十分な教育資金と老後資金のために

2017年投資方針に従い、
改めて銘柄の定点観測を実施します。


◆3230 スターマイカ

【独自モデルで時流に乗った事業】
販売用不動産として仕入がしにくい賃貸中物件を購入し、
ストック収入を得た後に退去後にリノベーション売買を行う。
ポーター賞を獲得したユニークなモデルにより、
ニッチな不動産流通を手掛けることに加えて、
不動産活況の時流に乗って事業は順調に拡大中。

【攻めの姿勢と株主ケア】
不動産活況の中、販売用不動産の積上げに注力。
将来の収支の源泉である仕入は順調に推移するも、
財務は脆弱でもあり、攻めの姿勢が鮮明。
資産評価が毀損すると大きなダメージを受ける点にも留意を要するが、
そんな中でも配当と優待、また昇格野心を全面としたIR姿勢により、
株主への配慮を忘れていない点は好感。


【総合評価】 ・・・「B」
足元の成長性は同社独自のニッチ戦略が奏功しており魅力が高い。
しかし、不動産好況という環境要素もあると思われ、
実際の成長性や安定性評価には慎重なものとしている。
今後も現状の不動産市況の状況が続く限りは、
仕入も含めて強く推移しているおり
成長基軸が継続すると思われるものの、
安全性もやや低く、更に直近で割安性も薄まったことで、
優待目的保有へ比率を落とす評価を行っている。
直近で上場昇格があると思われるが、
増資セットと思われ、中期的には今の株価では一旦整理タイミングを伺う。


 【成長性】 ・・・「B」
  <成長シナリオ根拠> ・・・12pt/20pt
   ・保有資産総量の拡大(物件数の拡大)
   ・周辺系新規サービスの開拓(管理やファイナンス等)
   ・リノベーション需要の拡大への対応(認知度向上型)
   ・不動産市場の評価額拡大による恩恵は限定的
   ・同社自身も値上がり益重視ではなくストックから新規バリュー創設重視
  <想定CAGR> ・・・10pt/20pt
   ・CAGR10%
   ・過去実績は凹凸あり(ビジネスモデル確立期)
   ・今後はストックとフローの循環で一定の安定期に入ったと推察
   ・但し後述の通り景況感の影響は確実に受ける
  <テーマ性> ・・・ 6pt/10pt
   ・中古住宅ストックの再評価
   ・少子高齢化や晩婚、非正規比率の上昇等による単身世帯増
・相対的にファミリー世帯の減少で同社主力の物件流通に影響か
   ・住宅へのニーズ多様化によるリノベーション需要の活性化
   ・住宅改修、取得時の税制変更(今は中古再生にとっては追い風)
   ・低金利(一時期より上がったとはいえ、引き続きローン契約は魅力高い)
   ・不動産投資が活況(サラリーマン/インバウンドなど多様化かつ総量増加)

 【安定性】 ・・・「C」
  <スイッチングコスト> ・・・8pt/15pt
   ・リノベーション物件の施工販売企業は競合多い
   ・仕入環境はレッドオーシャン
   ・施工も建材費や人件費の高騰で苦戦する場面もあり 
   ・賃貸収入部分は同社(貸手)側が優位(借手側が敢えて変える理由が少ない)
  <不況耐性> ・・・4pt/10pt
   ・賃貸部分は比較的安定
   ・売買は需要低下と物件販売価格の軟調さが影響
   ・不動産銘柄らしくそれなりの影響を受ける
   ・リーマンショック時も一時的には利益に相応のダメージあり
  <ストック性> ・・・5pt/10pt
   ・賃貸部分はストック性
   ・売愛部分はフロー型
   ・賃貸は仕入のタイミングで基本は売買主体
   ・従ってストック性の評価はそこまで高くみない
  <過去業績実績> ・・・6pt/10pt
   ・凹凸がみられる(外部環境(金融混乱や震災の影響もあり))
   ・今後は保有資産の積み上がりもあり今後は安定的に推移
   ・但し、景況感の影響で保有資産の目減りは要注視
  <顧客層> ・・・3pt/5pt
   ・住宅を求める一般消費者
   ・特に新築に拘らないニューエイジ(今後拡大するか)

