十分な教育資金と老後資金のために

【決算精査】 9090_丸和運輸機関(17年3月期_3Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


外部環境として、燃料費や人件費の上昇という中において、
天候不順による影響やインバウンド需要の落ち着きを背景として、
同社の主要顧客である小売業においても頭打ち感が出ています。

このような中でセンタ新設や低温物流への進出など、
積極投資を進めている中で、
業績面では一時的に停滞もありうるのかなと考えていました。

直近の株価も冴えない動きで、
株価は先見性があるともいわれているので、
よりその懸念が脳裏に大きくなりつつ、
そんな不安に右往左往しないようにと言い聞かせて、
当然持ち越して決算を迎えました。


第一印象で売上は問題なし、
利益は3Qという繁忙期にしては
利益率が伸びず3Q単で見ると減益となる
微妙な内容と感じました。


とはいえ、そもそも同社への期待は今期の業績達成可否でなく、
中計に向けて低温物流へのシフトの成果だったり、
マツキヨ向けの高度化への対応による収益化だったりするわけです。
足元の数値をこねくり回して重箱の隅をつつくような精査までは
必要性は感じない内容ではありますが、
念のため中身を見ていくことにしました。

やはり売上は繁忙期という効果で爆発的な伸長こそないものの、
2桁の増収ということで、マツキヨの月次が冴えなかった割には、
見事な伸長だと感じました。

一方でなぜ利益率が伸びなかったか、
単なる原油や天候といった一過性というか外部要因による影響だけなのか、
何か構造的な問題が発生しているのかあたりが気になりました。

後述しますが、特に構造的な問題が発生し、
事業性瑕疵を懸念するようなこととは認識しませんでした。

感覚として2Qの計画超過で上方修正を期待する立場からすると、
足元をすくわれる内容となりましたが、
元々私は上方修正期待は持っておらず、あくまで計画線との認識でしたので、
今回も計画線で推移ということで、想定通りの内容となります。


というわけで、総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

◆3Q累計
9090_丸和運輸機関(17年3月期_3Q累計)売上推移


◆3Q単計
9090_丸和運輸機関(17年3月期_3Q単計)売上推移


売上高については3Qでも同水準の10%を超える増収基調が継続しています。
3Qは同社の稼ぎ時の期間ですから、
ここでも2桁伸長を継続させたことは、
ビジネス拡大の基調が着実なものであるという自信にもなります。
特に同社主要顧客のマツキヨの月次は引き続き軟調な中でも、
この成果はスーパーを中心とした事業へのシフトが奏功しているともいえると思います。
売上については、特にケチをつけることはありません。
成長中の企業として、このトップラインが安定しているのはありがたいことです。



(2)利益の推移

◆3Q累計(営業利益)
9090_丸和運輸機関(17年3月期_3Q累計)営業利益推移



◆3Q単計(営業利益)
9090_丸和運輸機関(17年3月期_3Q単計)営業利益推移



利益率が思った程伸びなかったという印象です。
特に前年同期比でみるとより顕著です。

      今1Q → 今2Q → 今3Q
粗利率 11.5% → 11.5% → 12.0% (微増)
販管費率 5.7% → 4.2% → 4.3 (横ばい)
営業利益率 5.7% → 7.3% → 7.7% (微増)

      前3Q → 今3Q
粗利率 14.2% → 12.0% (減少)
販管費率 4.6% → 4.3% (微減)
営業利益率 9.6% → 7.7% (減少)


粗利率が前年同期比で伸びなかったものの、
経費削減に努めたという効果の恩恵か販管費率は減少し、
営業利益の減少に多少歯止めをかけている印象です。
しかし、粗利率が年間通した繁忙期の割には伸びていないのが主因です。

なぜ粗利率が伸びていないのかと改めて想像すると、
燃料費や人件費の高騰や新設センターへの投資先行など
思い当たる節はいくつもありますね。
ですから特に事業性の瑕疵ではないと思いますが、
念のためIRに確認しておこうかなとなります。


なお、純利益ベースでは以下の通りです。
特に言及すべきことはありません。営業利益と同様のトレンドです。


◆3Q累計(純利益)
9090_丸和運輸機関(17年3月期_3Q累計)純利益推移




◆3Q単計(純利益)
9090_丸和運輸機関(17年3月期_3Q単計)純利益推移





(3)利益の状況と今後の見通し

3Qの結果を踏まえて通期予想の実現可否を皮算用です。
(長期スパンなのであまり重要5性はありませんが)

<今期の通期会社予想>
売上 66,000百万円
営業利益 4,483百万円
純利益 2,738百万円

<今期の4Q会社予想>※3Q実績から通期予想の差分
売上 15,232百万円
営業利益 966百万円(6.3%)
純利益 276百万円(1.8%)

<前期の4Q会社実績>
売上 15,082百万円
営業利益 535百万円(3.5%)
純利益 234百万円(1.6%)


まず売上ですが、会社予想のままですと1%増収となりますが、
さすがにこれは保守的です。
ほぼ間違いなく計画は超過してくると思います。
ちなみにこれまで10%を超える前年比増となっているため、
160億には乗せてくると思います。
ちなみにきっちり10%増収だとしても16,590百万円となります。
この場合通期では67,358百万円で予想比2%程度の超過となります。
この売上が実現するという前提で利益面をみたいと思います。
実際には10%超の伸長が期待できるので、
もう少し売り上げは上にいくかもしれませんが、
ここでは保守的にということで。

