十分な教育資金と老後資金のために

「儲け」を得ることを目的に投資をしているとはいえ、
得られそうな「儲け」に留まらず、
その投資先の理念や経営等の姿勢に対する「応援」の気持ちこそが、
より投資先選定において重要なものであるという
価値観が大きくなりつつあります。

このことは 前回の記事 にて触れました。


では、そういった理念や経営に対して
自分の価値観によりフィットするような投資先をどのように
見つけるかということが重要になります。

これまでの投資先選定においては、
ファンダメンタルズ分析を中心に行い、
そのプロセスの中で一要素として理念や経営への信任という観点を
加味していました。

詳細に書くと、
企業の定量的な実績数値を観察して成長性や安定性を客観的に把握し、
その実績を出す所以としてビジネスモデルや外部環境などを見つめることが
1stステップです。
2ndステップとして、そのビジネスモデルが今後も長く通用し、
その結果として、安定成長が今後も可能性高く続くことが期待されること、
かつそれが適正な価格で購入できるかというチェックです。
これらのステップを経て、
いよいよ実際の投資を検討するフェーズとなります。

この今後も長くビジネスが通用するとする検討段階においては、
不況耐性や経営者の素質、企業理念や従業員のモチベーションなど、
様々なところに推測を巡らします。
もちろん全てを見通せるわけではなく、
一部の限られた情報から判断しますが、
最後は自分の好みだったり共感だったりという
精神論の部分が多様に影響します。

出来るだけこのような精神論的な定性評価は控えるようにしつつも、
人間の判断なので、当然ゼロには出来ません。

これまで控えてきた自分の好みか否か、
それも経営や理念といった至極表面的で曖昧なものに対するものへの評価。
しかし、これがとても大事なのではないかと考えるようになりました。

そしてそういう大事な部分に触れるためにどう行動するべきかが、
投資家としての必要な行動のひとつではないか思うわけです。
今更?という感じかもしれませんがね。

そういう大事な部分については、
会社と対面で直接感じることこそが一番有効なので
IRイベントや株主総会は出来るだけ出席し、
コミュニケーションを図ることがとても重要だと思う所以でもあります。
私も今回も全国保証、WDBホールディングス、丸和運輸機関、
シュッピンの総会に参加しましたが、
どれも大変有益な機会を頂きました。

そのような機会を通して、より会社への理解を深め、
そこに共感出来ることは、
ファンダメンタルズ分析の小難しい理屈と同じくらい、
大事な要素なのかもしれません。


経営者の誠実さだけでは事業成長は出来ない。
だから極端な話、誠実かどうかなど二の次でよいという考えもあるでしょう。
確かにその通りと思う部分もありますが、
私は事業成長スピードが目覚ましくても、
誠実さに欠けたり、懸念を抱いたままに、
その成長性と配当という面だけに目を向けて「儲け」中心の視点で、
資金を投じる判断が出来ないのが実情だったりもします。


このような観点から、四季報や企業IRページで
型にはめた定型的なファンダメンタルズ分析は
もちろんこれからも継続するものの、
それだけではない要素をもう少し重視していけたらと思います。

具体的には企業のIR以外の情報へ積極的にアクセスすることで
その企業の投資家目線ではない視点で見つめるようにしたいです。
採用、商品/サービス情報などですかね。
特に経営者のあいさつなども重視したいです。
また、IR関連でもパワポなどの資料だけでなく、
出来るだけ動画を探す、もしくは直接企業へ訪問を心掛けてみるなどです。
これまでも横目で気にしていたことなのですが、
今後はもう少し重視したいですし、
例えばストックボイスの上場会社の社長の挨拶などの動画も
チェックして銘柄選定のきっかけに活かしてみたいと思います。

一風変わった経営者や、会社ビジョンなどをみつけて、
それが自分の志向とマッチするかという入口から
何かよい出会いがあるといいなと思います。


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多くの投資家は、
リターンの極大化を目指しているかと思います。
そのために自分自身が受容しうるリスクを推し量り、
それを時に上限域まで取り込むことで、
実際のリターンを顕在化させようとしているものと思います。

