投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

Author:まるのん
アラフォーのイクメン窓際サラリーマン。
投資方針に忠実に運用し、
将来の教育資金や老後資金への不安へ対処していく。
中長期視点で現物日本株へ投資。
サブブログ「まるのんのフォトはなし」で趣味の写真も公開。
年初来:+0.9%(2019/5/31時点)


【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(20年3月期_1Q決算)

■分析資料 (PDF) ※画像をクリックしてもPDFが表示されます。
リンク
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■参考
・前回の本決算精査記事
・株主総会レポート
・社長コメント(決算補足)
・会社開示の決算説明資料


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

通期で減益予想となっていますが、
本格的な投資投資や、新橋のビル費などが生じる今後は大きくコスト先行となり、
減益となる見込みかと思います。
1Qで、あれ?増益?となって変な期待が寄せられることがなければいいなと思います(笑)。

アットプレスは従量制の位置づけで、
特にGW等の企業活動の抑制を理由には配信数が減少していますが、
単価はあがっており全体としては増収寄与となっているようです。
ただ、足元では単価上昇も止まっていますし、
そもそもワールドカップなどのイベントがあると落ち込んだり、
今回のように営業日が減ることで配信数が減るので、
今後単価上昇も止まった中で大丈夫かなという思いはあります。

ただ、この従量制の広報に近い部分だけでは成長鈍化することは会社も認識しており、
だから広告領域に出ていく意思決定をしたわけで、
今回インフルエンサーマーケティングの件数も開示されていますが、
急拡大しています。元々の件数がまだ少なくKPI開示する程の影響もないということで、
そもそもの母数が小さく見えているので余計に伸長率が大きく見えている要素もありますが、
社長コメントを拝見するとそこそこの手応えがあるようで、
ここはよい部分かと思います。

また定額制の広告領域をカバーするNEWSCASTについても
様々な実証を経て、こちらも手応えがあるようで何よりです。
そして広報をカバーする自社商材との競合も問題にはならないようなので、
この部分もよいかなと思います。

クロスセルをするにあたり、特に大手企業になればなるほど、
それぞれの意思決定をする部門が異なるわけで、
営業効率など難しい面もあろうかと思いますが、頑張って欲しいですね。
相応の法人営業を採用し教育し、となるとこちらもコストが嵩みそうですね。


一方、シェアオフィス事業については国内は足元は問題なく、
あとは新橋の立ち上がりが最大のリスクです。
先月の社長コメントでは量・質ともに明らかに好転という表現でしたが、
今回は、想定通りに推移できそうということで、
勝手な解釈としてややトーンダウンしたかな?という印象もあります。

また収益上はそこまで大きな割合ではないのですが、
海外については、定量的にみると稼働率などみていても
まだまだ課題があるように感じますが、社長コメントは底打ちと表現されています。
コンセプトや入居の日系企業の割合などで、
現地プレゼンスの課題などを対策してきていると認識していますが、
数値上はまだ回復基調とはみえないのですが、
今後も注視したいと思います。
加えて、円高が進行しているため、更に収益を圧迫するのではないでしょうか。
まぁいずれも国内の今後の投資に比べれば微々たるものかと思います。

いずれにせよ、新規取り組みの一部は好調である点、
しかしながら今後の投資投下が実を結ぶかは長い目線でみなければならず、
単に増益だった、ポジティブとはなりませんし、
社長コメントの通り、1Qは従来の延長戦というのはその通りですので、
総合評価としては「3」(ニュートラル)です。


2.詳細

今回の決算に関わる部分のPPT抜粋をして貼付します。


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→スライド内に記載の通りです。


SnapCrab_NoName_2019-8-5_23-56-7_No-00.png


→売上が増収トレンドなのは今後も継続してもらいたいですね。



SnapCrab_NoName_2019-8-5_23-56-18_No-00.png


→販管費は主に給与・役員報酬ですから急増はしないのですが、
今後採用も積極化していく中で、経費など増加していくと思われます。
利益を削ってでも投資していくという判断をしているので、逆に投資がうまく進捗せず
利益が出ちゃいました、というのもなしでお願いしたいと思います(笑)。
今回の1Qの増益でくれぐれもミスリードさせぬようにIRは工夫をしてもらいたいです。



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→1Qだけみると赤枠の通り、前期が弱かったこともあり、
今期は2桁増益ですが、実はやや伸長率が鈍化していることもわかります。
こういう部分の危機感も含めての新規拡大を標榜していると思いますので、
減益を厭わず、成果になる投資を期待したいと思います。



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→株価は相変わらず下落トレンドですが、
この下落でいったいどこまで織り込んでいるんでしょうかね。
2Q以降でわかりきった減益となると更に売り込まれるんでしょうかね。
現状はEPS見込みが下がっていることもありPERで30倍水準となっており、
この数値だけみると、単純にまだまだ下落余地があるようにもみえるのですが、
どうしたものですかね・・・。


3.さいごに

今1Qはあまり真面目に見ても仕方ないですね。
少なくても定量的には今期やその後を見据えた上での決算というわけではないですからね。
社長コメントでは定性的な部分にも言及がありよかったですが、
いつも月末だったのが更新されておらず心配しましたので、
決算開示時期を遅らせるにあたって、今月は決算開示日にUPしますと一言あると
ありがたかったですね~。


ソーシャルワイヤーの株主総会に行きました。

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※聞き間違いや主観に基づく誤認を含む可能性が多分にあり、
個人的見解も介入しておりますので、
ご参考程度としてお読み下さいませ。

※記載内容には配慮をしているつもりですが、当記事が会社からの指摘も含めて何かしらの不都合が生じた際には、
即座に公開を取りやめます。



■参考
・昨年の株主総会レポート → リンク
・一昨年の株主総会レポート → リンク
・直近の独自会社精査PPT → PDF(PPT)
※私の勝手な分析サマリです。

■当日の流れ
10:00 開会
10:03 議決権数・株主数報告
10:04 監査報告
10:06 事業報告・対処すべき課題の報告事項
     ~社長がパワポ資料でざーっとプレゼン~
10:16 付議事項上程
10:20 質疑応答
     (4人 4個(他要望事項が2個))
10:40 決議
10:42 閉会
10:43 新任社外取締役から一言
10:45 中期経営計画説明会 開始
11:18 質疑応答
     (5人 11個)
11:54 中期経営計画説明会 終了
12:00 クロスコープ施設見学会
12:30 懇親会
     (軽食付き グループ毎に役員と懇親)

※手元の時計による概算ですので多少ズレはあるかもしれません。

昨年は総会終了が11:10終了でしたから、
後の中計説明会もあり30分程前倒しで終わりました。
付議事項・報告事項に係る質問に絞ることで
スムーズな進行となり双方にとって改善してよかったと思います。



■議決権行使の状況
 株主数    : 476人/2,018人(23.6%)
 議決権個数 : 42,302個/59,275個(71.4%)

昨年より株主数は100人余り増えていますが、
株主数の増加は緩やかですね。
もはや東証再編で昇格の意義も曖昧になりつつありますが、
昇格要件の2,200人にはまだ足りませんね。



■全体所感
同社の今後を考えた時に、大きく2つのポイントがあると考えています。
この2点が今後の中計の成否を大きく左右するものだと捉えており、
私も懇親会を含めて重点的に確認をするように努めたつもりです。

(1)新橋拠点の成否
従来の拠点とは異なるアプローチが求められ、投資規模も大きいため、
不確実性という点でリスクとなります。当然成功することを期待し、
経営はチャレンジするということで大きなリターンを狙いにいっています。

成否のカギは、中堅から大手企業の拠点としての入居が進むかという点です。
サテライトオフィス、働き方改革ということで時流はフォローですが、
個別に見た時にタイミングや縁というものに左右される要素もあり、
まずは立ち上がりがどうかという点では「わからない」ということになります。
但し、これはもう直観という他ないのですが、お話をさせて頂いた印象では、
そんなに悲観的にならなくてもいいかなとは思いました。
大企業になればなるほど、アプローチ先が調達部門など複数になるほか、
折衝レイヤーも様々ですからこの辺りをうまく取り回してくれれば、
立地など問題はないと思いますし、外部環境としてもオフィス需要はタイトですから、
うまくいくのではないかと期待が先行します。

