Author:まるのん |
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【決算精査】 3276_日本管理センター(19年12月期_3Q決算)
■銘柄分析シート
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■決算説明資料(会社開示)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング
2Qでは売上はぴったりでしたが、
利益が上振れ着地していて、上方修正を期待する向きもありましたが、
(私はそのような期待は一切していませんが)
この3Qの減益の状況を見て、死んだと表現されている声も見聞きしました。
まぁこんなセンテンスが出てくると不安にもなりますかね。
3Q単で41%減益!オワコンといわれてますね。株価どう反応しますかね~
— まるのん (@marunon_invest) November 11, 2019
エクセルだけ先にUP。https://t.co/Hilzd5dtQi
日本管理センター【3276】、1-9月期(3Q累計)経常が20%減益で着地・7-9月期も41%減益 | 株探ニュース https://t.co/H2x12jIcrR
今期業績については、まぁなんだかんだいって
合わせてくると思います。
今回も主に販管費が増えている事が主因になっており、
このあたりはマネジメント可能かと思います。
それより注目は音声AI技術を補完するために、
センスオブワンダー社との資本業務提携を開示しています。
同社が取締役として招聘しているIanLane氏
及びカーネギーメロン大学が研究している同領域の技術獲得が狙いです。
不動産仲介やアフターメンテナンスの際に、
電話対応が多く効率が低下している課題認識は持たれており、
この辺りを解決する手立てとしているようです。
このセンスオブワンダー社のWebページを流し読みしたのですが、
とにかく意識高い系ですね。
どの程度の技術力があって、具体的ソリューションとしてどういう業種や、
付加価値をもたらしているのか全く未知数です。
JPMCの本社丸の内と近い大手町の東京本社を置いていますが、
どういうきっかけでこの沖縄名護の会社とマッチングしたんでしょうかね。
不動産の本格的にITの風が吹くのを
ずっと待っていたわけですが、
機が熟してきた感があるんでしょうかね。
決算の内容としては、粗利も若干落ちて、
販管費も積極投下していること、
更に前期にイーベストの売買が乗っていることもあって、
大幅な減収減益決算となっています。
通期でも僅かですが減収、そして減益幅が拡大という
いかにも見た目が悪い決算です。
とはいえ、私の総合評価は「3」(想定通り)です。
2.定量数値の確認
(1)売上・利益の状況

前期にはイーベストの収益物件売買が乗っており、
減収となっていますが、2Qとほぼ同水準の売上となっています。
本来期が進むと少しずつとはいえストックが積み上がるので、
緩やかに右肩上がりになっていそうにも思いますが、
実際には過去の期で2Q→3Qで見るとそこまで増えてないですし、
むしろQoQで減収もあるのでそこまで異質な状況でもありません。
粗利率も前期に比べるとやや落ちており、
QoQでもやや低下していますが、
過去の期を見ていっても特に特異的な状況ともみえません。
特に問題ないと思われます。
(2)販管費の状況

前3Qは販管費が5.1億と少なかったのですが、
今期3Qは6.7億と急増しています。
これは元々人材投資を推し進めていることもあり、
2Qで販管費率は5.9%と向上し、3Qでは6.1%と更に微増してます。
人材やIT投資など前もって一度しゃがむということでしたから、
2Qで少し利益が出ていたので、更に投資を加速したことで、
3Qの販管費が多めに支出したということではないかと思われます。
(3)営業利益の状況

3Qでみると41%の営業減益ということで
失望されている方も多いかもしれません。
まぁ減益は事実なので人それぞれの解釈があろうかと思います。
決算補足説明によると、
前期にはイーベストの押上げがあって、
これは売上1,087M、営業利益181Mがあったそうです。
3Q累計で前期と今期を比べると以下になります。
・前期
売上 31,080M
営業利益 1,941M(6.2%)
・今期
売上 32,146M
営業利益 1,688M(5.3%)
3.4%の増収13%の営業減益となります。
このくらいはなかなか上出来ではないかと思います。
(4)進捗状況の確認
4Qに必要な売上と営業利益は以下です。
売上 11,154M
営業利益 513M(4.6%)
過去の4Qの3期分みます。
売上 9,777→10,204→10,945
営業利益 499(5.1%)→704(6.9%)→734(6.7%)
前期比で見ると1.9%増収、30%減益となります。
感覚的には売上も利益も業績達成面は問題ないようにみえますが、
投資投下のタイミングで多少上下するかもしれませんね。
(5)配当の確認
特に変更はありません。
(5)月次データの確認
月次も回復基調が続いています。
・管理戸数 →一旦底をついたでしょうかね。

