Author:まるのん |
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相場の格言のひとつに、
「噂で買って、事実で売れ」というものがあります。
私が株式投資を始めた頃、なるほどなと思ったものでしたが、
今となってはだいぶ違和感があります。
株式投資を始めた頃は、
顕在化していないような好材料を事前に把握し、
それが噂である頃に仕込みを行い、
そしてそれが事実となって他の投資家が群がるように買いに来た時に売るというのは、
なるほど、そうやってやるものなんだと妙に納得したものです。
どこかから、A社は有望な○○事業を始めるらしいとか、
B社は今度C社をM&Aして成長軌道が加速するとか、
そういった目先の憶測を重ねては、
よしこれが知れ渡る前に仕込んでおこう、
そしてこれが事実として公表されたら売り抜けよう。
そんな思考回路だったのです。
しかし、そもそも噂として私が認識出来るような材料は、
事前に把握出来ていると思っているのは自分だけで、
周知の事実と認識した方がよいと考えています。
むしろ、なぜ自分だけが先行してその情報を入手出来ていると考えられるのか、
多くのプロや関係者などがいる中で、
まして自社のことでもないのにそのように都合よく捉えられるのには、
我ながら驚きます。
しかし、真剣に対峙しようと前のめりになっていると、
それが私の中で空回りしてしまい、
そういう都合のよい解釈をしてしまいがちになります。
これは気を付けなければなりませんね。
そしてこういった噂というのはあくまで目先の話が中心であり、
中長期投資を心掛けようしているスタンスとも矛盾をしています。
目先の材料で買ったり売ったりという判断をするのではなく、
もっとマクロな視点で、なぜその会社が競争優位性を持っていて、
それが今後も長きにわたり継続しそうなのか、
それが利益とかEPSという形で定量的に伸長していけるのか、
そういうことを考えるようになってくると、
もはやこんな噂や目先の材料の推測ゲームなどしている暇はありません。
そんな感じで、「噂で買って・・・」という箇所に
まず違和感を覚えるようになりました。
あくまで買うのは、目先の材料の推測やどこかから仕入れてきて、
もはや周知の事実である噂を元に判断するわけではなく、
その会社の成長性や安全性を鑑みた際の適正価値とのGAPに対して、
リスクを取るに足ると判断した場合に下す投資行動の結果なのです。
また事実で売るということですが、
例えば、D社が20%の増益を果たすだろうという
噂があったとして、実際に通期決算でその通り、
又はそれを超える結果を出した、つまり事実となった場合に、
確かに株価も高騰するでしょうが、
ではここで格言通り事実になったから売るのでしょうか。
事実化されたら売るというのは、
一見人とは違う行動をしているようで、
それが大事なことだと思わなくもありませんが、
やはりその事実から新たな中長期的なシナリオが浮かび、
それでもなお、投資継続していることが合理的と思えれば、
ホールドすべきだと思います。
むしろずっと安定的な成長を続けている会社の場合、
きっとその先も成長し続けられる可能性は高いと認識しており、
結果、余程の高い評価にならない限り、
そのまま継続保有するという判断になることが多いように思います。
好材料の事実が出たら、
まずはそれが自分の想定シナリオの中で織り込んでいたか、
織り込んでいたものであれば、
あぁ順調な成長を続けているなと噛みしめればいいわけです。
そして自分の想定以上の評価になっていないか確認すればあとは放置です。
また自分の想定と頃なるシナリオで上ブレ着地した場合は、
ただ喜べばいいわけではなく、その理由や背景をよく整理する必要があります。
想定外のことが何であったか、それは今現在投資しているシナリオに、
何か変調を及ぼすものであるか、そのように精査をしていき、
結果、シナリオに変調がなければ、あとは放置でよいわけです。
悪材料の事実の場合も同様で、
まずは自分のシナリオ通りの結果なのか、
そしてその時の下方修正ではなく、中長期的な成長シナリオに変調があるのか、
それによって行動を決めればよいのです。
単に事実化されたから売るというのはあまりに短絡的だと、
私は認識しています。
ということで、冒頭の格言である、
「噂で買って、事実で売れ」には大変に違和感があります。
私はシンプルに
「中長期的な視点に立って、割安だったら買って、割高だったら売る」
当たり前のことですが、こういうスタンスで臨みたいと思います。
ちなみに蛇足ですが、これを書いている(14日)のザラ場では、
3276日本管理センターが高騰しています。
理由はわかりませんが、13日の引け後に開示された、
月次数値の好調さが影響しているかもしれません。
某掲示板で月次がいいはずだという噂を耳に買って、
今日のような事実で売れば、
確かに格言通りにお小遣いゲット!ですが、
こういう自分のスタンスに背くことはせず、
私はどっしりと構えていたいと思います。
日本管理センターの月次情報が昨日開示されました。

ちょうど1年分に期間を切ってグラフを描写しました。
実際にはもっと以前からの長期期間のグラフもありますが、
いずれにしてもこの安定さに癒されます。
今回は今期末の15年12月期の目標数値を入れました。
四季報などにも記載がありますから、もうコンセンサスになっているでしょうか。
そしてこの1年の成長性を線型で近似線を引くと、
コンセンサスはちょうどこのラインに乗ります。
つまり、今の状況が続けば十分達成可能な域であると考えられます。
現在管理戸数の増加は今の市場環境から今後も継続すると思われますので、
今後は収益に直結する入居率の推移や、
新たに本格化するイーベスト事業、更にファイナンス事業等の新規事業など、
まだまだ期待感は大きいです。
月次動向は多くの企業で開示していますが、
私が成長性重視で投資している日本管理センターとシュッピンはいずれも
月次動向のグラフをみているだけで、なるほど順調なわけだ、と合点がいきます。
それにしても、この3月末の管理戸数が59,999戸だったのですが、
全く本質的なことではありませんが、
あと1戸なんとかならなかったのかなと思いました(笑)。
あぶく銭と聞くとあまりいい印象がないですが、
株式投資で手にした利益をあぶく銭という方は結構いらっしゃいます。
あぶく銭とは、苦労せずに手に入れたお金は、
