十分な教育資金と老後資金のために

丸和運輸機関の株主総会に参加しました。

上場して3回目の株主総会です。
会場は埼玉県吉川市の外れで、
最寄り駅からバスで20分程度の本社ビルが会場です。

田園風景の中に忽然と巨大な物流倉庫に本社ビルが現れるのも、
もう慣れた光景です。

応援団のように「いらっしゃいませっ~」と声をかけられる異様な光景すら、
もうここでは当たり前のこととして受け入れることが出来ます。
ただ、3度目とはいえ、エントランスに入る時には相当恐縮してしまいますね。

DSC_0070.jpg

会場のあるフロアにはラウンジがあり、
そこでアイスコーヒーと菓子置き場から帝国ホテルのクッキーを頂きます。
何気にこれがおいしくて窓から望む田園風景を眺めながら、
このクッキーを頂くのも恒例行事となりました。

ラウンジではIR担当の社員さんがお声をかけて下さります。

「まるのん(実際には私の本名)さん、毎年ありがとうございます。
今年も経営陣もまるのんさんがお越しになるのを楽しみにしておりました。」

社交辞令といえど、嬉しい対応です。
毎回、株主総会で散々質問を重ねていることもあり、
すっかり社内でも認知されてしまっているようです。
従って、無礼な対応を取るわけにもいきませんので、
より失礼なきよう、紳士的な対応をせねば、と新たな気持ちにもなりますね。

会場に入り、最後の質問事項の纏めを行います。
今日は5問行きたかったのですが、3問とすることにします。

DSC_0069.jpg


開会5分前に社長以下役員が会場に入場です。
もちろん、けたたましい失礼しますという体育会系挨拶は健在です。


10時ジャストに事務局の女性社員より開会の案内が入ります。
この女性の雰囲気がとてもよかったのです。
容姿のことではなく(容姿ももちろん美人さんでしたが)、
話をする時のハキハキさや間の取り方、にこやかで明るい雰囲気、
とても訓練されていて、気持ちがよい爽快さがあります。

社長がマイク前で登壇し、
定款の定めに従い私が議長として~となり、すぐに段取り説明から、
監査報告などにいくのが通例ですが、
一言、ご挨拶をさせて頂きますとまずは開会挨拶から始まります。


ここでは日頃の応援に対する御礼など特異的な内容はなく、
感謝と今後も頑張りますの旨の宣言なのですが、
和佐見社長が話をされると、どこか聞き入ってしまいます。

監査報告ではヨボヨボのおじいちゃんが声を張って頑張っています。
これも毎年恒例ですが、心配になりますね。

報告事項はナレーションです。
これも毎年のことです。
決議事項の上程と進み、いよいよ質疑応答です。

質問の数が多い上に様々な背景から、
QA形式のメモではなく、私が感じた主観のみを記載します。


■Amazon社との取引について
A社との取引は子会社のジャパンクイック社が細々と対応はしていたものの、
今回Y社の件でビジネス機会に恵まれた事が背景のようです。
都内の即日配送網の構築という点から、当社本体ビジネスとして対応すべき
大規模プロジェクトとなるためにこのような形でスタートすることになったようです。
当社の即日配送のノウハウは長年磨いてきたものであり、
十分優位性を持って対応していける点を強調されていた一方で、
A社の求めるサービスレベルはさすがにとても高いものであり、
その対応のためには相応の投資をせねばならないし、
実際立ち上げ期というのは大変なことも事実のようです。
(ツイッターなどでは、配送レベルの低下に散々たる言われようですしね)
従って、短期的な業績で見ればネガティブと映る一方で、
必要なコストは全てA社に晒し、
価格交渉にも応じてもらっているという発言もあり、
巡航速度でオペレーションが実現してくれば収益貢献するばかりでなく、
当社の規模増大に大きく貢献してくれるという立場から、
成功すれば長期的視点に立つととても大きな成果となるとも思えます。
私は今期予想にどこまでこの投資やコストを見込んでいるかはわかりかねますし、
会社側としては計画内のコストで・・・とは話されていましたが、
今後更なる投下コストの可能性も考えると、
短期的、つまり今期には業績の下方修正があるのではないかとさえ感じました。
(会社側は一切匂わすことも含めて発言していません、あくまで超個人的見解です)
一番若い執行役員を専業役員として配置しているし、
現場責任者も20歳台の優秀な社員を配置して
A社と協業体制を強化していくそうです。
A社の荷量は約16億万個で年間5億万個の日本郵政の荷量より遥かに多く、
例えば23区内のみとはいえ、相当数の荷量ということになる。
具体的な数値は申し上げられず、皆さんに想像してほしいとのことでした。


■低温物流とA社含めたEコマース市場のリソース配分について
元々当社は低温物流への経営資源の集中投下ということで、
中計に記載があったもうひとつの成長基軸のEコマースは
どちらかというろおとなしい印象の説明が続いていました。
ところが、A社の件が取り上げられると、その規模感からも
リソース配分の戦略がブレてしまうことを懸念していますが、
今の所は半々でどちらもやっていくということのようです。
この辺りは、A社の件はまだ立ち上げ中ということもあり、
もう少し見守る必要がありますが、
二兎を追う者は・・・にならぬように
観察はしていかないとならないと感じました。

■直近の低温物流としての新規顧客獲得の件
直近で新たな同じ埼玉地盤のスーパーマーケットの
物流網の受託についてリリースされておりますが、
この案件の獲得いきさつに関する議論がありましたが、
同社らしい話でした。
昨年の年末商戦時期に、トラック不足、人材不足により
どのスーパーマーケットも大変苦労されている中で、
同社に相談があった際に、トラックをかき集め、
ドライバーを手当して当該スーパーの商戦において、
大いなる貢献をされたことがきっかけだったようです。
その後、そのサービスレベルの高さから、
今年からは物流センターの運営や全体最適(センター新設)を含めた交渉を
現在も重ねているようです。
このように顧客のピンチの時に助けて、
そこで信頼を勝ち取りその後の仕事を頂くというスタイルは、
やはり同社らしいやり方だな、と感心しました。
このスーパーマーケットは名前は出ていませんが、
店舗概要などから、ヤオコーだと思われますが、
とても業績面も好調な会社なので、
今後センター新設等の交渉がまとまれば、
更なるストックの積み増しが期待出来ます。
現状30億水準のビジネスが45億位までは見通せそうで、
このような連鎖が続けば、
中計での低温物流事業の向上にも寄与すると思います。

