投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 3277_サンセイランディック(18年12月期_2Q決算)

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■銘柄分析シート(付録)
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※会社から丁寧な決算説明資料が適時開示されています。


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

PLの数値情報の着地はすでに事前に修正開示があり、
その通りの内容ですから特段の驚きもありません。
今回の(も)着目点はこの先の動向を示す仕入の状況ですが、
これが至って強い積み上がりをみせています。
常に在庫が滞留していないかという点には留意をしておかないとなりません。
特に住宅着工件数は鈍い動きを示していますから、
余計に動向は楽観的にやり過ごす訳にもいかないと思います。
ただ、この件数の指標は賃貸住宅も含まれているはずで、
この賃貸住宅は日本管理センターの決算でもだいぶ逆風である状況です。
サンセイランディックの主な販売先は戸建てハウスメーカーなどで、
直ちに販売が停滞する事も無いと思いますが、
特にここまで仕入が積み上がっていることもあり、
より販売チャネル側の動きにも目を向けないとなりません。

足元では所有権で1件の大型物件が期ずれしていますが、
これも決済タイミングなどの問題でもあり大きな問題ではないとみています。
またそれ以外の販売状況も特段数値的には懸念を感じるようなものはありません。

計画超過の背景としては、営業努力が奏功しているという
本質的な改善がみられることもよい面がみられてよいな、と思います。

仕入の動向にも強さがみられ、計画も超えてきていること、
それも一部期ずれがあり売上がショートしながら、利益が超過している
強さが際立っている状況もみられます。
その内容も地道な営業努力による改善の要素も多く、
非常によい状態で推移しているものと思います。
四半期毎の浮き沈みをいちいち評価するのは、
妥当ではない要素もありますが、
総合評価としては「4」(ややポジティブ)とします。

ただ、一点難癖をつけておくと、戸建て販売事業は、
本当に回復の兆しがなく、この点は厳しい見立てをせざる得ません。
受注も落ちていますしね。新たな分野として木造だけでなく、
RC造も手がけるということもありますが、
今時、そのようなことで差別化にもなりませんし、
多角化すると益々コストは増えるでしょう。
この事業を持つことで、主幹事業によい効果があり、
シナジーがあるのであれば、まだしも、そんなこともなさそうですからね。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


3277_サンセイランディック(18年12月期_2Q)売上ー粗利率推移



売上は所有権の大型物件1件が期ずれし計画未達となっていますが、
それでも大幅な増収となっています。
そして粗利率も40%に近い水準でここ数期では高い水準です。



3277_サンセイランディック(18年12月期_2Q)販管費推移


売上が大きく伸びているので、販管費率に大きな変化はありませんが、
額でみると8億円を2Q単で支出しており、やや大きな額となっています。
京都支店の開設などの費用もあったと思いますが、何か特別な支出でもしましたかね。
その割にはそこまで増えていないので、とりあえず、ふ~んと思っておくことにします。



3277_サンセイランディック(18年12月期_2Q)純利益ーEPS推移


短期借入金が急増していたことを受けて
支払利息も急増して経常利益が削られ、
このほか有価証券評価損による特別損益を計上するなど、
細かく計上していますが、純利益も伸長率が大きくなっています。


(2)今期予想について

2Qで計画超過していますが、通期は据え置きをしています。
気が早い方ですと、けしからんとなるかもしれませんね。
ただ4Qに販売が偏重する傾向がありますので、
それをある程度見極めてからということで、
保守的な姿勢によるためなので仕方ありません。
もちろん不確実性があり結果的にどうなるかわかりませんし、
期ずれが発生するかもしれませんからね。
ですので、あまりここて細かい計算はやめておきます。



3.定性情報の確認

少し前の修正開示時にIRにお電話した時に感じたのですが、
利益率改善は好調な売れ行きだったという外部要因もありますが、
社員の地味な交渉などの営業努力が奏功しているというコメントがありました。
社員の皆さんがこのような努力を重ねて、それが少しずつでも数値になってみえてくるのは、
嬉しい事だなと思います。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3277_サンセイランディック(18年12月期_2Q)株価推移

株価は今年の冬に高値を取った後は見事に反落し調整をしています。
この間、特に見立てが変わるようなことはなかった記憶があるのですが、
どうしても株価は一喜一憂しながら形成されます。
これをうまく取れる人はいいですが、私には無理なので、
ゆるりとお付き合いをしていきます。
直近では水準感からもう一段下落してくれれば、
買い増しを考えてもいいかなと考えています。



(2)IR照会の状況

今回はIR照会はしていません。
修正開示時にお電話しました。





1Qの進捗が悪かった(というか進捗率とか意味ないんですけどね)ので、
この修正は驚きを持ったものになったかもしれませんが、
市場も一時は株高で反応しつつ、その後軟調となりました。


(3)仕入状況

仕入状況が強いです。
今後売上に変わる棚卸資産も急増しています。
本来は2Qに売れるはずの10億程度と思われる物件の販売が
期ずれになっており、これを除いてもやはり棚卸資産は増えています。
特に今2Qでは利益率が相対的によいとされる
底地の仕入が好調でした。


■仕入
3277_サンセイランディック(18年12月期_2Q)仕入状況推移



5.さいごに

底地くんがゆるキャラグランプリに出場しています。
頑張ってもらいたいですね。(どうでもいい話ですみません。。。)



【決算精査】 3277_サンセイランディック(18年12月期_1Q決算)

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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


四半期の推移を見てもどうしょうもないんですけど、
それもあれなんで、一応中身をみていきます。

会社から大変丁寧な決算説明資料が開示されるようになり、
かつ前回から適時開示されるようになったので、
より多くの投資家の目に触れるようになったことは、よいことですね。


まずPLですが、説明資料によると計画比で未達だったようです。
売上で2億弱ですから、まぁそれなりですが、
どうせタイミングの問題なのでしょうと思うわけです。
ですが、まぁ構造的に問題が発生していないか、
滞留する予兆はないかはきめ細かく確認したいと思いますので、
IRに照会するわけです。
(単にIR担当の方と話したいだけな気が最近はするのですが・・・)
結果は後述もしますが、特に問題ありません。
決済時期の問題ですから、こういうことは買主、売主そして金融機関と
登場者も多いですから仕方ありません。
四半期の凹凸に耐えられないのであれば、
早く撤退し、より安心できる銘柄にした方がいいと思います。
今後もずっと続くと思います。
大事なことは、長期的にそういうニーズがあって、
それをきちんと回転させられるノウハウが積まれて、
意義ある形で運営されているかどうかですからね。
まして進捗率がいい悪いなんて全く無意味です。
そもそも前期は1Qは赤字ですから黒字転換とか書かれても、
そこから何がわかるのかと不思議ですからね。


