投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

【決算精査】 9090_丸和運輸機関(19年3月期_1Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

アマゾン社の拠点拡大等に伴う業容拡大の投資や、
原油価格の上昇や新卒採用コスト等が
どのように数値に出てくるかと注目していました。

上期の業績予想も利益においては+30%を超える増益予想となっており、
かなりの強気なものと認識していましたから、
このような投資や先行コストなどをどう吸収してそれに沿うカタチになるかなと
幾何の心配も抱いていたことは事実です。
その際も長期的な視点で投資をしているので、
大した問題ではないとも覚悟を決めていたわけです。(売上伸長が前提ですが)

出てきた1Q結果はこの不安のかけらを吹き飛ばす、
絶好調な数値となりました。
増収は10%を超えてここはアマゾン対応もあり想定内なのですが、
利益が+37%弱の増益でだいぶ強いな、というのが直感でした。

ただ、前述の背景もあり、拠点新設や先行コストの発生タイミングにより、
四半期単位では浮き沈みもあるでしょうから、
あまりこの結果だけを見て浮かれるわけにもいきません。


短信上ではまず新卒採用は注力していることが伺えます。
一部、大学などとも連携して、あの強烈なリーダシップで集客(?)しているわけですが、
今後も採用コストをこなしながら人財を増大させていくものと思います。
来週の採用も計画通り順調に進んでいるといいなと思いますが、
さすがにその状況はまだ進行形でしょうし、短信記載上からはわかりませんね。
今後を期待したいと思います。


アマゾンの拠点新設は拡大していることがわかります。
常温その他物流のセグメントはほぼアマゾン対応という事かと思いますが、
+46.6%の増収と大幅増となっています。

一方でネットスーパーやマツキヨの医薬品物流などはいずれも3%程度の増収ということで、
その率こそマイルドなものですが、着実に安定収益基盤を構築している印象があります。
但し、医薬品物流はインバウンド需要など比較的流動的な中での事である点と、
マツキヨの店舗リニューアルの進捗状況によっても
業績面で影響を及ぼすと思われますのであまり楽観視もしていません。
ただ、足元では化粧品メーカーの一部の売上が相変わらずインバウンド需要に下支えされており、
かなり息の長い消費拡大が続いていると感じています。
直近でもファンケルとかインバウンド需要を理由に絶好調ですからね。

コストも今の所特段の原価や販管費の変化は見られず、
投資をしながらも適切にマネジメントが機能している印象を持ちました。

今後、各タイミングによって、投資が支配的になると、
業績面で凹凸が激しくなるところもあるかもしれませんが、
そういうことも踏まえてより丁寧なIRを期待したいと思います。

既に決算説明資料など丁寧に作られていますが、
投資家からみると社運を賭けたといってもいい規模で投資するわけです。
それは単に拠点数やトラック台数といった金額的な面もありますが、
個人事業主の事業支援という定性的な活動においてもいえることです。

こういった活動の計画や進捗などについてより予実を把握しやすくなり、
何がうまくいっていて、何が課題なのかがわかるといいですね。

例えば、価格交渉も上手くいっていて、その効果が出始めているというニュアンスですが、
もちろん交渉事なのでその詳細を開示することは控えるべきとは思いますが、
どの程度がまだその効果が上乗せされる余地があるのかなど、
手元で皮算用もして投資判断に活かせるとより魅力が高まるかなと思います。


総合評価は堅調な足元の業績から、
ややポジティブ「4」でもよかったのですが、
もう1期様子を見てみたいとも思いますので、今回は想定通り「3」とします。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上-粗利推移
9090_丸和運輸機関(19年3月期_1Q単計)売上-粗利推移


売上は前3Qを超過しています。
同社にとって3Qは荷量が最も膨らむ繁忙期です。
直近のその繁忙期水準を超えるというのは、
やはりアマゾン寄与が大きい事を示唆していますね。

アマゾンは7月にプライムデー、年末にサイバーマンデーなど
大型のセールが恒例ですが、1Qはそこまでアマゾンのセールはありません。
(といいつつ、最近アマゾンセール多いですよね)
今後、こういうセールの動向によって
荷量の繁忙期も全社レベルで平準化してくるかもしれませんね。

