十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+4.4%(2017/2/24時点)


【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_3Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「2」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

1Qでの人材への先行投資の結果、
2Qで成果が表れ始めていましたが、
3Qでそれがより顕著になるという計画が下振れ乖離したことに加えて、
他にも子会社の貸倒引当金と為替差損の影響を織り込み、
下方修正となりました。

2Qで改善傾向が顕著でしたし、
実際計画ラインまで回復していたので、
想定外の下方修正でした。

事業の成長性に疑義が生じたかが論点ですが、
結論として特に現時点で事業性が毀損しているとは判断しません。
但し、今回の下方修正により少なくても指標面ではかなり割高感が出ており、
想定外の下方修正ということもあり、総合評価は「2」(ややネガティブ)です。
「1」でないのは、事業性に毀損を認識しないためです。


2.定量数値の確認


(1)売上の推移

◆3Q累計
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_3Q累計)売上推移



◆3Q単計
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_3Q単計)売上推移


売上は23%の増収とこれが救いですね(笑)。
ただもちろん人材投資の結果でもあるので、
自然体ではここまでの伸長はなかったと思いますので、
過大な評価はできません。
とはいえ、掘ればこれだけ売上を計上出来る環境があるというのは
事実なのだと認識しています。

今回の下方修正の原因元であるニュースワイヤー事業でも、
14%のセグメント増収です。



(2)利益の推移

◆3Q累計(営業利益)
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_3Q累計)営業利益推移




◆3Q単計(営業利益)
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_3Q単計)営業利益推移



営業利益は12%の減益です。
ニュースワイヤー事業でセグメント減益となっており、
これが主因であることがわかります。
ちなみに堅調だと評価されているインキュベーション事業は、
13%程度のセグメント増益です。

この他償却費なども嵩んでおり、更に営業利益ベースで
減益基調が大きくなっています。
EBITDAベースでは前期比横ばいですね。


なお、純利益ベースでは更に引当金を計上しており、
経常利益の10%弱の規模ですから純利益に相応に効いてきます。


◆3Q累計(純利益)
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_3Q累計)純利益推移




◆3Q単計(純利益)
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_3Q単計)純利益推移




(3)利益の状況と今後の見通し


2Q決算時になんとか計画射程では、と考察していましたが、
見事に裏切られてしまいましたね。
ということで、気を取り直して、残り2ケ月で修正後の予想への評価を
皮算用しておきます。


<今期の通期会社予想>
売上 2,406百万円
営業利益 210百万円(10.6%)
純利益 120百万円(5.1%)

<今期の3Q累実績>
売上 1,773百万円
営業利益 156百万円(8.8%)
純利益 85百万円(4.8%)

<今期の4Q単予想> ※上記差分
売上 633百万円
営業利益 54百万円(8.5%)
純利益 35百万円(5.5%)

<前期の4Q単実績>
売上 517百万円
営業利益 48百万円(9.3%)
純利益 32百万円(6.2%)

<今期の3Q単実績>
売上 608百万円
営業利益 50百万円(8.2%)
純利益 33百万円(5.5%)


前年同期比で22%増収、13%営業増益、10%純利益増益です。
ただ、同社の場合連続性のある事業でもあるので、
直近四半期の3Q単とも比較すると、
4%の増収、8%営業増益、6%純利益増益です。

後述しますが、IR担当者によると、
1月中旬程度まで見極めてある程度堅い数値で
修正しているとのことで、
皮算用からもまぁ修正後はさすがに着地させるかなと感じます。



(4)セグメントの状況

決算説明資料にあるのでここでは割愛しますが、
増収基調はともに変わりませんが、
利益面ではニュースワイヤー事業は想定より冴えず、
インキュベーション事業もたまたま販促期と重なって、
見た目が悪い状況となっています。


3.IR照会

まぁ想定外の下方修正でしたので、
当然電話します。
もちろん、紳士的に対応(したつもり)に努めました。
なお、記載内容は、あくまで私の理解を元に記載しているので、
正確でない可能性が高いですので、
参考程度にお読み下さいませ。