そして注目すべきは仕入ですね。
棚卸資産が更に積み増しされています。
但し、足元の金額ベースの仕入は23億となっており
前期の3Q、4Qで爆発的に増えた40憶水準からみると
落ち着いたものとなっています。
実際、年間仕入高計画は104億と記載があり、
特段季節要因はないことから、ならすと26億程度が必要となるため、
やや力不足の印象も拭えません。
しかし、仕入契約数は再び反転して増えており、
これが決済されて仕入高に計上されることを考えると、
これから仕入高にも勢いが出てくるものと思います。
もちろん、単価が開示されていない以上、
本当にそうなるかはわかりませんが、
昨今の状況として大型化していることもありますから、
まぁトレンドとしてはそんなに懸念を抱くものではないかと思っています。
(実際にIRへのお電話でもその感触を得た所です)


他にも建築事業は相変わらずの赤字だとかツッコミどころはあるのですが、
まぁご愛嬌ということで、スルーしておきます。
利益は計画通りということは、つまりまだ計画上も赤字だったということで、
なかなか苦戦しているな、と思いますね。

決算全体の状況は特段驚くようなものはなく、
見た目上はPLがやや弱いものの同社のお家芸のようになっている
タイミングの問題であり懸念すべき事象もなく、
BSは堅調に推移とみてよく、足元の仕入は平準化しているものの、
先行指標は反発していることから特段問題はなかろうという評価です。
恐らくこの先行指標をみつつ、社内ではそろそろ当期のトップラインは
見えてきていると思いますから、
あとは長期的な諸問題への対処の定性的な活動へのガイダンスが欲しい所です。

決算の総合評価は「3」(想定通り)です。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


3277_サンセイランディック(18年12月期_1Q)売上-売上総利益推移


相変わらず凹凸していますが、底地で一部期ズレが出ています。
利益率は所有権の販売比率も大きく前期後半から見ると落ちています。
ただ、所有権といってもそれなりの規模の大きなものが捌けたということなのか、
利益率はこの販売ポートフォリオの割にはよく保ったなという印象です。



3277_サンセイランディック(18年12月期_1Q)販管費推移


1Qの販管費は過去2期は横ばい6億弱でしたが、
今期は6.8億とやや上昇しました。
効果のある使い方をされていればいいですね。
所有権の大きな案件の引き渡しにより売上が上がっているので、
販管費率はそこまで増えていません。



3277_サンセイランディック(18年12月期_1Q)純利益-EPS推移


辛うじて黒字ですね。
前期1Qが赤字でしたから、株式ニュースなどの速報では、
黒字転換とリリースされるのですね。
全く意味のない情報だと思うのですが、まぁいいです(笑)。



(2)進捗状況の確認


はい、割愛します(笑)。
きっと大丈夫でしょう。
というかダメでも下期には積み上がるでしょうし、
ところてんのように下期が来期にいけば今期は未達です。
それはビジネス環境上、仕方ないですね。



(3)今期予想の確認

こちらも割愛します。
同社の場合、特に皮算用は全く意味がありません。
いけるかもしれませんし、いけないかもしれません。
大事な所はそこではないと思っています。


3.定性情報の確認


定性的情報も特にこの期間に特段のネタはありません。
そういえば、6月に民泊が騒がれるはずなのですが、
百戦錬磨さんとの取り組みとかそろそろアピール情報として出さないのでしょうかね。
まぁ同社はそういうアピールをして煽るようなことも得意としていないので、
粛々とという感じでしょうかね。
こちらも事業の成長柱になっていくイメージは今は持っていませんから、
様々な可能性を探って欲しいと思っています。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況
3277_サンセイランディック(18年12月期_1Q)株価推移


一度高値圏をつけていますが、
そこから戻ってきていますね。
過去の取引を振り返ってみると、
それぞれにその時のポートフォリオの状況などから、
合理的に取引をしていますから、特段後悔もないです。

今回の決算で仮に計画比未達でダメポー~とかで投げ売りされたとしても、
まぁ1000円を割れないと買い戻し(増し)は考えられないので、
結局ただ傍観しているだけになりそうですね。



(2)IR照会の状況

様々な話をさせて頂きました。
まさか、日本管理センターの話題で盛り上がるとは思っていませんでしたが、
いつもお話させて頂く方が、私のブログを見て頂いているようで、
身の引き締まる思いです(笑)。
IRの方にブログを見られているというのは、
他にもソーシャルワイヤーさんとかもそうなのですが、
全くもって萎縮せず、言いたいことをいつも書かせて頂いています。
そういう姿を笑って受け止めて下さるので、大変救われます。

いつもの通り、あくまで私の主観に基づきメモを残しますが、
会社の認識している事実と異なる可能性が大いにあること、
私の妄想が120%混在している点はご了承下さい。




売上未達となっているが、決済のタイミングによるもので問題ないのか。
もしくは物件が滞留する予兆などがあって何か懸念を抱えているものか。



いつものタイミングによるもの。
買主さんや売主さん、金融機関さんなどがおられる中で、
どうしてもタイミングによって計上期がずれることはある。


金融機関の融資が特にアパートなどで厳しくなっているが、
そういう影響によって買主の融資が降りずに結果、
見込みの収支が剥落するというようなことはないか。
もしくはそういうリスクを孕んでいないか。


幸いにして当社において金融機関の融資への硬化姿勢が
影響を及ぼすようなことも、その予兆も特に現状では認識していない。
特に当該期ズレについて、落ちていくようなリスクを孕んでいるとは考えていない。



仕入の状況で棚卸資産は順調に増えているものの、
1Q単の仕入金額を見ると、通期の計画に対して単純に均すとやや弱いようにもみえる。
この辺りはどのように捉えているか。