自分の身に付かず泡のように消えてしまうということで、
あぶくはあわぶく(泡沫)の略語が語源だとも言われているようです。
(諸説あるかもしれませんが・・・)
確かに宝くじが当たったというような、
棚からぼた餅状態で手にしたお金は、
ちょっと気持ちも大きくなって、
普段ならまず起こさない消費行動を起こしてしまったりします。
しかし、私は自らの株式投資で手にした利益というのは、
あぶく銭ではないと認識しています。
まず、語源の「苦労せずに手に入れた」というのは、
個人的には非常に引っかかる表現でして、
いやいや、これだけ苦労していますよと言いたいです。
外から見ると、
その評価額とかパフォーマンスという結果だけが見えるので、
単に博打に勝ったようなもの、
つまり苦労せずに転がってきたお金と見えるのかもしれませんが、
実態はそんなことはなくて、
銘柄探し、銘柄分析、そして取引タイミングの見極めに至るまで、
自分としては相応の労力をかけているつもりです。
そして何より、日々の我慢料のようなものも含まれています。
いくら自分が信念を持って行動しているつもりだとはいえ、
目の前で思うようにパフォーマンスを発揮してくれない銘柄達を前に、
ストレスを感じないわけはありません。
それだけ自分のメンタルが弱いだけなのかもしれませんが、
そういう日々を過ごすというわけですから、
棚からぼた餅、苦労せずに手に入れたというのは違和感があります。
そして身に付かず泡のように消えてしまうというのも、
確かに出金を繰り返す又は、その利益分を預金口座から払出しをして、
本来計画していない消費行動を頻発させるようなことをしていては、
それは泡のように消えていることになるかもしれませんが、
私は長期での資産形成を目的に投資をしていますから、
日常生活は質素なものです。
今日は株価も上がったし、
A5ランクの和牛ステーキ肉でも買っていこう、
そんな思考にはならず、まぁ半額に値下げされた
豚肉のコマ切りともやしで済まそうかということになります。
株価の上下で日常の食卓もレジャーもなんら変わりません。
結局投資スタンスの違いで、それがあぶく銭なのか、
そうでないのか決まると思います。
株式への「投機」で手にした利益、
これはある意味ではあぶく銭かもしれません。
単にたまたま応募したIPO株か当たって成り売りで
お小遣いゲットーといった場合、
これは私も使ってしまうかもしれません。
しかし、そこに中長期的な信念や自分のストラテジーが存在しているのであれば、
それは立派な「投資」なわけで、
そのストラテジーは一朝一夕に確立出来るものではないでしょうしし、
信念を抱くにはそれだけの労力と思い入れがなければなしえません。
そういうものを通して得た利益は、
自分の貴重な資産であり、決してあぶく銭ではありません。
私の親も私の資産について、あぶく銭と揶揄しますし、
周囲の同僚などからもあぶく銭というような趣旨で、
どうよ、最近といった感じで探りを入れられることもあります。
そういう時は適当にぼちぼちですね、と適当に答えていますし、
そういう表現をしている人は、
結局、株式投資ではなく株式投機という捉え方をしているのでしょう。
パチンコや競馬といった賭け事と同じようなものなのですね。
私はあぶく銭を作るために投資をしているのではなく、
長期的な資産を形成するためにやっていることなので、
こういう声は適当に受け流すと共に
改めて自分の資産の大事さを再確認し、
自らの消費行動を戒めなていかなくてはと思っています。
どうしても、たまにA5ランクのステーキ肉を
結果的に買ってしまうことはありますからね。
株価日々の上昇下落の影響は受けていないつもりですが、
資産全体の増加の影響を全く受けていないとは言い切れないので、
そういう意味で自分を律しようと思います。
イオンディライトの通期決算発表がありました。
毎度のことですが、決算説明資料 が充実していますので、
こちらを見ておけばOKですね。
で、それでこの記事を終了~でもいいのですが、
一応中身を軽く見ていきたいと思います。
まず、当社は成長性より安定性を重視して投資しています。
施設管理を中心としたストックビジネスが順調に推移しており、
イオングループ全体の不調の中で健闘していると認識しています。
グループ依存度を低下させるために、
イオン施設以外の施設や、病院などの施設管理を手掛けており、
イオンのLED化の建設施設事業の減収も賄っております。
当社は増収増益という安定的な成長にとても配慮をしていて、
予めこういうイオングループの停滞や、
LED化の特需の反動は想定しており、
そこに対して第二、第三の芽を撒いていたのだと思います。
中長期的な視野に立って戦略的に経営されており、
こういう手当も安心感をより高めてくれます。
成長性の幅からいえば、
年利で10%に届くかどうかといったところで、
私の投資対象としてはやや力不足な面こそあれ、
その安定性は今後も高い状態が続くと認識しています。
さて、前置きはさておき、早速数値から見ていきます。
まず、15.2期の実績の確認からです。
【売上高】
実績 : 266,705百万円
会社予想 : 270,000百万円
四季報予想 : 270,000百万円
売上については、1.3%程度の計画比未達という結果ですが、
これは誤差の範囲でしょう。
前期比で3.7%の増収ということで、増収幅は本当に微々たるものにもみえますが、
建設施工事業の減収(前期比▲8%)をよく他の事業でリカバリさせ、
ここまで整えてきたなという印象です。
サポート事業、警備事業、資材事業が好調です。

サポート事業のうち、カジタクサービスは私も期待していますが、
一方でまだ改善点もあると考えています。
私はこのサービスを利用はしていませんが、
消費者の立場で捉えると、リピーターに対する配慮が悪いと思います。
毎回利用するたびに、パッケージを購入し、
予約センターに購入する仕組みですが、
一度利用した方からのリピーター利用の場合は、
新たにパッケージを購入することを不要にするといいと思います。
また家事代行サービスは都内一部地域に限定されています。
これが現実的なニーズとして超一等地しか存在しないのか、
本当に需要に対応しきれずに限定しているのかどちらかということです。
もし後者であれば、まだ成長余地は大きいと認識しています。
いずれにせよ、この事業は認知度とエリア拡大の双方で期待が持てます。
警備事業は前に社長のプレゼンを拝聴しましたが、
こちらは特に今後海外での伸長が期待大と認識しています。
