十分な教育資金と老後資金のために
 先日、8011三陽商会について記事にしました。

 昨日バーバリーに代わるブランドの発表会があったとのことで、
 メモを残しておきます。 

 といってもWBSで見ただけなので、完全に印象だけのメモです。

 新たなブランドは「マッキントッシュ ロンドン」です。

 なんでも百貨店の方々へのお披露目会での評判も上々のようです。
 少なくても質感などの品物としてのグレードはバーバリーより格が上とのことです。

 コートの単価も12万~14万ということで、
 バーバリーに代わるには十分な質を備えているように思います。

 ブランド力としての知名度が低いために、
 直ちに売上が上がるとも思えませんが、
 前の記事でも記載した通り、本当によいものを信念を持って作っていれば、
 響くところには響くと確信しています。

 三陽商会が単独でマッキントッシュブランドを世界的に名の知れたバーバリー程度にまで、
 底上げをする力はないとは思うのですが、
 国内できちんとした体制で造り続けていれば、報われる(て欲しい)と思います。


 とはいえ、投資するかどうかという点でいえば、
 少なくてもまだ様子見です。
 こういう時に自分なりの確信を得て投資出来る方は、
 本当に強い方だと思いますが、
 私はまだそこまで踏み込めません。

 今日ひとつ材料としてポジティブに捉えたのは、
 お披露目会の様子がよい印象であった点です。
 特に業績を左右する百貨店の責任者の印象がよかった点です。

 これからブランド力育成に向けて投資も多額つぎ込むとのことで、
 集大成をかけるその心意気にロジカルに投資適格とみるかどうか、
 もう少し悩みたいと思います。

 まぁ普通に考えたら、旗艦ブランドのバーバリーを失った当社を買うというのは、
 投機っぽいと言われればそれまでなのですが・・・。

 ただひとつ言えるのは、
 人件費の削減など固定費の圧縮には予め手を打っているようですし、
 既に赤字になることも織り込まれていますし、
 PERも6倍ですから下値は限定的かもしれません。

 赤字なのだからPER6倍は割高とみることも出来ますが、
 もはや赤字の企業にPERで評価しても仕方ないとも思います。
 これは以前の記事にも書いた通りです。

 もう少し投資単位が少なければ、
 少し資金を入れることを検討してもよいのにな、とも思いますが、
 まぁもう少し様子見をしたいと思います。

 今後はファッション誌とかカリスマモデル(?)のSNSとか注目してもよいですが、
 そこまでトレースしていく時間もなさそうなので、また時間をおいて評価したいと思います。 

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8011 三陽商会 東証1部 【商社】

 敢えて危ない橋を渡る必要はないのに、
 不思議とその危険が魅力的に思えたりします。

 恋のアバンチュールの話ではないですが、
 危ないものが時に魅力的に感じることがあります。

 というわけで、
 大きな柱であるバーバリーブランドの扱いを終了することになった、
 三陽商会を取り上げてみたいと思います。

 結論を先に記載しますが、
 こういった不確定要素が多い場合に、
 資金を突っ込むのはやはり投機的要素が強く
 投資判断は微妙なところになるかと思います。
 一方でこの困難な状況を踏まえてもそれをリカバリして、
 再び重厚ブランドを背景とした成長軌道を描けると夢を持てる人は、
 投資タイミングとしてこれから業績が落ち込む際に投資すると、
 果実も大きいかもしれませんね。


1.事業内容
 高級志向のアパレルで特に高級志向のブランドが多くバーバリが代表的です。
 但しバーバーリーは15年春夏シーズンを最後に、
 ライセンス満了に伴い販売が出来なくなります。

 既存のバーバリーブルーレーベルやブラックレーベルなどの派生ブランドは、
 今後はバーバーリーの冠を外した形で事業を行うことになります。
 またその他のマッキントッシュやポールスチュアート、エポカなどが、
 今後の基幹ブランドとして継続されます。

 事業内容はわかりやすく、これらの高級ブランドを
 百貨店に店舗展開して販売する事業の一本です。


2.成長性について
 成長性は足元の2年は全く見込めないと思われます。
 バーバリーの代替ブランドの育成がカギで
 これをうまく見出し育成していくことで、
 今の水準にまで回復していけるかという議論でさえ、
 今はまだ時期尚早な気がします。

 では、その代替ブランドの育成の展望がどうかという話ですが、
 私は新たに策定された中計の内容を好感してみています。
 特に本当にいいものを作るという志向が貫け通せれば、
 必ずこれに価値を見出してくれる顧客はいるのではないかと思うのです。

 確かにこれまでバーバリーブランドに頼り過ぎていた経営判断が、
 大きく会社を危機に晒している根源ではありますが、
 このことを真摯に受け止め、軸をブラさずに経営をリカバリ出来れば、
 一旦は落ち込むでしょうが、
 どこかで回復してきてくれるのではないかと期待するものです。
 もちろん、投資の世界では、どこかででは困るわけで、
 明確に回復する時期と根拠と規模感を定量的に評価していく必要がありますが、
 まずは投資判断は置いておいて、そのように思うわけです。

