投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

ソーシャルワイヤーの株主総会に行きました。
聞き間違いや、私の主観によるメモとなりますが、
記事にUPしておきます。

※あくまで個人的な見解も含んでおりますので、
ご参考程度としてお読み下さいませ。

※当記事が会社からの指摘も含めて何かしらの不都合が示された場合は、
即座に公開を取りやめます。



20180529_soukai2.jpg


■参考
昨年の株主総会レポート → リンク

■当日の流れ
10:00 事務局より事前案内
10:03 社長議長で開会
10:06 議決権数確認
10:08 監査報告
10:10 事業報告・計算書類・対処すべき課題説明(社長プレゼン)
10:41 議案上程
10:44 質疑応答
11:07 決議
11:10 閉会

■議決権行使の状況
 株主数    : 444人/1,915人(23.2%)
 議決権個数 : 42,406個/58,474個(72.5%)

 ※東証1部形式要件にはまだ足りないですから、
 分売おかわりやクオカードバラまくかですかね・・・(笑)。


■全体所感

冒頭でやや社長がお疲れなのかなという印象を持ちました。
始まる時の所作が少しぎこちなかったのですが、
プレゼンが始まってからはそんなことなく、
いつものように雄弁をふるっておられました。

全体の説明は特に既存のシナリオ通りの説明や応対でした。
驚いたのは、従業員への還元が想定超に進捗していたことです。
後述するようにきちんと従業員へ還元されているようで、
その点は安心しました。
以前に従業員への還元について質問したことがあり、
今後の意欲を示されていたので、
早速定量的に実績が出てきたのはよいな、と思いました。

新たな軸の模索はまだ暗中模索という状況と受けとめましたが、
大きな投資になると思いますし、
外部環境も常に変わっていくわけですから、
慎重さを重んじるようにも感じており、
ゆっくりやってもらえればいいかなと改めて感じました。

どうしてもマーケットが高い値付けをしているので、
常に高い成長率を期待してしまうところですが、
私は同社へは15%前後のCAGRを期待している所ですから、
コンサバだろうがなんだろうが、無理なくやっていってくれればいいかなと思います。

あとは、個人投資家の参加率が極端に低いですね。
事業の内容もわかりやすく、会社の姿勢なども魅力があると思うのですが、
まだまだ今後に期待といったところでしょうか。
同社は3月期決算でありますが、いち早く総会も実施したりと、
細部できめ細かく対応されているので、そういう活動をより多くの人に
知ってもらえればいいのですが。

あとは、質問が3人で打ち切りとなりましたが、
もう少し質問を受けてもいいかなと思いました。
(まぁ出席者が少ないのですが、私もあと数問は手持ち質問がありました(笑))

それから、閉会後のレンタルオフィス見学会は今年は
見送りになりましたね。
ここまで人数が少ないとなかなかやる意義もないという判断だったんでしょうかね。

逆にここまで少人数なのであれば、
株主総会はシャンシャンで終わってもらって、
その後に事業説明会兼対話の機会などあるといいなと
勝手ながら思いました。ここまで少ない人数であれば、
やれ食事がないとか言い出す輩も居ないと思いますしね。



なお、私が早めに会場に到着し、
まだ早いとIR担当の方にたしなめて頂き、
1Fのベローチェでコーヒーゼリーを食べるのも恒例になりました(笑)。






■議事の概要

既に開示済の決算説明資料をベースにした説明でした。

株主総会という趣旨から、
セグメント毎の説明の便宜のため、
若干順番の入れ替えなどありますが、新たな説明ネタはありません。
ちなみにQ4の落ち込みについても突っ込んだ説明もなく、
さらっと流されていました(笑)。
ただ、先行指標の見方や社内でのそのKPIの扱いなど、
細かく丁寧に説明されていて、きちんと聞けば理解は深まる内容だと思います。


会場には個人株主が10人ちょいで、
あと証券会社の方と思しき数名ということで、
まぁあまり突っ込んだ説明を求めるニーズもないかもしれませんね(笑)。
こんなことを言ってしまうと、そもそも説明なくていいんじゃんとかなってしまうのですが、
本来はより多くの個人株主も参加して理解を深めて、
会社への期待を共有できるような場になるといいのですが、
なかなか出席株主も増えないですね。


バランスシートの箇所で、供託金の流動化による流動資産増、
ひいては、キャッシュフローが好転する要素となっていたわけですが、
この部分は私は正しく認識していなくて、理解も曖昧だったのですが、
今回きちんと理解できました。
従来は前受金の扱いは一部を供託金として固定資産化する
オペレーションをしていたわけですが、
これを金融機関などが担保してくれることにより、
流動資産化することができたということのようです。
前受金についてより保全性を高めるために半分を供託金としていたものを、
担保してくれることにより流動化できたというわけですね。
今更理解したのか?と言われそうですけど、、、すみません。

アサガケのビジネスモデルから各付加事業について丁寧に説明されていました。
特にサンプル商材以外のインセンティブを与えることを禁じており、
純粋な口コミに特化している点を強調されていました。
ゼロを一つ増やすように規模や商材を拡大していく意欲が示されていました。


ネットスケットの買収によるサービスとしては、
これまでのリリース部分に終始していたものを、
リリースした後の集客を効果的にフォローするための施策です。
アットプレスの顧客に対して、その後の集客のフォローという補強をすることで、
付加価値向上を狙ったものだという説明です。
この辺りは、顧客への訴求力だけでなく、
単価の維持・向上といった観点からもこのように付加価値を高めることは
肝要であるという認識の下、戦略的に買収をしたものと思います。


インフルエンサ―マーケティングのFMの買収で、
大きな枠ではアサガケと同様であるが、
こちらはインフルエンサーに対してインセンティブを渡すという
根本的なやり方が違うという説明です。
一定の知名度があるような芸能人や影響力を持つような方で、
企業側が真に効果があると思われる方のみに限定することで、
効果的に情報発信が出来るという期待を寄せられる仕組みのようです。
個別に企業側の販促活動にフォーカスを当てた活動が可能になるものです。
その際の留意事項として、あくまでPR活動の一環だという事を明示し、
いわゆるステルスマーケティングにならなうような仕組みを徹底しているという事です。
この辺りは炎上すると影響も甚大になるため、大切な進め方だと思います。
足元でも引き合いが大きく、過去2期の伸びも大きく、
今後小さな芽がどこまで育つのか楽しみです。


