投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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※銘柄分析シートの様式をバージョンUPしています。
※銘柄分析シートの作成断面は1/31終値となっています。
 (本日のS高は反映されていません。というかやり過ぎだと思います)


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


売上は順調に18%程度の増収を維持しており問題ありません。
また効率化に伴う販管費の抑制が本格的に寄与してきており、
営業利益以下で大幅に改善しています。
前期が人材投資などの影響で凹んでいたこともあり、
前期比で見ると増益率も見た目が大きくなっています。

販管費を抑制しながら利益率を高く維持し、
増収維持が出来ている点は目を見張るものがあります。

新規の投資活動も少しずつではありますが、
面で捉えるための取り組みがみられます。
なかなか面を実感することが出来ず、
今は点の連続の印象ではありますが、
想像(妄想)するとその点と点が徐々に繋がり、
面を形成する期待感を感じさせてくれます。

後述する通り、売上で2%程度、利益で13%程度の
上振れ着地が想定されます。(勝手な妄想です・・・)
増収は期待通りですが、利益率の伸長が期待を超えており、
総合評価はややポジティブ「4」です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)売上-粗利推移


売上は事前の月次の情報通り、堅調に伸長しています。問題ありません。
粗利率がやや低下しているようにみえますが、
後述の販管費の低減も併せてみると、
営業利益率は大きく改善しており大きな懸念ではありません。



3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)販管費推移


販管費率は前期比累計で8%弱ほど低下しています。
これは利益面でも影響が大きいです。

営業利益はここにはキャプチャとっていませんが、
前期が8.8%に対して13.6%と大きく改善しており、
優位性のひとつの判断ともしている10%を超えてきています。
それだけ業務効率化が進行しているうえに、
トップラインがきちんと伸びているということでしょう。



3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)純利益-EPS推移


営業利益のトレンドと同様に、
純利益-EPSベースでも期が進むごとに伸長しています。




(2)進捗状況の確認

素直に業績予想との差額をとって、4Q単の計画を計算してみると、
売上684百万円、営業利益56百万円(利益率8.1%)となります。

まず売上ですが、この計画は前期比9.6%の増収となります。
しかし3Q累計でも直近3Qだけみても18%程度の増収ですから、
これが4Qにいきなり半減の伸長になるというのは考えられません。
というかプレスリリースの先行チケットや、
レンタルオフィスの入居者が集団退去でもしないと、
逆にここまで抑えられません。
ということで、前期比で18%程度の伸長は当然達成してくると思います。

となると4Q単では740百万円位が積み上げられ、
着地としては売上2,840百万円となります。
これは計画比2.2%の上振れということになり、
従って売上起因での再修正はないでしょう。


次に営業利益率ですが、前期の4Q単が10.3%ですが、
今期の予想達成をベースにしたものでは利益率は8.1%となります。
様々な効率化施策が奏功している中で、
利益率が前期より悪くなるなんてことは考えられません。
一応電話して確認しようかと思いましたが、
さすがに野暮な質問のため控えましたが、
前期から多少なりとも改善するのではないかと思っています。
そこで、想定利益率を13%程度とみる事にします。

先ほどの4Q単の売上から計算し、4Q単の営業利益は96百万円となります。
これが積み上げられると、着地としては営業利益は380百万円です。
これは、計画比で11.8%の上振れです。
ということで、東証基準の30%には満たないため、
通常で考えれば再修正はない
と思われます。



3.定性情報の確認

定性情報も含めて会社から丁寧なIR資料が出ています。 →こちら(PDF)
今更ですが、私の所感より、こちらを読んでもらった方が、
百倍有益です(笑)。

現預金の増加を図ったのは何か投資が控えているのかなー、なんて
変な妄想を働かせてしまいます。
純粋に流動比率が100%切ったし少し改善しようと、
単純なきっかけではない気がしています。
ネットスケット社の買収なども含めての対処かもしれませんが、
まぁ今後のリリースに期待しましょう。

チケットの先行指標の伸長などは相変わらずですが、
クリッピング案件が引き続き2桁伸長しています。
クリッピング案件は大手も含めてターゲットになっており、
この辺の新たな大口顧客層の獲得がどういう状況かも、
今後見守りたいところです。


ネットスケット社の譲渡の件は、
やはり既存顧客への付加価値向上のみが言及されています。
IRへ電話で質問した時には、ネットスケット側の顧客が、
同社サービスを使ってもらう余地にも一応言及がありましたが、
全体のボリュームとしては軽微なものということでしょう。
独立したサービスとせず、
既存のリリース機能とどうシームレスに機能統合させるかは、
少し悩ましいかもしれませんね。
出来ることなら既存のリリース発信時に、
シームレスにイベント告知やその後の管理の業務が、
連携されるとユーザー側は使い勝手が向上する気がします。


増床は着実なニーズを把握しながらの拡張なので、
リスクが少なくいいですね。

翻訳サービスは翻訳家の方が、
より効率的に対応出来るようになることで、
同社のサービスをお仕事として引き受けてくれる
可能性も広まりますし、より個性にあったAI搭載ということで、
効率化がさらに進む気がしますので、頑張って欲しいと思います。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)株価推移

前期に下方修正した影響もあるのか、PERを元にした補助線の傾きが
イマイチ伸長していないこともあり、見た目が悪いですね。
株価は堅調に推移しており、割安性が損なわれており、
買い戻すにしてもタイミングが測れません。



(2)IR照会の状況

特に懸念点や確認すべきこともないため、照会していません。



5.さいごに

私の個人の投資判断の無能さからなのですが、
どうしても前期の下方修正が痛手です。
あの時は、人材投資のコスト増と値上げによる顧客離反が同時に起こり、
そこにちょっと強気の予想数値を出していたこともあり、
まさに社長も認められていた通り、「やらかした」わけです。

そのことはやむ得ないとして、当時の投資判断として、
私のリスク許容度から見ると、
当時ポートフォリオ1位だった比率は当然調整せねばなりませんでした。
それは当時のネガティブ要素が一過性なのか、
またそれをリカバリできるかについては、感覚的には問題なしと思っていても、
合理的に説明が出来ない範囲では保有比率を減らす判断しかありえませんでした。

特にあの時の対処を後悔をしているわけではなく、
当時として最善を尽くした対処だったと言い切れるのですが、
とはいえ、この堅調な業績や株価推移を存分に享受できなかったのは、
残念ではあります。

