投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成
オリコンHDの決算精査記事をUPしています。
こちらからは記事のリンクのみ貼っておきます。
画像をクリックしていただくと記事に飛びます。

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オリコンHDがQ1決算を開示しています。
受注に特筆すべき大型案件の計上があり、
今後が楽しみな内容ですね。

noteにて記事をUPしていますので、
こちらにはリンクを張っておきます。

写真はこの季節ならではの梅です。
カメラマンにとっては、梅は桜に比べると地味な存在ですが、
とてもきれいで香りも豊かですね。
この会社も地味ですが、この梅の花のように長きに渡り、
綺麗に咲き続けて欲しいなと思っています。

以下の画像よりご参照下さい。
お気づきの点や感想などコメント頂けますと嬉しいです。

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オリコンHDの株主総会に出席しました。
当ブログからはnoteのリンクのみとなりますが、
ご興味のある方はご覧頂ければと思います。
(以下の画像からリンクしております)

私も誤認や見当違いな解釈をしている可能性もありますので、
もし何かお気づきのことがあれば、
ブログのコメント又は右側のメールフォームよりご指摘頂ければ嬉しいです。

なお、noteでは有料記事などもあるようですが、
当然のことながら、有料にするような価値があるわけでもありませんので、
どなたにもお読み頂けるようになっております。

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オリコンHDの決算説明会に参加してきました。

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オリコンHDとの接触は初めてでして、
どんな会社かなとわくわく楽しみにこの日を迎えました。
(その割には、質問整理が一夜漬けになるという失態を犯しました。)

私は出来るだけ会社の雰囲気を感じながら、
長く一緒に寄り添っていきたいという会社へ投資したいと考えており、
このような対面での接触は大変重要なイベントとして受け止めています。
(こんな生ぬるいこと言ってるから儲からないんですね~(笑))

こういった思い入れを醸成するようなやり方は、
一般的には株式投資に向いていないといわれますし、
実際、会社の雰囲気を知ることと投資判断は別個に扱うべきことかと思います。
しかし、自分がありたい投資家としての姿として、
また一個人としてこういう機会に触れて業界の勉強なり、
経営者の方と言葉を交わせることは大変貴重な機会だと感じています。

さて、前置きが長くなりましたが、早速、決算説明会の様子について、
レポートを書いていきたいと思います。

なお、私はアナリストではないですし、
スマートにわかりやすく纏める気もありません。
だらだら書いていきますし、この中に儲かるネタは特にありません。
また、私の妄想が多く介入しておりますため、
質疑の様子も含めて正確でない可能性を多分に含みますので。
くれぐれも参考程度
にお読み頂ければと思います。





会場は東証横のアナリスト協会様の別館となります。
このシーズンは多くの会社が決算説明会を催しており、
入口の看板にはコンドーテックさんなどの名前もありました。
いくつかセミナールームがあり、並行して様々な会社がしのぎ?を削っています

会場となる3Fへ赴き着席をします。
15分ほど前に到着しましたが、既にアナリストの方々が何人も着席されています。
その後も来訪され、最終的には20-30人ほどだったと思うので、
JASDAQ上場会社としては比較的多い方なのかもしれませんね。
皆さんもちろん背広族でピシッとしていますね。
私は内勤で通年ノーネクタイですが、仕事を抜け出しいかにもサボリーマンのいでたちです(笑)。

着席して最初に驚いたのは、会社側席に用意されたネームプレートの数です。
通常、このような場では社長とCFOの2名にせいぜいIR担当責任者の3名というのが定石です。
しかし、社長を含めて取締役5人のネームプレートが置かれ、更に事務方が3名程いらっしゃいます。
ここまで全力での対応というのも珍しい気がします。
ちなみに出席されたのは、野崎さん、森田さん、青木さん、三百田さん、米澤さんと
取締役の主要メンツ全員です。
穿った見方をすれば暇なのか?となりますが、
社風からもそういうことではなくこの会社の色なのだと思います。

