Author:まるのん |
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4245ダイキアクシスの決算が開示されています。
結論から先に書けば、
想定していたとはいえイマイチな決算です。
とはいえ、前期の3Qから見ると、
実はこんなもんなんだろうとも思います。

前期3Qの営業利益率は1.6%で今期3Qの営業利益率は1.4%です。
環境機器事業において償却費の計算方法変更による影響で、
若干不利に働いていることもあり、
トータルで見ると、収益性は3Qでは、
ほぼ変わっていないということでしょう。
累計で減益となってみえるのは、
前期に増税前の駆け込み需要で、
前期1Qに相応の利益積み増しがあったことによるものです。
本来は通期業績予想を鑑みた時には、
閑散期とはいえ3Qにもう少し積み増しておく必要があったと思います。
そしてそれがもしかしたら難しいかもしれないことは、
上期決算後にIRで照会した時に、
一部期ズレがあるなどいかにも3Qが苦戦しそうな気配がしていたので、
どうかな~と思っていましたが、
通期業績予想達成に向けてはやはりそのような結果になったようです。
1Qでいきなり上期予想上振れした時に、
なぜ上方修正しないのかという声もあったようですが、
私は期待こそしましたが、やはりかなり慎重な立場でした。
2Q、3Qの閑散期をどう乗り切れるかも不透明でしたし、
実際そこでの積み増しが弱く、
一転業績見通し達成すら危ない状況になりました。
私はインドネシア進出など海外事業など新事業に期待しているので、
今の国内主体のビジネスの状況は我慢の時です。
こんな我慢ばかりなのが辛いところですが、
でもそんなもんでしょうからね。

1Qは前期に駆け込み需要という特殊要因がありました。
2Q、3Qを見ると、売上は微増、利益はほぼ横ばいでしょうか。
唯一前期3Qでは純利益は赤字転落していましたが、
それが黒字転換し、かつ2Qより伸長しています。
ただ繰り返しになりますが、
通期達成のために、売上の80億弱はいけると思いますが、
これを1Q並の水準まで回復させる必要があり、
それなりに高いハードルではないでしょうか。
1Qの時にはなぜ上方修正ものともてはやされ、
2Qではおやおや上方修正などなさそうだねとなり、
3Qではおいおい通期未達になるか?と
ジェットコースターのようですが、
元々ある程度市場には織り込まれているのではないかと
楽観視しています。
なにせ、この期に及んでPERは10倍割れています。
もちろん業態などを考えれば低い評価になるのは仕方ありませんが、
資産面で見てもPBRは1倍ちょいのところで、
いわゆるシュッピンや日本管理センターなどで
大変痛い目に遭っている程の痛みにはならないと信じています(笑)。
といいつつこのような結果になることをある程度想定していたので、
怖くなり一部を本日売却しているのはご愛嬌ですね・・・。
セグメント情報ですが、環境機器関連事業の利益率はまだ低いです。
ストックビジネスでライフも長いビジネスなのですが、
これが安定的といえる水準まで基盤となっていってくれれば、
もう少し安心してみていられるのですがね。
また、住宅機器関連事業は、卸売し的な要素なので、
利益率はこの水準であるのは仕方ありません。
法人向けの販売は引き続き好調ということですが、
これが崩れると怖いですね。

来期には海外事業が収益に少しずつ乗ってくるのでしょうが、
今の世界経済の動向からするとなかなか厳しい船出のようにも思いますが、
長い目で応援していきたいと思います。
目標株価の算出ですが、
今の状況を踏まえて修正します。
まず今期EPSを104から100に修正します。
また成長率を15%成長から12%成長に下方修正します。
17.12期の予想EPSは125とします。
成長率を下方修正したことで、
評価PERは13倍とします。
このため、目標株価は125×13として、
1620円を新たな目標株価とします。
本当はこんな四半期決算でいちいち修正などしたくないのですが、
今年に入りPF全体が好調だったときに、
全体的に少し楽観的な算出になってしまっていたと、
反省しています。
このため、ややシビアにみるようにします。
大事なことは、ここで不安などの感情論は排除せねばなりませんが、
事実として改めて今回の決算を見て、
この程度の下方修正は妥当と判断しました。
またこれでもなお2桁成長を前提としているので、