まぁこういう教訓をひとつずつ胸に刻みながら、
頑張っていきたいと思います。



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※当記事に記載している内容は、
あくまで私の主観による解釈で脚色されており
会社の公式な認識や事実と異なる可能性がある点はご了承下さい。



ソーシャルワイヤーの 個人投資家向けIRミーティング に参加しました。

このミーティングは、前回に続き2回目の取り組みですが、
初回は落選してしまったので、今回は参加が叶い嬉しかったです。

また当ブログを会社側の方もご覧頂いていることがわかったので、
やや緊張してしまうのですが、
忖度せずに書きたいことを書いていきたいと思います。
この場を借りて、改めて対応して下さった
社長及びIR責任者の両氏に感謝を申し上げます。


なお、このようにミーティングを開催してくれる機会はなかなかないですし、
兼業投資家を想定して土曜日開催にして下さっている面もあるため、
より多くの投資家の方にもぜひ参加して頂きたい機会と感じています。
ですので、より当日の流れがわかるように記載をしていきたいと思います。
コミュ障の私でも気軽に参加できましたから、
参加に不安を感じている方もぜひ一歩を踏み出して頂ければ、
より多くのファンが増えるかなと期待しています。
特に理解度を試されるようなこともないですし、
そんなに身構えなくても問題ないと感じました。

****************

遅刻をするわけにもいかないので、
サラリーマンとして出勤する時には考えられないくらい、
余裕をもって家を出ます。

週末の午前中に新宿に向かう電車は、
それなりに混雑しているので、消費は強いのかななんて思いながら、
改めてIR説明資料を通読しておきます。

聞きたい質問は過去のオンライン説明会の時のメモを元に
一部UPDATEして集合時間の1時間前には新宿に到着です。
バスタが出来て、再開発も進む中で、南口には1年近く来ていなかったので、
風景がだいぶ変わっていて驚きましたが、
それ以上にタカシマヤ付近に湧くように群がる
中華系のインバウンド客に驚きました。

スポーツショップや話題になっているブルーボトルでは行列が伸びていて、
朝から街は活気に溢れています。
珈琲の原価率はとても低いので、ブルーボトルなんてぼろ儲けだろうな、
なんて思いながら、会場のクロスコープのビルに向かいます。
時間に余裕もあるので、グルっと周辺を散策してみると、
ビル周辺は案外ごちゃごちゃした喧騒から少しだけ距離もあり、
落ち着いた立地です。
地下鉄の出口がほぼ目の前ですし、アクセスも抜群です。
お客様を迎えるにもストレスなく優位な場所と感じます。


受付時間に近づいた頃合いをみて、
ようやくビルに入室します。
会場フロアにあがると受付があり、
そこにIR担当責任者(以下、F氏)がおられました。
挨拶をさせて頂き(株主総会の時にはご挨拶も出来なかったので)、
横の待機椅子にご案内頂きまして少し待ちます。

その間、入居者様への訪問客が来られましたが、
その訪問客を普通にF氏が対応されていました。
土曜日なので、受付は不在なのですね。
普段は受付におられることはないはずですが、
F氏の丁寧なアテンドを横目で見て、
まぁ当たり前に好印象の対応でそりゃ優秀な方なので、
何でもできるはな~なんて思って眺めていました。

残りの参加者の方も揃い、まずは部屋の内覧です。
本来、内覧は最後の予定でしたが、
社長プレゼンの前に先に拝見することになります。
先に内覧をした方が、プレゼンの理解が深まるだろうという配慮で、
このようにされたのですが、
単に社長の到着が遅れていただけかもしれませんね(失礼、笑)。
いずれにせよ、複数に跨るフロアで複数の部屋にご案内頂きまして、
より身近に感じることが出来ました。
各部屋の月額賃料の予想をしながら進みましたが、
全く感覚と異なる値付けでしたので、感覚とはいえ少し驚きました。
自分の感覚よりかなり高い値付けだったのです。
キャンペーンや契約形態によるディスカウントが入る定価ベースなので、
実際にはもう少し契約単価は低いかもしれませんが、
いずれにせよ付加価値とは凄いものだな~と実感します。


窓がある部屋とない部屋での印象もだいぶ変わります。
もちろん価格設定も違うわけなのですが、
実際に見るとだいぶ印象も変わるものですね。
常駐というよりサテライトオフィスのように
一時的なワークスペースとしてのニーズもあるのかもしれません。

そういえば、私の所属する会社でも、
最近自社拠点意外にも利便性が高い地域に
スポットで数席のニーズというものが案外あるのです。
数席となると、個別に物件契約をして、
ハードを工事を打ってなどとやってられないので、
結局こういうニーズとしても今後受け皿の要素はあるかもしれません。
現状ではスタートアップのベンチャーが主顧客層ですが、
顧客隣接地に少しの拠点を流動的に構えておきたいというのは、
大企業であったもその中の一事業部にニーズはあるかもしれません。
もっとも、このセグメントを同社が取りにいくべきかはまた別問題な気もしますが。


6人程度が入るコンパクトな会議室の一室に戻ると、
社長がお待ちになっておられました。
気さくで特に壁を感じるようなことはなく、フランクに接して下さいます。
ここで私のブログやツイッターの件に言及され、
いつも見ていますと言われ、光栄と思うと同時に恥ずかしくもありました(笑)。
昨年、下方修正出した時に、「やらかした」とか書いていたような記憶もあり、
あぁ、このような形で、自分がやらかしたのか~なんて思って焦りました(笑)。
まぁあの時はやらかしたのは事実ですし、
それが一過性であることも添えていたはずなので、
きっと許してくれているだろうとか、暫く心中で堂々巡りをしておりました。


ここからいつものプレゼン資料に沿って、社長のオンパレードです(笑)。
杓子定規で一方通行ということもなく、
だからといってこちら側が様々なリアクションを求められるような
プレッシャーもなく程よい感じで和やかに進みます。
途中で、軽く相互の会話もありつつですね。

会社の概要の箇所で、
社外取締役の方々との関係性などかなり掘って話をされていました。
普通こんなところは流すところなのですが、
様々な話を伺いましたが、要するに、
うまく牽制が効くし、真に取締役会が機能していることが伺い知れました。
矢田社長は明らかに優秀ですし、まだ若い(お前が言うなという感じですが)ですので、
その経営方針にきちんと議論が出来る環境があるというのは、
企業の経緯も踏まえるととても重要なことだと感じました。

