十分な教育資金と老後資金のために


【決算精査】 1384_ホクリヨウ(17年8月期_4Q決算)

銘柄分析シート(PDF)



1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


ホクリヨウは、1年ぶりの決算精査記事です。
四半期決算をサボってしまいました。

鶏卵相場はここ数年の高値からやや落ち着きをみせて単価下落しているものの、
飼料価格の低減や生産数(販売重量)が堅調だったことで、
増収増益決算となりました。

今期予想ガイダンスは7か月の変則決算ということで、
単純比較は出来ませんが、
事前にIR照会していた通り、鶏卵相場は更なる下落をし、
飼料価格が上昇するという保守的な予想となっています。
但し、販売重量は引き続き堅調に推移するという前提であり、
それだけ東北地域の鶏舎立ち上げも堅調ということでしょう。

CFからみても、固定資産投資が旺盛で、
今期はついに営業CF以上に投資CFの支出が見られ、
こんな地味な会社でありながら、
なかなか攻めているな~という印象です。

私は本州への本格進出を更に進捗することで、
更なる成長をしていく可能性をメインシナリオに置いており、
前期に進出した加工卵の周辺系の開拓も多少寄与して、
今の低PERの中では引き続き応援に値するかなと感じているところです。

目標株価には肉薄してきているものの、
既に比率を下げていることと、
変則決算ということでやや目標株価の更新が見通ししづらいこともあり、
一旦は据え置きしています。

今期の配当は前期と同額15円で、
期間が短い中でも同額を配当してみらえる事は嬉しいのですが、
もう内部留保厚くしてどんどん投資を進めてもらってもいいのにな、
と個人的には考えています。

IRへの電話照会の時にも、
設備投資には意欲が高いため、
うまく還元とバランスを取ってのことだとは思うのですが、
もう少し展開にスピード感をもってもいいかなと思っています。



2.定量数値の確認



(1)売上の推移

増収規模は小さいですが、
鶏卵相場が前期に比べると軟調にしている中、
よく増収を確保したな、という感覚です。
北海道の天候不順による旅客減少による影響もあったと思いますし。
まぁ特にそれ以上のコメントはありません。



(2)利益の推移


営業利益率は前期と同様に9.5%を確保しています。
設備投資の償却費や、鶏卵相場の単価下落による影響もあったと思うのですが、
粗利率ベースで利益率は好転しています。

修正開示にもあった通り、鶏卵相場の安定基金からの特別利益もあり、
純利益ベースでは大きな増益率になっています。


(3)今期予想の状況

7か月の決算なので、比較が難しいです。

9月~3月ということですが、
ざっくりいえば、9月~10月は鶏卵相場が上昇傾向にあり、
11月から12月に天井をつけ、1月の年明けに一気に底をつきます。
2月~3月は徐々に回復しますが、低迷期となります。

9月~10月が並、11月~12月が好調、1月~3月が低調ということで、
ざっくりならせば、期中平均か少し割れる位の推移とみればよいのではないでしょうか。

前期の通期の売上は159.8億でこれを12か月で割って7ヶ月分とすると、
93.2億となります。
同様に営業利益は、8.9億となります。

一方で通期予想は売上91.1億、営業利益は8.3億です。
ということで、保守的な計画と期中平均から少し割れる位の推移という感覚からすると、
まぁこんなもんじゃないでしょうか。
個人的にはもう少し保守的なものになると思っていましたが、
案外、まともな計画ではないでしょうか。

保守的なので今期に上方修正があるかもしれませんが、
それもおでん需要がどうかとかケーキ需要がとか、
様々な需給も絡むことですし、
それにBETしているわけではないので、
ゆっくりと見守りたいと思います。




※超大雑把な決算精査となりました。


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日本管理センターのIR説明会に参加しました。

平日の昼開催ということで、
兼業投資家の私にとっては参加するのがいつも大変なのですが、
窓際サラリーマンという好都合な立場を最大限活用し、
毎回参加しています。

私は同社の武藤社長に洗脳されているので、
基本、ポジティブ視線になってしまうので、
何割か割引いて読んで頂くとして、簡単に様子をメモ残しておきます。


まず、同社の前に他の2社の説明会があったのですが、
これがまた、なんというか、まぁ誤解を恐れずにいえば、
どうしょうもなかったので(原稿棒読み、質問にもちぐはぐな対応など)、
余計に武藤社長の切れるプレゼンに期待が高まります。

