投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 2352_エイジア(19年3月期_2Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


会社説明から説明資料が出ています → PDF

まず1Qで立ち上げをしていた営業体制の再構築は、一旦定常運用化出来たようで、
ここのリスクを足元では一番警戒していたためまずは良かったです。
開示資料上も「復調」とあり、会社側も1Qはやや停滞していたという認識があったことを
追認する形となりましたね。いずれにせよ、まだ油断は許しませんが、
こういう変革は一筋縄ではいきませんから今後も頑張ってもらいたいですね。

それから第二のリスクであった、開発工程ですが、V3の開発は既に1Qで見通しが立っていることは、
見聞きしておりましたが、11月リリースに向けて工程完了した模様ですね。
あとは、リリース後の品質が安定すればいいわけですが、これはもう少し見守らないとなりません。
またV4の要件定義が始まったとりますが、
いよいよクロスチャネル対応の高度化が本格的に実装されることになります。
要件定義が肝になるので、しっかりとここで品質を作り込んでもらいたいですね。


クラウドサービスもストック比率を高位に維持して、
後方営業事務の引継ぎや業務遂行も巡行化したことで、
これまでの定量積み上げが継続出来ていることは良い傾向だと思います。
生産性もあがるのではないかと期待をしているところですが、
今後どうでしょうかね。。。


子会社FUCAは人材投入の結果利益率が悪化しているとありますが、
このWeb化の戦略提案のチャネルからの流入もあるようです。
何より、この部分への人材手当にはやや苦戦をしている(本体は好調)印象があったのですが、
きちんと人材が手当出来ている、かつその後の受注環境も好調ということで、
それが本体へのシナジーとなる可能性もあり期待が高まります。
一方でWeb化は浮き沈みも相対的に大きいと思いますので、
この辺りは留意をしておく必要があります。

また事業譲渡を経て、EC事業のセグメントが新たに加わりました。
そして取得費用を考慮しても黒字はもちろん、利益率も高く確保出来ているようですね。
全体の寄与はごく軽微なのですが、黒字であることが大切です。


業績面では1Qの停滞があったせいもあってよりよく見える部分もありますが、
まぁ同社のトレンドからすれば普通に及第点という印象です。
よく頑張ってリカバリしてくれたと思います。
そして今後下期での積み上がりに期待です。
そして主力のアプリ事業はご丁寧に3Q見込みも定量化してくれています。
こちらも順調に推移する見込みということですね。


決算説明資料からはこれまで新卒採用へシフトだけが
言及されていた記憶がありますが、女性比率などにも言及があります。
このあたりも時流ですね。というか女性比率が結構高いんですね。

また開発体制の強化も企画会議なる上流工程に専任プロダクトマネージャーを配置します。
同社のようなプロダクトアウトの製品の場合、
いわゆるPMではなく、製品知識や業界(業務)知識に富んだ専任者の方が、
的確だったりするので、このあたりもよい戦略かと思います。


この他決算には直接関連しませんが、
再び自己株買いと消却を発表しています。
本当に最近資本政策が相次いで出て来ますね。

決算としては2Qでリカバリはありましたが、
ほぼ計画線となっていることもあり、総合評価は想定通り「3」です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利
2352_エイジア(19年3月期_2Q単計)売上-粗利推移


売上は2Q単では12%超の増収となって1Q時より回復しています。
また利益率も55.5%から58.4%と好転しています。
ただ、粗利率50%台はここ数年では15年3月期の1Qまで遡ります。
とはいえ、様々な投資も走っていますので、そんなに悲観しなくてもいいかと思っています。


■販管費
2352_エイジア(19年3月期_2Q単計)販管費推移

販管費率も36%と低位に推移しています。


■営業利益
2352_エイジア(19年3月期_2Q単計)営業利益推移

営業利益率も1Qでは3%近く前期比で下押ししていましたが、
こちらもリカバリして累計期間でも1%程度のビハインドとなっています。



(2)今期予想について

引き算で下期に必要な額を算出してみます。

売上     :1,010百万円
営業利益  :267百万円(26.4%)
経常利益  :177百万円(17.5%)