この他、取引先チェックサービスの説明もありました。
特に規模の大きな企業程、ニーズも大きくなり、
UI改善などを図りならが拡大をしていっているようです。


インキュベーション事業では「1つの新設」と「4つの増床」の実績と説明があり、
新設は立ち上げコストとして人件費などある程度イニシャルコストをたてて、
戦略的に判断するものである一方で、
増床はそこまで費用が増えるわけではなく効果的に伸長できるものである
という説明がありました。
まぁこの辺りは当たり前のことですよね。
少しニュアンスは違うかもしれませんが、いわゆるドミナント出店と、
全くことなるエリアに出店するのとでは違うということにも近いかもしれません。
新設と増床をうまくバランスをみながら、今後も展開されていくものと思います。
この辺りは利益率のコントロールにも影響するマネジメントなので、
今後も需要も見極めつつやられていくのでしょう。


最後に、対処すべき課題の項目です。

マネジメント人材の育成については、
積極的な管理職登用を進めて、ポジションが人を育てるという
立場を相変わらず貫いています。
この辺りは、潔いというか厳しいというか、でも期待を寄せているというか、
まぁ厳しい実力主義なのだと思います。

内部管理体制の充実や商品開発力の強化、MA活用ついては、
招集通知記載の通りの説明でした。


全般的に、矢田社長の説明は従来通り、
粛々と説明されていました。
特に目新しい材料や夢とかそういうものもなく、
良くも悪くも、差しさわりのない説明だったと思います。
まぁ夢をぶち上げるような場ではないですし、
これでいいのではないでしょうかね。



■株主からの質問

【Q】
足元の事業運営における課題や今後の中期的展望に立って、
当社が成長を持続するために、ヒト、モノ、カネの観点で教えて欲しい。
ヒトについては、効率化による追加人材を要さなかったということもあって、
前期では従業員数は自然減となり減少している。今後中長期的に展望に立った時に、
人材確保は成長の要でもあると認識しているが、採用や育成を含めてどのように対処されるか。

【A】
効率化を図り、ベンチャー企業ということもあり、
結果的に期で締めると自然減で減少しているとみえている。
効率化して余剰となった稼働分は新たな領域へリソースシフトしたという説明をしている。
より厳密にみていくと、余剰となった分の人材コストは、
ひとつは会社の利益になっているが、それだけではない。
人をレイオフすることは今までなく、新たな領域へシフトしているわけで、
これをメインに説明している。ただ、もう一つの観点として、
従業員の給与として還元もした。
具体的には平均給与ベースで前年度比で+7.3%の平均給与が増加している。
(7.3%って凄いですよね・・・)
昇給評価は年に1度ではなく、半期に一度実施している。
下期から反映された分だけで、年度ベースで+7.3%増えている。

(考え方としては、従業員へ還元、更に新領域へのリソースシフト(新規投資)、
そして会社へ利益を残すという3階構造で効率化の効果を享受したという説明です。)

採用については、4月に新卒一括採用をしていたが、
通年採用をしており、状況を見ながら適宜補完をするという考え方で進めている。



【Q】
モノ、すなわち商材という点では、前期でも事業譲渡や自社開発による
商材のリリースの関して説明を頂いた。一方で、これらの商材は今後MAで
10億オーダーで積み上げていくとした場合には、小粒である印象も受ける。
当社はアジアBPOの構築という壮大な構想の中で隣接マーケットを
補完しているものと認識しているが、今後軸となる商材の開発も含めて、
どのように商材を開発、リリースして成長持続をさせていくのか。


【A】
隣接マーケットへの展開を意識して前期挑んできた。
特に広報のマーケットは規模が大きいために意欲的に取り組んでいるわけだが、
ここを無理なく進めていく体制をとっている。
現状では小粒であると評される向きもあるかもしれないが、
それを大きく育てるというのが必要。
当社の文化的にも、小さく買って大きく育てるという思想で
各事業を成長させていきたいと考えている。

ただ、一方でより大きな成長、すなわち新たな軸を増やすプロダクトは、
まだ作れていないという指摘はその通りでもある。
現状では、一部広告色が出てきているものもあり、
ニュースワイヤー事業というネーミングの是非はともかく、
現状ではあくまで既存事業の肉付けであるという認識である。

軸をもうひとつ増やす取り組むことで、
自社開発又はMAが必要であるという課題認識は持っている。
そしてそれは足元もしくは短期的に10億程度のトップラインを有する、
新たな軸を見出さねばならないと考えている。
現状では、まだ具体的に申し上げられることはないが今後鋭意取り組んでいく。



【Q】
カネの観点では、MAを含めてGET50でも10億程度の事業を積み上げ、
更に次のターゲットを見据えたものにせねばならないという中で、
前期キャッシュフローは改善はしているものの、
現金水準は未だ軸となるMAをするには心許ないとも考えている。
資金調達への考え方などカネの面でどのように対処をされていくのか。


【A】
調達に関する具体的な方法論については、差し控えるが、
銀行からの借入もあるが、これら金融機関とは良好な関係を築けている。
(まぁ当然、増資による調達も視野にはあるでしょうし、
それが上場会社としては当然ながらあるべき姿だと思います。
株価は短期的には希薄化云々で右往左往するかもしれませんが、
真に新たな軸を見出し、そのために増資ということになれば、
それは長期株主としては喜ぶべきことだと思います。
何も増資に関してなんらコメントがあったわけではなく、
あくまで私の勝手な妄想ですよ)


【Q】
GET50の中長期的な目標として既存事業で40-45憶としておられるが、
今期予想で30億水準のガイダンスとなっており、
ややスピード感に欠ける印象も抱いているのだが、
今のペースでこの水準感はターゲットとして変わらないものなのか。

【A】
GET50は2020年(上場後5年内で)にトップライン50億をひとつのターゲットとして
開示している。その内訳として、40-45憶をオーガニックで行けるというような話をし、
MAで積み上げ50億というイメージであった。

既存事業でのスピード感についての指摘であるが、
私(社長)としては、そのようには捉えていない。
現状の業績予想にはFMのMA分はまだ算入できていない(時期的に見通せなかった)のと、
36ヶ月ある中で40-45憶は十分達成可能と考えている。

誤解ないように補足すると、GET50はあくまで達成水準を示したものであり、
2020年度に50億を達成しゴールテープを切るようなイメージのものではない。
この断面で達成したとしてもその後の成長が息切れしては意味ないし、
その先を狙える(つまりピークアウトしない)事業体でなけれなならないと考えている。
50億いけばいいというようなものとしては捉えていない。

(確かに中期経営計画として定量的にコミットしているというより、
あくまでイメージとしてひとつの通過点をイメージするような開示方法ですし、
私もGET50いける?いけない?という視点がかなり強くなっているような気がして、
少し反省しました。将来の手掛かりがあまりない中で、ひとつのマイルストンとして、
どうしても50億というのを意識してしまっていますし、それはある意味では当たり前なのですが、
社長の仰るように、あくまで通過点、その先を見据えられなければ意味がない、
というのは当然ですからもう少し寛容な視点も必要かなと思いました。
特にMAは縁もありますし、無理して買ってもろくなことにならないので、
保守性を大事に運営してもらいたいとも思いますからね)