国内では既に警備という枠組みを超えた案内役・相談役として、
モールなどのインフォメーションコーナーで
質の高いコンシェルジュサービスを提供しています。
もちろん高い安全性という警備の根本は既に醸成されている上に、
おもてなしの心が海外のモール展開で日系の店舗運営において、
差別化要素になっているようです。
特にイオンが進出するASEAN地域など、
まだ日本に比べれば安全性も不安が残る面もありますし、
ホスピタリティという意味では低いと聞きます。
ですが、海外展開しているイオンの安全性に対するオペレーションや、
ホスピタリティはうけがいいようです。
国内でも当然、こういう高いホスピタリティはアテンダー制度の浸透で、
益々好評を博していくものと推測しています。
こちらも想像通り、着実な実績が出ており、安心です。
資材事業の伸長については、商談機会や物流の効率化ということで、
どちらかというと収益性について決算説明資料でも触れられています。
売上が慎重しているのは、要するに値上げですね。
こちらは、以前の東証IRフェアで社長に直接質問をしましたが、
明確に、値上げの浸透が進んだと認められていました。
原油高などで資材高と言われていましたから、
値上げもやりやすかったようです。
一方、原油安が進み、今期は再び値下げ要請がありそうで、
このあたりの価格変動は出来るだけフレキシブルに対応したいご意向もあったので、
顧客志向の立場から、
少し値下げリスクも想定した次期予想になっているとも考えられます。
一方、当社が注力事業に据えている、清掃事業は5%弱の伸長だったこととなり、
注力の割には少ない?と思われますが、
こちらも注力しているのは例えば業務の標準化などが中心のようで、
IR担当者の方と色々議論させて頂きましたが、
この業務の標準化が進捗することが新たな病院の仕事を受注する訴求力としても機能し、
また受注後の収益性も確保することに繋がります。
そういう意味では、やみくもに新たな仕事を取りにいく時期ではなく、
その準備をしている期間なのかもしれません。
短信を読むと、
今後ファシリティマネジメントの需要拡大が見込まれる
病院・介護施設市場へのサービス開発に取り組むとともに、
同市場におけるシェア拡大に向けた営業活動を強化した結果、
複数の医療法人とサービス提供に関する新たな契約を締結することができました。
とありますね。
サービス開発に取り組む というのは、
主に業務の標準化のことですね。
そして、シェア拡大に向けた営業活動を強化 が
効果が出ていることはわかりますが、期中での受注ですので、
本格業績寄与は16.2期以降になるのでしょうから、
やはり今後の期待ということになると思いますので、
15.2期の伸長だけをみてどうこういっても仕方のないことだと認識しています。
さて、各事業においてそれぞれ会社側はコメントを出しており、
大変丁寧なフォローがなされており、
上記のように色々考えてみるには面白いなと思っています。
しかし、事業毎の利益状況(収益性)が数値でおさえられないがちょっと残念です。
【営業利益】
実績 : 15,861百万円 (5.9%)
会社予想 : 16,000百万円 (5.9%)
四季報予想 : 16,000百万円 (5.9%)
※()内は利益率
売上と同様、計画比やや未達(▲0.9%)という結果ですが、
これも誤差の範囲で、むしろ計画精度が高いなという印象です。
ここには表記していませんが、
粗利益率についても前期比で0.1%改善ではありますが、
ほぼ横ばいです。
これは人件費などの費用増加要素を効率化努力で吸収しているとみるべきでしょう。
【当期純利益】
実績 : 8,725百万円 (3.3%)
会社予想 : 8,600百万円 (3.2%)
四季報予想 : 8,600百万円 (3.2%)
※()内は利益率
こちらはやや計画比上ブレ(+1.5%)ですが、こちらも誤差でしょう。
特にポジティブでもネガティブでもなく、計画通りいってよかったねという感じです。
前期比でも6.9%成長ですから、見込みよりはかなり低い水準ではあります。
この点は以前から同じ傾向ですから今後もこの位の水準が継続するのかもしれません。
このほか、15.2期の活動結果として気になった点は、
海外展開の進捗についてです。

資料上にもガイドされていますが、
やはりベトナムの物件数の伸長率が高いですね。
ベトナムは特に親日とも言われていますし、
真面目な気質が日本人にも通ずるところがありそうで、
今後の展開が楽しみです。
一方で受託物件数の慎重に比べて、売上高はごく少ない状況で、
これはスポットの比率が高いためなのでしょうか。
きっと、当社の提供するサービスは質も高いものでしょうから、
今後リピートや本格的な受託ビジネスへと進展していってくれると、
この売上規模の拡大と安定性が伴ってくると強さがより増すと思います。
13.2期と14.2期でマレーシアの物件数が伸びていますが、
それに対する売上規模の伸びはまだそこまで高くなかったわけですが、
15.2期で大きく伸長しています。
これと同じようなことが1期ずれてベトナムでも起こるのではないかとも思います。
もちろん、もはや妄想の世界ですが・・・。
バランスシート(BS)は特に変調はなく特にコメントはなし。
キャッシュフローも極めて優等生ですね。
営業CFの範囲内で投資CFと財務CFを賄っています。
安全性の面でも変調はなく、引き続き安定していることがわかりました。
さて、市場は既に16.2期のトピックスに関心は移行していると思います。
決算説明資料から気になるトピックスがいくつかあります。
国内、中国、ASEANそれぞれの環境分析の項目で、
ASEAN地域ではシンガポールなどFM先進国と、
まだFMの概念が通用しないような国とで大きく差があるわけですが、
外資も含めて圧倒的なリーダーがいないということです。
これを既に過当競争環境に陥っていてなかなか収益性が期待出来ないとみるか、
今後当社がリーダーポジションの一員となり、
大きな果実を刈り取れる存在になりえるとみるか、難しいところです。
そのためにも後れを取らないためにも、
現時点でFMとう概念が通用しない地域にも、
調査のための駐在員を派遣して、
現地調査を行っているようですから、
その状況把握を見誤らないようにして頂きたいなと思いますね。
総合提案の引き合いが増えているということで、
こちらはあまりイメージしていませんでしたが、
