十分な教育資金と老後資金のために

※個人的見解に基づき記載されています。
先入観、色眼鏡などもりもりですので、ご参考程度にご覧ください。



9795 ステップ 東証1部 【サービス】

神奈川県を地盤にした学習塾を展開しています。
神奈川県の公立学校を対象とした主に高校受験向けが主力であり、
この地域に特化しているからこその
ノウハウを保有しており、かつそれが高い進学実績に繋がっています。
このため地元では口コミ主体で既に地域のドミナント戦略が奏功して、
広告宣伝を要さない強い需要に支えられています。
またその需要に対して、コアとなる教員の約95%を占める正社員が、
サービス(教育)の品質に妥協をすることなく対応しています。
この好循環が同社の圧倒的な強みであると共に、
それを長年に渡り構築し、安定した業績推移を残している点にも驚きます。
学習塾など教育産業は不況耐性にも強いともいわれていますが、
同社の過去業績をみるとそれにも納得させられます。

一方で懸念点は、神奈川県という少子化影響は相対的に緩やかでありながらも、
少子化していく現実と、エリアを限定している&広げるつもりはないという
会社姿勢をみたときの成長余地についてでしょうか。
またそれに加えて成長スピードに我慢出来るかというのも付け加わります。
品質重視で勝機が見込めても敢えて出店(出校)しない指針が明文化されていますし、
神奈川県を徹底的に深堀するとありますし、
もっといえば、成長は遅いよとも宣言されているんですね(笑)。
会社のHPに記載の経営方針の「ゆっくり急ぐ」という表現を、
私は基本的にポジティブに捉えました。


以上のように、経営に拘りがあり、
それが地に足のついた堅実的なものであり、
またその実践をもって過去実績を積み上げているということで、
大変魅力的に感じています。
一方で、成長の幅やスピードに対しては妥協が必要です。
CAGRで2桁成長を期待は出来ないでしょうし、
ビックサプライズの材料もないでしょう。
大変退屈な投資になるものと思います(笑)。

しかし、株価水準なども踏まえて、
安定性重視でPFに組入れてみようかなと考えました。


従来通り、まずは分析シートは以下に纏めています。
(PDFファイル直リンクとなっています)

 銘柄分析シート 9795 ステップ




1.事業内容

公立高校をターゲットにした学習塾を運営しています。
大学受験向けや社員向けからスタートしている幼児教育にも参入しています。

強みは地域特化型の高品質ということでしょうか。
それが裏付けとなり、口コミ主体で広告宣伝費を要さない収益性を実現したり、
高品質のために人材育成・確保が好循環となっているなど効果が表れています。

物凄く簡単なビジネスモデルですし、
あまりこれ以上書くことはありません(笑)。



2.成長性について

成長性スピードが緩やかであることが同社の妥協点と前述しましたが、
成長シナリオがないわけではありません。
緩やかですが成長はしていけるものと認識しています。

シナリオとしてはエリア拡大型でしょうか。
神奈川県下で小中対象で現在120校ですが、
空白地帯(第二位の川崎市などほぼ空白)もあり、
160校くらいまでは余地があるという算段のようです。
また、高校生向け(大学受験向け)の拡大余地も含めて考えると、
1期で4-5店拡大としてもあと10年程度はこのシナリオが続くということになります。

値上げをするということも品質が高い点や
地域での実績などを並べてみるとまだ余地があるようにも思います。
競合となる湘南ゼミナールなどの授業料などとざーっと比較しても、
同社の授業料はむしろ少し安い?とすら思いました。
ただ、いくら富裕層が多いといわれる神奈川県(?)だとしても、
家庭が拠出出来る授業料なんてのは限度もあるでしょうから、
ドンドン値上げしていける環境ではないとは思います。
なので値上げは強いシナリオではないかなとは感じているところです。


新商品(サービス)ですが、高校生向けの大学受験は、
なんといっても大手予備校など圧倒的なリーダーがおりますし、
これまでの推移を見ても明るい将来を安易には期待出来ないと思っています。
また幼児教育や保育については、
同社社員が利用するいわゆる社内託児所の延長で事業化を模索していますが、
この領域は人手を要する上でリソース不足の構造的な問題があるなど、
どうしても儲かりにくい構造のため、成長シナリオのひとつとしては、
まだ不透明だと感じています。


