投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

※当記事は決算精査の簡易版です。
 (今後は下位銘柄の場合、簡易版として記事上は手抜きを許容することにしました)


丸和運輸機関の簡易記事に続いて手抜き記事です。


【決算精査(簡易版)】 6035_アイアールジャパンホールディングス(18年3月期_3Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク


同社の業績は、投資銀行業務などで、
案件のクロージング時期が期ズレする兼ね合いもあって
あまり四半期毎の業績をみてもその意義が薄れています。

前期比で見ると10%弱の増収、20%超の営業増益となっています。
見た目の伸長率は2Qより伸長率が大きくなっておりますが、
前期の3Qが小さかったこともあり、
伸長率が大きくみえています。

事業そのものは投資銀行業務を中心に堅調です。
また同社が配慮している通り、落ち込みが大きかった3Q-4Q期間の
業績も、今3Qを見ると少しずつですが改善してきているのがわかります。
特に足元で変調は認められません。順調な決算だと思います。

なお、既に増配を発表済であり年間配当が50円ということで、
配当性向50%程度とみると着地のEPSは100円くらいを期待してしまいますが、
現時点でEPS81円を据え置いています。

どうしても案件の状況次第で四半期の収益もブレるのですが、
会社予想通りに推移するとすると、4Qでは売上8.9億、営業利益1.0億となります。
これは減収減益で特に営業利益は半額になります。
利益率も11%程度まで落ち込むことになります。

この辺の感触としてコンサバなのか、何か案件の状況などで端境期となるのか、
ちょっとよくわからなかったので、IRに電話しています。

最初はこちらの聞いていることについて、
減収減益になるとは考えていないと突き放されたような回答で、
いやいや、会社予想を据え置いているから逆算するとそうなるんだけど、
という問いにもそうとは認識していません、と遮断されてしまい、
う~んなんかちょっと塩対応でしたね。
よく捉えれば、減収減益になるなんてことは考えておらず、
据え置き予想はコンサバだよということがいいたいのか、
実は質問の意図を汲んでくれていないかよくわかりません。
ただ、足元の受注の状況や今後の成長については、
まだまだ増勢な気配を感じたので、とりあえずよしとしました。
1Qの時にはかなり丁寧な対応だっただけに
人によって差があるのかなと思いました。

まぁ確かに四半期の動向をいちいち聞いてくるのも
重箱の隅のような話ですからね。

同社はちょうど目標株価近傍にいますから、
あとはこれをどうするか検討をしたいと思います。





【決算精査】 6035_アイアールジャパンHD(18年12月期_2Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


1Qで短信表紙にたくさんの前期比マイナスを意味する「▲」が踊り、
マーケットは一時的に失望したわけですが、
その失望も忘れたかのような順調な決算となりました。

ただ、この1Qは案件の期ずれが主因とされており、
私もIR照会を通して自信を深めていたこともあり、
特に前後で評価が変わるものではありません。

■参考
1Q決算精査記事

同社は上期着地予想を開示していないため、
この内容がどこまで順調なのかとかよくわかりません。
確かに四季報予想より強いとかありますが、
まぁこんなのは誤差の範囲ですし、
総じて順調ということでいいのではないかなと思います。

外注費の抑制で原価率が改善した一方で、
販管費計上したことで、
販管費率が悪化しました。
営業利益率では1Qが期ずれの影響で前期比で控え目だったものの、
2Qでは前期比で大きく改善しており、
累計期間で見ると、前期比で2ポイント程度の改善となっています。


主力セグメントのIR・SRコンサルティングの事業が、
需要の旺盛さと調達業務支援にまで守備範囲を広げていることもあり、
トップラインが向上しており好調が続いています。
一方で比率が小さいものの、ディスクロージャーコンサルは
競争激化によりマイナスとなっているようです。
この辺は選択と集中ということなのかなと捉えています。


同社は配当性向を50%程度を目安としていると認識していますが、
今回、増配を発表していますがその規模も大きく、
配当性向60%台に向上することになります。
決算説明資料からは、自己株式の取得も含めた
総合的な株主還元意欲が示されており、
EPSの伸長も期待出来ることもあり、
最終的にはEPSの上積みもありえるのかなと考えられます。


