Author:まるのん |
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7438 コンドーテック 東証1部 【卸売業】
先日、通勤途中で視聴していたアサザイで初めて認識した銘柄です。
そして、昨日足を運んだ日経IRフェアでも小一時間、ブースで色々な質問をしてきました。
その結果、私のPFに組入れる際の候補として有望そうに思えたので、
当記事で整理しておくことにしました。
なお、成長性重視の方にとっては、あまり魅力がないかもしれませんので、
スルーして頂いてもよいかと思います。
1.事業内容
建築土木、各種インフラなどの現場で必要となる様々な部材を、
仕入販売する商社の形態のようです。
扱う商材は、「産業資材」、「鉄構資材」、「電設資材」に大別されます。
売上比率は、6:2:2です。
土木、建築を中心に、物流、港湾、橋梁、船舶、環境、街路緑化などのインフラ全般向けです。
自社HPの以下の図を見ると、その活躍フィールドが多岐に渡っていることがよくわかります。

特徴は、大きく3点あると思います。
1) 取扱い商材が約5万点
2) メーカー機能を有し、特注品にも対応
3) 工場の複数拠点化による短納期の実現
イメージとしては、事務用品のアスクルに近いのかなと思いました。
(あくまでイメージなので、突っ込みはご容赦ください)
とにかく商材が多く、ここを当たれば大抵のものは手に入るわけです。
そして納期も短く、頼めばすぐに手元に届くのです。
更にそこにないものは、自社で作るか、新たに仕入れるか対応をしてくれるのです。
IRフェアでお話を伺う中で、
このような御用聞きに近い形で当社が存在していることが、
幅広い業界において存在価値を見出している原点ではないかと思いました。
建設現場などで、あれが必要だとかこれが必要だとか、
色々なシーンがあると思われますが、
いちいちどこから仕入れようかとかやっていると手間も時間もかかります。
当社がその幅広い商材を持ち、かつないものは仕入れるもしくは作るという対応を行い、
しかも短納期で納めてくれるとなると、ロットでの注文が期待出来ます。
このように、大きな3点の特徴が、当社の優位性にも繋がっているな、と感じます。
当社を捉えるのに難しいのは、事務用品のように私のような庶民にとって、
扱う商材そのものの優位性がわかりにくいことです。
このあたりは、実績の数値面に如実に結果としてみえるだろうと割り切ります。
事業内容を見ると、このようなインフラ構築全般は当面は堅調に推移するでしょうし、
オリンピックや国土強靭化、復興とテーマ性も十分です。
このようなテーマを今更ながらにピックアップするのも、
遅いと言われてしまいますがね(涙)。
2.成長性について
当社は2020年の節目でもあり、
オリンピック開催によるインフラ投資の節目ともなる時期に、
売上高100億を目指しています。
また利益率については足元で工場してきており、
ここについてはIRフェアでお話を伺う中で、
営業利益率8%位が現時点の妥当ラインという認識のようでした。
ただお話ぶりから、希望的観測もあるような気もしましたので、
現状の6.8%を7.4%くらいと見ておくのがよいでしょうかね。
ただ、5年後となると、ネット通販や海外進出などがもっと進んでいて、
構造的にいろいろ変わるでしょうから、あまりあてにはならないかもしれません。
ただ、オリンピックもあり、今後大きくインフラ投資が落ち込むことは想像しにくく、
下振れリスクは限定的に思います。
このことをベースに当期純利益率も保守的に現状の4.2%から4.5%程度の微増として
見積もりたいと思います。
以上のことから、5年後の当期純利益の予想値は、
10,000百万円 × 4.5% = 4,500百万円 となります。
15年3月期の予想が約2,040百万円ですから、5年で概ね120%成長とみます。
単純に計算をすると、年平均成長率は約17%となります。
但し、今期の会社発表予想が成長鈍化している点も少々懸念しており、
このような成長性と評価するのは勇気がいるわけで、
より保守的に捉えて。15%としておきたいと思います。
(自分の信念の浅さに閉口してしまいますが・・・)
一方、現在の取組みがこの成長性を展望できるものになっているかについてですが、
主な好材料な話題として、IRフェアで見聞きした情報は以下の通りです。
・他社との比較という面での値下げ要求はあるものの、想定を超えた価格競争にはなっていない。
・鉄道向けアンカーは競争力が高く、引き合いが強い。当然採算性がめちゃくちゃ高い。
・空白県はまだ複数存在しており、エリア拡大による成長余力が残っていると認識。
・アンカーボルトの施工サービスまでの引き合いが強い。サービスまで対応すると取れる商材も増える。
・価格転嫁の進捗中で、今後も為替レートによる仕入れ価格などは適宜転嫁予定
それから、成長の手段としてM&Aを検討しているようですが、
これは平準化した成長というより、この5年の間で階段上にステップアップしていくことになります。
このため、翌期までの成長率が鈍化していたとしても、
5年スパンでの成長性を評価する場合において、過度に心配することはないと思います。
3.業績の実績確認
当社の存在価値や成長性については、なんとなく有望であるということがわかりました。
では、これまでの数値の実績としてどのようになっているか確認します。
過去の実績は、競争優位性やビジネスモデルが頑固であるかの何よりの証拠となるため、
最近ますます重要視するようにしています。

これを見ると、やはり当社は成長性より安定性なのかなとも思います。
注目は、ここ3~4年で成長性が伸びてきているのです。
しかも当社の業績の参考指標にもなっている名目建設投資額が低迷期にあるにも関わらずです。
足元では上向きになってきているので、今後の動向が楽しみですね。
この業績推移を見ると、これまでも顧客に信頼され続けて、
ブレのない堅調なビジネスが継続出来ていたことがわかります。
今後も安定した業績は期待できそうで、
あとは成長性がここ3~4年のトレンドを継続して成長していけるかどうかです。
業績実績は問題ないですね。
4.株価水準について
現在の株価は739円です。
時価総額:213億
PER(14.3期実績):10.2倍
PER(15.3期会社予想):10.0倍
PER(15.3期四季報予想):9.7倍
PBR:1.1倍
ROE(14.3期実績):10.7%
ROE(15.3期会社予想):10.9%
ROE(15.3期四季報予想):11.2%
配当利回り:2.7%
※優待あり(最近設定)
平均年成長率を15%としてみると割安にも思えますが、
今期の成長性が予想として10%を割れているために、
足元で見れば妥当な評価のような気もします。
将来の成長性を私のように評価出来るのであれば、
現在の水準は魅力的な価格帯と思えます。
そして当社の場合、成長性を期待することに加えて、
業績の安定性や配当、優待によって、
下値がきちんとサポートされる可能性が相対的に高いと思います。
後述する株主還元策の充実によって、それはより確かなものになりそうです。
5.リスク要因について
当社は商材の一部を中国からの輸入に頼っています。
このためいわゆるチャイナリスクを念頭に置く必要があるかもしれません。
ただ、輸出側であれば日本側への不買行動による影響を受けますが、
輸入側はそこまで影響を受けないようです。
こちらもIRフェアで教えて頂いたのですが、
現状の中国での取引上はあくまでビジネスで地政学リスクなどの影響は、
ほとんど受けていないとのことでした。
実際に、尖閣などで一時期リスクが高まった際も、
当社は数値面でその影響は出ていません。
戦争でも始まれば別ですが、
これからもチャイナリスクは事あるごとに取りただされると思うのですが、
過度に警戒する必要はないと思います。
為替レートの影響は円安で仕入れコストが上がるため、
今後の円安基調はネガティブリスクです。
ただ、このことも聞いてみましたが、為替レートや資材高について、
業界内でも価格転嫁の動きが全体として出ているため、
当社としても価格転嫁は進めやすい環境にあるため、
そのような対策で対応していきたいとのことでした。
つまり、利益率はうまくコントロールしながらいくということなのでしょうね。
このことに関連するかもしれませんが、物流コストについても
燃料費の高騰が懸念されていますが、全体のコストの3%程度に抑えるように
施策を展開していると発言されていました。
内容ではなく、このような指標を持って目標感をもって取り組まれていることがわかっただけで、
私にとっては収穫でした。
このほか、災害リスクが一番わかりやすいのですが、
実は災害リスクは当社にとってはネガティブなものである一方で、
ポジティブにも働きます。
まず災害が起こった時のネガティブリスクですが、
工場や営業所の被災によるものがあります。
が、このようなことも想定して、離れた地域に工場を持っています。
メーカー部門を持っている分で、在庫や原料破棄などのリスクはありますが、
これは全体のビジネスを考えるとそこまで高いリスクではないように思います。
そしてむしろ災害発生時の特需のポジティブ面が大きいように思います。
(誤解がないように念のため書きますが、災害がポジティブとは思っていません。
悲しいことですし、起こらないに越したことはないと認識しています)
今回広島県で悲しい災害が発生しています。
この復旧が現在急ピッチで進められていますが、
このシーンでも当社の多くの商材が使われていることでしょう。
本当に大事なのか、こういった災害が発生しないような、
防災・減災を意識したインフラ作りへのモチベーションが高まるところにあります。
つまり、当社にとっては、ビジネスチャンスとなるわけです。
このほか、リスク要因についていろいろIRフェアで聞きましたが、
どれも特記すべきことはなく、この点は逆に警戒しておく必要があると思います。
リスクがあまりないということは、実はそのこと自体がリスクかもしれません。
6.目標株価
少し長いスパンですが、5年後を目途において算出したいと思います。
成長率は年利率15%で算出して、それが継続している前提とします。
多くの商流と商材を持ち、特定の業界に卸しているわけではないため、
全体として平準化されていると思いますので。
評価PERは15倍。
5年後EPSは15.3期EPSを四季報予想76をベースに成長率を15%とすると、
予想EPSは152.9となります。
暫定の目標株価:2,290円
現在の株価から見て、3.1倍の上昇余地があることになります。
さて、企業価値面からも評価してみます。
<財産価値>
現金:56億
受取手形:134億
建物・土地:88億
有価証券等投資:8億
借入金等負債:▲120億
財産価値:166億
<事業価値>
営業利益33億 × 0.6(法人税控除) ÷ 10%(成長性と安定性から割引率を10%)
=事業価値:198億
<株主価値>
財産価値166億+事業価値198億 = 株主価値364億
理論株価:1,266円
※現在の株価も70%程度割安という結果になります。
営業利益がざっくり5年で倍増すると考えると事業価値は約400億。
財産価値も多少は底上げされるでしょうから、5年で20%増とみて、
財産価値は200億とみます。(キリがいいので)
すると5年後の企業価値は600億。
現在の発行株数ベースでみると株価にして、2,090円となります。
上記の目標株価2,290円はここに多少の株主還元策による、
自己株償却などがあれば、概ね近しい値になりそうですね。
さて、目標株価ですが、EPSとPERから算出した結果と、
企業価値からの評価の両面の結果を、必殺平均技にします。
以上から目標株価は以下の通りとします。
目標株価:2,190円
7.結論
当社のもうひとつの魅力は、最近相次いで株主還元策を講じている点です。
そしてIRフェアという場だったからというのもあるかもしれませんが、
今後も企業価値を向上させるためにも、
株主還元策は重視してやっていくという姿勢を打ち出されています。
業績の安定性、株主還元策への重視方針、そしてそれなりの成長性という面で、
大変魅力的な銘柄だと感じました。
また、現在の株価水準も、これらの評価に対して魅力的だと感じます。
というわけで、基本的に買いに動きたいですが、
その場合、既に保有している4750ダイサンをどうするかです。
ちょうど4750ダイサンの決算発表が近いので、
そもそも住宅が厳しい中、決算を持ち越すか悩んでいるところですので、
もう少し悩みたいと思います。
先日、通勤途中で視聴していたアサザイで初めて認識した銘柄です。
そして、昨日足を運んだ日経IRフェアでも小一時間、ブースで色々な質問をしてきました。
その結果、私のPFに組入れる際の候補として有望そうに思えたので、
当記事で整理しておくことにしました。
なお、成長性重視の方にとっては、あまり魅力がないかもしれませんので、
スルーして頂いてもよいかと思います。
1.事業内容
建築土木、各種インフラなどの現場で必要となる様々な部材を、
仕入販売する商社の形態のようです。
扱う商材は、「産業資材」、「鉄構資材」、「電設資材」に大別されます。
売上比率は、6:2:2です。
土木、建築を中心に、物流、港湾、橋梁、船舶、環境、街路緑化などのインフラ全般向けです。
自社HPの以下の図を見ると、その活躍フィールドが多岐に渡っていることがよくわかります。