まるのん
1Qで投資したものが2Qで回復基調に乗せ、
計画線で推移していたのに、なぜ急に3Qで減速し、
下方修正に至ることになったのか、経緯を教えてほしい。

IR
ニュースワイヤー事業の想定が下振れした点と、
引当金や為替差損の影響によるものである。
なお引当金及び為替差損の影響がなければ、
下方修正基準には抵触しないものだった。

まるのん
それは記載があるので把握している。
引当金や為替差損の件は、問題視していないが、
ニュースワイヤー事業の想定下振れについては懸念を持っている。
その詳細を教えてほしい。

IR
人材投資を踏まえて2Qで回復するところまでは想定通りであったが、
3Qで効果が最大化すると計画していたものの、
実際にはそのようにならなかった。
問題の所在はいくつかあるが、
まず根本的に計画策定が強き過ぎたという点は率直に反省している。
その他、10月に単価を値上げしたが、
その価格設定も強気過ぎたものになっており、
顧客にとって手控えの原因にもなりより人材投資の効果が抑制される結果となった。
価格設定はマーケットの状況などを踏まえて慎重に検討しているものの、
今回は業績予想も価格設定も双方で過度に強気になったのがよくなかった点と捉えている。


まるのん
価格設定が誤っていたとのことだが、
そもそも同サービスの優位性が低下して、
顧客にとって魅力が低下し、顧客が離反しているということはないのか。

IR
そのようなことはなく、直ちに12月に価格を再改定したことで、
再び顧客にとって納得して使ってもらえるように戻っている。
(詳細はKPIで確認して欲しい→実際に前売りチケットは本日開示のKPIで戻りを確認)
従ってサービスの質的な瑕疵が生じて構造的な問題が発生している状況ではない。
なお、12月の価格改定(値下げ)は10月の値上げ幅よりは小さく、
10月以前よりは高い水準は維持させている。
またオプションサービスも含めて付加価値をつけることで、
単価の訴求力を追求しており、今後もきめ細かく対応していきたい。

まるのん
今回のニュースワイヤー事業は、
元々の計画精度が甘く、
人材投資に対して楽観的な数値目標になっていたところに、
更に足元の2Qで計画通りに進捗が見られたことで、
価格改定のシーンでも楽観的になったことが重なったものであり、
事業の構造的問題というより、
数値精度の甘さと価格設定の安直さが招いた事故のようなものと理解した。
次に当件反省を踏まえてどのような点に活かしていきたいと考えているか。

IR
予算策定は従来大枠の中で作成することが多く、
精度が甘かった点は真摯に反省している。
もう少し保守性も踏まえてボトムアップできちんと数値を作る体制を、
経営陣含めて検討をしていきたい。
また経費投下タイミングも今回は1Qに一括投下を行ってきた。
スピード感を踏まえたこともあるが、
やはり効果なども見ながら段階的に慎重に対応していく必要性を再認識した。
実は今回のような一括投下の経験は当社にはなく、
元々通年中途採用で徐々に補完してきていたので、
新たなチャレンジでもあったわけだが、
今後はその在り方を慎重に検討することとしたい。

まるのん
計画の保守性という話が出たが、
修正後の計画は必達と認識してよいか。
未だチャレンジングな部分を残しているものか、
策定の状況を教えて欲しい。

IR
1月半ばまでの最新の状況を踏まえて策定している。
そのため現時点で堅い数値と認識してもらってよい。


まるのん
今後のことを教えてもらいたいが、
人件費先行でそれなりの減益を強いられているが、
現状と今後をどのように捉えているか。(ニュースワイヤー事業)

IR
まず、前提としてニュースワイヤー事業も成長していないわけではない。
あくまで人材投資の規模及び強気過ぎた計画に対する未達という状況である。
先行チケットの状況も価格設定がFITせず一時的に手控えが見られたが、
即座に価格設定を見直し、再び戻りが出ている。
単価そのものも以前よりは向上しているものの、
今後も付加価値をつけていく必要があると考えている。
特に粗利率を重視しているので、その点に拘って当社サービスの
価値を認めてもらえるように努めていきたい。