 【割安性】 ・・・「C」
  <PEGレシオ> ・・・10pt/20pt
   ・PEGレシオ1.3
   ・足元上方修正もあり予想PERは一気に低下
   ・今の足元の活況に恵まれたのも一因なのでPER低下は調整して認識すべき
   ・とはいえ、当面の景況感が続く限り、同社スキームは健在か
  <目標株価GAP> ・・・5pt/20pt
   ・上昇余地20%台でそこそこ評価されている
   ・目標株価に今期の上振れは考慮していないため参考値。

 【安全性】 ・・・「C」
  <営業CF推移> ・・・6pt/15pt
   ・営業CFマイナス(本業部分で物件仕入に注力のため)
   ・財務CFで借入金で調達(仕入で攻めの姿勢)
   ・ただ、長期借入比率も1%台後半と金利は高め(このご時世の割に)
   <自己資本比率> ・・・6pt/15pt
   ・20%台半ば 販売用不動産の比率が極大
   ・仕入順調のため、不良資産にならない限りは問題なし
   ・金融ショックなどで不良化した際の耐性は注視が必要

 【還元性】 ・・・「B」
  <DOE> ・・・9pt/15pt
   ・DOE2.5% 財務状況を見れば妥当
  <資本政策> ・・・3pt/5pt
   ・ROE10%前後 水準は平凡
  <IR活動> ・・・4pt/5pt
   ・決算説明資料各種開示
   ・IRのWeb充実化(1部指定のための前準備?)
  <株主優待> ・・・5pt/5pt
   ・株主優待は魅力あり


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【決算精査】 2686_ジーフット(17年2月期_2Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

同業で靴小売りのリーダ格でもあるABCマートが下方修正(PDF)を開示し、
同じく同業のチヨダも大幅な下方修正(PDF)を開示し、
ではジーフットは?という状況で決算を迎えました。

既存店売上は月次開示(PDF)から前年割れでしたし、
足並みを揃えて(笑)下方修正でも出すかなと悲観していました。

天候不順やインバウンド需要や個人消費の冷え込みなど、
ネガティブな風がジーフットにだけ吹かなかったということは考えにくいですし、
当然、「覚悟」していたわけです。

しかし、蓋を開けてみると、8月末までの上期決算を見る限りは、
その覚悟はいい意味で不要だった内容となりました。

全店売上がほぼ横ばいの中で、売上は計画未達でした。
しかし利益率が前年比で好転した結果、
各利益は計画を若干上回る内容となりました。
営業利益で2.5%程度の上振れですから、
まぁ利益をうまくコントロールして、計画はきちんと達成したね、
という印象です。

前述の通り、悲観的な見方をしていたために、
ややポジティブだなと感じる意外性のある内容ではありますが、
冷静に考えればほぼ計画通りの内容ですし、
やはり成長に不可欠のトップラインが未達という点を考慮すると
決してポジティブ側に評価する内容ではないと感じます。

そして同社の見立てをする上では、
この足元の未達/達成はあまり重要ではないと考えています。

同社へ期待していることは、各種施策による「変化」です。
まずオムニチャネルを活用した結果としての変化ですが、
1Qでは約7倍、2Q累計では約6倍とそれぞれ飛躍的な伸長を見せていますが、
元々ほぼ数値がない所との比較なので、
この数値はあまり意味があるものではありません。
むしろ店頭で端末利用や店員の提案力に触れると、
そのツールがとても有効に活用されている感覚はありません。

会社の施策として、販売員のコンテストを通して提案力を増強しようとしたり、
足形測定器で子供を中心としたニーズを的確に捉えようとしたり、
アプリをリリースした囲い込みや販促ツールの導入、
新コンセプト店舗へのマスではなくニッチニーズへのフィットなど、
様々な「変化」を促す仕組みは提供されています。
これらが少しでも機能していけば良いのですが、
残念ながら顧客目線で見ても、実際のIRで定量的な説明がなされない点をみても、
まだまだ道半ばだし、そのスピード感が鈍いことを実感しています。

方向性としては良いのですが、
それを現場にきちんと適用させて運用するところまで昇華出来ていない点が、
本当に残念ですね。

期待はしているのですが、株主総会での経営層の印象も踏まえて、
まだまだ時間がかかりそうだなという印象です。

期待はしているし、かつては主力級までポジションを上げていた見立ては、
変えていませんが、さすがに今の状況から妥当と思えるところまで、
利益確定を進めており、総合的に見て、塩梅のよい状況です。

