投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

1.パフォーマンス   ※ ( )内は月間パフォーマンス

            年初来パフォーマンス  (月間パフォーマンス)
 まるのんPF  : +16.7%          (+7.0%)
 TOPIX     : +15.8%          (▲3.1%)
 日経平均    : +16.0%          (▲1.9%)
 東証2部    : +13.6%          (+2.0%)
 JASDAQ   : +15.0%          (+2.3%)
 マザーズ    : + 8.6%          (+3.2%)


2.全体所感

 今月は中小型株に循環が見られた1ヶ月でした。
 これを受けて、まるのんPFも堅調に推移し、
 前月比で大きくプラスで推移しました。

 月末に、またギリシャだ中国だと始まり、
 大きく翻弄をされている中での月末パフォーマンスということで、
 明日どうなるかもわからないわけですが、
 現時点でこのようなショックは無視することにします。

 ギリシャそのものがデフォルトしようが、
 保有株に影響が顕在化しない限りは
 黙って放置を決め込みたいと思います。

 ただ、これが他の国に波及したり、
 中国リスクがさらに具体化することにより、
 中長期的な視点で保有株に影響をしないかどうか、
 これだけはアンテナを張っておきたいと思います。

 このような不安定な状況であることが前提ではありますが、
 ようやく、TOPIXを上回ることが出来ました。
 この後にチャートも示しますが、長いトンネルでした。
 また明日から新たなトンネルに入るかもしれませんが、
 必ずそのトンネルには出口があるので、
 きちんとブレずに行動したいと思います。


3.銘柄に対する所感

 銘柄毎に月間のボラティリティが大きかったのは以下の通りです。
 (上下に月間で5%以上動いた銘柄を抽出)

 ◆上昇率上位
  2352 エイジア      +75.4% !
  2139 中広         +23.2%
  2764 ひらまつ      +18.9%
  9467 アルファポリス  +16.5%
  4245 ダイキアクシス  +16.2%
  3179 シュッピン     +15.6%
  3844 コムチュア     +13.3%
  9787 イオンディライト  +10.3%
  3079 DVx         + 9.9%
  9414 日本BS放送    + 6.2%

 ◆下落率上位
  5%以上下落銘柄なし


 他の銘柄も含めた月間パフォーマンスは以下の表の通りです。

 20150630_保有銘柄一覧


 今週のパフォーマンスのヒロイン(?)はなんといってもエイジアです。
 月間で75%の上昇と驚きの結果です。
 そしてこのパフォーマンスの大方はこの3日で61%プラスという、
 極めて短期間での高騰となりました。
 特に材料もないわけですが、そもそもこれまでが割安だったと感じており、
 ようやく適正な評価を受けたという認識です。

 とはいえ、私は目標株価を2235円から1615円に
 下方修正をしていました(こちらの記事を参照ください)。
 当然、目標株価に達して、特段の理由もないため、
 この目標株価に向けて段階的に売却をしました。
 本当は目標株価で纏めて処分出来ればよかったのですが、
 そのような行動をとれなかった反省の弁は、
 またの機会に記事にしてみるかもしれません。


 上昇率2位の中広は出来高が依然少なく、
 極めて地味な銘柄ですが、このようにパフォーマンスとしてみると、
 それなりに上昇していることがわかります。
 もしかすると東海地域に強い当社を、
 サミット関連として評価した向きもあるのかもしれません。
 そしてこれはひらまつも同様のきっかけで動いていますが、
 ひらまつは個人投資家にも人気が出ているので、
 値動きも荒く動きそうです(というか既に値動きも活発ですね)。

 アルファポリスは考えれば考えるほど魅力的なのですが、
 深入りせずに冷静に客観的に見極める必要があると感じます。
 昨日、今日で調整が入っていますが、楽しみな銘柄です。

 シュッピンはこれだけ高い評価がどこまで続くのか、
 ドキドキものなのですが、やはりこういう高値の銘柄は強いですね。

 このほか、個々の銘柄を見て頂くと、
 これだけ分散をしている中で、よくここまで上昇してくれたなと、
 改めて嬉しくなりました。
 私の理想とする上昇の仕方ですし、
 むしろこの1ヶ月のパフォーマンスだけ見ると出来過ぎです。
 たまたま私はこれまでのパフォーマンスが控え目だったので、
 少し挽回したに過ぎないと考えていますが、
 むしろリスクを取り過ぎていないか、よく観察しなければならないな、
 と自戒していかねばと思います。 


4.運用来パフォーマンスについて

20150630_運用来推移


 今月も続伸となり運用来(2014年1月)で+45.4%という結果となりました。
 また、ベンチマークにしているTOPIXは25.2%となり、
 これまで一貫してGAPが縮まっていましたが、
 今月はこのGAPを広げる結果となり、
 ベンチマークと比較して良好な結果を残すことが出来ました。


◆月初のポートフォリオ
20150531_PF内訳



◆月末のポートフォリオ
20150630_PF内訳


 今月は久々に少しPFをいじりました。

 買 3844 コムチュア (買い増し)
 買 3277 サンセイランディック (買い増し)
 買 9414 日本BS放送 (買い増し)
 売 1413 桧家HD (売り切り)
 売 2352 エイジア (一部売却)

 トータルではやや買い越しですが、
 現金比率はなんとか20%台を維持させています。

 個々の取引についての詳細はまた別の機会に
 整理をするかもしれません。
 ここでは月間パフォーマンスの記事なので、
 全体サマリの整理のみに留めます。

 詳細のPFの順位は以下の通りです。

********************

 1位 2686 ジーフット(1) →
 2位 4245 ダイキアクシス(3) ↑
 3位 9090 丸和運輸機関(2) ↓
 4位 3276 日本管理センター(4) →
 5位 1413 コムチュア(13) ↑
 6位 3277 サンセイランディック(7) ↑
 7位 3179 シュッピン(6) ↓
 8位 9787 イオンディライト(5) ↓
 9位 9414 日本BS放送(11) ↑
10位 9467 アルファポリス(9) ↓
11位 3079 DVx(10) ↓
12位 2384 SBSHD(12) →
13位 2352 エイジア(8) ↓
14位 2139 中広(15) ↑
15位 2764 ひらまつ(16) ↑


 さて、従来の月間パフォーマンス記事は、
 ここまでで終わりなのですが、
 ちょうど年初から半年が経ちましたので、
 年初来パフォーマンスを銘柄毎に計算したものを、
 参考情報として貼付しておきます。
 (実質的に保有銘柄毎の6ヶ月パフォーマンスです)
 なお、買付タイミングなどは意識しておりません。

 20150630_保有銘柄年初来パフォーマンス


 このように見ると明暗がくっきり分かれていることがわかります。
 どうしてもこれだけ分散していると、
 あまねく指数をアウトパフォームすることは難しいわけですが、
 それでもよくここまで頑張っていると感じます。

 日々の値動きばかりに意識を向けてしまいますが、
 せめて6ヶ月程度のパフォーマンスで見てみることで、
 もう少し長い期間での視点に立って色々考えられると思います。

 9090 丸和運輸機関の株主総会に出席してきました。

 本社は埼玉県吉川市なのですが、
 その本社での開催です。

 通常、都内でアクセスのよい、
 会議室やホテルなどが会場になるのですが、
 珍しいなと思います。
 もちろん、地方を拠点とする銘柄であれば、
 こういったこともありますが、
 埼玉県は地方なのかどうか、微妙ですね。

 最寄駅から田園風景が続く道を20分余り、
 突如として広大な土地の中に、倉庫群がそびえ、
 そこに丸和運輸機関の本社であり、
 拠点となる物流センターが展開されています。

 さて、前々から当社は体育会系ということで、
 私はこれを強みのひとつと考えていました。
 数ある物流会社の中でも差別化の要素と考えています。

 どこまでも顧客主義で、トラックが足りない、人がいないということを、
 絶対にお客様には言わない、
 これが増税反動減の見極めを誤った際にも徹底されています。
 思ったほど荷量が減らず、逆にトラックや人の確保で、
 余計な原価を計上したことで、
 前期1Qはいきなり下方修正を懸念されるほど、
 心配されるものでした。

 私は、この時にIRから見聞きした内容を踏まえて、
 こういう顧客主義の結果であれば、
 きっと挽回するだろうと読んでいましたから、
 そのまま放置を決め込みました。

 もちろんこの判断は、あくまで現時点で正しかったわけですが、
 こういう体育会系の雰囲気はビジネスにおいては、
 あまり相知れないものです。
 効率性を合理的に考えれば、無理して利益を圧迫させる経営など、
 疑問符がつくわけです。
 しかし和佐見社長のどこまでも徹底した体育会系の思考は、
 結果としてこれまでの成長の実績を出してきたわけです。

 当社は上場後、初の株主総会です。
 この体育会系のノリも楽しみに参加をしたのでありました。


 まず駅について、送迎用のバス乗り場を探します。
 しかし駅の改札を出てから、バス乗り場まで、
 ぴしーっと等感覚で案内役の社員が立っています。
 そして、おじぎの角度が半端ありません(笑)。
 きちんと訓練された所作で驚きました。

 バスに揺られること20分余り。
 ようやく本社ビルに入講するのですが、
 従業員、数にして50人程度でしょうか。
 左右に一列に並んでおはようございますっ!と
 規律正しい挨拶でのお迎えです。