どの業界でもアウトソースする業務を検討する場合、
周辺の面倒なことも含めて、
すべて纏めてやっておいてということが多いのでしょうね。
例えば物流会社が単にモノ運びだけでなく、
一部生産や販売といったバリューチェーン中で、
幅を広げて対応するといった流れは顧客の要望により深く応えていくことであり、
これが3PLとして現在進展をしているわけです。
又はIT分野である業務のソフト開発を発注する場合に、
その業務と連携する必要のある業務や基幹システムまでを同期を取って、
全てよいようにやってくれないか、そんな流れは色々なところでありますね。
イオンディライトのビジネスでもそういうことがあるのですね。
FMを基点にすると例えば空調サービス、省エネシステム、自販機ビジネスと幅が広がり、
当社の持つシナジーを発揮すべく総合力を求められるのでしょうね。
一方、総合力でもって、ロットで対応する場合には当然コスト低減要請も強くなります。
営業活動の効率化というプラスの要素と、コスト低減要請のマイナスの要素と、
利益面でどのようにこのことが結果として働くのかというと、
一概には言えませんが、今後どういう総合力を要する大きな案件が出てくるか、
その内容などにも気を配るようにしたいと思います。
M&Aについても言及がされていますが、
内部留保の使途としてM&Aも一例として挙げられていますから、
どこか狙っているところがあるのかもしれませんね。
ただ、M&Aはぜひ慎重にやってもらいたいと思います。
M&Aは一般的には成長を期待させますが、
現実的には成功確率は低いとも言われますからね。
SLA契約への転換はポジティブに捉えます。
これにより、業務をあらかじめ効率化・標準化しておけば、
高い生産性でサービスを提供させることが出来ます。
つまり利益率UPの源泉になりえる可能性があります。
病院向けの事業で、業務をパッケージにして標準化していくことも、
実力勝負ということでぜひ頑張ってもらいたいですね。
次期の予想ですが、5.0%増収7.7%増益ということです。
決算説明資料では営業利益の前年比増額幅を10億~20億となっていますが、
16.2期予想の営業利益の増額幅は11.4億となっています。
こちらをベースに策定された通期予想の当期純利益は94億円で7.7%という構造です。
営業利益をベースにもう少し皮算用をしてみます。
15.2期実績 : 15,861百万円
16.2期予想 : 17,000百万円 (+1,139百万円)
① 16.2期の増額幅15億の場合 : 17,361百万円
② 16.2期の増額幅20億の場合 : 17,861百万円
各増益率は以下の通りです。
16.2期予想 : 7.2%
①+15億の場合 : 9.5%
②+20億の場合 : 12.6%
というわけで、当期純利益ベースでは概ね8%~13%程度でしょうか。
そして中計の数値目標を見てみますと、
17.2期の当期純利益で110億以上とあります。
15.2期実績が87.25億ですから、
17.2期までのCAGRは12.3%ということになります。
最後に目標株価を更新します。
まず、上記の成長率について、
海外展開の進捗や利益率について不確定要素はありますので、
CAGRは12%から10%へと見込みを保守的に設定します。
EPSは16.2期会社予想の178.96をベースにして、
18.2期予想EPSを算出すると216.5とします。
次に評価PERは従来の19倍からやや保守的に18.5倍にします。
いわゆる市場全体の平均あたりは買われたとしても
この程度ではないかという憶測です。
足元でやや過熱感もあるように感じている相場全体において、
高ROEの銘柄が集まるJPX400の平均がこの程度なのですよね。
以上から、目標株価は以下の通りとなります。
216.5(118.2期EPS予想)× 18.5(評価PER) ≒ 4,000円
自信度については、今回の目標株価算出も保守的ですし、
当社のストック性の高いビジネスモデルを考慮し、
A(強気)に近い、B(やや強気)としたいと思います。
2686 ジーフットの15年2月期の決算発表がありました。
現在の主力株の一つとなりますので、
簡単に中身を見ていきたいと思います。
まず 1ヶ月前に前期(15年2月期)の決算予想をしていました。
こちらとの比較からです。
こちらの記事
◆3月12日 まるのん予想
売上 : 103,289百万円 (5%増収)
営業利益 : 5,164百万円 (15.7%増益)
当期純利益 : 2,582百万円 (18.5%増益)
EPS : 約124
◆4月9日 会社発表(実績)
売上 : 103,467百万円 (5.2%増収)
営業利益 : 5,507百万円 (23.3%増益)
当期純利益 : 2,801百万円 (28.4%増益)
EPS : 134.49
売上については、ほぼ予想通りですが、
これは月次発表がされているためです。
一方、利益については、私の想定より良化していました。
元々、売上未達、利益上ブレを想定していましたが、
正直、ここまで良化するとも思っていませんでした。
ちなみに営業利益率の推移は以下の通りです。
15年2月期は概ね5.0~5.2%程度の範疇に入るかと思っていましたが、
こちらを上回っています。
そして次期予想は更に利益率は好転することになるようです。
13年2月期 : 3.9%
14年2月期 : 4.5%
15年2月期 : 5.3%
16年2月期予 : 5.7%
PB化がこの利益率向上に寄与していると考えられますが、
それは当社の決算説明資料からも明確なメッセージが出ています。

そして当面はこのPB化の浸透で利益率を伸ばしてきていますが、
このPB比率はどこまで高まっていくのかということが気になります。
そしてABCマートのPB比率を調べてみると、
ネット上の記事では、45%から50%程度のようです。
となると、次期の40%を目指しますは、まぁ現実的な目標ラインと思います。
数値情報は見にくいですが、自作でもグラフ化しています。



利益の折れ線が利益率ですが、
茶色の折れ線が昨年の青い折れ線をよりどの四半期でも
改善していることがわかり、
やはりPB化など継続性のある改善がみられることがわかります。
一過性でたまたまよくなったというものではないので、
この点は安心材料です。
さて、15.2期の数値面で気になった箇所は、
キャッシュフローです。
営業CFが大幅なマイナスとなってびっくりしました。
