十分な教育資金と老後資金のために


 7743シードをPTSで売却しました。

 理由は、本日の決算で、再度の下方修正が発表されたためです。

 前回(6ヶ月前)の下方修正の際にはこちらの記事の通り、
 持ち越しをしています。

 この時は、増税反動減が理由とのことで、
 これは一過性であると判断したためです。

 そして回復基調にあるという説明もあったので、
 徐々に回復してきていると認識して、今回の決算を迎えました。

 当然、円安、原油安など当社にとってはネガティブな要素があったとはいえ、
 全く復調の気配が見られていない収入面を問題視することになりました。


 コンタクトレンズの買い替えは半年が目途でしょう。
 つまり、増税後の10月以降は消費が戻ってくるはずなのです。
 しかし、それがさっぱりなわけですね。

 となると、そもそも会社側の増税による影響が真実かどうかという話になります。

 やはりジョンソンなどの他社との競争が激しいことや、
 実は眼鏡に代替されたり、レーシックの広まりから、
 そもそも相場環境が変わっているのかなど、色々な可能性が出てきます。

 費用面では研究開発や宣伝費などが先行していることは認識していますし、
 これ自体は前向きに捉えています。
 減益の要因は売上が回復しないことによる影響に加えて、
 円安、原油安影響があるでしょう。
 そして夏の下方修正時にも相応に織り込んだはずですが、
 この一度修正した内容を更に下げなくてはならない事態は、
 たとえ、許容できる理由が一部にあるにせよ、問題視しないわけにはいきません。

 これでまだ売上が回復していれば、
 外部要因のネガティブが一過性であるなどと継続保有も検討出来ましたが、
 既に自分の想定と大きく乖離していると認識せずにはいられません。
 ですから既にこの時点で売却は決めました。

 このほかには、資産で商品が急増しており、
 これは在庫なわけですが、これだけ在庫を抱えている点も少し気になります。
 なにせ扱うものも医療精密機器ですからね。
 特損~などとならないといいですが。。。

 研究開発や宣伝費が先行していることもあり、
 種まき時期で今が最悪値かもしれません。
 しかし、想定の許容を超えるレベルで悪化が長期化していますので、
 想定と大きく異なる時点を認識した時点でやはり売るべきです。
 たとえ、今が底なのでは?と思ったとしてもです。

 あとはPTSで売るかどうかの判断です。
 木曜の昼間のザラ場まで待ってもよかったのですが、
 さすがにEPSが25まで下がると、
 本日の終値ベースのPERは実に77倍です。
 もちろん、これは今期の重い償却費に加えて研究開発費、宣伝費も重荷となっており、
 EBIDAで2期先を見越すと、それなりにこなれますが、
 それでもこれだけの水準に見合う業績にはなっていないことから、
 下値は相当に広いと判断しました。
 もちろん、悪材料出尽くしで、株価は堅調になるというシナリオも考えましたが、
 一過性の問題以外に何か変調があるかもしれないと
 考えるのが自然な状況だと判断しました。

 ということで、PTSを見てみると
 10%も下がらないところで売れることがわかります。
 ということで、売却を決断しました。

 確かにザラ場まで待てば、もう少し高いところで寄り付くかもしれませんが、
 明日の祝日を心地よく過ごすためにも(笑)、
 既に見切った銘柄は早々に切るということを徹底しました。

 当社の一連の株式取引は取得単価1286円で200株。
 100株は決算前に既に売却済でして本日PTSで売却した分んを考慮すると、
 売却価格は1507円トータルで約+17%の利益確定となりました。
 なお、うち100株はNISA枠での売却です。 


 利益が出ているから当該取引は成功でしょうか?
 私には大失敗(失態)を犯したと思います。


 その理由は、今のところ、以下の通りです、


 ・増税反動減で簡単に片づけていた

   →外部要因による影響と安易に判断してしまっていた。
     特に会社発表の回復基調という文字だけで、
     安易にそれを受け入れてしまい信じてしまっていた。
     

