十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+4.8%(2018/2/23時点)


2018年4月号の日経マネーの付録において、
私のことを取り上げて頂きました。
※上記リンクは恐縮ですがアマゾンアフィリエイトとなっています

2018年1月号の本誌掲載に続き、
貴重な機会を頂いた事を大変嬉しく思っております。

何が嬉しいかというと、
私のような弱小投資家が知名度を広げられることではなく、
取材や校正を通して改めて自分の投資について、
省みるきっかけとなる
ことです。
この点も踏まえて、今回の雑誌掲載について、
補足等も含めて当記事をUPしておきます。

今回の誌面をご覧頂いて、
当ブログにお越し頂いた方もおられると思いますので、
以前に同誌に掲載して頂いた時の記事のリンクを貼っておきます。
(いずれも以前の記事の再掲となります)

★自己紹介 → こちら

★前回掲載時の補足記事 → こちら


さて、前置きはこれ位にして、
今回の取材を通して感じた事を気ままに書き残しておきます。



1.目標株価について

 今回の付録の企画は、初心者が投資判断を下していく中で、
 目標株価をどのように設定するかというものでした。

 初心者の私に対して、初心者が取り組める手法を指南して欲しいなんて、
 ご冗談でしょう、と思ったのが最初の印象でした(笑)。

 目標株価設定の是非については様々な議論がある事は認識してます。
 算出方法も利益面からみていくのか、資産面をどう評価するのか、
 そもそもどの程度の期間をみて計算するのか、
 その際に王道のDCF法を使うのか、そうではないのか、
 様々な要素において多様性が認められるわけですし、
 各自の投資スタンスによっても扱い方もまちまちになります。
 中には定量的に目標株価なんて算出する必要性はなくて、
 数年で2倍位には成長しているでしょ、
 とザックリ見るやり方でよいという立場だってあります。

 投資スタンスとしてファンダメンタルズ重視の方もあれば、
 テクニカル重視の方もあります。
 更に細かくみていけば、その手法は千差万別です。
 目標株価の算出手法だって、
 その要否も含めて千差万別なわけです。

 この千差万別な状況の中で、
 目標株価を算出する手法を初心者向けにご紹介するというのは、
 なかなか難しいだろうなと実感したところです。

 しかし、そもそも初心者にとって、
 汎用性のあるソリューションを提供して欲しいという要請でもなく、
 単に自分はこうやっているよ、
 というスタンスで取材に応じればいいのかなと緩く考えるようにしました。
 
 記事の中では、もっとも単純な想定EPS×評価PERという式を用いて、
 この2つのパラメーターを決めていくやり方となっています。

 本来は資産価値や利益成長を現在価値に割り引いて事業価値として、
 その評価と時価総額と比べるなどのプロセスもあってもいいのですが、
 私が整理してお話出来る程、頭が整理されておらず(涙)、
 そこまでのアプローチには言及していません。

 むしろもっとも簡潔なモデルでありながらも、
 脱線しまくりで取材対応頂いた記者の方には、
 このようにわかりやすく纏めて頂いて感謝の気持ちでいっぱいです。


 一番難しいのは、私自身も悩んでいますが、
 成長率をどの程度でみて将来EPSを見積もりするかです。
 将来の評価PERをどう見積もるかにも共通して言えることですが、
 ここで無視できないのは、その企業のビジネスモデルです。
 なぜ稼げるのか、それは今後も続くのかといった基礎的な考察を
 深めることが目標株価算出の楽しみでもあり醍醐味です。
 これが結果として、見積精度向上に繋がるわけです。
 ただ、矛盾するようかもしれませんが、
 EPSやPERの見積精度の結果なんてどうでもいい面もあります。
 ビジネスモデルの分析が大きくズレていなければ、
 目標株価のその数値自体は本質ではないという理解です。
 あくまで分析を通しての判断について、
 ひとつの道しるべとして定量的に可視化したものが、
 目標株価であるという認識をしています。

 ですので、目標株価を算出するというテーマとなっていますが、
 その裏にはビジネスモデルの理解が不可欠という意味も込めて、
 挿入した絵の下部に編集部の方に無理を言って、
 ビジネスモデルの文言を追記してもらった
経緯もあります。