総合評価については、もちろん、想定通り「3」となります。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

■累計
6035_アイアールジャパンHD(18年3月期_2Q累計)売上推移

■単計
6035_アイアールジャパンHD(18年3月期_2Q単計)売上推移


1Q単が期ずれの影響で減収だったのに対して、
2Q単では大幅増収となっており、2Q累計でも増収となりました。

投資銀行の様々な案件の動向やクロージングのタイミングによるため、
四半期単位で右往左往しても仕方ないでしょう。
大事なことは、大きなトレンドで需要とそれに対処するリソースがあって、
それが競争優位な状況が続くか否かだと思いますので、
その視点で長期目線で見守らないとなりませんね。



(2)利益の推移

■累計(営業利益)
6035_アイアールジャパンHD(18年3月期_2Q累計)営業利益推移


■単計(営業利益)
6035_アイアールジャパンHD(18年3月期_2Q単計)営業利益推移


こちらも売上と同じようなトレンドです。
旺盛な需要に支えられていることもあり、
営業利益率も前期比で更に改善しており累計期間で35.4%となっています。
上期偏重とはいえ、なかなか凄い水準だと思います。

前述の通り、外注費から販管費へシフトしています。



■累計(純利益)
6035_アイアールジャパンHD(18年3月期_2Q累計)純利益推移


■単計(純利益)
6035_アイアールジャパンHD(18年3月期_2Q単計)純利益推移


経常ベースまでは10%半ばの増益基調なのですが、
法人税が微減となっており、当期純利益では20%超の増益となっています。
恥ずかしながら、なんで税金が微減となるのかよくわかっていません(笑)。


(3)通期の見通し

業績安定性への改善を進めているとはいえ、
上期偏重ということもあり下期が読みにくいですが、
通期業績予想と上期実績を踏まえて下期予想を皮算用します。

売上(下期予定):1,838百万円
営業利益(下期予定):300百万円

売上(下期前期実績):1,752百万円
営業利益(下期前期実績):310百万円


ということで、前期比で4.9%増収、3.2%の営業減益となります。

受注残でも開示されていれば売上規模がある程度、
見渡しやすいですが、まぁよくわかりません(笑)。
もっといける気もしますが、
タイミング次第ではこんなもんかなと思わなくもないです。




3.IR照会

まだ照会をしていませんが、
以下のようなことを質問したいと考えています。
(順不同で思いつくままのメモです)
まだ私は色々無知なので、よく勉強したいと思っています。


・ディスクロージャーコンサルティング事業が前期比減収となっており、
競争激化とあるが、IR・SRコンサルティングへの需要対応による選択と集中の要素があるのか。
また今後の見通しや収益の利益面へ与える影響をどのように捉えているか。

・外注費が減少した分が、人件費(労務費)が増加しており、原価率が良化した分、
販管費率が悪化しています。営業利益率でみれば収益性は向上していることになりますが、
変動費から固定費にシフトしていることは、どのような経緯によるものか。
また、固定費が上昇することは、今後需要動向によって損益分岐点が上昇して、
収益性の機動性が悪化する懸念もあるのではと思うのだが、どう捉えているか。

・経常利益までは増益率で14%超の増益となっている一方で、
法人税が微減し、当期純利益では26%の増益となっています。
通期業績見通しではむしろ、
当期純利益の増益幅は他利益項目に比べると抑制されていますが、
下期において法人税を含めた特別損益項目にどのような
要素が見込まれているのか。

・SRコンサルティング支援業務において、
既存顧客からの収益の安定性はどの程度高いものなのか。
初回対応は実質株主の判明からその動態調査など手間がかかる分、
その情報の価値は高く収益も期待出来ると考える。
一方で、調査の回を重ねていくことで、
調査の手間も減り、情報価値も相対的に下がり収益も減じる要素となると思う。
従って既存顧客からの収益はストック性のあるものとはいえ、
同一顧客からの収益は右肩下がりとなると考えるのだが正しいか。
またそれを補完し、全体が成長するためには新規顧客の開拓が重要と考えるが、
その余地や将来の収益安定性への見通しをどう考えているか。