【Q】
前期までの実績は堅調で安心したわけだが、今期予想については、
伸長が慎重になっているようにも思えるのだが、
既存事業の伸長も鈍化するというのは何かリスクを感じられている要素があるのか。


【A】
業績予想は保守的に作っているのがひとつ(まぁそれは普通に見ればそうだよねー)。
それから、レンタルオフィス系の見通しについては、
特に規模が大きくなってくると、
開設タイミングなどが外部環境にも起因して前後したりすることもあり、
定量的な積み上げて予想を精査する時になかなか
織り込みずらくなってきているという要素もある。
過去のように小さな投資規模であれば、比較的織り込みやすかったが、
現状ではそれなりの規模感の投資をしようとしたときには、
タイミングの兼ね合いでどうしても織り込めない要素があるのも事実である。
ニュースワイヤー事業については、先行指標が爆発的に右肩上がりを持続していれば、
ストレッチした強気の予想も組みやすいが、
足元でもやや鈍化している傾向も散見されることもあり、
保守性の観点からコンサバティブにならざるえない。
プレスリリース配信は広報の専門部隊の専門業務であったが、
ネット社会でその手段が汎用化してきたと考えている。
その汎用化して流行るという環境下でやや実績は伸長率高く推移していたものの、
その流行りもひと段落し、マイルドになるのではないかという見立てをしている。
ニーズは当然まだまだあると認識しており、
持続的に利益額の成長は続くと考えているが、
成長率までがずっと高い状態で持続性を持つものとは考えていない。
これは競合他社もクローリングすればだいたいわかるので、
マーケット全体がそのような傾向であることがわかる。
単体だけでは率だけみると鈍化するのは間違いないため、
隣接マーケットへアプローチし、付加価値をあげていくことが大事であると考えている。



【Q】
企業価値を高めていく一環として、ソーシャルワイヤーの認知度を高めていくことも
大事であると認識している。
利益を上げる事に加えて、認知度向上の観点でどのような方策があるのか、
考えを聞かせて欲しい。


【A】
率直に言うと、ソーシャルワイヤーは認知度も低いし、
それを向上させることにはまだ時期尚早であると考えている。
現時点では、各サービスブランドの認知度を如何に向上させるかが、
注力ポイントだと考えている。

(この質問は恐らく、ストックマーケットにおける認知度向上の施策への
質問だったのではないかなと邪推していました(笑)。
1部昇格はもちろん、そのために優待新設とかそういうニュアンスのことを
聞きたかったのではないかなと思います。ただ、企業価値を高める一環としてという
枕詞だと、余計にサービスブランドの確立や浸透という趣旨の
真っ当な回答になるのだろうなと思います(笑)。)



■最後に

昨年と同様、マグカップがお土産でした。
これでペアマグカップになりました(笑)。

この形態の株主総会であれば、
敢えて会社を休んで(サボって)まで出席しなくてもいいかなと思いました。
安心出来るという意味でですよ。
情報発信もきめ細かく、適時適格になされていますので、
改めて質問時間も限られる中で総会に出ずとも、
理解は十分図られますからね。


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【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_4Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


前期実績は上方修正後の計画にほぼ沿った着地となりました。
KPIから特にニュースワイヤー事業に弱さが見られましたが、
きちんと着地は合わせてきています。
3Q精査時には売上で+2%程度(2840百万円)、営業利益で+12%弱(380百万円)で
皮算用の予想目安を抱いておりました。
結果は売上で2808百万円(計画比+1%)、営業利益は353M(前期比+0.8%)となり、
特に利益についてはそこまで伸びない結果となりました。
ただ、後述しますが、理由も明確ですし、もちろん過信はできないですが、
先行指標も堅調ですから、そこまで懸念が広がるものではないという理解です。
特に利益は、収支認識時期の変更や償却費の動向によって
適正な会計ルールの範囲内で、色々コントロールされるロジックに従って、
対応されたものなのかなーと思います。

今期予想については、+10.0%増収、+13.2%の営業増益を予想しています。
元々前期実績の伸長を踏まえての2桁増収増益はまず立派だと思います。
ただ後述もしますが、中身を見るとやや保守的なのかなという印象を受けました。
前々期に下方修正をして、前期には計画精度を意識して
保守的にきちんと精査をして、そこから上振れしていますが、
そこに調子に乗らずに現実線で引いたのかなという印象です。
(あくまで私の勝手な印象ですし、だからといって状況を楽観しているわけでもないです)

また、インフルエンサーマーケティングの領域を手掛ける、
Find Model社を子会社化するリリースが出ています。
細かな情報はここからは伺いしれませんが、
広報活動が企業からコンシューマーに向けたものという一般的な既存概念からの
変化への対応という面があるのかなと思います。
もちろん、既存の概念は従来通り注力しつつ、
そこにプラスアルファとして、インフルエンサーを介した
ポテンシャルに注目しているのだと思います。
実際、世の中に的にも「インフルエンサー」という言葉をよく聞くようになりましたしね。
企業のリリース作業をお手伝いするという中で、
従来では、文書校正はもちろんメディア選択などを高度化する付加価値を提供していますが、
ここにインフルエンサーの活用という選択肢が生まれること、
そして、そもそもインフルエンサーの先にいるフォロワーの存在を含めて考えると、
今後シナジーを生む活動が機能すると効果はより大きくなると思います。

この他、サマリは社長コメントをお読み頂いた方が正しい理解になると思います。
(ってそう書いてしまったら、この記事の意味は益々なくなりますね(笑))

前期実績はやや上振れ幅が想定よりは抑えめになりましたが、
これは理由も明確でかつ一定の適正範囲内でコントロールされたようにも思え、
特にマイナスなものではないと判断しています。
今期見通しも個別にみていくと少し保守的とも思えなくない内容ではありますが、
こちらも特に問題があるわけでもなく、総合評価としては「3」(想定通り)となります。




2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_4Q単計)売上-粗利推移

手元の計算による、16.3期3Q以降で初めての四半期毎で減収実績となりました。
セグメント別にみてみると、ニュースワイヤー事業が減収要素となっていますが、
売上計上時期の見合わせ影響等で40百万円のマイナス影響があったようで、
それを踏まえると増収傾向になります。
これに加えて、オリンピック期間中にリリース配信の実行件数が一時的に落ちたそうで、
それが売上を押し下げた要素も多少はあるかもしれませんね。
いずれにせよ、四半期単位で一喜一憂するようなものではないので、
全体として17%程度の慎重を見せていますし、特に懸念するものではないという解釈です。



3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_4Q単計)販管費推移

販管費率が数%向上し、営業利益以下の利益率低下を招いています。
今期には作業効率化により3Qまでは販管比率が低下する期待もあります。
ただこれもインキュベーション事業で広告費を戦略的に厚く投下したようで、
中長期で成果を出してくれるように戦略投下したのであれば、
まして、きちんと計画の範囲内で使途したのであれば、むしろ良い事だと思います。