 私はバスを先頭で降りたのですが、
 ビルの入り口に至るまで、
 135度を超えるようなお辞儀の中を進みますが、
 もう大名にでもなった(?)ような感覚です。
 ビルに入ると、今度は扇状に広がった従業員が、
 ビル全体に聞こえるのではという声でのあいさつで
 思わずこちらがぺこぺこしながら入るような感じです。

 受付を行い、エレベータで6Fに案内されますが、
 いちいち、エレベータでご案内しますっ!、
 6Fまでご案内しますっ!と大声でのあいさつ、
 6Fに到着すると、会場までまだ一列でいらっしゃいませっ!
 と出迎えられ、そこで、飲み物カウンターで
 好きな飲み物を頂きます。


 着席をして、本日聞くことを整理しつつ、
 持参していた短信などをチェックしていると、
 いきなり、これまでの従業員のあいさつとは一線を画す、
 超大声で「失礼しますっ!!!」との声。
 顔を上げると、そこには和佐見社長が170度はあろうかというお辞儀です。

 もうここまで来ると短信など読んでられません。
 落ち着きませんが、悪い気はしません。
 元気であること、はつらつしていること、
 そしてそれを社長が率先してやっていること。
 何もかもが度肝を抜く総会です。
 というか、まだ総会は始まっていませんが。

 開始の時間になり、進行役の女性のアナウンスにより、
 社長へバトンが渡されます。

 社長がマイクの前に立つと、
 再び挨拶から始まります。

 確か、「株主の皆様、こんにちはっっっ!!!」だったと思います。
 もう大声とか元気という言葉を通り越し、
 応援団の団長のイメージなのですよね。

 そして役員一同起立っっっつ!の声で、
 一斉に起立します。
 練習したのでしょうか、息もぴったりでした。


 その後は、事業報告なども映像も交えて紹介されました。
 ここでも随所で元気よく発言する社長の話に、
 会場内もちょっとぴりっとした雰囲気になります。

 ようやく会社側からの説明も終わり、
 早速質問の時間となります。

 どういう声のトーンで質問すればよいのか、
 迷う位でしたが、私は咄嗟に挙手をして、
 めでたく、当社の上場後、最初の株主総会の最初の質問者となりました。


 他の方の質問の様子も含めて、
 ここに紹介しておきます。
 なお、従来通り、私の主観的に解釈を含んでいますので、
 扱いには留意願います。

(Q)
前期の経常利益において、生産性低下(▲2.3億)とはどんなものか。
また今期以降に同様の観点で利益減の要素は発生しえないのはなぜか。

(A)
上場など株式関連の費用など一過性の費用をロットで表現している。
また、前期に取り組んだ物流システム新設などで一過性の費用を計上したもの。
この他にも費目毎に精査をしており、一過性であるとの認識であり。

(Q)
経営指標の中に、経常利益率8%が掲げられているが、
一方で前期実績では5.7%以前としてGAPがある状況である。
いつ頃までにこの経営指標を達成する目論見であるか。

(A)
2020年のオリンピックの頃をターゲットとしている。
1000億8%経常利益率という目標である。
このためにも、現在取り組んでいる低温物流に経営資源を投下して、
達成したいと考えている。

(Q)
社長の協力なリーダシップが特徴と認識しているが、
取締役会が適正な機能を果たしているか伺いたい。
具体的に取締役会で反対意見を述べたり、
意見が対立した経緯などあれば教えて頂きたい。

(A)
私(社長)は、権限移譲や決まった事であれば、
それをどんどん現場に任せていくことを、
むしろ積極的に意識して対応している。
このため、心配の件には及ばないと理解して頂いた問題ない。
※具体的な事例にまでは言及されなかった

(Q)
前期の上期では増税反動減の影響を受けたと認識しているが、
どのような教訓や期たるべく再増税に向けてどんな対策を検討しているか。 

(A)
増税反動減の影響を受けたことは事実である。
但し、これは顧客至上主義のための結果であり、
我々としてはそこまで深刻には考えていない。
(とまでは発言はなかったが、要するにそういう印象なのだと思った)
今後も状況を見極めながら適正な体制を組めるように善処していきたい。

(Q)
人財について、どのような教育を行っているか。

(A)
社長の八百屋時代の商人たるや、
顧客を第一にということを率先して刷り込む教育を行っている。
これは当社の差別化戦略を越え、格別化戦略なる域になるよう意識している。

(Q)
AZCOMネットの進捗状況、トラック運転手やトラック不足への対応は。

(A)
前期では151社とのネットワークを構築している。
そして現時点で163社と順調に拡大している。
今期末までにはこれを250社位を射程に取り組んでいる。
長期的な目標においても2割程度の上ぶれとなっている。

(Q)
燃料費の上昇リスクへの認識は。

(A)
年間通して安定供給が第一であると考えている。
もちろん価格変動というリスクもあるが、
それ以上に燃料が調達できないリスクは仕事ができなくなるという、
究極のリスクのため、まずは安定供給が大前提である。
その上で、燃料費の増加でも収益が確保できる体質作りが重要と認識している。

(Q) 
後継者問題は。

(A)
生え抜きの優秀な人財が育っており、既に子会社の社長や役員などで、
一線で活躍している人財が多数存在している。
現時点で具体的な後継について言及することは避けたいが、
これから丸和運輸機関を任せられると思える人財へ任せたいし、
そのために教育も徹底していきたい。

(Q)
株主総会には多くの投資家が出席出来ることが望ましいため、
平日の昼開催ではない日次帯での開催を検討できないか。

(A)
今後検討させて頂きたい。
(あまり前向きな感じではなかったですね。まあ仕方ないのかもしれません)

(Q)
燃料費に加えて電力費などの変動はどのようにヘッジしているのか。

(A)
一部は顧客へ燃料サーチャージという形でご負担頂いている。
なお、これらのコストコントロールは月次で社内で確認する仕組みで運用している。

(Q)
車両購入計画についてどのように考えているか。

(A)
毎年計画を立てて、各社毎に精査の上発注をかけている。
発注したとしても納入までは半年以上を要するため、
情勢を見極めた上で慎重な対応が求められる。

(Q)
地元(吉川市)との関係性についての認識は。

(A)
東埼玉テクノポリス(社長が推進理事らしい)の頓挫という状況であるが、
オリンピックまでに高速道が開通することも決まったようで、
今後の発展のため、尽力したいと考えている。
地元吉川で起業してこれまでの成長を遂げられたこともあり、
今後も地元と密着して関係性を築いていきたい。

(Q)
丸和運輸機関の「機関」はなぜ付しているのか。
丸和運輸ではいけないのか。

(A)
この業界でNo.1になるという気概を込めて、
機関という文言をつけている。

(Q)
配当の増額に驚いている。
これは開示済の情報か。

(A)
決算短信で開示済である。
今後の還元には積極的に頑張っていきたい。
(おいおい、短信の1ページ目すら見ていないのか!?と思ってしまいました。)

(Q)
その他事業の文書管理について粗利益20%という高収益で、
むしろこちらに特化していったらどうか。

(A)
今回の文書保管はお国(経産省)の仕事だった。
元々、埼玉県より地元振興の一貫で、
秩父の振興策について相談を受けていた。
そこで、何度も秩父に通い、岩盤が強いことに着目し、
倉庫を造り、文書保管システムを構築した。
そのための子会社も地元秩父に設立した。
そんな取り組みが評価され、国から発注頂けた。
こういうビジネスが何倍にも伸長するというのは現実的ではないため、
今後も低温物流を中心に特化していきたい。
(個人的には前問で地元還元の話題の時には、
正直どうでもいいなと思ってしまいましたが、
そういう意識が言動がこういうビジネスを造るとは面白いなと思いました)


(その他社長のコメント)
・1部指定の際には、全従業員にここからがスタート、甘えるなと叱咤激励をした。
・元気なのは所作としては大事なこと。役員レベルでは元気は数値で可視化をと言い聞かせている。
 (数値にはこだわっているということを言いたかったらしい)
・国家から頂いた仕事をまた主事業の投資に回すことで、よい循環を造っていきたい
・今後も地元密着、振興ということにも配慮してよい関係性の中でビジネスをやっていきたい
・今後の中長期戦略は以下4観点
 ① 低温物流3PLへの特化
   拠点として東北6、関東8、関西4、中四国2の計20程度を
   2020年には50程度まで伸ばし、これで業界TOPになれる。
   売上比を現行の33%から50%程度まで上積みして、
   M&Aを入れないで1000億を目指したい。

 ② 人財システムの拡充・教育徹底
   階層別、中長短の期間別、社内社外海外の拠点別の観点で、
   網羅的に対応をしていく予定。

 ③ 人手・車両不足への対策・AZ-ZOMネット充実
   今後6年間で1200人を新卒採用を予定。
   人やトラックがないという理由で仕事を断るなど絶対しない。
   顧客至上主義を貫く。
   AZ-COMネットの目標は以下の通り。
    短期目標 250社 1日当たり車両3000台
    中期目標 750社 1日当たり車両10,000台
    長期目標 2000社 1日当たり車両30,000台

 ④ 配当性向30%以上をコミットメント
   今後も業界TOP水準を維持。



 全般的に質問に対して、
 必ず、社長が●●さん、ご質問ありがとうございますと応答され、
 真摯な気持ちで対応していたのが印象的でした。
 一方、質問に対する答えはややピントがずれたものもあったの否めません。
 このあたりは、社長も緊張していたのかもしれません。
 気を張って、とにかく元気よくというところに集中され、
 回答の質としてはもっとクレバーなものでもよかったかもしれません。