自信度としては一段格下げして中立(C)に修正します。
決算の内容ですが、文章はほぼ従来のコピペですね。
新たな記載としては、固定資産の償却方法を変更していて、
償却期間を短くしているころから
今期はやや費用増の要素となっています。
販管費の費目になりますが、
そこまで販管費率が変わっていないので、
影響は軽微なのでしょう。
環境機器関連事業と住宅機器関連事業は、
ほぼ同一サイズなわけですが、
私は環境機器関連事業に期待をしています。
本来、ストック型で徐々に積み上がってくるはずなのですが、
官庁ビジネスの特徴から年度単位などで収支計上なのでしょうから、
どうも業績が読みにくいですね。
国内外で工場などの拠点を作るといった時に、
国内の上下水道を大口契約で使うより、
ダイキアクシスの仕組みを使った方がランニングコストも下がるわけです。
そもそも海外では当たり前の水を得るインフラ自体が整備されていません。
そういう時に存在価値はあると思うのですが、
ビジネスとして考えた時にきちんと安定的に儲かるように
知恵を絞って欲しいなと経営者に期待したいです。
国内では設備投資を政府が促していますが、
一方で自動車産業を始めとして設備投資をいかに抑制して、
よいものを作るかという視点に興味がシフトしています。
そういう時にランニングコスト低減という意味では、
むしろ追い風になるのではないかと思うのですが、
そのためには営業力など複合的なナレッジが求められ、
その点においては、まだダイキアクシスは道半ばなのかもしれません。
ただ、そこに活路や改善余地があって、
それが今後の成長の基礎にもなりえるわけで、
低PER銘柄ということもあり、ゆっくりそれを見守りたいと思います。
ただ、他にもっと有望な銘柄があれば、
潔く乗り換えも検討する必要があるかもしれないなと思いました。
4245 ダイキアクシスの決算が開示されました。
私のPF3位の銘柄ですので、
質より早さ(?)でメモしておきます。
<上期(予)>
売上 :158億
営業利益:3.7億(2.3%)
<上期(実)>
売上 :167億
営業利益:4.7億(2.8%)
<上期(四季報予想)>
売上 :164億
営業利益:4.5億(2.7%)
<通期(予)>
売上 :320億
営業利益:9.0億(2.8%)
全体感としては、1Qでの好調さ通り、
会社予想を超過しての着地となりました。
蛇足かもしれませんが、、
四季報予想よりも若干上振れしています。
実は、2Q単計で見ると、
売上73億、営業利益0.3億と、
損益ぎりぎりという状況なので、
いくら会社予想を超過したといっても、
あまり喜びの実感がありません(笑)。
営業利益ベースでは修正義務基準に肉薄した、
27%の上振れなのですがね。
ただ、とりあえず表面的には、
無難に通過してくれたといった印象です。
株価的には、1Qの好調を維持して、
大幅計画超過と通期業績予想の修正を
期待していた人もいそうで、
「勝手に期待、勝手に失望」のパターンになるのでは、
と推察しています。
さて、そんな明日の株価のことよりも、
セグメント情報も開示がありますので、
紐解いておきます。
◆環境機器事業
<1Q単(実)>
売上:4473M
利益: 434M(9.70%)
<2Q単(実)>
売上:3252M
利益: 534M(3.08%)
<2Q累(実)>
売上:7725M
利益: 534M(6.91%)
<2Q累(予)>
売上:8217M
売上高ベースでは計画未達。
期ずれの影響などもあったのかなと思いましたが、
たどたどしいIR電話担当の方によると、
計画がやや強気だった要素もあったとのことでした。
ここは少し留意が必要だなと感じました。
◆住宅機器事業
<1Q単(実)>
売上:4819M
利益: 207M(4.30%)
<2Q単(実)>
売上:3865M
利益: 115M(2.98%)
<2Q累(実)>
売上:8684M
利益: 322M(3.71%)
<2Q累(予)>
売上:7252M
売上高ベースでは計画超過。
こちらは一部前倒し計上の効果もあるようです。
またそれ以外にもビジネスの純増分もあるようで、
全般、堅調な推移に感じました。
ただ、住宅関連って今はどうも冴えない雰囲気なので、
直観と違うのでどちらを信じるべきなのか、
よくわかりません。
◆その他
<1Q単(実)>
売上:150M
利益:▲36M(-%)
<2Q単(実)>
売上:156M
利益:▲18M(-%)
<2Q累(実)>
売上:306M
利益:▲54M(-%)
