投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 9466_アイドマMC(20年3月期_2Q決算)

■分析PPT資料 (PDF) ※画像をクリックしてもPDFが表示されます。
リンク
SnapCrab_NoName_2019-11-3_0-20-16_No-00.png



■補足エクセル資料(PDF)
分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


1Qでは利益が実質減益という事でいまいち冴えなかったですが、
2Qで増益基調に回復してきました。

ただ環境としては、販促機会の抑制や紙代の高騰などで、
売上抑制と原価向上のサンドイッチな状況は続いています。
しかしながら、それでも営業利益率は9%台を確保した
2Qは健闘した方ではないでしょうか。
もっとも1Qの時のIR照会において紙代の上昇は
コスト影響は限定的であり何かしらの言及が必要ということで、
まぁノリで書いたように受け止めましたから、
実際はそこまで窮している状況ではないかと思います。

また1Qで新たな事業としてオールストアプロモーション戦略を展開していく事となり、
そのパートナーとは業務提携から更に突っ込んだ出資を通した
資本提携となりました。

主要顧客であるバローが販促予算を削っている中で、
チラシに頼った提案では限界がくるということは、
アイドマ自身が何より知っていて、
小売店としての優位性をどこに見出すか、
そのコンセプトから共に汗をかかねばならない環境だと思います。
特にバローはスーパーの店つくりとして、
店舗の改装や商品力そのものの価値向上に拘りをもっており、
チラシで集客という古典的な手法に期待はしていないものと思います。

電子値札というテーマが一人歩きしていますが、
そもそも電子値札はツールですから、
そこから何をできるようになるのかが大切です。
今のアイドマにその提案が出来るのか、
まだ未知数ですが市場は勝手に盛り上がっているようです(笑)。

決算の内容そのものは、利益面でやや進捗率が悪いですが、
これも先行投資の影響によるもので、
売上はそこそこのところにきているように思います。
現在、新規事業の立ち上げの実証実験等の状況がまるでわからないので、
判断がつきにくいところではありますが、
総合評価としては「3」(想定通り)です。

もう少しIR開示をしっかりやってくれると嬉しいのですが、
相変わらず、半期決算においても決算説明資料の開示はなしということで、
またお電話しようかな・・・(笑)。


2.詳細

四半期決算ですので、PPTの更新箇所のみここでキャプチャ張っておきます。


SnapCrab_NoName_2019-11-3_0-20-36_No-00.png


売上は伸びていますが、これはMA効果もあります。
粗利も1Qに比べると利益率も改善しており、まぁいいんじゃないでしょうか。


SnapCrab_NoName_2019-11-3_0-20-49_No-00.png

販管費も支出増となっていますが、売上の伸びもあり、
販管費率はそこまで高くはなっていません。


SnapCrab_NoName_2019-11-3_0-21-0_No-00.png


粗利の増益により営業増益を確保しています。


SnapCrab_NoName_2019-11-3_0-21-12_No-00.png


株価はとりあえず高値から大きく下落して、
その半値戻しくらいでしょうか。
チャートが読める方ですと、
ここから好材料で上が空いているので、
材料さえしっかりしていれば上にいくかも、とかなるんですかね。
残念ながら材料は弱いので、株価的にもすぐにどうなるわけでもなさそうです。
ただ、これすらもよくわからないですが。


3.さいごに

電子棚札そのものにはそこまで高いニーズはないと思いますが、
ひとつひとつの仕組みが繋がっていくと、
小売り現場での効率があがるだけでなく、
判断をどんどん事業環境下へ投下していけます。
この辺りの認知度向上を含めた営業力をどうマスへ広げていくか、
楽しみに見守りたいと思います。

また、1Qの時にIR照会をかけており、
個々のことに急いで確認するべきことはないと判断しており、
特にIR照会は実施しておりません。
1Qの時の照会内容は 1Qの精査記事 に追記していますので、
ご興味があれば御覧ください。


※2019/8/1 12:00追記しました(IR照会)

【決算精査】 9466_アイドマMC(20年3月期_1Q決算)

■分析PPT資料 (PDF) ※画像をクリックしてもPDFが表示されます。
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SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-58-3_No-00.png





