投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成
※一部記載を修正しています(11/8)


【決算精査】 3179_シュッピン(19年3月期_2Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク


1.サマリ
総合評価:「2」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


売上はほぼ計画通り、利益が未達ということになりました。

利益の未達の要因は複数の事象が絡み合っており、
かつすぐにV字で改善するとはいえない部分もあり、
当面の間は楽観はできない印象の決算と感じます。
IR照会(後述)も踏まえ、自分の狭い了見で判断したつもりです。

但し、Eコマースを主軸として認知度向上型で成長するシナリオは
崩れていないという判断ですので、
今の保有比率であれば十分お付き合いできるという判断です。

決算としては、売上を確保した一方で、粗利及び販管の双方で
一過性のものもあれば、構造的に改善途上のものがあったり、
あるいは新品カメラの商戦時期の影響といった外部要因もあり、
利益がビハインドとなった点はネガティブに受け止めました。
またこれに伴い、業績予想の修正は現時点ではなされていませんが、
かなりハードルがあがったことは事実であり、この点からも懸念が台頭します。

前述の通り、大きな流れで向かっている方向は間違っておらず、
シナリオが崩れているとは考えていないため、
総合評価としては、「2」(ややネガティブ)とします。
「1」(ネガティブ)を付与する目安としては、シナリオが大きく崩れるなどで、
即時に売却を判断しなけれならない想定なのですが、
そこまでではない、というかこの程度の凹凸などこれからもあるだろう、
くらいの感覚であります。

2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上高-粗利推移
3179_シュッピン(19年3月期_2Q単計)売上推移

売上は確保していますが、
粗利率が0.5%下落しています。

・カメラの新商戦が下期に集中
カメラの買い控えや中古流通が一次的に停滞し、
多少強めのセールをうち、流通を確保したという要素が、
粗利率の押し下げ要素となっています。
ここはある程度今後はコントロールされてくると思います。

・相対的にカメラより時計が好調
カメラの買い控えによる停滞を時計が支えた事になりますが、
時計はカメラに比べると粗利率が出にくい要素もあり、
ポートフォリオの構成変化が粗利率を押し下げることになりました。
これもひとえにカメラの新商戦の影響といえます。


■販管費推移
3179_シュッピン(19年3月期_2Q単計)販売費推移

販管費の低減による運営が同社の大きな特徴ですが、
残念ながら販管費率は前期比でも2Q単としては、+1.2%増となっています。
決算説明資料にもありますが、いくつかの費目に特徴があります。

販売促進費は前期比で1億弱(90百万円)の増加となっています。
これは最近施策として始めている優待チケット(利用者へのクーポン配布)が
当初想定より嵩んで計画比で純増となっています。
当初計画では前期並みの販売促進費の計上を見込んでいたことになります。
この背景としては優待クーポンを効率的に支出するナレッジがなくて、
必要以上に投下してしまった点もあるようですし、
前述の背景で買い控えへの対処という面もあったものと思います。
そして物流スペース拡充もあり、トップラインを伸ばすためにも、
買取強化の施策を打ったこともこの費目の増加が影響したものと思います。

またその他の経費は前期比+84百万円とあり、
これは計画比は不明ですが、フロア移転(筆記具移設+下取り拡充)によるコスト増です。
これは一過性の費用だと認識しています。

越境ECへの対応などはまぁ先行投資としていいと思いますが、
動画撮影の業務委託費は今後、商品数が積み上がる中で、
比例的にあがっていくと今後も販管費の押上げ要因となりそうです。
ここは現時点で未確認ですので、改めて確認したいと思います。

→(11/8追記)
動画撮影等で増えた業務委託費は、当初の環境整備等で使途したものであり、
商品数に比例して委託費が増加するものではないようです。
もちろん、撮影などの手間は労務費として自社コストとして増加の要素にはなりますが、
比例的に増えていくものではないようです。
また、手順の合理化等も進むとより効率はあがるのかなと思います。
1日に数百点をUPなんてこともありますし、これから年末商戦が始まりますので、
これが商品化プロセスのボトルネックにならないといいですね。


販管費が今後上昇トレンドとなり、それが売上伸長に繋がらず、
販管費率の押上げ要素となってはいけないですからね。




■営業利益
3179_シュッピン(19年3月期_2Q単計)営業利益推移

営業利益率は2Q累計で4.2%でこれは確かに低い水準ではありますが、
絶好調だった前期比では悪化していますが(▲0.9%)、前々期比は同水準です。
前期の2Q単が非常に好調でしたので、余計に減速感があるようにみえますね。



(2)今期予想について

決算説明資料 に予実がありますが、
これをみるとだいぶ下期が苦しそうではありますね。

3179_シュッピン(19年3月期_2Q)会開示資料(計画予実)
※会社から開示されている決算説明資料より抜粋


いつもはシングルシナリオで
ここにベタ打ちでシミュレーション(という名の皮算用)をするのですが、
いくつかのシナリオでみてみます。

まず冒頭に現状を確認し、
下期のハードルを確認します。
(即席で手打ちで作ったエクセルのため誤りがあったらすみません)

3179_シュッピン(19年3月期_2Q)上下状況

前期実績は業績賞与が支払われており、利益が下押しされており、
今期は業績達成が危ぶまれている中ですので、この業績賞与はないという前提で、
なしなしでシミュレーションをします。

→(11/8追記)
業績賞与に関する記載は従業員の方の目にも触れる可能性があるため補足します。
私個人としては、業績達成へ向けて利益がリカバリされ、
業績賞与が支払われることを本気で期待しています。
来期以降、長期的なモチベーションにもなると思いますから。
そしてIR担当照会時に、経営としてもなんとか利益水準を確保し、
従業員の方にきちんと業績賞与を支払いたいというご意向を確認しています。
ここでのシミュレーションはあくまで業績未達懸念を前提に、
リスク面に特化したシミュレーションとしているため、
このような無粋な内容となっている点はご容赦下さい。



この場合、前期実績営業利益はざっくり9憶です。
そして上期実績を踏まえて業績予想達成のための下期ミッションは、
売上で190億、営業利益で116億が必要です。
ここから、売上で+15.4%、営業利益で+29%の増収増益が求められます。
(IR電話時に計算ミスで売上を誤っておりました。すみません>IR様)
売上は計画線で来ているので、問題なさそうですが、
やはり利益が厳しそうな印象ですね、ということを念頭に、
シミュレーションしていきます。

