。
成長率や今後本則への昇格や配当開始など多角的に捉えて20倍とみておきます。

すると目標株価は1,050円と算出されます。
(これでも時価総額は80億程度ですね)

現状の株価からの上値余地は100%で約2倍になる計算になります。
株価水準から見ると、前述の通りもう少し下がるのを待って、
業績未達となったあたりで暴落があればそこで拾うことも考えていましたが、
あまり値動きに振り回されずにいたいということもあり、
上値余地にそれなりに魅力があるのであれば打診買い程度を始めてもよいかと思いました。

ちなみにアナリストレポート(PDF)によると、
18年3月期EPSは分割考慮後で、約70になっています。
すると1年前倒しでPER20倍評価をすると1,400円になります。
しかもグローバル部分は保守的に見ているそうで、本当かよ~って感じです。
もしこれが事実となるなら、株価の伸長も期待出来ます。
もちろん私はこんな大風呂敷の想定は持っていませんが。
そしてこのレポートがリリースされた年初から株価は無反応ですから、
市場も信じていないということでしょうか。


6.サマリ

同社は「小売業」ということになっていますが、
私の中では「情報・通信」又は「サービス」ではないかなと感じています。
確かに小売業といえば小売業なのですが、
現時点で売上はコマース部分が90%近いわけですが、
利益水準ではほぼ拮抗するレベルです。
そして今後成長源泉は間違いなく、プラットフォーム事業ですからね。

成長性を期待した投資というのは、
まだ私の中ではチャレンジな部分ではあります。
本当にこの期待する成長を継続してくれるか不安ばかりが念頭に浮かびますが、
そういうリスクを冷静に処理してリターンにしていかないとなりません。

今期未達で株価は更に暴落してしまうかもしれませんが、
それより、中長期的な成長シナリオが崩れないかをよく観察したいと思います。


7.IR照会結果

今回の判断に当たり、IRへ照会しました。
抜粋した上で、個人的見解と主観を元にメモしておきます。
(あくまで私の解釈の上、割愛して記載してますのでご留意ください)


(1)今期業績について利益率などを算出してみると厳しそうだけど、大丈夫?

国内堅調だが、米国で人件費先行で苦戦しているが、2Q後半にサンリオライセンスを取得し、
商材拡充など対策をしたことで改善傾向あり。
国内は引き続き堅調なため、下方修正は不要と判断している。


(2)広告宣伝費について

新ブランド「Ketchup!」において従前のプロモーションと異なる
計画外の施策展開を行った。これは試験的に一過性と認識してもらいたい。
なお、その他の従前の広告宣伝費は計画にきちんと織り込んでいる。


(3)プラットフォーム事業の利益率のばらつきについて

開発内容によって投資勘定、原価勘定とに振り分けられるために、
期毎の利益率を見ていくとばらつきが出る。
利益率水準も目安は全社レベルでみれば10%超を目標としている。


(4)プラットフォーム事業の解約率と優位性について

EC事業者が撤退するケースがあるため、ある程度の解約はやむ得ないと認識している。
ネクストエンジンをより使いこなしてもらうためのメニューを各種用意して解約防止に努めている。
システム会社ではなく、EC事業者が提供することによる魅力や、
業務自動化の度合いが他社に比べて高い点、
これを踏まえてトップシェアである点などが挙げられる。


(5)IT技術について

中途採用によりカバー。
小田原という立地に魅力を感じてもらえるケースも多い。
都内採用希望者にも都内営業拠点に配置するなど人材確保は重視している。


(6)財政政策について

ネクストエンジンをグローバルプラットフォームに成長させるための開発に
投資を中心に再投資していく予定


(7)株主優待・分割政策について

本則市場を目指すことは、マザーズ上場企業の共通認識であると考える。



1.年初来パフォーマンス   ※ ( )内は週間パフォーマンス

 まるのんPF  : + 2.8% (+1.7%)
 TOPIX    : ▲12.1%  (▲1.0%)
 日経平均   : ▲11.0%  (▲0.4%)
 東証2部    : ▲ 8.9% (+0.5%)
 JASDAQ   : ▲ 8.4% (+0.8%)
 マザーズ    : + 6.0% (+2.7%)


2.全体所感

先週の反発から見れば、大型主力株は反落となっていますが、
その下げも限定的で、どちらかというとどうにか堪えたといった印象です。

2部指数やJASDAQも微増ということで、
全体的にようやく落ち着きを取り戻しつつあるのかなと雰囲気です。

しかし、日々のボラティリティは依然として高く、
金曜の今日も、朝方の先物では大きく下げていて、
現物の寄り付き後も軟調に推移していたかと思うと、
引けではプラス引けということで、
なんとも説明がつかない値動きになっています。

朝には再び悲観論が出ていたかと思うと、
引けではプラス引けで下値は固いとか、25日線回復で強気転換だとか、
まぁ色々な解釈が出てくるわけですが、
私は当面は下側のリスクも怖いと考えており、
今のルールに従ってルールに従った比率維持に努めたいと考えています。

マザーズは異様な強さですね。
だいぶ置いて行かれた感じになっていますが、
無理についていく必要はないと考えています。
この波に乗って大きく儲けている方はいくらでもいそうですが、
私はそういう波に乗れるようなスタンスでもないですし、
そもそもそんなスキルは持ち合わせていませんので、
羨ましく指を咥えて眺めていたいと思います。


3.ポートフォリオ

※クリックすると画像が大きくなります。

20160311_PF内訳


20160311_セクター内訳



20160311_保有銘柄一覧


先週強かったシュッピンも週の間で乱高下していましたが、
終わってみれば微増ということで、
先週の戻しから見ても強い動きだなと感じます。
機関投資家の買いも大量保有報告書が出ていたので、
そういう大きな流れの中のトレンドなのかもしれません。