ソフトバンクからの独立の背景なども触れられておりましたが、
ここに記載するのは控えますが、なるほどと思うと同時に、
それが今に活きているのだと悟ることが出来た気がします。


MAについても「生む」という側面と「買う」という側面があり、
どうしても「買う」が得意だったところから、
徐々に「生む」が出来るようになってきたことが手応えというのは、
asagakeのような新業態の開発に一定の自信を持っているということでしょう。
MAは事業開発という捉え方をしているようですが、
同社は小さく買って大きく育てるを実践していますが、
そのプロセスでは全て同社側から連携を申し入れているようで、
いわゆる高く押し付けられるという悪例ではなかった点が
成功の秘訣なのかなと実感しました。
(そもそもそんな事案は同社はスルーするわけですがね。。。)
MAは安く買い、スピードを買うこととというのが教科書的な認識ですが、
その原理原則の通りに対応されている印象です。

アットプレスの事業では顧客層の話で、
1次産業では相対的に利用顧客層が薄いものの、
こういう領域だからこそ、プレスリリースで活動を訴求する形というのは、
本来あってもいい分野という認識であるという話がありました。
どうしても製造業やサービス業など2次産業、3次産業・・・の方が
リリースを活用するのが定着しているのは確かです。
1次産業従事者の多くは、そもそも生産に集中せねばならないし、
その後の販売チャネル開発を含めた市場接点は持ちにくく、
JAや漁協などの組織に丸投げという機会が多いですからね。
ただ、最近ではこの分野でもイノベーションが起こりつつあり、
JAや漁協を敢えて通さず、独自のチャネルで消費者にリーチする、
なんていう機会も増えてきたように思います。
そもそも消費者の嗜好性はより高まっているし、
Eコマースが拡充していることにより、
産地直送などのサービスもどんどん拡大している認識ですから、
1次産業へのサービス利用の訴求という面は、
まだまだ拡大余地があるように感じます。
ただ、1次産業従事者は往々にしてやや頑固で
商売っ気のある話が苦手というイメージがあり、
「プレスリリース」なんて言われても
なかなか口説きにくいという面はあるかもしれません。


AI化による効率向上の件では、
要するに、AIは既存業務を効率化するという面はもちろんですが、
新たに業務を行う者の習熟度がより短期で高まり、
他に専念出来るというリソース面の効果が大きい
ようです。
自然退職の追加増強が不要で、
かつ業容拡大のための追加投入も従来の規模感までは不要となると、
そりゃ、利益率も上がりますね。
私はこの自然退職がどんどん増えていくと、
AIである程度の業務はこなせるように
なったから表面化するのはもっと後だけど、
人間の細かな対応が行き届かずに、
品質面の低下などが顕在化してしまい、
人材流出が成長の足かせになるという点を心配しておりますが、
自然退職もモチベ―ションの低下というより、
独立したいとか変化についていけないという明確な理由であり、
ある程度はやむ得ないものと理解しましたし、
そうはいっても新人を含めた育成もうまくいっているような事例の話もあり、
まぁ総じて通り越し苦労かなとは思いました。
1人当たり売上高という生産性をとても重視しており、
それが従業員の給与の源泉となることもあり、
今後は目に見える形で給与水準が上がる見通しを示されたと受け止めました。
人材確保の面で多少安心感を持てたのも個人的には収穫でした。


また私が誤解していましたが、翻訳事業はとても奥が深く、
実績主義で囲い込みが劇的に高い領域であるようです。
そして翻訳なんて、今時Googleを始め、何でも出来てしまうということも、
今後の差別化という面でどうかなと考えていました。
しかし、翻訳は検収者がそもそも妥当性をチェックできない以上、
どうしても過去の実績に頼って、この人なら大丈夫というのが、
最大の意思決定根拠となっていることがわかりました。
また、その翻訳は、単にGoogleを始めとした自動翻訳ではダメだということです。
業界内のデファクト表記や半角/全角も含めた校正チェックは
その業界内の有識者だからこそ信頼を置いて任せられる、
そしてそういう方を出来るだけ多くラインナップする仕組みとしているようです。
社長の念頭にある今後の将来像の半分も理解出来ていない気もしますが(笑)、
少なくてもGoogle等の自動翻訳とは全くバッティングしないという
想定をしていたことが、確信に変わりました。


不況耐性の強さにも言及がありました。
不況がくれば、仕入れに相応する家賃は交渉余地が出ますし、
多くの会社で事業がシュリンクしてくると、
これまで自前でファシリティを確保していた会社も、
レンタルでフレキシブルにコンパクトへの回帰という面で、
クロスコープに回帰するだろうと。
そしてアットプレスはいわゆる広報予算に該当するものの、
そもそも企業の広報予算は削減されにくいというロジックです。
販促費はコスト圧縮のためによくなされるものですが、
相対的にコスト圧縮の重み付けが軽微で済むと。
確かにそのようにプラスの要素はあるとは思います。

ただこの点はまだなるほど「不況も問題なし!」と断言できる程、
自信を得られていません。

やはり既存入居者も廃業や事業縮小の影響は受けると思います。
資金がタイトになれば、スタートアップでは致命的だと思います。
確かに大企業がリストラすると、一念発起する層も増えるとは思いますが、
そのような逆境の中で同社のクロスコープのような
トップレンジのレンタルオフィスが需要が
どこまで受け皿になれるのかは未知数と感じています。
背に腹は代えられないという観点からすると、
ミドルレンジも含めた検討になると思われます。
また、アットプレスも広報予算は固定費として確かに販促費などと比べると
影響は受けにくい要素はあるかもしれません。
但し、そもそも不況時には事業活動も停滞することが予想され、
そもそもリリースする事案が減るなんてこともあるのではないのかという
考えもよぎります。

海外拠点のラボ機能や大企業の現地拠点といったケースの場合、
一気に撤退なんてことで、逆ザヤになることはないのかという面も
気にはなります。研究開発の場合は往々にして景況感に振られず、
長期で対応される面もあるので、直ちにダメとは思いませんが、
大丈夫と確信めいたところまでは理解が深まっていません。

この辺りはもう少し感覚的なことだけでなく、
勉強しないといけませんし、深堀して質問してみたいところです。
そしてそれが真に不況耐性があると確信が持てれば、
より高く評価をすることが出来る
かなと思います。

