Author:まるのん |
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ルネサンスの決算が開示されています。
簡単な決算精査記事をUPしています。
noteの記事にあげていますので、
以下のリンクよりご参照頂ければと思います。
お気づきの点や感想など気軽にコメント頂ければ幸いです。
ルネサンス(東1/2378) 2020/3 Q3決算精査|まるのん @marunon_invest #note https://t.co/UqxP3Uzwbn
— まるのん (@marunon_invest) February 1, 2020
※(2019/7/30 23:00) IR照会結果を追記しました。
【決算精査】 2378_ルネサンス(20年3月期_1Q決算)
■分析PPT資料 (PDF) ※画像をクリックしてもPDFが表示されます。
リンク

■補足エクセル資料(PDF)
分析シート表紙
分析シートグラフ
1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング
減収減益決算ということで、
株価的には失望となるでしょうかね。
同社はだいたい日経新聞にリーク記事が出るのですが、
こういうケースだと出ないのですね(笑)。
中身については、会員数の状況が一番気になる所ですが、
会員数はプラスに伸長していますから、大きな懸念はないとも感じます。
減収の要因もある程度はっきりしていますし、
減益の要因のうちエネルギーコストの増加は気になるところですが、
デジタル投資の効果がどう出るかはまだ時間を要するでしょうから、
こちらは概ね会社見通しからすれば想定通りなのかなと思います。
新規施設の進捗も計画通りのようですし、
この他、新業態やFC化の動きも特段ネガティブな要素は見当たりません。
今期の業績達成可否という視点でいくと、
不確実性は色々ありますからよくわからないですが、
長期的な方向性としては特に見立てを変化させるものではありません。
まぁそもそも1Qは収益の閑散期となりますから、
ここで%で減収減益におののいでもあまり意味ないかなと思います。
事業全体としては概ねうまく進捗しているようですから、
総合評価としては「3」(想定通り)です。
2.詳細
四半期決算ですので、PPTの更新箇所のみここでキャプチャ張っておきます。

→決算のサマリです。
短信表紙の定量結果をみると減収減益ということですが、
中身はそこまで悪いものではないかなと思います。
今期の業績達成可否に注目する立場だとしても2Qを見ないとわかりませんし、
その観点では楽観視はできないとも思いますが、
まぁ私はいいんじゃないですかね、という評価です。

→売上と粗利の状況です。
千里中央の閉店影響とエステ等の純額表示へ変更の影響がそれぞれどれだけあって、
補正した際の売上を把握してもよいのですが、現時点ではIR電話はしていません。
減益要素についても投資とエネルギーコストの各項目の影響をもう少し知りたいですが、
そもそも同社は従業員の還元も行っており、その比重が高いことからも、
給与改定等の影響も大きく、これが粗利率向上に限度が見えていることを示唆しているともみえます。

→新規施設のオープンもありますし、時期的にも年度切り替え時の販促を投下しています。
減収の影響で販管費率もやや高い状況となっていますが、
過去の1Qと比較しても特に大きな変化はありません。