2.掲載銘柄について

 ステップを中心にご紹介する形となりました。
 初心者の方向けということで出来るだけ単純なものが良いと判断しました。
 超安定成長モデルのため、想定EPSの見積も取り組みやすく、
 大きく事業構造も変わらないため、
 評価PERも設定しやすいという面から適確と思いました。

 同社は私の中では成長率がやや弱い点を、
 見通し期間を長めに取ることで補う特殊性こそありますが、
 自分がその銘柄に対してどれ位先を見通すことが出来るかを考慮して、
 調整してよいものかなと思っています。

 ちなみに、他の銘柄として、
 日本管理センター、ソーシャルワイヤー、サンセイランディックの名前が
 上がっています。
 日本管理センターは成長力も評価PERも私の中で中立の銘柄です。
 ソーシャルワイヤーは成長力はまだ過度に大きく出来ない一方で、
 今後の期待が大きく評価PERを高めに取った銘柄です。
 サンセイランディックは成長率としては相対的にやや弱さがあるものの、
 PER水準も将来はもう少しレンジが上がることを期待した銘柄です。

 このようにいくつかの銘柄を分けて紹介することになりました。
 実は、日本管理センターは校了後に本決算を通過することとなり、
 不確実性が高い事を懸念し、一度取り下げ検討を打診しました。
 ですが、記者の方からも懸念は不要と励まされ(?)
 このような形となりました。

 なお、銘柄選定について、私の保有ポジションにおける損得も含めて、
 なんら他意はありません。 
 名前が挙がっていたこれらの銘柄に
 一番期待しているというわけでもないわけです。

 


3.ブラッシュアップ

 取材をお受けすると、さすがは初心者投資家の私ですから(笑)、
 様々な気づきが得られます。
 私は自分をよく見せようなんて微塵も思っていませんが、
 取材をお受けするために、
 改めて自分の手法や現状について見つめなすわけです。
 (いや、普段からやっておけよ、と思うわけですがね(苦笑))

 今回も目標株価算出について、改めて見つめ直してみると
 やや整合が取れていなかったり、評価が過大だったり過小だったり、
 まぁ色々埃は出てくるわけです。

 そしてそんな小手先の修正に追われながら、
 ふと、もう少し銘柄についてきちんと
 向き合えるようになってないといかんな、
 と色々改善したい欲求がこみ上げてくるわけですね。

 その結果として、ここ最近、銘柄分析シートも様式をブラッシュアップし、
 順次新様式に切り替えを行っています。

 特に表紙に評価基軸の観点別に定性評価を下せるようにし、
 その評価軸を踏まえた上で、
 目標株価という形で評価をする流れをよりスムーズにしました。

 エクセルの様式をブラッシュアップしただけか、
 と思われるかもしれませんが、
 実は、こういうテンプレートを持つことは、
 それを作る事だけが目的ではないのです。
 つまり、頭の中の思考プロセスをこのように標準化しておくと、
 銘柄を簡易的に捉える時に、より効率も上がるし、
 ポイントを抑えられるようになります。


 事実、現在、監視銘柄群の棚卸を進めており、
 その際の思考スピードも格段に早まり、
 また腑に落ちて進められている実感もより得られるようになりました。

 もちろん、まだまだ改善の余地は残されていますが、
 このように取材を通して、自分自身のやり方を省みることで、
 現状がブラッシュアップされたことを考えると、
 やはり冒頭に記載した通り、貴重な機会を頂いたなと思う
わけです。



4.最後に

 今回も私にとって、難しいテーマでの取材でした。
 でも記者の方のフォローもあって、
 楽しく取材の時間を過ごすことが出来ました。
 私は特段のテクニックも必殺技やストラテジーも
 確立したものはありません。
 ですから、守備範囲も狭く、都度考えるといった面も多いですが、
 このような取材を通して自分を省みて、
 それを自分の投資行動への改善につなげ、
 同誌の読者の方にほんの少しだけでも何かの参考(笑い者!?)になり、
 更にこのブログやツイッターの方で、フォローして頂ける方、
 そうではないアンチの方から叱咤激励を頂ける機会があるのであれば、
 大変嬉しい事だなと思っています。