前期は以下の通りでした。

売上     :805百万円
営業利益  :198百万円(24.6%)
経常利益  :138百万円(17.1%)


従って+25.5%の増収、+34.8%の増益が必要です。

1Qの時に上期着地は未達かもと書いておいて、
結局ほぼ予想線で着地したわけですが、
下期もある程度偏重の見通しとは聞いているものの、
少し伸長率が過大かなとは思うのですけどね。。。

ただ、1Qの時のお電話の印象でも下期、
とりわけ4Qに案件が控えているとも認識しているので、
まぁいくのかもしれませんね。


3.定性情報の確認


事業モデルの図解化はまだ未着手です。(サボってしまっています。。。)



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

2352_エイジア(19年3月期_2Q)株価推移

株価は結構凹凸を繰り返しながら、
なんだかんだで右肩上がりなのですね。



(2)IR照会の状況

決算説明動画もUPされると思うので、
それも視聴して、改めて必要があれば照会したいと思います。



5.さいごに

短信表紙の伸長率が抑制されているため、
見た目も地味なものになっていますが、会社見通しに沿って順調かと思います。
引き続き、応援したいと思います。


【決算精査】 2352_エイジア(19年3月期_1Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


まずは、決算説明資料が会社から開示されています。 → PDF

1Qの決算で説明資料が開示されたのは初めてではないでしょうか。
(違っていたらすみません。。。)
しかも中身がかなり丁寧な解説になっています。
こちらを見ておくだけでいい気がしますね(笑)。
少なくても見た目は悪い決算と感じる所ですから、そういう面をケアする意味もあるのでしょうか。
そんな中でもきちんと中身を伝えようとする姿勢がまずはよいですね。
とはいえ、中身が大事なので、中身をみていくわけです。


内容としては、微増収の減益決算です。

成長企業としてまずは増収増益が当たり前、
先行投資とかある時に減益になっても増収であれば許されるというのが
グロース株の投資家にとっては定説のようです。

ということは今回の決算のように、減益でかつ増収も辛うじてということになると、
もう明日の株価は目を覆いたくなるという感じです。

もう明日寄り付きで売ってしまおうか、
なんかコムチュアとかの方がよさそうだしね。。。
実際にこんな具合で売られる方も多いと思いますし、
別にそれが悪い判断だとも思いませんけどね。
私はもちろんそのまま放置ですが、一応どういう判断をしたかを連ねておきます。


まず、売上の増収規模がマイルドという点は、
前期比でみると主軸となっているアプリケーション事業が
前期の特殊案件の剥落などの影響を受けたようです。
リリース直後など特殊な保守体制を組んだりすることはよくあることで、
そういった時に一時的な保守売上があがることはこの世界ではよくあることです。
リリースのタイミングやその規模、お客様の特性などで、
保守体制の増減は案外上下するものですから、説明もそんなに不思議ではありません。

前期のクラウドで特需案件があってその剥落により、
結果的に伸びが緩やかになったともあります。
同社の場合どうしても規模がまだ小さいですから、
ちょっとした入り繰りでどうしてもある断面だけで見ていくとこういうことは起こりえます。

こういった構造にありがながら長期的に増収トレンドが継続出来ていればよく、
市場から価格交渉の厳しさが増しているとか、
競合製品とのコンペ等の影響に晒されている等の影響がないかが気になるところです。

売上に関しては手ばして喜べる状況ではもちろんありませんし、
今後も顧客の入り繰りなども注視しながら監視していくことになります。
ただ、進捗率も特段悪いわけでもなく、例年通りです。
そもそも会社計画の増収規模もそこまで高い予想ではないんですね。
この辺りは前期の特殊案件の剥落も織り込んでいたものと思いますし、
会社の見解通り、計画通りに進捗しているという事に尽きるのだと思います。