また、資料の中にはアンケートもあり、株主向けのアンケートも実施されていましたが、
きちんと意見集約をするという雰囲気があるようです。
更に資料の中には決算説明資料の他にも、短信、最新の適時開示文書に加え、
ビジネスレポート、会社説明資料、更にP38ページにも渡る中計説明の冊子が封入されています。
この中計の冊子は作りもしっかりしており、これだけで内容盛りだくさんです。

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開始時間になると、社長以下皆様のご登壇です。
(といっても檀上があるわけではなく、最前列の聴講席と距離もとても近いです)
お写真で見たままの社長さんですね。
ニコニコ陽気な印象です。

ここからは決算説明資料に則って説明が進みます。


冒頭の会社概要にも結構力を入れて説明をしてくれます。
沿革からの歩みは割愛する会社も多いのですが、
この部分は結構大事だと思っています。
さすがにこういう常連が多い場ですから創業の物語とか
そこからどう広がっていったのか、
とりわけどういうきっかけで国交省やJICA案件にリーチできるようになったのか、
この辺りの物語はぜひ今度ゆっくり聴かせて頂きたい
なと思います。
説明そのものは資料に記載されている内容とさして変わりません。

社名変更の件は基幹会社と同一の名前にすることで、
人材確保や対顧客の目線という点からも有益だということで、
対処したという説明です。
「順調に今期の事業活動にもこの成果が表れている」そうであります。


決算のポイントとして3つのポイントで説明がありました。

1つ目は計画を超過し、
いずれも過去最高の収益で増収増益達成という点です。

2つ目は6期連続増配ということです。
増配幅も高いですね。

3つ目は中計達成に向けて順調に推移しているという点です。
20/9予想が売上635億で25/9予想が700億円ということで、
来年にも達成してしまいそうな勢いですね(笑)。

1つ目と2つ目はさらりと、3つ目は図を使って解説をしてくれます。
このペースでいけば今年にも2025年の目標に達してしまいそうという
無言の空気が漂う中で、社長は決して楽観的なコメントをしないわけです。
足元の好調な受注や置かれているマーケットの状況などをみると、
つい前倒しで達成が出来そうとアピールしたくなるところですが、
あくまで2025年に向けて着実にやっていくという表現で、
アピールしない
んですね。これもこの会社の色ですね。


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※決算説明資料より抜粋


受注・受注残高も好調に推移しており、
国内外がほぼ半々という状況となっています。
国内も順調ながら、海外のフィリピン、インド等の
鉄道軌道工事が一種特需のように盛り上がっているようですね。

この海外の案件は受注残高の積み上がりが大きく、
かつ納期が2年以降先と長期プロジェクトが7割以上あって、
進行基準に基づいて長く売上計上に貢献してくるとの説明です。
これはよくみれば、当面の売上計上が見込まれるということになりますが、
プロジェクトの進捗によっては、不採算案件化することで
想定通りに売上が計上できない、あるいは損失が生じるというリスクも孕みます

特に海外案件ということもあり、不透明さも国内より顕著かと思いますから、
万全を尽くしている会社だと認識していますが、楽観し過ぎもよくないですから、
そういうリスク対処のマネジメントをどう講じているかは、
今後会社の取り組みを学んでいきたい
と思います。

いずれにせよ、説明としては、
今後この鉄道の需要が落ち着いてきて受注がピークアウトしても、
当面は売上ストックが確保できているという状況です。


業績については、絶好調、特に論点もなくサクッと終わります。

続いて成果のセクションです。定性的な活動状況についてですが、
こちらの方がより情熱と時間をかけて説明されていたように感じます。

業績の数値もさることながら、
日々リリースを出していることからもプロジェクトの話が好きなんですね。
社長自信も技術士であり、現場でたたき上げられた方ですから、
ストーリーのある案件の話には熱がこもるのでしょうかね。
ビジョンが社会価値創造企業と掲げており、
まぁよくある言葉なのですが、結構まじめにこのビジョンを浸透させ、
実行している会社のようです。

重点化事業を5領域に掲げており、
特に研究開発を進めており、価値創造の在り方を議論しながら
成果に繋げようとされているそうです。

個々の案件はスライドの通り説明が続きます。


交通の白浜町の花火大会の実例では、
これをとっかかりに空港拠点として交通整備の案件も促進しているようで、
うまく幅出しができている
ようでもあります。

また地方創生ではグリーンパークでは自己資本を投入して、
カフェやアスレチック施設などをサービス展開している
ようです。
建設コンサルタントが自己資本でサービス提供者となるというのは、
ユニーク
だと思います。

