投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

2018年の振り返りとなります。
今年最後の記事になるかと思います。

改めて、今年1年間、ブログをお読み頂いたり、
共感や異論をお寄せ頂いた全ての皆さんに御礼申し上げます。
来年もまたいい年になるといいなと思いつつ、
いい年にするかどうかは、自分がどう受け止めるか次第ですから、
あまり背伸びをせずに投資も投資でないことも、
楽しく過ごせるようにありたいと思います。

なお、いつものことでありますが、
当記事も超長文になりまして、
毎度毎度読者の方へ配慮が足りず申し訳ありません。
あまり推敲もせず思いついたままに書き下ろして、
ろくに読み返しもせずにUPする不精をお許し下さいませ。



■2018年の総括
2018年の株式投資を振り返ってみると、
平凡な言葉にはなりますが、試練の1年だったという事になります。
しかしながら、その試練に対して、自らのスタンスに一貫性をもって
対応が出来た点はよかった
なと自分を評価している部分もあります。

株式投資の外形的な評価は結果論で語られる事が多く、
数あるファンドも理念やスタンスの遵守といった定性的な部分より
パフォーマンスという定量的な結果で優劣の評価がなされます。
その点からすると、決して今年の私の結果は満足いくものではありません
満足いかないどころか、客観的には落ちぶれたものだという見え方になろうかと思います。

しかしながら、この結果というのはプロセスから生まれるものであり、
このプロセスを紡いでいく上では、信念がなければなりません
私自身にはまだ「信念」と呼べる程の確立したものはないわけですが、
それを手探りで探しながら、自分にとっての投資とはという理解を得る思考を深めつつ、
また時に肩の力を抜きつつ、自らの生活スタイルにマッチした投資家として、
よく頑張ったなと思うところです。
こんな悠長なことを言ってられるのも、また個人の強みでもあると思っていますし、
それくらいの温度感で向き合っていきたいと思っています。

一方で、反省すべきことやそれを踏まえて今後に何か活かせることはないか、
という発想で省みることも大切なことだと思っています。
今年は中小型株や新興銘柄を中心として軟調な動きとなり、
特に年後半は厳しさがより増したわけですが、
その時々での、「たられば」のような表面的な反省ではなく、
自分が取ってきたスタンスの中で考えを調整すべきことはないかという視点で、
振り返りをしていきたいものです。
私は中長期スパンでの投資家でありたいと思っていますから、
拙速に今年がうまくいかなかったから、
何か意識だけを高くして改善!改善!と唱えて改めるという短絡的な反省ではなく、
じっくり考えて調整すべきことは調整していきたいなと思っています。

以後、いくつかのセクションに分けて、
徒然なるままに振り返りをしていきたいと思います。


■定量的結果
今年の年間パフォーマンスは▲11.5%となり、
2014年にスタートしたブログ口座で初めての年間マイナスとなりました。

20181228_パフォーマンス推移表(月間)


今年の年間目標はあくまで目安ではありますが、+10%としておりました。
また2014年当初に策定した長期資産シミュレーション上の要請では、
過去4年の貯金があることから、
2018年単年としては▲20%までを許容できるというものでした。

→ 2018年投資方針 参照

以上のことから、2018年単年としての+10%の目標は残念ながら下回りましたが、
節目の当初5年間という期間で見ると、概ね資産が2倍となり、
長期資産シミュレーションの計画上も順調な走り出しとなりました。

長期資産シミュレーション(2018年末時点)

20181228_運用来推移



とはいえ、過去4年の貯金を大きく食いつぶした尻すぼみの2018年ということで、
気持ち的には今後への変わらぬ期待と共に、
多少なりとも不安がないといえば嘘になります。
しかしながら、その不安への対処については如何ともし難いわけですので、
これからも単年というより、長い視点で見て少しずつ育てられるように、
そのためにどうあるべきかを考えられるようにありたいと思います。
変化にうまく対応していけた敏腕投資家と比較して自らを卑下することもなく、
指数に勝っていると奢ることもなく、粛々と自らの目指す言動を貫き、
結果としてそこそこのものがついてくれば御の字です。
(そこそこの結果を得るのがとても難しいのですけどね・・・)


定量結果としては最後にメモを残しておきます。

過去の年毎のパフォーマンスは以下の通り推移しています。
()内は同期間のTOPIXです。

2014年 +24.6%(+ 8.1%)
2015年 +19.7%(+ 9.9%)
2016年 + 8.3%(▲ 1.9%)
2017年 +41.5%(+19.7%)
2018年 ▲11.5%(▲17.8%)

運用来 +102.4%(+14.7%)

また2018年期中の月間推移配下の通りです。
まぁ結果論ですが、前半に貯金が出来ていなくて、
12月の下落を普通に受けたのは残念ですね。
私のやり方では最後の下落も防げなかったものなので、
結局、目先の振る舞いの反省は、特にありません。

1月 +4.0%
2月 +0.0%
3月 ▲2.0%
4月 +0.6%
5月 +0.9%
6月 +2.1%
7月 ▲0.4%
8月 ▲3.0%
9月 +0.6%
10月 ▲4.9%
11月 ▲0.3%
12月 ▲9.1%



■2018年を象徴する「変」
2018年の投資活動においては様々な変化がありました。
2018年を象徴する漢字1字となると「変」となります。
(別に漢字1文字で表現しなくてもいいんですけどね)

第一の変、は目標設定の変更です。
2018年単年のパフォーマンス目標については、
従来の年利回り+15%から変更し、
年利回り+10%に抑制してのスタートとなりました。
これは一定のサイクルも意識して、
2014年のブログ口座運用当初からの元々の計画として策定していました。
そしてこれは単なる定量的な目標の変化ということではなく、
この5%抑制するという発想が、
私の投資行動・判断にも多少なりとも「変化」を与えたわけです。
以下は、今年1年の間で私がブログ用口座で
新規組入銘柄/買い増し銘柄は以下の通りです。

 ・東鉄工業 (新規)
 ・トーカイ (新規)
 ・エイジア (新規※買戻し)
 ・コンドーテック (新規)
 ・翻訳センター (新規)
 ・Hamee (新規※買戻し)
 ・イオンディライト(新規※買戻し)
 ・ステップ(買い増し)
 ・アイドマMC(買い増し)

20181228_保有銘柄一覧(年間騰落)


上記の銘柄を見渡してみると、
もちろんグロース期待のものもあります。
しかし、全体としてはやはり安定性をより重視する発想
基づいているものが多かったなと感じています。

なお、ここで言う安定性は長期的な目線であり、
足元の業績はいずれも様々な要因で凹凸がみられます。
実際、足元では下方修正も余儀なくされそうな銘柄もありますしね。

過去4年に渡り、バリュー重視からグロース重視にシフトしながら模索してきた中にあって、
今年に入り、グロースを意識しつつも事業環境が安定的という視点をより重視しました。
例えば、東鉄工業やトーカイは足元では業績の凹凸がみられるものの(理由は明確)、
長期的な事業環境としては安定的だと捉えています。
またイオンディライトの買戻しはこの安定性という発想が強く作用しましたし、
ステップをここまで比率を上げたのもまた同様に、
私自身の目標設定の変化とそれを踏まえたスタンスの調整によるものです。

そして常に機会をはかってはいるのですが、
より安定性を重視するために良さそうな銘柄も監視はしていますが、
残念ながら水準感で迷いもありなかなか手が出ずにおります。
結果としてバリュエーション上も許容出来る上記銘柄への
配分という判断になっています。

このように自分の銘柄選択の判断の際に、保守的というか、
安定性重視(それもどちらかというと足元というより長期スパン視点で)に
重みを置くような変化が見られたという点が今年の変化だったと感じています。

なお、この変化への対応はこの1年の株価騰落という目線でみてみると、
決して株価騰落としては相対的に安定性に優れているわけでもなく、
むしろ指数を大きく下回っている銘柄も散見されます。
つまり、株価の騰落はやはり予見が難しいということなのだと思います。
(考察が浅い表記ですみません・・・)