利益については、とにかく新卒採用を中心とした人材投資の影響です。
新卒採用は4月から一気に人数分の労務費が計上されますが、
特に入社後しばらくは戦力化しませんからね。
コスト先行になるわけです。

最近人材不足で採用が予定通り進捗せず、
結果、コストが先送りになり利益が上振れたという話はよくありますが、
その逆というのはまた珍しい気もします。
「採用が好調でコスト先行で利益は微減」なんてなかなかレアだと思います。

長期的な目線としては、新卒採用は定着や育成といった点で
様々な難しさもあるでしょうから、
その辺りのケアをして、きちんと戦力化されていくかが一番大事なポイントかなと思います。
ぜひ人材は大事という言葉を行動でも平仄を取ってもらいたいですね。


総合評価としては、別に会社見通し通りでしょうということです。
前期に解約があったとか、特殊案件が剥落したとか様々な
案件の動きはありますから、その中でビジネス上の競争力が低下していないか、
その辺りをポイントにみていけばいいことです。
そしてコスト先行になっている背景も元々、長期的目線で新卒採用を新たに行うことになり、
当然こういう結果になるし、それは会社も認識している通りなのです。

市場からの期待とかを忖度するとサプライズでも期待されていたような印象もあり、
株価面ではネガティブなのですが、ただ私は目先の株価動向で評価はしていません。

今後ビジネス上の競争力優位性や人材投資の行方など
不確実性はありますが、現時点で何かリスクが大きくなったとも思えませんので、
総合評価は想定通り「3」です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利
2352_エイジア(19年3月期_1Q単計)売上-粗利推移



利益率が大きく落ち込んでいます。
これが新卒採用等の人材投資による影響が主なのか、
実はビジネス上の課題があるのかといった所が気になります。

原価側で将来のための人材コストだけであれば、
あとはそれがきちんと実になるかをみていけばいいわけですが、
売値を下げなければならない状況に陥っているとか、
競合製品にコンペで負けて思った通り拡販出来ていないとか、
そういう要素があるとすると注意が必要ですね。



■販管費
2352_エイジア(19年3月期_1Q単計)販管費推移

販管費率は38.7%と前期の43.2%より低下しています。
販管費は結構凸凹ありますが、ここ最近は40%前後に安定していますね。
こちらは特に変調がありません。



■純利益-EPS
2352_エイジア(19年3月期_1Q単計)純利益-EPS推移

有価証券評価損が抑制されたり、
税金の兼ね合いもあり純利益は増益ですが、
まぁ営業利益、経常利益は減益ですから、私の感覚はあくまで減益です。



(2)今期予想について

進捗率でみるとそこまでネガティブでもありませんね。

2Q単で必要となるハードルは以下の通りです。

売上     :412百万円
営業利益  :97百万円(23.7%)
経常利益  :97百万円(23.7%)

前期は以下の通りでした。

売上     :361百万円
営業利益  :82百万円(22.7%)
経常利益  :85百万円(23.6%)


従って+14.1%の増収、+18.3%の増益が必要です。

まぁそんなに無理そうではありませんが、
新卒採用のコスト先行は引き続きでしょうから、
利益率の観点で、少し利益はビハインドになるかもしれませんね。



3.定性情報の確認


まず製品強化についてはV3が秋リリースに向けて
順調に推移しているようです。
リリース前後は品質問題などが生じやすいですから
この点は留意が必要ですが、より優位性のある製品力をつけてもらいたいです。
V4はLINEなどのSNSとの連携がより強くなることもありその仕様検討にも着手されているようです。

それから営業販促に関わるチームの改組で、
オンラインでのフォローをする部隊を結成し、2Qから戦力になるようです。
より細かく、効率的な対応が取れると思いますので、
顧客との接点強化や受注活動へ邁進してもらいたいですね。


人材コストへの投資は順調のようですね。
こちらも繰り返しになりますが、育成や定着頑張ってもらいたいです。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

