十分な教育資金と老後資金のために


2475 WDBホールディングスの株主総会に出席しました。

と一言で書くとあっさりですが、
前日の新幹線停電事故等で5時間以上も缶詰めとなり、
壮絶な旅行になりました。
この辺りは、投資ブログとしてニーズはないと思いますが、
別の記事にしたいと思います。(なにせ貴重な経験でしたからね)


9時10分受付開始とありましたので、
9時過ぎに会場の本社ビルへ到着です。
既に1Fのロビーでは社員の方が受付の準備で慌ただしくされています。

本社ビルはリーマンショックから立ち直りを確認した頃に、
ホールディングス会社化した契機に建設されたようです。
華美ではないのですが、とても綺麗な建物です。


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受付開始の5分程前に玄関に着くと、
警備の方がどうぞ、と微笑んで招き入れてくれます。
そして社員の方も受付対応して下さりました。

会社パンフレットや事業説明用スライドの資料と共に
お土産の菓子折りが入った袋を受け取り
エレベーターで係の方が会場にご案内して下さります。

ホールの入り口には「講堂」と書かれており、
大きなセミナーや会議の時にはここを使われるようです。
席数は200人弱でしょうか。
もちろんまだ誰もいらっしゃってないのですが、
どれ位が埋まるのかな、なんて考えながらトイレに行きます。


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トイレもとても綺麗ですし、細かな点も行き届いています。
飲食店でもそうですが良い店かどうかってトイレ見たりしますもんね。

会社案内のパンフレットは概要レベルですが、
各事業の概況をうまくサマリしており読みやすく、さらっと読んでおきます。
また、事業説明会資料は開示されていないので初見でしたが、
わかりやすく業績面や定性面が纏められています。
総会のスタートまで待つ間に質問事項を再度整理する中で、
これらの資料の精読を進めていきます。

10時が近づくと急に株主の方が増えてきました。
多くが地元と思しき年齢層高めのお仲間御一行様といった感じです。
チラホラと機関投資家らしき背広族もいらっしゃいましたが、
地元の株主が多数という印象です。

開始5分前になると、社長以下役員の方が入場され、
10時ちょうどに開会となります。
プロンプターという透明な板状にスピーチ文が映し出されるものを
社長が読み上げて議事が進んでいきます。

株主総会後に事業説明会と懇親会があるということもあってか、
株主総会は事務的にシャンシャンで進んでいく印象です。
ただ、事業報告は映像などもなく、
簡易的なパワポで社長が読み上げて実施されました。
この辺りは淡々といった感じですね。

ここでは特に新しい情報はありません。
議案の一括上程後の質問タイムではなく、
個々の報告事項及び決議事項毎に質疑を受け付けるようです。

早速、質疑タイムになりここからが本番です。
質疑の内容は主観が入りますが、別記事として後述したいと思います。
(あくまで私の解釈ですので、正確性に欠く可能性がある点はご了承下さい)

概ね、中計達成に向けたアプローチや新規投資に関わる部分の質問でした。
そういえば、新設された優待や配当政策に関する質問はありませんでした。

質問も無事に終わり、総会は終了です。

10分の休憩を挟み事業説明会となります。

ようやく社長が自分の言葉でプレゼンをされたので、
やはりここはきちんと聞いておかないとなりません。

決算など定量面だけでなく、
事業環境、とりわけ人材獲得など課題にもフィットした
充実した資料です。
残念ながら配布資料は抜粋版でしたが、
投影されたものを必死でメモりました。


事業説明会では活発な質疑が出ましたが、
どの内容も興味深い内容でした。
やはり中計の内容などが中心ですね。

そしていよいよ懇親会です。
フロアが変わり、社員食堂へご案内頂きます。

食堂はそんなに大きくないものの、
手作り感のあるレイアウトで立食と思わせておいて、
椅子が用意してあるという形態でした。

何より飲食の提供は、ビュッフェ台に人が殺到して争奪戦なんて会社もあるそうですが、
そんな気配はなく、皆が思い思いのテーブルに着席し、
お互いの席の方に料理を取り分け合う光景には癒されました。
私は食べ物の群衆には紛れず、
社員や役員の方とコミュニケーションを取ろうと思いましたが、
こんなにのんびりできるのであればと、
着席させてもらい、他の株主の方とお話をさせて頂きました。
周囲の株主の方は多くが地元の方らしく、
社長さんのことやこの会社の経緯など色々教えて下さり、
一様に会社が大きくなったなぁ~立派になって~という見解のようでした。