→営業利益は粗利と販管費の状況で説明がつきますが、
粗利の低下がより大きな要因となっていますかね。

→株価は現状のEPS予想ベースでみるとPER11倍程度で、
ここから決算失望で売られていくようですと、PER10倍割れくらいまでいきますかね。
この程度まで来ると、利益横ばいまで下方修正がきても、
ある程度下値は見える気がします。
特に現状では会員数が低下しているわけでもないですから、
今のように緩やかながら会員が純増していればいいんじゃないか、くらいに思っています。
3.さいごに
オリンピック関連とかいわれなくなって、
株価も過疎というかだいぶ減益懸念を先取りして株価も軟調に推移しています。
現金比率の状況次第では、PER10倍付近まで安くなってくれれば、
買い戻しを検討してもいいかなと思うのですが、
まぁゆっくり考えます~。
※2019/7/30 23:00追記
IR照会の結果をメモしておきます。
あくまで私の主観で記載していますので、
事実と異なる可能性がありますので、その点ご了承ください。
Q
会員数は+1.5%と順調のようにみえるが、
新規積み上げを除いた既存店ベースで見た時の状況は?
A
既存店ベースでもプラスの状況。
Q
千里中央の閉鎖の影響での純減分を考慮してもプラスということか。
A
千里中央の閉鎖により、近隣施設へ移転して下さったお客様もいる。
しかしながら残念ながら解約されたお客様もいらっしゃった。
そんな中で他施設の掘り起こしを着実に進めてプラスとなっている。
Q
元氣ジムジュニアが4か月で早々に黒字化したとのことだが、
事業開始時の投資回収計画と比べての状況はどのような状況か?
A
想定以上の需要があり我々も驚いている。
開所と同時にほぼ定員が埋まってしまい、需要の強さに驚いている。
立ち上がりとして順調に事業を開始する事が出来ていると認識している。
Q
現時点ではまだ全体収益にはほぼ影響がないレベルの小さなものだと思うが、
今後の展開についてはどう考えているか。
これだけ需要が強いとわかると拡大戦略を取るのか。
A
もちろん、計画上、このコンセプトで展開は進めていく。
一方でリソースの問題もある。
当事業では大きく理学療法士と保育経験者の2者の従業員が必要である。
理学療法士については、既存の施設に配置もしており、
比較的調達はしやすい状況と認識しているが、
保育経験者は5年以上の現場経験が求められ、
外部からの採用も含めて一朝一夕にはいかない面もあるため、
着実にやっていく。
Q
売上の減収は千里中央の閉鎖影響や
会計上の計上基準の変更の影響とされており、
これらは織り込み済みと思われるがその認識でよいか。
またこの要因を除いた際にも減収となるのか。
A
指摘の通り、これらの要因はいずれも計画織り込み済みである。
また、これらの要因を除いた場合、当然、増収トレンドとなっている。
Q
コストについて原油高騰によるコスト増とデジタル投資の増が嵩み
減益となっているが、これは当初の想定と比してどのような状況か。
A
原油動向を踏まえたエネルギーコストについては、
細かにみると強弱はあれど、総じてみれば想定の範疇内で推移している。
一方でデジタル投資は、主に1Qという状況もあり会員獲得のための
販促投資も含まれており、特に今期はIT活用した販促をかけており、
このような表現となっている。
当初計画より若干強めに販管予算を投下しており、
1Qでは減益要素が強く出ているものの、
その効果(会員数増)も出ており2Q以降も
利益を計画通りに進捗させていけると認識している。
【決算精査】 2378_ルネサンス(19年3月期_3Q決算)
■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク
■銘柄分析シート(事業モデル)
PDFファイルリンク
■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク
※セグメント収支は決算説明資料開示前のため未更新
※様式を新様式としています。
1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング
辛うじての増収ですが、事前の観測記事の通り、
5%の営業減益となっています。
一方で純利益は災害における保証金収入による特別利益の計上で、
災害における損失や減損の特別損失の計上はあったものの、
最終利益は増益となっています。
会員数は前年同期から+0.2%増とほぼ横ばいとなっています。
災害の影響で閉鎖した施設などがあって減要素となったものの、
新店の効果もあって行って来いという状況かと思います。
大きな流れでみると、新店の開設コストやエネルギーコストの上昇、
新たなコンセプトのシニア向け施設への投資、
あるいは一過性ではありますが災害の影響など
様々な不測の事態も含めた対応の中で頑張っているという印象です。
もちろん、数値をはじくとやはり未達リスクが台頭するわけですが、
それはもう承知の上のことです。
決算の内容としては、今期の足元だけに着目すると未達リスクもありますが、
私の視点としてはその部分をみているわけではないので、
特段、事業上の懸念が台頭している者とは認識していません。
短い短信上では読み取れませんが、
もちろん新業態の競合との競争が本格的に会員減に繋がるとか、
シニアも含めた運営側の懸念が台頭するような
悪い噂も特に新たなものはありません。
もちろん、高齢者に傾注したオペレーションには賛否の声があることは事実ですが、
特に新たな懸念が台頭しているとは確認出来ません。
従って、決算の内容としては、総合評価は想定通り「3」です。
2.定量数値の確認
(1)売上・利益の状況
■売上-粗利推移

売上は前年同期比で3Q単で2.0%の減収ですが、
累計では辛うじての増収を維持しています。
また粗利率は3Q単では14.6%となり前年同期でみると0.6%ほど利益率が下落しています。
原価の3割を占める人件費も同社は従業員への還元も積極的に進めており、
ここにエネルギーコストなどの高騰も相まっている状況かと思います。
本来であればもう少し売上が伸びれば、という所だと思うのですが、
短信記載の通り、会計上の計上基準の変更及び不測の事態での売上減が
約5億強あったようです。これは全体の売上の2%弱の影響となるので、
相応に影響があったものと思います。
■販管費推移