ちなみに過去の業績が右肩上がりというのは、
不況耐性のひとつの証左でもあるともいえますが、
一方で規模が少なかった時では上がるしかなかった要素もあると思っており、
規模が大きくなった今となっては同様に右肩を維持出来るかは、
別問題だとも思います。


asagakeが販促領域を見据えたもので、
新たに生み出した事業ですね。
販促領域はアベノミクスにも支えられ相対的に急伸する要素のあるものです。
同社の既存2主業はストックの追求もあり
伸長率というより安定性を重視していることもあり、
アベノミクスの市況全体の成長の恩恵を享受できないわけで、
それを少しでも緩和したいという思いが見え隠れする内容と感じました。
足元で一定の手応えがあるようですが、
私も応募して落選して依頼応募していないのですが、
まだまだ商材が少ないと感じます。
既に競合会社でも同じようなことをされているわけで、
この辺とどういうレイヤーでどういう差別化をしていくのかですかね。
あるとすると商材のオリジナリティーだと思うのです。
つまり同社の顧客の場合、多くがベンチャー企業なので、
まだ市場に投入していないような本当のサンプルなのです。
一方で例えばallaboutが運営するサンプル百貨店では、
主に大手メーカーの新商品などが多い印象です。
後者の方が消費者にとっては安心ですが、
その分サプライズはないですし、無難な販促となると思います。
まぁCMの延長のようなもんです。
一方でasagakeはベンチャーが手掛けるガチの新商材なのだと思います。
となると、それだけ評価の上下は大きく真のマーケティングにも近い者かと思います。
もし扱う商材で差別化出来ると、
単に既存メーカーの延長での販促という事で
満足できないような層にはウケるかなと思います。
いずれにせよ、どういう差別化をして、
真の意義ある販促機会の創出が出来るのかは、
まだ評価が出来ないなと思っているところです。


インキュベーション事業で競争優位性の話もありました。
競合はリージャスくらいということで、
その比較分析を様々されていましたが、
ここでは具体的なことはコメントを控えますが、
事業の発祥時の話まで遡りつつ、最新情勢を踏まえた話が続き、
ここでも日本人の文化にあったやり方をクロスコープがやっていければ、
十分戦えると感じました。


最後に数値の話ですが、
中計の話をしている中で特にそうですが、
利益への拘りが相対的に薄いように感じました。
これはEPSベースで価値を評価する事を前提とした
凝り固まった私の脳ではネガティブにも映りますが、
これはネガティブどころか、
トップラインに拘り、利益はついてくるものという思想は、
本来あるべき姿だと考えています。
ですので、個人的にはこの思想は引き続き支持しますし、
それでよいと捉えていますが、
今の株価水準を見て想像するに、
市場はそれを許容するかは別問題です。
同社の成長トレンドは10%~20%程度とみている中で、
株価水準は30%以上の成長をも睨んでいるような勢いなんですね。

私は中長期的に応援したいと思っています。
会社は本来の成長企業らしく、トップラインを重視し、
利益は後からついてくるものという思想の中で
株価はそれ以上の評価を付けているように感じており、
その狭間で私は保有比率を大幅に落としていることになります。

なお、誤解のないように言っておきますが、
社長は利益への拘りが薄いと書きましたが、
当然上場していることからも、
期待に応えなければならないという考え
きちんとお持ちのようにも感じました。
ただ、利益追求を第一とする経営フェーズではなく、
まだまだ成長出来る余地が多分にあると確信していて、
それを具現化することが期待に応える事に繋がるという判断のため、
トップラインを追求している
と解釈しました。

となると、利益ベースのPERの評価なんて意味がなくて、
トップラインが伸長していく中では、
別のロジックで買い戻すのも検討してみてもよいかもしれないと感じました。
ただ、安易にはいけないので、よくよく自分と相談し、
相場の状況も注視しつつやっていこうと思ったわけです。


最後に、株主総会の開催時期について、
同社は3月決算ですが、早い開催をされているために、
逆に2月決算会社と重複してしまうケースもありますので、
配慮をしてもらえるリクエストを僭越ながらお伝えしました。
様々なファクターもあり、難しい面もあると思いますが、
今後何らかの考慮が為されると嬉しいなと思います。


全体を通して感じたのは、
やはり株価の騰落とか割高・割安という側面から捉えて
多少なりとも感情面で右往左往している自分の浅はかさです。
EPSがどのくらいになって、市場評価どの程度になって、
だから株価はこれくらいは期待したいとか、
それに対して安い高いというのは近視眼的だということです。
ただ、一方でそういう指標で感情的に対応するのではなく、
定量的に冷静に評価をすることも大事です。
個人投資家としてこの狭間で悩ましい状況の中で、
全く違うスケールでトップラインを追って事業をされてる会社があるわけです。
もちろん、個人投資家と会社という立場のスケールの違いもあり、
単純に同じ軸で対比しても仕方ありませんが、
自分のスタンスをよく考える必要性を改めて実感する機会になりました。


なお、公式にはIRページに前回同様何かしらのサマリが出ると思います。
そちらのサマリも改めて確認して応援していきたいと思います。



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【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


何か揚げ足を取ろうと思って粗探しをしていたのですが、
全般的に文句の付け所がない好決算だと思います。
総合評価としては、サプライズというわけではないため、
(1Qや月次等の状況である程度想定できたという意味で)
「5」とはせず「4」としました。

同社のことを改めて見つめてみて、
やはり一番好感が持てるのは、IR姿勢です。

確かにビジネスモデルやそこから出てきている足元の数値にも満足です。
しかし、それに勝る投資家目線で嬉しいのは、
その好調さや今後について、
投資家に誠意をもって説明しようとする姿勢が顕著なことです。
その誠意を持ち今後の野心を感じさせる姿勢が、
短信だけでなく、決算説明資料や社長コメントに色濃く滲み出ていて、
「まだまだやってくれる」という期待が持てます。

ファンダメンタルズを重視する投資家としては、
そういう「感覚」や「期待」には流されず粛々と対応する必要があるとも思いますが、
このようなパッションを共有しながら応援することは、醍醐味だなと思うわけです。


売上面ではニュースワイヤー事業の顧客開拓や先行チケットの営業が奏功し、
十分な増収幅をもっています。
但しこの17%程度のセグメント増収は居心地がよいとも思います。
これ以上大きいとサービスの質にも影響が出る気もしますし、
いくらAI活用といっても人手がかかる面は特に新規開拓で必要と思います。
従って正当な事業の中での成長基軸と感じます。

