Author:まるのん |
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新年あけましておめでとうございます。
昨年も投資家の皆様にSNSを通してのやり取りや、
実際にお会いしてお世話になった方など、
大変ありがたい機会を頂いたものと考えております。
改めてお世話になりまして、ありがとうございました。
2020年はオリンピックイヤーということで
消費の下支えによる景況感が刺激されることによる、
株価指数への期待も抱きたいですが、さて、どうなりますかね。
新年を迎えましたので、2020年の投資方針を掲げます。
基本的には従来の路線の継続ではありますが、
運用当初から決めていた通り、今年から年利回り目標の目安を+5%としますので、
そのことも踏まえての調整を行っています。
今年の投資方針はnoteへ記事をUPしていますので、
こちらの記事からはリンクのみといたします。
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
— まるのん (@marunon_invest) December 31, 2019
2020年まるのん投資運用方針|まるのん @marunon_invest #note https://t.co/yw2G8kjvb1
今年も皆さんにとって、楽しい投資ライフが送れますように。
新年、あけましておめでとうございます。
昨年中はブログやツイッター等でしがない私の投資記録に
お付き合いいただいた皆様に改めて御礼を申し上げます。
本年も引き続き、よろしくお願いいたします。
さて、2018年は こちらの振り返り の通り、
結果としては残念な結果とはなったものの、1年間投資方針に則って、
楽しく投資ライフを送れたものと感じているところです。
2019年がどのような年になるのかわかりませんが、
自分がどういうスタンスで投資に臨むのか、
素地はしっかり定めておきたいと考えています。
というわけで、早速ですが、2019年の投資方針を掲げます。
昨年の投資方針をベースにしており、
基本的には変わっていませんが、一部に修正をかける形で対応をしております。
昨年の市場や私のポートフォリオの状況などを踏まえて、
色々細かな部分で悩むところもあり、
それは今でも完全に一点の曇りもないとは言い切れませんが、
とはいえ、自分の拠り所として大切にしていきたいと思っています。
全文は以下のPDFの通りです。
2019年投資方針(PDF)

投資方針内で定量目標を年利回り+10%とありつつ、
年初来マイナス回避をまずは目指すとしています。
このラインは運用当初に定めていた長期資産シミュレーションの
当初ラインを遵守水準です。
偶然にも2019年末の目標と2018年末実績がちょうど一致しています。

もちろん、こんな私の個人的な事情を相場は知る由もなく、
容赦なく牙をむくかもしれません。
従って、定量目標もあくまで目指すものですから、
あまりここに拘らず、ゆるりとやっていきたいと思います。
また、定量目標以外のところでは、
あくまで2018年投資方針を踏襲しており、
いずれもこれまでやってきたことと変わらないのですが、
細部で若干の修正を行っています。
まず、これまでは還元性、安全性、割安度をみつつも、
安定性、成長性をより重視してきたわけですが、
各観点の評価を同一目線で行うようにします。
具体的な行動にはそこまで大きな変化は生じず、
従来通りの選定となるとは思いますが、
特に割安性や還元性は今後のことを想定した時に、
決して軽視しないという意味合いでもあります。
もちろん、これまでも軽視をしてきたつもりはありませんが、
基本の原点に改めて立ち返り、
DCF法で割安性を照らして評価するとか、
主にDOEを意識した還元性については改めて確認をしたいと思います。
また、指標としては主にPERで評価をしつつ、
PBRの水準感を意識してきたわけですが、
従来の投資方針に比して、よりPBRをきちんと見るということを明文化しています。
そして両指標ともに業界水準や事業特殊性を考慮して、
どの程度の評価が妥当かはこれまでも確認してきたつもりではありますが、
これに加えて、過去の長期的な水準感を眺めてのバリュエーションを
推し量るということを加えています。
もちろん、過去と現状と未来において、企業の様々な状況が変化しているはずなので、
そこを単純比較はできないかもしれませんが、
最近では過去の指標推移を簡単に確認できるようになりましたから、
そのような観点を補足のために入れています。
この際にはBPSから導かれる単純なPBRのみでみるのではなく、
BSを多少自分の視点でばらしてみて、現状価値を求め、
そことの対比で割安性を計るというのも加えてやってみようと思っています。
これまでも一部ではやってきたことですが、投資方針に明文化してみました。
網羅的にやることにどこまで意義があるかわかりませんので、
適宜調整をしながら進めていきたいと思います。
もうひとつの変化は監視銘柄群の取り扱いについてです。
既に2018年振り返りでも言及した通り、
監視銘柄の管理が量・質共に徹底できていないことが
残念だったという反省があります。
これを受けて、これまでも監視銘柄群は一覧で管理する旨定めてはいましたが、
その取り組みをより強調する文言を追加しています。
これはどうなるかわかりませんが、結果としてよりポートフォリオが分散することに
繋がってしまうかもしれません。
ただでさえ分散しすぎと思える一方で、
色々な銘柄を知ろうと積極的に行動することで、
感化されやすい私にとっては分散が進むバイアスになってしまうかもしれません。
様々な著名投資家の先人たちは
分散のし過ぎに警鐘を鳴らし、
自信がある銘柄に絞り込むことが大切だと解いています。
それは理屈も考え方もとてもよく理解はしているつもりで、
私のような資産規模ではよりそう行動すべきなのでしょう。
しかしながら、別に分散させるつもりはないものの、
結果的にそうなってしまうのを否定しなくてもいいかなと思っています。
