十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+12.0%(2017/5/26時点)


【決算精査】 3179_シュッピン(17年3月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

毎度のことですが、売上は未達という結果に終わりました。
しかし、各利益は計画をきちんと超過して着地してきました。
前々期にシステムトラブルに端を発した減益からのV字回復です。
ですので表面的には30%を超える増益ですが、
そこまで驚くようなものではありません。
計画を超過した利益については、
適正なセールの実施や特に4Qにユーザ数の伸長が強く
ここでも稼げたのかなと推察しています。

マーケティングツールや商品画像の多様化への対応など、
顧客のニーズを発掘する精度向上という点が
売上に繋がっているようです。
それは会員数の推移を見れば一目瞭然です。

中計は相変わらず強気なのが気になりますが、
あまり今までの所感と変わりません。

以上から、総合評価は「3」(想定通り)となります。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

◆4Q累計
3179_シュッピン(17年3月期_4Q累計)売上推移



◆4Q単計
3179_シュッピン(17年3月期_4Q単計)売上推移


各四半期で売上に凹凸があるのですが、
これはカメラの高価格帯のフラグシップモデルが発売になるなど、
一時的な需要の凹凸があるためです。
決算説明資料にもある通り、年次で見ると右肩上がりの成長が見て取れます。


(2)利益の推移

◆4Q累計(営業利益)
3179_シュッピン(17年3月期_4Q累計)営業利益推移



◆4Q単計(営業利益)
3179_シュッピン(17年3月期_4Q単計)営業利益推移


こちらも前々期の減益から回復しましたね。
株価を見てもこの減益を見て一時的に軟調に推移したところから、
回復してきています。

それにしても、決算説明資料を見ると
前々期は業績不振から賞与を見送り、
前期は賞与を支払っているということで
この賞与がなければ繁忙期である3Qと利益水準は同等とのことで、
よかったね~と思います。(なんじゃ、その感想は?って感じですが)



◆4Q累計(純利益)
3179_シュッピン(17年3月期_4Q累計)純利益推移



◆4Q単計(純利益)
3179_シュッピン(17年3月期_4Q単計)純利益推移


営業利益と特に変化はありません。



(3)今期予想について

13.7%増収、28%の増益とまた強気な予想を出しています。

これは業績予想でしょうか、業績目標でしょうか(笑)。

ただこれまでと違うのは、ITツールの整備などで
ユーザ数の増加が顕著ですので、
今後うまく消費に繋げることが出来れば
程度はともかく高い成長性は継続しそうな気がします。

私はCAGR18%で見ていますので、
下方修正も覚悟の上でのんびり眺めていきたいと思います(笑)。


(4)セグメントの状況

決算説明資料を見ると、
主力のカメラは好調が継続しています。
中古品率も向上しており、
売上、利益共に20%超の成長となっています。

また第2の柱となっている時計は特に利益の伸長率が大きいですね。
時計はカメラ以上に高額品で元々ECより店頭が強い傾向があったのですが、
このような信頼性が求められる商材である中で、
「自社の」ECサイトチャネルが好調というのは良い傾向ですね。
自社サイトの方が販売手数料分は少なくても利益が取れるでしょうし、
自社サイトが充実していくことは、
コンテンツの魅力という意味でも喜ばしいことだと思います。

一方で筆記具や自転車はいただけませんね(笑)。
特に自転車はいつになったら赤字を脱却してくれるのでしょうか。
また総会で、赤字はいかがなものかという質疑が出るのでしょうかね。


3.IR照会

特に実施していません。
株主総会に向けて質問事項を整理しておきたいです。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3179_シュッピン(17年3月期_4Q)株価推移


たまたま偶然なのですが、
概ねPER23倍の近似線に沿ったトレンドとなっているようです。
成長性はとても強く(少なくても業績予想?目標?の上では)期待も大きい中で、
この辺りが居心地の良いところということでしょうか。


目標株価ですが、19.3期EPSの想定は80.5で評価PER23倍で1850円としていました。
今回、進行期が進んだことにより見直します。

会社開示の伸長は中計ローリング結果を見ても、
成長率は25%強と設定されているわけですが、
私の見込むCAGRは18%を維持したいと思います。
同社の中計も含めて相応に強気過ぎる傾向があるので、
少なくても株価目標を独自に策定する上で鵜飲みに出来ないわけです。