■労災事故について
関西丸和にて発生した高所転落による重傷事故の労災について、
労働安全衛生法上の違反の疑いで書類送検されましたが、
同社として書類送検の事態になったのは初めての事であり非常に遺憾であると。
協力会社の作業中ということであるにしろ、協力会社も当社の仲間であるわけで、
同社の責任義務があるという認識の下、
もう同じ事態は発生させないとのことでした。
この場では、そのようなことをコミットメントしてもらい、
経営に改めて対策や反省の機会と捉えて頂きたく最後に質問しました。

■費用削減プロジェクトについて
費用削減プロジェクトはやり過ぎるとブラック化したり、
社員のモチベーション低下を招いては本末転倒ということで、
その施策の打ち方などを牽制する目的で質問しました。
もちろん、そういうことのならぬように配慮してやっているし、
やり過ぎはよくないという趣旨の回答でしたので、満足ですね。
また人事制度の刷新を進めており、
従業員の本質的な幸せ追求のための制度設計を進めているようです。
もっとも和佐見社長の言葉では、
まだ道半ばで社員にも今後5年をかけて
ブラッシュアップして最適化を図っていくと宣言しており、
現在その制度設計を試行錯誤しているところとのことです。
ですから現状ではまだ未整備の部分がある事も認めてらっしゃいました。
この辺りは社員のモチベーションのためにも
頑張って整備を進めて頂きたいと思います。

■海外戦略について
煙台の案件は順調に進む一方で新たに北京を拠点とした
可能性を模索しているそうです。
詳細はまだ公開できないので、来年の総会では説明出来ると思うということで、
乞うご期待といった感じですね。
ただマーケットの大きさから中国を選択し、
かつ様々な状況から当局が絡む案件でやるということで、
個社間だけでない三者での案件を意識しているようでした。
この点は安心材料かなと思いました。
まぁもっともあまり海外戦略には期待していませんが。

■教育論について
教育なくして企業の成長はなしという強い思いでやっていると。
もちろん有言実行かとかそれがきちんと浸透しているかは
よく観察する必要があると思います。
礼儀などの所作については、少なくても十分浸透していると思いますが。
なお、S社での荷物を粗末に扱う動画などを引き合いに、
同社でのリテラシー教育も力を入れている旨のコメントがありましたが、
そもそも協力会社を含めて各パートナーに
同社の徹底的な顧客至上主義の桃太郎文化に共感出来るか、
研修や提携時のチェックを強化しているそうです。
知徳体のバランスで、特に徳を積む教育だそうです。
大変ありがたいお話が聞けそうですね。。。     

■人材採用について
社外向けには250人の採用計画を打ち出しているが、
実は社内では更なる高い目標数を持って取り組んでいる。
特にミスマッチによる離職者が出ないように
体育会系の採用を強化しているそうです。
まぁこの社風についていくとしたら、
自ずとそうなるでしょうし、逆に一度心をつかめれば、
長く愛着を持って会社に貢献してくれそうですね。

■地元貢献について
関西丸和ロジスティクスを設立する時に、京都府綾部市の当時の市長さんが、
ご出席されており、当時の懇意の旨やその時の地元貢献ぶりに関する謝辞のような
質問もありました。これには相当驚きました。
これまで地元吉川市の商工会など関係者の地元貢献への謝辞や
今後の期待のコメントはあったのですが、
その時の経緯など聞いていると、まさに昭和の時代の泥臭いやり取りがあり、
それが今でも健在ということで嬉しく思いました。
ビジネス上どう直結するかは微妙ですが、こういう逸話はとても励みになります。
当時の綾部市の工業団地の一角に入居する際に、
和佐見社長が当時の市長さんを訪れ、仁義を切って事業を始めるわけですが、
そこから地元との付き合いが始まったそうです。
例によって吉川市の投資家さんからも地元貢献への感謝が述べられていました。
和佐見社長がコメントされる中で、
あくまで事業で利益を出し、税金を納め、株主や従業員にも還元し、
その残りで地元貢献はこれからも頑張るとのことでしたが、
認識がしっくりくる感じで安心しました。

■物流センターの防火・防災対策について
埼玉県三芳市のA社物流センターで火災による物流センターが焼失という事態について、
同社の対策は、当たり前の整理整頓をきちんとやることを徹底しているそうです。
日本一綺麗な構内整理を目指し、フォークリフト専用路を確保するなど、
三芳での原因となったことも当社のセンターでは起こりえないとのことでした。
その上で、地元消防隊にもアドバイスをもらい、
自発的な自主訓練もしているそうです。
まぁこのあたりはそう回答するしかないのでしょうが、
実効的な対策が出来ているかは、
最後は信じるしかないのが現実かと思います。

■総会後のIR活動について
株主総会だけでなく、物流センターの見学や事業説明会など、
事後のイベントも今後企画したらどうかというコメントがありました。
これはよい案だと思います。私も拍手をさせて頂きましたし、
会社側も貴重な意見と今後の検討材料にしてくれそうな気配でした。
来年以降何かしらの形で実現してくれるといいですね。



他にも精神論の部分などいくつも言及すべきこともありますが、
過去のものと重複感もありますので割愛します。


サマリするとファンダメンタルズ面からすると、
明らかに今の株価は割高水準だと思います。
事実、私の目標株価も既に超過しており、その点からも明らかです。
ただ、一方で今の株価が割高と思わない人からの買いも入っています。
その狭間で徐々にA社取引の材料も薄れてきて、
株価は下向きになってきています。

A社の材料は期待感が先行するのは理解するのですが、
前述の通り、私は目先は下方修正すら覚悟する事態ですので、
(何度も書きますが、あくまで個人的な見解です)
やはり今売っている人は賢明な判断をされているなとは思います。

