投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

2139 中広の3Q決算が開示されました。


いよいよ保有株でも本格的な決算シーズンに突入し、
その1陣目は全く期待していなかった中広の決算です。

内容としては想定通りの内容です。
会社予想までぎりぎり届くかなとも
期待していなかったわけではないのですが、
結局10%程度未達という結果でした。
ただ、売上は予想上振れという結果です。

さて、1Qの様子からある程度このような決算であることは
予想されていましたが、
少し中身をみます。

まず、売上高と営業利益の推移は大事ですので、
こちらから見てみます。

◆四半期累計
2139_中広(FY15_3Q)累計グラフ

◆四半期単計
2139_中広(FY15_3Q)単計グラフ


売上高は、1Qではほぼ前期並みという結果でしたが、
2Qでは累計でも5%程度の増収となっています。
2Q単期で見ると、9%弱の増収ということになります。
これは事業譲渡とVC契約の拡大によるもので、
事前の想定通り堅調に推移したと見てよいと思います。
その意味において、1Q決算後に、
今後の事業拡大の状況には注視と記事にしていましたが、
この部分はとりあえず今のところ順調と見てよいと思います。

一方、利益面についてですがこちらは物足りません。
1Qのビジネス拡大に備えた販管費(人件費)の増加により、
収益性は低下しており、減益13%程度の減益となっていました。
上期会社予想は10%弱の増益予想となっていたため、
本当に?というのが1Q開示後の印象でした。
結果としては、未達という結果になっています。
ですので、この営業利益の部分を分解して見ていく必要があるでしょう。
ちなみに、2Q単計では実は微増益となっています。
1Qでの減益をリカバリには至らなかったとみるべきなのでしょう。
会社としては、1Qではビジネス拡大で利益面では苦戦するものの、
その後の立ち上がりで2Qでは増益にもっていけるという算段だったのでしょう。
しかし、2Qのリカバリが想定より弱く、
増益決算には至らず5%弱の減益となりました。
繰り返しになりますが、
この2Qのリカバリが弱かったのはなぜかということがポイントでしょう。

営業利益のことを考えるわけですが、
セオリー通り、粗利益と販管費率の2点に注目します。

◆粗利益推移(FY13~FY15)
2139_中広(FY15_3Q)粗利推移

◆販管費推移(FY13~FY15)
2139_中広(FY15_3Q)販管費推移


粗利益推移を見ると、1Qが一番低く、
期末にかけて額は上積みされていく構造です。
全体として緩やかな右肩上がりとなっていて、
概ね10%程度の増益トレンドと見ればいいのでしょうか。
FY14の4Qでは増税前の広告SP事業の駆け込みがあり、
こちらの比率が高まったことによる特殊要因ではないかと思います。
FY15の期末決算にて各セグメントの粗利益率がわかる数値がありますが、
フリーマガジン事業が64.1%、広告SP事業が29.7%です。
従って広告SP事業の比率が増えれば、
全体の利益率は下がるということになります。
いずれにしても利益率も緩やかに改善してきていて、
粗利益の推移にはあまり違和感がありません。
まぁこんなものでしょうという感じです。
むしろ今回開示のFY15の2Q単期では四半期単位では
最高益となっています。(もちろん売上も最大です)

販管費の推移は、FY15の1Qで上昇していますが、
これはビジネス拡大によるものと1Qで説明がありました。
販管費率が上昇しているのも、その後のビジネス獲得による
収支が立てば改善されるというものでした。
そして2Qでそれがどこまで改善するのかなと思っていましたが、
確かに1Qに比べれば改善していますが、
まだ販管費率40%超となっていて高い状況になっています。

2Qで想定より下がらなかったのは、
事業譲渡により人員も含めて譲渡を受けることとなり、
その分販管費も増えているということだと思います。

ここは推測ですが、
1Qでの販管費率の悪化は想定通り、
2QでもVC拡大に伴う販管費はある程度見込んでおり、
1Qでのビジネス獲得によりトップラインがあがるので、
全体としてはリカバリが出来るというのが、
会社の当初目論見だったのではないでしょうか。

しかし、事業譲渡の話が相次いで舞い込み、
この部分に計画外のものがあったのではないでしょうか。
ですから、その分の販管費が想定超となったのではないでしょうか。
こう考えると、トップラインが計画上振れしている理由も納得です。
もちろん妄想の域なのですが・・・。

だとすると、簡単には販管費は落とせないかもしれません。
譲渡を受けてもちろん効率化を図ることは試みるでしょうが、
譲渡を受ける際には最低限の雇用は守るなどの人道的判断もあるでしょう。
そうなると、その人件費に見合ったトップラインを上げるしかありません。
発行地域の拡大を起点として、
従来の地域誌から中広のノウハウを注入して付加価値があがることで、
広告収入が増えてくることを期待せねばなりません。
これは長い年月がかかりそうな予感ですね。


このように並べてみると、
今回の営業利益ベースで減益決算となったのは、
販管費が原因とわかります。
そしてそれは、VC拡大や事業譲渡というビジネス拡大のために、
人件費が必要となるという構造的な面に目を向けなければなりません。

そして実はこのことは過去の期を遡ると概ね結論が出ていて、
営業利益率の構造に目を向けると
売上などと同様期によって差異はあれど、
概ね横ばいという感じになっています。
つまり、売上を拡大するためには販管費もある程度増加する構造で、
販管費を抑制しながら売上を伸ばせるという構造ではないわけです。

これは考えてみれば当たり前で、
通常のフリーマガジン事業を考えてみると、
発行部数が地域全体配布を原則としていれば、
それを前提とした広告収入が決まり、
あとは企画セクターの人材に加え、
それを配布する人件費はほぼ比例するように増えるでしょう。

A県のビジネスとB県のビジネスがあって、
いくら効率化したとしても、
配布する人件費はそれぞれに必要になるはずです。


当社が高成長を遂げるとすると、
広告主が大手に変わっていくことで
広告単価があがることで、
従来と同じ原価、販管費でも単価があがることで、
収益性が高まることが期待されます。

実際に中広の経営層はそのようなことを考えていると思います。
今はVCチェーンなどによる認知度向上により、
存在感をまずはきちんと確立し、
将来のデファクト化を狙っているという感じがします。
今は投資期という感覚なのではないでしょうか。


そういうことを踏まえると、
特に私の見立ては変わることはありません。
この決算で元々当社のビジネスモデルは何ら変わっていませんし、
その価値が変わったとも認識していません。
株価はこの決算くらいは想定していたのではとも思いますが、
予想未達だとか、下方修正リスクだとか言われて、
売られるのかもしれません。
私は相変わらず値動きを読むのは苦手なので、
下がるなら下がるでやむなしだと思いますが、
特にポジションをいじるつもりは今の所考えていません。