・その他事業も含めて全社の業績安定性という面で、
長期投資を前提として応援しているのだが、
投資銀行業務などその時々の需要の波により
大きく影響を受けるフロー型の収益の要素もあると捉えているが、
業績の安定性、また上期偏重からの脱却が進んでいるという点も踏まえて、
どのように安定性確保を進めていくつもりか。またその対応状況はどのようなものか。
投資銀行業務等のフロー型収益領域の足元の状況として、
受注状況はどのように推移しているか。


・今回の増配開示について、現行EPSから見ると配当性向が60%超ともなる
幅の大きなものであると捉えている。
その理由として増収増益であった点を挙げられているが、
保守的と認識している業績予想ベースより強含んで推移しているという理解でよいか。
その主因としてどのような点を特に強く推移していてポジティブとみているか。
また逆に計画比でネガティブで改善を要すると捉えている点があれば教えて欲しい。





4.株価推移

6035_アイアールジャパンHD(18年3月期_2Q)株価推移


まぁたらればばかりなのですが、もう少し早く買いたかったですよね。
私が買ったのも昨年の株価3桁の頃も予想PERは16倍程度です。
PERの面から見れば、同じような水準で買っていることになるのですが、
不思議なもので、せめて昨年の3桁の時に買えなかったのは
なぜかと考えてしまいます。

今の株価はどんどん上昇していますが、
相場に助けられている事に加えて今期の上方修正期待や、
東証1部昇格の期待なども先行しているかなという印象です。

一方で、私の感覚としては、まず昇格はまぁ嬉しいですが
おまけなのでどうでもいいです。
上方修正期待ですが、ここは少し冷静になる必要があるとも思います。

というのも、私は成長性だけでなく安定性も重視しています。
安定性といっても四半期単位で凹凸があること自体はよいのですが、
今の取引先からの収益の安定性がどうなのかなということに、
注意を払わないとならないかなとも思っています。

例えば、取引先のA社がSR業務できめ細かいサービスを同社が提供したとします。
実質株主の判明に加えて様々な議案や経営の方向性などについて、
一定の情報把握が進んだとします。
その際に、A社からの収益というのは、
どの程度安定性を備えたものとなるのかということです。
実質株主はいつでも変わる可能性がありますし、
その株主の個別案件の賛否はその時の情勢次第で変わりえます。
ですから、毎回調査を行う必要性はあるとは思いますが、
その時におなじ収益が期待できるのかというのはよくわかりません。
初回はゼロからの着手となり手間がかかるために多く頂ける売上も、
回を重ねるごとに手間も減り、
そして売上も減るという構造ではないかとも考えられます。
その場合、新たな顧客からの受注がないと
トップラインはいずれ減ずることになるかもしれません。

とはいえ、今はまだ需要が拡大しているため、
直ちに心配することでもないでしょうし、
投資銀行の案件対応など他のビジネスの状況も好調のため、
特に心配もないとは思うのですがね。。。





5.さいごに

最近よく同社のことをSNSで見かけるようになりました。
私も直近で買った組なのですが、
ここから10%を超えて主力化していくかどうかというと、
もう少し時間がかかりそうです。
そして時間がかかると株価は更に・・・となるわけで、
なかなか難しいところですね。
だからといって見切り発車は納得感の観点からやりたくないので、
仕方ないかなと思っています。

IR照会の結果、改めて記事にすべきことがあれば、
更新するか別記事でUPも検討したいと思います。
(需要などないと思いますが、自分用のメモです)



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



【決算精査】 3844_コムチュア(18年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

既に全株売却をしていますが、
引き続き監視は継続していますので、
簡単なメモを残しておきます。

全体的に至って順調だと思いますが、
粗利率が人材育成強化によりやや低下しています。
敢えて突っ込むとしたらこの部分なのですが、
特に1Qで新入社員への教育なども
量質ともに充実していたということなのだと思いますので、
特段懸念する必要はないと考えます。

