十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+12.0%(2017/5/26時点)


四季報で前号からモニタリングを開始していた銘柄です。
今回の下落もあって、値ごろ感も出てきたかなと感じたため、
一度このタイミングで所感を纏めておくことにしました。


6678 テクノメディカ 東証1部 【電気機器】

 銘柄分析シート 6678 テクノメディカ



1.事業内容
病院などで使用される「採決管理準備装置」を提供しています。
最近ではバーコード読み取りタイプの旧来式の商品から、
RFIDを活用したタイプの新商品をリリースしており、
ROBOという名称で大病院を中心に更改需要を捕捉しています。

国内では既に90%近い圧倒的なシェアを確保しており、
更に消耗品が生み出されるシステムであることから、
(RFIDチップなど)
高収益となっています。

当社が提供するこの準備装置は、
病院内のオペレーションや医療ミスを撲滅する観点からも、
一度システムが導入されると、
なかなか他の商品に入れ替えるきっかけもなく、
安定したビジネスが期待出来そうです。

消耗品では、利益率が高いということを
会長が動画の中でも言及しています。
消耗品は売上では約40%程度ですが、利益では更に全体の比率が高いので、
不況時の耐性も高いものと想像します。

実際に、2008年~2010年あたりの業績を見ると、
2010年3月期で微減益ですが、
ここでも増収を維持しており、やはり安定した業績が、
当社を語る上で欠かせない部分で、安定性に優れていそうだなということです。

ROBOと一言で言っても、
ターゲットを大きく大病院、中病院、健診センターとセグメント毎に
商品ラインナップを用意しているようです。

また尿や透析などの周辺系の機器の提供、
静脈可視化などの製品など小粒の商品も含めて、
病院内部の運用を電子カルテなどと連携して
効率化と管理厳格化することに向けて
付加価値を提供するビジネスのようです。

国内では既に高いシェアを獲得し、
あとは更改と消耗品に支えられて安定的に推移しそうです。


一方で海外進捗はなかなかうまく進んでいないようです。
海外の成長余地は感覚では相応にあると思うのですが、
実際にはなかなかうまくいっていないようです。
そしてこの成長余地がどの程度あるかが、
当社の成長性を語る上で欠かせません。


2.成長性について
というわけで、成長性の観点からすると、
海外がどうなるかというのがまず気になります。

欧州が低調でアジアなどでは増加という文言が
決算説明資料にありますが、
はっきりいってどこもダメということでしょう(笑)。

経済状況が不安定で地道にやりますということなのですが、
もう少しここは本気でやらないとだめだと思います。

ドミナント戦略として地域を絞るとか、
豊富な現金でM&Aを考えるとか、
色々策がありそうな気がするのですが、
ここについて課題認識はされているようなので、
どうしようとしているのか、ぜひ機会を見て聞いてみたいです。


一方で、国内では更改後10年が経過する需要拡大期にあるようで、
ここに適切な単価上昇が期待できるRFIDを組み合わせた
新商品による対応が十分なされそうで、
ここは一定の成長余力とみてよさそうです。
但し、成長株として評価するような類のレベルではなく、
緩やかに確度高く推移してくれそうという感覚ですね。

また検体管理だけでなく、
ヘルスケア分野の新商品を開発する意思があるようですので、
こちらも一定程度は評価出来そうです。


新商品型の成長がある程度の緩やかな期待が持てて、
海外におけるエリア拡大型として、
何かよい戦略が軌道に乗れば、
一気にイノベーションが起こりそうという感覚です。

いずれにしても現時点で海外の動向はまだ不確定要素が多く、
このままでは難しいはずなので、
現時点では、緩やかな成長が続きそうという評価でしょうか。

成長率は売上高伸長率を15%と示しており、
利益率は20%ということで現状よりやや下がる見通しですので、
利益成長として10%~12%程度だと思います。

最近投資をしてきている、
シュッピン、日本管理センター、アルファポリスなど
成長株投資の銘柄では20%成長が当たり前というところからすると、
かなり力不足なのですが、
元々私はこの程度の成長であっても、
ストック性による安定感が高く、
かつ割安であれば好みの銘柄です。
成長率がこの程度だからと切り捨てずいきたいです。