<2Q累(予)>
売上:331M
こちらは規模も小さいのであまり興味はないのですが、
とりあえず赤字だけは解消して欲しいですね。
クリクラ事業でやや回復の兆しがありそうですが、
そもそもこの分野が競合が激しく、
なかなか収益化が難しい印象です。
ウォーターダイレクトなどの経験上からも、
全く期待していません(笑)。
全体として、
利益面ではとりあえず計画超過となっていますが、
一部に下期の前倒し分も含まれている様子でもありました。
その規模感次第ではありますが、
私の中では言葉通り、
とりあえず無難に通過してくれたという印象です。
個別には、主力の環境機器関連事業の販売の動向に、
少し留意が必要だと思いました。
あとは1Qと2Qでこんなに利益率も変わったのは、
計画通りとはいえなぜなのか、
この辺りもゼロベースで決算説明資料などを精読して
自分の判断を強いものにしたいと思います。
なお、電話で確認しましたが、
決算説明資料は8/26開催の機関投資家向けの
説明会後に開示予定とのことでした。
またここには現在ローリング中の中計は盛り込まれない模様です。
コーポレートガバナンスの強化という面で、
中計策定もより精度を高めている最中とのことでした。
もしかするともう少し定量目標もはっきりしたものを、
開示される予定なのかもしれませんね。
(と勝手な期待をしておきます)
併せて開示のインドネシアでの工場落成の件も、
いよいよですね。
この不確実性ばかりのASEANで、
うまく事業を軌道に乗せられるのか、
一抹の不安もありますが、
失敗しつつも来期以降の躍進に期待したいと思います。
あとは下期から収益化を目論む風力発電についても、
大分怪しい感じではありますが(笑)、頑張ってもらいたいですね。
私は今回の決算や電話でのお話だけでみると、
短期的には売りのような気がします。
というのも、通期業績の超過を四季報も予想していますし、
相場もそれを織り込みに入っているようですが、
私は現時点ではまだ上方修正は難しいと考えています。
そうすると株価的にはヨコヨコの我慢の展開も続きそうで、
中長期で考えられないとストレスがたまるかもしれません。
もちろん値動きのことなどわからないので、
私の予想など、ただの戯言ですがね。
4245ダイキアクシスが通期の決算を開示しました。
足元での株価の動向が不安定で下落しており、
業績への不安があるのかもということで、
心配していましたが、私としては十分な着地となりました。
ただ、決算短信だけを見ると、
当期純利益の増益率が82.5%となっており、
これは同時にリリースされている特別損益の一過性の影響があったため、
実際はもう少し低い数値であります。
決算前のまるのん予想EPS : 92.1
四季報予想EPS :107.6
日経会社情報予想EPS :85.4
会社予想EPS :85.4
実績EPS :119.6
一過性の影響控除後の補正実績EPS :95.9
上記の前期実績は私の予想よりは若干上ブレ、
四季報よりは下ブレといった形になりました。
一方今期の予想については、増収減益見込みです。
収入面ではほぼ横ばいといったところで、
海外事業が本格寄与するだろう、来期までは辛抱かなという感じです。
一方利益は正確には、営業利益・経常利益は増益ですが、
当期純利益は前期の特別損益の影響もあり減益になっています。
前期の特別損益は差し引き146百万円の押上げ効果があったわけですから、
これを控除すると前期の当期純利益は590百万円です。
今期予想は630百万円ですから約7%の増益ということになります。
少々成長性という意味では力不足な感じもしますが、
今期は風力発電の最終試験など新サービス(?)のリリースも予定されており、
そこにインドネシア発の海外事業の本格開始も控えた重要な期であります。
そういった意味で費用先行もあるかなと思っていました。
そして当社はどちらかというと保守的な見通しを立てているようですから、
それを加味すれば十分な見通しと判断しました。
ちなみに今期の予想についてですが、決算開示前の予想との比較は以下の通りです。
まるのん予想EPS:105.9
四季報予想EPS :124.1
日経会社情報予想EPS :96.7
今回会社発表EPS :104.3
こちらは私の予想よりやや下ブレですが、誤差の範囲です。
見通し通りの内容でこちらも満足です。
ひとつ気になるのは、上期で大幅減益となっている点です。
前期の駆け込み需要の反動ということだと思いますが、