それより、トップラインの伸長が大きくて、
これは評価が出来ると思います。
もちろん同社が手掛ける領域でのIT投資意欲は旺盛で、
外部環境にも支えられているという面もあります。
同社のささやきをかたちにするという地道な活動が、
引き続き奏功している結果でしょう。

セグメント別にみても、ネットワーク事業の利益成長が大きく、
子会社寄与やクラウド化移行の需要が大きいことがわかります。

株主総会も終わり決算を迎えるこのタイミングに
株式分割が行われることは想定通りでした。
本当にはこの時まで売却を待ちたかったですし、
実際私の現金の厚みから考えるとそれでよかったのですがね・・・。

1:2と思っていましたが、株価も大きく伸長しており1:3となりました。
優待は単元維持で実質拡大を想定していましたが、
ここは3単元ということになっています。
1単元と3単元で傾斜をつけてもよかったのではないかなと思いますが、
元々、機関投資家への配慮から優待に消極的であった同社なので、
まぁそうなるかといったところです(笑)。

ジェイモードの売却はなぜこのタイミングかと思いましたが、
利益で数値を積み上げておきたいということなのかもしれません。
もちろん、記載の通りの背景もあると思いますし、
高く売れるなら絶好の売り時だとは思います。
タイミングから見てもよい判断ではないかなとも思います。

全体好調ですが、特に利益は表面的にはブレーキがかかっている印象もあり、
とはいえ、それは人材育成のための前向きな理由とも思えることもあり、
総合的に見れば、評価は想定通り「3」となります。



2.定量数値の確認

キャプチャの貼付は割愛します。
冒頭のPDFの分析シート内に表記しています。


(1)売上の推移

売上はこんなにいったか~という程、堅調です。
特にコメントはありません。


(2)利益の推移

粗利率が2%落ちています。販管費率は微減で
営業利益率は2%弱の悪化となっています。
要因は人材育成のためだけであれば問題ありません。
プロジェクトの原価率がどの程度で推移しているのかわかりませんが、
今の所、特に懸念はありません。

各利益項目も同様のトレンドです。



(3)上期予想について

上期の業績達成のためには、
売上で3180M、営業利益で430M、純利益で296Mです。
売上は2%増収、営業利益は+28%、純利益は+30%です。
この場合の営業利益率は13.5%となり前期の10.8%から伸びないとなりません。

現実的に見てみると、まず売上はもっといくでしょう。
1Qを見る限り+20%程度も射程かもしれません。すると2Qで3740M位となります。
この場合に営業利益430Mを出すためには利益率11.5%となりほぼ前期並みです。

というわけで、上期着地としては、売上が上振れし、
利益はぴったりくらいではないでしょうか。



(4)セグメントの状況

割愛します。


3.IR照会

特に違和感や疑問を大きく感じる点はありませんので、
今回はこのタイミングでのIR照会は実施していません。



4.株価推移

株価推移も冒頭のPDFの最終ページに貼付してあります。
なお、目標株価は5000円でしたので、既にここを超えており、
私が売却している根拠でもあります。
目標株価を超えた後で保有継続する特別ロジックは、
同社に適用していませんので。

分割や今後ジェイモードの利益貢献などもあり、
更に材料が出てくるようなので、
まだまだ楽しみな銘柄なのですね。


~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~





【決算精査】 6035_アイアールジャパンHD(18年12月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


減収減益で短信P1を見ると悲壮感が漂う内容です。
但し、その要因は収益計上の期ずれによるものであり、
特に問題はないと認識しました。

それより主力のIR・SRコンサル業務においては、
需要も強くビジネスの拡大も順調に進んでいること、
また人材力の強化、特に即戦力としての優秀な経験者の体制も構築でき、
今後が楽しみな内容となっています。

期ずれという中長期視点ではさほど気に留める必要がない部分だけで、
悲観するのではなく、
ビジネス及び組織が順調に推移していることが確認出来ましたので、
よかったと個人的には考えています。