16,590百万円の売上で見ると、
営業利益966百万円、純利益276百万円の利益率は、
営業利益率で5.8%、純利益率で1.7%となります。
前期では各5.7%、1.6%ですのでほぼ前期水準という事になります。

粗利率は引き続き外部環境にも影響を受けて、
前期比で悪化すると思いますが、
コスト削減施策も展開し営業利益ベースでもなんとか
照準を合わせてくると思います。

従って、従来通り、会社予想を支持していきたいと思います。



(4)IR照会

今回は3Qの利益率低下の背景や、
改めて業績見通し対比の状況確認のためにIRへ照会しました。
従来通り、私の勝手な解釈・脚色で編集していますので、
参考程度にお読み下さい。




まるのん
3Qの3ヶ月間の利益面で減速感がみられるが、
どのような経緯によるものか。
(粗利率▲2.2%)

IR
荷量の面では、天候不順等やインバウンドの落ち着きなどで、
前年比の伸長が穏やかだった点が挙げられる。
またコスト面では、物流センター立ち上げによる一過性コストの発生や、
燃料費の上昇、人件費の上昇などが挙げられる。

まるのん
新規センターの立ち上げコストについては、
直近で堺の立ち上げがあったと思うが、
その運営は想定通りに立ちあがっているか。
別センター立ち上げによる1Qでの想定超のコストが生じるような再現はないか。

IR
立ち上げに伴う物品購入などコストは生じているが、
全て計画通りであり、かつオペレーションの立ち上げも順調に推移している。
想定超のコストが生じているということはない。

まるのん
3Q実績として荷量やコスト面で様々なリスクに直面して、
対処されていると認識しているが、
会社の業績見通しに対する状況はどのような状況か。

IR
様々なリスクは発生しており、
想定内のもの想定外のものはそれぞれあるものの、
全体として計画通りの進捗となっている。

まるのん
それは売上、営業利益、純利益共にそのような状況なのか。

IR
売上は若干の予算超過ペースである一方で、
利益面ではまさに計画通りの状況である。

まるのん
通期業績予想の達成のためには、
4Q期間の前期比で大きな伸長が必要となる状況であるが、
予算達成に向けた状況は。

IR
改装や免税対応などで足元でも堅調な推移をしている状況もあり、
日次決算マネジメントをより強化してコスト面を睨み、
計画達成出来るものと考えている。
進捗も計画通りという状況を踏まえて、予想も据え置いている。


・前年同期比での比較という意味では、
 やはり前年の3Qが爆買い需要も含めて、
大変好調であったとのことで、
それが表面的な伸長率がマイルドにみえる主因にも思える。
(IR担当の方に洗脳された?)

・燃料や人財コストの上昇は見られるものの、
 特に事業そのものの変調は感じ取れなかった。

・低温物流などリソースシフトしている状況はあまり聞けなかったのが、
 IR照会における自分への反省
 (ちょっと足元の数値に特化した重箱の隅状態だったかな・・・)



(5)さいごに

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

9090_丸和運輸機関(17年3月期_3Q)株価推移



中期的に気になっているのは、
現在のコストダウンプロセスはどこかで限度が来るので、
これに頼った利益成長はそろそろ頭打ちになるという点です。
その余地があとどれくらいあるのかは興味があるところですので、
次回の総会の時にでも聞きたいですね。

それからこれはどうしょうもないのですが、
原油価格がじわりと上がっているために、
来期計画策定時にはやや慎重になるであろうことが、
業績予想伸長が弱めに出てくる可能性を念頭に置いておきたいですね。

いずれにせよ、低PERの常連の物流業にあって、
PERは高めで評価もされているので、
高望みせずにいきたいと思います。



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2017年投資方針に従い、
改めて銘柄の定点観測を実施。


◆9090 丸和運輸機関

【経営資源の集中】
低温物流に資源集中。地方スーパーを中心とした
即日個配を徹底深掘り。そのための設備投資も積極的。
高齢化や顧客利便性向上によるニーズは増大。

【提携の多様化】
共同調達やノウハウ共有を視野に社長カリスマを生かした
共同体を運営。コスト優位性基盤構築にも寄与。
中国低温物流への当局提携や地方中堅スーパーとの提携進む。
昭和の体育会系のノリは従業員、顧客、株主全てに誠意をもたらす。

【総合評価】 ・・・「B」
物流業界としての成長性は高いものの全般で見れば
並の評価。但し、社長の株主配慮の経営や
実際の配当等の評価も高く、特色ある銘柄。
成長側面の評価がメインシナリオのため総合評価もBとするが、
末永く応援していきたいと思える特異な銘柄。


 【成長性】 ・・・「B」
  <成長シナリオ根拠> ・・・15pt/20pt
   ・低温物流展開エリアの拡充
   ・新センター構築による効率化とイノベーション
   ・既存顧客の取引量増加
  <想定CAGR> ・・・6pt/20pt
   ・CAGR5-8%
   ・直近はやや上振れ成長
   ・但し外部環境に助けられた面もあり
  <テーマ性> ・・・ 5pt/10pt
   ・高齢化社会→買い物難民の増加
   ・中国や新興国の発展(荷量の増加)
   ・原油の動向(大きくは上昇しない?)
   ・消費動向/物価も横ばい圏