仕入は計画通りに進捗しており、順調な環境の中で取り組めている。
今後仕入金額が積み上がっていく想定であるが、
ひとつの参考として、仕入契約数を開示している。
仕入は契約をしてから実際に決済がなされるまでに
タイムラグがあるため、1Qで反発している契約数が今後2Qや3Qで仕入金額として計上される。
もちろん、単価を個々に開示していないため、
参考程度となるが、順調に仕入が進捗しているものと認識している。


更に借入金を増やして積極的に仕入をしているようにみえるが、
金融機関からの条件などで変化はないか。


特段変化はないが、元々担保評価の低い不動産を扱うため、
一般的な会社さんと比べると金利は高めとは認識しているが、
その金利条件も着々と改善をしてきている。
また、最近は特に地方の金融機関さんとの付き合いもあって、
そのリレーションで物件の紹介を頂くケースもあるため、
良好に付き合っていっていると考えている。


※ちなみにこのお電話で私は仕入件数→仕入金額計上ということで、
仕入金額の先行指標になっていることをやっと認識しました。
(実はこの折れ線を区画数だと勘違いしていました)
売上の先行指標が仕入金額で、
その仕入金額の先行指標が契約件数ってところてん方式のようですね(笑)。

3277_サンセイランディック(18年12月期_1Q)仕入推移




5.さいごに


IR担当の方とその他半分雑談のような話をしました。
ただ、私がこのように見聞きしたことを書いてしまう事に対しては、
一度、先方のご意向も聞こうと思います。

別にインサイダーを疑われるような内緒の話なんてないですし、
そもそも私の勝手な妄想を書いているだけなのですが、
それでも会社側に迷惑になるようなことは避けないといけないとも思っています。

私のブログは過疎ブログですから、
別に何の影響力もないわけですが、
とはいえ、公の場に書いていくというのは気を払うべきですからね。

何も悪い話に蓋をするとかそういうことではなく、
あくまで私との間で話をして下さっていることでもありますから、
次回以降は改めてそういうことにも気を払おうと思います。

まぁ今回の記載したことも、
特段包み隠すべきことはないと思うのですが、
それも私の勝手な認識なだけですからね。


さて、決算を通して、計画未達という点で株が売られるのか、
さすがに冷静に受け止めるのか、
もうどっちになっても私は全くいいのですが、興味はあります。

今後も手間をかけてニッチな権利調整ビジネス、
頑張ってもらいたいですね。


サンセイランディックの株主総会に行きました。
聞き間違いや、私の主観によるメモとなりますが、
記事にUPしておきます。

※あくまで個人的な見解も含んでおりますので、
ご参考程度としてお読み下さいませ。

※当記事が会社指摘も含めて何かしらの不都合が示された場合は、
即座に公開を取りやめます。



DSC_0168.jpg
※今年も底地くんいましたよ~
(写真は撮りませんでした)

■参考
昨年の株主総会レポート → リンク

■当日の流れ
10:00 社長議長で開会
10:03 監査報告
10:05 事業報告(映像)
10:17 リスクへの対処の口頭説明(社長)
10:24 IRへ照会のあった主な質問と回答(社長)
10:27 決議事項上程
10:30 株主からの発言
11:10 決議
11:13 閉会

■議決権行使の状況
 株主数    : 3054人/8401人(36.4%)
 議決権個数 : 53,916個/83,535個(64.5%)


■全体所感
新中計では整理された戦略に基づくスマートなやり方というより、
実直に今やっていることをきちんとやって、
その中で今後を模索していきたいという志向です。
当社らしく実直で泥臭いながらも真面目な会社なんだなと思いました。
効率を重視して人材やIT投資をしようとする姿勢も好感が持てますが、
その効果は新中計同様ゆっくりでしょうし、
見極めももう少し時間を要する事になると思います。
ただ、社会性もある事業化への邁進は応援したくなりますし、
株価への意識や機関投資家含めた対応にも期待が持てます。
一方で、One's Life Homeの立て直しについては、やや不満です。
収益への影響は限定的なのですが、
貴重な人材リソースが奪われる副次的影響も気になりますし、
リフォーム活用や、今後の諸問題への対処に有効活用という点も、
やや漠然としていて、早期黒字化だけでなく、
収益貢献という面で合理的な期待が算出できる見通しは得られませんでした。
内情がよくわかっていないのですが、
上物への付加価値については、
外部との提携(資本入る位本気なものでもよい)、でもよいのではないかなと思います。
それよりは自治体との連携や金融機関との提携を加速させて、
権利調整というコアに選択と集中をして、
改めて諸問題への対処への幅出しをする方が、
合理的ではないかなと思うのです。
株主総会という限られた時間なので、議論が出来なかったのが残念ですね。
パンの優待の是非やお土産ないクレームとか、
くだらないやり取りがなくて、
どちらかというと色々考えられている株主が多かったなと思いました。
あと、やはり社長依存が高いのは少し気掛かりです。
社長のQA対応は情熱もあっていつもと同様好印象なものでした。
また、たまに他の役員も応対して下さったのはよかったですし、
どの方も誠意があってきちんと答弁されていました。
一方で、他の役員の方は、社長と比べると、
どこかエネルギッシュに劣る気もしました。
現場でどこまでのリーダシップを発揮されているのかとか、
今回発言がなかった、支店長クラスの役員の活動も
もう少し見聞きしたいなと思いました。
いずれにしても、同社への期待は変わるものではなく、
引き続き、応援したいなと真に思える会社でした。


■株主からの質問

【Q】
今後の仕入の見通し。
安定化と成長の両面をどのように取り組むか。
特に所有権は利益率も相対的に低くなりがちで、
今後のポートフォリオをどう考えているか。

【A】
ベテラン社員を集めて半年間仕入マニュアルを制定した。
それを活用して、若手社員へ教育をして、
そのマニュアル自体を月に一度ブラッシュアップもしてきた。
提携会社(金融機関や証券会社)に向けて当社の事業説明会を各種開催し、
認知度を高める活動の効果が出始めてきた。
案件数、物件の中身(質)がいいものが入るようになってきた。
関東圏は特に底地が相続絡みで多く案件がある。
関西・東海は底地もあるが、居抜き案件が多い。
いずれの地域でも、今後は古い建築物の建て替えなどの需要は益々増えてくる。
そういった環境に対して、営業チームが提携会社と密になり、
また人材が育つことにより扱える物件数が伸びている。
所有権は、縁モノ。いいものがあれば、直接取引があればやる。
特に札幌で強い。出回りの所有権は手を出していない。

