投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

Author:まるのん
アラフォーのイクメン窓際サラリーマン。
投資方針に忠実に運用し、
将来の教育資金や老後資金への不安へ対処していく。
中長期視点で現物日本株へ投資。
サブブログ「まるのんのフォトはなし」で趣味の写真も公開。
年初来:+0.9%(2019/5/31時点)


WDBホールディングスの株主向け事業説明会に参加しました。

事業そのものの足元の状況や将来性の見方について特段新たな収穫はありません。
ですから、儲けるための「ここだけの情報」などこの記事にも当然登場しません。
一方、より経営者の理念や周囲の役員の会社を見つめる「目」に触れて、
それが実に人間味溢れるものでもあり定性的な収穫は大きなものがありました。
足元の事業の状況は課題山積です。
しかし、その課題を包み隠さず、逃げずに、率直に向き合い、
あるいは日常的な深い悩みの姿を垣間見て、
そしてその状況を周囲の役員がどうフォローしているのか、
そんな空気感のようなものがより身近に感じられた点では大変楽しい機会でした。
もっと色々な話を伺い、投資家としてだけでなく、
社会人として、あるいは人間としての学びをもっと得たいなとも思いました。
投資で儲けるという枠組みに捉われず、
経営者や役員の方と話をするというのは、自分にとっては大変刺激のあるものでした。


まず、6月の株主総会後に、東京においてもこのような場を設定して頂き
大変ありがたいことです。昨年に続き、ホテルでの開催で立食パーティ付です。

DSC_0517.jpg


昨年はパレスホテル東京、今年はインターコンチネンタル東京ベイと
どちらも一流のホテルということで、そのお料理も大変おいしゅうございました。
食べるのに必死で、写真がグダグダですが(笑)。
大海老チリソースやステーキなど豪華メニューも並び美味しかったです。
食べ物は何度も追加され、争奪戦もなくゆっくりと頂けるのもいいですね。

DSC_0519.jpg


と、早速本題とずれましたね。


この説明会は2部制で1部は事業説明会、2部は立食パーティということで、
一応メインは1部です。


今回の記事は総会レポートではありませんし、
同社の意図を忖度し、詳細の内容についてはここでは割愛します。
ということで、相変わらず意味のない記事になります。


今日は株主向け説明会ということで紙資料が配布されていますが、
同社は決算説明資料を敢えて開示していません。
これは、競合の目を意識されているようで、これには賛否があると思います。
私もIR担当役員や社長とこの件で以前にも会話をさせて頂き、
その思いを聞いて、やむ得ないなと感じているところです。

冒頭はこのパワポ資料に沿って社長が説明します。
プレゼン形態はどちらかというと文字をなぞっていくスタイルです。
そして質疑では質問が途絶えず1時間程度の質疑をこなします。

主な質問内容は以下の通りです。
回答については、前述の通り、ここに記載するのは差し控えます。


・新プラットフォーム「doconico」の状況
・今期営業要員の投資のフィージビリティ―
・売上1000億、純資産300億の目標への見通し
・CROの海外赤字の対策・今後の赤字脱却の対策・時期見通し
・理系派遣のマーケット獲得状況と今後の余地
・派遣スタッフや営業の質的課題
・専門性の高いCROへの取り組み意義・リスク
・国際共同治験への対応
・派遣社員のポートフォリオ(男女比、年齢比)
・営業の生産性の管理方法
・流入コストの状況やモニタリング方法



答弁の中で総じていえることは、社長が「実直」だということです。
ダメなものはダメといいますし、
自信があることは自信があるという顔を全面に語られます。
わからないことはわからないとも仰ります。
これはこれまでもそうでしたし、今回もそうでした。

各答弁の内容はいくつか驚くこともあったのですが、
概ね、自分の認識や想定していたことと同じものでした。


懇親会ではフリーでしたから前半は食に徹し(笑)、
後半は役員の方と色々お話をさせて頂きました。
ちょっと準備不足で思いつきで色々質問をぶつけてしまいましたが、
しかし、今回は少し自分の意見をしてみようと意識していました。
また社外取締役の方とも積極的に話をさせて頂きました。
主なトピックスは以下のようなものです。