 ですから、もしよろしければ否定的な意見も大歓迎ですので、
 感想などお寄せ頂けますと嬉しく思います
。 

 今後とも、よろしくお願いいたします。


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暴落しましたね~

と書くと、いやいやこんなの暴落のうちに入らないし、と
ありがたいご指摘を頂くかもしれません。
リーマンの時はもっとやばかったと、
意味のない比較論を持ち出されることもあります。

まぁ今日の動きが暴落か否かは人それぞれかと思いますが、
いきなり至る所でストップ安になってみたり、
指数の動きを見ているとまぁ下がったよねというのは、
皆さんの共通認識ですよね。
少なくても私が2014年運用来で1日ではもっとも高い下落幅となりました。

さて、こうも相場が暴落すると、
大体ブログのアクセス数が急増します。
ブロガーの方なら実感していると思いますが、
どういうわけか暴落時にはアクセスが急増します。
逆に高騰の時には、アクセス数は減ります。

つまり、暴落時には皆恐怖に陥りますし、
明日からどうしようと不安になる方も多く、
そういった時に、ブログを徘徊し、
何か自分を落ち着かせる材料探しのために、
人様のブログを読むという事なのかなと思います。

こういう時には、自称アナリストや解説者の方が、
相場の見通しなどについて、緊急レポートなんていって
仰々しく講釈を垂れることもあります。
中には高額のセミナー費も求められるケースもあるようです。


ですがね、解説者の解説もブロガー(私も含めて)の見立ても
自分自身にとってはあまり参考になる事はないと思います。
もちろん、見るべきポイントを抑えて、
単なる不安からの逃れではない学びと捉えていたり、
あるいは研究熱心な方もおられるのでしょうからまちまちで良いとは思っています。


解説者はリスクオフだとかリスクオンだとか、
ちょっと小難しい金利や原油などの動向と織り交ぜて、
もっともらしく解説されるわけですが、
自分に理解を出来るものを自分で考えて、
何らかの戦術に基づいて意思決定するから自己資金を投資するわけです。

尊敬する師匠に依拠する形を望むなら、
おとなしくそのファンドマネージャーに供託すればいいと思います。


相場のモメンタムを見るのか、
個別企業のファンダを見るのか、
それをMIXさせて見るのか、様々な個性が活きるわけですから、
自分の感触にマッチするやり方で判断していくことが重要です。

もし思考停止となって「(自分の対処として)どうしていいかわからない」ならば、
早急に一旦売却して様子を見るべきだと思います。


私は今日のポートフォリオを維持したのも、
個々にこういう相場環境とは関係なく、ファンダメンタルズは意識しています。


まぁ自分でよく考えて行動しようということと、
思考停止に陥りわからないのであれば真っ先に降りるべきだと思います。




さて、ツイートで今日はやかましくしてしまいましたが、
私はこの暴落を結構楽しんでいました。
もちろん不安や恐怖がないといえば嘘になりますが、
そんな感情はほんの片隅にある小さなもので、
自分の心を支配してしまうようなものではありませんでした。

それはやはり銘柄への中長期的な期待は揺らがないということと、
現金をきちんと確保していたことに尽きます。
特に現金は自分の定めた目安に向けて整理を進めていたこともあり、
たまたまタイミングがあったということもあります。
ですが、皆が陽気な時に、きちんと自分が納得しうる状況に
ポートフォリオを見守っていくことの重要性を改めて認識しました。

これは損失が相対的に抑制できたからよかったね、
という表面的なことではなくて、
自分の感情のウエイトがどう変化するかということと、
相場に向き合うにあたってどうあるべきかということの
根源の部分の話です。

私は現金比率で小手先で調整している印象となりますが、
これが現時点の自分にとっての正解です。
正解は人それぞれ違うはずなので、
改めて自分が感情をマイルドに抱けるスタンスを
改めて見直す良い機会ではないかなと思います。


それから、こういう時に相対的に下落が限定的だったから、
この銘柄は強いとか、その逆という見方をされるケースもあるようです。
これはあまり意味のない考察だと思います。

そもそも、その銘柄のこれまでの株価推移を受けての反応であるということもありますし、
その時にたまたま追証にかられるような大口さんが株主にいたとか
短期の需給面によるところもあります。
なので、株価の下落幅を銘柄間で相対評価を用いても、
あまり意味はないと考えています。