売上ラインのパターンで3つのシミュレーションシナリオを設定し、
各シナリオの中で粗利率と販管費率を求めていきます。
粗利率は従来のトレンドなどから頻出値を16.5%と仮定し、
ここに表記するのは0.5%ずつ上下した場合です。
販管費率も同様に11%を頻出値と仮定し、
やや増加側のリスクを多めに見て4つのパターンを設定しました。
こちらも即席で作成したので、数式等にミスがあるかもしれません・・・
(いつも品質が悪く申し訳ありません。)

■シミュレーション①(売上:前期比+12%(期初計画))
3179_シュッピン(19年3月期_2Q)シミュレーション1


■シミュレーション②(売上:前期比+18%)
3179_シュッピン(19年3月期_2Q)シミュレーション2


■シミュレーション③(売上:前期比+22%)
3179_シュッピン(19年3月期_2Q)シミュレーション3


粗利率16.5%、販管費率11.0%を前提とすると頻出設定における
各シミュレーションシナリオでみると、
利益の業績予想対比は、▲7%、▲5%、▲3%となり、
いずれも未達です。
ただ、この程度であれば未達とはいえ、まぁ許容範囲です(個人的には)。

業績予想をクリアするには、
シミュレーション①では粗利率17.0%、販管費比率10.5%まで改善すればよいですが、
これはさすがに厳しい気もします。
シミュレーション②では粗利率16.5%でも販管費率を10.5%まで落とせれば可能性があります。
シミュレーション③でも同様です。

ちなみにBSの商品の積み上がりは前期比で+24%まで積み上がっています。
さすがにこの分がそのまま売上伸長は難しいと思いますが、
そこに肉薄するシナリオが楽観シナリオのシミュレーション③です。
また、前年の下期の各月の伸長率は+10%台にこなれてくることも考慮すると、
今期下期については、商品積み上がりも考慮すると前年比+18%程度は
堅調シナリオとしてあるかなと思います。
もちろん利益率とのバランスなので、どうなるかわかりませんけどね。。。

というわけで、別に当てる事に何の意味もありませんが、
今のところの感覚でいうと、
シミュレーション②の粗利率16.5%、販管費率11.0%が一番しっくり来る感覚です。
この場合の営業利益の未達幅は▲5%ですから、
やはり許容範囲内かなという感じです。




3.定性情報の確認

カメラの買取が好調です。

3179_シュッピン(19年3月期_2Q)会開示資料(中古カメラ買取)

そして確かに粗利率は新商戦の兼ね合いもあって
落ちこんでいるものの、きちんと利益は確保していますし、
流通は順調のようです。
このあたりは、越境ECや動画撮影などコスト優位になっているチャレンジも含めて、
様々な課題は挙げればキリがないのだと思いますが、
同社の成長シナリオが崩れているとは判断しない背景です。

これで価値ある中古の仕入が困難になる、
あるいは、滞留在庫が積み上がってしまい流通が止まる傾向が出てくれば、
シナリオ崩れで株は売却せねばなりませんが、
そうではありませんので、定性的な見立ては変わらないと考えています。

ただ、同社はやはり新たなチャレンジも進めている中で、
なかなかスムーズにはいかないですね。

過去にCRMのシステム導入などでシステム更改をした際には、
4月にシステム稼働が止まり、販売が停滞して、
その後通期に渡りリカバリに追われることもありました。
あるいは、前期から今期にかけて物流拠点の増設も
立ち上げ、とりわけオペレーションにおいて、商品化までの遅れなどが顕在化し、
1Qで顕在化し、2Qでもまだ正常化したとはいえ、
影響は残っているようです。

あるいは動画撮影による商品訴求力向上の施策は、
方向性として間違っておらず、マニアに向けて痒い所に手が届くものですが、
これが業務委託費増に繋がり、トップラインの伸長の効果発現が
優位性を持って出ないと販管費率の上昇だけになってしまいます。

定性面で様々な取り組みがある中で、
チャレンジをすればつまづくこともあるので、
これを許容しながらがんばれ、と応援出来るのかどうかなのかもしれません。
そんな気の長い、不確実性には付き合っていられないというのが
市場の主流でもあり、だから株価も失望して売られるわけですが、
それは自分のスタンスとしてどう受け止めるのか大切なところなので、
適正なリスク管理をしながら、応援していければと思うところです。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3179_シュッピン(19年3月期_2Q)株価推移

株価は1Qに続き失望されると思いますが、
PER18倍まで落ちるでしょうか。
明日ストップ安までいけば1066円ですからPERは20倍ちょうど位となります。
もっとも、そもそも10%程度の未達となると22倍位になるので、
そう考えると、一度ストップ安くらいでせいぜい許してもらえるのではないかなと思いますが、
ただ、市場が不安定で成長株の減益には仁義なき売られ方をすることを考えると、
PER18倍割れなんてこともあるのかもと思います。
そうなると買い戻しも検討出来るのかもしれませんね。


(2)IR照会の状況

IRにお電話です。
一部私の手元の計算ミスでわけのわからない前提で質問してしまい、
お恥ずかしい限りです。
そして利益の未達に謝罪されていましたが、
こればかりはしょうがないことです。
クソ決算とかコケにされることもあるのでしょうが、
私は経営者を期待し、従業員の皆さんが努力された成果なので、
まずは尊重した上で、何がダメで何がよくてを冷静に判断し、
それを踏まえて株を保有するかしないかを判断すればいいだけなので、
その結果だけを対象にいちいち批判するのは避けたいと考えています。
(頭の中、お花畑なだけなんでしょうけどね、私。)

なお、主なやり取りに対して、私の主観に基づいたメモです。
事実と異なる可能性もあります、というかむしろその可能性が高いです。
なにせ、思い込みが激しいですからね(笑)。


・カメラの利益未達は新商戦に向けた買い控えに対応するための
値引きセールなどでフレッシュな在庫群を維持する必要性から対処した影響が大きい。

・時計が相対的にカバーしたが、カバーしきれず利益未達となった。

・時計は株安や景況感の変化、消費マインドの変化に影響をより受けやすいが、
現時点で買い控えや売りにくくなっている、在庫滞留の予兆があるようなことはない。

・新商品がニコン、キヤノンから出て下期リカバリの初月10月の月次として、
新品に多数の注文を頂いている一方で、ミラーレス型ということもあり、
想定していたよりは新品の注文の増勢がない事も事実。
その中で、月次としてはEC中心に高い伸長を維持していると認識。