酒造の開発も同じように実施しており、
単にコンサルをやるだけではなく、地元の商材を育てたり、
地域へサービスを提供するなど、自己資本でこういう運用をする
のは面白いですね。

中南米のパナマへの現地法人開設は、
この中南米のインフラ整備に貢献し、新たなエリア拡大戦略の一環ですね。


人材育成は強く投資をして注力しているそうです。
次世代経営者候補の育成は取締役全員が参加して育成しているそうで、
もう10年続いている取り組み
だそうです。
グローバル人材はもちろん大事で、グループ間の横連携ということもやられているようです。

女性社員のネットワーク作りやファミリーデーなど、
組織活性化というか家族も含めた従業員を大切にしている感がひしひし伝わってきます。
この辺りは今までのリリースの状況などからもうかがい知れましたが、
相当社長は思い入れがあってこのような取り組みをしているように感じます。

今期業績予想及びリソース獲得についても説明も資料に沿っています。
人材獲得の部分は熱を入れてお話されており、やはりこの点がポイントなのかもしれませんね。






さて、ここからQAタイムです。
プレゼンは概ね30分強でしたから、残り30分弱の時間が残されています。
私も一夜漬けで用意した質問がありますが、
あくまでアナリストの方が集う場でありますから、
まずは周囲を見渡しプロの方を優先します。
しかし、誰からも手が上がりません。
というわけで、遠慮なく挙手して質問させて頂きました。
★印は私が質問した事項です。

なお、重ねて申し上げますが、
当記事の記載には私の妄想が随所に入っているメモですから、
正確性については120%担保しません。
ご参考程度にお読みくださいませ。



Q 利益率の状況
前期実績が営業利益率が3.7%、今期予想も4.2%となっており、
更に中計最終の2025年においても同水準を見込まれている。
付加価値が高く需要も大きい中で受注を積み上げている環境下で
利益率が向上していくシナリオは描きづらい状況があるのか。
あるいはどういったことをすると利益率が上げられるなどの方策があれば教えて頂きたい。

A
利益率が低位であることを不満に感じられる方もいらっしゃるかもしれない。
将来の新たな社会価値を想像するかという観点で
長期的な目線に立って相当強気な投資投下を続けている
この投資を緩めれば利益は取れるという点で余裕がある状況である。
中長期的に成長をしていくことがとても大切であり、
そのためにはこの投資を緩めるわけにはいかないと考えている。
従って、今は意図して利益を抑制した状態での推移となっている。
人材、研究開発、IT投資など多様な投資を今後も積極的に進めて、
規模の拡大と生産性向上に努めていき、
今は低空飛行のようでもあるが、しっかり収益にも現れてくるように
営業利益、利益率共により伸ばしていけるように成果を作っていきたい。

⇒長期目線で投資をしている、社会想像とはなんたるや、ということを真摯に考えており、
そのための備えをきちんとしています。そのために必要な投資をされている中で、
利益が抑制されているという説明です。
これは半分は納得、半分はより突っ込んだコミュニケーションを取りたいと感じています。
というのも人材育成など成長のために必要な投資で、
それを抑制すれば利益は出るかもしれませんが、成長は止まります。
つまり成長をするために不可避な投資のため、一過性の投資ではないわけですね。
すると長期的にも利益率が大きく改善した姿が巡行化することはないのではと感じます。
人月ビジネスからの脱却など収益構造をどう変えていくのか、
そもそも利益率よりまずはトップラインを重視している印象もありますからね。
ここはまた次回以降に対話させて頂きたいなと思いました。




Q 今後の受注のトレンド
オリパラ後の建設需要の不透明さが指摘される一方で、
地方での需要や強靭化計画等需要は増勢であるという声もある。
現状、御社では毎年2桁増の受注・受注残高の積み上げを実現してきているが、
今後のトレンドはどのように見ているか。