 ただ、当社は良くも悪くも叩き上げで、
 決してクールでクレバーな要素を持ち合わせているという印象ではなく、
 泥臭いところを体育会系のノリで勢いよく頑張っている、
 元気印のような会社なので、これもご愛嬌なのかなと感じます。


 投資家として冷静に見れば、
 もう少し掘り下げて知りたい部分こそありましたが、
 この元気印の対応は根拠は薄いのかもしれませんが、
 とても安心させてくれる、そしてこれからも応援したくなるものでした。

 合理的に判断をするのであれば、
 もう少しロジカルな部分を期待する方には、やや期待外れかもしれませんが、
 私はとても好印象でした。


 帰り際は出口で社長以下の従業員が多数お見送りをしてくれました。
 お土産を頂けたのも嬉しいのですが、
 社長と両手で握手させて頂き、
 よい質問をありがとう!と感謝されたのもとてもよい思い出?になりました。


 そんな熱烈な会社、なかなかないので、とても貴重でよい経験が出来ました。
 お土産もマツモチキヨシの雑貨ものの詰め合わせて、
 妻には大変喜ばれました。
 

1.パフォーマンス   ※ ( )内は週間パフォーマンス

            年初来パフォーマンス  (週間パフォーマンス)
 まるのんPF  : +17.2%          (+2.7%)
 TOPIX     : +18.4%          (+2.6%)
 日経平均    : +18.7%          (+3.0%)
 東証2部    : +15.3%          (+1.3%)
 JASDAQ   : +16.6%          (+1.5%)
 マザーズ    : +11.3%          (+1.5%)


2.全体所感

 今週は12月決算の銘柄の権利確定落ちの通過もあり、
 結果を懸念していましたが、
 週間プラスは8週連続となりました。

 ここ最近の上昇もあり、
 ようやく指数と比べても遜色ない水準となっています。
 しかし、中身を見ると特定の銘柄に依存していて、
 特異点を除くとイマイチな週であったということになります。

 私のPFのPER水準も依然として14倍を超えており、
 対応に苦慮するところであります。



3.ポートフォリオ

※クリックすると画像が大きくなります。

20150626_PF内訳



20150626_保有銘柄一覧


 すみません、今日はだいぶ疲労していて余裕がないので
 以下、割愛して従来の情報だけピックアップしておきます。
 今日は、丸和運輸機関の株主総会に出席したり、
 ディナーにひらまつの優待フェアに参加sていたりして、
 もうクタクタなのです。ご容赦ください。

 

 念のため、ポートフォリオの構成をテキストでも残しておきます。

 2686 ジーフット
 4245 ダイキアクシス
 9090 丸和運輸機関
 3276 日本管理センター
 2352 エイジア
 3179 シュッピン
 9787 イオンディライト
 3277 サンセイランディック
 9467 アルファポリス
 3079 DVx
 3844 コムチュア
 9414 日本BS放送
 2384 SBSHD
 2139 中広
 1413 桧家HD
 2764 ひらまつ

 ※評価額順に記載しています


4.資産状況

※クリックすると画像が大きくなります。
20150626_パフォーマンス推移表





20150626_資産残高推移表



 記載を割愛します。(申し訳ありません)
 

 昨年に続き、シュッピンの株主総会に出席しました。


 昨年と同様、2部制での開催でした。
 1部が株主総会、2部が事業説明会です。
 2部は中期経営計画の内容に沿ったプレゼンとQAです。



 まず、1部では、社長が議長役を務めることが案内され、
 相変わらずの緊張ぶりの中で始まります。
 鈴木社長はこの緊張しながらとても熱心さが伝わってくることが、
 人間味溢れていて、昨年同様に私はとても好印象でした。


 株主総会は淡々と進行します。
 監査人による監査報告を終えて、
 剰余金処分、約款変更、社外取締役の選任の3議案が上程されます。

 ここで一括で質問を受け付けます。
 株主総会なので私も含めて質問は遠慮しがちのようです。

 ちなみに参加株主は概ね30人位でしょうか。
 昨年は20名弱でしたから、だいぶ増えました。
 ただ会場も昨年より3倍くらいのスペースとなっており、
 人口密度が低かったこともあり、増えたという実感はありませんでした。


 1部の総会でのQAやり取りは以下の通りです。


(Q)
社外取締役の選任理由は?
コンプライアンスの徹底における経験に期待とあるが、
社内で環境変化などを踏まえてのことなのか。

(A)
昨今の個人情報保護を始めとした時代のトレンドとして、
コンプライアンス遵守は最重要であるとの考えから、
ずっと選任したいと考えていた。
しかし、なかなか適任の方が見つからなかったが、
この度、縁あって適任の方との話がまとまり、今回の選任することとした。
なお、社外取締役の選任は将来的に東証1部への昇格も見据えたという面もある。


(Q)
今しがた、東証1部昇格の意欲について言及があったが、
いつ頃を目途に想定しているものか。

(A)
具体的な言及は出来ないが、
信用力向上のためにぜひともチャレンジしたいと思っている。
但し、東証からのご承認を頂くものであることから、
我々としてはその機会を待つ立場でもあるので、
はっきりとしたことは申し上げられない。



 この2問だったと思います。
 社長は昨年もそうでしたが、質問が途絶えても、
 せっかくの機会ですから、と積極的に会場から質問を促していました。

 こういう姿勢はとても大事だと思います。
 多くの経営者がほころびを出さぬうちに、
 シャンシャンで幕引きする場面でもありますが、
 むしろ質問を促すということで、
 それだけ真摯に向き合っておられると思います。



 ここで10分程の休憩を挟みます。
 続いて、2部の事業説明会です。
 資料は決算説明資料(中計含む)に少し情報が付加されたものです。

 付加された資料の中では、
 他社比較で売上高伸長率やCAGRやROEの比較が興味深いものでした。

 EC企業としてMonotaro、エニグモ、スタートトゥデイなどとの比較、
 店舗系企業としてコメ兵、キタムラ、トレファク、ブックオフなどが挙げられていました。

 上記のEC企業はROEでは30%以上ですが、
 シュッピンはまだ30%に至っていない(27.9%)ので、
 30%をまずは意識している様子でした。

 また当社の生命線である仕入に関する情報として、
 買取金額の推移、その中で前期に差別化戦略として開始した
 「先取交換」の取扱い件数推移も興味深いものでした。

 仕入は順調に右肩上がりであり、
 「先取交換」は順調に浸透しつつあり、利用が促進されていて、
 それが買取額の伸びにも顕著に表れています。


 一通りの社長からの説明が完了した後で、
 QAが活発にやり取りされました。

 一部はユーザとしての意見もありますが、
 手元でメモが出来たもの&自分で聞いてきたことを中心に、
 以下に列挙しておきます。


(Q)
SOLDOUTとなってしまうとその商品の価格は確認できない。
ユーザとして、その商品がどのくらいの価格であったか、
確認出来た方が利便性がよいのだが、検討してもらえないか。

(A)
貴重なご意見として承りました。
ただ、販売価格は常に流動的に変わっていること、
また、同じ商品でも時が経過すると価格帯が変わることも多いです。
仮に販売価格が高くなっていた場合、
それを知ることが、消費者のためになるのかは微妙なので、
様々な観点で要否を判断する必要があるため、ご理解頂きたい。

※私見としては、当たり前、価格などわざわざ表示しないでしょと思います


(Q)
知名度向上が今後の成長に不可欠と認識しているが、
足元ではWeb会員数も確実に右肩上がりとなっている。
この知名度向上はどういった施策や戦略が奏功して実現しているものと、
認識しているか。また、今後75万人という目標に向けて、
新たな戦略を考えられていることがあれば可能な限りでお答えいただきたい。

(A)
一番はユーザの口コミであると考えている。
カメラや時計といった嗜好性の高い商材の愛好家は、
口コミなどに動かされるということが多いようである。
TVコマーシャルなども考えなくはないが、
マスに対する広告宣伝より特定の専門誌などに広告出稿した方が、
効率的な宣伝が出来るものと認識している。
また最近ではフェイスブックなどのSNSを使ったものが効果が大きい。
SNSはコミュニティの形成や口コミが広がりやすいという特徴を活かせる。
(ライカコミュニティなどが活発(らしい))


(Q)
ユーザとして利用した際に、ワンプライス買取を利用したが、
ワンプライス提示価格より高い値段で買い取りしてもらえた。
ワンプライス買取の買い取り額の決め方について教えてほしい。

(A)
ワンプライス買取額は、常に競合会社の動向をチェックしている。
このため、タイミングによっては条件がよくなることもある。
逆に条件が悪くなることはなく、
このあたりが安心感を与えていると考えている。


(Q)
Web会員数25万人は、
本サイトの登録、楽天サイトの登録、YAHOOサイトの登録が
それぞれ加算されたものか。それとも、本サイト単独のものか。

(A)
本サイト単独の登録数である。


(Q)
ユーザとしてポイント還元などの都合で、
楽天サイト経由と本サイト経由とを使い分けている。
そのため、現状2通メーリングリストが配信されてくるが、
これはウザイので、CRM拡充対応を取るのであれば、
このようなことにならぬように一元管理を徹底してほしい。

(A)
貴重な意見として承りました。
ただ、楽天独自のセールの情報などが網羅するためには、
各サイトに適したメール配信も必要であるので、
その兼ね合いは難しい面もあることをご理解頂きたい。



(Q)
分割はどうよ?