・商品在庫が急伸しているが、新たに仕入れた商品による効果と、
過去の在庫の滞留の双方がBS上では識別できないものの、
仕入推移は決算説明資料でも開示している通り堅調であり、
現時点で時計同様に滞留傾向が出ているような事はない。

・業績予想達成は決して楽をしてできるものではなく、
上期未達によりハードルが高くなったことは事実。
商品在庫も十分であり、3Qだけで一気にリカバリできるものではないが、
4Qも含めてマネジメントしていけば、通期でリカバリは可能だと認識している。

・優待チケットの配布は手探りで進めていることもあり、
本来の効果的な値引きを標榜してスタートしているものの、
まだまだ効果的でない部分もあり今後改善をするために手を尽くしている。
すぐに最適化され効果が発現する感じでもないものの、改善に向けて努力していく。

・商品在庫の物流拠点が増えたことや積極的な仕入を進めたことで、
価値ある在庫が積み上がった一方で、商品化への遅れなどが1Qで顕在化した。
この部分は2Qで改善した一方で、その後の効果的な値下げや、
AIによる需給バランスを考慮した値付けなどをタイムリーに反映する点で、
適切な利益率確保に課題が残っている部分もある。
この辺りはシステム改修を要するものでもあり、
まずは今期中は人手によるオペレーション改善を進めることで、
暫定処理を講じ、構造的な更なる高度化はシステムの高度化も含めて改善していきたい。




5.さいごに


粗利率と販管費の双方で論点があるので、
私のような素人投資家はあたふたしてしまいました(笑)。

IR照会も踏まえても楽観視は出来ません。
粗利率においても、セールを需給なども踏まえてAIに判断させる部分は、
まだ過渡期でありこの部分のオペレーションももう少し時間がかかりそうです。
販管費も優待チケットの扱い方もまだもう少し習熟する必要性も感じます。
もちろん、新商戦の影響や移転コストなど一過性の部分もありますし、

→(11/8追記)
移転コストは概ね9月までに処理済で、
3Q以降に更にその他の中でフロア移転等のコストがこれ以上大きく
計上されることはなさそうです。


案外人海戦術でも効果がある程度上向く可能性もありますが、
今後もこの辺りの改善がみられず、悲観側に倒れていくと、
上記のシミュレーションを大きく逸脱して、東証の修正基準に抵触する
利益下振れも十分考慮しておくべきものです。

しかしながら、在庫の仕入は順調ですし、会員数の推移も概ね堅調に推移しています。
外部要因として消費マインドの停滞は気になるところですが、
年末商戦に向けて在庫は十分積み上げられていますから、
あとは、上期で課題となった、
商品化までのオペレーションとその後の値付けの管理について、
ある程度コントロール出来ればいいわけです。
またそれが万が一失敗に終わってもそれは仕方のないことですし、
同社の成長シナリオや事業価値の毀損には当たらないという判断です。

どうしてもAI活用や物流面の増設、動画撮影などの販促施策、と
まぁ色々やっているわけで、
そんなにやることなすことうまくいくなんてないですからね。

そんな凹凸を繰り返しながら、基本スタンスをブレずに邁進してもらいたいと思います。

どうしても株式の保有バイアスが働いている気がしますが(笑)、
決して楽観視せず、でもリスクを鑑みて応援出来る程度で
今後も見守りたいと思います。

まぁ、かつては保有上位の時期もありましたが、
今となっては、下位保有になってしまっていますから、
その意味で応援したいが全面に出て、穏やかな気持ちでいられるのかもしれませんけどね。


【決算精査】 3179_シュッピン(19年3月期_1Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


売上は引き続き堅調ですが、
利益は伸長率が鈍化したようにみえる内容となっています。
月次で売上はある程度想定されていたところから、
利益に対する期待も高く、早速上方修正を
期待する向きもあったようですから、
やはり表面的にみれば失望ということになるでしょうか。

そして、その伸長率の鈍化に加えて、
決算説明資料から利益面は上方修正どころから、
若干ではありますが計画未達となっていますから、
余計にそのショックは大きいでしょうか。

更に月次情報もその伸長率が+10%を割り込んでおり、
これまでの2桁増は当たり前の世界からみると、
やはり表面的には鈍化したように受け止められるのかもしれません。

この3つの失望要因から株価は軟調に推移する事と思います。
実際にPTSでも値がついていませんが、だいぶ売りたい人が多い印象です。


それで、私が思う印象ですが、全く問題ないように受け止めています。
もちろん株価形成はむしろダメだと思いますが、
同社の手掛ける事業は至って順調だという受け止め方をしました。
ただ、要因にもある通り、増床による物流スペースの拡充による
一時的な混乱があったことは新しい事を取り組む際には混乱が付きものではありますが、
もう少しうまく対処をしてくれたらよかったなとは思います(笑)。
ただ、これも一過性要因ですし、そもそも影響も結果的に軽微な範囲で推移しています。

混乱による機会損失の影響がどの程度であったか、
定量的に推し量る事は難しいのですが、
ただ、これがあって、この程度の影響で済んでいるということは、
事業そのものは至って順調であるという事だと思います。

仕入の状況も引き続き好調(といっても物流拠点の混乱の結果という面もあると思いますが)で、
全体の事業の好調さから、ややポジティブ「2」をつけてもよいかなというくらいです。
ただ、1Qでこの物流スペース拡充に伴う混乱で、
利益を削ったことは確かですから、やはり割り引いて考えるべきで、
総合評価は想定通り「3」とします。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上高-粗利推移
3179_シュッピン(19年3月期_1Q単計)売上推移

同社は年末や年度末商戦など下期偏重の傾向があり、
さすがに直近の前3Qから4Qの売上からみれば落ちている様に見えますが、
十分ボリュームが確保されているように思います。

粗利率は前1Q比で0.4%のマイナスです。
これは決算説明資料からも時計のポートフォリオ比率が増えたからです。
時計はカメラに比べると利益率が低いこともあり、
相対的に時計の比率があがるとこのようになります。
これは逆に言えば、カメラがもう少し伸びる余地があったということで、
それは、拠点スペース拡充における混乱が背景にあるようです。
ちなみに前4Qの直近期と比べると粗利率は0.5%改善となっており、
これも中古品の粗利率が向上したと説明があります。