(2)広告分野でのスケールの成否
元来、広報部門へのアプローチとして独自路線を歩んできましたが、
広告分野に足を突っ込むということはシェアや認知度で快走中のPRTIMESとも競争になります。
ソーシャルワイヤーは記事のなりやすさなど品質を担保しながら、
またインフルエンサーマーケティングのデジタルPRとのコラボを図ることで、
存在感を増していく方向です。そのために認知度向上を図る施策も検討されており、
必要な手立ては用意している様子が伺えました。
従って、認知度向上のためにサービスそのものの露出を増やしていくとか、
競合との戦い方も納得がいくものでありました。
もちろん、配信数が足元でも伸び悩んでいたり、
単価上昇も継続性のあるものかはまだ不透明のため、
今後を注視していかねばなりません。

これら2点について、引き続きモニタリングを続けていきたいと思います。


総会としては、社長の出来るだけ説明を尽くしたいという姿勢はもちろん、
各取締役の方とも初めてだと思いますが、対話が直接出来たことは、
大変有益な機会でありました。
これまで社長とIR責任者位しか接点がなかったため、大変貴重な機会を頂きました。



■質疑応答の様子
株主総会と中計説明会のそれぞれにおいて質疑応答の時間がありました。
特に区別することなく、やり取りについて、記載します。
繰り返しになりますが、あくまで私の主観的な受け止めによる曲解の可能性もあります。
従って、会社公式見解とずれた解釈をしている箇所もあるかと思います。
その点、くれぐれもご留意くださいませ。


Q[2号議案:取締役選任]
取締役候補者の経歴の中でワイズノット社が多いが、
同社はどのような会社であるか。
また現時点で当社とどのような関係性がある会社か。

A
(矢田社長の)旧職であったワイズノットからありがたいことに創業メンバーに加わってくれた方々が
今も取締役、あるいは営業現場でも活躍を頂いている。
なお、ワイズノット社はその後倒産してしまって現状は実在しない会社である。
オープンソース開発や技術者派遣のベンチャー企業であり、
当社の事業とは被らない領域の事業をされていた会社であり利益相反などもなかった。(矢田社長)


Q[2号議案:取締役選任]
社外取締役選任として2名に増員したことはガバナンス対応からよいことと受け止めているが、
2人とも新任ということで経験豊富とはあるが、
具体的にどのような経験やノウハウに対して期待しているか。

A
従前の社外取締役の若山氏は別の上場企業を経営されており、
そちらに専念されるということもあり任期満了に伴い退任されるものである。
当社は従来よりも投資を拡大させることで、
アカウント数を多く抱える中堅企業から大企業へと進展をしていくことになる。
そのような方針に鑑みて、従来のベンチャーや中小企業を顧客として取り組んできた時とは
違う性質の企業としての知見が備わっていく必要があると考えている。
ゼロからこのような知見を試行錯誤しながら蓄えていくより、
中堅企業あるいは大企業としての価値観や対応方法については外部から招聘し知見を得る方がよいと判断した。
またそもそもの社外取締役への期待は牽制効果を発揮して頂くことである。
当社のような創業オーナ企業はどうしてもオーナー社長の意向で突っ走ってしまう事が多い。
従って、その部分へ牽制は必要なことであり年齢的にも年上の方を2名選任したいと考えている。
大野氏は大企業出身、白川氏は外資系企業での経験が豊富という点で
前述の通り当社の企業規模が拡大することを見据えて、
それぞれの見地で応援をベースとした牽制を大いに期待したい。
前任の若山氏は前の上司でもあり、期間に渡り、
信頼関係も基づく牽制を大いにして頂いたので、それを引き継ぐ形で運営をしていきたい。
また、当社はあくまで組織戦に拘り、
一部のスーパープレイヤーに依存する形態ではない方針で取り組んでいる。
従って、組織を纏める上で経営個々に対する牽制が機能しないことはリスクでもあると考えている。(矢田社長)


Q[報告事項]
海外の貸倒引当金を計上しているが、今後のリスクの有無についてどう考えているか。
またどの会社も株価をどう上げるかに腐心しているのが常と認識しているが、
株価対策の面でどのように認識を持たれているか。

A
投資にはリスクがつきものというのは大前提である。
当社としてはスケールさせるための投資は積極的に行っていきたいと考えている。
当然失敗はあることもあると考えているが小さな失敗を恐れず、
それより大きな成功を得るために活動することが現状の当社にとっては優先事項であると考えている。
また株主還元については配当で報いたい。
配当をすることで自己資本は目減りすることになるが、ROEを高めることは大切だと考えている。
株価については、継続的に下落してしまっておりご心配をおかけしている認識を持っている。
一方で株価に言及するのは建前的な回答になってしまうが、
業績拡大をすること、またそれにとどまらず、
今後も拡大していくというメッセージを出していくことが大切であると考えている。
大いなる今後の可能性を含んだ開示を今後も積極的に出していくことで対応していきたい。


Q[報告事項]
人材確保については順調に積み上がっているとみえているが、
今後人材不足もより顕在化する中で、どのような採用をし、
どのような領域・職種へアサインを進めていきたいと考えているか。
また、採用だけでなく離職の状況についても教えて欲しい。

A
原則的には、従来は組織のオペレーションを司る管理部門に近い人材が多かった。
これからも中心ではあるが、今期後半から販売人員として法人営業を増やす方向に転換していく予定。
特にインフルエンサーマーケティングなどネット広告で待っているだけではだめなので、
足を運ぶ営業を拡充させていきたい。
またレイバーコストは厳密に見ているが、
当社の考え方として業績があがったから給与が上がるのではなく、
生産性が向上した分について、一部を会社へ留保しつつ従業員へ還元するという考え方である。
そのため生産性向上の寄与分を当然給与として還元してもらえると個々が納得できるような体制を築いている。


Q[要望事項]
取締役選任の理由について記載がないが、どのような役職でどのような期待をしているかを明記したらどうか。

A
承知した。今回の資料のには間に合わなかったが次年度以降検討する。


Q[要望事項]
決算説明会の動画もアップして欲しい。youtubeでUPすれば簡単。

A
検討する。


Q [インキュベーション]
同業他社の展開するシェアオフィスに対して立地等の面で
これといった特徴がないようにも感じるが、どのような優位性を発揮して展開されるのか。

A
まず前提としてお金があれば面を借りられるという構造ではない。
社長自身も最初はそう捉えていたものの、上場企業であることや運営実績に基づく信用があって、
仙台でも森トラスト、今回の新橋ではNTT都市開発といったメジャーなハイグレードビルを確保する事が出来た。
物件オーナーの意思決定は、単にお金の有無ではなく、信用や運営方針等定性的なものが影響する。
そのため、誰でも参入できるというような性格のものではない。(矢田社長)

WeWorkはコミュニケーションの活性化をコンセプトに掲げてフルオープンな構造で運営されている。
一方でクロスコープは集中できる執務・会議室の提供という所に重きを置いておりコンセプトは真逆である。
利用者のニーズは様々なので、趣旨に合致したお客様が長く使って頂いているという点で
堅調な事業運営が出来ていると認識している。(大川取締役)

加えて利用者側の都合でスケール局面などでは機動的に壁を取り払う等の対処を行うことで
拡張性にも富んだ運営をしておりその点も魅力のひとつではないかと考えている。
実際リージャス等相見積もりを取って来られる方も多いものの、
クロスコープを支持して頂けていると現時点では考えている(矢田社長)


Q[ニュースワイヤー]
広告に参入するという点でこれまでは広報畑であれば競合とみてなかったPRTIMESと
ガチンコ競合になると認識しているがどのように勝機をみているか。