まるのん
定量的な面も可能な限りで教えてもらいたいが、
今後も長期目線で応援していきたいのだが、
保守的計画ということで従来の成長想定シナリオも崩れないのか。

IR
(色々なお話を頂き)・・・
売上ベースでは20%程度の増収基調、
15%前後の増益基調を一つの目安として取り組んでいきたい。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。
なお、下方修正後の2/1の株価は反映していないのは、
恣意的ではありません、あくまで作成タイミングの問題です。

3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_3Q)株価推移





5.さいごに

事業性に疑義を認識しなかった点から、
全株ホールドでもよかったのですが、色々なことを考えました。

・PER指標面で割高感が台頭(PER30倍近傍)
・3年後目標株価の修正(起点が下がった事で、元の目標株価までは1年延長)
・ポートフォリオPERや日経PERは割安性が薄まり、現金需要も。


ということで、結局半分を利益確定させることにしました。
決まったとなれば、S安も覚悟した中で、
想定より高い値段でPTSで取引出来たので、
躊躇なく処理しました。
もちろん、今日のザラ場の方が高い値段で推移していたのはお約束ですね。
というか、よくこんな程度の下落で許してもらえましたね。。。

確かにPER30倍近傍といっても、
一過性の引当金計上や為替差損の影響もあるのですが、
それにしても、失望感は高いものだったと思います。

より長期目線の方が多いということなのか、
よくわかりませんが、とりあえず、PF準主力へ格下げして当面様子見をします。


かつてエイジアを保有していた時に、
人材採用で勝負に出て、
消費増税で小売業が冷え込み業績悪化(あの時も下方修正しましたね)した時に、
株価もだいぶ売り込まれ、利益を縮小させて残分を処分したことがありました。
しかし、そこから更に大きく株価は躍進し、
皮肉にも今日は材料テンコ盛りで高騰していますね。
結局減益や下方修正といった局面で、
安易に楽観するのはいけませんが、
本当に自分が見つめるべきものを見誤らないようにしないとなりません。
こればかりは何度も場数を踏んで試行錯誤しないと身に付かないのでしょうね。


最後に今回の下方修正は、
私にとっても会社にとってもよい機会だったかもしれません。
(怪しい根拠ないポジティブシンキングではありません(笑))
確かに同社の見立てをする上で先行投資に対する楽観計画に対する警戒は
薄れていたということは、自分自身も同社に対して楽観視していたという点を、
改めて気を引き締めて見つめ直すきっかけになったという点もあります。
また会社にとってもよい戒めになったと思うのです。
業績予想の保守性の重要性をきちんと認識し、
投資の在り方を社内で十分議論するきっかけにもなったと思います。

企業の規模がまだ小さいこともあり、
ひとつひとつ試練を踏んでいくことも必要です。
上場ゴールのようないわゆる悪質な下方修正ではなく、
至らない点は多々あり猛省ものではありますが、
それを会社側が何より認識していることは、
IR担当者との会話や社長の月次メッセージでも垣間見れます。
まして某社のように社長が急に逃げるということもありません(笑)。


比率は下げましたが、
引き続き、応援していきたい企業に変わりはありません。


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2017年投資方針に従い、
改めて銘柄の定点観測を実施します。


◆3929 ソーシャルワイヤー

【カバレッジ拡大】
アジアBPOカバレッジ拡大にはまだまだ道半ば。
MAも活用して事業立ち上げから黒字化へ育てる活動定着。
プレスリリースのコアビジネスから翻訳やBPOオフィス展開に取り組み、
今後は更なるカバレッジ拡大への期待大・リスクも大。

【IR活動】
社長の投資家向けの丁寧な姿勢、IR実務責任者にも浸透しており、
IR活動は地道でありながら最大限の配慮ある姿勢を好感。
成長のための内部留保を大事にしつつ、配当還元にも最大限の配慮。