 【安定性】 ・・・「A」
  <スイッチングコスト> ・・・13pt/15pt
   ・既存施設は高め。
   ・設備や運用も含めて定常化がされている
  <不況耐性> ・・・7pt/10pt
   ・医薬雑貨や生鮮が中心のため比較的軽微
   ・とはいえ高額化粧品や生鮮の節約志向の影響は受ける
  <ストック性> ・・・4pt/10pt
   ・既存顧客との契約継続は一種のストック化
   ・但し荷量に比例する収益モデルにより基本はフロー型
  <過去業績実績> ・・・8pt/10pt
   ・安定の成長基軸を継続
   ・エリア拡大による既存顧客の底上げで安定的
  <顧客層> ・・・3pt/5pt
   ・特定顧客にマツキヨ
   ・長期視点で低温物流事業へ投資集中
   ・マツキヨの物流網で安定基盤を継続しつつ、低温物流で成長
   ・低温物流は7&iの大手から地方中堅まで

 【割安性】 ・・・「C」
  <PEGレシオ> ・・・12pt/20pt
   ・PEGレシオ1.7
   ・物流業と見ればかなり買われている印象
  <目標株価GAP> ・・・6pt/20pt
   ・上昇余地20%前後で既に評価されている

 【安全性】 ・・・「B」
  <営業CF推移> ・・・12pt/15pt
   ・営業CF+で安定的
   ・投資規模はまだ小さい。今後の種まきは?
   ・財務CFは配当重視で支出増。
  <自己資本比率> ・・・10pt/15pt
   ・50%前後 レバレッジとの兼ね合いで効率面考慮で妥当水準

 【還元性】 ・・・「A」
  <DOE> ・・・13pt/15pt
   ・DOE6%台 物流業界としては優秀
  <資本政策> ・・・4pt/5pt
   ・ROE20%程度で優秀
   ・自己株買いはまだない
   ・・・3pt/5pt
   ・月次開示なし(開示要素がない)
   ・IRイベントへ初参加
   ・決算説明資料も丁寧に開示
  <株主優待> ・・・1pt/5pt
   ・株主優待はいまのところなし。将来的にはあるかな。。。


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【決算精査】 9090_丸和運輸機関(17年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


1Qで新センター新設コストによる利益の伸び悩みが見られましたが、
その改善状況が気になっていました。
決算内容からはその改善が進んでいることがわかりました。

また単にコスト安による効果だけでなく、
きっちり2桁増収を伴っているところが良いなと思います。

燃料費の低減や、
人件費を抑制することによる利益増は、
限度がありますからそれだけで利益増となっている場合、
効率化がうまい会社だなとはなりますが、
長期的な成長となるとその要素だけでは不安になります。

同社の場合、経営資源をシフトさせている食品物流事業で
25%のセグメント増収となっています。
新規先と既存先の業務拡大のコラボレーションによるもので、
引き続き、同社の提供するサービスが顧客には受けているのだと思います。


計画対比で見ても売上、利益共にやや上振れで着地しています。
確かに1Qでコスト先行による減速でハードルがあがったところに、
この計画超過ですから嬉しい気持ちもありますが、
冷静に考えると、まぁ若干の上振れがあったものの、
計画通りの推移と読むことが出来ます。

そのうえ、同社にとっては荷量が一番増える3Qの業績が大事ですから、
足元の経済状況を見ると油断を許さないものとも認識しています。

以上のことから、1Qではややネガティブに近い想定通りの評価、
2Qではややポジティブに近い想定通りの評価といったところで、
2Q累計としての上期決算の評価はニュートラルに想定通りといった所です。

というわけで、総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

◆2Q累計
9090_丸和運輸機関(17年3月期_2Q累計)売上推移

◆2Q単計
9090_丸和運輸機関(17年3月期_2Q単計)売上推移

売上は引き続き順調に推移しています。
特に食品物流事業が堅調です。
これは同社が低温物流事業へ経営資源をシフトさせており、
その効果が継続しているようです。
新規顧客先が拡大していることと、
既存顧客での業容拡大とが双方で寄与しているので、
安定感があります。
一方で先行きはどうなんでしょうかね。
スーパーを始めとした小売り各社の業績は横ばいで頭打ちの印象です。
私の近所にあるいなげやも下方修正を出していますし、
節約志向が高まっている印象もありますね。

主要顧客のマツモトキヨシが含まれる医薬医療物流についても、
四半期で3%弱で推移しています。
インバウンド需要の低下が懸念される中で、
直近もIRに電話した際の感触では荷量への影響はないとの感触でしたから、
その通りの効果となりました。
マツモトキヨシHDの月次開示も頭打ちで芳しい状況ともいえませんので、
今後の動きには注視が必要かもしれません。



(2)利益の推移

◆2Q累計(営業利益)
9090_丸和運輸機関(17年3月期_2Q累計)営業利益推移


◆2Q単計(営業利益)
9090_丸和運輸機関(17年3月期_2Q単計)営業利益推移


1Qで利益率が悪化していましたが、
その後どうなったでしょうか。

      今1Q → 今2Q
粗利率 11.5% → 11.5% (横ばい)
販管費率 5.7% → 4.2% (▲1.5%)
営業利益率 5.7% → 7.3% (+1.6%)

      前2Q → 今2Q
粗利率 11.2% → 11.5% (+0.3%)
販管費率 5.0% → 4.2% (▲0.8%)
営業利益率 6.2% → 7.3% (+1.1%)