他に何か費用先行などの理由があるのか、それが上期のみの一過性のものであるか、
ここは別途開示される決算説明資料で読み解ければと思います。
それから当社は中期経営計画を開示しています。
これはローリング形式で毎年見直すものだそうで、
少なくても今期の経常利益は策定時より上ブレしているようなので、
こちらも若干上ブレさせた補正がかかるものと思います。
さて、当社の保有に当たって気掛かりなのは、
財務面の弱さなど色々あるのですが、
一番気掛かりなのは、利益率の低さです。
今期の予想で改善こそしているものの、
営業利益率で3%程度と一般的な上場企業と比べてもとても低いのです。
これは商品やサービスの競争優位性が低いともいえるわけですが、
だからといってではこのビジネスに価値はないとも思えないので、
そのことについてはもう少しよく考えていきたいと思っています。
定性的な情報ですが、当社の主力事業については、
特にコメントはありません。まぁ順調なのですね、ということです。
注目しているのはやはりインドネシアの海外展開の本格化、
そして風力発電事業の行方についてです。
最近、インドネシアも含めたASEANでの日系を中心とした
工場進出ラッシュ、そして国家戦略として日本のインフラ輸出の話もよく聞くようになりました。
上下水システムはその地域の住民の方々にとっても重要なインフラシステムですし、
その地域に進出する企業にとっても生命線になるわけです。
ぜひ、成功してほしいなと願っています。
また風力発電は、最終段階という表現が短信の中に見られるようになりました。
どのくらいのビジネス規模になるのか不透明ですし、
恐らく最初は微々たるものでしょう。
しかし、太陽光に偏らない新たな再生エネルギーとしてのテーマもありますから、
少しずつでもこの分野に入り込んでいければと思っています。
他にも増配発表があり、これは個人的にはサプライズでした。
1部指定の記念配当に記念優待で終わりだと思っていましたからね(笑)。
残念ながら買い増しは権利確定後の1月に入ってからなので、
この増配の恩恵は少ないですが、今期も配当は維持しています。
もうひとつ、組織改編のリリースが出ています。
東京支社を東京本社に格上げして海外を含めた営業強化だそうです。
それに加えて、全国をカバーするための組織として、「特需事業部」を新設だそうです。
特需事業部って聞いたことありません(笑)。
事業部はある競争特定の競争環境がある市場に対して事業を営むための
事業部制の組織体系ですが、
特需を切り出して事業部というのは本来の事業部制の趣旨とは反するようにも思いますが、
それはさておき、それだけ特需があるということなのでしょうか。
ネーミングに何か意図したメッセージがあるのかないのかわかりませんが、
私はちょっとした遊び心なのかなと捉えました。
本当に特需的に引き合いがあって対応すると機会が多いのかもしれませんね。
そんな時、本社の愛媛からだとアクセス面でまず距離が出来てしまいますが、
東京であれば、全国各地、インドネシアに飛ぶのも楽ですからね。
事業の進捗を捉えた戦略がどんどん変わり、
その戦略を実現するために組織を最適化しているのでしょうか。
「組織は戦略に従う」というチャンドラーの昔の言葉が、
ここでも思い浮かぶわけです。
ついつい数値がいった、いってないということに捉われてしまいますが、
こういう組織改編のリリースはその企業の戦略意図が反映されますから、
今後を見る上では要チェックですね。
特に今回のように色々細部を変更をかけているわけですが、
ひとつひとつの意図を想像しながら読むと面白いですね。
最後に、足元で調整が続いている株価ですが、
そろそろいい加減にしてもらいたいですね(笑)。
直近高値から30%以上下落していますからね。
今回のEPSの更新により、
会社予想ベースでPERはちょうど10倍です。
まるのん予想ベースでPERは9.9倍です。
要するに10倍ちょうど位の評価ですが、
やはり割安だなと感じます。
それとも、私には見えていないマイナスリスクを
私が織り込めていないだけで、
結局この位の評価がいいところということなのかもしれませんが。
最後に備忘のために、自作の業績推移のグラフだけ貼付しておきます。

当社はあまり個人投資家の方も買われておらず、
酷評されることも多い銘柄だと認識していますが、
私は今の所、どちらかというポジティブに捉えて投資しています。
その結果PFでも2位まで保有数を上げています。