A
PRTIMESは上場企業シェアとPV数でNo.1が特徴である。
一方、@プレスは記事になりやすさNo.1に特徴を持っている。
広報広告という側面からみると、高く記事になりやすいという質が高いという事は
大切なものだと自負しているが、一方でエンドユーザー視点ではシェア率やPV数というのに
着目される構造で評価されることも理解している。
そのため記事になりやすさ(品質)を維持しながら、シェアやPV数を伸ばすべく対処を行ってきている。
いくつか注力するセグメントを見定めながらひとつひとつお客様の支持を頂けるように努めていきたい。
また配信数に対する平均PV数にも着目しており、
1配信当たりの反応を極大化出来るような運営をしていきたい。(秋元取締役)



Q[ニュースワイヤー]
SNS連動型のプランを選ばれることで、@プレスの単価が上がっているわけだが、
その継続性についてはどのように考えられているか。
費用対効果が認められないと単にお試しで終わってしまうため、
効果や利用者の反応などを踏まえてどう捉えているか。

A
実際にお試しで使ってみてという利用者の方も一定数はいると認識している。
そのため、どの時期になるかはわからないが一旦少し単価下落する可能性を踏まえて、
益々価値を上げていくことが肝要であると考えている。
プレスリリースのやり方や効果に悩まれている顧客に対して、
きめ細かく対応して価値を高める活動を続けていくと共に、
ツールが欲しいという顧客に対してはNEWSCASTを活用頂くという
すみ分けをしながら対応していきたい。(秋元取締役)


Q[ニュースワイヤー]
NEWSCASTは広報と広告の垣根を渡すツールとして面白い取り組みと感じているが、
一方で同アカウントのフォロー数は全く増えていないのだが、
エンドユーザーへのリーチ数という点で、顧客にとって訴求できるツールとして問題はないのか。

A
現状では、NEWSCASTのフォロワー数自体は全く追いかけていない。
アカウントのフォロー数は伸びていないが、
裏側でNESCAST配信したものがエンドユーザーにリーチ出来るような対処をしており、
実際に堅実にリース数は伸びている。一方でアカウントをフォローする仕組みはまだ着手しておらず、
今後このような対策をとっていくことで
アカウントのフォローワー数も伸びていくと認識している。(秋元取締役)


Q[インキュベーション]
新橋拠点では特に大企業もターゲットにした販促を行っていく中で、
大企業の調達部門は従来のベンチャー・中小へのダイレクトアプローチとは
全く異なる調達部門などへのレイヤーに沿った折衝が求められると認識している。
このようなアプローチをどのように自社リソースで対応されていくつもりか。

A
従来はネット広告のプル型で対応してきていた。加えて不動産の仲介会社を活用することで
アプローチをしていくことになると考えている。(矢田社長)



Q[ニュースワイヤー]
@プレスの単価の向上・維持も大切なことであるが、
一方で枚数をどう伸ばしていくのかも大切であると考えている。どのように枚数を伸ばしていくつもりか。

A
枚数を増やすために従来通りセミナーなどを開き配信に繋げていく活動は継続していく。
一方で世の中的にやはりプレスリリースというとPRTIMESというように
認知度が高い状況であることは理解をしており、@プレスの認知度を上げていく施策が必要だと感じている。
今後は認知度向上のために@プレスの露出を高め、イベント等に出展もしながら
広報・広告部門の方に認知して頂く取り組みを本格的に投資したいと考えている。
この投資を経て、アカウント数そのものを上げることで配信数の底上げを狙っていきたい。
(秋元取締役)

認知拡大を狙うにあたり、法人営業の拡充を進めていく。従前は縦割り志向が高かったものの、
今後はクロスセルを志向していく。顧客のニーズに合った商材を適切にご紹介することで
様々なサービスの認知が法人営業という人海戦術の中で効果を生むと考えている。
一方で、人に依存する形態だけだと効率が下がる面もあるため、
いかにPR力を高めて効率的に運営するかも大切に捉えている。
そのため、SNSの分析結果をアピール情報として外部開示する中で、
テレビ、新聞、YAHOOニュースなどの記事として取り上げてもらうことで
マスへの認知をあげるような取り組みを行っている。
合わせて広報専属の人員強化を図り、より自社サービスの認知を高める活動を促進していきたい。
また、従来は広告宣伝費を投下することはなかった、
今期は展示会出展などを通して広告宣伝費を投下して
認知度向上を図っていきたい。(庄司取締役)


Q[インキュベーション]
海外拠点においては低迷しているようにもみえるが、原因と対策をどのように考えているか。

A
伸び悩みの背景は、日系企業の進出の動向に影響を受けており、
昨今、日本回帰の流れも顕在化しており、一時期に比べるとASEAN地域への日系企業の進出マインドは
後退している事に影響を受けているものと考えている。
対策としては日系企業比率が高い拠点は現地ローカル企業の入居を促進していくことで
安定化することが大切であると考えている。特に日系入居者が極端に多いと、
現地ローカル企業には敬遠されてしまうのが実情。まずは現地ローカル企業に
好まれるコワーキングスペースがないと受け入れられないため現地に支持される仕組みの導入を進めている。
また非日系の現地エージェントとの連携も深めていく中で、足元では回復基調にある。(庄司取締役)


Q[インキュベーション]
新橋がうまくいった際にその次としてどのような展開を考えられているか。

A
稼働率が一定水準になったら次の展開というようなサイクルが大前提である。
当然ながら不動産なのでタイミングや縁というものもあるのだか、
この3年間の中計期間では、この新橋と同程度の拠点をもう一つくらい展開したいなと考えている。
あとは足元の稼働率を見ながらの判断になってくる。(矢田社長)


Q[インキュベーション]
新橋拠点が納得できる入居率になるまでにどの程度の期間を見ているか。

A
損益分岐点までを**(記載を自粛)と見積もっている。
家賃、内装、積極的に投下する販促費を全てを考慮したもの。
※ここでの明記は自分の判断で自粛しました。ご了承ください。


Q[ニュースワイヤー事業]
FindModelを使われている顧客側の声としてどのような声があがっているのか、
効果としてどのような手応えがあるか。

A
インフルエンサーマーケティングは予算に応じて効果が伸びる性格のものである。
従って予算の大きい大企業であればあるほど、効果も大きくリピーターに繋がっているのが実情である。
一方、予算が低い顧客に対して、予算を確保してもらい効果の最大化を享受できるような訴求を行っており、
その効果が出ればリピートに繋がるということで、
全体でみても高いリピート率を確保出来ているため、
効果発現という点で手応えを感じている。(秋元取締役)


Q[その他]
この3年間で概ねどの程度の投資を行うつもりなのか。

A
従前はだいたい何かを意思決定すると3億程度の投資規模であったが、
今回の新橋のような大型の投資となると10億近い投資ともなる。
このような規模で投資を行っていくことでGET100達成をものにしていきたい。
また、資金については、第一に営業CF、第二に借入金による他人資本の調達を優先して考えている。
自己資本増強については、ないとは確約できないものの、
前者を優先して総合的に判断していくことになると考えている。


■その他所感

・社長プレゼンの中で、「増収×減益×増配」について説明があった際には、
やはり成長を加速するためにチャレンジする点でどうしても減益になってしまう事に対して、
株主へ応援して欲しいのメッセージのための増配という気持ちを改めて強く実感。
1円の増配その額に意味があるわけではなく、今後へ期待して欲しいという
せめてものメッセージとして受け止め。

・PRTIMESとの競争では品質を重視し平均PV数を高めて
本質的な価値を追求という方針は素晴らしいと思う。
一方、広報・広告を意思決定する側からみると、
実は数打て戦法も一定程度訴求力があるのではないかと思うし、
だからPRTIMESがあれだけ伸びているのではないかとも思う。
@プレスの本質的な価値追及の方向性は間違っていないと思う一方で、
意思決定者へのツール訴求力として問題がないか、
特に配信数が伸び悩んでいる中なので、とりわけ注視する必要がある。(KPIでフォロー)

・インキュベーションの競合環境はどちらかというとガチバトルというより、
現時点では市場成長に応じた協調効果が大きい印象。
一定のリスクをとりながら実績に基づき展開できることで空室リスクは伴うものの、
成長可能性が高いと考えられる。
但し景況感の後退でオフィス需要の転換があった際の影響には注視が必要。(KPIでフォロー)