■補足エクセル資料(PDF)
分析シート表紙
分析シートグラフ


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


前期は連結決算前ですから単純な比較は出来ませんが、
増収減益となりました。
着実な増益を期待している方も一定数いらっしゃると思いますので、
この点では失望を買う形になるでしょうか。

中身を見ると、元々増益要素とされていたMAがあって、
なお減益、しかも営業利益は17%程度の減益となり比較的大きい減益になっています。
この要因はいくつか考えられますが、短信からは大きくふたつです。

ひとつは広告チラシの紙のコストの増大です。
これは原価要素として外注費が大部分を占めますが、
外注先へ出稿した広告を顧客にお納めする際のコスト増となり、
アイドマMCへ転嫁されてきて原価率を悪化させます。

もうひとつは、同時にリリースされている新たな事業の立ち上げのための投資です。
この新たな事業はようやく一歩前に進んだ様子が見えてきましたが、
定量面では今後も下押しされることと思います。

新たな事業はオールストアプロモーションと銘打っていますが、
まぁ従来の活動の延長であり、若干IoTの活用として電子棚札なども取り入れるようです。
アリババのパートナー企業というのが独り歩きして一時的に株価が少し反応しましたが、
結局どういうものを作るか、とりわけ、中国と日本では小売りにおける
決済環境なども大きくことなりますから、ローカライゼーションの取り組みが、
実際にエンドユーザーの需要にマッチしているのかなど慎重にみていかねばなりません。
とはいえ、東京オフィス内にショールームまで新規新設しての取り組みですし、
2億程度の投資を今後行うそうで、これは同社連結の1年間の利益の2割程度を占めます。
大きな投資ですし、この事業の背景には人手不足や働き方改革へも寄与する
魅力的なものではあれどまだ未知数要素も多いものですから、
うまくいくことを願って見守りたいと思います。
足元では開発準備などうまくいっているようで、その点はよかったと思います。

定量的には投資による下押しも見られますからネガティブに見える側面もありますが、
私は足元の定量結果のサプライズを期待しているわけではありませんし、
ようやく新たな事業に取り組む姿勢を楽しみにしているところであります。
総合評価としては「3」(想定通り)です。


2.詳細

四半期決算ですので、PPTの更新箇所のみここでキャプチャ張っておきます。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-58-27_No-00.png


ビジネス図解として、アリババのパートナー企業との提携と、
ニューフォリアとのシナジーという側面の要素を追加しました。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-58-57_No-00.png

単純比較はできませんが参考として前1Qと比較しています。
投資の動向などもよくわかりませんから、
凹凸が生まれることもあり、進捗率などでは測れませんが、参考として算出しています。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-59-12_No-00.png

売上は伸びていますが、粗利は前述の通り抑制されています。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-59-24_No-00.png

販管費も支出増となっていますが、売上の伸びもあり、
販管費率はそこまで高くはなっていません。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_1-59-43_No-00.png

粗利を主因としつつ、販管増もあり営業減益ですね。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_2-0-1_No-00.png

配当政策として中間配当を実施するそうです。
実質的な配当額には変更はないようです。
安定業績を出していって欲しいと思いますし、株主側も安定的に長期保有して欲しいという
メッセージだと思います。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_2-0-24_No-00.png

株価はだいぶ下落しましたが、底打ちしたでしょうかね。
まぁこの決算でとりあえずまた500円台に逆戻りでもするでしょうかね。
このPER12倍くらいってどんな感じなんでしょうね。
期待値がどのあたりにある状況なのか、いまいちよくわかっていません。


SnapCrab_NoName_2019-8-1_2-0-40_No-00.png

はい、今回は1Qの定量結果よりこのトピックスがメインですね。
資料にも書いた通り、今後の状況は未知数です。
過度に期待せず、ただ方向性としては合致していると思うので、
悲観ばかりせずにのんびり待ちたいと思います。
そもそも急にはなかなか進展しないと思いますので。


3.さいごに

電子棚札そのものにはそこまで高いニーズはないと思いますが、
ひとつひとつの仕組みが繋がっていくと、
小売り現場での効率があがるだけでなく、
判断をどんどん事業環境下へ投下していけます。
この辺りの認知度向上を含めた営業力をどうマスへ広げていくか、
楽しみに見守りたいと思います。