短信を開いた時に、まず利益を見て、よしっと思った直後に、
営業CFを見て、げげげ!?と思いましたよ。
しかし、そんな不安を考慮してか、理由が明記されています。
要するに月末日が銀行休業日で、銀行預け金勘定となっており、
その分が目減りしているようにみえるだけのようです。
というわけで、安心しました。
ただ、当社はイオン傘下にあることもありそこまで不安はしていませんが、
やはりBSを見ると、現金が少ない&商品勘定が多いことがわかります。
現金が少ないのはまぁ小売業態だからということなので仕方ないともいえますが、
ABCマートはこの部分でも優秀なBSですからね。。。
また商品が多いというのも、在庫評価損などに繋がらないか、
心配は残ります。
ABCマートはこの点でも商品勘定が少なくやはり優秀ですね。
次に商品別ですが、婦人靴が前期比マイナスとなっていますが、
これも軽微なものです。
たまたまですが、ABCマートと同様の落ち込み幅となります。
そして傾向は同じでキッズやスポーツが好調なのですね。
ただ、利益率はどの商品がよいのか、ここはよくわかりませんね。
恐らくスニーカーなどPB比率が高そうなセグメントが利益貢献も大きそうですが・・・。
15年2月期を振り返ってみると、
まず売上は月次発表から想定されていた通り、
未達ですが、これはセールの回数を制御するなど、
利益を重視したものと思われます。
当社はROEとEPSを重視すると短信にも言及されています。
企業ならどこでも同じかもしれませんが、利益を重視するのは当然のことですね。
利益は想定より上ブレしましたから、順調だったといってよいと思います。
16年2月期についてですが、まず数値面では、
私の予想EPS163に対して、会社予想EPSは151となり、
7%程下振れの予想となりました。
まぁ私の予想が強すぎたというのもあるかもしれませんが、
今の小売り全体の消費が停滞している件など、
保守的に見ている可能性もあり、
まぁ今の会社予想でも十分魅力的な成長です。
前期に出店したダイエー店舗を中心とした展開が、
きちんと「利益を伴って」売上を確保できるか、
ここは少しハードルがあると思っており、よく見極めたいです。
ダイエーは前年ながら現時点では集客力に乏しく、
そういった場所への店舗出店が、
本当に花開くのか、この部分は少し注視が必要と感じます。
また今期は改装で大型投資も織り込まれているようです。
前述の利益伸びが想定よりやや小さかった部分は、
もしかすると、この投資が多少影響したかもしれませんね。
それからオムニチャネル化の実験が始まっているようです。
イオン幕張での実証実験がうまくいけば、
店舗とEコマース売上のシナジーが発揮されるようになり、
これが軌道に乗れば、更なる成長が期待出来ます。
昨年の決算説明資料では、
単にオムニチャネルによる拡大という表記だけでしたが、
今年の決算説明資料では、
イオン幕張の実験という具体的にアクションに
言及されており、進捗が確認出来ますので、期待します。
海外展開ですが、
中国の店舗数は14.2期で8店舗で、
15.2期は12店舗の計画のようでしたが、
15.2期の実績は11店舗です。
更に16.2期計画は17店舗となり、
計画通りいけば、今期の増加数は大きく、
いよいよ本格展開か、といったところです。
なお、昨年は中期計画の数値が公表されていましたが、
今年の資料にはそれがなくなっていました。
これはどういう意味なのか(変更なしなのか、精査中ということなのか)、
このあたりはIRに照会してみてもいいかなと思います。
さて、当決算を受けて、目標株価を微修正します。
今期予想EPSを152とします。
その上で、CAGRを18%から13%に下方修正します。
理由は堅調な業績の中で成長は続くと考えますが、
PB化による利益率の改善が顕著であったものの、
ABCマートとの比較などにおいて、
永遠にPB化が進むわけでもなく、
徐々にその影響は軽減されていく、
つまり利益率改善のスピードが鈍化するというシナリオに、
保守的に倒すことにします。
店舗拡大やローコスト対応などは、いずれも継続はしますが、
こちらも全般的にイノベーションとなるような成長源泉にはならないと
考えます。
オムニチャネルや海外展開の本格化がどこまで寄与するかは未知数ですが、
全般、保守的に13%成長と評価します。
以上から、18.2期EPSは194となります。
一方市場評価は従来のPER14倍を想定します。
東証鞍替えがここまでには実施されていると思いますし、
もしかすると優待改善などでこれ位の評価はあってもよさそうです。
以上から、目標株価は
194(18.2期予想EPS) × 14(評価PER) = 2,716円
こちらを新たな目標株価としたいと思います。
また成長性について保守的に見積もった結果として、
自信度をBに格上げすることを考えましたが、
足元の月次の状況をもう少し見届けてからにしたいと思います。
3月の月次は前年の駆け込み需要の影響ですが、
これが4月以降どのように回復基調を見せてくれるか、
まずはこのあたりをきちんと見極めたいと思います。
それにしても、500株ホルダーにとっては、
優待で1万、配当で1.5万(NISAなので非課税)ということで、
2.5万をゲットです。
現時点の時価で優待込みの配当利回りは3.3%、
購入時の価格ベースでは4.0%となります。
1.パフォーマンス ※ ( )内は週間パフォーマンス
年初来パフォーマンス (週間パフォーマンス)
まるのんPF : +7.5% (+2.7%)
TOPIX : +12.9% (+1.8%)
日経平均 : +14.1% (+2.7%)
東証2部 : +9.5% (+2.3%)
JASDAQ : +7.0% (+2.3%)
マザーズ : ▲0.7% (+3.4%)
2.全体所感
今週は相場指数も堅調に推移し、
遂に日経平均も2万円にタッチすることになりました。
いつ頃この大台をつけるのかなと思っていましたが、
ファーストリテイリングの上方修正が決定打になったのでしょうか、
ついに大台に乗せました。
しかし、その後はいわゆる利益確定売りで・・・というお約束のやつでした。
さて指数が今週も好調に推移する中で、
まるのんPFも好調に推移しました。
特に木曜日に決算発表を通過した銘柄が、
ストレートに評価されたようで、まずは上昇となってくれました。
全体のパフォーマンスとしては、私の目標ラインに対しては順調に推移していますが、