2352_エイジア(19年3月期_1Q単計)株価推移


また株価は下向きになりそうですが、どこまでいくでしょうかね。



(2)IR照会の状況


まぁ見た目も悪いですから一応電話します。
私の主観ですがメモを残しておきます。
(あくまで私の印象で脚色されていますのでご容赦下さい)






Q
売上も微増収で利益は減益ということで、
それぞれ背景は理由が明記されているので大枠は把握した。
しかし率直に言ってこのトレンドが続くと業績予想達成にも陰りが出てくるとも思えるが、
その辺りはどのように考えているか。

A
進捗率を見て頂いてもわかる通り、会社としては見通し通り堅調に推移している。
新卒採用に傾注していることと、たまたま前期の特殊案件の剥落とも相まって、
減益という事で心配かけて申し訳ない。
当期は特に手持ち案件が下期、とりわけ4Qに偏重気味ということもあり、
当然、業績予想は達成できると考えている。

Q
その下期偏重の案件については、どの程度の確度なのか。
例えば、受注(契約)の締結割合などがあるとわかりやすいのだけど。

A
概ね6割程度が既に受注済(契約締結済)であるが、4割は厳密にはまだ未契約。
現在その手続きを順次進めているが、
顧客側の予算取りも確保されており、要件も固まりつつあるため、
そこまで不確実性があるものとは認識していない。
(話ぶりからするとそんなに計画が破断するイメージはなかったけど、どうかな)

Q
売上の減少の背景に特殊案件の剥落などの理由が述べられているが、
製品の優位性として何か変調があるようなことはないか。
競合関係や価格交渉力が厳しさを増しているなどの背景が、
利益率にも影響しているということはないのか。

A
製品の優位性はバージョンアップも順調に推移しており問題はない。
また価格交渉の激化や競合環境でもネガティブな変化は特段みられない。
単純に案件のタイミングによるものと、
新卒採用等の人件費増の影響によるものだと捉えてもらってよい。

Q
では、利益率の減少も人件費や佳境を迎えている製品開発に
係るコスト優位ということで、値下げ要請に対応しているとか、
想定外のコストを輩出しているというわけではないということでよいか。

A
はい、その通りの認識でよい。
心配をおかけして申し訳ない。


だいぶIR担当の方とニュートラルに話が出来るようになってきた手応えがあります。
本当は今年の総会に行って挨拶したかったのですがね。。。

今後はまずは売上がきちんと確保できているかと、
人材が戦力化していくプロセスがみえているかという点が
特に気になります。利益は後からついてくるでしょう(笑)。

話しぶりからしても特にイケイケドンドンというわけでもありませんし、
何か問題を抱えているという感じでもなく、
ニュートラルな印象を受けましたし、実際私もニュートラルな評価として
受けとめることが出来ました。


5.さいごに


ストック比率が81%と謳われていますし、
最近では同社に限らず、「ストック」というのが流行りですが、
私はそこまでストックに拘っていません。

ストックと一言で言っても本当に岩盤なものから、
実は容易に崩壊するものだってありますからね。

エイジアの顧客のEコマース事業者は入れ替わりがそもそも激しいため、
月額課金だったとしても、離脱はいくらでも起こりえるし、
実際、今回も起こりえているわけですからね。

あまり過信せずに、だからといって悲観し過ぎずに
ニュートラルに見ていきたいと思います。

なんか薄い考察ですが、
色々な事を考えたのですが、そこまでややこしいもんでもないですし、
特段見立てを変えるようなこともないので、結局浅い感じになりました(笑)。



【決算精査】 2352_エイジア(18年3月期_4Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


定量面では申し分ない結果だと思います。
前期の着地も上振れで着地していますし、
今期予想も策定済の中計の定量推移より上側となっています。
堅調な推移が続いていると考えられます。