インキュベーション事業はストックで徐々に稼働が積み上がるモデルで、
急伸するようなスタイルでもないため、この18%セグメント増収というのも、
いい塩梅だと感じます。
増床を行い、それが緩やかに埋まっていくことは、
顧客目線に立った時にもよいと思います。
増床してもいわゆる在庫がないのと同じで空席が瞬時にないとなると、
印象も悪いですからね。瞬時の満席は一気に増収要素となりますが、
そうなっていない点は、うまく需給のバランスをみて、
無理な増床をしていない表れでもあると思うわけです。
実際に増床の意思決定は相応に慎重を期している印象を、
依然の説明会で感じたので、ここでもなるほどな、と思うわけです。

利益面ではインキュベーションの先行投資(増床コスト)を吸収し、
ニュースワイヤー事業がカバーして、
というかカバーにもあまりある効率性が奏功しているので、
うまくバランスしているなと感じます。

このAI活用の効率性がこんなに順調に発現するのは、
個人的にはサプライズなんですよね。
AIというツールだけではこんなに効率が上がらないと思うのですが、
どういう施策や社内文化を醸成しているのか気になります。


そして2Qを受けて、通期の業績を修正し、増配ですね。
業績予想の修正はほぼ四季報ライン(四季報より少し上)ですから、
市場からはそこまでサプライズもないでしょう。
また、前期に下方修正を受けて、今期の業績予想は積み上げ形式で、
無理ない計画になっている認識でしたから、個人的にもそこまで驚きはありません。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移


■累計
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q累計)売上推移


■単計
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q単計)売上推移


前述の通り、各セグメントでいい塩梅の増収となっています。




(2)利益の推移

■営業利益(累計)
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q累計)営業利益推移

■営業利益(単計)
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q単計)営業利益推移


粗利率を見ると実は1Qから前期比で下落しています。
この理由は人件費の増加もあるでしょうが、
インキュベーション事業の増床など先行投資の面も大きいと思います。
理由も明快なので何も気にしませんが、
販管費率をうまくコントロールして営業利益率はきちんと出ています。
会社の決算説明資料上でも販管費率を抑え、営業利益率を出しているという
スライドが出ているので、意識してやられているのでしょう。


■純利益(累計)
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q累計)純利益推移


■純利益(単計)
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q単計)純利益推移


特に特異なトレンドはありませんね。

セグメント利益でその他(翻訳事業など)が1Qに続いて黒字を確保しているのは、
地味に嬉しいですね。
これからこの事業も十分収益貢献してくれそうなので、楽しみですね。



一応全体を通して下期の皮算用しておきます。

売上は下期で+18%~+20%程度の増収とみて、1,450~1,480百万円で、
通期見てみると2,820~2,850百万円となります。
これで今回の修正数値比で+2%程度となるため、概ね修正後計画通りでしょうか。
少し上振れするかもしれせんが、売上面では再修正という感じではないですね。
増収率をやや上期より強くみたのは、
インキュベーションの更なる稼働席の上積み分と、
ニュースワイヤー事業の豊富な先行チケット残を受けての判断です。

営業利益ですが、効率化した効果は早々簡単に剥落しないですし、
増床コストの吸収もより進みますので利益率は改善する方向です。
一方で、今回増配幅も抑制し、内部留保を厚くしただけあって、
今後の投資も積極的でしょうから、そこまで利益率が改善し続けるというのも
楽観し過ぎでもあります。
ということで、営業利益率としては12%前後で推移するのではないでしょうか。
ということで、下期の営業利益は概ね、175百~178万円位で。
通期で見ると、354~357百万円となります。
こちらも修正後の計画比とほぼ同額となります。

以上から、今回の修正開示通りにいくのではないかな、
というのが今の見立てです。



3.IR照会

情報開示も十分であり、改めてのIR照会は不要と判断しました。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q)株価推移


さて、これだけ褒めちぎっているだけあって、
株価水準は高いです(笑)。
ルールの逸脱を限定的に認めて継続保有していた分も更に減らしています。
短期的には株価は出尽くしなどで売られるかもしれませんが、
ここから多少売られても、やはり高い株価であることには変わりありません。

こういう水準でもこれだけ自信があるのなら、
もう少し長く付き合えないものか、
来年以降の投資方針で改めて整理したいなとも思います。

ただ、今の相場が安直さをもたらしている点もありそうなので、
重々注意しないといけないな、と思っているところです。




~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



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【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

決算説明資料が充実しているので、
特に追記すべきことがないのですが、
まぁ順調ですね、、、


ストックビジネスの追求という、
私に大好物な表記が説明資料P1に大々的に踊っています(笑)。

インキュベーション事業はもちろんですが、
プレスリリース事業においても定着がより強くみられることから、
このような表記になっているものと思います。

またAI活用による生産性向上は、
社長コメントにもある通り、プチサプライズだったようですね。
こういうツールというのはだいたいすぐに形骸化して使われなかったり、
特に立ち上げ期は逆にマイナスになることもあるのですが、
現場主義が浸透している効果なのか、
よくこんなに早く顕在化させることが出来ましたね、という印象です。
社長のトップマネジメントというより、
執行役員以下の管理職相当が自発的にやれる雰囲気があるんでしょうね。
大企業のようにやらされ感ではないので、モチベーションも高く
浸透も早いのかもしれませんね。いずれにせよ良いニュースだと思います。


アットプレスの先行指標が前期比+30%超と絶好調ですが、
リリース配信など発信側も2桁成長を続けており、
ここにAIの業務改善が効果発現しているため、一気に利益化できたということですね。
また大企業にも引き合いがあるというクリッピングも2桁成長に乗せてきているので、
全体としても好調さが際立っています。


AIの効率化を単なるコスト削減施策として位置付けておらず、
そのリソースを新規開拓にきちんと配置し、
量も増やしていこうという姿勢はよいですね。
SBグループとの提携などもこの一環なのですね。
ずっとどういう趣旨なのかわからずにIR照会もして、
決算説明を待てと言われて待っていましたが、
ようやく理解できました。

SBグループの将来性というかシナジー効果がどの程度あるかは、
まだ未知数ですし、
実際に優待価格適用でどの程度使ってもらえるかわかりませんが、
効率化施策も発現する中で、量を増やしに行くと、
ディスカウントしたとしても更にストレッチが期待できますね。