販管費は引き続き高位です。
前年同期比でみると3Q単では1%上昇しています。累計でも0.6%の上昇です。
新店開設や改修や一時休業に伴うコストなども乗っているかもしれません。
この他、社内でも新たな取り組みとして
色々な取り組みへチャレンジしているようですので、
あとはダラダラと漫然と垂れ流しているわけでなければいいのかなと思います。
そういえば、前回のIR照会でも秋の入会キャンペーン等も強化していくとありました。
災害などによる会員減をリカバリする社内目標に向けて
販促コストも投下したかもしれませんね。
■営業利益-純利益-EPS


前3Qの営業利益率は10%を超えていたのですが、
今期は8.7%と下落しています。
粗利率の下落に加えて販管費率が上昇しているためです。
3Qは通期の中でも一番利益率が高くなるところですが、
今期は不測の事態による対応もあって不運でしたね。
当期純利益は災害の保証金の特別利益の計上があって増益となっています。
(2)今期予想について
通期予算達成のための4Qハードルは以下となります。
売上: 13,148百万円
営業利益: 1,518百万円(利益率11.5%)
前4Qの実績は以下です。
売上: 11,837百万円
営業利益: 1,125百万円(利益率9.5%)
11.1%の増収、35%の増益が必要となります。
会員数が前期並みという事を考えてみると、
多少新店での積み増しがあったとしても
2桁増収は極めて困難だと思われます。
従って利益も達成は難しいと思います。
皮算用をしますが、まず売上はほぼ前年並みであることをベースにして、
多少の積み上げをみると4Q単で118億~123億くらいではないでしょうか。
この際の利益率はエネルギーコスト、つまり原油の高止まりからの減少が、
どの位のフェーズで織り込まれるかというのはあるのですが、
タイムラグがあるでしょうから、大きく利益率が上がるとは思えません。
営業利益率は8.8%~9.5%程度かなと。
下限としては売上118億、営業利益10.4億
上限としては売上123億、営業利益11.7億となります。
通期では売上463億~468億、営業利益38.2億~39.5億となります。
ガイダンスは売上476億、営業利益43億です。
売上は2%前後の未達、営業利益は10%前後の未達という程度かなと思います。
もちろん皮算用ですからね(笑)。
実際に純利益ベースのEPSでは災害補償金などの特別利益の効果もあり、
実際には8%程度の未達程度で済むかなと思っています。
というわけで、会社開示のEPS予想147.8に対して、
観測記事時点で私の今期見込みEPSは135に下方修正しています。
但し、中長期的な見通しは不変であることから目標株価は修正していません。
3.定性情報の確認
なお、同社の事業モデルを図解していますが、
前回から特に変更はありません。

4.その他情報の確認
(1)株価推移の状況

2000円割れから少し戻りましたでしょうか。
この決算ですと前述の通り未達懸念が台頭するわけですが、
どうなんでしょうかね。EPS135としてもPERは15倍程度なので、
案外この程度は織り込み済なのかもしれません。
(2)IR照会の状況
いくつか確認したい点もありますが、
些細なことですし、その確認が投資判断に影響を与えるようなものではないため、
今回は照会を行っていません。
もし必要があれば適宜対応していきたいと思います。
5.さいごに
下方修正に至るかはともかく2桁に迫る利益未達が見られる中で、
株価だけは無反応、というかやや底堅いともいえ、
その動きに違和感を感じおりました。
ただ、自己株買いも入ったので、案外株価は無風かもしれませんね。
株価を読むことは出来ないのですが、もっと先を見て見守っていきたいと思います。
なお、投資行動としては、この株価の動きの違和感や、
未達懸念の台頭を改めて市場がどう反応するかわからなかったので、
一旦両建てをしてリスク回避をしています。
これは投資ルール上も許容していることであり、熟考の上、対応しています。
なんとなく、自己株買いで寄り付きだけ高く、
その後軟調に推移しそうでなりませんね。
【決算精査】 2378_ルネサンス(19年3月期_2Q決算)
■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(事業モデル)
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■銘柄分析シート(詳細)
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※セグメント収支は決算説明資料開示前のため未更新
※様式を新様式としています。
1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング
業績面では日経新聞のリーク記事が出ており、
ほぼ会社計画線ということで、実績もその通りの着地となっています。
従って特に驚きのある内容ではありませんでした。
中身を見てみると、大阪の地震の影響で1店舗が閉鎖に追い込まれたり、
各地での災害の影響が少なからずあった中で、
よく業績見通しのラインにもってきたな、という印象でした。
中身を見てみると、特に新規開業の店舗を中心にして、
堅調な動きがみられるようです。
一方で新業態の競合関係は引き続き影響も一部ではみられるようで、
このあたりをうまく対処しながらやられているということです。
また新規事業の立ち上げへの意欲や、
成長分野である高齢者向け施設の積極展開など種まきも出来ており、
いいんじゃないでしょうか。
色々論点もあるところなので、IRへも照会をしています。
その印象からも、想定通りに進んでいると感じています。
総合評価は想定通り「3」です。
2.定量数値の確認
(1)売上・利益の状況
■売上-粗利推移