1Q対比で見てみると、粗利率は横ばいですが、
販管費率の改善が主因で営業利益が改善していることがわかります。

前2Q対比で見てみると、粗利率は原油価格の低減もあれど、
そもそも人件費が高騰していることと、
新卒採用による更なる原価増もあることから、
それで粗利率が若干改善しているところをみると、
トップラインの向上が効いているのかなと思います。
3Qでは更にトップラインが上がる需要期になり、
利益率も10%近くまで向上するため、
この効率化が継続されると期待できるかもしれません。


なお、1Qでの新センタコスト増のその後ですが、
開示直後のIR照会で改善プロジェクトチーム発足を聞き、
その1ヶ月余りの期間を経てどう推移しているかを、
追加でトレースしてIR照会してきましたが、
その時に十分改善が進捗しているようだったのですが、
まだ道半ばの要素もあるとのことで、
それが粗利率がそこまで好転せず、しかし全体で見れば
営業利益はきちんと確保した、そんな印象の利益です。

なお、純利益ベースでは以下の通りです。

◆2Q累計(純利益)
9090_丸和運輸機関(17年3月期_2Q累計)純利益推移



◆2Q単計(純利益)
9090_丸和運輸機関(17年3月期_2Q単計)純利益推移




(3)利益の状況と今後の見通し

2Qの結果を踏まえて通期予想の実現可否を皮算用したいと思います。
(長期スパンで見るのであればほとんど無意味であるわけですがね・・・)

<今期の通期会社予想>
売上 66,000百万円
営業利益 4,483百万円
純利益 2,738百万円

<今期の下期会社予想>※上期実績から通期予想の差分
売上 33,386百万円
営業利益 2,362百万円(7.1%)
純利益 1,245百万円(3.7%)

<前期の下期会社実績>
売上 31,298百万円
営業利益 2,085百万円(6.7%)
純利益 1,321百万円(4.2%)


前期の下期実績と比較すると今期の下期では、
6.7%増収、13.3%営業増益となります。

今期の上期は、前期比で12.2%増収、18.2%営業増益となっており、
売上はやや保守的?と思いましが、
需要増の3Q期間を見た時に、
昨年の3Q期間と今年の3Q期間での印象はまるで違う気がします。
まだインバウンドの陰りもそこまで顕著ではなく減速感が出始めたくらいですし、
株高でイケイケドンドンだった頃ですね、昨年は。
今年はインバウンドの影響は現時点では限定的ではありますが、
それでも低下傾向ですし、株安や節約志向も広まっている印象もあり、
決して楽観できない状況でしょう。

そう考えると、まぁ計画線で10%を若干割り込む位とみておくのがよく、
計画線といった所な気もします。

また利益率は前期より0.4%利益率が改善しますが、
上期の改善が続けばある程度は達成できるかなという印象です。
ただこれも3Q期間のトップラインがどこまで積み上がるかということも
決して楽観できないこともあり、計画線で想定しておくのがよいと思います。

従って、従来通り、会社予想を支持していきたいと思います。



(4)IR照会

今回はIR照会は不要と認識しました。
但し、今後の3Q期間のマツキヨの動向なども注視し、
必要に応じてフォローしていきたいと思います。


(5)さいごに

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

9090_丸和運輸機関(17年3月期_2Q単計)株価推移



今後がどうなるかわかりませんが、
この泥臭い会社をこれからもフォローしていきたいと思います。


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【決算精査】 9090_丸和運輸機関(17年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


売上については順調な推移が続く一方で、
利益については不安が残る内容です。

最初に短信に目を通した時に、
新センター費用の稼働による先行投資と捉えることが出来て、
そこまで問題があるとは認識しませんでしたが、
IRに電話したところ、ネガティブな状況であることを把握しました。

新センターの稼働による費用増は元々織り込んでいましたし、
実際、将来の業容拡大に向けて前向きなものと捉えていたわけですが、
IRに照会した結果、新センター稼働に伴う費用が、
会社見通しより増大していることを教えて頂きました。
その上、足元でも改善努力中ということで、
まだ平準化したともいえなかったので、ネガティブですね。

ここで、コストコントロールもまともに出来ない質の低い経営へ失望し、
会社見通しよりコスト先行なら未達懸念も台頭という悲観的な見方をするか、
いやいや、先行投資のプロセスでは時にはうまくいかないこともあるさと、
楽観的に見守ろうという見方をするか、
大きく判断が分かれる決算だと感じます。

今期の業績達成可否にフォーカスを当てて、
そこにベットするという投資であれば、やはり悲観的に見て、
ポジションを外しておくべきだと感じますし、
中計期間やそれ以上の期間を見据えて、
長期的なプレゼンス向上を期待する投資であれば、
こんなちょっとうまくいかないからといって、
いちいちポジションをいじるようなことでもないと感じます。

結局、自分がどういうスパンで銘柄を見て、
どういう覚悟を持って投資しているのか、
それを試されるような決算
であり、
今の私にはとてもよい思考をもたらせてくれる、
ある意味でとても貴重な決算だと思います。


というわけで、私はあくまで長期スパンのスタンスですから、
総合評価は「3」(想定通り)です。
但し、中短期スパンで見れば「2」(ややネガティブ)となります。




2.定量数値の確認


(1)売上の推移

売上は順調に推移しています。
同社は荷量が繁忙となる3Q期間にやや偏重がみられるわけで、
過去2期を見ても3Qがひとつ頭が飛び出ています。
しかし、今期1Qの売上高は前期1Qの売上高を超過しています。
売上がここまで堅調というのは長期目線で見る時に、
安心材料としてホッとさせてくれます。