2019年の目標設定も当初の設定通り年利回り+10%とする見込みですが、
2018年にこれまでの貯金をたくさん使ってしまったこともあり、
下限目標も押し上がることになるので、より慎重さが求められることになります。
慎重さを求められるといっても、ではどう行動するかというのは実際には、
最適解があるわけでもないので、感覚として事業環境面の安定さを重視する
ことを引き続き意識していきたいと思っています。


第二の変は、市場環境の変化です。
(定義こそ曖昧ですが)アベノミクス相場といわれるものがあるとして、
この期間、株価は総じて堅調に推移してきました。
もちろんEPSは右肩上がりに伸長し、今期もまだなんとか増える見込みのようですが、
それだけでなく期待度が先行することで大きくPERが伸長してきました。
もっとも指数全体のPERは足元ではレンジを下抜けており、
今後の減益を織り込みにいっているようにもみえます。
私のポートフォリオのPERも年初では15倍を超えてスタートしましたが、
これは私の利回り目安の10%に対しては割安性は低下していたわけです。
しかし、広く個別銘柄を見渡してみるとやはりPER水準は
だいぶ切りあがったという実感があります。
2014年の運用当初時の四季報を開いて個社の当時のPER水準と、
直近のPER水準とを見比べたりもしていますが、
かつてはPER10倍程度だった銘柄でも普通に20倍超をつけていたりして、
驚きと共に警戒感を抱いていたわけです。
このような背景もあり、現金比率は年間を通して30%を超える厚みを維持して
対応することとなりました。
しかしながら、EPSの伸長継続に変化が生じ、
またPERの水準訂正とも思える動きが年後半に顕著に相場に影を落とすようになりました。
これがいわゆる相場トレンドの転換なのか、単なる調整なのか、
意見は分かれますし、そんな予見は結局後から結果論でなんとでもいえるため、
正確に予見しようとするべきものではないわけです。
ただ、明らかに変化が生じているというのは間違いがないのではないかと思います。
そしてその変化に対してどう対応したかというのも、今年の明暗を分けています。
ここでも結果の明暗に捉われず、
自分が自分のスタンスの中でその変化にどう対応したか、
そのプロセスをまずは大切にしたいと考えているところです。


第三の変化は、個人投資家のスタンスの変化です。
前述の通り、相場は様々な要素がある中で、
投資家側の対応力が試された1年だったようにも思います。
多くの投資家が自らのスタンスに固執せず、
ボラティリティの高い相場であるならば、
それに適した挑み方があると、ファンダメンタルズ一辺倒から
テクニカルを織り交ぜた機敏性のあるスタンスに変化を与えた方が多かった気がします。
実際、それによって相場下落の影響をマイルドにしたり、
あるいはそれを好機として大きく資産を伸ばされている方もおりました。
(とはいえ、短期になるとよりゼロサム色が強くなるため、
実はその裏にはマイナスを広げた方もいるだろうと想像しますが)
変化に富んだ環境下であれば、変化に対応するためのやり方がある、
というのはそういう面はあるのだろうとは理解はしています。
しかしながら、まず私は自らのスタンスを維持し(決して意固地になってるわけではない)、
その変化を甘んじて受け入れる覚悟をもってやっているつもりなので、
その変化への対応は不器用だったなと思う一方で、
冒頭に記載の通り、自らの目指す投資家には半歩は近づいたかなとも思っています。
変化に対応するというのはかっこいいですし、
それによってヒーローになることも出来ますが、
決して私はヒーローを目指しているわけではないということを、
改めて自覚して、凡人ならではの変わらない勇気を持つことが大切なのだと
振り返っているところです。
変わらずにいることで変化に対応出来ない、成長しないという見方もあります。
自らのスタンスに固執していても結局結果が伴わなければ
意味がない、というご指摘もあります。
その通りだと思います。
ただ、それは私にとって二の次だと思えることもまた確かな実感です。
変わる中で変わらない、しかしそれが合理的に不変でなければならない、
ということでなかなか難しいことだと感じているところです。

巷ではビックチェンジの流れをいち早く察知し、テクニカルと融合する手法が
積極的に取り入れられるようになりました。
今後の業績に大きなサプライズを秘めた材料をいち早く察知し、
あるいは、その変化の兆しを相場の声、
つまりはチャートや出来高などテクニカル要素から聞き取り(読み解き)、
そこへの期待へベットしていくやり方だと捉えています。
その時には顕在化していない「変化」も後から振り返るとそれが大きな
ビックチェンジの流れに乗ったものだったと捉えられるものもありますが、
その一方でその変化がネガティブな方向へ転がり、
結果的にその投資は報われないなんてことも相応に起こり得るとも思います。
ただ、テクニカルを考慮されている場合、
その判断の過りは比較的早期に相場から教えてもらえるもののようで、
そこで機械的な対処が出来るのならば、致命傷にはならないわけです。
このような優秀な方々の教えに従い運用していれば、
特に今年のようなボラの大きな中ではより上手く運用できたのかもしれません。

それで私はというと、当然個人投資家のスタンスの変化を目の当たりにする中で、
激動した相場の2018年にあって、スタンスを崩さずやってきましたが、
これに懲りずに2019年も現状の姿勢を継続していきたいと考えています。
私が今後奮わない結果を踏まえて、テクニカルとかトレンドとか言い始めたら、
ぜひやさしくご指摘くださいませ(笑)。
※為念ですが、テクニカルとかトレンドが悪いといっているわけではありません。
(むしろ使いこなせるなら素晴らしいツールだと思っています)


第四の変化は、企業側の変化です。
2018年が特別ということではないと思うのですが、
今年は企業側の姿勢に変化を感じる機会が多かったように感じています。
その背景には企業側の危機感が台頭しているということと理解しています。
例えば、先行投資期に入るために足元の成長が止まるとか、
もしくは焦りからなのか急に違和感と唐突感のある資金調達に走ったりということです。
保有株でも絶対的に安定実績を誇ってきたステップですが、
これまでの安定利益成長を背景として安定感抜群だったわけですが、
事業戦略上重要な施策を展開するとして、急に利益目標を非開示にして
コスト投下を恐れずに実施していくと宣言がありました。
あるいは優待銘柄と化した日本BS放送でもシェア率向上への集中投資期として、
減益予想を開示しています。年後半に大幅に売り込まれたHameeも、
高い成長性に急ブレーキをかけてまでパッケージシステムの導入投資を続けています。
監視銘柄も含めて俯瞰してみると、
こういう類で投資家側に迷いが生じうる機会も多かったように感じます。

変化をするというのはもちろんIRの発信側からは、ポジティブに表現されます。
この道の先にはとても美しいお花畑が広がっているから、
今この足元の悪路を耐えてくれとなるわけですね。
しかし、安定的な業績を続けながら緩やかに投資をしていけばよく、
そのバランスをみながら安定成長していけることが望ましいと考える投資家もおり、
そのような変化を受け入れないと未来が拓けないと危機と感じられる事もあるようです。
私もサラリーマンをやっていると社内で、変化がなければ飛躍はない、なんて
常にチャレンジを求められるわけではありますが、
安定性を重視する投資家が期待することは、必ずしもそうではない面もあります。
変化を追うと益々一寸先は闇となりわからないことが増えます。
そしてわからないものはリスクとなり投資家側は敏感になりますからね。
とりわけ安定性を重視する中においては、どうしても敬遠の流れが出てしまうのも、
やむ得ないことだと思いますし、ある種その行動は合理的とも思えます。
一方でその変化に起因するリスクについて、
自分の尺度で量や質共に十分に精査した上で、
その企業の方向性に期待を寄せられると思えば、
それは自分にとっては絶好な投資機会
にもなります。
もちろんそれの成否は将来にしかわかりませんし、
そこに至る各プロセスの中で市場が評価をつけて醸成されることになるわけなので、
我流を貫く覚悟がないと対峙が困難とはなりますが。