未開拓の金融機関も多数あり、
ここへのアプローチが今後拡大と安定双方が期待できる。
ポートフォリオは特にどこをというターゲティングはしておらず、
事業化できると判断出来ればどんどん買っていくというスタンスである。
そのプロセスの中でも安定と成長のバランスをみながらやっていけると考えている。

【Q】
One's Life Homeが回復しているとはいえ、
まだ苦戦しているようであるが、課題とその対処について、
今後の見通しについてどう考えているか。

【A】
売上高は減少しているが、利益は赤字縮小という結果であった。
その要因としては、元々利益率が低い物件を取得してしまい、
赤字で施工せざる得ないという状況があり、
それを撲滅するために、現場、営業との間の連携を強める活動をしてきた。
入口の集客の課題もあり、Webページを刷新したり、
展示場を集約して効率化を図ったり
あるいは法人からの顧客獲得も行ってきた。
また構造への多様なニーズへの対応のため、RC造も手掛けることで、
対応を取るようにしてきた。
また、今後の展開の中では、民泊などの事業においては、
取得後に必ずリフォームが必要であることもあり、
リフォーム事業で積極的に活用してシナジーを出すように
今後取り組んでいくことを考えている。

【Q】
今期には人材も含めた積極的な投資を検討しているようであるが、
どのように効果的で従来と異なる取り組みをしようとしているのか。
これまでの利益成長を抑えて投資をすることになるため、
長期的な効果について興味がある。

【A】
採用については、H30年に11人、H31年に6人の採用を計画している。
自然減を考慮すると微増程度で、積極的に人材増加を見込んでいるわけではない。
注力すべきは、人材の効率化であると考えている。
上場企業のメリットを活かして、新卒採用で優秀な人を採用し、
効率的に働けるように育成することが大事だと考えている。
なお、利益成長については、従来の新卒採用は5-6人だったところに、
11人採用と足元だけみると増加している事も起因であるが、
この採用には色々思う所もあってのこと。
新規事業や拠点新設など様々なことを検討しており、
そのためには人材リソースは欠かせず、そのための投資と理解して欲しい。

【Q】
中期経営計画で、諸問題への対処とあるが、具体的にどういった手順で、
これに取り組んでいくのか現時点で何か構想のようなものがあるのか。
あまりに多岐に渡るため、どういったプロセスでこれに備えて事業化をしていくのか、
説明が欲しい。

【A】
現時点で、まだ具体的に取り組む領域の手順として
どういった順番で取り組むかなどは固めていない。
既存事業を実直に対応していく中で、空き家問題を始めとした
諸問題を目の当たりにしていることがある。
これは一種の社会問題化していく状況であると感じているものの、
現時点では、当社が仕入、調整、販売という既存フレームの中で
事業をしているわけであるが、
これに加えてこの社会問題化への対処というもう少し大きな構想を新規に
事業化出来ないかを考えているところである。
従って、人材を拡充する必要もあるし、第三の柱とすべく
時には外部の力を頼ることもありうるわけで、
提携やMAも活用しながらやっていきたい。
出来るところからやっていくということである。

【Q】
将来的に自社ビルを建設することは考えていないのか。

【A】
現時点で検討している事実はないし、
当面は賃貸で細々とやっていきたい(笑)。
そもそも今のような好況期に不動産取得はあまりやるべきではなく、
不況期になって検討すべきものであると考えている。
もしやるとしても、オリンピック後に不況期が訪れればということになるが、
そもそも、自社ビル建設にあまり興味がない。
縁があればという程度で、少なくても今は全く考えていない。

【Q】
現在当社株式の株価は騰がっているが何が要因であると考えているか。

【A】
お蔭様で高い評価を頂いている。感謝している。
世の中の株高機運もあるとは思うが、
手前味噌にはなるが、当社の実直な事業運営への期待なども
評価を頂けているポイントではないかと考えている。
またIR活動も充実してきたことで、
株主数も増えてきて株価を押し上げているとも思う。
ただ、まだまだ価値をあげられるように頑張る。

【Q】
下町の木蜜地域(墨田、荒川、台東)は小規模物件が多く、
スケールメリットが活きにくく、収益性を押し上げる懸念があるのではと思うが、
どう考えているか。

【A】
ご指摘の通り、このような地域ではなかなか収益性が厳しい面があるというのは、
その通りである。
理由としては、通常扱う広さより広範囲になる上に、
当社が地権者として整理することが必ずしも出来ないこともあり、
行政とのタイアップが必要である。
現時点ではまだ行政側から当社ご指名で手伝ってくれと言われているわけではないため、
まずは広範囲の中の一部の小規模の所から実績を積み重ねることになる。
石巻で土地再生で収益性モデルの構築をやろうとしたものの、
ノウハウはつかめたものの、
一筋縄ではいかない現実も知り、まずは津波が来るとか、
相続後すぐの整理が必要というような差し迫った所から、
地道にやっていくしかないと考えている。

【Q】
設備投資5700万円とあるが、当社事業は労働集約型の要素も強く、
例えばIT化というのは難しい面もあると思うが、
今後IT投資に関する取り組みや方向性についてはどのように考えているか。

【A】
5700万の投資は在庫管理システムの基幹システムに投資した。
全社網羅的なIT化を即座に今期着手するという計画はない。
但し、営業及び内勤の業務効率化について継続的にやっていくし、
在庫管理システムについても更改を図っていく。
また、業務マニュアルについてもIT化を図っている。
昔は業者名簿があり訪問もしやすかったが、
個人情報保護で足で稼いだ情報(訪問履歴など)もIT管理できるように、
システム化しているし、物件の現地で写真を撮ると、
大まかな広さなどを大雑把に測量してくれるなどのiphoneのアプリもある。
社員がより営業しやすい環境構築に注力してIT化を図っている。
また営業が使っていく中で、改善要望が出てきたり、
更に複合的な機能となると外部連携も必要となり、
設備投資を要する環境となっている。