・延滞保証 →順調に伸長しています。BSの営業貸付金がだいぶ増えてきました。

(6)加盟店の状況
パートナー企業は更に減っています。
このあたりは注力しているポイントのメリハリの一環ですね。
3.定性情報の確認
人材投資やIT投資が順調に進み、
今回の資本提携も含めて考えると
中計の目線でみてると、
来期本当に業績がV字回復するといいなと思います。
が、もう1期くらい投資しまうもありえるのでね(笑)。
あとは人材投資やIT投資の効果や定着の状況は
質問してみたいところです。
11/16にセミナーがあるようなのですが、
あいにく私は行かれません。。。
4.その他情報の確認
(1)株価推移の状況

何か期待が先行しているのか株価は戻ってきています。
上方修正を期待しているとしたら
失望が出そうですが、長く同社の株主をやっていると、
そんなことないでしょ~と思うのですが、どうでしょうか。
来期の回復を先取りしているとしたら、
それが裏切られるとまたツライ展開になるのかもしれませんね。
(2)IR照会の状況
IR照会は特に実施しませんでした。
5.さいごに
ひととき、同社は個人投資家に大変人気でしたが、
今となっては誰からも同社のことを見聞きしなくなりました。
まぁワラントなどで株主への裏切り行為もありましたし、
実際私も主力から格下げしていますからね。
今後の再起に期待しています。
【決算精査】 3276_日本管理センター(19年12月期_2Q決算)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング
会社からの決算説明資料が簡潔に纏められています。
ですが、以前は半期に一度、武藤社長の
洗脳動画がUPされていたので、
それが今回もないのかなと思うと残念ですね。
業績は減益ながら堅調だと思いますが、
逆に営業利益ベースで20%程度上振れているのですが、
その理由は気になる所です。
同社はほぼ業績予想にぴったり合わせてくるので、
利益がこれだけぶれるのは珍しいです。
しかも短信上も特にその理由には言及がありません。
売上がぴたっと予想通りですから、
利益率が想定よりよいということになりますが、
さてどういうことなんでしょうかね。
中計に向けて、一度しゃがむということですが、
減益幅もそこまで大きくもなく、
確かに同社を毎期安定増収増益会社と見ていた方には、
減益というだけで驚きですが、逆にこの程度の減益となっていて、
大きく上振れしているのはきになるところです。
管理戸数が回復しており、
ストックが積み上がっている事を強調していますが、
まぁ元々はそういう会社でしたから、原点回帰という認識です。
総合評価は「3」(ニュートラル)です。
利益の上振れの要素がビジネス上の優位性発現であれば、
評価も上方修正したいのですが、いかんせんこれだけではわかりませんので、
据え置きです。
2.定量数値の確認
(1)売上・利益の状況

増収減益ですね。
粗利率の減益は3.8%ですから販管費がやや前期比で膨れていることになります。
売上の中では比率は低いですが、加盟店収入が下がっていますね。
これは最近のトレンドからずっとそうなのですが、
質的な向上を目指しているものと思われます。
(2)販管費の状況

前期2Qに大きく販管費が増額していますが、
そこをさらに超える増額ですね。
販管費率もわずかとはいえ、上昇しています。
この辺りは元々今期は一度しゃがむという事で投資をすることとしているため、
むしろこの程度でいいのかと思いますね。
(3)営業利益の状況

減益予想となっていることもあり、
前期よりレンジがさがっているようにもみえますが、
案外底堅いともみえます。
特に前期は後半になんとか積み上げて予算達成をしていますので、
今期どこまでエンジンをふかすのかよくわかりませんが、
前期に相応の貯金が出来たと思うので、
下期によい投資ができるといいなと思います。
もっとも、不動産相場の影響に左右される気もしますけどね。
良くも悪くもですが。
(4)進捗状況の確認
進捗率は会社開示の資料に記載があります。
ただ、投資の時期や量もまったくよめないですし、
概ね予想に沿った推移と表現されていますから、
まぁそういうことにしておきましょう。
(5)配当の確認
特に変更はありません。
(5)月次データの確認
月次も回復基調ですね。
・管理戸数 →一旦底をついたでしょうかね。