最後に参考までに、
セグメント毎の推移も記入したものがあるので、
キャプチャを貼っておきます。
2139_中広(FY15_3Q)セグメント情報

1.年初来パフォーマンス   ※ ( )内は週間パフォーマンス

 まるのんPF :+15.2% (▲1.0%)
 TOPIX  :+10.7%   (+0.7%)
 日経平均 :+9.4%  (+1.5%)
 東証2部  :+6.9% (+0.9%)
 JASDAQ :+8.6% (+0.4%)
 マザーズ  :▲11.1% (+1.8%)


2.全体所感
各指数が続伸する中で、
まるのんPFは1%程度マイナスという結果でした。
その結果、年初来では表記の通り、15.2%となっています。

指数に負けたということについては残念な気もしますが、
一方で今週の週間パフォーマンスに対しては気に留めていません。
それより、決算シーズンが到来しているので、
来週以降、決算を基本持ち越すわけですが、
そちらの乗り切り方の方が気になっています。
しかし、気にしたところで、急に対応方針が変わるわけではないので、
何も出来ることはないわけですが・・・。

決算前に「何かを懸念する気持ち」があるというのは、
実はその銘柄に対する自信度が下がっている要素があるかもしれず、
そういうものには目を背けず、
必要に応じてポジションを調整すべきなのかもしれません。

ただ、この漠然とした懸念が、
自分の見立ての本質的な部分に影響があるものなのか、
単に感情的な部分のみのことなのか、
この見極めは難しいと感じています。

ところで、日銀による追加緩和が見送られましたが
その後、株価は上昇していたようです。
私のような素人には日銀緩和見送りで、
株価は下がると思っていましたが、
そうはならないのですね。
補正予算が組まれたとか、決算がよいとか、
まぁ色々あるのでしょうが、
改めて、短期的な「株価の動き」を予想するのは
センスがないなと実感しました。


3.ポートフォリオ

※クリックすると画像が大きくなります。

20151030_PF内訳


20151030_保有銘柄一覧


先週まで上昇が続いていたジーフットは、
公募価格が決まった後、その水準まで下がった後、
少し落ちついたでしょうか。
まずは1000円台で安定してくれれば御の字です。

アルファポリスの下落が大きかったわけですが、
こちらは先週にPTSで2800円でポジションを縮小させたのが、
奏功しました。
と言いたいところですが、
我ながらこの思考自体がイケてません。
1週間、2週間のスパンでたまたま偶然高値で売れて、
その後下落していると自分がとても真っ当な判断をしたかのように、
錯覚しますが、これは100%偶然です。
私の現金比率などのリスク度合いから調整しただけで、
そのタイミングについて優劣が頭を過るのが残念な発想です。
アルファポリスについては、特に見立てを変える状況ではないので、
この値動きは気まぐれだと思います。

日本BS放送は本日オリンピック委員会理事の方が
新任社外取締役への選任候補とするIRを開示しています。
こちらは今後のオリンピック放映に向けて前向きな内容ですね。
もちろん、だからビジネスが順調に推移するかというと、
これだけではダメですが、環境は一歩前進でしょう。


念のため、ポートフォリオの構成をテキストでも残しておきます。

 2686 ジーフット
 9090 丸和運輸機関
 1357 日経ダブルインバースETF
 4245 ダイキアクシス
 3277 サンセイランディック
 3276 日本管理センター
 9467 アルファポリス
 3844 コムチュア
 3179 シュッピン
 9414 日本BS放送
 2384 SBSHD
 2139 中広
 2764 ひらまつ

 ※評価額順に記載しています


4.資産状況

※クリックすると画像が大きくなります。
20151030_パフォーマンス推移表



20151030_資産残高推移表


パフォーマンスはぎりぎり目標ラインを維持しましたが、
まだまだ危なっかしいです。
決算次第では一気に吹っ飛ぶのではないかとさえ思います。

そうならないように銘柄を精査しているつもりですが、
冒頭の記載にあるように不安がないわけではありません。
こういった不安に対して目を向けるべきは目を向け、
感情的な要素は出来るだけ排除することに努め、
どういう結果になれど納得出来るようにありたいものです。

このシーズンは決算シーズンで私はサラリーマンとしての仕事も佳境にあり、
かつ現在中期経営計画の策定を行っており、
どうしても時間が取れないのですが、
時間がないことを言い訳にせず、少しずつでもブログを更新し、
銘柄チェックを継続するようにしたいと思います。


私は年利で+15%を目標としています。

アベノミクスの恩恵もあり、
なんとかこの目標を上回って今の所は推移をしています。
もちろん今後どうなるかわかりませんが、
将来のわからないことを恐れていても仕方ありませんので、
自分の取っているリスクが身の丈かどうかを注視しつつ、
自分が決めた通りに淡々とやることが大事だと認識しています。

1年目が24.6%、そして2年目の今年は現時点で16%程度です。
今年は残り2ヶ月でどうなるかわかりませんが、
今年に出来ることとしては、
これから出る決算への備えをすることですが、
いきなり感情的にポジションをいじるのもどうかと思います。
もちろん今の情勢を総合的に判断して、
その時の最善を尽くすべきなのですが、
いちいち情勢を判断していると、
どうしてもそこに感情論が入り込んでしまいます。
ですから、敢えて鈍感になることもまた大事ではないかと思います。

例えば、中国経済の減速は、
一部の企業で業績修正が散見されるようになっていて、
やはり海外でのビジネスには相応の変化があるように思います。
そう考えると、ダイキアクシスの海外事業はインドネシアを拠点とした、
水ビジネスのインフラ構築事業に対して
警戒をしておくべきかもしれません。

一方で、このような思考は短期的な視点であるとも思います。
中国経済の減速が一過性か構造的なものか、
短期で済むのか長期化するのか、
全く分かりませんが、そういうことを置いておいても、
現地でのインフラが進むのか否か、
そういう視点で見ていく必要があると思います。
その視点で評価した時に、この足元のニュースだけで、
ASEAN地域経済にも悪影響が波及して、
だめっぽいなんてことでいちいち銘柄を乗り換えるべきなのか、
ここは悩ましいところです。
リスクを回避するという観点ではその判断も正しいかもしれません。
事実、決算持ち越しでろくなことがない印象なので、
特に私などはそう強く思うわけですが、
そのリスクを取るからこそ、長期的なリターンを得ることに繋がると思います。


決算持ち越しでろくなことがないといえば、
3844コムチュアです。
サプライズのない概ね会社見通し通りの決算を昨日開示し、
今日の安値で2.6%まで売られています。
決算前に勝手な期待による買いが明確に入っていたわけでもなく、
8月下旬の暴落局面から戻っていない安値水準にある中で、
売られるのか~という感想です。
今期予想PER12.1倍ですからね。
概ね20%成長をすると経営層が宣言し、
実績も上げてきている中で、私には全く???な状況です。
もちろんシステムインテグレーション事業というのは、
1案件でも不採算案件が発生すると、
一気に業績下振れするリスクがあるわけですが、
そういう不安定な状況を鑑みても安いのではないかなと思います。
決算が想定通りでも売られ、
決算が良好でも売られ、
決算がネガティブだと大きく売り込まれと、
こういうことが続くとどうしても決算前には一旦ポジションを外しておく、
こういう判断もありなのではと思ってしまいますね。
もちろん今年のスタンス上、私はこのようなことはしませんが、
もう少し経験を積む中で合理的だと思えば、
そういう行動も一択なのかもしれません。