 100年コートという趣向も私は悪くないと思います。

 また既存ブランドについてですが、
 AMACAなど、私の妻も大好きですし、
 バーバリー程に知名度こそないものの、そのシルエットの美しさや、
 縫製のきめ細やかさには関心するものであります。
 この世界はブランドの認知度が重要なので、
 一朝一夕には難しいかもしれませんが、
 よい製品を作っていることに変わりはなく、
 今回のこの危機に直面して策定された新たな中計を見ると、
 これをきちんと陽の目を当てさせるという決意を感じます。

 またブルーレーベルとブラックレーベルの販売は、
 バーバリーという冠こそ外れるものの、
 元々は当社の企画製造で扱っていたもので、少なくても質は変わらないはずです。
 バーバリーという冠が大事な方は多いと思いますが、
 一方でどこまでこの2ブランドがリカバリ要素となるかも注目です。
 18年度には中計資料にある通り、全体の25%を占めるようですね。
 
 というわけで、かなり精神論的な要素が強く、
 こういった評価しか出来ないということは、逆に相当に辛い状況であるものと思われます。
 ですから、冷静に考えるとやはりこんな不確定要素が多い会社など、
 目もくれずスルーが正しいのかもしれません。

 が、一方で、こういう危機感をもっているからこそ、
 本当に真の力を発揮して、回復して帰ってきてくれるのではないかという淡い期待もあります。
 それは幻想なのかもしれませんが・・・。

 なお、当社発表の中計においては翌期で利益はほぼなくなり、
 翌々期には赤字転落となります。

 しかし17年12月期には回復が始まり、18年12月期では7割くらいの利益水準まで回復します。
 EPSにすればざっくり20位でしょうか。
 すると現在の株価は12倍位となりますね。

 さて、このような会社を根拠もなく感覚論で応援してもよいものか、
 私は迷いますが、多くの投資家が話にならないと斬ることでしょうね。

 
 3.株価水準について
 現在の株価は238円です。

 時価総額:74億
 PER(13.12期実績):8.2倍
 PER(14.12期会社予想):6.3倍
 PER(14.12期四季報予想):5.5倍
 PBR:0.5倍
 ROE(13.12期実績):6.1%
 ROE(14.12期会社予想):7.9%
 ROE(14.12期四季報予想):9.0%
 配当利回り:3.3% 
 ※優待あり


 はい、相当割安な水準ですが、前述の通り成長性はゼロどころか、
 足元ではマイナス成長が確実ですので、
 これでも割高とみなければならないかもしれません。

 この場合解散価値で見るのもよいですが、
 BPSが455と低PBRですから、
 その点では下値も限られるのかもしれません。

 こういうマイナス成長もしくは赤字の時には、
 もはやPERで評価してもイマイチだと思っており、
 解散価値で考えるべきでしょう。
 セオリー通り考えればPBRがここまで大きく低下していますので、
 少なくても現時点の解散価値との比較を考えると、
 いいところなのではないかとも思えます。

 また配当についても今後利益水準が落ち込みますから、
 無配も十分ありえます。
 もしくは剰余金を切り崩して最低限の配当は維持するのでしょうか。
 

 4.リスク要因
 前述の通り、バーバリーブランドを失うことによるリスクです。
 百貨店の店舗枠を失う事態が続けば販売量も大幅に落ち込みます。
 これに代替するブランド育成がカギになりますが、
 きわめて不確定要素が大きなものです。
 10月にお披露目会があるらしいので、
 その発表を受けた世間の受けを見てまずは判断する必要があるでしょう。

 その他不況耐性なども視野に入れておく必要がありそうです。
 過去の業績も結構不安定です。
 もっとも、もはやこれまでの事業構造から大きく変革を迫られているので、
 過去のことをあまりほじくり返してもあまり意味がないかもしれません。


 5.目標株価について
 会社側の中計資料の数値を丸々信じれば、
 18年12月期でEPS20、PER12倍位でしょうか。
 ちょうど今の株価がフェアバリューとなります。

 一方既存ブランドの育成に成功して、
 外国人観光客などの購入意欲にも支えられ、
 楽観的シナリオに基づいて妄想してみると、
 今の利益水準へ戻ることも十分ありえる話かもしれません。
 その場合のEPSを40として、
 PERを成長過渡期と捉えて14倍までの評価がありうると考えると、
 560円となります。約2,3倍の上昇余地となります。

 というわけで、堅調シナリオで考えると240円、
 楽観シナリオで考えると560円とかなり振れ幅の大きな
 いい加減な株価が算出されました。
 

 6.サマリ
 やはり敢えて不確実要素を全て織り込んで投資するには、
 あまりにリスキーであることがわかります。
 その上、仮に楽観シナリオで推移したとしても取れる目標利益は2倍ちょっととなると
 やはり割に合わない投資だなという結論になりました。

 なんとなく第一印象銘柄に組み入れた時には、
 過剰に回復シナリオを勝手に描いて期待感先行だったものが、
 少し冷静になれた気がします。

 そもそもこれから赤字になりますといっている会社の株を買うかという話ですね。
 やはりそう簡単には回復シナリオに期待するのは危険だという判断になりました。

 ただ精神論的なところではやはり気になるので、
 これからも監視は継続したいと思います。
 こういう銘柄がどのように動いていくのかをみているのも、
 また勉強になるかなと思いますので。

 あまり、魅力的な銘柄ではないと多くの方が思われるだろう
 銘柄のご紹介で失礼しました。


 最近仕事がまだ忙しく、日が変わってからの帰宅後に書いているので、
 質の悪い記事ばかりで申し訳ないです。

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