(A)
具体的なことは答えられない。

※追加で退出時に社長に改めて聞きましたが、
  もう少し株価が上昇したらやりそうだという感触を得ました。
  前期に分割した時の水準にそろそろ近づいてきましたが、
  その時に決断したプロセスと何か変わる必要性はあるのか?と
  遠回しに聞いてみましたが、そんなことはない、
  前向きに検討していると思われました。


(Q)
4月のサーバーダウンの詳細は?またCRMの開始などで、
個人情報保護などの課題もあるが対策はどう考えているか。

(A)
サーバーダウンについては、ECサイト側の問題ではなく、
基幹システムとPOSとの間のインタフェース部分で、
ハードのスローダウン等の影響が許容値を超えたことにより、
想定より長い期間を止めて対応したものである。
迷惑と心配をかけて申し訳ない。
また、個人情報保護については、
個人情報を扱う端末には、予め、専用ソフトを導入している。
単にセキュリティソフトだけでなく、標的型への対応のため、
より高いレベルのセキュリティ対策、人財教育などの投資を打っている。


(Q)
ユーザとして利用した際に、外箱に軽微なキズがついていたのだが、
以前であれば備考欄にその旨記載があったが、
今回はその記載が見当たらなかった。
人財不足などでオペレーションが回っておらず、
こういったケアが損なわれていることはないのか。

(A)
現場レベルでは特段対応を簡素化するなどの対応は取っておらず、
品質は落とさず対応しているものの、このような落ち度があった点は申し訳ない。


(Q)
仕入強化に向けて、これまでワンプライス買取、先取買取と
相次いで魅力的な仕組みを創出しているが、
今後毎日350点を500点、1000点とすることを目標にしているとのことだが、
そのためには新たな腹案もあるのではないか。
どういった方向で検討されているか。

(A)
現時点で詳細はお話出来ないが、買う側、売る側をうまく繋ぐ、
新たな仕組みをの構築を検討している。


(Q)
決算短信のの経営方針などで、「新商材」、「海外展開」のキーワードがあるが、
具体的にどのようなことを考えているか。

(A)
新商材はアイデアはあるが、タイミングが非常に重要だと考えている。
またリスクが高まることにもなる。
現状でまだ為すべきことは沢山あるので、少なくても5年程度は増やすつもりはない。
同じく海外展開も具体的な計画はなく、
まずは現状の機能改善でまだまだ伸びしろはあると考えているため、
その道でまずは収益を求めていきたい。


(Q)
内部留保を比較的潤沢に毎期蓄えているが、
今後どういった投資を行うつもりが、その方向性など可能な限り教えて。

(A)
箱物(店舗)を作るつもりはない。
現行でネットで為すべきことがまだ山積しているので、まずはこちらに注力したい。
そうでないと、固定費上昇に縛られるため、
まずはネットに関わるソフトウェア投資と在庫を沢山持つために必要な設備などに、
重点的に投資を振るかということを考えている。


(Q)
為替の影響はどうよ?

(A)
緩やかな変化であれば問題なく対応できるが、
急激な変化が続くのは好ましくない。
全体として緩やかに推移してくれれば、どちらでも大差はない。


(Q)
資金調達の手段として借入金を実行しているが、
既存株主には不利になる、増資は検討の俎上に上るのか。

(A)
増資はしない!私(社長)も大株主なので、それでは困る(笑)。


(Q)
インバウンド消費は多くが新品販売で利益率低下の要因となっているが、
インバウンドにおいても中古品の販売比率を高めることは、
現実問題はとても難しいのか。

(A)新宿のバス乗り場の待ち時間などに、
型名指名買いなどで買っているので、
中古品の吟味までの時間がないことも難しさを助長している。



<社長そのほかコメント>
・上場当初PER10倍程度であったが、ようやく成長性を評価してくれて、
並の評価にして頂けてよかった。当時の低評価を知っているからこそ、
この喜びはひとしおだ。

・EC中古はビジネスにはなりえないと揶揄されることもあったが、
今、十分な手応えを感じている。

・中古ではなくリバリューを売り物にしている。



 以上がQAのやり取りでした。


 なお、これに命をかけている(?)人もいらっしゃるようですが、
 総会出席でお土産を頂きました。

 田中屋のきんつばです。

 昨年は山田屋まんじゅうでしたが、センスのよいお菓子が多くて嬉しいです。



 総じて、高いPERがつく銘柄だなということで、
 納得感のある内容でした。
 また成長性も十分魅力であり、今後が楽しみな銘柄です。

 既にほとんどを利益確定してしまいましたが、
 優待を楽しみつつ、気長に持っていたいと思っています。


 なお、当ブログで記載した印象やQAのやり取り記載は、
 私の主観が大いに混在していますので、
 気になる点などあれば、ご自身にてIRに確認頂くなどの対応をお願いいたします。


 今日は保有株で優待変更が相次いで発表されました。

 まず朝の寄り付き直前にひらまつが優待変更をリリースしました。

 ひらまつの優待変更リリース (PDFファイル)

 内容としては、オンラインショップでのワインが2割引で購入できるという、
 従来の制度に追加された改善となります。

 正直、私はアルコールは体質が弱くあまり頂けないですし、
 そもそも元値がとても高いワインばかりなので、
 恩恵には預かれないと思います。

 そんなことより、リリース文の中に
 以下のセンテンスがあります。


************************
日本で唯一高級レストラン群(ブランドポートフォリオ)をもって公開した当社グループは、「株主様=顧
客」という基本概念を一貫して推し進めております。高級レストランとは、いかに顧客数を確保するかが経
営の生命線であり、株主様に顧客となっていただくことを我々の目標
にしております。
今回の変更につきましては、従来よりいただいておりましたご要望にお応えすることに加え、より幅広く
投資家層の拡大をはかり、ヨーロッパの料理文化において重要な位置を占めるワインをもっと身近に感じ
ていただくことを目的としております。
株主様におかれましては、顧客であると同時に私たちのファミリーであることをご理解いただけましたら
幸いです。
************************

 
 優待の内容云々の前に、
 私はこのセンテンスに注目をしました。


 私のように新たに株主になり、
 そしてひらまつのブランドに魅力を持ち、
 一度優待フェアに足を運んでみようという方が増えれば、
 それがファンの拡大となり、そして顧客数を確保することに繋がるわけです。
 当社の安定的な成長に必要なものを改めて認識させてくれる内容です。
 そしてそんな秀悦な料理と西洋文化に触れて、
 それに共感するファンとして株主には、
 ファミリーであるという認識をしていると記載されています。
 当社は株主還元をはじめ、株主への配慮がみられますが、
 それをファミリーという表現でリリース文に記載しています。
 これは私の中ではワイン2割引より遥かに嬉しい内容です。


 なお、当リリースがどう影響したかなど知る由もありませんが、
 本日はこの日経平均の暴騰局面でありながら、
 3%超の強い調整(下落)となっています。

 なお、ひらまつは今後レストラン事業に加え、
 ホテル事業へも参画することになりますが、
 ワインの直販についても進出を発表しています。

 従って、そのワイン直販のファンも作るという意思を感じましたので、
 今後のホテル事業についても恐らく優待を拡充させると思います。

 ただ、今のレストランの優待フェアと同様、
 それなりの値付けをして、株主でありながらも
 ファンを増やし顧客として適正な利益を計上するようなスキームになるでしょう。
 相当高級レストランのようですから、
 さすがに私が理由出来る機会はないと思いますが、
 そういう配慮が嬉しいなと思いました。

 株価のボラティリティが大きく、値動きを追いかけていると、
 一喜一憂することになりますが、
 私はこういうリリース文の中にみえる戦略やメッセージを感じ、
 成長シナリオが継続していけそうか、そんなところに注目したいと思います。



 さて、引け後にもう1銘柄、優待の変更の発表がありました。
 BS11からのリリースです。

 BS11の優待変更リリース  (PDFファイル)


 こちらにも変更の理由が記載があります。


************************
従来より株主優待制度を実施しておりますが、株主の皆様の日頃のご支援に感謝すると
ともに、当社株式への投資の魅力を高め、中長期的に保有していただける株主様の増加を図ること
を目的として、株主優待制度を変更いたします。
************************

 投資の魅力を高め、中長期的に保有してもらえるようにするためとあります。

 これは逆に、現行の通販ショッピングで使える1000円券では、
 魅力は低く、中長期で保有してもらうに足るものでないということを、
 遠回しに認めていることになります。

 揚げ足を取るような言い方ですが、
 きっとホルダーの皆がなんとかしてくれ、
 この使えない優待という声なき声を拾ってくれたわけです。

 しかも中長期的に保有すると更に増額されることも発表されています。

 商品券が使えるのはビックカメラですが、
 BS11の親会社です。
 なぜこのタイミングだったのか、どういうプロセスがあったのか、
 色々考えも及びますが、まずはポジティブに評価されると思います。
 なにせ、今回の優待込みの配当利回りは4%を超えてきます。
 丸和運輸のような感じですね。