市場ではネガティブに捉えられたようですが、
例によって、何を期待していたんだろうというのが率直な感想です。


総合評価については、もちろん、想定通り「3」となります。



2.定量数値の確認

※従来の画像貼付は割愛します。
(冒頭のPDFファイル内にございます)

(1)売上の推移

減収ですが、期ずれの影響です。
問題ありません。


(2)利益の推移

減収の影響もあり粗利ベースで減益ですが、
期ずれの影響ということもあり、こちらもふ~んという感じです。
粗利率は81%とほぼ前年同期比並です。
減収の影響で販管費率は向上し、結果、営業利益率は落ちています。
それでも脅威の42.2%です。
前期の47.4%が一部の大型案件による特異的なものだった要素もありますね。



3.IR照会

全てが期ずれが要因ということで済ませてしまうわけですが、
この期ずれというのは気を付けなければならないとも思っています。
きちんと収益計上が出来るものなのかとか、
その遅延の要因が同社側のマネジメントの課題によるものなのか、
ネガティブな要素が眠っていないかは慎重に判断する必要があります。
(当たり前)
会社側の「期ずれ」を鵜のみにして過信するのはいけませんので。

というわけで、少しでも感覚に実感を伴えるよう、
IR照会をかけています。

従来通り、
私の解釈と主観に基づく脚色を加えていますが、
ここにメモを残しておきます。



まるのん
期ずれとありますが、まず期ずれしている案件の中で、
契約が未締結もしくは見込んでいる数値に変動が生じるリスクはあるか。

IR
ない。全て契約済で現在クロージングに向けて最終段階という状況。

まるのん
期ずれの記載で、第2四半期「以降」となっているが、
第3四半期以降になるケースも想定しているのか。
それはどのようなリスクを踏まえたものか。

IR
第2四半期に計上出来る見込みはあるものの、
お客様とMA案件を進めていく上で、
相手もあることなので結果的に第2四半期に計上出来ない可能性を考慮し、
保守的に幅を持った表記にした。
(会計のために無理に案件をクロージングするというのは本末転倒ということ)

まるのん
期ずれの要因について、MAの案件進捗の状況と理解したが、
同社側で案件へ取り組む中で、
作業が輻輳しているなどのネガティブな状況はないか。

IR
特にない。お客様とうまく連携して良好なビジネスを続けさせてもらえている。
(この辺は敢えてネガティブな事は言わんよね~)

まるのん
逆に期ずれとなった背景として、
案件を進めていく中で当初想定していたよりビジネスボリュームが大きくなり、
結果ポジティブな繁忙というか計画比で上振れで膨らんでいるという要素はないか。

IR
確かにボリュームは十分に頂けており、またその対応を取る中で、
良好なビジネス環境となっていることは事実である。
ただ、計画比で上振れしているとか、
逆に繁忙過ぎて手が回らないというような状況もなく、
コントローラブルな中で仕事をさせてもらっている。

まるのん
足元の状況は好調であるとも見えているが、
現在の期ずれの状況も踏まえて事業全体を俯瞰した時に、
計画比での強弱の感触はどうか。

IR
短信にも記載の通り、大変好調な状況である。
計画はやや保守的に策定している事実もあり、強い状況に変わりはないが、
現時点で概ね計画通りであると認識している。
(まぁそれはそういう回答になりますね。)


人材の事なども聞きたかったのですが、
あいにく私の方が電話対応がタイムオーバーとなってしまい、
ここで終了しました。



4.株価推移

こちらもキャプチャを貼るのは割愛します。
冒頭PDFの最終ページにつけています。


なお、目標株価ですが以下のように簡易的に算出しています。

17.3期実績EPS 77.7
CAGR 12%として 21.3期EPSは約120とします。
評価PERを20倍として 2400円を目標株価としています。

また同社は配当性向が高いです。
設備投資が不要で内部留保が相対的に小さくてよいという要素もあります。
従って配当利回りも意識しており、配当性向50%とすると21.3期配当は60円。
配当利回り2.5%で2400円です。