同社のIR説明会には武藤社長と宮本上席執行役員のペアで登場、
というのがスタンダードになっています。

部屋にお二人が入出されて始めに気が向いたのは、
宮本さんのメガネです。
従来のメガネよりより洗練されたキラリと輝くメガネに、
思わず突っ込んでしまいました。
(すみません、いきなり脱線してしまいました)


実は事前にUPされていたアナリスト向け説明会の動画で、
やや武藤社長に元気がないかなと思っていたのですが、
そんな不安を感じさせない熱弁が冒頭から繰り広げられていました。

途中のお約束のくだりも、
微妙にアレンジされていて常連でも十分楽しめます。

全体の印象としては、特に同社の見立てを変えるような内容はなく、
全般で頑張ってやっているという評価に変わりはありません。

冒頭で、株価がなかなか騰がらないという点に、
忸怩たる思いを抱いているという点と、
とはいえ、ビジネスは堅調に推移しているので
安心してもらいたいという点に言及がありました。
まぁよく株主の気持ちをわかっていますよね(笑)。
私はまぁ気長に待つつもりですが、
なかには不平不満を矯め込んでいる株主もおられるでしょうからね。


創業時の話などいつもの話はまぁ普通に面白く聞いて、
管理戸数について言及がありました。
管理戸数の目標進捗には敢えて言及されていませんでしたが、
業績との相関は薄れている点を強めに説明されていました。
背景には様々な複合要因があるようです。
業績との相関については、
物件の収益性の状況次第で、
オーナーへ売却を勧めることで管理戸数が目減りする一方で、
利益率が改善したりすることもあるようです。
また、管理手法としてパートナーを介すか直接管理とするかによっても
利益率が大きく異なるという面もあります。
そもそも、ファイナンス事業など事業領域も広がっているために、
管理戸数の部分だけ切り出しても意味がない、ということと解釈しました。

であるならば、月次開示の方針や、
業績予想の前提としての定量目標設定について、
再検討することも必要ではないかと考えています。
IR開示姿勢として、投資家へのきめ細かいメッセージという点で
月次開示は歓迎しますが、より実効的なものに
検討をしてもらうとよいのかなと思います。
幸運にして株式市場も同社の管理戸数に
あまり一喜一憂しなくなったので、
検討して頂くのもよいかなと個人的には思っています。



不動産の素人としてこの業界に入った武藤社長ですが、
安藤百福氏の名言のスライドが入っていました。

「素人だから飛躍できる。」

この言葉に思い入れがあるようでした。


同社の全社の決起集会?のようなものがあるらしいのですが、
毎回著名人を招いているようです。
前回は星野リゾート代表の星野佳路氏が登壇されたようなのですが、
星野リゾートの事業改革は同社サブリースのビジネスモデルと
共通点が多いという話がありました。
なるほど、確かにかつての星野リゾートは、
物件所有と事業運営(オペレーション)はセットだったわけですが、
現状では、物件所有はREITなどに切り出し、
星野リゾートはオペレーションに専念するという構造です。
サブリースにおける、所有と経営の分離という考え方と共通点があります。
改めて言われなくてもそりゃそうだというわけですが、
そういうテーマで著名人から社員の皆さんが勉強されているのは、
とても心強いな、と思いました。

子の講演会ですが、過去にも毎年実施されているようで順不同ですが、
田原総一朗氏、落合監督、安藤忠雄氏、
ホリエモン、山本昌投手、橋下徹氏らと
なかなかバリエーションがあって楽しそうな話が聴けそうですね。
どこまでの効果があるのかは未知数ですが、
こういう著名な方の話を社員一丸で学びを得る機会がある、
というのはとてもよいことだなと思いました。


最後の方は時間が無くなってしまい、駆け足になってしまいました。
全体的に数値情報がほぼなく、
どちらかというと業界の話が中心で、武藤社長の独断場といった感じでした。
数値情報が少ない点はややもすれば、
数値にネガティブな状況がある時が多いと感じているのですが、
同社はサプライズなき決算を続けているので、
そこまで心配はしていません。
ただ、過去が大丈夫だから今後も大丈夫という過信はせずに、
四半期での数値はきちんとトレースしていきたいとは思っています。