3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_4Q単計)純利益-EPS推移


はい、純利益はやはり下がりますね。
ただ、これも様々な観点での整理や今後のための販促費の投下ですから、
特に問題ではないと思います。


(2)今期予想について


セグメント毎の予想前提については、短信内でも言及がありますが、
ニュースワイヤー事業の先行指標の伸長や前期4Qのオリンピック時期の
一時的な抑制の反動という面も少しは考慮すると(通期でみたら軽微と思いますが)、
もう少し伸長していてもよいかなとは思います。
先行指標だけみると前4Qと比べて+17%です。
もちろん、先行指標分がそのまま単純に押し上がるわけではなく、
従量、定額の区分などもありますからそんな単純ではないのかもしれません。
ただ、このような背景を踏まえて、セグメント増収が+8.4%はやや保守的かなとは思います。


インキュベーション事業については、稼働席数の増加規模やそれを踏まえた
売上伸長には概ねそんなもんかなーという印象です。

あとは、トランスマートの翻訳サービスはようやく黒字化定着へリニューアルも含め、
今後展開という内容だと思いますが、
これを踏まえて4.0%のセグメント売上伸長は立ち上げ期という事を考えると、
もう少し勢いが欲しいかなとは思います。


全体としては売上3090百万円、営業利益400百万円ですね。
営業利益率が12.9%ということで、前期実績よりも僅かですが、
0.3%程度改善ですね。


3.定性情報の確認


決算説明資料で投資活動状況についてスライドがあります。

アサガケはサービス開始されているわけですが、
コメントもその一言だけですね。
具体的に展開出来ているスピードとか大丈夫でしょうかね。
商材のバリエーションや商品数がまだ圧倒的に少なくて、
認知度も少ないので、今後どういう戦略を立てているのでしょうかね。

イベレボも買収が完了したということはわかりました。
サービス拡充、顧客対応の調整の体制を強化していくことは、
当然のこととして、それをどう具体的にやっていくかの方向性について、
もう1歩踏み込んでもらえるとより理解が出来る気がします。
どこかの国と国との取り決めのようにやや抽象的で、
とりくみの振り返りもより抽象化されてしまう気がします。


取引先リスクチェックは、当該商材単品での収益化はもう少し後かな思います。
それからインキュベーションの国内外の増床は様子を見ながら、
リスクを抑えつつ展開できる強みを生かしてはもらいたいですね。

あと、AI型の翻訳のダッシュボード機能はどうでしょうかね。
企業側へも拡張を進めていると聞きましたが、
翻訳サービスが他者でも沢山あったり、
より高付加価値のサービスにも脚光が当たっているようですね。


こうしてみてみると、様々な会社や事業への取り組みはより多岐に渡っています。
ただ人は急には増えないし、増やせないので限りある社員の中で、
これら多岐に渡るラインナップを整理が必要ですね。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_4Q単計)株価推移


だいぶ変動が大きいですね。
そしてPER40倍超えってなかんなか私には手が出にくいです。
しかも利益成長は実はそこまで大きくありません。
じわじわ来るなら来るというモデルですからね。



(2)IR照会の状況

疑問に思うことが全て決算説明資料や社長コメントに言及されており、
先方も大変お忙しいこともあり、今回は今の所IR照会は不要と考えました。



5.さいごに


一連の作業をしてみて、経営は優秀、
やっている取り組みもとても筋が良いと思っています。
そんな中で企業も成長しているわけですが、そのスピード感としては、
秒妙な位置づけだとも感じました。
つまり今の成長性への見通しも踏まえて考えると、
私の目からみると株価水準はやはり高いということです。

もちろん、足元、又は数期先の定量的な予測だけをみて、
市場は評価するわけではないですから、
一概には言えないですが手が出しにくいですね。

来月下旬にはオンラインの決算説明があるので、
そこまでにもう少し整理・深掘りをしておきたいと思います。




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【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク

※銘柄分析シートの様式をバージョンUPしています。
※銘柄分析シートの作成断面は1/31終値となっています。
 (本日のS高は反映されていません。というかやり過ぎだと思います)


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


売上は順調に18%程度の増収を維持しており問題ありません。
また効率化に伴う販管費の抑制が本格的に寄与してきており、
営業利益以下で大幅に改善しています。
前期が人材投資などの影響で凹んでいたこともあり、
前期比で見ると増益率も見た目が大きくなっています。

販管費を抑制しながら利益率を高く維持し、
増収維持が出来ている点は目を見張るものがあります。

新規の投資活動も少しずつではありますが、
面で捉えるための取り組みがみられます。
なかなか面を実感することが出来ず、
今は点の連続の印象ではありますが、
想像(妄想)するとその点と点が徐々に繋がり、
面を形成する期待感を感じさせてくれます。

後述する通り、売上で2%程度、利益で13%程度の
上振れ着地が想定されます。(勝手な妄想です・・・)
増収は期待通りですが、利益率の伸長が期待を超えており、
総合評価はややポジティブ「4」です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)売上-粗利推移


売上は事前の月次の情報通り、堅調に伸長しています。問題ありません。
粗利率がやや低下しているようにみえますが、
後述の販管費の低減も併せてみると、
営業利益率は大きく改善しており大きな懸念ではありません。



3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)販管費推移


販管費率は前期比累計で8%弱ほど低下しています。
これは利益面でも影響が大きいです。

営業利益はここにはキャプチャとっていませんが、
前期が8.8%に対して13.6%と大きく改善しており、
優位性のひとつの判断ともしている10%を超えてきています。
それだけ業務効率化が進行しているうえに、
トップラインがきちんと伸びているということでしょう。



3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)純利益-EPS推移


営業利益のトレンドと同様に、
純利益-EPSベースでも期が進むごとに伸長しています。




(2)進捗状況の確認

素直に業績予想との差額をとって、4Q単の計画を計算してみると、
売上684百万円、営業利益56百万円(利益率8.1%)となります。

まず売上ですが、この計画は前期比9.6%の増収となります。
しかし3Q累計でも直近3Qだけみても18%程度の増収ですから、
これが4Qにいきなり半減の伸長になるというのは考えられません。
というかプレスリリースの先行チケットや、
レンタルオフィスの入居者が集団退去でもしないと、
逆にここまで抑えられません。
ということで、前期比で18%程度の伸長は当然達成してくると思います。

となると4Q単では740百万円位が積み上げられ、
着地としては売上2,840百万円となります。
これは計画比2.2%の上振れということになり、
従って売上起因での再修正はないでしょう。