ですから企業側の先行投資の様子はよく観察して、
その背景や取り組みなどへ共感が出来ると思えば期待を寄せればいいですし、
そうでないなら対処をしていくことになるので、
このあたりは来年も企業の変化に対して敏感となり、
それを請けた株価の動きにはいい意味で鈍感でありたいと考えています。

話が戻りますが、企業側の変化という点いうと、
資金調達面でも態度の変化が見られました。
私の保有株でも日本管理センターがMSワラントを使った
調達を行うこととなりました。
この背景も結局のところ、企業側の危機感の影響だと捉えています。
とりわけ不動産関連を扱う会社にとっては、
資金需要は常に伴うわけですが、
不動産市況に様々な変化が生じている中で潮目が変わる中では
機会損失への焦りなどもあり、このような対応が目につきました。
そもそも株価が高いうちに調達を急ぐというのは、
直接金融としては当然選択肢としてとられるべきものであって、
(株主としては少なくても短期的には希薄化懸念がどうしても気掛かりですが)
このこと自体が絶対悪とは思っていませんが、
しかし、こういった態度の変化というのが散見されてきたということは、
やはり投資家としては気に掛かるものだと感じています。
ただ、こればかりは予見も出来ませんし、
MSワラントという手法は絶対的にいただけないのですが、
株価が高い時に調達をして、
長期的な視点で報いるというのはむしろ良い事でもあります。
(繰り返しますが、MSワラントは絶対的に受け入れられないですけどね)
そしてこれはあまり自らの言動で注意できるものではないかなとも思います。
財務が強いところが相対的に調達リスクが低いといいますが、
コムチュアのように明らかに財務的に必要とは思えない中で
一種の事故の様に引き当ててしまうこともありますからね。

この当たりは調達=希薄化とただ非難するというより、
その姿勢やその後の企業価値のことを考えて評価をするように
今後も努めていきたいと思っています。


いくつかの変化の観点で記載しましたが、
特に2017年は株価の動きも含めて変化が少ないおとなしい年でしたから、
余計に2018年の変化が大きく感じた面もあります。
変化にうまく対応できた、対応できなかったという点で、
優劣をつけて評価をするのは、外から自分が評価される分には、
お好きなように評価をして頂ければよいのですが、
あくまで自分の内向的な振り返りとしては、
変化対応の優劣というより、自分のスタンス上、
その時々で自分が合理的な対応を取れたかについて着眼してみると、
まぁ多少はブレたりもありましたが、
総じて見れば満足できる対応がとれた
と考えています。

また今後も市場、企業、投資家それぞれにおいて、
様々な変化にさらされていくことになりますが、
その時々において、引き続き自らの納得感を大切にしながら、
今後も運用していきたいと思います。


■投資先への思い入れ
株式投資において、銘柄へ惚れることは厳禁だといわれています。
これの言わんとする事は、銘柄に惚れることによって状況の変化に対して、
売買判断を歪めてしまう恐れがあるためだと理解をしています。
確かに投資判断を歪めてしまうのはよくないことではありますが、
私は銘柄に惚れ込むのはどちらかというと良い事だと思っていますし、
それがひとつの私の投資スタンス上の重要な要素にすらなっており、
そのような実感を深めた1年でもありました。

そもそも私は物事への執着が強い方で、
依存性もどちらかというと高い部類なので、
その性格的にも何かに対して思い入れを抱くということで
安心できる部分があるのです。
それは時に害になることも多いのですが、それが性格なので仕方ありません(笑)。
ですから、会社のことを知り、経営者や従業員の方と接する中で、
自ずとその銘柄のことが好きになり、会社の成長を見届けたい、
応援したいという気持ちが生じるのは、必然とさえいえるのです。
企業を応援したければ、サービスや商品の利用者になればいいという声もありますが、
必ずしもB2Cでない部分もありますし、投資先としてそういう思い入れのある会社と、
ご縁を頂けることは光栄なことだと感じます。

この1年、株主総会やIRフェアなどでごく限られた機会ではありますが、
様々なご縁を頂くことが出来ました
もちろん、相手の社長さんだったり、IR担当の方だったり、
あるいは従業員の方は、社交辞令の範疇で接して下さっていることと思いますし、
実際、多くのケースが私の勝手に思い入れで、一種の片想いのような形かもしれません。
客観的にみればそんなことで?と思うことであっても、
私にとってはとても大切な投資先会社との接点を持つことが出来ました。
個々の話については、相手方のご迷惑になってもよくありませんから、
具体的な言及は控えますが、株主総会やIRフェアなどの場に留まらず、
様々な接点の中でより繋がりの意識を深め、思い入れを深く出来た点は嬉しい機会でした。
特にこの1年はそういう機会に恵まれたので、ひとつのトピックスとして、
ここに振り返りとして記しておこうと思いました。
今後もそういう思い入れが裏切られることもあると思うのですが、
それを恐れずに、温かくそんな思い入れを育てていければと思っています。

ただ、冒頭に記載の通り、やはり思い入れがある会社であっても、
投資判断は出来るだけニュートラルでなければなりません

今年はMSワラントという形式での調達にはがっかりさせられた
日本管理センターは相当に思い入れのある会社ではありましたが、
即座に保有比率を下げて後退させる判断を実行しました。
当日のPTSでの対処をしたので、相当に早い見切りを行ったわけですが、
この部分も引き当ててしまったものは事故として、
対処としてはよく決断できたと今でも思っています。
(なにせ、相当に思い入れのある会社でしたからね)

こういうことがあるとそんな片想いもとても儚いもののようにも感じますが、
そんな淡く温かな思い入れを育んでいく中で投資を楽しめればと思っています。

この発想自体は、頭の中、お花畑状態で、
実は会社側はもっともっとドライだよというツッコミもあろうと思いますが、
こういう思い入れが私によい意味で鈍感力をもたらしてくれていることは事実で、
自分の性格にも合致しているのかなと自認しているところです。

来年もまた、様々なご縁に恵まれるといいなと思います。



■メンタルについて
今年は1年を通して我慢の展開が続きました。
年初からずっと年初来プラス圏は維持していたものの、
年後半では相場が崩れるのに呼応して私の資産も大きく減少し、
終わってみれば目標未達どころか資産を減らしてしまう事になりました。
一度減らすと増やすのがそれ以上のエネルギーが必要という講釈も散々目にしましたし、
減らさない運用が大切だという示唆もよく耳にしてきました。
実際これらの主張は同意するところでもあり、私も現金を相対的に厚くしていたわけです。
しかしながら、当然私の現金比率や減らしたくないという事情など関係なく、
容赦なく相場は牙をむくものでもあり、
そんな講釈や示唆も結局のところ具体的行動の判断を求められる中では無力であるわけです。

それは誰だって大切なお金なので減らしたくないと思っていますよ。
ただ、そんな理想論というか結果論だけでたらればしても意味合いは薄いと思います。、
結局のところ、一寸先は闇の中で、それぞれの断面では対処のしようがないので、
減らさないというケースの場合、極端な話、
全額、定期預金にぶち込んでおけばよいということにもなりかねません。

私も含めて、多くの方にとってはお金の増減はやはり関心事ですし、
それによってメンタルも触らされるものでもあります。
今年のこのような定量結果となり、さぞかし凹んでいるだろうと
ご心配して頂いている方もおられるかもしれませんが、
実のところ、非常に残念だなーとは思っていますが、
そこまでメンタルはやられていません


それは減り方がまだまだぬるいからともいえるのでしょう。
ただ、実際のところ、パフォーマンスの低下そのことより、
もっとメンタルをやられるのは、やはり裏切られたと感じた時です。
業績が思うように出ないとか、それに失望して株価が売られるとかは、
自分が想定しうる停滞であればそこまでメンタルにはきません。
ただ、受けていた説明と現実の状況が大きく乖離していたり、
株主の方を向かない意思決定がなされたり、
あるいはそれをきちんと開示する姿勢がみられなかったりと、
不誠実な姿勢が前面に実感されてしまう場合には、
片想い投資家としては無念なわけです。
逆に、想定範囲内の失敗が続いているものの、
自分の中で裏切られたという実感が薄ければ、
つまり誠実に会社が説明を行ったりするプロセスが続いていれば、
株安なんてそこまでメンタルにはきません。