客観的にみると色々漠然としていたり、
こんな感覚的な内容では意味ないよというお声もあると思いますが、
今の私のレベルではこの程度の方針となりました。
この方針を大切にしながら、
激動かどうかわかりませんが、2019年の相場を楽しんでいきたいと思います。
様々なご意見があると思いますので、
特にご批判についてはぜひお寄せ頂けると嬉しいです。
私もまだ感覚的だったり、あまりFIX出来ていない考え方、
これから走りながら考えます、といったものもあるのですが、
そういったお声を糧に、自分の理解や行動をより確立したものにできるように
努力していきたいと思います。
それでは、改めて本年もよろしくお願いいたします。
最後に、当記事本文に投資方針の概要だけ掲載しておきます。
(冒頭のPDFの一部となります)
1.投資対象
長期的な視点で事業価値の安定的向上への期待及び共感が得られ、
オリジナリティが実感できる会社の株式へ投資を行う。
2.投資スタンス
長期的展望に立った強いリーダーシップ又は強い組織を実感できる会社が、
中長期視点(少なくても3年~5年目安)で事業価値向上並びに
その価値評価が適正に市場になされる事が期待出来る企業への投資とする。
その際には自らの視点で現在価値と将来価値を算出・比較して
投資妙味を定量評価するとともに、
会社としてのオリジナリティの拠り所への考察を行って選定する。
短期的業績の凹凸や目先のイベント(材料)及び
それに影響を受けた株価の乱高下に対しては鈍感となり、
その期待度が崩れない限り長期保有による値上がり益重視の運用とするが、
株主還元の姿勢も一定程度考慮することとする。
一連の行動指針として納得性の伴う行動を貫くことを掲げる。
3.投資対象選定方法
自らの視点で各社の状況を6つの評価観点に従って精査を行い、
その結果を踏まえて総合評価を行い各社の俯瞰を行う。
従来は、各観点の中で成長性と安定性に重みを置いた評価を下してきたが、
これを見直し、全ての観点を同一目線で評価を行うこととする。
また当該評価はあくまで一次的な俯瞰評価として取り扱い、
投資判断として絶対的なものとしては扱わない。
以上の運用を監視銘柄を含めて棚卸・整理して、
常に保有銘柄と監視銘柄の鮮度を保つ努力を行い、
ポートフォリオの状況や外部環境も踏まえて、
各銘柄の業種や各特色を鑑みつつ
その時のベストだと思える構成でポートフォリオ形成を行う。
4.ポートフォリオ構築方針
「成長性重視の銘柄」と「安全性重視の銘柄」を意識したポートフォリオ組入れを行う。
ポートフォリオPERを基本指標としつつも従来に増して資産面からの評価を尊重し、
現金比率によるリスク対処を例外なく実施する。
なお、ポートフォリオの割安度合い等に応じて定常時と下限時の目安(※以下表)を示すが、
最終的には当該目安に応じた個々の判断で柔軟な対応とする。
なお、柔軟な対応のひとつの参考指標として
各銘柄のPER、PBRの過去推移と比較したモニタリングを行い、
現状のバリュエーション評価として安全域を考慮したシミュレーションを
構築判断の補助的要素として明示的に取り入れる。
5.売買時の留意事項
将来の想定EPS(3年~5年程度)と評価PERを元に目標株価を算出し、
目標株価までの上値GAPの高い投資妙味のある銘柄を発掘する。
但し上値GAPの測定は時価比だけでなく、自らの算出する資産ベースの
現状評価との対比も合わせて行い、安全域を考慮した評価する共に、
定量面の評価に捉われず、6つの評価観点に基づいた精査結果を踏まえて、
定量的な上値GAPのみで機械的な判断に寄らずに売買判断を下す。
なお、市況、短期材料(テーマ性)、テクニカルは可能な限り影響を受けないよう努力し、
売買行動では冷静さと合理性を追求し、納得性を常に念頭に置くこととする。
また、一連の言動を省みることを想定し、取引履歴は個別に記録し、
取引理由や後の納得性を損なうものでないかチェックする。
6.運用目標
年利回り10%の運用目標を継続するものの、長期資産シミュレーションの目標推移の状況から、
年利回りマイナスにならない運用を目指す。
但し、従来通り、長期資産形成の観点から、当運用目標は必達の位置づけとはせず
長期視線における目安と位置付ける。
事業価値向上をスタンス主軸とする観点から、
各保有銘柄のEPSの長期的な伸長が見込める状態で実現されることを確認する。
7.モニタリング
各期間に応じて適切な運用状況や銘柄情報を整理して自分自身が向き合うと共に、
各期間END後速やかに開示することを原則とするが、
仕事や家庭等との兼ね合いで遅延することは許容するがパスは許容しない。
なお、監視銘柄は今年も開示は任意扱いとするが、
銘柄の量及び分析の質ともに常に鮮度を高くすることを明示的にここに表明し、
惰性での管理とならぬように律することとする。
8.管理様式
当投資方針を運用するにあたり、以下の管理様式を活用する。
(PDFに記載)
9.変更管理
当該運用方針に関する期中の変更は原則実施しない。
新年、あけましておめでとうございます。
昨年中はブログやツイッター等でしがない私の投資記録に
お付き合いいただいた皆様に改めて御礼を申し上げます。
本年も引き続き、よろしくお願いいたします。
株式相場については、昨年の良い流れを継ぎ、
戌年ということでアノマリー的には景気も良さそうな予言もありますが、
そんなものはアテにはなりません。
しっかりと自分が株式運用でなすべきこと、なさぬべきことを
明確にしておくことは大事なことだと考えています。
というわけで、早速ですが、2018年の投資方針を掲げます。
といいましても、昨年策定している「2017年投資方針」をベースにしており、
一部に修正をかける形で対応をしております。
もちろん、「2017年の振り返り」も踏まえての対応となります。
明文化したのはたかだかA4で2枚の抽象的な文書なので、
いまいちふ~んという印象しか与えないかもしれませんね。
ましてや、相場がとても高揚している中なので、
どうしてもこんな地味なルールは共感も少ないかもしれません。