9090_丸和運輸機関(2017年3月期_1Q)売上推移



(2)利益の推移

前述の通り、新センター稼働に伴う費用先行のため、
利益面では売上の伸長に比べると物足りなさを感じます。
前期1Qと今期1Qの利益率を比較します。

粗利率 12.4% → 11.5% (▲0.9%)
販管費率 6.2% → 5.7% (▲0.5%)
営業利益率 6.2% → 5.7% (▲0.5%)

こう見ると、原価率が向上したことが、
利益の物足りなさの原因ということがわかります。

短信において利益に関する言及として以下文言があります。

新規物流センターの稼働開始に伴う一時費用が発生した一方で、売上高の増加と燃料調達価格の
下落に加え、従業員の原価意識を高める日次決算マネジメントへの取り組みや、現場作業及び輸配送の品質向上
と業務効率化を目的とした改善活動を推進



ということで、「新センター稼働開始に伴う一時費用」が注視すべきポイントです。
観点は費用が発生したことではなく、
それが本当に一時的であるか、
そして発生したものが計画管理の範疇であるか
ということです。

これが一過性と判断出来て、かつ計画管理の範疇であれば、
何の問題もありません。将来を期待してじっと待つだけですが、
残念ながらIRに電話した感じでは不安が残るものでした。
このIR照会については後述します。


◆営業利益推移
9090_丸和運輸機関(2017年3月期_1Q)営業利益推移

◆純利益推移
9090_丸和運輸機関(2017年3月期_1Q)純利益推移



(3)利益の状況と今後の見通し

1Qの結果を踏まえて上期予想の実現可否を皮算用したいと思います。
(長期スパンで見るのであればほとんど無意味であるわけですがね・・・)

<2Q単会社予想>
売上 15,231百万円
営業利益 1,155百万円
純利益 759百万円

<前期2Q単実績>
売上 14,716百万円
営業利益 906百万円
純利益 618百万円

前期比で約4%の増収となり、
利益面では、営業利益が約28%、純利益で23%の増益となります。


売上はインバウンドの落ち込みやスーパー事業などを見ても決算があまりよくなく、
ネガティブ要素も控えている感じですので油断は出来ませんがまぁ大丈夫でしょう。
一方で、利益面は厳しいでしょうね。
(後述のIR照会を踏まえてみると)



(4)IR照会

利益の伸び悩みについて質問をします。
フォーカスを当ててだいぶしつこく質問してしまいました。

本来は、こんな今期業績達成可否を問うような質問ではなく、
煙台(中国)への進出等の状況など、
もう少し将来を感じる面白い質問をした方がよかったかもしれません。
(私の主観に基づいた解釈を元に記載しています。)



Q
売上は堅調であるが、利益の伸びが物足りないのは、
新センター稼働開始によるものと理解しているが、
他に要因などはないか。

A
新センター稼働開始による費用増が想定超に発生しており、
それが利益に影響している。


Q
想定超にコストが発生しているとのことだが、
計画外に発生しているコストはどういった構造で発生しているものか。

A
オペレーションに関わる運営費が想定超に発生しているのに加えて、
人件費や傭車費などのコストが全体的にコスト計画より上振れしている状況である。


Q
足元においてもこのコスト超過の状況は継続しているのか。

A
足元では改善に向けて取り組んでいるところである。


Q
取り組んでいるというのは、
原因追求のフェーズなのか、策は見出しておりそれを適用しているフェーズなのか、
もしくは既に改善が効果と表れており収束しているフェーズなのか、
どのフェーズにあるか。

A
策は見出しており、現在それを適用しており、
効果を見定めている状況である。


Q
ということは、現時点においてはまだコスト先行が実態として
残っている状況と理解すればよいか。

A
その通りであり、策は既に講じているので、
適正な水準となるようにマネジメントも含めて対応している最中である。


Q
コスト面でネガティブな状況と把握したが、
据え置いている業績見通し予想についてはどのように判断しているか。

A
現時点で修正が必要な状況ではない。
コストコントロールが今後適正に是正されていくことで達成出来ると考えている。


Q
今回の売上高を見ると好調にみえるが、
最終的にはこのトップラインの向上による利益貢献部分も踏まえて
着地を合わせていくという考えになるのか、
それともあくまでコストコントロールの範疇で
計画達成へのロードマップを描くこととなるのか。

A
コストの是正によるもので計画達成を見据えている。
なお、売上高は堅調に推移しているものの、
大きく計画と乖離している状況ではないため、
計画を超過した利益貢献は限定的である。



全体的に電話対応をして頂いた担当の方は、
ネガティブなものはネガティブとはっきり答えて頂けたのが
印象的でした。
もちろんだからといって楽観できるわけではないのですが、
はっきりいって、投資期においてこの程度の想定外の事態など、
無い方が不思議
なのです。

一部の超優秀な経営者ならば、
そんな想定外の事態など発生させないのでしょうが、
丸和運輸機関は良くも悪くも泥臭い会社だと認識しており、
研ぎ澄まされた経営というより、
体育会系で愚直にやっていくタイプの会社なので、
そりゃ浮き沈みをしながら成長していくとみていますからね。