質疑応答です。

管理戸数の伸び悩みについてですが、
採算性を精査して個々の状況に応じて対策をしているという話題です。
ここは、やはり話しづらそうでしたね。

それから延滞保証ビジネスのビジネスフローですが、
イニシャルで契約収入があり、
あとは年間の更新がランニングで入ってくるという構造とのことです。
まぁそれはそうですよね。
捕捉として、やはり高収益率のようですね。
コスト構造も固定費を要するモデルではないので、
付随的にやっていくには筋がいいですね。

中長期成長についての質問をしましたが、
今後15%成長から再び次期中計で20%に回復させる取り組みの中で、
既存事業で改善活動で利益率を緻密にやっていくことだけでは、
難しいと認識しているが、どうしようとしているかという点です。

結論としては、慎重にMAを活用することも必要との認識でした。
また、やはりステークホルダーのマネジメントが肝なのかなと思いました。
パートナー企業を介した方が良いケース、
直接管理をした方が良いケースが様々で、
それによって約8倍の収益率の違いがある(8倍の意味はうまく理解できず)ようですので、
この辺りを今後どう整理するかも重要とのことでした。
来期に組織再編もやるのかもしれません。


株価は直近ではやや上昇トレンドになったのかなと
思わなくもないのですが、
まぁそんなトレンドは私はあまり読まないですし、
読んだ所で意味もないと考えているので、
事業の状況を見守り応援を続けていきたいと思います。


なお、IR説明会を聴いた上で、
私の主観に基づく認識のもとで記載していますので、
その点はご了承下さい。

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【決算精査】 3277_サンセイランディック(17年12月期_2Q決算)

銘柄分析シート

決算説明資料(会社開示)

1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


1Qでは仕入も増勢に転じていたものの、
まだそこまで強いという印象はなく、
上期は予想線で着地し、それまでに仕入れを稼ぎ、
下期挽回をもって計画達成してくれたらいい、
そのように捉えていました。

ところが7/28に修正開示が出て、
上期のみですが、上方修正したのには少し驚いたわけです。
しかも単なる期ずれということでもなく、
人材が育ち、オペレーション効率の向上施策も奏功し、
利益面で底上げしてきています。
この辺りは修正開示時にIR担当に照会をして、
私なりには下期も堅調なものになると判断していました。
その裏付けを得るためにも、
2Q決算では仕入の状況が肝だと認識しておりました。

結果として仕入は順調に進捗していると判断出来ましたので、
今期の業績予想は、決算説明資料にも記載の通り、
ある程度堅いところまで来たかなという印象を受けます。
それどころか、多少バッファをもっている認識で、
今の状況が続けば、通期の修正も射程ということになると捉えています。

細かな点としては、
今期から役員も派遣して立て直しのテコ入れを図っているという
建築事業の回復がまだ見られない点でしょうか。
引き渡しの時期の兼ね合いもあり、やや偏重になるために、
今の数値はあまり重要でないかもしれませんが、
それでも回復は見て取れません。
セグメント利益は相変わらず水面下です。
また受注の状況も決して今後を楽観できる内容ではありません。
ただ、当セグメントの情報は直ちに全社への影響があるものではありませんので、
敢えて言及すればというくらいのものです。


業績面で修正通りの結果とはいえ、
この修正を含めて評価しますと、
仕入の堅調さもあり、想定より堅調な状況だと理解します。
従いまして、総合評価についてもややポジティブ「4」とします。
(修正開示があったので、それを前提としれば想定通りでしょう)



2.定量数値の確認



(1)売上の推移

◆2Q累計
3277_サンセイランディック(17年12月期_2Q累計)売上推移



◆2Q単計
3277_サンセイランディック(17年12月期_2Q単計)売上推移


同社は四半期単位にブレが大きいのがネックです。
1Q、2Q共に前期の伸長が大きかったので、
そこから見ると減収です。
元々これは想定通りですし、むしろ修正されている通りに
計画超過ということになっています。



(2)利益の推移

◆2Q累計(営業利益)
3277_サンセイランディック(17年12月期_2Q累計)営業利益推移



◆2Q単計(営業利益)
3277_サンセイランディック(17年12月期_2Q単計)営業利益推移

1Qでは前期から期ずれした一部の物件について、
利益率を落として販売したことともあり利益も赤字でしたが、
2Qでは利益率が大きく改善して大幅増益となっています。

修正文書では経費削減がメインで語られていますが、
私の印象ではもちろんその効果があるにせよ、
人材育成の成果、特に販売の際に、
多様性のある提案や付加価値創造に尽力出来た結果で、
よりプラスに感じています。