私は保有していませんが、
9058トランコムなど、昨日上期上振れ着地の上、
通期業績上方修正していて、
特に決算前に期待買いが入っていなくても、
今日は7%台の下落ですからね。
ホルダーの方は納得いかないと思います。



話が脱線しましたが、
結局今年出来ることを模索しつつ、
来年のことにも意識をシフトしていく必要があるわけです。
今年で投資が終わるわけではなく、
来年も15%を捻出せねばなりません。
そうなると、そういう種まきを今のうちに準備しておく必要があります。

というわけで、その牽引役になってくれそうな、
主力銘柄を発掘しておくことが大事なのかなと思います。

ただ、一方で今PFに組み込んでいる銘柄を眺めてみると、
目標株価までのGAPが100%を超えている銘柄が多数あり、
実はこの目標株価を精査して自分が現時点でも合理的だと思えば、
何もすることはなく、ただただ待つだけということになります。

そんないい加減でいいのか?とも思いますが、
実はこれが理想的な動きなのだと思います。
中長期投資など、退屈なもので、一度決めたら、
あとはじわじわと目標株価に向けて動いてくれればいいわけです。

来年の種まきが必要と過度に前のめりになり、
PFを組み替えて新鮮にしておくというのは
一見、もっともらしいのですが、
目標株価までのGAP(上値余地)が最新化されていて、
その期待値が妥当なレベルであれば、
常に同じ銘柄でも全く問題がありません。

常に新たな銘柄を発掘して、
少しでも期待値が高い銘柄を見出しておくというのは、
視野を広げるという意味でも、
自分の投資行動のバリエーションを広げる意味でも重要ですが、
幅出しの観点だけでなく、既存の観点で見出した銘柄を磨き、
深化の観点でその銘柄と深く付き合うことだってよいと思います。


来年に備えて、新しいことをしようという発想ではなく、
まずは今の状況のどこに問題があるのか、
問題がないのであれば敢えて変えないという選択もありという
前提で来年に向けた準備を進めていきたいと思います。


そのためにはやはりスタンスをどう変えるのか、
変えないのかをよく考えることが大事かもしれません。
戦略とは何をするかではなく、
何をしないかを選択する事ともいわれますので、
「どうする」観点だけでなく、「やらない」観点も大事にして、
納得のいくスタンスを堅持していきたいと思います。

1.年初来パフォーマンス   ※ ( )内は週間パフォーマンス

 まるのんPF :+16.2% (+2.9%)
 TOPIX  :+10.0%   (+3.0%)
 日経平均 :+7.9%  (+3.1%)
 東証2部  :+6.0% (+0.8%)
 JASDAQ :+8.1% (+0.5%)
 マザーズ  :▲13.0% (▲1.3%)


2.全体所感
今週は主力株が強かったようで、
新興中小型株とは明暗が分かれた結果となったようです。

とはいえ、この日経平均やTOPIXが強かったのも
金曜日の今日1日の結果といっても過言ではなく、
今日1日の上昇の説明など思い当たりません。
昨晩からドラギ総裁の発言などで先物が強く、
それが継続したということでしょうか。

心理改善とか緩和期待とか色々これから
アナリストや記事で解説がなされるでしょうが、
私にはなんのことかわかりません(笑)。

ある意味で市場とお付き合いする中で、
このような鈍感というか無知というのは、
致命的なのかもしれません。
様々な経済動向や投資家心理などを
敏感に感じ取り、アンテナ高くすることは、
投資家の心得なのかもしれません。
しかし、あまりに敏感であり過ぎて、
またサラリーマン投資家が情報過多になることは、
いい事ばかりでもない気もします。

私のように完全に片手間の時間しか
投資に割り当てられない場合、
本当に見つめるべき情報に取捨選択して、
注視するという姿勢も必要かもしれません。
というより、物理的に専業投資家には質も量も敵いません。
ですから、私は企業収益に関する材料のみに、
注力しようと決めているわけです。
(もちろん雑音が気になるわけですが・・・)

ですから、ドラギ総裁が緩和を匂わす発言をしたことが、
保有株や監視銘柄の業績にどう影響するかを考えます。
それは一朝一夕には結論も出せず、
だから緩和期待で勢いあるし、
この上昇の勢いに任せて買おうかという判断には、
間違ってもなりません。
ただ上昇した結果を見て、指を咥えるだけですが、
そういう道を選んだので、波に乗れなかったとしても、
それは受け入れることが出来ます。


3.ポートフォリオ

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20151023_PF内訳


20151023_保有銘柄一覧



今週はPF上位のジーフットと丸和運輸機関が上昇しました。

ジーフットは東証上昇と公募売り出しのセットが開示されています。
公募申し込もうか悩んだのですが、
目標株価までのGAPも小さい上に、十分比率が高い状況にあるので、
見合わせようかと思っています。

丸和運輸機関はずっと下落が続いていましたが、
貸借銘柄指定の材料がきっかけだったのか、
2日で結構上昇してくれました。
ただ、こちらの材料はあくまで需給面に関する材料なので、
浮かれないようにしないといけません。

インバースは当然これだけ日経平均が上昇すると、
下落していますが、これは想定通りの結果です。

8月から始まった下落に際してとにかくPFのボラティリティを
抑制させたいと思っていますし、
そもそも大きな経済動向の転換(特に中国など)に対するリスクヘッジのためで、
下落したとか上昇したという観点では見ていません。

日本管理センターはツイッターなどでも触れていますが、
本当に弱いですね。
某掲示板などを見ていると、
もう終わりだとか、悲観論ばかりなのですが、
そもそも何が始まっていたのかもよくわかりません。
武藤社長の言葉を聞いていると、
大きなサプライズはないのではないでしょうか。
サプライズへの布石が始まっていて、それが終わったということでしょうか。
だとすればそもそもそんなシナリオは始まっていなかったと思います。

確かに利益水準で会社も認めている通り、若干ビハインドな状況ですが、
ストック性のあるビジネスモデルで下方修正があったとしても、
そこまで大きなものではないでしょう。
今年はイーベスト事業などにも本格着手していますが、
これもこの株安などで冷え込んでいるかもしれません。
それによって更なる苦戦を強いられるかもしれません。
そんなことで成長シナリオが崩れたとは判断しないので、
ただただ耐えるのみです。
本当は魅力的な値段になるところをありがたく買い増ししたいのですが、
実は今の水準もそこまで積極的に買い増す水準でもないので、
ここは悩ましいところでもあります。