 ・コンタクトレンズは生活必需に近い安定消費商材と認識していた

  →コンタクトレンズという商材が日常生活に欠かせないものであり、
  消費は一過性の問題で局所的に悪化があっても、
  平準化すればそれなりに安定的に推移すると思っていたが、
  実際には、想定以上に落ち込みが激しかった
  安定どころが激しく外部要因の影響を受けており、
  安定推移という前提が崩れている現状を認識した。


 売却の判断は正直苦しいものです。
 今回も、研究開発費や宣伝費といった先行投資を大量に投下しています。
 こういった投資が実際に収支によい結果をもたらしてくれることも
 確度としてはそれなりにあると思います。

 しかし、冷静に考えてみると、時期的に消費が戻ってもよいはずの
 コンタクトレンズの消費が戻ってこないということは、
 宣伝費がうまく機能していないのではないか。

 また研究開発もDDSを期待していますが、
 度数ラインナップの拡充などが進行しているようです。
 DDSなどは、収支にイノベーションを与えてくれそう
 ということを期待して投資していますが、
 残念ながらあまり動きがわかりづらいのが実感です。


 総合的に考えると、今の私のポートフォリオには不安要素が大きく、
 それがPERに評価出来ないような状況では投資継続はさすがに無理だなと思いました。


 短い時間で色々悩みましたが、
 きちんと自分の負けを認められたことはよかったと思います。

 シナリオが変わっているのに、
 意固地になっていつか戻るという根拠の薄い願望だけで
 なんとなく継続保有としなかった点は自分を褒めてあげたいと思いました。

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 決算発表シーズンはピークを過ぎていますが、
 本日保有株で最後のトリを飾る7743シードの決算発表です。

 トリに相応しい内容で今回の不調にとどめを刺すにあまりある(笑)、
 私にとっては試練の内容となりました。

1.サマリ
 増税の反動減が想定より大きく影響したとのことで、
 上期及び通期共に下方修正が発表されています。
 増税前の3月の売上の伸びが異常だったので、その影響が懸念されていましたが、
 やはり苦戦を強いられたようです。
 苦戦は想定していたので、やっぱりそうだよね、という感じで私は受け止めましたが、
 相場はそうはとらないでしょうね。
 なにせPER20倍超の割高水準でありながらの、今期大幅減益に転落ということですからね。

 ただ、結論として、私はホールドします。
 え?馬鹿なの?という感じかもしれませんが(笑)、
 投資前提が崩れていないことが主因です。
 ネガティブ材料が出たとしても、自分が投資した時の前提が崩れていなければ、
 信念を持ち続けてよいのではないかと思うのです。

 確かに今期の増税反動減が想定より多く出たという結果は残念ではありますが、
 これは増税反動減という明確な理由があります。
 そしてそこから足元では復調している点もきちんと明記されています。
 実は私も周りのコンタクトレンズユーザーに聞き取りしていましたが、
 やはり3ヶ月分くらいは買い溜めをしている人が多かったです。
 当社の決算でもこのことに言及されており、違和感は感じません。

 また、反動減が出ていることはわかっていたことであるものの、
 そこから復調の兆しがきちんと確認できているという文言が入っていたことは、
 どこまで信用するかという話はあるものの、私の中ではよかったという印象です。

 それから元々今期は研究開発費などの費用先行の計画となっており、
 減益予想でした。これは着実に当社がシェアを拡大している過渡期であるとと共に、
 新商品リリースによる成長性確保のために必要な手当てです。

 むしろ一過性の増税反動減ということで収支が悪化したために、
 長期的な成長戦略である投資方針までもブレてしまっては長期的に見て、
 当社への投資魅力が低下してしまうことになります。
 ブレずに長期的視野に立って、投資投下していく宣言が継続されている点を、
 私は評価したいと思います。

 今期での収支面での痛みは大きくなりましたが、
 元々私は翌々期の業績復調にまずはターゲットを置いて投資しているため、
 今期の一過性要因による収支悪化によるネガティブ材料で、
 私の投資方針がブレてはいけないと思うのです。
 足元の株価も更に軟調に推移するでしょうが、
 会社の投資戦略がブレていないのに、私の投資方針がブレないようにしたいものです。