特徴は、大きく3点あると思います。
1) 取扱い商材が約5万点
2) メーカー機能を有し、特注品にも対応
3) 工場の複数拠点化による短納期の実現
イメージとしては、事務用品のアスクルに近いのかなと思いました。
(あくまでイメージなので、突っ込みはご容赦ください)
とにかく商材が多く、ここを当たれば大抵のものは手に入るわけです。
そして納期も短く、頼めばすぐに手元に届くのです。
更にそこにないものは、自社で作るか、新たに仕入れるか対応をしてくれるのです。
IRフェアでお話を伺う中で、
このような御用聞きに近い形で当社が存在していることが、
幅広い業界において存在価値を見出している原点ではないかと思いました。
建設現場などで、あれが必要だとかこれが必要だとか、
色々なシーンがあると思われますが、
いちいちどこから仕入れようかとかやっていると手間も時間もかかります。
当社がその幅広い商材を持ち、かつないものは仕入れるもしくは作るという対応を行い、
しかも短納期で納めてくれるとなると、ロットでの注文が期待出来ます。
このように、大きな3点の特徴が、当社の優位性にも繋がっているな、と感じます。
当社を捉えるのに難しいのは、事務用品のように私のような庶民にとって、
扱う商材そのものの優位性がわかりにくいことです。
このあたりは、実績の数値面に如実に結果としてみえるだろうと割り切ります。
事業内容を見ると、このようなインフラ構築全般は当面は堅調に推移するでしょうし、
オリンピックや国土強靭化、復興とテーマ性も十分です。
このようなテーマを今更ながらにピックアップするのも、
遅いと言われてしまいますがね(涙)。
2.成長性について
当社は2020年の節目でもあり、
オリンピック開催によるインフラ投資の節目ともなる時期に、
売上高100億を目指しています。
また利益率については足元で工場してきており、
ここについてはIRフェアでお話を伺う中で、
営業利益率8%位が現時点の妥当ラインという認識のようでした。
ただお話ぶりから、希望的観測もあるような気もしましたので、
現状の6.8%を7.4%くらいと見ておくのがよいでしょうかね。
ただ、5年後となると、ネット通販や海外進出などがもっと進んでいて、
構造的にいろいろ変わるでしょうから、あまりあてにはならないかもしれません。
ただ、オリンピックもあり、今後大きくインフラ投資が落ち込むことは想像しにくく、
下振れリスクは限定的に思います。
このことをベースに当期純利益率も保守的に現状の4.2%から4.5%程度の微増として
見積もりたいと思います。
以上のことから、5年後の当期純利益の予想値は、
10,000百万円 × 4.5% = 4,500百万円 となります。
15年3月期の予想が約2,040百万円ですから、5年で概ね120%成長とみます。
単純に計算をすると、年平均成長率は約17%となります。
但し、今期の会社発表予想が成長鈍化している点も少々懸念しており、
このような成長性と評価するのは勇気がいるわけで、
より保守的に捉えて。15%としておきたいと思います。
(自分の信念の浅さに閉口してしまいますが・・・)
一方、現在の取組みがこの成長性を展望できるものになっているかについてですが、
主な好材料な話題として、IRフェアで見聞きした情報は以下の通りです。
・他社との比較という面での値下げ要求はあるものの、想定を超えた価格競争にはなっていない。
・鉄道向けアンカーは競争力が高く、引き合いが強い。当然採算性がめちゃくちゃ高い。
・空白県はまだ複数存在しており、エリア拡大による成長余力が残っていると認識。
・アンカーボルトの施工サービスまでの引き合いが強い。サービスまで対応すると取れる商材も増える。
・価格転嫁の進捗中で、今後も為替レートによる仕入れ価格などは適宜転嫁予定
それから、成長の手段としてM&Aを検討しているようですが、
これは平準化した成長というより、この5年の間で階段上にステップアップしていくことになります。
このため、翌期までの成長率が鈍化していたとしても、
5年スパンでの成長性を評価する場合において、過度に心配することはないと思います。
3.業績の実績確認
当社の存在価値や成長性については、なんとなく有望であるということがわかりました。
では、これまでの数値の実績としてどのようになっているか確認します。
過去の実績は、競争優位性やビジネスモデルが頑固であるかの何よりの証拠となるため、
最近ますます重要視するようにしています。

これを見ると、やはり当社は成長性より安定性なのかなとも思います。
注目は、ここ3~4年で成長性が伸びてきているのです。
しかも当社の業績の参考指標にもなっている名目建設投資額が低迷期にあるにも関わらずです。
足元では上向きになってきているので、今後の動向が楽しみですね。
この業績推移を見ると、これまでも顧客に信頼され続けて、
ブレのない堅調なビジネスが継続出来ていたことがわかります。
今後も安定した業績は期待できそうで、
あとは成長性がここ3~4年のトレンドを継続して成長していけるかどうかです。
業績実績は問題ないですね。
4.株価水準について
現在の株価は739円です。
時価総額:213億
PER(14.3期実績):10.2倍
PER(15.3期会社予想):10.0倍
PER(15.3期四季報予想):9.7倍
PBR:1.1倍
ROE(14.3期実績):10.7%
ROE(15.3期会社予想):10.9%
ROE(15.3期四季報予想):11.2%
配当利回り:2.7%
※優待あり(最近設定)
平均年成長率を15%としてみると割安にも思えますが、
今期の成長性が予想として10%を割れているために、
足元で見れば妥当な評価のような気もします。
将来の成長性を私のように評価出来るのであれば、
現在の水準は魅力的な価格帯と思えます。
そして当社の場合、成長性を期待することに加えて、
業績の安定性や配当、優待によって、
下値がきちんとサポートされる可能性が相対的に高いと思います。
後述する株主還元策の充実によって、それはより確かなものになりそうです。
5.リスク要因について
当社は商材の一部を中国からの輸入に頼っています。
このためいわゆるチャイナリスクを念頭に置く必要があるかもしれません。
ただ、輸出側であれば日本側への不買行動による影響を受けますが、
輸入側はそこまで影響を受けないようです。
こちらもIRフェアで教えて頂いたのですが、
現状の中国での取引上はあくまでビジネスで地政学リスクなどの影響は、
ほとんど受けていないとのことでした。
実際に、尖閣などで一時期リスクが高まった際も、
当社は数値面でその影響は出ていません。
戦争でも始まれば別ですが、
これからもチャイナリスクは事あるごとに取りただされると思うのですが、
過度に警戒する必要はないと思います。
為替レートの影響は円安で仕入れコストが上がるため、
今後の円安基調はネガティブリスクです。
ただ、このことも聞いてみましたが、為替レートや資材高について、
業界内でも価格転嫁の動きが全体として出ているため、
当社としても価格転嫁は進めやすい環境にあるため、
そのような対策で対応していきたいとのことでした。
つまり、利益率はうまくコントロールしながらいくということなのでしょうね。
このことに関連するかもしれませんが、物流コストについても
燃料費の高騰が懸念されていますが、全体のコストの3%程度に抑えるように
施策を展開していると発言されていました。
内容ではなく、このような指標を持って目標感をもって取り組まれていることがわかっただけで、
私にとっては収穫でした。
このほか、災害リスクが一番わかりやすいのですが、
実は災害リスクは当社にとってはネガティブなものである一方で、
ポジティブにも働きます。
まず災害が起こった時のネガティブリスクですが、
工場や営業所の被災によるものがあります。
が、このようなことも想定して、離れた地域に工場を持っています。
メーカー部門を持っている分で、在庫や原料破棄などのリスクはありますが、
これは全体のビジネスを考えるとそこまで高いリスクではないように思います。
そしてむしろ災害発生時の特需のポジティブ面が大きいように思います。
(誤解がないように念のため書きますが、災害がポジティブとは思っていません。
悲しいことですし、起こらないに越したことはないと認識しています)
今回広島県で悲しい災害が発生しています。
この復旧が現在急ピッチで進められていますが、
このシーンでも当社の多くの商材が使われていることでしょう。
本当に大事なのか、こういった災害が発生しないような、
防災・減災を意識したインフラ作りへのモチベーションが高まるところにあります。
つまり、当社にとっては、ビジネスチャンスとなるわけです。
このほか、リスク要因についていろいろIRフェアで聞きましたが、
どれも特記すべきことはなく、この点は逆に警戒しておく必要があると思います。
リスクがあまりないということは、実はそのこと自体がリスクかもしれません。
6.目標株価
少し長いスパンですが、5年後を目途において算出したいと思います。
成長率は年利率15%で算出して、それが継続している前提とします。
多くの商流と商材を持ち、特定の業界に卸しているわけではないため、
全体として平準化されていると思いますので。
評価PERは15倍。
5年後EPSは15.3期EPSを四季報予想76をベースに成長率を15%とすると、
予想EPSは152.9となります。
暫定の目標株価:2,290円
現在の株価から見て、3.1倍の上昇余地があることになります。
さて、企業価値面からも評価してみます。
<財産価値>
現金:56億
受取手形:134億
建物・土地:88億
有価証券等投資:8億
借入金等負債:▲120億
財産価値:166億
<事業価値>
営業利益33億 × 0.6(法人税控除) ÷ 10%(成長性と安定性から割引率を10%)
=事業価値:198億
<株主価値>
財産価値166億+事業価値198億 = 株主価値364億
理論株価:1,266円
※現在の株価も70%程度割安という結果になります。
営業利益がざっくり5年で倍増すると考えると事業価値は約400億。
財産価値も多少は底上げされるでしょうから、5年で20%増とみて、
財産価値は200億とみます。(キリがいいので)
すると5年後の企業価値は600億。
現在の発行株数ベースでみると株価にして、2,090円となります。
上記の目標株価2,290円はここに多少の株主還元策による、
自己株償却などがあれば、概ね近しい値になりそうですね。
さて、目標株価ですが、EPSとPERから算出した結果と、
企業価値からの評価の両面の結果を、必殺平均技にします。
以上から目標株価は以下の通りとします。
目標株価:2,190円
7.結論
当社のもうひとつの魅力は、最近相次いで株主還元策を講じている点です。
そしてIRフェアという場だったからというのもあるかもしれませんが、
今後も企業価値を向上させるためにも、
株主還元策は重視してやっていくという姿勢を打ち出されています。
業績の安定性、株主還元策への重視方針、そしてそれなりの成長性という面で、
大変魅力的な銘柄だと感じました。
また、現在の株価水準も、これらの評価に対して魅力的だと感じます。
というわけで、基本的に買いに動きたいですが、
その場合、既に保有している4750ダイサンをどうするかです。
ちょうど4750ダイサンの決算発表が近いので、
そもそも住宅が厳しい中、決算を持ち越すか悩んでいるところですので、
もう少し悩みたいと思います。
2772 ゲンキー 東証1部 【小売業】
コメント欄で個別銘柄のご紹介を頂きました。
ありがたいことですので、早速中身を見てみようと思います。
なお、最初に5分チェックをして分析してみようという気になったので、
当記事に起こしています。
といっても当記事もあまり時間をかけて詳細の中身を見られていませんが・・・。
なお、5分チェックしてNGであれば改めて記事にはしないこともあります。
(今後ありがたいことにコメントでこのような紹介を頂いても、
全ての銘柄にお答えできない可能性への言い訳です(笑))
1.事業の概要
ディスカウントを重視した総合ドラッグストア事業を手掛けています。
地盤が北陸(特に福井)地域でドミナント戦略で店舗展開しています。
私は関東人ですのでわかりかねますが、
地元ではそれなりに安い店ということで、知名度も高いものと推測されます。
なお、ディスカウントショップとはいえ、食品の売上が半分以上を占めているため、
どちらかというとスーパーに近い感覚なのかなと思いました。
惣菜なども堅調に推移しているとありますからね。
エブリデイロープライス等と謳っていて、OKストアみたいな感じですね。
これに元々発祥のドラッグ販売が残っているといった感じでしょうか。
小型店から大型店へのシフトも進めており、
ワンストップで生活必需品を揃えられるお店作りを目指しているのでしょう。
「近所で生活費を節約できるお店」がコンセプトのようですので、
このコンセプトに沿った戦略と捉えることが出来ます。
またゲンキーネットのようにネット販売も手掛けており、
楽天などではそれなりに知名度もありそうです。
ただ、ビジネス規模では店舗売上が圧倒的となっているようです。
2.成長性について
当社はドミナント戦略で福井を拠点に北陸地域へ店舗展開を拡大しています。
小型店から大型店へのリニューアルも推進しているようですね。、
新店舗の開設も続いており、規模の拡大による成長性について期待が出来そうです。
店舗を拡大していけば、イニシャル費用で一時的な成長鈍化もあるでしょうが、
よほど見誤った展開戦略でない限り、成長は続いていくものと推測されます。
またゲンキーネットは、現時点では規模が小さいですが、
楽天での認知度もあり、例えば医薬品のネット販売の規制緩和が本格化すると、
どこかでブレイクすることもあるかもしれません(不確定要素ですが)。
成長は間違いないと思いますが、不確定要素も大きく評価は難しいですね。
ただ、エリアの深堀りとネット展開という面で、
成長余力もあり、ポジティブ要素と思います。
一方で成長性に対する下振れリスクについても言及しておく必要がありそうです。
当社は低価格化を謳っており、それが顧客の魅力度となっているように思われます。
そして決算短信などからもより魅力的なお店となるための戦略として、
ボトムプライスの切り下げ(つまり更なる低価格化)を実施していくとあります。
しかし、少なくても足元では原材料、物流、人件費の高騰が続いており、
利益面では悪影響となるのではないかとも思います。
そのため、当社では採用センターを設置したり、PB商品の開発なども進めていますが、
これらの取組みは大手でも対策されているわけで、
当社だけが、その費用増の要素を吸収できると考えるのには、
私は材料が足りないと感じます。
やはり利益率にじわじわと今後表れてくるのではないかと考えます。
これらのことをトータルで考えれば、よほど店舗展開が急拡大して、
粗利率自体は下がっても、
全体のボリュームで利益の絶対額を拡大させていくということが考えられます。
15.6期の会社予想は、以下の通りです。
売上高 :13.0%増
営業利益 :26.2%増
当期純利益:24.7%増
私は直観的にこの数値は利益面で強気に思えます。
前期で店舗展開の一部が繰延べになったとあり、
元々の計画と合わせて、今期の店舗拡大も考えると、
売上はもっと上がってもよいのではと思います。
それに加えて、ロープライスの徹底による顧客の囲い込みもするようですから、
もういった面でも売上成長は、成長株ということを前提に考えると、
少々物足りないかなと感じます。。
そして、更に疑問なのは利益面です、
店舗展開が翌期に繰延べになったこともあり、店舗新設による費用増が見込まれる上、
前述の通り費用増の要素が多い中で、なぜ利益率が改善するのか、
理解できません。(私の予知能力の低さなのかもしれませんが(笑))
というわけで、私は当社のざっくり25%成長予想は、
少なくても継続的には続かないと考えます。
そのもうひとつの根拠は過去のトレンドです。
以下が過去10期の収支トレンドです。