※2019/8/1 12:00追記

IRへ照会を行いました。
あくまで私の主観的な受け止めで記載していますので、
誤認している可能性もありますのでご留意ください。



連結決算のため単純比較はできないが、
増収減益となっている。
増収については、MAの効果を除いた既存事業だけで見た時に、
増収基調の堅調な状況なのか、販促調整などにより停滞している状況なのか。


MA効果を除いても堅調であり想定通りの事業運営が出来ている。
販促調整については、各所で凹凸がありながら実施されているものであり、
特段個々のお客様の環境で変調をきたしているわけではない。


利益については減益であり、大きく紙のコスト増と先行投資とのことであるが、
まず紙のコストについては、原価明細の材料費にあたるのか、もしくは外注費にあたるのか。
またその規模として想定したより嵩んでいる状況なのか織り込み済みの範疇なのか。


コスト増の一要素であるものの紙のコストについては大きな影響とはなっていない。
要素として何かしらの言及をしておくべきとの判断で短信に記載している。
また、その状況は予算の中で対応できている範疇である。
なお、原価明細上は外注費にあたるものである。


先行投資については、具体的な金額は明かせないと思うが、
この先行投資の分を控除した際に、利益の状況はどのような状況か。
すなわち、既存事業の収益性といった部分で粗利が確保出来ているのか、
なにかしらの要因で下押ししている要素はあるか。


投資を除いた場合でみれば、既存事業の粗利は従来通り確保出来ている。
特に従来と異なる環境ではなく、堅調な推移だと理解している。
なお、1点従来と異なる点といえば、ニューフォリアの事業では、
システムを構築するにあたり、検収時期に纏めて収益が計上されることも多く、
彼らの販促費などが先行コストとして挙がっている点がある。
これらも特に問題のあるコストではなく、期末に向けて検収がなされれば改善される。


新規事業の立ち上げとして段階的に2億程度の投資を予定とあるが、
既に試験導入などが始まる中では相応に投資されていると理解している。
どのようなスケジュール感の中でこの2億程度を投下していくのか。


お客様との折衝の中で試験導入の規模も変わるし、それに必要なシステムも変わる。
従って、段階的に投下をしていくものであり、ある程度の上限を意識して2億と記載している。
従って、今後の進捗次第で投下する規模も投下スパンも変わってくるが、
業績予想に対して大きくコストが増大するような状況とはならないと考えている。


当該事業については業績予想にどのように織り込んでいるのか。


織り込んでいない。


ということは、発生しうる売上(利益)も、投下するコストも一切みられていないということか。


コストという面では既に動きがあったため立ち上げの一定コストは織り込んでおり、
あとは売上に直接繋がる段階的なコストは織り込んでいないということになる。
しかしながらそれは売上とセットとなるものであり、今後の導入状況によって、
+αがどの程度あるかという視点見て頂きたい。
導入がごく緩やかに進むとなると業績予想への寄与はなく
既存分(織り込み分)でほぼ収斂するし、
導入が相応に進むと、その分の収益が+αとなるため、そこに期待をしていきたい。


導入のスピード感を左右するものは何か。
既にお客様との折衝も始めっていると思うが、どういう感触があるか。


省力化はスーパーなどでは大変重要な課題である。
一方で省力化により失われる仕事も生じる。
そういう部分へのケアも含めての導入判断となるため、時間はかかると思う。
例えば、電子棚札を導入することで、POPを作っている人やそれを付けたりする人の稼働は
必要がなくなるわけである。しかしながらそういう人を失業させるわけにもいかないため、
代替の業務へシフトしていくことも当然考えられるわけである。
人手不足という環境下ではあるものの、そういう部分のケアも一緒に
考えていかねばならない課題である。


感想としては、概ね想定通りでしたが、
業績予想への考え方や導入にあたってケアすべき話などは
当たり前の事ですが重要な要素だと改めて思いました。
業績予想の達成可否は重要なことではありますが、
これだけに捉われてしまうと長期目線の投資家としては判断が揺らぎますから、
会社がどういう世界を創ろうとしているのか、
それは単にシーズだけでなく、ニーズ、
それも本質的なものと環境的なものをセットで捉え、
判断せねばならないなと思った次第です。


【決算精査】 9466_アイドマMC(19年3月期_4Q決算)