こんな感じの料理が最初セットされておりました。

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厨房ではどんどん料理が提供されています。
メニュー表まであって本格的です。
DSC_0057.jpg

しかもひとつひとつがとてもおいしいんですよね。
私の舌が確かであれば、例えばローストビーフは国産牛ですね。
ガーリックシュリンプも大きなエビで手作り感がいっぱいです。
ケーキ類も手作りでプリンも耐熱ガラス容器で取り分けていたり、
フルーツもその場で切り分けています。
まさかカットパインを出来合いのものでなく、
大きなパイナップルを一から切り分けているのにも驚きました。
ひとつひとつにとても手が込んでいます。

食堂とは一般的に外注委託して業者に運営してもらうはずなのですが、
厨房やスタッフ、社員との連携ぶりの良さなどを見て、
早速興味があり近くの社員の方に普段の食堂の様子など聞いてみました。

普段もとてもおいしいですよ~。と教えてくれます。
その方は普段は本社ビル勤務ではないそうですが、
たまに来る時には、食堂が楽しみだそうです(笑)。

しかも厨房のおばさん(もとい、お姉さん)も含めて全て自社で賄っているそうです。
やっぱりな、と思いました。
このビルの警備から食堂運営まで、
可能な限り自社グループで賄っているそうです。
社長ら経営の判断で出来るだけキャッシュアウトしない、ということらしいですね。
やっぱりなんだか変わっているというか面白い会社ですよね。
一般的には選択と集中といわれる中で戦略論から逆行しているわけですからね。

しかも食堂の一角は畳が敷かれていて、
ちゃぶ台があるんですよ。
この日はその場はクロークとして利用されていましたが、
日常のランチの時にコミュニケーションを取る上でも有効だとかで。。。

役員の方を中心に自由気ままに会場をラウンドして、
馴染みの株主の方と会話を楽しんでおられます。
和やかな空気が続く中で、私も会話に参戦です。

すると社長の方から歩み寄ってきて下さり、
新参者の私にも笑顔で対応して下さいました。
例年はあまり質問が出ないようなのですが、
質問への御礼まで頂きました。
その上、IRの責任者の役員の方までご紹介下さり、
お名刺まで頂戴しまして、
本当にありがたい対応をして頂きました。

女性役員である大塚さんとも個別にお話をさせて頂きました。
元々社長は英語がお得意ではないようで、
グローバル化の中で、英語が堪能なこともあり、
社長の右腕として活躍されているようです。
(懇親会の場で株主の方に事前に教えてもらっていました)
お高く止まっているという表現とは真逆で
ざっくばらんにお話させて頂きました。
社長があんな感じで思ったことずばずば言うし、
出来ないことは出来ないとか、
大手顧客の前でもひるまずに交渉されるので、
その間を取り持つなど、色々やってるんですよ~
なんてニコニコしながら仰っていました。
他の株主の方から聞かせて頂いたのですが、
大塚さんは女性ではありますが、
中身は男性的のようで、自ら公言されているようです。
確かにと思いましたね(良い意味で(笑))。
雰囲気は女性的なんですが、話をさせて頂くとわかるんですよね。

社員の方の会場運営の連携もとてもよく、
全般的に優秀な人材が集まっているな、と印象を持ちました。

参加している株主は難しいことはさておき、
堅実かつ実直経営であり、地元企業を応援したい集まりであり、
丸和運輸機関と似た印象を持ちました。
(あそこまで体育会系ではないのですが・・・)


私が総会で質問の冒頭で新幹線に缶詰めにされたので、
今日はいいことがあるといいなと思っていますと、
冒頭つかみをやったせいで(笑)、
役員、社員、株主の多くの方から、
よく来たね、気を付けてかえって、来年も来てねと
温かく声をかけて頂き、その温かさが妙に嬉しくて、
その点でも本当に参加して嬉しい総会になりました。


自由解散なので、適度に人が減ってきたこともあり、
私も次の予定があったので、会場を後にしました。

・会場でもらった資料など
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・お土産の地元のどらやき
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姫路駅に向かう帰り道、
地元企業である西松屋の自転車がシェアリングサービスとしてありました。
このうさぎ、なかなかかわいいですよね。