当社はこれまでも徹底的にドミナント戦略、低価格戦略をとり、
これまでの地元密着で店舗拡大を続けています。
これがきちんと成長性に結びつくとすれば、
もう少し過去実績において安定的に利益成長しているように思います。
過去10年の実績を見るとだいぶがたついているのです。
ドミナント戦略が奏功して着実に成長路線を歩めるのであれば、
過去の実績においてももう少し安定的になるのではないかと考えます。
完全にスーパーにはなってしまいますが、
埼玉地盤の8279ヤオコーや9974ベルクのような収支トレンドになっているのではないか、
そのように思うわけです。
ポイントカードの撤廃はんだん失敗など一過性の要因もあったのだとは思いますが、
過去の実績トレンドをあまり軽視しないことを前の記事でも誓ったので、
今回はこういう観点からも厳しめの評価となりました。
もし本当に先見性があって、確かに過去10期は紆余曲折があったけど、
今期が転換期となって、急に安定的に25%成長していけると判断出来るのであれば、
そしてそれが本当に実現するのであれば、大きな果実を手にすることが出来ると思います。
自信があるなら、ぜひこの果実を取りに行くのはよいと思います。
私には自信が持てません。(否定をしているわけではありませんん。)


一方でBSのトレンドを確認してみます。
企業の体質そのものは着実な店舗展開によって右肩上がりに綺麗に拡大しています。
企業体質がこのように右肩上がりになっているにも関わらず、
利益面でがたついているのが、一層気になってしまいます。
店舗を中心に資産を順調に拡大しているものの、それを有効に活用して、
安定的な右肩上がりの利益に結びつけられていないということですよね。
こういった面からも安定的な成長をしていけるという結論には至りません。
ちなみに例示したベルクやヤオコーも綺麗に右肩上がりになっています。

例えば前々期は大きく減益になっています。
ポイント制度を取りやめたことが主因のようですが、
ちょっとしたことでこれまでもこのように業績ががたついてしまうわけですね。
もちろん過去はがたついていたけど、
これからは成長していくと言い切れるのであれば、
成長性を20%でも25%とでも読めばよいと思います。
私は過去のトレンドからざっくり5年で2倍になったと捉え、
今後も基本的には同じようなトレンドではないかと考えます。
5年で2倍ということは平均年率にすると、年率15%成長位でしょうか。
なんとなく感覚的にもそのくらいがよいところと感じます。
当社は成長率をどう見るかで大きく評価が変わるので、
20%超とみるか15%前後とみるかで明暗を分けそうですね。
今後北陸地域から東京、大阪、名古屋など大都市圏への進出ということになると、
認知度や全体のパイの環境が大きく変わると考えられるため、
そのような進出計画が具体化した時点では、
大きく成長性の評価を再考する必要があるかもしれません。
しかし当社の発表資料を見ると、当分は3県のドミナント展開を深掘りするようですから、
その可能性も現時点では考えられません。
あとはゲンキーネットなどのEコマース部分の伸長がどこまでいくかというのがあります。
確かに医薬品のネット販売解禁というテーマはありますが、
それが急に浸透するとも考えにくいような気もします。
大衆薬はたぶん即時に手に入るということが優先で、
明日楽で、翌日配送といってもあまりニーズがないようにも思います。
今発熱している熱を下げるために解熱剤が欲しいのだから、
近くに余りあるドラッグストアに駆け込みますよね。
駆け込むのは家族でしょうが、このような時に、AMAZONや楽天にログインして、
注文するというようなものでないのです。
イノベーションが起きるような成長のよりどころとするには、
限界があるように思います。
現時点でのこのような状況を見ると、私の中では15%成長という結論になりました。
なお、最後に補足しますが、当社は中計を策定しているようです。
数値目標だけ引っ張ると、
店舗数は約2倍、営業利益は3倍ということです。
3年間で利益3倍ですから平均年率が約45%成長ということになります。
これを信じて成長率を45%と想定するのもひとつの判断かとは思います。
店舗数や売上の伸びに比べて利益の伸びが大きいのは、
Eコマースでの高利益率ビジネスの伸長を織り込んでいるものと思います。
私はこの中計を見ても、やはり成長率は15%で変わりません。
3.株価水準
現在の株価は5,010円です。
時価総額:176億
PER(14.6期実績):14.8
PER(15.6期予想):11.9
PBR:1.88
ROE(14.6期実績):12.7%
ROE(15.6期予想):15.8%
配当利回り:1.0%
※優待あり
4.目標株価
15%成長を前提に3年後のEPS目途を算出してみます。
15.6期 予想EPS(まるのん予想) :390
16.6期 予想EPS(まるのん予想) :449
3年後になると、現在急速に展開が続いている
コンビニ以上、スーパー以下のような地元密着店舗が拡充され、
またコンビニでの医薬品販売の規制緩和の可能性など、
今とは状況が異なっている可能性が高いです。
そのような競争激化に飲まれやすい(障壁が低い)ために、
不透明性が高いため、その時点で成長性を15%は危ういかもしれません。
そのあたりのリスクを想定した上で、適正な評価PERは13倍くらいに置きたいと思います。
すると、3年後の目標株価は5,850円となります。
現在の株価から見て、上昇余力は約18%に留まることになります。
※もちろんこれは成長率を渋めにみていますし、
一時的にはもっと高い評価もあるでしょうから、
あくまで、平常時の私の認識に基づいて算出したものです。
5.サマリ
私はかなり辛めの評価となりましたが、
会社の発表では高成長が期待できることになりますし、
確かに成長路線をいくことは間違いないと思います。
しかしその幅の評価が不透明なこと、参入障壁が低く、
既に競争激化となっている中、低価格路線が今の時流と本当に合うのか、
このあたりに自信が持てません。
成長性への評価がポイントで、そこで大きく変動リスクを抱えているため、
ある意味、投資メリットがあるはずなので、
自信を持てる方はいくのもよいと思います。
紅の鹿さんやジョン246さんら、著名な個人投資家の皆様にも支持されているようです。
これらの方々の記事内容は春かに定量的にもきちんと評価されているので、
こちらも参考になるかと思い、紹介させて頂きます。
(すみません、勝手に紹介させて頂きました)
私も決してネガティブキャンペーンを張りたいわけではなく、
不確定要素と思っている各種リスクに対して、
極めて保守的に評価をした結果ですので、
今回の結果は、この時点ではまだあまり自信がありません。
実際に店舗の様子や地元での口コミとかもあれば想像しやすくなるかもしれません。
また定量分析として1店舗当たり、従業員1人当たりの売上・利益などの評価も必要そうですね。
こちらはもし自分の監視銘柄にするといった場合に発展すれば、
改めて分析を行っていきたいと思います。
コメント欄で個別銘柄のご紹介を頂きました。
ありがたいことですので、早速中身を見てみようと思います。
なお、最初に5分チェックをして分析してみようという気になったので、
当記事に起こしています。
といっても当記事もあまり時間をかけて詳細の中身を見られていませんが・・・。
なお、5分チェックしてNGであれば改めて記事にはしないこともあります。
(今後ありがたいことにコメントでこのような紹介を頂いても、
全ての銘柄にお答えできない可能性への言い訳です(笑))
1.事業の概要
ディスカウントを重視した総合ドラッグストア事業を手掛けています。
地盤が北陸(特に福井)地域でドミナント戦略で店舗展開しています。
私は関東人ですのでわかりかねますが、
地元ではそれなりに安い店ということで、知名度も高いものと推測されます。
なお、ディスカウントショップとはいえ、食品の売上が半分以上を占めているため、
どちらかというとスーパーに近い感覚なのかなと思いました。
惣菜なども堅調に推移しているとありますからね。
エブリデイロープライス等と謳っていて、OKストアみたいな感じですね。
これに元々発祥のドラッグ販売が残っているといった感じでしょうか。
小型店から大型店へのシフトも進めており、
ワンストップで生活必需品を揃えられるお店作りを目指しているのでしょう。
「近所で生活費を節約できるお店」がコンセプトのようですので、
このコンセプトに沿った戦略と捉えることが出来ます。
またゲンキーネットのようにネット販売も手掛けており、
楽天などではそれなりに知名度もありそうです。
ただ、ビジネス規模では店舗売上が圧倒的となっているようです。
2.成長性について
当社はドミナント戦略で福井を拠点に北陸地域へ店舗展開を拡大しています。
小型店から大型店へのリニューアルも推進しているようですね。、
新店舗の開設も続いており、規模の拡大による成長性について期待が出来そうです。
店舗を拡大していけば、イニシャル費用で一時的な成長鈍化もあるでしょうが、
よほど見誤った展開戦略でない限り、成長は続いていくものと推測されます。
またゲンキーネットは、現時点では規模が小さいですが、
楽天での認知度もあり、例えば医薬品のネット販売の規制緩和が本格化すると、
どこかでブレイクすることもあるかもしれません(不確定要素ですが)。
成長は間違いないと思いますが、不確定要素も大きく評価は難しいですね。
ただ、エリアの深堀りとネット展開という面で、
成長余力もあり、ポジティブ要素と思います。
一方で成長性に対する下振れリスクについても言及しておく必要がありそうです。
当社は低価格化を謳っており、それが顧客の魅力度となっているように思われます。
そして決算短信などからもより魅力的なお店となるための戦略として、
ボトムプライスの切り下げ(つまり更なる低価格化)を実施していくとあります。
しかし、少なくても足元では原材料、物流、人件費の高騰が続いており、
利益面では悪影響となるのではないかとも思います。
そのため、当社では採用センターを設置したり、PB商品の開発なども進めていますが、
これらの取組みは大手でも対策されているわけで、
当社だけが、その費用増の要素を吸収できると考えるのには、
私は材料が足りないと感じます。
やはり利益率にじわじわと今後表れてくるのではないかと考えます。
これらのことをトータルで考えれば、よほど店舗展開が急拡大して、
粗利率自体は下がっても、
全体のボリュームで利益の絶対額を拡大させていくということが考えられます。
15.6期の会社予想は、以下の通りです。
売上高 :13.0%増
営業利益 :26.2%増
当期純利益:24.7%増
私は直観的にこの数値は利益面で強気に思えます。
前期で店舗展開の一部が繰延べになったとあり、
元々の計画と合わせて、今期の店舗拡大も考えると、
売上はもっと上がってもよいのではと思います。
それに加えて、ロープライスの徹底による顧客の囲い込みもするようですから、
もういった面でも売上成長は、成長株ということを前提に考えると、
少々物足りないかなと感じます。。
そして、更に疑問なのは利益面です、
店舗展開が翌期に繰延べになったこともあり、店舗新設による費用増が見込まれる上、
前述の通り費用増の要素が多い中で、なぜ利益率が改善するのか、
理解できません。(私の予知能力の低さなのかもしれませんが(笑))
というわけで、私は当社のざっくり25%成長予想は、
少なくても継続的には続かないと考えます。
そのもうひとつの根拠は過去のトレンドです。
以下が過去10期の収支トレンドです。