 ただ、やはりPER20倍超で買っているところは、
 このようなリスクを全面に受けるということに対するリスクへの捉え方が、
 買い付けた当時の判断として甘かった点は反省材料として挙げられそうです。

 買い付けた時には、増税はわかっていたことですし、
 それによる反動減も想定出来ました。
 なにもそれがわかっている時に、わざわざPER20倍超で買い付けるという判断が、
 安直だったのではないかということは今回の反省としておきたいです。

 いずれにせよ、順調に新商品リリースはされていますし、
 福岡物流センタの新設という計画投資も進捗していますし、
 着実に投資投下されているようです。

 反動減という一過性の厳しい現実はあるものの、
 2期先に渡って当社の収支を継続的に悪化させる新たなリスクが顕在化したとは考えません。
 ですから、投資前提は崩れておらず、継続保有という結論になります。

 今までの私であれば、こんなネガティブな材料が出れば、
 売りだぁ~とやっていましたが、試行的にも自分を試すよいチャンスです。

 結局2期先でも華は開かず・・・という結論になるかもしれませんが、
 ここまで信念を貫いたことで損失以上の多くのことを学ばせてもらおうと思います。

2.数値の確認

【実績数値】
 ◆売上高  : 3,974百万円(前期比:▲ 7.4%)
 ◆営業利益 :   ▲2百万円(前期:204百万円)
 ◆経常利益 :  ▲24百万円(前期:179百万円)
 ◆当期純利益:   ▲8百万円(前期:143百万円)

 増税反動減による売上高の低下、
 そして当初計画の投資投下等の費用増はダイレクトに効いており、
 利益の減益幅は大きくなっており、赤字転落です。
 PER20倍超で赤字転落とは厳しいですね。

 利益の減益要因は短信の中身から、以下2点のようです。
  (1)増税反動減
  (2)円安による海外輸入レンズのコスト増
 
 このうち、計画比で悪化の要因となったのは(1)で、
 (2)は計画に織り込み済で、あくまで前期比の比較としての要因です。

 (2)は為替の影響ですし、そもそも計画に織り込み済です。
 外部要因でもあり不可抗力部分も大きいです。
 今後の為替レートには注視が必要ですが、
 今の水準で直ちに右往左往するようなものではありません。

 (1)は前述の通り明らかに一過性の事象であることと、
 既にそこから復調の兆しが見えていることもありますので、
 これは受け入れるしかありませんね。

 連結ベースで計画修正の内容は以下の通りです。

 【上期修正後予想】
  売上    : 9,150百万円(修正率:▲8.5%)
  営業利益 :   240百万円(修正率:▲50.0%)
  経常利益 :   195百万円(修正率:▲55.7%)
  当期純利益:    95百万円(修正率:▲52.5%)
 
 【通期修正後予想】
  売上    :20,700百万円(修正率:▲3.3%)
  営業利益 :   940百万円(修正率:▲23.0%)
  経常利益 :   825百万円(修正率:▲25.0%)
  当期純利益:   425百万円(修正率:▲15.0%)

 【下期修正後予想】
  売上    :11,550百万円(対上期増減率:+26.2%)
  営業利益 :   700百万円(対上期増減率:+191.7%)
  経常利益 :   630百万円(対上期増減率:+223.1%)
  当期純利益:   330百万円(対上期増減率:+247.4%)  

 【下期修正前予想】
  売上    :11,400百万円
  営業利益 :   740百万円
  経常利益 :   660百万円
  当期純利益:   300百万円  

 修正された上期及び通期の予想数値は、
 修正率で大きいですが、悲観ばかりしていても前進しないので、
 少し中身を見ていきます。

 まず気が付くのは、下期の回復ぶりが目に留まります。
 そこで、下期の修正前後も電卓を叩いてみました。

 すると、反動減の影響が顕著な上期とは異なり、
 下期ではV字回復することがわかります。
 もちろん今回の修正の数値を信じればということですが。

 修正前の下期予想に対して売上は上ブレしていますが、
 これは新商品の前倒しによる効果かもしれません。
 一方営業利益ベースは恐らく販管費の追加計上分なのでしょう。
 ただ、当期純利益ベースでも上ブレしており、
 確かに上期はグダグダだけど、下期はいい感じなのではと数値を見る限りはいえそうです。