やはり全体市場が強い中にあっては、
もう少し相場の勢いについていきたいという欲求が湧いてきます。
ただ、これは何度も言い聞かせている通り、
どうしょうもないことなので、まずは自分の想定通りの軌跡を概ね描けている、
そのことで十分としておかないといけないのかもしれません。
3.ポートフォリオ
※クリックすると画像が大きくなります。

今週もPFの構成に相違はありません。
時価の上下で多少比率が動いたものもありますが、
基本は変化なしです。
※クリックすると画像が大きくなります。

今週はPF1位のジーフットがストレートに上昇してくれました。
これは好業績が評価されてのことなので嬉しいは嬉しいのですが、
やはり週明け以降株価形成も不安定になりそうなので、
また一喜一憂合戦にならないように出来るだけ株価のことを気にせず、
放置を決め込みたいです(まぁ、まず無理なのですがね・・・)。
また相変わらずボラティリティの高い暴れ馬のシュッピンは、
今週は高騰しています。
3月の月次も無事に通過しましたので、
とりあえず再び勢いが戻ってきたのかな、という印象です。
但し、既にPERも30倍を超えた状態が続いており、
来週以降も不安定な推移になりそうな気がしています。
イオンディライトは成長性が他の銘柄に比べて少なく、
決算もポジティブという印象ですが、株価も大きく跳ねることもなく、
この程度でじわじわ評価されていってくれるのが理想です。
SBSHDは最近弱かったので、その分を少し戻したに過ぎないので、
冷静に受け止めています。
念のため、ポートフォリオの構成をテキストでも残しておきます。
2686 ジーフット
4245 ダイキアクシス
9090 丸和運輸機関
3276 日本管理センター
2352 エイジア
3179 シュッピン
9787 イオンディライト
2384 SBSHD
3277 サンセイランディック
3079 DVx
9467 アルファポリス
3844 コムチュア
1413 桧家HD
9414 日本BS放送
2139 中広
2764 ひらまつ
※評価額順に記載しています
4.資産状況
※クリックすると画像が大きくなります。


まずパフォーマンスはなんとか各指数についていっているという感じです。
年利目標15%ですから、
今のペースが続けば、一応は達成が見えてきたところではあります。
ただ、既に日経平均は14%を超えており、私の目標ラインまで接近していることを考えると、
やはりもう少し奮起したいな、とは思います。
ただ、スポーツやテストと違い、自分が一生懸命に努力して奮起しようと
徹夜でもして頑張っても結果がついてくるわけではありません。
そういう体育会系的なノリで、気合いだ~と頑張っても、
結果が出るとは限りません。
ですので、目標感を見失わず、自らのアクションを省みて、
その時点で最善の策をつくすことが大事ですが、
それはあくまで何かと比べてどうとかいうものではないので、
自分のペースでこれからも目標に向けてまずは頑張っていきたいと思います。
資産残高推移表ですが、運用来(2014年年初)で約600万からスタートして、
2014年末で約750万となり、そして、今週末時点で800万台にタッチしました。
私は年利回りで15%を標準の目標ラインに定めており、
年初の記事 でもこのことに触れています。
2015年年初の資産に対して+15%が目標ラインであり、
864万円が今年の資産目標です。
しかし、上記の2014年年初の長期資産シミュレーション上では、
2014年の貯金もあって、2015年末時点の当初目標資産は
797万円でしたから、実は当初計画は達成していることになります。
あくまで今日時点の断面情報でしかないので、
達成したから安心というわけでもなく、
むしろまずは864万円を目指してもう少し知恵を絞る必要がありそうです。
一方で今後の動向でまた大きく資産をへこませることもあると思いますので、
そういう時にも冷静に対応出来るように、
いい頃合いでこの目標ラインを意識していきたいと思います。


当たり前の日常に感謝をすることは多々あります。
子供の元気な顔を見て、おいしいごはんに囲まれて
言いたいことをこうやって書き連ねる場があって、
ふかふかの布団でぐっすり眠れること。
全ては当たり前の些細なことかもしれませんが、
そういう日常に感謝しながら日々を暮しています。
日常とは当たり前のことが当たり前のように過ぎていくこと、
実はそれが一番大事なことなのかもしれません。
非日常はお金をかけたり、場所を変えたりすることで、
一時的に味わえる高揚感は伴いますが、
それは長く続くものではありません。
長く続くものでないから、それは非日常であるわけですが。
さて、本日は保有銘柄のうち2銘柄の決算発表でした。
2686 ジーフット
9787 イオンディライト
両社ともイオングループで2月決算ですので、
通期の決算発表でした。
詳細な中身の分析について、
今日は時間の兼ね合いでできないのが残念ですが、
結論としては極めて順調な内容と感じました。
着地も今期の見込みも私想像したシナリオ通りの結果となり、
満足です。
確かにジーフットの次期のEPS成長は、
やや私の見込みより下振れしていますが、
足元の小売業の動向なども鑑みると慎重になったのかな程度、
つまり誤差の範囲と捉えており、成長シナリオに変調はありません。
こうなると、気になるのは株価の反応なのですが、
ジーフットは名証単独上場ということでPTSがなく、
反応は明日でないとわかりません。
そして実は、株価の反応も以前ほど気にならなくなっています。
極端な話、明日、短期的に出尽くし~と暴落するのか、
サプライズと暴騰するのか全くわかりませんが、
そんなことはどうでもいいのです。
暴騰すれば反落が気になるし、
暴落すればいつ反発するかも気になってきます。
結局、どうなっても気を揉むわけですね。
そんな一喜一憂することにドギマギするより、
自分の描いたシナリオ通りに成長継続を確認出来たこと、
それだけでもう満足です。
市場がどう反応するかは、私の仕事ではどうにもなりませんし、
私の努力でどうなるものでもありません。
そんなどうにもならないことに、
やきもきするのはもったいないですからね。
中長期投資家である私にとっての仕事は、
ファンダメンタルズ分析を日常的に適用し、
当たり前のようにそれをこなし、
そしてそのシナリオ通りに推移しているか見守ることです。
そういう自分の仕事を当たり前のようにやっていくこと、