当社はこれまでも徹底的にドミナント戦略、低価格戦略をとり、
これまでの地元密着で店舗拡大を続けています。
これがきちんと成長性に結びつくとすれば、
もう少し過去実績において安定的に利益成長しているように思います。
過去10年の実績を見るとだいぶがたついているのです。
ドミナント戦略が奏功して着実に成長路線を歩めるのであれば、
過去の実績においてももう少し安定的になるのではないかと考えます。
完全にスーパーにはなってしまいますが、
埼玉地盤の8279ヤオコーや9974ベルクのような収支トレンドになっているのではないか、
そのように思うわけです。
ポイントカードの撤廃はんだん失敗など一過性の要因もあったのだとは思いますが、
過去の実績トレンドをあまり軽視しないことを前の記事でも誓ったので、
今回はこういう観点からも厳しめの評価となりました。
もし本当に先見性があって、確かに過去10期は紆余曲折があったけど、
今期が転換期となって、急に安定的に25%成長していけると判断出来るのであれば、
そしてそれが本当に実現するのであれば、大きな果実を手にすることが出来ると思います。
自信があるなら、ぜひこの果実を取りに行くのはよいと思います。
私には自信が持てません。(否定をしているわけではありませんん。)


一方でBSのトレンドを確認してみます。
企業の体質そのものは着実な店舗展開によって右肩上がりに綺麗に拡大しています。
企業体質がこのように右肩上がりになっているにも関わらず、
利益面でがたついているのが、一層気になってしまいます。
店舗を中心に資産を順調に拡大しているものの、それを有効に活用して、
安定的な右肩上がりの利益に結びつけられていないということですよね。
こういった面からも安定的な成長をしていけるという結論には至りません。
ちなみに例示したベルクやヤオコーも綺麗に右肩上がりになっています。

例えば前々期は大きく減益になっています。
ポイント制度を取りやめたことが主因のようですが、
ちょっとしたことでこれまでもこのように業績ががたついてしまうわけですね。
もちろん過去はがたついていたけど、
これからは成長していくと言い切れるのであれば、
成長性を20%でも25%とでも読めばよいと思います。
私は過去のトレンドからざっくり5年で2倍になったと捉え、
今後も基本的には同じようなトレンドではないかと考えます。
5年で2倍ということは平均年率にすると、年率15%成長位でしょうか。
なんとなく感覚的にもそのくらいがよいところと感じます。
当社は成長率をどう見るかで大きく評価が変わるので、
20%超とみるか15%前後とみるかで明暗を分けそうですね。
今後北陸地域から東京、大阪、名古屋など大都市圏への進出ということになると、
認知度や全体のパイの環境が大きく変わると考えられるため、
そのような進出計画が具体化した時点では、
大きく成長性の評価を再考する必要があるかもしれません。
しかし当社の発表資料を見ると、当分は3県のドミナント展開を深掘りするようですから、
その可能性も現時点では考えられません。
あとはゲンキーネットなどのEコマース部分の伸長がどこまでいくかというのがあります。
確かに医薬品のネット販売解禁というテーマはありますが、
それが急に浸透するとも考えにくいような気もします。
大衆薬はたぶん即時に手に入るということが優先で、
明日楽で、翌日配送といってもあまりニーズがないようにも思います。
今発熱している熱を下げるために解熱剤が欲しいのだから、
近くに余りあるドラッグストアに駆け込みますよね。
駆け込むのは家族でしょうが、このような時に、AMAZONや楽天にログインして、
注文するというようなものでないのです。
イノベーションが起きるような成長のよりどころとするには、
限界があるように思います。
現時点でのこのような状況を見ると、私の中では15%成長という結論になりました。
なお、最後に補足しますが、当社は中計を策定しているようです。
数値目標だけ引っ張ると、
店舗数は約2倍、営業利益は3倍ということです。
3年間で利益3倍ですから平均年率が約45%成長ということになります。
これを信じて成長率を45%と想定するのもひとつの判断かとは思います。
店舗数や売上の伸びに比べて利益の伸びが大きいのは、
Eコマースでの高利益率ビジネスの伸長を織り込んでいるものと思います。
私はこの中計を見ても、やはり成長率は15%で変わりません。
3.株価水準
現在の株価は5,010円です。
時価総額:176億
PER(14.6期実績):14.8
PER(15.6期予想):11.9
PBR:1.88
ROE(14.6期実績):12.7%
ROE(15.6期予想):15.8%
配当利回り:1.0%
※優待あり
4.目標株価
15%成長を前提に3年後のEPS目途を算出してみます。
15.6期 予想EPS(まるのん予想) :390
16.6期 予想EPS(まるのん予想) :449
3年後になると、現在急速に展開が続いている
コンビニ以上、スーパー以下のような地元密着店舗が拡充され、
またコンビニでの医薬品販売の規制緩和の可能性など、
今とは状況が異なっている可能性が高いです。
そのような競争激化に飲まれやすい(障壁が低い)ために、
不透明性が高いため、その時点で成長性を15%は危ういかもしれません。
そのあたりのリスクを想定した上で、適正な評価PERは13倍くらいに置きたいと思います。
すると、3年後の目標株価は5,850円となります。
現在の株価から見て、上昇余力は約18%に留まることになります。
※もちろんこれは成長率を渋めにみていますし、
一時的にはもっと高い評価もあるでしょうから、
あくまで、平常時の私の認識に基づいて算出したものです。
5.サマリ
私はかなり辛めの評価となりましたが、
会社の発表では高成長が期待できることになりますし、
確かに成長路線をいくことは間違いないと思います。
しかしその幅の評価が不透明なこと、参入障壁が低く、
既に競争激化となっている中、低価格路線が今の時流と本当に合うのか、
このあたりに自信が持てません。
成長性への評価がポイントで、そこで大きく変動リスクを抱えているため、
ある意味、投資メリットがあるはずなので、
自信を持てる方はいくのもよいと思います。
紅の鹿さんやジョン246さんら、著名な個人投資家の皆様にも支持されているようです。
これらの方々の記事内容は春かに定量的にもきちんと評価されているので、
こちらも参考になるかと思い、紹介させて頂きます。
(すみません、勝手に紹介させて頂きました)
私も決してネガティブキャンペーンを張りたいわけではなく、
不確定要素と思っている各種リスクに対して、
極めて保守的に評価をした結果ですので、
今回の結果は、この時点ではまだあまり自信がありません。
実際に店舗の様子や地元での口コミとかもあれば想像しやすくなるかもしれません。
また定量分析として1店舗当たり、従業員1人当たりの売上・利益などの評価も必要そうですね。
こちらはもし自分の監視銘柄にするといった場合に発展すれば、
改めて分析を行っていきたいと思います。
2014年8月が終わりました。
この1か月のパフォーマンスを以下に整理しておきたいと思います。
なお、今月は週末と月末が重なっているため、
あまり新鮮味のある内容でなくて申し訳ありませんが、
淡々と記事に残しておきたいと思います。
1.パフォーマンスについて
【年初来騰落率】
7月末時点の年初来パフォーマンスは以下の通りです。
※パフォーマンス順に記載
東証2部指数 :+15.0%
JASDAQ指数 :+11.6%
まるのんPF :+9.4%
東証マザーズ :+0.3%
TOPIX :▲1.9%
日経平均 :▲5.3%
【コメント】
先月に東証2部とJASDAQ指数に抜かれ、そして今月は挽回どころか、
更に差をつけられる結果となりました。
ただ、あまり悲観する必要はないと認識しています。
私はあくまで年初来パフォーマンスで15%を目標にしているわけですが、
いくら東証2部指数がその15%に達したからといって、
悲壮感いっぱいになる必要ないのです(と自分に言い聞かせています(笑))。
2.今月のサマリ
今月は東証1部昇格が保有株で立て続けに発表になるという
初めての経験をしました。
3079DVxはずっと昔から保有されていた方にとっては、感慨深いものがあったと思います。
私は最近のホルダーなので、この感慨に浸ることは出来ませんでしたが、
よいニュースが舞い込んできてくれてありがとうと思います。
ただこればかりはタイミングがよかったという運ですから、
こんなことがこれからも続くとか勘違いしないようにいようと思います。
3.翌月に向けて
ずっと株価の調整を恐れていますが、
月間騰落率を見ても、日経平均、TOPIXが1%前後の下落に留まり、
むしろ、東証2部(月間+6.0%)、JASDAQ(月間3.6%)は大幅に続伸しています。
これから年金資金も流入すると言われていますが、
8月より更に警戒しておくべきだとも思います。
内閣改造をスタートに色々政局も動くでしょうし、為替動向も動き出しそうな気配もあります。
何かと株価が動き出すきっかけが重なりそうですし、
なんだかんだいって、これまでの上昇の反動減は当然のことながらどこかでやってきます。
その時に魅力的な銘柄を魅力的な価格帯で購入できる準備として、
新たな銘柄発掘も含めて準備をしておきたいと思います。
9月は四季報発売月ですし、また忙しくなりそうな1ヶ月です。
四季報の速報版などで、一部の銘柄は既に動意付いているようですが。
この1か月のパフォーマンスを以下に整理しておきたいと思います。
なお、今月は週末と月末が重なっているため、
あまり新鮮味のある内容でなくて申し訳ありませんが、
淡々と記事に残しておきたいと思います。
1.パフォーマンスについて
【年初来騰落率】
7月末時点の年初来パフォーマンスは以下の通りです。
※パフォーマンス順に記載
東証2部指数 :+15.0%
JASDAQ指数 :+11.6%
まるのんPF :+9.4%
東証マザーズ :+0.3%
TOPIX :▲1.9%
日経平均 :▲5.3%
【コメント】
先月に東証2部とJASDAQ指数に抜かれ、そして今月は挽回どころか、
更に差をつけられる結果となりました。
ただ、あまり悲観する必要はないと認識しています。
私はあくまで年初来パフォーマンスで15%を目標にしているわけですが、
いくら東証2部指数がその15%に達したからといって、
悲壮感いっぱいになる必要ないのです(と自分に言い聞かせています(笑))。
2.今月のサマリ
今月は東証1部昇格が保有株で立て続けに発表になるという
初めての経験をしました。
3079DVxはずっと昔から保有されていた方にとっては、感慨深いものがあったと思います。
私は最近のホルダーなので、この感慨に浸ることは出来ませんでしたが、
よいニュースが舞い込んできてくれてありがとうと思います。
ただこればかりはタイミングがよかったという運ですから、
こんなことがこれからも続くとか勘違いしないようにいようと思います。
3.翌月に向けて
ずっと株価の調整を恐れていますが、
月間騰落率を見ても、日経平均、TOPIXが1%前後の下落に留まり、
むしろ、東証2部(月間+6.0%)、JASDAQ(月間3.6%)は大幅に続伸しています。
これから年金資金も流入すると言われていますが、
8月より更に警戒しておくべきだとも思います。
内閣改造をスタートに色々政局も動くでしょうし、為替動向も動き出しそうな気配もあります。
何かと株価が動き出すきっかけが重なりそうですし、
なんだかんだいって、これまでの上昇の反動減は当然のことながらどこかでやってきます。
その時に魅力的な銘柄を魅力的な価格帯で購入できる準備として、
新たな銘柄発掘も含めて準備をしておきたいと思います。
9月は四季報発売月ですし、また忙しくなりそうな1ヶ月です。
四季報の速報版などで、一部の銘柄は既に動意付いているようですが。
まるのんPFは、年初来で+9.4%、週間で+1.6%となりました。
TOPIXは、年初来で▲1.9%、週間で▲0.7%となりました。
今週は先週に引き続き私のPFは堅調に推移しました。
どうしても現金比率が高いこともあり、個々の銘柄の伸長度に比べると、
全体のパフォーマンスの伸長度合いはインパクトに欠けますが、
それでも少しずつでも含み益が大きくなっていくことは、
この時の断面の株価という結果論ではありますが、
素直に嬉しいものです。
ただ、東証2部指数が堅調に推移していますが、
どこかで調整が入る時に中小型株に嵐が来ないとも限りません。
まぁ嵐が来ても、個々の銘柄のファンダメンタルズの悪化が顕在化しない限り、
甘んじて受け入れたいと思いますが・・・。
さて、一応相場の状況の確認のため、各指数も振り返っておきます。
日経平均・・・▲5.3%(▲0.7%)
JASDAQ・・・+11.6%(+3.2%)
東証2部・・・+15.0%(+3.6%)
マザーズ・・・+0.3%(+0.8%)
※()内は先週末比
なんといっても目を引くのは、東証2部の堅調さですね。
一昨日の日経電子版でも東証2部の堅調さが記事になっていましたが、
ファンドも従来は東証1部が中心だったようですが、最近は東証2部の銘柄も、
先回り投資で資金流入があるなどと言われているようです。
きっと個人も買っているのだと思いますが、中小型株ですので、
値動きが大きいものも多いはずです。
どこかで調整が入ると大きいかもしれませんね。心の準備だけはしておきたいと思います。
次にマザーズが年初来で再びプラスを回復しています。
これに対して、東証1部、TOPIXが週間でマイナスと調整に入っています。
大型主力株が伸び悩んでいるのでしょうかね。
個人的には、早くJASDAQや東証2部指数に追い付きたいのですが、
なにせ私のPFは現金がそれなりにあるので、
この差はこの上昇中だとなかなか難しいですね。
調整が入れば、現金が多い分マイナス影響は少なくなる(はず)なので、
指数が下落してくれれば追いつくというあまり前向きな感じではないですね。
◆ポートフォリオの状況
ポートフォリオの中身は以下のとおりです。