【Q】
株価について、ファンドの買いも入っているようである。
KBLも大株主に入っているようである。
どういった動向があるのか。

【A】
確かにファンド組み入れなどもあるが、社長としての個人的な所感としては、
時価総額が100億を超えたあたりで、
機関投資家から個別の訪問機会が増えていることは事実である。
会った時には必ず、本当に当社株式に興味があるのか逆質問もしている。
ただ、本質的にはやはり個人株主が増えていることが今は主因であると考えている。
今後、機関投資家が保有してもらえるかはわからないものの、
安定的な株主の1社となってもらうべく、会社一丸となり頑張っていきたい。

【Q】
社員教育の研修についてであるが、
一昨年は週末を利用した全社研修があったようであるが、
昨年はやっていなかったようである。
階層別などで取り組まれているようであるが、
研修への取り組みについてはどのようなことを考えているのか。

【A】
当社教育はOJTがメインである。全体での研修は現状ではやっていないが、
各部で必要な研修は適宜実施をしている。

【Q】
女性登用については、当社は特に女性のきめ細かさは
重要な武器になると思うが、どのように推進を計っているのか。

【A】
経営陣全員が、当社重要な課題と認識している。
全従業員の女性比率は約33%である。
そのうち、管理職に占める女性比率は8%となっている。
今後、積極的に管理職や役員への登用を検討していきたいものの、
女性だから登用するというのもおかしな話なので、
個人の能力を育成し、見極めていくべきものと考えている。
また、当社事業は女性向きという面があるのは強く実感している。
女性が活躍出来るように環境整備もしていくし、
役員に営業から輩出したいと今中計でも野心を持っている。
(社外になってしまうかもしれないけど)
この3年間で目途をつけていきたい。

【Q】
今後支店を増やす検討をしているとのことだが、
具体的にどのような地域を候補に考えているのか。

【A】
現時点で具体的な場所は検討中。
ただ、昨今、西日本が特に好調であるし、
全国細かく見ていくとカバーできていない地域もあるため、
今gの詰めていきたい。
お客様のニーズに見合う場所で検討していきたい。

【Q】
仕入の安定化については自社の企業努力で出来る事はどの程度あるのか。
外部環境に晒されて今後もやはり凹凸が生じてしまうものなのか。

【A】
仕入の背景には相続、つまり人の生き死にが絡むため、
タイミングの見極めが難しい面があることは事実。
5年前くらいから安定平準化に取り組んでおり、
改善は見られるがまだ凹凸がある事も事実。
人の死を待つわけではないが、
やはり相続発生となった時に、
速やかに連携してもらえるような
ネットワーク構築を目指すべきと考えている。
当社としても訪問履歴を蓄積するなど訪問の効率も上がっている。
営業担当者が総量を増やす工夫と、
会社の仕組みとしてネットワーク増強の施策を組み合わせて、
安定化を目指していけるため、一定の努力による効果は期待出来ると思う。
つまり、ある程度は企業努力によって安定化は図れると思う。

【Q】
従業員の内訳として、非正規の方がどのようなことをやられていて、
中計で今後どのように人材を増やしていくつもりか。

【A】
派遣社員はほぼおらず、一部契約社員の者がいるが、
ほぼ正社員に登用している。
今後派遣社員をどうとっていくかについてはあまり考えておらず、
あくまで正社員としての人材拡充を視野に置いている。
人が増えれば売上が上がるわけではなく、
効率を上げていくことに主眼を置いていきたい。


【Q】
ライバル社の動向、例えばエリアリンク社などの
動向についてはどのように捉えているか。
従来と同じように底地ビジネス全体にとって良い事と捉えているのか。
それとも脅威となっている状況に変わってきているなどあるのか。

【A】
確かにエリアリンク社に負けることもあるが、
当社の9割近くの物件ではいわゆる主たる競合がない状況であり、
即座に脅威だとは捉えていない。
当社としては独自のネットワークを構築していく中で、
まずは空白地域を埋めていく、
その中で長期的には競合になることもあるかもしれない。
ただ、現状ではやはり底地ビジネスそのものの認知が広まる事の方が、
価値が大きいし、大歓迎だと思っている。
大事なことは、そんな中で、当社が選ばれる存在になれるようになるべきで、
そのために設備投資、人材投資を厚くしていきたいと思っている。
競合のことは気になるし分析もしているが、
市場の協調という面も踏まえながら、当社としてなすべきことをやっていきたい。



【決算精査】 3277_サンセイランディック(17年12月期_4Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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■銘柄分析シート(付録)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

前期実績の着地は既に修正開示があり、
そこに準拠する形での着地となりました。
そのため、足元の状況としては仕入の状況に注目していましたが、
順調に推移しており安心出来る内容でした。

仕入が順調過ぎて、借入金が増加してたり、
営業CFが大きくマイナスになっているなど、
財務面でもやや構造が悪化することになっています。

仕入の好調さはこれまでの市況のトレンド任せの状況から、
戦略的にチャネルを増やしていくことが奏功しているようです。
結果として仕入物件の規模感も変化が出てきているようで
今後継続出来そうな気配を感じるものです。
もちろん、市況に影響を受ける構造は変わりませんが、
今後チャネルが増えてきた効果が継続して出てくると、
安定性が増してより良い方向になるかなと期待したい所です。

今期予想については、増収規模として33%の増収というのは、
率直に言って驚きました。
棚卸資産は前期後半から順調に積み上がっていましたから、
当然といえば当然かもしれませんが、
この伸長率には驚かされました。
まぁ前期と今期を足してみると、ほぼ四季報予想と合致しているので、
前期の期ズレの影響もあるとは思いますがね。

一方、今期の利益については、数%と伸長率は小さいですが、
増益を確保しており、それに配当性向を多少高める事で3円の増配となっています。
利益の伸長が弱い点は、もちろんIR照会をかけています(後述)。

また、中計が開示されています。
こちらは結果から言うと、内容は想定通りの内容でした。
定量的な目標規模感もほぼ、私の目標株価算出基準と同様でしたので、
あとは細かい定性的な部分はもう少し考察を深めたい所です。


決算全体の内容、また中計のガイダンスも含めて、
想定通りの内容です。総合評価は「3」です。


なお、決算補足説明がIRから聞いていた通り、
今回開示分から適時開示に掲載されるようになりました。
去年はそもそも開示がなかったところから、
適時開示まで掲載されるようになり、
会社、IRへ感謝の気持ちを抱いています。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