■分析資料 (PDF) ※画像をクリックしてもPDFが表示されます。
リンク
9466_20190426_slide1.png


※今回もPPTベースの資料にしてみました。
 (当面はPF上位銘柄から順次整理を進めてみたいと思っています)


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

前期実績は当初予算こそ達成できませんでしたが、
MA後の連結業績予想を若干とはいえ上回り、
未達懸念が台頭する中で、よく4Qで頑張りました。
また減収減益懸念も大きかったと思われる今期予想も
2桁の増収増益ガイダンスとなりこちらも一旦は不安が後退する形になりました。
再度営業益で10億をこえるところへ再チャレンジです。
バローの販促調整の件が単なるタイミングの問題であったのであれば、
益々今期のガンダンスも確度が高いものとなるでしょうし、
なにかしらの構造的な変化であれば、ガイダンスも高い壁になる気もします。
決して予断を許さないことになりますが、堅調な見通しが示された中で、
今回の総合評価としては想定通りとして、総合評価は「3」とします。


2.詳細

PPT化に伴い、会社の概要や長い目線での考察について、
改めて順を追ってスライドに従って記載していきます。



9466_20190426_slide1.png


バフェット・コード様の著作を用いてサマリスライドを作成しています。
全体概要を知る上で、バフェット・コードさんの著作を使わせて頂いています。
そして各項目を見ていくと結構いい感じでポジティブな面が感じられます。
前期実績の収益がやや踊り場から転換点ともみえるわけでそこへの不安視はありますが、
サマリスライドからみるとまぁいい会社なんじゃないでしょうか、という印象です。


9466_20190426_slide2.png


→こちらは同社のビジネスを俯瞰するために以前から作成していたものの再掲です。
だいぶ煩雑になってしまったので、もう少し切り捨てるべきところを切り捨ててシンプルにしたいです。



9466_20190426_slide3.png


→上場時の有報まで遡ったのですが、14期連続増収でしょうか。
但し、前期実績でその増収がごく僅かながら途絶えたこととなります。
この抜粋スライドは18/3期の説明資料から抜粋しており、
どちらかというと過去の長期的な推移を示すために利用しています。
常駐先数も同グラフに内在してプロットしていることは何らかのメッセージでしょうかね。



9466_20190426_slide4.png


→こちらはコスト構造です。
固定コストの役員報酬を含む人件費はそこまで比率は高くないようです。
一方、コストの大部分を占めるのは外注費となっています。
この外注費は印刷業者への出稿時などに要するものであり、
変動費の色が強く、つまり限界利益のハードルが低い捉えてよいのかなと思っています。
従って収益モデルとしては意外にも強いんだな~という印象となりました。



9466_20190426_slide5.png


→同社の成長シナリオについてです。
株主通信や過去の決算説明資料に該当の説明があったので、
それをベースに型分けしてみました。
左上の体制面の整備は意思決定スピードの効率化など
全体としてのコストダウンを標榜したものかと思います。
もちろん競争力を高めるための活動でもあるとは思いますけどね。
また、左下のエリア拡大が販促機会の増進に一番重要なファクターです。
この部分は小売り業の販促費の比率をマクロで捉え、
まだまだ何倍にも成長余地があることが説明されています。
このほか右側が今後の長期的な潜在力を示す上で重要だと理解しています。



9466_20190426_slide6.png


→通期の推移はこれまで安定成長を続けてきました。
そして19/3期はその成長が踊り場にきたことがわかります。
何度も見ている通り、これが販促調整の一過性のものか、
構造的なものかの見極めが大切だと思います。
四半期毎の推移については、前期2Qの落ち込みは販促調整の影響とありますが、
一応4Qを見ると深刻な状況ではないように思います。
しかしながらまだ留意が必要な状況で、ガイダンス通り2桁増収が
達成できるかが要注視だと認識しています。



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→BSですね。若干ですが長期借入金が増えました。これはMAの影響でしょうかね。
いずれにせよ財務面は何の問題はありません。
溜まっている現金をどう使うかに注目です。


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→特に追加で言及すべき点はありません。



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→さて、ここからが決算絡みですね。
前期は当初予算は未達でしたが、修正後の連結決算以降時の予算は僅かながら超過しました。
そして今期ガイダンスは少なくても見た目は堅調だと思います。


