十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
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3682 エンカレッジ・テクノロジ 東証マザーズ 【情報通信】

①事業内容
システム証跡監査向けのシステム開発並びに保守事業の単独事業。
金融機関向けを中心として情報システムを扱う企業向けに、
日々のシステム運用や機能追加案件等のシステム更改時の
オペレーターの操作が適正に行われているかのモニタリングから、
その証跡管理までをワンストップでサポートしている。
更にモニタリングに留まらず、開発現場の中での承認ワークフロー管理や、
ID管理によるセキュリティ対策なども盛り込まれている。
主な商品に以下のようなものがある。

◆当社HPより抜粋
3682 エンカレッジ・テクノロジ_商品群1
3682 エンカレッジ・テクノロジ_商品群2

やはり、システム開発から運用の一連のSIビジネスにおける縁の下の力持ち的な存在と思われる。

②事業環境
SIビジネスは現在の企業活動には欠かせないものであることは言うまでもない。
また特に当社がメインで扱う証跡監視分野は、セキュリティへの意識の高まりからないがしろに出来ない。
SIビジネスにおいては、QCD(品質、コスト、納期)の3要素のいずれも大事にされるわけだが、
内部統制に関連するセキュリティには一層関心が高まっていると共に、
特に金融分野では当局の指導もあり必要以上に厳格化の指導が入っている。
これは、ここ最近も頻発しているとおり、
システム運用に携わる者のカード偽造による事件などが問題視されているのだろう。
投資を抑えられない分野のため、システム運用が続く限り、この分野の衰退はないと思える。

競合他社との関係だが、当社の領域と完全にバッティングする上場企業は存在しないようだ。
一方多くのソフトウェアハウスと今後競合となる可能性もあり、
参入障壁はどちらかというと低い。
ただ、当社の社長はそのことをリスクとして認識しており、
そのため主力のサービスや技術に対しては特許申請を重視しているようだ。
シェア率もここまで抑えているとなかなか乗り換えが促されるまでのイノベーションはなさそう。

③成長性
当社の成長性は大きく以下の2つに大別できると考えられる。
要するに横と縦への両面の拡大余地があると思われる。

 A)新業態の需要取り込みによる成長
 B)中小規模の需要取り込みによる成長

 新業態とは、従来の金融機関中心から他事業のシステム保有者への展開のことを指す。
 金融機関のシステム運用は、扱うデータが個人情報の宝庫であるばかりか、
 取り扱うデータも機密性が求められると共に高セキュリティである必要がある。
 このため、当社のビジネスも当然金融機関向けに浸透している。
 しかし、金融機関に限らずシステム運用をしている限り、内部統制が求められる。
 特に個人情報を扱っていたり、
 ミッションクリティカルなものでシステムダウンが世間を騒がせるようなものであれば、
 金融機関のシステムに限らずニーズは存在すると考えられる。
 ストックボイスの新規上場時の社長インタビューにおいても、
 社長がゲーム分野等の新業態への引き合いがあることも言及されている。

 中小規模の需要取り込みとは、簡単にいえば、
 メガバンクでデファクトとなったものが地銀などへ浸透していくようなイメージ。
 実際に地銀や証券など中小型規模の金融機関への波及がある点は、
 IR資料や四季報などからも読み取れる。
 また前述の金融機関以外の業態へ浸透していけば、
 その業態の中小規模へも進出していくという息の長い成長が見込めそう。

 中小規模はやはりITの浸透そのものが遅れて需要期が遅れてやってくるというのが定石である。
 最近では預かり資産ソリューションなどで例えば投信を販売する渉外担当者向けのシステムなどでは、
 真っ先にタブレットを導入したのも大規模金融機関であった。
 それに遅れて、最近ようやく中堅地銀でも導入への動きが活発になっている。
 特に中堅地銀は、メガやトップクラスの地銀の成功事例を、
 ある程度流用することでPay出来る費用感で投資が可能となり、
 こういった一般的な流れが当社が扱う内部統制などの分野においても適合すると思われる。
 なお、この流れを予見させるように、当社は15年初めにクラウド化サービスの開始をアナウンスしている。
 これまで構築していきたノウハウをPKG化し、利用料徴収型のモデルを構築することで、
 中小規模の顧客へも提案可能となる体制を整えるということだろう。