■販管費推移
3179_シュッピン(19年3月期_1Q単計)販管費推移

Eコマースに特化することで、販管費率をシビアに管理しているわけですが、
今1Qは12.2%となり、前1Qかと同水準(前1Qは12.3%)です。
特段特記すべきことはないようです。


■純利益-EPS推移
3179_シュッピン(19年3月期_1Q単計)純利益-EPS推移

税金が増えた効果も多少あり、前期より純利益率が0.3%悪化しています。
こちらも特筆すべきことはありません。



(2)今期予想について

上期業績予想から逆算すると、2Q単のハードルは以下のようになります。

売上    : 8,625百万円
営業利益 : 468百万円(利益率:5.4%)

前期の2Q単の実績は以下です。

売上    : 7,691百万円
営業利益 : 418百万円(利益率:5.4%)


12.1%の増収12.0%の増益が必要となる計算です。

前期の売上が2Qから増勢となっており、
そこからの増収率としてみると、少しハードルは高いでしょうか。
利益面は、拠点スペース拡充の混乱が収束しており、
利益率を押し下げる要素もなさそうなので、
特段問題ないですかね。
細かな部分ではトップラインが足りず、やはり少し足りないということも
ありえるかもしれません。
下期、特に4Qの計画にやや保守性が見られるように感じるので、
まぁ通期では特段問題ないですかね。


3179_シュッピン(19年3月期_1Q)業績進捗

一応会社の説明資料にも掲載がありますが、
2Qでリカバリが期待されますが、4Qに多少余裕があるような印象もあります。



3.定性情報の確認

時計の伸び、とりわけ高額品の動きがよいようですね。
自分の感覚ではあまり景気が良いような印象もないのですが、
お金があるところにはあるんですね。
カメラも粗利率が向上しているようで、つまりセールの抑制や、
クーポン(値引き)の効果的な投下などが奏功しているようにみえます。
一律値引きではなく、必要な属性の方に必要な値引きをする、
効果を重視する販促費を投下しているようなので、
その効果なのかなと感じるところです。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3179_シュッピン(19年3月期_1Q)株価推移

株価は直近でだいぶ騰がっていたのですね。
既に月次情報で売上は予見できていて、
物流拠点スペース拡充の影響がなければ、
それなりに利益も上振れしていて期待にも答えられていたかもしれません。
ですが、こういう結果になったので(笑)、
明日からは失望されるというわけですね。
そういえば、アナリスト予想からもだいぶ下だったような記事がありました。


(2)IR照会の状況

一応、IRにお電話です。
今回もきちんと先方から全て状況をお話頂き、
本当に捗りますね(笑)。
なお、あくまで記載内容は、私の主観に基づいて記載していますので、
事実と異なる点などがある可能性があります。ご容赦下さい。

Q
利益面で計画未達となっているが、
物流拠点新設スペースの拡充に係る影響と思うがどういう状況か。

A
拠点新設に係るコスト先行というより、多少環境整備に時間を要してしまい、
仕入から商品化までのプロセスに若干の混乱があり、
その影響で機会損失を生んでしまったという面が大きい。
現時点で、既にこの混乱は収束しており、
当初の目論見通りの拠点スペース拡充の効果が発揮されており、
今1Qの一過性の問題と捉えて頂いて問題ない。
むしろ、この影響がありながら、
カメラ事業でもこれだけの成果を挙げられた点を評価している。
全体としては、時計事業が想定超に推移しており、
ここでカバーして売上は超過したという状況。
但し、時計はカメラと比べて利益率は低く、
利益の計画超過まではあと一歩という状況であった。
足元では7月月次も好調に推移しており、拠点整備も済んでおり、
十分に手ごたえを感じている。

・・・マシンガントークの回答となり、もう聞くことがなくなってしまいました(笑)。


仕入の好調が仕入環境の良さなのか、
拠点スペース拡充の混乱の影響から在庫滞留なのか、
といった疑問もあったのですが、そこを掘ってもあまり意味ないし、
今後の推移で自ずと答えも出るので放置です(笑)。


他にも数値を細かく見ていくと、色々突っ込んでもいいですし、
例えば、各カメラメーカーの新商品の発売時期などを
プロットしてみたりしてみてもいいのですが、
まぁあまり短視点になっても仕方なので、まぁいいかなと思っています。



5.さいごに

1Qの計画を出して頂いているので、
ついつい未達とか達成とかを論じてしまうのですが、
本来、四半期毎の計画対比の云々を細かく指摘するのは
自粛すべきかなと思ってもいるのです。
いちいちIR担当の方の貴重な時間を頂くのも申し訳ないのですが、
やはり気になってしまうので、真摯なご対応に甘えてしまっています。

あとは猛暑がすごいんですが、
これが買い物にどの程度影響するのかなというのは、
単純な興味としては思う所です。

これだけ暑いとなかなか撮影に出掛けようというモチベーションが下がり、
機材購入のきっかけも停滞してしまわないのかな、なんて思ったりもします。

小売や外食と同様、同社もそういった影響を受けるんですかね。
まぁこれも短い視点での話なんですけどね。


シュッピンの株主総会に行きました。
聞き間違いや、私の主観によるメモとなりますが、
記事にUPしておきます。

※あくまで個人的な見解も含んでおりますので、
ご参考程度としてお読み下さいませ。

※当記事が会社からの指摘も含めて何かしらの不都合が示された場合は、
即座に公開を取りやめます。



20180626_soukai.jpg




■参考
昨年の株主総会のレポートは こちら
一昨年の株主総会のレポートは こちら


■当日の流れ
10:00 社長挨拶で開会
10:02 議決権数確認
10:04 監査報告
10:22 議案上程・議案内容説明
10:26 質疑応答
10:59 決議
11:02 社長の締めの挨拶
11:10 第二部 事業説明会・質疑応答
12:05 第二部 終了

■議決権行使の状況
 株主数    : 1524人/5320人(28.6%)
 議決権個数 : 194,851個/239,371個(81.4%)
 ※数値の聞き取り苦手でメモ間違ってるかも。


■前置き
昨年の反省を生かし、
今年は9時前に着くことは遠慮したのですが、
それでも9時10分くらいに着いてしまいました。
よく見たら、昨年記載がなかった受付開始時間が9:30と明記されています。
明記されているのに早く押しかけてしまいました、すみません、
と思いながらウロウロしていると、
鈴木会長や小野社長や辻本CFOともお会いすることが出来て、
開会前にご挨拶をさせて頂きました。
皆さんお元気そうで、そりゃ会社もいい方向なはずだなと思いながら、
椅子に座って、あぁ株価暴落している~と傍観しておりました(笑)。