私も残り枚数が少ないとはいえ、
対処に悩むわけですが、
最近の記事でも触れている様に定量的な面だけに拠らない
視座に立って評価をしていきたく、
今はホールドを続けています。

一方で、A社のオペレーションが一部のツイッター情報などから
もたついていることが垣間見られます。
今後炎上していくようであれば、
応援したい気持ちと無用なリスクを回避することの狭間で
より対処に悩みますし、
本当に炎上という事態になれば、
一旦売却も視野に入れざるえないかなとも考えています。

この辺りはなかなか判断が難しいところですが、
いずれにせよ資産の10%にも至っていないのも実情なので、
まぁ経過観察でいいかなと思っています。

いずれにしても、
同社は独特の昭和体育会系企業で、
応援していきたいと思わされる良い会社だと思います。

帰りに役員と握手をしてお土産(マツキヨの日常品詰め合わせ)を頂き、
気持ちよく会場を後にしました。

人気ブログランキングへ

シュッピンの株主総会に出席しました。

DSC_0064.jpg


毎年参加させて頂いており、
新宿のマップカメラ店舗近くのオフィスビル内の会議室が会場です。
さすがに地図がなくても行けるようになったお馴染みのビルです。

9時前に到着するとまだ受付前でした。
開始1時間以上前に到着していたのですが、
中計の資料などをタブレットで再度眺めて、
質問事項を整理しています。
同じく早く到着した株主と思しき方が、同じ場所にいますが、
どうやらイライラしているようでした。

受付が設置させ、準備を進めていると、
その株主の方が受付が遅い、というか受付開始時間書いておけよっ~と
受付の準備に追われている社員に大声で絡んでいます。

まぁ確かに受付開始時間が招集通知に記載されていないのはその通りで、
不親切なのかもしれませんが、
9時前に到着してそのように絡んでもそりゃ、、、

そして特別に受付をしてもらったのか、
それと引き換えにお土産をもらったかと思うと、
そのままお帰りになられました(笑)。

お土産目当ての是非は論じても、
それは人それぞれの価値観によるものだと理解していますが、
自分の感情の思うがままに、
また自分の都合のみを考えて、
吠えてお土産をもらう目的だけを果たして
礼も言わずに立ち去るその姿はいかがなものかと思いますよ。

まぁ私自身も人様の言動を批判する程、
立派ではないわけですが、さすがに閉口します。


私は、逆に待っていることで準備をされている社員の方々に、
気を遣わせてしまっていることにちょっと申し訳ない気持ちと、
一方でどんな風に社員さんが対応されているかなと
会社の中の雰囲気を感じられる良い機会とも思って、
様子を見ていました。


しばらくすると、役員の方が会場入りします。
もう役員の方の名前と顔をこちらは記憶しておりますが、
ありがたいこと先方も私の事を認識して下さっているようで、
立ち止まって声をかけてくださいます。

いつもお電話等でお世話になっているIR責任者の辻本さんも、
取締役に昇格されまたひとつ風格が立派になられた印象です。

最近お電話いただく機会が少ないので、
寂しく思っていましたと仰っていました。

まぁ社交辞令半分とはいえ、
こういう配慮は嬉しいです。
もっとも最近は月次や決算に渡り、
特にIRの方のお時間を頂いてまで
確認すべきこともないので、電話をかけるのも遠慮していましたが、
寂しいとまで言われてしまうと、
何かネタを探して電話をかけないとな、と変な使命感にかられます。

ようやく受付が開始され会場入りします。
入って右手にコーヒーサーバーとペットボトル飲料が置かれているのも、
例年と同じです。


着席し、コーヒーを頂ながら、
株主総会と第二部の中計説明会の質疑時間とで質問することを、
それぞれ整理します。


10時ぴったりに議長役の社長が登壇し、
開会宣言し、監査報告といつもの流れです。
事業報告はナレーターによるものです。

80人程度の席のうち30人にも満たない株主席では、
静かにそのナレータを聞いていますが、
この程度の規模であれば、
社長が自ら説明してもよいのではないかなと思いました。
(細かな事なのでリクエストまではしませんでした)

決議事項も配当と監査役選任(重任)ですので、
まぁ形式的なものですね。

質問時間ではもちろん、質問をしましたし、
他の株主の方からも数問出ました。

せっかくの機会なのでという社長(議長)の呼びかけも、
そこまで長く質疑は出ることなく、決議を行い閉会です。
トータルで50分程度の総会となりました。

10分の休憩を挟み、中計の内容説明で、
こちらは任意参加です。もちろん、これが本番みたいなもんなので、
私は出席ですが、ここで数人が帰られました。


中計の説明は小野社長が通しでプレゼンされます。
株主総会の進行も含めて、
そこまできれた洗練さはありませんが、
スムーズな語り口でストレスなく参加していられます。

こちらの質疑応答でも質問は出ましたが、
やや説明時間が伸びてしまい、ちょっと短かったです。
ただ、少ない人数の参加者で、
質問もすぐに枯れましたので、結果オーライでしょうか。
最後の質問と切られたものの、
なかなか最後の一人が出ず、結局私がくだらない質問をしました(笑)。

役員一同が帰り際に一人一人見送ってくれます。
私は時間がなくて、そこではゆっくり話せなかったので、
御礼を済ませて会場を後にしました。


さて、会場でやり取りされた質疑応答の様子について、
私が書き留め、理解したことを、
私の独自解釈・編集に基づき記録しておきます。
(判断は自己判断でお願いいたします)



鈴木会長、小野社長体制となり、
実質通期で経営された初めての期だったかと思います。
小野社長はこれまでの営業畑で見てきた時から立場が変わり、
どのような手応えと課題を感じ、ご自身の変化と捉えていますか。
また、鈴木会長は小野社長にバトンを渡す判断をされて、
より俯瞰する立場になられた時に、
現状に対する満足・不満についての現状認識、思いを教えて欲しい。