・働き方多様化でGWやテレワーク施策等の推進で
就業稼働時間数などに影響はないか。
・国内の生産などの抑制の影響はないか。
・人材獲得の状況
・海外CRO、とりわけ米国の対策の詳細
・システム開発の内製化拘りの是非
・優待制度の見直し提言
・IRの適時開示姿勢と企業価値担保の考え方



この中でいくつかのトピックスについては、
社長の創業からの経営者としての根源的な拘りの部分に関わることが、
大きく経営判断に影響を与えていることがわかります。
この点は安易に是非を外野の私のような素人が口を出すべきではありませんが、
しかし、敢えて意見をぶつけてみました。
特に社外取締役の方と話が盛り上がりました。
何が正解というものはなく、なにより社長自身がとても悩まれている事も伝わりました。
ですから、社外取締役の立場でぜひそれを支えて、
またときに判断の助けをしてもらうためのサポートを多角的にお願いをしたつもりです。

ちなみにこの時の社外取締役の方とは、帰りのゆりかごめの駅で再び一緒になり、
新橋駅まで2人で更にお話をさせてもらいながら帰宅しました。
ちょっと冷静に考えると不思議な光景です。
でも信用金庫の経営をされたり、ブラザーなど他企業の監査なども歴任された方で、
そのような方と電車の中でもサシでお話をして盛り上がるというのは、
コミュ障の私にはハードルが高いものでありました(笑)。


他の社外取締役の方ともお話を伺う中で、
特に創業社長でもあり、あのような実直な方ですから
普段の取締役の様子を伺いました。
ワンマン経営というとネガティブワードのようでもありますが、
一方で強いリーダシップを発揮する点では良い部分もあります。
バランスが大事という事になると思うのですが、
最近では特に意見を求め、耳を大きく広げているようです。
つまり意見をしないと逆に怒られると緊張感をもって臨んでいると仰ってました。
社長はその各自の意見を広く聞いて、また自ら意見を求めて、
意思決定をされているようです。
立ち振る舞いからはあまり想像できないのですが(失礼)、
印象とは真逆のようですね。
特に最近では課題山積、投資による転換点を迎えていることから、
色々難しい意思決定が求められると思うので、
余計に孤独なのかもしれませんね。経営者は孤独ともいいますしね。

それから大塚専務の縁の下の力持ちぶりが今回も顕著でした。
第一部の時もそうでしたが、第二部でお話を伺う中でも、
きちんと事業の事も含めてブレーンになり、
しかし社長を立ててようとしているところなど、いい立ち位置ですし、
なにより所作が美しく、社内でも色々なゼミを行われているようですが、
社員からも人気があるだろうなと、改めて思った次第です。


株の投資判断としては、目先は課題が大きいので、
比較的リスクが高い状況が続くと思われます。
また、社長自身の根源的な拘りを知れば知るほど、
経営上の定量的な結果という所にフォーカスすると
遠回りになる可能性もあり慎重さが求められると思います。
しかし、そういう根源的な部分も見聞きし、
それを応援しようと投資家側も覚悟を決めたのなら、
それを貫くのもまた悪い判断ではないと思います。

私はチキンなので、ブログ外も含めて比率を落としているわけですが、
気持ちとしてはもっと寄り添っていたいなとは思いつつ、
中途半端になってしまっているのは私のいけすかなさなのかなと思います。


来年も東京での事業説明会を開催予定とのことです。
株主でないと参加できませんが、
ホテルでのお料理をゆっくりと頂けて、
経営者ともお話を伺える、しかもなかなか実直で面白いと思います。

普通株価が騰がるとか、利益が急伸するとか、
テーマがあるとかで銘柄をおすすめするのが普通なのですが、
そうではない所で紹介しているあたり、
やっぱり私の真似はしない方がいいんだろうなと
客観的な自分が申しております(笑)。


【決算精査】 2475_WDBホールディングス(19年3月期_4Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

前期実績は売上が計画やや未達となりましたが、
利益は特別賞与支払い後でも上振れと全体としては好調に推移しています。
但し、海外CRO事業は引き続き苦戦しており、ここの回復には注視する必要があります。

今期見込みとしては、増収ですが利益は横ばいです。
これは人材と求人をマッチングするプラットフォームであるdoconicoの新規展開を図ることなど、
理系派遣事業における投資増を見込んでいるためです。
増益を死守するという従来の社長コメントにもみられるとおり、
減益にはさせない姿勢も反映されていることと思います。