【総合評価】 ・・・「A」
成長への意欲も高く着実にそれを具現化し、
更に投資家向けへの開示姿勢へ積極化しており、
安定的な成長銘柄として期待。
上場間もないこともあり未知の部分や割安性、安全性で並評価もあり、
総合評価としては最高評価からひとつ控え目としている。


 【成長性】 ・・・「A」
  <成長シナリオ根拠> ・・・18pt/20pt
   ・認知度向上によるリリース、レンタルオフィスを含めた余地あり
   ・国内/アジアともにエリア拡大余地も旺盛
   ・MAによる関連事業のシナジー創発を意図
   ・新商品・オプション機能拡充による単価寄与
  <想定CAGR> ・・・16pt/20pt
   ・CAGR20-15%
   ・過去実績は申し分なし
   ・上場間もないこともあり過去実績からの想定信憑性判断は緩いか
  <テーマ性> ・・・ 7pt/10pt
   ・アジア地域の経済発展期待/新興国リスクの双方へ配慮要
   ・ボーダレス化/グローバリゼーション
   ・リソースの集中投下(本業以外のアウトソース化)のトレンド
   ・広報活動の変化(手法の多様化)にみる費用対効果重視

 【安定性】 ・・・「A」
  <スイッチングコスト> ・・・9pt/15pt
   ・リリース発信までのコストは一定の習熟がみられ既に低位
   ・コスト面では既に優位性ありと判断
   ・レンタルオフィスはコスト面では大きな優位性は認められない
   ・定性的な使いやすさなどが差別化要素
   ・将来のメニュー拡充による網羅性確保が囲い込効果となるか(?)
   ・しかしそれには一定の時間は有するだろう。
  <不況耐性> ・・・5pt/10pt
   ・リリースは影響受けるも、販管費からの効果重視トレンドもみられるか
   ・その他BPO事業は全般影響あり、新興国は特に
   ・但しそれを打ち消す規模拡大の過渡期でもある
  <ストック性> ・・・8pt/10pt
   ・ストックビジネスへ拘り リリースもレンタルオフィスもその効果あり
   ・今後の拡充もストックを想定したモデル構築
  <過去業績実績> ・・・8pt/10pt
   ・安定の成長基軸を継続
   ・但し上場後期間が短くストレートな評価はしないのが無難
  <顧客層> ・・・3pt/5pt
   ・特定顧客依存なし
   ・中小ベンチャーが中心で、業態も多様化しておりリスク軽減
   ・B2Bビジネス主体、ベンチャーを中心とした起業家に優位

 【割安性】 ・・・「B」
  <PEGレシオ> ・・・17pt/20pt
   ・PEGレシオ1.0
   ・過去実績も安定成長を前提としたPEGレシオ
  <目標株価GAP> ・・・17pt/20pt
   ・上昇余地2倍弱

 【安全性】 ・・・「B」
  <営業CF推移> ・・・10pt/15pt
   ・営業CF+で安定的
   ・但し経過年数がまだ短い
   ・投資期でありフリーCFはマイナス、但し年々改善。
  <自己資本比率> ・・・8pt/15pt
   ・30%台 レバレッジとの兼ね合いで効率面考慮で妥当水準

 【還元性】 ・・・「A」
  <DOE> ・・・13pt/15pt
   ・DOE6%台 新興企業としては超優秀
  <資本政策> ・・・4pt/5pt
   ・自己株買いあり(軽微)
   ・ROE25%程度で優秀
  <IR活動> ・・・4pt/5pt
   ・月次開示あり
   ・常にどう開示姿勢を問いただして改善意欲旺盛
   ・社長の月次コメント、今後の対面IR検討も積極的
  <株主優待> ・・・3pt/5pt
   ・株主優待は検討中との表記あり


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【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_2Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