 業態という横への展開と、同業態の規模を中小規模へ波及させる縦への展開の両面で成長余力がある。

④財務諸表
◆BS
3682_BS.png

 現金多い。有利子負債なしの無借金。自己資本比率が80%超。
 とうことで、マザーズの新規上場銘柄とは思えないほどに、財務基盤は良好。
 剰余金も前期に比べて30%増と大幅増。
 前期から配当もしており、今後配当性向を20%台へ向上させるようだが、
 問題なく安定配当出来るよう、今後も良好な財務基盤を構築し続けてもらいたい。

◆PL
3682_PL.png

 売上で年率25%~30%の成長、純利益では年率30%超の成長と目覚ましい成長を遂げている。
 今期は売上は変わらずのトレンドだが、利益面は10%台へ減少。
 しかし、これは理由が明らかで人件費の大幅増によるもの。
 今期の採用で50%増と一気に要員増を実施する。
 昨今システム開発現場においても人材不足が叫ばれる中、
 どうやって人材調達をしているのか、質は大丈夫か、この点は少々懸念されるが、
 これらの人材先行投資による影響によるもので、むしろこれで株価が調整するのであれば、
 買い場になるかもしれない。

◆キャッシュフロー
3682_CF.png

 営業CFが順調にプラスで推移しており、
 一方で上場による財務CFがプラスになっており、今後M&Aも含めた使途を予定とのこと。
 これらの費用も今期の利益率減に織り込んでいるのかもしれない。
 フリーCFも毎期プラスで推移しており、特にCFに懸念点はなし。
 この表には表れないが短信のCFを見ると、定期預金に2億円も新規預入している。
 こんな低金利に新規でわざわざ定期預金かぁ・・・
 当面の間に退避させておくつもりなのか。
 
⑤各指標の確認
 株価(7/4終値) 2,056円
 時価総額     67.6億

 PER(14.3実績) 23.7倍 
 PER(15.3予想) 23.3倍  →今期は増員により利益伸びは限定的

 PBR 3.5倍

 ROE(14.3実績) 13.1%
 ROE(15.3予想) 14.8%

 配当性向 0.7% →もう少し還元出来るのでは?

⑥今後の株価見通し
 株価は昨年12月の上場初値からほぼ半値水準。
 一旦1,700円台で切り返しの動きのようにも見えるが、
 足元で25日線を割り込んでおり、調整中といったところか。
 
3682_日足
◆ゴールデンチャート社より出力

 一方で株価の今後の中長期見通し(17.3期目途)としては、
 まず以下のようなシナリオを想定している。

 売上・利益共:16.3期比で27.5%増。(当社目標の30%までは費用先行効果もあり難しいと判断)

 16.3期四季報予想をベースに1.25倍して17.3期の見込みを算出。

 EPS(17.3期見込み):140
 
 一方で17.3期目途としてこの時の当社の成長率は引き続き、30%成長は可能と判断。
 クラウド型の定着やストック型モデルによる安定性、
 財務良好などの面をそれぞれポジティブに考慮したとして、PERは25倍までは狙えそう。

 従って、17.3期目途の目標株価は、3,500円と算出される。

 利益率の伸長率がここまで高成長が続くと考えられるか、
 成長シナリオを照らして考えてもブレが大きく、
 どちらかというと楽観シナリオで上記算出を行った。

 ただ期ズレはあるかもしれないが、クラウド化による採算性向上の効果が本格寄与すると、
 この程度の成長は継続するようにも思われる。

 この目標株価は、現状株価からみて、目標株価は70%増となる。
 マザーズ銘柄ということも考えるともう少し安いところで仕込みたいところ。

 ざっくり買い目標は1,750円で目標株価の半分、PERは予想で20倍程度。
 ただ、ここまで欲を張ると買えないリスクもあって。。。

 こういった時にマザーズ指数のチャートを見ると、
 ちょっと様子をみようかなとなってしまう。

 更に大株主にまだVCが残っており、
 待てば買い目標までの調整があるかもしれないため、
 気長に待つのが得策か。

 いずれにしても、当社の成長性と安定性には魅力もあって、
 大量保有報告書からひふみ投信筋も買っているようだし、
 2,000円割れあたりで打診買いを入れてしまうかも。

 

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