(鈴木会長)
小野社長に社長のバトンを渡した経緯は、
以前から説明してきており繰り返しになるが、
周囲の外部環境やITの急速な変化に対して、
自らの力の衰えを感じており、
一線を後進に譲った方がよいと判断したためである。
もちろん、私も大株主としても創業者としても、
現経営には目を光らせ、きちんと会社が成長していく
ために日々頑張っているところである。
小野社長は従来にない発想、企画が出来る人材であり、
(あまりほめ過ぎるのもよくないが)
単なる販売柱ではないと強く感じた一年でもあった。
Everybody×Photographer.comの立ち上げなどの企画は、
カメラを使うシーンにおける充実化の発想でもあり、
ITと組み合わせて立ち上げた遂行力は素晴らしいと感じている。
メルカリやヤフオクなど既存中古販売プラットフォームを持つ企業とも、
嗜好品というニッチに特化したことで、うまく棲み分け、差別化が図れている。
(以後、鈴木会長がどんどん脱線して、自らのソフマップでの多店舗化からの教訓や、
あるべき中古販売EC企業の理想話が続く、もちろん、私は勉強になるからOK。
最後は自分で質問で聞かれていないことを
大演説でもやったらという感じになりました(笑)。自分でも仰っていました)

(小野社長)
私自身も含めて好きなカメラや時計などを扱う仕事を出来ていることの喜びを
社内でシェアして仲間意識を持って取り組めている点がうまく機能している点は、
経営としても嬉しく感じている。むしろ私より趣味に没頭している社員からは、
新しいサービス等の企画を議論している時に、
社員が私の意思決定を後押ししてくれることも多く、
充実して楽しくやっている。
それから単なる販売という域ではないより俯瞰すると、
ITシステムの可能性やそれによるビジネスモデル機会があって楽しい。

Q
配当性向20-30%と方針を変更されています。内部留保との兼ね合いや
今後の将来的な配当余地の考え方について教えて欲しい。

A
事業を行う上で、同社が上場していることがとても重要であることは、
改めて実感しているところである。
多くの中古品販売業者の中で、東証1部に上場している会社が、
ワンストップで対応するという点で顧客の安心感を得られるし、
それが大きな顧客からの選択ファクターになっている。
そして、上場している責任として、株主還元は重要であるとの認識から、
今後も配当性向を高めてきっちり還元出来るように邁進していきたいと考えている。


Q
会員数の伸長が従来の2000人台から3000人台にひとつレンジがあがっているし、
毎月安定的に上昇傾向になっているのはマーケティングシステムなどが
機能していると考えている。
どうしてこんなに安定的に毎月前年比を上回り上昇を続けられるのか、
会社側としてどのような現状認識と、課題認識を持たれていますか

A
長年の経験からするとシンプルなのだが、
便利なものを提供すると安定的に評価を受けて増加をする傾向にある。
ユーザー登録をすると、欲しい物リストに登録した入荷情報が
自動で配信される仕組みを用意したことで、
こういった利便性のために登録する機会が増えているものと捉えている。
日々3万アクセスがあるサイトで、嗜好性の高い商品を求めるお客様が、
単に閲覧するだけでなく、自分のより志向に合った商品の情報を欲していることで、
それが新規の会員登録に繋がっており、
取引のきっかけとなっている。
また増加する会員の年齢別の構成も広い世代で評価頂いている。
20歳台が売上の18%、30-40歳台で25%、それ以上の世帯でも相応%の比率を占めており、
世代広く浸透してきている。


Q
マーケティングシステムの構築に当たり、
Phase3のパーソナルリコメンドは行動分析をAIで処理することで、
より個人の潜在ニーズにリーチする施策であると理解している。
一方でこれらの技術は日進月歩で進化しており、
そのトレンドから遅れることがないようにする必要があると考えている。
当該システムの構築に当たって、
内製化で進めているのか、
それとも最新トレンドを捉えたIT企業と連携して構築しているのか。
例えば、単にRDBで行動分析するだけでなく、
XMLデータを活用してより深度の高い分析システムを期待したい。


A
まず当該システムは自社開発ではなく、
あるベンチャーIT企業と戦略的な協力を得て進めている。
最新技術には貪欲で、当該ベンチャー企業も
他業態も含めた実績を融合してより高度なものつくりに
大変こだわりがあるため、うまくその協力体制を意識して取り組んでいる。
「ないものをつくる」という視点で相互で協力体制を敷いて取り組んでいる。
なお、一連のシステムを構築するにあたり、
有用なAIシステム構築にあたっては、
パッケージソフトでの対応も考え選定を行ったものの、
結局我々のやりたいことを隅々までやろうとした時に、
スクラッチでベンチャーと組んでやるのが最適と判断した。
またシステムの構築論の説明に終始したが、
最後はいままでにないシステムを作るという気概と熱意をもって取り組むことが
大事であると考えているので、使えるシステムを構築していきたい。


Q
海外戦略についてeBayやAmazonのプラットフォームを介すことで、
コスト高になるものと考えているが、
どのような展望を持っているか。

A
当社の扱う商材は、多くがワールドワイドで有効なものと捉えている。
しかし、国によりプラットフォームが限られたり、
文化によって中古に対する意識の違いがあったりで、
まだまだ今後の話と考えている。
北米では比較的環境が整っているので、
まずはeBayやAmazonのプラットフォームでやってみたいと思っている。
最終的には現地で仕入、現地で販売するというモデルを作りたい。


Q Everybody×Photographer.comは魅力的であり可能性を感じる一方で、
例えばGANREFのようにデジタルカメラマガジンという雑誌を起点とした
類似コンテンツサービスも存在している。
これらの類似サービスとどう差別化し、
更にカメラ愛好家以外も含めた認知度向上策についての考えを教えて欲しい。

A
当サイトは位置情報を持っている事で様々な可能性を秘めていると考えている。
本物のカメラで撮った超高画質の作品は
単に愛好家の間だけで共有するだけでなく、
そのコンテンツは観光情報やグルメ情報などとしても活用できる。
そういった可能性を秘めている中で、
そうはいってもまずは愛好家の間で当初目論んでいた、
撮影地など有効な情報の共有を込めたところにフォーカスを当てた
認知度向上を図ることが先決だと考えている。
その上で、オリンピックなどで海外旅行客が増える頃に、
当該アプリから位置情報を備えた写真を起点として、
観光やグルメ情報へリーチ出来るサービスを立ち上げた際には、
一般向けやインバウンド向けなど明確なターゲット先の
認知度を高めることを考えていきたい。
なお、GANREFなど類似サイトとの差別化は、
やはりそこで機材を売っているという我々の認知力とシナジーの在り方と捉えている。
機材を買おうとしている方に直接リーチして利用頂ける機会も多く、
ものを扱っているという点で差別化は可能と考えている。