9466_20190426_slide10.png



→2Qで大きく懸念が台頭した一方で4Qに向けては順調に復調しているようにみえます。
4Qではやっぱり頑張ったよねという程に前期比でみると回復しています。
これが復調と見なしていいのか、トレンド変化の中の最後の晩餐なのかよくわかりません。
ちなみに18/3期の3Qが膨れていますが、これは一時的な販促強化による特需だったようです。



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→販管費の状況は安定的です。


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→営業利益も回復傾向に見えますが、もう少し販促調整の影響とやらを
注視していたいと思います。



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→還元姿勢についてもはい、特に配当は高配当といっていいのではないでしょうか。
DOEも下がったとはいえ、まだ6%台というのは相応に配当面では妙味があると感じています。


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→株価はレシート電子化とやらのテーマ性で持ち上げられたのはやり過ぎでしたね。
当時たまたま高値で一部売却できたのはまぐれでした。
その後、買戻しが早すぎたのは特段反省もなく、
減収減益懸念が台頭していた中では直近の下落もやむ得ないかなと思います。



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→リスクについても思いつくものを上げておきました。
どれも相応に顕在化しそうなものでもありますが、この辺りを意識して注視をしていきたいです。



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→スライド記載の通りですが、CAGR10%程度の成長となると
足元の不安定さからやや強気かなとは認識しています。
もう少し控えめにみておいてもよいかもしれず、
構造変化があれば成長どころか後退もありえるので、留意しておかねばなりません。



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→IRの姿勢についてはもう少し頑張ってもらいたいなと思っています。



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→最後は念のためのアラームです。
ここにも書きましたが、ぜひ、未熟な私に些細なことでも
何か考慮不足や事実誤認などあれば、なんなりとご教授頂けますと幸いです。




3.さいごに

足元では販促調整の影響がどうなっていくのか、
もっと目先的なことをいえば、ガイダンス通り2桁の増収増益を確保できるかが、
市場の関心事ではないかと思います。

一方で新技術の獲得という点で前期に買収した会社の活用や、
新たな技術をいかに顧客へのサービスに繋げていくのかに関心を寄せています。

デジタルサイネージ技術は最近では商業施設などでもよく目にするようになりました。
小売り店舗内でこれをどういうカタチで費用対効果を高めつつ展開できるか、
このあたりが長期的に販促提案の事業として
うまく成長していけるか否かのポイントな気がしています、

足元の数値推移を睨みつつ、こういった定性的な活動にもっと理解を深めたいと思います。
そのためにもIRももう少し積極的に開示をしていってもらいたいなとは考えています。


【決算精査】 9466_アイドマMC(19年3月期_2Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「2」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


2社のMAを経て連結決算に移行するため、
これらの寄与を含めた新たなガイダンスが提示されています。
実質的には利益面では10%弱の下方修正ということで、
足元も減収減益決算でオワコン決算といったところでしょうか。

株価は既にだいぶ下落しておりますが、
既に織り込まれているのか、
更なる失望を買うのか市場の反応は読めませんね。
私の印象ではこの程度の下押しで済んだんだという感覚もありますけどね。
一応、わずかではありますが増益なんですよね。

中身については、「一部クライアントの販促調整」に
引き続き注視が要されるものの、そこまで悲壮感が漂っている気はしません。
もちろん、減益だけでなく、減収となっているので、
通常で考えれば安定成長という視点では投資対象外とすべきところと思いますが、
私は本決算での来期ガイダンスまでは少なくても見ようと思っています。
もちろんその際にはバローHDの販促予算を横目に見てということになります。

小売における販促はある程度投下時期にもばらつきがあって、
ちょうど前期の3Qは集中投下があったタイミングです。
ちょっとわかりにくいのですが、
前3Qでは売上、営業利益共に20%の伸長を見せています。
当然の事ながら今期3Qにはそこまでの集中投下はなく、
今3Qは10%の減収8%営業減益となっていますが、
前々期から今期に均すと5%弱にはなりますが、
増収増益基調は崩れていません。