17.3期EPS実績が61.91ですから20.3期EPSをCAGR18%で計算します。
その上で、PERは23倍から25倍に上方修正します。
過去に30倍近傍まで評価を上げた後、
段階的に冷静な評価をつけて、現在は23倍まで下げていました。
コンテンツの拡充やマーケティングの仕組みがきちんと機能するのかとか、
色々不透明な部分があったことも評価を下げていた要因ですが、
現在それがユーザー数などを見ても奏功している兆しが確認できたのと、
優待の拡充やわずかではありますが配当性向を高めてきて、
少し還元にも意識が向いてきたかなとか、
諸々評価をしました。
CAGR18倍で評価25倍であればPEGは1.4位になりますが、
これ位は許容できるかなという感触です。


・想定EPS(20.3期)
61.91(17.3期実績)×1.18×1.18×1.18≒102
・評価PER
25倍
・目標株価(20.3期想定)
102×25=2550円 →時価総額想定 約213億(現状305億)



5.中期経営計画について

中計がローリングされています。

過去の中計を列挙してみます。

◆2017年5月開示
3179_シュッピン(2017年5月開示版)中計目標

20.3期予想で純利益は17.3期比で利益2倍ですから
3年で2倍になる計算です。



◆2016年5月開示
3179_シュッピン(2016年5月開示版)中計目標

→18.3期 売上 294億(284億) 営業利益 14.1億(14.0億) 純利益 9.5億(9.5億)
※()内は今回開示予想
→19.3期 売上 339億(326億) 営業利益 18.1億(18.2億) 純利益 12.1億(12.4億)
※()内は今回開示予想



◆2015年5月開示
3179_シュッピン(2015年5月開示版)中計目標

→17.3期 売上 270億(250億) 営業利益 15.3億(11.0億) 純利益 10.1億(7.4億)
※()内は実績
→18.3期 売上 318億(284億) 営業利益 20.4億(14.0億) 純利益 13.6億(9.5億)
※()内は今回開示予想


◆2014年5月開示
3179_シュッピン(2014年5月開示版)中計目標

→17.3期 売上 246億(250億) 営業利益 14.9億(11.0億) 純利益 9.5億(7.4億)
※()内は実績



2014年、2015年開示の中計は明らかにスローガンですね(笑)。
全く達成どころかかすりもしていませんからね。
一方で2016年開示の中計はそれなりに精度があるような印象です。
売上こそ相変わらず過度ですが、案外利益は大きくは外していない印象です。
(だからといって今回の開示も精度があるとは限りませんが)

そういう目線で直近の中計を素直にEPSに置き換えると、
20.3期EPSは125程度になることになります。(資本政策が特になければ)
これにPER25をかけると3125となります。
会社計画を鵜のみに出来れば、株価は3年後までに3125円が射程ということになります。
超楽観ということになりますが、一方で会社が公式に開示している見通しなのですがね。


6.さいごに
既に優待目的まで保有比率を下げていますが、
当面堅調な株価が期待出来そうな内容ですね。

ただ、中計の数値を見て単純に楽観的にはなれませんし、
そもそもPER20倍超えで今でこそ市場環境が良好なので
麻痺してしまいますが、それなりに高い評価がなされている点には、
引き続き留意が必要だと感じています。

期待先行でファンダメンタルズの範疇では説明がつかない領域で
株価が跳ねるということは今後もあるかもしれませんが、
あまりそこに踊らされずに中長期で保有出来るかをよく考えて、
自分自身の比率の持ち方も検討していきたいと思います。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~



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【決算精査】 3179_シュッピン(17年3月期_2Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


決算短信の増益率は20%台での伸長となり、
一見好調そうですが、
前期はシステムトラブルのリカバリに端を発した
利益率低下による減益を受けてのことなので、
そこまで驚くようなものでもありません。

決算説明資料からも、
売上は計画未達である一方で営業利益は計画通りの様相です。
累計で見ると利益は計画超過ペースで来ていますが、
その要因はほぼ1Qで作られていることと、
それがメーカー側のカメラの新商品投入が背景となっていることもあり、
別に今更何か評価をするべきものではないと捉えています。

とはいえ、12月の繁忙期を無事に通過して、
それなりの成果を生み出し、いつも過大気味の計画にも3%程度の
超過ペースで来ていることから、まぁよかったんではないでしょうか。