 ただPTSで7%程度上昇していますが、
 これは眉唾だと思っています。
 確かに優待の変更(実質新設のようなものと評価されるでしょう)で、
 ここまで騰がるのは理解が出来ません。
 しかし、こういうリリースを通して、
 銘柄の認知度も上がるきっかけにはなるでしょう。
 こういう時に、出遅れているパフォーマンスも
 なんとか復調してくれるといいなと思います。



 さて、優待については、私はあまり取り上げたことがありませんでした。
 そもそも優待は投資の中では完全に「おまけ」であると理解しています。

 確かにもらえれば嬉しいですし、
 意識しないわけではありませんが、
 優待の有無が投資判断には左右されないようにしたいなと思っています。
 (これはスタンスの問題で、桐谷さんのように優待投資で成功される方も多数いますね)

 業績の成長こそ株価の上昇の本質的理由であり、
 その他の需給や優待有無・内容などは付随的なものと扱い、
 これからも本末転倒のようなことにならないようにしたいものです。

 ちなみに優待は現時点の優待で以下のようになります。 
(私の弱小保有比率に応じた内容)

2686 ジーフット 商品券 10,000円
4245 ダイキアクシス なし
9090 丸和運輸機関 なし
3179 シュッピン 優待券  5.000円
9787 イオンディライト トップバリューレトルトカレー2,500円相当分
3277 サンセイランディック 非常食用パン3種
2352 エイジア 1000円クオカード(議決権行使でオリーブオイルかクオカード500円)
9467 アルファポリス 自社製品2冊?
3844 コムチュア なし
3079 DVx クオカード2,000円
9414 日本BS放送 ビックカメラ商品券3,000円
2384 SBSHD なし
1413 桧家HD なし
2139 中広 なし
2764 ひらまつ 優待フェア、各種割引券


 私のビギナーぶりを知らない方が、
 タイトルだけを見れば、さぞ凄いパフォーマンスを達成されたのだろう、
 そんな風に思うかもしれません。

 年利回り15% が今年の目標です。

 ちなみに今日時点の日経平均及びTOPIXのパフォーマンスは、
 17.1%ですから、目標達成は当然のことのように感じますが、
 実際には、これらの指数にだいぶ遅れを取って、
 ようやく15%にタッチしました。

 ちなみに本日時点で15.2%です。


 日々の値動きに一喜一憂しない、
 年間の目標など単なる通過点、
 年末時点でどうなっているかわからない、

 こんな感じで、今日ここにタッチしたからといって、
 なんの意味もあるものではありません。

 しかし、そうはいってもやはり一応は気に留めておきたいと、
 本質的な意味こそないものの、
 6月22日にそれにタッチできたことを記録に残しておこうと思いました。


 ちなみに、昨年の目標タッチは10月31日でした。
 この時の日経平均の年初来パフォーマンスは、わずか0.8%です。
 この時の記事は こちら です。


 昨年の目標達成後にも意識したことですが、
 目標達成した時に、直ちに全株利益確定すれば、
 今年の目標は安泰です。

 しかし、株式投資はずっと続きますし、
 複利でそれを回すことがとても重要です。
 私は超長期での資産シミュレーションを行っていますが、
 以下の記事でもご紹介している通り、
 複利で継続的に安定したパフォーマンスを得ることが
 とても重要だと考えています。
 
 こちらの記事


 確かに今は指数のパフォーマンスも高く、
 銘柄によっては大きく飛躍している銘柄も多く、
 いわゆる旬な銘柄?で一気にパフォーマンスを挙げられている方も
 多数いるようです。
 旬に乗るというのは、私はそもそも旬を察知するアンテナが機能せず、
 対応出来ないわけですが、
 そもそも旬に乗るなんてことは想定していません。
 もちろん旬に乗ることがうまくて乗れる方はそれは大いに成果を挙げられるのでしょう。

 好調な時、そして一旦目標にタッチした今だからこそ、
 改めて調子に乗らない、無駄にリスクだけを増大させない、
 身の丈をきちんと意識して対応していきたいと思います。

 上記の資産シミュレーションでは35年後に、
 1億2千万位の資産になっているはずです。
 これには市況が楽観期(今がそれですね)好況期に15%、
 市況が堅調期(いずれ収束するだろう頃)に10%、
 そして悲観期(オリンピック後くらいですかね~)に5%という利回りを
 安定的に出していくことが必要であり、それを目指しています。

 旬に乗って稼げる時に稼ぐというのも、
 とても合理的だと思いますが、今の私には到底出来ない芸当ですから、
 まずは自分で出来る、そしてこうすると決めたやり方でやっていきたいと思います。
 
 
 とりあえずずっと上昇が続いているので、
 近く大きな調整も来ると思いますが、
 そういうものに右往左往せずに冷静に対応を継続していきたいと思います。






1.パフォーマンス   ※ ( )内は週間パフォーマンス

            年初来パフォーマンス  (週間パフォーマンス)
 まるのんPF  : +14.5%          (+0.8%)
 TOPIX     : +15.9%          (▲1.5%)
 日経平均    : +15.6%          (▲1.3%)
 東証2部    : +14.0%          (+0.7%)
 JASDAQ   : +15.1%          (+0.6%)
 マザーズ    : +9.7%          (+1.1%)


2.全体所感

 今週もまるのんPFは続伸となりました。

 これまであまり触れていませんでしたが、
 今週で7週連続の週間プラスとなっています。
 ちょうど4月末を底としてこれまで一本調子で上昇です。

 ただ、指数もトレンドは上昇しているのに対して、
 私の上昇幅は連続続伸ながら小幅なので、
 まだまだTOPIXに負け越しています。

 それから、今週は木曜日に大きくPFも調整をして、
 今日こそ戻したものの、そろそろPFも調整入りの様相です。
 短期的には一旦ポジションを落とした方がいいようにも思うのですが、
 私は中長期投資スタンスですので、
 目先の「騰がりそう」、「下がりそう」という思惑で動かないようにします。
 下落も甘んじて受け入れていきたいと思います。
 そういう下落を挟みながらも、
 きちんとファンダメンタルズがしっかりしていれば、
 それを市場は早かれ遅かれ評価してくれるはずです。
 言葉で書くと単純ですが、
 実際に日々我慢することは至難の業なわけですが、
 でもそういう道を選んでスタンスとしているので、
 それに反しないようにしていきたいと思います。

 こういう冷静さを意識的に持つようにしないと、
 私のように弱い人間は、
 目標の15%まであと0.5%だぁ~とか、
 勝手にテンションがあがってしまいます(苦笑)。
 そういう考えは置いておくことにしたいと思います。



3.ポートフォリオ

※クリックすると画像が大きくなります。

20150619_PF内訳


20150619_保有銘柄一覧



 先週は日本BS放送以外のほぼ全銘柄がプラスということでしたが、
 今週は大きなマイナスとなっている銘柄が2つあります。
 (表の濃い青いところですね)

 9467アルファポリスと2384SBSHDの2銘柄です。
 いずれも先週にかけて大きく上昇していた銘柄です。
 その調整が来るのは仕方ありません。
 特にアルファポリスは2週連続で10%超の上昇をしていたので、
 これくらいの調整は覚悟が出来ていました。
 前述の通り、こういう下落も甘んじて受け入れて、
 数年後を想像して我慢するだけですからね。

 来週は同じくこれまでの上昇が大きい、
 2764ひらまつあたりが同じような下落となるかもしれません。
 が、これもどうでもいいことです。
 まずは優待フェアを楽しみに気長に我慢し続けるのみですね。
 ただ、ひらまつは目標株価まで24%程度までGAPが小さくなっています。
 保有銘柄の中では一番このGAPが小さくなっていますので、
 単純に考えれば、売却の第一候補となります。

 ただ、勢いとテーマ性のある銘柄ですし、
 それをどこまで織り込むか難しいですね。
 こういうものを大事に考えるというスタンスもあると理解していますが、
 私はそういう勢いとかテーマ性とか
 そういうことは完全に無視すべきと思っています。
 勢いがありテーマ性があれば瞬間風速で上値も期待でき、
 そういう時はファンダメンタルズもそれを元に算出した目標株価も
 あったものではありません。
 ただ、それを言ってしまっては、
 私のスタンスは元も子もないわけです。
 本当にうまい人は、臨機応変に対応出来るのでしょうが、
 私は臨機応変に対応出来ない自信満々ですから、
 やめておきます。

 
 主力のひとつである、
 4245ダイキアクシスは四季報相場の恩恵か上昇しています。
 私は中長期で有望と思っていますが、
 ぜひ、中長期で株価も評価されていってくれるといいなと思います。

 また上昇として際立っているのは、3844コムチュアですね。
 何がトリガだったのかわかりませんが、急上昇しています。
 本当にわからないものですね。
 最近では、イナゴ投資だとは言われますが、
 これがイナゴでないことを願うばかりです。

 

 念のため、ポートフォリオの構成をテキストでも残しておきます。

 2686 ジーフット
 4245 ダイキアクシス
 9090 丸和運輸機関
 3276 日本管理センター
 3179 シュッピン
 9787 イオンディライト
 3277 サンセイランディック
 2352 エイジア
 9467 アルファポリス
 3844 コムチュア
 3079 DVx
 9414 日本BS放送
 2384 SBSHD
 1413 桧家HD
 2139 中広
 2764 ひらまつ