しかし、地に足のついた(と自分では思っている)方針を明確に
自分へコミットすることは、今後の1年を納得して過ごすためには、
欠かせない土台となると認識していますので、
愚直に方針を策定し、当記事で開示をしています。
全文は以下のPDFの通りです。
※当記事の文末にメインセンテンスのみ抽出しておきます。
2018年投資方針(PDF)
さて、昨年から変更した点としては大きく2つあります。
1点目は、「オリジナリティ」さを実感できることを明文化したことです。
オリジナリティとは、ビジネスモデルだけでなく、
人材や経営理念などのあらゆるシーンに対するものです。
特にごく限られた範疇とはいえ、兼業投資家の私の立場からでも、
社長やIR担当などの方と触れる機会もあります。
そういうシーンで実感する興味深さは、
今後の投資への意欲や納得感にも寄与してくれます。
もちろん、事業そのものの独自性にも従来通り目を向けるわけですが、
包括して、オリジナリティという要素を大事にしたいと考えました。
2点目は、このオリジナリティの話からも通ずるところですが、
従来の評価観点に加えて、「組織力」という要素を加えました。
従来の評価観点は、「成長」、「安定」、「割安」、「安全」、「還元」でしたが、
いずれも定量的なデータをメインにした評価基軸でした。
しかし、ここ何年かIR活動や経営者の方との接触など、
様々な出会いもあり、それを通して感じる
リーダーシップや現場力のような組織力が、
評価に反映させることができないという課題を実感していました。
丸和運輸機関のように強烈な企業文化と社長のカリスマ性は、
上記に従来評価基軸では評価できませんでした。
ソーシャルワイヤーのような現場主義と社長の切れ具合も同様です。
WDBホールディングスのような独特な企業文化と社長の希有さもまた同じです。
これらの会社への評価は、上記の従来の枠外を自然と意識して、
評価できていたのですが、今回こういう要素を「組織力」と丸めて
観点として追加したわけです。
このオリジナリティと組織力に関しては、
いずれもより抽象度を増すことになり、
解釈もより広義となるために慎重に運用しないとなりません。
この他は、軽微な修正や明文化です。
例えば仮想通貨には一切手を出さないとか、
一方で非上場の小口投資を許容するとかですかね。
それから投資方針ではありませんが、
運用目標としては、記載の通り年利回り+10%となります。
ただし、併記した通り、下限目標として▲20%としています。
マイナス20%までは許容するってえっ?という感じかもしれませんね。
もちろん、▲20%を目指すというものではなくて、
最悪の事態がきても、この程度の傷で切り抜けたいという意味です。
このラインは運用当初に定めていた長期資産シミュレーションの
当初ラインを遵守モデルです。

ブログ公開資産は、
2017年末の当初目標は1,008万円に対して、実績は1,378万円となっています。
計画上では、2022年前半くらいの水準のため4年程前倒しとなっています。
当初計画では2018年末では1,109万円のためここから20%程度のマイナスまでは、
許容できるということになります。(もちろん、絶対減らしたくないわけですが)
2018年がどんな年になるのか、相場が平穏なのか波乱なのか、
まったくわかりませんし、それを過度に気に掛けて右往左往するのではなく、
この投資方針に掲げたスタンスを堅持して、
あとは良い意味で鈍感でありたいなと思っています。
最後にブログやツイッターなどのSNSでの対応については、
今後も継続してパフォーマンスの開示や決算精査、IR照会等の状況は
適宜情報発信していきたいと思います。
ですが、もう少しメリハリのあるリソース配分を心掛けてみたいと思います。
何か気になる点や突っ込みどころがございましたら、
ぜひご指摘頂けますと幸いでございます。
それでは、改めて本年もよろしくお願いいたします。
最後に、当記事本文に投資方針の概要だけ掲載しておきます。
(冒頭のPDFの一部となります)
1.投資対象
事業の安定成長が長きに渡って期待でき、
オリジナリティが実感できる会社の株式へ投資を行う。
2.投資スタンス
長期的展望に立った強いリーダーシップ又は
強い組織を実感できる会社が、
中長期視点(少なくても3年~5年目安)で事業価値向上並びに
その価値の市場評価の適正化が期待出来る企業への投資とする。
その際にはオリジナリティについて考察を行い会社の選定を行う。
短期的業績の凹凸や目先のイベント(材料)及び
それに影響を受けた株価の乱高下に対しては鈍感となり、
その期待度合いが崩れない限り長期保有による
値上がり益重視の運用とする。
行動指針として納得性の伴う行動を貫くことを掲げる。
3.投資対象選定方法
会社の組織力についてのマクロ評価と、
従来の5つの観点に基づくミクロな評価を
自らの視点に基づいて総合的にポテンシャル評価を下し、
投資対象となる監視銘柄リストを作成する。
その後に、ポートフォリオの状況や外部環境を俯瞰し、
各銘柄の業種や各特色を鑑みつつ
その時のベストだと思える構成でポートフォリオ形成を行う。
4.ポートフォリオ構築方針
「成長性重視の銘柄」と「安全性重視の銘柄」を
意識したポートフォリオ組入れを行う。
ポートフォリオPERを参考指標として、
現金比率によるリスク対処を例外なく実施する。
なお、ポートフォリオの割安度合い等に応じて定常時と
下限時の目安(※以下表)を示すが、
最終的には当該目安に応じた個々の判断で柔軟な対応とする。
5.売買時の留意事項
将来の想定EPS(3年~5年程度)と評価PERを元に目標株価を算出し、
目標株価までの上値GAPの高い投資妙味のある銘柄を
購入候補とすることを原則とするが、
オリジナリティ溢れる会社で組織力を始めたとした
定性的な評価が認められる場合には、
定量的な上値GAPのみで機械的な判断に寄らずに
保有継続の選択の余地を許容する。
なお、市況、短期材料(テーマ性)、テクニカルは原則考慮せず、
売買言動では冷静さと合理性を追求し、