 
3.株価水準について
 現在の株価は2,497円です。

 時価総額:221億
 PER(15.3期実績):14.7倍
 PER(16.3期会社予想):13.7倍
 PER(16.3期会社予想):13.7倍
 PBR:1.8倍
 ROE(15.3期実績):12.7%
 配当利回り:1.7%
 ※優待あり(米2kg)


4.リスク要因
一番のリスクは病院の経営難だと思います。

最近電子カルテシステムを提供する会社が軒並み苦戦しています。
病院側が診療報酬の改定など経営環境が極めて厳しく、
投資意欲が減衰しているためだと思われますが、
電子カルテが導入されることで、
当社が提供するシステムも
病院内のトータルコーディネートが可能となるという点で、
その価値が大きくなることもあり、
電子カルテのような象徴的なシステム導入の遅れが、
近く当社にも影響するのではないでしょうか。
今回、当社の1Q決算で大病院への導入推進のために、
値下げして導入しており、
利益率を犠牲にしています。
当然利益率には相当の余裕があるために
直ちに収益性が毀損するわけではありませんが、
このリスクはある程度の確立で顕在化しそうだなという感触です。

一方で、病院経営が難しいからこそ、
オペレーションを効率化しなければならないし、
その中で、絶対に医療ミスを起こしてはならないという観点からも、
電子カルテや当社が提供するシステムの潜在的なニーズは
消えないのではないでしょうか。

とすると、多少既存システムを延命しつつも、
採決も検体検査もなくならないわけで、
診療点数が年々減額されていく中で、
効率的な運営が求められていくという点では、
長期的にみれば追い風のようにも感じます。
もちろん足元での下方修正を覚悟の上ですが・・・。


消耗品の分野では高い利益率を誇っていますが、
一方でRFIDチップなど廉価な非純正品が今後出回ると思われます。
その時の対策としてどこまで囲い込みが出来るのかという点も、
リスクだと思います。

それから、経営者の手腕ですが、
前述の海外の件もそうですが、
経営者がどこまで優秀かという点も少し気掛かりです。
決算説明資料などを視聴していても、
お世辞にもプレゼンはうまくありません。
だからといって、シュッピンの社長のように
情熱があるようにもみえません。
実際に対面でお会いすれば印象も変わるかもしれませんが、
私は経営者を始めとした「人」にもある程度、
重きを置いているので、この点もリスクと感じます。


5.目標株価について
目標株価ですが、
まずは18.3期EPSはCAGR10%程度とみて225と予想します。

評価PERですが、まず財務的な面で自己資本比率80%弱、
流動比率460%!とか当然無借金、キャッシュリッチということで
とにかく岩盤です。この点はとても安心出来ます。

成長性から判断するとPERは12倍程度、
財務やビジネスモデルの安定性を考慮してプレミアをつけたとして、
評価PERは15倍が妥当かなという印象です。
これには海外のイノベーションは考慮していません。

すると目標株価は3.375円と算出されます。
(時価総額で300億)


念のため、違うアプローチからも計算します。

<事業価値>
営業利益:23.2億 × 0.6 ÷ 8% =174億

<財務価値>
現金+売掛債権-買掛債券 =116億

<株式価値>
174億+116億=290億


ということで、概ね300億くらいはいきそうかなという感覚です。


6.サマリ
財務基盤が優れ、消耗品という安定的なセグメントを持っており、
安定性のある銘柄であるという評価です。
一方で成長性は特に海外ではまだ評価が難しい状況で、
国内においても病院の経営状況などの影響は受けて、
短期的には投資先送りということで当期は苦戦するかもしれません。

しかし、中長期的には必要なシステムを提供することになり、
もし今期下方修正が更なる下落があった際には、
電子カルテを手掛けるCEホールディングスなどの動向も横目で見つつ、
投資チャンスが来るかもしれません。

今からでも投資妙味はありそうですが、
成長性がやや弱いことと、
現状の病院の投資環境がどちらかというと逆風で、
もう少しエントリするにはタイミングを見た方がよさそうという判断になりました。

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