それより株価の激しい動きに対して、
自分の感情がどう変化するか、しないかを推し量る踏み絵のようなものと思っています。

株価がみるみる下落していく時に、
あまり自信がないとか軽い気持ちでのポジションだったりすると、
ずーっと胸につかえたように「どうしよう」とテンパるんですよね。
そうすると精神衛生上もよくないですから、
とっととクローズさせるべきなんですね。

本当に自信があれば放置を決め込めますし、
場合によっては買い増し等も検討出来ます。
このような判断はやはり日常的に銘柄のファンダメンタルズをしっかりみつめ、
自分が納得する水準まで深掘りしていることが重要だなと実感しました。


すぐに明日どうなるかとか、
その根拠を下がる事に時間や労力を使うのではなく、
私もこれから改めて保有銘柄や監視銘柄と対話を続けて、
自分が自信を抱けるかどうかを見つめる時間を拡充したいと思います。


纏まりのない文章ですみません。


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株高が続いていますが、皆さんどんなスタンスでおられるでしょうか。

相場の潮流に乗って利益を最大限追求しようと貪欲に頑張っている人、
不安を感じつつ機会損失も怖いと様子を見ている人、
こんなのバブルだと相場から降り始めている人、
もしくは既に降りた人と様々かもしれません。

メンタル面でも貪欲な方はアドレナリンMAXで
この好調な相場の中で飛躍して楽観一色の人もあれば、
そもそも長期投資なのでこんなことで一喜一憂なんてしないと
達観されている方もおられるでしょう。
中には指数についていけてないという点から
忸怩たる思いが溜まっておられる方もいるかもしれません。

メンタルの持ち様も、行動形態も人それぞれですが、
事実として、短期的な高騰が随所で見られていることもあり、
足元のパフォーマンスという定量推移を見ると、
優劣が益々鮮明になってきています。
それは指数と比べて良し悪しももちろんですが、
○○さんと比しての状況など他人との比較という中で、
メンタルを揺さぶられるきっかけは色々な所に転がっています。

ですが、メンタルコントロールにおいても、
自身の投資行動においても、
画一的な「正解」はどこかにあるわけでもありませんし、
「優劣」だって安易に足元の定量推移で評価すべきものではありません。



特に中期もしくは長期で企業の成長を期待する私のようなスタイルでは、
「正解」や「優劣」なんてすぐには測定できません。
10年とか20年というスパンで見た時に、
一定の優位性のある傾向は認識できる可能性があるにしても、
この足元の相場の潮流の中で、これらを正確に論じたり、
結論付けることはナンセンスだと捉えています。
投資において何か固有の優れているストラテジーがあって、
それが「正解」に向けた歩みであると考えたことはありません。
様々なマインドや個々の状況がある中で、
自分が納得できる取組をひたむきに愚直に継続することが、
長く相場と向き合っていけるコツ
ではないかと考えています。


ですので、私も足元で確かにパフォーマンスは平凡ではありますが、
自分の今の歩みの方向性がどこか間違っているのではないかとか、
自分の手法が何かに比べて「劣っている」のではないかという、
そんな不安はありません。
もちろん、玄人の方が多くいらっしゃるので、
私なんかよりよっぽども効率よく資産を増やされている方はたくさんいます。
私としてもまだまだ改善していける余地はあるとは思いますが、
ただ、私が私の範疇の中で、自分の身丈にあった投資に向き合うにあたっては、
これでいいと思っていますし、そう思っているから資金を投じる活動を
無理なく継続できているのだと考えています。
(もちろん試行錯誤は色々ありますがね)


株高で期待や不安が入り混じり、
今がバブルなのか否かが議論されたりもしますが、
それこそ正解などないわけで、こんな行き所のない迷いに翻弄されることなく、
上記のような考えの下で、平穏に長い視点で企業の成長を
見届けるというスタンスが大事
ではないかと思います。

株価は簡単にいえば、
企業の利益(EPS)とその時々の市場からの評価(PER)で決まる構造です。
今はダイナミックにPERが動いて株価も急騰したりするシーンがあります。
ただ、私のスタンスで見つめるべきは、EPSであり、
それが今後どのように変化していける余地があるか、
そしてそれが想定通りに進むか
であります。
一時的なPERの騰落に一喜一憂することなくいたいなと思います。