次に営業利益率ですが、前期の4Q単が10.3%ですが、
今期の予想達成をベースにしたものでは利益率は8.1%となります。
様々な効率化施策が奏功している中で、
利益率が前期より悪くなるなんてことは考えられません。
一応電話して確認しようかと思いましたが、
さすがに野暮な質問のため控えましたが、
前期から多少なりとも改善するのではないかと思っています。
そこで、想定利益率を13%程度とみる事にします。

先ほどの4Q単の売上から計算し、4Q単の営業利益は96百万円となります。
これが積み上げられると、着地としては営業利益は380百万円です。
これは、計画比で11.8%の上振れです。
ということで、東証基準の30%には満たないため、
通常で考えれば再修正はない
と思われます。



3.定性情報の確認

定性情報も含めて会社から丁寧なIR資料が出ています。 →こちら(PDF)
今更ですが、私の所感より、こちらを読んでもらった方が、
百倍有益です(笑)。

現預金の増加を図ったのは何か投資が控えているのかなー、なんて
変な妄想を働かせてしまいます。
純粋に流動比率が100%切ったし少し改善しようと、
単純なきっかけではない気がしています。
ネットスケット社の買収なども含めての対処かもしれませんが、
まぁ今後のリリースに期待しましょう。

チケットの先行指標の伸長などは相変わらずですが、
クリッピング案件が引き続き2桁伸長しています。
クリッピング案件は大手も含めてターゲットになっており、
この辺の新たな大口顧客層の獲得がどういう状況かも、
今後見守りたいところです。


ネットスケット社の譲渡の件は、
やはり既存顧客への付加価値向上のみが言及されています。
IRへ電話で質問した時には、ネットスケット側の顧客が、
同社サービスを使ってもらう余地にも一応言及がありましたが、
全体のボリュームとしては軽微なものということでしょう。
独立したサービスとせず、
既存のリリース機能とどうシームレスに機能統合させるかは、
少し悩ましいかもしれませんね。
出来ることなら既存のリリース発信時に、
シームレスにイベント告知やその後の管理の業務が、
連携されるとユーザー側は使い勝手が向上する気がします。


増床は着実なニーズを把握しながらの拡張なので、
リスクが少なくいいですね。

翻訳サービスは翻訳家の方が、
より効率的に対応出来るようになることで、
同社のサービスをお仕事として引き受けてくれる
可能性も広まりますし、より個性にあったAI搭載ということで、
効率化がさらに進む気がしますので、頑張って欲しいと思います。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)株価推移

前期に下方修正した影響もあるのか、PERを元にした補助線の傾きが
イマイチ伸長していないこともあり、見た目が悪いですね。
株価は堅調に推移しており、割安性が損なわれており、
買い戻すにしてもタイミングが測れません。



(2)IR照会の状況

特に懸念点や確認すべきこともないため、照会していません。



5.さいごに

私の個人の投資判断の無能さからなのですが、
どうしても前期の下方修正が痛手です。
あの時は、人材投資のコスト増と値上げによる顧客離反が同時に起こり、
そこにちょっと強気の予想数値を出していたこともあり、
まさに社長も認められていた通り、「やらかした」わけです。

そのことはやむ得ないとして、当時の投資判断として、
私のリスク許容度から見ると、
当時ポートフォリオ1位だった比率は当然調整せねばなりませんでした。
それは当時のネガティブ要素が一過性なのか、
またそれをリカバリできるかについては、感覚的には問題なしと思っていても、
合理的に説明が出来ない範囲では保有比率を減らす判断しかありえませんでした。

特にあの時の対処を後悔をしているわけではなく、
当時として最善を尽くした対処だったと言い切れるのですが、
とはいえ、この堅調な業績や株価推移を存分に享受できなかったのは、
残念ではあります。

まぁこういう教訓をひとつずつ胸に刻みながら、
頑張っていきたいと思います。



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※当記事に記載している内容は、
あくまで私の主観による解釈で脚色されており
会社の公式な認識や事実と異なる可能性がある点はご了承下さい。



ソーシャルワイヤーの 個人投資家向けIRミーティング に参加しました。

このミーティングは、前回に続き2回目の取り組みですが、
初回は落選してしまったので、今回は参加が叶い嬉しかったです。

また当ブログを会社側の方もご覧頂いていることがわかったので、
やや緊張してしまうのですが、
忖度せずに書きたいことを書いていきたいと思います。
この場を借りて、改めて対応して下さった
社長及びIR責任者の両氏に感謝を申し上げます。


なお、このようにミーティングを開催してくれる機会はなかなかないですし、
兼業投資家を想定して土曜日開催にして下さっている面もあるため、
より多くの投資家の方にもぜひ参加して頂きたい機会と感じています。
ですので、より当日の流れがわかるように記載をしていきたいと思います。
コミュ障の私でも気軽に参加できましたから、
参加に不安を感じている方もぜひ一歩を踏み出して頂ければ、
より多くのファンが増えるかなと期待しています。
特に理解度を試されるようなこともないですし、
そんなに身構えなくても問題ないと感じました。

****************

遅刻をするわけにもいかないので、
サラリーマンとして出勤する時には考えられないくらい、
余裕をもって家を出ます。

週末の午前中に新宿に向かう電車は、
それなりに混雑しているので、消費は強いのかななんて思いながら、
改めてIR説明資料を通読しておきます。

聞きたい質問は過去のオンライン説明会の時のメモを元に
一部UPDATEして集合時間の1時間前には新宿に到着です。
バスタが出来て、再開発も進む中で、南口には1年近く来ていなかったので、
風景がだいぶ変わっていて驚きましたが、
それ以上にタカシマヤ付近に湧くように群がる
中華系のインバウンド客に驚きました。

スポーツショップや話題になっているブルーボトルでは行列が伸びていて、
朝から街は活気に溢れています。
珈琲の原価率はとても低いので、ブルーボトルなんてぼろ儲けだろうな、
なんて思いながら、会場のクロスコープのビルに向かいます。
時間に余裕もあるので、グルっと周辺を散策してみると、
ビル周辺は案外ごちゃごちゃした喧騒から少しだけ距離もあり、
落ち着いた立地です。
地下鉄の出口がほぼ目の前ですし、アクセスも抜群です。
お客様を迎えるにもストレスなく優位な場所と感じます。


受付時間に近づいた頃合いをみて、
ようやくビルに入室します。
会場フロアにあがると受付があり、
そこにIR担当責任者(以下、F氏)がおられました。
挨拶をさせて頂き(株主総会の時にはご挨拶も出来なかったので)、
横の待機椅子にご案内頂きまして少し待ちます。

その間、入居者様への訪問客が来られましたが、
その訪問客を普通にF氏が対応されていました。
土曜日なので、受付は不在なのですね。
普段は受付におられることはないはずですが、
F氏の丁寧なアテンドを横目で見て、
まぁ当たり前に好印象の対応でそりゃ優秀な方なので、
何でもできるはな~なんて思って眺めていました。