このような対応について、
「攻め時」とか、「勝負に出る」などとも表現されますが、
このニュアンスにずっと違和感を感じています。

リスクばかりに目が向きリターンを享受出来ないから、
時にリスクを取らないと駄目なんだといわれれば、
それはリスクとリターンの基本的な考え方を踏まえれば
そうだよなーと納得をさせられる部分はあります。
これを統計学等を駆使して数学を使って
学術的に説明する人もいるかもしれません。
なるほど、チキンではだめなんだと。

相場に資金を投じることは、
プロもアマも入り乱れる中での真剣勝負。
だから攻めと守りも意識せず、
日々のボラティリティの中で漫然と市場という戦場へ身を置くなんて、
自殺行為であるとさえ言われる始末です。

しかし、私たち投資家は、何と戦いどこへ向かって攻め、
何との勝負に勝とうとしているのか。

お金を儲けたいというツワモノが眼をギラギラさせ、
虎視眈々と明日の儲けを追及している中で、
オレがオレがという連鎖が「勝負」となり、
そこに攻める/守るという戦術論が台頭し、
その扱いが必然であるということなのかもしれません。

しかし、やはり敵が誰で何と勝とうとしているのか、
私にはあまり見えてきません。

敵は「不確実な未来」であり「不確実な市況」であり、
勝つべきは「恐怖を前に怯まない自分」なのか。
あるいは、市場の中にいる他の投資家・投機家が全て敵、
自分が出し抜くことが勝つことなのか。
本当にそうなのか。
相場とは勝負をかける場所なのか。

こんなことを考えている時間があれば、
銘柄のひとつでも研究した方が数百倍は有益なはずです。
だから私は凡人なのだと思います。
ただ、こういうメンタルを見つめる、
というか自分が長期的にどういう投資家を目指すのかを模索する上で、
自分とのこういう対話もまた重要なことだと考えています。


私が最近感じるようになったのは、
投資の原点なのかもしれませんが、
投資に期待する姿勢は、「儲け」の追及ではなく、
「応援」の連鎖なのかなということです。

「儲け」が先行するから、
見通せない未来も周りの市場参加者にも不安を覚え、
それが敵にみえてきたり、
気まぐれな相場と隣合わせであるから、
それをうまくやり過ごそうとして、
結果として勝ちを追求するから戦術的な攻める/守るとか、
勝負に出るといった考えが先行するのだと思います。

しかし、「応援」が先行すると、
見通せない未来は期待や夢という楽しみとなり、
気まぐれな相場は時に応援の機会を与えてくれるドラマであり、
市場参加者も一部の投機家などを除くと
同志としての仲間に思えてきます。

もちろん、慈善活動をしているわけではないので、
リターンによる「儲け」を度外視するわけではありません。
基礎的なリスクとリターンの関係を踏まえ、
自分が受容できるリスクを推し量り
(現金比率や特定銘柄の比率偏重など)、
応援に値するバリュエーションであるかとか、
継続的な安定成長が期待できるビジネスモデルを有しているかなど
当たり前の評価に照らす必要性は論じるまでもありません。
その上で、投資判断の最後のプロセスで今までは
目標株価まであと何%のギャップがあるという視点から
期待リターンをある程度定量的に想像する思考でした。

このプロセス自体は否定するものではありませんし、
実際、このような定量的思考は基本としてとても大事だと思います。
これからも絶対続けていくべきものだとさえ思っています。
しかし、より重視すべきなのは、「応援」をし続けられるか否かの
自分の中の強い会社に対する愛着のようなものの有無なのかなと
感じるようになりました。

このような想いが強くなれば強くなるほど、
定性的な精神論に傾倒してしまうわけで、
それを意識的に定量的・客観性を持つように自分自身を促すことが、
冷静な投資判断に資すると考えてきました。
情の介入を出来るだけ排除する意味でも
精神論ではないよう配慮をしてきたつもりですし、
それがパフォーマンスを大きく育てるという点においては、
良い効果をもたらしてくれるものなのかもしれません。
しかし、自分がより理想とする長期投資家として、
(自分が求めるレベルの)そこまで高くない利回り運用を求めていく上では、
もう少し定性的で情に係る部分にも目を向けることが
肝要なのかもしれないと思い始めているところです。