 営業利益率の確認です。

  14.3期通期実績:6.0%
  修正前通期予想 :5.7%
  修正後下期予想 :6.1%
  16.3期通期予想:8.5%

 このように考えると16.3期の営業利益率は少しチャレンジングな気がします。
 今回の決算上も一部内製化による粗利率向上などの取組なども謳われており、
 改善は進んでいると思われますが、ここでは7.0%位が妥当な現時点の判断のように思います。
 すると16.3期の営業利益は売上は同水準の前提として1,645百万円に修正されます。
 このためEPSは15%減に下方修正を行い、目標株価も2,100円から1,785円に修正します。
 

3.その他考察
 コンタクトレンズは業界内で安全性について議論が行われており、
 消費生活センターからの注意喚起もあり、
 より安全性に対する意識付けや普及活動が求められている状況です。

 当社は純国産という高品質なものつくりに拘っているので、
 いわゆる粗悪品とは今後ますます差別化されていくでしょう。
 トップブランドのジョンソンアンドジョンソンとの差をどのように埋めていくか、
 そこは更に長期の戦略が必要ですが、
 しかし着実にシェアは伸ばしていますし、更に躊躇なく投資を継続しており、
 そういったmade inジャパンという観点からも応援したいです。

 それから当社は随所にIRに対するきめ細やかさの配慮が見て取れます。

 今回の修正に当たっても、増税反動減から回復基調である点をきちんと明記することで、
 投資家の不安を払しょくする意図を感じます。

 その他にも内製化の取り組みなど収支悪化要因をきちんと数値内訳を明記して、
 説明されています。

 今回の発表は残念なものですし、
 今後も大型な設備投資や研究開発を要するという点で、
 リスクも大きな銘柄であることは変わりありませんが、
 引き続き、応援していきたいと思います。

 それにしても、今回の決算で大幅に暴落という銘柄が多く、
 完全に慣れてしまっている自分がいますが、
 きちんと自分の投資前提が崩れていないか慎重に判断していきたいと思います。

 最後に最近事あるごとに自分に言い聞かせていますが、
 自分に都合がよいような判断をしていないか、
 常に自問しながら取り組んでいきたいと思います。

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 7743 シード の分析を改めて記事にします。

 最近NISAでも1単元買付を行い、
 ようやく株価も反転してきたように思います。
 NISA枠で購入するのは少々迷いましたが、
 最後はちょうど100万を使いきれる金額になっていたので、
 突っ込みました。

【事業内容】
 コンタクトレンズの製造主業。
 ケア用品のほか、眼鏡も扱う。
 眼に関する商材を扱い、
 「見えるをサポートする」が合言葉

【市場動向】
 ◆コンタクトレンズ(1日使い捨て)
  国内人口の減少、少子高齢化といった流れがあるものの、
  美容目的、遠近両用等の付加価値を持った商品の浸透もあり、
  国内需要は緩やかに成長中と思われる。
 ◆コンタクトケア用品(ケア用品)
  使い捨て商品の浸透により、ケア用品不要となり、
  全体として縮小傾向。
  更に参入企業、アイテム数が過多となり、競争激化。
 ◆眼鏡
  機能性眼鏡や均一価格販売の浸透によって
  市場全体は回復基調。
  但し、JINSを筆頭に均一価格販売店の模倣で、
  価格競争が激化。
  当社の眼鏡は国内の鯖江等で生産された、
  高付加価値商材となり異なる層ではあるものの、
  影響は必至でしょう。

 以上のことから、当社の扱う商材は、
 コンタクトレンズ(1日使い捨て)のセグメントが、
 主力になると思われる。


【売上/利益の過去推移】
◆売上高の推移
7743_売上推移
◆営業利益の推移
7743_営業利益推移

 ・コンタクトレンズ・ケア用品が売上全体の大部分を占めている。
 ・利益面で眼鏡とその他はないに等しい。

 以上のことから、当社の分析を行うためには、
 コンタクトレンズ・ケア用品セグメントを分析すれば大勢は把握可。

 コンタクトレンズ・ケア用品セグメントの中で、
 ケア用品の占める割合は年々減少しており、
 足元では5%程度と思われる。
 (過去発表資料と市場動向から推測)