2018年を振り返ってみると、もちろん様々な部分で不誠実だと感じたり、
あるいは残念だと失望したこともあります。
しかしながら総じてみれば、前述の通り、
いくつかの会社とはより深いご縁を実感できましたし、
自分が見つめるべきものがより明確になった
(というより見なくてよい部分が明確になった、ですかね)ので、
結果としては残念な部分は否めませんが、
自分のメンタルという点においても、
投資活動全般を通して学びもありつつ、温かなご縁も頂いたことで、
よきメンタルを保てた1年だったと感じています。
年初来大幅マイナスなのにこんな感想って不思議に思われるかもしれませんけどね。



■投資活動への時間の振り分け
私は株式投資には実際のところ、そこまで時間をかけていません。
定型的に時間を使っているのは、毎週末のブログ記事の更新と
決算精査及び記事のUPくらいなものです。
週末の記事更新なんて長短あれど概ね30分くらいでしょうか。
決算精査はその内容によりますが、
集中日などはやや負荷がかかりますが、それだってたかが知れています。
定型的なもの以外には、年に1回の総会に何社かお邪魔したり、
年に数回のIRフェアに行くというお出掛け系ですが、
まぁこれも半分は余暇というか趣味というか、
いずれにしてもあまり投資のためにあくせくと
時間をかけているという感覚のものではありません。
そして本来一番時間を割り当てるべきなのは、
銘柄の発掘や分析、定点チェックなどです。
企業を知るための活動こそ、生命線だと思っています。

ですから、四季報を血眼になって通読したり、
ホームページや業界ニュースをサーチしたり、
競合会社の状況にまで細かく精査をして比較したりということが
必要なのでしょう。
あるいは、投資スタイルによっては、
日々のチャートに補助線を引いたりしながら
フラッシュカードの如くインプットする、
あるいは毎日の適時開示の全件チェックとか、
まぁ色々当然のたしなみとしてやっておくべきことがあるのでしょう。
時間をかけようと思えばいくらでもかけられるということです。
そして投資家としてはやはり相応の時間をかけて臨むべきだろうと思っています。

しかしですよ。
しかしながら、ここ最近はとみにこの銘柄発掘と分析に繋がることを怠けています
四季報も血眼になって読みましたが、
最近ではそこまで熱量を注いでいないということは、
自分だからよくわかります。
この努力への怠りが成績を落としている根源だ、なんて思ってはいませんが、
ただ、いくつかの機会を逸しているなとは感じているところです。

もちろん、際限なく時間を投資に投下するつもりなど毛頭ありません。
家族がおりますし、窓際とはいえサラリーマンです。
ただ、2018年は特に日々の銘柄の発掘や分析への時間が薄かったというのは、
反省している
ところです。

なおざりになった言い訳として思い当たるとしたら、
株価水準の高さかなと思います。
端的にいえば、どうせどの銘柄も高値水準にある中で、
そこに精を注いでも見返りは少ないと勝手に悟ってしまったということです。
確かに今年は一貫して中小型株が弱く、特に新興銘柄は特に下落が大きかったですが、
それでも目が留まる銘柄は軒並み高かったという感覚でした。
これは情けない話なのですが、株価が高いから銘柄分析をしなくていいわけではなく、
常に銘柄発掘は進めるべきなのです。
監視銘柄のリストの量や質がなかなか広がらず、深まらずで、
結果的にその時々でとり得る選択肢を自らの怠慢で狭めてしまった点は、
猛省
する必要があります。

本来は市場原理は横に置いておいて、楽しんで銘柄発掘を進めるべきだし、
その鮮度を高く保ち、その時々でより広い視点や選択肢から
取りうる行動を選択出来るようにもう少しここには時間をかけられるように
2019年は改善していきたいと思います。
どういう形で改善するのか、今のフレームワークの中でなすべきか、
新たな仕組みを入れて規律を設けるかはもう少し考えますが、
なにやら2019年の相場も楽観できないような様相のようなので?
余計にきちんと準備を怠らないようにしたいですし、
何よりこういうプロセスを楽しんでやれるようにありたいと思います。

投資活動への時間というのは、いくらでもかけられます。
自分のライフスタイルにあった程度、
そして自分が楽しめる程度に投下するべきが基本であり、
あとは外部要因に責任転嫁をせず、なすべきことはきちんとやるとして、
自分の可能性を自ら狭めないようにしていきたいと思います。
この辺りは、来年の投資方針の策定にも何かしらの形で反映したいと思います。



■さいごに

相変わらず纏まりのない振り返りとなりました。
来年は厳しさが増しそうだ、なんて声もありますが、
私にとっては常に難しいというか、相場の躁鬱に出来るだけ影響を受けず、
自分のやり方を貫けるといいなと考えています。
もちろん、私のやり方はとても平凡というか特段目を引くものではなく、
そもそも貫こうとしているやり方そのものが間違っているかもしれません。
その場合には甘んじてその結果を受け入れるしかありません。
大きく退場するようなことにならぬように、
一方で少しずつでも前へ進めるように、頑張っていきたいと思います。

来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。





2017年、最後の記事になります。
ブログの更新頻度は落ちてしまっていますが、
ツイッターも含めて、色々とやり取りさせて頂いた多くの方に
改めて御礼申し上げます。
年末のあいさつといっても、
年明け後には新たな投資方針の記事もあげますので、
(まだ何も書いていませんが(涙)。方針はほぼ策定を終えました)
また今後もよろしくお願いします。


さて年内最後の記事は、2017年の振り返りです。
例によってあまり整理しないままだらだら書いていきます。

なお、12/29時点の各期間の振り返り記事はそれぞれ以下です。
月末パフォーマンス記事 → こちら
週末パフォーマンス記事 → こちら


■全体所感
今年1年の株式投資における環境は、
極めてやさしい相場展開であったという認識です。
感覚としてもアベノミクス相場が始まって以来、
最もイージーモードだったのではないでしょうか。
ここまで穏やかで大きな調整にも見舞われなかったのは、
とても珍しいことなのではないでしょうか。
(特に統計データなど遡ってなくて感覚的なものです)

一方で、私個人しては、とても難しく悩ましくもあり、
少なくても2014年の運用来から見ても、
最もやりにくい1年だったという感覚です。

相場環境が良かろうと悪かろうと、
または結果としてのパフォーマンスがどうだったかとは別として、
肌感覚としてここまで困難で悩み多き1年だったということは、
周囲の投資家界隈をみてみても珍しいのではないかと思います。

総じて振り返ってみると、
個人投資家に人気の高い外食関連の銘柄を中心に、
わかりやすい銘柄がよく伸びてきた印象です
一方でウェッジホールディングスに象徴されるように、
不透明感がありながらも一定のリスクを取った後に、
ネガティブリスクが台頭する銘柄も散見されました。
多くの銘柄が堅調だったからこそ、
このようなリスクを被ったケースも影を潜めるような面もありますが、
個々にみてみるとそういうリスクの有無が結果に現れるという
当たり前の毎年の傾向はあったわけですね。

ですから、確かに高値を追う銘柄が多かったという事実はあれど、
別にことさら相場への対峙の日々において、
今年は楽勝だぜ~とか思ったことはなくて、
むしろ自分の評価基準よりどんどん割高圏へ突入していく状況、
そしてそんな銘柄への対処に悩み、
自分の評価基準で行動を変えられないことへの忸怩たる思い、
そんな日々をやり過ごしていくしかできなかったのには大いに悩みました。
自分のスタンスを原則として貫いた点ではよかったですし、
それに対して納得できないなんてことはないのですがね。
そもそも今年の運用利回り目標は+10%でしたから、
そこからどんどん上離れていくことは、
投資方針にも明記してある通り、
大幅上振れを受けて、リスクを過大に取っていないか、
何度もチェックをしてきたつもりです。