それより、1月の月次が同時にリリースされていますが、
売上も好調さをキープしています。
伸長率は大きめですが、前年の伸びが相対的に少ない点は
考慮が必要でしょう。
そして何より注目は、会員数の増加ペースが更に上がっている点です。
ECの伸長も大きくユーザー数も好調に続伸しており、
その背景としてようやく同社も着手したマーケティングツールが奏功しているようです。

こういった施策がうまく展開出来てくるとすると、
新たなコンテンツビジネスなどにも対応していける可能性も広がり、
楽しみな展開です。


評価としては、確かに見た目上、順調な決算ですが、
一方で会社計画から見てその計画線ということを冷静に捉えると、
マーケティング施策の奏功や月次の伸長など明るい材料はあれど、
想定通りの評価ということになろうかと思います。

というわけで、総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

◆3Q累計
3179_シュッピン(17年3月期_3Q累計)売上推移


◆3Q単計
3179_シュッピン(17年3月期_3Q単計)売上推移


全体の売上を見ると3Qではやや持ち直しが見られたでしょうか。
株価もトランプ相場で復調しているので、
足元で嗜好品への消費もやや戻っているということでしょうかね。

セグメント別に見ても、
自転車は相変わらず平凡な推移ですが、
それ以外は好調な状況が持続しているようにみえます。
特に資産の目減りが低い富裕層の時計需要が多いのでしょうかね。



(2)利益の推移

◆3Q累計(営業利益)
3179_シュッピン(17年3月期_3Q累計)営業利益推移




◆3Q単計(営業利益)
3179_シュッピン(17年3月期_3Q単計)営業利益推移


こちらも2Qの減速感を払拭する計画達成の水準まで戻しています。

ただ、あくまで前期比で見ると利益率も好転しているわけですが、
前期は特殊な状況だったわけですから、
利益率水準は前々期と比較してみると、
だいぶその水準まで戻ってきていますが、あと一歩でしょうか。
本社移転などで販管費も前々期比で見ると押し下げ要素なのですが、
どうにか同じ水準に向けた改善が見られます。


なお、純利益ベースでは以下の通りです。
特に営業利益以下で特記すべき項目はありません。


◆3Q累計(純利益)
3179_シュッピン(17年3月期_3Q累計)純利益推移





◆3Q単計(純利益)
3179_シュッピン(17年3月期_3Q単計)純利益推移






(3)利益の状況と今後の見通し

残り2ケ月ですが
今回のような決算が出ると、
すぐに上方修正を期待する声が大きくなります。
本当か?と思うので、きちんと皮算用してみます。

<今期の通期会社予想>
売上 25,600百万円
営業利益 1,085百万円
純利益 724百万円

<今期の4Q会社予想>※3Q実績から通期予想の差分
売上 7,613百万円
営業利益 251百万円(4.3%)
純利益 405百万円(5.3%)

<前期の4Q実績>
売上 5,726百万円
営業利益 162百万円(2.8%)
純利益 123百万円(2.1%)


売上は未達でしょうね(笑)。
しかも仮に繁忙期である3Qと同程度の
実績となった際でも未達になりますね。
実際には3Qと同じ売り上げは厳しいでしょうね。

利益面では売上が未達になる事を考慮しても、
営業利益率で4%前後で射程となります。
となると、前期のセール影響はさておき、
前々期の状況も考慮すると、まぁいい所かなと思います。
個人的には売上や中古比率などで余程利益率が取れないと、
上方修正の可能性は薄いと考えています。

明るい材料は、マーケティングシステムについて、
どうやら効果が出始めているようなので、
それが奏功してくるとユーザ数伸長も相まって
それが収支貢献してくると今後が楽しみです。



(4)セグメントの状況

カメラと時計は絶好調、
筆記用具はまぁまぁ、自転車はいい加減にしろ状態です。
特に今までの印象と変わりませんね。



3.IR照会

今回はIR照会は不要と認識しました。
というより、何を聞いてよいか、
少し時間を置かないと聞きたいとしても聞けないという状況です。


5.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3179_シュッピン(17年3月期_3Q)株価推移

売買タイミングが恐ろしく下手くそですね(笑)。



6.さいごに

足元の利益率などから
計画達成可否もしくは修正有無に興味関心が高いのが相場ですが、
私は同社の成長性継続可否に興味を持っています。

同社の新たなマーケティングシステムが奏功と至る所で文言がありますが、
これは単にこれ位しか書くことがなかったということなのか、
何か具体的に定量面でも効果が出始めているのか、
この辺りは気になります。