・FindModelには相当の手応えがあるものと受け止められる。
法人営業の効果が出ることで成長が期待できると思われるため、
その営業状況に期待したい。(社長コメントでの定性情報に期待)

・新橋拠点の成否が今後の成長を左右するため、
8月開設後の入居動向には相応のリスクを伴うため注視が必要であるが、
感じ取られる手応えとしてはオフィス需要がタイトであり、
立地面、ビルグレードなどを考慮すると
十分に勝機はあるように感じた。(社長コメントでの定性情報に期待+KPIフォロー)

・サービスの認知向上という点では販促投下で
展示会等での露出機会を増やす取り組みはよいと思うが、
販促の費用対効果についてもチェックが必要だと思われる。(社長コメントでの定性情報に期待)

・社外取締役選任の理由についての回答は社長の答弁も非常に丁寧で熱が入っていたと感じた。
相応に期待する部分が大きい現れと思うため、
まだ未知数ではあるものの経営に対して十分な機能を発揮されることを期待したいなと思う。
出来れば、どういう牽制があって社長がそれをどう受け止めて
経営に生かしているかなどのコラムなどがあると
より身近に経営を感じられるかなと感じた。(社長コメントでの定性情報に期待)

・施設見学会を通して、例えばおかしBOXみたいなワンコインでお菓子取れるような仕組みとか、
小さな仕掛けがもっとあるといいかなと。また会議室の椅子(ソファー)に座ると板書が見えにくいなど、
細かな点で実際に利用者目線になってみるともっともっと良くなる要素があると思うので、
よりよい改善に期待。


・総会終了後の当日夜に、総会を受けたコメントを社長コメントとして掲載されています。 → こちら
この記事の中でFindModelを買収したプロセスについて、
FindModel側からの視点で丁寧に書かれていて、
これを読むといい買収案件としてスタートしたのだなと思いました。
同時にソーシャルワイヤー社としての現場主義や組織力の強さを改めてみた気がします。






■懇親会
ケータリングによる立食形式で3グループに分かれて、
各取締役が分かれて20分間隔でぐるぐる回る形式でした。
参加された株主さんも20人弱くらいかなと思いますが、
食べ物争奪戦など起きず平和でした。
というか、私は懇親中一度も口にせず、ひたすらお話をしていました。
時間が終わり、大量に余っている海苔巻きたちをとりあえず口にいくつか放り込んで、
退出いたしました(笑)。それでもまだ食べ物残っていましたね~。
ちなみに飲み物もソフトドリンクだけで無駄に荒れる要素もなくてよかったと思います。
別にお菓子だけとかでもいいので、ぜひ来年もこういう機会を継続してもらいたいなと思います。

DSC_0452.jpg


事業のことはもちろんなのですが、
財務担当の方には銀行との関係性を聞いてみたり、
人事関係の方には育成とかも聞けたりしたので、満足でした。



■最後に


毎年恒例のお土産を帰り際に頂きます。
今年もマグカップです(笑)。
開けた瞬間例年と色が違ったので驚きました(紅色でしたね)。


DSC_0453.jpg


重ねると絵柄が繋がるそうです。
わかりにくいかもしれませんが、龍が昇るような絵柄ですかね。
株価の方もぜひ・・・(略)。

DSC_0455.png


あとお土産の中に2019年の卓上カレンダーを今年も頂いたのですが、
既に半年近くが過ぎようとしているため、敢えてコストをかけて用意しているなら、
不要かなと思いました。(頂いておきながら申し訳ないのですが・・・)


それから、お土産の中に印刷したPPTの資料を入れて頂いていましたが、
これは出来れば開会前にあった方がよいかなと思います。

DSC_0456.jpg


細かな事も含めて一部クレーマーのようになってしまった感もあるのですが、
ぜひ頑張ってより成長して欲しいと期待を寄せています。





ツイッターでフォローさせて頂いている方も参加されており、
一部の敏腕投資家の方々とお茶に同行させて頂き、株主同士の交流も図れて満足しました。


改めて、会社側の方々には、事業の説明会や懇親会をセットして下さり、
大変貴重な機会を頂きました。まだまだ伺いたいこと、ぶつけてみたい提言など
沢山あったのですが、でもとても有意義な時間を過ごさせて頂きました。

こういう姿勢が広く投資家の方にも知れ渡り、
より多くの投資家に興味を持って頂ける会社になることを切に願っています。


ちなみに今年は早く着き過ぎないようにと、9時を回ってから入館したのですが、
同社は受付開始が9:30であることを失念し(ほとんどの会社が1時間前受付開始なので)、
結局今年も待ちぼうけになってしまいました。
しかも青山会場と違い1Fのベローチェもなく、買ってしまったセブンコーヒーを片手に、
入口で立って待つ羽目になりました。
せめてロビーのような椅子でもあればまだよかったのですが、
出社されてくる多くの方々の視線が痛かったです(笑)。


【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_4Q決算)

■分析資料 (PDF) ※画像をクリックしてもPDFが表示されます。
リンク
3929_20190426_slide1.png



※今回もPPTベースの資料にしてみました。
 (当面はPF上位銘柄から順次整理を進めてみたいと思っています)


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

前期実績は予想を若干超過したようですが、ほぼガイダンス通りです。
従来の見立てから変化は特段生じていないようです。
海外のインキュベーションとアットプレスの配信数の状況に注視くらいでしょうかね。

そして予告通り、中計が初めて開示され、今期ガイダンスは大幅減益となりました。
一度しゃがむやつですね。株価が暴落することもセットでもう慣れましたけどね(笑)。

内容については中計の実現性はさることながら、
競争環境への理解を深める必要がありますが、
内容としては特段違和感があるものではありません。
但し、足元で配信やインキュベーションでも従来からみれば
リスクが高いことにチャレンジしようとしており、全体の資金管理を慎重に行いつつ
投資判断を下していくことになると思います。
今回の総合評価としては想定通りとして、総合評価は「3」とします。
連休明けの株価的にはネガティブでしょうけどね。


2.詳細

PPT化に伴い、会社の概要や長い目線での考察について、
改めて順を追ってスライドに従って記載していきます。



3929_20190426_slide1.png


バフェット・コード様の著作を用いてサマリスライドを作成しています。
全体概要を知る上で、バフェット・コードさんの著作を使わせて頂いています。
今期ガイダンスが大幅減益となっており、利益CAGRの表記がマイルドになっています。
財務は弱いという表現をつけましたが、事業内容を鑑みても、
特段安全性のリスクが高いとは評価していません。あくまで数値だけを見ただけで何の問題もないです。


3929_20190426_slide2.png



→こちらは同社のビジネスを俯瞰するために以前から作成していたものの再掲です。




3929_20190426_slide3.png



→こちらはニュースワイヤー事業の売上構成です。
このあたりのパラメータはKPIでも開示してくれるようになって、
見通しもよりつけやすくなりましたね。
ただ、その受け止めとして要因や背景がわかるものとよくわからないものがあって、
判断には迷いますが、いずれにせよ、短期的な凹凸にあまり右往左往したくもないので、
この程度でいいのかもしれません。。



3929_20190426_slide4.png

→こちらはインキュベーションの売上構成です。
海外、特にシンガポールの稼働率低下が気掛かりです。
国内は活況で、4月にも新宿の増床しています。
この影響もあり4月単月の稼働率は国内もやや落ちています。
増床があると少し下がり、また埋まっていって稼働率があがっての繰り返しですね。


3929_20190426_slide5.png



→こちらはコスト構造です。
有報の原価明細と販管費明細から抽出していますが、
全ての費目に言及がないため、その他は変動費の項目ではないかと思います。
それこそ出張費とか細かいやつですね。
固定費としては人件費とインキュベーションの仕入原価にあたる地代家賃ですね。
これでほぼ全体コスト(原価と販管費)の半分を占めます。



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→同社の成長シナリオについてです。
色々ありますが記載の通りです。



3929_20190426_slide7.png


→通期で見るとやはり利益率の上昇は一旦落ち着いたこともあり、
今後の成長という面を捉えると今一度トップラインを伸ばすという選択になるのだろうと思います。
それが中計にも色濃く出ていて、この辺りは合宿時にも散々議論されたのだろうと思料しています。