5.さいごに

結局、決算短信でマイナスを示す「▲」の威力は凄いなというのが最初の感想です。
特に日中帯の開示だったので、余計に売りが売りを呼ぶという展開になるようです。
株価の動向なんて水物なのでまぁどっちでもいいでしょう。

MA業務は大手の日本M&Aセンターも直近で1Q開示時点ですでに
上方修正をかけています。
この辺りの業務は需要が旺盛なのですね。

いずれにしてもそこまで論点がなく、
期ずれがきちんと正常と思える範疇かどうかだけ抑えて、
あとは自信を持てるなら放置でよいな~と実はほぼ論点のない印象の決算です。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



【決算精査】 3844_コムチュア(17年3月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


前期実績は、3Qまでの利益進捗が厳しい状況ではありましたが、
売上、利益共に予想を若干上まる所で着地しました。
主要事業であるソリューション事業、ネットワーク事業共に総じて堅調に推移し、
特に4Qでの上積みは目を見張るものがありました。

今期予想については、従来の15%前後の成長から比べると、
ややマイルドな11%程度の利益成長ということになりますが、
前期実績での底上げもありますし、
ならしてみると十分成長継続が期待出来る内容に感じます。
またこれにセットで増配も実施されており、88円までの増配は、
四季報予想や事前の日経リーク記事と比べても上回る水準であり、
ポジティブなものと感じます。
配当については35%以上をコミットしていますが、
実際には40%弱の水準で実施しているわけですし、
そのことをIR担当も認識されているようです。
ですので、3Qで更なる還元を決議していますが、
今回利益が更に想定より出てきて結果的に35%近傍に
落ち着いたということかなと思います。
今更更なる刻みでの再増配まではしない、そんな内情かなと推測しています。
(全く的外れであればすみません。。。)
また今期予想も36%水準で、利益成長に応じて更なる増配意欲も
会長から示されており、配当性向面からも積み増し余地はまだあるかなと感じます。
いずれにせよ、定量面で見るとROE水準なども含めて総じて堅調であり、
PER16倍近傍での評価は案外再評価の流れもありうるかなと思います。
(すみません、率直な印象なので、買い煽りではありません)

一方で定性的な面から見てみると、
同社の成長源泉はグループウェアなど得意分野におけるクラウド化サービスという
安定基盤を維持拡大しつつ、
新技術を背景にした新たな層の開拓、MAを含めた成長ということかと思います。

金融分野では引き続き、投資期が継続すると思われます。
国内の金利動向を見ても低位であり、
このままの事業基盤だけでは生き残れないというプレッシャーが
金融業界にも強くかかっていくと考えますので、
AIやIoTに関連したフィンテックという流行りから、
更にロボティクスや自動化といったITによる効率性にも注目されるかなと思います。

但し、毎年ローリングしている中期経営計画における
成長率見通しが減少トレンドになっており、
これをどう評価するかは判断が分かれるところかもしれません。
今回の見直しでCAGRは11%と前回の15%程度から更に下方修正です。
なんとか2桁成長維持というためにストレッチした見通しなのか、
前回までの背伸び状態を少し緩めてより現実的にしたものなのか、
色々思考は巡ります。
まぁそもそもこれまでずっと高成長で推移していますし、
下方修正したとはいえ、利益成長は2桁ですから
優等生であることは変わりありません。
とはいえ、19.3期EPS想定265を元に目標株価を算出していましたが、
一方で中計の数値を元に概算してみると20.3期想定で300の大台に手が届くか、
というような状況となるわけです。
そう考えると想定通りの中計トレンドだと評価できます。

以上のことから、前期実績だけを見ればややポジティブですが、
今期予想や中計トレンドを見渡してみれば、想定通りの範疇ということになります。
というわけで、総合評価は想定通り「3」となります。