年初来で+10%、+20%、あるいは信用を駆使されていればもっとかもしれませんが、
1月に入ってからEPSがそんなに急伸する、
もしくは今後の急伸確度が高まったということはありません。
(一部の高騰銘柄の中にはEPSの急伸やその期待という側面もあるかもしれませんが)
あくまでPERの水準が様々な背景で押し上げられているのが主流という認識です。
となると、この株価の激しい動きに翻弄されるべきではなく、
私は自分の見つめるべきものに目を向けて、
退屈ではありながらも今のスタンスを飽きずに続けることが、
長い視点で見た時に、とても重要だと思います。

ついつい相場がこんな感じで楽観的であったり、
周囲の方がうまくやっているのを目の当たりにしたりすと、
いろいろなことを考えてみたくなるのですが、
自分のやり方に飽きずにやることこそ、大事なことだと思います。

ステップの龍井社長が、自らの特技として、
「飽きないこと」と自身を評されていたのが今でも頭から抜けません。
事業を率いる経営者としても、投資家としても、
自分のスタイルに「飽きず」にやり続けることを肝に銘じて
今後も頑張っていきたいと思います。


やっぱり読者の方からみると、
なんだか回りくどくて退屈な姿勢にみえるのでしょうかね。。。



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投資先を選定する手法は人それぞれですが、
私は企業の潜在力に注目し
現状の価値と比して妙味があると思う会社を探すようにしています。

従って最近流行りの株価のモメンタムをみたり、
チャートの動きを見て、底だとか天井だとかは全く考慮していません。
(現状の相場からみるとこの方が有利なのかもしれませんが・・・)

それで、企業の潜在力に注目するといっても、
いやはや、あまりに抽象的で困るわけですね。

私も学生の頃からお小遣いで株を買ってた頃は、
先端的な事例をニュースで聞いてネームバリューもあるからと
トヨタ自動車の株を買ってみたり、
あるいは、これからはメモリだとエルピーダメモリで紙くずにしたり(笑)、
世界の資源を掌握する三菱商事だーとか、原油高に色めきたっていたものです。
エルピーダメモリはまぁちょっと横に置いておいたとしても、
トヨタ自動車や三菱商事は今でもその業界をリードする、
高い潜在力をもった企業であるとは思います。
しかし、何事もスケールが大きすぎるので、
その潜在力を身近に感じられず、
自分の力で潜在力のある会社を発掘してきているという実感は薄かったものです。
従って、これらの株式を買うという判断も、
どこか受身的な受け売り的な要素が強く、企業の魅力を発掘しているつもりでも、
結局は世の中のトレンドを読んだ気になって、
名の知れた会社の株をただただ雰囲気で買っていたわけです。

そこから月日が流れ(今思えばこのリードタイムが非常にもったいなかったですね)、
このブログで投資方針をきちんと定め、
そこでは改めて企業のファンダメンタルズってなんだろうと考えて、
先輩たちの運用手法も参考に、見よう見まねで運用を開始したわけです。

そして2018年、そんな手探りな株式投資も5年目となったわけですが、
やはり企業の潜在力に注目するという
抽象的な思考プロセスに四苦八苦しているわけです。


抽象的なものは出来るだけ形式的なものにはめ込んで考えるわかりやすい、
ということで、観点の軸を決めてみたり、
それを定量化して評価判断を機械化してみたりしてきました。
この取り組みは、状況を客観視するという意味ではとても有益ですし、
何より、「やった(やっている)気」になりました(笑)。
日経マネー誌でも紹介して頂いたわけですが、
しかし、企業の潜在力という抽象的なものを評価するのは、
形式的なテンプレートに置換して定量化して把握できるほど
簡単なものではありません。

結局、潜在力に注目するのであれば、
企業の定性的なものを直視し、
その小さな判断を集積させて
ひとつの大きな判断として結論を出していくことをしていかないと、
なかなか自分らしく自分が納得できる発掘作業には行き着かず、
自分が目指す、「潜在力に注目する」が実践できないと感じているわけです。