3929_20190426_slide8.png


→BSですね。MAなどの施策により資産増に伴い、長期借入金が増えています。
財務面は定量的に見るとやや注意水準に至りそうではありますが、
事業の特性上からも現金の状況などからも特段懸念が台頭することもなさそうです。
特に問題ない水準と判断してよいと思います。


3929_20190426_slide9.png



→特に追加で言及すべき点はありません。



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→今期ガイダンスが「!」の大幅減益です。
四季報の横ばいなんてちょろいレベルでしたね~。


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→とりあえず減益に驚いたら、このレターを読んで落ち着きましょう(笑)。
そう洗脳されるしかないですね~(爆)。



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→四半期の売上、粗利の推移です。
4Qってどうも季節要因なのか落ち込みますね。


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→販管費の状況は安定的です。


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→売上、粗利の影響で営業利益も4Q単では落ち込んでいます。



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→還元姿勢も本来成長投資に回したい中で、配当を出してくれています。
この政策は賛否あるでしょうかね。自己資本もそこまで多くないのでDOEも高い水準です。
優待は、まぁやらないんでしょうね(笑)。


3929_20190426_slide16.png



→株価は一旦2000円までいったんですよね。
いやはや懐かしいですね。今や3桁に戻ってきて、更に失望で売られるんですね。
信用だとこれは耐えられないでしょうかね。



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→リスクについても思いつくものを上げておきました。
どれも受容ばかりでどうにも顕在化してしまうと受け入れざる得ないので辛いですね。
もう少し軽減とか回避策が思い浮かべばいいんですが、実際のところ、どうなんでしょうね。
他にも為替リスクとか情報漏洩リスクや天変地異の災害リスクとかもあるんですけどね。



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→ここから中計スライです。
文字が多いので、記事中の文章は割愛します。


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→将来の株価水準の皮算用です。
全く保証しませんけどね~(笑)。


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→なんだかいちゃもんをつけているみたいになっていますが、
基本的なスタイルは応援していますよ。ただ思い入れのある会社だからこそ、
疑問点や懸念点が先に思い浮かびます。


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→半分雑談みたいなトピックスですね。
どうでもいいことがほとんどです。


3929_20190426_slide25.png


→最後は念のためのアラームです。
ここにも書きましたが、ぜひ、未熟な私に些細なことでも
何か考慮不足や事実誤認などあれば、なんなりとご教授頂けますと幸いです。
特に同社は初めて中計を出して色々論点もあると思いますので・・・。




3.さいごに

全体的に批判的なトーンになってしまった部分もあります。
ただ、中計の内容でやはり競争優位性については
私の理解がまだ追いついていないようです。

そんなこともわからない会社に投資するべきではないのかもしれませんけど、
まぁどの会社も完璧にわかることなんてないですから、手探りな中で
妄想を重ねて、致命傷を負わない程度に管理しながらやっていきたいと思います。

【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_3Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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■決算説明資料
PDFファイル


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


決算説明資料には毎回、「過去最高」とアピールしたい一言が、
冒頭ページにばかでかい文字で踊っていたのですが、
今回はフォントサイズが急に小さくなっています。
コーポレートカラーの黄色の背景も白くなり、
全体的にカラーが抑えられていて
落ち着いたクールなイメージに転換しています。

■2Q
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q)決算説明冒頭
(会社開示資料より抜粋) ※無断転載ですので、不都合あれば即刻削除します。
■3Q
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_3Q)決算説明冒頭
(会社開示資料より抜粋) ※無断転載ですので、不都合あれば即刻削除します。


これも東証1部企業への進化する上での余裕とイメージ戦略でしょうか(笑)。
さて、冗談はさておき、全体としては、
累計数値の見た目よりは良い内容だと思います。

まずはニュースワイヤー事業で目を見張るのは、
単価の上昇です。元々社長の以前のメッセージの中で
単価が10%超伸びてきているという速報がありましたが、
社長メッセージをみると、前期比で17%程度伸びているようです。
SNS拡散機能をはじめとして付加価値向上が
とりあえずうまく作用しているということでポジティブです。
元々、様々な付加価値を付けて単価下落を抑える活動をして値下げ圧力に屈せず、
単価を維持してきた印象でしたが、
ここに来て明確に単価が過去最高水準にブレークしています。

この販売単価はいわゆるチケットの受注ですから、
実際にこのプランで売上が本格的に計上されてくるのはやや遅滞してくるわけです。
ですから、この高額プランの費用対効果の顧客側の受け止め側を
今後少し注視しておかねばならないという理解をしています。
(違っていたら誰かご指導下さいませ)

特に今期に入って四半期ベースで着々と単価が上がっていて、
この3Qで一気に突き抜けたのですが、一方で受注枚数は減少に転じています。
売上は単価と枚数で決まるので、
もしこの枚数の下落が一時的な前期からの先行チケットのダボツキによる一時的な影響で、
今後残高枚数が収斂してくる中で新規の枚数が復活してくるとすると、
トップラインと更なる利益率向上の合わせ技で相応の成長動力になりそうです。

一方で、枚数の低下が他要因にあって
(顧客離反が最悪シナリオ、単価上昇による機会減であればニュートラル)
その動向や今後費用対効果の面で単価がやはり高止まり出来ずズルズル下がってくると、
プラスアルファの要素は見込めなくはなります。

結局のところ、顧客毎に一定の予算感をもっているわけですから、
単価が高いチケットを買えば、購入できる枚数は減るわけです。
そんな中で単価が高いなりの効果が実感として顧客の満足度を高め、
予算を積み増してもらって使ってもらうからこそ、
更なる成長に寄与してくれるわけです。

ですから単価があがったからこそ、
費用対効果における満足度が今後を大きく左右します。
特に収益構造に変化がみられたので、今後どうなるか変化も大きくなると思います。


とりわけ、SNS発散といったように一度プレスリリースをすることで、
波状的に周知効果が高まり、あるいは継続的に広告効果が出てくると、
単価はあがったものの、機会が減るなんてことで、
自社事業の破壊的イノベーションのようなことにはならないのかというところも、
少々気になるところではあります。

ただ、これもアットプレスが既にプレスリリースの枠組みの中で留まらず、
広告・マーケティング分野に本格的に領域を広げようという
戦略を強く感じるわけです。

つまり、プレスリリースの場合、ある案件を一発打って終わりというのが原則だったのが、
頻度を高めたり、販促時期などに改めて広告を打つというように、
複数回、機会を捉えてひとつの商材をリピートして
活用されるシーンを想定しているのだと思います。

プレスリリース+その後の継続的な広告マーケという所で
ひとつの案件(商材)に対しても継続的に使ってもらえるようにする、
これも顧客にとっては費用対効果として満足度を図るファクターになります。

いずれにせよ、単価上昇そのものはこれまでの付加価値向上の取り組みが奏功しているので、
ポジティブなものとみていますが、一方でそれの効果や利用形態の変化によって、
これが成長動力として更に高まっていくのか、
あるいは逆にシュリンクさせてしまうことになるのかは
引き続き観察をしていきたいと思うところです。


この他、クリッピングについては、SNSを含めて対象を広げることで、
順調に案件も増えてきています。SNSを含めたWebデータは
紙媒体に比べると効率化要素も高そうですし、
AIなど効率化要素も高そうなので、
高利益率化への推進というようなトーンの説明になっています。
アットプレスの単価も含めてここまで明確に儲けている色が出ると、
我々投資家は嬉しいのですが、利用者からみて大丈夫なのかなと
逆の心配も抱いてしまいますね(笑)。
ですから、なおのこと、顧客にとっても費用対効果の高い状況を作り出していけているかが、
大切なモニタリングポイントになるのですが、
残念ながら、利用顧客の多くはベンチャーや士業などなので、
実態把握が難しいのが実情ですね。


インキュベーション事業はまず国内は問題ないでしょう。
We Workが本格的なお洒落なコワーキングスペースの火付け役となっています。
また昨今ではリージャスなどでもサテライトオフィスに特化したような展開もみられ、
とりわけ大手企業は時流の流れでレンタルオフィス需要は
全体的に急展開して伸びているようですね。