Q
カメラは嗜好性の高い商品にも拘らず、なぜネットで売れるのか。
高額なものなのにネットで完結する売り方が通用するのはなぜなのか教えて欲しい。

A
嗜好性の高い趣味だからこそ、情報の多いネットが有効であると考えている。
その上で、ネット取引の怖さという点でC2CではなくB2Cである
当社スキームが評価頂けていると認識している。
嗜好性が高く、高額な商材だからこそ、
メルカリやヤフオクのようなC2C形式に取って替わられることなく、
当社の信用の上で事業が出来ていると考えている。


Q
従業員の離職の状況、とりわけ生産性やモチベーション維持が出来ているのか、
いわゆるブラック起業となっていないか気掛かりだ。

A
新しいことをやる時には、
常にその業務でどれくらいの効率性が追求できるかを
念頭に置いて事業に当たっている。
それを現場社員ともコミュニケーションを取りながら一体で追求している。
なお、残業管理や福利厚生面では十分に社員のモチベーション等に配慮している。
個人ノルマも課しておらず、無理がない範囲でチームとして目標達成出来るような
雰囲気を醸成している。
なお、そもそも当社社員はカメラや時計などを趣味にしている者が多く、
自分の好きなもので仕事が出来ているので満足度が高いという
雰囲気が社内にはある。


Q
マーケティングシステムの今後のリリース予定の時期を詳細に教えて欲しい。

A
Phase3のリリースとしてまずはTOPページへの導入は2Q末を予定している。
その上で、商品詳細ページなど全部に渡って適用するのは3Qであるが、
機械学習のために一定のデータ収集が必要なので、
一部のアクティブユーザーに対して先行し、
その後、全ユーザーへの適用は今期末目途となる見込みである。

Q
Everybody×Photographer.comの権利についてはどういう扱いになっているか。

A
当社に著作権を頂くことに承諾いただくことになっている。



Q
マルウェアやセキュリティ対策は当事業では必要不可欠と認識しているが、
どのような対策を打たれているか。

A
まず詳細については、セキュリティそのものに係ることなので、
回答を控え概要の回答とさせて頂きたい。
まずセキュリティ対策は当然のことながら対策済である。
また最近脅威となっている標的型やランサムウェアに侵されるリスクは、
それぞれ特化型の対策ツールを導入している。
また脆弱性チェックも定期的に模擬アタックによる検証を行っている。
このような対策もあり、これまでに被害にあったことはない。


Q
カメラの市場は年々マーケットの減少の影響から
カメラ―メーカーは苦戦している。
このような影響をどのように捉えているか。

A
カメラ市場のマーケットは2015年に出荷額で2400億に対して、
2016年は推定で2100億まで落ち込んでいる。
台数ベースでは200万台近くの減少となっている。
これには熊本の震災の影響もあるが、
その主因はコンパクトデジタルカメラがスマホなどにシフトしていることによる
市場縮小であると考えられている。
当社のメインターゲットである、ミラーレス/一眼レフは減っていないし、
その中で当社取扱いのシェア率が上がっていることが、
当社の成長の起因となっている。
中古品を扱う当社として、製品サイクルが概ね5年という中で、
その製品の中古流通を活性化させることで、
まだマーケットはあるし、その中で認知度向上による
シェア向上余地があると考えられる。


Q
議決権行使をネットから出来るようにしないのか。

A
貴重な意見。今後検討する。
但し、対応のためにコストも要することから、
慎重に検討を行う。


Q
メルカリやヤフオクなどC2Cの台頭による影響はどのように考えているか。

A
C2Cであることから、
高額品が故の保証の問題が懸念される。
実際、補償が曖昧な個人から、
高額なカメラや時計を買うかということである。
出品そのものは容易であるが、
実際売却までいかないのがほとんどのケースと考えている。
また、例えばメルカリであれば取引手数料として10%が差し引かれるため、
これを考慮すると当社のワンプライス買取とさほど変わらない。
売り手、買い手共にメリットが薄まり、
高額品、嗜好品だからこそ、当社に優位性があると考えている。
また愛好家からすると、先取制度の存在も魅力的だと思われる。

また、当社は買取した中古品の動作チェックやクリーニングを徹底し、
必ず1年保証をつけている。
在庫を回転させその効率を上げることはとても大事なことで、
それを追求している一方で、外注も選択肢として
動作チェック、クリーニングの品質向上を徹底している。


Q
自転車事業は相変わらず赤字が続いているが、
どうするつもりか。

A
まず、自転車が好きな従業員がいるので、
数値目線だけで即座にリストラということはやりたくない。
その上で、(採算性追求のために)ネット重視の販売戦略を取っていたが、
よくよく購入データなどを分析すると、
ネットで見て、店舗で取引されるケースが多いことがわかった。
相対的に自転車事業の店舗運営はやや手が回っていないところもあったため、
こちらを見直し、店舗で満足行くお買い物ができるような体制に
シフトしている。この方針転換の動向などもみながら、
収益化を図っていくので、株主には理解をしてもらいたい。



主な質疑応答について、記載しました。

全般的に小野社長は意欲的に回答されていて、
頑張っていることがよく伝わってきました。


お土産はもみじ饅頭と思い、中を空けたら、
中身は違いました。 → これですね。

DSC_0065.jpg





人気ブログランキングへ


2475 WDBホールディングスの株主総会に出席しました。

と一言で書くとあっさりですが、
前日の新幹線停電事故等で5時間以上も缶詰めとなり、
壮絶な旅行になりました。
この辺りは、投資ブログとしてニーズはないと思いますが、
別の記事にしたいと思います。(なにせ貴重な経験でしたからね)