配当は引き続き中計でコミットメントしている増配を継続しています。

主業の理系派遣事業は順調に推移しており、
海外CRO事業の落ち込みがあるものの全体としてよい決算だと思います。
今期見込みが横ばいという点は市場は失望していますが、
まぁ新たなプラットフォームの投入や競争力強化のための投資をすることは、
長期的な視点で見た時には期待をしたいところです。
総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利率
2475_WDBHD(19年3月期_3Q単計)売上-粗利推移


売上が計画未達だったという点は少し念頭には残しておきたいなと思います。
同社のトップラインは稼働日などによっても結構影響を受けますから、
例えば災害などの影響で想定していたより稼働数が変わった
というような一過性であればいいですが、
構造的にリセッションの影響を受けているなどの影響がないかは
引き続き注視したいと思います。
そういえば、今期1Qもゴールデンウィークで稼働日が下がるので
減収要素になりますね。


■販管費
2475_WDBHD(19年3月期_3Q単計)販管費推移

販売費も4Qでは賞与支給などの影響もあり
販管費は増加していますが、通期で見た時の販管比率は13.6%と
前年より0.3%の改善となっています。
そしてもちろん、これは過去最低水準ということになります。


■営業利益
2475_WDBHD(19年3月期_3Q単計)営業利益推移

営業利益率は4Qは特別賞与の支給もあり10%を割り込んでいますが
それでも前年より0/2%の改善で通期では11.9%となっています。
元々10%水準を目指していたので、好調な状況が見て取れます。
この利益率水準も前期比で0.9%の改善で過去最高です。。


(2)今期予想について

増収で利益は横ばいです。
投資による利益減を見込んでいるようです。
後述しますが、概ね10億程度の投資による減益要素になっているようです。
このうちどの程度が従来の投資水準からはみ出る分かわかりませんが、
利益横ばいより、その投資効果がきちんとその後に顕在化してくれるか、
の方が大切だと思います。


3.定性情報の確認

今期はだいぶ予定から遅れましたが、
人材と求人をマッチングするプラットフォームがリリースされます。

まだなにものかわからないものですが、夏くらいに本格リリースするそうで、
現在は一部のクライアントと派遣登録者のみの
クローズドな中で実証実験中とのことです。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

2475_WDBHD(19年3月期_3Q)株価推移

株価は決算前に戻していましたが、
この利益横ばいガイダンスをみてか失望のため株価はこのあと急落しています。
まぁ先行きが見通ししづらいという点ではやむなしってところでしょうかね。
海外CRO事業のこともありますしね。


(2)IR照会の状況

IR照会はしていませんが、東証の決算説明会にお邪魔してきました。
差し支えない範囲で簡単にメモを残しておきます。
あくまで私の個人的な受け止め方に従って書かれているため、
事実と異なる可能性がある点はご了承ください。





・海外CRO事業は引き続き苦戦をしている

 →欧州:メドファイルズ

 売上11億程度の時に買収 → 翌年は好調で12億でりえきりつ10%超で好調。
 しかしながら、前期に、メインの取引先の事業戦略変更に伴い、売上減要素となった。
 固定費の支出は急には変わらないので売上急減で減益を余儀なくされた。
 そのため、前期後半に売上8億で利益率10%程度出るような前提で体制を作り、
 一部の事業は撤退・売却をするなどの意思決定で体制改善に努めた。
 そのため、これ以上の落ち込みはないと今は見ている。

 →米国

 自力で拡販を狙って底辺活動すれば何とかなる世界ではなく、
 実績に基づく信用がないとなかなか難しいという事を学び、
 小さくても実績のある現地法人を買収することとした。
 現在当該子会社を使い地道な活動を続けており、元々2億程度の実績のため、
 全体の影響からするととても小さなものではあるが、少しずつ米国進出に向けて頑張りたい。