 ※評価額順に記載しています


4.資産状況

※クリックすると画像が大きくなります。
20150619_パフォーマンス推移表




20150619_資産残高推移表


 冒頭にも記載の通り、まだベンチマークであるTOPIXには1%ちょっと
 負けていますが、だいぶ差は縮まってきました。
 これは折れ線のパフォーマンス推移表をご覧頂ければ
 ご理解頂けるかと思います。

 また資産も約860万ということで、
 今年の目標である864万(年利15%水準)ですから、
 あとは今の水準を維持出来れば、
 とりあえず最低目標ラインはクリアとなり、
 いよいよ来年は1000万へのチャレンジとなります。

 まだ今年も半分が終わっていない中で、
 来年のことなどだいぶ先のことですが、
 しかし、変に保守的にならず、
 また逆に変にリスクを取り過ぎることもなく、
 淡々とこれまでやってきたことを同じように継続していきたいと思います。
 


 四季報で目に留まった銘柄のひとつの
 3712情報企画について、コメントを頂きましたので、
 簡単に定量データを取り纏めてみました。

 以下、PDFファイルのリンクとなっています。

 銘柄分析シート 3712 情報企画


 他の銘柄の調査や、四季報の読み進めもあることから、
 乱雑ですがいつもながら書き殴っておきます。
 (読みにくくて申し訳ありません)

 
 まず、当社が手掛けるシステムは、
 銀行や信金におけるニッチな部分のビジネスです。

 銀行の中でもメガバンクは当然様々な周辺系業務について
 システム化されていますが、
 地銀や更に規模の小さな信金となると、
 各種リスク審査や契約事務など周辺系の小さな業務は、
 システム化されていないものです。

 ここにフォーカスを当てて、ニッチャーとして当社は活躍しているようです。

 信金や地銀は多くが共同センタシステムに加盟しており、
 NTTデータが提供する信金共同センターやBeSTAブランドなどが大きく、
 このほか、IBMが提供するじゅうだん会など各ベンダーが、
 共同センタビジネスを展開しています。

 しかしこの共同センタビジネスの主たる部分は、
 勘定系と呼ばれる部分が中心で、
 そこから派生する市場評価システムや、窓販システム、
 リスク管理システムや契約稟議システムなど、
 周辺系の部分はなかなか共同化が難しく、
 商品ラインナップは大手も取り揃えているものの、
 勘定系の共同センターの導入進捗に比べると導入数は少ないのが実情です。

 こういったニッチな部分は、各行の独特な事務やお作法もあって、
 オペレーションが画一化がややしにくい部分で、
 それなりにカスタマイズが必要であるわけです。
 しかしそもそもニッチな領域なので、
 なかなか大手が収益性を確保してビジネスをやるには、
 やりづらい部分なのでしょう。
 金融分野に強い中堅どころのSIerがそれなりに活躍しています。


 追加で調査が必要なのは、
 そういう金融に強いと言われる中堅どころのSIerと比較した時の、
 当社の強みをより明確にする必要がありそうです。

 営業利益率が20%を超えていることから、
 それなりの競争力がありそうですが、
 クラウド型が主体でもなく、個別SIビジネスでありながら、
 これだけの利益率は驚きなのです。
 オービックなど本当に尖ったスキルがあるような会社で、
 営業力が凄まじい会社であれば高利益率になるのは理解できるのですが、
 当社がオービック程ではないにせよ、これだけの利益率を保てているのが、
 凄いなと思う反面、何がそうさせているのか、よく精査が必要です。

 地銀や信金は、メガバンクと比べるとシステム投資をコストと認識している要素もいまだ強く、
 値下げ要請も大きいはずですが、その波に今の所飲まれていません。
 その理由を探ることが、今後の安定成長の可否を測るポイントになりそうです。


 BSを見ると、現金が多いですが、
 2013年を見て頂くと有形固定資産が増えて現金が減っています。

 不動産投資の事業を細々と始めて、
 その物件取得を行ったようです。
 キャッシュフローもこの年に大きく投資CFがマイナスとなっています。


 会社HPにあるIR情報を見ると、ようするに有り余る現金を少しは効率化をしようと、
 これまでM&Aやベンチャー投資などをしてきたものの、
 それがうまくいかず、堅実にかつ安定的にストック収入に繋がる、
 不動産投資による賃料収入に落ち着いたようです。
 社長のQA集を見ると、新たな事業への進出には消極的なようです。
 恐らく過去の失敗?がトラウマなのでしょうかね。
 配当性向が高い点も納得です。
 
 これは評価が難しいです。
 M&Aは一般的に失敗する方が多い訳でリスキーなものであるという認識は、
 共感をしますが、一方で配当を高めていることは、
 ある意味では成長限界が近いのか?ともいえなくもありません。
 確かに現状ニッチな部分でシステム開発を行っており、
 金融以外も狙っているようですが、そう簡単ではないでしょう。

 金融は規制や時流などで
 新商品による一定の成長はあると思います。
 最近では情報セキュリティ事故を受けての、
 反社対応など時流があるわけです。
 ただ、これに現状のストックと更改だけで、
 どこまで成長出来るのかとも懐疑的になってしまいます。

 一方で、利益率の向上や足元では受注も増勢のようで、
 足元では、少なくても今期は、
 好調を維持するでしょう。

 この利益率の向上は、
 当然金融機関がリーマンショックからいよいよ本格的に回復し、
 ずっと抑制していたシステム投資を再び開始してきたということもありそうですが、
 内部的な人件費(外注費)の工夫が大きいようです。

 担保保証システムでは地図データを購入し、
 それをシステムデータとして登録をして使えるようにするわけですが、
 地図データそのもののコストがあがったことと、
 手作業で登録していたものを自動化するなど、効率化による利益創出を行っているようです。
 ただ、これは自動化が完了してしまい、もうここからもう一段の改善幅は少ないでしょう。
 そういう意味では、利益率の推移も上昇はしているものの、
 そろそろいい具合まできているといえます。


 ビジネスと収益性の面を整理してみると、
 ニッチで活躍できるフィールドがそこにはあり、
 特化型のSIビジネスは一定程度は今後も堅調に推移すると思います。
 また高い利益率が何によってもたらされるのか、
 この部分はもっと精査が必要ではあるものの、
 足元では高い利益率で高収益が当面は期待出来そうである。
 但し、効率化という面では限界も来ると思われ、
 更なる事業拡大という面でも長期的な打ち手がやや不足している印象です。


 
 四半期毎の業績を見ると、
 3Qがやや苦戦する期のようですね。
 4-6月ですからね。だいたいシステム更改は年末年始だったりしますから、
 それが明ける3Qは仕方ないのかもしれませんね。
 そういう意味では、次回の決算が注目ですね。
 実は2Qの結果も売上こそ順調であるものの、
 2Q単期でみると、利益はやや停滞した感じになっています。
 理由も言及されていますが、
 それが苦戦する3Qでどのような結果になるのか、まずは注目です。



 不動産賃貸事業は微々たるものですが、
 主力のシステム構築ビジネスとのシナジーはあるのでしょうか。
 どうも単に現金が余っていて、その使途があまり思いつかず、
 やっているという印象です。
 当社の主力ソリューションである不動産担保評価システムとは関係ないでしょうしね。


 リーマン後の落ち込みからの回復ぶりをみると、
 確かにここ数年だけの成長性を見るととても魅力です。
 しかし、今後の成長がどこまで続くか、
 その部分にやや懸念があるかなという印象です。

 ただ、財務面では無借金ですし、
 健全性は高そうですから、配当も重視しつつ投資するならよいですが、
 将来の成長性にもう少し根拠が持てれば投資を検討できるかもしれません。


 四季報ベースの独自の今期PERは14倍程度です。
 これまでの3年間のEPSのCAGRは50%程度と急拡大しています。
 今後も自己株買いなども織り交ぜながら、
 かつEPSも伸長させてくれるとは思いますが、
 その率はこれまでの推移を維持すると思えば、
 相当割安だと思います。
 PER25倍くらいまでは狙えるでしょうか。

 しかし、私は現時点では事業の成長性と効率化による改善度合い余地を考慮しても、
 成長性は10%台後半くらいかなというイメージです。

 財務安定性を考慮してもPER20倍程度が限界でしょうか。
 2年後に2800円くらいが射程といったところですかね。
 現時点からの上昇余地は概算で70%ですから、
 まぁ、投資するにしてもよいかもしれませんが、まだ私は理解が浅いので、
 強みが成長性の評価がもう少し醸成されている必要がありそうです。


 今日は総じて四季報相場だったように思います。
 四季報がどこまで精緻なものかはわかりません。
 実際四季報の予想は全く外れ~ということもあります。
 ですので、その影響力や未知数ではありますが、
 多くの投資家が気に留めていることは事実だと思います。

 そんな私も、買い付け余力がろくにないにも関わらず、
 週末には新規銘柄の発掘に勤しみました。

 どうせいい銘柄を発掘しても、
 現金が少ないから買えないし、
 などとモチベーションを維持するのが大変ですが、
 私は修行中の身なのでそんな偉そうなことは言ってられませんし、
 こういう発掘作業はこれまでもご紹介している通り、
 案外好きですから大変な「作業」ではありません。


 自分の発想力や銘柄や業界に対する洞察力を養うには、
 恰好の機会だと認識しています。
 ですから、実際の儲けに繋がるかどうかはともかく、
 これも一種の練習の機会と捉えて向き合うようにしています。