納得性を常に念頭に置くこととする。
また、一連の言動を省みることを想定し、取引履歴は個別に記録し、
取引理由や後の納得性を損なうものでないかチェックする。
6.運用目標
年利回り10%を運用目標を継続し、
2019年までの残り2ヶ年は同水準を継続出来るように配慮する。
但し、長期資産形成の観点から、
当運用目標は必達の位置づけとはせず長期視線における目安と位置付ける。
事業価値向上をスタンス主軸とする観点から、
各保有銘柄のEPSの長期的な伸長が見込める状態で運用されることを確認する。
7.モニタリング
各期間に応じて適切な運用状況や銘柄情報を整理して
自分自身が向き合うと共に、
各期間END後速やかに開示することを原則とするが、
仕事や家庭等との兼ね合いで遅延することは許容するがパスは許容しない。
8.管理様式
当投資方針を運用するにあたり、以下の管理様式を活用する。
(PDFに記載)
9.変更管理
当該運用方針に関する期中の変更は原則実施しない。
新年、あけましておめでとうございます。
今年も細々とブログの更新を続けていこうと思います。
稚拙な内容ばかりですが、お付き合い頂ければ幸いです。
早速ですが、2017年の投資方針を掲げます。
といっても、2016年の投資方針とさほど変わりません。
明文化した結果だけを眺めると、
表面的な文言ばかりが続いておりいまいちかもしれませんが、
例え表面的なものだっとしても、
明文化しておくのは大事との考えで今年も投資方針として整理しました。
全文は以下のPDFの通りです。
2017年投資方針(PDF)
一応ブログ本文に概要だけ掲載しておきます。
(上記PDFの一部となります)
1.投資方針
国内株式の上場個別銘柄(原則は現物)のみを対象とする。
2.投資スタンス
中長期視点(3年~5年目安)で「割安性の是正」や「成長性の顕在化」により、
事業価値向上並びにその価値の適正評価が期待出来る企業への投資とする。
その事業価値の期待度合いのシナリオが崩れない限り、
又は、時価総額との対比で相対的魅力度を有していると認められる限り
バイ・アンド・ホールドによるキャピタルゲイン重視とする。
行動指針として納得性の伴う行動を貫くことを掲げる。
3.投資対象選定方法
5つの観点で評価を行い、投資対象としてのポテンシャルを
自らの視点で見つめて監視銘柄リストを作成する。
監視銘柄リストでは、各観点で点数化による定量データをもとに
簡易評価を下すと共に、有望と判断する銘柄は、
各観点の深堀りにより総合評価を下す。
これらのプロセスの中で、監視銘柄、保有銘柄を俯瞰して
常にベストな布陣となるポートフォリオ形成を目指す。
4.ポートフォリオ構築方針
「成長性重視の銘柄」と「安全性重視の銘柄」を意識した
ポートフォリオ組入れを行う。
ポートフォリオPERを参考指標とし、
ポートフォリオの割安度合い等に応じて
現金比率によるリスク対処を例外なく実施する。
インバース型ETFの組み入れは原則慎み、
リスクへの一時的対処の範疇とし、
時限を設けることを条件に現金比率の一部を充当することを許容する。
5.売買時の留意事項
将来の想定EPS(3年程度先)と評価PERを元に目標株価を算出し、
目標株価までの上値GAPの高い投資妙味のある銘柄を購入候補とする。
市況、短期材料(テーマ性)、テクニカルは原則考慮せず、
売買言動では冷静さと合理性を追求し、
納得性を常に念頭に置くこととする。
また、一連の言動を省みることを想定し、
取引履歴は個別に記録し、
取引理由や後の納得性を損なうものでないかチェックする。
6.運用目標
年利回り10%を運用目標とし、
2019年までの3ヶ年は同水準を継続出来るように配慮する。
但し、長期資産形成の観点から、
当運用目標は必達の位置づけとはせず
長期視線における目安と位置付ける。
事業価値向上をスタンス主軸とする観点から、
ポートフォリオ予想EPSの加重平均の伸長を評価する。
7.モニタリング
各期間に応じて適切な運用状況や銘柄情報を整理して
自分自身が向き合うと共に、
各期間END後速やかに開示することを原則とするが、
仕事や家庭等との兼ね合いで遅延することは許容するがパスは許容しない。
8.管理様式
当投資方針を運用するにあたり、以下の管理様式を活用する。
(PDFに記載)
9.変更管理
「4.ポートフォリオ構築方針」のみ、
期中に調整による変更を許容するが、十分精査した上で実施する。
2016年の投資方針等について整理します。
なお、正直まだ考えが熟成されておらず、
ここで公表すること自体、
恥ずかしい限りですが、
少しずつでもよいものにするために、
敢えて恥をかいて、
自分自身への向上力の糧にしたいと思います。
ですので、相変わらず抽象的で
幼稚な方針だなと笑ってやってくださいませ。
A) 【投資スタンス(ポリシー)】
(1)「魅力的な銘柄」 を (2)「魅力的な価格」 で投資する。
中長期的な (3)目標株価達成シナリオが崩れない限り ホールドし、
目標となる (4)キャピタルゲインを主体 にした
(5)中長期的アクティブ運用 を目指す。
なお、IPO参加や優待権利取りのためのクロス取引は、
最大3営業日内でクローズさせる期間でのリスク管理を前提として、
例外的に許容することとする。
下線を引いた部分が肝ですので、
以下にもう少し詳細に記述してみます。
(1)魅力的な銘柄
その企業の事業活動がどんな付加価値をもたらし、
その価値が世の中に対して、
どれだけの影響力と継続性を持って存続し続けられるか注目します。
それが単に世の中への慈善活動ではなく、
適正な収益を上げて企業価値を高めることに
どれだけ真摯に対応されているかが重要であると考えます。
この部分の具体的な方針は特に大切な要素なので、
次章に更に整理を譲ります。
(2)魅力的な価格
PER指標で絶対的水準を確認します。
その後、成長性を考慮したPEGレシオで
その妥当性の確認をします。
但し、成長性は自分の主観的判断であり、
恣意性に富みやすいこともあり、
PEGレシオによる評価は参考程度とする。