2.定量数値の確認


3Qまでの進捗からみて、利益はややハードルが高く、
若干の未達について言及していました。 → 3Q記事

予想数値を当てるゲームではないわけですが、
3Q時点での見込みとして記事内で以下のように記載していました。

売上は4Qで40~42億、累計で139億程度
営業利益は14億程度

一方で着地実績は139億、営業利益は15.2億となりました。

売上は想定通りでしたが、
4Q期間での利益率が想定超に改善しており、
利益は想定より、また会社予想よりも上振れしています。



(1)売上の推移

◆4Q累計
3844_コムチュア(17年3月期_4Q累計)売上推移


◆4Q単計
3844_コムチュア(17年3月期_4Q単計)売上推移


売上の伸長が大きく驚きますが、
3Qからコメット社の売上が計上されているため、
3Qと4Qの増収率はほぼ同一です。
3Qで35.9%、4Qで29.2%の増収です。
ちなみに上期のみでは11.7%です。
前述の通り、想定ラインでの着地となったこともあり、
特にコメントはありません。順調の一言でしょう。


(2)利益の推移

◆4Q累計(営業利益)
3844_コムチュア(17年3月期_4Q累計)営業利益推移



◆4Q単計(営業利益)
3844_コムチュア(17年3月期_4Q単計)営業利益推移


前述の通り自分の想定より上振れしていますが、
その要因は想定以上に利益率が好転していることが挙げられます。
元々4Qにやや偏重傾向があるのはSi企業ならではなのですが、
コメット社などの償却などがあったり収益性の改善をやっている中での
この利益率実績は立派だなと思います。

3Qの時にIR照会させて頂いた際には、
コメット社の利益率はコムチュア本体に比べれば低く、
その改善活動中ということでしたが、ネットワーク事業単体で見ても、
セグメント利益率は向上しており順調なのかなと推察できます。




◆4Q累計(純利益)
3844_コムチュア(17年3月期_4Q累計)純利益推移



◆4Q単計(純利益)
3844_コムチュア(17年3月期_4Q単計)純利益推移


純利益ベースも特に変わった点は見受けられません。



(3)今期予想について

10%程度の増収増益トレンドの継続です。
内容は特にこれまでのトレンドと変わりませんし、
コムチュアの施策の1人当たり売上の向上と
生産性の向上ということで、
要するに量の拡大と質の向上で、
トップラインとコスト管理の両面で成長を継続させる、
基本動作を継続する前提で策定されています。

決算説明資料にいつも細かく内訳数値が開示されており、
予算策定で定量的に内訳が開示出来るのは、
凄いなといつも思っています。
前期の実績と計画を見比べるとまだ差異も大きいわけですが、
今後はより精度向上も期待したいところです。

内容についても特に目新しいことはないので、
不採算案件だけは気を付けて頑張って欲しいなと思います。



(4)セグメントの状況

セグメントの情報は決算説明資料にわかりやすく
記載があります。

◆ソリューション事業

24.5%増収、17.2%増益とクラウド事業など順調に推移しているようです。
特に下期の増収増益基調が強くなっています。


◆ネットワーク事業
コメット社の寄与分があり、下期では40%台の増収です。
一方で利益については4Q単では大幅伸長となっていますが、
これはどういう要因によるものなのでしょうか。
たまたまスポットで好採算の案件が入ったのか、
もしくは継続案件で収益性が大きく好転するようなものが入ったのか、
この辺は今後の推移を見る上で念頭に置いておきたいです。
ネットワーク事業はコメット社の寄与の今後の動向も含めて、
よく観察したいところです。


◆プロダクト販売事業
規模が相対的に小さいため影響は軽微ですが、
増収減益という状況です。販売そのものは好調なのですが、
委託費の改定もあり収益性は落ち込んでいます。
販促費の補強は一過性なのか、
今後も販売維持のために必要不可欠な状況になっているのかどちらでしょうかね。
いずれにせよ全体の寄与度は小さいわけですが、
無視はせずにモニタリングはしていきたいと思います。


3.IR照会

特に違和感や疑問を大きく感じる点はありませんので、
今回はこのタイミングでのIR照会は実施していません。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3844_コムチュア(17年3月期_4Q)株価推移