アルファポリスの好調も継続しています。
相変わらずIRメールが連発しているのですが、
実際にこれがどこまで収益に出てくるのかに注目したいと考えています。
アプリのダウンロード数とか増刷情報というものから想像は出来ますが、
特にダウンロード数と収益は相関はあるかもしれませんが、
実際に数値となってどうなるかはまだよくわかりませんからね。
目標株価までの上値余地が30%を切って、26.8%とやや近づいてきました。
PF3位に躍進しているのですが、
比率と上値余地を少し気にするようにしたいと思います。

幼児活動研究会やJPHDは国会でも議論されている、
保育園落ちた、日本死ね 問題? で幼児教育関連として買われたのでしょうかね。
こういう問題がなくとも、少しずつその重要性が再評価され、
そして企業としての優位性が認知されて株価がゆっくりと上昇していってくれるといいのですが、
そう簡単にはいかないのでしょうね。
今のこの嵐が去れば再び放置されるのかもしれません。
ただそういうことにめげずに長期の目線で応援出来るかどうかが、
私の投資スタンスの重要なところですので、見守りたいと思います。


下落側では全国保証の戻りが相変わらず弱いです。
ただ、それでも気が付けば3000円割れからはだいぶ回復してきています。
とりあえず気持ち的に早く含み益に転換してもらいたいのですが、
PFの中では含み損が大きくなっているのですが、
気にせずに応援していきたいと思います。
そういえばJPX採用銘柄の候補としてそろそろもてはやされないかなと、
妄想しておきます(笑)。



念のため、ポートフォリオの構成をテキストでも残しておきます。

 3277 サンセイランディック
 3276 日本管理センター
 9467 アルファポリス
 9090 丸和運輸機関
 2384 SBSHD
 2152 幼児活動研究会 
 3844 コムチュア
 2686 ジーフット
 7164 全国保証
 3179 シュッピン
 3230 スターマイカ
 1384 ホクリヨウ
 9414 日本BS放送
 2139 中広
 4245 ダイキアクシス
 2764 ひらまつ
 2749 JPHD
 ※評価額順に記載しています

 1360 日経平均ベア2倍ETF



4.資産状況

※クリックすると画像が大きくなります。

20160311_パフォーマンス推移表



20160311_資産残高推移表



先週、今年初めての年初来プラス圏へ浮上したので、
早速今週は反落してマイナスに沈み込むと覚悟を決めていました。
しかし、今週はそれを免れることが出来ました。
来週そうなるかもしれない可能性は消えないし、
今週そうならなかったことを喜んでも仕方のないことなのですが、
とりあえず無事に1週間乗り切れてよかったと思います。

週明けには遂に四季報が発売されますね。
先取り号の状況を立ち読みしても、私の保有銘柄には無風のようですから、
期待せずに待ちたいと思います。
というか四季報の予想も結構いい加減なのであまり一喜一憂しないようにしないとなりません。


そろそろ子供と過ごす春休みの予定を考えないとなりません。
仕事も年度末や年度明けで色々イベントが多い上に、
株主総会もある時期なので、うまくスケジュールしたいですね。

とりあえず日本管理センターとサンセイランディックの株主総会には出たいと思っています。
そのためにも質問事項も整理しておかないとなりません。
色々忙しいですが、楽しくやっていきたいと思います。




本日2つ目の記事です。

ジーフットから2月月次が開示されました。

2月決算ですから、
これでざっくり売上は実績がわかることになりますので、皮算用をしてみます。

先に結論を書きます。

会社計画に対して、
売上高で3.2%、営業利益で5.6%、純利益で6.7%未達を予想します。

市場はこれを想定していると思いますが、
短期的な値動きは読めませんので、どうなるかわかりません(笑)。

※当記事で触れている数値予測は全て私見に基づく皮算用ですので、
  ぴったり当たるかもしれませんし、当たらないかもしれません。
  そもそも当てるゲームをしているわけではありませんので、
  その旨、ご理解頂きますようお願いいたします。
  (ネタとして、又は読者の皆様自身のお考えのきっかけになればと思います)



上記結論に至るプロセス(単なる皮算用)は長くなるので、続きを読む へお進み下さい。


【決算精査】2751_テンポスバスター(16年3月期_3Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

四半期業績の定量面を見ても計画線上で安定して推移しており、
特記すべきことはありません。
安定して業績は順調に推移しているようにみえます。

短信の中では相変わらず色々アイデア満載の取り組みがみられますが、
「保守契約の受注を本格化している」という面を好感しました。
これまでも厨房機器の購入後のサポートもトータルで対応しており、
それも含めて同社の魅力だったはずですが、
保守契約ということでそれらの取り組みが、
アフタービジネスとして安定さに寄与してくれるのであれば、
より同社の魅力が高まると感じます。

また、閑散期のくじによる誘客施策も単純なことかもしれませんが、
閑散期のために苦戦しましたということではなく、
きちんと対策をしている点は好感を持てます。

新店もあと今期中に2店とありますが、
評価しているのは出店そのものではなく、
そういう出店に備えた店長候補の人材開発に注力して取り組んでいる点です。
どうしても人材は欠かせませんし、
その育成を怠ると店舗拡大戦略をとってもうまくいきませんから、
そういうことを意識している点に着目しています。

飲食においても客単価、客数そのものは拡大しており大きな懸念はありませんが、
M&Aの立て直しのための減益が今後どう立て直しで収益化させられるかは、
引き続き注視が必要だと感じます。

いずれにしても想定内の進捗という印象ですから、
総合評価は「3」(想定通り)とします。

なお、以降は 続きを読む からどうぞ。
(未保有の監視銘柄ということもあり、かなり手抜きになっています。。。)


◆最近のお気に入り