残りの参加者の方も揃い、まずは部屋の内覧です。
本来、内覧は最後の予定でしたが、
社長プレゼンの前に先に拝見することになります。
先に内覧をした方が、プレゼンの理解が深まるだろうという配慮で、
このようにされたのですが、
単に社長の到着が遅れていただけかもしれませんね(失礼、笑)。
いずれにせよ、複数に跨るフロアで複数の部屋にご案内頂きまして、
より身近に感じることが出来ました。
各部屋の月額賃料の予想をしながら進みましたが、
全く感覚と異なる値付けでしたので、感覚とはいえ少し驚きました。
自分の感覚よりかなり高い値付けだったのです。
キャンペーンや契約形態によるディスカウントが入る定価ベースなので、
実際にはもう少し契約単価は低いかもしれませんが、
いずれにせよ付加価値とは凄いものだな~と実感します。


窓がある部屋とない部屋での印象もだいぶ変わります。
もちろん価格設定も違うわけなのですが、
実際に見るとだいぶ印象も変わるものですね。
常駐というよりサテライトオフィスのように
一時的なワークスペースとしてのニーズもあるのかもしれません。

そういえば、私の所属する会社でも、
最近自社拠点意外にも利便性が高い地域に
スポットで数席のニーズというものが案外あるのです。
数席となると、個別に物件契約をして、
ハードを工事を打ってなどとやってられないので、
結局こういうニーズとしても今後受け皿の要素はあるかもしれません。
現状ではスタートアップのベンチャーが主顧客層ですが、
顧客隣接地に少しの拠点を流動的に構えておきたいというのは、
大企業であったもその中の一事業部にニーズはあるかもしれません。
もっとも、このセグメントを同社が取りにいくべきかはまた別問題な気もしますが。


6人程度が入るコンパクトな会議室の一室に戻ると、
社長がお待ちになっておられました。
気さくで特に壁を感じるようなことはなく、フランクに接して下さいます。
ここで私のブログやツイッターの件に言及され、
いつも見ていますと言われ、光栄と思うと同時に恥ずかしくもありました(笑)。
昨年、下方修正出した時に、「やらかした」とか書いていたような記憶もあり、
あぁ、このような形で、自分がやらかしたのか~なんて思って焦りました(笑)。
まぁあの時はやらかしたのは事実ですし、
それが一過性であることも添えていたはずなので、
きっと許してくれているだろうとか、暫く心中で堂々巡りをしておりました。


ここからいつものプレゼン資料に沿って、社長のオンパレードです(笑)。
杓子定規で一方通行ということもなく、
だからといってこちら側が様々なリアクションを求められるような
プレッシャーもなく程よい感じで和やかに進みます。
途中で、軽く相互の会話もありつつですね。

会社の概要の箇所で、
社外取締役の方々との関係性などかなり掘って話をされていました。
普通こんなところは流すところなのですが、
様々な話を伺いましたが、要するに、
うまく牽制が効くし、真に取締役会が機能していることが伺い知れました。
矢田社長は明らかに優秀ですし、まだ若い(お前が言うなという感じですが)ですので、
その経営方針にきちんと議論が出来る環境があるというのは、
企業の経緯も踏まえるととても重要なことだと感じました。

ソフトバンクからの独立の背景なども触れられておりましたが、
ここに記載するのは控えますが、なるほどと思うと同時に、
それが今に活きているのだと悟ることが出来た気がします。


MAについても「生む」という側面と「買う」という側面があり、
どうしても「買う」が得意だったところから、
徐々に「生む」が出来るようになってきたことが手応えというのは、
asagakeのような新業態の開発に一定の自信を持っているということでしょう。
MAは事業開発という捉え方をしているようですが、
同社は小さく買って大きく育てるを実践していますが、
そのプロセスでは全て同社側から連携を申し入れているようで、
いわゆる高く押し付けられるという悪例ではなかった点が
成功の秘訣なのかなと実感しました。
(そもそもそんな事案は同社はスルーするわけですがね。。。)
MAは安く買い、スピードを買うこととというのが教科書的な認識ですが、
その原理原則の通りに対応されている印象です。

アットプレスの事業では顧客層の話で、
1次産業では相対的に利用顧客層が薄いものの、
こういう領域だからこそ、プレスリリースで活動を訴求する形というのは、
本来あってもいい分野という認識であるという話がありました。
どうしても製造業やサービス業など2次産業、3次産業・・・の方が
リリースを活用するのが定着しているのは確かです。
1次産業従事者の多くは、そもそも生産に集中せねばならないし、
その後の販売チャネル開発を含めた市場接点は持ちにくく、
JAや漁協などの組織に丸投げという機会が多いですからね。
ただ、最近ではこの分野でもイノベーションが起こりつつあり、
JAや漁協を敢えて通さず、独自のチャネルで消費者にリーチする、
なんていう機会も増えてきたように思います。
そもそも消費者の嗜好性はより高まっているし、
Eコマースが拡充していることにより、
産地直送などのサービスもどんどん拡大している認識ですから、
1次産業へのサービス利用の訴求という面は、
まだまだ拡大余地があるように感じます。
ただ、1次産業従事者は往々にしてやや頑固で
商売っ気のある話が苦手というイメージがあり、
「プレスリリース」なんて言われても
なかなか口説きにくいという面はあるかもしれません。


AI化による効率向上の件では、
要するに、AIは既存業務を効率化するという面はもちろんですが、
新たに業務を行う者の習熟度がより短期で高まり、
他に専念出来るというリソース面の効果が大きい
ようです。
自然退職の追加増強が不要で、
かつ業容拡大のための追加投入も従来の規模感までは不要となると、
そりゃ、利益率も上がりますね。
私はこの自然退職がどんどん増えていくと、
AIである程度の業務はこなせるように
なったから表面化するのはもっと後だけど、
人間の細かな対応が行き届かずに、
品質面の低下などが顕在化してしまい、
人材流出が成長の足かせになるという点を心配しておりますが、
自然退職もモチベ―ションの低下というより、
独立したいとか変化についていけないという明確な理由であり、
ある程度はやむ得ないものと理解しましたし、
そうはいっても新人を含めた育成もうまくいっているような事例の話もあり、
まぁ総じて通り越し苦労かなとは思いました。
1人当たり売上高という生産性をとても重視しており、
それが従業員の給与の源泉となることもあり、
今後は目に見える形で給与水準が上がる見通しを示されたと受け止めました。
人材確保の面で多少安心感を持てたのも個人的には収穫でした。