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さて、肝心の質疑の様子や、事業説明のトピックスは
一応私なりに纏めたのですが、
主観的な部分の余地が大きい点や総会中に競合会社への配慮ということにも
触れられており、完全に不特定多数の方にオープンにしてよいのか、
少し悩ましくもあり、一旦この記事では記載を割愛します。

当該情報は、別記事として、閲覧制限をかけたいと思います。
ちょっとお手間を取らせて恐縮ですが、
もし興味を持って下さる方がおられれば、
メールフォームまたはツイッターを通して、
閲覧用のパスワードを個別にやり取りさせて頂きたくお願いします。

※こういったケースは初めてなので、
何か他に良いやり方があればアドバイス頂ければとありがたいです。

なお、先に申し上げておきますが、
特別有益と思われる情報があるわけではありません。
閲覧制限をかけるほどの情報価値もないわけですが、
念のための措置として初めて閲覧制限をかけさせて頂きます。


※質疑応答などの詳細編の記事は → こちら です。
(パスワードによる閲覧制限をかけていますので、
お手数ですが、ブログメールフォーム又はツイッターでお問い合わせ願います。)


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【決算精査】 2475_WDBホールディングス(17年3月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

労働者市況はタイトで、労働者の派遣事業をコアにしている会社は、
総じて堅調なわけですが、同社もその恩恵に預かった好決算となりました。

3Q進捗時点の記事でやや保守的に見た17年3月期着地の想定数値についても、
それを超過して着地した上で、
その上振れ着地を起点としてさらに期待しているCAGR10%に応える
予想ガイダンスとなっています。

16年3月期から18年3月期の3ヶ年での平均成長率は17%程度で、
これはCAGR10%の自分の想定を超えてくる内容となっています。

定量面から見てみるとこのように自分の想定見通しを超えているわけですが、
これは有効求人倍率など労働市場の外部環境に支えられているという面もあり、
もう少し長いスパンで見た時には冷静に捉えるべきものでもあるとも思うのですが、
短信上ではCRO事業など新たな活動についても
順調に立ち上がりを見せている様子がうかがえます。

インタラクティブ事業はまだその詳細がわからない点は
残念ではありますが、拠点の新設、既存拠点における業容拡大も
順調に進捗が見られているという各定性情報を見ると、
総合的に見ると、自分の想定しているシナリオの中では
最善のシナリオが継続しているように思います。
(CRO事業の立ち上がりでも停滞リスクがあると思っていますが、
今の所順調のようですし)

社長のメッセージも更新されていますが、
相変わらず野心がある内容となっており、
今後の期待も継続出来る内容と読みました。

以上から、定量面の好調さに加え、中長期的な展望に立った
定性的活動成果も感じられる内容ということで、
総合評価は「4」(ややポジティブ)とします。



2.定量数値の確認

3Q決算時の精査記事で、17年3月期の着地を独自に皮算用していました。

以下の通り、会社予想より利益面では強気の予想をしており、
とはいえ、会社方針で30%乖離という開示ルールに準じた姿勢なので、
上方修正はないと思っていました。
概ね想定通りでしたが、その上振れ幅は想定を超えるものでした。
当初の予想から+20%台の利益成長でありました。

また、この上振れを想定していたからこそ、
今期予想が弱いかなとやや心配していましたが、
そこも私が概ね想定している平均成長率並みのガイダンスとなり、
これは数値で見えているもの以上に強いな、という印象なのです。
(前期にかなり上振れしてからの増益予想なので)

 <会社予想>
 売上 33,081百万円
 営業利益 2,827百万円(8.5%)
 純利益 1,696百万円(5.1%)

 <今期通期の独自予想>
 売上 32,600百万円
 営業利益 3,330百万円(10.2%)
 純利益 1,890百万円(5.8%)

 <実績>
 売上 32,694百万円
 営業利益 3,413百万円(10.4%)
 純利益 2,073百万円(6.3%)


(1)売上の推移

◆4Q累計
2475_WDB(17年3月期_4Q累計)売上推移




◆4Q単計
2475_WDB(17年3月期_4Q単計)売上推移


3Q決算時のIR照会の通り、
売上は若干(1%程度)ではありますが未達となりました。
ただ、IR照会でのトーンの通り、未達は承知の上だったので
特にコメントはありません。
皮算用していていた数値とも肉薄していますからね。
概ね前期比でも+10%となっており特に問題はありません。