以上のことを踏まえて、総合評価は「3」(想定通り)としています。



2.定量数値の確認



(1)売上の推移

2686_売上推移(17年2月期_2Q累計)
2686_売上推移(17年2月期_2Q単計)


売上は2Q累計も2Q単計も共に横ばいですね。
これは月次開示で見ていて把握しているので、まぁそうだよねということになります。

新コンセプト店舗へのリニューアルでの販売増や、
アプリやオムニ活用は限定的かもしれませんが、
機能している中でこのありさまなので、
ポテンシャルがあるのかないのか、よくわかりませんね(笑)。
前述の施策がきちんと現場まで機能して回ればそれなりにうまくいくと思うのですがね。



(2)利益の推移


◆営業利益推移
2686_営業利益推移(17年2月期_2Q累計)
2686_営業利益推移(17年2月期_2Q累単計)


営業利益率が2Q累計で僅か0.2%ですが改善しており、
それが利益を前年比でそれなりに押し上げています。
内訳を見てみると、2Qで粗利率の改善と
販管費率のコントロールがうまくいったようです。

収益性を見てみると、同社はPB化を進めることで、
粗利率を改善するという構図が続いていましたが、
PB化率が4%以上も低下するという変化が見られました。
通常であればこれにより粗利率は下がるはずですが、
逆に粗利率は改善しています。
スポーツシューズが堅調に推移しており、
NBブランドが主戦場であり、
かつブームもあり粗利率が結果的に稼ぎやすかったというもののようです。

原価や販管費の改善は、労務費は残業減らすコストコントロールの厳格化であり、
経費は間接費である物流コストなどを下げたということで、
コスト削減が主因と読めます。

しかし物流コストや人材コストを低下させることは、
すぐに限界が来ますので、このこと自体が成長戦略にはならないと思います。
(トヨタのような本気の「カイゼン」であればそれすらも競争優位性を見出す競争戦略ですが)
そもそもコストリーダシップを目指しているわけでもないと思いますしね。



◆純利益推移
2686_純利益推移(17年2月期_2Q累計)
2686_純利益推移(17年2月期_2Q単計)

特に追記することはありません。



(3)利益の状況と今後の見通し

上期着地を踏まえて、下期の皮算用します。

◆今期上期実績
 売上高  : 54,405百万円
 営業利益 :  3,334百万円 (6.1%)

◆今期通期業績予想
 売上高  : 107,500百万円
 営業利益 :   6,000百万円 (5.6%)

◆今期下期予想(差分)
 売上高  : 53,095百万円
 営業利益 :   2,666百万円 (5.0%)

◆前期下期実績
 売上高  : 50,156百万円
 営業利益 :   2,319百万円 (4.6%)


まず売上は前期の下期から見て5.9%の増収で、
15.0%の営業増益となる見込みということになります。

一見すると、売上がこんなにいくわけないと思いますし、
利益を合わせてくるといえど、利益率は0.5%弱の改善が求められます。

同社はインバウンド剥落の影響は軽微とIRに照会した時に聞きましたが、
それでも従前の推移を見るとハードルは高いような気がしています。

一方で、前期の下期は暖冬の影響で、
冬物靴製品にとって逆風だったので、
今年の天候次第ではそこまで難しい壁ではないのかもしれません。



(4)ポイント

・新コンセプト店舗の成否とその展開スピード
・PB化率と商品魅力度の向上策
・オムニ活用の販売チャネルの多様化の活用
・アプリによる顧客囲い込みと販促ツールとしての有効性
・各施策の展開による成長戦略の顕在化スピード
・コスト削減要因による成長シナリオの限界到来時の成長エンジンの在り方
・小売り全般の消費動向の低減による不況時リスク



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【決算精査】3230_スターマイカ(16年11月期_3Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

2Q決算前に上方修正を出しているせいもあり、
3Qは力不足に感じる決算ですが、
外部環境を考えると現時点ではまぁよく頑張っているという感じでしょうか。

私は元々上方修正後の見込みはやや未達程度を想定しており、
特に違和感のあるものではないのですが、
それはあくまで私個人の感触の中で想定の範疇ということであり、
市場からそうは取られないでしょう。
つまり、株価的にはネガティブな決算だと思います。