◆2Q累計(純利益)
3277_サンセイランディック(17年12月期_2Q累計)純利益推移





◆2Q単計(純利益)
3277_サンセイランディック(17年12月期_2Q単計)純利益推移



純利益については前期に事務所移転費用の一過性費用を営業外費用に計上しており、
その反動で経常利益以下は前期比増益となっています。
まぁ特に論点ではないでしょう。


(3)通期予想について

上期実績と据え置いている通期予想を逆算すると、
下期の数値見込みは以下の通りとなります。

 ■FY17(今期)下期 計画
 売上 8,896M
 営業利益 976M(利益率:11.0%)
 純利益 668M(利益率:7.5%)
 2Q末時点 販売用不動産 7,874M

 ■FY16(前期)下期 実績
 売上 6,365M
 営業利益 919M(利益率:14.4%)
 純利益 610M(利益率:9.6%)
 2Q末時点 販売用不動産 7,050M

 ■FY15(前々期)下期 実績
 売上 7,279M
 営業利益 905M(利益率:12.4%)
 純利益 513M(利益率:7.0%)
 2Q末時点 販売用不動産 7,276M

 単純に2Q末のBSの残高(概ね半年前後で収益計上)が
 下期の売上計上のトレンドを形成すると考えると、
 今期の売上見込みはまだ楽ではない状況だと思います。

 ただ、これから仕入が引き続き堅調そうな気配ですので、
 この辺りの寄与もあれば、
 まぁ計画線でいくのかもしれません。
 一方で利益率は営業利益ベースでいくと、
 数%程度の良化余地があると見えます。
 純利益でも相応の期待が出来ます。

 物件個々の想定利益率をきちんとマンジメントしている会社ですから、
 まだ皮算用すら難しいですが、
 計画線から利益はやや強い推移といえると思います。




(4)仕入・販売状況

◆仕入金額推移
3277_サンセイランディック(17年12月期_2Q累計)仕入推移


仕入は順調です。
特に直近では居抜きの伸長が大きいですね。
会社側の決算説明資料にもある通り、
仕入ルートの多チャネル化も促進しており、
また案件が沢山出てくるようになったようですので、
無理をしないでもらいたいですが、
精査を従来通り進めて、良い仕入をしてれると嬉しいですね。



◆販売金額推移
3277_サンセイランディック(17年12月期_2Q累計)販売推移


販売状況も1Qでの玉切れ状態から回復しています。
全般、堅調に推移しているとみてよいと思います。


3.IR照会

今回は修正の際に照会させて頂いたので、
今回は今の所、照会の予定はありません。
但し、決算説明資料については、
前回よりだいぶ改善され嬉しくなったので、
改めて何かご提案できることがあれば、
IR担当へ照会をかけたいと思います。


4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3277_サンセイランディック(17年12月期_2Q)株価推移




赤色が買い、青色が売りです。
昨年後半で下値で売っていますが、
これは当時の記録によると、PF全体の現金比率の確保のためと、
仕入挽回中でありその具現化リスクを踏まえて、
泣く泣くとった行動です。

今年に入って、この時より高く買い戻すことになっているため、
もう少し慎重に判断しないとなりませんね。
特にこういう息の長い我慢が求められる銘柄ではなおの事です。



目標株価ですが、今回修正をかけます。


従来の目標株価は
19.12期EPS130 × 評価PER =1560円 でした。

今期EPSを5%程度上振れ着地を見込みます。
そこを起点に7%成長を堅持して計算してみます。

17年12月期EPS120×1.07×1.07×1.07=20年12月期EPS≒147

評価PERは12倍のまま変えません。


・目標株価(20.12期想定)
147×12=1760円 →時価総額想定 約146億(現状74億)