決算開示から時間が空きましたが、
オンラインによる決算説明会を待ってからの更新としました。

1Qでは人材への先行投資によりパッとしない決算で、
評価も厳しいものとなりましたが、
今回は1Qから見ればだいぶ回復する想定でしたが、
その通りの結果となり、まずは一安心といったところです。

同社の場合、足元の決算の良し悪しより、
長期的な成長を期待していますから、
むしろ先行指標でもあるチケット販売の動向も気になっていますが、
2Qでこの先行指標が急増しており、今後の売上の糧が蓄積されており、
この点はポジティブに捉えています。
もちろん、営業体制を強化しているので当然の結果なのですが、
少なくてもそれだけのマーケットがあると再認識するよい試行だったと思います。

1Qでの体制強化のため小さい会社ということもあり、
減益決算となっているので、
高い成長を期待されるマザーズ銘柄としては、
相変わらず厳しい評価をされていますが、
私は全く気になりません。

想定外の円高によるインキュベーション事業のトップラインに多少影響があり、
恐らく未開示の上期着地は若干の未達と勝手に思っていますが、
逆に下期の種まきは想定を超える成功だったのではないかと認識しており、
トータルで見れば、ほぼ計画線で推移しているとみてよいと思います。

というわけで、総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

◆2Q累計
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_2Q累計)売上推移



◆2Q単計
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_2Q単計)売上推移


2Q累計期間で24.9%の増収です。
半数弱の規模を誇るインキュベーション事業のうち海外寄与分は、
為替の影響で約20%の減収となっている中で国内の好調さで
当事業単体でも+14%の増収を確保した上で、
主力事業のニュースワイヤー事業でも同トレンドの増収を確保した上で、
更に新事業の上積みもあり大変好調に推移しています。

為替というネガティブな要素がありつつも、それを跳ねのけた高い伸長には、
目を見張るものがあると考えています。



(2)利益の推移

◆2Q累計(営業利益)
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_2Q累計)営業利益推移



◆2Q単計(営業利益)
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_2Q単計)営業利益推移



営業利益は順調に回復しています。
1Qの体制強化は販管費率の上昇に表れておりましたが、
それも2Qでは一気に収束させられており、
粗利率がほぼ横ばいで営業利益率は再び10%を超える内容となっています。

実際に下期からは先行指標のチケット販売も順調な中で、
更なる利益体質を追求すると決算説明資料にもありますので、
今後はそれを数値で検証していくことになります。

MAも並行して進めていたり、
為替の動向にも若干は影響を受けるため、
同社の潜在力を図る上で表面的な数値だけでは語れませんが、
これからが楽しみな内容です。


なお、純利益ベースでは以下の通りです。
特に営業利益以下で特記すべき項目はありません。


◆2Q累計(純利益)
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_2Q累計)純利益推移




◆2Q単計(純利益)
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_2Q単計)純利益推移



(3)利益の状況と今後の見通し


同社は特に季節変動はありません。
インキュベーション事業で増床分の寄与が進むことで、
多少は後ろの期の方が有利でしょうか。
まぁ無視出来るものでしょう。


<今期の通期会社予想>
売上 2,406百万円
営業利益 256百万円(10.6%)
純利益 174百万円(7.2%)

<今期の下期会社予想>※上期実績から通期予想の差分
売上 1,241百万円
営業利益 150百万円(12.1%)
純利益 123百万円(9.9%)

<前期の下期実績>
売上 1,021百万円
営業利益 112百万円(11.0%)
純利益 71百万円(7.0%)


下期で見ると21.5%の増収、34.0%の営業増益ということになります。
上期で25%増収なので、その増収度合いは先行指標の動向を見る限り、
もう少し強くなると思いますので、
やや保守的かなと思います。
もちろん為替の影響もありますから、なんともいえませんが。

一方で営業利益は利益体質へシフトがどの程度進捗するかわかりませんが、
2Q単の営業利益率が10.5%でここから1.5%程度の改善が必要ですが、
売上が伸長すれば案外いけるかなと思います。