 というわけで、結局、コンタクトレンズについて、
 着目すればよいと推察。

 この推察は、市場動向の分析とも合致しており、
 納得性が高い結果である。

 ちなみに、14.3期の営業利益率が減少しているのは、
 減価償却費の増加によるもので特に懸念はなし。
 むしろ売上増による粗利益確保という点は、
 ビジネスの基本でもあり、よい方向であると判断する。

【当社コンタクトレンズの競争優位性】
 ◆純国産であること
  made inジャパン。純国産というブランド力。
  国内における安心感、新興国における信頼性。
  コンタクトレンズは高度医療品であり、
  日常生活に密接に必要とされるものである。
  このため基本的な装着感が重要である。
  技術立国の日本に精密機器を作らせれば、
  やはりいいものが出来るということなのだろう。
  実際にシードのコンタクトを使っている
  周囲のユーザーに聞いてみると、口コミが大変よい。
  圧倒的シェアを持つジョンソン&ジョンソンの商品と比べても、
  乗り換えている人が多いようだ。
  だから、1日使い捨てコンタクトのシェアは、
  2011年が5.2%が2013年には10.1%と順調に推移。

 ◆増設済の生産体制
  国内に製造ラインを持つこと。
  そしてそのラインを十分に拡充させつつある点。
  前述の通り多様なニーズを満たすための
  製造ラインがようやく安定稼働に入る。
  この点は後発企業に対しては脅威であり、
  相対的に当社の競争優位性に資すると認識。

 ◆新商品の研究開発
  修正後の中期経営計画を精読していくと、
  DDSコンタクトレンズ(ドラッグデリバリーシステム)等の
  新コンセプトの商品開発を急いでいる。
  DDSコンタクトレンズは花粉症への効果も期待される。
  当然メニコン社などライバルも開発を進めているが、
  当社も主導権を握るべく、
  早急に研究開発を進めるということなのだろう。
  当社の既存の商品は装着感や機能性などで評価が高く、
  実際にそれがシェア率の急伸という結果で表れている。
  DDSコンタクトレンズのように、
  より精密さや機能性を求められる商品であればあるほど、
  当社の評価がより見直されるきっかけになると思う。

 ◆独自物流、商流の確立
  九州物流拠点の新設や横浜物流拠点の拡充など、
  独自での物流システムの構築によって、
  輸送コスト低減による価格訴求力が増すと思われる。
  また、これは社長の営業力なのだろうが、
  販売チャネルの拡充に積極的であり、
  新たな商流の確立が進んでいる。
  特に国内の医会との関係強化は販売増に直結する。
  また、最近のマレーシアへの出荷をはじめ、
  ASEAN地域への新規進出が目覚ましい。
  そして社長の話を伺っていると、
  自らトップセールスを行って拡充を推進している。
  そして、事業戦略事業部長は医師です。
  こういったことを総合的に考えると、
  業界の中での営業力が高いだろうという点も
  優位性のひとつと考える。

【成長性】
 ◆新商品投入
  前述の通り、現在研究開発中のDDSコンタクトレンズを初めとした、
  新たな製品の発表を予定している。
  特に目薬や服用薬に比べて、
  ゆっくじじんわり浸透してくれるこのシステムは、
  花粉症などの効能にとてもよい効果がありそう。
  となると、これまでの視力矯正、ファッションといったニーズとは異なる、
  新たな利用ユーザーや利用シーンでの利用が期待される。

 ◆販売エリア拡大
  国内は医会等の業界とのつながりに応じて
  実際の販売力が差があると思われるが、
  仮に日本国内の出荷について偏りがあるようであれば、
  出荷量の少ない地域への本格進出によって、
  その分の成長性が期待される。
  また、大きくストレッチしていくるのは、
  やはり中国を含む東南アジア各国。
  特に中国では上海を起点に販売の認可も降りて、
  今まさにブランド定着を図っているそうで、今後の拡大が期待される。