結局、今週も動けず仕舞いでした。
先にも記事にしましたが、今週は引き続き3079DVxを買い増しを実施予定でしたが、
今度はまさかの1部昇格となり、益々買い増し機会を失ってしまいました。
このことは、記事にもした通り、自分が決めた価格帯以上で買い上がるのは、
しないことにしたので、指を咥えてみていました。
従って、同社の比率は値上がりして、評価額が大きくなったとはいえ、
全体の比率からすると軽微な比率増に留まっています。
それからPF第1位が2384SBSHDとなりました。
保有数は増やしておらず、株価上昇によるものです。
今週は9090丸和運輸機関も堅調に推移しているので、
物流分野の比率が上がっているのも納得です。
PF全体のパフォーマンス向上のためには、
上位銘柄のパフォーマンスが影響しますので、
そろそろ2352エイジアあたりに頑張ってほしいのですが、
如何せん1Q決算の内容だけ見ると難しいでしょうね。
大型案件とやらが早く決まってIRでも出ればまた動き出すのでしょうが、
それまでは辛抱の待ちかもしれません。
◆資産推移状況


※クリックすると画像が大きくなります。
私のPFは年初来高値を更新しています。
が、それにも増して、東証2部指数、JASDAQ指数が堅調ですね。
まぁ一時的な評価額だけ見て一喜一憂しても仕方ないので、
全体の流れとして、年初来高値も更新出来て、
まずまずだな、位に楽観的に思っていようと思います。
◆保有銘柄の状況

東証1部への昇格が開示された、
3276日本管理センター、3079DVxの堅調さが目立っています。
3276日本管理センターは、先週も10%を超える上昇をしており、
だいぶ高騰していますので、少し調整しながらいってくれるといいなと思います。
息を長く上昇トレンドを継続してもらいたいものです。
3079DVxは、想定より早い昇格でしたので、
サプライズと思っていましたが、株価への反応は限定的でした。
その分、こちらも一発屋ではない息の長い上昇トレンドを形成してほしいものです。
両社とも、昇格による記念配当(増配)余地もありますし、
業績面でも楽しみなのですから、高騰や調整ということに振り回されず、
冷静にいたいと思います。
さて、明日は日経IRフェアに足を運んでみたいと思います。
【参考】
・マネックス証券(日本個別銘柄のみのメイン口座)

・SBI証券(インデックス投信(海外を組み入れ)とNISA口座)