同社の主力事業であり8割以上のポートフォリオである
中古マンション事業における利益率が、
過去のトレンドからみると営業利益率2%程度落ちており、
これが力不足を感じる主因です。
手元で計算してみると、粗利率の下落分は1%程度ですから、
粗利率と販管費に絡む要素の双方が
それぞれ寄与していることはわかりましたが、
これ以上の要因はわかりませんでした。
ただ、売買、賃貸それぞれの特色に従った
トップラインは全体でも2桁成長を続けており、
利益率の下落も直ちに構造変化を疑うものではないと捉えています。
むしろ、外部環境を見ると、
売買に陰りが見えていることや、
賃貸も今後の景況感の悪化によって収益性低下の予見もされており、
今後は更に利益率は下がる可能性を内包しているものと理解しています。

足元の利益率は外部環境にも影響されますし、
もっと細かなことをいえば、例えばリノベーションを施工するタイミングで、
資材高などの影響をより色濃く受けるなど、
まさにタイミングの問題である可能性もあり、
四半期単位でトレースしてみても、
今はなんともいえないし、
そもそも中計をそのまま鵜呑みにしないまでも、
そういうスケールで見ていかねばならないので、
今後の推移は外部環境も踏まえて注視していきますが、
クオカードと入浴剤(?)を楽しみに少量保有継続したいと思います。


以上の見解に基づき、あくまで自分の見通しを踏まえた評価として、
総合評価は「3」の想定通りです。




2.定量数値の確認



(1)売上の推移

3230_スターマイカ(2016年11月期_3Q)売上推移


売上は累計で11%の増収ですが、
3Q単計で見ると23%と大きな増収となっています。
この多くが売買によるものですので、
前述の通り、今後の外部環境には要注意だなと感じます。
ただ、同社の売買はいわゆる収益物件という性質より、
個人の新築需要の代替としての受け皿としての性質が高く、
例えばインバウンド需要による投機的な不動産売買取引に
一気に逆風となるといった外部環境が顕在化したとしても、
そこまで大きな目減りにはならないだろうと考えています。
新築物件の価格高騰が下落に転じた際に、
中古物件の価格優位性の妙味が希薄化するといった点は、
ネガティブな要素かもしれませんが、
それ以上にリノベーション需要というまだまだ顕在化出来ていない
提案が訴求されていけば十分カバーできるものと考えています。


(2)営業利益の推移

3230_スターマイカ(2016年11月期_3Q)営業利益推移


前述の通り賃貸を中心とした中古マンション事業で、
利益率が下がっている点は気になりますが、
引き続き注視していくという判断です。
前2Qからその傾向が出始めているのですが、
賃貸部分の利益率が更に下落トレンドを描くようであれば、
IR照会行きになります。



(3)純利益の推移

3230_スターマイカ(2016年11月期_3Q)純利益推移


特に純利益として語ることはありません。



(4)利益の状況と今後の見通し

過去2期の4Q単を見ると、
他四半期に比べると利益率が下がる傾向がみられますが、
それが偶然なのか、構造的なものなのかわかりませんが、
そのことを念頭に独自に着地点を皮算用しました。
結論としては、着地予想は以下位です。
ただ、これもあくまでイメージで、
あまりこれが当たる/外れるという事自体は、
どうでもいいことです。
自分のイメージを予めて設定しておくことで、
結果を振り返る際にどの程度想定と異なるかで、
考察レベルを調整するためのものです。


 売上高  : 20,225百万円
 営業利益 : 2,900百万円 (14.3%)
 当期純利益 : 1,400百万円 (6.9%)

会社予想の修正後予想は以下の通りです。

 売上高  : 20,225百万円
 営業利益 : 3,079百万円 (15.2%)
 当期純利益 : 1,519百万円 (7.5%)

営業利益で5%強の未達、純利益で8%程度の未達です。
今回の決算を受けて今期EPSは160から155に修正しました。
まぁだからといって中期的な見立ては変えていません。


上記の独自見立てにおいても4Q単で営業利益率は
3Q単と横ばいの13%程度となりますが、
過去2期の4Qは10%を割り込んでいますから、
う~んどうなんでしょうかね(笑)。



(5)その他
BSの主要項目として現金と販売用不動産をチェックしています。
販売用不動産は今後の収支計上に大きく影響をしますので、
この費目の積み上がりが重要です。

3230_販売用不動産と現金推移(16年11月期_3Q)