(5)さいごに

思えば、丸和運輸機関との付き合いはそこそこ長く、
増税反動減の時に、荷量は減らなかったにも関わらず、
会社見通しに基づいたリソース配置の見誤りから、
大きく粗利率を落としたことがありました。
その時は今回よりもっと醜い減速ぶりで、
実際株価も相応に調整を強いられました。
しかし、そんな苦境も乗り越えて今まで来ました。
今回は、投資期に入り、
今期、来期とやや定量面では停滞したようにみえるはずですし、
実際早速1Qからコストコントロールがうまくいかずに
失速しているわけです。

中計にも描かれている低温物流の世界で、
ポジションを確立していくためのプロセスでは、
当然これからもうまくいかないこともあると思います。
未達となることもあると思います。
そういうものとも長期で付き合っていくという覚悟が必要なのでしょう。

私の投資スタンスを改めて自分が見つめる良い機会です。
もちろん、構造的にその付き合っていくシナリオが崩れているのに、
固執するのは損切り出来ない愚弄だと思いますが、
実際、投資を進めている低温物流も含めて、
売上は堅調に推移していることからも、
構造が崩れているとは思いません。

ですから、構造が崩れたと判断するまでは、
とことん付き合っていきたいと思います。

こういう時に、和佐見社長との握手が、
じんわりと思い出されることが自分を見失わない拠り所になっているかもしれません。
(それが判断に躊躇を与えてはなりませんが)


株価の動向など益々予測できないものですが、
まぁ下がるでしょうね~
私は現時点で今期の予想EPSをやや保守的に修正しましたが、
目標株価算出基準の19.3期ベースの水準の見立ては変えてませんから、
当然、目標株価も変えていません



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私が間違いなく今年一番楽しみにしていた株主総会である、
丸和運輸機関の株主総会に出席しました。
総会の日が決まったら、即座に会社の予定を調整して、
休暇取得の段取りをしました。
重要な社内会議も全て吹っ飛ばして・・・。

丸和運輸機関といえば、あの強烈なリーダーシップと、
昭和の時代の体育会系(?)で有名な和佐見社長の会社です。

昨年が上場後初めての総会でしたが、
あまりの体育会系にビビったわけですが、
今年もその体育会系は健在でした。


まず開催場所は都内の利便性のよりなんとかビルとかではなく、
埼玉県の吉川市の田園風景の中にそびえ立つ本社ビルです。
吉川市は和佐見社長が24歳で八百屋から起業して生まれ育った地元です。

地元では丸和運輸機関といえば、
「丸和さん」と呼ばれて親しまれているようで、
地元の方と思しき商工会の方などが多数参加されていました。
後述の質問者の中にも地元の方もおられました。
これは昨年も同じでした。
ローカルで愛されて日本に進出している会社なのだな、と改めて実感しました。

駅のロータリーにもあの桃太郎便のキャラクターがでかでかと
看板に張り出されています。


駅を降りて、マイクロバスに揺られること20分ちょい、
突如、田園風景の一角に、
倉庫群の一角に差し掛かります。
入口にはSBSロジコムの倉庫もありましたが、
そこからしばらくすると桃太郎キャラクターのマークがついた
本社ビルのお出ましです。

そしてバスを降りると体育会系、応援団の一団のような、
威勢のよい声でお出迎えです。
30人位は社員が社屋の入り口に一列に並んでいます。
「いらっしゃいませっっ!」の連呼です(笑)
お辞儀の確度も130度くらいでしょうか。

私はもちろんその入場の最前列で社屋に入るとそこに受付があるわけですが、
更に30人程度の社員が威勢のよい声を上げて受付をしてくれます。

エレベーターで会場のフロアに案内されると敬礼を受けながら、
私はもちろん最前列の社長と向き合う席に着席します。

すると早速社員の方がお飲物を用意しておりますので、
と案内に来てくれたのですが、
その時に驚いたのは昨年同様、遠い所をお越し下さりありがとうございますと、
お声をかけて頂き、大変驚きました。
単に大きな声を上げて元気なだけでなく、
ホスピタリティーが非常に高いのですね。
しかも私の名前も憶えて下さって頂いた上に、
今年もぜひ貴重な質問、ご意見を頂きたいと。

いやー名前を憶えて対応するリッツカールトンも驚きの
ホスピタリティの高さです。

どうも、昨年の記念すべき上場後の総会の第一号の質問者ということと、
あまりに良い質問(≒細か過ぎる煩雑な質問(笑))をしてくれたことから、
社内でもその後話題にあがったのだとか。

他の株主にもそうなのですが、
ひとりひとりへの声掛けやご案内が徹底しており、
こりゃ、建てに桃太郎文化として教育(洗脳)されているわけではないなと思いました。


アイスコーヒーとオレンジジュースと
千疋屋の焼き菓子をフロアで頂いて開始の時間を待ちます。
途中、他の株主の方からまるのんさんですよね、と声をかけて頂きました。
昨年質問した上に、記事を書かれていたので記憶して下さっていたようで、
大変うれしいことでありました。

会場の入り口には、マツモトキヨシ様からの感謝状が置かれていました。
熊本地震の際に、商品納入率100%を維持して、
この混乱を陰で支えたそうです。それに対する感謝状のようですが、
ここにも顧客至上主義が垣間見れます。

そういえば、増税後の4-6月期に小売業が反動減で冷え込むと予測していたものの、
そこまで落ち込まず荷量が減らなかった時、
あらゆるコストをかけて当社は緊急的な対応したことを思い出しました。
この時1Q決算で非常に苦しい決算を受けて、株価も軟調に推移しました。
この時が上場後、唯一の試練だったように思います。
私もこの時IRに電話してそこでその姿勢に感銘を受けて、
これはきっと盛り返してくれると自信を得たわけです。
(もちろんその時買い増しを出来ていません(涙))