いわゆるお洒落系のベンチャー企業や個人事業主が集って、
場を共有することがビジネス機会を得るきっかけにもなるようなニーズもあります。
これは単なるスペース提供という形態ではなく、
事業機会の創出事業にもなっているように思います。
そこに集うスタートアップや個人事業主が
相互に関連しあうことでシナジーが生まれたり、アイデアが生まれたりと、
そこに共有する時間を提供しているような形態で、
これは一種のブランドです。

あるいは小さな1人用の個室が整然と並んでいて、
契約している会社の社員がサテライトとして使うような、
特化型のコンセプトをもったものもあります。

同社の提供するクロスコープはあくまで区分毎にレンタルスペースを提供するのがメインで、
今そこに事業上に必要となる様々な付加価値をつけていっているところです。
士業の方が自分の本業に専念するために区分賃貸し、
例えば信用調査やクリッピングを利用したり、
あるいはマーケティングや広告のためにアットプレスを使ったりと。
全て実用性を考慮したフレームの中でシナジーを出そうとしているわけです。
これは元々のコンセプトとしてシンプルながらも王道で、
そこを深めていけばいいと思います。

新橋にはコワーキングスペースも広くとってまた従来とは異なるコンセプトで
展開をしていくようですが、サテライトオフィス需要は高まっているので、
うまくコンセプト設計して需要にマッチしていってもらいたいです。


それで課題があるのは海外インキュベーションです。
1月の状況をみるとベトナムも回復をしたようですが、
シンガポールが冴えません。
逆にインドやフィリピンはほぼ100%稼働といった感じですね。

シンガポールの非稼働が月を追うごとに増えている印象で、
ここはIRにきちんと確認をしていきます。
結果的に底はみえつつあるようですから、
引き続き注視をしていく必要がありますが見守っていきたいと思います。

ニュースワイヤー事業はそろそろ名称も含めて
リニューアルしてもいいかもしれませんね。
領域を広げる意図が全面に出てくるのであれば、
ニュースリリースという枠組みを感じさせるのももったいないですし、
アットプレスもプレスというのもどうでしょうかね。
事業上は転換期になっていくので注目ですがいい方向にいくといいですね。

インキュベーション事業は海外の立て直しがきちんと図られれば、
こちらも問題なく推移していけると思います。


全体としては進捗も概ね問題ありませんし、
今後への期待も引き続き持てる内容ですから、総合評価は「3」(想定通り)となります。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上-粗利推移
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_3Q単)売上-粗利推移


累計期間では16%の増収、3Q単では18%増収です。
かつ、主力2セグメント共に順調です。

3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_3Q)決算説明売上
(会社開示資料より抜粋) ※無断転載ですので、不都合あれば即刻削除します。


粗利率も3Q単で51.9%と1Q、2Qからさらに2%程度増加しています。
前期からも同様に2%ほど粗利率が伸びています。
AIでオペレーションの効率化が図れた中で、
更に単価があがっておりこれが量の質を伴い拡大していくと
トップラインの伸びが顕著に表れてくると思うので、
そうなると更に利益率は向上すると思います。
この2%が今後の良い方向の新たなスタートとなるかどうかですね。
ちなみに粗利率は17.3期と比較するとまだ低いともみえますが、
これは会計上、原価と販管費の組み換えを行っているためであり、
実質的には過去最高の粗利率水準かと思います。


■販管費推移
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_3Q単)販管費推移


販管費も2Qのトレンドと変わっていません。
人件費が約4割を占める中で、人材への投資(還元)も進めているでしょうしね。
販管費率は売上が伸びたことで2Qより若干下がりましたが
前期に比べると少し高くなっている状況です。


■営業利益推移
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_3Q単)営業利益推移


営業利益率は3Q単で14.8%です。
四半期ベースでみると過去最高です。


3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_3Q)決算説明営業利益
(会社開示資料より抜粋) ※無断転載ですので、不都合あれば即刻削除します。


こちらも主力2事業共にしっかり増益です。
全社費用は本社移転コストで多く計上されている事と思いますが、
それにしても会社の規模が大きくなってきているのか、
全社費用も大きくなってきていますね。

あとはその他セグメントは翻訳事業等は構成されているわけですが、
前期1Qから僅かながら黒字化が定着してきたところなのですが、
3Qで再び赤転しています。
新規事業の投資見合いで額も小さくすぐに沈んでしまうわけですがね。
このセグメントは売上面でもなかなか伸びてこないですね。


■純利益
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_3Q単)純利益推移

純利益は引当金による特別損失を計上しています。
海外FCでの回収リスクということですが、ここもIRに確認です。


(2)今期予想について

3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_3Q)決算説明進捗
(会社開示資料より抜粋) ※無断転載ですので、不都合あれば即刻削除します。

4Qで積み上げが必要なハードルは以下です。

売上    : 668百万円
営業利益 :   89百万円(利益率13.3%)


前期の4Q実績は以下です。

売上    : 712百万円
営業利益 :   69百万円(利益率9.6%)

というわけで、6%の減収、28%の増益となります。

額が小さいので特に利益の伸長率はまぁあまり驚かなくてもいいでしょうか。

まず売上が減収まではないのではないでしょうか。
インキュベーションはシンガポールの落ち込みは多少あるでしょうけど、
他は堅調です。
ニュースワイヤー事業は単価こそ上がっているものの、
枚数は抑制されるかもしれません。
実際に1月のKPIをみると配信数はだいぶ少ないです。
このまま3ヶ月分かけてみると、3Qに比べると20%ちょいの減少になり、
単価が20%弱伸びても行って来いということになります。
いずれにせよ横ばいか若干減収くらいにみておけばいいでしょうか。

3Q単売上が855百万円で4Q単売上見込みが668百万円となると、
3Q比では22%の減収となります。
さすがにこんなには落ちないでしょう(笑)。

ということで3Q比で10%減から横ばいでみると、
売上は770百万円~855百万円となります。

営業利益率は10%-15%の水準でしょうか。


売上770 → 77百万円~116百万円
売上855 → 86百万円~128百万円


営業利益の通期着地見込みは388百万円~440百万円となります。

ガイダンス比でみると3%未達から10%上振れくらいでしょうか。

まぁ概ね会社見通し通りでしょうかね。



3.定性情報の確認


まず、事業モデルを図式化しています。
ブラッシュアップもサボりやっつけのままです(笑)。

3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_3Q)事業モデル

ツイッタープロモーションはプレスリリースから広告マーケの分野へ
カバレッジを広げる意味でも面白いですね。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_3Q)株価推移

株価は一時1000円を大きく割り込みましたが、
その後復調に転じています。
そして当該決算を受けて株価はやや売られましたね。

株価水準としては特段安くもないし高くもないという印象ですね。
もし今起こり得ている変化が良い方向に転ぶとだいぶ景色も変わるとは思います。
それはEPSの伸長と評価双方で変わると思います。


(2)IR照会の状況

IR照会していたのですが、自動音声、orzということで(笑)。




弁護をしておきますと、一時的に設定に誤りがあったそうで、
恐縮されていました。
逆にこんなクソツイートして申し訳ないです(笑)。

なお、私の主観と思い入れに満ちたメモですから、
会社側の公式の回答とニュアンスが異なる可能性もあります。
また配慮して記載しているつもりではありますが、
何かに迷惑をかけるような事があれば即刻削除いたします。


Q
海外インキュベーション、とりわけシンガポールやベトナムは
苦戦をしているようにみえるが、状況についてはどうか。

A
ベトナムは最新のKPIを見れば理解してもらえると思うが、
既に復調しており稼働率も90%程度で問題ない状況である。
シンガポール拠点については、古さもあいまって競争力が損なわれている面もあった。
ちょっと後手にはなってしまったかもしれないものの、
リノベーションをかけて全体的に綺麗にすることはもちろん、
コワーキングスペースを充実させるなどして訴求力を高めて
引き合いも復調してきている。
(対策は講じているようなので、後は当面注視して行く末を見守る段階)