・doconicoの収益貢献
まだ1ヶ月しか経っておらずまだ今後みないとわからないが、
最初の説明を顧客に差し上げた時の印象は、
声としてはとてもよい感触を得ている。
ただ数値に表れてくるまではまだ実際の浸透というところはまだわからない。
従って今期にどれだけ収益貢献してくれるかはわからないという立場なので、
今期の業績予想にも一切考慮に入れていない。
認知度向上などのコスト部分だけを織り込んでおり、なので、利益が横ばいとみえている。
下期から当然貢献をして欲しいという数値はもってはいるが、業績予想にも入れておらず、
その具体的な水準は回答を控える。

・doconicoの認知度向上施策について
日経新聞などの広告に出していくことを考えている。
TVコマーシャルのようなマス広告は必要ないと考えている。
(一般市民にあまねく知ってもらう必要があるものではない)
あとは、顧客先のキーマンを抑えているので、直接リーチできる術もあり、
むしろ各地域の顧客に対して地道な営業活動が必要となり、
そのために現地で裏方作業のためのパートなどを雇うつもりでいる。
高いお金を払って無駄な広告戦略はやらない。
また派遣社員に対しての認知度は既に理学研究職の中では
同社は認知度が高いため、
一定の認知度向上へのリーチは比較的やりやすい環境にある。

・doconicoの優位性
元々スタッフが事前の面談やマッチングなどを行い、
実際に派遣するまでに30日や45日という日時と手間を費やしてきた。
しかしこのプラットフォームを使うと最短1週間で派遣可能のため、
納期の大幅短縮が出来ることだけでなく顧客側にもメリットが大きいと考えている。
このあたりの効率向上や満足度向上が結実して
収益に貢献してくれる優位性を持っていると考えている。
具体的な構想は改めてリリース後の秋の説明会に改めて説明したい。


・利益横ばいの理由
doconicoの認知度向上の投資はそこまで無駄なお金を使わないという方針となると、
なぜ利益が横ばいになるのかというのは、実際には認知度向上のため地域での販促を
地道にやっていくコストも考慮しているし、そのあと育成のために必要となる研修所を急増させていく
事もまた必要だろうと考えている(40か所くらいまで)。この辺りの新設コストなども織り込んで、
概ね10億程度のコストを考慮している。


・doconicoのプラットフォームは派遣者と顧客側双方にメリットがあるようなもの。

派遣者にとっては求人検索やマッチング機能から就業後のタイムシート等の機能を備え、
一気通貫、スマホで全機能を使える。
いちいちスタッフ事前に条件すり合わせなどの面談なども必須ではなく、
簡単にかつ迅速にお仕事探しが実現できる。
顧客側もいちいち就業前の面談でのすり合わせをしなくても
プラットフォーム上で実現できるため省力化につながり利便性向上につながる。
今日はデモの動画あり。まぁよさそう。
顧客側への機能は現在試行中で今日は開示せず。
いずれも夏の盆明けくらいに公式リリースして全顧客、全派遣社員に対してオープンにして、
より使ってもらう事でパイを増やすことに繋げていきたい。
なお、同スキームのツールはまだ競合製品があまりない。
2年かかってようやくリリース。
外注費を抑えるため、また自前調達の意識が極めて高い同社の特徴を生かし、
自社システム部門で開発を遂行させたそう。(すごいですね・・・)

・配当政策について配当性向30%ではなく配当額でコミットしたのは、
元々想定利益率10%を前提にしていたが、
足元でも利益率は12%に達しており、
配当性向のままだと配当額が極めて大きくなってしまう可能性にも留意し、
わかりやすい額でのコミットメントとした。
22年3月期で49.5円配当(19年3月期22.5円)で配当性向30%とすると
EPSターゲットは65円(19年3月期147円)となりますね。



5.さいごに

doconicoのサービスの動向や海外CRO事業の低迷など
課題も多い中で、主業は順調に推移しており、更なるシェアを取るために、
人材や研修所などの新設を積極的に進めていこうという意思は素晴らしいと思います。

株価指標的には一定の評価がされており、
株価は下がっているものの、積極的に買い増しをしていこうという感じでもないため、
引き続き保有比率は極めて低い中ではありますが、モニタリングは続けていきたいと思います。


【決算精査】 2475_WDBホールディングス(19年3月期_3Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