そして思い描いた通りの結果を垣間見れたことで十分手ごたえを感じればいいし、
そういう当たり前の所作をきちんと取れている自分は胸を張ればいいのです。
当たり前の言動の積み重ね、些細な自分の出来る仕事の積み重ね、
そういう日常に対して誇れる自分になりたいです。
株価という市場評価はきっと後からついてくるものであるはずですし、
自分の中長期投資家としての仕事をきちんと完遂し、
そういう成長をありがたく思ってこれからも精進しようと思います。
友達とはお互いの信頼関係の元に成立しています。
ですから、時にぶつかることもありますが、
それは親身になってお互いを尊重するからこそ、
本当にあるべき姿を双方に示す貴重な存在であると考えます。
ですから、いつでも仲良しであることは必ずしも
真の友達関係とはいえないと考えています。
単にお互いを誉めちぎるだけの存在であれば、
そこから、その場での安心感や一体感は生まれるかもしれませんが、
それが長期的に渡って双方のためになるとは限りません。
時に厳しいことも言い合い、
意見をぶつけあい、建設的な議論を行えることが、
本当に大事な存在であり続けられるために
必須のことだと認識しています。
もちろん、お互いの信頼関係や尊重をするという前提でありますが。
投資のブログをやっていて、
様々な方々と繋がりを持たせて頂きました。
私が一方的かもしれませんが、
友達と感じている方々も多数いらっしゃいます。
そしてそんな気持ちを代弁するかのごとく、
相互リンク先のゆうゆーさんも友達の輪について触れられています。
こちらの記事
私は投資スキルをもっと高めるためには、
こういった友達の方々から、認めてもらうだけでなく、
敢えてネガティブなことや疑問を呈してもらい、
議論することが必要だと最近強く感じています。
読者の方にも大変光栄なことなのですが、
ありがたいポジティブなコメントを頂くこともあり、
それはそれで大変嬉しく、
そして自分自身のモチベーションになっています。
しかし、自分のスキルや考えをより醸成させるためには、
他力本願ではありますが、
こういった友達の方々に厳しい意見も含めて、
叱咤激励をして頂くことが必要だなと思っています。
そのためにも、まずは議論になるような
レベルの分析記事などを書いて、
きちんと評価してもらうことが大事です。
そして建設的な議論を展開出来るようにすることで、
単に認め合うだけでなく時に意見を戦わせて、
自分の恥をさらしてでも成長したいと思います。
敢えてネガティブな意見を求めるのは、
勇気のいることですが、
そこから避けていては、成長できませんからね。
今後、分析記事などに対して、
もし疑問や、それは違うのでは?と思われた時には、
ぜひ率直なご意見を頂ければ幸いです。
私の経験からネガティブな意見を言うのは、
言う方も相応のエネルギーが必要だと思います。
しかし、自分のことを棚上げにして、
相手との信頼関係があれば、
お互いに建設的な意見が出来ると信じています。
なかなか顔を見えないインターネット上での
やり取りでは難しい面はあるかもしれませんが、
こういう関係作りも今後中長期的に目標にしたいと思います。
シュッピンの3月月次が発表されました。
結果的に前年3月にやや届かない結果となり、
YAHOOの掲示版やツイッターなどを見ていると、
失望されている方もおられるようですが、
私なりの判断のため、通期業績予想を踏まえて、
結果を見てみたいと思います。
まず、実績の数値の振り返りです。
(単とはそれぞれの四半期の3ヶ月分として標記しています。)
【1Q単実績】
売上 :3844百万円
営業利益: 119百万円 (3.10%)
純利益 : 74百万円 (1.93%)
【2Q単実績】
売上 :4703百万円
営業利益: 223百万円 (4.74%)
純利益 : 137百万円 (2.91%)
【3Q単】
売上 :5535百万円
営業利益: 346百万円 (6.25%)
純利益 : 219百万円 (3.96%)
それぞれ3ヶ月間の単期での実績値です。
()内は各利益率ですが、
いずれの期でも増収増益で順調に会員数の増加などで、
成長をしていることがわかります。
また3Qはボーナス商戦などの需要増もあって
特に堅調な推移になったのだろうな、
これ位のことを念頭に置いて、
今回の月次の数値を見てみたいと思います。
【4Q単(月次数値)】
売上 :5094百万円(前年同期比:+16.8%)
3Q単比で見ると、▲8.0%となっていますが、
これは前述の通り、ボーナス商戦などがあった
特異的な期間との差なので、
あまり意味のある比較ではないかもしれません。
3月の月次が前年比で▲1.6%という結果になりましたが、
3ヶ月という期間で見れば16.8%という増収結果ですので、
「3月」ということだけを見る近視眼的な視野をズームアウトしてみると、
十分満足できる数字なのではないでしょうか。
それから私はこれまでも当社のインバウンド効果の成長は、
あくまでおまけだと認識しており(おまけにしては効果絶大なのですが)、
Eコマースでの成長を期待しています。
ですから、Eコマースの成長についても確認が必要です。
月次資料から昨年の4Q期間の累計額(1-3月)と、
今年の4Q期間の累計額(1-3月)を比較します。
H26年1-3月累計月次売上:2355百万円
H27年1-3月累計月次売上:2677百万円 (前年同期比:13.7%)
はい、やはりEコマースの売上についても、
10%を超える着実な成長が見られます。
この部分が鈍化してくると、インバウンドの下支えはあるでしょうが、
当社のコアの部分での成長余力に不安を感じますが、
今の所、問題なく推移していると思います。
また当社の場合、特に時計事業が高額品が多く、
前年の駆け込み需要が大きく影響すると考えていましたが、
それにしては、この結果は私の中では大健闘だという感じです。
市場がどの程度を想定していたか私にはわかりませんが、
私としては十分満足できる内容に感じます。
さて、これを基に通期業績についても簡単に予想をしてみます。
まず前提として月次売上高は、
これまでの決算短信の売上高と比較すると、
やや下ブレする傾向があります。あくまで月次売上高は概算値なので・・・。
ということで、月次売上4Qの累計(1-3月)は5094百万円ですが、
決算上の数値予想としては5000百万円としてみることにします。
さて、短信の話になりましたからこれまでの実績を基点に考えます。