Q
ということは、顧客の経済情勢などによった撤退という構造ではないという理解でいいか。

A
特に世界経済のシュリンクという懸念で冴えないわけではなく、
単に拠点のバリューの問題であった。


Q
FCの貸付の引当金についてはどういう懸念のもとで今回引き当てることになったのか。

A
海外の拠点を新たにFCで展開する事になった際に、同社が貸し付けた際の
返済が現時点で滞るとか、その気配があるわけでは全くないものの、
新拠点への進出の機会に旧拠点進出時に拠出したものを含めた総額1億の貸付に対し、
20百万円ほどの引き当てを今回念には念のために引き当てた。
なお、何事もなければ戻しの利益として特別利益を計上することになる。
(言葉通り受け止めましたが、今後さらに引当が増えるなどがないかは片隅においておきたい)


Q
SNS拡販機能を付加した高額プランは、単価はあがるものの、
それが枚数が増えないことには本格的なトップラインの伸長にはならない。
そんな中で従来のプレスリリースの枠組の中では一度打つと
なかなかリピートしにくくなるという面もあるのではないか。

A
各企業のマーケ部門では予算をもっているため、
単価が上がると枚数が減るというのはその通りである。
しかしながら、広告マーケという分野に対応していく中では、
一度その効果を実感してもらえると、
予算超過してのおかわりを期待している。
また広告マーケの領域では長い時間を置いてもリピートして
広告を発信するというようなことも考えられる。
従って費用対効果を見極めてもらい、
そこに魅力を感じて予算枠内に捉われない利用促進を訴求を目指したい。



5.さいごに

とりあえず、個人投資家向けのミーティングや、
せめてSBI証券のオンライン説明会を再開してもらいたいですね。
総会の時に意見交換会のようなものを企画するやもしれず、
そこでコミュニケーションを取ろうということでしょうかね。


【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク

■決算説明資料
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


前回の1Q決算ではややネガティブと評価しました。
その主因はやはり主業であるニュースワイヤー事業での配信数の伸び悩みが
財務データ上でも利益の抑制方向に滲んでいたことに加え、
インキュベーション事業の海外稼働席数の減少による踊り場シーンに、
やはり収支の影響を受けたように感じたことです。

決算に向けて日に日に株価は下がり、人々の期待どころか、
もはや失望が先に立つようでもある状況の中で、
今回の2Qでどうなるかと当然注意を払っていました。

社長の月次コメントでこれらの事業上の課題への対処についても、
とりわけニュースワイヤー事業の付加価値の再定義と称して言及があり、
一定の方向性が見出せたというコメントもあり、
底をついた事を確認出来るかと期待を寄せている部分もありました。

結論としては、やはり手放しで喜べる状況ではない印象ではあるものの、
定量的に利益率の向上傾向や今後の指針になる施策取り組みにも
足元できちんと取り組み始められたことが確認出来てよかったとは思います。
8月中旬位から手応えのある変化が事業運営の中で実感されているようですが、
リプロダクトしてそれが定着して巡行化するのはまだもう少し経過をみないと、
外部からみている感覚としては評価が出来ないというのが率直な所です。

ただ、社長以下、優秀な経営サイドが幹部合宿等の議論のプロセスを経て、
施策を展開していっていけることは、
その成果に過信は出来ませんが、課題感をより実感され手当てしていけていることに、
なんともいえない心強さを感じることは事実です。


色々な事を考えて、そしてまだ考えが収束しておらず、
発散している部分もあるわけですが、
決算としての進捗や状況についてみると想定通りです。
総合評価は「3」(想定通り)となります。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上-粗利推移
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q単)売上-粗利推移

累計期間では14.1%の増収、2Q単では14.4%増収です。
売上はほぼ14%程度の増収ということでしょう。
前期はもう少し伸長率が高かったことから、
伸長率だけみれば鈍化しているようにも思えます。
ただ、9月の社長コメントにもある通り、
付加価値再定義の議論により新サービスの展開も含めて、
一度立ち止まったということからもそういう面はあったのかと思います。
もちろん、これを言い訳にして鈍化もやむなしと思える方ばかりではないことは、
株価がそれを物語っているようにも思います。
私個人としては、足元の数値の追求より価値ある議論が出来たのであれば、
それは長期的にはよいことだと思っています。
もちろん、それを理由に数値がグダグダになっては論外なわけですが、
グダグダと一蹴するほど、酷くもないですからね。


3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q)会社開示資料(売上高)
(会社開示資料より抜粋) ※無断転載ですので、不都合あれば即刻削除します。

改めて長期推移をみると直近ではニュースワイヤー事業でオリパラ時のPR抑制による
外部要因との説明もありましたが、
それを外部要因のせいとして受け流さず、自社製品の付加価値の再定義をしようという活動へ
昇華させたことはよいタイミングであり、よいきっかけだったのかもしれません。
確かに前述の通り、これらを電卓なりエクセル眺めると伸長率は緩やかにマイルドになっていますが、
それを上向きにあげるべく、経営として単価上昇と裾野を広げる活動の双方を見据えています。
経営の方向性としてはこれでいいと感じます。


粗利率はちょうど50%と1Q比でも横ばいです。
同社の原価は有報の原価明細表によると約50%が地代家賃です。
次いで15%弱が原価償却費です。
減価償却費はのれん償却と合算で118百万円増ですが、
のれん償却は販管費計上のため、
実際ここが粗利率にどこまで影響があるかはわかりません。
一方で地代家賃は拠点増床や本社移転などで
多少なりとも増加していると思いますが、売上もついてきていて、
結果的に粗利率はこの50%水準を維持出来ているという恰好かと思います。



■販管費推移
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q単)販管費推移


販管費率は2Q累計で38.2%となり、前年同期比で+1.2%となっています。
額面でいえば約1億円ほど増えている感じですね(508百万円→599百万円)。
販管費も有報によると、約3割強の4億弱が人件費です。
そして今期は前期比で+16人となっており、また給与も改善傾向にあるはずですが、
この程度の増加しかないのが少し不思議です。
(粗利率にも変化がなく原価化というわけでもなさそうですしね・・・)

固定資産が15%増ということから、
仮に減価償却費も+15%として減価償却費1.5億程度で前期比+0.2億程度とすると
乱暴に見積もると、のれん償却は1億くらいになり、前期で0.1億計上のため、
増加額がほぼ先ほどの販管費増額値と一致します。

つまり、前期でAI効果等で人件費を要さない(想定よりリソースの追加投入をせず済んだ)ことで、
販管費率を7-8%程度抑制出来たわけですが、
それが逆回転しているわけではないことを皮算用したわけです(笑)。

販管費は確かに微増しているわけですが、
これはのれん償却の増加ということで、
FindModel社などの償却寄与であり、直ちに収益性に下押し要素になっている、
という認識ではないと判断しました。


■営業利益推移
3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q単)営業利益推移


上記の粗利と販管費の動向から、営業利益率も1%程度の悪化となっています。


3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q)会社開示資料(営業利益)
(会社開示資料より抜粋) ※無断転載ですので、不都合あれば即刻削除します。


ニュースワイヤー事業のセグメント利益が129百万円に対して、
今期が119百万円ということで減益となっています。
短信文章上からはアットプレスは配信数は微増で単価横ばい、
クリッピングは案件横ばいで単価が上昇ということで、
あまり減益になるイメージがないのですが、私の理解度が低いのでしょうか。
のれん償却がこの部分に組み込まれているにしては額の規模感が合わないんですよね。

インキュベーション事業は増床などのタイミングで結構額も振れるのかもしれません。
一過性費用も地代家賃の増加という説明があります。
ニュースワイヤー事業の減益にも多少言及が欲しいですね、
私のような無知な者にもやさしく・・・(笑)。

全社費用は本社移転コストでしょうか。
それにしても会社の規模が大きくなってきているのか、
全社費用も大きくなってきていますね。

あとはその他に属している翻訳事業は売上は伸びていますが、
利益は減っています。損益分岐点を超えて、
安定的に増益になっていってくれるといいですが、
なかなか1桁百万円のまま低空飛行が続いていますね。
前期1Qに黒字化して以来、何かコスト構造を変えられない要因でもあるんでしょうか。
それとも、同サービス単品で儲けようとしているわけではなく、
付加サービスとしてバンドル化するツールとしての位置づけなんでしょうか。
でも専門翻訳や機械翻訳のツールが横展開されていくと、
あるいは実績を積んだ翻訳家が定着すると効率化も上がってくると思うのですけどね。。。