現金が急速に増えておりますが、
元々財務レバレッジも高く財務はお世辞にも良いとはいえないので、
そこまで安心する内容でもありません。
また、販売用不動産は20%増収の売買をこなしながら、
仕入も進めているとみられ、
販売用不動産は高止まりとなっています。
ただ、現金が増えているにも関わらず、
ここから更なる仕入をしていないあたりが、
今後の不動産市況の先行き不透明感への懸念を露呈させているようにも感じます。



3.定性確認の確認

今回銘柄分析シートを更新していていて改めて気が付いたのですが、
同社の従業員の平均年収が高いように感じましたし、
実際前期からも向上しています。
これだけの労務費をかけてでも、
これだけ地味な業態でこの利益率を出せているのは、
やはり売買が好調だからということになるのでしょうかね。



4.さいごに

同社は公言している通り、近く東証1部に昇格するでしょう。
但し、財務状況を踏まえると増資とセットだとは思いますし、
その規模次第で、むしろネガティブなものになるかもしれません。

ただ、長い目で見れば、東証1部は信頼性向上に繋がるので、
事業にとってプラスに寄与出来ますし、
増資もその資金使途次第ですが、より同社が長期的な成長のために、
効率的に使われればそれはそれでいいことです。
というか、そのイベントでどうこうしようとも思っていないので、
あまりその観測で一喜一憂しないようにしたいです。


主力銘柄ではないこともあり、
イマイチ惰性感が否めませんが一応記事をUPしました。
(前回の2Qでは記事UPをサボリました・・・。)


というか、会社開示の決算説明、決算補足資料、
更にShared Research Report(PDF)なども即日開示されているので、
そちらを見れば十分ですね。




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【決算精査】2384_SBSHD(16年12月期_2Q決算)

銘柄分析シート

1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


開示から随分時間が空いてしまっていますが、
粛々と決算精査記事をUPしていきます。
今日はPF中位で中途半端なポジションとなっているSBSHDです。
ちょうど、本日決算説明会が開催され、
説明資料(PDF)も開示されています。

同社については、既に決算前に上方修正の開示がありましたが、
それを更に上回る内容となりました。
但し、その主因は同社の保有する物流施設の売却益によるものであり、
かつ、元々の計画にも織り込まれていたわけで、
そこから若干取引価格が上振れしたことに起因するものであり、
そこまでサプライズがあるわけでもありません。
増して、毎期このような売却益が計上出来るわけでもありませんから、
特にポジティブな評価とは捉えていません。

もっとも同社の物流施設の開発ノウハウはそこそこスキルがあるようで、
これまでも相場の助けもあってうまいこと売買での収益も計上出来ていますから、
同社は物流会社というより不動産会社と見てもよいような気もします。
実際、利益ベースでは影響力がむしろ大きいですからね。

物流事業で国内は荷量が鈍いものの業容拡大で増収を確保しており、
その点は評価できるかなと思います。
海外分が落ち込むのは前期比で見ればやむ得ず、
全体でここまでの減収幅で済んだとみるべきなのでしょう。
また物流事業における利益についても拠点立ち上げによる費用までカバーできず、
これも計画通りということですから、引き続き行く末を見守るだけかなと思います。

不動産事業はまぁ多少上振れしてよかったねとなりますが、
そもそも一過性のものなので、あまり評価しても仕方ないかなと思います。

物流拠点の立ち上げコストに注視が必要な状況ですし、
荷量がより減少した時の落ち込みも懸念ではありますが、
思ったより2Qで健闘した印象ですから、
なんとかまずは計画達成に向けて頑張ってもらいたいと思います。
総合評価は「3」(想定通り)となります。


2.定量数値の確認(実績)



(1)売上の推移

◆2Q累計
2384_売上高推移(16年12月期_2Q累計)
◆2Q単計
2384_売上高推移(16年12月期_2Q単計)


海外の落ち込みがあるものの、施設売却の効果もあり、
2Q単では増収となっています。
国内の物流事業でも増収を確保したようで、この点は良かったかなと思います。
今後、更なる荷量が減った際にどこまで業容拡大で凌げるかですかね。
セグメント別のデータは、前述の銘柄分析シート内に表記しています。




(2)営業利益の推移

◆2Q累計
2384_営業利益推移(16年12月期_2Q累計)