3277_サンセイランディック(17年12月期_4Q)売上-売上総利益推移


四半期単計のデータは凹凸が激しく、
四半期別にみるべきでないため、年度推移のキャプチャを取っています。

粗利率が34.6%まで向上しています。
前期までの4期は概ね32%台で推移しており、
今回は、利益率が相対的に低い居抜きの比率が上がったにも関わらず、
利益率が2%以上改善しているのは素晴らしいですね。
オペレーションの効率化が進んでいることや、
ビジネス上での権利調整の努力等で付加価値を高めた事に言及があります。
効率化と付加価値の2面で取り組んでいるのであれば、
これは評価できるなと思いました。


3277_サンセイランディック(17年12月期_4Q)販管費推移


販管費は増額傾向にあります。
トップラインがそこまで伸びなかった(底地と所有権が計画未達・期ズレ)ため、
販管費率も若干向上しましたが、過去の水準と比較しても妥当な水準です。

販管費は短信のBSの補足記載を見ると、
人件費の比率が多く、ここが賞与も含めて増額となっている点と、
販売手数料が増加していることから、当然成長に伴い、
社員還元と取引先への支払いという面でこのようになるのは当然です。
特に違和感のあるものではありませんし、
販管費要因の人数の増減にもよりますが、
総額ベースでは賞与を含めた人件費は増額されていますからよい事と思います。



3277_サンセイランディック(17年12月期_4Q)純利益-EPS推移

今期の純利益の伸長が上方修正もあり、
伸長率が伸びました。
今後はもう少しマイルドになりそうですが、
元々急成長するような形態ではないため
(人手をかけて付加価値を生むため)
ゆっくり見守りたいですね。



(2)進捗状況の確認

本決算のため、期の進捗状況の確認は割愛します。




(3)今期予想の確認

今期は34%増収、4%増益となっています。
増収率に対して利益成長が緩慢に見えますね。
(ネガティブだ~と安く株を譲ってくれればいいんですが。。。)
短信文言からだけだと、なぜ利益成長が緩いのかわかりません。
ストックの収益性が落ちているのか、何か先行投資でもするのか、
当然わからないので、IRへ照会をかけることになります。



3.定性情報の確認

同社の定性的な活動ですが、
やはり仕入の構造変化だと思います。

情報チャネルとして業界内の様々な企業との連携や、
銀行や信託など金融との連携もみられたようです。
不動産の物件情報はどうしても情報戦となるため、
チャネルが増えていくことはよいことです。
また構造変化はチャネル増強というインプットだけでなく、
その後のオペレーションの改善もあげられます。
有識者のノウハウを可視化するとか、標準化する等の活動を
地道に続けることによって効率を上げられた面もあるようです。
結果として、良質な仕入在庫の保有量が増えてきていることは、
今後の継続性という観点からも(もちろん市況変化は懸念されますが)、
長期での期待を高める活動だったと認識しています。

一方で、関西地域など需要が旺盛な箇所に対して、
リソース不足による機会損失もあったものと思います。
同社はまだ規模が小さく、
支店でも仕入専属とかでバリバリやられる社員というと、
そもそもそんな頭数がおらず、旺盛なニーズに対応しきれていない、
という悩ましい状況もあったようにみえています。
地域差を踏まえた活動なども
まだまだこれから適材適所での対応が求められるため、
この辺は課題として残ったかなと思っています。

課題ついでにもう一つ指摘しておくと、
建築事業の子会社の立ち上げが遅れている点です。
ここは恐らくコンセプトからして一度戦略を見直さないと、
厳しいのではないかなと見えています。
世田谷という比較的高付加価値のニーズが高い地域に拠点を構え、
高付加価値の建売メインでは今後苦戦するでしょうし、
そもそも大手ハウスメーカーもある中で、レッド―シャンです。

底地や居抜きなどを販売する際に、
リノベーションや底地という権利調整から生まれる特殊な構造に
上手くマッチした提案プランを持ち備えているなど、
シナジーも意識して立て直しが求められると考えています。
収益面での赤字の寄与度なんて無視できるものですが、
ここにリソースが割かれている点で、
数値以上に悪影響は出ていると認識しています。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況
3277_サンセイランディック(17年12月期_4Q)株価推移


株価水準は昨年から株価は鳴かず飛ばずでしたが、
年初から様々な背景もあり、やや本質から離れた所で、高騰してきました。
そんな中で、株式市場全般に不安が走っている足元で、
当然ながら調整となっています。
まぁ株価の動向なんて気にしても仕方ありませんので、参考程度ですね。



(2)IR照会の状況

新中期経営計画についても同時リリースされており、
こちらも含めてQAしました。
なお中計は改めて読み込むこととして、ここでは表面的な部分だけでまずはQAしました。


なお、あくまで私の主観ですので、参考程度にお読み下さい。
(会社の公式見解と相違している可能性もあります)

Q
今期予想について利益率が低下しており、増収と比較すると、
利益はマイルドな予想になっているようにみえるけど、なんで?

A
人材の先行投資を予定しているため。
足元で各拠点に需要に対する対応リソースに不足感が台頭している。
また、新中計への対応を行っていくためにも、
人材リソースを拡充させていく計画としている。
新卒と即戦力としての中途採用の両面でやっていくよ。

Q
採用の現場で人材はタイトだと思うけど、
ちゃんと採用できるの?コストだけかけて思うような人材が集められないリスクは?

A
今期に見込んでいる人材のうち、新卒は既に内定しているし、
中途採用も一部は既に足元で活躍されている人もおり、
採用面での指摘しているリスクは低いと思うよ。
(東証1部というのはやっぱり大きいのかな・・・)

Q
仕入が更に積み上がっているんだけど、
前期に底地などで販売を期ズレさせたこともあり、
実は棚卸資産の中で、滞留してしまっている不良在庫みたいのが
増えているなんてことはないの?

A
元々底地等で一部の区画だけゆっくり売っていく事も今まであって、
それを滞留といえばこれまでもあったわけで、
今回の期ずれも特異的な事が起こっているわけでもない。
棚卸資産の中で、リードタイムが長くなり、
いわゆる滞留しているストックが増えていることはないよ。
それより単価や規模が情報チャネルの増強によって、
大きくなってきていることが、金額ベースで見た時の
積み上がりが大きくなっている要素であるため、
指摘の心配は今の所は少なくても大丈夫だよ。

Q
営業CFが大きくマイナスだけど、仕入が良すぎたことが起因してると思うけど、
大丈夫?借入金による財務CFでカバーしているけど、
銀行の態度や貸付金利などで何か変化とかない?