過度な期待はいけませんが、
私は通期予想は十分射程だと思います。


(4)セグメントの状況

まだ開示期間が短いので、あまり参考になりませんが、
一応貼付しておきます。
決算説明資料の方がずっとわかりやすいですね。

私が貼付した以下のものは四半期単計です。

3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_2Q単計)セグメント収益


◆(参考)決算説明資料から抜粋
3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_2Q)決算説明資料(セグメント収益)


利益が凸凹しているのをどう評価するかですが、
私はまだ事業そのものが小さく、
ちょっとした人材コストなどの費用が先行すると、
直撃するということでごく小さな企業が成長していく上では、
良くある話だと考えています。

特に今1Qの凹みは明らかに戦略的にかつお試しでやってみた、
という色が強いと認識しています。

つまり販管費を一気にかけて営業した時に、
どの程度市場から契約(先行チケット販売)が捕れるのか、
その潜在力を見たかったという要素も強いと思います。

それが、見事に奏功してきちんと結果が出たというのは、
この先行指標が積み上がったという一過性の結果より、
多くの成果が得られたものと考えています。


一方でこの凸凹に対して、コストを吸収しきれない、
軟弱な事業環境であるという見方をすると、
もう少し安定的になるまで様子をみたいとか、
そもそも右肩上がりでないとならないという立場ですと、
同社への評価は難しいものとなるでしょう。



3.IR照会

IRへの電話による照会と、
決算説明会での質問と併せて確認しましたが、
概ね、以下に会社が開示をしてくれています。 → PDFリンク
(相変わらず、開示姿勢が素晴らしいですね)

実は、電話のIR照会など下書きをしていたのですが、
概ね上記リンクで網羅されているので、
この記事では上記リンクに全てを委ねます(笑)。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_2Q)株価推移


実はこの銘柄分析シート内にあるこの株価推移表も、
10/31付けで作成しており、11/1以降の決算後暴落は織り込まれていません(笑)。
そしてその決算後の下落の場面で更に買い増しを行い、
完全にナンピンスカンピン状態であります(笑)。

今の状態だと決算も減益だし、今後の競合環境などを考慮すると、
なかなか買われにくく需給も悪いのでしょうし、
更にチャートの形もよくない?のでしょうか。

主力にあげておいてなんですが、
株価が当分騰がる気がしません~(笑)


5.さいごに

競合と思われているPRTIMESという会社がありますが、
とても市場からの評価も高い会社です。
しかし、決算説明会でも社長が説明しているとおり、
競合とはいえないのではないかとも思います。

顧客層が異なる(規模感も含めて)上に、
狙いが違うというのがとても説得力があります。
PV向上が目的なのか、記事として取り上げられるインパクトの追求が目的か、
どちらのアプローチもそれぞれに一長一短だと思いますが、
私はソーシャルワイヤーの立場でも十分ニーズがあると思うのです。
PRTIMESも素晴らしいアプローチで共存が可能だと思っています。

それから同社の成長シナリオとして、
ニュースワイヤー事業における認知度向上、
インキュベーション事業におけるエリア拡大、
そして翻訳事業やその後の新事業によるMAと
様々なアプローチがあります。

そのMAの捉え方もリスクとそれをどうテイクしていくかの立場も
質問回答集にある通り、闇雲でない点もいいと思います。


不況耐性については私はリスクだと思っていますが、
むしろチャンスでもあるという回答はまだ合点はいっていませんが、
確かに莫大な広告費より効果的な記事化という流れはあり得る話かなとは思いますが、
依然、そのリスク想定は拭い去れていません。
またインキュベーション事業も今の好景気で様々なベンチャー企業が台頭してくる中で、
ニーズがあるのですが、景況感に変化が出た時にどうなるのか、
そこは未知数だなと思います。