簡単にいきます。

主力事業は順調です。
3Qは例年やや偏重をする傾向がありますが、
今期も順調に推移しています。
営業日数が前期より多かったことも売上を押し上げています。

一方でCRO事業はまだ明確に低迷を印象づけるものではありませんが、
数値上も停滞感が出てきました。

トータルでみると主力事業が絶好調ということで、
見た目上は好調を持続しています。
想定外にCRO事業の影響が影を落とすと嫌だなと思っていたのですが、
胸をなで下ろしました。

CROで注視を要するものの、全体としては好調を持続しており、
総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利率
2475_WDBHD(19年3月期_3Q単計)売上-粗利推移


2Qで少し増収幅が抑制されていましたが、
3Qでは再び過去最高となっていますし、
粗利率も過去最高となっています。


■販管費
2475_WDBHD(19年3月期_3Q単計)販管費推移

販管費も売上の増加によって販管費率は過去最低です。
とはいえ、額は増額トレンドにありますから、
使途すべきところへはきちんと使っていると思います。


■営業利益
2475_WDBHD(19年3月期_3Q単計)営業利益推移

営業利益率は3Q単では実に14%となっています。
もちろん過去最高なのですが、元々10%を目指すといっていたのが、
数年前のことです。ここから利益率が上昇しているのは凄いなと思います。


(2)今期予想について

3Qまでの実績から逆算して4Q単のハードルを確認しておきます。

売上    : 11,372百万円
営業利益 : 610百万円(利益率:5.4%)

前期の4Q単の実績は以下の通りです。

売上    : 9,639百万円
営業利益 : 882百万円(利益率:9.2%)

というわけで18%の増収、30%の減益ということになります。


まず売上については、3Q累計で10%増収のペースですから、
4Qでいきなりこの増収率に伸びるというのは難しいかもしれません。

10%程度の増収とみると、4Q単では106億程度となり、
8億弱の未達という皮算用になります。

同社は修正開示基準に満たなければ修正はしないポリシーですから、
未達率が10%まではいかないと思われますので、
下方修正には至らないかなと思います。

一方で利益については、4Qで業績好調のための
特別ボーナスの支給もあるでしょうから、前期同様、
4Qの利益率は落ちるものと思います。
営業利益率10%を超える分はできるだけ還元をという姿勢でもあり、
これは今後のモチベーションの事を考えればいいことだと思います。

営業利益率は10%とみると営業利益率は10.6億、
12%程度まで出れば127.2億となります。

以上の勝手な皮算用を纏めると通期着地想定は以下となります。


売上    : 41,830百万円
営業利益 : 5,050百万円(利益率:12.1%)~5,260百万円(利益率12.6%)

これは業績予想比でみると、売上▲1.8%、営業利益+9.7%~+14.3です。

売上は10%、利益は30%の修正基準には当たらないものと思います。

但し、今後、海外CROの状況が一番のネックなので、
この辺りで特損などの可能性もありますから、
そのあたりもみつつということになるでしょうか。


3.定性情報の確認

特に見立てを変えるものはありません。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

2475_WDBHD(19年3月期_3Q)株価推移

CRO事業の懸念が台頭してのことか、
単に買われすぎた所への調整なのかわかりませんが、
株価は軟調に推移していますね。


(2)IR照会の状況

IRに照会をしました。
あくまで私の個人的な見解に基づき記載をしております。
従って、会社の公式な見解と相違する可能性もあります。


・CRO事業について、国内は好調を持続している。
一方で海外(欧州)においては、低迷している状況である。

・主要顧客のマイルストンの状況などで、
顧客の業績そのものが低迷しており、結果発注量が少なくなり、
その煽りを受けているというのが実態である。
AWSの登場などによる新たなスキームの台頭による
構造変化によるものではないと考えられている。

・既に現状の状況からこれ以上低迷することはないというレベルで落ち込んでいるが、
とはいえ、目先で改善の兆しが実感を伴っている状況でもない。
引き続き注視をして改善努力をしていく。

・改善に向けて該当顧客の業績改善が求められる一方で、
WDBとしては新規顧客獲得による規模拡大で頑張っていくことも考えている。


5.さいごに

CRO事業は新しいチャレンジですから当然うまくいかないこともあるわけです。
とりわけ、変化の大きい領域でもありますから、
今後も苦労や失敗もあると思います。
1000億企業の道は険しいですが、こういった低迷期にも率直に向き合い、
野心を持って対応している事と思いますので、
応援したいと思います。