2000円前後でヨコヨコの展開だった頃は
概ねPER16倍程度だったわけで、
私もそれより下回っている時に購入をしているわけですが、
現時点の株価も進行期が進んだことで、
概ね16倍水準で評価されていることになります。

EPSの伸びによって概ねPER16倍から20倍の範囲で
堅調に株価は形成されています。

目標株価ですが、19.3期EPS265で評価PER16倍で4240円としていました。
今回、進行期が進んだことにより見直します。

中計の伸長率はCAGRで11%とすると、
20.3期予想EPSは300程度になることになります。

単純に従来の評価PER16倍を乗算すると目標株価は4800円になります。


一方で、積極的な株主還元姿勢は鮮明で、
成長が相対的にマイルドになることで、更なる還元も意識されると考えます。
ROE水準を高く維持するためには、
配当性向を更に上げることも可能性があると個人的には考えています。
また株式分割も意識されてくる水準となります。
単元で40万を超えてくるので、東証からもプレッシャーがあると思います。
これらは私が期待するシナリオ外のことではありますが、
市場からの評価という面では一定程度考慮されるものと思います。

また逆に3年という中期を見渡してみた時には、
どこかで増資される可能性も否定できません。
当然、上場企業なので当然選択肢のひとつですし、
向会長にも以前にお話を伺った際に、
当然ながら選択肢のひとつという見解でお話はされていました。
すぐにどうこうではないと思いますが、
頭の片隅には入れておく必要があります。
ただ、個人的にはこれも長期的な成長のために資するものであれば、
軽微なことなのですよね。

評価PERを16倍からやや向上させたとして、
これまでのチャートから20倍が上限域かなとみると、
そこから少し割り引いて上限18倍程度と捉えてみると、
EPS300で5400円になります。
但し、EPS300を保守的に10%減で270位と見ておくと4860円、
ということで最後はざっくりですが、
新たな目標株価は5000円としたいと思います。
あくまでイメージ的ですが、以下のような感じです。EPS285、評価PER17.5という感じですかね。



・想定EPS(20.3期)
243.05×1.11×1.11×95%≒285
・評価PER
17.5倍
・目標株価(20.3期想定)
285×17.5≒5000円 →時価総額想定 約268億(現状208億)


あくまで目標株価は2~3年後を見通した際の
一つの目安としての基準です。
もう少し夢のあるような(時価総額が10倍になるような)銘柄を
選定すればいいのでしょうが、
なかなかそんな銘柄に巡り合えませんし、
私の評価が今の延長戦上での視点に留まっていることもありますので、
仕方ないことかなと思います。



5.中計について

中計については、今後のローリングで2桁成長が止まるかもしれませんが、
その分を還元で報いて今の魅力度をキープしてくれると感じてもいます。
ただ、自分が何を重視する投資家であるかは十分認識した上で、
合理的な判断が求められると思います。

中計では既存の幅出しと新規顧客の獲得という2軸で言及されるわけですが、
より具体的な取り組みや成果、失敗について
もっと触れる機会があるといいなと思っています。

今度は大和IRでも説明会があるようですが、
こういうマスの活動では、これまでのコムチュアの軌跡とか、
いつもの話に終始されてしまうので、
せっかく向会長が積極的な対話姿勢をお持ちであると思いますので、
中計の確度や進化をもう少し実感したいです。

昨年の中計の文言と読み比べましたが、
多少の記載トーンの違いこそあれ、
あまり「変化」が感じられず、従来の「継続」が中心になります。
これは別に悪いことではなく、
突き詰めれば同じベクトルでブレていないということかもしれませんが、
その中にピリッとする変化がもっとあってワクワクしたいというのは、
やはり私のわがままでしょうかね。

それから向こう3年という意味では、
金融機関のシステム投資に対する同行に変化があるかもしれません。
景気拡大局面が続いてきて、金融政策も特殊な状況が続いていますが、
今後これらの変調が見られた時に、
どのような外部環境の変化が生じるかは
プラス、マイナス両面で敏感になっておく必要があると思います。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~


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