そのビジネスは儲けられるのか、
それがひいては自分の儲けに繋がるのかという世界では、
常に競争という敵が存在し、それにどう勝つかを見出す戦いです。
この良い意味での競争は切磋琢磨していく意味で、
ビジネス上でも投資家としても歓迎するべきことだと思います。
しかし、私の投資家として目指すべき方向性として
勝てるビジネスを発掘し、投資家としてより強く勝てる姿を求めるというより、
永続的な安定成長ビジネスを有しつつ、
野心や哲学のある経営に敬意を示すことが出来て、
今後の展望と成長、想いを共有することに喜びを感じる姿を求めているかなと思います。

私は不勉強なのでこのような思考はどなたかが唱えている姿なのかもしれませんし、
どなたかが全面否定している姿なのかもしれません。


とても平凡な考えでいまさらということかもしれませんが、
私の投資家としてのひとつの方向性として、
多くの方があまり重視されないと認識している、
会社の理念だったり経営者のマインドだったりをより深堀りして、
「応援」し続けようと真に思える会社を発掘していきたいし、
末永く付き合っていきたいなと感じています。


今後の投資方針を掲げる上で、
少し自分の中で「変化」を感じつつあるため、
自分の思考のメモのために記事にしました。

かなり漠然としている頭の整理のような記事で恐縮です。




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 私は個々の銘柄に対して、
 目標株価を設定しています。

 この目標株価は2~3年後の成長した姿と、
 その時にその銘柄がどの程度の市場評価がされうるか、
 この辺りの妄想のもとで算出しています。

 もちろん、BS情報から財産価値を算出して、
 事業価値を加味して・・・なんてこともやってみたりもしています。

 いずれにせよ、成長した姿を想定EPS、市場評価をPERで、
 それぞれ定量化することで
 一応は、それらしい目標株価というものを算出しています。
 但し、これらはあくまで妄想下で幻想の中で算出しているもので、
 不確実性満載なわけです。

 ですので、そんな不確実な将来のことを考えて
 投資判断を下すことなんて難しいし、
 そんな曖昧な目標株価に何の意味があるのか、
 そんな疑問も聞こえてきます。
 
 事実、私もそんなジレンマに今でも悩んでいます。
 曖昧な目標株価に対して今の時価を比較し、
 ああだこうだと悩むわけですが、
 定量化の罠にはまっているようであります。

 つまり、定量化することで一見すると
 合理的判断を下しているように思えるものも、
 実はそうでもないよ、ということです。
 日常生活でも定量化することで、
 物事を合理的に判断しているように実感しがちですが、
 定量データにばかり目が向かい過ぎると
 物事の本質を捉えられないこともあると思うのです。

 ただ、いずれにしてもその不確実性の前に、
 今の私はやはり定量データに頼らないと
 客観的な判断を下せないという弱さがある事も事実です。

 高値を更新し続けて自分の中で割安性が薄まっている時にも、
 まだまだイケると根拠なき理由でホールドを続けてしまうなんて、
 私ならよくやってしまうことなのです。

 そういう時にひとつの節目として
 目標株価へ接近した時に、
 その銘柄に対して一度置かれている状況を棚卸し、
 今の自分がどう振る舞うべきかを考えるきっかけにしています。

 きっかけにしているということなので、
 検討の結果、もう少し早めに売りを出して調整することもあれば、
 超過しても放置をすることもあります。


 私が大事にしているのは、
 後から自分が納得できること、なわけです。
 ですから、こういう検討を行うことを通して、
 仮に目標株価を超えて高値と知っていながら、
 反落して利益を削られたとしても後悔などしません。


 将来は不確実ですし、
 その不確実性に対して
 自分が許容できる範囲でリターンを求めて投資しています。

 不確実なので
 当然のことながら自分の想定と異なる動きをすることなんて、
 いくらでもありえます。

 大事なことは不確実性の中で、
 プラスを極大化させることではなく、
 不確実性の中で、自分なりの判断を下し、
 それを堅持し、納得性を高めることだと考えています。
 そのために今の私はまだ弱いので、
 ひとつの論拠としての目標株価設定は重要な指標だと考えています。


 プラスを極大化することは、
 投資家としては、何より大事にすべきことかもしれません。
 それを追求して爆益を手にする事は憧れますが、
 今の私が望むべき方向ではないのです。