(2)利益の推移

◆4Q累計(営業利益)
2475_WDB(17年3月期_4Q累計)営業利益推移



◆4Q単計(営業利益)
2475_WDB(17年3月期_4Q単計)営業利益推移


こちらも会社予想では前期比+20%を超える上振れです。
30%を超えていないので開示ルールには抵触しておらず、
上方修正の事前開示はありませんでした。
一部で期待する声もあったようですが、私はどちらでもいいかなと思っていました。
(前述の通り、IR照会の感触からも修正はないと私は判断していました)

利益率が17年3月期はその前の期と比較して概ね1ポイント改善しており、
私がひとつの区切りと捉えている10%を超えてきました。
そして今期予想もちょうど10%と意思を示した印象を感じるところです。

当然外部環境が追い風な状況のため、
派遣スタッフの稼働率が上がれば固定費が在る程度一定の中で、
収益が伸長することで利益率も向上していくわけですから、
当然の流れだとは考えています。
同時に、外部環境に助けられてると常に念頭を置いておかないと、
と思っています。


◆4Q累計(純利益)
2475_WDB(17年3月期_4Q累計)純利益推移



◆4Q単計(純利益)
2475_WDB(17年3月期_4Q単計)純利益推移



営業外で助成金収入があったり、
特別損失で固定資産除去損などの計上がありますが、
まぁ大きなトレンドは営業利益と同様です。



(3)今期予想について

短信表紙だけみると、
売上や純利益において、
CAGR10%を超える内容で特に純利益予想は+36%と
驚異的にも思えます。
ですが、それは特殊事情(固定資産売却益の計上予定)による影響であり、
それを除くと概ね+10%のガイダンスとなっています。

先に開示のあった固定資産売却について、
額面で945百万円の特別利益の計上となっており、
当期純利益予想の2,822百万円にはこれが含まれています。
これを単純に減算してみると1,877百万円となり、
減益と見えます。
もちろん税額なども影響することからあまり
当期純利益の増減率を見ても参考になりません。

元々私は概ね営業利益に着目しているため、
営業利益の増益率が+9.9%のガイダンスは満足です。
(特に17年3月期でだいぶハードルが上がっている割には)

また、売上も15%増収見込みということで、
こちらも好調さが続く見通しとなっています。

高成長が期待されるわけでもなく、
徐々に着実にというのが同社の魅力でもありますので、
これからが楽しみな予想という印象です。



(4)セグメントの状況

収益のおよそ94%が人材サービス事業となっており、
立ち上げ中のCRO事業は4%台とまだまだこれからです。
CRO事業は米国に続き北欧でも事業拠点を獲得して、
広く見れば欧米での地位を築くための立ち上げ中という理解です。

前にIRをした時も、受注活動も順調とのことですし、
今回の短信でも着実に準備が進んでいることが伺えますので、
まだまだ数年とか10年のスパンで物事を見ていかねばなりませんが、
新たな成長エンジンとして期待したいところです。

立ち上げ期ということで、まだリスクは高い状況であるわけですが、
基盤となっている人材サービス事業も、
いわゆる製造業で景況感に大きく影響を受けるというより、
研究開発など息長く派遣出来るスキームがあることから、
この基盤となる収益源を元に、チャレンジを期待したいところです。


3.IR照会

特に実施していません。
株主総会は懇親会付きのようなので、
ぜひ姫路まで行きたいのですが、日程が揺るかどうか・・・。


4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

2475_WDB(17年3月期_4Q)株価推移

赤色で買って、青色で売っていますが短期的に見ると
今の所、たまたまタイミングよい売買が出てきているかなという印象です。
青色の売りが早い気もしますが、
当時の目標株価への接近状況や現金比率の確保などの
ポートフォリオ全体の最適化という観点から、
自分なりに当時の最善を尽くした記憶があるため、特に後悔もありません。

買いを決めてから集めるまではもう少し強気で集めてみても
よかったかもしれませんが、
これでもほんの少しだけ、いつもより買いを強くしたんですよね。
自分なりに小さな変化ですが、少しずつ自信を深めて、
もう少しでも大胆な売買が出来るようにしていきたいですね。