投資戦略としては、買い戻ししたい気持ちはあれど、
今の水準であってもまだ到底株価は安いとまでは思えないので、
状況の大きな好転が見込める、あるいは、バリュエーション上妙味が増すことが
必要なことだと思っています。


【決算精査】 2475_WDBホールディングス(19年3月期_2Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

2桁の増収増益が続いています。
内容についても特段問題懸念もなく、
人材不足や生産や研究開発現場における
旺盛な需要に支えられて堅調に推移しているようです。
CRO事業も個々にみると様々かもしれませんが、
外形的な数値上は順調に推移をしているように認められます。
唯一懸念といえば、その他事業ですが、
こちらは減収減益となっており、2Q単体でみるとごくわずかですが、
赤字転落となっています。
実際、当セグメントが赤字に転落するのは過去に何度かありましたので、
今回だけではないわけですが、その際も、
今回もですが売上が減っているのが主因と思われます。
一部の受託研究開発や自社の研究開発活動である程度凹凸が出ているものと思います。
いずれにせよ、2Q単の全社営業利益は1,351百万円で、
当セグメントの赤字は2百万ですから極めて軽微であります。
今回の決算でみると唯一この点位が懸念点と言えば懸念点ですが、
私は大した問題と今の所は受け止めていません。
それよりもCRO事業が本当に成長していけるかの方がよっぽどリスクだと思っています。
こちらは今の所、トップラインもセグメント利益率も堅調でありますから、
数値面から懸念はないものと思われます。

特に違和感のある決算でなく、会社計画も上振れして堅調な推移です。
但し売上は若干ですが未達となっています。
全体的にみると驚きを持った内容でもなく、外部環境等を考えれば想定範囲内と思われます。
以上から総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利率
2475_WDBHD(19年3月期_2Q単計)売上-粗利推移


前々期以来の四半期ベースで減収となっています。
この辺りは改めて気に留めておく必要があるとは思われますが、
全体としてほぼ計画通りに着地されていますし、
利益率は高位に推移しています。


■販管費
2475_WDBHD(19年3月期_2Q単計)販管費推移

販管費が抑制され、営業利益がより強含んだように思えます。
特に言及がありませんが、少し販管費を節約したのでしょうかね。


■営業利益
2475_WDBHD(19年3月期_2Q単計)営業利益推移

営業利益率も12%超えとなり同社の目指している10%を大きく超えています。
こちらも高位に確保出来ていると思います。


(2)今期予想について

上期計画から逆算して2Q単のハードルを確認しておきます。

売上    : 22,129百万円
営業利益 : 2,120百万円(利益率:9.5%)

前期の2Q単の実績は以下の通りです。

売上    : 19,549百万円
営業利益 : 2,100百万円(利益率:10.7%)

というわけで13.2%の増収、0.9%の減益ということになります。

さすがに減益はないでしょうと思います。
前期の利益率が上期に対して低くなっているのは、
営業利益率10%を超える努力分を従業員にも還元する姿勢が強く、
4Qの利益率が落ちているためで、今年もそれはあるでしょう。
従業員のモチベーションのためにとてもいいことだと思います。

前期よりやや利益率が高い状況が続いていますから、
ざっくり今下期の利益率を11.2%程度と予想しましょう。
売上は上期の未達分も考慮して220億ちょうどとして、
営業利益は2,464百万円と皮算用しましょう。

すると通期でみると、以下となります。


売上    : 42,421百万円
営業利益 : 4,946百万円(利益率:11.7%)

これは業績予想比でみると、売上▲0.4%、営業利益+7.5%です。

同社は東証の開示基準に満たなければ修正開示はしませんから、
当然この幅では修正はないものと思います。

今後、一過性のCRO等などでの減損による下方などを除けば、
修正開示はないと思います。(減損もまぁないとは思いますけどね)



3.定性情報の確認

特に見立てを変えるものはありません。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

2475_WDBHD(19年3月期_2Q)株価推移

株価は先日のなんちゃらショックで随分掘りましたが、
まだそこからの戻りも弱いようです。
やはり現状では4000円台は高いという評価なんでしょうか。
昨年にだいぶ高騰しましたからね。
ちなみに先日2000円台まで下落はしましたが、
私はこの図をみているとやはり気持ちは買い戻したくても、
そうは行動できないんですよね。
とても魅力的な会社だと思うのですが、
如何せんやはり高いということに尽きます。
市場はそんなことお構いなく値付けしていくんですけどね。