粗利率は概ね同じような水準で推移しています。
今期が11.5%で前期が10.5%ですから1%の改善です。
人件費のコストや原油は前年よりは騰がっているはずで、
その中でこの水準はいいんじゃないでしょうかね。


■販管費推移
9090_丸和運輸機関(19年3月期_1Q単計)販管費推移

販管費は10億を超えてきて、上場後初めてですね。
色々使途が増えてきているわけですが、
売上の伸長も大きいので、販管費率は昨年同期間と全く同じ5.1%となっています。
売上を伸長させ販管費率をコントロールしながら
販促や新たな投資を伸ばしているというのもよいですね。



■純利益-EPS推移
9090_丸和運輸機関(19年3月期_1Q単計)純利益-EPS推移


特段、営業利益以下と同じ傾向ですね。



(2)今期予想について

上期予想との対比で2Q単をみてみると、
売上は20,418百万円、営業利益1,098百万円となります。営業利益率は5.4%です。
前年は売上18,178百万円、営業利益は870百万円でその利益率は4.8%です。
売上で+12.3%、営業利益で+26.2%の増収増益が達成点となります。

売上は1Qで+14.3%の増収でしたし、
そこから拠点は更に拡大していくでしょう。
感覚的な話ですが、売上は余裕があると思います。

一方で利益は売上が予想線とすると、イーブンかなという印象ですが、
ただ先行投資のコスト投下の状況次第でもあり、
利益を出す気になれば出るでしょうが、
業績予想に合わせるために、投資を調整するのも本末転倒なので、
あまりここに固執するべきではないかなと感じています。
少なくても私は。

ポテンシャルとしては十分満足できる水準で推移していると思います。



3.定性情報の確認


一応、私も丸和運輸機関の株主であり、
ファンでもありますから、様々なリサーチをしています。

SNSでは桃太郎便のユーザー、というか
アマゾン利用者が桃太郎便で宅配を受けるという一般消費者の声を
よく見る機会がありますが、総じて課題があるように感じます。

単なるクレーマーという見方も出来ますが、
やはり個人事業主の延長線でやられている方にも
アウトソースしているでしょうし、
今後は事業主の育成にも乗り出すという中で、
やはりサービス品質の底上げが課題かなと思っています。

経営側のマインドは理想として大変優れているわけですが、
これをプロパーへきちんと伝承し、
更に協業される方にも浸透させていくことが
今後本当に大きくなる時に大事な要素になるのだと思います。

会社として教育にも力を入れているということで、
精神論も含めて徹底しているわけですが、
少しずつ、丸和運輸機関で配送されてよかったという口コミが
もっと増えてくるといいなと思うのです。

かつてクロネコヤマトの宅急便はサービス品質の徹底を
小倉さんが躍起になって進めました。
それは彼らの文化に根付いていて、今でもその気配りも素晴らしいと思います。

ひとつの例を挙げるとですね、
飲料系の重い荷物を宅配してもらうシーンです。
クロネコヤマトの時には不在時には敢えて持ち帰っていかれました。
在宅時に改めて配送に来てくれるのです。
一方で桃太郎での宅配時は宅配ロッカーに入れていかれました。
もちろん桃太郎の対応は普通に考えると何の問題もないですし、
早く荷物を受け取りたいという要望があるかもしれないので、
ヤマトの対応はお節介になってしまう可能性もあるわけです。
ただ重い荷物を宅配ロッカーから運び出すのは、
特に妻なら難しいわけです。
帰宅時に宅配ロッカーを開けて右往左往してしまうことをイメージして、
敢えてお節介を焼くヤマトは想像性があるなと感心しました。

ちょっと何言っているかわかんない、という例かもしれませんけど、
お節介を焼けば手間がかかり利益を悪化させる、
でも満足度は高まるかもしれない、といった時に、
どういう対応を取るべきかということです。
なにもヤマトの対応が全て良いとも思わないのですが、
サービス品質を深堀するといった時にどういう方向で現場を巻き込んで
浸透させていくのか興味深いことだなと思っています。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

9090_丸和運輸機関(19年3月期_1Q)株価推移


株価は高いですよね。
気持ち的にもっともっと応援したくて株を買いたいのですが、
私の投資判断の基準からいくとどうしても躊躇してしまいます。


(2)IR照会の状況


今回はIR照会は不要と判断しました。
敢えて聞くとしたら、原価と販管費の構造について、
主な増減要素(原油影響、投資、人財コスト、傭車費)別の動向を知りたいですが、
有報での原価明細等を見るなり、2Qでの決算説明資料など、
また状況を踏まえて必要に応じて照会させて頂きたいと思います。