目標株価ですが、18年3月期の予想EPS140は特殊事情が含まれているため、
無視します(笑)。

私の期待する成長率はCAGRで10%ですから、
17年3月期の実績EPSである103.4を元に計算します。

進行期が進んだことで、目標株価算出は、
20年3月期となるため、10%成長で求めます。

すると20年3月期の独自予想EPSは138となりますが、
キリのいい数値ということで140とします。

つまりたまたまですが、
18年3月期会社予想EPSである数値と一致します。

評価PERですが、15倍で見積もっていたわけですが、
これを16倍に若干の上振れ修正をかけます。

CRO事業の立ち上げが順調である点や、
拠点新設もより進み、シェア率も上がり、
より基盤ビジネスが強固になりつつあることを認識したりと、
全面的にやや楽観できるものと感じました。

一方で期待するCAGRを10%で据え置いており、
では18倍、20倍と評価を上げるのにも及び腰ということで、
ちょととしたさじ加減の調整ではありますが16倍で見たいと思います。


・想定EPS(20.3期)
103.4(17.3期実績)×1.1×1.1×1.1≒140
・評価PER
16倍
・目標株価(20.3期想定)
140×16≒2240円 →時価総額想定 約316億(現状449億)



5.中期経営計画について

同社は中計の開示はないですが、
社長のコメントがちょっと独特です。

社長コメント


理学系の研究職派遣では既にシェア率が30%を超えていることが
記載されています。同社の提供する価値が一定程度認められている証拠です。

インタラクション事業も日米で同時にリリースとありますが、
その詳細が早く知りたいですね。

その他、CRO事業も含めて新たな種まきの意欲を感じますので、
引き続き応援したいなと思える内容です。


以下の文章が印象的です。

このような形で人材と資金と時間を投資していくことを決めましたので、
しばらくは、足踏みをしているように見えるかもしれません。
私たちの事業は、どこからの制約も受けずに行うことができますので、
自分たちの意思で、事業の形を決めようと思います。
これは、決して利害関係者の方々の期待を裏切るものではなく、
更なる成長のための一時的な踊り場だと考えています。



今の状況が足踏みで踊り場であるということなのでしょうか?
どう見ても順調かつ堅実に成長を続けていると思うのですが、
今後CRO事業など含めて投資を増やし、
一時的に踊り場が見えてくるということでしょうかね。



6.さいごに

同社はあまり個人投資家界隈でも名前を聞かない銘柄で、
派遣ビジネスといえば、
ウィルグループとかヒトコミュニケーションとかが有名で、
株価も堅調に推移しているようです。
もちろんこれらの銘柄も見ていますし、
特にウィルグループは魅力的な銘柄だと思いますが、
私はそれでもWDBホールディングスを選択していますし、
今の所、それを継続してよいと自分自身の判断にお墨付きを与えています。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



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【決算精査】 2475_WDBホールディングス(17年3月期_3Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

前回の2Qでも計画上振れでしたが、
その好調さが続いて全般的に好調な決算となっています。

外部環境として、有効求人倍率も良化しており、
技術職や研究職に対する需要も底堅いため、
この好調決算は想定通りの内容です。

CRO事業などの種まきもしながら、
大幅な増収増益決算となっていますので、
ポジティブに捉えています。

同時に優待と、新たな事業の子会社設立のリリースがありました。
優待は実はここ何回か実施していたものを、
正式な制度としたものなのです。
特に驚きはありませんが、どう反応するんでしょうかね。

子会社設立の件は、インターネットを介した各種情報提供サービスだそうで、
全くなんのことかわかりません(笑)。
一応IRに電話して突っ込んでみました。

前回の決算でもややポジティブに近い、
想定通りの評価としましたが、今回も同様の評価です。

一方で、今の好調さがどちらかというと外部環境に助けられている要素も強く、
もう少し同社自身の潜在力なり姿勢の「変化」が、
主体的に機能していると判断出来るまでは想定通りの評価を継続します。

以上から、総合評価は「3」想定通りです。
但し記載のようにややポジティブ「4」に限りなく近いものとなります。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