 ◆商品認知度の向上
  コンタクトレンズというと、ジョンソン&ジョンソン。
  私の妻もかつては何の疑いものあく、使っていたそう。
  ところが、あるところで当社のコンタクトを試した所、
  病みつきになったという話。
  圧倒的なシェアを持っている相手と戦うのは大変だが、
  一方で、商品のよさが認知されることで、
  市場のパイを奪うことも可能となる。

 以上のように考えると成長性は複数の観点で出てくる。


【リスクについて】
  製品の性質上、回収騒ぎとなると一時的費用の増加のみならず、
  ブランド力にも影響すると思われる。
  前期に1度回収騒ぎを出しており、
  真摯に対応していれば再発はないものと信じたい。

  一方不況時耐性などはそれなりに高いと考えられる。
  ファッション系レンズなど一部には当てはまらないが、
  生活必需の要素が強いためである。
  最近景気悪いし、視力悪いけどレンズつけるのやめるという人は、
  少数派だと思う。

  あとは製造業ですので、想定より販売が落ち込むと、
  工場のライン費など固定費が重くなり、
  利益を圧迫する点が挙げられる。
  この点は、業界のトレンドや販売状況などには
  敏感になっておく必要がありそうである。

  取扱い店で店員さんと売れ行きとかを
  聞いて回ってみるのも有効かもしれない。

  工場新設などで多額の先行投資が必要な業種でもあり、
  資金繰りにも留意しておく必要もある。
  やはりレシオを計算したりすると、
  お世辞にも財務力が強いとは言えない。
  ただ、キャッシュフローを見ても、
  ここ最近は営業CFのプラスが定着し、
  投資CFも適切な範囲内であると思われる。

【株価水準について】
  株価(6/6終値)   :1,315円
  PER(前期実績)  :22.5倍
  PER(翌期予想)  :12.5倍
  
  PBR(前期実績)  :1.4倍
 
  ROE(前期実績)  :6.2%
  ROE(翌期予想)  :11.2%
  ROIC(前期実績) :15.5%
  ROIC(翌期実績) :17.2%

  EV/EBITDA倍率(前期実績):6.1倍
  EV/EBITDA倍率(翌期予想):5.5倍
  EV/EBITDA倍率(翌々期予想):4.2倍

 翌期、翌々期の会社予想が計画通り行く前提であれば、
 現在の株価は魅力的に感じます。

 この計画通り行くどうかについて、
 前述のリスク要因にも挙げた通り、
 不確定な要素も多いため、
 このような状態でNISA枠を使うことを、
 少々躊躇ったのですが、
 まぁこの水準であれば買ってもよいかと思いました。



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 4/19のアサザイIRセミナーで出会った銘柄。

 コンタクトレンズを自社国内製造。
 眼鏡やケア商品も扱うが、
 ワンデーコンタクト各種が主事業。

 私は裸眼生活のため、馴染みもなく、
 最初の印象は、全く興味なし(笑)。

 コンタクトというとよく街中で格安合戦をしており、
 差別化要素もなく儲かる要素もないのではないか。
 しかも全体の市場もあまり伸びる印象が持てなかった。
 成長もなく、株価水準も少なくても割安ではなく、
 検討すら値しない、そう思ってたのです。

 とはいえ、セミナーに参加するため、
 ホームページを見て、過去のIR活動をさらう。
 そこで、もしかして、結構面白いかもと思い始める。
 
 そして、今日のセミナーを聞いて、
 かなりポジティブになって帰ってきましたとさ(笑)。

 こういう時に勢い余って買うと、
 先日のワイヤレスゲートのようになるのだけど、
 さて、今回はどうしようか・・・。


 注目点はいくつかあるのだが、まず列挙すると
 以下のようなものがみえてきた。


 1.参入障壁の高さ
 2.成長性の根拠
 3.生活必需品
 4.経営者と資金調達
 5.株価動向について
 6.リスクについて




1.参入障壁の高さ

 コンタクトレンズの製造を手掛ける当社だが、
 レンズを大量生産するためには、
 安定したインフラ(電気、水道など)や、
 大掛かりな設備投資が必要である。
 その上で、商品の企画力や差別化も求められる。
 また、使い勝手(装着感)を向上させるための、
 技術力も伴う必要があるわけである。