当記事は速報でパフォーマンス連絡用の記事であり、
削除予定でしたが、読者の皆様から貴重な拍手を頂いておりますので、
そのまま記事を残すこととしました。
なお、週末パフォーマンスの正式な記事は以下をご参照ください。
内容のまるでない当記事にも貴重な拍手を下さった方々、ありがとうございます。
http://tryinvesting.blog.fc2.com/blog-entry-255.html
****************
当記事は、速報です。
従来の記事アップ時に消去します。
今週の年初来パフォーマンスは
+9.4%
となりました。
株式投資の話題はタブー視されることが多いようです。
私はぜひとも身の回りで株式投資の話題についても、
自由に意見交換をしたりするような環境があればいいなと思っています。
しかし、現実的にはお金の話、殊更、株式投資に関する事が日常の話題に上ることは
ほぼ皆無といってもよいのではないでしょうか。
私が意見交換の場が自由にあるといいなと思うのは、
他の方がなぜ株式投資をしているのか、まずはその目的に興味があります。
私の場合、まずは教育資金と老後資金をきちんと確保することが
当面の目標ですが、これは人それぞれだと思います。
竹田和平さんのようにお城を建てたい人もいるでしょうし(笑)、
宇宙旅行に行ってみたい人もいるでしょう。
もしくは世界1周飛鳥の船旅もいいかもしれません。
宝くじが当たったら・・・と同じような感じがしますが、
この目標というか目的が株式投資の話題の場合、
では、どのようなスタンスで取り組むかという話に発展します。
宝くじの場合は、単に夢物語で終わってしまい、
せいぜい○○チャンスセンターで買うと当たるらしいとかそんな程度で話は尽きます。
目標(目的)がはっきりしたら、どのようにそれを実現するための投資スタンスを持つか、
これはまた興味深いです。
当然、その人その人のリスク許容度や目標利回りに応じてスタンスも変わるでしょうから、
一概にはいえませんが、自分自身の考えにも何かしら参考になることもあるかもしれませんね。
そのスタンスに応じてではどのような業界や業種に注目するのか、
その中でどのような銘柄に投資するのか、その事実(結果)ではなく、
プロセスに触れることで、より自分の感性を養えると考えます。
一人で考えあぐねることも必要ですが、
第3者の声を見聞きすることで、視野が広がります。
但し注意しないといけないのは、自分のスタンスが成熟した状態でなければ、
単にその第3者の方の模倣になってしまう点です。
自分で咀嚼した上での模倣であればよいのですが、
単純に感化されてしまう模倣はあまりよくありませんね。
以上のように、ある程度自分の考えが成熟している状態であれば、
私は積極的に周囲の方と意見を交わすことはよいことだと考えています。
しかし、冒頭にも記載の通り、世間的には株式投資のことを公に意見交換することは、
どちらかというと避けるような風潮となっています。
これは非常にもったいないことだと私は感じています。
では、なぜ敬遠されてしまうようになってしまうのでしょうか。
これは、そのような類の話になった場合、
往々にしていくら持っている、いくら儲かっているという、
俗世的な結果だけを見た話題になってしまうからだと思います。
相互の今後の投資環境における建設的な意見交換の場というより、
単に結果だけを見た、羨ましい、妬ましいという感情の交錯しか、
そこには生まれないという構図が影響しているように思います。
確かにいくら持っている、いくら儲かった、
どの株を買えば儲かるのかといった話題だと、
私も意見交換をしたい本質ではないため、
遠慮したくなってしまいますね。
このようなことにならないためにも、
意見交換の前にきちんと前提を置けば、
大いに議論出来る環境は整うし、もっと公に有意義な議論が出来る環境が、
日常化するようになればいいなと思います。
更に言えば、お金を殖やす投資の話だけでなく、
その人が今後どのような人生を描こうとしていて、
そのためにどのようなマネープランを描いているのか、
そんなことを家計のキャッシュフローを見ながら議論出来ると面白いだろうなと思います。
家計のことも含めてキャッシュフローを使ったマネープランについて、
色々意見を交換することも面白い発見があってよいと思うのですが、
なかなかそういう機会は得にくいものですね。
今の所、匿名性のある、ネット上での意見交換が現実的なのかもしれません。
私はぜひとも身の回りで株式投資の話題についても、
自由に意見交換をしたりするような環境があればいいなと思っています。
しかし、現実的にはお金の話、殊更、株式投資に関する事が日常の話題に上ることは
ほぼ皆無といってもよいのではないでしょうか。
私が意見交換の場が自由にあるといいなと思うのは、
他の方がなぜ株式投資をしているのか、まずはその目的に興味があります。
私の場合、まずは教育資金と老後資金をきちんと確保することが
当面の目標ですが、これは人それぞれだと思います。
竹田和平さんのようにお城を建てたい人もいるでしょうし(笑)、
宇宙旅行に行ってみたい人もいるでしょう。
もしくは世界1周飛鳥の船旅もいいかもしれません。
宝くじが当たったら・・・と同じような感じがしますが、
この目標というか目的が株式投資の話題の場合、
では、どのようなスタンスで取り組むかという話に発展します。
宝くじの場合は、単に夢物語で終わってしまい、
せいぜい○○チャンスセンターで買うと当たるらしいとかそんな程度で話は尽きます。
目標(目的)がはっきりしたら、どのようにそれを実現するための投資スタンスを持つか、
これはまた興味深いです。
当然、その人その人のリスク許容度や目標利回りに応じてスタンスも変わるでしょうから、
一概にはいえませんが、自分自身の考えにも何かしら参考になることもあるかもしれませんね。
そのスタンスに応じてではどのような業界や業種に注目するのか、
その中でどのような銘柄に投資するのか、その事実(結果)ではなく、
プロセスに触れることで、より自分の感性を養えると考えます。
一人で考えあぐねることも必要ですが、
第3者の声を見聞きすることで、視野が広がります。
但し注意しないといけないのは、自分のスタンスが成熟した状態でなければ、
単にその第3者の方の模倣になってしまう点です。
自分で咀嚼した上での模倣であればよいのですが、
単純に感化されてしまう模倣はあまりよくありませんね。
以上のように、ある程度自分の考えが成熟している状態であれば、
私は積極的に周囲の方と意見を交わすことはよいことだと考えています。
しかし、冒頭にも記載の通り、世間的には株式投資のことを公に意見交換することは、
どちらかというと避けるような風潮となっています。
これは非常にもったいないことだと私は感じています。
では、なぜ敬遠されてしまうようになってしまうのでしょうか。
これは、そのような類の話になった場合、
往々にしていくら持っている、いくら儲かっているという、
俗世的な結果だけを見た話題になってしまうからだと思います。
相互の今後の投資環境における建設的な意見交換の場というより、
単に結果だけを見た、羨ましい、妬ましいという感情の交錯しか、
そこには生まれないという構図が影響しているように思います。
確かにいくら持っている、いくら儲かった、
どの株を買えば儲かるのかといった話題だと、
私も意見交換をしたい本質ではないため、
遠慮したくなってしまいますね。
このようなことにならないためにも、
意見交換の前にきちんと前提を置けば、
大いに議論出来る環境は整うし、もっと公に有意義な議論が出来る環境が、
日常化するようになればいいなと思います。
更に言えば、お金を殖やす投資の話だけでなく、
その人が今後どのような人生を描こうとしていて、
そのためにどのようなマネープランを描いているのか、
そんなことを家計のキャッシュフローを見ながら議論出来ると面白いだろうなと思います。
家計のことも含めてキャッシュフローを使ったマネープランについて、
色々意見を交換することも面白い発見があってよいと思うのですが、
なかなかそういう機会は得にくいものですね。
今の所、匿名性のある、ネット上での意見交換が現実的なのかもしれません。
3079DVxが東証1部への昇格を発表しています。
最近買い付けを始めたばかりなのですが、
その際に分析した時も東証1部への昇格は想定していましたが、
もう少し先だと考えていましたので、驚きました。
まぁこういう根拠のない推測など、所詮は推測であり読めないものですね。
悔やまれるのは、買い増すことが出来なかったことです。
以前にコメント欄で買い増しを出来ない私の対応に、
未熟だという趣旨のコメントを頂いたことがありました。
(このことだけでなく全般に未熟だというご指摘だったと思いますが)
本当にその通りでこの結果からみれば、やはり私は未熟でした。
ただ、あくまで、結果論ではありますが。
さて、当社への見立ては、先日の記事から変更はありません。
当記事にて、目標株価は約1,908円と算出しております。
本日の終値である968円から見ると上昇余地は約97%ということで、
こちらも十分魅力的な価格帯です。
私はこの目標株価に対して2倍をひとつの基準に考えていましたので、
950円以下で買い増しを検討していました。
現在の取得単価は918円でしたので、
今週は平均取得単価を940円まであがってもよいと判断し、
962円で指しておりました。
ちなみに先週までは930円を取得単価となるよう942円で指していました。
先週までと今週で何かが変わったわけではないのですが、
このような判断をしているあたりが、
まだまだ株価を追いかけている稚拙さの表れかもしれません。
そして、結果論ですが、
本日の安値964円ということで、あと2円で買い増しに失敗しています。
そんなところへ、昇格のニュースです。
当然嬉しさはあるのですが、それよりも悔しさにも似たような感情が先行しています。
本件は結果論から言えば、残念な結果でしたが
では、私は判断を誤ったのでしょうか。
ひとつ言えることは、確かに残念だし悔しい気持ちもあるのですが、
一方で諦めにも近い感情があることも事実です。
私は買い増しをきちんと自分の判断で算出をして決めていました。
964円ではなく、962円で買うと決めたわけです。
これがなんとなく指していた962円であれば、
その時の曖昧な判断を悔いたことでしょうが、
私なりの根拠があって決めたことですので、
これはこれで仕方ないなと割り切れるのです。
つまり、以前に比べて根拠に則って意思決定が出来るようになっているため、
なんともいえない後悔が先行しないのです。
納得性のある投資を心掛けていますが、このように根拠をもって対応すると、
その効果が出るようです。
それで、根拠を持って対応できるようになった点は、
成長したと自分を褒めたいのですが、
その先の課題として、その根拠に基づいた意思決定に対して、
どこまで柔軟性を持たせるかというセンスについてです。
多くの投資家の皆さんも同様にきちんと自分で考えた根拠を持ち、
その根拠から導き出される投資判断に則って投資されていると思います。
私もこのように自分の中に「きちんとしたルール」があることが大事だと認識し、
かつそれをまずは初心者なりに厳格に守ることから初めようと、
敢えて柔軟性を排除するようにしています。
(それでも時にえいやーで若干柔軟性を持った対応をしていますが)
それはそれで厳格なルールに従っているという意味では、
ある意味原理原則からいってよいことのように思いますが、
もう少し柔軟性を持った、臨機応変さを備えることも、今後の課題であると考えます。
臨機応変さといっても常にブレまくっていては仕方がないのです。
自分が算定した根拠も全て同一に扱わず、重要性などで重み付けを行い、
本当に譲れないコアな要素でこのくらい、多少は妥協を許される範囲はこのくらいと、
ある程度幅を持たせた意思決定も大事だと思うのです。
今回の例では、「940円を取得単価にしたい」ということは、
940円にはあまり意味がないわけです。
ただ950円というのが上昇余地2倍という目安にしたいというところは
相対的に重要な目標感なわけです。
950円以下といった時にキリがいいということで940円としていることに対して、
たった2円で買い増せるチャンスを逃してしまうというのはあまりにもったいないと思うのです。
もちろんあくまで964円というのは安値でこの値段で買い増せる保障なんてないわけですが。
仮に964円で買っていたとしても取得単価は1円変わるだけです。
たまたま昼休みにこの値段を見ていて、
あと2円を譲れなかった自分の判断は、
厳格にルールを守ったと褒めるべきか、あまりにルールに縛られ過ぎていてセンスがないとみるか、
結果を知ってしまってから論じるのはフェアではないのですが、
ルールの厳格さと柔軟性の共存はもう少し私の中でセンスを磨く必要がありそうです。
さて、最後におまけのようになってしまいますが、
当社が東証1部上場となることによるメリットですが、
やはり営業力の強化という点が挙げられるでしょうか。
当社は首都圏から地方へ拡大路線を辿っている過渡期となっています。
相対的にシェアの低い新たな地域へ新規進出する際に、
東証1部というのは信頼性という面で武器になると思われます。
特に医療関係など堅めの業界を対象にしたビジネスですので、
このような看板は有効ではないかと思います。
それからもう1点ありますが、
新商品開発のメーカー側とのアライアンス協議が進んでいるものと思われますが、
その際にこのような提携話を主導的に動きやすくなる要素もあるのではないかと考えます。
ようわかりませんが、東証1部上場というだけでも、
そのような提携話が進みやすくなるという要素もあるように感じます。
(もちろん本質的な魅力度がないとだめなわけですが)
当社は増収増益を安定的に長期に渡って継続しています。
そのような会社が東証1部に上場することで、
しかも成長率から考えるとまだまだ割安であることに変わりはありませんので、
市場から適正な評価を得つつ、継続的に成長を遂げてほしいものです。
最近買い付けを始めたばかりなのですが、
その際に分析した時も東証1部への昇格は想定していましたが、
もう少し先だと考えていましたので、驚きました。
まぁこういう根拠のない推測など、所詮は推測であり読めないものですね。
悔やまれるのは、買い増すことが出来なかったことです。
以前にコメント欄で買い増しを出来ない私の対応に、
未熟だという趣旨のコメントを頂いたことがありました。
(このことだけでなく全般に未熟だというご指摘だったと思いますが)
本当にその通りでこの結果からみれば、やはり私は未熟でした。
ただ、あくまで、結果論ではありますが。
さて、当社への見立ては、先日の記事から変更はありません。
当記事にて、目標株価は約1,908円と算出しております。
本日の終値である968円から見ると上昇余地は約97%ということで、
こちらも十分魅力的な価格帯です。
私はこの目標株価に対して2倍をひとつの基準に考えていましたので、
950円以下で買い増しを検討していました。
現在の取得単価は918円でしたので、
今週は平均取得単価を940円まであがってもよいと判断し、
962円で指しておりました。
ちなみに先週までは930円を取得単価となるよう942円で指していました。
先週までと今週で何かが変わったわけではないのですが、
このような判断をしているあたりが、
まだまだ株価を追いかけている稚拙さの表れかもしれません。
そして、結果論ですが、
本日の安値964円ということで、あと2円で買い増しに失敗しています。
そんなところへ、昇格のニュースです。
当然嬉しさはあるのですが、それよりも悔しさにも似たような感情が先行しています。
本件は結果論から言えば、残念な結果でしたが
では、私は判断を誤ったのでしょうか。
ひとつ言えることは、確かに残念だし悔しい気持ちもあるのですが、
一方で諦めにも近い感情があることも事実です。
私は買い増しをきちんと自分の判断で算出をして決めていました。
964円ではなく、962円で買うと決めたわけです。
これがなんとなく指していた962円であれば、
その時の曖昧な判断を悔いたことでしょうが、
私なりの根拠があって決めたことですので、
これはこれで仕方ないなと割り切れるのです。
つまり、以前に比べて根拠に則って意思決定が出来るようになっているため、