 なんだか抽象的な話になりますが(いつも?)、
 目標株価設定には賛否もあろうかと思いますが、
 私が考えている目標株価の付き合い方です。
  
 
 皆さんは保有株などの割安、割高の判断をどのように判断していますか。

 私はPERやPBR、配当利回りなど
 様々な指標を見たりもしますが、
 自分の目標株価とのGAPも参考にしています。




  

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定型か非定型かという視点を大事にしています。

これは投資においてもサラリーマンとしての仕事においても、
あるいは子育てなどの家庭のシーンにおいても、
今取り組んでいることに対して、
どちらの範疇のことかを意識するようにしています。

定型と非定型に優劣はないですが、
両社をバランスよく複合的な力を付けることが大事だと思います。
そして、個人差がありますが、
定型より非定型の方が取っつきにくく、難解なことが多い印象です。

従って、バランスを取るためには、
定型だけでなく、非定型のことをいかに扱うかということが、
自分の総合力を養う上では不可欠な要素になります。


例えば投資においても、
一般的な指標に照らしてルーチンの判断を下していくことは、
定型的な要素が強いです。
テクニカルの買いサイン/売りサインをチェックしたり、
PER指標から割安/割高判断を下したり、
あるいは、自己資本比率から財務安定性を判断したりと。
こういったことは、一定のものさしに照らした定型的な判断です。

これはこれでとても大事な定点チェックなのです。
しかし、定型的なものだけで判断が出来ることは、
その判断の固有さが浅くなり、言葉は悪いですが、
結論が画一化してしまいます。

ですから、チャートやレシオ、PERや自己資本比率だけでは表現されない、
その銘柄特有の観点に照らした非定型要素の深堀りは
結論の固有さが深くなり膨らみを持つものになると思います。


仕事でも定型的な業務はミスをしないこと、
効率的にやることが大事でそこまで判断を求められないものです。
従って、場合によっては、そのオペレーション自体を外注したりもします。
これに対して、創造的な業務はゼロベースでの思考が求められ、
非定型の観点が強くなります。
イメージとしては、既存のエクセル表にひたすらデータをUPDATEかけていく
定型的な業務に対して、
白紙のパワポに事業戦略を整理していく非定型な業務があり、
これは優劣の問題ではなく、
会社員としてどちらも大事な業務ですし、
双方を手掛けられることが、
定型から気付きを得て、非定型で創造する総合力が業務に役立てられます。



子育てでも同じです。
小学校入学を控えるわが子にも、
最近は人並みにドリルとかを買ってやらせてみています。
毎日足し算の準備のような数字のドリルや、
書く練習をするひらがなのドリルなど、
毎日コツコツ短い時間でも一緒に机に向かう習慣をつけることも
大事なことだと思って取り組んでいます。
これは完全に定型的な取り組みです。
一方で、そのドリルをやるプロセスで話を脱線させて話を膨らませて、
数字やことばの勉強がなぜか世界の国や天気の話になったりして、
そんな脱線話をホワイトボードに書いて子供と盛り上がったりします。
これは非定型な取り組みです。
進学校である灘高の国語の授業で有名な話ですが、
「銀の匙」を3年かけて脱線しながら読むというものがあります。
毎日読み続けること、そのものの定型要素と、
その文中から徹底的に脱線して総合力を養う非定型要素とが、
複合することで知見が広がるわけです。



投資を始めて私も3年目なので、
指標の基本的な見方やその中で自分がどういったものを
相対的に重視してモニタリングしていくかは、
だいぶ慣れてきました。
定型部分の基礎は出来上がりつつあります。
また、エクセルを使ってソースの自動収集や、
よりわかりやすい表記方法を工夫したりと、
「定型部分の効率化」に足を突っ込んでいますが、
これはあくまで定型要素の深堀りです。

私はどうしてもそちらの方が取っつきやすいので、
定型部分の深堀に注力しています。
為すべきことがエクセルで工夫をするとか、
データ連携を模索するというわかりやすさがあるからだと思います。
別にこれ自体は悪いことではないのですが、
前述の通り、非定型とのバランスが大事なのです。

非定型の部分は具体的に何をすればよいのか、
わかりにくいのですよね。
業界のことを調べたり、マクロ経済から独自の視点で考察をしてみるとか、
財務諸表に表れない人材や固有ノウハウなどの
非定型要素を見極めるなど、抽象的なのです。
そして抽象的でとっつきにくいから、
この部分に一定のバランスで考慮出来ることは、
今後自分が投資家としてやっていく上で大事なことだと捉えています。