・延滞保証 →順調に伸長していますね。

(6)加盟店の状況
パートナー企業は減っていますね。
加盟店収入は前期比で2割強減っていますが、
そもそも全体の1%程度ですからあまり気にしなくて良いですかね。

3.定性情報の確認
外国人向けの物件掲載などのリリースが出ていますが、
やや定性的な活動の状況の開示が消極的な印象です。
実際には色々な施策を進めていると思うのですが、
決算説明資料を開示するなり、動画をUPするなりして洗脳してもらいたいですね(笑)。
4.その他情報の確認
(1)株価推移の状況

ワラントショックからは一度は立ち返っていますが、
なんだか再び下に抜けそうな感じがしてなりません。
甘んじて受け入れるしかないですね~。
(2)IR照会の状況
IR照会は特に実施しませんでした。
5.さいごに
管理戸数の原点回帰という1点にまずは期待をしています。
その上で定性的な活動をより知りたいなと思います。
現時点では情報も限定的でしてあまり多くを語れるネタがありませんね。
【決算精査】 3276_日本管理センター(19年12月期_1Q決算)
■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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■決算説明資料(会社開示)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング
ガイダンスも増収減益予想となっており、それに沿った内容です。
利益については上期でも2割近い減益ガイダンスとなっているので、
1Qだけみると思ったより減益幅が小さいなという印象です。
粗利率はそこまで変わっておらず、販管費が増えているので
その分減益となっています。2Qで特別なコスト投下がないようであれば
10%弱は上振れているのではないかなと思いますが、
何かしら使途する予定なのでしょう。
1-3月の管理戸数、入居率などのパラメータも順調で特に言及すべきことはありません。
管理戸数も徐々に回復基調になってきました。
前期までに管理戸数の積み上げが後手になった影響で売上伸長が弱い一方で、
体制を立て直したり、諸制度を整備するなどコスト先行で利益率を若干落としているので、
どうしてもガイダンス通り一度しゃがむことになりますね。
特に問題は認識していません。順調だと思います。
また1Qでは初めて決算補足説明資料が開示されました。
また自己株買いも入っています。(MSワラントから一転しての資本政策でえ?となりますけどね)
総合評価は想定通り「3」となります。
2.定量数値の確認
(1)売上・利益の状況

売上の伸長は管理戸数の伸びが鈍化していた中でほぼ予算通りの伸長率ではないでしょうか。
粗利率も前年比横ばいで11.0%となっており、高い水準を維持しています。
(2)販管費の状況

一方販管費率は0.5%程度悪化しており、額面では1憶もないくらいなのですが、
これが減益要素となっています。
(3)営業利益の状況

営業利益は減益ではありますが、ただガイダンスの2割減益ペースからみるとだいぶましです。
投資投下が遅れているか、何か当初の投資から変わったのかはよくわかりませんが、
入居率も高い水準を確保しており、
ストックも確保しつつあるので比較的目先は楽観的なのかなとも感じます。
今回は、敢えて電話もしていません(笑)。
(4)進捗状況の確認
売上伸長を同程度とみると予算通り上期は108億くらいでしょうか。
一方前期2Q比でみると粗利率で0.5%程度、販管費率も0.5%程度上がるかなという印象です。
となると営業利益率は5.5%程度となり営業利益は2Q累計で11.8億くらいになります。
上期ガイダンスは10.0億ですから特に個別の投資がないようであれば、
少し上振れとなりますが、何かしら使うのでしょう(笑)。
(5)配当の確認
特に変更はありません。
(6)セグメント毎の確認
加盟店からの収入がまだ減っているのが全体影響はともかく少し心配です。
決算補足説明からみるとストック性の強い売上は好調のようです。

(5)月次データの確認
月次も回復基調ですね。
・管理戸数 →一旦底をついたでしょうかね。

・延滞保証 →順調に伸長していますね。

3.定性情報の確認
自己株買いには驚きました。
MSワラント失敗にだいぶ懲りたのか、ごめんなさいの表明でしょうかね(笑)。
4.その他情報の確認
(1)株価推移の状況

株価は成長鈍化やMSワラントの悪しき手法のためだいぶ安くなったところから、
徐々に戻っています。
とりあえずMSワラントを再度ということは念頭になさそうでしたから、
仕切り直してもう一度頑張っていって欲しいですね。
(2)IR照会の状況
IR照会は特に実施しませんでした。
5.さいごに
株価がだいぶ戻ってきましたね。
今期は大幅な減益予想なので、当面はグダグダしそうですけどね。
しかもMSワラントのことが念頭に残りますもんね。