インキュベーションも席数を大幅に増やし、
その初期コストも吸収していますし、
稼働率なども高水準で推移しています。
特にシンガポール新設の根拠にもなっている通り、
海外が好調です。


進捗率が表記されていますが、売上で25.4%はよいでしょう。
同社の場合、徐々に利用者が増えていっている構造のため、
下期に向けて緩やかに収支が立ちやすいという構造を持っていますから、
1Qで25%の水準を超えているのは好調サインと思います。

また利益については、これはAIの効率化の発現が
早かったなどの効果かと思いますが、
前期の下方で計画をコンサバで見ているという事もあろうかと思います。


短信表紙では営業利益がほぼ倍額などとなっていますが、
前期は人材先行投資(これが前期の下方修正の引き金になる)があって、
落ち込んでいたことと、そもそも母数が小さいので、比率でみるとこうなるということで、
そこまで驚くようなものではないと思います。


全般浮足立った感じですが、
新規開拓に舵を切った時に、
調子乗ってできない量や質の仕事を取らないようにするなど、
経営側で十分な配慮をもっていき急ぎ過ぎにやって欲しいと期待したいと思います。


最後にクラウド翻訳の事業で黒転しているのは朗報です。
ずっと水面下にあり手当をしてきたものが、とりあえず効果が出て嬉しいですね。
まだ収益貢献とまではいかないですが、一歩一歩ですね。


全体の評価としてはポジティブな要素が多いものの、
一方で同社の株価水準や私の見立て上、
それを大きく超えるポジティブさがあるわけでもないため、
総合評価は「3」の想定通りとします。


2.定量数値の確認


(1)売上の推移

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_1Q累計)売上推移

20%弱の増収です。
しかもストックの積み上げが定量的にも確認出来る内容です。


(2)利益の推移

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_1Q累計)営業利益推移

利益率で見ると営業利益利で12.9%となり、
上場後の最高となりました。
前期では人材の先行投資の影響もあり、10%割れが続いており、
ようやくその水準を脱却し、
上場直後の10%超水準に戻してきました。

今後、新規先で提携などによるディスカウントなどもあり、
多少粗利率を落とすかもしれませんが、
一方でAIの生産性向上も寄与してくると思うので、
どちらが支配的になっていくかというのと、
販管費とのバランス(特に新規先獲得に向けて)でどうなるかですかね。


3.IR照会

決算説明資料に社長コメントにKPIと充実しており
今回は特に疑問も解消されたので、改めてのIR照会は不要と判断しました。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_1Q)株価推移

今日の買いはツイッターでも反省の弁を述べましたが、
割安性を犠牲にした買いだと認識しています。
元々比率を下げていたのは下方修正でその後の回復がきちんとみえるまで、
無用なリスクを回避するために保有比率を落としていたのですが、
今1Qで回復確認が出来ると見込めていたのと、
決算前に投機的に株価が動いていたので、
拾っておきたいという気持ちとの交錯で対処しました。

現状の目標株価は20.3期EPSを元に算出しており、2000円としています。
しかし、他の銘柄同様に21.3期断面まで伸ばすと、
現状の延長だとしても、2300円~2400円程度まで伸長する皮算用です。
すると今日の買値からでも50%程度の上値余地があることになり、
一定の合理性はあるかなと考えてはいます。

ただ、やや買うための後付け理由のようにもなっているので、
戒めのためにも慎重を期した対処をしていきたいと思っています。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



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ソーシャルワイヤーの株主総会に参加しました。

私の率直な印象について、独断と偏見に基づく解釈により、
レポートとして残しておきたいと思います。
(個人的な解釈ですので、ご自身で投資判断等はご判断下さい)


当日は雨が降りしきる中、
会場の最寄り駅である外苑前に向けて地下鉄に乗車します。

外苑前といえば、伊藤忠商事の本社があり、
そういえば早朝出社が奨励されていて、
朝食が提供されるんだったな~なんて思いながら下車します。

明らかに商社マンかなという印象の
ちょっとお洒落で出来そうなお兄さんやお姉さんを横目に、
私は会社を休み、株主総会ということで
どちらがいいものかと思いながら風雨に傘を奪われながら
会場に到着します。


会場は、ホテルや綺麗なオフィスとはいえない、
まぁ雑居ビルのような入口です。
ですが、その会場ビルはソーシャルワイヤーのインキュベーション事業の
拠点のひとつである青山オフィスが入居しています。
その共通会議室である大会議室が会場となっています。

大会議室といっても私が知る「大」会議室ではなく、
椅子の数が30席程度の容量の広さです。
というか、この程度しか用意されていないとすると、
これはエイジアと同等レベルだなとちょっと心配になりました。


開始時間が10時でしたが、
私はだいたい1時間前には到着している通り、
今回も9時過ぎに到着をしました。
ですが、受付は9時30分からですと案内されます。
待合室もなく、狭い廊下だけのため、
一度1階に降りてカフェで準備をすることにします。
改めて決算説明資料などに目を通して復習をします。

私のように早めに到着する人は奇特なのだと自認していますが、
受付開始が9時30分からと決まっているのであれば、
招集通知に明記して頂けるといいですね。
まして自社の拠点で運営しているので、
ある程度運営にも自由度があると思うのですがね。
これまで10時開始の総会で、
9時過ぎに到着してお断りされたことはなかったので、
少し意外に感じました。

開会の20分前で会場にいたのは、私ともう一人の個人株主だけです。
その過疎ぶりに少しドキドキしてきました。
会社側の席は監査役も含めれば10人を余裕で超えますので、
不均衡感が強くてなんか緊張してしまうんですよね。。。

開会10分前になって、
ようやく背広族の方が数名いらっしゃいました。
機関投資家なのでしょうか、会社側もより丁寧に対応されていました。

結局なんとか会社側の人数と同等くらいの人数が集まり
開会となります。

社長を議長とする旨、宣言され監査役からの監査報告など定型通り進みます。
議決権行使の状況ですが(聞き間違いがあるかもしれません)
403人/1744人 20850個/27320個で

事業報告及び対処すべき課題までを社長がプレゼンしますが、
招集通知はほとんど使わずに、
決算説明資料などを引用したパワーポイント資料を活用した
プレゼン形式で進んでいきました。