良いことばかりではなく、必ずネガティブなこともあるはずなので、
主力銘柄だからこそ、ネガティブな要素には敏感になっておきたいと思っています。


その上で、中計のFY20に50億の売上高は決して大風呂敷ではないかなと思います。
FY16の予想が24億ですから、概ね4年で2倍、CAGRで18%程度でしょうか。
人材獲得が実現し、きちんとマネジメント体制が整えば、
ニーズは十分にあると統計データからもいえることなので、
実現は可能かなと期待しています。
利益も5億から10億とレンジはありますが、
営業利益率で10%台ということですから、
それも今の延長で実現できる範疇だと思います。
また回答集からこの50億の内訳としてMAによる新事業は5~10億だそうで、
想定より小さい比率、つまりFY20時点でもそのMAによる新事業が、
まだまだ成長余地を残していると感じうる内容ですね。

長期で応援していく際に、同社はあまり個人投資家にも人気がないようですから、
まぁのんびりやっていきたいと思います。


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【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(17年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

決算短信表紙を見ると数値が悪いな~という印象を受けるかもしれませんが、
私は全体の結論としてややポジティブに捉えました。
(評価を4とするか3とするか悩みました)

もちろん、勝手な独りよがりでは困りますし、
実際いくつか質問をしたいこともあり、IRへ照会しましたが、
大変素晴らしい対応をして頂きました。

同社のIR姿勢を私はとても評価していますが、
その期待を裏切らないものでした。

今回の決算は前1Qとの比較が短信上からは出来ず、
通期業績予想の進捗率などをパッと見ると、
大丈夫か!?となります。(って私だけか、そんな早合点は。)

決算説明資料(PDF)を見れば、
きちんと解説があります。
はっきりいって、この資料だけ見ればもう十分です。

上場後間もないことでデータも限られることから、
私が独自に作成している銘柄分析シート
並びにそこからの従来形式の考察はあまり意味がありません。
(とはいえ、一応、銘柄分析シートは前述のリンクの通りUPはしましたが)


私が特に注目したのは、
為替と引当金の計上以外は、
良くも悪くも計画内という開示ですが、
それが単に定性的なものではなく、
先行指標となっている前売りチケットの好調さという
定量データからもそれが把握できる点にあります。
私は今期の会社見込み業績通りのシナリオとして、
CAGR18%程度を見込んでいますから、
計画内ということであれば特にポジティブに判断しないわけですが、
チケットの売上が前期比で40%を超える好調さということであれば、
今後これがストックの収支に繋がるわけで、
先行きはとても明るいものになるのではないかと感じています。


会社の規模がまだとても小さいですから、
ストック性を意識して実際に足元の売上、
更にその先行指標となる数値も良好であれば、
安心出来るのではないかと考えています。

今期は人材投資などの先行投資が発生しており、
これが将来の成長の糧として機能するかは、
よくよく注視をせねばなりません。
これはどの会社も言い訳にする「将来のための先行投資」が、
本当に実現されるものかをよく見極めなければならないのと同様に、
同社の今回の先行投資について注視は必要だと思います。


以上から計画内という中でも、
中身のある計画内であり、気持ちとしてポジティブに受け止めており、
評価を4「ややポジティブ」にしたいところではありますが、
そこはやはり計画内は計画内ということで、
今回の評価は3「想定通り」と落ち着かせることにしました。


なお、決算後のPTSで暴落していますが、
私も指値を入れて置いたら約定していたので、
ちょっと驚きましたが、
逆に冷静に見ると、3桁突入まで下落してもおかしくない
決算なのかもしれません。
明日はS安までいってしまうのでしょうかね。
そうしたらまた買ってしまいそうな自分がいますが・・・。

私にはそんな悲観的には見えないのですが、
市場からみればそう見えるのであれば、
それが正解なのでしょう。
そしてその市場のコンセンサスに反する行動をしている私は、
愚か者かもしれません(笑)。
いつもこんなことをしていて、いつか痛い目を見るんだろうなと思います。
痛い目に何度か遭わないと理解出来ないのだろうなとも思います。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