A
心配になるよね~背景は仕入の影響というのはその通り。
銀行からの借入環境はむしろ良化しており、
金利も業界的にそこまで低位というわけではないものの、
引き続き業界内では低位となっており、
銀行態度からも特段リスクが高まっている認識はない。
(増資の検討とかは追加で聞いてもよかったかな。)

Q
中計で、売上の定量的なコミットメントがないけど、なんで?

A
やはり利益成長重視という点と、
どうしてもトップラインは仕入状況などで
上下するものであり、ここにコミットすることの是非を
社長以下で散々議論してきた結果。


Q
では、この新中計期間で利益率の推移については、
どう捉えている。更に上がる?それとも落ちる?

A
画一的にはいえないけど、
少なくても今後長期的に居抜きの比率が上がる可能性がある。
底地に比べて居抜きは利益率が低いため、
既存事業のポートフォリオの変化の可能性という面では、
利益率が下がる要素に働くとは思う。
ただ、不動産の諸問題の解決という広義的な活動の中で、
トータルで見る必要があると思う。


Q
これまでの成長率と比べると利益成長の率が、
マイルドにみえなくもないけど、どうかな。
てか、コンサバ(笑)?

A
この期間は既存事業に加えて、諸問題の解決という幅出しをして、
2020年以降の不動産事業の変化に備えていく期間でもある。
利益成長は当然ながら進めていく中で、
人材も含めた先行投資も必至だしね~。
コンサバについては・・・・(自主規制)。

Q
配当については、新中計期間で配当性向などでコミットメントすることは
考えなかったの?

A
当然議論をしてきたし、議論している。
今はまずは安定的な利益成長とそれに応じた安定増配を継続していくこと。


最後に、私から、中計の定性取り組みはこれから読み込むので、
また質問などあったら連絡しますとお伝えしました。
心よく快諾して下さり、逆に意見を欲しいと仰っていました。
また3月は横浜でお待ちしていますと(笑)。

株主総会もありますし、以下の観点でもう少し掘り下げて、
質問や議論をさせて頂きたいなと思いました。

・今期の人材投資の方向性
 (人材投資は失敗リスクも多いため効果や進捗、狙いをフォロー)
・新中計の不動産の諸問題対処という内容の深堀
 (私がまずは読み込んで妄想して要素を洗い出さないと(汗))
・仕入環境と財務について
 (仕入の好調の継続性や財務手当(増資検討も含めて)の確認)
・還元と内部留保の考え方
 (配当性向をどの程度でみるつもりか)



以上、あくまで私が主観で捉えた内容です。
(くれぐれも投資判断においては、ご自身での対応・ご判断としてください)


5.さいごに

正直に告白すると、
今期予想はさすがに減益で出てくるかなと思っていました。
発射台が高かったですからね。
ただその後の推移において、2020年12月期EPSで150円を予想していました。

しかし、心意気なのか、仕入環境に引き続き助けられているのか、
今期も僅かですが増益予想でガイダンスが出て来ました。
ここには社長の強い意思もあったものと思います。
増配もセットとなっており、株主への配慮が感じられる内容です。
たった4%の増益、たった3円の増配と見る人もいるかもしれませんが、
その裏にあったろう苦労や心意気を感じると、
私はこのガイダンスには大変満足ですし、長期で応援したいと思わされます。

なお、新中計の利益成長を単純にEPSで計算してみると、
新中計の2020年12月期EPSは152くらいとなり、
ほぼ私の予想に合致しています。
これは偶然ですし、その事自体には意味がないことではありますが、
概ね会社が見据えている将来と、私が妄想している将来が
大きく相違していないんだ、とわかることは、
とても嬉しいことですし、株主であることの喜びでもあり楽しみです。

銘柄分析シートにも記載していますが、このEPSに評価PER14倍を積算して、
目標株価は2100円としています。
ちょうど、一部で競合でもあるエリアリンクがこの株価水準なので、
3年後くらいにちょうど同じような事になる事を期待しています。
足元の株価は株式市場の喧騒で売られていますが、
ワクワクしますね~(変態みたいですね(笑))。

なお、目標株価といっても
例えば増資による希薄化リスクや、
そもそも不動産市況の変化で、前提が大きく崩れるリスクは孕んでいます。
よくありがちな人材投資がうまく機能しませんでした~だってない話ですからね。
低PERではありますが、比較的リスクは取っている認識です。
とはいえ、惚れている要素もあり(ダメじゃん(笑))、
主力銘柄として納得出来る銘柄です。

【決算精査】 3277_サンセイランディック(17年12月期_3Q決算)

銘柄分析シート

決算説明資料(会社開示)


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


決算短信によると、2Qからの利益の積み上がりは小さく、
減収減益と見た目の悪い決算です。
にも関わらず、総合評価は「4」です。(「3」とするか迷いましたが)

そもそも同社の四半期動向など見ても仕方ありません。
とはいえ、それでは話が終わってしまいますし、
主力銘柄の一角ですので、一応中身を整理しておきます。

決算短信だけを読むとよくわかりませんが、
決算補足説明を読むと色々景色が変わってきます。

そもそも、2Qで上方修正していますが、
その計画比で強い動きはこの3Qに入っても継続しており、
計画比で利益は大幅に進捗が超過しています。
一方、売上は計画比で若干ビハインドではあります。

またもうひとつ目を引くのは仕入についてです。
四半期単位では過去最高額の仕入となり、
棚卸資産の総額(在庫)残高も過去最高を一気に更新しています。
内容を読み進めると、物件の大型化やチャネルの増加が
背景となっているようで、これは少し長い目線で見ると
好意的に受け取ることが出来ると考えます。


順番が前後しますが、
収益について売上がビハインドでありながら、
利益率が想定より伸びている点も引き続き同社社員の付加価値向上の取り組みが、
より鮮明になっており、営業努力を含めた形跡が伺えます。
この人材力という面も長い目線で見れば好意的に受け止めます。

相変わらず不動産という不安定なセクターであるために、
今後の市況の変化の影響は少なからず受けるわけですし、
だからこそ低PERなのだと思います。
しかし、やはり安いのではないかなと思います。