今までまともにマーケティングをやっていなかったこともあり、
それをやるだけで儲かるというのは羨ましい限りですね。

資産が連日安値を切り下げていく中で、
企業活動は計画通りに順調に推移している点はとてもありがたいですね。


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2017年投資方針に従い、
改めて銘柄の定点観測を実施します。


◆3179 シュッピン

【王道の成長シナリオ】
IT活用による管理費抑制効果が続く。
ユーザー認知度向上と既存ユーザー深掘りで
プラットフォーム利用増による成長継続。
ニッチ商材に特化しておりそれが専門性や提案力に強みとなっている。


【新たな種まきと不器用さ】
IT活用が遅れているものの、情報サイト構築やそれを手掛かりとした
収益化モデルの育成検討中。
ビックデータ活用やAIの旬を遅ればせながら取り込み拡大狙う。
経営に不器用さもありその具現化へのロードマップはまだ不透明ながら、
回り道をしたとしても、既存のニッチな分野での基盤があるからこそ、
長く応援してもよいと思える企業。


【総合評価】 ・・・「B」
成長意欲に満ちてやや計画過大な部分もあるが、
本格的なIT活用(AI)や新たなコンテンツ収益化への
具体的施策も打ち出しており、未だその成否は不透明ながらも
ニッチ商材で十分な基盤があるからこそ、
チャレンジ出来る環境には期待を持ちたい。
成長性には高い評価をする一方で、
割安性が薄らぐと共に有事の際の資産毀損を想定した際の
安全性にやや不安があり総合評価はBとした。


 【成長性】 ・・・「A」
  <成長シナリオ根拠> ・・・18pt/20pt
   ・認知度向上による新規ユーザー増加
   ・既存ユーザーへの魅力度向上施策の遂行
   ・AIなどマーケティング力向上による顧客リーチの効率化
   ・これらの各観点で取扱総量の増加と販管費率の低減
  <想定CAGR> ・・・18pt/20pt
   ・CAGR18-20%
   ・過去実績は申し分なし
   ・会社目標は20%超だがやや過大感あり独自設定
  <テーマ性> ・・・ 8pt/10pt
   ・リユース市場への再評価
   ・AI活用によるマーケティング競争激化
   ・景況感好転による消費マインド向上
   ・インバウンド需要(効果は限定的)
   ・団塊世代の健康寿命の長期化、趣味余暇需要拡大
   ・ビックデータ分析

 【安定性】 ・・・「B」
  <スイッチングコスト> ・・・12pt/15pt
   ・商材のニッチ対応で専門性が高い
   ・認知度で量販店に劣るものの、管理コストや提案力では優位
   ・上場量販店との競争は一般消費者向けには厳しい
   ・一方でハイアマチュアには商品数と品質等で刺さるサービスで優位
   ・高額品を定期的にサイクルさせる層とマッチしている
   ・ニッチで主要顧客層以外は顧客流動しやすいがそもそもあまり痛くない
  <不況耐性> ・・・6pt/10pt
   ・高額品の消費マインド低下による取扱量低下
   ・但しハイアマチュアの消費低減は限定的要素も
   ・むしろ新品から中古への回帰の流れもあるか
   ・とはいえ、全体流通量は減少する
  <ストック性> ・・・5pt/10pt
   ・現時点ではフロー型ビジネス
   ・但しハイアマチュアは一定の商品サイクルで流動化
   ・今後の成長施策の中でコンテンツビジネスによるストック化は検討途上
  <過去業績実績> ・・・8pt/10pt
   ・安定の成長基軸を継続
   ・認知度向上、管理費率の低減などECビジネスのわかりやすいシナリオ継続
  <顧客層> ・・・3pt/5pt
   ・特定顧客依存なし
   ・B2Cビジネス

 【割安性】 ・・・「C」
  <PEGレシオ> ・・・10pt/20pt
   ・PEGレシオ1.4
   ・PERの絶対的水準も評価は高い水準
  <目標株価GAP> ・・・6pt/20pt
   ・上昇余地20%弱でそこそこ評価されつつある

 【安全性】 ・・・「C」
  <営業CF推移> ・・・6pt/15pt
   ・営業CF+で安定的
   ・投資CFがシステム投資を中心に嵩みフリーCFはマイナス
   <自己資本比率> ・・・6pt/15pt
   ・50%前後 但し現金は少なく、棚卸資産比率が高いため要注意