◆3Q累計
2475_WDB(17年3月期_3Q累計)売上推移



◆3Q単計
2475_WDB(17年3月期_3Q単計)売上推移


特にどの事業なり領域なりが好調というわけではないのですが、
全般的な好調が継続しており、前期比で10%程度の増収が続いています。
新設した事業所も概ね順調に推移しているようで、
今後の売上寄与にも徐々に貢献も見られると思いますし、
海外を含めたCRO事業の受注も順調のようですし、
こちらも今後緩やかに寄与してくれるものと期待しています。
特に論点はなく、順調なのね、で終わりですね。




(2)利益の推移

◆3Q累計(営業利益)
2475_WDB(17年3月期_3Q累計)営業利益推移




◆3Q単計(営業利益)
2475_WDB(17年3月期_3Q単計)営業利益推移


営業利益面で見ても利益率は10%を超えて好調に推移しています。
こちらも2Qの時から特に変調はなく、継続して安心してみていられる状況です。
粗利率、販管費率の内訳も特に変化がありません。
また、純利益ベースでもトレンドは変わりません。
利益率がこの3Q単で一時的に上昇していますが、
経常利益ベースまでは営業利益と同トレンドなので
あまり着目すべき事実もないでしょう。


◆3Q累計(純利益)
2475_WDB(17年3月期_3Q累計)純利益推移



◆3Q単計(純利益)
2475_WDB(17年3月期_3Q単計)純利益推移







(3)利益の状況と今後の見通し

上期決算で計画超過の際にも修正はありませんでしたが、
さすがに今回は通期の修正があるかなと思っていましたが、
修正ありませんでした。
前回のIR電話の際にもいわゆる東証基準に抵触するかどうかで、
修正を決めているようなので、まぁさすがに30%は上振れないかという
ことなのだと思います。


<今期の通期会社予想>
売上 33,081百万円
営業利益 2,827百万円(8.5%)
純利益 1,696百万円(5.1%)

<今期の4Q会社予想>※3Q実績から通期予想の差分
売上 8,980百万円
営業利益 347百万円(3.9%)
純利益 267百万円(3.0%)

<前期の4Q実績>
売上 7,723百万円
営業利益 759百万円(9.8%)
純利益 467百万円(6.1%)


まず売上については、前年比16%増収が必要で、
こちらはハードルが高い印象です。
ここ3四半期はずっと10%前後の増収ペースなので、
4Qで急にこれが16%まで向上する根拠はありません。
従って、売上は未達濃厚でしょう。(念のため、IRに電話します)

次に利益ですが、こちらは逆に保守的過ぎるというか、
何か4Qに費用先行事象でもあるんですか?という状況です。
前年比で半額程度まで落ち込むことになります。
売上が未達だろうことを考慮しても
営業利益率で5%弱程度でしょうが、
過去を遡ると、リーマンショックの影響を受けた、
2010年3月期で4%程度ですから、
要するにこの程度まで落ち込むことになりますが、
まぁそんなことはないでしょう。

売り上げは前期比10%程度の増収ということであれば、
4Q単で8,500百万円程度でしょうから、
通期累計で32,600百万円が着地ポイントと思われます。
また営業利益率は10%を継続すると考えると、
4Q単で850百万円となり、通期累計で3,330百万円となります。
同様に純利益率は5.3%程度で、4Q単で450百万円、
通期累計で1,880百万円と皮算用できます。
もしかすると、支店新設やCRO事業のコストなどで、
少し4Qで支出して着地を調整するかもしれず、
少し利益は下ブレルかもしれませんが。

以上を整理すると、通期予想は、以下となります。

<今期通期の独自予想>
売上 32,600百万円
営業利益 3,330百万円(10.2%)
純利益 1,890百万円(5.8%)

会社予想比で売上は1.5%の未達、
営業利益は18%程度の上振れ、
純利益は11%程度の上振れとなります。

これに伴い、会社予想EPS84.6を支持していましたが、
独自予想EPSを93へ修正しています。
但し、増収増益への強いコミットメントが会社にはありますが、
一旦長期的な目標株価の前提である
19.3期のEPS102は変えずにいきたいと思います。
それは冒頭にも記載の通り、
同社の潜在力などに起因する変化がまだ確実視出来ないためです。
もし社長メッセージのように活路が顕在化してくると、
長期的にも更なる目標株価の上昇も期待出来ると考えます。