一方、いくつか気になることもあります。

商品のバージョンアップですが、
「Auto Relations」については、仕様追加で開発完了を延伸しています。
WEBCASはシリーズもので、メジャーバージョンアップを進めており、
当該パッケージのみこのような形になっていますが、
そもそもなんで当パッケージだけ仕様追加があったのか、
そしてその部分延伸がその後の商品リリースのロードマップに影響がないのかです。

仕様追加といえば聞こえはよいですが、
例えば仕様バグのように上流工程での低品質が起因の場合は、
むしろ開発完了しても品質問題で弊害が今後生じかねませんし、
それが他のパッケージにも波及する可能性があります。
細かな仕様を把握していませんが、インタフェースがあると、
仕様バグレベルが生じていたとすると結構致命的な品質問題に繋がる可能性もあります。

一方、顧客の動向、もしくは外部環境の変化を取りこぼさず
より魅力度を向上させるためにコントローラブル中で
仕様の取り込みをしたということであれば、
それは大変結構なことだと思います。
但し、この場合にもやはり品質リスクは向上するというのが一般的でしょう。
仕様レベルで変更が入る場合、
それが線表として輻輳する場合にはリスクは高まりますし、
特にPMが肝になります。
当社はどちらかというとテクニカルの志向が高いこともあり、
大丈夫かなというのが気になりました。

仕様追加要件の取り込みがどういうプロセスでなされたのか、
そのプロセスでリスクは高まっていないのかは、
要確認だと認識しました。(現時点で未確認)


そして、数値面で中計のガイダンスを若干超過しているという評価も出来ますが、
一方で、メジャーバージョンアップの商品の一部延伸が影響し、
償却開始も後ろ倒しになっているとか、
その程度の誤差から来る可能性もありますから、
いわゆるEBITDAベースで増勢なのかどうかは中計と比較するのであれば
観点として持ち合わせておく必要がある気がします。



AIマーケティングの領域で実証実験(PoC)が進んでいるようで、
その効果も認められて、うまく進捗しているようにみえます。
この辺りの収益基盤への寄与がどの程度のスパンで見ているのかも気になります。
第二の顧客とのPoCも始まったり、あるいはベンチャーと組んで、
また違った顧客とも提携業務を進めていくようですから、
この辺りの新領域への幅出しもどうやって進めていくのかにも注目したい所です。
今の所、PoCを色々やってみて一定の効果は認められたよ、で終わっているので、
今期以降はどういう収穫をしていくのかをもう少し精査していきたいです。


それからクラウドはベース部分は当然今の景況感も相まって安定していますが、
前期の3-4Qでスポット分がかさ上げされています。
このスポット分のかさ上げの再現性というか継続性がどの程度ありうるものなのか、
私はまだよく理解出来ていません。
まずは構造を理解して、それが安定性を乱す要素としてどの程度織り込むべきか、
考えておかないとなーと思いました。


特にWEBCASのメジャーバージョンアップの件は、
気にし過ぎという側面もありそうですが、
自分の理解を深めて、この理解がより商品展開の方向性の把握にも良いと思うので、
今後機会を見てIR照会をしてみようかなと思っています。


成長性は継続していますし、様々な観点でのPoCへ取り組み、
商品力の向上もたゆまぬ力を注いでいるようです。
定量面でも満足行く内容ですし、株価の評価もそこまで今は高くないこともあり、
今後に期待をしたいと思います。


総合評価は、「3」(想定通り)だと思います。
定量結果などはややポジティブにも映りますから、
確認事項もありますし、現時点での評価は想定通りとしておきます。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■年次(売上-粗利率)
2352_エイジア(18年3月期_4Q累計)売上-粗利推移



■期次(売上-粗利率)
2352_エイジア(18年3月期_4Q単計)売上-粗利推移


売上は綺麗に伸びていますが、
粗利率は微減です。
元々がとても高い水準にありますが、
会社の規模も徐々に大きくなっていく中で、
組織も大きくなれば固定費もあがってくることもあるでしょうし、
商品開発が輻輳する中で償却費も増えているようですから、
まぁこのようになりますね。