A
国内と海外で少し分けてみる必要がある。
国内は、強靭化などのテーマもあって、オリパラが終わろうとも、
当社の見立てとしては、変わらない、むしろより増勢になるくらいの感覚がある。
海外については、鉄道軌道系が東南アジアやインドで盛り上がっており、
この情勢は向こう1、2年位がピークとなるとみており、
3年先以降少し下火になってくる可能性がある。
このため、中南米やアフリカにも拠点を作っていき、
グローバルな領域で新たな面をとっていき、
それぞれの地域発展に即して規模拡大ができるように経営
していく。
この軌道系のピークを新規地域の開拓などでいかに緩和させられるかという視点で
みているところである。
なお、こういう中にあっても、売上に関しては、確実に増収基調を崩さないという強い思いの元、
案件管理を推進していく。


⇒受注高を先行指標として投資家はみていると思います。
国内は今後も好調に推移しそうなのははっきりしたのがまずよかったです。
一方で海外はやはりピークアウトしそうということで、
全体で見ると来年以降で減少に転じるところが出てきそうですね。
もちろん、無策ではなく、新たなインフラ構築の深耕やアフリカ、中南米と
エリア拡大にチャレンジするわけですが、頑張って頂きたいですね。
新たな国や地域への進出において従前に発生したリスク要因の分析や、
対策については、よく認識を深めておきたい
ため、これも次回以降の宿題です。



Q 人材リソースの拡充の状況
人材は順調に獲得できているという説明であるが、
これだけ積み上がっている受注に対応するリソースの拡充は十分なのか。
また生産性という面で現状では1人当たり売上高は25百万円に達して、
徐々に向上してきているが、一方で2025年目標では22百万円程度で
既に超過しているが、生産性向上の取り組み状況はどうか。


A
人材獲得は順調に推移しているので十分だと認識はしている。
しかしながら、膨大な事業があって、需要が溢れている中で、
選別受注をしている面もあることから、本来人材がもっといれば案件をとれるという要素もあり
そういう意味では人材リソースは計画通り確保できているものの、まだ不足感はあることも事実。
今後も規模を拡大させていくためにも指摘の生産性の向上も大切であると考え、
IT投資等を積極的に投下している。中計はあくまで策定当初の2025年目標として定めたもので、
それを前倒し、更に超えていけるように生産性向上にも取り組んでいきたい。


Q  前期の上下比較
毎回保守的な予想で前期も上振れしているが、
上期に対して下期の利益が若干弱くみえたのはどういう理由か

A
先行投資のタイミングなどで販管費の支出のタイミングでばらつきがある。
その意味では通期で予算管理をみており、下期に比較的に支出が重なったと理解して欲しい。
また来期の見通しが保守的ではないかという指摘であるが、
毎年指摘を頂くが、25/9期の700億の目標は一度策定したものなので、
変えるつもりはない
。その意味から、そこへ向けてのガイダンスとして策定している。
ただ、この700億の目標をかえるつもりはないが、
少しでも前倒しして実現できるように努力はしていく

(ここは生で聞かないとトーンが理解できないかもしれません)
ご理解を頂きたい。
最低限この程度は実現するよね、という、、、ゴモゴモ。
(まぁつまり保守的な今期ガイダンスであり、中計目標だということですね)


⇒やはり中計のスタンスは頑として目標を変えるとか楽観的な姿勢は表明しません
これは不安要素があるというより、何度か感じて確信しましたが会社の色ですね。
目標は変えないけど、前倒し出来るように鋭意努力するということで、
初見だと???という感じになりますし、
目標ですから少し上にある方が達成意欲に溢れる意味でも活性化するのでよさそう、
とか色々思うのですが、どうもこの会社のトーンのようです。
もちろん、他にも競合からの目、顧客からの目など
様々な側面があることも影響しているかもしれません。
このような色がガイダンス開示姿勢にも現れていますね。
是非はともかくこういう会社なのです。



Q 今期受注高水準
今期の受注計画はどの程度をみられているか。

A
前期は計画に対して大幅に上振れして受注実績を上げる事が出来た。
では今期はどうなるかという件は、前期と同程度はいきたいと思っている。
その後は海外のピークをどう緩和させていくかの方策を考えていく必要がある。