(2)IR照会の状況

今回は照会をしていません。
特段懸念点も確認点もありませんでした。



5.さいごに

順調決算そのものです。
特にコメントはありません。


【決算精査】 2475_WDBホールディングス(19年3月期_4Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

2桁の増収増益の決算で非常に好調です。
純利益で前期に計上した固定資産売却益による特別利益が剥落しており、
減益となっていますが、これも業績予想にはもちろん織り込み済みですし、
特段問題があるものではありません。
純利益が落ちると、EPSが落ちるので指標面での見た目も
あまりよろしくありませんが、
経常利益までが順調に伸長しており、中身も順調のため問題ないと認識しています。

決算短信の記載もミニマム記載であまり論点がありませんが、
MAをしたCRO事業のメドファイルズ社も順調のようで、
かつ先日の事業説明会で見聞きした情報でも、
適度な距離感で管理と委譲のバランスを取っており、
きめ細かく経営をされている印象を受けています。

決算の内容は、数値を見ると利益項目がやや上振れしている印象もありますが、
全体としては既定路線の範囲内だと思います。
総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利率
2475_WDBHD(19年3月期_1Q単計)売上-粗利推移

売上の伸びも順調ですが、粗利率も過去最高を更新し、25.8%となっています。
前4Qの粗利率の落ち込みは特別賞与のためですから特異的なものになっています。
順調の一言です。


■販管費
2475_WDBHD(19年3月期_1Q単計)販管費推移

販管費の動向も適正な範囲で推移しており、売上の伸長に伴い、
過去最低水準となっています。(前期3Qが最低でした)
こちらも研修体制などを整えている中で、
相応の販管費支出をしているものと思いますが、
うまく売上全体の増加に沿ってコントロールされている印象です。


■純利益-EPS
2475_WDBHD(19年3月期_1Q単計)純利益-EPS推移

前期に特別利益の計上がありました。
この特殊要因を除くと、税引き前純利益は1,017百万円となります。
今期が1,274百万円ですから伸長率は25.3%となっておりやはり問題ありません。



(2)今期予想について

上期計画から逆算して2Q単のハードルを確認しておきます。

売上    : 10,331百万円
営業利益 : 1,001百万円(利益率:9.7%)

前期の2Q単の実績は以下の通りです。

売上    : 9,428百万円
営業利益 : 1,085百万円(利益率:11.5%)

というわけで9.6%の増収、7.7%の減益ということになります。


売上の1Qの伸長の背景にはMAの寄与もあり、
また同社の売上構造の多くが安定的な要素でもあるので、
1Q→2Qで伸長率が大きく変わるようなこともないと思います。

となると、1Q程ではないにしても10%超程度の増収は可能かなという感覚で、
売上は10,500百万円で利益率も12%程度とみると1,260百万円位かなと思います。
すると、上期着地としては、
売上20,800百万円、営業利益2,520百万円くらいではないでしょうか。
期を追うごとに少しずつ積み上がっていくことは未考慮ですので、
やや保守的なものかもしれません。

計画に対しては、売上はほぼ計画通り、営業利益で12%程度の上振れで、
修正基準にはいかないため、修正はもちろんなしです。
(基準内であれば修正はしない会社の印象です、というか会社方針ですね(笑))

ただ、当然スポット案件の影響や施策的な要素もあるので、
この皮算用は所詮は皮算用ですけどね。


3.定性情報の確認

直近の事も含めて、事業説明会の記事で色々書いたので、
ここでは割愛します。







4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

2475_WDBHD(19年3月期_1Q単)株価推移


株価は高いですね。
気持ち的にはもっともっと買いたいのですけど、
さすがに、ですね(笑)。


(2)IR照会の状況

今回は照会をしていません。
特段懸念点も確認点もありませんでした。



5.さいごに

とりあえず、週末のうちにUPしようと書いたのですが、
あまり論点のない決算で、退屈な記事になりました。(いつもですね。)
まぁこういう決算の方がいいんですけどね。
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