内容そのものは再三復習もしていたので、
ん?と思うようなことは一切なく、
新しいインプットは特にありませんでした。

先行指標となるKPI情報や人材投資が
成果に繋がるまでに課題があった点や、
一方でそれは克服できている点、
それが業績結果にも出ている説明があります。

説明を通して受けた印象ですが、
やはり成長のためにトップラインを上げることが
まずは至上命題でありそれは順調なものの、
会社規模がまだ小さく、
社内の様々な課題や試行錯誤の段階で
どうしても利益がまだ凸凹してしまう構造に対して、
冷静に受け止めていました。

とにかく利益倍増計画だ~と熱を帯びるわけでもなく、
今後は売上同様のトレンドで利益も安定的成長軌道に
まずは乗せられるような段階へシフトチェンジをしていきたい、
そのようなマネジメントへの冷静な決意があるように感じました。

それからインキュベーション事業のうち、
とりわけ国内が好調であるという認識はまだ変わっていないようです。
また仙台などで森ビルブランドの扱いが出来たことなどを取り上げ、
上場による信用力向上が寄与しているという認識を強調されていました。
これが事実だとすると、やはり本則市場への昇格も視野にしていると
思います。まだ形式要件が満たせていないため、
少し先になるでしょうが、ゆっくりでいいので目指して欲しいなと思います。

ただ、インキュベーション事業の堅調さは、
今のオフィス需要の高止まりなどが背景にある事も事実であり、
外部環境の変化によっては大きく収益構造が崩れるリスクもあると考えており、
この辺りは前のIRセミナーでも質問しましたが、
引き続きチェックしていきたいと思っています。

社長が誠実にプレゼンをされたのち、
配当金剰余の件、取締役選任の件、ストックオプション付与の件と
上程されたのちに、質問タイムです。
もちろん、私も挙手しますが、
元気よく「はい」の掛け声と共に挙手したご老人が1人目です。

元気よい発声と共に何を質問するんだろうと、
他の方の質問にも興味があったのですが。


株主
当社には外国籍の従業員はいるか。
何人いるか。

社長
いる。
本体で3人ですが、海外子会社含めて現地のインキュベーション事業の
オペレーションは全て現地採用しており、
その方たちを入れると多数である。

株主
東芝やシャープのように日本人の経営だけでは
様々な不安がある。
A社は・・・でB社は・・・で(と世間話に脱線していく・・・)

社長
すみません、質問等はコンパクトにお願いします・・・

株主
要するに海外の方のセンスも入れた経営をしてもらいたい。
(ということが言いたかったと私は解釈しましたが)

社長
幹部級でも1人は外国籍の方がおり、
営業進捗等をトップマネジメントしている幹部会議にも
出席しており様々な議論に参画してもらっている。
なお、当社としては特に国内籍、外国籍を意識することなく、
採用から人事まで境なく対応していきているしそのようにするつもりである。
日本人だから、外国人だからというような枠組みは意識していない。


というわけで、まぁ仰りたいことはわかりますが、
東芝やシャープが抱えているような
コンプライアンスの諸問題は別に外国籍の人のどうこうではなく、
社長を始めとした経営のスタンスというか文化の問題であり、
当社に当てはめて考えると社長の影響力がより大きいため、
社長のコンプライアンス意識を正すのが先かなと思いました。


さて私の番ですね。



ニュースワイヤー事業の今後の見通しについて、
収益は単価と数量で決まるわけだが、
単価は様々なオプション機能を拡充し、
ディスカウント圧力を交わして横ばいで維持する一方で、
配信数を増やしていくことが戦略と認識している。
数量を増やしていく上で、既存先の深堀と新規先の拡充と
2つのやり方があると思うが、現状と今後の対応方針はどう考えているか。

社長
当事業の構造として既存先9に対して新規先1ということで、
圧倒的に既存先に偏在しているのが実情である。
このためまずは既存先でのリピート回数を増やすということを
第一に取り組んでいるところである。
一方で新規先はインターネット広告チャネルからの流入ということで、
例えば販管費で人のローラ作戦のような営業をかけてということは、
考えていないしやっていない。
また当事業では現在は人の手を介して対応している箇所のうち、
何らかの工夫によって対応工数を半分、1/3と削減させることが出来れば、
そこで浮いた稼働について要員の適正化や新規事業へのリソース配分などを通して、
収益構造を改善させることが出来るのではないかと考えている。


インキュベーション事業について現状では国内と海外でそれぞれ独立した
顧客層が入居しており、旺盛な需要にうまく対応して
徐々に増床して拡大しているものと認識している。
今後もこの好調なオフィス需要が続く限り、丁寧に付加価値をつけて、
増床を段階的に進めることで、レンタルオフィスとしての収益は少しずつでも
成長していくものと考えているものの、
もう少し長く野心的な展望として当事業としてどのような姿にしていきたいと考えているか。

社長
そもそも当事業をレンタルオフィス事業と銘打っていない。
レンタルオフィス業界の雄になるためにそこでスペシャルになろうとは考えていない。
あくまでレンタルオフィスというハードなファシリティを提供することは、
その後の新規ビジネスを育成する事業拠点としたいという意向があり、
ソフトのサービスの提供や更なる開発のために展開しているという面がある。
当事業のハードな部分の提供で一定の収益基盤を確保しつつ、
ソフトな部分で更なる付加価値創造を提供していけるようにしていきたいと考えている。


対処すべき課題にも記されている中でに人材育成について質問させて欲しい。
人材育成では当社では特に全く新しいイノベーションを創造するための人材育成の軸と、
既存の事業を如何に生産性高く運用するかオペレーションにおける人材育成の軸とが
考えられると認識しているが、
育成に当たってどのような軸を大事にしていきたいと考えているか。

社長
指摘のように双方が大事と考えている。
組織力管理という面でのマネジメント力の強化がまず大事と捉えている。
これは今後当社事業がスケールアウトしていく上で前提となるものと理解している。
また、商品力・企画力を追求するための新規性を見出す活動を養いたいとも思っている。


全般的にはもっと深堀して聞きたかったのですが、
個人投資家向け説明会も予定されていますので、
まずはさわりだけ質問という感じになりました。


次の株主の方の質問です。

株主
全社費の定義は?