だいたい、周りが買っておらず、自分が買っていると、
ろくなことになっていないのですが、
これも徐々に自分の選力眼を鍛えてそうならないようにしていきたいと思います。
当社はそんなことにならないといいなと思っていますが、
今期も期待していきたいと思います。
4245ダイキアクシスの東証1部昇格が発表されました。
また同時に、記念配当と記念優待を発表しています。
記念配当はよくある話ですが、
記念優待はあまり知らなかったので、
たかが1000円のクオカードですが、
会社側の感謝の意が伝わってきますね。
それにしても、昨日の3277サンセイランディックと違い、
公募増資がありませんでした。
当社は借入金も多く、
また海外進出などの設備投資資金も必要であることから、
仮に1部昇格があったとしても、
増資とセットだろうなと思っていました。
3277サンセイランディックについては、
昨日の私の当たらなくてよい予想が当たってしまい、
終日弱含みでやはりどちらかというと売りが優勢でしたので、
その増資要素がなかったことは、
株価にストレートに反映されると思います。
と、こちらの予想は明日外れるなんてことのないように、
お願いしたいものです。
だいたいネガティブな予想は当たり、
ポジティブな予想は外れるといったことが多いような気がするので、
せめて、これくらいは素直に喜ばせて欲しいものです。
さて、私はあまり配当重視ではありませんが、
優待も含めた実質利回りを計算しておきます。
今回の記念配当を含めた年間配当は25円。
これに記念優待として1000円のクオカードですから、
100株で3500円の還元ということになります。
本日の終値が1225円ですから、利回りは2.9%となります。
決して驚くほど高いわけではないですが、
まだまだ値上がり益が狙える中で、
これだけの配当も頂けることは、嬉しいですね。
一方で、当社の資金は決して余裕があるわけではありませんから、
今後の成長のためにも、還元は程々にして、
また内部留保をしながら、うまく成長のための資金として
今後活用していってもらいたいなとも思います。
そのような意味では優待をなし崩しで続けるのではなく、
あくまで今回だけよ、のIRにも逆に好感を持ちます。
会社予想の今期EPSは86.13ですから、
PERは今期予想で14.2倍です。
ちなみに私の予想EPSは92.1ですから、PERは13.3倍、
四季報予想ではPERは11.7倍となります。
成長性は私は会社予想ベースで概ね年成長率を15%と見ていますので、
EPSの成長と共に今回の1部昇格も踏まえると、
まだ上昇余地はあると考えています。
私の分析記事では東証1部昇格も織り込み、
2、3年後の目標株価を2450円としています。(PERは17.5倍で評価)
1部昇格ということで、当社の場合はやはり資金調達面で信用力が向上することと、
地域ビジネスが多いことから、このような信用力向上は有効に働くと思います。
海外進出も進めておりますし、全体として認知度も向上するでしょうから、
ぜひ、これを機に、想定シナリオ通りの成長へ向けて邁進していってもらいたいです。
明日、明後日の株価の急騰や急落に惑わされず、
当初の目論み通り、まずは2、3年後のの成長織り込みまで、
気長につきあっていきたいと思います。
それにしても昨日昇格を発表した、
3277サンセイランディックにしても当社にしても、
立て続けに1部昇格を果たしていますが、
これは一方で私の課題でもあります。
というのも、両者とも買い付けはここ半年以内です。
つまり、目をつけるのが遅いのではと思うのです。
もう少し早い時期に昇格していけるだけの実力を備えた銘柄を、
発掘する必要があることを示唆しているように思います。
確かに昇格そのものを予想するのはナンセンスな気もしますが。
まだまだ今は成熟期で昇格などまだ先だけど、
いずれそのような成長を遂げてくれる銘柄をもっと早く発掘していきたいのです。
そういう意味では現在主力となっている2352エイジアや3179シュッピンなどは、
その候補になるように思います。
このような銘柄をもっと発掘していきたいです。
誤解のないように補記しておくと、別に昇格を目的にしているわけではなく、
昇格を果たしていけるような銘柄を見つけていきたいという趣旨です。
私の中で昇格は一イベントではありますが、
これによって投資判断が大きく変わることはありません。
あくまで、企業価値の成長が第一ですし、
そこに多少なりとも好影響を与えてくれる一要素として、