9時10分受付開始とありましたので、
9時過ぎに会場の本社ビルへ到着です。
既に1Fのロビーでは社員の方が受付の準備で慌ただしくされています。

本社ビルはリーマンショックから立ち直りを確認した頃に、
ホールディングス会社化した契機に建設されたようです。
華美ではないのですが、とても綺麗な建物です。


DSC_0040.jpg DSC_0041.jpg

DSC_0044.jpg DSC_0043.jpg



受付開始の5分程前に玄関に着くと、
警備の方がどうぞ、と微笑んで招き入れてくれます。
そして社員の方も受付対応して下さりました。

会社パンフレットや事業説明用スライドの資料と共に
お土産の菓子折りが入った袋を受け取り
エレベーターで係の方が会場にご案内して下さります。

ホールの入り口には「講堂」と書かれており、
大きなセミナーや会議の時にはここを使われるようです。
席数は200人弱でしょうか。
もちろんまだ誰もいらっしゃってないのですが、
どれ位が埋まるのかな、なんて考えながらトイレに行きます。


DSC_0045.jpg DSC_0046.jpg


トイレもとても綺麗ですし、細かな点も行き届いています。
飲食店でもそうですが良い店かどうかってトイレ見たりしますもんね。

会社案内のパンフレットは概要レベルですが、
各事業の概況をうまくサマリしており読みやすく、さらっと読んでおきます。
また、事業説明会資料は開示されていないので初見でしたが、
わかりやすく業績面や定性面が纏められています。
総会のスタートまで待つ間に質問事項を再度整理する中で、
これらの資料の精読を進めていきます。

10時が近づくと急に株主の方が増えてきました。
多くが地元と思しき年齢層高めのお仲間御一行様といった感じです。
チラホラと機関投資家らしき背広族もいらっしゃいましたが、
地元の株主が多数という印象です。

開始5分前になると、社長以下役員の方が入場され、
10時ちょうどに開会となります。
プロンプターという透明な板状にスピーチ文が映し出されるものを
社長が読み上げて議事が進んでいきます。

株主総会後に事業説明会と懇親会があるということもあってか、
株主総会は事務的にシャンシャンで進んでいく印象です。
ただ、事業報告は映像などもなく、
簡易的なパワポで社長が読み上げて実施されました。
この辺りは淡々といった感じですね。

ここでは特に新しい情報はありません。
議案の一括上程後の質問タイムではなく、
個々の報告事項及び決議事項毎に質疑を受け付けるようです。

早速、質疑タイムになりここからが本番です。
質疑の内容は主観が入りますが、別記事として後述したいと思います。
(あくまで私の解釈ですので、正確性に欠く可能性がある点はご了承下さい)

概ね、中計達成に向けたアプローチや新規投資に関わる部分の質問でした。
そういえば、新設された優待や配当政策に関する質問はありませんでした。

質問も無事に終わり、総会は終了です。

10分の休憩を挟み事業説明会となります。

ようやく社長が自分の言葉でプレゼンをされたので、
やはりここはきちんと聞いておかないとなりません。

決算など定量面だけでなく、
事業環境、とりわけ人材獲得など課題にもフィットした
充実した資料です。
残念ながら配布資料は抜粋版でしたが、
投影されたものを必死でメモりました。


事業説明会では活発な質疑が出ましたが、
どの内容も興味深い内容でした。
やはり中計の内容などが中心ですね。

そしていよいよ懇親会です。
フロアが変わり、社員食堂へご案内頂きます。

食堂はそんなに大きくないものの、
手作り感のあるレイアウトで立食と思わせておいて、
椅子が用意してあるという形態でした。

何より飲食の提供は、ビュッフェ台に人が殺到して争奪戦なんて会社もあるそうですが、
そんな気配はなく、皆が思い思いのテーブルに着席し、
お互いの席の方に料理を取り分け合う光景には癒されました。
私は食べ物の群衆には紛れず、
社員や役員の方とコミュニケーションを取ろうと思いましたが、
こんなにのんびりできるのであればと、
着席させてもらい、他の株主の方とお話をさせて頂きました。
周囲の株主の方は多くが地元の方らしく、
社長さんのことやこの会社の経緯など色々教えて下さり、
一様に会社が大きくなったなぁ~立派になって~という見解のようでした。

こんな感じの料理が最初セットされておりました。

DSC_0047.jpg

厨房ではどんどん料理が提供されています。
メニュー表まであって本格的です。
DSC_0057.jpg

しかもひとつひとつがとてもおいしいんですよね。
私の舌が確かであれば、例えばローストビーフは国産牛ですね。
ガーリックシュリンプも大きなエビで手作り感がいっぱいです。
ケーキ類も手作りでプリンも耐熱ガラス容器で取り分けていたり、
フルーツもその場で切り分けています。
まさかカットパインを出来合いのものでなく、
大きなパイナップルを一から切り分けているのにも驚きました。
ひとつひとつにとても手が込んでいます。

食堂とは一般的に外注委託して業者に運営してもらうはずなのですが、
厨房やスタッフ、社員との連携ぶりの良さなどを見て、
早速興味があり近くの社員の方に普段の食堂の様子など聞いてみました。

普段もとてもおいしいですよ~。と教えてくれます。
その方は普段は本社ビル勤務ではないそうですが、
たまに来る時には、食堂が楽しみだそうです(笑)。

しかも厨房のおばさん(もとい、お姉さん)も含めて全て自社で賄っているそうです。
やっぱりな、と思いました。
このビルの警備から食堂運営まで、
可能な限り自社グループで賄っているそうです。
社長ら経営の判断で出来るだけキャッシュアウトしない、ということらしいですね。
やっぱりなんだか変わっているというか面白い会社ですよね。
一般的には選択と集中といわれる中で戦略論から逆行しているわけですからね。

しかも食堂の一角は畳が敷かれていて、
ちゃぶ台があるんですよ。
この日はその場はクロークとして利用されていましたが、
日常のランチの時にコミュニケーションを取る上でも有効だとかで。。。