抽象的なこの作業をどのように判断に結び付けていくかですが、
ミクロとマクロの視点をフレキシブルに変えながら、
多角的に見ていく必要がある
のだと思います。

私がいつも参考にさせて頂いているすぽさんは、
成長>ビジネスモデル>割安という重み付けで評価をされています。
成長戦略を重視し、ビジネスモデルに着目するために、
その企業がそもそもどうやってお金を稼ぐ仕組みを構築しているか、
大局的なマクロの視点からアプローチをすることになると理解しています。
私も四季報などを眺めてまずはマクロで見た時に、
その仕組みを思い浮かべて理解できるか、
それが競争優位であるかとか不況体制があるのか、
安定性があるのかなど思考を巡らします。
その思考を巡らすプロセスの中では、
抽象化された競合としてのイノベーターを想像したり、
不況が訪れた時の消費行動がどのように影響するのかとか、
やはりマクロで想像を働かせるわけです。
そして、具体的な競合個社をフィットさせて比較したり、
不況時の財務諸表をごりごり精査してみたりと、
ミクロの分析にのめりこんでいきます。
このようにマクロとミクロの視点を交互に使い分けて捉えることで、
多角的な考察に繋がる
のかなと思うわけです。

マクロで捉えることは、様々な業態に精通していたり、
あるいは世の中のトレンドや過去の歴史をきちんと身につけている方にとっては、
案外サクっと見通せるのだと思いますが、
私にはなかなか骨の折れる作業であったります。(これが勉強になるし楽しいですが)
そしてマクロの視点に長けた方の考察は、
恐らくはミクロでごちょごちょと手間をかけなくても、
概ね見通しを持てているのかと思い、
より効率的に分析を行うことが出来るのかなと想像しています。
私はマクロでみえた仮説を検証するために、
ミクロの事実や状況を積み重ねて、
結局当たり前の結論を得るというようなことを繰り返して、
時間を費やしているように感じています。

これは銘柄を多く見るという上では非効率的ですし、
そこまで手間かける?と思われるわけですが、
しかしそういうことを通して視点を養って、
そこで自分の無知をカバーするしかないわけで、
この双眼鏡でズームインしたりズームアウトしたりしながら、
ようやく像を得るという取り組みは必要不可欠なことと思っています。


このズーミングのスキルを今後も意識して、
物事を捉える時に、双方の視点を意識しながら、
より主体的で納得感のある判断を下していけるように頑張りたいと思います。


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日経ヴェリタスにおいて、
「2018年展望」というお題で対談記事が目に留まりました。

レオスの藤野氏は、WBSでも指摘していた通り、
賃金で従業員に報いている企業への注目しているようです。
「賃上げ企業は持続性が高い」とコメントされています。
従業員への還元は、
その企業のポテンシャルを高めて長期的に期待できる
と私も考えています。
ですので、私も従業員への還元については、
銘柄をチェックする際のひとつの指標にしています。
今年の投資方針の観点に追加した組織力の中で、定性的に織り込んでいるつもりです。


一方で、この従業員への還元の評価はとても難しい側面を有していると思います。
ただ横並び的な発想で賃金上昇をしていればいいわけではないですし、
平均年収だけではみえてこない従業員への還元の多様化もみられ、
その実態把握は一筋縄ではいかない面があると考えています。
また、業種やビジネス形態、もしくは企業規模によっても、
その幅や伸長率は一律でみればよいわけでもないわけです。
昨今では働き方改革という標語でもって、
状況はより複雑化しているものと捉えています。

経団連の動向を決めるトヨタ自動車の賃金交渉は、
我々が知る表面的な「ベア〇%」とか「一時金〇ヶ月」だけで把握はできませんし、
それを踏まえて大企業各社の動向だって、
結果だけみても真の企業の姿勢を必ずしも捕捉できるものでもありません。
まして、そのスキームが従業員のモチベーションに真に寄与し、
藤野氏の言うように、また私も期待している通りの
長期的企業の優位性確保に貢献できるものになっているかと言われれば、
はっきり申し上げてあまり自信がありません。
まして、中小型銘柄のベンチャー寄りの企業をイメージすると、
より平均年収や賃上げという目にみえる還元性向だけで、
それが重要指標であるかはより微妙かなと感じているところです。