昇格ががあると認識しています。
これで、今年の保有株で昇格は6つ目です。
昇格ばかりを当てても仕方がなく、
きちんと企業が成長してくれて、
それに応じて株価もよい推移をしてくれるといいのですが、
なかなかそううまくもいかないものですね。
※参考(保有株の1部昇格銘柄)
2384 SBSHD
3079 DVx
3276 日本管理センター
3277 サンセイランディック
4245 ダイキアクシス
6059 ウチヤマHD
本日の後場寄り付きと同時に、
4245ダイキアクシスの3Q決算が発表されました。
発表後に急落しています。
それだけ期待が大きかったということでしょうか。
早速内容を確認してみました。
まず、数値の情報です。
<売上高>

1Qは増税前の駆け込み需要があり、それが2Qで反動減となったものの、
想定より落ち込まず、3Qで回復基調にある、
こんな感じだと思われます。(当社は12月決算です)
特に違和感がなく、会社修正通りに推移するように思いますし、
上期で上ブレしていますので、売上高ベースは問題なく推移しているようです。
<営業利益>

2Qで落ち込んでいるのは、反動減の影響ですが、
これでも当初の会社予想よりは上ブレしているようです。
更に修正後の数値よりも上ブレしてきています。
3Qでは営業利益は明らかに持ち直しているように思います。
営業利益は会社予想の上ブレが濃厚と思います。
ちなみに四季報では通期で10億予想となっています。
このためには、4Q単期で2.8億の積み上げが必要です。
前期の2倍以上が必要となるので、これは厳しい気がしますね。
ちなみに私は今期のEPSを92.1を予想していますので、
四季報のEPS予想104.8までは届かないという見立てですので、
まぁ、営業利益ベースでも感覚は合います。
つまりまぁまぁ自分の想定線だなと感じます。
<当期純利益>

3Qの単期ではまさかの赤字です。
これはさすがに最初驚きました。
その影響もあり、このグラフだけを見ると、
会社予想達成に向けて、4Qのハードルが上がったように見えます。
この達成具合がそのままEPSへ影響されますので、
これがいけるのかどうか、
そして会社予想ではなく、私の予想であるEPS92.1に届くことを期待します。
EPS92.1ということは、純利益で5.7億です。
4Q単期で1.6億の積み上げが必要ということです。
これがいけるのかどうかです。
ここで、3Qがなぜ赤字になっているのか、PLを見ます。
営業利益が順調なのに、純利益で赤字ということは、
特別損失があったか、税金の影響か。
特別損失は確かに除去損を計上していますが、
額はたかが知れていますので影響は軽微です。
そしてやはり税金です。
2Q決算で2億水準だった税金が今回の3Qでは3.7億となっています。
つまり1.7億の税金増です。
ん?1.7億!?
たまたまですが、1.6億の積み上げの数値と近しいですね。
この税金処理の部分はよくわからないのですが、
年に2回纏まった額を計上するということはないのでしょうか。
4Qで今回のように億レベルの法人税の納税がないとすると、
今の事業環境で1.6億の積み上げはいけるのでは、となるわけです。
これは完全に自分の見立ての正当性を担保するための、
根拠のないロジックなので、あまり参考になりませんが、
ひとつ言えることは、修正計画を出した時点で、
今期の納税する税額は概ね把握しているはずで、
これを織り込んだ計画になっているだろうということです。
いきなり、湧いて出るように税額が増えるということはまれのように思います。
ですから、会社計画はある程度いけるし、
そこから若干の上ブレはありえて、
私の予想はなんら変わらないということが結論となります。
今期の見立てが今回の決算で変わらないということで、
当然その後の成長シナリオも変わりません。
変わったのは株価の割安さが増したことであり、
私が含み損になったことであります(涙)。
その内容は以前に一度簡単に記事にしています。
こちらの記事
定性的な情報として、その他事業について、
クリクラ事業が黒転するなど全体的に採算性は改善してきているようです。
まだ道半ばですが、粛々とやっていって頂きたいと思います。
以上から、全般的に大きなサプライズもないし、
四季報予想までのストレッチは難しいかもしれませんが、
自分の見立ての想定はなんら変わりなく、
株価だけが大きく下げていますので、
当然買い増しも視野に入れつつ検討したいと思います。