(累とはそれぞれの四半期を累計して標記しています。)
【3Q累実績】
売上 :14082百万円
営業利益: 688百万円 (4.89%)
純利益 : 430百万円 (3.05%)
以上から、通期(4Q累)の予想売上高は、
14082+5000=19082百万円 となります。
次に利益ですが、こちらもまずは4Q単での利益を捉えてみます。
売上高と利益率から推察してみたいと思います。
【1Q単実績】
売上 3844百万円 営業利益率3.10% 純利益率1.93%
【2Q単実績】
売上 4703百万円 営業利益率4.74% 純利益率2.91%
【3Q単実績】
売上 5535百万円 営業利益率6.25% 純利益率3.96%
これを横軸に売上高、縦軸に利益率をとってプロットしてみます。
わずか3点しかありませんが、これに対して線形近似線を引いてみます。
なお、なぜこのように考えてみたかということですが、
まず今期の各期においてはインバウンドによる消費は平準化されており、
新品率の多いことによる利益率の低下についても、
既に平準化され反映されていると考えました。
そこでややこしいことを考えず、
固定費は変わらない前提で、
売上高が伸びればその分、
利益率は向上するという考え方に則ってみました。
このことから、4Q単の売上を5000百万円としているため、
利益率についてはそれぞれ以下のようになるのではないでしょうか。
営業利益率:5.1%前後
純利益率 :3.2%前後
この利益率を採用すると4Q単の利益は以下の通りとなります。
営業利益: 5000百万円×5.1% = 255百万円
純利益 : 5000百万円×3.2% = 160百万円
以上から、通期(4Q累)の業績予想は以下の通りとなりました。
今回の捉え方ですと、やや利益率が強気な気がしていますが・・・。
【通期(4Q累)予想】
売上 :19082百万円
営業利益: 943百万円 (4.94%)
純利益 : 590百万円 (3.09%)
※()内は各利益率です
やや保守的に見積もった、前回記事の予想は以下の通りでした。
【通期(4Q累)予想 <前回記事の予想>】
売上 :18927百万円
営業利益: 862百万円 (4.5%)
純利益 : 541百万円 (2.9%)
※()内は各利益率です
前回予想と比較すると、
売上が+0.8%、営業利益が+9.4%、純利益が+9.1%となります。
これを、会社通期予想と比較してみます。
【通期(4Q累)予想 <会社発表の予想>】
売上 :17828百万円
営業利益: 800百万円 (4.49%)
純利益 : 499百万円 (2.80%)
※()内は各利益率です
会社予想と比較すると、
売上が+7.03%、営業利益が+17.9%、純利益が+18.2%
とそれぞれ上ブレすることになります。
東証の開示ルール上、まず売上は+10%を上ブレることはなさそうです。
また利益についても+30%を超えることはなさそうなので、
ルール上は、上方修正はないものと思われます。
但し、会社判断でされる場合はあるかもしれませんが、
予想の利益率がやや強気であることから、
実際にはもう少し上ブレ幅が抑制されることを考えると、
上方修正の開示がされるかどうか、微妙なラインだと思います。
まぁ、上方修正があろうがなかろうが実はどうでもいいことです。
少なくても今期も計画に従い、
順調に着地しそうであることは明白になりましから安心いたしました。
上期の期中では、利益未達をある程度覚悟していたところからすれば、
よく健闘してリカバリしてくれたなという印象です。
なお、単純に計画上ブレ分を予想EPSにかけてみると、
EPSは49.28となります。
本日の終値が1523円ですから、PERは30.9倍となります。
う~ん、とてもドキドキする水準です。
仮に次期に20%成長してもPERは25倍超ですからね。
今回の月次をご覧になってどんな印象だったでしょうか。
最近、保有銘柄数も増えていて、
各社から株主通信やら議決権行使書、
事業報告書などの類の書類が大量に郵送されてきています。
議決権行使書は正直、自分が行使してもしなくても、
何も変わらないと思いつつも、
権利をきちんと行使するようにしています。
そして手元に残る株主通信や事業報告書の類のものは、
正直、処理に困ります。
初見で目を通すときは何か新しい情報はないかな、とか、
ウキウキしながら読むのですが、
一通り目を通し終わると、さて、ゴミ箱に放り投げるか、
とりあえずストックしておくか、悩ましいのです。
Webで後から見ようと思えば参照可能ですし、
必要な時にまた紙に印刷することも可能です。
なので、とっとと捨てればいいのかもしれませんが、
でもせっかく頂いたものだし、必要な時にすぐに見られる点で、
どこかにストックしておきたいということになります。
捨てることはいつでも捨てられるので、
「とりあえず」とっておくということになるのです。
守りの思考ですね。
ですから、封筒に折りたたまれて、
必要以上に折り目のついて嵩張るこれらの書類を、
ストックしておくことになるわけですが、
今度は新たな悩みとして、
だいたいこういうストックしたものは、
封筒ごと山積みにしてしまい、
机の上が煩雑となってイライラの元になります。
ちょうど週末にこの封筒の山を一掃作戦を決行しました。
とりあえず、手放した銘柄の書類は、
過去の分も含めて真っ先にゴミ箱に直行です。
これだけでもかなりの書類の処分に成功しました。
そして保有銘柄の書類も、
まずは封筒から出して、
本当に必要な書類だけを取り出し、折り目を補正し、
ポケットファイルに会社毎に仕訳して整理しました。
とりあえず、一歩進んだのですが、
いくら折り目を補正したとはいえ、
それなりに厚みのある書類が多いので、
ポケットファイルにポスティングしていくと、
そのファイル自体が厚みを持ってしまい、
どうも収まりが悪いのです。
とりあえず今回はここまで整理はしたものの、
やはり根本的に量が多い、厚みがある書類をどのように整理するか、
課題は残ったままです。
みなさんは、大量に送られてくる書類をどのように処理していますか。
やはり圧倒的に多いのは、
ザーッと目を通してそのまま捨てるというものでしょうか。
確かにファイリングしておいたとしても、
結局後で見る機会はなかなかないのですよね・・・。
すみません、いつもに増して、
あまり投資そのものの本質的な内容でなくて申し訳ありませんが、
ちょうど、整理をしたので、軽い気持ちで記事にしてみました。