少なくても、私の本業の会社においても、
この経団連加盟という横並び意識から、
会社全体でいえば一定の賃金改定は行われていますし、
平均以上の恩恵は受けられているのかもしれません。
ではこれを受けて、本業のサラリーマンとして、
何かモチベーションに変化があるか、忠誠心が増したか
といわれれば、やはりNOです。

賃金が2%上昇するということが、
企業にとってどれだけの負担になるかは、
投資家としてみるとなんとなくそこそこ影響が大きいぞ、と理解できますが、
労働者の立場でみると、イマイチ実感が伴わないのが私の感覚です。
ベースアップで2%の賃金改定が実現したとしても、
働き方改革の掛け声で何でも省力化、残業を減らせの無理難題でもって、
実態は目的が手段化することによる弊害もみられるわけです。

そんな中で、モチベーションや忠誠心なんて感情は、
私が窓際族であることを差し引いたとして、
周りのキャリア志向の高い同僚をみてもそんな雰囲気はありません。

私の会社では、割り切った安定を望む私のようなドロップアプト組と、
名声と役職が欲しい(もちろんスケールがでかいことをやりたい欲求も含む)
キャリア組とに大別されています。
どちらの立場に立ってもベース賃金や一時金の増額は、
ないよりあった方がよい程度で、
それとは違う所に関心があるというのが実態かなと感じています。
まして、なんとなく社会からの要請だからという受け身的な姿勢で、
会社がなんとなく従業員への還元色を出して、
それが一部のキャリア組(評価が高い)に厚く手当されていく実態は、
ある意味誰得なのだろうと感じるところです。
ドロップアウト組は(評価もあまり高くないので)、
結局のところそこまで恩恵を享受できませんし、
キャリア組は賃金より昇格による役職や立場により関心があるようですからね。


話が私の個人的なことで脱線しましたが、
従業員への還元については、
ただ賃金改定の状況や平均年収だけをみて、
評価をしてもそれはある一面でしかない
ということです。
まして、投資家として従業員が会社(事業)に邁進し、
長期的に企業価値向上に資する活動を成してくれるかどうかは、
もう少し複合的にみないとならない
と思うわけです。


コムチュアのようにアベノミクスが始まるより前から、
報酬体系へ経営がコミットして、
かつそれを従業員に浸透させることで
一定のモチベーション向上に努めている会社もあります。
この賃金への還元の意味が薄いというではなく、
むしろずっと前から地道に仕組みを考え、現場に伝え続けてきたから、
ようやく今、陽の目を見てその恩恵・効果が出ているという好事例もあります。
同社の場合、従業員への還元の定量結果というより、
そういう仕組みを全社で共有できる仕組みがあって、
それを実感する場(全社集会のようなもの)があることが
従業員にとっては強いモチベーションや忠誠心に寄与している気がします。
(賃上げ幅や一時金の額だけでは推し量れないということ)

ソーシャルワイヤーのようなまだベンチャー気質の会社が、
足元で平均年収が低いものの、
今から従業員に重要なKPI(一人当たり売上高)を意識させて、
それが将来自分達へ還元されることについて、
経営が現場へ浸透させる活動をしている、
そしてそれがようやく発現しそうになっているような会社もあります。
平均年収だけではなく、ストックオプション等の還元の多様性もありますし、
そもそも優秀な経営の下でベンチャーを学び経験できるという
ある意味「プライスレスな価値」を享受できるというオプションも、
なかなか定量的に評価はできません。
実は定量的に推し量れない部分が、
忠誠心やモチベーションにより寄与し、
結果、投資家目線でも満足できる期待を抱かせてくれるのかもしれません。


一方で日本BS放送は平均年収が比較的高いですが、
それは従業員の付加価値が相対的に高いというより、
業種としてマスコミ関連であることで高い年収傾向であると認識しており、
おお、この会社は従業員への還元がいいな、なんて思わないわけです。
そもそも、この会社ならではの付加価値ってなんだろうと改めて考えてみると、
相対的に高い年収にもやや疑問符もつくわけです。
なので、同社の場合、従業員への還元が高くて良い会社、
という評価というよりなぜ?というややネガティブにみえてきます。
こちらも定量結果だけでは評価は難しいと感じるわけです。