 そういった意味で予め先入観を取っ払うためにも、
 敢えて事前のスクリーニングはせずにまずは通読をしています。
 パフォーマンスへの貢献のことだけを考えれば、
 効率を重視してスクリーニングをかけた方がよいでしょう。
 そしてこのスクリーニングは様々な視点がありますから、
 これはこれで自分の勉強のためにこれから整理したいと思っています。
 (これはまた別の機会にご紹介したいと思います。)


 通読をする際に、3000番台、2000番台、9000番台、1000番台の順で
 読み込んでおり、この週末でこの4つの区分はほぼ読み終えました。
 まだまだ半分も来ていませんが、楽しく読み進めたいと思います。
 この順番は単純に自分の好みのものが多いか少ないかの
 これまでの感覚によるものです。特に意味はありません。


 四季報を読む始めるときにどのように皆さんは読んでいますか。
 私が今回読み進めているやり方は以下のような泥臭いやり方です。
 皆さんの読み進め方もぜひ参考に教えて頂ければ嬉しいです。



 1.専用の付箋を購入する
  私は100円ショップで付箋を購入しています。
  拘りは、貼付部分が透明になっているもので、
  先端(本から飛び出る部分)だけに色がついているものです。
  本当は「保有銘柄」、「購入検討銘柄」、「監視銘柄」位の区分で3色あれば十分ですが、
  3色で透明な付箋となると実は結構付箋の幅が広いものになってしまいます。
  しかし、付箋の数も多く貼付することになるので、
  それなりに幅の細い付箋がよくて、そうすると5色とかになってしまいます。
  そもそも100円均一にこのような条件の付箋があまりなくて、
  ちょっとかわいい模様がついていたりして、
  シンプルなものがないのですよね。
  というわけで、私はSeriaのものを使っています。
  そういえば、Seriaの株価は過去に大きな上昇を見せていますね。
  こういう先見性のある投資(?)が出来るといいですね。
  晴れて付箋を購入しましたら、準備は完了です。
  早速読み込みに入ります。


 2.1次選考基準を実施
  この1次選考の基準は毎回変わります。
  投資家としてまだ投資スタンスが確立していないことを、
  露呈させてしまっていまい恥ずかしい限りです。
  本当はブレずに毎回決まった視点で捉えて、
  それが意識的に多面化されたものであれば、
  確固たる自らの視点に据えられるつつもマンネリ化を防ぐことが出来るということで、
  私の理想でもあります。
  しかし、毎回、今回の1次選考ではどういう視点でみようかとまずは想像します。

  私が投資を始めた頃は、
  とにかく低PER・低PBRなもの=割安なものと捉えていました(笑)。
  ただ、そうはいっても赤字続きではいけないし、
  借金が多すぎるのも困るということで、こういう当たり前の感覚のみに頼っていました。
  恐ろしいことにそんな表面的な定量データだけを見て、
  最初の良い悪いを判断していたのです。

  ですから、かつては、PER水準、PBR水準、業績推移で利益に大きな赤字がないこと、
  赤字が続いていないことを確認し、
  有利子負債と自己資本比率をチェックして有望と思えば1次選考通過です(笑)。

  そのため、かつての四季報を手に取ると、
  これでもかというくらい、付箋が貼られていて、
  もはやどの付箋のページが本当に重要な銘柄なのかわからない状態になっています。
  軽く100枚は超えていますね(笑)。

  自動車関連の精密機器会社や商社、不動産関連など、
  多くの銘柄が選定されていましたよ。
  

  そして、今、対して成長したわけではありませんが、
  1次選考といえど、単にPER。PBR、利益推移、自己資本比率、有利子負債
  のみを見て判断することはなくなりました。

  今回は概ね以下のような感じです。

  (1)定性情報に目を通す
   事業内容やこの銘柄のトピックスにまずは目を通します。
   ここで大事なのは、
   出来るだけクリティカル・クリエイティブ思考に立つことです。
   自分の思考の枠を外して考えること、
   そして本当にそうかと懐疑的にみることです。
   私がかつて一番最初に2倍株を手にした
   2376サイネックスなどがよい例です。
   当時はふるさと納税のテーマもなく、
   電話帳を発行する会社でした。
   電話帳を発行してその広告収入が主力でしたが、
   私の枠で捉えると、
   もう紙の電話帳など
   ニーズなどないだろうということになるわけです。
   当時の私はそもそも定性情報など
   まともに見てませんでしたから(笑)、
   逆に投資に踏み切れたのですが、
   もし当時、定性情報を思考の枠に捉われて
   読んでいたら、投資することはなかったと思います。

   ひたすらトイレットペーパーだけを作る会社だったり、
   ひたすら卵焼きを作る会社だったり、
   はたまた怪しい健康食品を提供しているように思えたり、
   様々な企業がありますが、
   それを自分の尺度だけで捉えない、
   本当に斜陽化しているのか、
   そこにブレークスルーはないのか、
   そんなことを想像しながら、
   クリティカル・クリエイティブに考えます。

   当然、その場ですぐにそこに光り輝くストラテジーなど
   思いつくわけはありませんので、
   そんな何かイノベーションが起こり得るかもと思いながら、
   その感覚を噛みしめて次の項目をチェックします。


  (2)営業利益とEPSの推移、営業利益率の水準をチェック
   営業利益とEPSの過去と今後の上昇率をチェックします。
   厳密に何%という算出はせず、
   その場で暗算でCAGRをイメージします。
   どうじに営業利益率の水準も暗算です。
   ざっくり5%未満か、
   5%~10%、10%超えかくらいです。
   あとは東日本震災時の業績影響もちょっと気にします。
   その期に業績に変化があったかくらいは
   見るようにしています。
   この時、5%未満の会社は
   その後上昇してくる要素はないかなと想像しますし、
   5%~10%の会社は
   今度緩やかに下向きになりそうなのか(競争激化など)、
   徐々に改善していきそうなのかを考えます。
   10%以上の会社はなぜその水準にあるのか想像します。
   単にアベノミクスの影響?
   それとも為替の影響?などと考えます。
   ここでどんな本質的な強みがあるのか、考えます。


  (3)営業CFと現金同等物の水準、自己資本比率をチェック
   営業CFがマイナスでないか、
   現金同等物がどの程度増減しているか、
   そもそも有利子負債と比較して
   どの程度の水準であるか辺りを気にします。
   自己資本比率は見てふ~んと思うようにします。



  ここまで、(良い意味でも悪い意味でも)特にひっかかることがなければ、
  1銘柄当たり1分~2分程度で処理します。

  ここで明らかにNGとなるものは除外します。
  たとえば(1)で継続企業の疑義とか、
  何のビジネスなのか全く理解できないとかですね。
  (2)でいえば、ずっと赤字続きの企業などは外します。
  ですのでバイオ関連とかは外れてしまいますね。
  (3)で営業CFが連続して大幅なマイナスとか、
  実質破たん状況ではというBS状況だと感じるなどですかね。



  (4)時価総額・PERのGAPチェック
   上記(1)~(3)を総合的に見て、
   自分の想定する時価総額、PERの水準を想像します。
   限られた情報からみて、
   PER15倍、時価総額200億くらい?とかですね。
   そして最上部に記載の事実と比較します。
   PER10倍、時価総額50億のように
   想像とGAPが大きい場合、特に割安な場合は、
   なぜ?と自問します。
   この段階で株主構成、設備投資など
   網羅的に記載に目を通します。
   
   そして割安側の理由がはっきりわからない、
   そういう銘柄に1次選考合格の証である付箋を貼付します。

   ちなみに5色ある色は、
   感覚的なその銘柄に対するリスク見合いに応じて、
   使い分けています。

   暖色系になるほど、リスクが高いと感じているもの、
   寒色系になるほど、リスクが低いと感じているものです。

   この(4)の判断は、概ね5分程度かけます。

   ですので、1次選考は(1)~(3)で脱落する銘柄は1分未満、
   (4)まで来て合格判断をするまでくればトータルで6~7分程度です。

   
 3.ホームページで2次選考
   IRページだけでなく、製品(サービス)情報など、
   5分ほどでサーフィンします。
   IRページでは、
   決算説明資料があればそれは通読します
   説明資料がなければ短信の表紙と最初の数ページを読みます。
   ここではこの会社の強みや成長性の源泉が何かを探る気持ちで接します。
   なるほど、そういう強み、ビジネスモデルがあるのかと
   納得できるものがあれば、有望と判断します。
   逆にそこに発見がなければ、残念ながらここで脱落です。

   いくら1次選考で割安と感じても、
   この強みや成長性の源泉に発見がなければ諦めます。
   これが投資を始めた頃と一番の違いかもしれません。
   投資を始めた頃は良くも悪くも割安さだけに注目していましたが、
   そこに成長性や安定性を考慮するようになったのが、
   大きな違いです。

   一方、このようにスタンスを変えていく中で危惧していることは、
   安易に高PERを許容しないようにしたいということです。

   今は市況も好転していて、市場全体が浮かれている状況で、
   PER10倍台なんてざらだし、むしろ10倍台後半だって割高という印象は
   薄くなってきたともいえます。

   これがその個々の銘柄の成長期待に即したものであるか
   十分検証しないといけないと思っています。

   かつて、10倍以下でなければ買わないという、
   一律的なルールを課していてそのことはあまりに安直すぎると思う一方で、
   今の市況に流され、安易に妥協を許さない姿勢も堅持したいと思っています。