過去の業績なども踏まえてみると、5%から10%までということで、
平均してみると7%程度かなとざっくり見立ててみています。
実際には川崎地域への進出で次期は少しコスト先行になるのかなとは思っていますが。




3.株価水準について

 現在の株価は1443円です。
(6月1日終値で表記しています)

 時価総額:241億
 PER(16.9期実績):14.4倍
 PER(17.9期会社予想):13.6倍
 PER(17.3期四季報予想):13.4倍
 PBR:1.4倍
 ROE(16.3期実績):10.5%
 DOE:3.0%


成長率7%で予想PER13.6倍となるとPEGレシオはちょうど2倍近傍です。
やはり成長率・スピードはネックですね。



4.リスク要因

一番のリスクは合格実績等に応じた客足動向の急激な凹凸だと思います。

品質の綻びが合格実績にマイナスの影響を与え、
それが次年度の生徒激減などとなると、
コストは基本的に不変(ビル費、教員の人件費等)なので、
収支が崩れます。
とても怖いリスクなのですが逆側もあります。
入塾希望生徒が殺到した時の対処はどうするんでしょうか。
さすがに少子化でもあるので、
そんな嬉し過ぎる誤算的な事態にはならないかなとは思うのですがね。

このリスクは現実には顕在化する可能性は低いかなと思っています。

なぜかといえば、今の経営を見る限り、
また社員が多数を示す現場を想像してみても、
品質が犠牲になることはなかろうと思うからです。


不況耐性もあまり気にする必要はなさそうですし、
この点も安定性重視という面で心強いですね。



5.目標株価について
目標株価ですが、
まずは通常2~3年先を見越しますが、
成長(スピード)を妥協したましたので、
5年程度先までを見越して算出します。
この程度の期間でみても、業績が大きく変わることはないというのも、その理由です。

17.9期EPSは106.29で、CAGR7%となりますから、
22.9期EPSは約150となります。


評価PERですが、私は16倍で見積もりました。
成長性は緩やかですが、
安定性や配当等の還元姿勢も一定程度評価されるかなと思うためです。


競合他社の状況もさらっと見てみます。
ステップも相応に評価されていますね。
圧倒的な営業利益率ですね。
広告宣伝費をかけずに実績と口コミで生徒が集まってきてくれるという
恩恵に預かっていますね。


9795 ステップ
 (予想)PER:13.6倍
 (実績)営業利益率:23.7%
 時価総額:241億


9769 学究社
 (予想)PER:14.2倍
 (実績)営業利益率:15.1%
 時価総額:158億

4718 早稲田アカデミー
 (予想)PER:15.2倍
 (実績)営業利益率:5.2%
 時価総額:110億

4714 リソー教育
 (予想)PER:31.7倍
 (実績)営業利益率:9.9%
 時価総額:469億

4735 京進
 (予想)PER:13.9倍
 (実績)営業利益率:3.8%
 時価総額:49.5億


安定性重視ということで特例で5年期間取ること
(これが私にとってはポジティブな妥協ということですかね)
で22.9期EPS150、PER16倍として
目標株価は2,400円と算出されます。
(これで時価総額は400億程度です)

現状の株価からの上値余地は66%になる計算になります。



6.その他

WDBホールディングスを購入した時もそうだったのですが、
社長を始めとした経営メッセージや経営方針に
独特さがあるのが好きです。

過去の株主総会の様子などの記事を
ネットサーフィンで拝見してみたのですが、
ユーモアがありぶれない姿勢や投資家との対話のために
土曜日開催にしてみたり、懇親会をセットしてみたりと
積極的です。(IRのWebページはもう少し整理して欲しいですが(笑))。

人に備わっている、教え方などのナレッジはBSには表れませんが、
ノウハウの蓄積も魅力的です。
出来るだけ現地採用を進めるなどもよい効果が表れそうです。


最近の相場は堅調そのもので、
高まる現金比率をどう振り分けるか悩ましいところで、
妥協と安全性重視を検討してきた中で、
当社を魅力と捉えました。
妥協は期間を長めにとることで受容しました。
これは受け入れがたい方も多いかもしれません。

取り合えず、今日、打診買いをしたということもあり、
簡単ですが、記事に纏めました。

改めて時間を置いて、
もう少し詳細を見ることが出来れば、
改めて記事をブラシュアップして頭の整理をしたいと思います。
(銘柄分析シートが期も長く作るのに苦労してしまい、ここで眠くなり断念(笑)。




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