店舗閉鎖や災害等の影響で一時的に営業を取りやめた店舗もある中で、
売上も予想線に肉薄させ着地させ、かつ2Q単でもぎりぎり増収を維持し、
2Q単での粗利率は15.3%と2Q過去最高となっています。
地震や天候による災害がなければ、もう少し上にいっていたのだと思いますが、
上出来だと思います。
■販管費推移

販管費は1Qに続き、やや高水準です。
販管費率5.5%は2Q単でも過去最高です。
まぁ売上がそのような影響でやや伸びが限定的でありつつ、
改修や入会販促の他、新規出店の追い込みコストなんかもあったかもしれません。
1Qに続き気には留めつつ、直ちに言及するほどではないかなと思います。
■営業利益-純利益-EPS


営業利益は販管費の高まりもあり、2Q単では微減益です。
当期純利益は税効果の影響もあってか増益となっています。
定量的にはまぁ特に問題なく、
色々あったにせよ、計画線で推移しているでよいと思います。
(2)今期予想について
下期の皮算用はまた3Qで気が乗ればやろうと思います。
3.定性情報の確認
短信上でいくつかお話を伺いたい内容があったので、
後述します。
なお、同社の事業モデルを図解しています。

4.その他情報の確認
(1)株価推移の状況

2500円くらいでどうも頭打ちでしょうか。
チャート的にはダブルトップっていうんですか。
え?違いますか。これが示現した時に天井だとか言われるんでしたっけ?
まぁバリューエーションは決して安くないので、仕方ないかなとも思います。
(2)IR照会の状況
全般的に堅調な推移となりました。
別途、決算説明資料が出てくると思いますが、
短信に沿ってIRにお時間を頂きました。
いつも真摯に対応して下さりますが、
今回も忙しい中、丁寧に対応頂きました。感謝です。
以下はそのやり取りを私の主観に基づきメモを記載しています。
ですので、事実や会社認識と異なる可能性もあります。
また会社へご迷惑とならぬよう配慮していますが、
何らかの問題が生じる場合には即刻削除します。
ご参考までにどうぞ。
Q
今期に開業を予定している福島、おおいた、沖縄の各施設の
入会及び入会予約状況は?
A
福島は元々自治体からの受託施設で運営していた場所でもあり、
直営で新たに新設したため、実質的にベース顧客が存在している状況での開業となった。
そのこともあり、ベースの顧客の入会が比較的スムーズに進捗した。
なお、そのペースは計画通りの会員数を得ることが出来ている。
おおいた・沖縄ば11月開業に向けて堅調な入会予約があり、
開業前の手応えとしては計画より増勢に推移している。
Q
前期開業の4施設については、概ね当初計画通りとあるが、
名古屋では話題も豊富で堅調とも認識している。
北千住とも合わせてどのような状況か?
A
名古屋は比較的小型の店舗(駅ビル上ですからね)ということもあり、
キャンセル待ちなども一部生じているところもあり、
計画より強い状況があり。他3施設は北千住を含めて大型店舗であるが、
いずれの店舗も言葉通り計画通りの会員を得て運営が出来ている。
Q
小型業態の出店の影響を少なからず受けているとのことだが、
これまでの動向と比して、会員が流出しているなどの動きに変化はあるか。
A
競争環境は日に日に厳しさを増している実感はあるものの、
既存会員が流出するようなことは発生していない。
但し、新たな顧客が施設を選ばれる際に利便性などの観点で比較しやすくなり、
入会が多少取りづらくなっているということは実際にあると考えている。
但し、全体の会員動向の計画に影響を及ぼすような規模ではなく、
全体としては現時点では軽微なものと考えている。
なお、対抗策としてはやはり当社の付加価値としてプログラムの充実化などを行う事で、
顧客に訴求をしていくものであり、こういったことをきちんと評価をして頂くと共に、
24時間開業などは順次拡大させていくことで対策を打ってきている。
Q
会員数は横ばいとあるが、実際には大阪の災害栄影響による閉店や、
各地の災害の影響で新規入会が取り難かったという影響もあって、
実際の入会の動態の強弱が受け止めづらいのだが、足元の入会の動向はいかが?
A
指摘のように大阪や各地の災害の影響で、会員の減少要因になったり、
あるいは新規取得が停滞する等の影響もあった。
しかしながら、新規分も含めてプラス要素もあり全体として横ばいにまでリカバリした。
ただ、このまま横ばいでよいとは思っていないので、
秋の入会キャンペーンなどできちんと効果的な販促を行い、
下期で急増とまでいえなくても従来のペースを維持した積み上げを目指していきたい。
Q
24時間化対応は着々と進められているが、イニシャルで防犯対策等のコストや、
その後の運用面のオペレーション費用などが発生すると思うが、
その規模や今後の見通しはどのように影響するか。また無人オペレーションとなることで、
事故の発生や満足度の低下を招くなどの影響は出ていないか。
A
イニシャルはハード面のコストがあるが数百万で済むもので、全体の影響は軽微である。
またオペレーションも人を張るわけでもなく、シャワーやお風呂なども使用付加のため、
最低限の電気代くらいであるためそこまでの定常コストにはならない。
今後人を24時間張るとなるとコスト増になる懸念はあるが、
そのようなことは考えてないので、全体としてコストを抑えながら展開出来ると認識している。
また無人による事故発生や満足度低下は特になく、