■定量面の確認
過去の年毎のパフォーマンスは以下の通り推移しています。
()内は同期間のTOPIXです。

2014年 +24.6%(+ 8.1%)
2015年 +19.7%(+ 9.9%)
2016年 + 8.3%(▲ 1.9%)
2017年 +41.5%(+19.7%)

運用来 +128.5%(+39.6%)

20171229_運用来推移

月毎に見てみると、4月のみ月間マイナスとなっていますが、
それ以外は全て月間プラスでじりじり騰がってきたことがわかります。
値動きのよい銘柄にスイングしたりもしてませんし、
相変わらず地味な銘柄が多いですから、突出して凹凸があるわけでもなく、
推移はマイルドで結果的にはまぁいい感じかなと思います。


1月 +2.4%
2月 +1.4%
3月 +3.2%
4月 ▲0.7%
5月 +5.8%
6月 +6.0%
7月 +3.2%
8月 +3.5%
9月 +4.7%
10月 +1.6%
11月 +4.4%
12月 +6.0%


2017年の銘柄毎の状況ですが、
年初来の動きは以下の通りです。
なお、年初比でポートフォリオから消えた銘柄は、
コムチュアとジーフットですが、どちらも利益確定となりましたが、
だいぶ景色が違うものになりました。
コムチュアはその後も業績、株価ともに堅調ですが、
ジーフットはなかなか、だめですね。。。


20171229_保有銘柄一覧(年間騰落)


さて、この年間騰落をみてもらうとわかりますが、
最下位のひらまつ(元々、優待目的の単元保有です)のみ業績下方修正もあり、
軟調ではありますが、その他の銘柄はすべて上昇という結果でした。

特にソーシャルワイヤーや丸和運輸機関は2倍を大きく超えて、
いずれも段階的に利益確定を進めており比率を下げています。
同じく高騰したWDBホールディングスは未だ比率が高い状態をキープしています。

その他も強弱はあれど、まあ全般堅調だったということですね。
ただ、だからこそ、ポートフォリオをどうしておくべきか、
ずっと悩んでしまうのですよね。
割安さが損なわれることは、元々割安株投資から入っていて、
成長株投資を模索するために少しずつ試行錯誤している今の私にとっては、
とても刺激が大きすぎるわけですね。
とても苦しみましたし、今も苦しんでいます。

いつもはあまり表していませんが、
何度、全部を投げ売って冬眠しておこうと思ったことか・・・。
ただ、そんな気持ちと向き合いながらもなんとかポートフォリオを維持し、
様々な解釈で一部例外運用も慎重に認めながら対処してきました。
(なので目標株価を超えても比率を下げる等しつつも保有継続しています)

このあたりがとても難しいと感じている一面です。
私のような弱小者には刺激が強すぎるのですよね。
え?この程度で?と思うかもしれませんがね。


■定性面について
一言でいえば、出会いの機会を持てたことがとても良かったです。
私はオフ会のような大人数の会合にはコミュ障なので顔を出さないのですが、
個々に何人かの方とはお会いしたり、お話をしたりのきっかけが得られました。
また、会社側の方にも様々な形で認知をして頂きました。

IR担当の方からプライベートな面からもご挨拶を頂いたり、
アナリスト向け説明会にもお招き頂いたり、
ほかにも様々な会社のIR担当の方とお話をしたり、
それを通して会社の内情を感じたり、目指す方向性を共有したりすること、
密なコミュニケーションが図れたことは、
会社を見通す意味でも大いに意義があることでした。

年末には、縁あって、日経マネー誌の取材を通して、
改めて自分のスタンスを見つめなおす機会を頂いたり、
記者の方や読者の方から様々なコメントを頂くこともよい機会となりました。
記事掲載について


株主総会などIRの機会も多く足を運ぶことができたことも、
その出会いを豊かにしてくれました。
WDBホールディングスの株主総会では、
その行程で新幹線に閉じ込められるという珍事にも見舞われました。 → こちらの記事


投資スタンスに応じた対処についてですが、
概ね、自分の掲げたとおりに言動出来ていたと思います。
特に相場が高揚する中で、銘柄分析が浅いまま飛び乗るなど、
言語道断ですが(結果は多くの場合飛び乗った方がパフォーマンスはよかった)、
そのようなことは考えず、むしろこういうときだからこそ、
慎重に精査をしてきたつもりでおります。
これによって、ますます機会損失になり、
今年のパフォーマンスだけでなく、来年の足場つくりの遅れという面でも
あまり状況は芳しくありませんが、
しかし、スタンスを曲げた行動をとってまで追うべきものではありませんので、
こういう我慢を貫けてよかったのだと思います。

悩んで苦しかったものの、最後の砦である
自分のスタンスを原則堅持できたことはよかったことだと思っています。

ただ、この点は、頑固に堅持したからこそ、
機会損失になったという批判もありそうですね。
より柔軟にチャンスがあれば勇気をもって突っ込むというのは、
多くの成功している敏腕投資家の方からもよく聞きますし、
実際、特にこういう相場展開の中ではそれが正解なのかもしれませんが、
私はそういう種の行動指針ではないため、これでいいと認識しています。


■来年に向けて
今年の収穫として出会いの機会を挙げましたが、
そこで感じた「オリジナリティ」がひとつのヒントかなと感じています。

社長、IR、社員、ビジネスモデル、経営理念などの
人の面でのステークホルダーや質の面での事業にオリジナリティがある、
ということがその企業価値を大いに高めるひとつの要素なのは
なんとなく理解はできますが、それをより実感したわけです。

ビジネスモデル、ひいては収益性や定量評価を掘って分析を深めてきました。
競争優位性とか差別化などと評してそのオリジナリティを見極めるというのは、
それはそれで本流としてよいのですが、
せっかく出会いの機会を兼業投資家として制限がある中とはいえ、
これまで大事にしてきているのですから、
もう少し人(会社)の独自性も判断の根拠に加えてもよいのかなと考えています。

この人(会社)への評価となると、
より恣意性が増し、好みによる判断となってしまいがちかもしれません。
ただ、私はある意味、それは間違いではなく、
良いことではないかととらえています。
銘柄に惚れてはいけないなんていいますがね。
私は銘柄に惚れてもいいと思っていますし、
そのくらい好きになって、社長や経営層、社員らと接する中で、
自分の中の自信を高めることは悪いことではないと思います。
あくまで惚れたことで、盲目的になってはいけないわけですがね。


来年に向けてのポートフォリオについてですが、
前述の通り、丸和運輸機関やソーシャルワイヤーなど割高感が強まっているものは、
段階的に利益確定をして比率を落としています。
一方でインバース型ETFは年前半に段階的に撤退してきました。
これらの現金を主力に振り向けるとともに、
年前半にはアイドマMC、IRJHD、あいHDなどを組み入れました。
いずれも特色がある会社です。
そして相場全体が割安感が薄まってきた年後半にかけて、
より安定的な銘柄としてルネサンス、
さらに岩盤銘柄としてステップを組み入れました。

来年に向けて万全の準備がとれたとも言い切れませんし、
もう少し現金比率を高めておきたい気持ちはありますが、
概ね、ポートフォリオは良好な状況だと実感しています。


あまり取り留めもなくなりました。

要するに結果はそこそこでしたが、
そのプロセスでは相応の苦労や悩みが絶えなかったと。
それは自分の想像を超えるスピードで株価は上昇推移したためで、
自分のスタンスの範疇で対応するために、
また周囲の好調を横目にみながらの平凡なやり方と結果に、
焦りもあったということですね。
とはいえ、その焦りに踊らされずに、
総じてみれば損得の最大化はともかくよい行動がとれたということです。
そのプロセスでは出会いにも恵まれたことが喜ばしかったと。