なんともいえない後悔が先行しないのです。
納得性のある投資を心掛けていますが、このように根拠をもって対応すると、
その効果が出るようです。
それで、根拠を持って対応できるようになった点は、
成長したと自分を褒めたいのですが、
その先の課題として、その根拠に基づいた意思決定に対して、
どこまで柔軟性を持たせるかというセンスについてです。
多くの投資家の皆さんも同様にきちんと自分で考えた根拠を持ち、
その根拠から導き出される投資判断に則って投資されていると思います。
私もこのように自分の中に「きちんとしたルール」があることが大事だと認識し、
かつそれをまずは初心者なりに厳格に守ることから初めようと、
敢えて柔軟性を排除するようにしています。
(それでも時にえいやーで若干柔軟性を持った対応をしていますが)
それはそれで厳格なルールに従っているという意味では、
ある意味原理原則からいってよいことのように思いますが、
もう少し柔軟性を持った、臨機応変さを備えることも、今後の課題であると考えます。
臨機応変さといっても常にブレまくっていては仕方がないのです。
自分が算定した根拠も全て同一に扱わず、重要性などで重み付けを行い、
本当に譲れないコアな要素でこのくらい、多少は妥協を許される範囲はこのくらいと、
ある程度幅を持たせた意思決定も大事だと思うのです。
今回の例では、「940円を取得単価にしたい」ということは、
940円にはあまり意味がないわけです。
ただ950円というのが上昇余地2倍という目安にしたいというところは
相対的に重要な目標感なわけです。
950円以下といった時にキリがいいということで940円としていることに対して、
たった2円で買い増せるチャンスを逃してしまうというのはあまりにもったいないと思うのです。
もちろんあくまで964円というのは安値でこの値段で買い増せる保障なんてないわけですが。
仮に964円で買っていたとしても取得単価は1円変わるだけです。
たまたま昼休みにこの値段を見ていて、
あと2円を譲れなかった自分の判断は、
厳格にルールを守ったと褒めるべきか、あまりにルールに縛られ過ぎていてセンスがないとみるか、
結果を知ってしまってから論じるのはフェアではないのですが、
ルールの厳格さと柔軟性の共存はもう少し私の中でセンスを磨く必要がありそうです。
さて、最後におまけのようになってしまいますが、
当社が東証1部上場となることによるメリットですが、
やはり営業力の強化という点が挙げられるでしょうか。
当社は首都圏から地方へ拡大路線を辿っている過渡期となっています。
相対的にシェアの低い新たな地域へ新規進出する際に、
東証1部というのは信頼性という面で武器になると思われます。
特に医療関係など堅めの業界を対象にしたビジネスですので、
このような看板は有効ではないかと思います。
それからもう1点ありますが、
新商品開発のメーカー側とのアライアンス協議が進んでいるものと思われますが、
その際にこのような提携話を主導的に動きやすくなる要素もあるのではないかと考えます。
ようわかりませんが、東証1部上場というだけでも、
そのような提携話が進みやすくなるという要素もあるように感じます。
(もちろん本質的な魅力度がないとだめなわけですが)
当社は増収増益を安定的に長期に渡って継続しています。
そのような会社が東証1部に上場することで、
しかも成長率から考えるとまだまだ割安であることに変わりはありませんので、
市場から適正な評価を得つつ、継続的に成長を遂げてほしいものです。
連日、3276日本管理センターに関する記事で恐縮ですが、
昨日、新宿のSBIマネープラザで開催された
IRセミナーで知り得た内容をメモにしておきます。
連日当社の記事を記載していますが、
これはイベントが重なっているためであり、
決して買い煽りではありません(笑)。
投資判断はあくまで自己判断で、ということが前提です。
◆全体の説明
先日公開された動画での説明会の内容からさほど違いはありませんでした。
東証1部鞍替えの件は、以前から視野には入れていたようですが、
今回正式に発表となって、より武藤社長が饒舌だったように思います。
それだけ自信、誇り、が大きくなったという証拠でもあるのでしょう。
それにしても、今回初めて生で武藤社長のプレゼンを拝聴しましたが、
この吸い込まれるようなプレゼン能力は、私の仕事面でも色々学ぶことが多いように思います。
ジェスチャーを交えることで説得力が増しているように思いますし、
数値をきちんと頭に入れて、数値を使ってお話されるので、
聴いていて安心感もあります。
ただぶち上げているだけではないのですね。
実際に数値でその成果や展望が認識出来る点は、とてもよいことです。
抑揚の付け方や自社の強みを外部環境との差異を具現化して伝える点も
納得性を高めている要因かもしれません。
またそれに加えて、マクロからミクロへの話を意識されているように感じます。
大局的にこのような状況になっているというわかりやすい導入から、
自社の取り組みのミクロな話に落とし込んでいくため、
わかりやすいという点も、魅力を高める要素なのだと改めて実感しました。
株式投資ではなく、自分への投資という意味でも意義がある機会でした。
◆質疑応答時の話題
・東証1部への鞍替えによるメリットは?
第一に信用度合いの向上が挙げられるようです。
これは先日も私も記事にしていましたが、当然のことです。
加盟するパートナーさん、物件のオーナーさん、そして銀行ですね。
特に銀行の対応はJASDAQから東証2部に昇格した時にも、
相当変わったそうで、今回更にどのように変わるのかは楽しみだとのことでした。
この業種では特に信用力が重要なカギになると思うので、
その信用力を武器に益々成長力を高められると感じました。
第二に人材の調達に関することです。
こちらは正直あまり想定出来ていなかったのですが、
確かに採用時に東証1部企業というだけで、優秀な人材が獲得しやくすくなり、
事業成長に貢献してくれそうですね。
実際に、東証2部に昇格した時に、有名大学の人材も新卒で採用できるようになり、
新卒採用者が現在の営業成績の上位にきてることからも、
今後もよりよい人材が獲得できることが、当社の事業成長へ貢献してくれそうです。
・イーベストの売上と利益の今後のトレンドについて
相続税絡みもあり、当期も相当上ブレで伸長してきているそうです。
売上の伸長も去ることながら、利益が想定超に上ブレしてきているようです。
現時点では何も言えないが、11月頃に何か発表できるかもとの発言がありました。
これは私の聞き間違いではなかったと思うのですが、
11月頃に上方修正を期待してもよいのではないでしょうか、と勝手に判断しました。
なお、中計については、当事業も含めて数値面はかなり堅調モデルで引いているそうです。
数値は守れる範囲で置くことを原則としているため、かなり堅めとみてよいということでした。
毎期の利益成長率20%増を堅めの目標であるとコミットするのは、
相当自信がある証拠なのでしょうね。
・株主還元策について、分割・自社株買いなどの配当以外の手段の検討について
現時点ではないとしか言いようがないという模範回答でした。
それはそうですよね。
ただ、その時々で然るべき判断をしていきたいという含みも持たせた内容でした。
従って、現時点ではすぐにということはなさそうでしたが、
中期的にはどこかで必ず実施があると、私は回答しているスタンスをみて判断しました。
なお、記念配当については言及はありませんでしたが、
こちらも期待したいと思います。ただ、配当性向として40%を堅持するとなると、
そんなに大きな額にはならないと思いますが、
現在の勢いと中期計画の自信度合いから考えると、大判振る舞いも考えられますね。
・生産性について
コンサル1人当たりで21%増のビジネスを所掌出来るようになっているようです。
これが人数が増えていなくても成長している所以のようです。
PM事業における1人あたりの管理戸数は約2800戸程度だったものが、
現在は4000戸程度まで伸長しているようです。
将来的には1万戸を目指すようですが、現時点でこれはいつ頃とまではいえないし、
これは10年単位での長期的な目標と認識しているようです。
なお、明細Web出力機能の開発は、オーナーさんの利便性向上だけでなく、
社内事務コスト削減にも寄与しているとのことでした。
・中計の利益成長率について
前述の通り、毎期20%成長は堅めの数値であるとのことです。
私はふるさぽに注目していますが、2015年までは伸びるが、
2016年では伸び率は鈍るとの見解でした。
私も想定していましたが、補助金絡みの収入減となり現時点で見れば確かに
その通りだと思います。この点をきちんと盛り込んでいる点も、
当たり前のこととはいえ、堅めに数値を見ているという裏付けにもなっています。
ふるさぽの成長鈍化を考慮しても、
2016年まではきちんと20%成長を実現していけるとの見解でした。
この点はより成長性への評価の安心材料と捉えることが出来ました。
・離職率について
離職率は不動産業界ということもあり大変気掛かりな点でもありました。
当社の社員数は100人ちょっとですから、少数精鋭といえます。
ですから、優秀な人材の流出状況次第で、大きく業績への影響も懸念されます。
当社は中計のひとつにエクセレントカンパニーと掲げており、
この離職率はひとつの指標でもあると考えます。
そして、離職率の推移ですが、2年前の1/3程度にまで減少しているとのことです。
具体的には現状の結婚退職を含めてた離職率は、10%台とのことです。
これが大きいのか小さいのはそれぞれの評価があるでしょうが、
厚生労働省から開示されている大卒の卒業3年後離職率という統計データを参照すると、
不動産業界は平成24年で18.2%となっています。
ということは、ほぼ平均並みということです。
これは過去には色々やんちゃをしてきて人材流出もあったものの、
上場したこともあり新卒採用も安定化してきて、人事制度設計もそれなりのものとなり、
結果として、標準並みまで改善してきていると見るのがよいと思います。
この点から、今後大きな人材流出によるリスクは、
そこまで大きく捉えていなくともOKと判断しました。
会社内でも21:30以降残業できない仕組みになっていたり、
サーバが止まって残業抑制の制度も打たれているようです。
いわゆるブラック企業はいくら会社が成長していても、
いつかそのしっぺ返しが来ると思いますので、
その点が明確になったのはよかったです。
・当社のリスク要因は?
リスクは社長自身ということでした。
現状では、新たな発想で新規事業を発想するなどの取り組みは、
実績として社長自身しか出来ていないということです。
既存ビジネスモデルの枠内で一定の成長は、
現社長がいなくてもやってはいけるだろうけど、
新たな成長までをも期待する場合のリスクとしては、
社長依存度が高いといえそうです。
社長がものすごく歳を召しているなどの場合、
そのようなことも懸念しますが、
現時点ではそのリスクは限定的に捉えておこうと思います。
ちなみに、かつて保有していたウチヤマHDなどは、
私は社長依存度を相応にリスクとして認識していました。
社長がそれなりに歳を召されていて、
かつ社長のカリスマ性の要素が強いと認識していたためです。
◆目標株価と自分の対応について
前回の記事で、成長性を22.5%、評価PERを18倍~20倍で算出しました。
2期先で予想EPSは133.6となり、
想定評価PER18倍で2,405円、想定PER20倍で2,672円となり、
ざっくり2,500円としました。ちなみにこの時のPERは18.7倍となります。
今回のIRセミナーを受けて、やはり買い増ししたくなるわけです。
ですが、買うためには買うなりのロジックが必要です。
安易に勢いで目標株価を修正するのは頂けませんし、
今回の成長性と評価PERの算出結果は冷静に考えてみると、
見直す材料とまでは言えません。
強いて言えば、利益成長率20%がより確かなものと捉えて、
評価想定PER20倍まで見てもよく、
目標株価を2,672円まで上げてもよいのですが、
現時点ではまだ時期尚早な気もします。
一方、現時点の私のポジションですが、
取得平均単価は1,138円となります。
本日の終値で1,639円ですから騰落率は約44%となります。
本日下落した1,500円台後半で買い増すか真剣に昼休みに悩みました。
仮に1,575円で購入した場合、平均取得単価は1,283円となります。
これを許容するかどうかです。
目標株価2,500円に対するGAPは95%程度ですから、
私の投資スタンスとしては、十分投資妙味があることになります。
またPERの水準は、今期予想PERを89としているため、
今期予想PERで14.4倍。成長性を22.5%とみているため、
こちらも魅力は失われません。
一方会社予想今期EPSは85ですから、15.1倍です。
これでもOKですね。
前期実績EPSは約70ですから、実績PERは18.3倍です。
こちらはそれなりに高い数値になります。
が、成長性を考慮すると問題ないと判断出来ます。
ということで、1,575円で買い増してもOKと頭の中で、
昼休みに皮算用したのですが、決断出来ませんでした。
これは引けでプラス引けしたから悔しいとかそういうことではなく、
(ちょっとはありますけど(笑))
せっかく数値面できちんと材料を組み立てられているのに、
それが実行に移せない点は、まだまだ自分の見立ての自信のなさの表れなのだと
改めて実感して次第です。
また買い増し決断が出来なかったのは相場環境にも起因しています。
相場指数そのものが堅調に推移してきている中で、
近く相場の調整があってもおかしくないということも念頭にあります。
これは、相場や株価に動かされない投資スタンスという点に反することであり、
その反してしまったことを恥じると共に、
一方でそのような慎重な姿勢を取る必要性も一定程度はまだ念頭に残っており、
悩ましい限りなのです。
この微妙な心の揺らぎが皆様に伝わるでしょうか。
スタンスをきちんと持っておりそれに堅実に対応できる優秀な投資家であれば、
この揺らぎを嘲笑うかもしれませんし、共感して下さる方もおられるかもしれません。
また、IRセミナーなどで熱を帯びた状態で勢いで買い向かわないことは、
これまでの経験上も学んでいたことで、抑制力になっていたこともあります。
色々挙げればキリがないわけですが、結局どちらの対応が正しいのか、
またそれはその後の株価で証明されるものなのかもよくわかりませんが、
明日以降の買い増しタイミングを改めてよく検討したいと思います。
昨日、新宿のSBIマネープラザで開催された
IRセミナーで知り得た内容をメモにしておきます。
連日当社の記事を記載していますが、
これはイベントが重なっているためであり、
決して買い煽りではありません(笑)。
投資判断はあくまで自己判断で、ということが前提です。
◆全体の説明
先日公開された動画での説明会の内容からさほど違いはありませんでした。
東証1部鞍替えの件は、以前から視野には入れていたようですが、
今回正式に発表となって、より武藤社長が饒舌だったように思います。
それだけ自信、誇り、が大きくなったという証拠でもあるのでしょう。
それにしても、今回初めて生で武藤社長のプレゼンを拝聴しましたが、
この吸い込まれるようなプレゼン能力は、私の仕事面でも色々学ぶことが多いように思います。
ジェスチャーを交えることで説得力が増しているように思いますし、
数値をきちんと頭に入れて、数値を使ってお話されるので、
聴いていて安心感もあります。
ただぶち上げているだけではないのですね。
実際に数値でその成果や展望が認識出来る点は、とてもよいことです。
抑揚の付け方や自社の強みを外部環境との差異を具現化して伝える点も
納得性を高めている要因かもしれません。
またそれに加えて、マクロからミクロへの話を意識されているように感じます。
大局的にこのような状況になっているというわかりやすい導入から、
自社の取り組みのミクロな話に落とし込んでいくため、
わかりやすいという点も、魅力を高める要素なのだと改めて実感しました。
株式投資ではなく、自分への投資という意味でも意義がある機会でした。
◆質疑応答時の話題
・東証1部への鞍替えによるメリットは?
第一に信用度合いの向上が挙げられるようです。