お客様も無人オペレーションである事を前提で利用してもらっており、
そういう声にはなりづらいものと考えている。
(やはり夜間より朝の利用が多いようなので、いずれ24時間ではなく朝方シフトするかもな)
Q
元気ジムのFC展開が相次いでいるが、同社にとっての収益性と集客の状況やリスク
どのような状況か。
A
FC母体は地域に根ざした法人が主体となっているため、
地場のケアセンターなどからの紹介により比較的集客は安定的に実施できている。
1施設辺りの定員も150-180人程度と決まっており、
これを半年から1年かけて定員を埋めていくプロセスではそこまでのリスクが生じないし、
実際直営も含めてそのように運営できている。(介護保険適用なのでやりやすいのかも)
FCなので、各施設の売上の6%をロイヤリティとしてルネサンスがもらう構造になっており、
定員に向けて増加すれば収益は積み上がってくる。
Q
住友生命保険のVitalityからのチャネル流入は何か動きがあるか。
また同じ提携の中にコナミもあるがそこはどう捉えているか。
A
現時点でまだ始まったばかりなので何かを語れるほどでもないが、
これは法人会員の扱いとなるため今後新たな流入があるのか楽しみにしている。
コナミもこの提携の枠組みにあるため、結局立地など顧客にとっての利便性である程度
選ばれる点があることは、既存の入会販促と同様の棲み分けが生じるものと考えている。
Q
これまでの新たなチャレンジとして様々な取り組みをされているが、
今回アイデア募集の体制を整備してチャレンジを開始したと改めて表明されているが、
何か新たな動きがあるのか。
A
新しいアイデアをボトムアップで募集して、社長含めた経営に直訴するような場を
新たに設けて喚起することとしている。
具体的に経営に提案をし、その後色々揉んだ上で、実験店舗を定めてPoCをやり、
事業化に目処をつけていくスキームとなる。
この枠組みの中で様々なアイデアが出てきており、
近く実験開始のリリースも出来るものと考えている。
Q(最後は雑談っぽく)
日経のリーク記事もあったが、ほぼ会社計画線での上期着地となっている。
大阪の閉店や各地の災害などがある中で、
よくこの線に着地させる事が出来たと受け止めている。
会社内としても様々な外部影響がありながら計画線にリカバリしたという雰囲気なのか。
A
開示している計画は最低線として社内ではもう少し高い目標を持っていた。
もちろん、様々なリスクが顕在化し、大型店の閉店や災害影響などが出た部分もあるが
社内の目標には達していないわけでもあり、もっと頑張らなくてはいけないという雰囲気。
(業績予想へ肉薄させてよかったという感じではないことに少し驚きました。)
外部影響を除けば堅調な推移は見て取れるし、足元も好調に推移できているため、
これから頑張っていきたいと思う。
5.さいごに
株価はああだこうだと動いていますが、
まぁ業績面では堅調なんだと思います。
サプライズがあって急に急伸する構造ではないため、
良くも悪くも上にはいかない一方で、
集客コストや開設コストのタイミング次第で一時的に沈む可能性は
常に念頭に置いておく必要もあるわけで、
あまり過信してもよくないかなと思います。
ただ、それも短中期の話で長期的にはそんなに不安視はしていません。
中身も働き方改革も進んでいますし、
新しいチャレンジも進んでいるようで楽しんで保有を継続していきたいですね。
あとは相場が落ち着いてくれれば、私のような小心者でもより安心出来るのですけどね。
【決算精査】 2378_ルネサンス(18年3月期_4Q決算)
■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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■銘柄分析シート(補足資料)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング
利益率や進捗率など一応こねくりまわしてみたのですが、
過去に遡れば遡るほど、なんか無意味な作業をやっている気がしてなりません。
例えば、前期の1Qは北千住や名古屋駅ビルなど大型店が相次いで開設して、
その開設費用が先行する中で減益となっていたわけです。
その時には開設費用などその施設固有のコストがあるでしょうし、
それをどう会社計画に盛られているかによっても
達成率や進捗率も変わります。
利益率の推移をみても、そもそも1Qは落ち込む期ですから、
余計に通期を見通した際の寄与度は下がります。
決算短信上の見立ては良いようにも思いますし、
実際、様々な新しい取り組みが見られる中で、
一定の増益率、進捗率を確保しているので、まぁ好調なんではないですか、
でいい気がします。サボっているわけではなくて、一応エクセルのワークシートも含めて
色々睨めここはしたんですよ(笑)。
元氣ジムのFC展開や新業態として脳卒中患者向けの施設など、
新しい試みは今後が楽しみです。
またオペレーション面でRPA導入を推進しているので、
このあたりの施策展開の状況、
とりわけ現場浸透度と効率化寄与度あたりが気になります。
どの程度のスピード感でやってるかも併せて、今後照会してみようかなと思います。
業績推移としては順調ですが、
ただ、そこまで驚くようなものでもないですね。
総合評価は想定通り「3」です。
2.定量数値の確認
(1)売上・利益の状況
■売上-粗利推移