また私が誤解していましたが、翻訳事業はとても奥が深く、
実績主義で囲い込みが劇的に高い領域であるようです。
そして翻訳なんて、今時Googleを始め、何でも出来てしまうということも、
今後の差別化という面でどうかなと考えていました。
しかし、翻訳は検収者がそもそも妥当性をチェックできない以上、
どうしても過去の実績に頼って、この人なら大丈夫というのが、
最大の意思決定根拠となっていることがわかりました。
また、その翻訳は、単にGoogleを始めとした自動翻訳ではダメだということです。
業界内のデファクト表記や半角/全角も含めた校正チェックは
その業界内の有識者だからこそ信頼を置いて任せられる、
そしてそういう方を出来るだけ多くラインナップする仕組みとしているようです。
社長の念頭にある今後の将来像の半分も理解出来ていない気もしますが(笑)、
少なくてもGoogle等の自動翻訳とは全くバッティングしないという
想定をしていたことが、確信に変わりました。


不況耐性の強さにも言及がありました。
不況がくれば、仕入れに相応する家賃は交渉余地が出ますし、
多くの会社で事業がシュリンクしてくると、
これまで自前でファシリティを確保していた会社も、
レンタルでフレキシブルにコンパクトへの回帰という面で、
クロスコープに回帰するだろうと。
そしてアットプレスはいわゆる広報予算に該当するものの、
そもそも企業の広報予算は削減されにくいというロジックです。
販促費はコスト圧縮のためによくなされるものですが、
相対的にコスト圧縮の重み付けが軽微で済むと。
確かにそのようにプラスの要素はあるとは思います。

ただこの点はまだなるほど「不況も問題なし!」と断言できる程、
自信を得られていません。

やはり既存入居者も廃業や事業縮小の影響は受けると思います。
資金がタイトになれば、スタートアップでは致命的だと思います。
確かに大企業がリストラすると、一念発起する層も増えるとは思いますが、
そのような逆境の中で同社のクロスコープのような
トップレンジのレンタルオフィスが需要が
どこまで受け皿になれるのかは未知数と感じています。
背に腹は代えられないという観点からすると、
ミドルレンジも含めた検討になると思われます。
また、アットプレスも広報予算は固定費として確かに販促費などと比べると
影響は受けにくい要素はあるかもしれません。
但し、そもそも不況時には事業活動も停滞することが予想され、
そもそもリリースする事案が減るなんてこともあるのではないのかという
考えもよぎります。

海外拠点のラボ機能や大企業の現地拠点といったケースの場合、
一気に撤退なんてことで、逆ザヤになることはないのかという面も
気にはなります。研究開発の場合は往々にして景況感に振られず、
長期で対応される面もあるので、直ちにダメとは思いませんが、
大丈夫と確信めいたところまでは理解が深まっていません。

この辺りはもう少し感覚的なことだけでなく、
勉強しないといけませんし、深堀して質問してみたいところです。
そしてそれが真に不況耐性があると確信が持てれば、
より高く評価をすることが出来る
かなと思います。

ちなみに過去の業績が右肩上がりというのは、
不況耐性のひとつの証左でもあるともいえますが、
一方で規模が少なかった時では上がるしかなかった要素もあると思っており、
規模が大きくなった今となっては同様に右肩を維持出来るかは、
別問題だとも思います。


asagakeが販促領域を見据えたもので、
新たに生み出した事業ですね。
販促領域はアベノミクスにも支えられ相対的に急伸する要素のあるものです。
同社の既存2主業はストックの追求もあり
伸長率というより安定性を重視していることもあり、
アベノミクスの市況全体の成長の恩恵を享受できないわけで、
それを少しでも緩和したいという思いが見え隠れする内容と感じました。
足元で一定の手応えがあるようですが、
私も応募して落選して依頼応募していないのですが、
まだまだ商材が少ないと感じます。
既に競合会社でも同じようなことをされているわけで、
この辺とどういうレイヤーでどういう差別化をしていくのかですかね。
あるとすると商材のオリジナリティーだと思うのです。
つまり同社の顧客の場合、多くがベンチャー企業なので、
まだ市場に投入していないような本当のサンプルなのです。
一方で例えばallaboutが運営するサンプル百貨店では、
主に大手メーカーの新商品などが多い印象です。
後者の方が消費者にとっては安心ですが、
その分サプライズはないですし、無難な販促となると思います。
まぁCMの延長のようなもんです。
一方でasagakeはベンチャーが手掛けるガチの新商材なのだと思います。
となると、それだけ評価の上下は大きく真のマーケティングにも近い者かと思います。
もし扱う商材で差別化出来ると、
単に既存メーカーの延長での販促という事で
満足できないような層にはウケるかなと思います。
いずれにせよ、どういう差別化をして、
真の意義ある販促機会の創出が出来るのかは、
まだ評価が出来ないなと思っているところです。


インキュベーション事業で競争優位性の話もありました。
競合はリージャスくらいということで、
その比較分析を様々されていましたが、
ここでは具体的なことはコメントを控えますが、
事業の発祥時の話まで遡りつつ、最新情勢を踏まえた話が続き、
ここでも日本人の文化にあったやり方をクロスコープがやっていければ、
十分戦えると感じました。


最後に数値の話ですが、
中計の話をしている中で特にそうですが、
利益への拘りが相対的に薄いように感じました。
これはEPSベースで価値を評価する事を前提とした
凝り固まった私の脳ではネガティブにも映りますが、
これはネガティブどころか、
トップラインに拘り、利益はついてくるものという思想は、
本来あるべき姿だと考えています。
ですので、個人的にはこの思想は引き続き支持しますし、
それでよいと捉えていますが、
今の株価水準を見て想像するに、
市場はそれを許容するかは別問題です。
同社の成長トレンドは10%~20%程度とみている中で、
株価水準は30%以上の成長をも睨んでいるような勢いなんですね。

私は中長期的に応援したいと思っています。
会社は本来の成長企業らしく、トップラインを重視し、
利益は後からついてくるものという思想の中で
株価はそれ以上の評価を付けているように感じており、
その狭間で私は保有比率を大幅に落としていることになります。

なお、誤解のないように言っておきますが、
社長は利益への拘りが薄いと書きましたが、
当然上場していることからも、
期待に応えなければならないという考え
きちんとお持ちのようにも感じました。
ただ、利益追求を第一とする経営フェーズではなく、
まだまだ成長出来る余地が多分にあると確信していて、
それを具現化することが期待に応える事に繋がるという判断のため、
トップラインを追求している
と解釈しました。

となると、利益ベースのPERの評価なんて意味がなくて、
トップラインが伸長していく中では、
別のロジックで買い戻すのも検討してみてもよいかもしれないと感じました。
ただ、安易にはいけないので、よくよく自分と相談し、
相場の状況も注視しつつやっていこうと思ったわけです。


最後に、株主総会の開催時期について、
同社は3月決算ですが、早い開催をされているために、
逆に2月決算会社と重複してしまうケースもありますので、
配慮をしてもらえるリクエストを僭越ながらお伝えしました。
様々なファクターもあり、難しい面もあると思いますが、
今後何らかの考慮が為されると嬉しいなと思います。