売上は順調に推移しています。
決算説明資料上にも記載もあります。
売上が順調に推移しているのであれば心配いらないと考えています。


(2)利益の推移

決算説明資料を見ると、
確かに1Qは物足りなさを感じます。
前期は1Q~3Qまで好調でしたから、
これがいわゆる上場ゴール的なものなのか
一抹の不安がないわけでもないですが、
私はこのIR姿勢の素晴らしさを考えても、
また今の状況を踏まえてもチャレンジングな停滞と受け止めています。



(3)利益の状況と今後の見通し

1Qの結果を踏まえて上期予想実現可否を論じても
あまり意味がありません。
しかもそもそも上期予想は非開示のようですから、このセクションも割愛します。


(4)IR照会

決算説明資料の中で気になった点は3点です。

まず先行投資のひとつとなっている人材獲得について、
1Qで集中して行ったとありますが、
これが質的な問題がないのか、
またそもそも今の採用難の中、どのように調達出来たのかという点です。
その先に、本当にこれが一過性の投資と言い切れるのか、
この辺りを気にしています。

2点目は販管費増の要因となっている
全社費用の中の決算関連費用の箇所です。
決算関連って、毎期四半期に決算があるはずなのですが、
何者だろうか?と思いました。

3点目はインキュベーション事業において、
今の景況感の停滞ぶりなどに端を発した
変調はみられないかという点です。
特にここ最近は伸長率が鈍っている様にも見えました。



Q
人材増強を集中して行ったとあるが、
今の人材獲得難の状況の中で、どのように人材獲得を行ったのか。
また、質的側面で魅力ある人材が獲得出来ているのか。

A
今1Qの人員増強はほぼ新卒入社の社員によるもので、
説明記載の通り、計画内のものである。
質的面では優秀な新卒が獲得出来ており、
更に言えば、上場効果もあり、来春入社予定の新卒採用においても、
非常に魅力ある人材を集めることが出来ており、
質問の趣旨からやや脱線するが、上場の効果を明らかに実感している。

今回の新卒社員は主にニュースワイヤー事業に配属させており、
ここでまずは戦力となるべく教育をしていると共に、
フレッシュな人材を獲得出来たことで、社内の人材ローテーションもかけられ、
組織を活性化させることが出来ている。


Q
全社費用が前期1Q比で増ということで、
一時的な減益要素として仮説があるが、
この理由として決算関連他とあるが、
決算関連作業は今後も続くと理解しており、
なぜ一時的なものと判断するのか。

A
この理由は主に前期は非上場であったところから、
今回上場して様々な決算作成作業が生じたものであり、
それが前期比で見ると費用増となった理由である。
また一時的な面として、今回の支出の大きな要素であった、
株主総会の開催に伴う会場費等を支出したものであり、
これは1Q単独で発生する費用であるため、
一時的な部分と表記したものである。
(なるほど、もう少しちゃんと調べて考察してから質問すべきでした。恥ずかしい。)


Q
インキュベーション事業の売上高、稼働席数の伸長がやや鈍化しているようにみえるが、
今の国内外の景況感も踏まえて何か変調がみられるか。

A
むしろ好調といった状況である。
先日のリリースの通り、更に業容拡大のために新宿や仙台に拠点数を増やしている通りである。
稼働席数は全体の席数は決まっており、
現状稼働率は85%程度と高止まりしており、
ここから100%にするのは容易ではない。
(原理的にはなりえてもすべてがきっちり埋まるというのは現実的ではないのですね)
このため、更なる伸長を見据える意味でも先行投資として、
業容拡大のための投資を行っている。
この施策により、割当可能な席数のロットが増えることで、
更に利用して頂く機会を増やし、伸長率も高く推移出来る見込みである。

また、IRページに記載の通り、入居企業様はサービス業が一番多い。
景況感によるお客様の入居動態には変調は見られず、
むしろIRページに併記している通り、
入居期間も日に日に長くなっている。

同社が提供するスキームではスケールアウトにフレキシブルに対応出来るのは、
他社もそれなりに対応しているものの、
スケールダウンをする際にもスピーディーに要望にお応えできるような体制を整えている所が、
利用をして頂く際に訴求力となっている。




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