今年のお土産は福岡の和菓子 鈴懸の菓子折りでした。
今年もセンスのよいお菓子ですね。こちらを頂いて、
いつものエクセルシオールのコーヒーサーバと
ペットボトル飲料とがありそれを頂きながら開会を待ちます。

そういえば、少し会場に早く着いたのですが、
金融関連の方々色々とご挨拶に来られたりしているようで、
なんか大人な世界もあるんだなと思いました。
だいぶファンド組み入れも進んだようですしね。

定刻になりいよいよ開会です。



■全体通しての所感

全体を通して、やはり時計や筆記用具、自転車と商材はありますが、
やはりカメラが主軸なのだなというのは、
定量的なポートフォリオ以上に鮮明に印象に残りました。
マーケティング施策が段階的に進化しており、
その取り組みは主にITを駆使したもので、
ようやく色々なアプローチの手法が具現化しています。

そしてやはり商品へのあくなき拘りが一貫している所も
強く印象に残りました。
結局の所、シンプルにいえば、
価値ある商品が豊富に在庫していて、
お客様のために真面目に積み重ねることが、
何においても重要だという意識を強く感じます。

知名度を上げるためにも販促を工夫するとかではなく、
あくまで価値ある商品を豊富に持っていることが、
巡り巡って知名度向上に繋がるということです。
もちろん、ビジネス上で数値を作っていくためにも、
価値ある商品を集められることは生命線です。
数値を作っていくためにも、
今後の成長の糧になっていく知名度向上においても、
あるいは人材を集めてくるにしても、
ニッチな心に響く価値ある商材こそが大事なのだということですね。

ITの活用はここ数年ようやく遅れていたCRMも追い上げてきておりますが、
なんというかうまく先手を打って華麗にやっていくという会社ではなく、
やはり地道に着実に真面目にやっている会社なのだなと改めて思いました。
うまくIT活用のツールを使いつつ、人間が介して価値を担保するんだという姿勢は
すごく好感を持ちました。

それから、出席している個人株主が増えた気がします。
昨年の記事を読むと30人にも満たないという目検でしたが、
今年は50人は超えてます。概ね昨年比で倍ではないでしょうか。
これがたまたまなのかわかりませんが、
そういえば、質問の質も昨年より総じて高かった気がします。


全体としては、高い伸長率を続けていますが、
とはいえ、今期は倉庫増設や新卒を含めた人材手当てもあり、
成長率は前期程の急伸はありませんが、それでもこういう真面目な会社が、
今後もシンプルな戦略で成長していけるんだろうなという感覚を改めて実感しました。


■議事の概要

総会では、事業報告から対処すべきリスクまで全てが、
ナレーション動画ですので、社長は質疑以外は全て進行役です。

ナレーションはまぁ前期は粗利率を確保しながら、
販管費率を重視しながら結果、大きな伸長をしたということを、
定性面、定量面で説明があります。特段新しいネタはありません。
パワポの資料でも熟読しておけば、特に違和感なく聞けますね。

このナレーションですが、個人的にはまぁそうだよね、
と聞き流してしまうということもありますし、
せめて対処すべきリスクくらいは、
社長自身から説明があった方がいいかなと思いました。
やはり全てがナレーションだと確かに個人に対してわかりやすいというのは、
その通りなのですけどね。
私は出来るだけ、生の声で聴きたいなと思うわけです。
まぁそこは第二部でプレゼンがあるので、ここではわかりやすさ重視という意味では、
仕方ないのかなとも思いますけどね。

第二部ではかなり細かくマーケティングシステムの狙いなどの説明がありました。
こちらは面白いですね。
商品毎にここに傷があるより、ここに傷があった方がまだユーザーには受け入れやすいはず、
とかいいながら、同じランクでもよりお薦めを表示することで、
ユーザーフレンドリーになる仕組みを設けているようです。
同じ商品で同じランクが多数あると確かに悩んでしまうし、
また今度でいいか、ってなりますからね。
このあたりのユーザーの心理もうまく捕捉しようとする施策は、
この施策の是非云々より、そういう気持ちに寄り添って
対処しているんだということに嬉しさを感じました。
従業員自身がその商材が好きな人が対応している強みでもありますね。

他にもセールの効果的な投下をより意識するための工夫なんて話も、
なかなか心理面も含めてうまく対処しているなと感じました。
これまでのように価格を落とすのではなく、
クーポンで値引きを反映させるような工夫です。
一度表示価格を落としてしまうリスクなんてことなんでしょうね。
というか、こういうことならもっと前から出来たはずですが、
こういったところもまたこの会社らしいなと思います(笑)。

ただ、第二部の時間が少なくて
中計の数値面などいくつか割愛されてしまったのは少し残念でした。
私の中では中計の説明はメインデッシュなので、
もう株主総会シャンシャンでとっとと終わらせて、こちらを充実して欲し・・(自粛)。


レビュコミの箇所の説明でも、
レビューをただ書いてもらえばいいわけではなく、
価値あるレビューを掲載出来るようにしているようです。
レビューが多いより、本当に購入を検討している人が、
参考になるレビューを掲載出来るような施策を遂行しています。
こういうあたりも本質をきちんと見据えて対応されていると感じます。

eBayの事例でもとにかく信頼を獲得するために、
初期不良がないように、徹底してチェックをしたり、
梱包などにも配慮しているようで、結果、eBayのストア評価も大変良いようです。
こういう配慮で高額品でも取引基盤として知名度をもっていけるように、
地道な努力を海外展開においてもその素地を築いていこうとしているように
感じました。

それから商品をより細かく見てもらえるように
動画化を進めているようです。
かなり力を入れているようで、プレゼン中に実際の動画を流していました。
商品こそが我々の宣伝だということで、
この動画をyoutubeにもUPしているようです。
となるとyoutubeからの流入もあるようですし、
確かにそれが宣伝というのはあながち間違ってないのかもしれません。

他にもいろいろ書きたいことがあるのですが、
とりあえず明日も総会行脚なので、この辺りにしておきます。

全般とてもポジティブで応援したくなる内容です。
(もちろん保有しているので贔屓目になっていますけどね)