Q 採用計画
今期の採用計画として社員数は前年並みを確保できそうなのか。
また、内訳として、技術士は70-80人は毎年増やしたいと聞いていたが、
そのペースがマイルドにみえるがどう捉えているか。

A
今期もほぼ内定も出そろっており、今期も前期と同程度は確保できる
あとはキャリア採用がどこまで確保できるかという情勢だが、概ね問題ない。
技術士については、マイルドであるとマイルドに質問頂いたが(笑)、
率直にいって不足感があるのは事実
対策は既に講じており、これで目論見通りの結果に回帰してくれるだろうと期待している。
次はなんとかなると思ってる。
なお、新卒が技術士になるためには一般的に10年はかかる。
これを当社では20歳代で取得できるようにと指導して育成を頑張っている。


⇒なるほど、コアになる技術士のトレンドは確かにマイルドに見えますね。
そもそも技術士と呼ばれる資格認定を受けている人の
総量の推移がどうなっているんでしょうね。



Q 中計前倒し可能性
中計の上方修正はしないのか。

A
中計で2025年の目標を策定しているので、
これを変えるという考え方はしない。
ただ、この目標を前倒しで達成すべく対応しているところ。
前中計も2020年ビジョン計画を策定し、2、3年前倒し達成している。
今回も2025年計画を如何に前倒しできるかということで頑張る。


⇒この質問はもう何度聞いても頑としていじらないですよね(笑)



Q 生産性向上の取り組み
生産性向上は喫緊の課題だと認識しているが、
研究開発費はどの程度を拠出しているのか。


A
研究開発費の定義は難しいのだが、重点化事業だけを捉えたとすると、
概ね5-6億であり、これを毎年5千万ずつくらい増やしていく計画としている。
またこれは重点化案件に特化したものであり。
実際にはこれがいにも人材育成を始めとする投資もある。
感覚的にはこれにも5-6億程度を費やしていると思われる。
この人材投資はこれからの成長のために大変重要。
短期目線ではなく2025年より先のことも考え始めているところで、
投資は緩めることはない。


⇒ちょっと数値の前提とかは聞き間違いがあるかもしれませんが、
概ね10億くらいの投資があるとみればいいんですかね。
売上比で2%弱ということになり、確かにそれなりにありますね。
ここは私の一夜漬けのせいで定量分析を怠っているので、
有報ひっくり返して色々数値纏めてみたいと思います。
(絶対後回しにする自信があるな・・・(笑))


Q 各社の人材獲得合戦への対応
どの会社でも人材不足を抱える中で、御社が人材獲得で優位に立つための
方策として考えられていることはなにか。


A
報酬が大事という声もあるが、それだけではなく、
国内外で価値を提供している、価値を提供しているという充足感だったり、
チャレンジをしている活気だったりが大事だと思っており、そういう組織運営をしている。
やりがいを感じつつ、一方で働き方変革の取り組みも推し進め
バランスの取れた組織になることが大切だと認識している。
当社のValuesの中でもES向上を掲げており、それを魅力と感じてもらって、
人材確保がきちんとできている。


⇒報酬はまぁ相応の水準にあると思います。
Vorkersの口コミをみても社員の口コミは高いですね。
社内向けのイベント等の発信も多いわけですが、
やはり社内組織マネジメントは相当気を配っている様子が節々に感じられます。



Q 競合会社との差別化
海外に強いなど特徴があると思うが、競合会社と比べてどんな強みがあるのか


A
競合に比べた時の優位性という点では、自己投資で事業を進めていくことができる点
自分たちが投資して、その地域に根差したサービス提供側にも介在して運営している。
コンサルするという目線だけでなく、地域に投資をするという目線にたって、
地域活性などをサポートし、そこでビジネスをする、そしてまたその地域のインフラ構築のお手伝いという
還流がうまく回せる余地があること
だと思う。
防災や交通などのビジネス領域の軸だけでなく、
エリアマネジメントとして地域を横ぐしにした活動をクロスセルのようなイメージで取り組んでいる。
総合事業をエリアで展開していくことを今後標榜している。