5.さいごに

同社との付き合いはもう上場直後からなのでそれなりに長くなりました。

敢えて発信していませんが、色々とありがたいご縁も頂き
嬉しいこともありました。

こういう絆をきちんと大切にしながら、しがない個人投資家ではありますが、
会社を応援していきたいなと思います。



【決算精査】 9090_丸和運輸機関(18年3月期_4Q決算)

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1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


想定通り、前期実績は売上は計画を超過したものの、
アマゾン社の対応や投資がかさむことで利益面は未達となっています。
とはいえ、EPSベースいえば5%程度の未達ですから、
個人的には想定より落ち込みが限定的だったなという印象です。
特に根拠はないのですが、10%程度のビハンイドを想定していました。

低温物流やマツキヨの日用品の物流事業は大きな変化もなく、
引き続き好調に推移しています。
ここは想定通りで特に違和感はありません。
一方でアマゾン向けの即日配送サービスについては、
各種立ち上げや改善コストが嵩んでいることがわかります。
ただ、ここのリカバリが想定より早く収束しているということなのでしょうか。

その表れとして、今期予想がなんとびっくり大幅な増収増益となっています。
こちらも全く根拠はないのですが、前期EPS90位から更に投資期として
EPS80位までは掘るかなと思っていたので、まさかEPS120が出てきて、
目が点になりました(笑)。

この増益をポジティブと捉えるか、ネガティブと捉えるかですね。
つまり、アマゾンの対応も収束化しており、
早々に収益化がみえたとみるのか、
投資を抑制して当面は現状維持で規模の拡大を取りやめる方針としたのか、
あるいは、単に楽観的な予想に基づいているのか。

この辺りはよくわかりませんし、1Qや2Q位までの進捗状況を
注視しないとなりませんね。
原油価格も上昇トレンドのようでコスト面でも決して楽観はできないはずです。
なんでこんなに強い予想が出てきたのか、まだ咀嚼が出来ていませんが
とはいえ、現時点では強い予想が出ていることもあり、
総合評価として「4」(ややポジティブ)となります。

但し、アマゾン対応については今後もより注視が必要だと思います。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

9090_丸和運輸機関(18年3月期_4Q累計)売上-粗利推移


売上はアマゾンとの取引も始まり伸長している一方で、
その対策も含めて原価上昇があったわけですから、粗利率が下がります。
この辺りは素直に数値に出ています。


9090_丸和運輸機関(18年3月期_4Q累計)販管費推移

販管費は当然大幅に上昇していますが、
トップラインが十分伸びていますから、販管費率はやや減じていますね。


9090_丸和運輸機関(18年3月期_4Q累計)純利益-EPS推移


純利益は惜しかったですね。本当に僅かでしたが減益でしたね。
計画は未達ですが、前述の通りよくリカバリをしたとみています。




(2)今期予想について

14%の増収25%程度の増益ですね。

アマゾンの取引拡大がどこまで進捗するかということもありますが、
この程度の増収であれば、うまく拠点新設の投資とバランスを取りながら、
拡大していくことになるのでしょうね。
設備などへの投資をしながら、
またオペレーションの改善の対策をしながら、
この程度の増益が果たせるというのは立派ですよね。
それ以外に言葉が見当たりません。

あとはこれがきちんと実行されることですかね。



3.定性情報の確認


決算説明資料を改めて精査して、定性的な取り組みもチェックしたいと思います。
現時点では特別言及することはありません。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

9090_丸和運輸機関(18年3月期_4Q)株価推移


株価はだいぶ高いですが、
一時、私もテンバガーを達成してから調整入りしています。
今回の増益も素晴らしいのですが、それにしても水準は高いですね。


(2)IR照会の状況

Iちょっと頭の整理が追い付かないのと、
何から聞いていいか、論点も整理したいので、
決算説明資料を待ちたいと思います。



(3)目標株価について

21.3期EPSを140円、評価PERを20倍として、
新たな目標株価を2800円としています。

元々21.3EPSを120と見ていましたが、
19.3ガイダンスで出てきてしまったため、
改めて引き直しましたが、やや乱暴ですね。
評価PERは18倍から20倍に引き上げています。
ただ、物流業者としてみると20倍は過大感は否めません。
ですが、物流という今後バリューチェーンの中で光が当たる可能性も秘めており、
そんな中で一定の存在感を築けるポテンシャルも感じている所であり、
このような評価をしています。