1Qは年度の入れ替えということもあり、
期中で閑散期となるわけですが、それでも年々粗利率も向上しています。
特に推移上も変化は見られません。
粗利率が11.4%となり前々期の11.6%に肉薄する高水準となっています。
ただこれも前述の通り、施設開設のタイミングなどによるので、
だから何?となりますね。
■販管費推移

販管費はやや高水準ですかね。
販管費率5.7%はここ数期の四半期単位の中でも一番高いですね。
これまでだいたい4%-5%前半位でしたかね。
ただ、いちいち質問するほどでもないので、引き続き、次回の決算をみます。
■純利益-EPS推移

特段コメントはありません。
(2)今期予想について
上期予想を達成するための2Q単のハードルは以下です。
売上 :11,950百万円
営業利益 :1,163百万円(9.7%)
前期の2Q単の実績は以下の通りです。
売上 :11,743百万円
営業利益 :1,193百万円(10.2%)
以上から、2Q単では1.8%増収、2.5%営業減益の見込みです。
大阪千里店が引き続き地震で休業しているとか、
新規事業で開設などもあるということで、
利益面では抑制されそうな要素が一定程度はありそうですが、
にしても減益にまでなりますかね。。。
この辺りの皮算用もまたなんか不毛な気がするんですよね。
3.定性情報の確認
短信上で様々な新たな取り組みについて細かくトレースされていますね。
私は週間単位でリリース見ているのでおさらいですが、
それをやっていなくても短信に目を通せば取り組み状況はよくわかります。
この会社もユニークな会社だなということがわかります。
年収を挙げるプロジェクトとかやってるんですね。
上手く従業員へも還元していってもらいたいと思います。
4.その他情報の確認
(1)株価推移の状況

株価もどういうわけか高騰しましたね。
全くよくわかりませんが、とりあえず急騰と目標株価との兼ね合いもあり、
私は少し売却をしています。
(2)IR照会の状況
特に今回は実施していません。
5.さいごに
24時間対応などやっていますが、今後は特に早朝帯に特化して
などバリエーションも増やしてくるかもしれません。
試行錯誤しながらの会社のような印象を持っているので、
色々試しながらベストを尽くして欲しいと思います。
東京オリンピック関連だとか、どうしてもテーマ株にしたい方も
沢山おられるでしょうが、そんなに劇的に変わらないし、
変わったとしてもひと時の旬は定着もしにくいですからね。
一緒に盛り上がりつつ、ビジネスの戦略は粛々と冷静に進めて欲しいと思います。
特段ツッコミどころのない好調な決算でした。