 医療関連の精密機器の扱いとなることもあり、
 求められる前提条件がこのように多く存在しており、
 この時点で参入障壁が高いと推測される。


2.成長性の根拠

 成長が底堅いのではないかという点。
 国内では商品認知度の浸透と新商品投入による合わせ技で、
 毎年確実にシェアを拡大中である。
 また、海外においては明らかにエリア拡大中であり、
 最近中国でワンデーピュアシリーズの認可が下りたり、
 他のアジア地域でも続々と商品販売網が構築されている。
 これから可処分所得が増えてくる新興国において、
 かつて家電や車がもてはやされたmade in JAPANが、
 コンタクトレンズで再び起こっても不思議ではない。
 精密機器と医療機器の側面を持つ、緻密なものを製造する力、
 これは日本の得意な分野であるし、
 当社が国内製造に拘っているのも商品の品質を保つ点と、
 日本でなければ安定的に大量生産出来ない事情があるのではないか。
 このような戦略が、長く当社の成長性に寄与する、
 そういう経営者の拘りを感じる気がするのである。
 また社長は、新興国だけでなく、欧州向け進出を明言していた。
 これはIR資料に書いてあるだけでなく、
 実際にOEM協議の継続中が進行していることを、
 期待してよいのではないか。


 商品認知度の点では、
 数年前まで、当社のレンズを採用する眼科医は少なかった。
 ところが、国内製造という安心感と、
 装着感など細かな部分で抜群の品質を持った当社商品が
 注目され、今ではそれが認められている。
 それがどんどん認知され、圧倒的シェアを持っていた、
 外資系商品を凌駕する日も来るかもしれない。
 
 新商品投入の点では、
 近く乱視用のワンデーレンズを発売開始する。
 その他、装着時に目が大きく見えて美容効果の高い商品など、
 単に視力補正という本質的機能だけに終始しない、
 差別化可能なコンセプト商品も拡充してきている。
 主力ではないものの、眼鏡でもタレント着用や、
 ファッション雑誌とのコラボ商品など商品リリースも積極的。

 エリア拡大は前述の通り、主に海外を想定している。
 まず中国を始めとして人口が多い。
 そして、コンタクトレンズに限らず消耗品全般に対して、
 品質への拘りが高まっている中で、当社の商品は追い風と考える。
 中国などでちょっと小金を持っている人が、
 日本の化粧品を買い漁っているのはよく聞く話だが、
 であるならば、
 当社のアイコフレワンデーやヒロインメイクワンデーが
 売れるシナリオも同じ理論で説明がつくと想定している。
 化粧品より医療機器となるコンタクトレンズは、
 より安全性が求められ、それが日本国内製造となると、
 それはかつて亀山モデルテレビが眺望の中で
 買われたのと同じ匂いがする。


3.生活必需品

 次に着目したのは、コンタクトレンズが
 生活必需品であること。

 裸眼である私にはあまりわからないのだが、
 快適な装着感のレンズは、
 視力矯正が必要な方にとっては生活必需品となる。
 そしてワンデータイプのシェアが急速に伸びていて、
 消耗品になりつつある。

 必需品であり、消耗品である。
 これだけでも魅力です。

 生活必需という面をもう少し掘り下げてみると、
 花粉症対策などの機能性を持った商品のラインナップも見られる。
 花粉症の方にとっては季節要因こそあれ、
 もしその効果が絶大であれば、
 価格が高くても買ってくれる。