今回の注視を要する販促調整という成長鈍化ともとれる状況が、
本当に成長鈍化なのか、あるいはタイミングや新たな手法のための
一時的なものなのか見極めるにはもう少し時間が必要という判断です。
このような判断をしないとならない時点で安定的というには
やや無理があるかもしれません。
このあたりの折り合いをみながら今後のスタンスを決めていくことになります。

実質的な下方修正に至り、それが一過性か本格的な後退かの
判断が求められる中で、足元の状況は引き続き、
ややネガティブにみておくべきでしょう。
総合評価は「2」(ややネガティブ)となります。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上-粗利推移
9466_アイドマMC(19年3月期_3Q単計)売上-粗利推移


このグラフを見てもらうとわかる通り、
前3Qは販促のプロモーションに集中投下がみられたこともあり、
強い増収となっていました。
これが減収率を拡大させた要因です。

一方で粗利率はそこまで悪化していなくて2Qで多少落ち込んだものの、
そこから反発してきています。
このあたりは期毎のプロモーションの内容や顧客によっても変わってくるのでしょうが、
レンジの中で推移しているので、値下げ圧力等があり、
あるいは新たな人材投資を進めている中でうまくマネジメントされている印象です。
本来はもう少しトップラインが欲しかったところだと思いますが、
このあたりは前述の通り販促最適の調整の影響によるもので、
ここには留意といったところです。

ちなみに粗利率を考える時には原価要素を考慮しておく必要がありますが、
事業モデルにも記載した通り、原価の約8割は外注費です。
印刷業者などがそれにあたりますが、
その制作の効率化や印刷を要する紙のチラシの総量が減って、
デジタル化の効果もあるのかもしれません。
(まだトレンドがみえないのでわかりませんが)



■販管費推移
9466_アイドマMC(19年3月期_3Q単計)販管費推移


販管費率ですが、ここは利益確保に向けて苦労した後が垣間見れます。
ただ違和感もあるのですが、人件費や役員報酬などが主たる構造のはずですが、
むしろ新たな人材投資も進めている認識でもありコントロールがよい方向で
コントロールされているといいなと思います。

前3Qで売上が強めに出ていた時の売上高販管費率は10.7%と過去最低水準でした。
しかし今3Qはそれと同水準の10.8%となっています。



■営業利益推移
9466_アイドマMC(19年3月期_3Q単計)営業利益推移

今3Qでの営業利益率は12.9%と過去最高となりました。
粗利率がうまく稼げた中で販管費率も抑制出来たということですね。
2Qでは8.9%まで落ち込んだのですがこのあたりからも、
ある程度案件の凹凸などでぶれやすい面があるのかもしれません。

累計での営業利益率も11.1%と事業モデルから考えると
やはり高い水準だなという印象です。



(2)今期予想の確認

修正されたガイダンスから逆算すると4Qもハードルが高いです。
ただ、MA2社が僅かとは寄与したりすることもあるので、
正直よくわかりません。

今4Q単予想
 売上 2,371百万円
 営業利益 229百万円(9.7%)

前4Qは販管費も大きく粗利率も下がっていたので、
単純比較では50%を超える増益となりますが、
そもそもこの比較が適切でないですね。
(IR照会でこれを元に質問をしてしまい、自分で自分が恥ずかしい・・・)

売上は今3Qより少し上、
営業利益は買収に伴うコスト計上などもあり3Q実績からは減益になりますが、
それでもハードルとしてはそんなに高くないでしょう。
この程度で着地出来るのであれば、まぁいいんじゃないでしょうかね。


3.定性情報の確認


事業モデルを図解化しています。
特に前回から変更していません。
9466_アイドマMC(19年3月期_2Q)事業モデル



4.その他情報の確認

特にありません。


(1)株価推移の状況

9466_アイドマMC(19年3月期_3Q)株価推移


株価はだいぶ下がっています。
今留意を要する販促最適の調整とやらが成長鈍化と捉えられるとすると
PER水準が切り下がるわけですから、
PER18倍を中心としたレンジというわけにはいかないでしょう。

現状のPERは10倍から11倍程度となりますから、
無成長企業とみるならば妥当といえるのかもしれません。

一方で買収会社の強みも活かして、
本当に次世代の販促ツールを展開できる強みが発揮でき、
時期的な調整による凹凸を繰り返しながらも緩やかに成長をしてくれるなら、
割安と見ることが出来ると思います。