というわけで、2~3年で株価は概ね倍になる想定です。
この辺りの見立ては特に変わっていません。


5.さいごに

1Qから決算説明資料を開示してくれるようになったのですが、
その際に、色々個人投資家の1人として同社を応援したく、
IR担当の方へ色々ご意見をさせて頂きました。

前回記事 の抜粋
・四半期進捗率はあまり意味のない情報ではないか
 (むしろ四半期ではなく半期・通期の目線で見てもらえる工夫が必要ではないか)
・居抜き物件の前期期ズレの要因分析や再発しない言及はもっとあってよいのではないか
 (今後は通常利益率になるの根拠が薄く読めてしまう)
・仕入の状況は予実の開示も含めて開示を検討できないのか
 (なんでも開示すればよいものではないかもしれないが、重要な指標である認識)
・財務状況の言及は、棚卸資産にフォーカスを当てれば十分ではないか
・数値だけでなく、各取り組み状況やトピックスにもっと言及があってもよいのではないか



例えば進捗率は敢えて削除されたり、
各取り組みの概況がコメントでより補われたりしました。
また上記で貼付している、
銘柄分析シートを丸ごとIR担当にお送りしたのですが、
その中で、仕入と販売の状況のグラフはよりわかりやすい形で
リニューアルされて開示頂けたりと、
とにかく一歩ずつ改善されていることがわかりとても嬉しくなりました。

私のような弱小個人株主の一人でも、
外から様々な形で同社の事を応援出来るという機会は、
素晴らしくもあり感謝したいと考えています。

このような姿勢を持つ会社は、
やはり末永くお世話になりたいと思います。
資産形成のスピード感やその伸長率だけでみれば、
もっと値動きがよい銘柄に張るのがいいかもしれません。
ただ、私は投資活動の中で、
納得感やこういったプロセスを楽しみたいと思ってるので、
ゆっくりとやっていきたいと思います。


~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



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【決算精査】 3276_日本管理センター(17年12月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


サブリースの管理戸数の月次情報が芳しくない中、
今回もサプライズなく着地するのか注目していましたが、
見事に会社計画水準で着地をさせました。

各事業の詳細は短信からだけだと伺いしれませんが、
採算性を重視した物件管理を推進させたり、
他事業とのバランスなどをとりながらリソース配分を行ったりと、
その裏では泥臭い営業活動とそのマネジメントの苦労があったことは、
想像に難くありません。

計画通りに着地させるわけなので、
市場参加者の大好きなサプライズもないため、
目新しさはないわけですが、
外部環境が変わり、自社の事業領域にも変化がある中で、
毎々計画通りとすることは並大抵のことではないと捉えています。


なお、今回BSに販売用不動産が計上されています。
今後下期以降に売却する物件の調達となりますので、
これで今期の業績も堅くなったものと思います。
(元々、同社の計画は堅いものと認識していますが)


全般的に見て、計画通りに推移しているため、
評価も想定通り「3」ということになります。




2.定量数値の確認



(1)売上の推移

◆2Q累計
3276_日本管理センター(17年12月期_2Q累計)売上推移


◆2Q単計
3276_日本管理センター(17年12月期_2Q単計)売上推移


会社計画20,865Mに対して、実績20,276Mとなっています。
約3%弱の未達ですが、後述の通り利益は若干超過しており、
調整の範疇だと思われます。

2Q累計で+3.4%の増収となっています。
同社を成長銘柄として位置付け、
更にこの表面数値だけみると弱いという印象も抱きますかね。
なにせ2桁成長をずっと続けていましたからね。

2Q単で見ると約6%の増収です。
1Q単では前期の販売用不動産の底上げ分を控除すると+7%程度の増収で、
ほぼ同じトレンドです。



(2)利益の推移

◆2Q累計(営業利益)
3276_日本管理センター(17年12月期_2Q累計)営業利益推移


◆2Q単計(営業利益)
3276_日本管理センター(17年12月期_2Q単計)営業利益推移

粗利率が11.2%まで上がりました。
販管費率はほぼ横ばいということで、
営業利益率はやや好転して6%台となっています。

1Qの前期の販売用不動産の売却による反動減による減益があり、
累計で見るとわかりにくいですが、
2Q単で見ると25.1%の営業増益となります。



◆2Q累計(純利益)
3276_日本管理センター(17年12月期_2Q累計)純利益推移



◆2Q単計(純利益)
3276_日本管理センター(17年12月期_2Q単計)純利益推移


純利益ベースも特に変わった点は見受けられません。



(3)今期予想について

まず売上についてですが、
上期で7%程度の増収トレンドがこのまま続くとすると、
下期で積み上げ可能な売上は210億程度と思われます。
(前期下期の売上が195億で)
上期の実績を足して通期目途は412億となります。
会社計画の435億からみると5%程度の未達ということになります。