というわけで、年内最後の記事はこれで終わります。

新年は投資方針を更新を控えていますので、
もう少し時間をかけてUPしたいと思います。


それでは、皆さん、よいお年をお迎えくださいませ。


新規銘柄にエントリするまでにどのような判断プロセスを経るか。

私は基本的に以下のようなプロセスを経るようにしていますが、
買い付けの箇所に課題があるように感じています。

結論として、買い付けのルールをそもそも定めていないことが問題であり、
その場における感覚的な判断に依るのではなく、
最低限保有したい枚数までは一気に買い、
残りの+α分を段階的に様子を見ながら買う
ということがよいのでしょう。
(書けば当たり前ですが、そう行動するのが実際出来ないのですよ・・・)


(1)銘柄に出会う

四季報精読、スクリーニング、他投資家パクり、生活の中で認知、テーマ性抽出など
きっかけは様々ですが、
まずは銘柄に出会うことから始まります。
直近の購入銘柄のうち、Hameeやエムケイシステムは、
直近数年で新規上場した銘柄チェックを定点観測しており、
そのチェックを経て出会いました。
また、WDBはスクリーニングから出会いました。
まずは大枠で自分の基準に適合しそうな銘柄を、
とにかくたくさん発掘することが大事と認識しています。
(入口の間口を大きくするイメージ)



(2)ホームページから初期判断

自分が理解出来る事業かを確認します。
この他、社長メッセージ、経営理念、投資家向け情報、採用情報辺りを重点チェックします。
WDBはこの辺りにかなり強いシンパシーを感じました。
(でないとさすがにこんなに地味な銘柄は通過しません)



(3)投資基準判定

まず、銘柄分析シートに定量情報を整理します。
ここである程度判断が出来るわけですが、
投資方針 に掲げた
基準にマッチするか定性的な情報も補完していきます。
これを書いてみて、よしいけると思った銘柄についてブログ記事をUPしています。



(4)買い付け

初心者投資家らしく逆張りタイミングを測ります。
少しでも安く仕込みたいというスケベ心が出て、
成行で注文することはまずありません。
まあ、期間的なリスクも回避するために、
一度に買付をすることはせず、ゆっくり買っていくようにしています。
これも短期的なエントリタイミングの判断誤りの影響を
軽減させるためです。






Hameeにしてもエムケイシステムにしても、
買い付けを始めて満足いくまでポジションを作る前に、
高騰してしまい機会損失となっています。
(エムケイシステムはまだまだ戻ってきてくれると信じていますが)

基本的に、新規の買い付けの段階で、
上値余地は数十%はあると判断していることもあり、
買値など誤差の範囲であると判断し、
成行で必要な枚数を一気に買えばいいのでしょうが、
そういう勇気を持ち合わせていないのも事実です。

この買い付けにおける具体的な指針を曖昧にしていることが問題であり、
今回悔しい思いを単に悔しい思いにするのではなく、
きちんと反省しておこうと思いました。
つまり買い付けの指針をある程度示しておこうと思いました。

買い付け方法にはざっと以下のようになります。
(ベース比率と理想比率を予め決めておく)


【買い付け方法1】
一気に理想比率まで買う

【買い付け方法2】
ベース比率と理想比率の2段階で買う

【買い付け方法3】
まずは1単元を買い、
残りを値動きベースでタイミングを見て断続的に理想比率まで買う

【買い付け方法4】
まずは1単元を買い、
残りを期間タイミング(定間隔でドルコスト法のイメージ)を見て理想比率まで買う



自信度が極大化している場合は、1でもいいかもしれませんが、
どんなに自信があっても自分の判断が至らない点は必ずあるので、
1は避けるべきと思っています。(今の私の実力を鑑みても)

一方で最近主流になっている3や4のやり方は、
一見リスクを最小限にしている気がしていますが、
「買えないリスク」も内包してしまっています。
そもそもここまでのプロセスで目標株価までの上値余地も
ある程度自分の中で合理的に計算されている中で、
それを信じずに誤差の範囲の部分で調整していくことこそ、
合理的な行動と思えません。

目標株価に対して自信があるのであれば、
1単元だけ買って様子見をするという3、4のやり方は
あまりいいやり方でないのかもしれません。
今回のHameeやエムケイシステムのように
ルールがない中で一番ヘッジ側に寄せたのは、
決まっていないのなら一番保守的な方法でという点では正しい判断だったと思います。
反省すべきは、その時に目安となる拠り所がなかったことです。

というわけですが、まずはやっつけですが、
以下の図の左の側になるようになると思いました。

◆買い場が上昇トレンドの場合
上昇トレンドの買い方

◆買い場が下降トレンドの場合
下降トレンドの買い方


とりあえず適当に図の右側に1単元ずつやってみた場合もシミュレーションしてみましたが、
(あくまで概念です)
集められる枚数が少なくその分、利益額が小さくなってしまいます。



というわけで、以下を買い付けルールに追加してみたいと思います。



(4)買い付け

買い付け前に同銘柄のベース株数(最低目標率)を定める。
その上で、理想的な枚数を理想株数をセットで定める。
(上記画像例はベース株数500枚、理想枚数1200株のイメージです)

ベース比率までは一気にお買い上げをした上で、
一定期間までに理想株数まで引き上げられるように努力する。

前回の記事で、
2016年の年初からの暴落局面において、
2つの気づきについて記事にしました。


1) 暴落局面でパニックにならないために必要なこと

2) 暴落局面では一息ついてみることも大事


いずれも精神的なものですが、
この感情を抑えるためのメンタルをいかに保つかということは、
株式相場と対峙する上では欠かせないテーマであると考えています。

私のような初心者はちょっとした工夫や、
一見するとくだらないと思えることでも、
その落ち着きを維持するためには有益なことも多々あると考えます。

このブログを運営することもそのひとつです。
自分で決めたルールに大きく逸脱することになった時、
私は成功も失敗も全てをあからさまにしていますから、
皆さんに情報を開示するということが、
自分を抑制する事にも寄与するわけです。
またコメント欄やツイッターでの交流によって、
自分だけが苦労をしているわけではないということをより強く認識出来て、
それがまた前を向いていこうと思えるきっかけにもなっています。


さて、話は変わりまして、
先週金曜を底に週明けから反発を試す市況となっていますが、
この記事では、定量的なデータを基に、
この暴落から感じていること
を確認してみたいと思います。

たった1ヶ月半の騰落を見ても、
実はあまり意味のないことなのかもしれませんし、
私のPFの中のごく限られた銘柄を元にして評価・議論しても、
真実とは異なるのかもしれませんが、
日々やられた~という負の感覚の積み重ねを
よりリアルに体感して正しく認識するためには、
定量的に可視化して自分自身がそこに向き合うことが大事でしょう。

12日時点の全体の資産騰落については、
週間パフォーマンス記事の通りですし、
週間の銘柄毎のパフォーマンスはその記事内にも触れています。

ここでは、年初から2月12日までの騰落について、
個々に見ていきたいと思います。

まず全体として、TOPIXの▲22.7%に対して
まるのんPFは▲12.2%と約10%アウトパフォームしています。

暴落暴落暴落・・・と辛い目に遭ってはいるけれども、
PFの状況は市場全体から見ればまだマシであり、
自分の銘柄選定眼も含めて少しはまともな運用が出来ているな、
という所感を抱いて表面的な評価をしてしまいそうですが、
当然、そんなはずはありません。
初心者の私がそんな本質的な強みを持っているとは思えませんし、
それを客観的に、「もうぬぼれだ」と認めるために、
個々の銘柄の騰落を確認してみます。
(本当はこんな負の真実と目の当りにするのは怖いし嫌なものですがね…)

全ての銘柄が年初から2月12日までマイナスですが、
騰落率上位(つまり下落率が小さかった順)に並べてみます。
()内の倍率は私の算出していた年初時点の今期予想PERです。





1位 日本管理センター   ▲ 8.6%(27.5倍)
2位 日本BS放送      ▲10.8%(14.1倍)
3位 ホクリヨウ        ▲11.7%( 8.7倍)
4位 スターマイカ      ▲15.9%(13.2倍)
5位 ひらまつ         ▲18.3%(13.3倍)
6位 ジーフット        ▲20.9%(13.8倍)
7位 丸和運輸機関     ▲22.0%(16.2倍)
8位 中広           ▲22.4%(15.5倍)