 【還元性】 ・・・「A」
  <DOE> ・・・8pt/15pt
   ・DOE2.7% 投資継続期間ということからも納得水準
  <資本政策> ・・・4pt/5pt
   ・ROE20%強で優秀な水準
  <IR活動> ・・・4pt/5pt
   ・決算説明資料開示、月次開示
   ・IR責任者の適切な対応
   ・やや数値計画は過大も、直近の施策など具体化姿勢は評価
  <株主優待> ・・・5pt/5pt
   ・株主優待は魅力あり


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【決算精査】 3179_シュッピン(17年3月期_2Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


既に主力銘柄ではなく、
優待用にポジションを落としている当社ですが、
成長性には依然として期待はしているのですが、
成長シナリオ自体への自信はあまり揺らいでいないですが
客観的に見ると不確実性も高く今の比率となっています。

主力銘柄ではないのですが、
やはり気になる銘柄ということで、開示日に当記事をUPします。
ただ、表面的な分析になってしまいますが、ご容赦ください。

まず、上期決算として、
利益が思ったよりは確保出来ていたなという印象です。
一方で月次開示でわかっていたことですが、
売上は厳しい状況だったなということです。

2Q単で見ると減収減益となっていますが、
そもそも前2Qは色々特殊でした。
具体的には、インバウンドがピークとなった点と、
前期4月のシステムトラブル影響のリカバリ策で前期の7月にだいぶ強いセールを打ち、
元々トップラインはハードルが高いものでした。
一方、今期については、インバウンドも剥落し、過度なセールを避けているために、
どうしてもトップラインが前期比で伸びにくい状況があったのと、
セグメント比率の影響で軽微な影響かもしれませんが、
時計事業で為替影響による価格影響と
とにかく前期と比べると全く景色が違う外部環境にもさらされた影響も出たものと思います。

これらの事情を特殊事業とスルー出来るか、
とうとう、成長銘柄と名高かった同社も成長鈍化だとみるかにより、
評価も大きく変わることと思います。


そして、私としてはインバウンド剥落や過度セールの抑制、
そして為替影響による下押しは全て想定した通りの動きですし、
むしろ、トップラインが計画に届かない中で、
よくここまで利益を仕上げたな、という印象です。

確かに会社計画よりも利益は上振れていますし、
なんとなく一見無難に良い決算?と思わなくもないのですが、
一方で通期予想へのハードルは高いものとなっています。
(まぁそもそも論で、同社の予想が強き過ぎるのですがね・・・)

以上のことから、2Q単の減速は想定通り、
2Q累計の上期計としてみれば、想定通りの範疇の動きと見えます。

というわけで、総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

◆2Q累計
3179_シュッピン(17年3月期_2Q累計)売上推移


◆2Q単計
3179_シュッピン(17年3月期_2Q単計)売上推移


特に2Q単計で見ると、減収となっています。
この理由は前述の通りですが、
例えばインバウンド需要だけで、前期7-9月で8億から9億程度でしょうか。
(グラフから目検でざっくりです・・・)
それが今期7-9月では2億から3億程度でしょうか。
半分どころの騒ぎではありません。その差額で6億程度でしょうか。
更に前7月だけでも過度なセール分で1億から2億程度は押し上げているようにみえます。

時計事業での為替影響ですが、
仮に5%程度の価格調整だとして、
時計事業全体の売上の13億に対して0.5億弱の下押し要素となります。
為替がざっくり10%円高に振れてそのうちの半分で価格調整をしたイメージです。
(何の根拠もなく、超概算でのザックリです)

以上の下押し要素を更にざっくり合算すると、8億程度です。

これを割り戻して考えてみると、
ちょうど2Q単で10%程度の増収ということになります。


で、そもそもこんなもんでいいのか?という疑問になります。

売上計画は未達となっていることもあり、
前述の通り前期比で実質的には増収基調であるという判断ですが、
だからといって決して楽観はできない状況が続いている、
そんな印象を持っています。


なお、このような安易な割り戻しによるシミュレーションは
注意を重ねて精査せねばなりませんが、
同社の長期的な潜在力を見る上で、
インバウンド特需、システムトラブル、為替影響は、
いずれも一過性とみるべきであり、
注意しながらも潜在力をどう評価するかは、
自分が腑に落ちるやり方でよいと思いこのような評価をしました。