◆2Q単計
2384_営業利益推移(16年12月期_2Q単計)


2Qで施設譲渡益(36.7億円)を計上していますから、
その影響で突き出ています。単純にこの効果がなければ減益となります。
海外の連結が外れたことと、施設立ち上げを継続していることもあり、
元々計画線ということを考えると特にネガティブな内容ではありませんが、
立ち上げの今後の動向などにも引き続き注視は必要なのでしょう。


(3)純利益の推移

◆2Q累計
2384_純利益推移(16年12月期_2Q累計)

◆2Q単計
2384_純利益推移(16年12月期_2Q単計)


特に営業利益の傾向と変わりませんが、
通期の着地見込みと2Q累計着地が肉薄しています。
下期を余程固くみているのか、やはり費用先行ということになるのか、
どう解釈すればよいのかよくわかりません。
しかし、市場からの信用をまずは取り戻すということで
計画必達を掲げていますし、まずは今期の行く末を見守ることになると思います。



(4)IR照会

本日の決算説明資料も開示されたことなので、
IRに照会をさせて頂きました。
主観的にサマリしておきます。

まるのん
通期予想に対して上期実績の進捗率が高いように感じているが、
下期に特段のコストを想定しているものか、
それともこれまでの経緯を踏まえて堅くみているということか。

IR
これまでの経緯を踏まえて必達目標を掲げる必要があると認識しており、
堅めの見通しに基づき、現時点では据え置いている。
3Qが終わった頃を見て修正が必要であれば開示するが、
より慎重に見極めたいとの思いから、開示ルールの30%以上の乖離は
現時点では認識していないため、修正は出していない。

まるのん
上期において荷量が鈍く推移しているものの、
拠点数の増加の要素でカバーしている構造にみえているが、
今後の景況感の停滞が長引くことで
荷量が引き続く鈍ることによる影響を懸念している。
下期においても一定の拠点数の拡大が寄与するとは思うが、
会社としてどのように捉えているか。

IR
ここ数年下期に荷量が落ち込む傾向が続いており、
今の状況を踏まえるとやはり下期の状況は
ネガティブにみておく必要があると認識している。
指摘の通り、前期に比べれば拠点数も増えていることから、
各拠点の荷量が落ちても全体の総量でカバーして
そこまで悪影響が顕在化するとは考えていないが、
より慎重な立場に立つ必要があると認識している。


まるのん
そのような不安要素があるから、通期予想を様子見で据え置いていると
そのように理解すればよいか。

IR
そのとおりである。
現予想から少しでも上積み出来るように頑張る所存である。


まるのん
本日開示の説明資料では、中計のゴールは変えないとあるが、
今更M&Aの寄与は望めないと考えているがどのように理解すればよいか。

IR
誤解を与える表記で申し訳ないが、中期計画として一旦2000億/80億は凍結し、
自立成長分にどれだけ積み増せるかを来期予想までに精査を行う予定である。
海外含めたM&A戦略も来春まできちんと精査した上で、
反省を踏まえて仕切り直したいと考えている。


まるのん
自立成長分となると1550億/62億となると、
今期予想の利益66億を下回り減益もやむ得ずというようにも感じるが、
やはり今期の施設譲渡益の跳ね返すのは難しいという理解であるか。

IR
元々現中計は過去に立てたものであるので、
当然そこから物流施設の立ち上げも国内では順調に推移しており、
現中計の数値からどれだけ積み増せるかということだと理解しており、
なんとか今期よりも増益という形を作れるように鋭意検討を行っている。
そのキーとしては、やはり今期に立ち上げている5万坪の施設の収益化が、
肝となるため、オペレーションを含めて、
早期に高収益化出来るように、日常のオペレーションの改善を進めており、
その進捗は計画通りに推移している。

まるのん
とはいえ、施設譲渡益の利益率と物流事業の利益率とでは雲泥の差があり、
これだけの譲渡益でかさ上げされた状況から、
来期増益基調に持っていくのは並大抵のことではないと考えているがどうか。

IR
繰り返しになるが、今期の立ち上げ施設のオペレーションを含めた
収益化が実現されれば、横ばいから増益には持っていけると考えている。
ただ、逆に今期に想定超の積み上げが実現してしまうと、
その分ハードルも上がるので、会社としてはその辺が悩ましいとは考えている。
あくまで安定的な成長によって市場の信頼を取り戻すことが
急務と捉えているので、そのような業績面でまずはしっかりやることが
大切だと考えている。