5.さいごに


丸和運輸機関は消費増税時など、何度か試練があったのですが、
全て良い方向に裏切られてこれまでお付き合いをしてきました。
今回も一時的には停滞はやむ得ないと腹をくくっていましたが、
また良い意味で裏切られてしまいました。
いかに自分の見立てがいい加減なものか、よくわかりますね。


※当記事は決算精査の簡易版です。
 (今後は下位銘柄の場合、簡易版として記事上は手抜きを許容することにしました)


【決算精査(簡易版)】 9090_丸和運輸機関(18年3月期_3Q決算)

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■銘柄分析シート(詳細)
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アマゾンに関する先行コストが嵩んでおり、
増収減益となっています。
通期予想の達成が厳しい状況ですが、
とりあえず下方修正はありませんでした。

IRへの電話もしましたが、
私の認識は大きく相違ないと感じました。
トップラインは数%程度、計画超過をするものの、
利益については、10%程度の未達が想定されます。
(あくまで個人的な感覚です。IRは一切言及されていませんので。)

ただ、現在価格改定も含めて鋭意交渉継続しており、
その決着次第ではまだ予算も手が届くという感触があるように
聞こえました。当然まだ決着がついていないですし、
この残り2ケ月という事ですから頑張って交渉してもらいたいと思います。

この問題は、何も今期の予算達成可否だけの話ではなく、
どこまで価格決定権に強さがあるのかを知る上で、
今後の中長期的な展望にも影響を与えるものですし、
実際来期以降の数値にも現れてくるものですからね。


トップラインも伸長しているとはいえ、
この程度の伸長であれば、今の市況を考えると、
そこまでインパクトがあるものではありませんので、
なぜこんなに割高な状態が許容されているのかわかりません(笑)。


既存事業は総じて堅調のようですから、
先行投資がまだ続くアマゾン対応については、
社運をかけてやっているところだとも思いますので、
引き続き状況を注視する必要があるかと思います。


というわけで簡易記事なのでこの程度で終わっておきます。


【決算精査】 9090_丸和運輸機関(18年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「2」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

1Qの減速感がいよいよ顕在化する内容です。
増収減益の決算で、減益幅は事前の新聞報道の横ばいより悪く、
2桁減益となりました。

IRの電話照会などの状況から踏まえて、
アマゾンへの対応によるコスト増が顕在化したことが理由です。

短信を読むと、「稼働車両不足に伴う輸送コストの増大」とあり、
要するに外注費が嵩んでいると読めます。

価格転嫁の遅れや天候不順に伴う荷量の減少とありますが、
ここは逆にこのような状況の中で、2桁増収(正確には+9.9%)を維持したのは、
需要の堅調さを物語っているようにも思います。

今期はアマゾンに進出し、
しかし規模の拡大が一気に訪れた中で、
コスト先行になっている部分をどこまで待てるかという事に尽きます。

3Qの繁忙期でどう荷量が動くかということにも左右されますが、
トップラインが伸びていることからも全般は減益幅ほどは不安を感じません。

しかし、諸々の状況をみると、やはり下方修正は免れないのではないかと思います。
(あくまで個人的な見解です)

3Qの動向や足元での改善によるリカバリが本当に実現し、
着地を合わせられるかには注目していますが、
下方修正が来てもよいように私は売却をして単元まで落としました。


全般的にはネガティブな要素が前面に出ていますが、
トップラインの動向や需要は好調のように読めますので、
下方修正を覚悟したとして、
全体の評価はニュートラルに近いややネガティブの「2」としました。




2.定量数値の確認



(1)売上の推移

■累計
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q累計)売上推移

■単計
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q単計)売上推移


1Q単が増収率8%程度だったのに対して、
2Q単では増収率が11%程度まで上昇しています。
アマゾンの影響も大きいでしょうが、価格転嫁が遅れたとか、
天候不順の云々という割にはだいぶ好調だなという印象です。