顧客至上主義は見誤ると単に負け戦になるわけですが、
ビジネス(商売であるという原則を見つめた上で)であることを前提に、
取り組めていれば活路はあるのだなととても勉強になりました。


総会でのQAは後述しますが、
その後、総会が終わり、1分、2分会場で待機の案内があり、
社屋出口で社長を筆頭に役員一同お見送りです。
マツキヨセットをお土産に頂いて送迎バスに乗って帰路につく流れも
昨年同様でした。

丸和運輸おみやげ2016



社長にお見送りされる際に、
私の名前もきちんと憶えていて下さり、
活発な質問を頂いて嬉しかった旨、
ぜひ来年も来て意見を頂きたいと熱烈なラブコールを頂きました。
すっかり乗せられてしまった私もぜひまた来ますと応答したので、
こりゃもう株を売れなくなりました(笑)。

他の役員の方にもきちんと名前で呼んで頂き、
今後も頑張りますと抱負を述べて頂きました。
本当にありがたいことです。

というか感情論的にはより応援したいという思いも強くなりましたし、
買い増ししたい位です。
ですが、あくまで目標株価までの上値余地を見た時、
また現時点の水準感を意識した時には冷静な対処も必要です。
私の目指す利回り程度であれば、
長期的に見れば保有していてもそこまで毀損はしないと思うのですが、
やはりそれはそれで区別して考えたいと思います。



さて、だいぶ前置きが長くなりましたが(→いつも)、
会場のQAの様子を以下に記載しました。
なお、昨年も同様でしたが、正直回答についてはピントがぶれたものも多いです。
(元気が売りということなのか、回答の精度は決して高くない、でも憎めない(笑))
ですから、私なりにいつもに増して主観的な解釈で補足したメモとなっています。
従って、あくまで参考程度にご覧頂ければと思います。



※★印が私が質問した事項です。

Q ★
人財獲得に注力されており、この業界ではこの人財獲得が重要と認識している。
採用計画の予実の状況について想定通り人財獲得が進んでいないということはないか。
また、中期計画として平均年齢を31.5歳を目標とされているが、
これだけ若年層が増えることで、現状の教育体制において心掛けていること、
また課題や懸念はないか。


人財獲得について16年4月は計画通り採用を進める事が出来た。
実際に202名の採用を予定していたが、
2名留年となってしまったことで、結果的に200人という結果である。
問題なく人財獲得が出来ていると認識してもらってよい。
教育については、丸和ロジスティック大学において、
徹底的に企業文化の教育に注力しており、
特に「人徳」に関わる部分には重きを置いている。
お客様のことを考えて行動する際に、
この人としての魅力を向上させることは知識を得ること以上に大切と理解している。
また精神面だけでなく、実際に20歳台でセンタ長を任せられるような人財が
ドンドン出てきており、若いから心配という考えは一切ない。
若いからこそ、頑張れる者をどんどん育成し、
若手中心でも全く問題ないという体制をより強固にしていきたい。



社長のリーダーシップが当社の今後の成長には欠かせないものと理解している。
そこで心配なのは、社長の健康についてであるが、
健康状態はどのような状況であるか。
また社長に万が一のことがあった時にどのように後継していくのか。


社内では私(社長)は、39歳だとずっと言い続けている。
いつもの話と役員一同は思っている(役員一同、失笑(笑))。
実は私は43歳の時に大病をして再起不能と言われた身である。
(しばらく病気の詳細についての話があったが、ここでは割愛)
その時に経営者にとって健康は何よりも大事なことだと強く意識するようになり、
今でも健康には留意して体を動かすようにしていたりもする。
心配ないと思って頂いてよい。
また後継者の問題については、後継者育成のために、
私(社長)自らが講師になって経営者マインドを伝えている。
ここで多くの優秀な人財が育ってきていると認識している。
私(社長)もいつかは必ずこのバトンを引き渡さないとならないと考えており、
その時に責任持って次世代にバトンを渡せるように、
無責任にならぬように今から意識して取り組んでいるつもりである。



大阪堺市に新設される医療系物流センターについて、
竣工時期、フル稼働の時期など新設の状況はどうか。
またこの稼働開始に伴う数値面ではどの程度織り込んでいるか。


大阪堺市の施設は10月竣工、11月から段階的に稼働し、
12月にフル稼働となる見込みである。
なお、数値面での織り込み状況は、非開示の内容なので回答を差し控えるが、
現状の滋賀センターの規模がスライドされてくるとご理解頂きたい。
今回新設する施設は主要顧客であるマツモトキヨシ様の店舗併設の
主要物流拠点としてスタートする、日本でも最先端の技術を駆使したものである。
オムニチャネルへの対応もより強固にしているし、
直接海外へも販売出来るチャネル基盤として構築している。
マツモトキヨシ様向けのセンターとしては東はこの本社併設のセンターが、
オムニチャネル対策も含めた対応を取っており、
今回の堺市の開設により西の一大拠点が完成し、
東西で柱が構築出来たことも大きな成果だと考えている。