■年次(販管費推移)
2352_エイジア(18年3月期_4Q累計)販管費推移



■期次(販管費推移)
2352_エイジア(18年3月期_4Q単計)販管費推移


販管費も増額しています。
売上の伸びが強いため、販管費率は低下していますね。
当社は営業が弱い会社ですから、販管費をきちんと使って、
拡販や新たな投資を効果的に進めてもらいたいですね。


■年次(純利益-EPS)
2352_エイジア(18年3月期_4Q累計)純利益-EPS推移



■期次(純利益-EPS)
2352_エイジア(18年3月期_4Q単計)純利益-EPS推移


保有株式の処分や評価損の計上などで、
結局ほぼ行って来いで純利益への影響もそこまで大きなものになっていません。
順調に利益とEPSを伸ばすことが出来ましたね。



(2)今期予想について

今期予想も2桁の増収増益の計画となっており、
中計の開示値よりやや上のガイダンスです。

商品開発が繁忙でクロスマーケティングをより深化させる
プラットフォーム構築を頑張るそうです。
まぁその中でこの利益伸長を維持するのもいいですね。
まぁ多くの投資が固定資産化され、
サービス提供に従って償却していくことになるため、
逆に今期の影響は軽微なのかもしれません。
その場合は、開発した商品が見込み販売収益に沿って
販売できないと減損リスクになりますから、
後々のリスクを増すことになります。
もちろん、そうならないように高い商品開発力をもって、
成功裏に収めていくと期待しているわけですけど。



3.定性情報の確認


クラウドサービスとしてプラットフォーマーとして商品開発へ注力するのは、
当然継続しつつも、顧客の売上UPに繋がる施策を展開していく意思を改めて
表明されています。(短信の中で)
この辺りは、類似企業のテモナなどでも盛んに謳われていることですが、
本質的には顧客との間でwin-winでないと長続きしませんから、
技術屋の会社が顧客への満足度をあげる取り組みには、
具体性をもって観察していきたいなと思います。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

2352_エイジア(18年3月期_4Q累計)株価推移


時々急騰していますが、一貫して企業の成長と共に、
株価も上昇しています。
私は一度全株売却したのですが、
当時はこのキャプチャを描いていませんでしたが、
少し時期尚早での売りでしたね。
当時もその時としては真っ当な判断をしていたはずなのですが、
当時は今のように高PERを許容していませんでしたから、
どうしても早売りになっていましたね。


(2)IR照会の状況


急がない質問が多いので、
とりあえず決算説明会の動画を視聴してから整理したいと思います。



5.さいごに

特にコメントはありません。
最近、同社の事を見聞きする事が減った気がします。
そのように忘れ去られる方がいいなと思っています。





 2352エイジアは私が長らくPF1位に据えていた銘柄です。

 前期に増税反動減の影響により業績が下振れし、
 自分なりにファンダメンタルズを再評価して、
 目標株価を下げたわけですが、
 とはいえ、当社の中長期的な企業価値は変わらないと、
 ホールドを続けていました。

 この際に、やや上値余地の魅力が相対的に低くなったことから、
 持ち株を縮小させたわけです。

 この時に、あくまで増税反動減は一過性のものという判断と、
 ストックなどで安定した業績が魅力だったにもかかわらず、
 その弱さが一部露呈したことでの中長期的魅力が低下したという判断が
 自分の中でぶつかり、処理に悩んだわけです。


 この時の判断としては、上値余地の魅力度が低下した分だけ、
 売却を進めたわけです。
 これは妥当な判断だったかもしれません。
 しかし、この時にネガティブなバイアスが必要以上にかかってしまい、
 今回の暴騰の途中で更に一部を売却してしまっています。

 問題意識を持っている背景として、
 この暴騰の過程で目標株価に達していないのに、
 売却をするという行動が、まさに株価の値動きに動かされているという点です。


 私は中長期投資を心掛けています。
 (もちろん中長期投資といってもその定義やあるべき像は人によって様々なだと思いますが)