トップラインがここまで安定して増えているというのは安心材料だと考えています。
但し、同社の繁忙期は3Qですので、
そこでどの位確保できるかが大事だとも思います。




(2)利益の推移

■営業利益(累計)
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q累計)営業利益推移

■営業利益(単計)
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q単計)営業利益推移


1Qでは横ばいで踏ん張っていましたが、
2Qでは大きく減益となっています。
2Q単で14%の営業減益です。

理由は原価率の悪化で、粗利率が前期までは11%台をキープしていましたが、
1Q単で10%台に下落し、2Q単では9%台まで低下しています。
これは増税後の荷量の見誤りから大きく原価悪化した15.3期1Q以来のことです。
奇しくもこの時の粗利率と今回の粗利率は同ポイントです。
ちなみに15.3期は下方修正なく着地できちんとリカバリしました。
(今回はどうでしょうかね、あの時より自信はないです・・・)

販管費率が4%台に抑制していることから、
より一層のコスト削減に努めた形跡が伺えます。
あまり無理なことをしていなければいいのですが・・・。



■純利益(累計)
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q累計)純利益推移


■純利益(単計)
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q単計)純利益推移


純利益もほぼ営業利益と同様のトレンドです。




(3)通期予想について

皮算用をしてみますが、下期の売上は前期比+12%として、
38,700百万円(但し12月の繁忙期がニュートラルの場合)とみます。

この場合の通期の売上は74,500百万円となります。
会社予想比で+3.5%程度の着地かなという感じです。

一方利益ですが、下期の営業利益率は6%程度で留まるかなと考えると、
下期の営業利益は2,320百万円。
現実的には各四半期毎に積み上げると2,050百万円位まではありえるかなと思います。
すると通期では、4,140~3,890百万円となります。
会社予想比で16.3%~21.4%の未達ということになります。

下方修正のガイダンスには抵触はしませんが、
ざっくりこの程度の下振れは覚悟しないといけないかもしれません。

ただ、既に比率を落としていることと、
このアマゾン対応の危機を乗り越えた先にあるものは
大きい気もしていますので、この皮算用も、まぁ覚悟を決めるためのものです(笑)。



(4)セグメントの状況

物流セグメントの利益率が落ちています。
これはまぁ前述の通り、当然です。


3.IR照会

とりあえず、決算前にIR照会した結果を踏まえて、
概ね想定通りなので、とりあえず今日のところは照会していません。

少し整理をしてから改めて必要があれば実施したいと思います。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q)株価推移


天井では売れないというのはその通りですね。


目標株価は一旦現時点のままとしています。


5.さいごに

同社をどういうスタンスで保有するかで、
対応も変わりそうですね。
まぁどの銘柄だっていえることなわけですが。

私は、あの握手の感覚が忘れられず、単元だけでも残すという判断です。

このような未練はいけないかもしれませんが、
コントロールされた中であれば許容してもいいかなと思っています。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



【決算精査】 9090_丸和運輸機関(18年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「2」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

四半期決算後に更新される社長あいさつ文を読む限り、
順調ということですが、
事前のIR電話やアマゾン社の荷量問題などを踏まえて想定していた通り、
減速感のある内容となっています。

とはいえ、増収増益は死守した点は1Qでアマゾン社の影響はまだ限定的という点はあれど、
頑張ったとは思います。

出来れば、通期の業績予想をUPDATEして欲しかったのですが、
やはりまだ修正は出来ないという判断だったのかなという印象です。

単にまだリカバリ余地があり頑張れるという前向きなものなのか、
未だ混沌としていて、その影響度(立て直しのコスト)を合理的に算出出来ないということなのか、
この辺りは気になるところです。


当四半期でBSを見ると大きく現金を減らし、
固定資産(機械や運搬具)を増加させています。
なにせ、短期借入を入れるくらいですからね。
トラックなど一気に投資したのですね。
今後償却負担も乗ってきます。

低温物流など既存事業は順調というのがまだ救いですね。
結局、アマゾン社とのビジネスが大きな足元のネックになっていて、
これが大きく花を開くということになれば、
今期から来期にかけては一旦マイナス成長も覚悟せねばならないでしょう。

利益率が粗利率ベースで1%落ちています。
この1%はとても数値の影響度以上に重いと感じています。
2Qではいよいよアマゾン社向けの先行投資並びに
立て直しのための追加コストが乗っていきます。