丸和運輸機関のようにいわゆる労働集約型の業態でありながら、
ここ数年をかけて賃金体系の抜本改革に試行錯誤している会社もあります。
それが平均年収という形にはまだ表れていないですし、
暗中模索の中で色々苦労も垣間見れますが、頑張っているようです。
しかし、独特な社風である意味では強い絆で結ばれています。
例外こそあれど、高い組織力とカリスマで士気を高め、
邁進している企業もあるわけです。


ステップは賃上げこそマイルドですが、
現場主義の先生を安定雇用でもって、
その拘りに徹底して応える現場を作っています。
競争や営業成績を競いながら先生の役回りという二足のわらじは履かせません。
同業から同社へ転職してくる人材が絶えないことからも、
現場主義に応えるステップは、地元ではブランドになっていることも
今回の株主総会でもって改めて実感したところです。
定量結果をみて、ステップは賃上げがマイルドだからダメな企業でしょうか。
私はそうは思わないわけです。
ただ、長期的なマイルドな成長をコミットしているわけなので、
懇親会という非公式な場で、
ストップオプション等で補助的に従業員への配慮への検討も付言してみました。
多様的なやり方の中で身丈にあるやり方で従業員に報いることは、
何も横並びの賃上げだけでなく、
労働環境や真の働き方改革を実践することでも成立するわけです。


他の銘柄についても書けばキリがないのですが、
結局、賃上げ等を通して、従業員への還元をコミットする会社は、
持続性が高いかと言われれば、
それは一要素でしかなく複合的に捉えるべきもので、
かつ従業員への配慮という点について本気であるか否かが重要という感触です。
「賃上げ」という定量結果だけで持続性の強弱は語れないと思います。
個人投資家としても、よく平均年収をみて、
表面的に会社の姿勢にフィルターをかけてみがちですが、
定性的な情報も含めてほんの一要素にしか過ぎない
という立場で私は今後も見守りたいと思います。

ですから、株主総会やIRの場では、
従業員への還元や人材への考え方については
深掘りをして聞くようにして、平均年収など定量結果だけをみて、
判断しないようにいつも配慮をしているつもりです。

今後も世の中のトレンドで少なくても表面的には
賃金へ配分という流れは続くと思いますが、
その中で真に人材を大事にして、
多様性をもってそれに向き合う良い会社に投資をしていきたいなと思います。


最後に、せっかくなので、一応平均年収の変化を羅列してみました。
四季報記載の情報です。2014年と2018年の変化です。
結局、これだけをみても、ふ~んとしかならないんですよね。

2014年1集号 → 2018年1集号


日本管理センター       437万円/32.7歳 → 509万円/32.7歳
サンセイランディック      636万円/34.1歳 → 688万円/36.1歳
アイドマMC            N/A   → 374万円/35.3歳
WDBホールディングス     610万円/42.6歳 → 580万円/39.8歳
IRジャパンホールディングス  N/A        → 1089万円/41.7歳
ルネサンス            516万円/34.8歳 → 547万円/36.2歳
あいホールディングス     502万円/43.9歳 → 551万円/47.3歳
ステップ              559万円/35.0歳 → 564万円/36.2歳
全国保証             660万円/34.8歳 → 641万円/34.7歳
丸和運輸機関          N/A        → 460万円/37.6歳
ソーシャルワイヤー       N/A        → 366万円/33.3歳
シュッピン             374万円/36.1歳 → 410万円/37.0歳
日本BS放送           N/A         → 732万円/41.4歳
ホクリヨウ             N/A        → 409万円/44.3歳
ひらまつ             428万円/30.0歳 → 423万円/28.1歳



ちなみに藤野氏は、記事の中の記載を受けて、
実際にはどのように従業員への配分という観点を評価していくのか、
とても興味があります。
まさか賃上げの有無やその額だけで機会的に判断するとは思えません。
では、直接ミーティングできる優位な立場を活かし、
どういう点を踏まえて判断されるのか自分の気づきにもなる気がしますので、
今後の動向を見ながら、自分なりに解釈をして理解を深めたいと思います。


皆さんは従業員への還元ということについて、
どのように投資判断に活かしているでしょうか。
中には、年収が高い=コスト体質もしくは損益分岐点を上げる行為と
それだけでネガティブになる方もおられるかもしれませんね。


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