(4)セグメントの状況

人材サービス事業でほぼ決まる現状というのがわかるように、
同一スケールに各セグメントの収益をグラフ化しています。


私が貼付した以下のものは四半期単計です。

2475_WDB(17年3月期_3Q単計)セグメント収益


こちらも特にこれまでと変化ないですね。


3.IR照会

まず通期の修正をしなかった点について、
会社認識がどのようなものか念のため確認します。

また子会社設立のリリースはこれだけでは、
何をしようとしているのか、シナジーが何か、
全くわかりませんので、一応突っ込んでおきます。

最後に今期の好調さにより来期以降のハードルが高くなるが、
その点の認識についてですかね。

※私の主観によりサマリしていますので、投資判断される際はご自身で確認下さい。




まるのん
3Qも引き続き好調に事業が推移しているが、
売上面では通期予想の達成が難しいように見える。
10%増収だったものが4Qで16%程度増収となるのは、
何か根拠があってのものか。

IR
確かに売上面ではハードルが高いという認識を持っている。
社内では利益重視の姿勢のため、まずは利益をきちんと出していきたい。
(実質的に未達可能性を否定しなかったと私は判断しました)

まるのん
一方で利益については、会社予想を支持すると、
4Qで大きく利益率も下がり額面も前期比でも半額程度まで下がることになる。
何か特別な支出を予定しているのか、もしくは保守的だという理解か。

IR
特別な支出は特に予定はしておらず、保守的というわけでもなく、
きちんと利益を出していきたいと考えている。
なお、修正については、東証基準を想定した時に、
そこまでの状況と判断は現時点ではしていないため、修正開示は出していない。
今後必要があれば・・・。
(計画超過は実質認めたものの、+30%まではないということと理解した)

まるのん
同時にリリースしている子会社設立の件がリリースされているが、
インターネットを介した情報提供事業だけでは全くわからないが、
どういったビジネスになるのか。また既存事業とのシナジーは考慮しているのか。

IR
現時点で開示しているのは記載の通りであり、
今後具体的な事業内容をリリースする予定であるためそれを待ってもらいたい。
既存事業と全くかけ離れた新しいことというわけではなく、
既存事業とのシナジーも想定したものにしようと考えている。


まるのん
このような曖昧なリリースだと内容がわかりづらいため、
ぜひ早急に開示をお願いしたい。どの程度で我々が把握できるようになるか。

IR
出来るだけ早く、半年までいかない数ヶ月の間にきちんと開示したい。

まるのん
来期以降の成長性についての認識について質問したいが、
今期にだいぶ好調さを持って推移していることで、
相対的に来期以降の成長をどのように認識したらよいか気になっている。

IR
同社では増収増益基調はきちんと守っていきたいと考えている。
ただ、確かに今期が好調という背景もあり、
今後も成長していくためには、現時点で投資投下しているCRO事業などの
他事業の立ち上がりによるものと、
既存事業の拡大(エリアなど)が必達だと認識している。
投資家の期待に応えられるよう、今の種まきを収穫することで、
安定的成長が継続出来るよう社内でも議論している。

まるのん
優待新設について、なぜこのタイミングで正式な制度としたのか。
また長期保有優遇や保有株数に応じた傾斜の検討はされたのか。

IR
これまで1回のみの優待実施ということを続けてきたが、
投資家から正式な制度とする要望が強いことを受けて、
その要望を受けて、まずは一律の制度として設定したものである。


今回も前回同様、丁寧なIR対応でした。
全般的に満足しました。


4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

2475_WDB(17年3月期_3Q)株価推移


図の中で赤色矢印が主に買いを入れたタイミングです。
目標株価は10%成長でPER15倍水準で、
現状でいえば1530円となります。
前述のように今後目標株価の修正を検討してもよいかなと
感じ始めています。
来期予想の開示など、同社の潜在力の変化がより強く見られれば検討したいです。


5.さいごに

PTSで目標株価を超える株価が付いていましたが、
これには驚きました。
恐らく誤発注かと思いますが、こういうこともあるのだなと思いました。

もし仮に直近で目標株価の1500円台に突入することになれば、
少し対処には悩みそうです。

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2017年投資方針に従い、
改めて銘柄の定点観測を実施。


◆2475 WDBホールディングス

【ニッチな専門スキル】
理学・医薬・工学の専門人材派遣で景況感影響受けにくい。
専門的な立場で組織の知見拡充のために必要不可欠な人材創出。
ポスドク問題で優秀な知見を活用できる環境提供の意義も高い。