念のため、ポートフォリオの構成をテキストでも残しておきます。

 2686 ジーフット
 9090 丸和運輸機関
 1357 日経ダブルインバースETF
 4245 ダイキアクシス
 3277 サンセイランディック
 9467 アルファポリス
 3276 日本管理センター
 3844 コムチュア
 3179 シュッピン
 9414 日本BS放送
 2384 SBSHD
 2139 中広
 2764 ひらまつ

 ※評価額順に記載しています


4.資産状況

※クリックすると画像が大きくなります。
20151023_パフォーマンス推移表


20151023_資産残高推移表


今週は再び年間目標の15%を瞬間風速で超過しました。
夏に年初来で20%を超え、25%を越えとよい調子だったときは、
どんどん上を目指していましたし、
他の投資家の方も意識していましたが、
ここまで落ち込むとだいぶ冷静になれます。

もう他の方と比べたり、
目標より更に上へとどん欲にいくということではなく、
目標ラインにいけるように今後も見守りたいと思います。



ジーフットから東証鞍替え上場と
増資+売出のIRが開示されています。

待ちに待った東証鞍替え発表なのですが、
それが事実となると不思議と冷静なものです。

ただこれは当たり前の話で、
私は需給やこういった材料を主目的にして
売買をしているわけではないのです。
業績面の成長期待を第一に売買をしているわけです。
数年後に市場からどのような評価をされるかという、
一要素としてそれが東証なのか名証なのかが影響しますが、
それは直接的には業績成長期待には直結はしません。
(信用力の向上等の面で間接的には影響はあるでしょうが・・・)

ジーフットの件も私は目標株価を算出するに当たり、
東証鞍替えを前提として目標株価を算出していますので、
この事実自体は通過点なわけです。
ジーフットの目標株価は1,361円ですが、
18年2月期の予想EPS97.2に
評価PER14倍を掛け算しています。
この評価PER14倍が東証上場の前提となっています。
名証のままだとこの評価が少し目減りするわけですが、
やはり大事なのは、市場の心理でいかようにも変化してしまう、
評価PERを気にするより、EPSが大事というのが、
私の見立てです。
ですから、18年2月期にEPSで約97の水準に
達するかどうかが最も関心があることであり、
東証に行くとか行かないとか、
もちろん通過点として期待はしていましたが、
それはあくまで通過点なのです。
ですから、冒頭にも書いた通り、案外冷静なのかもしれません。

ちなみに16年2月期のEPS予想は約76です。
ですからCAGR(年平均成長率)は約13%としています。

私が注視せねばならないのは、
概ね13%程度で平均的な成長をしていけるのかです。
例えば来期は都市型店舗拡充の投資期とかいって、
一時的にブレーキがかかるかもしれませんが、
そういう浮き沈みがありながらも、平均すれば13%の成長を、
平均的にしていけるのかをよく観察することなのです。

東証に行ったが1部なの?2部なの?とか、
東証の形式要件を満たすためのイオンの売出が、
需給にどれだけの影響を与えるか不安だとか、
そういうことは全て短期的な思惑だと割り切って、
注視すべきことに集中したいと思っています。


とはいえ、今回の増資や売出を全く無視するのも極端なので、
簡単に状況だけは整理しておきます。


【調達資金の使途】 ※まずはここが一番大事ですね
・店舗新設
・改装のための設備投資
これらにより収益性を高め、事業拡大に備えた財務体質を強化

→この部分は特に違和感がありません。
 積極的に成長及び安定のために無駄なく使って欲しいです。
 特に都市型店舗の拡充はどんどん推進して欲しいです。


【公募増資】
    516,000株

【株式売り出し(イオン)】
  2,720,000株

【株式売り出し(野村證券)】
    485,000株(上限)


当該増資+売出において株式価値の希薄化は
約2.4%が上限となり、希薄化による価値の目減りについては、
ほぼ考慮は不要ではないかと思います。

一方で東証での形式要件のため、イオンの売出は避けられないわけで、
この売出による需給については私はよくわかりません(笑)。
私の妄想としては、これまで名証単独上場だったが故に買えなかった方々が、
これをきっかけに買いに入ってくれるといいなと考えています。

増資後の発行済株式総数に対するイオン売出分の
比率は約6.4%となります。
ABCマートやチヨダのようにファンドが
もっと注目してもおかしくない水準だと思いますし、
年金も一部は保有されていますが、
東証に来ればもう少し買えるようになるのではないでしょうか。

需給が一時的に崩れたとしても
長い目で見れば落ち着くところに落ち着くはずという見立てで、
それより価値が目減りする希薄化が限定的であったことが、
本当によかったと認識しています。


最後に今回開示のIR資料の中に、
資金使途の補足説明に、
今後の設備投資計画の内容が出ています。

◆出店計画
<16年2月期_出店>
 投資予定金額       :931百万円
 出店計画         :76店
 1店当たり平均投資予定金額:12.3百万円

<17年2月期_出店>
 投資予定金額       :1,000百万円
 出店計画         :50店
 1店当たり平均投資予定金額:20.0百万円

◆改装計画
<16年2月期_改装>
 投資予定金額       :697百万円
 出店計画         :38店
 1店当たり平均投資予定金額:18.3百万円

<17年2月期_改装>
 投資予定金額       :500百万円
 出店計画         :30店
 1店当たり平均投資予定金額:16.7百万円


出店の1店当たり平均投資額が12.3百万円から20.0百万円に、
大きくあがっていることがわかります。
敷金、保証金を含んでいるということですから、
このあたりで都市型店舗の拡充が予定されているように感じます。
今期の1.6倍に当たりますから、
イオンモール内から都市型立地への展開があるのではと感じます。

改装費は除去費用が入っていないようですが、
それでも相応にお金のかかるものなのですね。
この改装がどの程度、収益向上に貢献するのかわからないので、
投資回収の妥当性を読みにくいのが辛いです。


今回の東証上場は、
ジーフットの各ブランドの認知度向上等の面で
企業価値向上に資するものだと思いますが、
これはあくまでファンダメンタルズ上は補助的な材料です。
本質的にEPSが伸長し、財務が安定している優良企業へと
一歩ずつ成長していってほしいと思います。
それを期待して株価の動向に一喜一憂せず、
今後も変わらずスタンスで見守っていきたいと思います。

丸和運輸機関の株価が停滞しています。
といってもむしろここ1年の上昇が大きかっただけで、
今は行き過ぎた株価水準が、
訂正されているだけのようにも思います。

一方、当社の事業環境に変化はないのか、
ちょっと気になって調べてみたのですが、
気になる記事がありました。


「「アマゾンパントリー」に勝機 コンビニよりNB充実」


アマゾンと聞いて本屋という方はもはやおられないと思いますが、
日用品や食品までを扱っていて、
しかも最近パントリーというサービスが始まり、
小口配送までを対応した点は新鮮です。

私もパントリーについては、リリースされた時に、
へぇ~こんなサービスも始めるんだ、と認識しましたが、
一方で、アマゾンの有料会員(プライム会員)限定のサービスのため、
このサービスを利用していない私には縁遠いものでした。
(この時点で保有株への影響を想像出来ない辺りが未熟者です)