この非定型の部分をとっつきにくいからといってなおざりにして、
定型部分の延長で、一生懸命に指標をこねくり回して、
エクセルに頼るばかりの分析だけでは、
限界が来るような気がしています。
(もちろんその深掘りを究極的に突き止めることで
十分優位性を見出せるとも思いますが)


私が相互リンク先として
いつも勉強させて頂いている方の多くの方が、
この非定型の部分の考察に特に優れているなと感じます。

すぽさんの成長やビジネスモデルという
非定型的な要素が強くなる軸をより重視している点や、
ゆうゆーさんのようにタイプ別に成長シナリオを分けて、
その範疇の中で外部環境も踏まえた構想を描く非定型プロセスなどです。


スクリーニングでも定型分析より非定型分析が
より自分色の選別が出来ますし、
最近流行りのビックデータからのAI技術も、
定型から非定型の流れが加速しています。

定型の方がとっつきやすく、
為すべきこともわかりやすいので、
ついついそちらの深堀りばかりに追われてしまうのですが、
非定型の部分で何をすべきかというところからモヤっとしている部分に、
積極的に手を出してチャレンジしてみたいなと思います。


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私は自分で言うのもなんですが、
生真面目で不器用な性格です。


物事を判断する時には、
出来るだけ網羅的にかつ知り尽くせる範囲で深掘りをして、
隅々まで見渡して物事の判断をしようとします。
それは大事な投資判断を下す上でも欠かせない姿勢だと捉えています。
このように生真面目に相場に対峙して、
不器用ながらも全力を尽くして判断することが、
不安ばかりが先行する相場に身を置く上で、
私が倣うべき作法だと心得ています。

一方で、それが本当に欠かせない姿勢といえるのか、
もっといえば、逆にそれが判断を無駄に複雑化してしまい、
本質を見落としてしまっていないか
ということを疑うべきかもしれません。

その生真面目さと不器用さの中の愚直さは、時に、
投資判断や行動に悪影響を及ぼしはしないかということを考えています。


生真面目で不器用な私は、
決算開示されれば、そこに想定外の事態が発生してはいないか、
それは目を皿のように見ています(笑)。
一字一句のニュアンスを勘ぐって読み、
定性的な解説の辻褄が合うかを他社の動きも見て裏取りをします。
場合によっては、IRに電話して自分が抱いた疑問は
可能な限り確認をするようにしています。
もちろん限度があるわけですが・・・。

そのこと自体は私は当たり前のことと捉えていますが、
一方で、そのように敏感であろうという姿勢が故に、
そこに見えた想定外の事態を重く受け止め過ぎているようにも思います。

このような問題意識もあり、
最近は努めて自分が投資判断をした本質的な魅力やシナリオに
拘るようにしています。
これは意図的に足元で発生している想定外の事態を
スルーしているともいえます。
もちろんスルーしてよいものかどうかは見極める必要がありますが。


例えば、日本管理センターの管理戸数の足元の伸長鈍化の件。
確かに管理戸数は今春から伸長率は鈍化しており、
管理戸数はストックを支える収益源ですから、
重要なKPIだと認識しています。
しかし、一方で同社への期待の本質は、
単に管理戸数の伸長に頼った既存の延長での成長軸だけではなく、
変化に対応出来るシナジー事業の創出であるわけで、
それはイ―ベスト(売買)や金融、教育という部分で次々と立ち上がり、
IT化への機運が高まる中でもAI活用など積極的にアンテナを張り、
私が期待しているシナリオ通りであることを、
私は疑っていません。(もちろんどうなるかわかりませんがね)
この時に、管理戸数の伸長率が以前は何%だったのが、
最近では何%で、何%ダウンしたから、
それの要因は、そしてその対策は・・・と当たり前の深掘りを
愚直にやっていくことは、
生真面目かつ不器用な私なら必ず通る道です。
実際今回もIRにまで照会した位です。
これまでなら、こんな事象を前にして不透明感が増したとかいって、
一部売却なんて判断もしたでしょうし、
実際、足元の株価動向を見ればそれで救われているわけです。
ただ、今回はこの調整局面で逆に買い増しをしています。
それは確かに網羅的、深掘りをしていく中で懸念はあるものの、
それは重箱の隅をつつくようなものであり、
確かにそれがいずれ大きな問題に発展する可能性はあれど、
そうならなず大きなトレンドとして
自信が揺らがないのであれば、安くなったのなら、
買うのが自然と考えての対応です。