⇒自己資本を投入してサービス提供へ参入とみると、
選択と集中が必要とも言われがちです。
まぁ合理的に考えれば、建設コンサルタントがカフェを運営しなくてもいいわけですし、
酒造を運営しお酒を出荷しなくてもいいわけです。
しかし、地域に投資する目線というのは、なんともユニークです。
社会創造価値という言葉だけだと浮つくのですが、
実際に自己資本でこういう目線で投資をしてコンサルに留まらずに
その地域に溶け込んでいく姿勢は本物なのかなと感じました。


Q
国内外の売上比率は資料から判読したが、
利益率の違いがわからなかった。国内外の利益率の差はどういう状況か。


A
概ね半々。同程度である。
どの主要各社も概ね同一の利益率を確保している。
予算も実績もそのように策定しており、いずれも計画通りの状況である。


Q
自然災害が続いているが防災の領域が今後増えていくと思うが、
この領域の売上の比率はどの程度か。

A
防災は概ね100億程度。ただその区分けの仕方についてもだいぶ変わる。
例えば河川事業とか他の要素も含めると200億にもなったりするので、
定義次第で相当変わる。
ちなみに海外も防災の強みを持っている。






QAも終わり、この後、名刺交換が随所で行われます。

N村証券の●●です、とかD和証券の●●です、とか、
とにかく名刺交換が凄いですね。
アナリストは名刺交換してくることが仕事のようにQAでは静かですが、
この段になると元気になります(笑)。

私はもちろん、証券会社の人間ではありませんから、
ぼーっとその様子を眺めつつ、アンケートを記入しておりました。

一通り名刺交換が終わると、社長が私に声をかけてくださいました。
単に、今日はありがとうという趣旨なのですが。

なので、私も丁重にお礼を申し上げました。
質疑への対応、IR担当の方のご判断で招き入れて頂いたこと、
全てのお礼を申し上げました。

個人株主として期待している旨をお伝えし、
市場からの評価はまだ低く、利益凹凸の警戒感があるのかもしれず、
そのあたりのメッセージも含めてぜひ今後もIR活動頑張って欲しい事も伝えました。
今日も売上は増収基調を崩さないと説明がありましたが、
裏を返すと、エリア拡大や投資の先行で減益になることもありうるとも感じてしまうところもあり、
この辺りの不安もぶつけましたが、もちろん可能性は排除できませんが、
利益もきちんとコントロールしていくし、
2025年とその先を見据えて社会価値創造をどう発揮するかに集中したいとということで、
ぶれない姿勢が良かったと思います。
ずっとJASDAQ銘柄でありますが、なんか納得してしまう感じを抱きました。
大切なところはそこではないということなんですね。
(とはいえ、人材獲得などの面から信用度が上がる本則へはチャレンジしてもらいたいですが)


全体の所管ですが、
今回一番確かめたかったのは会社の色です。
特に社会価値創造とか、従業員向けの施策を相次いでリリースしており、
これが本物なのかパフォーマンスなのかという点でした。
どの程度ビジョンに真摯に取り組み、中計で見据える姿を本気で追及しているのか、
この辺りの温度感を知りたかったのです。
こういうトーンでスローガンで掲げているだけで浸透力が足りなかったり、
人材人材という割に、成果や施策が空洞化していたりすることも散見されます。
あるいは社長が自分の言葉で説明できないくらい形式的なものだったりすることもあります。

しかし、社長は質疑も含めてご自身の言葉で事実と思いを重ねて話されており、
それが本物であるだろうことを今日のところは実感する
ことになりました。

今後は総会などで社員の方などもっと接点を増やして会社の色を実感する必要がありますが、
今日のファーストコンタクトとしては大変満足でした。

中計の考え方や会社の地域との共存の考え方など、
ユニークな点も多数有しており、色々考えるきっかけもいただきました。

業績面でも国内、海外それぞれの成果や課題についても一歩理解が進みましたし、
更に深くコミュニケーションを取って質疑を重ねて会社への理解を深めるとともに、
ビジョンに共感して寄り添っていける株主になるべく努力をしていきたいと思いました。

まずは銘柄分析シート及びPPT資料を早くUP出来る水準に作り上げることですね(笑)。

◆最近のお気に入り