そのため、PERの妥当性確認の肝は、
効率性指標のROE/ROAに着目し、
期待するリターンや財務状況までを見通し、
ここに株主還元指標として、
DOEに着目して配当による株主資本回収の観点を加え、
トータルでのPER水準を元に割安性を評価する。
最終的には各銘柄に目標株価を算出し、
その上値余地で魅力的価格であるかの判断を下す。
このプロセスも「魅力的な銘柄」と同様、
大切な要素なので、次々章で整理します。
(3)目標株価達成シナリオが崩れない限り
本当は四半期決算などスルーしたいです。
しかし、それは今の私の分析力ではリスキー過ぎますので、
やはり四半期決算はしっかりフォローします。
四半期決算に加えて、
セクターの外部環境(PEST分析)や、
該当企業の競争環境(SWOT分析)の観点に気を配り、
その時の最善の評価を自らの判断で下すことを目指します。
可能な限りこのプロセスにおいて、
アナリストや他投資家の見解を、
主体的判断の根拠とせぬよう努めます。
その結果、目標株価とその時の時価のGAPが、
魅力的であると認められる場合は、
シナリオは不変としてホールドし続けることを追求します。
但し、2016年からは機動性を持った取引を許容します。
それは、ポートフォリオや市況の割高感が高まった際に、
保有率を一時的に調整するものとして、
これはポートフォリオ構築方針で詳細を定めます。
(4)キャピタルゲインを主体
私はあくまでキャピタルゲインを主体に狙います。
しかし、主体であるだけで、
従来方針としては無視を決め込んでいた、
インカムゲイン、優待取りの思惑を今後は無視しません。
配当取りや優待取りに相場が過熱感を示したと認めた場合、
新たな取り組みとして、
一時的な空売りを含めた手法導入も検討します。
逆に魅力的な配当、優待権利についても
限られた主体的でない範囲において楽しみます。
しかし、全ての根源は、
あくまでキャピタルゲインを主体とした収益向上を目指します。
(5)中長期的アクティブ運用
私の2016年の年間利回り目標は年初来+15%(後述)ですが、
相場環境に依らず、
私にとってはこの水準はアクティブ運用です。
ですが、アクティブ運用の思想は、
ベンチマーク比プラスを目指すものであることから、
従来通り、TOPIXをベンチマークとして、
年間パフォーマンスがTOPIXをアウトパフォームすることを、
サブ目標として意識します。
アクティブ運用のここでの意味は、
あくまで年初来+15%目標を達成することを最優先します。
その上で、対TOPIXをアウトパフォームすることを、
付随的な目標として扱います。
つまり、TOPIXが仮に+15%水準より大きく強い際にも、
私は無理にTOPIX水準を追随せず、
+15%水準に収斂するようにリスクコントロールをします。
逆にTOPIXが大きくマイナス推移をしている際にも、
それに甘んじず、私は+15%を達成するように、
投資スタンスの範疇で努力します。
但し、中長期的な利益を追求するわけですから、
短期間の成績はもちろんこと、
今年だけの成果だけに縛られず、
個人投資家の強みである、時間を味方につけることとします。
つまり、1年間だけの目標に固執しつつも固執し過ぎないことです。
大事なことは、この冒頭に明文化したことのうち、
後述した(1)~(5)までの肝とした部分の優先度です。
その優先度は(1)が一番高く、(5)が一番低いものです。
つまり、(5)のアクティブ運用を目指すがために、
(1)の銘柄選定や、(2)の投資水準を妥協してみたり、
(3)を反故にしてスイングによる利益を狙ってみたり、
(4)を見失って配当取りやそのイベント投資で
無駄なリスクを取るようなことはしないということです。
2015年のように年前半に成績が振るわずに、
アクティブ運用が霞んでいた時にも、
私は(1)や(2)を妥協しませんでした。
(3)で下値不安の中でもシナリオ不変として我慢しました。
結果的にこれが奏功しているわけです。
これはたまたまかもしれませんし、
偶然的要素も大きいとは思いますが、
スタンスや方針を貫いて我慢することは、
とても大事なことだと学びました。
もう一つの例として、
2015年8月に相場がチャイナショックだとかいって、
暴落した局面がありました。
この時にもアクティブ運用どころか、
年初来マイナスすら覚悟しましたが、
だからといってスタンスを変えずに望めたことは、
私にとっては、
その結果オーライ以上のことが学べました。
スタンスを貫くこと、
ただ、その中にも優先度があることを認識して、
この明文化されたものを2016年には意識していくようにします。
そしてこれを遵守していくために、
日々我慢していくことこそが、
試練であり私のスタンスのストラテジーだと思います。
B) 【魅力的な銘柄の発掘方針】
魅力的な銘柄を見定める方針として、
2種類のタイプに特に着目することとします。
<タイプA>
ビジネスモデルが秀でている中長期視点での成長銘柄
(銘柄例(2015年PF組入済))
シュッピン、アルファポリス、サンセイランディック、日本管理センター
<タイプB>
安定的で不況耐性を備えた安定業績銘柄
(銘柄例(2015年PF組入済))
全国保証、幼児活動研究会、ホクリヨウ
もちろん、単純に2種類のタイプに
カテゴライズされるものではなく、
双方に合致する超優良銘柄もあれば、
双方にイマイチ合致しないあやふやな銘柄もあります。
しかし、魅力度を図るきっかけとして、
上記の2種類のタイプを意識して評価すると、
やりやすいかなと感じています。
双方のタイプには優劣はなく、
双方のタイプをポートフォリオに組入れることで、
全体の相場トレンドの変化や、
自分の銘柄への見立ての誤りを
ヘッジさせる作用があると考えます。
2014年はタイプBを中心に銘柄構成してきました。
そして2015年はタイプAへシフトしてきました。
2016年は更にタイプAを中心とすることで、
よりリスクを高めていきます。
一般的にはタイプAの方が相場トレンドの影響や、
成長性の見誤りによる打撃が大きいため、