既に認知はしていることとはいえ、
その影響度合いを私の予想もまだ織り込めていないため、
今後の下方修正リスクを考慮し、
総合評価はややネガティブの「2」とします。




2.定量数値の確認



(1)売上の推移

9090_丸和運輸機関(18年3月期_1Q累計)売上推移


アマゾン社のビジネス分はまだほぼ乗っかってきていないため、
増収ペースとしてはまずはこんなもんでしょう。
売上は特に問題ありません。



(2)利益の推移

9090_丸和運輸機関(18年3月期_1Q累計)営業利益推移

前述の通り、一部先行投資の影響と思われますが、
利益率の低下に伴い、辛うじて増益を確保したという印象です。
販管費率も前期比で低減させており、
日次決算がやり過ぎたものになっていないといいなと思っています。
一応、過度なコスト低減は新たなリスクを生むという件は、
株主総会でも意見を表明してきたつもりなので、
あとは経営に任します。

最終利益も大きなトレンド変化はありません。
詳細はPDFファイル内のグラフに描写しておりますので、
必要に応じてご参照下さい。


(3)上期予想について

1Qの結果を踏まえて2Q単を予想します。

売上は5.1%増収計画です。
こちらは大幅に上ブレると思います。
現状アマゾン社のボリュームは予想には入っていないようですので、
価格交渉もある程度している中で荷量が大幅に増えており、
この分のアドオンを考えると超過は確実と思います。

一方で、利益ですが、営業利益ベースでみると、
15.7%の増益が必要です。
これは先行投資などを考慮しても厳しいと思います。
なお、利益率は8.0%で需要期ではない2Qでこの水準はもちろん過去ないです。

前述の通り売上が上振れる可能性で例えば+15%の増収とすると、
売上は約188億、必要な営業利益は13.7億なので、
これで利益率7.3%になり、これでようやく足かせのなかった前期と同様の水準です。

先行投資の規模感や影響度が測れないということもあり、
全く予想できませんが、
損益トントンまでを覚悟しても行き過ぎではないのではないかとさえ思っています。
固定資産の増額分が約20億なので、
償却されること考えると、同社の場合機械及び運搬具の償却は
2-12年の定額なので、最も短いと10億効いてきますし、
最小でも2億弱となります。
しかもこの費目の投資はまだ続くものと思いますので、更に増える余地がある点と、
そこに資産ではない、オペレーション改善に伴う対策費も要しますので。

まぁ結局計画は形骸化していると思いますので、
本当はこのタイミングで見直して、
新たなガイダンスが欲しかったですね。



(4)セグメントの状況

現状のセグメント情報は総じて堅調です。



3.IR照会

照会はしたいのですが、
直近でもアマゾン社の改善についてはヒアリング済で、
それを踏まえた見通し通りの内容となっているので、
とりあえず不明な点はありません。

但し、業績予想への適時性については聞いてみたいのですが、
聞き方が難しいのとただ会社側が答えに窮するだけの状況になりそうで、
躊躇しています。
既に業績予想の最新化は要望済でもありますので。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

9090_丸和運輸機関(11年3月期_4Q)株価推移

上記のモヤモヤを解消するためには、
やはり保有比率を下げるしかありません。
ということで、直近で2回売却をしています。(青色)

客観的にみてもやはり割高感は否めませんし、
そういう意味でも良いタイミングだったかもしれません。


目標株価は一旦現時点のままとしています。


5.さいごに

同社は上場後からずっと保有を継続しており、
基本的にネガティブに見ていたことはありません。
今も芯ではネガティブにみていないのですが、
足元では明らかに下方修正ものだと確信している中で、
主力として放置するだけの度胸はありませんでした。

目を向けるべきは本当にアマゾン社の仕事を長期目線でモノにして
収益化を図れるのかということです。

物流業界はとても課題が多く、
同社のような昭和スタイルの会社にも多くの超えなければならない壁があります。

私は同社へ応援したい気持ちは変わりませんし、
アマゾン社との仕事着手でうまくいかず下方修正になったとしても、
その程度の事実だけで見切ることはないと思います。
(会社側の誠実な対応がこれまで通りある前提です)

そういう目線でまた機会があれば買い戻しも含めて検討していきたいと思っている所です。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~


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