(2)IR照会の状況

IR照会をしています。
私の基本的な理解が足りないために、
恥ずかしい質問をしています(笑)。
なお、あくまで私が主観的に捉えた感想として記載しており、
事実と異なる可能性を含んでいますのでご留意ください。


Q
デューデリや仲介手数料などの買収コストは、
3Qに計上済か4Qに計上予定か。

A
4Qに計上予定。販促費として計上を予定している。


Q
新株予約権は行使条件を割り込むことになるが、
そもそも時価が下回っているので、実質行使されないものとなってしまった、
そのような理解でよいか。
(従業員の方へ報いる意味でも残念な結果ですね。
できれば従業員の方に有利な条件の中で行使をしてもらいたかった・・・)

A
その通りである。


Q
販促最適の一過性については、一過性のことなのか、今後も続くものなのか、
心配をしているのだが、どのような状況で、今後をどうみているか。

A
(いろいろやり取りをしましたがここでは割愛します。)
各クライアント様の戦略や予算投下のタイミングなどについては、
アイドマ側が憶測で述べるのは誤解を与えてもよくないのでという配慮が前提にありました。
このあたりはしっかりしています。
あくまで仕事を縮小していく話だったり傾向があるわけでも伝えられているわけでもなく、
ある程度プロモーションの投下時期はクライアント側のご都合によって
タイミング等も図られるものと考えているようです。
それで私の印象なのですが、バローなどへの照会も踏まえて、
確かに予算は適材適所で投下していくものと思いますが、
アイドマの領域の仕事がなくなっていくということはなく、
大きく飛躍することはなくても、戦略を支えるプロモーションは
今後も継続されていくものと思います。
とはいえ、減収になっている懸念もお伝えし、
予算作成のフェーズでどの程度のトーンで出てくるのかで、
会社側のトップラインへの見通しもまた見えてくるものがあると思うので、
本決算まで様子を見る事にします。
ここは保有比率がトップとはいえ、10%未満ということもあり
許容できるということですね。
もし10%を超えて大きく保有していたら、
やはり減収は痛いということで調整する必要があったかなと思います。
その点から考えると、現状うまく比率をコントロール出来ていると思います。

Q
4Qでのハードルが前4Qと比較すると高いのだが新たなガイダンスに無理はないか。
(利益が落ち込んだ前4Qと比較しての質問が恥ずかしい・・・)

A
絶対にできるとは断言できるものではないものの、目標感としてしっかりもって頑張る所存。
(詳細は割愛しますが、無理をしている感じもしませんでしたし、
過度にコンサバということでもなさそうです。まなニュートラルに行ける線という印象です)



(3)目標株価について

目標株価の算出基準は22.3期EPS予想65に対して、
評価PER20倍として1300円程度を見込んでいましたが、
今回の下方修正も踏まえて、EPS伸長がやや遅れるだろうということを考慮し、
EPS60として目標株価を1200円としています。

なお、悲観シナリオの目標株価は元々EPSは60としており、
評価PERを15倍としていましたが、こちらは変えていません。

本決算を迎えて、成長鈍化の確度があがれば評価PERを12倍程度まで下げ、
EPSも50程度で横ばいとみると600円程度まで下げないとならないかもしれません。
それにしても現状の時価を考えると減益が来る程度の評価だとは思います。
配当利回り面からも一定の下値はみえていると認識しているところです。



5.さいごに

株主総会の時に感じたことなのですが、
社長は創業期から大変苦労をされています。
経営が苦しい時にキャッシュも潤沢でない中で、
不安との戦いだったという趣旨の話を見聞きしたことが印象に残っています。

ここはバイアスがかかっているかもしれませんが、
もしこの販促最適の調整が一過性ではなく、
構造的にアイドマの仕事が減っていく兆候を会社が認識していたとしたら、
こんなに積極的に新規領域へ人材等の投資を推し進めるかなと思います。

経営としては苦労の過去から堅実な経営という印象です。
逆風下での攻めの経営ということで、
新規開拓という点で投資するのはもちろん王道なのですが、
同社が現状新たな領域へ攻めるというのも、
ある程度堅実な目線での自信があってのことだと受け止めています。