細かい所では、他の役員の方ももう少し
発言の機会があればいいなとかも思うわけですけど、
質問にも出てきた社外取締役の件も含めてより多角的で
多くの役員の方と活発な意見交換が出来る機会があるといいなと思います。




■株主からの質問

【Q】
鈴木会長が代表権が外れ、小野社長1代表制になることとなるが、
鈴木会社は今後、どのようなスタンス・マインドで監督機能を備えつつ、
取締役として益々の活躍をされようとしているのか。ご自身の考えが知りたい。

【A】
小野社長と二人三脚で代表権を持って対応してきた。
その理由については、現状会社がよい方向に進んでおり、
もう自分自身が代表権を持っていなくても大丈夫なのではと感じてきた。
そのプロセスとして、この2年、社長としての小野さんの手腕を横目で確認をしてきた。
経営においては、事業への対応はもちろん、
社員への還元、株主への還元、IRの充実も含めて立派に勤めてきたと思う。
制度としても執行役員制度を創設し若い世代が活躍出来るような雰囲気を醸成し、
スピード感を持った意思決定も可能となっている。
取締役の報酬委員会も立ち上げ、小野社長を議長として、自分自身の給料も含めて
決断することをしている。これは一番難しいことであるが、
フェアに判断する様も見て、自信をもって任せられると確信をしたところ。
自分は立場をまた変えて会社を見守っていきながら
引き続き、取締役として頑張っていきたいので、理解を頂きたい。


【Q】
小野社長は1代表制となることで、益々のリーダシップを発揮されていくことを
期待しているが、その豊富についてのお気持ちを聞かせて欲しい。

【A】
鈴木会長と15年来一緒に仕事をしてきた。
安心安全に価値あるものをネットで買えるというビジネスモデルが、
本当に通用するのか不安もあったが、鈴木会長の先見性にも共感を持ちながら
一緒に頑張ってきたという自負もある。
今後、自分が実現すべきこととして、やはりネットに特化、多店舗化せず、
価値あるものをネットを使ってどう小売に活かしていくかを真剣に考える中で、
ビジネスを創っていきたい。
当社はテクノロジーそのものはもっていないが、
テクノロジーを活かしていけるフィールドで、
従業員も好んでやまない商材を価値ある形でネットでお客様に届けていくという所を
今後も特化していきたい。これまでも鈴木会長の背中を見ながら将来を想像しながら、
常に先を見据えた展開を勉強してきたので、今後もその努力を続けて
会社の成長を持続させていきたい。


【Q】
社外取締役が現状ではリーガル対応として弁護士の方1名となっている。
当社の事業環境として、海外進出やマーケティングにおけるIT活用など、
グローバルあるいはITの変化に富んだ世界で勝負をしていくことになるが、
こういった分野に長けた社外取締役を招聘する等の議論はないのか。
(コーポレートガバナンスコードでも2名以上の配置が推奨されている)

【A】
社外取締役は弁護士1名ということで、コーポレートガバナンスコード上、
最低限あと1名は設置すべきだと課題だと経営陣でも議論している。
どういった方が適任か模索する中で、
結果的に当総会にそれを提案出来ないことは忸怩たる思いである。
ダイバシティ―の兼ね合いで長けた方や、
指摘のあった事業活動に資する有識者の方など模索する中で、
株主にとってリスクを抑える意味でも早期に設置を提案できるようにしたい。
今回は当付議事項にてご理解頂きたい。


【Q】
安定した成長を評価しているが、カメラ事業の拡大に対して、
時計事業やそれに続く筆記用具、自転車と各商材がカメラのように
大きな伸長を見せてこないのは、マーケットの問題なのか、社員(体制)が足りないのか、
どういったところに原因があると考えているか。

【A】
カメラのマーケットは2000億に対して、時計はスイスの並行輸入も含めると7000億の規模があり、
時計の方が規模自体は大きい。事業モデルとしてカメラでの成功体験を時計など他の商材に
横展開するようなことをシステム対応も含めて意識して取り組んでいる。
先取交換やワンプライス買取などのスキームもその展開を意識している。
時計も価値あるものを如何に集めるかが大事で、財務などの状況も踏まえて対応していきたい。
筆記具や自転車はそもそもマーケット規模が少ない。
ただ、これが好きな社員もおり、社内のコミュニケーションツールとして、
有益な機能を果たしている部分もある。
なお、時計は規模が大きいもののカメラと比べると流通量が少ないという点もあり、
カメラのようにいかない面もある。
ただ時計はそもそも当社のシェア伸長余地はカメラより遥かに大きいので、期待して頂きたい。


【Q】
新たな事業分野(商材)について何か考えているか。どういう方向感かだけでも
何か検討していることがあれば教えて欲しい。

【A】
新品と中古を両方扱えることは、
買い替え需要をうまく取り込めるという点で強みになっている。
ここにリユースでも価値があるというような商材があれば
チャンスはあると思っている。
MAか0から始めるかはあれど様々な機会があるし、
詳細は控えるが様々な提案があることは事実。
また、写真共有サイト(エビフォト)を立ち上げ、
メディア的な収益モデルを確立出来るようなことも今後も模索していきたい。


【Q】
国内マーケットは限りがあるとも思うので、
海外展開の動向や今後どの程度売上を伸ばせていけると考えているか。
海外展開の中でeBayについての進捗は具体的にどうか。

【A】
新品で当社は100億でマーケットシェアが2000億なので、まだ余地がある。
中計としては500億までは既存ビジネスでいけると思っている。
その先は更に大きな課題があると思っており、
商材の拡張や小売以外の事業も含めた展開を検討していく必要がある。
またその先を見据える一貫でグローバルで通じる種を早く蒔いている。
なるべく早めに試そうとeBayに出店をした。
(為替影響等も踏まえていけるかいけないかヨミたい)
eBay単体の数値は開示していないので控えるが、
大事なことは商材が高額品であるため、よりきめ細かいサービスを心掛け、
まずは安心安全の意識情勢を心掛けている。
なので、eBayを見る機会があれば、ユーザーの口コミをぜひみてもらいたい。
現状では大変高い評価を頂けている。
当社はお客様からの評価を何より大事にしながら、
その安心感をきちんと情勢した上で進出を図っていきたい。


【Q】
当社の知名度を向上させる施策としてどのようなことを

【A】
販管費を如何に効率的に投下するかということを常に意識している。
この中で広告宣伝費を投下することは消極的である。
知名度を上げるためには、何より価値ある商材を豊富に持つことが
結果的に一番の近道だと認識している。
CMなどマスの広告をすると、逆に魅力的でない商品を
大量に仕入れなくてはならなくなってしまうなどの弊害もある。
当社の強みとして、価値ある在庫をどれだけ持っているか、
それがお店の価値も上がるし、それがあれば玄人の人からの
知名度が上がり、効果的であると考えている。


【Q】
店舗の場所はどこにある?