他にも丸和運輸機関の新センター稼働に伴うコスト先行の件。
丸和運輸機関は中堅スーパーを中心とした低温物流において、
エリア拡大による成長が期待出来ます。
また、中国にも合弁会社を設立し、
中国本土にも試験的に同社の低温物流ノウハウ展開を
進めようとしています。
ビジネスモデルとしては極めて平凡で、
物流施設を建てて、オペレーションを確立して、
その店舗やエリアが拡大していくことに比例して
収益が立つわけですが、
当然、施設やオペレーションの人員にはコストがかかるため、
いきなり爆益なんてものは期待できません。
もっとも、前期はインバウンド需要に支えられ、
マツモトキヨシの荷量の特需があった効果もあったのですが、
そんなものは所詮特需なのですからね。
今期に稼働した物流センターで早速立ち上げでコスト先行となり、
思ったように利益が出なかったというのが、
直近の決算でして、それでストップ安までしています。
新センターを想定内のコストで立ち上げられなかったこと、
そのものは今後の改善に繋げて欲しいとは思いますが、
では、同社へ期待するシナリオが変わるものでしょうか。
利益率を計算して、あぁ確かにコストを要したのだなとわかります。
しかし、考えても見れば、これから施設をどんどん稼働していくにあたり、
色々な諸問題が発生するでしょう。
むしろ問題が起きない方が不思議ですし、
それを全てコントロールできるだけの経営は、
今の同社にはそもそも期待していません。
こういう試行錯誤があっていいと思うのです。
生真面目に不器用に捉えてみるとケシカランことかもしれませんが、
長い目で自分が見つめるべき本質を見通した時に、
むしろこういうプロセスを描いて成長するのが自然だとも思うわけです。
今後の立ち上げでどんどんコストが嵩んでしまい、
いつも失敗ばかりということでは困りますが、
2度、3度小さな失敗する位、許容できないと、
長期投資は難しいのかもしれません。
もちろん、そのように大らかな判断をする裏では、
IRにも何がコスト先行の要因で、その対策がどうなされているかは、
きちんと確認しています。
それを把握した上で、判断としてはその細かな重箱をつつくのも、
一考だと思うわけです。


他にもいくつも例があります。
シュッピンの月次の落ち込みに非情なる株価となっています。
シュッピンに期待しているのはEC部分であり、
今の表面的な月次の印象の悪さなどをいちいち気に掛けていても、
分析した気にはなるのかもしれませんが、
同社の魅力の評価を真にしたともいえないと思います。
ECの成長、またそれを助けるコンテンツビジネスに期待です。
この動向をもっと注視すべきなのでしょう。




例示でだいぶだらだらとなりましたが要するに、
生真面目に不器用ながらも精査して判断をつけていく段階から、
その中で判断基準を大局的に下す段階へと進化したい
と思います。

細かな部分に目を瞑るのではなく、
細かな部分に目を配らせつつ、
自分が判断する時にはもっと長期投資家として
ずっしり構えるという姿
を目指したいのです。

このような対応によって、
失敗リスクも高まるかもしれませんし、
短期的にも忍耐を求められる期間も伸びるかもしれません。
(実際に今がそうですかね)

ただ、目先の変化にいちいち反応するのではなく、
変わらないことを重視していきたいと思います。


一般的には最近はビックチェンジ銘柄などと言われ、
大きな変化(事業変化)の機会を察知することが
重要だし、今の相場には活かされるのだと思います。
これを否定するわけでもないですし、
私もチャレンジもしたいと思いますが、
今は愚直にやり過ぎないことを意識していきたいと思います。


優秀な長期投資家の方は、
きっと多くの情報から本質的なものはこれだと見出し、
そのトレースに注力を置いているので、
作業時間面の費用対効果も高く、
かつ見誤りリスクも軽減出来ていて、まさに理想形の姿だなと思うわけです。
少しでも近づけられるように、
私も、生真面目で不器用さを失わない中で大胆になろうと思います。


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