(2)利益の推移

◆2Q累計(営業利益)
3179_シュッピン(17年3月期_2Q累計)営業利益推移



◆2Q単計(営業利益)
3179_シュッピン(17年3月期_2Q単計)営業利益推移



2Q累計期間で見ると、
粗利率は若干の改善(+0.3%)で、
販管費率は横ばいとなり、営業利益率もほぼ粗利率と同じで、
若干の改善という程度です。

前期は1Q期間にシステムトラブルが発生し、
また2Qにセールによるリカバリがあり、
更に新システム稼働に伴う償却費などもあります。
一方今期はキヤノン製フラグシップモデルの発売による、
新品率が向上していると思われ、これが粗利率に影響を及ぼしていると
推察します。インバウンド売上の比率が変わることにより、
これも利益率に影響があったものと思います。

ただ、この2Q単期間でみてみると、
新発売による新品率向上も落ち着き、
インバウンド需要の低迷が逆にEC比率の向上がみられ、
更に前期の過度なセールを抑制するということで、
粗利率改善には優位な状況だったとみています。

しかし、2Q単での粗利率の改善は僅か0.5%に留まっています。
これを小さいと思うか大きいと思うかですが、
私は多くの優位な状況を想定したので、
少し力不足に感じました。

その上、販管費率も2Q単ではむしろ粗利率の改善を打ち消す程に悪化(+0.8%)で
営業利益率は2Q単では悪化しています。(-0.2%)。


確かに会社予想より利益は上振れしているのですが、
直近四半期をみると、
思ったより利益は出たな~という直感より、
単に新品発売の特需の1Qに助けられた?という構造にみえなくもないな
と少し不安を残す内容な気もします。



なお、純利益ベースでは以下の通りです。
特に営業利益以下で特記すべき項目はありません。


◆2Q累計(純利益)
3179_シュッピン(17年3月期_2Q累計)純利益推移




◆2Q単計(純利益)
3179_シュッピン(17年3月期_2Q単計)純利益推移





(3)利益の状況と今後の見通し

同社は冬のボーナスシーズンである12月に大きく伸長する傾向があり、
やや下期偏重な決算ですが、
上期実績を踏まえて、通期決算の達成見込みの状況をチェックです。

<今期の通期会社予想>
売上 25,600百万円
営業利益 1,085百万円
純利益 724百万円

<今期の下期会社予想>※上期実績から通期予想の差分
売上 14,439百万円
営業利益 617百万円(4.3%)
純利益 405百万円(2.8%)

<前期の下期実績>
売上 11,744百万円
営業利益 399百万円(3.4%)
純利益 277百万円(2.4%)


前期の下期実績はシステムトラブル影響のリカバリが継続しており、
やや特異的な状況だったと思います。
前々期の利益率を見ると営業利益率で5.1%、当期純利益で3.3%ですから、
前期の実績は概ね2%~1%程度押し下げていたと思われます。
今期下期予想の利益率は表記の通り、
営業利益率が4.3%で純利益率で2.8%ですから、
まぁ利益率の水準としては妥当なところでしょうか。

一方で売上については、改めてみると少し笑いそうな位、
ハードルが高い印象です。
単純に前期比で見れば23%増が必要となりますが、
繰り返しですが、前期は過度なセールを断続的に実施してきていますし、
インバウンド需要も前3Qはまだ今の水準と比べれば少し多い状況でした。
つまり今期は前期比でみると下押し要素の方が強く、
確かにEコマースのサイト充実による深掘が進行したり、
そもそも認知度向上したり、ユーザー数が増えていることで、
増収傾向とは思いますが、23%も増えるかといわれると、
さすがに・・・な気がしてしまいます。
同日開示されている10月月次もEC売上高ですら+14.8%です。
この数値自体は素晴らしい内容だと思いますが、
同社の業績予想の目指すべきところを見ると、
はっきりいって力不足に感じてしまうわけです。

最終的には売上高をショートさせても、
営業利益率で前々期と比較すると1%弱の調整の実現性はありそうで、
仮に営業利益率が5%を確保出来れば、
売上高は21,700百万円で良いわけです。
これは下期売上としては10,540百万円でよく、
前期比で10%程度の減収までは耐えられます。
ですから、利益率の水準だけコントロール出来れば
利益面は十分射程圏内かもしれません。