全体を通して感じたのは、
やはり株価の騰落とか割高・割安という側面から捉えて
多少なりとも感情面で右往左往している自分の浅はかさです。
EPSがどのくらいになって、市場評価どの程度になって、
だから株価はこれくらいは期待したいとか、
それに対して安い高いというのは近視眼的だということです。
ただ、一方でそういう指標で感情的に対応するのではなく、
定量的に冷静に評価をすることも大事です。
個人投資家としてこの狭間で悩ましい状況の中で、
全く違うスケールでトップラインを追って事業をされてる会社があるわけです。
もちろん、個人投資家と会社という立場のスケールの違いもあり、
単純に同じ軸で対比しても仕方ありませんが、
自分のスタンスをよく考える必要性を改めて実感する機会になりました。


なお、公式にはIRページに前回同様何かしらのサマリが出ると思います。
そちらのサマリも改めて確認して応援していきたいと思います。



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【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


何か揚げ足を取ろうと思って粗探しをしていたのですが、
全般的に文句の付け所がない好決算だと思います。
総合評価としては、サプライズというわけではないため、
(1Qや月次等の状況である程度想定できたという意味で)
「5」とはせず「4」としました。

同社のことを改めて見つめてみて、
やはり一番好感が持てるのは、IR姿勢です。

確かにビジネスモデルやそこから出てきている足元の数値にも満足です。
しかし、それに勝る投資家目線で嬉しいのは、
その好調さや今後について、
投資家に誠意をもって説明しようとする姿勢が顕著なことです。
その誠意を持ち今後の野心を感じさせる姿勢が、
短信だけでなく、決算説明資料や社長コメントに色濃く滲み出ていて、
「まだまだやってくれる」という期待が持てます。

ファンダメンタルズを重視する投資家としては、
そういう「感覚」や「期待」には流されず粛々と対応する必要があるとも思いますが、
このようなパッションを共有しながら応援することは、醍醐味だなと思うわけです。


売上面ではニュースワイヤー事業の顧客開拓や先行チケットの営業が奏功し、
十分な増収幅をもっています。
但しこの17%程度のセグメント増収は居心地がよいとも思います。
これ以上大きいとサービスの質にも影響が出る気もしますし、
いくらAI活用といっても人手がかかる面は特に新規開拓で必要と思います。
従って正当な事業の中での成長基軸と感じます。

インキュベーション事業はストックで徐々に稼働が積み上がるモデルで、
急伸するようなスタイルでもないため、この18%セグメント増収というのも、
いい塩梅だと感じます。
増床を行い、それが緩やかに埋まっていくことは、
顧客目線に立った時にもよいと思います。
増床してもいわゆる在庫がないのと同じで空席が瞬時にないとなると、
印象も悪いですからね。瞬時の満席は一気に増収要素となりますが、
そうなっていない点は、うまく需給のバランスをみて、
無理な増床をしていない表れでもあると思うわけです。
実際に増床の意思決定は相応に慎重を期している印象を、
依然の説明会で感じたので、ここでもなるほどな、と思うわけです。

利益面ではインキュベーションの先行投資(増床コスト)を吸収し、
ニュースワイヤー事業がカバーして、
というかカバーにもあまりある効率性が奏功しているので、
うまくバランスしているなと感じます。

このAI活用の効率性がこんなに順調に発現するのは、
個人的にはサプライズなんですよね。
AIというツールだけではこんなに効率が上がらないと思うのですが、
どういう施策や社内文化を醸成しているのか気になります。


そして2Qを受けて、通期の業績を修正し、増配ですね。
業績予想の修正はほぼ四季報ライン(四季報より少し上)ですから、
市場からはそこまでサプライズもないでしょう。
また、前期に下方修正を受けて、今期の業績予想は積み上げ形式で、
無理ない計画になっている認識でしたから、個人的にもそこまで驚きはありません。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移


■累計
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q累計)売上推移


■単計
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q単計)売上推移


前述の通り、各セグメントでいい塩梅の増収となっています。




(2)利益の推移

■営業利益(累計)
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q累計)営業利益推移

■営業利益(単計)
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q単計)営業利益推移


粗利率を見ると実は1Qから前期比で下落しています。
この理由は人件費の増加もあるでしょうが、
インキュベーション事業の増床など先行投資の面も大きいと思います。
理由も明快なので何も気にしませんが、
販管費率をうまくコントロールして営業利益率はきちんと出ています。
会社の決算説明資料上でも販管費率を抑え、営業利益率を出しているという
スライドが出ているので、意識してやられているのでしょう。


■純利益(累計)
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q累計)純利益推移


■純利益(単計)
3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q単計)純利益推移


特に特異なトレンドはありませんね。

セグメント利益でその他(翻訳事業など)が1Qに続いて黒字を確保しているのは、
地味に嬉しいですね。
これからこの事業も十分収益貢献してくれそうなので、楽しみですね。



一応全体を通して下期の皮算用しておきます。

売上は下期で+18%~+20%程度の増収とみて、1,450~1,480百万円で、
通期見てみると2,820~2,850百万円となります。
これで今回の修正数値比で+2%程度となるため、概ね修正後計画通りでしょうか。
少し上振れするかもしれせんが、売上面では再修正という感じではないですね。
増収率をやや上期より強くみたのは、
インキュベーションの更なる稼働席の上積み分と、
ニュースワイヤー事業の豊富な先行チケット残を受けての判断です。

営業利益ですが、効率化した効果は早々簡単に剥落しないですし、
増床コストの吸収もより進みますので利益率は改善する方向です。
一方で、今回増配幅も抑制し、内部留保を厚くしただけあって、
今後の投資も積極的でしょうから、そこまで利益率が改善し続けるというのも
楽観し過ぎでもあります。
ということで、営業利益率としては12%前後で推移するのではないでしょうか。
ということで、下期の営業利益は概ね、175百~178万円位で。
通期で見ると、354~357百万円となります。
こちらも修正後の計画比とほぼ同額となります。

以上から、今回の修正開示通りにいくのではないかな、
というのが今の見立てです。



3.IR照会

情報開示も十分であり、改めてのIR照会は不要と判断しました。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_2Q)株価推移


さて、これだけ褒めちぎっているだけあって、
株価水準は高いです(笑)。
ルールの逸脱を限定的に認めて継続保有していた分も更に減らしています。
短期的には株価は出尽くしなどで売られるかもしれませんが、
ここから多少売られても、やはり高い株価であることには変わりありません。

こういう水準でもこれだけ自信があるのなら、
もう少し長く付き合えないものか、
来年以降の投資方針で改めて整理したいなとも思います。

ただ、今の相場が安直さをもたらしている点もありそうなので、
重々注意しないといけないな、と思っているところです。




~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



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