長い目線で見た時に、いくつか魅力的と感じる事項も出てきており、
四半期の減収減益決算という表面的なものでは違和感があるかもしれませんが、
総合評価についてもややポジティブ「4」とします。



2.定量数値の確認



(1)売上の推移

同社は四半期決算の数値の重要性が低いことから、
キャプチャを取るのをやめました。
従来のグラフは冒頭の銘柄分析シート内にございます。

一応中身を軽くみると、
3Q累計では減収が続いています。
これは特に上期の間の販売が前期の在庫不足で伸び悩んだことが影響してます。
3Q単計では増収に転じています。
ただこんなことはどうでもいいことです。



(2)利益の推移

利益についても同様の理由でキャプチャは貼付しません。

3Qでの積み上がりはほとんどありませんでした。
額があまりに小さく(前期も)、増益率がどうこう言っても仕方ないでしょう。



(3)通期予想について

3Q実績と据え置いている通期予想を逆算すると、
下期の数値見込みは以下の通りとなります。

 ■FY17(今期)4Q 計画
 売上 6,680M
 営業利益 892M(利益率:13.4%)
 純利益 666M(利益率:10.0%)
 3Q末時点 販売用不動産 10,426M

 ■FY16(前期)4Q 実績
 売上 4,330M
 営業利益 781M(利益率:18.0%)
 純利益 538M(利益率:12.4%)
 3Q末時点 販売用不動産 7,290M

 
う~ん、いけるような気もしますし、いけないような気もします(笑)。
ここには表記しませんでしたが、
前々期は4Q単で営業利益975Mという結果もあり、今期も十分射程と思います。

というか、2Q決算の時にも既に今期の予算達成には手応えがあるようにも
感じていたので、その感覚を信じるかどうかという感じでもあります。

ただ、そんな短いスパンでみるべきではないでしょう。

投げ出しているわけではないのですが、
今期予算の達成可否など、どちらでもいいかなというくらいに思っています。




(4)仕入・販売状況

◆仕入金額推移
3277_サンセイランディック(17年12月期_3Q)仕入推移

今回から、会社説明資料の方が見やすいので、
そちらをキャプチャしました。

仕入は順調です。
ただ、額面の急伸の要因は所有権の伸長であり、
これは特異的な大型案件による影響もあってのものです。
ですので、そこまで驚異的なものではないと思うのですが、
底地や居抜きについても2Q同様高い水準で
仕入が進捗していますので、
順調ということになろうかと解釈しています。




3.IR照会

決算を一通り速読して質問してみたいとパパっと頭に浮かんだのは以下のことでした。
というわけで、早速電話いたしました。
お忙しい中、20分弱のお電話にご対応頂いたIR担当の方には感謝です。
とても親切丁寧にご対応頂きました。いつもいつもありがたい限りです。


・売上未達は単に決済等のタイミングの問題だけか。
それとも契約や市況の変化に影響を受けているものか。

・利益率が想定超になったのはなぜか。
同社は採算管理も物件個別になされているため、
何か特別な事情があるのか。
まさかグレーなことをしてどこかのwinを犠牲にしていないか。

・通期据え置きの想定リスクはどこにあるか。
単にコンサバなだけか。

・仕入がなぜここまで強いか。また所有権の急伸はどうしたの?

・今の状況を諸々踏まえて策定中の中計の方向性など。


まず売上未達については、
単にタイミングと捉えればよさそうです。
2Qに前に期ずれしたものや、4Qに後に期ずれしたもの、
それぞれのようですが、たまたまタイミングでこうなったということです。
特に懸念することはありませんでした。


次に利益率に関してですが、色々お話を伺いましたが、
やはり人材力の一言かなと感じました。
付加価値向上や営業力努力という面がうまく機能して、
奏功しているという事かと思います。

通期の据え置き理由は一応おまけで聞いたわけです。
(前述の通りあまりこのこと自体には興味がありません)
ただ、何か慎重を期せねばならない「事情」の有無が気になったわけです。
こちらも色々状況を教えて頂きましたが、
まぁ要するにコンサバということでしょう。
ただ未決済のものが実際に決済まで完遂するかは、
予定通りいかないこともありうるわけですので、
想定から期ずれということはないわけではないでしょう。
そういう事も念頭に置いているという点では、まぁ合理的な判断ということでしょう。


仕入は各地で引き合いに応じた営業が奏功していて、
それぞれの特色を生かした営業が奏功している印象です。
そこに同社にとっては大型の所有権の話が舞い込み、
今回このようなことになったようです。
その背景には、同社の信用力向上に加えて、
信託銀行やサブリース会社のようにより地主さんに近いチャネルも
活用できるようになっており、案件の話がより近くになっている実情があるようです。

中計については、まず策定中ということで、
当然ながら定量的な話や直接的な内容には言及していません。
(というか言及していたら問題ですからね)
やはりオリンピック前後の市況変化には
相当気を遣っていることはわかりました。
また、やはり継続的な成長という面は意識している印象、
ただし、なだらかにトレンドを作るためにどうするか、
このあたりが悩ましいのかなと思います。


細かなやり取りについては、割愛いたしました。
ご了承ください。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3277_サンセイランディック(17年12月期_3Q)株価推移




目標株価ですが、2Qで修正をかけました。

(再掲)
17年12月期EPS120×1.07×1.07×1.07=20年12月期EPS≒147
評価PERは12倍のまま変えません。
・目標株価(20.12期想定)
147×12=1760円 →時価総額想定 約146億(現状74億)


今回大幅に棚卸資産が増加した分の大半が、
来期に収支計上されると考えて、今の仕入環境が急変しない場合、
来期に一気にEPSが140台位まで伸長する可能性があります。
(新中計もあるので、当初予想はかなり保守的開示になろうかと思いますが)

その後のオリンピック後の動向も踏まえると、
むしろ20.12期がどうなるか心配ではありますが、
いずれにせよEPS水準は前倒しで目標株価断面に到達しそうな気がします。




5.さいごに

減収減益決算ですからね。
株価下がってくれないですかね。
既に主力銘柄ではありますが、
とはいえ、保有比率はまだ10%弱です。

今後の不動産市況などを踏まえて考えると、
到底楽観できる状況ではありません。

ただ、IRの姿勢も含めてとても良い会社だなと思っています。
派手さもないですし、四半期決算の不安定性さも顕著なのですが、
それでも私は応援しています。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~


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