リスクが高いと認識しています。
本来はビジネスモデルが秀逸であれば、
早々見誤ることも市場が混乱しても打撃は小さいはずなのですが、
私のビジネスモデルを見定める力量不足が故に、
現時点の私にとっては、リスクが高いという意味です。
上記2つのタイプを定性的に評価を可視化するために、
5つのキーワードで評価を行うことにします。
そのうち、良好だと思えるものに注目し、
良好でないと思えるものを許容できるかを精査して、
その銘柄の魅力度を見極めることとします。
いずれもS~Dの5段階で評価して、
銘柄一覧上に明記していきます。
<観点1> 安定業績
収益構造に着目します。ストック性が高ければ安定業績に寄与します。
またフロービジネスでも継続的に需要があるモデルが確立されていれば、
これも安定業績に寄与します。
私は中長期での投資スタンスですから、
四半期単位での浮き沈みがあることは許容します。
ですから、直近四半期の推移より、
年単位の推移を重視してその業績推移を評価します。
その際に、一過性の特異点は真に一過性であるか否か、
深掘りした上で安定業績という観点に拘り評価を行います。
<観点2> 不況耐性
金融危機や天変地異、地政学的リスクの顕在化が引き金になり、
『中長期的な』リセッションが生じた際に、
どれだけ甚大な影響を被るかの観点で評価します。
扱う商材やサービス等が生活必需に近いことや、
競争優位性が高い上にやめられない仕組みがあること、
不況環境下だからこそニーズが高まるモデルを有していること、
これらは評価が高くなります。
一方で、好況期だからこそもてはやされていたものの、
例えば生産が滞り、特定の最終製品の部品のみを扱うような
いわゆる景気敏感銘柄とみえれば評価が低くなります。
<観点3> 成長性
オンリーワンの技術、製品、モデルを持っているという、
自社の強みが認められることが大前提になるはずです。
成長性がある市場であっても、
その前提がない企業はその競争に勝てず、
結局成長は並以下になります。
一方、この前提を有している企業においては、
その企業が属するセクターが成長分野であればもちろんのこと、
成熟分野であっても一定の成長性は期待出来ると考えます。
その市場で勝ち組になることで、
シェアトップになり効率性や信頼性で優位になるからです。
また成長性を牽引する上では、
意識の高さが重要だと捉えています。
まずはリーダである社長が成長に対してどん欲に開拓しているか、
自社をそのように導いているか、
例えば人材開発の状況なども含めてみれば、
その企業が常に成長余地にどん欲であるかどうか判断出来ます。
社長を始めとした会社側の意欲を感じ取る必要があります。
この辺りで、IRなどを通して、
色眼鏡にならぬように評価したいと思います。
<観点4> 参入障壁
ビジネスモデルでスイッチングコストが高いことや、
囲い込みしやすいモデルを有していることなどで、
参入障壁を高いことは巡り巡って、安定性や成長性に寄与します。
スイッチングコストが高いなどで、
自社の事業をうまく囲い込んでいると、
それは一種のイノベーションが生まれない限りは
構造的に中長期的に優位性は変わらないはずですので、
商材、サービスなどのポジショニングにも注視して評価したいと思います。
<観点5> 財務安定性
財務安定性は中長期的にその企業を応援しようとする際に、
前提として破産しないことがまず大前提です。
破産しないかどうかは、PL情報から判読できず、
CFやBSを見ていかないとなりません。
自己資本比率に加えて、
流動比率、負債比率などの、
BS上のレシオを注視すると共に、
特に営業CFと現金の推移にも着目していきたいと思います。
また破産しないかどうかという視点だけでなく、
中長期的な増資リスク等の面でも、
その可能性を事前に把握することにより、
評価を行う際に事前に調整が可能となりますので、
その観点でも評価をしていく必要があります。
財務がよいということは、
それだけ身軽に成長分野に投資するなど、
機動性を持てるので、当然評価は高くなります。
C) 【魅力的な価格の判断方針】
魅力的な価格であるかどうかの、
バリュエーション評価については、
結論としては、各企業における『目標株価』が
現状の時価の何%上に存在しているか、
その上値余地の大小で判断します。
ですから、魅力的な価格であるかの判断のための肝は、
この目標株価の算出ロジックが肝となります。
もちろん、この目標株価は、
あくまで水準感を示すものとして扱います。
従って、目標株価は○円と固定的なものとなりますが、
その金額まで一切売らないとか、
その金額になったら機械的に全て売却するといったように、
機械的な処理を2015年までは理想としていましたが、
今年はポートフォリオの状況、相場の状況を鑑みて、
少し機動性を許容します。
それは後述するポートフォリオ構築方針で示します。
さて、目標株価の算出方法ですが、
私が投資期間としてひとつの区切りと置いていている、
2年~3年後の姿を想像し、
その時点のEPS予想と評価PERの積数から求めます。
EPS予想は前述した企業の魅力度の測定結果を元にして、
過去のトレンドやその市場のCAGRを参考にしつつ、
その企業の中長期的な潜在力を収入とコスト構造の両面で評価し、
最後はえいやーで算出します(恣意性に富んでいる点が課題です)。
一方、評価PERは、
市場から2年~3年先にその企業が、
どの程度のPERで評価されうるかを見込むものです。
こちらも企業の魅力度の中で構造的に変わらない部分は、
今後も評価されうるであろうし、
この期間で何かが変われば評価も騰がるということも想定します。
例えば、現時点ではフロービジネス中心で
安定性に欠けるものの、事業転換中であり、
これが2年~3年後にストック性を備えた安定性に富むことで、
市場からの見方が変わるとかですからね。
この他、知名度向上により市場から広く認知されるかもしれない
という点でいえば、事業そのものの拡大がもたらす効果や、
市場替えによるものも需給面で見直される可能性もあります。