【A】
わかりづらくて申し訳ない。
ホームページ上の右上に表記している。


【Q】
株価の分割をしているが、その効果はあるのか。
またその後、株価が低迷しているがどのように考えているか。

【A】
個人株主が増えて感謝している。
個人の方に買いやすい1000円台というものを意識している。
株価は市場が決めるのでコメントは控える。


**** 以下は第二部での質疑応答 ****


【Q】
商品のランクとして良上品と良品との区分けが曖昧だと感じる。
この2つの区分けを明確化するとよりよくなると思う。
コメントとして受け止めて欲しい。

【A】
動画や写真を充実させることで対処はしていきたいが、
参考になる意見感謝する。
お客様に届いた時に、期待を下回るということは
一番よくないので、ランクの付け方も含めて、
お客様にどう把握してもらうかについて営業責任者と共に
知恵を絞っていきたい。


【Q】
中計について従業員数の計画が今後伸長していく計画である。
一方でITで効率化していく部分もありながら、
人をここまで採用するわけだが、
どのような活用のされ方を考えているのか。
また、そもそも採用が難しい中で人材確保できるのか。

【A】
前期に10人程計画減で推移した。
そのため、前期の販管費が計画より抑えられた。
人材の活用については、もちろん効率化は図るものの、
製品のクオリティを保つ部分で人が介在して、
きちんと品質を担保することは非常に重要だと考えている。
在庫を増やしていく展望の中で、より工程を増やしていくくらいの
気合いをもって対応していきたい。
それが顧客にとって価値あると感じてもらえる要素になり、
そこにはコストを投下すべきだという意味で、
人材を充てていきたいと思っている。


【Q】
ユーザー数の伸長が安定的に増えているが、
ここ最近は毎月4000人程度にまで高水準が続いているが、
今後もこのように高い水準が継続出来ているのか。

【A】
SEO対策もしっかりやっているのと、
動画をyoutubeからも視聴できるようになることで、
認知度を上げる事で今後も安心して期待してもらいたい。
加えて、新規ユーザー数の伸長だけでなく、
アクティブ数も注視して対応していきたい。


■最後に

極めて個人的な要望として以下2点について、
リクエストをしました。
さすがに会場内の平場で発言するには憚られたので、
間の休憩時間にたまたま辻本氏とお話出来たので、
そこでお伝えさせて頂きました。

・優待券を同時使用できるようにして欲しい件。
・ログミーファイナンス等の活用によるIR活動の積極化について。


優待券はどうしても個人的に高額品を買いたいと思っても、
なかなか使い勝手が悪く、結局消去法で消耗品を買うなんてことになり、
もったいないといつも感じているところです。
趣旨のひとつに当社サービスを知ってもらうというのがあるので、
買い物の機会を増やして欲しいという背景もあるのだと理解はしています。
ただ、特に長期株主は毎年何かしら買い物をする中では、
知ってもらうというところでは一定の理解はありますし、
同社が高額品を扱っている以上、それに対応してもらいたいというのが本音です。
まぁちょっとみみっちいなとは思ったのですが、
まぁ伝えるだけ伝えようと思いました。

ログミーファイナンスさんの件は、
同社はIRにおいてフェアな開示という所を力を入れていると聞いていましたし、
その趣旨に沿った活動になるだろうと思ったため、
ご紹介させて頂きました。
もし縁合って、今後取り上げて頂ける機会があれば、
また投資家にも普及されるもととして有効だなと思った次第です。


【決算精査】 3179_シュッピン(18年3月期_4Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


前期実績は修正後計画を上振れて着地しています。
前期は収支も去ることながら、ユーザー数の伸長や、
4Qに前倒ししたスペース拡張による今後の備えまで手が回りました。
施策としてもマーケティング施策が奏功し、SNSサイトの立ち上げもあり、
今後、写真データの活用という面で可能性を広げることに、
道筋が付いたかと思います。
定量結果以上に、様々な収穫があった期であったと認識しています。
個人的には出来過ぎの結果だったと捉えています。

今期予想については、前期の着地が大きく伸長しており、
%表記での増収増益幅はマイルドに見えますが、
後述する通り、今期は販管費を前年並みに支出し、
スペース拡張並びにシステムや人材リソースへの備えを加速するとのことで、
長期的な視点で見た時に、その土壌を整える点で期待が持てます。
こういったコスト投下も増収増益を堅持しながら進めてくれるのもよいですし、
その中身も合理的で納得性の高いものでした。
もちろん、それが頓挫することも可能性としてはありますので、
その推移はきちんとみないとなりませんが、
会社として大きくなるポテンシャルを強く実感するものです。

前期実績並びに今期の見込みやその背景にある長期的ビジョンに立った
施策推進の姿勢などをみると大変心強い決算だと感じます。

総合評価は「4」(ややポジティブ)です。

但し、株価は既に相応の高水準にありますし、
今期予想の%表記上からは伸長が抑えめでみえることもあり、
株価の反応としては売られる可能性もあると思います。
もっとも、目先の株価の動向はどうでもいいのですが。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

3179_シュッピン(18年3月期_4Q累計)売上推移

売上は月次で伺いしれますから、
特に新たな観点はないかなと思います。
修正後の計画を僅かではありますが、超過してきていますね。


3179_シュッピン(18年3月期_4Q累計)販管費推移

通期で見ると販管費比率も下落しています。
素晴らしいマネジメントだと思います。
ちなみに四半期単計でみると、4Qは販管費率が上昇しています。

3179_シュッピン(18年3月期_4Q単計)販管費推移


これは業績達成賞与とスペース拡張の対応を前倒しで前期から着手したためです。
どちらも前向きな投資でいいですね。


3179_シュッピン(18年3月期_4Q累計)純利益推移


利益の伸長もまた加速がついたように伸長しています。
粗利率は大きくは改善しないし、
させる意図がない(ユーザーからのぼったくりになる)ため、
総量を減らして、販管費率を抑えていくことで、
利益成長を遂げています。