役員の方を中心に自由気ままに会場をラウンドして、
馴染みの株主の方と会話を楽しんでおられます。
和やかな空気が続く中で、私も会話に参戦です。

すると社長の方から歩み寄ってきて下さり、
新参者の私にも笑顔で対応して下さいました。
例年はあまり質問が出ないようなのですが、
質問への御礼まで頂きました。
その上、IRの責任者の役員の方までご紹介下さり、
お名刺まで頂戴しまして、
本当にありがたい対応をして頂きました。

女性役員である大塚さんとも個別にお話をさせて頂きました。
元々社長は英語がお得意ではないようで、
グローバル化の中で、英語が堪能なこともあり、
社長の右腕として活躍されているようです。
(懇親会の場で株主の方に事前に教えてもらっていました)
お高く止まっているという表現とは真逆で
ざっくばらんにお話させて頂きました。
社長があんな感じで思ったことずばずば言うし、
出来ないことは出来ないとか、
大手顧客の前でもひるまずに交渉されるので、
その間を取り持つなど、色々やってるんですよ~
なんてニコニコしながら仰っていました。
他の株主の方から聞かせて頂いたのですが、
大塚さんは女性ではありますが、
中身は男性的のようで、自ら公言されているようです。
確かにと思いましたね(良い意味で(笑))。
雰囲気は女性的なんですが、話をさせて頂くとわかるんですよね。

社員の方の会場運営の連携もとてもよく、
全般的に優秀な人材が集まっているな、と印象を持ちました。

参加している株主は難しいことはさておき、
堅実かつ実直経営であり、地元企業を応援したい集まりであり、
丸和運輸機関と似た印象を持ちました。
(あそこまで体育会系ではないのですが・・・)


私が総会で質問の冒頭で新幹線に缶詰めにされたので、
今日はいいことがあるといいなと思っていますと、
冒頭つかみをやったせいで(笑)、
役員、社員、株主の多くの方から、
よく来たね、気を付けてかえって、来年も来てねと
温かく声をかけて頂き、その温かさが妙に嬉しくて、
その点でも本当に参加して嬉しい総会になりました。


自由解散なので、適度に人が減ってきたこともあり、
私も次の予定があったので、会場を後にしました。

・会場でもらった資料など
DSC_0058.jpg 

・お土産の地元のどらやき
DSC_0062.jpg



姫路駅に向かう帰り道、
地元企業である西松屋の自転車がシェアリングサービスとしてありました。
このうさぎ、なかなかかわいいですよね。

DSC_0049.jpg



さて、肝心の質疑の様子や、事業説明のトピックスは
一応私なりに纏めたのですが、
主観的な部分の余地が大きい点や総会中に競合会社への配慮ということにも
触れられており、完全に不特定多数の方にオープンにしてよいのか、
少し悩ましくもあり、一旦この記事では記載を割愛します。

当該情報は、別記事として、閲覧制限をかけたいと思います。
ちょっとお手間を取らせて恐縮ですが、
もし興味を持って下さる方がおられれば、
メールフォームまたはツイッターを通して、
閲覧用のパスワードを個別にやり取りさせて頂きたくお願いします。

※こういったケースは初めてなので、
何か他に良いやり方があればアドバイス頂ければとありがたいです。

なお、先に申し上げておきますが、
特別有益と思われる情報があるわけではありません。
閲覧制限をかけるほどの情報価値もないわけですが、
念のための措置として初めて閲覧制限をかけさせて頂きます。


※質疑応答などの詳細編の記事は → こちら です。
(パスワードによる閲覧制限をかけていますので、
お手数ですが、ブログメールフォーム又はツイッターでお問い合わせ願います。)


人気ブログランキングへ

※個人的見解に基づき記載されています。
先入観、色眼鏡などもりもりですので、ご参考程度にご覧ください。



9795 ステップ 東証1部 【サービス】

神奈川県を地盤にした学習塾を展開しています。
神奈川県の公立学校を対象とした主に高校受験向けが主力であり、
この地域に特化しているからこその
ノウハウを保有しており、かつそれが高い進学実績に繋がっています。
このため地元では口コミ主体で既に地域のドミナント戦略が奏功して、
広告宣伝を要さない強い需要に支えられています。
またその需要に対して、コアとなる教員の約95%を占める正社員が、
サービス(教育)の品質に妥協をすることなく対応しています。
この好循環が同社の圧倒的な強みであると共に、
それを長年に渡り構築し、安定した業績推移を残している点にも驚きます。
学習塾など教育産業は不況耐性にも強いともいわれていますが、
同社の過去業績をみるとそれにも納得させられます。

一方で懸念点は、神奈川県という少子化影響は相対的に緩やかでありながらも、
少子化していく現実と、エリアを限定している&広げるつもりはないという
会社姿勢をみたときの成長余地についてでしょうか。
またそれに加えて成長スピードに我慢出来るかというのも付け加わります。
品質重視で勝機が見込めても敢えて出店(出校)しない指針が明文化されていますし、
神奈川県を徹底的に深堀するとありますし、
もっといえば、成長は遅いよとも宣言されているんですね(笑)。
会社のHPに記載の経営方針の「ゆっくり急ぐ」という表現を、
私は基本的にポジティブに捉えました。


以上のように、経営に拘りがあり、
それが地に足のついた堅実的なものであり、
またその実践をもって過去実績を積み上げているということで、
大変魅力的に感じています。
一方で、成長の幅やスピードに対しては妥協が必要です。
CAGRで2桁成長を期待は出来ないでしょうし、
ビックサプライズの材料もないでしょう。
大変退屈な投資になるものと思います(笑)。

しかし、株価水準なども踏まえて、
安定性重視でPFに組入れてみようかなと考えました。


従来通り、まずは分析シートは以下に纏めています。
(PDFファイル直リンクとなっています)

 銘柄分析シート 9795 ステップ




1.事業内容

公立高校をターゲットにした学習塾を運営しています。
大学受験向けや社員向けからスタートしている幼児教育にも参入しています。

強みは地域特化型の高品質ということでしょうか。
それが裏付けとなり、口コミ主体で広告宣伝費を要さない収益性を実現したり、
高品質のために人材育成・確保が好循環となっているなど効果が表れています。