需給面は私は重視しませんが、
わかりやすい昇格期待というのも一種の評価向上策であることは、
確実だと思います。
目標株価が算出されると、
あとは時価との比較で、
機械的に○%の上値余地ありと列挙されます。
合理的に考えれば、
この上値余地が大きい銘柄に投資すればいいわけです。
上値余地が小さい銘柄に分散させることは非合理的です。
しかし、目標株価には恣意性に富み、
銘柄によっては強気に評価されうるものもあれば、
弱気に評価されうるものもあります。
これは人間だし、事業環境の見通しの違いもありどうしても、
出てきてしまうものです。
ここに不確実性がありそれがリスクなわけですが、
その不確実性には分散で対応するしかありません。
その分散効果はどの程度が適正かという議論はありますが、
私は特に今年が不確実性に富んでいると感じますし、
自分自身がそのように感じているのであれば、
それに正直に効率性を落としてでも、
分散を進めようと今は判断しているところです。
少し話が脱線しましたが、
○%の上値余地が小さい場合でも、
銘柄の魅力度が高い場合は、
その算出ロジックで自信が高いといった場合は、
投資適格とみることもあります。
また、期待値という面でも、
全ての投資対象の上値余地が
軒並み60%の余地ある銘柄で埋め尽くすより、
上値余地が100%を超える銘柄もあれば、
堅実に20%程度の銘柄も混在していることの方が、
しっくりきます。
これは魅力的な銘柄を大きく2つにタイプ分けしたことも、
起因しているような気がしています。
タイプAのような成長性をメインに組入れる銘柄は、
上値余地も大きく狙いに行く一方で、
タイプBのような安定性をメインに組入れる銘柄は、
上値余地はそこそこ取れればよいと判断することになります。
D) 【ポートフォリオ構築方針】
ポートフォリオ構築をする上で、
2015年までは現金比率のみモニタリングしていました。
しかし、2015年中盤からは、
ベアETFによるリスクヘッジも試行しました。
実は効果はまだ未知数ですが、
2016年も継続して対処することとし、
現金比率とベアETFの比率をもって、
全体の個別銘柄の買いに対するヘッジを遂行します。
その遂行に当たっては、
ポートフォリオPERと東証1部平均PERの水準をクロスで見て、
その比率を機動的にモニタしていきたいと思います。
但しこれは現時点でまだ感覚的なものなので、
今後もう少しシミュレーションしてみて、
適宜最適化モデルを作ります。
そして暫定モデルであることもありますが、
実態上、この基準に照らしてリバランスを都度かけていくのは、
投資方針をゆがめることにもなるので、
このモデルはあくまで一定のガイダンスとして位置づけ、
自分のリスク許容度を認識する上でのツールとするのが、
今の実情としてはよいと考えています。
◆現金比率/ベアETF比率
現金については、
全体の8%~45%を配分するようコントロールします。
ベアETFについては、
全体の2%~22%を配分するようコントロールします。
参考値としては、
概ね以下のマトリックスに示したものを参考とします。
但し、これは現時点で前述の通り、
感覚的なものなので、あくまで参考にする程度にして、
経験を通して感覚を養い、最適化を図りたいと思います。

ちなみに現時点で、ポートフォリオPERは15.0倍、
東証1部PERが15.6倍ですから、
現金比率は22%、ベアETFが11%が理想ということになります。
実際には現金比率が17%、ベアETFが10%ということですので、
やや個別銘柄へのウエイトが高いことを示唆しています。
これが所以で少し保有株の売却を検討しているわけです。
銘柄をシフトする中で考えていきたいと思います。
◆セクター別比率
2016年からセクターを意識した資金配分を意識し、
かつそのセクター内で2~4銘柄程度に分散をかけていきます。
この過剰分散により投資効率は大きく下落すると想定しています。
カバーすべき作業量に対するパフォーマンスが低下しますが、
各セクターのことを理解したり、
個別企業の分析力を養うための自分への投資期間と認識し、
投資効率性を落としてでも分散に舵を切ります。
分散はすべきだが、分散をし過ぎることは、
悪のように思われがちですし、
実際にそれは一理も二理もあるように思いますが、
それを承知の上で対処します。
2016年冒頭の現時点で想定している
セクターは以下の通りです。
私のことですから、色々ブレまくると思いますが・・・。
● 不動産・金融
● IT
● コンテンツ・広告
● 小売
● 物流
● 育児・教育
やはりこう見ると内需ばかりですね。
1セクター2銘柄に絞っても12銘柄ですし、
実際にはこのセクターに属さない
その他も単元程度でいくつか保有することになると思うので、
カバーするのが大変ですが、
それを楽しんでやっていきたいと考えています。
ちなみにこの対処により、
特定の銘柄に資金が集中し過ぎることは
なくなります。
どんなに超優良銘柄であっても、
せいぜい10%ちょっとまでしか配分出来ないことになります。
それはもったいない気もしますが、
銘柄への思い入れを過剰にPFに反映させないという意味で、
プラスに捉えるように認識します。
(期中で反故にしそうで今から怖いですが・・・)
但し、期中で適宜リバランスすることは、
冒頭の投資方針である中長期的保有という
ルールを破ることになり、
ポートフォリオを常に理想形にすることと、
保有スタンスとの狭間で苦悩しそうですが、
その場合は、投資方針に掲げている点を重視します。
E) 【重視する指標】
◆ROE、ROA
ROE8%前後をミニマムラインとし、
10%以上をベースラインとして投資判断に重視します。
なお、20%を超える高ROEの場合は、
特にROAによりレバレッジによるリスクに配慮します。
◆PER、PSR、EV/EBITDA
株価水準を認識する上で、
慣れ親しんで使い古されている指標としてPERは意識します。
投資期による利益の落ち込みや償却費などの費用で、
EPSが使い物にならない時は、