------ TOPIX ------  ▲22.7%

9位 サンセイランディック ▲23.2%( 9.4倍)
10位 コムチュア      ▲23.4%(14.2倍)
11位 ダイキアクシス   ▲26.0%( 9.8倍)
12位 全国保証      ▲27.1%(16.2倍)
13位 幼児活動研究会  ▲27.9%(11.0倍)
14位 シュッピン      ▲28.8%(22.3倍)
15位 アルファポリス   ▲32.5%(27.4倍)
16位 SBSHD       ▲32.6%( 8.6倍)
17位 JPHD        ▲32.9%(22.7倍)






この定量化したデータを基に、
この暴落を通して感じたことを残しておきたいと思います。

ここでは、以下のことに触れたいと思います。


1)自分の銘柄は強かったは幻想である

2)銘柄の値もちの良し悪しなど関係なく暴落局面では不条理に連れ安する

3)PERと騰落に強い相関はない




まず、パフォーマンスが市場をアウトパフォームしていたのは、
自分の銘柄が相対的に強かったからだということは、
この順位だけ見ても、幻想であるということがよくわかります。
もちろん資金比率などの兼ね合いもあり、
やや幸運に恵まれたということはあったと思いますが、
自分の銘柄が強いなどということはなく、
市場並みにありがたく暴落の裁きにあっている
ということがわかります。

私が全体のパフォーマンスでTOPIXをアウトパフォーム出来ていたのは、
その半分以上の効果がベアETFのヘッジが効いただけのことです。
ヘッジ目的の保有がたまたま奏功しただけで、
銘柄選定がよかったわけではありません
手元で計算するとざっくり6%程度の効果です。
残りの4%は完全にまぐれでしょう。

私は私なりに銘柄選定に力を注いできたわけで、
自分を正当化させたいのが人情ですので、それを否定することは困難なわけですが、
定量的に可視化してみると、別に私の保有銘柄が強かったということはないことがわかります。
まずはそういううぬぼれの感情は排除せねばなりません


次に、自分の中でファンダメンタルズに優れたと評価して
たとえ暴落局面が訪れても値もちがいい銘柄を選んだつもりというのも、
今回のような暴落の前にはなす術もなく暴落の波にされされます

ファンダメンタルズがよいとか、ストック性が高いビジネスモデルを有しているとか、
不況耐性に強いとか、様々な観点で銘柄選定を行う上で加味しているわけですが、
(これでも結構色々気を配っているつもりなのです)
結局のところ、今回のようなパニック的な暴落の前には、
合理的な判断抜きに全部が売られるのだということです。

よく自分の銘柄はこんな暴落局面でも強くて、
やはり値もちがいい銘柄は違うな~などとニヤニヤしながら
陶酔してしまいがちなのですが(陰湿ながらそんなこともありますよね)、
値もちの良し悪しなどショック安の暴落局面においては全く無視されていると感じます。

これは逆を言えば、仮にショック安で暴落しているからといえ、
その銘柄のファンダメンタルズが損なわれたとか、
ストック性の高い安定的なビジネスモデルへの信頼が薄まったとか、
不況耐性に揺らぎが生じたというような
見当違いな評価をして感情的な取引をせず、
じっと放っておける勇気が必要だともいえるのだと思います。

ショック安の時というのは、
猫も杓子も売りだぁ~とまさにショック状態で売り込まれている状況なので、
そこにファンダメンタルズだとかストック性だとか不況耐性だとか、
そんな合理的な判断が出来ない状態で株価形成されているわけで、
不条理に連れ安することは受け入れねばならないということです。

もちろん、中長期的に見ればこういった合理的な判断が市場でなされていくことで、
期待する株価形成に繋がり、ひいては期待するリターンが得られるということなのでしょう。
ですから、ショック安の時に、過信はいけませんが、
過度に不安になったり、まして感傷的になって取引をしてしまうことは、
厳に慎まなくてはならない
と改めて今回の暴落を通して自覚いたしました。



最後に、PERと騰落との相関についてです。

まず前提として私はPER水準については、
従前からずっと以下のような認識でおりました。

高PER銘柄はそれだけ高い成長を期待してより長い期間の利益成長分までを加味して、
株価が形成されている。
これは期待値が大きいことの表れであり、
市況や景況感など同社のファンダメンタルズにさほど影響しない外部環境の変化であっても、
大きく株価形成に影響を与えて、大きく値下がりするリスクを内包している。
低PER銘柄はより目先の利益分しか考慮されておらず、
低い成長、場合によってはマイナス成長までもが想定されており
期待値が小さいことの表れである。
このため仮に市況や景況感などに変調があっても、
また同社の成長が目減りしたとしても、
元々の期待値が低い分値下りリスクは限定されている。



つまり、高PERは期待値が大きい分下がる時は大きく下がり
低PERは期待値が小さい分下値も限定されるという認識です。


このような認識が強く脳裏に焼き付けられているため、
典型的なのかもしれませんが、
私が株式投資を始めた当初はより下値が堅いと考える、
低PERの割安だと思う銘柄でPFを構成していました。


しかし、最近ずっと考えていたことがあり、
このPER水準と騰落に関する相関は真実かということです。

専門的な統計データやもっと体系的に整理・考察されている方は、
いくらでもおられるでしょうし、その証跡データもあると思います。
真実により迫りたいということでしたら、
こんな稚拙なブログではなく、
もっと専門的な有識者の方を訪れてもらった方が得策かと思いますが、
ここではやはり自分のPFの中でそれを実感しないと
なかなか自分の理解として認識出来ないので、
今回PER水準と騰落を並べてみたわけです。

相関ということで、散布図を描き近似線を描写してみたり、
偏差を計算してみたりしましたが、
まぁデータ量も少ないですし、強い相関は確認出来ませんでした。

つまり、PERが高くても下値が堅い銘柄もあれば、
PERが低くても余裕で下値を突っ込む銘柄もあればという状況です。

PERが低ければ下値は堅いというのも、
PERが高ければ下落が大きいものになるというのも、
全て根拠のないものなのではないかと改めて示唆される実績です。

もちろん冒頭でも記載の通り、
これだけのサンプル数で議論しても意味のないことかもしれませんが、
事実として私のPFで起こったことです。
高PERは危険だからそこそこにしておこうとか、
こういう不安な局面だからより低PERの銘柄にシフトしておこうとか、
全て曖昧な根拠の中での判断だなと思うわけです。


高PERであってもその成長への期待が揺るぎなく継続する場合には、
その高い利益成長分の比較的高い成長分をリターンとして享受できます。
一方、低PERは構造的にその業界に対する評価が低く、
一時的な利益成長を果たしてもそれを十分に評価してもらえずに
思ったようなリターンに繋がらないということもありえるわけです。

今回改めて実感したところでは、
あまり高PERがハイリスク、低PERがローリスクという
思い込みをせずに、各銘柄の成長性や
その業種や会社としての姿勢といった市場評価というものを加味して、
単に絶対値の大小だけで評価しないようにしよう
ということです。


暴落を通して色々自分への気づきが得られて、
良い機会だなと思います。

相変わらず足元のパフォーマンスは大きく凹んだ状態ではありますが、
中長期的にこの局面で色々なことを学び、
今後に生かしていきたいなと思います。


週明けの今日、日本株式市場は大きく反発しています。
今回の一連の暴落について振り返るのは時期早尚ですし、
そもそもこの後もまだだらだらと下げ続けたって何ら不思議ではありません。
(というか、早速今日の引け後では先物が下がっていますね)

ですが、この暴落の中で色々感じていることを、
記憶が鮮明のうちに書き留めておきたいと思っています。

大きくこの記事では以下2点のことに言及してみます。


1) 暴落局面でパニックにならないために必要なこと

2) 暴落局面では一息ついてみることも大事




まず今回の暴落を前にパニックにならなかったこと、
これには大きな手応えを感じています。
(ツイッターではだいぶ取り乱しましたが…)