これは先日も私も記事にしていましたが、当然のことです。
加盟するパートナーさん、物件のオーナーさん、そして銀行ですね。
特に銀行の対応はJASDAQから東証2部に昇格した時にも、
相当変わったそうで、今回更にどのように変わるのかは楽しみだとのことでした。
この業種では特に信用力が重要なカギになると思うので、
その信用力を武器に益々成長力を高められると感じました。
第二に人材の調達に関することです。
こちらは正直あまり想定出来ていなかったのですが、
確かに採用時に東証1部企業というだけで、優秀な人材が獲得しやくすくなり、
事業成長に貢献してくれそうですね。
実際に、東証2部に昇格した時に、有名大学の人材も新卒で採用できるようになり、
新卒採用者が現在の営業成績の上位にきてることからも、
今後もよりよい人材が獲得できることが、当社の事業成長へ貢献してくれそうです。
・イーベストの売上と利益の今後のトレンドについて
相続税絡みもあり、当期も相当上ブレで伸長してきているそうです。
売上の伸長も去ることながら、利益が想定超に上ブレしてきているようです。
現時点では何も言えないが、11月頃に何か発表できるかもとの発言がありました。
これは私の聞き間違いではなかったと思うのですが、
11月頃に上方修正を期待してもよいのではないでしょうか、と勝手に判断しました。
なお、中計については、当事業も含めて数値面はかなり堅調モデルで引いているそうです。
数値は守れる範囲で置くことを原則としているため、かなり堅めとみてよいということでした。
毎期の利益成長率20%増を堅めの目標であるとコミットするのは、
相当自信がある証拠なのでしょうね。
・株主還元策について、分割・自社株買いなどの配当以外の手段の検討について
現時点ではないとしか言いようがないという模範回答でした。
それはそうですよね。
ただ、その時々で然るべき判断をしていきたいという含みも持たせた内容でした。
従って、現時点ではすぐにということはなさそうでしたが、
中期的にはどこかで必ず実施があると、私は回答しているスタンスをみて判断しました。
なお、記念配当については言及はありませんでしたが、
こちらも期待したいと思います。ただ、配当性向として40%を堅持するとなると、
そんなに大きな額にはならないと思いますが、
現在の勢いと中期計画の自信度合いから考えると、大判振る舞いも考えられますね。
・生産性について
コンサル1人当たりで21%増のビジネスを所掌出来るようになっているようです。
これが人数が増えていなくても成長している所以のようです。
PM事業における1人あたりの管理戸数は約2800戸程度だったものが、
現在は4000戸程度まで伸長しているようです。
将来的には1万戸を目指すようですが、現時点でこれはいつ頃とまではいえないし、
これは10年単位での長期的な目標と認識しているようです。
なお、明細Web出力機能の開発は、オーナーさんの利便性向上だけでなく、
社内事務コスト削減にも寄与しているとのことでした。
・中計の利益成長率について
前述の通り、毎期20%成長は堅めの数値であるとのことです。
私はふるさぽに注目していますが、2015年までは伸びるが、
2016年では伸び率は鈍るとの見解でした。
私も想定していましたが、補助金絡みの収入減となり現時点で見れば確かに
その通りだと思います。この点をきちんと盛り込んでいる点も、
当たり前のこととはいえ、堅めに数値を見ているという裏付けにもなっています。
ふるさぽの成長鈍化を考慮しても、
2016年まではきちんと20%成長を実現していけるとの見解でした。
この点はより成長性への評価の安心材料と捉えることが出来ました。
・離職率について
離職率は不動産業界ということもあり大変気掛かりな点でもありました。
当社の社員数は100人ちょっとですから、少数精鋭といえます。
ですから、優秀な人材の流出状況次第で、大きく業績への影響も懸念されます。
当社は中計のひとつにエクセレントカンパニーと掲げており、
この離職率はひとつの指標でもあると考えます。
そして、離職率の推移ですが、2年前の1/3程度にまで減少しているとのことです。
具体的には現状の結婚退職を含めてた離職率は、10%台とのことです。
これが大きいのか小さいのはそれぞれの評価があるでしょうが、
厚生労働省から開示されている大卒の卒業3年後離職率という統計データを参照すると、
不動産業界は平成24年で18.2%となっています。
ということは、ほぼ平均並みということです。
これは過去には色々やんちゃをしてきて人材流出もあったものの、
上場したこともあり新卒採用も安定化してきて、人事制度設計もそれなりのものとなり、
結果として、標準並みまで改善してきていると見るのがよいと思います。
この点から、今後大きな人材流出によるリスクは、
そこまで大きく捉えていなくともOKと判断しました。
会社内でも21:30以降残業できない仕組みになっていたり、
サーバが止まって残業抑制の制度も打たれているようです。
いわゆるブラック企業はいくら会社が成長していても、
いつかそのしっぺ返しが来ると思いますので、
その点が明確になったのはよかったです。
・当社のリスク要因は?
リスクは社長自身ということでした。
現状では、新たな発想で新規事業を発想するなどの取り組みは、
実績として社長自身しか出来ていないということです。
既存ビジネスモデルの枠内で一定の成長は、
現社長がいなくてもやってはいけるだろうけど、
新たな成長までをも期待する場合のリスクとしては、
社長依存度が高いといえそうです。
社長がものすごく歳を召しているなどの場合、
そのようなことも懸念しますが、
現時点ではそのリスクは限定的に捉えておこうと思います。
ちなみに、かつて保有していたウチヤマHDなどは、
私は社長依存度を相応にリスクとして認識していました。
社長がそれなりに歳を召されていて、
かつ社長のカリスマ性の要素が強いと認識していたためです。
◆目標株価と自分の対応について
前回の記事で、成長性を22.5%、評価PERを18倍~20倍で算出しました。
2期先で予想EPSは133.6となり、
想定評価PER18倍で2,405円、想定PER20倍で2,672円となり、
ざっくり2,500円としました。ちなみにこの時のPERは18.7倍となります。
今回のIRセミナーを受けて、やはり買い増ししたくなるわけです。
ですが、買うためには買うなりのロジックが必要です。
安易に勢いで目標株価を修正するのは頂けませんし、
今回の成長性と評価PERの算出結果は冷静に考えてみると、
見直す材料とまでは言えません。
強いて言えば、利益成長率20%がより確かなものと捉えて、
評価想定PER20倍まで見てもよく、
目標株価を2,672円まで上げてもよいのですが、
現時点ではまだ時期尚早な気もします。
一方、現時点の私のポジションですが、
取得平均単価は1,138円となります。
本日の終値で1,639円ですから騰落率は約44%となります。
本日下落した1,500円台後半で買い増すか真剣に昼休みに悩みました。
仮に1,575円で購入した場合、平均取得単価は1,283円となります。
これを許容するかどうかです。
目標株価2,500円に対するGAPは95%程度ですから、
私の投資スタンスとしては、十分投資妙味があることになります。
またPERの水準は、今期予想PERを89としているため、
今期予想PERで14.4倍。成長性を22.5%とみているため、
こちらも魅力は失われません。
一方会社予想今期EPSは85ですから、15.1倍です。
これでもOKですね。
前期実績EPSは約70ですから、実績PERは18.3倍です。
こちらはそれなりに高い数値になります。
が、成長性を考慮すると問題ないと判断出来ます。
ということで、1,575円で買い増してもOKと頭の中で、
昼休みに皮算用したのですが、決断出来ませんでした。
これは引けでプラス引けしたから悔しいとかそういうことではなく、
(ちょっとはありますけど(笑))
せっかく数値面できちんと材料を組み立てられているのに、
それが実行に移せない点は、まだまだ自分の見立ての自信のなさの表れなのだと
改めて実感して次第です。
また買い増し決断が出来なかったのは相場環境にも起因しています。
相場指数そのものが堅調に推移してきている中で、
近く相場の調整があってもおかしくないということも念頭にあります。
これは、相場や株価に動かされない投資スタンスという点に反することであり、
その反してしまったことを恥じると共に、
一方でそのような慎重な姿勢を取る必要性も一定程度はまだ念頭に残っており、
悩ましい限りなのです。
この微妙な心の揺らぎが皆様に伝わるでしょうか。
スタンスをきちんと持っておりそれに堅実に対応できる優秀な投資家であれば、
この揺らぎを嘲笑うかもしれませんし、共感して下さる方もおられるかもしれません。
また、IRセミナーなどで熱を帯びた状態で勢いで買い向かわないことは、
これまでの経験上も学んでいたことで、抑制力になっていたこともあります。
色々挙げればキリがないわけですが、結局どちらの対応が正しいのか、
またそれはその後の株価で証明されるものなのかもよくわかりませんが、
明日以降の買い増しタイミングを改めてよく検討したいと思います。
IRセミナーは、机上の分析の枠組みだけではなく、
企業の生の声を聞き、自らの視点を広げる意味で有益な場だと思います。
こういう機会はサラリーマンとしての本業に影響を及ぼさない範囲で、
活用するようにしたいと考えています。
私はこれまでもいくつかのセミナーに興味本位のものも含めて参加しましたが、
投資のノウハウを伝授します的なセミナーは興味が持てません。
●●式とかいうような類のものです。
絶対負けないという謳い文句や、やたらと連勝記録をアピールするような情報は、
敢えてこれからも避けていきたいと思います。
また評論家のマクロトレンドの予想のようなものも、
ふ~んという感じです。
ただ、そのことをインプットに自分の考えるきっかけを得られる意味では、
単に投資法のノウハウに特化したものよりかはまだよいように思います。
特によく研究されている方がその専門的な分野について講話される場合は、
勉強になることもありますから、そういう好機に恵まれればラッキーですね。
ただ、やはり原則論からいえば、
ノウハウもトレンド予測の類もわざわざ足を運んでまで、
聴講するような価値はこれまでのところあまり感じませんでした。
やはり、IRセミナーのメインであり醍醐味は、
個別企業の説明会だと思います。
特に新興企業であれば、直接社長のプレゼンをされる場合もありますので、
直接的な材料がそこで出ることはIRポリシー上もあり得ないわけですが、
調子がよいのか、何が強みになっているのか、事業の方向性についてどう捉えているか、
他にも様々な肌で感じる情報を元に、
今後の成長性について自分なりの考えを纏める上で大事にしたい情報源です。
また留意したいポイントですが、単に話を聴く側では魅力半減してしまいます。
アンテナを高くしておくことが求められるでしょうし、
その企業に様々な疑問、課題、興味を主体的に持つ必要があります。
そうでないと、単にプレゼンに魅了されて、
あたかもその企業が投資対象として魅力的なのだと、安易に結論付けてしまいそうです。
ですから、疑問、課題、興味を主体的に持って臨むようにしたいものです。
これは置き換えれば、セミナーの最後の質疑応答の時間で
質問力となって自ずと自分の程度が浮き彫りになります。
プレゼンを聴いて、なるほど、よくわかった、満足。
ということで帰路につくようであれば、
私にとっては行く必要がないというか行く資格がなかったセミナーと捉えます。
プレゼンを聴いていて、もしくは従前より抱いていた疑問、課題、興味に即した
質問が出来るようでなければ、そもそもそこまでの理解しか出来ていない銘柄と認識すべきで、
そしてその回答に満足がいくものであって、
初めて投資対象としてよいという位に考えています。
きちんと質問出来ることが、本質的な理解への第一歩だと考えています。
ですから、質問が出来ないことは、
そもそも理解することのスタートラインにも立てておらず、
まずは理解をしようとしている対象についてよく学び、考える必要があります。
主に以下のようなセミナーに足を運んでみる予定ですが、
いずれもこのことを肝に命じて、自分を律していきたいと思います。
なお、今日は有給休暇のため、これからSBI主催の日本管理センターのIR説明会に参加予定です。
昨日から2連続で記事にしている通り、最近値動き、材料共に多くなっており、
ホットな銘柄ですので、気を引き締めていきたいと思います。
・日経IRフェア
・モーニングスター社主催IRセミナー
・読売ブリッジサロン
3276日本管理センターについて、
連日の投稿で申し訳ありませんが、
1部指定替えのIRが発表されていますので、簡単にメモを残しておきたいと思います。
なお、本日小旅行から戻ってからの記事投稿につき、
記事UPが通常より遅れました点、申し訳ありません。
記事は原則、毎日UPする予定ではありますが、
予定次第で難しい場合もありますので、その点はご了承下さいませ。
当社の1部指定替えそのものは、近い将来に実現することは、
かねてより噂されていました。
形式要件も満たされ、社長の意欲も十分でしたので、
この実現そのものに驚きはありませんでした。
それどころか、ここ数日の強い動きが続いており、
単に決算説明会の動画開示だけというには違和感があり、
何か追加の材料があるのかもというのは念頭にはありました。
当然それはまさかこの時期での1部指定替えとは思いませんでしたが・・・。
さて、1部指定替えはポジティブな材料と捉えています。
但し、これは超短期の場合と長期の場合の両面で言えることであるとも思います。
超短期という意味では、PTSで早速高騰しています。
このような材料をネタに売買する投資家もおりますし、
目先の需給で堅調に推移するという意味で、上昇が見込まれます。
わかりやすい例でいうと、TOPIX編入されることで、投信買いなどが入ることが期待されます。
但しこれは当社のファンダメンタルズの向上からくるものではない点で、
あまり本質的な株価上昇ではないと考えます。
一方で、長期という意味では、東証1部という信用力向上により、
企業価値が上昇する点で恩恵を得られると考えられます。
特にサブリースのようにオーナー側へ信用力がある会社であると認識されることは、
管理戸数を増やすための営業力強化という意味で資するものがあります。
私が注目しているふるさぽ事業は、
その事業特性から、企業としての信用力はより重要になる傾向があるように思います。
ですから、東証1部指定となることで、この信用力を手にすることが出来る点は、
今後の営業活動に大きなアドバンテージを得ることになりますし、
その効果が今後翌期、翌々期にじわじわ効いてくると思います。
これは当社の企業価値を向上させ、利益面でも一層の安定性と成長力の原動力となり、
ファンダメンタルズの向上という本質的な株価上昇へ繋がる可能性があります。
こちらの上昇は、ファンダメンタルズを重視しているつもりの私にとってはウェルカムですが、
あくまでこれは長期の視点に立ったものですので、
超短期で一時的には株価は一段高となるでしょうが、どこかで調整が入るでしょうから、
それはこの長期視点の向上を気長に待って対応することとしたいです。
また、当社は優待制度導入には否定的です。
従来、1部指定替えの王道といえば、
東証2部銘柄で優待新設又は拡充、立会外分売などを通して、
株主数の形式要件充足を目指すのですが、
当社はそれをやっていません。
それだけ既に人気があったということなのでしょう。
それはもしかすると高い配当性向に一因があり、
今回の指定替えで恐らく記念配当もあるでしょう。
配当性向を鑑みると、2円くらいでしょうかね。
こちらも楽しみな材料です。
連日高値更新をしている中で、
更に材料が出てきており、今の所PTSを見る限りは
材料出尽くしでの下落はなさそうですが、
引けでそのような状況になっても不思議ではありません。
前述の通り、足元の評価として直ちにファンダメンタルズが向上するわけではないので、
このような材料も冷静に冷静に受け止めたいと思います。
それでもやはり、保有銘柄が上位市場へランクアップするのは嬉しいものですが。