パントリーサービスは、
年会費3900円相当のプライム会員のみが利用可能で、
一定量の箱に詰め放題(重量制限あり)となります。

シャンプーや歯ブラシ、ティッシュ、
ペットボトル飲料、おかし、などなどの日用品や食品が、
1個から購入可能で、
1箱290円の送料(手数料)で使えるというものです。
この290円を払えば、カップラーメン1個でも宅配してくれて、
1日から3日で宅配してくれるというアピールもされているようです。
(290円を払って数日後にカップラーメン1個を宅配して欲しい人なんていないのでは・・・)

これがマツモトキヨシやネットスーパーの脅威となる恐れがあり、
間接的に丸和運輸機関の業績にも
影響を及ぼすのではないかということです。

今の株価停滞がこういった新たな(?)脅威によるものかは、
何の根拠もなくわかりませんが、
こういった脅威については注視が必要なのでしょう。


あのアマゾンがやることですから、
きっとマーケティングは十分されていて、
一定の投資回収が見込めるから事業進出したものと思われます。

従来、アマゾンではこういった日用品は一定のロット単位で販売していたり、
2500円以上纏めて購入しないと、
そもそも買えないといった制約があったわけですが、
それが取り払われています。
ですから、ヘビーアマゾンユーザーであれば、
日用品も食品もどんどんアマゾンを使おうという人もいるでしょう。


一方で、個人的な感覚としては、
まず有料会員になる必要があること、
そして安いとはいえ、送料(手数料)を払う必要がある点に、
一定のハードルがあるようにも思います。

私の感覚では例えば箱ディッシュを近くのドラッグストア等で買う時に、
かなり価格には敏感です。
今日は5箱で200円!安!買おうとか。
ボディソープや歯ブラシなどの日常品全般的に、
そんなノリで購入していたりもします。
そういう中で送料290円+有料会員というのは、
個人的にはハードルが高いように感じます。

ちょっと話が脱線しますが、
近所のお母さん達とお話ししている中で、
「オイシックス」や「らでぃっしゅぼーや」などの
生鮮品の宅配サービスを利用されてる方がいますが、
こういった高級志向の宅配サービスですら、
やはり送料はかなり気になるとの声もあり、
現実的に便利だけど、ネックになるのではないかと想像します。

また、店舗で買う場合には、新商品の状況などもわかりやすいです。
ネットの場合でも当然新商品はわかるわけですが、
店頭でポップやパッケージなどですぐにわかりますからね。
そういう新鮮さを求めてお店に行くこともまた楽しかったりもします。
特に女性は美容品や化粧品などは
実際に店頭で試して購入したいというニーズもあるでしょう。

トイレットペーパーのようにかさばるものや
飲料のように重い物などを宅配してもらえるというのは、
アマゾンの優位性が高いと思います。
一方でかさばるもの、重い物はそれだけ箱(重量)を支配してしまうので、
すぐに290円分の容量に達してしまいます。
こういうジレンマの中で明暗を分けるほどにはならず、
うまく棲み分けがなされるのではないかとも思います。

そもそも飲料などを従来通りケース買いをすれば
そもそも送料無料なのです。
水2Lを1本だけバラ買いしてパントリーに入れて
買う人ってどれ位いるのでしょうか。
私なら6本ケースで箱買いして送料無料にしますね。

更にネットスーパーやマツモトキヨシでもいいのですが、
PB商品に優位性があるように感じます。
商品魅力度というやつです。
冒頭にご紹介した記事ではNB(ナショナルブランド)を
選りすぐって買いたいという方の視点が取り入れられています。
確かにこういうニーズはあるでしょうが、
私はやはり全体のマクロのトレンドとしては、
基本性能を備えた汎用品としてのPB商品の
商品力の差の方が圧倒的に顧客支持に直結すると考えます。


そういう意味でとイオン系列のお店又はネットスーパーで
トップバリュー製品を買いたい人や、
セブンプレミアをセンブンアンドアイHD系列のスーパーやコンビニで
買いたい人の方が、
急にマントリーサービスでお菓子や惣菜などを買い始める
世の中に変わるということはあまり想定していません。

イトーヨーカドーのネットスーパー事業を
丸和運輸機関が桃太郎便のサービスで支えていますが、
アマゾンの脅威に晒されて仕事を失うというのは、
想像出来ません。


アマゾンが家電などに進出して、
家電量販店がやられています。
この構造が同じようにドラックストアやスーパーなどにも波及して、
リアル店舗がショールーム化してしまうのか。

私は家電ではそのようなことが起こり得ると考えていますし、
実際私もそれなりの価格の家電を買う時には、
アマゾンを利用することもありますが、
ある程度の価格帯のもので、
商品差別化要素がないメーカー製品を買う時に
アマゾンを使う感覚と、
日用品で様々なPB商品と比較したり単価が安い商品を買う時に、
アマゾンで有料会員になって購入するというのとでは、
感覚が違うわけです。

アマゾンがストック収益を重視して
有料会員制度を導入しているものと思いますが、
将来的に無料でこのサービスに対応した時には、
もしかすると脅威になるかもしれませんが、
ただ、それには相応のコストをどこで吸収するのかという問題もあり、
ではその時に構造的にイオン系列やセブンアンドアイHD系列が、
対応出来なくなるということはないのではと思います。
相応の対抗措置は講じられるでしょうし、
出店している地域により近いローカルサービスに特化するなど、
いくらでも差別化出来る要素はある気がします。

そもそもネット販売会社の脅威を認識するとしたら、
そもそも楽天や従来のアマゾンのサービスは存在していたわけであり、
今、急にリスクは高まったとは思えません。

従って、この話題で現時点では過度に丸和運輸機関の業績が左右されるとは
考えません。
アマゾンのパントリーサービスは確かにこれまで対応出来なかった、
小口販売に対応した点で使い勝手が向上したことは確実です。
一方で店舗の売上が本格的に浸食してしまうほど、
影響を受けるとは現時点ではあまり想定していません。
ただ、今後の動向には引き続き注視をしておこうと思います。
特にマツモトキヨシHDの月次動向はややここ最近鈍化しているようですからね。


いつも以上に書き殴りの記事になりましたが、
ご容赦くださませ。

1.年初来パフォーマンス   ※ ( )内は週間パフォーマンス

 まるのんPF :+13.2% (▲0.7%)
 TOPIX  :+7.0%   (▲0.7%)
 日経平均 :+4.8%  (▲0.8%)
 東証2部  :+5.2% (±0.0%)
 JASDAQ :+7.7% (+0.1%)
 マザーズ  :▲11.6% (▲0.1%)


2.全体所感
日々のボラティリティこそ大きいものの、
8月下旬から始まった下落の波がひと段落したのか、
今週は全体的に各指数共に平穏(?)な週になったようです。

とはいえ、まるのんPFは先週の大幅上昇の波に乗れていないのに、
相対的に下落が大きい結果となったようです。

よく指数と比較した時に、
自分にとってネガティブな結果だけが印象に残るので、
実はいつも指数に負けているという感覚は、
実際には定量的結果とは異なるとも言われますが、
ここ最近はめっきりボロボロな結果です。
上昇時には波に乗れず、
下落時には大きく影響を受けるという、
よく、あるあると言われることを身をもって体感しています。