 更に当社は設備投資もさることながら、
 研究開発にも積極的。
 概ね5億から10億の範囲で投資している。
 何に投資をしているのか。
 注目はDDS(薬物送達システム)である。
 これは、通常、目の治療や花粉症に対して、
 目薬では一時的な効能となってしまうのだが、
 長い時間をかけて目の中に薬剤を徐放させるそうだ。
 製薬会社と合同で研究開発中ということで、
 近くIRがあるかもしれない。
 これも新商品による成長性をけん引する卵であると共に、
 その種の方にとっては必需品となる。
 多少高くても、目薬を持ち歩く、あるいは、
 定期的に注射などで治療するなどの煩わしさがなくなる。
 となると高くてもこの機能性レンズは売れるかもしれない。

 そして単に売れるというだけでなく、
 息が長く売れていくのである。
 増税があろうが、景気が悪くなろうが、
 トイレットペーパーは売れるわけです。
 それと同じことだと思う。(極論かもしれないが)
 

4.経営者と資金調達
 現社長の浦壁氏は銀行の出身。
 そして借入金が多いと言われるらしい。
 しかし、有価証券報告書を確認すると資金調達は、
 1.1%台で借入できている。
 銀行出身者が経営しており、資金調達も順調なのである。

 そして事業戦略事業部長に新井隆康氏が着任しています。
 この方は経営者としてはちょっと珍しく、医師。
 医師が事業戦略という専門的分野で活躍している。
 どこまで医師という専門外でポテンシャルがあるのかわかりません。
 そして当社の大株主であるビックカメラ創業者の新井氏と関連はあるのか。
 
 経営者がこの新井氏へ代替りを想定して、
 少し新井氏のことも調べた方がよいかもしれない。


5.株価動向について


 さて、当社の株価水準について言及せなばならない。
 ここが一番頭が痛いところである。

 なお、実績PER(前期)は和解金や税金関連で
 実態を表せていませんので、ここでは割愛します。


 14.3期ではEPSを48として、PERは28倍。
 15.3期でとりえあず四季報からEPSを引っ張ると54.2.で、
 PERは、25倍。

 ここで、割安性の面からかなり躊躇。

 念のため成長性にかけてみようと、
 会社中計予想として今日説明があったデータを引用する。

 16.3期の純利益が11.5億円予想だそうで、
 株数が今後変わらなければ、EPSは135となる。
 この時のPERはちょうど10倍!
 
 PBRは1.5倍前後。

 直近高値から約40%下落。
 今期PERや次期PERだとちょっと手が出ないが、
 会社予想の成長が本当に実現すれば、なかなか面白いかもしれない。

 ただ、鴻巣工場の設備増強などで減価償却が重くなるにも関わらず、
 本当に実現出来るのか、少々懐疑的になってしまう・・・。

 株価の下支え要因にもなるだろう配当性向は30%。
 利回りで1.5%と平凡。
 これに最近発表のあった優待が入る(1万円相当の自社製品コース)。

 東証2部へ最近昇進!?その後優待実施。
 個人投資家向けIRに積極的。
 ん?んん??
 東証1部とか狙っている?
 
 本質的に1部でも2部でもその企業の価値は変わらないので、
 ファンダメンタル面ではどちらでもいいが、
 需給やTOPIXの買いが入る点もカタリストとして考えらる。

 その上、時価総額が100億を超えてきているため、
 海外勢が買ってきてくれないかなという期待も。


 
6.リスクについて

 さて、ここまで基本的にポジティブな面ばかりになったが、
 当社のリスクについても言及が必要だろう。

 回収頻度やその費用、借入金の動向、シャア拡大の停滞などだろうか。

 特に設備投資を打ったあとなので、
 想定通り売れない事態は利益面で大きな痛手となると思う。

 ただ、前述のシナリオの通り、そこまで大きな懸念はしていない。

 やはり今の利益水準(PER)ではまだ買えないというのが相場の動きで、
 会社発表の16.3期へ向けた動向を様子見といったところなのだろう。
 それから、当社は出来高が少ないようだ。
 時価総額で100億レベルの小型2部銘柄で、流動性が高くない点は、
 意識しておいた方がよいだろう。



 以上のことから、当初全く興味はなかったものの、
 今は打診買い位、してみてもいいかなと思っている自分がいる。
 個人投資家のブログなどを見ても、誰も保有していない。
 さて、どうしたものか・・・。

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