 心掛けているのは、ファンダメンタルズを分析し、
 成長性予想で大まかな2~3年後の予想PERを算出します。
 これを財務の安定性や、業績の安定性、不況耐性などの観点を総合的に見て、
 市場評価PERを決めて目標株価を算出します。

 あとはこれに対する自信度合いをレーティング化してその目標株価のGAPと
 レーティングを俯瞰してポジションを判断するわけです。

 ですが、この際に目標株価までは黙って放置が原則だと思っています。
 確かに日々様々な外部要因が動き、心理面で揺さぶられることがあります。
 しかし、目標株価はそうそう簡単に崩れるものではないのです。
 というか崩れるようなもろいものであってはならないのです。

 ですから、外部要因も株価の一時的な暴騰、暴落など気にせず、
 ただひたすら待つのみ、これが今の私の稚拙なスタイルなのです。

 そ8ういうスタイルを一生懸命に保持している中で、
 株価の値動きに動かされ、
 今回、目標株価に達していないにも拘らず、
 一部を早々に売却しています。
 確かに30%位の利益確定でしたが、
 私の中では失敗取引です。

 その後、残した分はきちんと目標株価で売却を行いました。
 これは想定通りなので成功取引です。

 そしてなぜか目標株価を12%程上回って高値更新をしているのに、
 ここに100株だけ残してあるのです。
 これだけ勢いがあれば、まだまだいけるかも。
 最初の目標株価まで行けるのでは?などと欲に駆られたわけです。

 もはや最初の目標株価は修正されたものなので、
 意味などないのですが、
 どこかに人間の欲という弱さが出てしまい、
 せっかくのスタイルが台無しなのです。

 改めて、自分が目標株価を定めて、
 あとは待つというスタイルでやっているのであれば、
 特段、目標株価を修正する必要性を認識しない限り、
 株価の値動きでもう少しいけるかもとか邪念に捉われず、
 ルール通りに処理できることが、
 初心者投資家にとっては大変重要であることだと思います。

 そして、目下、目標株価水準まで来ている保有銘柄に、
 9787イオンディライトがありますが、
 こちらも業績の安定性、チャートの形など、
 全てにおいて売却するのはとてももったいないし、
 売りたくない気持ちいっぱいですが、
 今回の件も反省材料として、黙って、目標株価に売り注文を出しました。

 未だ約定しないのは、嬉しいのやら悲しいのやら、
 複雑な気持ちですね。


 エイジアの件は終わったことなので、もういいですが、
 今後は改めて目標株価ではその目標を修正する客観的事実がない限り、
 黙って売却する、ルール通りに対応することを改めて遵守したいと思います。

 2352 エイジアの15年3月期の通期決算が発表されました。

 本日は時間がないので、
 まずは、新たな銘柄チェック様式へ実績データ等最低限を反映しました。
 詳細の分析は改めて決算説明資料の開示を受けて整理をしたいと思います。
 本日は第一印象だけにとどめます。

 【銘柄分析シート】2352_エイジア


 今回の決算で一番懸念していたのは、
 15年3月期の未達ではなく、16年3月期の見通しでした。

 はっきりいって15年3月期は全く期待しておらず、
 私も未達を予想していました。
 そしてその予想は的中し、大幅な減益決算となりました。
 これは短信の中でも触れられており、
 私が以前にIRへ照会した内容と同等で納得性のあるものでした。
 私が事前に納得出来ていたのですから、
 市場も織り込み済でしょう。

 懸念しておりかつ注目していたのは、
 この15年3月期の不調の要因となった、
 小売り・サービス業を中心とした当社の顧客のシステム投資意欲が、
 どの程度長期化するのか、
 つまり、16年3月期にどの程度の影響があるのかということです。