ただ、先日の記事の通り、
そんなイケてない足元の結果も、
さほど気になっていません。

それより決算シーズンに突入するにあたって、
それを無難に乗り切ってくれることをまずは目指したいです。
決算さえ、自分の想定通りに無難に切り抜けてくれれば、
株価はいつかはついてくるという覚悟が必要でしょうから、
そういう覚悟を持つことに注力したいです。

決算シーズンを迎えるにあたって、
不安がないわけではないです。

足元の結果と中長期的な成長シナリオは関連はしますが、
私は別物と捉えています。

直近でヤマシンフィルターが下方修正を出していますが、
急速な自動車産業の冷え込みによる影響が、
早速顕在化したかのような内容ですが、
私は輸出関連銘柄を直接は保有していませんが、
こういう経済の変化が、
例えばインフラ面でダイキアクシスが大丈夫か?とか、
気になることはあります。
ただ、それが中長期的なインフラ計画そのものが
なくなるわけではないはず、とか足元の結果だけで、
すべてを決めつけるのは危険だと思っています。

慎重に足元の状況を踏まえて、
本当に決算を持ち越していいのか、
考えねばなりません。
今週の結果に一喜一憂している場合ではありません。

やはり景気動向が足元で少し変化していることは、
なんとなく確実な情勢の中で、
短期的には含み益が全て吹っ飛ぶくらいの
株価下落もありえると思っています。

ただ、成長シナリオが崩れていないと思うなら、
勇気を持ってその覚悟を決めるしかありません。

今週の断面の13.2%という含み益は、
ある意味では年間目標の15%の近傍なので、
そこまで悪いものではありません。
それだけでもありがたいことなのです。

ただ、これもどうなるかわかりません。
私が大事にすべきは何度も自分に言い聞かせている通り、
業績や成長シナリオです。
ここにとにかくばかのように拘って、
間違ったら反省するというのを繰り返していきたいと思います。


3.ポートフォリオ

※クリックすると画像が大きくなります。

20151016_PF内訳


20151016_保有銘柄一覧


今週はアルファポリスを一部売却し、
インバースETFを更に買い増しています。


アルファポリスの売却は今回の下落の過程で、
買い増しを行っていましたが、
私としては妥当なPF割合まで保有率を上げたつもりでした。
しかし、以下の理由で泣く泣くポジションを少なくしておきました。

まず、アルファポリスの今週の高値水準は、
翌期予想PERベースでも20倍を超えた株価でした。
シュッピンや日本管理センターの反省を反映すると、
目標株価までは上値余地があるとはいえ、
今の私の状況においては、
高PER銘柄の資金がやや多いという感覚がありました。
私は高PER銘柄への投資は今年がデビューですが、
その扱いについてはまだ試行錯誤です。
ですから、この程度が本当に自分でリスク取り過ぎという状況なのかは、
正直よくわかりません。
ただ、暫定的にリスクヘッジのために少し身軽になっておきたい、
そういう判断をしたのが第一の理由です。
今回は暫定的な判断で対応していますが、
ここは改めて反省と今後のアクションプランをブラッシュアップしたいと思います。

第二の理由は、
決算が近いことを意識したものです。
私はゲートのヒットなどの効果は限定的で、
順調だが平穏な決算になると認識していますが、
そうなった時に、直近の決算通過後の各銘柄の動きを見ていても、
期待先行型のイメージが強く印象に残っています。
特に短期的にゲートへの期待はそれなりのものがあると考えており、
それが剥落というシナリオも想定してわずかでも身軽になっておこう、
そう考えたのが理由です。
これは本来私のスタンスではグレーゾーンの判断です。
つまり、短期的な筋の需給や心理面を「予想」しているわけですが、
私のスタンスはあくまでそういうものは「予想」できないというスタンスです。
ですので、こういうことを想定して投資行動を取ることは、
非合理的です。
そのことは承知の上で、苦渋の決断でした。


またインバースの買い増しは
日経平均がどうなるかを予想して、
下がる方にかけた、という趣旨ではありません。

元々は中国経済などの減速が具現化しつつあるというところで、
全体リスクへの備えとしてインバースの比率を高めていますが、
本来、一時的な騒ぎが収束して全体リスクが平穏かすれば、
インバースなどとっとと手仕舞いたいのですが、
むしろ日本経済への影響が徐々に出始めています。

インバウンドの一部に弱さが見られ、
製造業や資源などに弱さが露呈しはじめ、
ヤマシンフィルタ―のように下方修正を出すような企業も出始めています。
日経平均が下がる、騰がるとかの予想ではなく、
全体的に日本経済への影響という次のリスクを念頭に置いた時、
そこへの備えが必要だろうという判断です。

今後、私の保有銘柄やその業種などへの波及もみられるようになり、
それが一過性とは言い難いという判断があれば、
個別保有株を売って現金を作るという更に本質的なリスクヘッジを
とっていきたいと思います。
その時には既に含み益も吹っ飛んでしまっているかもしれませんが、
それもやむなしです。
よくないのは、今の時点で危なそうだから売っておこうと、
今の時点で何の根拠やロジックもないのに、
勝手に保有銘柄の業績や成長シナリオは崩れたと思いこみ、
売却してしまうことなので、とにかく冷静に努めたいと思います。


念のため、ポートフォリオの構成をテキストでも残しておきます。

 2686 ジーフット
 9090 丸和運輸機関
 1357 日経ダブルインバースETF
 4245 ダイキアクシス
 3277 サンセイランディック
 9467 アルファポリス
 3276 日本管理センター
 3844 コムチュア
 3179 シュッピン
 9414 日本BS放送
 2384 SBSHD
 2139 中広
 2764 ひらまつ

 ※評価額順に記載しています


4.資産状況

※クリックすると画像が大きくなります。
20151016_パフォーマンス推移表



20151016_資産残高推移表


資産としてはイマイチなのですが、
そんなことはもうわかっていたことです(笑)。

こうやってグラフや額面で可視化されたものをみると、
案外落ち着くものです。

日々の値動きを見て、う~ん結構やられたなぁ~などと
感覚だけで捉えているとどうも踏ん切りがつかないというか、
あれやこれやと悶々と考えてしまいますが、
こうやって事実を数字やグラフで見てしまえば、
まぁこんなもんか、想像通りダメダメだけど、
また頑張るしかないよなと割り切れます。

頑張るといっても何も出来ないのですがね。。。



最近何かと多忙で、
ツイッターもブログもなおざりなのですが、
仕事では会社の中期経営計画策定に関わっていて、
その策定イベントが社内で始まっていて巻き込まれています。