もちろんそれが経営の読み違えとか、
顧客側の構造変化といった不確実性があるのは事実ですから、
来期のガイダンスをよく見て、
経営者がどうみているかを推察して、構造をきちんと理解したいところです。
それは単に数値上の凹凸だけに目を奪われずにですね。



【決算精査】 9466_アイドマMC(19年3月期_2Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク



1.サマリ
総合評価:「2」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


既存サービスは堅調に推移したものの、
一部のクライアントで販促最適の調整があって想定より弱かったようです。
また、新規サービスの開発や営業のために人材投資を施したそうです。

論点はこの一部クライントで発生した「販促最適の調整」なるものの
要因と今後の見通しとなります。

これが夏の猛暑や災害の影響などによる調整であれば、
これはやむ得ないとなりますが、費用対効果でうまく効果が出ておらず、
同社の販促サービス全般の優位性が毀損してのことであれば根が深いとなります。
この辺りは、IRにも当然お電話もしたのですが、
即座に判断は出来ないという解釈となりました。
なお、ここでは諸々の状況を踏まえてやり取りの記載は見合わせます。

一方で新規サービスの開発や営業というところでの投資は、
当然その内容や今後の寄与がどうなってくるのかわからないので、
現時点では評価が難しいですね。
この辺りは楽しみに知らせを待つしかないわけです。

なお、資本業務提携も発表しています。
ニューフォリア社との提携ですが、デジタルサイネージを始めとして、
新たなWeb技術などに特化している会社ですね。
というかこのニューフォリア社ってなんかいろいろ面白いことやっていますね。
官公庁プロジェクトや大手企業と上流工程で実績を作っているようで、
少数精鋭で即戦力としてプロダクトアウトに活かせそうな会社だと感じました。
NTT出身のベンチャーのようですね。
アイドマMCにとって、既存の枠に捉われないサイネージを含めた新技術に
活路を見出していますからね。楽しみです。

が、決算としての評価はやはり販促最適の調整の見通しが未だはっきりと
一過性で問題ないね、と合理的に判断できないこともあり、
総合評価は「2」(ややネガティブ)となります。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上-粗利推移
9466_アイドマMC(19年3月期_2Q単計)売上-粗利推移


売上が足りず、一方で固定費も一定程度要することもあり、
粗利率も若干落ちていますが、まぁこれは前述の調整の影響かと思うので、
この辺りは一過性なのかどうかで今後も変わってくると思います。


■販管費推移
9466_アイドマMC(19年3月期_2Q単計)販管費推移


トップラインに弱さがあるため、どうしても販管費率も微増となっています。



■営業利益推移
9466_アイドマMC(19年3月期_2Q単計)営業利益推移


粗利率も落ちて販管費率も微増となっており、営業利益は不足感があります。



(2)今期予想の確認

この調整が一過性かどうかで大きく景色が変わります。
ここでの皮算用は意味をなさないのでやめます。
判断が大きく分かれそうですよね。


3.定性情報の確認


事業モデルを図解化しています。
9466_アイドマMC(19年3月期_2Q)事業モデル




4.その他情報の確認

特にありません。


(1)株価推移の状況

9466_アイドマMC(19年3月期_2Q)株価推移


株価はこの停滞感を織り込んでいるのかどうか知りませんが、
大きく下落トレンドになっています。
本当によく、自分はこれに付き合っているなと思います(笑)。



(2)IR照会の状況

ここでの記載は前述の通り、記載を取りやめます。
なお、見聞きした内容から何か合理的と思える判断は下せませんでした。


5.さいごに

今期の経常利益目標が10億円ですが、
この10億円がストックオプションの50%行使の前提条件となっています。
更に12億円超過で100%の行使が可能となります。
このため10億は結構頑張ってくると思うのですが、さてどうでしょうかね。
それでもそれを守るために投資を抑制するなんてこともせず、
積極的に新規分野にもチャレンジしていくんでしょうかね。

株価はトップラインも足りず、減益ですので、悲壮感が漂うものと思います。

こういう時に私は自分の保有比率を思い浮かべます。

現時点での保有比率は8%ですから、
仮に20%株価が下落するとPF全体影響は1.6%、
更に株価が半分になったとして4%の影響。
これ位の皮算用は防衛本能からかすぐに算出していますけどね(笑)。

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