PSR、EV/EBITDAなどを必要に応じて参照します。
PERを評価する際には成長率を加味して、
PEGレシオで評価することと、
それだけでは恣意性に富むので、
王道のROEとセットで活用していくことになると考えます。
◆DOE
還元指標として従来の配当性向や配当利回りは意識せず、
DOEに注目します。
ついついもらえる配当が自分の買値の何%となるかという、
利回りで考えてしまいますが、
それはそれで楽しいのですが、
やはりROEと同様、株主資本(エクイティティ)のうちの
どれだけを利益を出しているかというROEとセットで、
どれだけを配当に回しているかというDOEを重視します。
但し、私はそもそもインカムゲインは重視しませんので、
あくまで適正な範囲での配当であることを確認する上で、
この指標を確認することとします。
その意味からも利回りではない部分に着目しています。
◆営業CF、現金残高、(当座比率)
営業CFのマイナスが見られないか、
現金残高の推移が理由なく減っていないを
安全性の面で重視します。
また自己資本比率が低いなどの財務脆弱の場合には、
当座比率でBSのレシオをチェックし、
安全性をより詳細に精査することとします。
◆営業利益率
その企業の大まかな競争優位性を、
数値面から解釈するために、営業利益率を重視します。
魅力的な銘柄であるか否かの精査の際に、
10%を超えるような高利益率を上げている場合には、
何かしらの強みがあると推察される一方で、
利益率が低い場合にはその向上策が期待できるか否かで、
今後の見通しが大きく変わるために、
いずれにせよチェック項目とします。
◆時価総額
時価総額は概ね500億程度までの銘柄に着目します。
特に100億未満の銘柄には目を配り、
優良な超小型銘柄が着目されることで
3桁億の水準訂正を期待した手法は今後も堅持します。
但し、結果的に1000億以上の銘柄で、
この目安に合致しない銘柄であっても、
秀でたものがあると認める場合には、
この目安に過度に縛られることはないように配慮します。
F) 【投資目標】
今年は株式投資デビュー3年目となりますが、
これまでと同様、
年初来パフォーマンス+15%を目標とします。
これは従来から開示している、
長期資産シミュレーションの通りとなります。
以下の表がその長期資産シミュレーションとなります。
(30年で概ね1億円超を目指す計画となっています)

これによると、2015年末の計画は資産797万円です。
(2014年当初の603万スタートから+32%程度)
これに対して、
2015年末の実績は899万円(+49%)となっています。
2016年末の計画は917万円ですから、
この計画達成のためには、
最低でも2016年には+2%の目標が必要です。
つまり、恵まれたことに1年目、2年目と
アドバンテージを得られたことから、
長期シミュレーション計画の3年目末の目標を達成するためには、
かなりハードルが低いこととなります。
もちろん、今後何があるわかりませんから、
取れる時に取るということで、
目標+15%を目指していきますが、
一方で長期資産シミュレーションも意識して
あまり過度なリスクを取らない安全運転も必要です。
なお、この+15%を目標とするということは、
2016年は1000万台へのチャレンジです。
5桁資産を目指し、まずは4桁資産を目指すことになります。
多くの億り人を輩出したこのアベノミクス相場で、
一体何を寝ぼけた事を言っているのかという感じですが、
これが現実ですし、
私のペースですからいいのです。
このシミュレーションの進捗を、
グラフにすると以下のようになります。
期間のスケールを30年と5年とで2表貼付します。
◆30年スケール

◆5年スケール

G) 【行動指針】
行動指針というと大袈裟かもしれませんが、
以下の5項目を特に重点行動指針として
自らに徹底させたいと思います。
<行動指針1>
週間(年初来)及び
月間(年初来及び運用来)のパフォーマンスを開示します。
→従来通り開示を継続します。
算出、開示することで中長期視点が損なわれるリスクはありますが、
一方で定点観測を通して目を背けないことも重要です。
ここに記した方針やスタンスなどを鑑みて、
大きく乖離していて、それを認知出来ていないことはないか、
そのチェック機構のためにも資すると考えます。
<行動指針2>
保有銘柄については、
銘柄チェックシートを四半期決算単位で
全銘柄更新を行います。
→2015年は非主力銘柄では割愛したり、
更新頻度も曖昧だったわけですが、
この運用を定型化します。
特に更新するまでもなく考察不要な場合に、
労力が無駄になることもありますが、
網羅性を持たせた方が結果的に
チェック漏れが未然防止出来るためと考えました。
<行動指針3>
監視銘柄は一覧化した上で、
その重要度を3カテゴリ(A群、B群、その他)に分けて、
特にA群は銘柄チェックシートの作成を必須とする。
→銘柄チェックシートの作成は労力を要します。
しかし、特に監視銘柄の中でも
特に有望な銘柄ともなると、
イメージが先行してしまいがちです。
その先行イメージを冷静に、
客観視してくれるプロセスは重要との考えから仕組み化します。
<行動指針4>
投資スキルを向上させるために、
著名な書籍を精読してブログ記事に体系化して整理します。
→2015年の振り返りの中で、
やはり先人達の知恵や経験から学ぶということが、
不足していると感じました。
そこで乱読するだけでなく、
ある程度自分の血肉となるように、
これらを整理をしていきたいと思います。
<行動指針5>
生のIR情報を取りに能動的に行動をとります。
→従来からIRフェアや個人的にIR担当へ照会をかけるなど、
IR情報には積極的に関わるようにしてきました。
これは投資のパフォーマンスを追求していく、
つまり成功率を高めるためでもありますが、
それ以上に投資家としての素質を向上させるために、
今後も積極的にIR情報を取りにいきたいと思います。
以上、長文となりました、
2016年の投資方針について書き留めました。