2Qで販売用不動産が計上されていますが、
たかだか3億程度ですので、このままですと
あと20億程度のGAPがあるように感じます。

今後多少の積み上げや営業努力があるでしょうから、
通期の売上は420億前後と見るのが妥当かなと思います。

利益面ですが、
2Q単で粗利率が向上している一方で、
販管費率は横ばいとなっています。
この粗利率の向上が続き、ある程度の販管費率抑制に本気を出せば、
通期予想の営業利益率5.6%より若干好転させる余地があるように思います。
5.7%とすると営業利益は23.9億、5.8%とすると24.4億となりこれで会社予想通りです。

細かな構造こそ皮算用となりますが、
まぁ要するに今回もサプライズなき決算に向けて順調ということだと思います。



(4)月次指数

月次指数として、
ストック性収入の基盤となる管理戸数と、
今期から新たに家賃滞納保証件数が開示されています。

◆管理戸数&家賃滞納保証件数
3276_日本管理センター(17年12月期_2Q)月次推移


もう月次開示やめればいいのにと思いますよね。
業績予想の前提に管理戸数を掲げるのもやめた方がいいように思います。
それ位、同社の定量結果との相関がなくなっているように思います。

特に直近のトレンドと変わらず、
管理戸数の推移は軟調、家賃滞納保証件数は堅調です。



(5)パートナー企業数

同社は全国各地のパートナー企業との協業が
成長の礎にもなっているため、その推移にも注目しています。

3276_日本管理センター(17年12月期_2Q)加盟店推移


こちらも期によって浮き沈みがあります。
タクトを振ってリソースを適正に配分するマネジメントをしているようですので、
まぁ細かな動向を素人がとやかく言う必要はないと思います。
総じて見れば緩やかに加盟店が増えていっているわけですしね。


3.IR照会

計画通りということですし、特に違和感はありません。
細かくは、どういうタクトを振って、月次管理戸数の軟調さをカバーしているのか、
聞いてみたいのですが、野暮というもんでしょう(笑)。

4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3276_日本管理センター(17年12月期_2Q)株価推移



赤色が買い、青色が売りです。
下手くそな取引をしていますが、
今の水準はだいぶ中計の落ち着きも織り込み、
買い増すにはいい頃合いだなという印象です。
私の場合、ここから更に買い増すかということもあるのですがね。


目標株価ですが、
特に変更はありません。

・想定EPS(19.12期)
91.52×1.15×1.15≒120
・評価PER
22倍
・目標株価(19.12期想定)
120×22=2640円 →時価総額 約500億



5.さいごに

武藤社長のプレゼンが恋しくなってきました(笑)。
やはり定期的に洗脳されたい欲求に駆られます。

日本管理センターといえば、
一時期は個人投資家を魅了し、
決算があれば、その期待感先行から、
翌日には株価は暴落して、
なんで?なんで?と騒いだのが恒例でした。
(初心者の私がただ騒いでいただけかもしれませんが)

今となっては、中計もおとなしくなり、
他のテーマが注目されたりする中で、
同社への期待もいつしか注目されなくなりました。

だからというわけでもないのですが、
平穏な株価形成を期待したいと思います。

もちろん暴落してもそれはそれで大歓迎なのですが、
暴騰もいらないので、注目されない人知れぬ中で、
ゆっくりとが理想です。


いずれにしても、主力銘柄の決算として、
期待通りに無事通過しましたので、ありがたいことだなと感じています。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



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【決算精査】7164_全国保証(18年3月期_1Q決算)

決算説明資料(PDF)



1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


決算説明資料に記載の通り、
総じて順調な事業が継続しているようです。

将来の営業収益のストックとなる保証債務残高も堅調でありながら、
コストとなる代位弁済が低位に推移することで、
堅調な定量結果が出ています。

一方で1Q足元のでの新規保証実行件数が減少に転じており、
業績予想の前提では当指標は前期比増となることから、
これが一時的なものと判断するかどうかはなど注視が必要かと思います。