物凄く簡単なビジネスモデルですし、
あまりこれ以上書くことはありません(笑)。



2.成長性について

成長性スピードが緩やかであることが同社の妥協点と前述しましたが、
成長シナリオがないわけではありません。
緩やかですが成長はしていけるものと認識しています。

シナリオとしてはエリア拡大型でしょうか。
神奈川県下で小中対象で現在120校ですが、
空白地帯(第二位の川崎市などほぼ空白)もあり、
160校くらいまでは余地があるという算段のようです。
また、高校生向け(大学受験向け)の拡大余地も含めて考えると、
1期で4-5店拡大としてもあと10年程度はこのシナリオが続くということになります。

値上げをするということも品質が高い点や
地域での実績などを並べてみるとまだ余地があるようにも思います。
競合となる湘南ゼミナールなどの授業料などとざーっと比較しても、
同社の授業料はむしろ少し安い?とすら思いました。
ただ、いくら富裕層が多いといわれる神奈川県(?)だとしても、
家庭が拠出出来る授業料なんてのは限度もあるでしょうから、
ドンドン値上げしていける環境ではないとは思います。
なので値上げは強いシナリオではないかなとは感じているところです。


新商品(サービス)ですが、高校生向けの大学受験は、
なんといっても大手予備校など圧倒的なリーダーがおりますし、
これまでの推移を見ても明るい将来を安易には期待出来ないと思っています。
また幼児教育や保育については、
同社社員が利用するいわゆる社内託児所の延長で事業化を模索していますが、
この領域は人手を要する上でリソース不足の構造的な問題があるなど、
どうしても儲かりにくい構造のため、成長シナリオのひとつとしては、
まだ不透明だと感じています。


過去の業績なども踏まえてみると、5%から10%までということで、
平均してみると7%程度かなとざっくり見立ててみています。
実際には川崎地域への進出で次期は少しコスト先行になるのかなとは思っていますが。




3.株価水準について

 現在の株価は1443円です。
(6月1日終値で表記しています)

 時価総額:241億
 PER(16.9期実績):14.4倍
 PER(17.9期会社予想):13.6倍
 PER(17.3期四季報予想):13.4倍
 PBR:1.4倍
 ROE(16.3期実績):10.5%
 DOE:3.0%


成長率7%で予想PER13.6倍となるとPEGレシオはちょうど2倍近傍です。
やはり成長率・スピードはネックですね。



4.リスク要因

一番のリスクは合格実績等に応じた客足動向の急激な凹凸だと思います。

品質の綻びが合格実績にマイナスの影響を与え、
それが次年度の生徒激減などとなると、
コストは基本的に不変(ビル費、教員の人件費等)なので、
収支が崩れます。
とても怖いリスクなのですが逆側もあります。
入塾希望生徒が殺到した時の対処はどうするんでしょうか。
さすがに少子化でもあるので、
そんな嬉し過ぎる誤算的な事態にはならないかなとは思うのですがね。

このリスクは現実には顕在化する可能性は低いかなと思っています。

なぜかといえば、今の経営を見る限り、
また社員が多数を示す現場を想像してみても、
品質が犠牲になることはなかろうと思うからです。


不況耐性もあまり気にする必要はなさそうですし、
この点も安定性重視という面で心強いですね。



5.目標株価について
目標株価ですが、
まずは通常2~3年先を見越しますが、
成長(スピード)を妥協したましたので、
5年程度先までを見越して算出します。
この程度の期間でみても、業績が大きく変わることはないというのも、その理由です。

17.9期EPSは106.29で、CAGR7%となりますから、
22.9期EPSは約150となります。


評価PERですが、私は16倍で見積もりました。
成長性は緩やかですが、
安定性や配当等の還元姿勢も一定程度評価されるかなと思うためです。


競合他社の状況もさらっと見てみます。
ステップも相応に評価されていますね。
圧倒的な営業利益率ですね。
広告宣伝費をかけずに実績と口コミで生徒が集まってきてくれるという
恩恵に預かっていますね。


9795 ステップ
 (予想)PER:13.6倍
 (実績)営業利益率:23.7%
 時価総額:241億


9769 学究社
 (予想)PER:14.2倍
 (実績)営業利益率:15.1%
 時価総額:158億

4718 早稲田アカデミー
 (予想)PER:15.2倍
 (実績)営業利益率:5.2%
 時価総額:110億

4714 リソー教育
 (予想)PER:31.7倍
 (実績)営業利益率:9.9%
 時価総額:469億

4735 京進
 (予想)PER:13.9倍
 (実績)営業利益率:3.8%
 時価総額:49.5億


安定性重視ということで特例で5年期間取ること
(これが私にとってはポジティブな妥協ということですかね)
で22.9期EPS150、PER16倍として
目標株価は2,400円と算出されます。
(これで時価総額は400億程度です)

現状の株価からの上値余地は66%になる計算になります。



6.その他

WDBホールディングスを購入した時もそうだったのですが、
社長を始めとした経営メッセージや経営方針に
独特さがあるのが好きです。

過去の株主総会の様子などの記事を
ネットサーフィンで拝見してみたのですが、
ユーモアがありぶれない姿勢や投資家との対話のために
土曜日開催にしてみたり、懇親会をセットしてみたりと
積極的です。(IRのWebページはもう少し整理して欲しいですが(笑))。

人に備わっている、教え方などのナレッジはBSには表れませんが、
ノウハウの蓄積も魅力的です。
出来るだけ現地採用を進めるなどもよい効果が表れそうです。


最近の相場は堅調そのもので、
高まる現金比率をどう振り分けるか悩ましいところで、
妥協と安全性重視を検討してきた中で、
当社を魅力と捉えました。
妥協は期間を長めにとることで受容しました。
これは受け入れがたい方も多いかもしれません。

取り合えず、今日、打診買いをしたということもあり、
簡単ですが、記事に纏めました。

改めて時間を置いて、
もう少し詳細を見ることが出来れば、
改めて記事をブラシュアップして頭の整理をしたいと思います。
(銘柄分析シートが期も長く作るのに苦労してしまい、ここで眠くなり断念(笑)。




人気ブログランキングへ
◆最近のお気に入り