ただ、それが同社の継続的な成長のためのメインシナリオなのか、
そこは正直、よくわかりません。
トップラインの伸び悩みが冒頭に記載の通り、
外部要因など一過性のものと判断出来れば全く心配は要りませんが、
競合出現も含めて同社の競争優位性や認知度向上による、
現状施策の延長での成長限界だと認識すると、
何か大きな変化がないとこれを乗り越えられず、
そのポテンシャルがあるのかは慎重に見極めが必要かもしれません。



(4)セグメントの状況

最後におまけのようですが(笑)、セグメントの情報です。
一応累計と単計が銘柄分析シート(冒頭にPDFリンクあり)にありますが、
ここでは単計のキャプチャを貼付しておきます。

3179_シュッピン(17年3月期_2Q単計)セグメント収支推移


色々しつこくなるので、改めてカメラや時計のことを書きませんが、
自転車はやっぱり赤字脱却が遠いですね。
前2Q単は黒転していたので、余計に目立ちます。




3.IR照会

今回はIR照会は不要と認識しました。
というより、何を聞いてよいか、
少し時間を置かないと聞きたいとしても聞けないという状況です。


5.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3179_シュッピン(17年3月期_2Q)株価推移


こちらも主な買いと売りのタイミングをそれぞれ矢印を入れました。
(赤色が買い、青色が売りです)
昨年の夏のインバウンド落ち込みを先取りする形で、
株価は大きく調整したのですが、
その局面で一旦利益確定をしたものを買い戻しています。
結果的にここ1年以上はボックス圏内の動きになっていて、
さてどちらに振れるのかわからないですね。
チャートを読める人が見ると、色々な見方が出来るのでしょうが、
私はEC主軸の成長シナリオは不変で、18%成長を見守りたいと思いますが、
いずれにしてもPER18倍水準が今後のEPS伸長に伴い、
徐々に切り上がってくれるものと期待しています。
ただ、その自信度は決して高いものではありません。
実際、今年度もまた下方修正リスクが内在しているとも思いますから、
むしろEPSは上がるところが下がるかもしれませんしね。


あとはこの売買地点を改めて振り返ると、
昨年夏の買戻しは早過ぎますね。
もちろん結果論かもしれませんが、
急落時に買い向うのいいのですが、
目標株価の算出基準のPER23倍水準より少し下で買い戻しています。
少なくてもPER20倍割れまでは待つべきですよね。
売買記録をきちんと振り返ると当たり前ですが、反省が出来ますね。



6.さいごに

ここまで駄文を重ねておいてなんですが、
シュッピンについては、私はいつも開示日早々に決算内容をUPされている
以下のブログを参考にさせて頂いています。
(勝手にリンクを貼ってしまいました。リンクフリーとありましたので)

たぐまるの株日記

パッと見で必要な指標やポイントがすぐにわかるので、
私のこのだらだら文章よりよっぽど皆さんの参考になるかと思います。


ちなみにこのように駄文を重ねていますが、
それはこの記事を書くプロセスで、
私自身の決算精査をしているためです。

つまり書きながら考えて、計算して、
その場で思い付いた観点をそのまま書いているので、
このようになっています。

普通は読者さんの事を考えて、
予めこれらの思考プロセスを一旦すべて終えた後に、
要点をまとめるべきなのでしょうが、
その点はご愛嬌という事で、ご容赦くださいませ。



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シュッピンの月次が開示されています。

既に過去に利益確定を進めたことで、
優待分の200株のみ保有しておりPF上位ではなくなりましたが、
保有株であることに変わりはありませんので、
最低限のフォローはしていきます。


表面の数値を見ると、
全体の売上高は前年同月比で▲7.8%となり、
マイナスとなるのは、
一過性要因であった増税前後の特需/反動の時以来です。
Eコマース部分でプラスを維持しているとはいえ、
第一印象が良いものではありません。
従ってこれだけでもう悲観されるということになるのでしょう。

ただ、そもそもこの傾向はもっと前から
わかっていたことだと認識しています。
会社側からも昨年のインバウンド特需が続いていた8月位までは、
全体売上は低調となると述べられています。
事実、この6月だけ見ても、前年は4億程度の免税売上があったものが、
今年は1億にも至っていません。(正確には0.7億だそうです)
昨年の免税売上が今年並みの平凡なものだったと仮定した際に、
12%程度の増加となっており、
特にEコマース部分だけみても16%程度は増加していることになります。