最終的にIRに出ていくものですし、
それがどれだけ注目されるものなのかは、
株式投資をしている自分自身がよく理解しているつもりなので、
ここは真面目に働いています(笑)。
そういう事情もあり、なかなか投資のことへの時間が割けていません。
(そうです、言い訳です)

それに加え、詳細は控えますが、
子供のことで少し時間を割かねばならないことが続き、
そちらにも時間が取られています。

いずれにせよ、自由な時間がしばらくの間取れなそうなので、
時間を理由にはしたくないのですが、
そうはいっても限られた時間の中でマイペースにいきたいと思います。

私はどれだけパフォーマンスが悪化しようと、
時間が取れなくても、
週間パフォーマンスだけは整理していきたいと思っています。

なかなか読みにくいブログで申し訳ありませんが、
おつきあい頂けると幸いです。

投資へのモチベーションは常に高い状態にあり、
保有銘柄はもちろん、
監視銘柄に至るまでその業績見通しや、
IR情報には目を配っていることは、
ファンダメンタルズ投資家の端くれとしては、
当然の振る舞いだと認識しています。

経済ニュースなどにも一通り目を通すべきだとも思い、
私も通勤電車の中で、
丸三証券が無料で提供している日経テレコムを使い、
日経新聞朝刊、日経産業新聞には日々目を通しています。

またIR情報も全てではないものの、
適時開示のあったもののうち、気になるものは、
個別に開いてチェックを怠らないようにしています。


しかし、そうはいっても人間の弱い部分もあり、
どうしてもサラリーマンとしての仕事が忙しくなったり、
家の事情などで多忙となると怠けてしまいたくなることもあります。

モチベーションを高く一定に保つというのは、
理想論ではそうあるべきとわかっていても、
なかなかその通りに振る舞えないことも多いわけです。

このブログやツイッターの更新頻度も、
どうしても仕事で帰りが遅くなることが増えると、
なかなか自分の思うような形で運営が出来なくなっている状況になります。


ただ、始めた頃は「毎日続けること」が目的化していたわけですが、
今はややそれがよい方向に気持ちが改善しています。
それは一見すると毎日の更新が途絶えたりと、
モチベーションが低下したかのようにみえますし、
実際にこれまでは一日の間でも何度かは資産の騰落を見ていないと、
どこか落ち着かなかったのが、
今ではさほど気にならなくなっているのも、
変化の予兆だと考えています。


本来、私は日々の株価の動きに鈍感であってよい投資スタンスで、
この株式相場に参加しているつもりです。
実際に、株価のチェックなどはごくたまに見ればいいし、
さらに言えば、四半期毎の進捗さえ短信で確認していればよいわけです。
それすらスパンが短いと、本決算のみきちんと精査するという方だっているくらいです。
さすがにそれはスパンが私には長すぎますが・・・。

いずれにせよ、そういうスタンスで臨んでいるにも関わらず、
これまでは事実として日々の騰落が気になり、
パフォーマンスランキングの位置に一喜一憂してみたりと、
どこか、自分自身の器の小ささを感じつつ、
それも仕方ないと思ってきたのですが、
不思議と、何か他に集中すべきことがあると、
実はスタンスが示す通り、そこまで気にならなくなるのです。


これは私の成績が芳しくない故の諦めの境地とでもいいましょうか、
そういう要素がないわけでもないと思いますが、
確実に自分の理想とする形へと徐々にですが近づいてるように思います。

私はこの程よい株式相場との距離感は、
一見するとモチベーションが低下したようにも感じますが、
むしろこの現状は自分にとっては歓迎すべきものだと考えています。


モチベーション低下というとネガティブなイメージですが、
モチベーションが異様に高く、前のめりになって、
不要な情報にまで手を出し、
実は自分が苦手とするテクニカル手法を乱用するような、
ブレに繋がっているとすると、
そのモチベーションの高さも諸刃の剣に化してしまいます。

そういうことのないようにモチベーションは適切に保ちながら、
程よく株式相場とお付き合いしたいと思います。

1.年初来パフォーマンス   ※ ( )内は週間パフォーマンス

 まるのんPF :+13.9% (+0.6%)
 TOPIX  :+7.6%   (+5.0%)
 日経平均 :+5.7%  (+4.1%)
 東証2部  :+5.2% (+1.3%)
 JASDAQ :+7.5% (+2.8%)
 マザーズ  :▲11.6% (+2.2%)


2.全体所感
今週は仕事が忙しく、
日々の騰落もろくに確認が出来ない日々が続き、
感覚として指数はぐんぐん反発していて、
私のPFは随分下落しているだろうという感覚でした。

前者の予想は的中どころか、
想定以上に強かったのですね。
TOPIXの上昇が特に強く、
ここまでとは思いませんでした。

一方で後者の予想はそこまでではなく、
私のPFは微増という結果だったようです。
といっても、指数にここまで差をつけられると、
凹みますけどね。

不思議なことですが、
自分のことになると、
随分悲観的な感覚を持つようです。

これは私の弱さでもあり、
敢えて悲観的な予想をしておいて、
そこまでではなかったという感覚を得て、
どこかに安堵感を求めてしまうのでしょう。

さて、精神論は置いておいて、
指数の上昇についてですが、
特に週初が強かったようです。
週央に日銀緩和期待やTPP妥結など、
なにかと材料には事欠かず、
いつもはだいたい材料出尽くし~とかで売られるようですが、
今週は全般強い動きだったようです。

株価が何で動くのかは様々な憶測や考え方があり、
正解などないのだと思います。
足元の経済指標に右往左往されるときもあれば、
数ヶ月先の動向を表すともいわれます。

ただ事実としていえることは、
最近発表されている経済指標は、
踊り場からやや弱さが印象に残る内容が多かったです。

物価指数や製造業などの各指数は、
中国の減速影響が主たるものかもしれませんが、
リセッションになるのかどうか、
気掛かりな人も増えているのではないでしょうか。

一方でこれはあくまで踊り場で、
年末に向けて再び経済対策などの効果で
強さがみえてくるという考えで、
今の株価はそういった将来を
想像した動きともいえるかもしれません。

これも後付けのような解説ですし、
実際はよくわかりませんので、
やはり指数の動きの予想など私にはセンスがないようです。

3.ポートフォリオ

※クリックすると画像が大きくなります。

20151009_PF内訳


20151009_保有銘柄一覧


インバースは指数の強さもあり大きく下落していますが、
こちらは、全体のヘッジのためなので特になんとも思いません。

下落でいえば、やはり10%超の下落のシュッピンです。
月次が弱いということで売られていますが、
元々売られていたところでダメ押しのように売られます。

私は今年から成長銘柄をPFに組入れてきましたから、
成長に陰りがあるとみられると、
一気に半額、3分の1と目減りしていくのに、
未だに慣れません。

今回はたまたま高値で目標株価に接近していく過程で、
売りあがっていたので、
買い戻している分なので現時点で被害はまだ限定的なのですが、
やはりこの下落はどうもしっくりきません。