日経平均が20%以上も年初から急落して、
しかもそれが1ヶ月半という短期の間に形成した調整局面ですが、
これはアベノミクス後から本格的に投資を始めた私にとっては、
間違いなく異次元の状況です。
私のPFも指数ほどはマイナスでなかったわけですが、
それでも10%以上の目減りを受けて、
パニックにならなかったというのは、
玄人でこれまで幾度となくショック安を潜り抜けて来た方からすると、
当たり前の所作かもしれませんが、
私のような初心者にとってはこの当たり前の所作さえも
大変な試練であるわけです。


これにはいくつか要因があるように思います。

まずひとつは、私が拠り所としているのは、
各企業の業績や成長性を加味したファンダメンタルズであったということです。
そしてそれに大きな変調見通しを認識する必要がなかったことです。
つまり、ファンダメンタルズは不変であるということを信じ切れているということです。
不況耐性なども考慮してファンダメンタルズを予め評価出来ていたことで、
その信じる心をなんとか失わずに済んでいます。
チャートや需給といったテクニカル指標などを使っていると、
いくつものありえない転換シグナルとかが出現して、
不安に不安が増長されていくことになると想像しますが、
そういう追って迫りくる恐怖感と無縁でいられたというのは大きいです。

この暴落の中、主力の日本管理センターは好業績を継続して、
株価は逆行高を演出してくれました。
これがPFを下支えしてくれていたわけですが、
これは単にPFのパフォーマンスを下支えしてくれたという事実以上に、
私のメンタルを、つまりファンダメンタルズさえよければ大丈夫、ということを、
強く印象付けてくれるメンタルの拠り所として機能してくれました。
そもそも日本管理センターのPF寄与など、主力であっても、
この暴落局面では焼け石に水状態だったわけで、
PFのパフォーマンスの貢献以上に、メンタル面での貢献に感謝している次第です。

ファンダメンタルズさえよければ大丈夫、これを強く信じられたことが、
第一のパニックにならなかった要因
だと捉えています。


それから第二の要因として、
投資スタンスの中に今年から現金及びヘッジ目的のベアETFの比率に対して、
理想的な目安を客観的なPER指標を基に設けていた
ことです。
私にとってはこれは試行的にやってみたところが強かったわけです。
きっかけは、相互リンク先のゆうゆーさんから学ばせて頂いている中で、
ゆうゆーさんは各銘柄の割安度を算出して保有比率をリバランスしたり、
現金比率を調整されたりしているのを拝見したことです。
私もこれまで感覚に頼っていたところを、
少なくても拠り所となる目安という位置づけで、
まずは完全なる感覚ではなく一歩踏み込んでモデル化してみようと思ったのです。

今年に入っていきなり実践でここまで使うことになるとは思っておらず、
この目安が妥当であるのか大きな不安がある中で、
運用を余儀なくされたことはもっと早く試行しておけばよかったと後悔しましたが、
それでも感覚で調整していた昨年に比べれば冷静に対処が出来る拠り所となったことは、
この運用を試行段階とはいえ対応しておいてよかったと思いました。


私は相場の上下やPF全体の割安さをモニタリングすることはこれまで対応しておらず、
各銘柄の目標株価までのGAPという形で個別最適で可視化していましたが、
全銘柄が軒並み暴落する局面ではフリーズしてしまうこと必至だったわけです。
しかし、指数が暴落したというけれど、明日騰がる下がるではなく、
指数全体のPERを眺めてどのくらいのバリュエ―ションにあるのかを客観的に眺めて、
ベアETFの比率を主にチューニングし、
PF全体の割安さをPERで測定して、それを基に現金比率をチューニングし、
更に全体を眺めてこの現金とベアETFのバランスを見て
えいやーで作った目安はその妥当性はさておき、
相応に自分の冷静は判断の助けになったと改めて実感しています。

課題はもう少しこのモデルを精緻化するというか、
経験や実績に基づいて理想的な比率やモデリング方法を独自に改良していき、
より拠り所として目安としての機能性を高めることだと思いますが、
それはこういう相場の波を何度も乗り切ることで対応出来ていくものだと思いますので、
今の市況にはメンタルの維持と自分自身のリスク度合いに見合ったモデル構築という面で、
好機と捉えていきたいと思います。


未完成であるし試行段階だったとはいえ、
相場全体のバリュエ―ションを基に目安となる比率を拠り所にして
日々対応出来たことが第二のパニックにならなかった要因
だと捉えています。



パニックにならなかったという当たり前の所作ですが、
他にも細かな要因はいくつかあるのでしょうが、
2つの要因を挙げてみました。
そしてこの2つの要因がうまく融合出来たことが大きかったと考えています。

つまり資金を投じているそのポートフォリオは、
各企業に投資をしているというミクロな見方と、
総資金の何%を株式として保有していてリスクを負っているというマクロな見方と、
両面の問題が混在しています。

不安は保有している個別の株価が下がったらどうしようというミクロの焦りと、
こんなに株式に資金を投じていて毎日毀損していく資産を見て全体が減っていくというマクロな焦りと、
両面があるのだと思います。

個別の値下りに対する焦りは、
個別のファンダメンタルズがしっかりしているのだから落ち着けと自分を制止させ、
全体の資産毀損に対する焦りは、
現金やベアETFでのヘッジや保護の目安を割安性を基に決めているのだから、
どこまでも減り続けることは可能性として高くないだろうという呼びかけとが
うまく全体の不安を抑制してこられた点にあるのだと思います。

今後まだ相場全体が軟調に推移していく可能性は私も相応に可能性として高いと感じていますが、
相場の動向云々は予想できないので
どういう相場の動きになったとしてもパニックを起こさずに生き残り続けることが大事だと思いますので、
この2つの要因をよく心に留めて対応していきたいと考えています。






次にこの暴落の中で気が付いたことですが、
下落局面ですぐに買いを入れなかったことです。

昨年までのエボラショックだとかチャイナショックだとか言われた時というのは、
暴落するとすぐに手を出していました。

その時の自分を弁明するようですが、
確かにその時々でも目標株価は定めていて、
それが合理的にGAPが大きくなり上値余地が広がったと判断してのアクションなので、
決して今でも誤りだったとは思いませんが、
少し前のめりの拙速感があったことは否めません。

これは結果論ですし、そう期待通り動かず機会損失になるケースもありそうですが、
暴落局面の時こそ、一歩踏みとどまってから買いを入れるというのが、
タイミングとしてよいという感触があり、
そのこれまでの学びを少しだけ活かせたような気がしています。

確かに今回の暴落局面で、買いを入れていますが、
全部が底値で買えるなどというイリュージョンなどありえません。
あったとしてもそれはまぐれでしょう。
底値で買えたかどうかより、
相場のボラティリティが大きい時には、
普段は無視をしている需給など複合的な要因で、
オーバシュートしやすい環境があることも事実なので、
我を通し過ぎてそんなことお構いなし、
すぐにでも買いを入れていくというやり方だけに固執しないで、
一歩待つということもよいのではないか
と改めて実感しました。


よく落ちるナイフには手を出してはいけない、
などと言われます。
コツンと音が聞こえてから買うとも言われます。
私は金曜日にコツンの音は聞こえませんでしたが(笑)、
一歩待って買うの「一歩待った上での指値買い」は今日だけの結果を見れば奏功しています。
ただこれも明日以降どうなるかわかりません。
コツンの音とかナイフの話はどうでもよく、
やはり自分が安い、買えると思えば個別を買えばいいのですが、
それをあまり拙速に前のめりにならず、
少し肩の力を抜いてやるということも大事なのだろうなということです。
暴落が続くとついつい頭がかーっとなってしまうのですが、
今後もこういう展開があるでしょうから、
そういう時こそ、一度深呼吸をして一息置くというのが大事だと思います。


長くなったので、また別の機会に、
何かメモを残しておこうと思うものがあればこの暴落の局面で感じたこと、
勉強になったことを書き留めておきたいと思います。

【追記】
その2をアップしました。 こちら
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