社長
いずれのセグメントにも属さない共通費的なもので。。。
例えば私のお給料とか。。。
(まぁそりゃ、答えに窮するよね、本社経費とかありがちなものですからね)



質問は以上!
なんだか寂しいですね。
もう少しアグレッシブな質問が出てもいいのにな~とちょっと残念でした。


例えば前期で下方修正をしており、
予算策定方法に課題があると会社側も認識していたはずなのですが、
そのあたりでもっと問題を呈するなどあってもよいのにな、と。
まぁ説明の中でもコスト投下に課題と反省がある旨は述べられていましたし、
私はIR担当役員の藤原さんと散々電話でやり取りさせてもらった手前、
そのことを改めて蒸し返して言及するまでの度胸はありませんでした(笑)。



お土産はマグカップ(会社名、11回株主総会の刻印入り)と卓上カレンダーでした。
卓上カレンダーは期中で開始のものでしたが、
期中だと既にカレンダー沢山なので、どうしようかなと思案中です。
マグカップは嫁さんが気に入ってくれてよいお土産になりました。
(写真も撮らず、サボってすみません。)

帰りに他のフロアにある貸会議室の内覧に参加しました。
内覧といっても少し受付や共通会議室を覗く程度ですがね。
2組会議をされていて実際にお客様が利用されていました。
このあたりはふ~んという感じで特別な印象は受けませんでした。

スタジオとして撮影などにも使われるとのことだったのですが、
そこまで突出してハイセンスという印象はなかったのですがね。。。



さて、全般を通した印象です。
株主総会の会場を自社(相当)の会議室を使っているあたりは
コスト意識や合理性をある程度重んじているかなと思いました。
社長は自らの会社の現状や将来像をきちんと見定められている印象ですが、
一方で他の役員の方は一切発言されなかったので
その素性は理解できませんでしたが、
例えば質問に対して、自分の所掌の箇所ではもう少し発言を促すなど
多様性を持ってもよいのかなと感じました。

社長が優秀で誠実であることはこれまでも知っていましたし、
IR担当役員も優秀で的確な対応をして下さるのも知っていますが、
他の方からの説明も聞いてみたかったです。
どうしても社長のワンマンで社長力だけでもっている会社となると、
どんなに優秀でもどこかで限界が来てしまうものですからね。
その点、日本管理センターの武藤社長は、
圧倒的なカリスマがありながらも、
権限委譲を進めて人が育っている印象なのでいいですね。

アジアBPOというメッセージが大きなビジョンとされている一方で、
まだアジア地域BPOの総合対応力という面では
網羅性も認知度もすべてに課題があるのだが、
GET50億の達成論拠をもっと市場へメッセージを送り、
コンセンサスを得ながら経営に邁進してもらいたいなと思いました。

このGET50を前提に考えれば株価は安いですが、
どうしても足元の指標をみてしまうと、
大きく買い戻すにも躊躇をしてしまうのですが、
いくらなんでも単元保有まで比率を落としているのは、
ちょっと臆病すぎるかなとも思っています(笑)。




さて、今後、個人投資家との少人数ミーティングも予定されているようですので、
そこでもう少し聞いてみたいことを現時点で箇条書きでメモしておきたいと思います。


・小さな会社なので、良くも悪くも社長が社内の文化を作っていると考えているが、
 コンプライアンス意識や社内の生産性などどのような考えを浸透させようとして
 行動しているか。またその成果や現状の課題をどのように認識しているか。

・ニュースワイヤー事業で既存先のリピートを深堀していく戦略において、
 成長限界の壁に当たることはないのか。
 企業側がPRリリースしたい案件の総数そのものはそもそも当サービスの有無で
 そんなに大きく変わるものではないと考えており、
 現状でやりたいことはある程度網羅されているのではないか。

・ニュースワイヤー事業で新規先の開拓による展開余地はどの程度あるのか。
 既存先の深堀りにリソースが精一杯ということなのか、
 余地がそこまで高いと認識していないのか。

・株主総会でニュースワイヤー事業で大幅な工数低減が果たせれば
人材リソースの適正化も含めて検討出来るという説明があったが、
これはリストラをするということか。
そうだとすると生産性を劇的に向上させようというモチベーションが損なわれるとも思うが、
どう認識しているか。

・インキュベーション事業ではハードの提供にあらゆるソフト機能をアドオンする可能性も見出し、
新規事業拠点とする姿を創造しようとしているとのことですが、
この部分の戦略の理解を深めたいため、詳しく狙いを教えて欲しい。


・人材育成でマネジメント力育成と新規性追求のそれぞれについて、
どのようににトレーニングしているか。
社長直轄でポストを与えてビシバシやるでポストが人を育てるというのは、
理解はできるが、場合によっては失敗リスクや丸投げ体質にもなりかねず、
効率性とのバランスも必要と感じている。
人材育成の課題と対策について詳しく教えて欲しい。


・前期に下方修正をしており、会社側もコスト投下のタイミングや配分、また
その予算策定の精度に課題があると認識されていました。
今期予想の策定や今の事業運営上でこの反省をどのように活かされているのでしょうか。
例えば人件費投下のタイミングへの配慮や、
業績予想の策定方法などにおいて。

・株主総会の会場で、トイレの洗面台の石鹸が切れていたり、
会場内の時計が5分程進んでズレていたり小さな綻び(?)を感じたのだが、
普段はお客様が使われる共通スペースなので、
このような細かな所への運用はきちんとした方がよいのではないだろうか。
また内覧会の時に受付に立ち寄った際も、
受付の方は座ったままの対応で、お客様にとっての大事なお客様をお招き入れるには、
もう少し配慮があってもよいかなと感じた。
この辺りのオペレーションの教育も含めてサービスの拡充だけでなく、
基本動作の質向上にも目を向けた方がよいと感じる。

・社長の圧倒的なリーダシップが光るわけだが、
他の役職員の方がどう経営ビジョンを受け止め行動しているかが
まだ伝わってこないので、場合によっては社長力で持っている会社とも受け止められかねない。
管理職ポストを与えて育成しているということであるが、
役職員にどのように経営ビジョンを共有し同じベクトルを持って臨めるような工夫をされているか。
また今後のスケールアウトの局面ではよりこのマネジメントが難しくなると思うが、
同じ情熱をもち続けていくために必要なことはどのようなことだと考えているか。



初めて社長とも直接お会いできました。
またIR担当の藤原さんにはお電話対応の御礼まではお伝え出来ませんでしたが、
勝手にお会い出来たことを嬉しく感じています。

あまり個人投資家にもフォローされず、
PRTIMESが人気なので、私はひっそりと当社をフォローしていこうと思っています(笑)。


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