   そんな危惧を抱きながら、
   1次選考でイメージしたGAPが、その企業の安定的な成長を加味した場合に、
   十分狙える利鞘があると判断されるかどうか、
   この感覚で2次選考の判断を下していきます。


   ここで合格した銘柄は、四季報の付箋の向きを変えて貼付します。
   と同時に、監視銘柄として株価ボードに登録します。

   ここからは安易に買い付けに走らない、
   自分への抑制力を保てるかが勝負です。
   

 4.冷却期間を持つ
   最低数日は冷却期間を持ちます。
   もちろん株価ボードで日々の動きを確認しますが、
   日が経って同じIR資料を見るとまた違った視点を持つことも出来ます。
   そのために、この単純に数日置くというのは重要な期間と捉えています。


 5.個別銘柄分析シートを作成
   最近様式改訂をしましたが、
   改めて客観視するためにも分析シートの作成を行います。
   これまで自分が見てきたことを整理するわけですね。
   ここで買い付け目標や目標株価を具体的に設定します。
   場合によってはブログに記事を紹介しています。


 あとはタイミングを見て購入するだけですが、
 たいてい、お約束通り、買えば下がります(笑)。



 というわけで、週末に読み進めたうち、
 (1)~(3)まで実施し、株価ボードに登録したのは、
 以下の銘柄達です。


 3712 情報企画
 3771 システムリサーチ
 3822 Minoriソリューション
 3835 eBASE


 そして各銘柄の本質の騰落率は、
 +4.6%、+4.0%、+1.3%、+3.4%
 ということでこのうち後者2銘柄が新高値更新です。

 たまたま3000番台から始めていて、
 かつ馴染みのあるIT系が多くなりましたが、
 どれも(3)までのチェックでは有望となりました。
 ただそれは誰しもが同じでみんな買うのだなと思いました。

 (4)の冷却期間を意識していなければ、
 今日の寄付で買っていたかもしれません。
 かつてシンプロメンテという銘柄でそれをやって、
 その後、数日で退散するという失敗を犯しています。

 飛びつくことが悪い事とは思いませんし、
 これからも天秤にかけて、
 このような行動をとることはあると思いますが、
 私のように視野が狭くなりがちな者にとっては、
 あえて強制的に冷却期間を意識しないと、
 なんでもかんでもになってしまうので
 気を付けないといけないと思っています。


 いつも通り、だいぶ紆余曲折な記事になりましたが、
 四季報を読むとしても色々なやり方があると思うので、
 ご紹介してみました。


 というわけで、最近導入した四季報の広告を貼っておきます。
 私は紙で見る派なのですが、
 お手軽なのはKindle版ですね。
 外出先でもデバイスから見られるのがいいですね。
 この時期、私は通勤バッグが重くなりますが、
 そんなこととも無縁です。



1.パフォーマンス   ※ ( )内は週間パフォーマンス

            年初来パフォーマンス  (週間パフォーマンス)
 まるのんPF  : +13.6%          (+2.7%)
 TOPIX     : +17.3%          (▲1.1%)
 日経平均    : +16.9%          (▲0.3%)
 東証2部    : +13.3%          (+0.1%)
 JASDAQ   : +14.6%          (+0.9%)
 マザーズ    : +8.6%          (+2.9%)


2.全体所感

 先週に引き続き、中小型株、とりわけマザーズ市場が強かったです。
 先週までは、日経平均が強く、主力大型株主導だったようですが、
 先週、今週と資金の循環が起こったかのように、
 新興市場が強かったのですね。

 大型主力株ほど、為替にも敏感に反応しやすく、
 今週は黒田さんの介入など、為替も不安定に動きましたから、
 そのようなひと時の嵐の影響もあったのかもしれません。

 しかし、それでもこれまでの強さを考えると、
 TOPIXの調整など想定の範囲内でしょうから、
 あまり投資家の雰囲気も悪くなっていなのではないでしょうか。
 むしろ押し目を待つ投資家が虎視眈々と、
 エントリタイミングを図っているかもしれません。
 
 私はそういうマクロなトレンドは読むセンスはないので、
 残念ながら何も手出しは出来ないのですが、
 その必要性も感じないので、淡々と自分のスタンスに忠実にいきたいと思います。

 なお、私のPFも高値を更新しており、
 いよいよ、年利回り目標の15%がみえてきました。
 あと半年で1.4%のGAPを埋め、そして値固めができるといいなと思います。
 タッチするだけではなく、それを年末には上回って維持する必要があるので、
 まだまだ長い目でみていかなくてはなりません。



3.ポートフォリオ

※クリックすると画像が大きくなります。

20150612_PF内訳


20150612_保有銘柄一覧


 今週は上記の表の通り、保有株の全てが上昇と書きたかったのですが、
 日本BS放送のみが下落で終わりました。
 ここ数週間、完全にスランプ状態なのですが、
 理由もよくわかりません。
 ただ。当社のビジネスモデルや事業の状況に変調があったとは認識しておらず、
 株価で動かされないようにしないといけないな、と強く意識しています。

 たぶん1年前の自分であれば、
 何か悪材料が控えているのかもしれない、などと一旦手放すなど、
 衝動的に行動を取っていたかもしれませんが、
 そのような発想が純粋に頭にないところが、少しは成長したのかなと感じて
 嬉しい気持ちになります。
 (実際にパフォーマンスという意味では本当に悪材料が出てダメージを負うかもしれませんが)

 まず、PF1位のジーフットが先週まで小休止をしていましたが、
 今週は月次発表もきっかけだったのか、ようやく少し落ち着いてきたかなという印象です。
 ただ依然、出来高は少ないので、油断は許しませんが。

 10%を超えた上昇となっているのは、シュッピン、アルファポリス、ひらまつです。

 シュッピンは四季報がよい数値でしたので、
 今日の朝方から強かったようですが、最後はややだれました。
 しかしそれでも週間で見れば素晴らしい結果です。
 
 アルファポリスは逆に四季報は私の予想より下でしたが、
 もうテーマ性で動いているような感じです。
 大きな調整は覚悟しないといけませんが、
 長期で見た時には、まだまだ魅力があると感じています。

 ひらまつは急にサミット関連とかで注目されており、
 これからも蒸し返されて少し息の長い銘柄になりそうです。

 このほかPFの中で注目しているのは、ダイキアクシスです。
 PF2位に据えていたのですが、丸和運輸機関の躍進により、
 3位に転落していますが、魅力があると感じています。

 四季報の精査も進めていますが、
 四季報の数値も私の予想よりも特に来期は大きく上にあって、
 今後が期待できると改めて認識しました。
 もちろん、四季報なんて、まして来期予想なんて水物だとは思いますが。


 それから、今まであまり記事の中では触れていませんでしたが、
 PF全体のPER水準が14倍に到達しています。

 元々はPER11倍程度だったのですが、各銘柄の評価額の上昇が、
 ここまで平均PERを押し上げています。
 これは割安が解消されつつあるという意味ですから、
 本来であれば、少し現金化しておくのが適当なのだと思います。

 私の保有銘柄は例外は多々ありますが、
 概ね15%程度で安定的に成長していけそうな銘柄が多く、
 これらを10倍近いところで仕込み、
 10倍台後半に適正評価がついてきたところで、
 売却することがを基本に考えていました。
 ですので、PF全体のPER水準が高まりつつあるということは、
 少しずつそういう対応についても考えていかないといけないなと思います。

 

 念のため、ポートフォリオの構成をテキストでも残しておきます。

 2686 ジーフット
 9090 丸和運輸機関
 4245 ダイキアクシス
 3276 日本管理センター
 3179 シュッピン
 9787 イオンディライト
 3277 サンセイランディック
 9467 アルファポリス
 2352 エイジア
 3079 DVx
 2384 SBSHD
 9414 日本BS放送
 3844 コムチュア
 1413 桧家HD
 2139 中広
 2764 ひらまつ

 ※評価額順に記載しています


4.資産状況

※クリックすると画像が大きくなります。
20150612_パフォーマンス推移表



20150612_資産残高推移表

 パフォーマンスは比率で評価すべきなので、
 額で見ても意味がないわけですが、
 今週末時点で、年初来からの資産増加額が100万円を超えました。
 しかし単に評価額ですから、月曜日にはまた割れこんでいても全く自然なことです。
 ただ、こういう節目?はなんとなく、
 ようやくまずはここまで来たかと認識することも事実です。

 読者の多くの方が、え?たった100万!?と呆れるかもしれませんが、
 それが今の私の身の丈であり、実力です。
 長い時間をかけて殖やし、育てていくという本質に忠実に、
 これからも「投資」をしていきたいと思います。


 またもう一点気になっているのは、海外ETF投信の資産についてです。
 棒グラフのオレンジ色の部分がそれに該当します。
 確かに総資産に対する割合はそこまで多くはないのですが、
 一方で現金比率が下がってきている中で、なんとか現金比率を上げたい、
 しかし固有銘柄でなかなか手放す基準にないといった状況で、
 一部を換金するというのもありかなと感じています。

 本当は積立額を大幅に減らしつつも、今でも毎月積み立てているので、
 これはこれで続けていきたいと思いつつも、
 現金はないところは湧いてこないわけですしね。

 何かを得る時には、何かを失うものです。

 時間をかけてゆっくり考えたいと思います。

 
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