【新規事業の先の野心】
海外CRO事業への進出順調。
社長の足下の安定維持に満足せず、
長期的な更なる成長に野心に期待。
中期目標の数値面はまだ実現性には懐疑的も、
その野心を実現出来るよう応援したい。


【総合評価】 ・・・「B」
人材派遣業でありながら、ニッチで固有の領域で勝負しており、
安定性の評価が高い。成長実現度合いは不確実性が高いものの、
種まきもされており意欲自体は高い。
株価の堅調な動きに割安性が薄まるも、
還元姿勢にも一定の配慮はあり(まだ足りないと感じるが)。
成長実現度合いにもう一歩進捗が見られれば、
評価を上げられると考える。


 【成長性】 ・・・「B」
  <成長シナリオ根拠> ・・・13pt/20pt
   ・新事業(CRO)の本格寄与
   ・工学系を中心としたエリア拡大余地
   ・M&Aによる事業の多角化を継続
   ・いずれも成果への確度は高いとはいえないものの、手堅い経営。
  <想定CAGR> ・・・8pt/20pt
   ・CAGR10%
   ・過去実績も順調に推移
   ・今後数年は投資期になり一時的には落ち込む可能性あり
  <テーマ性> ・・・ 5pt/10pt
   ・派遣法などの法的変化トレンドあり
   ・研究・開発への投資継続(不況に左右されにくい)
   ・少子化、高学歴化、理系人口の減少
   ・理系ポスドク問題
   ・米国保護主義の台頭

 【安定性】 ・・・「A」
  <スイッチングコスト> ・・・13pt/15pt
   ・当分野でトップシェア
   ・一朝一夕には確保出来ない専門人材
   ・それが故に競合参画も脅威は限定的
   ・自社社員化(内製化)による代替の懸念
   ・しかし、専門人材をいきなり正社員だけで登用は困難
  <不況耐性> ・・・7pt/10pt
   ・人材派遣業なので影響は受ける
   ・但しニッチ領域の上、専門性が高いため人材確保志向は高い
   ・研究開発分野は景況感の影響は相対的に受けにくい
   ・自社内での研究センターも併設して人材リソース確保
  <ストック性> ・・・6pt/10pt
   ・長期的に研究開発現場への派遣はストック性高い
   ・とはいえ、解約リスクもあり岩盤なストックとは言い切れない
  <過去業績実績> ・・・8pt/10pt
   ・安定の成長基軸を継続
   ・成長への種まきを平行
   ・リーマン時の業績低迷もみられるが影響は限定的
  <顧客層> ・・・4pt/5pt
   ・特定顧客には依存せず
   ・大手企業が多い(はず)
   ・研究開発に熱心な大手優良企業中心

 【割安性】 ・・・「C」
  <PEGレシオ> ・・・14pt/20pt
   ・PEGレシオ1.6
   ・超長期の社長目標達成を仮に考慮するとまだ割安性
  <目標株価GAP> ・・・5pt/20pt
   ・上昇余地10%台で既に十分評価されている
   ・社長目標達成を考慮するとより上値余地ありとなる
   ・どこまでこれを考慮するか・・・

 【安全性】 ・・・「B」
  <営業CF推移> ・・・13pt/15pt
   ・営業CF+で安定的
   ・今後の投資規模増で多少キャッシュフロー悪化するかな・・・
  <自己資本比率> ・・・13pt/15pt
   ・70%前後で優秀
   ・無借金経営で財務は岩盤
   ・むしろもう少し攻めてもいいのではないか

 【還元性】 ・・・「A」
  <DOE> ・・・9pt/15pt
   ・DOE3%弱 資金需要が高くないためもう少し積極的であってほしい
   ・とはいえ、社長目標達成のため投資に回したいのならこれも許容
  <資本政策> ・・・4pt/5pt
   ・ROE20%弱で優秀
   ・自己株買いはない
   ・・・3pt/5pt
   ・IR資料は開示姿勢も含めて不足を感じる
   ・電話対応による十分誠意ある姿勢あり
   ・社長の強い思いが総会にも出ている(らしい)
  <株主優待> ・・・3pt/5pt
   ・株主優待は定常的にはないが実質あり


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