AZ-COMネットワークの構築による、
当社にとってのメリットについて教えてもらいたい。


物流業界において、現状一番ネックになっているのは、
人財不足とトラック不足、
また燃料費の不確実性といった面が挙げられる。
業界では人財は益々高齢化しており、かつ熾烈な獲得競争になっている。
トラック不足も深刻で荷主の要望に十分応えられない事象も顕在化している。
この人財とトラック不足という環境に対応していくために、
会員制のAZ-COMというネットワークを形成して、
会員企業にとっても当社にとってもWin-Winの関係になれるような仕組みである。
また燃料調達についてもスケールメリットを活かして、
優位に調達を行うためにもこのネットワークは活用させることが出来る。
会員企業のネットワークをより広げ、
幅広く規模のある仕事に対応すると共に、
調達力を挙げることで、ネットワーク全体でのシナジーを発揮することが、
当社の成長にも欠かせない要素になると確信している。



地元、吉川から参加しているが、
AZ-COMが東京駅近くのビルに入居したということで、
地元では本社も都内に移るのではないかと噂(不安)になっている。
地元で今後もリーダシップを発揮して頂きたいと考えているが、
どのような状況なのか。


私は吉川で八百屋の事業を始め、そして吉川に育ててもらってきた。
吉川を今後も大事にしていきたいという思いは絶対に揺るがない。
だから、本社も移すなど念頭にない、と断言したいところだが、
インサイダー情報にもなるので、、、
AZ-COMの会員企業は既に500社に迫る勢いで、
今後も拡大を予想している。
またシナジーをより発揮するために、
東京という立地はやはり魅力が高いことは事実。
今回縁があって鉄鋼ビルというところに、
とても格安な費用で入居する事が出来た。
今後、様々な観点で検討をしていきたいと考えているが、
繰り返しになるが、吉川のことは絶対に悪くならないように、
配慮することは育ててもらった立場からお約束をする。
(この答弁はかなり情熱的になっていたので、
実は都内移転を検討しているのかなと感じました。
一方で地元を大事にしたいという強いWILLが
社長を感情的にさせたのかなと感じました。)


Q ★
中期計画計画を今回初めて開示して頂いたことに感謝したい。
本日の説明で様々な取組みで期待が持てる内容だと改めて感じた。
一方でその達成は決して楽をして到達できるものではなく、
様々な対処が求められるとも感じている。
経営として、この中期経営計画達成に向けて、
どのあたりが達成可否を分けるネックになってくるか、
その注力ポイントや達成に向けて大事にしていきたいことを教えて欲しい。


一番大事なことはトップラインの売上だと認識している。
我々は7PLという顧客密着のサービスメニューを徹底してやりぬいて、
まずはお客様の周辺系も含めたサービス提供者としての地位を確立し、
その結果売上拡大をさせていくことが重要だといえる。
単なる運送業ではなく、価値を提供するサービス事業者という目線で取り組むことで、
付加価値向上に繋がる取組みは利益にも表れてくるし、
その目標として経常利益率8%というものを目標としている。
7PLの精神をきちんと汲んで達成に向けて邁進していきたいと考えている。



新日本監査法人法人は東芝においても監査上の問題があったわけだが、
当社も監査法人を変える必要性はないのか。


東芝の事件後、当社も監査法人の会計監査が適正に行われているか、
モニタリングをしてきたし、改めて過去の監査内容についても徹底した確認を行った。
その結果、現時点で不安な点はないという判断となり、変えないという結論となった。
但し、1年更新であることもあり、改めて1年十分に妥当性についてチェックし、
今後の対応についても継続して検討を行っていきたい。



情報セキュリティへの対策状況はどのようになっているか。


社員への教育を徹底している。
その上で外部からの侵入への備えのための対策を講じ、
更に内部からの流出に備えたログ管理も実施している。
当社はISMSを取得して対策はきちんと講じて今後も事業していく。



優待どうよ


配当で報いたい。



分割どうよ


5000円程度になると東証からの指導も入るので、
そのあたりのことも考慮に入れつつ、必要に応じて検討していきたい。
(今すぐはなさそうだけど、4000~5000円でそれぞれ実績があるので、この辺りかな。)


Q ★
売上増減分析において、16年3月期は新規拡大と既存深掘りが
概ね1:1の比率となっているが、17年3月期は新規の比率が下がり、
既存の深掘りの比率があがっている。
これは何か構造的な見た目上の問題なのか、
今後新規獲得が先細りの傾向にあり今後は深掘り中心となっていく兆候なのか。


既存の深掘りは、7PLでもメニュー化している通り、
多くの周辺系サービスの展開をより推進していくために、
比率として大きく見える傾向にある。
また新規の拡大といってもいきなりフル稼働になるわけではなく、
一部のメニューから徐々に段階的に導入されていくわけなので、
どうしても既存顧客の基盤が大きくなってくると、
新規の増加というものが鈍くなるようにみえる。
新規の取組みは主にスーパーマーケット向けに3つの営業戦略を展開している。
1.地域密着、2.生鮮の強化、3.店舗オペレーション改革である。
例えば1について、
地産地消の徹底を行うためにスーパーのバイヤー様を様々な地域にお招きして、
そこでの良質な商品調達戦略を一緒に考えていくなど、
物流だけに留まらない提案活動を徹底して深掘りしている。
このような付加価値向上を段階的に進めている中で、
伸長率そのものだけ見ると新規の方が段階的にお試しされていくこと、
またその先の横展開は既存ビジネスの展開という区分となることもあり、
新旧比率だけ見るとやや歪んだ形に見える。
なお、新規のこのような取組みによって、
他社との差別化要素となっており、
価格競争ではなく付加価値を実感して頂くことも徹底している。



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