(2)今期予想について

14%の増収20%弱の増益ですね。
同社を20%以上の成長がベースと考えてらっしゃる方にとっては、
やや物足りないかなと思います。
ただですね、前期に40%伸長した上での伸長ですからね。
それから、引き続き、スペース拡張やリソース拡充の各投資を織り込んでいます。
そもそも前年の中計策定時の19.3期予想は
売上326.2億、営業利益18.2億です。
今回のガイダンスでは353.8億、営業利益18.4億です。
特に売上は8%程度上になっています。
利益がマイルドなのは、気になったのでIR照会しています。
ですが内容として、私は期待してよいと捉えました。
(もちろん、ネガティブリスクと見る方もおられると思いますが)

それから配当がやや大きめに増配しています。
配当性向を30%側へ近づけられるようにしているようで、
配当性向を上げていますね。


3.定性情報の確認


マーケティング施策が奏功しているようですね。
また、個人的には写真共有サイトで撮影地情報や写真データが、
商品情報とリンクを取られているのは非常にポテンシャルを感じます。
写真共有サイトは使い方でまだ可能性が拡がっていきそうなので、
この辺りは今後も期待をもって接しておきたいと思います。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3179_シュッピン(18年3月期_4Q累計)株価推移

株価はだいぶ高いような気もしますが、
今期EPSが伸びており、どこかで買い戻しをしたいのですが、
さてどうしたものでしょうかね。



(2)IR照会の状況

IRへお電話しています。
主なやり取りをメモとして残しておきます。
(あくまで私の解釈なので、誤っている可能性もあります)






Q
売上のトレンドは上下で特に大きな変調はみられないが、
見立てはどのように考えているか。

A
前期は通期を通して好調であり、それをベースに積み上げて策定している。
結果的に特に上下での偏重はないと考えている。

Q
利益率が抑え気味で、売上の伸長に対して利益が中計も含めて
マイルドにみえるのだがどのような背景があるのか。

A
今期は販管費を相応に支出する計画にしている。
具体的には前期に前倒して実施しているスペース拡張の整備や、
業容拡張の機運が高まっていることもあり、
システムや人材の各リソースへの投資を考えている。
今後より事業規模が大きくなることを展望して、
中身を精査しながら必要な手当てを取っていきたいと考えている。
もちろん、生産性は常に意識し、
当社の要である販管費率の推移にも留意してコントロールしていく。
初の新卒も加わり、こういった教育も含めて尽力していきたい。

Q
借入金を一気に増やして手元現金が急増しているが、
どのような背景でこのような対処をとっているのか。

A
まさに価値ある在庫を今後も機動的に仕入るために、
スペース拡張もしたことから、規模感もより大きくなる見込みであり、
それに備えた面が大きい。特段別の目的で支出に備えているものではない。
また、今回銀行からも当社の状況をみてもらい、
より積極的に、有利な条件での話もあり、この機会に現金を増額している。

Q
棚卸資産は直近の3Q末から比べると減っているが、
仕入環境に何か変化はあるのか。
それとも3月などの販売好調による一時的なものか。

A
3月に販売が伸びて捌けた結果であり、特段仕入環境に変化はない。
同社は12月や3月が商戦の中心であり、
そこに備えて仕入をしていることもあり、
直近の推移だけみるとこの程度の増減はある。
特に心配して頂く状況はないと認識している。



(3)目標株価について

22.3期EPSを85円、評価PERを25倍として、
新たな目標株価を2120円としています。

EPSの伸長は中計開示のラインよりマイルドにCAGR18%を堅持しています。



5.さいごに

同社とのお付き合いも長く、思い入れがあることもあり、
どうしても色眼鏡でみてしまいますね。
ただ、全般ポジティブにみています。

ネガティブ面という意味では、為替による影響で免税への影響もあるでしょうし、
株安で消費マインドに敏感に影響を受ける点もあります。

またカメラの商品サイクル次第でタイミングによっては、
仕入や販売が停滞する可能性もあります。

ただ構造が壊れるというより、タイミングによるものであり、
長期展望を揺るがすリスクは低いとみています。

あとは、株価の面では、月次について、前年は伸長率の%がだいぶ大きかったので、
その反動で再び月次の%表記が弱めに出る事が想定されます。
そういう時に株価が単純にどう動くのかには興味がありますね。
あまりタイミングを図りたくはないのですが、
この水準から更に下げてくれれば、
私の判断の中では、買い戻しの検討が出来るのですよねー。


※当記事は決算精査の簡易版です。
 (今後は下位銘柄の場合、簡易版として記事上は手抜きを許容することにしました)



【決算精査(簡易版)】 3179_シュッピン(18年3月期_3Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク


会社説明資料が丁寧ですので、
それをフォローすれば十分かと思います。

12月月次が好調だったことを受けて、
IR照会した際(こちらの記事内に言及)に、私も業績上振れは認識していたわけですが、
その幅は四季報予想と比べるとそこまでは届かない状況です。

但し、物流拠点の増設を前倒しで、
今期にコストを投下するということで、
それを踏まえてもなお、10%弱の上方修正とは立派ですね。

内容としてもマーケティング施策が奏功しており、
仕入増を伴っており、ユーザ数の増加ぶりも含めて考えると、
今後のことも期待が高まる業績推移だと思います。

四半期毎の粗利率、販管費率、営業利益率などの各項目も、
前期比で見ても特段変化はなく、良好な水準です。

セグメント別でもカメラ、時計共に利益率も含めてOKです。
ダメなのは、自転車です(笑)。再び赤字転落です。


足元の1月月次ですが、
伸長率が11-12%とマイルドになっていますが、
そもそも前年は1月から伸長率が20%台後半と発射台が高くなっており、
そこからのこの伸長は立派だと思います。

この伸長率が1-3月で続くと概ね売上は306-307億となる計算ですから、
今回の修正の妥当性もなんとく感じ取ることが出来ます。

また営業利益率は修正後の達成に必要な利益率は、
手元で皮算用すると3.8%程度とみられます。

これは前期同等ですが、
今期に効率化して利益率が上がっている部分と、
物流施設への先行投資の部分がちょうど相殺するイメージで、
概ねこの水準に妥当性を感じるところです。


四季報にやや未達とかネガティブに見られがちな要素もありますが、
私は今回の修正は期待に沿った十分な内容と感じますし、
今後の展開についても楽しみな要素を含んだ、
良い決算だと受け止めています。

◆最近のお気に入り