私は今期EPSは現会社予想と同じ108、
来期EPSは譲渡益計上の反動があると考えて101と見ているため、
多少の減益であれば許容できると考えていますが、
その辺も真摯に検討をしているようなので、まずは安心しました。
まぁ来期EPSを当てるゲームをしているわけではないので、
あくまでトレンドを把握するための皮算用でしかないわけですが。



3.その他

決算開示後、株価はだいぶ戻してきていますが、
これもまた不可解だなと感じます。
確かに一過性の譲渡益がやや想定より上振れたということはあり、
かつそれが2Qに期ズレしただけなのですが、
こうも評価が変わるのかなと思います。

足元の主業である物流事業において、
荷量の落ち込みなどネガティブな要素も孕んでおり、
目先で見ると、決して明るい感じでもないと思うのですがね。
まぁしかし、それを割り引いてみても、今の株価水準は十分安いとは思うのですが。



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【決算精査】 3910_エムケイシステム(17年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


夏休み期間で家族との時間を優先しており、
精査記事のUPが遅れ、かつ記事も簡略化しています。

今回の決算は数値面では人件費の増加などの影響か、
特に販管費の増加により営業利益以下で伸長率が低く推移しています。
従って短信1ページ目の印象はあまりよいものでもなく、
実際、この販管費増加が今後どう推移するかが気掛かりといえばそうですが、
実際、売上の伸長が目覚ましく
特にストック部分の伸長が大きいこともあり、
想定通りに進行していると判断しています。

定性情報としてもAPI連携を活用した同社主力製品と電子政府基盤との連携を実現するなど、
商品価値向上に継続的に努めている姿も確認出来ます。
また、セミナーによる販促も活況の様子もあります。
一方で一部製品の販売停止という文言もありますので、
こちらは少し念頭に置いておく必要があるかもしれませんが、
元々、同社には、製品販売より月額課金によるストック部分の伸長を期待しているので、
大きな問題とは認識していません。

従って、総合評価は「3」(想定通り)となります。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

売上の伸長は素晴らしいものです。
その中でも、ストック部分の売り上げは33%の増収となっています。
製品販売に係るフローは落ち込んでいますが、
元々ストックの比率が圧倒的に大きい(9割程度)ですし、
ストックに注目しているので、総じて堅調だと認識しています。
但し、ではポジティブかというと、
会社上期計画に対する進捗率は概ね50%弱となっており、
計画線ではないかと考えています。

3910_売上高推移(17年3月期_1Q)




(2)利益の推移

粗利率は前期1Qが70.2%に対して、今期1Qは70.9%となり、
ほぼ横ばいです。
一方で販管費率は38.8%→43.9%と大きく上昇しており、
これが中途採用の人件費増加の他、どのような要因によるものかは、
少し気にはなります。
人件費の増加は今後より収益化されていけるのか、
またその他の要因が惰性で支出継続となると、
収益性が低下することになります。
ただ、それでも営業利益率は27.0%(前期31.5%)ですから、
十分高い水準にあります。
こちらは上期予想に対する進捗率は46.4%ということで、
50%にやや足りないのでもしかするとやや上期予想未達かもしれませんが、
まぁ誤差の範囲でしょう。


◆営業利益推移
3910_営業利益推移(17年3月期_1Q)



◆純利益推移
3910_純利益推移(17年3月期_1Q)





(3)利益の状況と今後の見通し

1Qの結果を踏まえて上期予想の実現可否を皮算用したいと思います。
(長期スパンで見るのであればほとんど無意味であるわけですがね・・・)

<今期2Q単会社予想>
売上 289百万円
営業利益 82百万円(28.4%)
純利益 51百万円(17.6%)

<前期2Q単実績>
売上 208百万円
営業利益 66百万円(31.8%)
純利益 42百万円(20.4%)


利益率は前期より落ちることになりますが、
まぁ妥当なところだと思います。
一方、売上については、39%程度の伸長が必要なので、
ややハードルが高い印象です。
当1Q対比で見れば9%程度の増加ですので、
全く無理ではないとは思いますが、
まぁ概ね近しい値になるのではないでしょうかね。

いずれにせよ、何か判断を変える必要性は感じません。







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