(2)今期予想について

3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q)会社開示資料(進捗)
(会社開示資料より抜粋) ※無断転載ですので、不都合あれば即刻削除します。

下期で積み上げが必要なハードルは以下です。

売上    : 1,523百万円
営業利益 :   215百万円(利益率14.1%)


前期の下期実績は以下です。

売上    : 1,436百万円
営業利益 :   174百万円(利益率12.1%)

というわけで、6.1%の増収、23.6%の増益となります。

進捗率からみると売上の過去2期の進捗率はそれぞれ以下です。
前期48.8%、前々期48.6%となり、今期の50.7%は
数値上はまぁいい進捗ということになります。

営業利益も同様にみてみると、
前期50.7%、前々期48.4%となり、今期の46.2%は
数値上はややビハインドという印象です。

ただ、記載もある通り、上期は1Qの停滞や一過性コストが先行したのは事実であり、
そのコスト分が身軽になることで積み上げはしやすい環境ではあります。
ただ、1Qの停滞やや現在進めている付加価値再定義の活動が
一筋縄ではいかない可能性もありますから、
単純に進捗加速を過信する事も出来ません。

当初計画時にはこの再定義や立ち止まっての下りの話は想定していなかったと思うので、
それを前提にした計画ということで、やはり利益面ではやや足りない、
一方で売上はきちんと確保出来ているという感覚なのかなという印象です。

ただ利益についても売上はかなり余裕がありそうです。
前期は4Qに売上が落ちていますが、
今期はオリパラはありませんので(笑)、
その分進捗も積み上がるものと思います。


皮算用をしてみると、売上は14%程度の増収は維持し、
4Qの事を考慮するともう少し上にいってもいいかなと感じます。
なにせ単価も上がっている傾向があるとのことですので、
それも楽観視すると更に上にいくかなと感じます。

それを踏まえると下期で1,600百万円~1,700百万円位かなと思います。

これに利益率を13%程度とみてかけると、
営業利益のレンジは208百万円~221百万円となります。


上期実績を加算して通期数値にしてみると以下となります。

売上    : 3,170百万円~3,270百万円 (中央値3,220百万円)
営業利益 :   393百万円~406百万円(中央値400百万円)


本当にどうしょうもない皮算用ですが、
まぁ業績予想は保守性を重んじて策定されているので、
大丈夫じゃないでしょうかね(いい加減)。



3.定性情報の確認


まず、事業モデルを図式化しています。
といっても正直なところ、ちょっとやっつけで作りました(笑)。
今後ブラッシュアップしたいと思います。

3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q)事業モデル


幹部合宿を経て、付加価値の再定義とリプロダクトも視野に
検討されていたものの一部が明らかになってきました。
単価を上げることと総量を増やすことの双方へ配慮をせねばなりませんが、
付加価値向上のために小粒のツールをバンドル化して商材を増やすだけでなく、
根本的に付加価値を見直して訴求することへの取り組みです。

拡散されることを突き詰めて、真のニーズを満たすためのメニューです。
当サービスをプレスリリースという枠組みから、
デジタルPR広告というものへ進化させるのですね。
一定のリリース機能を充足し、それを楽に出来ることをメインにしてきましたが、
今後はその成果をより出すための工夫に軸足を移すことで、
顧客の求めている真のニーズへ訴求するということです。
そして、現時点でこの高額プランへの急速なシフトが起こっているようですが、
大切なことはそれが本質的なバリューを提供出来ているかが大切です。
足元で受注単価も上がっているようで好調にみえますが、
持続させるためにはその満足度が高くないとすぐに頓挫してしまいます。
この辺りは単にある断面のユーザー構成が変わっていることや
単価が上がっているというだけでなく、
このプランを活用することで、具体的にどういう業態の顧客がどういう価値を
実感してもらう事に繋がったか、もう少し具体的にイメージできるといいかなと思います。

単価が高騰しているということは、それだけ期待感も大きくなっているので、
実は顧客の失望を買いやすいともいえます。導入期がいかに大切かは、
様々な業態でみられるわけですので、当サービスもそれを超えていけるよう、
応援したいところです。


次に順不同になりますが、海外インキュベーションについては課題を感じます。
海外も増床やタイにも新設をしてきているわけですが、
稼働席数が微減となっており、需要に変化が生じているのか、
同社サービスが競争環境あるいは品質面で劣るなどの事象がないのか、
少し気になっている所です。

タイへの進出などで稼働席数自体が増えているため、
稼働率が下がっているのはいいとして、それであれば稼働席数は徐々にでも
増加トレンドを示しているべきかと思いますが、
むしろ横ばいから減少に転じています。
海外では12月決算が多く、この時期に移転等の意思決定が重なることもあり、
実際に同社顧客にも離反が一部であって前4Qに一旦減ったという話も伺いました。
その後、回復傾向が緩慢かなと思います。
直近のKPIで10月月次でも鮮明な回復とはいえず、さてどうしようとしているのでしょうか。
国内は旺盛な需要に支えられ高需要であり、
また更なる高グレード化など方向性もはっきりしていてこちらは課題感は感じないのですけどね。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3929_ソーシャルワイヤー(19年3月期_2Q)株価推移


株価は本当に下がりましたね。
元々投資家サイドの期待が大きかったところに
足元の業績にブレーキがかかっているようにみえているので、
水準訂正が継続している理解です。

私はPER20倍割れ位からの買い戻しを考えていたのですが、
奇しくも荒れた相場に乗じて一気に落ちてきてくれたので、
実際に買い戻しが実現しました。
なんだかんだで分売まで機会はないかなと思っていたのですが、
まさかその前に買い付けることになるとはといったところです。




(2)IR照会の状況

ちょっと現時点で質問事項がまだ整理出来ていないため、
改めて整理した上で必要に応じて照会したいと思います。

SBIのオンライン説明会や個別の対面説明会の機会がまたあるといいですね。
いずれにせよ、近く本日開催のアナリスト向け説明会の質疑の模様も
リリースが出ると思いますので、そちらも併せて確認していきたいと思います。


5.さいごに

業績は一時的に停滞したところに2Qで新たな方向性が出てきたものと思います。
それがまだどの程度次のエンジンとして起爆剤になるのか、
あるいはうまく機能するのにもう少し時間を要するのか、
このあたりはまだ確信めいた自信があるわけもなく、
ある程度経営者にお任せということになります。

社長は今年の冬には上場後、3年を経て、
中期計画の開示も検討しているようです。
(ぜひ、定量目標は努力目標でもいいのできちんとコミットしてもらいたいです)
まもなく本則市場への昇格も控えて、IR担当を始め皆さんお忙しくされていると思います。
しかし、次のステージに会社が大きくなるプロセスをまた応援したいと思っています。

頑張ってもらいたいですね。


(3)投資判断

決算自体は可もなく不可もなく、
強いて言えばとりあえず1Qを受けての懸念の最悪なシナリオは回避していて、
これからを見据えて不確実性は高いもののまた希望が持てる部分もあります。
一方で前に社長が仰っていたように、いわゆるニュースリリースだけではもう頭打ちであるのは、
危機感を持たれており実際それぞ示現しているわけなので、
代行者ではなくPR部門のコンサルティングのような付加価値の高い部分へシフトし、
より意義ある活動にしてもらいたいと思うわけです。
その点から株価を見てみると、PER20倍割れは決して安くありません。
特にCAGR15%程度であればもう少し待ってもいいのかもしれませんが、
私はこの水準で少し買付に動きました。
もちろんPF全体のバランスもみていかねばなりませんので、
多少の思い入れが介入したとしても、
決して根拠のない祈りやギャンブル気質で向き合わぬようにしながら、
楽しく応援をしていきたいと思います。


相変わらず精神論になりました。
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