 今回の決算はまだ考えが整理出来ておらず、
 決算説明資料並びに社長のプレゼン資料を待ちたいと思いますが、
 第一印象としてはまぁまぁかなといったところです。


 大型案件が15年3月期に投資抑制で見送りとなった分が
 16年3月期に繰り延べとなって16年3月期でV字回復を期待していましたが、
 現時点の見通しとしては、
 当社が何かと十重要指標としている営業利益ベースでは最高益には達しないようです。
 これではV字回復とはいえませんね。
 この点はやや残念な印象ではあります。

 ただ、16年3月期はレンジ開示ではありませんね。
 この理由はぜひ聞いてみたいところですが、
 大型案件のブレ幅を反映していたはずが、
 今期はそうではないといった時、
 色々なことが頭をよぎります。

 そもそも16年3月期に業績を左右する大型案件がないためにレンジ開示が必要ないということなのか、
 または、開示ポリシーが変わり、保守的に見積もっておいて、
 後から修正を出すというシナリオなのかですね。
 だとすると、EPS予想の71.58もやや上ブレ要素があるような気もします。

 結局レンジ開示をしていても15年3月期のように、
 想定外の一過性問題によりこのような結果になったことを踏まえてのことかもしれません。
 私の予想も現時点では一旦会社予想を採用しますが、
 実際には75~80くらいはいけるのではないかなと妄想しています。


 それからもうひとつ気になったのは、
 「オートメーション化」の話題についてです。
 私は当社のIRでこの話題が出たのは初めてのことと認識していますが、
 米国でのBtoBにおいて爆発的な成長が顕在化している点と、
 これを当社の事業に活用させる準備をしているということで、
 詳細は今後調査をしないとなりませんが、
 何かのイノベーションの元になってくれるといいなと思います。
 
 どうしても数値だけで評価を下そうとしてしまうと、
 こういう定性情報がなおざりになりがちですが、
 数値はこういう定性情報が実を結んで初めて形になるので、
 やはりこういう定性情報から深堀してみる必要がありそうです。

 そもそもオートメーション化の件は少し自分でも調べてみようと思います。


 短信についての感想としてもう1つだけですが、
 売上継続性と大型案件依存度でマトリックスを作成して、
 そこに経営成績を出しています。
 IRが伝えようとしている姿勢が前面に出ていて、
 個人的には大変嬉しいポイントです。



 最後に、冒頭の銘柄チェックシートを簡単にサマリしておきます。

 まず収益性については、トップラインこそなんとか増収でしたが、
 利益は減益という結果に終わりました。

 ただ利益率は依然として高い数値を保っています。
 しかも新卒採用も含めて費用先行という状況もあってのことです。

 こういった人財投資を先行投資とみれば、
 今回の短信の見た目よりは悪くないのかななどと思ったりもしています。


 また財務やキャッシュの安全性については、
 これは全くコメントがありません。
 よく安定的に事業運営されているなということで、スルーします。


 バリュエーションがEPS予想が更新され、
 現時点のPERは14倍ということです。

 今期予想を基点として、向う3ヶ年の成長性をざっくり、
 17%としておきます。
 (元々は18%成長としていたので、やや保守的にしました)

 すると18年3月期予想EPSは95になります。
 PERは17倍と現状+α程度の評価にしておきます。
 すると、1615円となります。

 従来の暫定目標株価は1620円でしたので、
 ほぼ変更なしという結果でした。
 今回は自信度を一旦管理外のEとしていましたが、
 C(中立)へ戻したいと思います。


 冒頭にも記載の通り、改めて動画などが開示されたタイミングで、
 仕切りなおして記載したいと思います。

 ただ、一言、売りの判断をするような悪材料がなくよかった、
 いや、むしろ16年3月期以降に貢献される(はず)の、
 各種施策や数値が開示されてよかったです。

 株価はどうなるかわかりませんが、
 特に動きなしではないかと思います。

 まぁ下がっても上がっても、
 特に私は今回の決算で見通しは大きく変えていませんから、放置するつもりです。

 
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