また、BSで、「金銭の信託」の解約があり、
その分で「有価証券」や「現金」が増加しています。
より安定的な運用にということなのか、
今の市況を考えてより安全サイドにということなのでしょうか。
どこまでも安全重視なオペレーションだと感じます。

代位弁済が低位となっており、
全般的に会社計画より強く推移しているものと思いますが、
現時点では特段驚くようなものでもないため、
総合評価としては「3」想定通りとなります。


なお、同社については、
決算説明資料のみで十分状況把握が可能であることから、
銘柄分析シートは作成していません。



2.定量数値の確認


(1)営業収益の推移

営業収益は保証債務の伸長に伴い、
順調に伸長しています。
特に問題ありません。


(2)利益の推移

営業利益は前期の強い伸長から
更に2桁成長となっています。
売上が伸長しているにも関わらず、
与信関連費用が▲25%と大幅減となっていますからね。

純利益では前期に有価証券評価損の
特別損失の計上があったため、
相対的に伸長率が大きくなっています。


(3)上期予想について

1Q実績と上期予想の差額から、
2Q単の計画を逆算します。

営業収益(売上) 7,890M(1Q比+8.3%)
営業利益 5,525M(1Q比+7.0%)

利益率がほぼ1Q並で営業収益のみが伸長するという見込みです。
新規保証受付件数(実行件数の先行指標)が1Qできちんと伸びていますので、
多少ショートするかもしれませんが、
利益面では概ね計画線という判断でよいかと考えています。



(4)セグメントの状況

同社は単一セグメントであるため、
特に記載することはありません。


3.IR照会

営業収益の源である、
新規保証実行件数が減少に転じています。
業績予想では増加見通しであるため、
これが会社計画通りであるのか確認したいと思い、
IR照会を実施しました。

私の主観に基づきメモを残しておきます。
なお、一部やり取りで記載残すべきでないことは
割愛しています。


まるのん
新規保証実行件数が減少しているが、
どのように捉えているか。

IR
前期の同時期はマイナス金利などの影響で、
借換需要が大きく膨らむなどして
実行件数の伸長が大きかったこともあり、
元々会社計画においても1Qでは減少を見込んでいた。
会社計画通りであると共に、
その先行指標である受付件数は堅調であることからも、
今後も計画通り推移し、通期予想の前提通りに
進捗していくものと考えている。

まるのん
BSで金銭の信託が減少しているが、
これはどのような理解をすればよいか。

IR
金銭の信託は、当社の保証料を安全性を十分考慮しつつ、
その一部を委託運用をしているが、
今回それを手仕舞いする判断をした。
そのために減少しており、1Q末ではまだ残高があるが、
今後完全にクローズする見込みである。
その分、より安全性の高い、社債や現金化している。

まるのん
保証料の利回りが低下している点は
収益性からネガティブと捉えている一方で、
安全性を最重視するという命題もあり難しい判断と認識している。
今の市況などをみるに手仕舞いしたという判断は尊重したい。

IR
悩ましい状況でありながらも、
何より保証料は今後の収益になる源泉であり、
それを毀損するようなことは絶対にあってはならないため、
このような判断を行った。


まるのん
代位弁済が低位に推移し、1Qでは見通しより強い推移と理解している。
そのような理解でよいか。

IR
そのような理解で相違ない。
代位弁済は保証債務の総量が増えており、
同じ発生率であれば増加するために
計画もロジカルに算出すると見通しは増加ということになる。
しかし、実態は雇用が強いなどの状況のため、
引き続き発生率は低位でコストが低減できている。
今後も代位弁済の発生率があがり、
コスト増になる要素は認識していないが、
引き続き注視していきたい。


いつもやり取りさせて頂いているIR担当の方で、
とても明確でこちらの意図を汲んでコミュニケーションが取れます。
IRが優秀だと嬉しいですね。
まぁそういう優秀な方を配置しているのだと思いますし、
そういう会社は応援したいと思わされますね。



4.株価推移

決算を受けて、一時5000円台を付けた後、
華麗な寄り天で一気に決算前の水準を割り込んでいっていますね。
確かに代位弁済の低減でやや強い数値ではあるものの、
そこまで驚く内容でないことと、
既に株価にも織り込まれていたとも思うので、
私は完全に傍観者となりました。
PERで15-16倍程度でほぼ妥当な水準ではないでしょうかね。




~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



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