これをどう判断するかなのですが、
いい加減、Eコマースの推移が肝だということを、
市場が冷静に判断してくれれば可もなく不可もなくという内容にみえるのですが、
やはり全体のマイナスは心象も悪くネガティブに捉えられそうです。


ひとつ疑問に思ったのは、4-5月の増加との対比についてです。
インバウンドの落ち込みは4-5月にも同トレンドであったにも関わらず、
Eコマース部分における4-5月の上昇幅に対して6月が控え目になったのか、
この要因についてです。

4-5月には、キヤノン、ニコンからフラグシップモデルの新商品の発売があり、
これが上乗せされていることは周知の事実です。
6月に入ってそれが落ち着いて巡航速度としての10%台真ん中の増加ということなのか、
セールの抑制や株安の影響等の販売現場での変調が見られた結果なのかという点です。


というわけで、IRにお電話させて頂きました。


相変わらず、こちらが質問する前から、
月次の件ですよね、ということで、
サマリの補足をして下さり大変丁寧な対応です。
総会の時にもお世話になり、その件も踏まえて対応下さり、
きちんと認識頂いた上でお話しが出来るので、
コミュニケーションもしやすかったです。
総会できちんとご挨拶をしておいてよかったです。


(以下、やり取りの一部を主観を加えて抜粋しています)



Eコマース部分で4-5月と比較すると増加幅が巡航状態になったようにみえるが、
これはフラグシップ製品の販売が落ち着いた事に伴うものか。
それともセールの抑制や消費者動向の変化があったなどの影響があったものか。


フラグシップ商品の販売が落ち着いたことによるものであり、
セールも従来月通り、今期に入り、適正な範囲で実施を継続しており、
変調の兆しは特にない。



インバウンドの剥落という点では前年から同トレンドが続いていたが、
今回全体でのマイナスとなったことについてはどう認識しているか。


やはり免税売上の落ち込みによるところが大きいものであり、
課題は認識しているものの、
主軸のEコマース部分については順調に推移しており、
計画通りに進捗していると認識している。
特に免税売上においても、フラグシップ商品の効果が多少は出ており、
4月で1.8億、5月で1.2億、6月で0.7億(←記憶が曖昧)となっており、
免税売上は先に開示の通り1億程度と見ているため、
全体でならせばほぼ計画通り(実際にはこの期間だけ見ればやや上振れ)である。
全体の売上面では、前年のインバウンドの特需が残る8月程度までは、
総会でもご説明の通り苦戦した数値となる見込みであるが、
Eコマースの部分では堅調に推移しているため、
主軸に注力して頑張っていきたい。



今回、売上について色々質問させて頂いているが、
粗利率など利益面の状況はどうか。


利益についても計画通りに進捗している。
利益率については、4-5月はフラグシップ商品による新品率があがっていたが、
6月は中古もしっかり売れている。(つまり粗利率も確保出来ている)



結局、IRに照会しましたが、
私は従来の見通しには何ら変調はないと判断しました。
表面的な数値がよくないために、
しばらくは株価も我慢の展開が続きそうですが、
Eコマース部分の悪化などが見られた時には注意が必要だと思います。
足元では株安など景況感も悪化してくることが、
Eコマースも含めた高付加価値品の消費へ影響するのか、
見通しがしにくい部分もあります。
実は、景況感が悪化するからこそ、
新品を買わず中古品が売れるようになるとか、
新品中古関わらず買われなくなるということなのか、
この辺りは不勉強なのでよく観察したいと思います。


最後にユーザ数の伸長について少し気に掛けています。
まだトレンドと言えるほどでもないのですが、
Web会員数の増加人数が少しボリュームが増えているように感じます。

これが、単に4-5月のフラグシップ商品の購入のために
一時的に増えたということなのか、
ユーザ数の増加を見据えた施策効果が表れ始めているのか、
この辺りも今後長期的には注目だと感じています。
ただ、施策の効果といってもまだ限定的ですし、
今後、取引以外でもユーザ登録をしていくことでのメリットが、
消費者にどう遡及されるのか見守りたいと思います。



株価はどう反応するかわかりませんが、
表面上の数値がよくみえないことと、
短期で少し騰がっていたことが、月次への安易な期待によるところだとすると、
大きく下げるかもしれません。
もう慣れましたが、それでもメンタルはやられそうです。
とりあえず優待券を2枚握りしめて、
Eコマースのサイトで欲しいカメラをニタニタ眺めようと思います(笑)。



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