この後、Eコマースの成長ドライバの部分に陰りが見られれば、
それはきちんと対処しないといけませんが、
現時点でそれは認められないと思っています。
ですので、自分の考えを貫きたいと思っています。

こういう思考で成長株とお付き合いをすると、
本当に手遅れになってしまうということもあるのでしょう。
ただ、少なくても今の私のスタンスを貫けば、
今の局面では放置です。

今回のような経験を積んで自分のスタンスとして
きちんと様々な局面に対して、
応用が利く対処ができるようになりたいと思います。
今はまだその域ではないので、
黙ってスタンスを堅持して勉強していきたいと思います。



念のため、ポートフォリオの構成をテキストでも残しておきます。

 9090 丸和運輸機関
 2686 ジーフット
 9467 アルファポリス
 4245 ダイキアクシス
 1357 日経ダブルインバースETF
 3277 サンセイランディック
 3276 日本管理センター
 3844 コムチュア
 3179 シュッピン
 9414 日本BS放送
 2384 SBSHD
 2139 中広
 2764 ひらまつ

 ※評価額順に記載しています


4.資産状況

※クリックすると画像が大きくなります。
20151009_パフォーマンス推移表


20151009_資産残高推移表

指数が反発している中で、
私の資産は横ばいで停滞しています。

ただ、インバースを入れたりして、
とにかくまずは13%~17%あたりで、
年間目標の15%近辺で落ち着いてくれることを
期待していたので、
ある意味では見通し通りの結果になってくれています。

こういう戻りの局面で一緒に波に乗って、
再び+20%台そして高値更新などと、
急に調子に乗ったりもしたくなるのですが、
そもそもそういうようにならないようにしているので、
それはそうだよねということです。

今週のこの置いて行かれた感は、
これまでの自分であれば、もう投げ出したくなるほどなのですが、
不思議とそういう感覚が薄れています。

負け惜しみでもなんでもなく、
達観出来るようになってきた感じがしています。


ツイッターではその時々の感情を表現していたりもしますが、
実は冷静に考えるともっともっと落ち着いて
地に足をつけていきたいと思います。


#記事の内容が大きく誤っていましたので、
全面的に修正を施しました。
ご迷惑をおかけした方がおりましたら、申し訳ありません。



2686ジーフットの上期決算が開示されました。

事前の予想記事をあげていましたが、
見事に予想を外しました。
やっぱり事前の予想などあてになりません。


<事前の予想>
売上高  : 53,720百万円
営業利益 : 3,600百万円(利益率:6.7%)
純利益   : 2,000百万円

<実績>
売上高  : 53,777百万円
営業利益 : 3,196百万円(利益率:5.9%)
純利益   : 1,678百万円

<前期実績>
売上高  : 54,038百万円
営業利益 : 2,745百万円(利益率:5.1%)
純利益   : 1,569百万円


前期比で見ると、減収増益決算ということで、
こちらは想定通りでしたが、
増益幅は営業利益、当期純利益共に予想比で下振れでした。

さて、なんで営業利益率が4億も下振れたのか、
その理由を探るため、
まずは自分の予想記事を改めて読んでみます。


売上については、月次情報を積み上げたことで、
53.720百万円になる予想で、
これは月次情報もあったことから、
ほぼ予想通りです。

利益については、
相変わらずごちゃごちゃ書いていますが、
以下の文言があります。

ざっくり、営業利益率は2Q単計で5.0%とみます。
すると2Q単計での営業利益は1,226百万円となります。



ん??????
実績値をもう一度確認します。
実績の2Q単計の営業利益は1,216百万円です。
ちなみに利益率は4.9%です。
予想との差額10百万円で誤差はわずか0.8%となります。

あれれ????
では、なんで予想比でここまでずれているのだろうと思います。
予想ぴったりではないですか!?

というわけで、色々振り返ったのですが、
単計の予想から累計予想を算出する時の足し算を間違ったようです(苦笑)。

なんとも情けない・・・。
というか、決算開示資料を空けた瞬間に自分の予想と乖離があった、
この絶望感は想像に難くないと思います。


以上から、まずは予想と実績に表面上乖離がありましたが、
実は営業利益はほぼ予想通り、
というかぴったりだったのです。
当たったことは単にゲームのようなものなので、どちらでもいいのですが、
自分の見込み通りの結果だったことに安心しました。


また当期純利益についても大きく予想を外していますが、
こちらも算出ミスのようです。


いずれにせよ、概ね想定通りだったことに安心です。


四半期単計の売上と営業利益をグラフにしています。



2686_収支(16年2月期_2Q)


当初の予想が実はあっていて、
やはり見込みより弱かったということになります。
2Q単計の利益率予想は5.0%に対して、
3.4%ですね。

前期と前々期の2Q単計の利益率は
3.3%、3.4%ということで、
ほぼ同じだったということになります。

PB化が進んで原価削減の効果が出ている一方で、
やはり売上が軟調なことで、
固定費部分がどうしても影響しているのかもしれません。

利益率に注目して今後の動向は見守りたいと思います。
2Qは季節要因もあり、過去においても3%台ですが、
3Qでは5%~6%位は狙えそうという感覚です。



売上はほぼ横ばいと見ればいいでしょう。
一方で利益は2Qで過去の期に比べて好調なことがわかります。
というわけで、決算説明資料(PDF)をざーっと見ます。



主に気になった文言は以下です。


◆在庫減少・適正化
これはストレートにポジティブに評価すればよいのでしょうか。
小売業としては、当然在庫は少ない方がよいはずです。
ただ、あまりに在庫が減ってしまうと、
売るものがなくなることも考えられます。
ただ、商品在庫325億で店舗数は860店舗ですから、
単純に1店舗当たり、38百万円程度ですね。
これに対して、概ねこの3ヶ月の売上は250億程度ですから、
1店舗当たり、30百万円程度となりますので、
概ね、3ヶ月ちょっとの回転ということになるのだと思います。
(今思い付きで皮算用したので、違うかもしれませんが)
こうみると、まぁ妥当な水準だと思います。


◆有利子負債や自己資本比率の改善
この辺りは今までの説明資料上には言及がありませんでした。
こういう箇所に言及があるということも、
色眼鏡かもしれませんが、東証への指定替えを意識しているのかな、
そんな風に感じます。

ちなみにキャッシュフローがこれまで
週末が月末日で入金がなかったことで、
営業CFがマイナスで心配する声もありましたが、
今回はプラスということになりました。
特に問題ないようです。


◆PB化率、粗利率の向上
特に粗利率の向上が顕著です。
PB化率40%も射程でしょう。
正価販売比率が87.3%ということですが、
これは直感的にとても高い印象です。
前期から正価販売率のレンジがひとつ上がっています。
これが最近収益性重視に舵をとった証拠ですね。


他にも色々デジタルシフトとか新フォーマット店などの情報もあり、
全般的にみたては一切変更なしです。

株価はどう反応するかわかりませんが、
というか、名証ということもあり無風かもしれませんが、
私はただホールドだけです。

◆最近のお気に入り